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12月号 - NIRA総合研究開発機構

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12月号 - NIRA総合研究開発機構
NEWS
研 究 動 向
2005
December
簡易版
12
2
▼研究スタート
◎平成17年度一般研究助成【乙】
地域の「創造力」向上を目指した再生のあり方
SYMPOSIUM・LECTURE
2
第2回日EUシンクタンク円卓会議
東アジア太平洋フォーラム
2005年度NIRA公共政策研究セミナー
出 版 案 内
7
『都市の世紀における連携と協調』
『北東アジアのグランドデザインー共同発展に向けた機能的アプローチ』
『シンクタンク年報2006』
『NIRA政策研究』 2005 VOL.18 NO.12
TOPICS
「都市行政評価ネットワーク会議」発足
10
研究動向
研究スタート
平成17年度 一般研究助成【乙】
地域の「創造力」向上を目指した再生のあり方
一方、調査対象都市については、①創造産業の集積
地域(東京都渋谷区周辺、札幌市北区、横浜市)②伝
統産業の再生地域(金沢市、名古屋市、東大阪市、京
丹後市)③地域の創造性を活かして文化観光に取り組
研究機関:(社)北海道未来総合研究所
む地域(札幌市東区モエレ沼公園、旭山市旭山動物園、
(社)地域問題研究所
京都市、岐阜県白川郷、鳥取市鳥取砂丘、山形県西村
(財)とっとり政策総合研究センター
山郡朝日町)④NPOが創造的問題解決を図っている
研究期間:2005.12∼2007.2
地域(長野県辰野市、水俣市)⑤地域金融(通貨)を
研究領域:地域の再生・創造と市民社会
実践している地域(北海道夕張郡栗山町、新潟県上越
本助成の研究課題は、持続可能な地域再生に向けて
市)⑥海外事例(米国・テキサス州オースティン、イ
従来の開発型とは異なる発想や方策が必要とされる中
タリア・ボローニャ、オランダ・アムステルダム)等
で、地域の持つ「創造性(創造力)」とは何かについ
々の視点から選定を行い、各地域の定量的把握ととも
て検討を求めるものである。自然環境や文化、市民の
に、ヒアリング調査による定性的分析を図る。
活力や能力等、地域に固有の資源を活用しながらいか
本研究を実施するに当たって、検討委員会を設置す
に「創造性」を高めていくかが、魅力ある都市/地域
るほか、海外研究機関との情報交換や、国際シンポジ
にするための重要な課題であるという認識に基づき、
ウムへの参加を予定している。
任意の都市を対象として定性的・定量的な分析を行い、
最終的な政策提言においては、人間の能力の開化を
それを踏まえて創造性を高めていくための要件や仕組
高く評価する人間中心の創造都市、そして自然・文化
みについて政策提言を行うことを目的としている。 ・社会関係資本を未来世代に発展継承させる持続可能
この課題に則し、本研究では、先駆的な研究で示さ
な都市を、再生都市の姿として視野におきながら、特
れてきた創造性を把握する指標を各種統計を用いつつ
に文化資本と社会関係資本に着目すると同時に、社会
豊富化させ、日本および都道府県における現状の創造
関係資本が創造都市形成の阻害要因に作用する可能性
産業・階級の定量的把握を行う。同時に、英米の先行
も念頭に置く。また創造性活動に伴う所得不足の必然
研究成果と比較して我が国の創造産業・階級の特徴や
性(ボウモルのコスト病)を克服するための提言も検
その地域構造を明らかにする。
討する。
(担当・NIRA研究開発部 榊麻衣子)
SYMPOSIUM・LECTURE
第2回日-EUシンクタンク円卓会議 2
NIRAは2005年11月14日・15日の両日、国際交流
の有識者が日本と欧州連合(EU)の直面する共通の
基金(JF)ならびに欧州政策センター(EPC)と
政策課題について議論することを目的に開催したもの
「第2回日-EUシンクタンク円卓会議」をベルギー
である。第1回は、「国連改革」ならびに「地域協力」
・ブリュッセルにおいて共催した。本会議は、01年に
をテーマに05年1月に開催し、今回は「日EUにおけ
採択された「日EU行動計画」に沿い、また、05年が
る人口減少」と「地域統合への欧州とアジアのアプロ
「日EU市民交流年」であることを踏まえ、日欧間の
ーチ」をテーマに活発な議論を行った。
知的交流と共同研究の活発化のために、シンクタンク
会議冒頭では、猪口邦子内閣府特命担当大臣(少子
NIRA NEWS DECEMBER 2005
化・男女共同参画)のメッセージが読み上げられ、そ
の後、各共催者代表による開会挨拶と円卓会議共同議
長であるEPCのF.Cameron上級アドバイザーと福島
安紀子NIRA主席研究員による本会議の問題提起が
行われた。会議は、「人口減少」セッション、「地域
統合」セッションの順で行われ、各セッションでは報
告者による問題提起や政策提言に対する活発な議論が
展開された。以下にその概要を紹介する。
■第1セッション:日EUにおける人口減少
第1セッションでは、国立社会保障・人口問題研究
て①政府による育児・教育支援の拡充②Age Free社会
所の小島宏国際関係部長が同研究所による日本の将来
の実現と退職年齢の延長③高齢者の精神的・肉体的な
推計人口を提示して、「人口動態の急激な変化に対し
健康水準の維持④移民政策の導入に対する十分な政策
て緊急の政策的取り組みが必要である」との警鐘を鳴
的検証⑤高齢者偏重の政策から育児を担う現役世代重
らし、人口減少への対応策としての移民政策には「受
視への政策転換、そして長期的な政策として①国際競
け入れ国・送り出し国双方の課題であり、グローバル
争力の向上という政府・企業・国民による政策目標の
な視点に基づいた政策課題としてとらえるべきである」
共有②国富の最適配分を実現する国民への教育機会の
との見解を示した。Universita
` degli Studi di Milano
拡充③育児に対する男女共同参画への取り組み―が挙
BicoccaのL.Terzera教授が、出生率の低下を補う移入
げられた。
人口の増加で辛うじて人口減少に歯止めをかけている
欧州諸国の実態を報告し、2030年には人口減少が始ま
■第2セッション:
地域統合への欧州とアジアのアプローチ
るとの予測を紹介した。富士通総合研究所の渥美由喜
主任研究員は、日本の高齢者偏重の社会保障制度と、
第2セッションでは、国際交流基金の小倉和夫理事
育児関連の公的支出比率の高い国では出生率が上昇し
長のビデオメッセージが最初に紹介され、「地域統合
ているといった先進諸国での現状を指摘し、育児支援
の先行事例としてのEUの検証には、『異端排除の歴
の日本政府の積極的な介入を求めた。
史』『他者という概念』『ナショナリズムの克服』と
次に、日本大学の小川直宏教授が、国内人口構成の
いう欧州の裏側にも目を向けるべきである」との問題
急激な変化に対して、健常な高齢者の雇用機会の増加
提起がなされた。そして、F.Cameron氏は、EUの地
と退職年齢の引き上げ、高齢者層の保有する富の有効
域統合を成功に導いた七つの要因として、Political
活用を目的とする国民レベルの金融知識の底上げを主
Will(政治的な意志)、Agreed Leadership(合意に基づ
張した。慶應義塾大学の津谷典子教授は、先進国水準
くリーダーシップ)、Shared Goal(目標の共有)、Common
として不十分な児童手当、パートタイマーや派遣・契
Institution(共通の制度)、Legal Basis(法的な根拠)、
約労働者に対する適応条件が厳しい育児休業制度、都
Solidarity(結束)、そして、Step by Step Approach(段
市部における保育サービスの深刻な供給不足などの現
階的アプローチ)を挙げ、東アジアの地域統合への枠組
状を挙げ、日本の育児支援政策の抜本的な改善を訴え
みを示唆した。日本国際問題研究所の宮川眞喜雄所長
た。Universita
` degli Studi di Milano BicoccaのS.
代行は、アジアにおいて地域統合への期待が高まった
Rimoldi研究員は、医療費抑制を目的とした高齢者の精
背景には、冷戦構造の崩壊、経済貿易の自由化、アジ
神的・肉体的な健康水準の維持、高齢者の社会参加機
ア通貨危機におけるグローバルな機関に対する懐疑心
会の増加などの政策の実行を促した。
の形成という環境変化を見過ごしてはならないと訴え
第1セッションの最後には、短期的な政策課題とし
た。
NIRA NEWS DECEMBER 2005
3
次に、東アジアにおける地域協力への動きと日本の
最後に、慶應義塾大学の田中俊郎教授が、フランス
役割について、日本貿易振興機構アジア経済研究所の
とオランダでの欧州憲法条約拒否問題などで見られる
平塚大祐APEC研究センター長は、東アジア共同体
共同体形成の進展の遅れは、「新自由主義的ヨーロッ
を、多様性を基礎に独自の民主主義やアイデンティテ
パ」と「社会的なヨーロッパ」の狭間で揺れ動くジレ
ィを併存させた共同体になると考え、ASEAN共同
ンマ、拡大のジレンマ、民主主義のジレンマ、国家利
体がそのモデルになると予測している。東京大学の村
益のジレンマの四つのジレンマを示しており、これら
田雄二郎教授は、東アジア共同体の設立の理由として、 を欧州の新しいナショナリズムの高揚と見るのは適切
経済・安全保障・環境面での共通利益の存在を挙げ、
ではなく、EU構成国間の国益の衝突に過ぎず、やが
その進展が進まない理由として、中華世界秩序(冊封
て決着をみるとの見解を示した。
体制)の再興を渇望する中国と、冊封体制からの脱却
第2セッションの最後には、東アジア共同体の設立
を模索する日本との東アジアの覇権をめぐる対立が背
について、①日本と中国の良好な関係醸成②既存の加
景にあると主張した。EPCのA.Berkofsky上級政策
盟国間で合意された法規制を新規加盟国に義務付ける
アナリストは、今後の地域統合への歩みについて、中
EUの制度的枠組みの応用③域内諸国の産業支援やA
国の主導的な役割と米国のプレゼンスの必要性を訴え、 SEAN後発国に対する日本の経済協力④各国のナシ
その実現に向けた日本の貢献に熱い期待を寄せた。加
ョナリズム克服―などの主要政策課題が日本・欧州側
えて、Institute of International Economic Relations
の会議参加者から提起された。
のP.Tonchevアジア課長は、最近の日本の対米追従と
※本会議の内容は、後日報告書として出版予定。
東アジア軽視の外交姿勢に懸念を示し、日本に革新的
(構成・片岡光彦 NIRA主任研究員)
な外交政策を展開するように助言した。
東アジア太平洋フォーラム
東アジア経済統合ー新しい展開と地域の発展 付けられてきたが、今回の会議は東アジア太平洋フォ
ーラムの一環として、新たにASEAN諸国を加え、
東アジア経済統合について議論が行われる場となった。
また、開催地である広西壮族自治区人民政府の全面的
な支援を受けて行われた。広西壮族自治区は、過去よ
り中国におけるベトナムとの交流の窓口として機能し、
近年では、中国・ASEAN自由貿易協定(CAFT
4
NIRAでは、2005年に新しく立ち上げた東アジア
A)の拠点として、省都南寧は2004年から中国・AS
太平洋フォーラムの一環として、東アジア経済学術会
EAN博覧会の定期的な開催地にもなっている。
議「東アジア経済統合―新しい展開と地域の発展」を、
会議には、広西壮族自治区人民政府より、陸兵主席、
中国・総合開発研究院(CDI)と共催で、05年11月24
楊道喜副主席をはじめ、日本、中国、台湾、ASEA
日・25日に、中国・広西壮族自治区南寧市において開
N諸国(ベトナム、カンボジア、タイ、シンガポール、
催した。
マレーシア、フィリピン)から、学識経験者、政府関
1995年から開催されてきた東アジア経済学術会議は
係者、メディア関係者、国際機関(アジア開発銀行)な
華南経済圏の相互依存関係が深まる中で、日本、中国
どが多数参加した。会議は公開で行われ、一般市民を
大陸、台湾、香港、マカオ(第6回以降は韓国も参加)
含め150名ほどが参加した。また、メディア関係者が
など、中国両岸の研究者が一堂に会する場として位置
モデレーターやコメンテーターとして会議に積極的に
NIRA NEWS DECEMBER 2005
参加したほか、新聞、テレビなど10社近くが取材に訪
構築、鉄道、道路などのインフラ整備の必要性につい
れ、同会議に対する期待の大きさが示される結果とな
て活発な議論が行われるとともに、環北部湾(トンキ
った。
ン湾)経済圏構築の基礎となる港湾設備の整備などの、
以下、議論の概要を三つの観点から紹介する。
包括的な政策が必要であることが議論された。会議を
通して、中国の華南地域とASEANとの連携の現状、
■東アジア統合の現状と課題
中国とASEANの結節点としての広西壮族自治区や
1997年のアジア通貨危機、あるいは2001年の中国・
雲南省の役割の重要性が強く認識された。
台湾の世界貿易機関(WTO)加盟を経て、東アジア
また会議では、政府主導で東アジア地域全体の地域
地域の経済の相互依存関係が一層の深化と広がりをみ
統合を進めていくだけでなく、辺境地域の具体的な問
せる中で、東アジア経済統合をいかに進めていくかに
題や民間の活動からまず始めて、それを学識経験者が
ついて、華南地域とASEAN、その結節点としての
理論的にまとめ政府に提案していくという、下からの
広西壮族自治区の役割に焦点を当てた議論が行われた。
アプローチの重要性が指摘された。
欧州連合(EU)等ほかの地域に比べ、経済統合が
遅れていると一般的にいわれている東アジアであるが、
■まとめと今後の課題
実は域内貿易比率は53.3%に達し、44%の北米自由貿
会議では、東アジアの中でも日中韓3国とともに重
易協定(NAFTA)を凌駕し、60%のEUに迫ろう
要な位置を占めるASEAN諸国との関係に焦点を当
(注)
としている 。その一方で、東アジア地域の経済統
て、FTA構築のあり方、あるいは将来の東アジア共
合はあくまでも企業のビジネス活動に支えられた、い
同体設立に向けての戦略について忌憚のない議論が展
わば市場誘導型の統合であり、これを支える自由貿易
開され、東アジアは言うに及ばず、アジア・太平洋地
協定(FTA)や、投資協定等の制度構築は十分では
域の経済連携を強化するための有益な示唆が得られた。
ない点が指摘され、日中韓3国、ASEAN諸国を中
また、東アジアの経済統合をさらに進めていくための
心に経済統合をさらに促進するための制度構築として、
方途についても、中国とASEAN、さらには東アジ
さまざまなFTAについての議論が活発に行われた。
アとインドを含む南西アジアの結節点に位置する広西
また、「ASEAN10+3(日中韓)」や、日中韓各
壮族自治区という一つの地域が果たすべき役割に焦点
国とASEANとの連携である三つの「ASEAN10
を当てたことにより、多層的・重層的な議論が行われた。
+1」等さまざまな取り組みがある。その中で、AS
今日、東アジア共同体をはじめ、東アジア経済統合
EANと中国との連携には進展が見られるものの、今
への関心が高まっている一方、NIRAが東アジアの
後の課題としてとりわけ日中韓FTAを進めていくこ
経済協力・連携の強化をテーマとした会議を1995年か
との重要性が議論された。そのためにも、まず2国間
ら開催していることに対し、その先見性ならびにそれ
関係を進めていくことが必要であるが、特に、日中関
を継続していることへの評価は高かった。政府レベル
係の悪化が経済にも影響を与えるのではないかとの懸
の東アジアサミットが、インド、さらにはオーストラ
念が示された。「ASEAN10+3」を進めていくた
リア、ニュージーランドを含めて進展しようとしてい
めにも日中関係の改善が重要である一方、政治と経済、
る中で、今後の会議のあり方が議論されるとともに、
政治と外交を分けて考えるべきという意見も出された。
本会議を継続していく重要性がさまざまな視点から述
べられた。
■CAFTA(中国・ASEAN FTA)の
結節点としての広西壮族自治区
中国のマクロ経済戦略の下、中国とASEANとを
結ぶ結節点として、広西壮族自治区と雲南省の役割に
(注)木村福成「事実上の経済統合と2020年の東アジア」『外交 フォーラム』都市出版、2005年10月号。 (構成・鈴木健之 NIRA主任研究員)
注目が集まった。具体的にCAFTAを進めていく上
での広西壮族自治区の役割に加えて、そのための制度
NIRA NEWS DECEMBER 2005
5
■東アジア太平洋フォーラム 主な出席者(敬称略)
中国商務部国際貿易経済協力研究院アジア太平洋研究センター主任/王文娟 C
【開会式】
IER研究員 〔コメンテーター〕趙民 SINOTRUST(新華信)社董事長
〔モデレーター〕李羅力 CDI理事長 〔開会挨拶〕陸兵 広西壮族自治区人
【パネルセッション1】
民政府主席/塩谷隆英 NIRA理事長/高尚全 中国経済体制改革研究会会長
〔モデレーター〕黄枝連 マカオ科学技術大学持続可能な発展研究所所長
【セッション1(前半)】
〔プレゼンター〕曾徳成 香港特別行政府中央政策組顧問/林凌 中国工業経済連
〔モデレーター〕朱文暉 香港理工大学教授 〔プレゼンター〕阿部一知 NI
合会副会長/古小松 広西社会科学院副院長/姜躍春 中国国際問題研究所経済
RA客員研究員/高尚全 中国経済体制改革研究会会長/シャラード・バンダリ
外交・安全研究センター主任/楊保ユン 北京大学東南アジア研究センター副所
アジア開発銀行エコノミスト/ビ吉耀 国家発展改革委員会対外経済研究所副所
長 〔コメンテーター〕林華生
長 〔コメンテーター〕増田祐司 島根県立大学副学長
【パネルセッション2】
【セッション1(後半)】
〔モデレーター〕曾徳成 〔プレゼンター〕ディン・ヴァン・アン ベトナム・
〔モデレーター〕劉占軍 深セン海王生物工程股フン有限公司総経理
中央経済管理研究院院長/ジョン・ウォン シンガポール国立大学東アジア研究
〔プレゼンター〕ケム・リート・ヴィセス カンボジア・国家管理大学研究院院
所研究部長/李羅力 CDI理事長/オン・トック・リー アジア戦略リーダー
長/チャリ・ティンサバード タイ・チュラロンコン大学経済学部研究部長/グ
シップ研究所産業・国際競争力センター所長/朱文暉 〔コメンテーター〕黄
ロリア・パサディラ フィリピン発展研究院上級研究員/杜巧霞 CIER研究
枝連
員 〔コメンテーター〕李羅力 CDI理事長
【サミットセッション】
【セッション2】
〔モデレーター〕塩谷隆英 〔プレゼンター〕楊道喜 広西壮族自治区人民政府
〔モデレーター〕郭万達 CDI副秘書長 〔プレゼンター〕許寧寧 中国-ASEA
副主席/李ハオ 前全人代財政経済委員会副主任、前深セン市長/林華生/ディ
Nビジネス理事会理事/林華生 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授/徐長文
ン・ヴァン・アン/ジョン・ウォン/曾徳成/黄枝連
2005年度NIRA公共政策研究セミナー 講義報告
NIRA公共政策研究セミナーは、政策の分析や評
For Money)情報の産出③納税者へのアカウンタビリテ
価の基本を学び、これらの方法を実践的に修得する政
ィの向上(政策過程の透明化)―の3点が挙げられる。
策研究の導入セミナーで、9月より開講している。
これらは、ピーター・ドラッカーが「行政の弱点
今回は、第6回講義の概要を報告する。
(sin)」として指摘する、政策目的の抽象性、総花主義、
第6回 政策評価Ⅰ〈要約〉
11月8日
塚本壽雄 早稲田大学大学院 公共経営研究科 教授
物量主義などの課題を解決するものとして期待される。
いわば、政策評価は行政における欠陥を是正する働き
としてとらえられ、公共事業、農政などをはじめとす
「政策評価」と呼ばれる
る「政策不信」に対する政策形成の合理化、「官僚不
ものには、2002年4月に施
信」に対する評価・監視・透明性確保、「自治体批判
行された政策評価法(行政
・財政悪化・地方分権」に対する住民へのアカウンタ
機関が行う政策の評価に関
ビリティ向上、などの必要性を背景として国・地方に
する法律)に基づく内閣に
導入が広がった。 おける府省評価・総務省評
政策評価の典型としての政策の有効性を例に挙げる
価のほか、会計検査院にお
と、評価するためには①目的とする効果(状態)②現
ける有効性評価、地方自治体における行政評価、マニ
実に発生している効果③目的の達成を判断する基準④
フェスト評価なども含まれる。また、これら行政の内
適切妥当な方法による分析の知識―の四つの基本要素
部作用に関するもの以外にも、NPO/NGO、大学
が必要である。これらは、閣議決定(政策評価に関す
などの自己評価、これらが行政に対して行う外部評価
る基本方針)における政策評価の定義やキャロル・ワ
がある。外部評価は、議会(行政監視として)、マス
イズによる学術的な政策評価の定義など、各種の政策
メディア(報道を通じて)、住民も行う。政策評価の
評価の定義に共通している点である。
理論・方法論はこれらを貫くものとして存在しており、 評価の設計はこうした基本要素を確実におさえられ
身近なものとして学んでおく意義・必要性がある。
るように、「政策の目的と期待される効果」から始ま
政策評価の効用としては、①政策意思決定や業務実
る6項目の表を埋める形式で作業手順を進めていくこ
施の改善を通じた「学習する組織」への変身②予算・
とが便宜である。「評価報告書」は、実はその相当部
定員等の資源配分の適正化に役立つVFM(Value
分がこの手順の説明に当てられており、そのモデルの
6 NIRA NEWS NOBEMBER 2005
目次は手順の理解の参考になる。この枠組みは、同時
後を比較して、目標に向かってどれだけ前進したかを
に、以下の二つの基本動作により政策評価ができてい
示すことである。「ランダム実験モデル」などのモデ
ることを教える。
ルを使って比較を行うことになるが、政策以外の要因
一つめの基本動作は、「政策の理解」である。政策
の影響もありうるので比較した結果に対する納得性が
の目的に対して、インプット、アウトプット、アウト
高まるような工夫が求められる。
カム(直接・中間・最終)のつながりを整理する。フ
なお、政策評価のアプローチには、有効性評価のよ
ロー図で示す「ロジック・モデル」とこれをもとにア
うに個別の政策を対象とする評価だけでなく、組織マ
ウトカム指標等を加えて表で示す「ログ・フレーム」
ネジメントの観点から、組織の単位で複数の政策をま
が有用であるが、いずれも政策における目的と手段の
とめて、組織全体の成果を評価する「業績測定」があ
関係(因果の連鎖=chain of results)を明らかにし、
り、二つは分けて考えるべきという意見もある。ただ
政策に対する理解を深めるものである。ロジック・モ
し、この場合でも、個別の政策評価がきちんとできて
デルを通じて政策を理解する作業を行うだけで、一つ
いなければまとめた評価を行うことはできないため、
の評価になる場合もある。
政策評価理論・方法論がベースになる。 もう一つの基本動作は、「比較」である。政策の成
(文責・西尾真治/受講者)
果を把握することは単純にいえば政策を実施する前と
NIRA政策フォーラムin仙台 議事録掲載のお知らせ
10月21日に「地方債のガバナンス−公共性と市場機
そのほか、当日配布資料や参考資料も掲載していま
能−」をテーマに開催したNIRA政策フォーラムin
すのでぜひご覧ください。
仙台の議事録をホームページに掲載しました。
http://www.nira.go.jp/newsj/seisakuf/04/seisakuf
*既に掲載していた概要について、一部誤り等があり修正し
04.html
ました。
出 版 案 内
NIRA研究報告書
都市の世紀における連携と協調
○5市間国際交流環境プログラム(高崎・バトルクリ
ーク・サントアンドレ・承徳・プルゼニ)
今日の「都市の世紀」におい
○中国地方3都市における芸術文化交流(米子・出雲
ては、必ずしも「大都市」が中
・津山)
心的役割を果たすわけではない。
○山形県庄内地方の国際交流(鶴岡など)
むしろ諸都市間の対等かつ水平
○東アジア(環黄海)都市会議(北九州・下関・福岡・大
的で、しばしば国境を越えた連
連・天津・仁川・釜山など)
携・協調が、共通の課題に挑戦
これらに加え、関西文化首都圏構想の推移を検証す
していく上で有効である。また、
るとともに、さらには今後の可能性として、ユニーク
都市間の連携は都市再生の一つのカギともなり得る。
な都市再生に取り組むモントリオールと日本の諸都市
本報告書では、都市連携が有効に機能するためのし
による連携なども提案された。
くみや条件について、現在進行中の次の事例をもとに
2005年10月発行/A5判/234ページ/2,100円(税込)
考察した。
ISBN4-7955-4408-5
NIRA NEWS NOBEMBER 2005
7
シンクタンク年報2006
北東アジアのグランドデザイン
―共同発展に向けた機能的アプローチ
NIRAでは、21世紀の新し
国内政策研究機関の概要と
いキャンバスに北東アジアの将
研究成果に関する情報源 来像を描くことをテーマに、同
国内328の政策研究機関情報と
地域のグランドデザイン(総合
4285件の研究成果を収録
計画)の研究を行っており、N
IRAチャレンジブックス『北
東アジアのグランドデザイン―
NIRAでは、国内の政策研究機関について、その
発展と共生へのシナリオ』(日本経済評論社、2003)
機関情報と当該年度に終了した研究成果に関する情報
で、その理念について打ち出した。次のステップとし
を公開する媒体として、『シンクタンク年報』を毎年
て、本報告書は地域協力・共生の推進力となり得るエ
発行しており、研究企画、政策立案、研究委託先機関
ネルギー・環境や運輸・物流といったインフラ整備計
の選定などにご利用いただいている。
画の中から、具体的プロジェクトを取り上げて、その
2006年版では、296機関の機関情報(連絡先、代表
実現可能性を検討するというアプローチ方法を展開し
役員、設立の経緯、研究者の採用実績、URL、e-mail、 ている。多くの相互補完関係の可能性を持ちながらも、
主要な研究分野など)と、2004年度に終了した4285件
なかなか協力関係が進まない北東アジア地域における
の研究成果情報(うち2201件については抄録付き)に
インフラ開発を中心とした協力体制づくりのガイドラ
ついて、委託・助成等機関名、研究代表者名などの詳
インとなり得るものである。
細な情報を収録している。また大学附属、地方公共団
2005年11月発行/A5判/162ページ/2,100円(税込)
体内併せて32の政策研究機関の機関情報(連絡先、設
ISBN4-7955-2479-3
立の経緯、主な研究テーマ、主要な研究者など)も掲載した。
なお、併せて行ってきた「シンクタンクの動向調査」
については、今年度より別途小冊子として取りまとめた。
NIRAホームページ内「日本のシンクタンク情報」に
て公開を予定しているので併せてご活用いただきたい。
2005年12月発行/NIRA政策研究情報センター編集
B5判/732ページ/5,250円(税込)/ISBN4-7955-6025-0
出版物の購入方法
NIRAの出版物は、政府刊行物サービスセンターおよび
官報販売所にて販売しています。また、一般書店でも取り寄
せができます。
助成研究報告書を入手希望の方は、直接それぞれの研究機
関へお問い合わせください。
助成研究報告書を含めたNIRA関連の出版物は、NIRA
および各都道府県・政令指定都市の中央図書館で閲覧できます。
ご不明な点は、NIRA企画広報課までお問い合わせくだ
さい。TEL.03-5448-1735 E-mail:[email protected]
政府刊行物サービスセンター
札幌011(709)2401/仙台022(261)8320/さいたま048
(600)1400/霞ヶ関03(3504)3885(代)/大手町03(3211)
7786(代)/金沢076(223)7303/名古屋052(951)9205/
大阪06-6942-1681/広島082(222)6012/福岡092-411-6201
/沖縄098(866)7506
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NIRA NEWS DECEMBER 2005
『NIRA政策研究』バックナンバー
2004
Vol.17 No.10 人口減少と総合国力 人的資源立国をめざして
Vol.17 No.11 「新しい公共」のプラットフォーム 公的世界のプレイヤー、この10年そしてこれから
Vol.17 No.12 「情報化」はくらしと社会を変えられるか 知識社会実現の戦略
2005
Vol.18 No.1 これからの10年を考えるための「100冊の本」
Vol.18 No.2「協働」のフレームワーク
行政と市民のパートナーシップの今
Vol.18 No.3 ソーシャルガバナンス 分権・市民社会における市民・コミュニティー・
都市・地方政府
Vol.18 No.4「若い世代」に起こっていること ワークフェア社会に向けて−これからの生き方、働き方
Vol.18 No.5「多文化共生」のゆくえ 多様な隣人と共に働き、
くらす社会への課題
Vol.18 No.6 ソーシャルキャピタル ガバナンスの基礎
−つながるスキルをとりもどす
Vol.18 No.7「評価」都市自治体ガバナンス改革の基礎
Vol.18 No.8「環の国」のすがた 持続可能社会とライフスタイル
Vol.18 No.9「インセンティブ」の再構築
新たな社会の統合と流動性を求めて
Vol.18 No.10「道州制」何を目指す−広域地方政府論議
Vol.18 No.11「パブリックガバナンス」改革 その全貌と要素
月刊『NIRA政策研究』
若者対策―検討から具体化へ
(特非)「育て上げ」ネット 理事長 工藤 啓
2005 VOL.18 NO.12 (12月25日発行)
特集
2005年
―わたしたちはどこへ向かっているのか、どこまできたのか
2005年――。
動き出せた都市行政評価ネットワーク会議
―「都市と協働の世紀」構築の一歩として
(特非)NPOぐんま 代表理事 熊倉浩靖
温暖化防止のために新しい段階の政策を
千葉大学 法経学部 助教授 倉阪秀史
一層進む少子化、市町村合併の進展と地域分権の論
「テロ」と「暴動」、欧州発の教訓
NIRA理事/日本経済新聞ヨーロッパ社 社長 小池洋次
議、医療・年金制度の変化、迷走する教育改革、資本
主義の貫徹の名の下に繰り返される企業買収、そして
過度な競争を遠因とする企業や組織の不祥事・事故、
日本経済再生元年
法政大学大学院 政策科学研究科 教授 小峰隆夫
日本における創造都市―構想から実践へ
揺れ動く日中韓の相互信頼関係、世界に相次ぐテロリ
ズム、地球環境の不安定さと度重なる地域災害…。あ
大阪市立大学大学院 創造都市研究科長・教授 佐々木雅幸
岐路に立つ教育改革―現実と危機
東京大学大学院 教育学研究科 研究科長 佐藤 学
ふれる情報はわたしたちの足元を流砂のごとく不安定
子育ての社会化のために今、なすべきこと
に感じさせた。
―保育サービスの普遍化のために「直接契約制度」の導入を
東洋大学 経済学部 助教授 白石真澄
そして通奏低音として聞こえるのは、引き続き「変
化」。しかし、わたしたちは何に向かって変わろうと
しているのだろうか。
「三位一体の改革」の今日と明日
東京大学大学院 経済学研究科・経済学部 教授 神野直彦
協働の質を評価する−協働評価の社会化に向けて
本年1年間に本誌にご寄稿いただいた多様な分野の
研究者・実務家の方々に、2005年を振り返り着目すべ
きトピックスに寄せて、政策論議や社会の変革が向か
うべき今後の方向、論議の焦点となるべきこと、提言
など、つまりわたしたちはどこへ向かっているのか、
そしてどこまできたのかを論じていただく。
(特非)NPO研修・情報センター 代表理事 世古一穂
言葉の力で地域をつくる
北海道知事 高橋はるみ
小泉政権下における政策過程の変容と府省の対応
東京大学大学院 法学政治学研究科・公共政策大学院 教授 田邊國昭
都道府県解体のシナリオ―動き出すか道州制
新潟大学 法学部 助教授 田村 秀
グローバリゼーション・労働市場改革・出入国管理
―外国人のトレーサビリティを求めて
目次
首都大学東京 都市教養学部 講師 丹野清人
【特集】
議員はもっと怒るべし
20年遅れの改革の結果を出す
筑波大学大学院 システム情報工学研究科 教授
京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授 足立幸男
わが国経済社会のパラダイム変化とグローバル社会における
わが国の役割
/経営・政策科学研究科長 古川俊一
増税は財政崩壊を加速する 小さな政府ではなく財政支出の縮小を
政策研究大学院大学 教授 松谷明彦
日本大学大学院 グローバル・ビジネス研究科 教授 井出亜夫
グローバル化するわが国企業とマーケットガバナンスの課題
三元論で考える日本の諸相と将来
東京大学大学院 総合文化研究科 教授 山脇直司
NIRA主席研究員 犬飼重仁
国益を冷静に考えた外交戦略
新しい市町村体制の出現
東京大学大学院 経済学研究科 教授 井堀利宏
政策研究大学院大学 教授
国政と自治の乖離埋める
/地域政策プログラムディレクター 横道清孝
衆議院議員/前北海道ニセコ町長 逢坂誠二
第三の目で見た東北アジアと日本
「官から民へ」の改革への配慮
NIRA主任研究員 李 鋼 哲
関東学院大学 経済学部 教授 大住莊四郎
三位一体の改革と道州制−今後の地方分権改革と道州制論議
の行方
【小池洋次・世界の潮流】第4回
ブッシュ政権の「危機」―リビー・ゲートの意味するもの
NIRA理事/日本経済新聞ヨーロッパ社 社長 小池洋次
早稲田大学大隈記念大学院 公共経営研究科 教授 片木 淳
第三のパクス・ヤポニカの可能性
NIRA理事/国際日本文化研究センター 教授 川勝平太
*タイトル・執筆者などに変更がある場合もございますのでご了承
ください。
「間メディア性」本格化の年
早稲田大学 理工学部 教授 木村忠正
地方分権を推進する「道州制」の議論を
和歌山県知事 木村良樹
*毎月25日発行 定価1,050円(税込)
定期購読
お申し込みは、NIRA企画広報課まで。 NIRA NEWS DECEMBER 2005
9 TOPICS
「都市行政評価ネットワーク会議」発足について
NIRAでは、都市自治体における行政評価のより
見つけることができるようになることを期待しています。
有効な活用を図るため、これまで、財団法人日本都市
同会議は、NIRA、日本都市センター、地方シン
センター、地方シンクタンク協議会および一部都市自
クタンク協議会の三者を発起団体としており、これに
治体の協力の下、ベンチマーク手法やこれを利用した
都市自治体がメンバーとして参加しています。都市自
マネジメント改革の研究、さらにマネジメント改革の
治体は、過去の研究に協力いただいた市を中心にして
手法などについて自由に検討する場の形成についての
現在15市が参加していますが、自治体の参加は自由で
研究を行ってきました。
すので、今後さらに自治体の参加が増えていくことを
これらの研究成果を受け、主としてNIRA型ベン
期待しています。都市自治体は、ベンチマーキング手
チマーク・モデル指標群を適用した行政評価データを
法を利用した行政評価に必要なデータを提供して頂け
用いて、都市自治体のマネジメント改革について議論
れば、大会やワークショップへの参加、報告書やその
を行う「都市行政評価ネットワーク会議」を、2005年
他の分析結果・データ等の利用をすることができます。
11月29日に関係団体が共同して発足させました。
今後、2006年4月中旬にはワークショップを、6月
同会議は、各都市自治体がすでに取り組んでいるさ
30日には大会を都内にて開催する予定です。
まざまなマネジメント改革を補完し、都市自治体の行
ご連絡先:都市行政評価ネットワーク会議事務局
政改革を支援していきます。また、都市自治体が同会
総合研究開発機構(NIRA)研究開発部内
議を通じて主体的に研究・討論を行うことで、自己の
藤澤 TEL:03-5448-1730
行政評価の視点を広げ、マネジメント改善への糸口を
比嘉 TEL:03-5448-1725
第50回総合研究開発機構研究評議会
NIRAへの寄付のお願い
10月4日に開催した第50回NIRA研究評議会の議事
概要をホームページに掲載しましたのでご覧ください。
http://www.nira.go.jp/introj/02/kenkyuh/gaiyo50/
gaiyo50.html
<議題>
a 役員(会長)の選任について
<その他>
a 平成17事業年度事業計画の進行状況について
b ガバナンス改革の総合戦略について
c 世界文明フォーラムについて
NIRAは出資・寄付による基金の運用益に
より研究活動を行っています。個人や団体から
の寄付も受け付けています。詳細は総務企画部
財務課にお尋ねください。 TEL:03-5448-1706
NEWS 12月号
(簡易版)
発
行
〒150-6034
東京都渋谷区恵比寿4-20-3
恵比寿ガーデンプレイスタワー34階
総務企画部 企画広報課 E-mail:[email protected]
TEL:03-5448-1735 FAX:03-5448-1745
http://www/nira.go.jp/
2005年12月25日発行
掲載内容はホームページ・メールマガジンでもご覧になれます 
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