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2016 年 （平成 28 年） 7 月 16 日 （土曜日） 第 50 号 http://tohoku-fukko.jp/ 無料 第 50 号 ＜＜東北魂＞＞を鼓舞する 電子新聞 発行所 株式会社遊無有 毎月発行 わる伝統芸能を保全し、そ らのコミュニティ内部に伝 善事業ではありません。彼 盲人の保護――これは、 障がい者に対する単なる慈 ず、あの世に行ってしまっ た。祟りを鎮めるには、ま 握る人々の脅威となりまし た人間、特に現世で権力を りを引き起こし、生き残っ 平家の怨霊は、しばしば祟 いくさに破れ、無念の死 と一族の滅亡を強いられた それは、死者たちの「口 寄せ」の能力です。 広く信じられました。 ない霊力が備わっていると 化」を共有できないという そんな当道座は、国家と 欠損＝特殊性と引き替えに、 社会の近代化によって崩壊 語 だ か ら で す。「 文 字 の 文 生みだされ、保全された物 有が不可能な人々によって 理的に「文字の文化」の共 ぜならば、盲人という、原 も「声の文化」でした。な ではありません。あくまで 立した小説のような読み物 家物語』は文字によって成 ことかもしれませんが、『平 の感覚では極めて不思議な とをいいます。現代の我々 します。これを決定づけた です。 また、平等ではなかったの からでしょう。障がい者も 的機能のための存在だった 善事業などではなく、社会 に許されました。それが慈 当道座への加入は盲人のみ 盲官の史実については、今 家庭と社会の庇護を受ける 他方、盲人たちは自立と 自活の道を失い、一律に、 になりました。 公的には認められないもの 各個人の内心ではどうあれ、 であると退けられ、各集団、 していたのではありません。 感覚の方は差別的で不適切 がいごとの互助組織が併存 でいます。 別種の人間なのだ」という 前は何者だ？」と問いかけ れを各種の儀礼で用いるた た彼らの声を聞かねばなり のは、明治新政府が明治四 ったのです。 た。その機知が気に入られ、 めにおこなわれました。 た と こ ろ、「 名 に 一 字 ち がいありとて ことごとし 君は政宗 われは政一」 という狂歌が返ってきまし そのような伝統芸能のう ちもっとも重要視されたの 彼らの肉声には死者の魂が 政宗が寵愛した盲目の芸能 この「別種の人間」とい う感覚についてさらに考え 屋敷が与えられたという伝 ません。その際、必要とさ 宿りました。そういう特殊 め、この地名が生まれまし た。ある日、政宗が偶然に 盲人の苦境をおもんぱかる 二日間ともいわれる長大な 語り終えるには、およそ丸 全部で二〇〇句、すべてを 家政権にとって義務でし 語り継ぐことは、歴代の武 武士の世の誕生時にあっ た平家の滅亡という悲劇を 能となりました。 の声はこの世での再生が可 を通じることで、死者たち そして、常人の社会が各 種階層で細かく分裂してい なかったのです。 欠でした。人間は平等では 同体の丸ごとの維持が不可 られた社会、彼らだけの共 有する盲人たちだけの閉じ は、それを受け継ぐ資格を 技能を保存してゆくために 平等な国民による近代国家 原則化でした。要するに、 業の自由化、③親族扶養の による職業制限の撤廃＝営 布 さ れ て い ま す ）、 ② 身 分 「穢多・非人廃止令」も発 全 廃（ 直 前 の 十 月、 通 称 針は、①封建的身分制度の 体を廃止した政府の基本方 止令」でした。盲人の共同 年十二月に下した「盲官廃 を、津軽出身でやはり視覚 能者たちが奏でてきた音楽 本の各地を流浪した盲人芸 つ「津軽三味線」は、北日 て、今や全国に愛好者をも 盲目の女性たちです。そし イタコ」といえば、やはり っ先に思い浮かぶ「恐山の 死者が憑依すると聞いて真 文化として確認できます。 現在、ここ東北ならではの しかし、盲人たちが守り 育んできた伝統の痕跡は、 見かけた盲人に対して「お ことができたのだろうとい 時間が必要となる「平曲」 た。政権発生の裏で散って たのと同様、盲人社会の内 当たり前でした。 なのだ」という感覚の方が 東義大学校人文大学助教授 鈴木啓孝氏寄稿 前 号、 前 々 号 と、 近 世 から近代への移行期にお う推測もあるようです。 は、現代の我々の感覚では いった死者たちの怨念の声 部にも細かな階級差があり に障がいのあった高橋竹山 け る「 日 本 人 意 識 」 の 形 教科書に載らない当道座と さ て、「 勾 当 」 は 個 人 の もう 名 前 で は あ り ま せ ん。「 盲 驚くべきことに、盲人たち に耳を傾け、その供養と慰 （一九一〇～一九九八）が やすっかり忘却の淵に沈ん 勾当台公園――地元が仙 台の方ならば、あるいは仙 官」すなわち「盲人の官職 の身体によってすべてが体 霊、ひいては国家護持に努 の形成と、自由な資本主義 磨きあげ、大成したもので とうどう 者の屋敷が付近にあったた るために、今回取りあげた 説が今に残ります（菊地勝 れたのが盲人たちの身体で 「盲人たちの特殊技能と東北 成と、その背後で進行した いのは、近代以前には当然 が、「 平 曲 」 す な わ ち 盲 目 す。欠損のある彼らの身体 台に一時期居住したことが の台詞の全部は彼ら盲人た 番に「検校」 「別当」 「勾当」、 現されました。『平家物語』 名」の一つです。上から順 ちの頭の中にインプットさ 的諸関係の創出という目的 した。彼らが発する声と音、 盲人という異能者 「過去の記憶の忘却」につ のものとして存在していた の琵琶法師たちが語る『平 ～明治思想史のかけら・完」 いて、東北地方の事例を中 之助『仙台地名考』）。隻眼 家物語』とその音曲です。 ある方ならば、おそらくは そして「座頭」という四つ れてあり、歴代の師匠から ました。盲人の誰もが「平 があったのです（加藤康昭 たた 心に紹介してきました。今 が、現代の我々はすっかり で有名な伊達政宗だからこ べき存在へと変じました。 号は、このテーマでお届け そ、自分の境遇にも通じる うことばに表される地域的 誰でも耳にしたことがある の階級がありました。映画 めるべきものと考えられた 曲 」 を マ ス タ ー し て、「 検 『日本盲人社会史研究』）。 共有は、近代以前において 不可能でした。なぜなら、 啓孝 各藩の併存と士農工商とい 鈴木 けんぎょう 在しました（兵藤裕己『物 ら れ ま す。「 座 頭 」 に す ら 極少数の天才的な盲人に限 受けることができたのは、 によって権力による庇護を は理論的背景があり、近代 わけにはいかなかったのに こうみれば、明治政府が 盲人の特権的立場を認める 東北辺境の地だからこそ、 中央から押し寄せる近代 化の波が及びにくい国家の があります。 決して出せない独特の凄み べっとう 語・ オ ー ラ リ テ ィ・ 共 同 なれない盲人たちの多くは、 化の流れの中では避けられ こうした過去の記憶の一部 ざ とう 体』）。盲人によって語られ ない、必然の処置だったこ こうとうだい 「勾当」とは？ 座」という共同体です。 ざ 階層的な断絶があり、人々 有名な公園でしょう。宮城 『座頭市』の「座頭」もこ その弟子へと、脈々と受け か ら で す。「 平 曲 」 は 大 衆 ではありません。特殊技能 相手の芸能としてではなく、 校」や「別当」になれたの る「平曲」は慣習として定 が崩壊し、天皇の名の下で、 が消え残ったといえるので の余計者として差別を受け、 とがわかります。武家政権 苦悩のうちに生まれ、社会 いつしか「俺（たち）もお ※三号にわたっておつきあ 近代日本思想史。 博 士（ 文 学 ）。 専 門 は 学 院 文 学 研 究 科 卒 業。 学文学部、東北大学大 ことはわかるとしても、そ が「高台」を意味している 茂庭台などと同様に、「台」 かもしれません。南光台や 室町幕府に続いて徳川幕府 て手篤く保護されました。 まで、時の武家政権によっ 以後、近世の終わりに至る たとされる当道座は、中世 古代、寺院の周辺で発生し なし芳一」の逸話が最も有 雲の『怪談』が取材した「耳 盲人と「平曲」との深い 関わりについては、小泉八 はなむら こうとう れでは「勾当」とは、一体 も彼らを保護しましたし、 名でしょう。近代以前の日 まさ 何なのでしょうか？ 実は仙台藩に限らず、他の こうとう 答えは、花村‘勾当’政 いち 一という人物に由来してい す。 （了） 【東北復興】 掲載の記事 ・ 写真 ・ 図表などの無断転載を禁止します。 Copyright YUMUYU INC. All rights reserved. 東北に消え残る伝統 する最後の文章になります。 忘れてしまっている「当道 は自分が所属している地域 県庁に隣接し、市の中心部 継がれたのです。文字化さ 徳川将軍家の式楽として存 「我々はみな同じ日本人 だ」という画一的な意識の と階層以外との交流を著し にある緑地スポットは、定 の「盲官」の名前の一つだ れた台本は補助的なものに こう とう く制限されていたからで 禅 寺 通 り と と も に「 杜 の ったといえば、ピンと来る 過ぎませんでした。 着し、武家政権が存続した 各地を流浪し、そして死ん 前（たち）も同じ日本人じ た す。近代以前の日本社会で 都・仙台」を象徴する都市 方も多いでしょう。 そのような「平曲」のマ スターが、盲人の最高位に あいだ、幕末期にまで及ぶ でいきました。盲人も平等 ゃないか」という感覚が通 いをいただき、どうも、あ え は、「俺（たち）とお前（た 景観を形成し、仙台っ子に （すずき・ひろたか） 制的に出されて、当道座と すわる「検校」たちです。 数百年間の伝統となったの ではなかったのです。 念 化 し て い っ た 一 方、「 俺 りがとうございました。 本では、盲人には、常人に そして音楽には、常人には ところで、この公園の名 前が何に由来しているのか 属し、生活を共にしました。 彼らは盲人の共同体内部で いう盲人だけの共同体に所 のみならず、広く社会的な です。 さらには、近代以前は、 聴覚障がいや四肢の欠損な （たち）とお前（たち）は かん ち）は明らかに別種の人間 はなじみ深い場所です。 近代以前、盲人たちの多 くは、各家庭をほとんど強 東義大学校（韓国・釜 を知っているという方は、 尊敬を集めることができた 人間不平等の本質 ど、その他のさまざまな障 藩の多くも中央の方針に倣 とうどう ざ 仙台市民でも意外に少ない ようです。 典型的な伝統文化とは、 本来、このようなもののこ る、です。仙台藩祖・伊達 文学科助教授。東北大 山市）人文大学日語日 執筆者紹介 創刊 2016 年 （平成 28 年） 7 月 16 日 土曜日 Ｒｉｓｉｎｇ ｕｐ ， ＴＯＨＯＫＵ！ 〒 207-0005 東京都東大和市高木 3-315-1-2-2 http://www.yumuyu.com/ e-mail:[email protected] 2 0 1 6 年 （ 平 成 2 8 年 ） 7 月 16 日 土 曜 日 2016 年 （平成 28 年） 7 月 16 日 （土曜日） 第 50 号 http://tohoku-fukko.jp/ 連載 出羽三山修験道について ① 出羽三山とはどういう所か？ そもそも修験道とは何か？ 形成していったが、その修 修験道（しゅげんどう）を 古い時代からあった山岳信 例えば、いまも東北各地に 深く影響されたものがあり、 三つ目は、東北古代の民 衆文化には、この修験道に ある。 の）で、舒明天皇 開 祖 は、 役 小 角（ え ん の おづの／おづぬ／おつ も言える。 加味されて確立した日本独 年（ 特の宗教が修験道であると 験道の東北の一大拠点がど 残る郷土芸能のルーツは、 ほとんどが出羽三山であり、 年）に誕生し、大宝元年 で影響を与えたのではない しろ）を擁した領域のこと た ま し ろ ）・ 依 り 代（ よ り 神道において、神霊（神 や御霊）が宿る御霊代（み の本宮・新宮・那智の 社） ば、崇峻天皇の皇子、蜂子 月 ）―舒明天皇 日 （ 年 年 日 （ 本足の霊烏の導き 月 拝し、さらに月山・湯殿山 行の末に羽黒権現の示現を いる。 ことに始まると伝えられて も開いて三山の神を祀った ）） によって羽黒山に登り、苦 こで、 3 いまなぜ出羽三山を 仰を取り込んで合体させて、 取り上げるか ずっと以前から、出羽三 山にはぜひ参拝したいと思 んなものか実際に見てみた 亡くなったと伝えられてい 人物であるが、飛鳥時代か かという話もあり、その真 磐座（いわくら）とは： その際に、この修験道が陰 実を追求してみたいという という他界に住んで山の霊 仰の対象であった大峰山 年 皇子（欽明天皇 現代の山伏は、神仏習合 の影響が強く残る神社仏閣 年 修験道の実践者は、修験 者または山伏といい、頭に に所属する僧侶や神職がな への信仰（熊野信仰）は、 頭巾（ときん）と呼ばれる ることが多いほか、普段は 平安時代の中期から後期に 厳しい修行を行うことによ 多角形の小さな帽子のよう 力を体に吸収し、他界や現 り悟りを得ることを目的と な 物 を 付 け、 手 に は 錫 杖 社会人として働く在家の信 界をつなぐ者としての自己 する日本の古くからの山岳 行の時だけ山伏となること る金属製の杖を持つ。また、 者 が、「 講 」 を 組 織 し て 修 （しゃくじょう）と呼ばれ も多いようである。 かけて、天皇をはじめとす 信仰が仏教に取り入れられ 袈裟と、篠懸（すずかけ） を引き上げて、それらの霊 た日本独特の混淆宗教であ という麻の法衣を身にまと が開山したと伝えられる。 ると言える。 う独特の装束を身にまとい、 る多くの貴族たちの参詣を もともと修験道に先立 ち、日本には「古神道」と 互いの連絡や合図のために 力を人々に授ける存在とさ いうものが存在していたと ホラ貝を吹く姿が特徴的で 修験道の盛んなところと しては、日本古来の山岳信 れてきた。 されるが、その「古神道」 （奈良県）や白山（石川県） 得て、隆盛を極めたようだ。 崇峻天皇が蘇我氏に弑逆 された時、蜂子皇子は難を は、森羅万象に命や神霊が ある。 など、「霊山」とされた山々 逃れて出羽国に入った。そ 宿るとして、神奈備（かむ 山岳信仰の対象となる山 岳 の ほ と ん ど は、 一 般 の 修験者または山伏 のこと。 仰の対象となる岩そのもの 信仰のこと。あるいは、信 古神道における岩に対する ことがあった。 修験道とは 修験道とは、日本各地の 霊山と呼ばれる山々を踏破 し、懺悔などの厳しい艱難 苦行を行なって、山岳が持 工事中の出羽神社 （三神合祭殿） 一 方、 出 羽 三 山 は、 出 羽三山神社の社伝によれ なび）や磐座（いわくら） 人々の日常生活からはかけ であった。 出羽三山の歴史 を信仰の対象としていた。 離れた「他界」に属するも つ自然の霊力を身に付け、 3 っていた。 いということがあった。 て、さまざまな伝説も多い 日）に 残されているのか知りたい ら奈良時代にかけての実在 月 次に、東北には、出羽三 山との深い関係がある古い ということがあった。 の呪術者である。 年 お寺がたくさんあり、どの 最後に、平安初期に、ア テルイに代表される蝦夷 日（ ような関係があったのかを （えみし）勢力が大和政権 月 山、湯殿山、月山の三山で 知りたかったし、その本山 16 打ち滅ぼされてしまったが、 神奈備（かむなび）とは： その本山にはどんなものが ある。（地図参照） に参拝せずに議論しても片 出羽三山とは、いうまで もなく、山形県にある羽黒 理由はいくつかある。 まず、第一には、新宗教 ないし新文化として渡来し による度重なる侵略により、 6 634 手落ちと考えていたことが 7 そうした信仰を包括する 山岳信仰と仏教が習合し、 中でも、熊野三山（熊野 【東北復興】 掲載の記事 ・ 写真 ・ 図表などの無断転載を禁止します。 Copyright YUMUYU INC. All rights reserved. 701 のであり、山伏たちは山岳 28 13 23 ? 10 ? 562 7 さらには密教などの要素も ? 641 あちこちに雪が残る月山からの眺め 羽黒山 五重塔 11 ? 20 6 た仏教が、もともと日本に 出羽三山地図 【最終回】 自己肯定感という大きな課題 里親養育の中から あるべき家庭教育の姿を垣間見る 「子どもの村東北」 村長が語る その⑤ と語りかけることになりま 経験のある子どもがいます。 ては、一緒に考えて行こう す。日本の子どもたちは、 ある」と褒められて育ちま 「お前は、我が家の誇りで 一項がありました。 対する感謝と称賛」という こと」・「ふつうのこと」に の意図をこめた子育て支援 講座を、日本の子育てに合 大きな重荷を背負っている 親を失ったり、親と暮ら せない、そのことだけでも われます。 くない」と考えていると言 自分が悪いからで、親は悪 ジ」を使うということ。さ く、「 ア イ（ Ｉ ） メ ッ セ ー ｏｕ）メッセージ」ではな ま す。 こ れ は、「 ユ ー（ Ｙ ら心配したんだよ」と話し 前がなかなか来なかったか ん だ 」 で は な く、「 私 は お 例えば子どもを叱るとき に、「 何 で お 前 は 遅 刻 し た があるようです。 本来の意味が忘れ去られて ったようですが、現代では きてもらうという儀式があ 置いて、近所の人に拾って 旦橋の下や川辺に子どもを いう願いを込めて、親が一 もが丈夫に育ってほしいと 昔の日本には、自分の子ど 者は苦笑します。そもそも そんな話題を話すと、来村 気持ちよく生活できるね」 たね、ありがとう。今日も その後には「きれいになっ 称賛するようにしている。 「元気をもらったよ、あり 時には挨拶を交わした後に 拶をしてくれる。そういう 『 日 常 生 活 の 中 で、 子 ど 「お前は橋の下から拾って きた」と言われて育ちます。 もたちは筆者に対しても挨 時間７回シリーズで開催し 子育て講座」を毎週１回２ 一環として、５月から６月 と私たちは考えます。その 自己肯定感の育成に使える それは通常の子どもたちの 里子をはじめ、社会的養 護という重い課題を担う子 それは負の財産をプラスの つことが出来るとすれば、 般の家庭教育でもお役に立 親養育が、多くの里親や一 どもたちをメインとした里 秋には、英国の「里親の を育てることが出来たなら、 ためのハンドブック」の学 どもたちの「自己肯定感」 復興に変換させる事実にな 私たちの行っている東日 どもの挨拶に対して感謝し、 スキルとなるのではないか、 本大震災で家族を失った子 がとう」といった言葉で子 ました。この講座は、アメ 除をしてくれるのであるが、 に か け、「 Ａ Ｃ Ｔ す こ や か また、子どもたちは毎日掃 リカ心理学会（ＡＰＴ）が ると信じつつ……。 も参加いただきました。 地域の里親や一般の母親に 負の財産を復興の礎に うように改変したものです。 子どもたちが、さらに自分 ら に、「 廊 下 を 走 る な 」 で しまったようです。このこ といった感謝と賞賛をする 長期にわたる調査をもとに そして、そのうち多数が、 「親から暴力を受けたのは、 す。そこにも、少々のコツ を責めているという構図。 は な く、「 廊 下 は 静 か に 歩 とが、日本の子どもたちの ようにしている。』 開発した、暴力・虐待防止 村のスタッフのみならず、 想像するだけで、せつなく きましょう」という、肯定 自己肯定感に直接結びつい あたりまえのこと、ふつ うのことを大事 ８９％ ８９％ ８４％ できることは いっぱいある ９０％ ８１％ ７０％ ４４％ ３７％ 自分が優秀だ と思う ８８％ ６７％ ４７％ １５％ 資質ということになろうか 努力すれば大 体できる と思われます。この支援者 １８％ 習会も計画しています。 なります。 語を使うということ。そし ているわけではありません ４０％ 気持ちを汲む て、褒められる体験を増や が、この自己肯定感を育て ５５％ 合は、特に必要な養育者の そんな子どもたちとの日 常の中で、特に子どもに声 すこと。究極の褒め言葉の ８２％ 解する 掛けする時に私たちが大切 にし、それに感 先生に優秀と 認められている ⑵子どもの養育について理 のネットワークが多ければ にしていることのひとつが、 ひとつが、後で出てくる「あ る養育が、里子養育だけの 謝と称賛で応え どもたちへの究 ④安定したリズムでの規則 ３６％ ①里子特有の特徴を理解 多いほど、里親の力量は高 りがとう」という言葉でし 課題ではないことは明らか 極のメッセージ ７５％ して養育すること まることになりますし、里 「気持ちを汲む」というこ ょうか。 の心がけが、ま 正しい生活、同じリズム ８８％ 親たちが「里親会」に加入 とです。 ていく。出来そ うで、ところが です。 難しい。上記の すでにお話をしたように、 里子たちが自己肯定感を 「子どもの村東北」には、 持つために、私たちが心が さに集約された 究極のメッセージ けていることが大きく五つ ような相澤先生 里子特有の特徴 の指導に感銘を 覚えるところで その際の締めくくりのお 話 を、「 自 己 肯 定 感 」 と い の繰り返しの大切さ ９０％ む（感情を大切に） 自己肯定感を育 開村以来、すでに二千名を あります。 てるための五つ 超える見学者が訪れていま 自己肯定感を育むと 言うこと して活動を行なったり、「子 来るだけそれを区分けして、 ハウスがあるのも、そのた めです。 ます。 そして、心の中にわきあ がる「感情」については、 す。その方々に時間が許せ ①大切にされた経験 混同しないことに努めてい そしてこのことが、里親 自身の心の健康にも繋がる これはどうしようもないこ ば、これまでこの新聞上で ことになるのでしょう。 とと認めていきます。どん お知らせしたような事柄を の何気ない日常 さて、里子の特徴の中で、 な負の感情や、悪い感情も 私が強く印象に残るのは、 同様です。そういう気持ち 評価するものではありませ うことにさせていただいて す。 ん。いろんな気持ちがある い ま す。 使 う 資 料 が、「 高 られた経験 のは１００％ＯＫ。これが は、「 あ な た の 「自分を責めている」とい うことです。 気持ちを汲むということに ⑤自他を大切に思える環境 ③ほめてもらった経験 震災で生き残った子ども た ち の 中 に、「 私 を 助 け る 校生の心と体の健康に関す 説明します。 ために親や家族が犠牲にな なります。 そして、その ベースにある子 った」と考えている子は決 存在はかけがえ のないもの」で 社会的養護分野の大先輩 である国立武蔵野学院の相 あることを伝え ち の「 自 己 肯 定 感 」 の 低 る調査報告書」です。多く して少なくないと言われま の方々が、日本の子どもた その結果と責任がついてく すし、直接そのような言葉 その上で、その気持ちを 「行動」で表した時には、 は我々がいいとか悪いとか ②そのままの姿を受けとめ どもの村東北」にセンター で後進を指導中。石巻市出身。 人間の行動を大きく「感 情」と「行動」に分け、出 特別支援学校副校長を歴任。東北福祉大学 を聞いたこともあります。 価値ある人間 だと思う ②話を聴いて気持ちを汲 自分が子育てに困った時、 まわりの人や専門機関に、 すが、これが難しい。自分 宮城教育大学付属 澤仁院長先生の論文の中に、 ること。 日本 を育てる養育 ③自尊心（自己肯定感） さえる ④しつけのポイントをお ⑶里親自身の心の健康に留 意する が、挙げられます。 また、里親養育とは、 「ご く当たり前の家庭生活」 助けて欲しいと願い出られ ＳＯＳを出す力 に専門性が必要とされま る力。このことがＳＯＳを 「家庭教育」と言ってお 「ＳＯＳ子どもの村」では、 出す力ということになりま り、庄司順一氏は、ＳＯＳ の力のなさや、弱音を恥じ 背負い込んでしまいがちに なるからです。 仙 沼 支 援 学 校 長、 さに驚かれます。 韓国 行政職を経て公立 通常の子育てでも同様の ことが大切にされる必要が 教育室長補佐、気 ることになるので、表に現 アメリカの子どもたちは、 「子どもの「あたりまえの 中国 援学校長。宮城県 ありますが、里子という課 県教育庁特別支援 れる行動の善し悪しについ 【東北復興】 掲載の記事 ・ 写真 ・ 図表などの無断転載を禁止します。 Copyright YUMUYU INC. All rights reserved. 小学校教員。宮城 里子の中には、多くの割 合で、親から虐待を受けた 米国 前宮城県立石巻支 題のある子どもを育てる場 問い 今野和則氏 を出す力と定義しています。 てしまい、子どもの問題を （２０１０年）。 さらに里親養育の基本的 な専門性を詳しく見ていく と、 ⑴社会的養護の基本を理解 する 高校生の心と体の健康に関する調 査報告書（一ツ橋文芸教育振興会・日本青少年研究所） 「子どもの村東北」 村長 す。 こ の 専 門 性 に つ い て いう定義があります。 堀 昌 子 氏 ２ ０ １ ３ 年 ）」 と り、社会的養育である（横 迎え入れる公的な営みであ 「 里 親 養 育 と は、 家 庭 と いう私的な場に、子どもを 里親養育の特徴 2016 年 （平成 28 年） 7 月 16 日 （土曜日） 第 50 号 http://tohoku-fukko.jp/ 銀河高原ビールと海鞘エールの 2 種 うまい東北地酒と三陸海鮮の会 第 21 回 三陸酒海鮮会の渋谷開催 種類もご 鞘エール」の小瓶を個々人 もおいしいという評判をい ていただきましたが、とて ではないかと思います。 数の参加で、しかも若手の 用意いただきました。 ので、どうぞふるってご参 地ビールがひと通り出回 った後、ある参加者からは、 加いただきたいと思います。 ただきました。 に一本ずつ、計 参加で大いに盛り上がりま 日本酒は当然出るだろうね した。 をも、開催場所の焚火家さ く、東北地ビールのご提供 他方、「海鞘エール」の方は、 大変豪華な回となりました ほどのなめらかさであり、 これがビールなのかと思う 「 銀 河 高 原 ビ ー ル 」 は、 という暖かい「ご催促」の 特に泡がクリーミーであり、 言葉も頂戴いたしました。 流れが順調に続いていくこ 行きがちな東北復興支援の また前号でも予告したよ うに、東北の地酒だけでな んに特別にお願いしており 「ホヤ」が苦手な方もいて、 し、東北地ビールのご紹介 も出来てとても良かったの とを願うばかりです。 海鞘エール 入れることにより、時間経 そんなことで、地ビール は出るは、地酒も出るはで、 過とともに、忘れ去られて こうした新たな試みを取り ましたが、なんと、東北地 おっかなびっくりで味見し 例年、夏場には参加者が 減少する傾向がありますが、 参加者の評判はすこぶる 良く、図々しくお願いして 名という大人 当然ながら、次回も地ビ ールをお願いしております 参加者の一部 ビールでは特に有名な「銀 【東北復興】 掲載の記事 ・ 写真 ・ 図表などの無断転載を禁止します。 Copyright YUMUYU INC. All rights reserved. 東北地酒ラインアップ ほんとに良かったです。 久しぶりの 21 18 河高原ビール」の樽と「海 銀河高原ビール樽 夏に梅干しがさっぱ りとして、 イカとよく 合います。 （松本談） 郷土料理愛好家 松本由美子氏 これからの暑い季節に、 冷や した日本酒や白ワインが似合 う料理ですね。 2 ついに東北地ビール登場 今回で第 回目を迎えた 三陸酒海鮮会渋谷開催は、 2016 年 （平成 28 年） 7 月 16 日 （土曜日） 第 50 号 http://tohoku-fukko.jp/ 第 23 回 水産業再興の ための料理レシピ紹介 【イカと梅干し のさっぱり和え】 【イカと梅干しのさっぱり和え ・ ・ ・ 完成】 ー簡単レシピー 『材 料』 イカ 200g もやし 120g ベイリーフ ( ミョウガ ) 梅干し 2 個 正油 小 1、砂糖 小 2、サラダ油 . 小 2、酢 大 1 青しそ 3 枚 『作り方』 ①イカは輪切りにし、もやしをさっと茹でます。残り湯でイカを１分茹でます。 ②梅干しを叩き、調味料と混ぜます。 ③野菜、イカ、調味料を混ぜ合わせたら、青しそを千切って飾ります。ミョウ ガは千切りにして合わせます。 肥育されている大間牛のこ のがある。それは大間町で 遠く及ばない。その理由は 知名度は最北端の大間崎に ちなみに、緯度の関係で本 日が昇るスポットである。 られる。個人的なおススメ される四季折々の景観で知 として知られている。この ーバダイビングのスポット する無人島である。スキュ 続きである。源義経が兄頼 在は遊歩道が整備され、地 の西端である弁天島へは現 景色は東北の他の地域とは は「阿武隈の秘境」と呼ば 明らかに異なる。北海道に 州全体で最も早く朝日が昇 とで、これがまた大間の本 何かと考えてみると、①地 も通じるような雄大さとお 名が読めない、②辿り着く 「東北端っこツアー」 のススメ のが大変、ということがあ 秒である。 る（新潟の村上から当地ま では船に乗ったとの伝承 言うまでもないが海に沈む 夕日の絶景スポットである。 の下北半島・大間崎は有名 北に関して言えば、最北端 いないに違いない。こと東 に答えられる人はほとんど 西南北端はと聞かれてすぐ これに対して、各地方の東 最西端は与那国島、最南端 地図をよく見ると分かる ことだが、北海道の最南端 く知られる。 リで高値がつくことでもよ のマグロは東京・築地のセ 名な漁業の町である。大間 は、マグロの一本釣りで有 島のカモイワッカ岬である。 る。大間崎を抱える大間町 は沖ノ鳥島、最北端は択捉 よりも大間崎の方が北に位 した下北半島の最北端にあ 大 間 崎 は、 青 森 県 の 北 東、マサカリのような形を なのである。 と極楽が同居する稀有な地 元々同じ読み。ここは地獄 と宇曽利湖の「宇曽利」は る。ちなみに、恐山の「恐」 験できるスポットなのであ 地獄だけでなく、極楽も体 比せられる。つまりここは こ）は波静かで極楽浄土に 接 す る 宇 曽 利 湖（ う そ り がつきまとう恐山だが、隣 おどろおどろしいイメージ このようなスポットという 沈む夕日が両方見られる。 実は海から昇る朝日と海に 外ぐるっと海に囲まれたロ ることで有名だが、南側以 本州最北端の大間崎、対 岸の北海道が間近に見られ 味わってみてほしい。 販売機もある。これもぜひ われるこの地ビールの自動 これまた全国でも唯一と思 ル「卍麦雫（まんじむぎし ントである。 三陸沿岸屈指のビューポイ るものなく茫洋と広がり、 ある。眼前には太平洋が遮 ケーションであることから、 行って損のないスポットで がまさに地獄を彷彿とさせ、 ず く ）」 で あ る。 境 内 に は が噴き出す荒涼とした風景 のは日本中探してもあまり まいそうになるが、ここは 往復２時間と考えると訪 れるのに二の足を踏んでし のである。 で、海のすぐそばまで山な 「リアス海岸」であるから 三陸海岸は昔習ったように なのに山なのかと言うと、 ことがある。なぜ海のそば くては辿り着けないという う、行財政改革を徹底して 体が財政的に自立できるよ ただけでなく、小規模自治 話題となった。宣言を出し 併しない宣言」を採択して れ る こ と に 反 発 し て、「 合 小規模自治体が切り捨てら る「平成の大合併」の折に 矢祭町は人口７０００人 弱の小さな町だが、いわゆ である。 る明神峠が東北最南端の地 の国道３４９号線沿いにあ まち）である。この矢祭町 するのが矢祭町（やまつり 端ではない。 津軽半島の小泊半島も最西 一方の鼠ヶ関は、江戸時 海に浮かんだように見える、 代には念珠ヶ関とも表記さ 最西端ではない。岩木山が で有名な男鹿半島は東北の 半島と思われる、ナマハゲ 北の日本海側で最も有名な かもしれないが、恐らく東 はないかと考える人もいる 突き出た半島がそうなので いに違いない。日本海側に 東北の最西端について知 っている人はほとんどいな いる。 御積島も回る遊覧船が出て と評判である。飛島からは 域のものに比べて美味しい メ、ホンダワラなどは他地 ろ取れ、特にイギスやアラ 有名である。海藻もいろい 干しやつゆは特産品として 多く取れる。トビウオの焼 と書いたようにトビウオが ま」で 分である。ちょっ 御積島のある飛島には、 酒田港から定期船「とびし 紹介した、本州最北端であ リー」がある。これまでに い て は、「 本 州 四 端 踏 破 ラ い。本州の東西南北端につ きるツアーになるに違いな り、東北の多様さを体感で れ全く異なる雰囲気があ ではないかと思う。それぞ にはやってみたら面白いの 今のところないが、個人的 以上紹介した東北の東西 南北端を巡るツアーなどは ぜひ「東北端っこツ である。大間崎は東北の最 置している。もちろん、れ ないと思うのだが、そのこ 東北の最南端は福島県い わき市であると思っている 秒で、ほ 矢祭町の特産品はゆずで、 であった鼠ヶ関が最南端と 香り高いことで知られてい なる。鼠ヶ関の弁天島のす 分 北端というだけでなく、本 下北半島には薬研（やげ ん）温泉や下風呂（しもふ 御積島の方が西である。 州の最北端でもあることか っきとした東北の一部なの 日本の東西南北端の場所 は有名で、最東端は南鳥島、 地に来たのであれば、ぜひ が、せっかく東北最北端の である。 とアピールすべきポイント いようである。ここはもっ 海の安全を守っていたが、 る。映画の当時は灯台守が 台となった魹ヶ埼灯台もあ 町としても有名である。 っきりなしに行われている 全国の自治体から視察がひ 行って成果を上げており、 形県酒田市にある御積島が まで含めるのであれば、山 離島を含めるかどうかで も違ってくるのだが、離島 て知られる。ちなみに、現 として東北への玄関口とし 関と共に、奥羽三関の一つ 河関といわき市にある勿来 れ、福島県白河市にある白 べて踏破した人には、本州 施している取り組みで、す 活性化のために協力して実 る本州四端協議会が、地域 る和歌山県串本町で構成す 山口県下関市、最南端であ る大間町、最東端である宮 ら遠く離れた「陸の孤島」 今は無人である。市街地か 山は町全体が見下ろせるビ の周辺が中心となる。矢祭 そのそばを流れる久慈川 酒田市に属する離島で、ト なかいないと思われるが、 は東北の人であってもなか る。御積島を知っている人 岡市の鼠ヶ関が最西端であ ないのであれば、山形県鶴 東北最西端で、離島を含め て元々鼠ヶ関があった場所 移動している。これに対し った場所から北方に約１㎞ ものの、古代の鼠ヶ関があ された事情は定かではない 念珠関址」と呼ばれ、移転 在の鼠ヶ関の史跡は「近世 の取り組みを東北でもやっ れている。手始めに、同様 が踏破者としてカウントさ 来、これまでに１７９２人 る。平成 オリジナル記念品が贈られ 四端踏破証明書と本州四端 ほしい。それが大間温泉で 年に始まって以 であるこの灯台で灯台守の ュースポットであると同時 最東端・魹ヶ埼 夫婦がどのように生活して に、山つつじの名所として 最北端の温泉に入ってみて ある。おおま温泉海峡保養 いたのかと考えると、先人 宿泊もできる。 たちの苦労が偲ばれる。 センターが所有する温泉で、 最東端の魹ヶ埼は、岩手 県の三陸沿岸、宮古市の重 古市、それに最西端である 東北最北端、すなわち本州 観光スポットとしては、 町の中心にある矢祭山と 75 要する。 らある程度知名度があるの 知る人ぞ知る、映画「喜 びも悲しみも幾年月」の舞 https://www.facebook. com/kouhei.ootomo Ｆａｃｅｂｏｏｋ ろ）温泉など、名湯がある。 と自体あまり知られていな 最西端・御積島（お しゃくじま） 際に上陸した地として伝わ マグロにも負けない最高等 るように思われる。①につ 御積島の西に位置する岩礁、 朝に追われて平泉に逃れた 級の牛肉なのである。ちな い て 言 え ば、「 と ど 」 と い ぐ西にある岩礁の経度は東 カラカサノイボの経度は東 おらかさを兼ね備えたよう みに、おおま温泉海峡保養 う漢字自体がまず読めない。 経１３９度 れる滝川渓谷で、全長３㎞ な景色である。なにせ県庁 センターでは大間マグロと パソコンでも環境依存文字 る。町内では、ゆずシャー の散策路内に四十八滝があ 所在地の青森市から下北半 この陸マグロの食べ比べコ うかはパソコン次第である。 人も多いに違いない。冒頭 ベットなど、このゆずを使 るのは千葉県の犬吠埼であ 島の中心都市むつ市までは ースもある。 で紹介したように、いわき る。 北の最東端である岩手県宮 約１００㎞もある。同じ青 市は東北で最も早く桜が開 んのわずかな差ではあるが、 アー」を 分 古 市 の 魹 ヶ 埼（ と ど が さ 森県内でも、津軽や三八上 ②については、宮古市の中 った加工品がある。 経１３９度 き）も本州の最東端である 大間町には以前紹介した ことがあるが、本州最北端 心部から入口まで車で約 花する地である。しかし、 る。渓谷を上り切った先に 東北は南北約５３０㎞、 東西は最大約１８０㎞に及 にも関わらず、知名度は今 北とも違う、下北ならでは の地ビールがある。梅香山 緯度上の最南端はいわき市 ある「滝川の里」で食べら ぶ広大な地域である。南北 ひとつである。最南端や最 の風景がここにはある。 崇徳寺（ばいこうざんしゅ 分もかかるだけでなく、駐 ではない。もっと南に存在 最南端・矢祭町 に長いことから、東北の南 西端に至っては恐らくほと むつ市郊外には恐らく下 北半島で最も有名と思われ 車場に車を止めてから「山 が あ る ）。 飛 島 も 鼠 ヶ 関 も、 端に近い福島県いわき市の んどの人が知らないに違い うとくじ）という江戸時代 道」を約１時間ほど歩かな 日本海沿岸ということで、 小名浜では桜の開花が平年 ない。そこで今回は東北の から続くお寺がつくる、全 これに対して、離島を含 めない場合は鶴岡市の南端 値で４月６日なのに対し、 る、日本三大霊山、日本三 国でも恐らく唯一の地ビー にあって、出羽と越後の境 北端の手前にある青森県む 「端っこ」を紹介してみた 大地獄の一つ、恐山（おそ れるそば粉十割の手打ちそ 日 れざん）がある。火山ガス ばも美味しい。 つ市では平年値が４月 い。 で、正しく表示されるかど と、桜前線が東北を縦断す 13 18 だが、下北半島で見られる 最北端・大間崎 31 32 かもしれない。しかし、東 50 最東端ということで、と にも紹介したように、本州 最東端の地でもあるのだが、 どヶ埼は東北で最も早く朝 マグロで有名と書いたが、 茂半島にある岬である。先 実 は 大 間 町 に は「 陸（ お か）マグロ」と称されるも 域は「東北の耶馬渓」と称 も知られている。久慈川流 びしま）の西約２㎞に位置 ビウオで知られる飛島（と 石標が建てられている。そ は「古代鼠ヶ関址」として、 てみてはどうだろうか。 16 執筆者紹介 大友浩平 （おおともこうへい） 奥州仙臺の住人。普段は出 版社に勤務。東北の人と自 然と文化が大好き。趣味は 自転車と歌と旅。 「東北ブログ」 http://blog.livedoor.jp/ anagma5/ 【東北復興】 掲載の記事 ・ 写真 ・ 図表などの無断転載を禁止します。 Copyright YUMUYU INC. All rights reserved. 29 るのには１か月近い期間を 2016 年 （平成 28 年） 7 月 16 日 （土曜日） 第 50 号 http://tohoku-fukko.jp/ 大天狗の森の前に横たわ る大峡谷に、今や無数の烏 れでも驚くべき健脚の徒ど せる代物でもあるまい。そ 々と異国の門外が見つけ出 の話だったのだが、そう易 うものが、奥州にはあると つまりは一瞬のうちに遠 方まで到達できる魔窟とい 属でできた「宇宙船」の中 なく、まして異音の響く金 文治五年の宮城野などでも 目が覚めると、そこは昭 和三年の花巻ではないが、 ＊ 貰い受けてやるからな！」 この俺、足利又太郎忠綱が 「光原社」・・・ 再び、我が目を疑う。 て、すぐ足を止めた。 何気なく歩道を左側に歩い 知った顔である。 背後からまた違う声がし たので振り向くと、これも さん。」 あってさ」 仙臺に、光原社という店が たよ・・平成という時代の ね。全く、不思議な夢だっ 団の中に泰衡がいたとは。 はいたが、まさかその天狗 につけたとは伝承で聞いて 義経が鞍馬山で、天狗ら による修行を受け戦術を身 仕掛け、その性質と器を見 もは、忽ちのうちに白石の 「案ずるな！ここら一帯は 地へ達した。 三十に歳届かぬ若者。毬栗 目指し歩いていた。一人は その時、梶原景季が腕を まっすぐに対岸へ伸ばした。 六尺を越える巨漢だがまだ 二人の異形な武装道中を目 ホテルといった所らしい。 室で、どこか都会の宿・・ 賢治は身体を起こした。 ちがぽつぽつと姿を見せ、 村落の修繕に奔走している。 見知らぬこざっぱりした洋 には陶器や置物、人形など て洒落た雰囲気で、窓の奥 にツタの絡まった古風にし 見るとその建物は背後の ホテルなどとは違い、白壁 それが光原社だった。 飲もうじゃありませんか」 「まあ、その辺で珈琲でも でしょう。 芭蕉の辻からは」 「いやあ、ここはだいぶ南 旅僧が言うと、詩人はや んわりと否定する。 蕉の辻で。」 「また逢えましたね・・芭 言っていた・・つまり。「あ 原社』は芭蕉の辻の南、と 青葉山から芭蕉が、榴ヶ 岡から善助が来た。あの『光 なカギに違いありません」 「確かに。あの場所が重要 か深い意味があるね。」 「これは・・宮澤くん、何 泰衡がそれを押し留めた。 馬を譲ろうと呼びかけるが、 素振りも見せない。少女が るのだった。顔も服も、濡 忽ち立ち上がり、歩き続け たが、青年は何食わぬ顔で 少女は馬上から問う。 「そもそも、何故平泉は九 頭の僧形だが、背に太刀を にすると、多くが慌てて逃 が見える。俺とは無関係か 「芭蕉さん、珈琲ですか・ 「男たるもの、その申し出 驚いた事に、内容がまる で自分の見た夢と一緒だっ 「何かがおります。向かい 下げて、どこか無頼な風を はて、どこを旅行中だっ たかな・・？昨夜は記憶が ・・でないとすると、未来 の地球に戻って、まさにそ 郎さまを招き入れられたの の崖の上に・・」 漂わせながら前を行く。も げ惑うが、巨漢は苦笑して 飛ぶくらい、酒を飲んだり に自分が仙台へ出店するか、 ・ハイカラですな。」 た。つまり、同じ夢で違う 「詳細がわかるか。」 う一人は対照的に五尺にも 頭を掻くばかり。 しただろうか。飾り気のな 共同創業の近森君か及川君 ですか。」 「大天狗め・・我らを牽制 「はっきり顔が見えます。 届かぬ小柄ながら、何故か 「俺は頼朝の手下ではねえ い機能的なベッド、美しい が手引きするか、だろう。 二人が同一人物として存在 するつもりか。」 若輩です・・某の目を見て こちらは厳しく豪壮な鎧と ・・といって、平泉を救う 壁に額の西洋絵画・・・狭 していたのだ・・・ 定めたものよ。」 り過ぎた伊達の荒野を、奇 向かい合って座る喜善が 怪僧は笑って言う。 「仙台」の文字が見えた。 「何の何の・・榴ヶ岡の桜、 同じ形の器を傾けて言う。 ここは、未来の仙臺か・・ 「夢かい。実は、僕も見て 道路へ出て左右を見渡すと、 ご覧になりましたか、賢治 だ。空が烏で真っ黒になり 妙な二人連れがこれも北を 「あれ、貴方は・・石川善 なぜ、ここに光原社が？ 助さんですね、お久しい」 いや何かの偶然に過ぎな 片足を引きずった、細面 いかも知れない・・数年前、 の魂熱き青年詩人。 烏どものうち少なからぬ 個体が、崖の上に集結した いる。だが装束は・・山伏 兜に身を包み、顔は俯いて という訳でもねえが。なあ いけれど見事な設備だ。 そこで、急に目前が霞ん できた。 帰る事ができるかも」 の場所へ立てば、私どもは は喜びますまい。」 自らの作品集を出すために 頼朝の兵たちへ飛びかかっ のよう、だが尋常な彩色で よく判らない。太刀や槍な 護法よ。」 盛岡に作った「出版社」 ・・ て脅しをかけ、中には突撃 はありませぬ。」 どは一切携えず、黙々と巨 不安定ながら堂々たる歩 みを見せるその後姿を、一 「はあ・・おかしな夢を見 し傷さえ負わせていくもの 「山の主・・天狗、いや大 漢の後ろを付かず離れず追 ＊ た。」 もいる。 天狗か。この烏どもを統べ 「あれ、皆さんのお姿が見 らをまた後ろから一匹の狼 ていたように地元の里人た 「打ち落しますか？」 る力・・間違いないな。」 その時、善助が激しく転 倒した。皆驚いて駆け寄っ 葛西清重の質しに、頼朝 は少し考えてから答えた。 それにしても、仙臺に店を えなくなっていきますが」 が見つめているのだった。 れてしまったのに気にする 「まずは無闇に殺すな。叩 どこからか、矢が飛んで きた。四方八方から、狙っ 出すなんて、なかなかにわ 雨は小降りになってきて いた。しかし榴ヶ岡から芭 ＊ ているのだろう。 その時代も終わりが近づい 睨する朝廷の北限・・だが を分けてたもうせ。」 「もう日も暮れる・・メシ ように静まった。 もない流線型を持つ自動車 賢治はホテルの外へ飛び 出した。駐車場には見た事 必死な仕事をしている。だ この仙臺の為に、それこそ や、場違いなどではない。 「全く、なんという夢だ。」 事が、賢治にはわかった。 面白い話といったら、二 人がしつこく懇願してくる、 周囲から、秀郷だと？ひ らいしだと？とひそひそ言 ルの看板があって、そこに たので早足で進むと、ホテ が並んでいる。道路が見え ・・言葉になりませんな」 「青葉山の本丸からの眺め が、何の仕事だったっけ。 がら賢治は溜息をついた。 抜けの「宇宙茶」を飲みな へ誘い出して剣術や忍術を る少年でな。鞍馬の夜、森 「牛若・・遮那王は才気漲 ―次回予告― 独り言癖が輝きを増す！？ 同はしばし眺めた。その彼 随していくのだった。 部屋を出ると、驚いた事 に昇降機があった。そうい 蕉の辻に当たる二地点は結 ているらしい・・これ程や 「いけません、宮澤さん。 られた後なのに、なかなか 眠りに集中するんです。」 気骨のある風土だな。 くわくする話ではないか？ 「奥州には二つの国境が さい ぎょう あ る・・ 西 行 殿 が 言 っ て えば、日本にもエレベータ いたな、護法よ。一つは昨 ーの会社ができたと、最近 ぬ。向かい側は彼岸・・こ 構な距離だ。一面原野と湿 の世の場所にあらず。」 「そうです、賢治さん。そ 日越えてきた白河の関、も あの本は、まるで売れな かったけれどな・・。 「真の敵は泰衡か、それと 地の上、この暗闇の中を行 皆様何卒気長にお待ち下さ しかし二人とも、泰衡に 同行すると言って聞かない。 い・・次回、足利又太郎の くのは元々病弱な娘と片足 新聞で読んだな・・・。 奇妙な事に、雨のように そうそう、新聞。一階に 降ってくる矢が、一本も二 人には当たらない。まるで、 降りると窓口に朝刊があっ 光原社と名打つ店に向か って左から、誰かが声をか そこで、目が覚めた。昭 和三年の花巻でも、文治五 うすれば、わしが仙台最高 う一つが平泉の関山・・だ た。おや？しかし日付を見 けてきた。見ると、不気味 仕方なく泰衡はせめて自 分の馬に若を乗せ、善助に の珈琲をご馳走差し上げ・ が伊達の小次郎はその中間 矢の方が彼らを避けている て、賢治は眼を疑う。 なほど場違いな人物だ。 年の宮城野でもなく・・そ も面白い話を聞かせて辛さ 「やあ、宮澤さんではない も大天狗か？いずれをも倒 ようなのだ。巨漢が叫ぶ。 「平成二十×年」・・・ こは異音の響く金属ででき を紛らしてやる事にした。 ですか。お早い事ですな」 さねば、この地の征服は果 にまた一つ、第三の国境を 「無駄だ。この甲冑、目に 「ば・・芭蕉さんではない た「宇宙船」の中。それが また義経の話題の腰を折り たされそうにないな。」 置いた訳か・・。さても見 入らねえか。これ即ち、我 平成？いつの時代だ。い や・・これが現実ならば、 ですか・・」 紛れもない現実世界である の悪い青年にとって楽しい 「殿、天狗などを・・妖怪 事な大要害よな、護法よ。」 明らかに未来だ。という事 旅僧姿に、大きなラジオ を背負った髭面の男・・い ・・」 を敵に回して、戦なさるお が祖・藤原秀郷公が龍王よ は・・ おってからに、とお憤りの つもりか？」 目前に聳える阿津賀志山 の、逢隈川を挟んだ南東に り賜りし避来矢が鎧ぞ。」 「何も、終わっていない」 道中ではないはずだった。 「もう夜が来る。平地へ戻 見晴るかす修験の地・霊山 その威厳ある声は轟き渡 り、降りかかる矢は夕立の 「これが伊達の阿津賀志山 「霊山に寄れば窟の道が見 ひ らい し ろう・・烏兎森へ出向いた は平泉が支配する奥羽を睥 か・・やれやれ、頼朝の烏 りょうぜん 隊にも知らせよ。」 一九七〇年山形県鶴岡市 生。札幌、東京を経て、仙 合の軍団め。奴らが通った い合う声が聞こえてくる。 あの話題しかない。 台に移住。市内のケルト音 朝なのか夜なのか、まる で見当もつかないが、起き おう う えつげんぞう それにしても凄まじい数 き追い払うに留めよ。」 でもなかった。 そうな程である。 十万の軍団はもはや影も なく、嵐の過ぎるのを待っ 伝説の鎧の男 案内の老人が進言する。 「この峡谷は越えられませ の群れが飛び交っていた。 第三十八話 楽サークルに所属し、あち 後は草も生えんな。」 つかるだろうとも、西行殿 こち出没し演奏する。フィ 十万人にも上ろうという、 は言っておったが・・これ ドル（ヴァイオリン）担当。 「異国」の軍隊が北上し通 は見当外れだったようだ」 【東北復興】 掲載の記事 ・ 写真 ・ 図表などの無断転載を禁止します。 Copyright YUMUYU INC. All rights reserved. 連載 むかしばなし 奥羽越現像氏紹介 2016 年 （平成 28 年） 7 月 16 日 （土曜日） 第 50 号 http://tohoku-fukko.jp/ 遠野 1000 景より さが本格的になるころのこ とをいいます 六月二十一日の夏至を過 ぎて、七月の二十二日に迎 える大暑の真ん中の節季で あり、また、暑中見舞いは 小暑から立秋までに出すも ＊ 取り込んでみました。 事です。ささくれだったよ 馬の疾走する姿が小さくて 走しているのが見えます。 いでしょう。 いるかもしれないとドキド うなむき出しの木肌が、も キしながら、必ず中を覗い 「薬師岳落陽」。夕暮れの 空気に夏の気配を感じます。 て見たものです。 見にくいですが、 ＳＬ銀河の なんだと思います。 やはり遠野といえば「祭」 のすごい樹齢と歴史を感じ で す。「 小 さ な お 祭 り 」 は、 させます。 る」は「覗いて見る」とい 「アカゲラ」がこんなに 鮮明に写っているのは貴重 地元の人のお話しでは、 以前落雷で幹が割れたそう うことです。むかし、じい くちばしで木をつつく音 が聞こえてきそうです。 「まがって見る」。あー懐 窓からはさぞやパワフルな 併走が見えたことでしょう。 か し い 言 葉。「 ま が っ て み の小さな森で開く秘密めい で、凸凹の木肌はその名残 さん、ばあさんがしゃべっ ＊ ている集まりであり、謎め だそうです。それにしても、 然の悪天候で遭難しかけつ 「ニッコウキスゲ」。筆者 は先日、山形の月山で、突 いていて、子ども時代のわ 五月、六月と二カ月に亘 り、たくさんの花を取り上 ていたのを思い出します。 あの光景はけっして忘れな ます。 最後は馬。牧草地で放牧 された馬。ノビノビしてい つ、大風に揺れるニッコウ 大きな祭りとは異なり、村 ニッコウキスゲ キスゲを何度も見ました。 圧倒的な存在感のあるご神 ＳＬ銀河が二頭の馬と併 木です。 くわくした探検を思い出さ が、今回号は趣向を変えて、 せます。 げてきた遠野の自然でした のとされています。 SL 銀河 （馬と併走） 荒谷前 岩手二日町間 子どもなら、こうした光 景に出くわせば、中に何か 「ご神木」はまことに見 【東北復興】 掲載の記事 ・ 写真 ・ 図表などの無断転載を禁止します。 Copyright YUMUYU INC. All rights reserved. 「遠野の小暑」 樹木や祭り、動物や風景も 小さなお祭り まがって見る アカゲラ 馬 薬師岳落陽 ご神木 シリーズ 遠野の自然 二十四節季では、七月七 日ごろは「小暑」です。暑 2016 年 （平成 28 年） 7 月 16 日 （土曜日） 第 50 号 http://tohoku-fukko.jp/ 2016 年 （平成 28 年） 7 月 16 日 （土曜日） 第 50 号 http://tohoku-fukko.jp/ 第 49 号 ネットアンケート集計結果 【もうかる東北水産業は実現できるか？】 NO. ① 質問と選択肢 回答数 住所 （１） 東北被災地 8 （２） 被災地以外の東北 3 （３） 東北以外 6 性別 （１） 男性 15 （２） 女性 2 年齢 （１） 20 歳未満 0 （２） 20 歳以上 40 歳未満 2 （３） 40 歳以上 60 歳未満 9 （４） 60 歳以上 6 東北水産業に企業参入を認めるか ? （１） 認めてもいい 13 （２） 認めるべきではない 1 （３） 何ともいえない 2 （４） いずれでもない 1 東北に漁業後継者は増えるか ? （１） 増えると思う 3 （２） 増えないと思う 9 （３） 何ともいえない 5 （４） いずれでもない 0 東北漁業従事者年収が 600 万円以上になったら ? （１） 漁業従事者になりたい 4 （２） 漁業従事者になりたいと思わない 6 （３） 何ともいえない 5 （４） いずれでもない 2 北欧漁業を東北漁業改革モデルにすることについて （１） 賛成 3 （２） 冷静に分析してから判断すべき 11 （３） 反対 2 （４） いずれでもない 1 店に並ぶ魚の種類がもっと増えたらどうする ? （１） どんどん買って食べたい 8 （２） 料理方法が分からないと買わない 4 （３） 今と変わらない 5 （４） いずれでもない 0 縄文時代にどんな魚を食べていたか ? （１） ある程度知っている 8 （２） まったく知らない 7 （３） 興味がない 1 （４） いずれでもない 1 もうかる東北水産業は実現できるか ? （１） 困難を克服して実現可能 12 （２） やはりむずかしい 1 （３） 何ともいえない 4 （４） いずれでもない 0 ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ■ （３）東北以外 ② ■ （１）男性 ■ （２）女性 ③ ■ （１）20歳未満 ■ （２）20歳以上40歳未満 ■ （３）40歳以上60歳未満 ■ （４）60歳以上 ④ ■ （１）認めてもいい ■ （２）認めるべきではない ■ （３）何ともいえない ■ （４）いずれでもない ⑤ ■ （１）増えると思う ■ （２）増えないと思う ■ （３）何ともいえない ■ （４）いずれでもない ⑥ ■ （１）漁業従事者になりたい ■ （２）漁業従事者になりたいと 思わない ■ （３）何ともいえない ■ （４）いずれでもない ⑦ ■ （１）賛成 ■ （２）冷静に分析してから判断 すべき ■ （３）反対 ■ （４）いずれでもない ⑧ ■ （１）どんどん買って食べたい ■ （２）料理方法が分からないと 買わない ■ （３）今と変わらない ■ （４）いずれでもない ⑨ ■ （１）ある程度知っている ■ （２）まったく知らない ■ （３）興味がない ■ （４）いずれでもない ⑩ ■ （１）困難を克服して実現可能 ■ （２）やはりむずかしい ■ （３）何ともいえない ■ （４）いずれでもない • 連絡先／企画提出先 （郵送） 〒207-0005 東京都東大和市高木3-315-1 ホームタウン宮前2-2 電子タブロイド新聞【東北復興】 宛 （メール） [email protected] • ご提案いただいた企画については、当新聞で責任をもって 検討させていただいた上で、企画開始に向けてのしかるべ き方法・手段をご提案するなり、企画実現のための仲間を 募ってまいりたいと考えております。また、当新聞でご紹介さ せていただきたいと思います。（氏名公表か非公表かはご相 談） 【東北復興】 掲載の記事 ・ 写真 ・ 図表などの無断転載を禁止します。 Copyright YUMUYU INC. All rights reserved. 今回号は、ひと つの区切り目の 五十号だった。 よく何とかここ まで来たなという 「東北を世界に！」プロジェクト募集 • たくさんのご提案をお待ちしています 東北水産業に企業参入 を認めてもいい！？ 】で 今回は【もうかる東北水 にバックナンバー全部を振 り返る時、企画編集当時の 産業は実現できるか 末について様々な論議がな 状況を一部忘れている号も ? 編集後記 感じであり、たま されてきたが、こうした質 あった。東北水産業の行く 問の方が端的でいいのでは れる号が出てきても当然で ないか？回答者数は十七名。 出てきている。 ％で圧倒 ? 発刊から四年以上も経て ば、忘却の彼方に忘れ去ら ある。 76.5 ④「東北水産業に企業参 入を認めるか 」は「認め 的。もっと保守的な回答か しかし、何事もまずは最 初の一歩からとはよく言っ てもいい」が約 と思ったが、結果には少々 ? たもので、一歩一歩の積み 多くの読者の方々、無償 でご寄稿いただいた方々に あらためて感謝申し上げま 驚いた。 ? 重ねでここまで来れた。 ％。 52.9 ⑤「東北に漁業後継者は 増えるか 」は、予想通り 「増えない」が約 600 たいと思う。 • プロジェクト募集要領 ① 東北の復興、活性化、再興を目的としたプロ ジェクト企画であれば、何でも可 ② 応募資格は特に定めず、 被災地、被災地以外 の居住も問わず、国籍・年齢・性別を問わず ③ 企画書のようなものがあれば可---形式自由 （プロジェクト名、プロジェクト期間、目的、どう やって実現するかの手段、仲間などを明記して いただきたいと思います） ④ 〆切はとくに設けません ⑥「東北漁業従事者年収 が 万円以上になったら 」 ％をリ さて、二面にも書いたよ うに、今月初め、山形の月 「東北を世界に！」プロジェクト募集 は、「 漁 業 従 事 者 に な り た 山に登った。 35.2 ＊ 追求してみたい。 山登りは一歩一歩地面を 踏みしめて登る。 23.5 いと思わない」が約 ％で、 ⑦「北欧漁業を東北漁業 改革モデルにすることにつ 筆者は還暦を過ぎてから 始めたこともあり、山登り ? ■ （２）被災地以外の東北 「なりたい」の約 い て 」 は、「 冷 静 に 分 析 し の一歩一歩が、人生の一歩 64.7 ■ （１）東北被災地 ードした。何が理由なのか ％。冷静な てから判断すべき」が大き 一歩に感じられる。 くリードし約 判断である。 特に初心者の一歩は、歩 幅も小さく、これから先の 後半生の歩みにおいても、 慎重に小さな一歩を進めな ければならないと思う。 そのプロセスを継続して 初めて山の頂上に至る。 また、後半生でのライフ ワークにもそれなりの足跡 を残すことができるという ものだ。まさに一歩にはじ まり一歩に終わる、である。 ⑧「店に並ぶ魚の種類が もっと増えたらどうする 」 は、やはり「どんどん買っ 47.1 ％。 ? て食べたい」が約 ⑨「縄文時代にどんな魚 を食べていたか 」は、予 ％。 ? 想外で「ある程度知ってい る」が約 ⑩最終的に「もうかる東 北水産業は実現できるか 」 ％。 は「困難を克服して実現可 能」が最多で約 70.6 47.1 ①