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大吉 枝美さん

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大吉 枝美さん
平成28年度九州のがんばる農山漁村の女性たち
取材日:H28.9.28
大吉(だいきち)農園
おおよし
大吉
え み
枝美さん
鹿児島県指宿市
〔プロフィール〕
【農作物及び経営規模等】
キャベツ:24ha、ケール:6a、ズッキーニ:3a
【就農のきっかけ】
平成18年に夫が祖父母の後を継ぎ就農したことを機に、
翌年(平成19年)、勤め先を退職し、就農。
【主な活動歴等】
・農林水産省輝く女性農業経営者育成事業「女性農業
次世代リーダー育成塾」第1期生(平成26年度受講)
・女性農業経営士(平成28年~)
キャベツ作りに熱中し、規模拡大を進めながら、ケールやズッキーニなどのこだ
わり野菜の栽培や販路開拓にも日々意欲的な大吉枝美さんの取組をご紹介します。
~試行錯誤の末、キャベツ作りにハマる~
就農した最初の頃は、祖父母が栽培していた徳光(とっこう)スイカを引
き継ぎ、2反4畝の畑で栽培していました。しかし、収益と労力が全く見合
わず、オクラの栽培に切り替えたところ、朝から晩まで働きづめで、子ども
とゆっくり触れ合う時間がなくなったことから、子どもが親をオクラに取ら
れたと思い込み、オクラ嫌いになってしまいました。
その後も栽培品目などを試行錯誤しながら畑の面積が4haに拡大した頃、
キャベツ作りで成功し高級外車のハマーに乗ったご夫婦と出会いました。そ
のご夫婦から、収益を上げるためにはとにかく出荷できる量を多く持ってい
ることが大事なことを学び、ちょうど離農する方から運よく農業機械なども
譲ってもらったのでキャベツの栽培で規模を拡大していくことに決めました。
最初はキャベツが上手く作れず、クレーム対応や台風被害など、たくさん
の失敗がありましたが、それが逆にキャベツにハマるきっかけにもなり、今
ではきれいで美味しいキャベツを生産することができるようになりました。
そしてなによりも子ども達にも食べてもらえるような、えぐみのない野菜
作りにこだわり、日々一生懸命、頑張っています。
~高品質な野菜作りを目指して~
「我が子が喜ぶ野菜作り」。これが我が家のモットーです。また、「高品
質」というポリシーも曲げずにずっと守ってきました。根が元気な野菜は丈夫
で美しい形に成長するので、肥料にもこだわっています。農業をやっていてよ
かったと思うのは、「とても美味しかった。」という、お客様の声を耳にする
時です。自分達の生産方法に自信を持つことができ、さらに頑張れる力となる
からです。
特にここ数年は「こだわり農家の野菜を売りたいから、これを作って
ほしい。」とお話をいただくことが多くなり、とてもありがたいことだ
と思っています。
就農する前は看護師をしており、人の顔色などをじっと観察すること
が仕事のひとつでもあったことから、野菜の葉っぱも同じようにじっと
観察していると、色付く様子などが人の顔のように見えてきます。
また、人の病気を治す時のように熱心に研究することが大好きです。
平成26年度農林水産省 輝く女性農業
経営者育成事業「女性農業次世代リーダー
育成塾」を受講
ケールなど、多少価格が高くても健康
志向で買ってくれるお客さんがいます。
万人受けするものでなくても、どこの
誰に向かって作るのか、ターゲットを絞
る売り方があることを学び、「私のやり
たいことはこれだ!」と直感
しました。
また、農業でのPDCAサイ
クルや営業などを学び、今で
ケール
は販路開拓も私の仕事です。
「農業女子プロジェクト」 の活動
育成塾の受講をきっかけに加入しま
した。「全国各地に、こんなに頑張っ
ている女性達がいるんだ。」と感動す
る出会いもあり、友人や仲間をたくさ
ん作ることができました。
また、昨年度、福岡市で開催された
学習会でバイヤーと商談
が成立し、今年5月から
週2回、東京の大手百貨
店へケールやズッキーニ
などを出荷しています。
ズッキーニ
これからがんばる
農山漁村の女性たちへの
メッセージ
だいきち農園を
愛していただくよう、
もっともっとこだわりを
もって野菜作りをします。
「九州の野菜を女性みんなで盛り立てよう!」
毎日、毎日、野菜と向き合うことは根気のいることですが、
とてもやりがいのある仕事だと思います。
九州の野菜を女性みんなでPRしていきましょう!
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