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AutoCAD Electrical 製品カタログ
電気制御設計のためのAutoCAD AutoCAD Electricalの優位性 電気制御システムを汎用のソフトウェア アプリケーションで設計していたので は、もはや今日のグローバルな市場で勝ち残ることはできません。AutoCAD Electrical を使用すれば、作業時間を短縮し、その分の時間を技術革新に 充てて、競争力を高めることができます。 AutoCAD® Electrical は、電気制御システムの作成、 AutoCAD Electrical を使用すれば、回路の作成、 目次 変更に特化して開発された制御システム設計者向 ® け の AutoCAD です。 世 界トップ の CAD ソフト 配線の線番付け、部品表の作成といった作業を自 動化して、競合他社に差を付けることができます。 エラーのチェックと予防...................... 3 AutoCAD の全機能に加えて、電気制御設計の生産 AutoCAD Electrical は、65 万種類を超す電気シ 製図規格に準拠した製図と 性を大幅に向上させる広範な専用機能を搭載して ンボルやコンポーネントが収録されたライブラリと コンポーネント ライブラリ................... 4 います。 リアルタイム エラー チェック機能を搭載していま 設計と作図のための す。また、Autodesk® Inventor® で作成したデジタ 生産性向上ツール.............................. 5 ル プロトタイプをベースに電気制御設計チームと 回路図設計ツール ............................ 8 機械設計チームが連携して作業を進めることもでき パネル レイアウト ツール.................. 10 ます。オートデスクのデジタル プロトタイプ ソ PLC(プログラマブル ロジック リューションの 1 つである AutoCAD Electrical が コントローラ)ツール....................... 11 あれば、製造業者は製品をより早くより低コストで 包括的な端子管理........................... 12 市場に投入できます。 コラボレーションと相互運用性........... 13 データ管理ツールと AutoCAD® AutoCAD® Electrical AutoCAD の全機能 ● ● AutoCAD スタイルのインタフェース ● ● 強力な製図ツール ● ● DWG ™ 相互運用性 ● ● 機能 レポート生成ツール ........................ 14 データ マイグレーション ツール.......... 15 包括的なシンボル ライブラリ ● 電気制御設計に特化した作図機能 ● リアルタイム エラー チェック ● 回路図設計ツール ● パネル レイアウト ツール ● 端子管理ツール ● PLC I/O ツール ● BOM の自動生成 ● Autodesk® Inventor® との連携 ● 2 エラーのチェックと予防 AutoCAD® Electrical に搭載された自動エラー チェック機能を使用すると、 リアルタイム診断を実行して、製造のフェーズに進む前に問題を発見できます。 線番の割り付けとコンポーネントのタグ付けを自動化 コイルと接点のリアルタイム クロス リファレンス 時間がかかる上にミスも起こりやすい、手作業による線番付 リレーに多くの接点を割り付けすぎてしまうと、あとの修正 けやコンポーネントのタグ付けはもう必要ありません。製図を 作業が大変になります。しかし、クロスリファレンス機能によ 専門とする AutoCAD Electrical では、ユーザが選択した設 り、そのリスクを大幅に減らすことができます。AutoCAD 定に基づいてすべての配線とコンポーネントに、連続した番 Electrical では、コイルと接点との間に親子関係が設定されま 号またはリファレンス ベース(図面アドレスを参照した)の す。コイルに対する接点の過剰な割り付けを警告し、未然に 番号が自動的に配置されます。リファレンス ベースの番号と ミスを防ぐことができます。わざわざコイルと接点に関する記 タグには、固有の名前になるように自動的に接尾文字が付け 録を取っておく必要はありません。 られ、設計変更が生じると番号が割り付け直されます。この 番号割り付けは柔軟に機能するので、ほとんどの設計条件に また、子の接点を挿入するたびに、親コイルのピン リストの 対応できます。 プロパティに基づいて、次に使用可能な端子番号が自動的に 割り当てられます。さらに、クロスリファレンス情報をほぼ任 さらに、挿入した線番が他の要素と重なる場合は、配線に沿っ 意のフォーマットで図面に表示できるほか、クロスリファレン て横方向に、線番をきれいに配置できる空きスペースを自動 ス レポートもいつでも実行できます。 的に探してくれます。適切な場所が見つからないときは、線 番は配線から離れた位置に配置され、引出線で配線と結ばれ ます。 電気監査レポート 配線番号の付け忘れや間違いは、大問題につながる場合があ ります。監査レポート機能は、このような設計上の不整合を 分析してレポートしてくれるので、製造段階に入る前にそれ らを修正できます。 リアルタイム エラー チェック 設 計 の 段 階で問 題 を発 見し、 予防することで、製造現場で の作業時に気付いた場合より 手 戻り が 少 なくて すみ ま す。 AutoCAD Electrical 製 図ソフ トウェアは、要求された変更と 現在のプロジェクトを常に比較 し、線番やコンポーネント タ グの重複といった潜在的な問 題を検出するとユーザに警告を 行います。 3 製図規格に準拠した製図とコンポーネント ライブラリ AutoCAD Electrical は国際標準規格に対応し、一般的によく使われている 主要メーカーのコンテンツ ライブラリおよびシンボル ライブラリも数多く 付属しています。そのため、業界の要求に沿った、規格に準拠した設計を 簡単に作成できます。 豊富なメーカー カタログ コンテンツ シンボル ビルダ 実際のメーカーのカタログ データを利用することで設計プロ AutoCAD® ブ ロ ッ ク を イ ン テ リジ ェ ント な AutoCAD セスを効率化できます。AutoCAD Electrical は 650,000 種 Electrical のシンボルに変換したり、新規にシンボルを作 類を超すコンポーネントとシンボルが収録された、業界の主 成するための使いやすいツールです。シンボル ビルダは、 要メーカーのカタログ データベースを搭載しています。これ AutoCAD のブロック エディタと同等の作業環境になって らのコンポーネントを使用すれば、スイッチやセンサー、ライ いるので、AutoCAD Electrical のアーキテクチャに対応 ト、さらに配線経路やパネル カバーといったさまざまなパネ した、電気シンボルとブラック ボックスを作成できます。 ル デバイスなど、あらゆる入出力(I/O)デバイスに対応で きます。 電気コンポーネントのライブラリ 頻繁に使用する機器をメニューから選択し、電気制御システ ムの設計をスピーディーに行えます。AutoCAD Electrical に は、簡単に電気機器を挿入できるメニュー システムが搭載さ れています。各メニューから、押しボタン、セレクタ スイッチ、 パイロット ランプ、リレー、接点、ヒューズ、端子などが収 録された包括的なシンボル ライブラリにアクセスできます。 総合的なシンボル ライブラリ 空圧、水圧、配管・計装図(P&ID)をすばやく正確に作 成できます。包括的なシンボル ライブラリには、バルブ、 オペレータ、マニフォルド、メーター、レギュレータ、フィ ルタなどのデバイスが含まれています。 さまざまな設計規格をサポート JIC、IEC、JIS、GB の国際規格をサポートしているため、顧 客のニーズに対応できます。各地域の設計要件に合わせてシ ンボル ライブラリ、クロスリファレンス設定、線番付け規則、 デバイスのタグ付け規則を選べます。 ユーザ定義の属性 AutoCAD Electrical のシンボルにカスタム属性を追加して、 その内容をプロジェクト レポートで使用できます。新しく定義 したメタデータを使って標準レポート用の情報を抽出すれば、 各社固有の設計データを迅速に伝達できます。 4 設計と作図のための生産性向上ツール AutoCAD Electrical には、標準製図規格に準拠した正確な電気制御設計図 を作成するために開発された多数の専用ツールと機能が搭載されており、 使用開始後すぐに設計の効率を向上させることができます。 合理化された設計環境 配線素材の種類、絶縁温度定格、環境温度、配線の長さ、パ AutoCAD Mechanical は、無駄を省いたユーザ インタフェー ワー コンダクタ バンドル、最大許容電圧降下といったディ スが特長です。お気に入りのツールやコマンドにより迅速にア レーティング係数を使用して、より良い電気設計の判断を行う クセスし、使用頻度の低いツールをより効率的に探し出し、 ことができます。また、回路ビルダはモーター容量やパワー 関連する新機能を簡単に見つけ出すことができます。その結 供給の負荷に基づいて、ヒューズ、ブレーカー、遮断器のレ 果、メニューやツールバーから目的のツールを探し出す時間 イティングも提示することができます。 が短縮され、より多くの時間を作業に割り当てることができ 回路の再利用 ます。 頻繁に使用する回路を再利用することで、設計をスピードアッ プできます。AutoCAD Electrical では、頻繁に使用する回路 を作成して保存しておき、後で再利用することができます。保 存 し た 回 路 を 新 し い 設 計 図 に 配 置 す る と、AutoCAD Electrical によって回路内の配線とデバイスの再番号付けが 自動的に実行されます。 回路ビルダ 制御回路の作成を自動化することで、設計時間を短縮し、作 図を効率よく行えます。コンポーネント、配線、定格、カタロ グ データなど、ユーザが定義する機能要件に基づいて、電気 制御回路をルールに基づいて動的に作成します。 モーター制御の単線結線図 単線結線図を短時間で作成および編集することで、それに対 回路ビルダ ツールは、エンジニアリングにおいて、環境にも 応する 3 配線回路の正確な注釈が容易に作成できます。 優しい適切な判断を下すために必要な情報を提供します。た とえば、最小規則要件を満たすサイズのコンダクタ(配線)は、 3 相 モ ーター 制 御 用 の 回 路ビル ダ ツ ール を基 盤として、 購入価格は最も安いかもしれませんが、長期的なエネルギー AutoCAD Electrical では、単結線モーター回路とパワー供給 削減とコスト節減という点ではベストの選択ではない場合が 表示が作成できるようになりました。単結線回路図から 3 線 あります。 回路図(または 3 線回路図から単線回路図)が容易に作成 できます。 回路ビルダは、多様な設置要因と環境要因を考慮に入れて、 さまざまなコンダクタ サイズごとの、推定さ れる最大のエネル ギー損失コストを動的 に表示します。電気規 則要件に基づいて、推 奨される配線コンダク タのサイズが自動的に 計算されます。 5 設計と作図のための生産性向上ツール 複数図面の表示に対応したインタフェース 新規図面の作成 複 数 の 図 面 を 同 時 に 表 示、 編 集 で き ま す。AutoCAD ボタンを 1 回クリックするだけで、現在のプロジェクト設定を Electrical はマルチ ドキュメント インタフェース(MDI)規格 使ったまま新しい図面での設計を開始することができます。適 に完全に対応しているため、一度に複数の図面を開くことが 切な表題欄と図面枠が設定されたテンプレートを選択すると、 できます。したがって、2 つの図面を同時に開いた状態で、図 新しい図面が自動的にアクティブ プロジェクトの一部となり、 面間で設計情報をカット & ペーストできます。 すぐにデバイスの挿入を開始できます。 ブロックを入れ替えユーティリティ プロジェクト全体を通してシンボルの各インスタンスを置換す ることにより、やり直し作業にかかる時間を節約できます。ブ ロックのインスタンスを交換することも、プロジェクトでシン ボルが使用されるたびに個々のシンボルのインスタンスを置 換することもできます。2 つのシンボル ライブラリ間でプロ ジェクト全体のシンボルを交換することも可能です。たとえば、 プロジェクトで使用されている規格を変更する必要がある場 合、このコマンドを実行してそれぞれの JIC シンボルを同等 の IEC シンボルに自動変換することができます。 複数配線の挿入 AutoCAD Electrical では、1 つのコマンドで複数の配線を挿 入し、複数の接続点を含むデバイスを接続するプロセスを自 動化できます。さらに、製図作業の迅速化により、プロジェク トを予算内でスケジュールどおりに進めることができます。 コンポーネントの再タグ付け 1 つのコマンドですべてのコンポーネントの再タグ付けを行う ことで、設計時間とミスを低減できます。この 1 つのコマンド を使うだけで、プロジェクト内のコンポーネント タグのフォー マットを顧客の変更に合わせてその場で変更することができ ます。 6 設計と作図のための生産性向上ツール 線番とコンポーネント タグの確定 デバイス ナビゲーション AutoCAD Electrical なら、設計サイクルの後半で加えられた もうデバイス間の関係の管理に貴重な時間を費やす必要はあ 修正にも、これまでの作業に影響を与えずに簡単に対応でき りません。AutoCAD Electrical では、[ サーファー ] コマンド ます。線番とコンポーネント タグのステータスを「確定」に を使用して、デバイス間の関係を簡単に表示してナビゲートで 設定すると、プロジェクト全体で線番の再割り付けとコンポー きます。パネル レイアウト図面のコンポーネントをクリックす ネントの再タグ付けを実行しても、「確定」された線番とコン るだけで、対応する回路図デバイスをすばやく「サーフ(検索)」 ポーネント タグは維持されます。設計が製造工程に渡った後 できます。このコマンドはプロジェクト内の複数の図面にまた で変更の必要が生じた場合でも、既存の線番はそのままで、 がって実行されるほか、親子関係、補助接点、項目番号が設 新しい線番とデバイス コンポーネントを簡単に追加できます。 定されているデバイスにも対応しています。 電気制御設計の配線ラベルの書き出し プロジェクトの配線ラベル一式をすばやく正確に作成できま す。配線ラベルの書き出しコマンドを使用すると、プロジェク ト全体から配線番号をすばやく抽出し、各配線に必要な配線 ラベルを印刷することができます。 通常開と通常閉の切り替え 1 回のマウスクリックで、機器を通常開 / 通常閉、どちらか の状態に切り替えることができます。その機器がリレー コイ ルと接点のように親子関係の一部である場合、AutoCAD Electrical では対応する機器が自動的に更新されます。 オープンで柔軟な API オープン アーキテクチャを既存のビジネス システムやエンジ ニアリング システムに統合して、効率的なカスタムのフロント エンド インタフェースや自動ワークフローを作成しましょう。 オープンかつ柔軟な API(アプリケーション プログラミング インタフェース)を使用して、AutoCAD Electrical の機能を それぞれの設計・製図要件に合わせて拡張できます。用意さ れている API は、ソフトウェアをプログラミングするための 200 近い関数で構成されており、AutoCAD Electrical を既 存のビジネス システムやエンジニアリング システムと簡単に 統合させることができます。 電気制御設計者向けの図面のナビゲーション機能 プロジェクト内の図面にすばやくアクセスできます。ファイル を 1 つ 1 つ開かなくても、[ 前へ ]/[ 次へ ] ボタンを使ってプ ロジェクト内の各図面に移動できます。 7 回路図設計ツール AutoCAD® よりもさらに正確に、はるかにスピーディーに 電気制御回路図を作成、編集できます。 電気制御設計に特化した作図コマンド 配線ギャップの自動化 電 気 制 御システム の 設 計 に 特 化した 手間をかけずに、確認しやすい回路図を作成できます。電気 AutoCAD Electrical の各種製図機能を 制御設計で 2 本の配線が交差すると、どちらの配線が優先か 使用すれば、設計に要する時間を短縮 を AutoCAD Electrical が自動的に判断します。配線ギャップ、 できます。配線のトリミング、コンポー ループ、ソリッド ワイヤから、交差する配線を表示する形式 ネントや回路のコピー・削除、コンポー を選択できます。 ネントの移動や位置合わせをすばやく、 簡単に行うことができます。 配線シーケンス インジケータのビジュアル表示 回路の適切な配線シーケンスを図面上に直接グラフィック表 示することで、製造現場に効率よく設計意図を伝え、配線ミ スを回避します。配線シーケンスを変更すると、変更後の情 ラダーとライン リファレンス番号 報が自動的に From/To 配線リスト レポートに正確に反映さ AutoCAD Electrical の柔軟なラダー挿入機能を使用すれば れます。 図面にラダーをすばやく配置できるため、図面作成の手間を 最小限に抑えることができます。横線の間隔と数、ラダーの 幅といったあらゆる設定を細かくコントロールしながら、ラ ダーを縦横に配置できます。さらに、事前に定義した設定に 基づいてライン リファレンス番号を自動で配置することで、 面倒な手作業を軽減できます。 ラダーの変更 図面内のラダーを変更する際、AutoCAD Electrical なら最 初から作成し直す必要はありません。[ ラダー変更 ] コマンド を使用すれば、既に図面に挿入されているラダーを変更でき ます。わざわざラダーを削除して挿入し直さなくても、横線の 間隔や数、リファレンス番号の開始値と終了値など、ラダー のほとんどの要素を変更できます。このコマンド 1 つで手作 業による編集を減らして、その分の時間をより重要な作業に 充てることができます。 8 回路図設計ツール 横線の挿入 発側マーカーと着側マーカー 既存のラダーに横線をすばやく挿入できるため、電気制御回 プロジェクト内のページからページへ、配線をすばやく追跡 路図の作成を大幅にスピードアップできます。ラダー内の任意 することができます。ある図面で始まった配線が別の図面へ の場所をクリックすると、配線接続交点マークのある新しい と続く場合、発側呼び合いと着側呼び合いを使って電気的に 横線が挿入され、対応する線番に自動的に位置合わせされ 接続することができます。 ます。 ケーブルおよびコンダクタの追跡 3 相のモーター制御 自動追跡機能を使って、AutoCAD Electrical プロジェクトで 3 相のモーター回路を作成する際に、時間を節約し、生産性 のケーブルおよびコンダクタの使用状況を簡単に管理できま を向上できます。三極ブレーカ、スイッチ、モーター コンタク す。ケーブルに属する個別のワイヤを指定し、そこからケー タなどを含むインテリジェントな組み込みのシンボル ライブ ブルの使用状況に基づいたレポートを生成して製造に役立て ラリを使用して、モーター回路をすばやく設計できます。この ることができます。コンポーネントを挿入する場合と同じよう ようなシンボルは、挿入すると、基本となる 3 相の横線間隔 に、ケーブルにメーカーのパーツ番号情報を割り当てると、 に自動的に適応します。 AutoCAD Electrical はそのパーツ番号に基づいてコンダクタ の使用状況を自動的に追跡し、レポートします。 コネクタ ジェネレータ ピンの数や方向など、最小限の情報を入力するだけでコネク プロジェクト インタフェース タをすばやく生成できます。作成されたコネクタは、そのまま AutoCAD Electrical のプロジェクト インタフェースを使用し 図面に挿入して配線できます。AutoCAD Electrical を使用す て、 電 気 制 御システム の プ ロジェクトを構 成 する 多 数 の れば、従来の AutoCAD よりもさらに正確に、はるかに短時 DWG ™ ファイル を 容 易 に 管 理、 ナ ビ ゲ ート で き ま す。 間でポイントツーポイント スタイルの設計を作成できます。 AutoCAD Electrical の直感的なファイル管理機能を使えば、 ファイルの整理に要する時間を減らして、本来の設計により多 くの時間を充てることができます。 9 パネル レイアウト ツール インテリジェントな更新機能を備えたパネル レイアウト図面を すばやく簡単に作成し、ミスを低減できます。 電気回路図からスマートなパネル レイアウト図面を作成 パネル レイアウト図面から設計を開始 AutoCAD® Electrical でパネル レイアウト図面を作成すると、 AutoCAD Electrical なら、柔軟な設計環境で、自由なスタイ 欠落している機器の有無が体系的にチェックされ、回路図と ルで設計を行うことができます。まずパネル レイアウト図面 パネル図面の機器シンボル間に自動的に電気のリンクが作成 を作成して、その設計情報を元にして回路図を生成すること されます。 ができます。この機能は、厳しい納期に追われる設計者を支 援し、設計者の 1 人 1 人のニーズに対応します。 仕組みとしては、まず電気回路図を作成すると、AutoCAD Electrical は、回路図コンポーネントをパネル レイアウト図面 ロケーション ボックスとマーカー に配置するために、回路図コンポーネントのリストを抽出しま [ ロケーション ボックス ] コマンドを使用して、機器グループ す。ユーザは、そのリストから機器を選択して所定の位置に を特定のパネルの場所にすばやく簡単に関連付けます。回路 配置する作業だけ行えばよいのです。すると、レイアウト上の 図に、パネルの対応する場所を示すロケーション マーカーを 指定した位置に、それぞれの機器シンボルが挿入されます。 適用すれば、デバイスやデバイス グループの位置を簡単に特 さらに、回路図とパネルの機器シンボルが自動的に関連付け 定できるため、より正確なパネル レイアウトを作成できます。 られます。そのため、どちらか一方の図面で重要なデータを 変更すると、もう一方の図面も更新するかどうか確認するメッ パネル デバイスへのバルーンの挿入 セージが表示されます。 また、配線ダクトや取り付け金具といっ 制御パネル図面にパネルの BOM と対応したインテリジェント た回路図にない項目をレイアウトに追加して、それらも含め な項目バルーンを挿入して自動で注釈を作成すれば、時間を たスマートなパネル部品表(BOM)レポートを自動で作成す 節約できます。 ることもできます。 10 PLC(プログラマブル ロジック コントローラ)ツール AutoCAD Electrical には、PLC I/O 図面の作成における生産性と精度の 向上を主な目的として開発されたツール セットが搭載されています。 PLC I/O ライブラリ スプレッドシートから PLC I/O 図面を自動で作成 業界の主要メーカーの 3,000 種類を超えるインテリジェント スプレッドシート(表計算ソフト)でプロジェクトの I/O 割り な PLC I/O モジュールが収録されたライブラリからモジュー 当てを定義するだけで、PLC I/O 図面一式を生成できます。 ルを選択して、PLC I/O 図面をすばやく作成できます。 この機能を使用すれば AutoCAD® 環境で PLC I/O 図面を作 成する必要が事実上なくなるため、かなりの時間の節約にな ります。 図面を作成したら、I/O の情報と説明を、ほとんどの PLC プ ログラミング ソフトウェア パッケージで読み取ることができ る形式で簡単にエクスポートできます。PLC プログラマーは、 アドレスや詳細情報を作成し直す手間が省けます。さらに、 各 PLC I/O ポイントの情報を PLC プログラムにインポートす れば、図面と PLC プログラム間で情報を同期できます。 PLC モジュール ビルダ PLC モジュール ビルダを使用すれば、標準のライブラリに PLC I/O モジュールを簡単に追加できます。現在のライブラ リに必要なモジュールが含まれていない場合は、グラフィック インタフェースを使用して簡単に追加できます。 PLC I/O のインポートとエクスポート 重要な I/O アドレスや詳細情報を複数のファイル形式でエク ス ポ ー ト で き ま す。AutoCAD Electrical と、Rockwell Automation 社製の PLC プログラミング ソフトや Schneider Electric 社製の Unity ™ ソフトウェア製品との間で、双方向に データをやり取りできます。AutoCAD Electrical と対応する PLC プログラム間で重要な設計データを再利用すれば、設計 に要する時間を短縮できるだけでなく、ミスも最小限に抑え ることができます。 11 包括的な端子管理 設計の精度が向上し、端子の作業の複雑さが軽減されます。 グラフィカルな端子台ジェネレータ 端子台エディタ パネル レイアウト図面または端子図面で使用するグラフィカ 端子台エディタのシンプルなインタフェースを使用して、プロ ルな端子台レイアウトを、回路設計図情報に基づいて自動生 ジェクト内の端子の管理と編集を簡単に行えます。わずか数 成し、設計時間を大幅に短縮します。端子台は、図式か表形 回のクリックでスペア端子を挿入したり、端子の左右の配線 式で作成できます。端子台エディタで端子台の各側の配線情 情報を入れ替えるといった変更を行うことができます。 報を定義すると、それに基づいて端子台レイアウトが自動的 に作成されます。 マルチレベルの端子台 電気制御設計で使用する複雑なマルチレベルの端子を簡単に 処理します。AutoCAD Electrical を使用すれば、単一の使い やすいダイアログ内で、端子番号やすべての接続情報を定義 して管理できます。 端子ジャンパ ジャンパは端子台エディタで簡単に表示、作成、編集できます。 ダイレクト ー 端子配線シーケンス 電気制御設計の一部として端子ジャンパを正確に作図するこ 配線接続シーケンスを定義する際に、非常に柔軟な制御を利 とで、設計にかかる時間を短縮し、ミスを防止できます。 用することで、より正確なレポートを作成できます。複数のデ バイスから 1 つの共通端子に配線を接続させ、端子や配線の スペア端子の挿入 各種レポートに情報を正確に反映させることができます。 スペア端子の必要性を計画する際に、経験やカンに頼ること なく、正確な部品表(BOM)情報を提供します。スペア端子 は端子台エディタを用いて挿入し、各種端子レポートは正確 に更新されます。 12 コラボレーションと相互運用性 AutoCAD Electrical とオートデスクの他のアプリケーションとの間で正確な 設計データを共有することで、デジタル プロトタイプをベースに電気制御設 計チームと機械設計チームがスムーズに連携できます。 Autodesk® Inventor® Professional の マルチユーザ環境 ケーブル & ハーネス機能との連携 ® チーム内でプロジェクトを共有してよりスムーズに連携し、生 ® ® AutoCAD Electrical と Autodesk Inventor Professional 産性を向上させることができます。AutoCAD Electrical には の双方向の相互運用性を活かして、2D および 3D の電気制 図面ステータス インジケータが用意されており、プロジェク 御設計をすばやく作成できます。AutoCAD Electrical から ト全体のコマンドの制御性が高いため、マルチユーザ環境で Autodesk Inventor Professional にケーブルとコンダクタの 効率的に作業を進めることができます。 電気制御設計情報を渡して、3D のハーネス設計を自動で作 設計図面を Web にパブリッシュ 成 で き ま す。 ま た、Autodesk Inventor Professional か ら AutoCAD Electrical に配線接続情報を渡して、対応する 2D AutoCAD Electrical を使用すれば、個々の図面またはプロ 回路図を自動生成することもできます。 ジェクト全体を Web にパブリッシュして、企業外部の関係者 とも簡単に図面を共有できます。AutoCAD Electrical では、 完成した図面を Web にポストするために必要となる HTML ページとそのリンクも作成できます。 DWF ツール DWF ™ ファイルをオートデスクの製造設計アプリケーション から直接パブリッシュして、2D および 3D 設計について、顧客、 サプライヤ、立案者、設計作業グループ外の関係者と安全に コラボレーションを行うことができます。無償の * Autodesk® Design Review を使用すれば、知的財産を保護しながら、 2D および 3D 設計の確認、計測、マークアップ、コメント記 入をすべてデジタルで行えます。オートデスクの製造業向け の各種製品と緊密に統合されているため、CAD の専門知識 がなくても、組み立て説明書、部品表(BOM)、有限要素解 析(FEA)の結果といった設計情報を正確にやり取りできます。 また、コメントとそのステータスを自動的にトラッキングした り、DWG ベースのマークアップを双方向にやり取りして、変 更プロセスをスピードアップさせたり情報の伝達ミスを最小限 に抑えることができます。 * 無償の製品には、ダウンロードしたソフトウェアに付随するエンドユーザ使用許 諾の使用条件が適用されます。 図面の共有、変更の追跡 ネイティブの DWG ™ 形式を使用して、顧客やサプライヤと簡 単にデータをやり取りできます。AutoCAD Electrical の図面 は、AutoCAD や AutoCAD® LT といった DWG 対応のプロ グラムで表示、編集できます。AutoCAD Electrical の改訂追 跡機能を使用すれば、多数のユーザが図面にアクセスした場 合でも、最後の更新以降に図面に加えられたすべての変更を 追跡できます。 13 データ管理ツールとレポート生成ツール 完全に統合されたデータ管理ツールを使用して、作業中の電気制御設計デー タを安全かつ容易に保存、管理できます。AutoCAD® Electrical では各種ツー ルを使って重要なレポートを瞬時に生成、更新できるため、製造工程に正確 な情報を渡し、ドキュメント管理に要する時間を短縮できます。 統合されたデータ管理 自動レポート(帳票)作成 AutoCAD Electrical には、作業中の電気制御設計デー レポートの作成、更新に要する時間を大幅に短縮できる上に、手動で タと関連ドキュメントを安全に保存、管理できる、チーム レポートを作成した場合に起こりがちなミスも防止できます。AutoCAD 作業に最適なデータ管理ツールが統合されているため、 Electrical のシンプルでカスタマイズ可能なレポート生成機能を使用す 開発サイクルを短縮して ROI を向上させることができ れば、コマンド 1 つで複数のレポートを実行できます。 ます。 部品表(BOM)、From/To ワイヤ リスト、PLC I/O、端子情報、ケー Autodesk® Vault Professional ブル概要、クロスリファレンス情報などの作成を実行することができ Autodesk® Vault Professional は、エンジニアリング情 ます。 報、設計データ、ドキュメントを安全に保存、管理して、 設計から製造までのプロセスを短縮します。複数の場所 レポートに表示する情報は、フィールドをソートしたりフィルタリングし に分散する設計部門、エンジニアリング部門、製造部門 てカスタマイズできます。さらに、現在の図面、複数の図面、プロジェ がスムーズに連携し、デジタル プロトタイプ情報を共有 クト全体、あるいはプロジェクトの特定の場所やパネルなど、対象を指 できます。また、設計部門は高度なツールを使って技術 定してレポートを作成できます。また、レポートをスマート表オブジェク 変更指示の追跡や BOM の管理を行えるほか、製造部門 トとして図面に配置しておけば、後で簡単に更新したり、ファイルに保 のビジネス システムと統合して早い段階からコラボレー 存 することもできます。AutoCAD Electrical のレ ポートは、ASCII、 ションを促進することもできます。マルチ CAD 環境にも Microsoft® Excel®、Microsoft® Access ™、CSV、XML の各形式で保 ® 存できます。 対応しているため、他社製のソフトウェアや AutoCAD で作成した設計データとエンジニアリング データを、製 品ライフサイクルを通して共有、管理できます。 サーフ可能なレポート サーフが可能なレポートの機能を使用して、レポートやそれに対応する 設計を検索できます。レポートを表として設計に配置すれば、任意の フィールドをクリックして、回路図やパネル レイアウト図面の中から対 応するデバイスを一瞬で見つけられます。 図面リスト レポート AutoCAD Electrical では、図面番号、タイトル、日付、リビジョン、お よびその他の重要なデータを含む、プロジェクトの図面リストを抽出で きます。プロジェクトの図面の表題欄からデータを抽出してリストを作 成し、ファイルに保存したり、印刷したり、図面に挿入したりできます。 14 データ マイグレーション ツール AutoCAD® やその他の製品から既存の設計データを流用できるため、手戻り を数時間単位で削減できます。以前に行ったカスタマイズの内容を失うことな く、データをインテリジェントな AutoCAD® Electrical 設計に自動変換でき ます。 マイグレーション ユーティリティ コンテンツ データベースの統合ユーティリティ マイグレーション ユーティリティにより、既存のデータや設定 この強力な統合ユーティリティは、既存のメーカー カタログ を維持したまま、以前のバージョンの AutoCAD Electrical 設 データベース、PLC I/O ライブラリ、機器シンボル参照デー 計ソフトウェアから最新リリースへ簡単に移行できます。 タベース、および対応する機器シンボルを、リリースごとに 追加されるコンテンツと簡単に統合します。従来のコンテン ツ ライブラリに対して既に行ったカスタマイズはそのまま残 して、新しいリリースで追加されたコンテンツを最大限に活用 できます。 AutoCAD データのマイグレーション AutoCAD® や AutoCAD LT® で作成した既存の設計をデータ マイグレーション ユーティリティを使ってすばやく AutoCAD Electrical に取り込んで、さまざまな変更を加えることができ ます。AutoCAD Electrical のマイグレーション ツールを使 用 す れ ば、AutoCAD の ネ イ ティブ デ ー タ を AutoCAD Electrical のインテリジェントな設計にはるかにスピーディー に変換できます。電気制御設計のための専用ツールのメリッ トをすぐに実感していただけるはずです。 15 AutoCAD Electrical 2013 動作環境 ■ 32bit 版 OS Microsoft Windows 7(Ultimate、Enterprise、Professional、Home Premium)日本語版 Microsoft Windows XP Professional、Home Edition SP3 日本語版 CPU Windows 7: Intel Pentium 4 または AMD Athlon デュアルコア 3.0GHz 以上の SSE2 対応 Windows XP: Intel Pentium 4 または AMD Athlon デュアルコア 1.6GHz 以上の SSE2 対応 メモリ 2GB 以上(4GB 推奨) ディスク空き容量 10GB 以上(.NET Framework がインストールされていない場合は 11GB 以上) ディスプレイ 1280×1024 True Color(1600×1050 以上を推奨) ■ 64bit 版 OS Microsoft Windows 7(Ultimate、Enterprise、Professional、Home Premium)日本語版 Microsoft Windows XP Professional x64 Edition SP2 日本語版 CPU AMD Athlon 64、AMD Opteron または Intel EM64T 対応の Intel Xeon、Intel Pentium 4 各 SSE2 に対応していること メモリ 2GB 以上(4GB 推奨) ディスク空き容量 10GB 以上(.NET Framework がインストールされていない場合は 11GB 以上) ディスプレイ 1280×1024 True Color(1600×1050 以上を推奨) (2012 年 3 月現在) 詳細および最新情報は、www.autodesk.co.jp/aceにてご確認ください。 オートデスクが推奨するグラフィックスカードについては、下記のWebサイトをご覧ください。 オートデスク認定ハードウェア情報ページ(http://www.autodesk.co.jp/certified-hardware) Autodesk ® Subscription(オートデスク サブスクリプション) 購入先 サブスクリプションをご契約いただくと、クラウドサービスの利用、最新バージョンの入手、 前バージョンの使用などの特典により、フレキシブルなライセンス運用が可能となります。 AutoCAD Electrical、サブスクリプション、その他のオートデスク製品は、下記にて ご購入ください。 www.autodesk.co.jp/subscription オートデスク認定販売パートナー オートデスク コンサルティング www.autodesk.co.jp/reseller オートデスクは、ビジネスプロセスを効率化し、投資を最大限に高めるコンサルティング サービスを提供しています。 www.autodesk.co.jp/consulting AutoCAD Electricalに関する詳細 www.autodesk.co.jp/ace オートデスク株式会社 www.autodesk.co.jp 〒104-6024 東京都中央区晴海1-8-10 晴海アイランド トリトンスクエア オフィスタワーX 24F 〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原3-5-36 新大阪トラストタワー3F * 無償の製品には、ダウンロードしたソフトウェアに付随するエンドユーザ使用許諾の使用条件が適用され ます。 Autodesk、AutoCAD、AutoCAD LT、Autodesk Inventor、DWF、DWG、DWG(ロゴ)、Inventor は、 米国および/またはその他の国々における、Autodesk, Inc.、その子会社、関連会社の登録商標または 商標です。その他のすべてのブランド名、製品名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。オー トデスクは、通知を行うことなくいつでも該当製品の提供および機能を変更する権利を留保し、本書中の 誤植または図表の誤りについて責任を負いません。 © 2012 Autodesk, Inc. 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