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愛光園だより129号 - HOME of 社会福祉法人愛光園

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愛光園だより129号 - HOME of 社会福祉法人愛光園
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第
三
種
郵
便
物
許
可
AJU
AJU
愛光園だより
低料第三種郵便物許可
平成25年1月8日発行(増刊)
愛光園だより
~私たちは、誰もが人間としての尊厳が保たれ、安心して共に生きる社会をめざします~
編集者:社会福祉法人 愛光園
本部事務局 愛知県知多郡東浦町緒川東米田33番3
TEL 0562-83-9835 FAX 0562-83-4344
URL http://www.aikouen.jp/ E-mail [email protected]
「伝える」を考える
第129号
療育・相談事業部長
新年あけましておめでとうございます。本年も
ご指導、ご支援をよろしくお願いいたします。
三宅
和人
愛光園では現在11か所の
事業所を拠点に500人を超
える職員が働いています。利
用者数は定員で約600人で
す。ホームヘルプや相談支援
関係事業等を合わせるとさらに増えることになり
ます。この姿を目標にしていたのではありません
が、「よくみる よくきく よくする」ことに努
めた結果、地域ニーズへの支援結果として今日に
至りました。
私たちは支援についての議論は活発に行い、切
磋琢磨していますが、組織づくりについてはどち
らかというと後回しにしてきました。大きくなる
につれ職員間で顔と顔がつながらず、隣がよく見
えなくなってきたという言葉が聞かれるようにな
りました。制度変更で事業所の役割(サービス)
が分化され、サービスの組み合わせで「私の暮ら
し」を創る時代です。そんな中、法人内での連携
がうまく取れないのであっては一大事です。
何もせずに組織がまとまっていく規模ではあ
り ま せ ん、ど ち ら か と い う と 分 散 し て い き ま
す。何事も気付いた時にどう動くかが肝要と、
「伝える」「伝え合う」ことに着目し、色々な
取り組みを順次始めているところです。「あい
さつ運動」をはじめ、理念をまとめた「共に」
の携帯カード作り、コミュニケーションの活性
化を意識したQCサークル活動、そして新たに
「社内報:Band of Member 仲間の絆」、感謝
の 気 持 ち を 文 字 に 表 し て み る「サ ン ク ス カ ー
ド」などです。
この頃、その効果が見え始めてきました。愛
光園はもっと良くなりそうです。今年も楽しみ
な春を迎えています。
大府市発達支援センターおひさまに勤務し3年
目の春を迎えています。幼児への支援(療育)は
大人の世界にはなかった緊張感があり、その責任
の重さを感じると同時に「発達障がい」が障がい
福祉の対象となった必然性を感じる日々です。ま
た、今日の関わりがその子の明日からの姿に影響
し、結果がストレートに表れるため、保育者に
とってやりがいのある職場となっています。療育
とは「一般的な保育をわかり易く伝えること。
色々な工夫により個々に何をするのか分かり易く
伝えること」と教えていただきました。どのよう
に「伝える」かという点において専門性を問わ
れ、磨き続けるのが保育者の役割です。
ある時の保育園での子どもと保育者の会話で
す。「発達障がいのあるタロウくんはおひさまか
ら保育園に移行しました。保育園でたくさんの子
どもたちから刺激を受け毎日を過ごしています。
ある時、何を思ったのかタロウくんは部屋から園
庭に飛び出してしまいました。園児が『先生、タ
ロウくんが外へ行っちゃったよ』と教えてくれま
した。保育者は『タロウくん外へ行っちゃった
ね。でも、大丈夫、ちゃんと帰ってくるから』と
答えました。保育者の言うとおりタロウくんは見
事帰ってきました。『ほら、タロウくん帰ってき
たね』『うん、よかったね』。」見事な対応です
ね。この時、保育者の発言に「タロウくん駄目
ね」という一言が入ってしまうと、タロウくんは
ダメな子というレッテルを張られることになって
しまいます。保育者の心のこもった伝え方に喝采
です。(おひさま職員談)
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愛光園だより
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平成25年1月8日発行(増刊)
障がい者活動センター愛光園 支援員 青山和雄
愛光園の月曜日、午後の活動に「SPC」とい
うサークルがあります。仲間3人とスタッフ3人
の 小 規 模 な サ ー ク ル で す。主 な 活 動 は「紙 芝
居」。2人の仲間がセリフを読み、あとの1人は
紙芝居の紙を引っ張ったり、物語に出て来る音を
楽器などで表現する効果音を担当しています。
SPCサークルが結成されたのは2008年。
「スペシャルな活動をしよう」ということで集ま
り、当初は「SPサークル」と名乗っていました
が、お偉いさんの護衛に付きそうなサークル名っ
ぽいので名前を変えようということになりまし
た。その日、メンバーの1人で音楽が大好きな方
が「キャンディーズ」のCDを流しており、その
流れで「Special Candies」略し
て「SPC」となりました。始めの頃は「地域う
まいもんマップを作ろう」ということでケーキ屋
さんやパン屋さんめぐりをしたり、「愛光園とボ
ランティアさんの架け橋になろう」ということで
東浦社協と連携した活動もしていました。
紙芝居を始めたのは2010年。メンバー全員
が楽しめ、目指す目標もあり、地域で活躍できる
活動を求め悩んでいたSPCに、上司が「俺なら
紙芝居をやるけどな」とアドバイスをくれたこと
がきっかけでした。紙芝居をはじめたことで「話
し合い→練習・準備→発表→打ち上げ」という流
れができ、「地域へ出て紙芝居を発表する」とい
う目標もできました。2010年は愛光園で発表
し、2011年10月には地域助け合いセンター
絆で発表することができました。「この調子でど
んどん発表の場を広げていこう」と気持ちを高め
ていた頃、愛光園に来ていた実習の学生さんが
「私がバイトしているスターバックスでもそんな
イベントをよくやっていますよ」と教えてくれま
した。そんな出会いもあり2012年3月12
日、大府市にあるスターバックス柊山店で紙芝居
の発表をしました。「SPCサークルの紙芝居~
おいしいコーヒーを飲みながら紙芝居鑑賞はどう
ですか?~」と書いたチラシを配り、当日は愛光
園に通う仲間の親御さんや普段からお世話になっ
ているボランティアさんなど、20名近いお客さ
んが集まってくれました。店内の半分を貸し切
り、椅子や机を並び替え、立ち見の方も出るくら
いの中でSPCのメンバーは堂々と紙芝居を発表
しました。10月22日には新作を持ってスター
バックスで2回目となる発表をしました。2回目
ということで、SPC側もスターバックス側も段
取りや流れがつかめるようになり、1回目よりも
いい雰囲気で発表することができました。そして
今回は一般のお客さんも何人か来てくださいまし
た。仲間は練習の成果を存分に発揮し、たくさん
の笑顔や魅力を振りまいてきました。そして「ま
たやろう」と次へのモチベーションもすでに高
まっています。スターバックス側も「私たちも何
かしたい」と言ってくださり、2013年1月に
はエスプレッソマシンを持って愛光園に来てくだ
さる予定もできました。
この活動を続け地域で活躍することで、どんど
ん地域の方にSPCの仲間の魅力を伝え、広めて
いきたいと思います。
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平成25年1月8日発行(増刊)
~愛光園における障がい者雇用の実際~
知多地域障害者就業・生活支援センターワーク
平成25年4月、障害者雇用率が15年ぶりに
改正となり、一般企業では1.8%から2.0%に
引き上げられることとなりました。これは50人
につき1人は、障がい者を雇わなければならない
という国の決まりです。例えば従業員数100人
の会社であれば2人雇うということになります。
ではわが法人の障害者雇用状況はどうでしょう
か?
これまで法人では、のぞみの家とひかりのさと
ファームの2事業所だけが雇用をしており、なか
なか他事業所において拡充できずにいました。そ
こで平成19年8月①事業所としての障害者雇用
促進法の遵守②障がいのある方を支援する事業所
としての更なる積極的な雇用の推進を目的に「法
人障がい者雇用促進委員会」を立ち上げ、検討し
雇用を進めてきました。平成24年10月1日現
在、法人では12.5名の方が、のぞみの家・
ファーム・まどか・愛光園・居住サポートセン
ター・障がい者就職トレーニングセンター・相
生・こぶしで働いていらっしゃいます。愛光園に
おける障害者雇用率は3.71%となっていま
す。
就業支援ワーカー
田中幸弘
やケア会議を開いたりしています。またご本人の
自宅(グループホーム)訪問や定期面談も行いなが
ら、本人の悩みや気持ち等を聞かせていただき、
抱えている問題について一緒に考えさせていただ
いています。
法人では昨年から、雇用する事業所の職員が、
障害者職業生活相談員(5人以上の障害者雇用を
している事業所において選任した人が職業生活で
の相談・指導を行う)の資格を取得するために順
番に受講しています。障害者雇用の定着支援には
働くという職員共通の課題を伝えることと、周り
の障がいに対する配慮が必須です。ワーク以外の
就労支援の見識のある方が増えていくことは本人
にとっても心強いことと思います。
これからも法人内各事業所において積極的な作
業の切り出し、仕事の上手なマッチング、周りの
障がいへの理解、特性にあった支援を目指して、
障がい者が働ける可能性を拡げていきたいと思い
ます。
各人のがんばりはもちろんですが、事業所が共
に働く職場として様々な考慮と工夫をしていただ
いているおかげで、本人は安定して働いていらっ
しゃいます。(働きやすいように施設の利用者の
プログラムに合わせて作業スケジュールを変えた
り、作業手順を変えて、やり忘れがないように
チェック表を用いたり、あるいは家庭との連絡帳
で情報共有の工夫をされたりしています。)
ワークの定着支援としては雇用している事業所
の担当職員と連携をとり、場合に応じて職場訪問
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平成25年1月8日発行(増刊)
Aくんは次第に「やらない」という言葉が減
り、初めて行う活動であっても、抵抗なくできる
ようになりました。昨年度のうんどう会では、な
かなか競技に参加できなかったAくんでしたが、
今年度は自分の力を発揮し、楽しむ余裕も持ちな
がら参加できました。「これくらいなら、できる
かな」というAくんの参加方法を考えてきたこと
で、自信に繋がったのではないかと思います。
「やらない!」から「やってみよう!」に
~拒否から意欲につながる取り組み~
大府市発達支援センターおひさま
低料第三種郵便物許可
伴 あき
4月は様々な不安から「やらない」「おうち帰
る」と言いながら、離席や離室をしていたAく
ん。新しいクラスへの不安、初めての活動に対す
る不安、何が起きるのかわからない不安などか
ら、活動の“バスごっこ”(箱車)を「やらな
い」と言っていました。席を立ったりしながらも
興味はあり、時々見ていたので、本児が参加でき
る方法を考えました。
「できない」「やらない」と言う背景には、何
らかの不安や自信のなさがあると考えられます。
そこから一歩踏み出すには、見守られている安心
感と、「おもしろそう」という興味や意欲が必要
になると思います。そのための導入方法と見せ方
(魅せ方)の工夫が必要だと感じました。
まずは「やらない、ね。」と受け止め、席で一
緒に見ることにしました。友だちがやっているこ
とを実況中継したり、「○○くん、笑ってるね」
等、楽しさが伝わるようにしました。バランスが
取りづらく身体面でも自信がなかったAくんに
は、いきなり箱車に乗ることも不安だったと思い
ます。そのため、箱車がどんなものかを知っても
らい、少しずつ慣れるための関わりを考えまし
た。まずは自分で触ったり動かすことをねらい
に、人形を箱車に乗せて
Aくんが引っ張ることに
しました。自分なりの方
法で参加できることがわ
か っ て か ら、A く ん は
「やる!」と言うことが
増えてきました。
できたことも、できなかったことも、取り組め
たことに対し、たくさん褒めることで、さらに自
信へと繋がります。少し頑張れば「できそう」と
思える課題に対しても意欲を持つことができたの
だと思います。
同じ課題でも「少し難しい」=「できない」で
はなく、「少し難しい」からこそ「やってみた
い」という前向きな気持ちへの変化は、これから
様々なことを獲得して行く際にも大切な力になる
と感じました。
白石正久先生の言葉に「子どもの発達は“発達
の一歩前をいく活動”によって発達の願いと矛盾
が心に生まれ、大人に支えられて矛盾を乗り越
え、願いを実現して行く道筋です。その時、心の
中に新しい矛盾を乗り越えていく“心のバネ”も
生まれます。子どもの願いをくみ取り、願いを育
て、心の中の矛盾という悩みを理解し、前向きに
葛藤できるように心を支え、願いが実現できた達
成感を共感し合うことが、私たちには求められて
いるのです。」(『発達の扉【上】』より) と
あります。
手あそび等も、前で発表することや手先の細か
な動きが苦手で、「やらない」と言っていまし
た。初めはAくんの気持ちを受け止め、やらずに
過ごすことにしました。七夕の歌は笹を持って揺
らすだけの細かな動きもない手あそびだったの
で、興味があるように見えました。そこで、自分
の席で発表するように誘いました。「やる」「や
らない」と自分でも迷いながら、やることを決め
ました。自分の席でも緊張しながら笹を動かし、
終わるとすぐに保育者に返しました。しかし、満
足と自信を感じられる笑顔がありました。
私たちは、この“心のバネ”を育む関わりや取
り組みをしていかなければならないと、あらため
て感じました。
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高 齢 事 業 部 の 通 所
高齢福祉事業部
高齢事業部の通所には2種類の事業がありま
す。この事は意外と知られていません。(私も異
動するまでは知りませんでした)
ひとつは『介護老人保健施設相生 通所リハビ
リテーション』、通称『通リハ』
もうひとつは『デイサービスセンター こぶ
し』、通称『こぶし』
『こぶし』は建物自体も『こぶし』なのでみな
さんご存知だと思います。(正確には『相生ヘル
パーステーション』も同じ建物内にあります)
『通リハ』は相生の中にあります。相生の玄関
から入って真っ直ぐ奥に入ったところです。
高齢事業部通所の職員はこの2つの通所事業を
担当しています。つまり、行ったり来たりしてい
ます。只今のところ、職員は介護職員14名、看
護職員2名です。
『通リハ』と『こぶし』はどちらも定員は30
名です。この定員は一日で受け入れられる人数な
ので、一日最大で合わせて60名の方にご利用し
ていただけます。毎日、同じ方たちがご利用され
るわけではありません。一週間に一回のご利用の
方もいれば、週に二回、週に三回、毎日・・・。ご
利用者の生活の組み立ての中でご利用回数を選ん
でいただいています。
そのため、利用登録者数は現時点で合計150
名弱です。それぞれを少し詳しく説明します。
まず『通所リハビリテーション』は名前の通
り、「リハビリ」が受けられます。「リハビリ」
は専門のリハビリ職員がいます。(リハビリ職員
は老健の入所棟のリハビリも受け持っています)
その他の主なサービスとしては入浴、レクリエー
ション、送迎、食事などがあり、その方に必要な
介助を提供しています。
通リハは『介護老人保健施設 相生』の一部門
で、 主に病気などの理由で運動能力に不安を持
たれた方たちが利用されています。
リハビリを受けていない時間も、できるだけ生
活動作そのものがリハビリになるよう、支援して
います。リハビリ職員との連携がとても大切なの
です。
そして『デイサービスセンターこぶし』は事業
的には「通所介護」と言われます。『通リハ』と
比較すると身体的にはお元気な方が多く、どちら
通所主任
寒川剛
かと言えば認知面での課題を持たれている方が多
いです。こぶしでの主なサービスとしては、こち
らも入浴、レクリエーション、送迎、食事などが
挙げられます。その他には必要な介助の提供はも
ちろんなのですが、こぶし独特のサービスとし
て、一ヶ月単位での「ものつくりレク」を行って
います。
『通リハ』と『こぶし』、どちらのご利用者も
お元気な方が多いです。「長寿の秘訣は?」と訊
ねると、「笑うこと!」と答えられる方が結構お
られますので職員は日々「笑かす」技術を鍛錬す
ることが求められます(?)
現在、ご利用者の最高齢は102歳です。元気
な方で、ご自分で歩かれます。
ちょっと調べてみると、102年前の1910
年はハレー彗星がやって来ています。ハレー彗星
は約76年に一回現れると言われますので、前々
回です。(前回は1986年)
このままでいくとこの方、人生で3度目のハ
レー彗星に出会うやもしれません。
このように地域の皆様のご長寿を支え、共に生
きる社会を目指すべく、高齢事業部通所は日々邁
進しております。
ご
5
案
内
図
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就トレに通い「体調と気持ちの安定」を目標にさ
れながら、8~10月の間に実習を継続されまし
た。
一方、デイパーク大府では職員の方が担ってい
た作業から、清掃業務の他、配膳、洗濯などを切
り出し、実習時間を徐々に伸ばす取り組みをして
頂きました。そして、11月からは毎日の実習に
なり、目標であった週20時間(障がい者雇用に
カウントできる時間数の下限)まで延ばすことが
できました。
現在は、Nさん自身「職場の方や利用者の方に
声をかけられて嬉しい」とやりがいをもって作業
をされています。デイパーク大府の施設長様はじ
め職員の方には「一生懸命やってくれてます。も
う一人でバッチリ仕事してますよ。」と言葉をか
けていただいています。
「大丈夫」が口癖のNさんは、実は不安に思っ
ていても笑顔で「大丈夫」と言って、後から気持
ちが落ち込むことがありました。実習中も業務に
変化があった時に何をすれば良いのか聞けずに、
泣きながら電話されることもありましたが、就ト
レに相談すると気持ちを取り直して実習を続ける
ことができました。この「リカバリー方法」を就
トレで身に付けておいたことも、良い効果に繋
がったと思います。
12月末まで順調に実習を行えば、年明けには
待ちわびたトライアル雇用が始まっている筈で
す。ここまで長期に渡り実習をする事例は少ない
のですが、障がい者雇用が初めてで体制がすぐに
整わないという事情のある会社様にとっては、雇
用前の実習があることで気負わずに初めの一歩を
踏み出していただくことができるメリットがあり
ます。
「働きたい」と
いうニーズを持つ
利用者の方々の存
在と、もう一方で
障がい者雇用を前
向きに受け入れて
くださる企業様が
いてこそ、障がい
者雇用は実現する
ことになります。
就トレでは、ご本
人と企業様の架け
橋としての役割を
細やかに担う事を
目指していきたい
と思います。
障がい者就職トレーニングセンター 田口 絢子
障がい者就職トレーニングセンター(以下「就
トレ」)が共和の地に開所して早くも1年8カ月
が経ち、おかげ様で少しずつ地域の関係機関との
繋がりが軌道に乗り始めました。求人情報に関し
ては、地域の職業安定所(ハローワーク)や障害
者職業センターに情報が集まるため、日常的に連
携を図らせていただいています。また、就労を続
けるには生活面の安定が欠かせないため、地域の
相談支援事業や就業生活支援センターの支援にも
支えられております。
2012年12月現在で、就職実習中の利用者
が2名いらっしゃいます。その内のお一人Nさん
(男性・知的障がいC判定)が、8月に大府市内
にある「社会福祉法人 長福会 デイパーク大府」
様(以下敬称略、デイパーク大府)で実習を開始
しました。
その半月前、デイパーク大府の施設長様と初め
てお会いした時に「障がい者の人を雇うのは初め
てで。いくつかできそうな作業はあるんだけど、
ど う進 めて いっ たらいい のか 分か らな いん で
す。」と正直に話してくださりました。
直後にNさんが候補に浮かびました。Nさんは
就トレに来た当初、アパートに独居されていまし
たが隣人の騒音が気になり寝不足で不調になるこ
ともあり、4月にグループホーム入居を果たして
生活面が安定するようになっていました。元々仕
事熱心で人当たりもよいのですが、頑張りすぎる
あまり心身の調子を崩して実習半ばで中止という
ことがこれまで続いていた方でした。
そこで支援者が事前に業務を見学してNさんが
力を発揮できそうであると評価をした後、ご本人
にデイパーク大府を見学していただき、施設長様
と面談の上、清掃業務での実習が始まりました。
その際には就トレから、ご本人の特性を記したプ
ロフィール票をお渡しして配慮事項をお伝えして
います。また、何かあればいつでも電話で相談に
応じたり、場合により職場訪問をする体制を整え
て、Nさんにも会社様にも安心感をもって実習に
臨んでいただきました。
Nさんは、清掃パートの方から作業手順を教え
て頂き、当初週2日(午前中のみ)のペースで一
人での清掃業務の実習が始まりました。午後は、
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社会福祉法人愛光園
ひかりのさとの会
理事長
会長
日高幸子
皿井寿子
第8回 社会福祉法人愛光園 実践発表会 開催のご案内
多くの皆様からの日頃のご支援に感謝を込めて、今年度も実践発表会を開催させていただきます。
私たちが法人の基本理念として掲げている、地域の輪の中で「共に生きる」実践と運動が、日々の取
り組みの中でどれだけ追求できているのか、この実践発表会を通して自ら検証すると同時に多くの方
のご意見を伺い、参考にさせていただきたいと考えております。
今回はメインテーマ「つながる支援~自分らしく生きる~」を縦糸に、各事業所の最近の状況や取
組を演題としてまとめたものを横糸としてお伝えしていきます。
記
メインテーマ: 『 つながる支援 ~自分らしく生きる~ 』
日
時 :2013年3月2日(土) 13:00~16:00
場
所 :あいち健康プラザ プラザホール 定員300名(参加費無料)
愛知県知多郡東浦町大字森岡字源吾山1番地の1(TEL 0562-82-0211)
主
催 :社会福祉法人愛光園
ひかりのさとの会
発表事業所 :障がい入所支援グループ「まどか」
障がい通所支援グループ「ひかりのさとファーム」
地域生活支援グループ「知多地域障害者生活支援センター らいふ(直接支援)」
療育・相談支援グループ「障害児等療育支援事業 らいふ」
高齢入所支援グループ「介護老人保健施設相生(リハビリ)」
高齢在宅支援グループ「相生指定居宅介護事業所」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第8回
社会福祉法人愛光園
実践発表会
代表者ご連絡先
参加申込書
氏名
電話
所属
氏名
※手話通訳を希望される場合は、右記に○をつけてください。 (手話通訳希望)
※その他ご質問などありましたら下記にご記入をお願い致します。
参加申し込みは2013年1月31日(木)までに、FAXにてお申込みくださいますよう
お願い致します。(切り取り不要、この用紙のままで結構です。)
申し込み先:社会福祉法人愛光園 本部 〔担当〕有田 FAX:0562-83-4344
(問い合わせ先 TEL:0562-83-9835)
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発
行
所
・
東
海
身
体
障
害
者
団
体
定
期
刊
行
物
協
会
名
古
屋
市
中
区
丸
の
内
三
ー
六
ー
四
三
み
こ
こ
ろ
セ
ン
タ
ー
四
階
定
価
一
〇
〇
円
AJU
愛光園だより
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にない発想から様々でしたが、そのワークでの一
番の意味合いは、「私たちそれぞれの事業所職員
が想いや考え、そしてこれからを、同じ場面で語
り合う」ことだったのではないかと思っていま
す。普段まったく別の場所で仕事をしている私た
ちが、同じ課題を持って話し合い、意見に耳を傾
け、そしてまた考えることで、今後それぞれの取
組がより深まったり具体的になったりするのだと
思います。そのための足がかり的な場面として、
この「ワーク」という研修内容を考えてくださっ
たのだと感じました。
実際に研修後の懇親会では、実に熱く、実に内
容をもって語り合われていたことか!(お酒の力
で熱かったわけではありませんよ~笑)
私自身、日々の仕事、子育てで毎日へろへろ、
この日の研修に参加するためにも朝4時起きの準
備で、参加するまでエネルギーが持つかしら?と
不安もありましたが、初めてお会いする大府福祉
会の方々、名前は知っていても普段関ることのな
かった法人愛光園・他事業所の面々とたくさんお
話しする中で、そんな疲れもすっかり忘れて充実
した時間を過ごすことができました。
今回の研修は「後輩を育てる」ということを教
えたかっただけではないと思います。私たちに
「つながりなさい」、後輩へ「つなぎなさい」、
そしてその中で得ていくものを、しっかりご利用
者へ「つなげていきなさい」という、研修を企画
してくださった二つの法人
からのエールであったのだ
と思っています。
一緒に研修に参加した方
だけではありません。みな
さん、一緒につながってい
きましょう!
障がい者就職トレーニングセンター
職業指導員 所 悠子
平成24年11月9日に、大府福祉会と法人愛
光園の合同研修に参加してきました。各法人7名
ずつ、中級職員が選抜されての参加でした。
「後輩を育てる」というテーマで、大府福祉会
常務理事の安井孝昭氏より講義を受け、「新人育
成に必要な取組、その中での“あなた”の役割」
というグループでのワークもおこないました。
講義の中では「後輩を育て
るために」、まず私たちはど
んな職員を目指しているの
か、という話がありました。
その内容を聞いていてすぐに
思ったことが「まさにクレ
ド!」そう、愛光園の「クレ
ド」そのものだということです。安井氏の考える
職員像も、愛光園の「クレド」に重なる部分が多
くあり、やはり「こうなりたい」「こうしてい
く」という姿が共通してイメージされることは、
理念、基本方針のように、それぞれの職員が研鑽
を積んでいくためにも、それをご利用者にきちん
とお返ししていくためにも、とても重要なことだ
と改めて感じました。
まだまだ講義の中には大事なお話がありました
が、続いてはワークのご報告。3~4名ずつ分か
れた各グループで「法人として、事業所としてど
のような取組をすればよいか」ということで具体
的な取組を検討しました。現存の取組から今まで
ひかりのさと案内図
低料第三種郵便物許可
JR東海道線大府駅下車、タクシー(15分)が便利です
詳細図
8
Fly UP