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63-72 - 日本海区水産研究所

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63-72 - 日本海区水産研究所
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5,6
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2
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壇紫菜 Po
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sの陸上採苗に関する
2, 3の知見について
畑間俊弘 ・竹本克巳*1 ・魚津
勝 *2
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sは中国福 建 省 ,漸江
1 穀胞 子 を採苗 した海苔網の発芽管理 に関す る試験
省 を中心 に養殖 され て い る 1)紅 藻綱 に属 す るイ ワ ノ リ
高泊採苗場 で は1
9
9
9
年 に本種 を採苗後流水槽 で発芽
の一種 で あ り,高水温 ,低 栄養塩条件下 で も成 育可能
管理 し短期冷凍 した海 苔網 を出庫 した ところ,着生芽
で病 害 に対 す る耐 性 も強 い 品種 と して 2)山 口 県 で は
が著 しく減 少 していた事例 があ り,流水槽 での発芽管
1
9
9
8年 か ら現 山 口県漁 業 協 同組 合 高 泊 支 店 が導 入 し
理 が芽落 ちの原 因 と考 え られ た。 この対策 と して,揺
養殖 を行 って い る
同支店 で は 自家培養 及び購 入 カキ
苗網 は採苗用水車 に巻 き付 けた まま,翌朝 までゆ っ く
殻糸 状体 を用 い陸上 タンク採苗 (
水車式) を行 ってい
り回転 させ て採苗槽 内の海 水 を くぐらせ る方法で発芽
る
管理 を していたため,同採苗場 で は本種 の採苗 は 1日
。
。
しか しなが ら,採 苗状況 は非常 に不安定 で あ り,
年 に よって は5
0
0枚程 度 の海 苔網 を採 苗 す るの に, 3
1回 しか行 われていなか った。 もし,本種 の流水槽 で
つ の採苗槽 を使 用 して も開始 か ら終 了 まで に 20日間
の発芽管理 が可能で あれば , 1日数 回の採苗 が可能 と
を要 す る こと もあ る等 , スサ ビ ノ リ等 の従来種 の よ う
な り,採苗効率 が格段 に向上す る 殻胞子 の発芽 や芽
な安 定 した採苗 が実施 されてい るとは言 い難 い状況 に
落 ちの状況 を流水槽 及び水車水槽 で比較 した。
ある
。
。
そ こで,2
0
0
4-2
0
0
6
年 に陸上採苗方法 の改善 を
材料および方法
目的 と した試験 を実施 し 2, 3の知見 を得 たので,そ
の結果 につ いて報告 す る
供試 カキ殻糸状体 の作製
。
2
0
0
6
年1
2月2
7日受理
1 山 口県漁業協 同組合 高泊 支店
2 防府 水産事務所 (
現農林水産 部漁港漁場 整備課)
*
*
-6
3-
●
l
00
4年 11月 7日に高泊浮 き流 し漁場で採
果胞子は,2
来種 と同様の方法 (
-2
5℃)で1
0日間短期冷凍 した。
取 した壇紫葉菜体か ら得 ,果胞子付 け及び培養 は従来
着生芽の計数 は脱水直前,脱水直後,短期冷凍解凍 1
種 とおおむね同様の方法で行 った。なお,採取葉体 は
時間後 お よび 1
,
0
0
0m
Bフラスコ内で 5日間通気培養後
前年九州地区業者か ら購入 したカキ殻糸状体由来であっ
に検鏡用サ ンプル を切 り取 り,採苗の項 と同様の方法
7℃∼2
8℃ と極力高水温 を保つ よう
た。 7- 9月には2
によ り行 った。
保温 に努めた。
なお,流水槽試験区については採苗後海苔網 を流水
この糸状体 カキ殻 を用い,採苗 21日前か ら殻胞子放
槽 に収容 してか ら脱水機 で脱水処理す るまでの間の着
出促進処理 として培養水槽の水温 が低下 しないようビ
5, 1, 2,
生芽の脱落状況 を確認す るため,収容後0.
ニール シー トで培養槽 を保温す るとともに明期 8時間,
6, 7および 8時間後 に検鏡サ ンプル を採取 し着生芽
暗期 1
6時間の短 日処理 を行 った。採苗開始期 にはカキ
を確認 した。
殻糸状体繁茂面 に穿孔基質内に形成 された殻胞子嚢の
結
一 部 が基 質 上 に突 出 した もの と考 え られ て い る5)
Pl
ant
l
e
tが多数繁茂伸長 していた。採苗 にはカキ殻糸
果
採苗
状体9,
2
0
0枚 を用いた。
採苗時の海苔網 の殻胞子着生数の推移 を図 1に示 し
殻胞子の採苗
た。
(
8.
62×3.
77×0.
5
4mステ ンレス棒製水車 6基装備 ,以
0
虫
5
軽
4
0
\ 寧
)
癖
叶
0
蛮
瀬
0
苗槽 には風 雨及び保温対策 として側部及び天井部 にビ
船
採
L
0
G
B
。
ー
I
0
した。採苗槽 には源過海水 を深 さ3
5c
mまで入れ,採苗
2回転/分 となるよ う調整 した
時の水車回転数 は1
▲
5
0
2
1
1
(
p)
朗 蔦 .境 域
下 「
採苗槽 」
) 1槽 を使用 し, これの水車 1基 を使用
0
7
(
∈
L
uL.
採苗 は,高泊採苗場の コンク リー ト製 タンク採苗槽
撫
ニールシートを取 り付 けた。また,天井部及び側部 には巻 き
車
0
ー
E
⊂
亡
=
在
E
「
:
「
ト
コ
日
ロ
海
試
気
水
験
苔
温
I
網
糸(
上
下
網)
取 り式の遮光幕 を取 り付 け適宜光量調整 を行 った。
8:
00
00
5年 9月1
4日 6時35分 に開始 し,採苗時に
採苗 は2
I
図 1 試験糸及び採苗
は海水氷 を適宜投入 し,採苗槽 の水温 が2
5℃ を超 えな
0
1
9:
00
3
2
1
0:
00
いように管理 した。
採苗 には海苔網 (
1
.
5mX1
8m) を 5枚重ね に した
着生殻胞 子 は約 9
試験網の殻胞子付着数の推移
0分後
の8
0枚 を水車外周 に巻 きつ けた。
もの 2組み連結 し,計 1
5.
6個 が確認 され ,1
0時
時 に視野径 1
.
1m
mあた り
0分後か ら行い,その
殻胞子の着生数 は採苗開始後9
7-5
3
個 となったためには海苔綱本体のサ ンプルで
同2
後 1時間毎 に計 2回,海苔網 か ら無作為 に綱糸長 さ約
のサ ンプルでは上網 が3
4採苗
-7
4
を終 了 した。上網
個,下網
が 8- と下綱
1
0c
mを 3カ所か ら切 り取 って, 1本 につ き蛍光顕微鏡
網 が多かった。
45
個 と上
視野径 (
以下視野径) 1
.
1
m
m内の着生殻胞子数 を 5カ
所計数 し, 3本の平均値 を求めた。
採苗網の殻胞子∼幼芽の脱落
流水槽管理 中の殻胞子
1
4とす
9月1
日1
0時
数の推移 を図 2に示 した。収容直後の
∼幼芽 (
以下着生芽
る)
なお,殻胞子着生数 を概略把握す るためのサ ンプル
28.
5
号海苔網用糸 を外網の外側 にたるみがないよう取 りつ
28,
けた。
(
3
.
)
0
0
0
試験区
5
0
5
6 0
7. 27.
0 2
5
切 り取 り用に海苔網 とは別 に試験糸 として クレモナ 5
0
蔦 25
.
5
水槽試験区には,採苗終了後 に上綱 5枚 を, また,揺
25.
苗後採苗槽 か らカキ殻糸状体 を取 り出 した後 も水車に
拙胡
鯛 26
コンク リー ト製流水槽で翌朝 まで発芽管理 を行 う流
撫
240
巻 いたまま引 き続 き翌朝 まで水車 を回転 させて発芽管
理 を行 う水車試験区 (
回転数 は 2- 3回転/分) には
図∼
0
2
㌦ 流水槽管理
・
や 〆
詳 中の着生芽数の推移
言
〆
1・
9
0
下網 5枚 を用いた。両試験区 とも脱水機 で脱水後,従
b
- 64-
/
24.
0
5
点
(
∈
∈
轄
平
船
虫
)
\
〓
分 に は視野径 1
.
1
m
mあた り5
3
個 で あったが, 1
0時 4
5
分
ゝ
での培養水温 は 4-2
8℃で あった。試
∼1
8時 1
5分 の間 は同 1
4.
9-5
5.
9
個 と着生芽 数 にか な り
の ム ラが あった
。
使 用す るま
2
6日∼ 9月 4日までの4
0日間 と し, この
0
0
6
年 7月
験 は2
翌 9月1
5日7
時の脱水前 には,4
2
.
9
個
分 の温度設定 で培養 して殻胞子放 出
で あった。
間下記試験 区
2
0
0
6
年7
月2
6日の試験 開始時の カキ殻状況 を観察 した。
流水槽試験 区及び水車試験 区 におけ る脱水前 か ら解
糸状体 (
写真 1)
は,繁茂面 の色調 は濃暗紫色 で あった
凍後 5日目までの着生芽数 の推移 を図 3に示 した。流
5日7
時の脱 水前 の着生芽数 は,視
水槽 試験 区の 9月1
.
1
m
皿当た り4
2.
9
個 で,水車試験 区の それ は3
0.
4
個
野径 1
で あった。脱水後 の流水槽試験 区及び水車試験 区の着
生芽数 はそれ ぞれ 3
0.
8
個 ,5
1
.
2
個 で あ り,流水槽 試験
2%,水車試験 区 は脱 水前 の 1
6
8%あっ
区 は脱 水前 の 7
た。 また,サ ンプル によって も着生芽数 に大 きな差 が
あった。解凍 5日後 の着生芽数 は水車試験 区で は冷凍
前 の3
7.
5%,流水槽 試験 区で は3
9.
2%になっていた。
JB
F
00
0
0
4
3
(
u
J
E
L
L
勝
O
取楚 平2)点 批判1禦
J
写真 1 2
0
0
6
年 7月2
6日試験 開始時の。
カキガ ラ糸状体
l
流水槽試鼓 区 l
\
試験区
の色調
Ⅰ繁茂面
区 は1
8℃
培養 , Ⅰ区 は2
4
℃培養 , Ⅲ区∼Ⅶ区 は2
℃で培養 を開始 しⅢ区 は 4日目
9
4日目にそれ
ぞれ
は2
は1
0日目, Ⅵ区 は1
4日目, Ⅶ区 ,Ⅳ区
は 7日目,
Ⅴ2
区
0
脱水後
解凍 1時間後
4
℃ に移
解
た。 Ⅰし試験終 了 まで培養 した。Ⅷ区 は2
9℃培養 と し
2
4℃培養
に移
を計数
した。
Ⅲ∼Ⅶ区 間
はそれ
放 出量 ,
Ⅱ,Ⅷ区
は全試験期
を通 ぞれ
して,毎
日殻胞子
0
6
0
4
世故 繋 \畢 )批
点 判柵
(
L
u∈ 〓
0
5
l水車試鼓
区日後1
凍5
1
0を開始 した。
培養方法
した翌
各試験
日か
区 とも
ら計数
0
m
Bビーカー 2個 (
それ ぞれ各区 1,
0
3
2とす る ;例
0
2
Ⅰ- 1, Ⅰ-2) を用 い,それ ぞれ培
養海水 と し
1
■
0
1
加 しなか った
て加熱殺菌漉過海水 を満 た し,栄養塩 は添
。
■
■
ス板 1枚 を水
■
5
r
脱水前
図 3 流水槽 試
脱水
各 ビーカーには底 に2
.
5×2
.
5c
mの ガ ラ
を覆 うよ う糸 平 に置 き, カキ殻糸状体 1枚 をガ ラス板
後
解凍 1時間
解凍 5日後
けるよ う入れた。試験
状体繁茂面
を下 向 きには
して斜 め に立 てか
中の温度管理
2
4℃,2
9℃に設定 した 3台の
,それぞれ 1
8
℃,
よ り行 った。 また試験 中の照 恒温槽 に静置 す ることに
6
0
1
Ⅹと し明期 8時
概 ね3
験 区,水車試験
2 異 なる水温条件
による穀胞 区の着生芽数 の推移
度 は,各試験容器直上 で
本種 の効率 的 な採苗方法 を把握
子放
す 出試験
るた
状体 か らの殻胞子放 出に関す る好適水温 め, カキ殻糸
殻胞子放
毎
出量 の計数
カ
間,暗期 1
6
時間 と した。
1
時頃 に各容器 か ら
日照 明が点灯 して 2時間後 の 1
板 キ殻糸状体 とガ ラス板 を静 かに取 り出 して,ガ ラス
殻糸
上 に落下 した殻胞子数 を計数 した。取 り出 したカキ
試験 した。
供試
材料および方法
条件 につ いて
前試験
カキ殻糸状体
同様 の方法 によ り,菓体 は高泊
0日栄胞子付
0
0
5
年1
1月3
され た壇紫葉菜体 を使用 し,2
漁場
にて採取
け し,通常種 同様 の管理 を行 った。試験 に
-6
5-
■
した。
殻胞子の計数 は, 1試験区につ き 2試験容器の計 2
枚のガラス板 について蛍光顕微鏡 を用い,落下殻胞子
27-2.
8m
mの範 囲で適宜倍率
数の 多寡 によ り視野径 0.
適当た りの落下
を変 えて 1枚 につ き 5カ所計数 して 1C
を図 4に示 した。
Ⅰ両
区試験区の殻胞子放出状況
ビーカー共に試
数 に換算 した。
カキ殻糸状体繁茂面の色調及び Pl
ant
l
e
tの観察 を
確認 された。 Ⅰ- 2験
では
,2
7
2日目まで
日目か ら殻胞子の放出が
1
開始
ant
l
e
tの繁茂状況 を実体顕微
行 い,試験終 了時の Pl
1
5
0-3
90個 /C
適か ら1
0-7
0個 /C
7m
m) を用い , 1枚 につ き 5カ所計数 し
鏡 (
視野径 3.
放 し,
,
適
り返
2
4日日及び27日目に2,
1
63
個を繰
/C
適の
32
3
個/c
m
2
,の増減
1
0日目以降 Ⅰ- 1, Ⅰ-出の
ピークの後,急減 した。3
C
適当た りの Pl
ant
l
e
t数 に換算 した。
て1
- 3日お きに
に極僅かの放 出が見 られた後 ,3
8日日以降 はほぼ 2共
0
0
0
3
0
0
5
2
(
P3
'甲)
点 叶車 重 F
T
7
超
放出
35
0.
000
ー
+
0
00
3
00.
-2
1
試検区
試験区 Ⅰ-
0
0
0
2
甲
0
0
5
1
A
0
0
0
1
l
250.
000
/
2
1
0
000
50.
胃
〟fA
i
l
0
0
5
1
00,
0
00
rT
i
l
5
0,
0
00
1
1 3 5 7 9 ll 1
31
51
7 19 21 23 25 27
∩29 31
3
5
7
;
11 1
3 1
5 1
7 i1
9
9
脚
(
篭
3'牢)
点小
感# F77超
3
00,
0
00
1
60,
000
+
試鼓区 Ⅱ- 1
-{ト 試験区 Ⅱ- 2
1
40,
000
0
0
0
120,
ロ
33 35 37 39
250,
000
1
00,
000
l
80,
000
-{トー試琴旦
試族区Ⅵ聖二 む
1
200.
0
A
l
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▲
1
50 00
60,
000
21 23Ⅰ25 27 29
■
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小
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義
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1 2 3 4 5 6 7 8 91
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一
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21
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223242526
4 0,
000
400,
000
+
-{ト 試験区Ⅱ-2
拭族区Ⅱ- 1
寧)点小
感熊 毛超
(電3
'
350,
000
40
50,
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ワ
000
350,
300,
000
-1 =
≡霊 芝器= 2
▲
X
雷
000
300,
250,
000
250,00
200,
000
200,
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150,
000
刀
1
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3 15 17 19
1 3 5 7 9 11 1
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l
nl
^\
\ I
I
≠ f
l
l
Xt
l
FJ
l
Il
.
0
0
0
0
0
3
0
0
0
0
5
2
(
P
3'
-■
{}
■
-拭験区Ⅳ-2
一斑挨区Ⅳ- l
1
2
0
,
I 21 23 25 27 29 31 33 35
1
当
ー
2 3 4 5 6 7 8 9 10.
ll.12且13 1
4 1
5 16 17
1
0
0
,
0
0
0
0
0
2
8
0
,
0
0
0
〇
〇
0
■5l ■0l
6
0
〇
〇
0
5
電
感
P
感
超
点
顛
畢
車
寧
7
)
点
(
)
(
小
小
'
J
f
3
^
尺*
n
_
0
〇
〇
0
窄)
点 叶璽 単 五超
0
0
0
,
試
験
0
0 ー
{
ト
試
族
Ⅷ
2
1
区
0
0
0
0
0
0
5
0
,
000
1
4
0
2
0
.
,
0
0
0
0
0
-{}-試族
試族区Ⅴ-2
1結
超
R
7 4
殻胞子放出状況
各 +
一
252729313
1517192123
5791113
13
計 数 開 始 後 の経 過 日数
3
P
(
E
P
l
t
ー
果
▲
札 ロ
L
試験 開始 1
日目か ら3
3
6
個 /C適, 1
,
4
2
8
個 /C
適の殻胞子
が確認 で きな くなった。
ら
9
0
,
8
3
5
個/
c
d,
の放 出が確認 され, 2日目にはⅦ- 1で1
Ⅰ区
6日目か ら1
0
,
0
0
0
個 /C
遥以
クが見 られ たの ち急減 し, 1
Ⅶ-2で2
5
0
,
4
7
1
個/
c
m
2
と最初 の放 出 ピークを示 した。
7日間で 1
1
1
,
9
0
5
-3
9
8
,
5
0
5
個 /C
適
以降試験終 了 までの 1
の大規模 な放 出 ピークが 1日-2日置 きに出現 した。
4日目, Ⅰ上の放出が一 日置 きに見 られ, Ⅰ-1では2
Ⅷ区
両 ビーカー共 に試験 開始 7日目に殻胞子 の放 出が確
認 され,1
0日目に2
,
3
9
4
,2
,
9
4
0
個/
c
m
2
と最初 の放 出 ピー・
■
■
試験 開始 8日目か ら僅 かなが ら殻胞子の放 出が確認
2で は2
8日目にそれ ぞれ , 1
4
4
,
8
0
0
個/
c
m
2
,9
9,
627
個/
c
d
i
の放 出 ピークが見 られた。2
8日日以降 は大 きな放 出
4日目までの放 出 は断続 的で
され , 1
0日目まで小規模 な放 出が続
は見 られず,試験終 了の4
5日日か ら数百個 /c
m
2
に増加 し, 1
7日目に
あったが, 1
いた
Ⅷ -1で4
6
,
0
0
0
個 /C
適に増加 した後 ,
。
0-139個 /cm2で
2日∼5日置 き
0
,
0
0
0
-5
0
,
0
0
0
個 /C
適の放 出 を繰 り返 し, 3
3日目に
に3
Ⅲ区
両 ビーカー共 に試験 開始 7日目か ら殻胞子 の放 出が
Ⅷ -2で 1
2
1
,
0
0
0
個 /C
適の ピークを示 した後 ,試験終 了
4日目まで小規模 の放 出が見 られ た後 ,1
9
確認 され, 1
0日目まで4
0
,
0
0
0
-1
2
0
,
0
0
0
個/
c
m
2
の放 出 を繰 り返 し
の4
1-2日置 きに6
,
0
8
0
-2
0
,
4
8
0
個/
c
m
2
の放 出の
ヤマが見 られた後 , Ⅲ-2で2
1日目, Ⅲ-1で2
4日目
た。
7
3
,
2
5
1
個/
C
武
にそれ ぞれ3
2
1
4
,
3
3
8
個/
c
m
2
の放 出 ピーク
0
,
0
0
0
が見 られ た。以降 ,試験終 了 まで は断続 的 に3
各試験 区 とも試験 開始 6日目か ら糸状体繁茂面の色調
個/
C
崩の放 出が続 いた。
6
6
,
0
0
0
5日日頃 か ら色調 が越せ た状態 とな り,
が現れ始 め, 1
Ⅳ区
色抜 け部分 が増加 した。更 に この頃 か ら糸状体繁茂面
日目まで
ant
l
e
tの観 察 で は
カキ殻糸 状 体 繁茂 面色 調 及 び Pl
が越せ気味 とな り,8日目か ら Ⅰ区 を除 き色抜 け部分
試験 開始 1日目か ら殻胞子 の放 出が確認 され , 3日
ant
l
e
tが多 く確 認 で きるよ うになった
に Pl
。
また,
,
8
2
7
個/
c
m
2
,4
,
6
2
0
個/
c
m
2
の放 出が確認 され た。
目には1
1
8日目か ら Ⅰ区 を除 き計数 時 に脱 落 す る Pl
ant
l
e
tが
8日目には1
2
,
0
0
0
個 /c
m
2
,1
0日目には4
0
,
0
0
0
個 /c
m
2
と増
2日日頃 か らカキ殻糸状体の色
増加す るよ うにな り,2
4日目に Ⅳ1 1で9
2
,
6
1
1
個 /C
適のやや大 きい放
加 し, 1
調の色越せ が顕著 とな り,繁茂面の色抜 け部分 が全面
8日目にⅣ-2で2
4
4
,
5
0
7
個/
c
m
2
, Ⅳ- 1
出が見 られ, 1
に拡大 した。
で2
7
5
,
7
2
9
個/
C
適の放 出 ピークが見 られ た後 , 1
9日目か
各試験 区の試験終 了時の カキ殻糸状体繁茂面の状況
7
,
0
0
0
-9
7
,
0
0
0
個 /c
m
2
の断続 的
ら試験 終 了 までの 間 は 1
を写真 2に示 した。 Ⅰ区 を除 き,色越せ ,色抜 けが顕
な放 出が続 いた。
ant
l
e
tが表面 に多数確認で きる状態で あっ
著で あ り Pl
V区
た。
試験 開始 2日目か ら殻胞子の放 出が確認 され, 5日
2日目まで
目か ら1
1-2日置 きに 1
0
,
0
0
0
-1
7
,
0
0
0
個/
C
適の放 出 が確 認 され , 1
3日目か ら2
9
,
0
0
0
個/
c
d
i
の放 出
4日目には1
0
5
,
0
0
0
個/
c
m
2
に増加 し,
量 に増加。更 に検鏡 1
1
5日目に V- 1で 1
8
8
,
0
2
8
個/C
適, V- 2で3
2
1
,
3
3
2
個/
c
m
2
の放 出 ピー ク とな った 以降 は 2日∼4日置 きに
。
2
0
,
0
0
0-1
4
0
,
0
0
0
個/
C
適の放 出が試験終 了時 まで続 いた
Ⅵ区
。
試験 開始 1日目か ら殻胞子 の放 出が確認 され た 。 8
日目まで5
,
0
0
0
-1
7
,
0
0
0
個 /c
m
2
の間で増減 したが, 1
0日
写
6
9
,
7
8
7
個/
c
d, Ⅵ-1で 1
7
7
,
8
5
6
個/
c
m
2
の
目にⅥ -2で 1
1
回 目の ピークが現 れ,以降試験終 了 まで に1
0
0
,
0
0
0
個
/c
m
2
以上 の放 出 ピー クが3回現 れ た 最大値 は Ⅵ-2
。
で1
6日目の 1
7
9
,
6
1
0
個/
C
武
Ⅵ-1で 2
1日目の 2
3
9
,
4
4
7
個/
c
m
2
となった。
Ⅶ区
-6
7-
試験終 了時の カキガ ラ糸 状体繁茂面 の 1
C
適当た りの
とし,両試験区 ともそれぞれ試験容器 として1
0
0
m
Bビー
Pl
ant
l
e
t数 を表 1に示 した。 Ⅷ区が1
,
2
7
5
個 /C
適と最 多
カー 3個 を用い,前試験 同様 の方法で各容器 にカキ殻
8.
8-2
6
7
.
5
個 /C
適で あっ
で あ り, その他 の試験 区で は8
糸状体及び ガラス板 を 1枚ずつ収容 し,殻胞子 の放 出
た。 Ⅰ区では,色調 も試験 開始時 とさほ ど変わ りな く,
4℃と し,培養海水 ,照度 お
試験 を行 った。水温 は,2
ant
l
e
tの形成 は確認 され なか った
糸状体繁茂面 に Pl
よび 日長条件 および殻胞子落下数の計数方法等 も前試
。
験 同様 とした。
表 1 試験終 了時 (
4
0日経 過 ) の糸 状 体 繁 茂 面 の
Pl
ant
l
e
t形成数
ant
l
e
t
数
終 了時Pl
(
c
m
2
当た り)
試験 区 培養条件
2
4℃3
6日-2
9
℃ 4日間培養
2
4℃3
3日-2
9
℃ 7日間培養
2
4℃3
0日-2
9
℃1
0日間培養
2
4℃2
6日-2
9
℃1
4日間培養
2
4℃1
6日-2
9
℃2
4日間培養
2
9
℃
0
3
3
6.
3
1
81
.
3
8
8.
8
1
2
7
.
5
2
6
7
.
5
2
4
7
.
5
キ殻糸状体繁茂面 の状態 を写真
600.
000
500,
000
400,
000
二 乗処理区①
= 未処理区②
二 未処理区③
→ ロ ー 処理区①
l .
h 一 処理区②
- 1
0 - 処理区③
300,
000
200.
000
1
00,
000
1
,
2
7
5
0
3 Pl
ant
l
et形成の殻胞子放 出への影響 に関する試験
。
1
2
3
4
経過日
数
5
6
7
図 5 カキ殻糸 状体 にお け る Pl
ant
l
e
t処理 区及 び未
処理 区の殻胞子放 出状況
殻 胞 子 採 苗 時 に , カ キ殻 糸 状 体 繁 茂 面 に 多数 の
Pl
ant
l
e
tが見 られ る
3,4に示 した。
韻 i棟
Ⅷ
1
8o
C
2
4℃
未処理 区,処理 区の殻胞子の放 出状況 を図 5に, カ
(
y
J
3
'畢 )点 i=
聾
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
V
Ⅵ
Ⅶ
果
結
この Pl
ant
l
e
tが殻 胞 子放 出 に
ど う影響す るか を確 かめ るため試験 を行 った。
材料 と方法
供試 カキ殻糸状体
前試験 同様 の方法 によ り,葉体 は高泊漁場 にて採取
0
0
5
年1
1
月3
0日栄胞子付
され た壇紫葉菜体 を使用 し,2
0
0
6
年 7月2
6日ま
け し,通常種 同様 の管理 を行 った。2
8
℃で あった。
での培養水温 は 4-2
試験前に 6枚 を加熱殺菌源過海水 を入れたポ リ製バ ッ
a
9
℃に設定 した恒温槽 で4
4日間静置培養
トに収容 し,2
写真 3 「
未処理 区」糸状体繁茂面 の Pl
した。培養海水 には栄養塩 は添加 しなかった。照度 お
よび 日長条件 は,前試験 と同様 とした。試験前培養終
ant
l
e
tが多数繁茂
了時 には カキ殻糸 状体繁茂 面 に Pl
伸長 していた。
試験区
カキ殻糸状体繁茂面 を加熱殺菌漉過海水で湿 らせ た
ant
l
e
tを完全 に除
ラボ用ペーパ ー タオルで拭 って,Pl
去処理 した処理 区 と, この処理 を行 わない未処理 区の
2区 とした。処理 区の糸状体繁茂面 の色調 は,非常 に
薄 い色 調 で , 褐 色 ∼黄 褐 色 で , 未 処 理 区 の それ は
Pl
ant
l
e
tによ り晴渡紫色 ∼濃褐色 の色調 を示 した。
殻胞子放 出量の計数
0
0
6
年 9月 8日∼ 9月1
5日までの 7日間
試験期間は2
-6
8-
処理 区 で は試験 開始翌 日には, 3-2
6
個/
c
m
2
の殻 胞
子 の放 出 が確 認 され ,
殻胞子 の着生数 の基準 は育苗 開始期 までの短期冷凍期
2日目に は9
,
8
2
2
-l
l
,
9
2
7
個/
C
適
間 を考慮 して決定す る必要 が あ ると思 われ ,今 回の よ
5日目まで は6
0
9
-2
2
,
4
5
1
個/
C
適で増減
うに冷凍期 間 を1
0日間 と した場合 で は,6
0
%程度 の着
を繰 り返 し, 6
日目に2
6
,
3
1
0-6
6
,
3
0
1
個/
C
適の放 出 ピー
生芽 の脱落 が見込 まれ るため,今後 は二次 芽 がほ とん
ク とな った
ど放 出 され ない本種 の性質 を考慮 した適正 な殻胞子着
と増加 したが,
。
末処理 区で は試験 開始翌 日に は 3-5
8
個/
C
適で あ っ
生数の基準 を検討 してい く必要 が あ る
2日 目に は 2
2
,
4
5
1
-8
9
,
1
0
3
個/
C
適と急 増 し,殻
子放 出試験 で も見 られ た よ うに 3日目か ら1
0
万 -2
0
万
。
また,採苗後
の短期冷凍 の期 間の長短 に よる着生殻胞子数 の脱 落率
たが,
も検討 す る必要 があ ると思 われ る
。
個/
c
m
2
を 1-2日放 出 した あ と急減 す るパ ター ンを繰
・殻胞子 の放 出条件
り返 しなが ら徐 々に放 出量 が多 くな り,処理 区 同様 6
従来種 で あ るアサ クサ ノ リ,スサ ビノ リ, ウ ップル
日 目に は 2
8
5
,
9
0
2
-5
5
2
,
8
6
0
個/
c
m
2
の放 出 ピー ク とな っ
イ ノ リ等 の糸状体 は高温 培養状態 か ら低温 培養状態 に
た。未処理 区の殻胞子放 出量 は処理 区 に比 べ て,料l
l
移 した場合 , 4- 8日目に殻胞子 の放 出 ピー クが認 め
倍 多か った。糸 状体繁茂面 の色調 は試験終 了時 におい
られ る 6)ことか ら,従 来種 で は カキ ガ ラ糸 状体 の採 苗
て は処理 区 は退色 が進 んだ状態 とな り,未処理 区 は更
前処理 と して,いわゆ る低温処理 を 5-7日間実施 し,
に色抜 け部分 の 占め る割合 が増加 した。
任意 の採西 日に殻胞子放 出の ピー クを誘導 す ることが
行 われ てい る
考
察
明期
採苗後 の発芽 管理方 法
。
高泊採苗場 で使用 されてい る従来種 を
8時 間暗期 1
6
時 間の条件下 で 1
8
℃の低 温処理 した
場合 において も,おおむね
5-7日で殻胞 子 の放 出が
認 め られ,徐 々 に放 出量 が増加 し, 9日目に ピー クに
流 水槽 内での着生 した殻 胞子 ∼幼芽 の脱 落状況 につ
達 してい る
いて は採 苗時 の水車 に巻 きつ けた採苗網 内側 ,外側 の
位置 によって殻胞子着生数 の 多寡 の差 が大 きい ことか
。
しか し,本種 で は, この低温処理 条件 で は殻胞子 の
放 出促 進効果 は認 め られ てい ない。
ら明確 な検討 はで きなか った。 しか し,脱 水処理直前
.
1
m
mの顕 微 鏡 視
の時 点 で全 ての サ ンプル に お いて , 1
8
℃で低 温処理 した場 合 ,処理
安成 2,3)は,本種 を1
3
.
8
-8
0
.
6
個 の着 生 が確 認 され て い る こ と
野径 当 た り1
開始 か ら1
4日目に胞 子 の放 出が確認 され たが放 出 は 1
か ら,流 水槽 へ の収容管理 が着生殻胞子 か ら幼 芽 の重
日のみで,毎 日継続 せず 明瞭 な放 出の ピー クが見 られ
要 な脱 落要 因 と見 なす ことはで きなか った。
ず非常 に不安定 ,不確 実 で あった こと, また, フ リー
解凍後 につ いて は流 水槽 ,水車両試験 区 と も大 きく
糸 状体 由来 の カキ殻糸状体 お よび宋胞子 由来 の カキ殻
着生 芽数 が減 少 して い た。安成 3)は本種 につ いて, 1
0
糸 状体 につ いて,水温 1
8
℃明期
日間 の冷 凍 期 間 で入庫 後 に芽 付 きが 1
/
3
-1
/
2に減 少
低温処理 を 1週 間行 った場合 の殻胞 子放 出試験 で は,
した と報 告 して お り, また,荒巻 ら4)も 9日間の冷凍
,
6
2
5
個/
c
m
2
及び 2
,
5
2
0
個/
C
適で
それ ぞれ の最 高放 出数 は6
保存 後 の殻胞子 の付 着密度 は採苗時 の8
0
%で あった と
あ り,従来種 に比べ放 出量 は少 な く変動 が大 きか った
報 じてい る
こ とを報 じてい る
。
。
9時 間,暗期 1
5
時 間の
また荒巻 ら4)は,本種 につ いて 2
6
今 回の試験結果 か ら着生芽 の脱 落 の要 因 は,涜水槽
3
時 間,暗期 1
1
時 間条件 下 で培養 した カキ殻
℃,明期 1
または水車 に よる管理 方法 よ りも冷凍保蔵 の影響 が大
糸 状体 を用 い た放 出試験 で は,放 出の ピー クは確 認 で
きい ことが うかがわれ ,過去 の流水槽 での芽落 ち と さ
きず緩慢 な放 出 が長期 間続 いた と報 じてい る
れ た事例 につ いて は, それ まで,採苗前 に培養槽 の保
の報告 は,本報告 の 1
8
℃試験 区の放 出状況 と良 く似 て
温 措置 を行 っていなか った ことか ら,殻 胞子 の放 出量
お り,十分量 の殻胞子 が形成 され て なか ったため,明
が少 な く,十分数 の殻胞子 の着生 がなか ったため,採
瞭 な殻 胞子放 出 ピー クが現 れ なか った もの と推察 され
苗後 の短 期冷凍 に起 因す る着生芽 の脱落 によ り沖 出 し
る
。
これ ら
。
異 な る水温 条件下 での殻胞 子放 出試験 において, 2
4
した綱 に着生芽 がほ とん ど残存 していなか った もの と
推察 され た。従 って,採苗 か ら冷凍 入庫 す るまでの培
℃培養試験 区や 2
9
℃培養期 間が 7日以下 の試験 区で は
養管理 につ いて は,従来種 と同様 に流水槽 へ収容 して
1
0
0
,
0
0
0
個/
C
適を超 え るよ うな大量 放 出 ピー クは 1
回し
か現 れず ,以降 は放 出量 が減 少 した。 2
9
℃培養期 間 が
の管理 で特 に問題 ない と考 え られ る
。
1
4日以上 の試験 区で は 1
0
0
,
0
0
0
個/
C
適を超 える放 出 ピー
これ らの結果 を踏 まえる と壇 紫菜 の採 苗時 にお け る
-6
9-
■
l
9℃2
4日間の培養 を経 て2
4℃培養 に
クが継続 し,特 に2
採苗枚数 は4
5
5-6
0
0
枚で近年 は養殖業者の減少 に伴
移 した試験 区では一 日置 きに放出の ピークが安定 して
い,減少傾 向にあるが,2
0
0
3
年度 に採苗 が不調で あっ
出現 し,十分量の殻胞子 が形成 され,大量放出が長期
0
0
4
年度以降 は受託枚数が大幅 に減少 してい
たため,2
9℃4
0日間培養区
間にわたって維持 された。 しか し,2
る
において も1
0
0,
0
0
0
個/
C
適を超 える放 出 ピークが確認 さ
放出 ピークが全 く見 られず採苗開始か ら終 了 まで 1
8日
。
この2
0
0
3
年度 は,採苗開始 か ら1
2日間,殻胞子の
れてはいるが, Ⅶ区に比べ安定 してお らず, ピークの
を要 した。2
0
0
4-2
0
0
6
年度 は,採苗 は概 ね順調で,揺
放 出量 も1
/2以下 で あった
荒巻 ら4)は,殻胞子 の放
苗期間は3
-8日で終 了 した。2
0
0
2
年度 か ら2
0
0
6
年度 ま
出は2
3.
5℃で確認 され, 21
.
5℃ までの間で確認 で きた
での培養槽 の水温 は (
図 6)採苗 が長期化 した2
0
0
3
年
9℃での培養条件下で殻胞子 が十分量
と報 じてお り,2
度 は 7, 8月の夏期の水温 が他の年度 に比べ低 く推移
形成 されて も,大量放出 を促す には,2
1
-2
4℃の低 め
してい る。
。
7月, 8月の積算水温 と採苗 日数 (
図 7)および付
の水温条件 が必要 と思われ る
。
これ らの結果か ら,壇紫菜の糸状体 は採苗前 2
0日以
着殻胞子 (
図 8) との関係 はいずれ も,7月よ り8月の
上の期間,2
9℃前後の高温培養期間 を設 けた上,2
4℃
方が高 い相関 を示 し, 8月の水温条件 と採苗成績 との
の低温培養 に移す ことによ り活発 な殻胞子の放 出が得
間には密接 な関係 が認め られてい る
。
られ ることが分かった。
0
0
3
年度 か ら2
0
0
6
年度
高泊 ノリ人工採苗場 における2
Pl
ant
l
et形成の殻胞子放出量への影響
の壇紫菜の採苗状況 (
表 2) をみ ると,採苗 は例年 9
右 田7
)
はウ ップル イ ノ リ,オニアマ ノ リ,マルバ ア
月1
0日前後 に開始 され,採苗期間は 3-1
8日を要 して
マ ノリ等の イワノ リでは殻胞子放出適期 よ りもかな り
いる
ant
l
e
t状 の殻 胞子 嚢枝 が
早期 に糸 状体繁茂面上 に Pl
。
表 2 高泊の り人工採苗場 における2
0
0
3-2
0
0
6
年度の壇紫菜採苗状況
年
採苗開始 日
採苗終 了 日
9月1
5日
9月 9日
9月1
0日
9月1
2日
1
0月 2日
9月1
6日
9月1
5日
4日
9月1
2
0
0
3
2
0
0
4
2
0
0
5
2
0
0
6
採苗 日数
採苗受託枚数
採 苗 達成 率 (
%)
採苗実数
(
3.
)
鯛蔦幣柵磐
一 口
+
2006「
5ト
1 I
L
--
・…
班
一
一
■
_
▲
、
鹸
-
.
i
t
]
7
r
d
I.
.
、.
一 、J
冒
j
'_,I、
.
.I
..
■
l
t
l
■
I
E]e LF 6
E
aO N F e
E
]
FF
6e
jS
eN
E
]N LF e
E
36 LF 卜
E
j
F町
∞卜
)寸
卜N
移
E
] L LF 卜
-7
0
E
]C F 卜
図 6 高泊採苗場 における年別培養槽水温 の推
t
jSN F 9
E
j6 F 9
E
3卜 LF 9
E] LF 9
E)9 L
yS
E
3寸NFS
E
jNNF 寸
E
]
ee
F
S寸
]O
y
E)寸 L
F寸
E
a LN F e
E
]9
FF
寸C
3
6N
E
ae LF C
E
]e L
FN
E
Fy
CN
jS
9N
E
aN FN
EJ
O L町 N
E
]SNF L
E
a卜 L
叫L
E
a
j6 FL
L
L
E
j寸
LFL
E
39Ny N
F
N
L
F
]
E
L
C
O
L F
]
E
e
N
L
.
- 2003仁 一一
一
一
一
--
ヽ
hl
-
208丘
U4 2 0 8 6 4 2 0 8 6 4 20
3322222 11 1 1 1
.
--…
ト
20021
7月
2
0
若 しくはそれ以上の殻胞子嚢 が Pl
ant
l
e
tと して
=
y 0.
1
568x+1
31
.
52
# 1
5
ant
l
e
t穿孔
基質上 に形成 され,殻胞子 の放 出量 に Pl
R2=0.
9036
■
■
細 1
0
匹萱
5
量が大
実際 きく関与 してい ることを示唆 してい る
。
0
2
720
7
40
760
80
0
◆
r
78
I
0
形成
,事業規 模 にお け る採苗 に際 して も, 2
0
0
4-
苗
0
0
3年度 の採
0
0
6年度 の採苗 が順 調 に推移 した際 や 2
820
ガ期間が長期化
した際
に も大量放出が始
まる際にカキ
ラ糸状体 の繁茂面
には例外
な く多 くの
P
l
ant
l
e
tの
形成 が認
成 は採苗適期
を把握す
ant
l
e
t形
め られ
た 本種糸状体 における Pl
。
l
e
t
るための重要
な指標 となろう
また,本種 は Pl
ant
。
点E
]
細
りも殻胞子の放出期間が長形成特徴 に加 え,従来種 よ
て るうえで有利 な特性 も有期 に自 る等,採苗計画 を立
雄
積算水温
8月 (
℃)
5
880
860
0840
0082
7607808
積算水温
日数
の関係
(℃) 7
月及
7
図
・壇紫菜 (
Por
要
約
していた。
ph
yr
a hai
t
a
ne
ns
i
s
) の陸上 タン
び
月の積算水温と採苗
8
苗方法 (
水車式)の改善 を目的 として 2- 3の試 ク採
行
・陸上
った。
タン
流水槽試験区 と水槽 に収容 して翌 日まで発芽管理 した
き付 けた状態で発芽管理
,採苗後 も引 き続 き採苗槽の水車 に巻
の脱落状況 は
◆
.
7349
0
0
2
r
l0
J
H
0u
0)
0と
(
由
轄8
∈
J
〓
点柵
叶
聾
を採苗直後 に流
ク採苗 (
水車式) によって得 られた採苗網
◆
R2=0
56x19.855
験を
した水車試験 区の着生殻胞子
脱落は認め られなか
両試験区 とも冷凍入庫前 までの着生芽の
7
2
0
7
4
J
0
7
6
L
0
7
8
0
8
0
0
1
0日間)後
に解凍 し, 5日間
・短期冷凍 (
った。
8
2
0
点の着生数 は,両試験区 とも著 しく減少 し,
培養 した時
7
.
5%,水車試験区は
験 区は冷凍前の3
涜水槽試
本種 は発育段階での冷凍耐性 が低 かった
3
9.
2% とな り,
、
ヽ
(
由轄∈
∈L
.
i
)点 糠と叶聾
・カキ殻糸状体 は2
。2
9℃で2
4日間培養 した後
4℃
移 した場合 ,殻胞子は大量放出 ピークが 1- 2培養 に
連続 して起 こり,高温条件下で2
0日以上培養
日毎 に
により,殻胞子の形成 が促進 され ることが判 す ること
4
2
6
∼4
.
「
2
0
60
8
y=2
E-
7
8
0
8
0
0 積算水温
8月8
2
0 〔℃ )8
4
0
8
6
0
・糸状体繁茂面 に形成 され る Pl
ant
l
e
t
8
8
0
出 と密接 に関係 し
図8
った。
は殻胞子の放
7月及び 8月の積算水
積算水温 (℃ )
ていた。
謝
本研究 にあた り,採苗施設の使用並びに培養糸状体
辞
出現す ることがあると報 じてい
温る
と着生殻胞子数の関係
。
の殻胞
今 回の試験 にお け る Pl
ant
l
e
t形成 の様 子 は基質 内
において
子嚢が表面
も殻胞子の
に溢れ出て くるよ う観察 され,試験
状体繁茂面の色抜 け 放 出 ピークを迎 える度 にカキ殻糸
Pl
ant
l
e
tを除 去
5
0
0,
0
0
0
個/
部分が占める割合が増 えていった。
しな か っ た 未 処 理 区 は 3
0
0,
0
0
0-
C
去 した処理区は
適の大量放出が見
られたのに対
し,予め除
以下
0
0,
0
0
0
個/
c
m
2
ピーク時において
も1
の放出量 しかなかった。壇紫菜では穿孔基質内 と同等
- 711
∫
移植試験.海洋 と湖沼,2
3(
3
),2
9
7
3
01
.
について.長崎大学水産学部研究報告,l
l,1
2
8
-
1
3
6.
2)安成浮 (
2
0
0
0
):壇紫菜養殖試験 .山口県内海水
6ト前川兼佑 ・富 山昭 (
1
9
5
9
):アサ クサ ノ リの人工
8,8
2
8
3.
産試験場報告,2
2
0
0
0
):壇紫菜養殖試験 Ⅱ.山口県内海
3)安成淳 (
種付 けに関す る研究,第 6報
9,9
7
1
0
0.
水産試験場報告,2
水温調節によるア
マ ノリ類糸状体か らの胞子放出の人為的制御 につ
2
0
01
):有明海湾
4)荒巻裕 ・横尾一成 ・川村嘉応 (
′
l
いて.山口県内海水産試験場調査研究業績1
0(
1
)
,
1
7
2
5.
奥部におけるタンシサイ (
壇紫菜)の試験養殖.
0, 1
3
佐賀県有 明水産振興 セ ンター研究報告,2
1
8.
7)右田清治 (
1
9
7
4
):ノ リ糸状体の殻胞子形成 と放
出.長崎大学水産学部研究報告,3
8,7
7
8
5.
5)右田清治 (
1
9
61
):アマ ノリ糸状体の "
Pl
ant
l
e
t
"
■
▲
l
′
l
′
ノ
■
l
-7
2-
Fly UP