Comments
Description
Transcript
行政改革実行本部(第8回)議事次第
定例記者会見配布資料 行政改革実行本部(第8回)議事次第 平 成 24 年 8 月 17 日 (金 ) 1 0 : 2 0 ~ 1 0 : 3 5 於:官邸4階大会議室 1.開会 2.総理挨拶 3.副総理挨拶 4.「行政改革に関する懇談会」の提言について 5.行政事業レビュー結果の概算要求への確実な反映について 6.政府CIO制度の推進体制について 7.「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」平成 24 年度フォローアップ結果及び改善等を要する事項について 8.閉会 <配付資料> 資料1 大転換期の行政改革の理念と方向性について 資料2 公開プロセス結果を踏まえた各府省の検討状況について 資料3 行政事業レビュー公開プロセスの議論における横断的な事業見直しの 視点について 資料4 政府CIO制度の推進体制について(案) 資料5-1 「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」平成 24 年度フォロ ーアップ結果のポイント 資料5-2 「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」平成 24 年度フォロ ーアップ結果について 資料5-3 「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」平成 24 年度フォロ ーアップ結果を踏まえ改善等を要する事項について(案) <問い合わせ先> ○行革懇談会 内閣府行政刷新会議事務局 小泉 03-3581-1298 ○行政事業レビュー 内閣府行政刷新会議事務局 玉置 03-3581-1269 ○政府CIO 内閣官房政府CIO室 大西 03-3581-3639 ○独法フォローアップ 内閣官房行政改革推進室 尾原、井原 03-3581-2967 資料1 平成 24 年8月7日 大転換期の行政改革の理念と方向性について 行政改革に関する懇談会 1. はじめに(行政改革の理念) (1)いまなぜ行政改革か? ○ 大きな転換期における国家の発展と国民生活の向上の追求、変容する国 民ニーズへの対応 ○ 危機的な財政状況、財政が破綻状態に陥ることを絶対に回避するための 行政改革の必要性 ○ 社会保障・税一体改革(消費税増税)と「身を切る改革」の必要性 (2)「行政改革」の二つの側面 ○ 行政機関そのもののスリム化・効率化 ○ 聖域のない国の事業・サービスや守備範囲の大胆なスリム化と、国の役 割の再定義 これまでの前者中心の取組に加え、直面する問題の規模を考えると、後 者についても今まさに考えていく必要性 (3)基本的考え方 ○ 「入るを量って出るを制す」 無駄や非効率の根絶に向けた取組をさらに推進するとともに、予算全 体の思い切った重点化(メリハリ付け)、社会保障分野を含めたあらゆ る歳出項目の聖域のない徹底した見直し ○ 公的分野に関わる者(公務員、事業の受益者たる国民など)の意識改革 の徹底 ○ 政府が担うべき分野における「効率的で機能する政府」の実現を目指す 2.集中改革期間における改革実行体制 (1)行革司令塔の設置 ○ 行政改革実行本部の設置 1 ○ 外部有識者会議による鋭角な提言 → 行革実行法案の成立による法定化を期待 (2)集中改革期間と工程表 ○ 3 年間の「集中改革期間」を設定し、可能な限り「行革工程表」を作成 して断行 3.政府の効率化のための具体的方策 (1)歳出等における無駄や非効率の根絶、徹底した見直し ○ 行政事業レビューの予算への反映 ・行政事業レビューの法定化 ・概算要求段階を含め、予算編成プロセスの中に恒常的にビルトイン、 加えて、フォローアップの徹底 ・行政刷新会議や政務三役の積極的な関与 ・職員一人一人が創意工夫し、効果的な事業への改善、各府省自らが主 体的に検証・見直し、結果を概算要求段階から予算に確実に反映 ・公開プロセスの事業選定に外部の声を反映させるなど、レビューの運 営手法の改善 ・決算内容の予算へのフィードバック ○ 事業の重複・ムダの排除 ・行政事業レビューのような各府省個別の取組に加え、事業を各要素に 着目して分析する手法も活用しつつ、省庁横断的な枠組みを使い、概 算要求段階で各府省の重複を排除 ○ あらゆる歳出項目にわたる聖域のない徹底した見直し ・予算全体の思い切った重点化(メリハリ付け)、社会保障分野に関す る具体的な検討テーマの事前設定、復興予算に係る執行状況の点検な ど (2)総人件費改革※ ※ これまでの実績 ・国家公務員給与の平均 7.8%削減など、これまでに 5,000 億円以上、約 1 割の削減を達成 ・平成 25 年度新規採用数=平成 21 年度対比▲56% ・平成 22~24 年度の 3 年間で約▲4,500 人の定員純減(この他に独立行政法人化で約▲5,500 人) ・雇用と年金の接続を定年延長ではなく再任用で対応 ・共済年金 3 階部分(職域部分)の廃止、恩給期間に係る追加費用の削減(約▲200 億円) 2 ○ 総人件費 2 割削減目標に向けた更なる取組 ・退職給付に係る官民格差 402.6 万円の解消(約▲600 億円) ・給与カーブの見直しによる、50 歳代の給与水準の抑制 ・40 歳代後半からの早期退職のための環境整備、民間再就職会社の活用 ○ 定員の大幅な純減 ・雇用年金接続に係る再任用に伴って人件費が増加しかねない状況も踏 まえ、平成 25、26 年度において、全体の中でメリハリを付けつつ、 これまでの規模を上回る大幅な純減を実現 ・民間委託、実施主体の外部化(独立行政法人化等)、業務の廃止・重 点化、対国民サービスの簡素化、IT の活用 ・公共事業予算の大幅な削減や「ひも付き補助金」の一括交付金化など の改革を反映した定員の大幅な削減 ・平成 26 年度の新規採用についても、引き続き厳しく抑制 ・出先機関改革による地方移管 (3)国有財産の売却 ○ 平成 28 年度末までに 5,000 億円以上となるよう売却等を推進 ・国有財産や独立行政法人の資産の売却等について工程表を作成 ・工程表に沿って、行革実行法案に基づき、28 年度までの収入が 5,000 億円以上になるよう、売却等を着実に推進 (4)IT 化・電子政府の推進 ○ 政府 CIO の設置による電子政府の推進 ・各府省の CIO(Chief Information Officer:情報化統括責任者)を横 断的に統括し、電子行政に関する戦略立案、政府全体の IT 投資の管 理、IT 投資に伴う制度・業務プロセス改革の推進等を担う政府 CIO の任命、法制化 ・今年度末を目途に「政府情報システム刷新実行計画」を策定し、削減 額等の数値目標を設定 ・独立行政法人の情報システム刷新 (5)調達改革 ○ 調達経費を対象に思い切った改革 ・市場化テストの活用、随意契約・一者応札の見直し、競り下げ、共同 調達の拡大、旅費事務の効率化等の実施 ・政府の調達戦略全般及びそれを推進するための司令塔機能の確立 3 ・以上を踏まえ、調達改革全般にわたるものとなるよう、公共サービス 改革法に替わる新法の検討 ・調達改革に係る数値目標の開発・設定 ○ 独立行政法人等における調達改革の推進 (6)独立行政法人・公益法人改革等※ ○ 新たな行政法人制度の構築と組織の統廃合(独立行政法人通則法改正案 等) ・主務大臣による業務改善命令、監事の権限強化等法人のガバナンスを 強化 ・現行の 102 法人を 65 法人に統廃合 ・UR・住金について、組織や経営の在り方を見直し。UR については、 組織再編と約 13 兆円の有利子負債の着実な削減等を行う ○ 国立大学法人の改革、国立大学法人が保有する未利用・低利用資産の売 却等を促進 ○ 天下り規制の強化 ・独立行政法人及び一定の条件を満たす公益法人の役員への国家公務員 の再就職は公募等の透明性の高い方法によることを徹底 (7)特別会計改革 ○ 特会改革法案の早期成立=特会改革の総仕上げ ・原則として、すべての税金は一般会計を経由して特別会計に繰入れ ・特会数:17 会計 51 勘定→11 会計 26 勘定 (8)地方における改革 ○ 地方における改革の一層の推進 ・地方において定数削減や独自の給与削減を実施しているものの、未だ 2 割近い団体のラスパイレス指数が国家公務員比で 100 以上となって いるなど、なお取組が不十分な団体が存在 ・今般の一体改革における引上げ分の消費税収(国・地方)の一部は地方 ※ 独法に係るこれまでの実績等 ・不要資産約 2 兆円の国庫納付 ・国からの毎年の財政支出を約 3,000 億円削減 ・公募ルールの導入、公務員 OB の役員は 8 割減(189 人→45 人) ・独法等で約 700 億円の給与見直し(運営費交付金等による) 4 の財源となり、その意味で行政改革の必要性は変わらない ・地方自治の本旨に基づき、国における取組を参考に、定員や給与水準 等に関して更なる行政改革の実行が必要 (9)規制・制度改革 ○ 規制・制度改革の大胆かつ戦略的な推進による、効率的で機能する政府 の実現 ・ 外部性・公開性を活用した規制・制度の見直しと、政治主導による「改 革の壁」の突破 ・ 閣議決定された規制改革項目の定期的なフォローアップの実施 ・ 一定期間が経過した規制の見直しなど、利用者・消費者の視点に立っ た見直しを定期的・横断的に実施 4.政府の機能向上のための取組 (1)内閣官房・内閣府の見直し ○ 首相官邸がその時々の国政の重要課題に戦略的・機動的に取り組めるよ う、行政改革実行本部を中心に、内閣官房・内閣府の見直し ・中央省庁等改革の当初の考え方を踏まえた既存の事務の移管・整理 ・本部等の新規設置に際してサンセット条項をルール化 ・内閣府が担うべき事務の柔軟性を確保するため、政令により、内閣府 の事務を各省において処理する仕組みについて、内閣府において検討 (2)行革組織の在り方 ○ 行政監視機能も含め、横断的に行革を推進する司令塔組織の在り方を検 討 ・行革組織(行革実行本部・事務局、行政刷新会議・事務局、行革推進 室等)の集約、総務省行政評価局も含めた再編 (3)公務員の在り方 ○ 人材開発と能力・実績主義の徹底 ・公務員のモラールと誇りを高め、改革に向けた創意と工夫を慫慂 ・政府全体及び各府省における人材開発・評価体制の強化 ・人事評価の定着化、人事・給与への反映による改革に向けた主体的取 組等へのインセンティブの強化等 5 ○ 公務員制度改革法案の早期成立による自律的な労使関係の構築 ○ 早期退職のための環境整備(再掲) ・早期退職制度の導入や民間再就職会社の活用 (4)「役所文化」「霞が関文化」の改革 ○ 過度な前例踏襲・形式主義との決別 ・意思決定階層の簡素化、効率的な決裁のためのルール設定など、意思 決定(決裁)プロセスの見直し ・コストの見える化による意識改革など、身近な無駄の排除(新聞・雑 誌▲10 億円、公用車の送迎見直し) ・国会関係業務を立法府との関係の整理も含めて見直すなど、業務の効 率化に向けた見直し 5.さらなる検討課題 国の役割の再定義 ○ 今回の提言は、緊急性に鑑みて行政機関のスリム化・効率化に関する内 容が中心になった。 ○ 我が国が直面する財政の危機的状況の下、真に「効率的で機能する政府」 を実現するためには、公の担い手の一つである国の役割の再定義を行い、 さらに事業・サービス等の大胆なスリム化に踏み込むことが必要( ⇒ 次のテーマ) 6.おわりに ○ 国民に理解され信頼される行政の実現、公的分野に関わる者(公務員、 事業の受益者たる国民など)の意識改革を図るとともに、抜本的な改革 に伴う政府の事業・サービスの大胆なスリム化や国の役割の再定義につ いて国民の理解を得ることが不可欠である。 ○ 以上の実現には政治のリーダーシップが必須であり、政治がその役割を 果たしていくことを期待する。 6 資料2 公開プロセス結果を踏まえた各府省の検討状況について 1.各府省における検討状況 評価結果 廃止 抜本的改善 一部改善 計 事業数 19 43 29 91 うち公開プロセス結果に即 した対応を行うとの報告が あったもの 17 43 29 89 2.政務によるヒアリング 行政刷新担当政務が担当政務から、 「廃止」との評価結果を受けた 19 事業のうち次の3事業につ いてヒアリングを行い、概算要求に向けて責任ある対応を行うよう指摘。 ・「廃止」との評価結果を受けた事業であるが、抜本的な見直しがなく継続しようとしているもの (2事業)。 ・ 「廃止」との評価結果を受けて、その事業は廃止するものの同様の趣旨・内容の事業が創設される 可能性が現時点で排除できないもの(1事業) 。 行政事業レビュー公開プロセス対象事業 【内閣府】 ・地域社会雇用創造に必要な経費 ・実践キャリア・アップ戦略の推進に必要な 経費 ・新しい公共支援事業費 ・総合防災情報システムの整備経費 ・青年国際交流経費 ・各国アカデミーとの交流等の国際的な活動 【警察庁】 ・ムーブメント信号制御方式による信号制御 高度化モデル事業 ・インターネット・ホットライン業務 ・DNA型鑑定の実施 【消費者庁】 ・医療機関ネットワークによる事故情報の追 跡調査 ・特定商取引法の表示義務に係る電子商取引 モニタリング事業 ・特定商取引適正化に係る相談窓口の設置運 営 ・食品表示の監視業務に係る食品検査法の開 発等 【総務省】 ・無線システム普及支援事業(携帯電話等エ リア整備事業) ・無線システム普及支援事業(地上デジタル 放送への円滑な移行のための環境整備・支 援) ・フューチャースクール推進事業 ・脳の仕組みを活かしたイノベーション創 成型研究開発 ・電子政府関連事業(行政効率化支援) ・介護サービス指導者等養成・認定調査員等 ・中小企業金融(資金繰り)支援(資金供給円滑 研修事業 化信用保証協会基金補助金等) ・生活支援ロボット実用化プロジェクト 【農林水産省】 ・ODA予算(国際機関を通じた農林水産業 【国土交通省】 協力拠出金等) 【外務省】 ・地価公示 ・食育実践活動推進事業 ・無償資金協力 ・都市防災関連事業 ・国際協力機構運営費交付金(技術協力) ・緑と水の環境技術革命プロジェクト事業 ・既存の河川管理施設の改良事業 ・広報文化センターを通じた情報発信活動 ・多様な畜産・酪農推進事業のうち家畜改良 ・道路事業(直轄・維持管理) ・国際問題調査研究事業費等補助金 対策推進 ・長期優良住宅等推進環境整備事業 ・戦略的実務者招へい ・農業経営基盤強化資金利子助成金等交付 ・港湾環境整備事業 ・在外選挙(在外選挙人登録推進) 事業 ・ハイジャック・テロ対策 ・食と地域の交流促進対策交付金 ・観光まちづくり人材育成事業 【財務省】 ・水田の潜在能力発揮等による農地周年有効 ・地震津波観測 ・大型X線検査装置整備等経費 活用技術の開発 ・航路標識整備事業 ・国税庁の広報活動経費 ・森林吸収源インベントリ情報整備事業 ・漁業資源調査に要する経費 【環境省】 【文部科学省】 ・農業用用排水施設の整備・保全(補助) ・省エネ自然冷媒冷凍等装置導入促進事業 ・科学技術戦略推進費 ・国際連合環境計画拠出金等 ・留学生短期受入れと日本人学生の海外派遣 【経済産業省】 ・特定外来生物防除等推進事業 を一体とした交流事業 ・次世代エネルギー・社会システム実証事 ・環境配慮型経営促進事業に係る利子補給 ・原子力教育支援事業委託費 業費補助金 事業 ・総合型地域スポーツクラブ育成推進事業 ・クリーンエネルギー自動車等導入促進対策 ・現代日本文学翻訳・普及事業 費補助金 【防衛省】 ・バイオマスエネルギー等高効率転換技術開 ・96式多目的誘導弾システム 【厚生労働省】 発 ・潜水艦(SS) ・保健所等における HIV 検査・相談事業 ・地層処分技術調査等委託費 ・戦闘機(F-15)近代化改修 ・血液製剤対策事業 ・認証排出削減量等取得委託費 ・部隊間交流 ・メンタルヘルス対策支援センター事業 ・インフラ・システム輸出促進調査等委託費 ・予備自衛官等(予備自衛官に必要な経費等) ・受給資格者創業支援助成金 ・国際エネルギー消費効率化等技術・システ ・障害者の態様に応じた多様な委託訓練の実 ム実証事業 ※網掛け が付された事業は、行政刷新 施 ・クール・ジャパン戦略推進事業 ・事業所内保育施設設置・運営等支援助成金 ・戦略的中心市街地商業等活性化支援事業費 担当政務が各府省政務からヒアリングを実施し た事業。 ・保育所体験特別事業 補助金 ・精神障害者地域移行・地域定着支援事業 【法務省】 ・矯正収容施設の整備充実 ・オンライン登記申請システムの維持管理 ・犯罪予防活動の促進 資料3 平成 24 年8月7日 行 政 刷 新 会 議 行政事業レビュー公開プロセスの議論における 横断的な事業見直しの視点について 行政事業レビュー公開プロセスは、その対象事業について、各府省の事業所 管部局による事業の実態の把握・検証の結果に基づき、公開の場で外部有識者 が参加して議論を行い、 「廃止」や「抜本的改善」等の評価及びとりまとめが行 われた。 今回の公開プロセス対象事業の行政事業レビューシートでは、当該事業につ いての「事業所管部局による点検」結果が示されたところであるが、公開プロ セスの「とりまとめコメント」や「評価者のコメント」においては「検証が不 十分」 、 「見直しが必要」との指摘もあったところである。 これらの指摘の中には、各府省が事業の企画・立案や推進、事業実態の検証 や改善等を行うに当たっての共通する視点も多くあったことから、別紙のとお り「横断的な事業見直しの視点」として整理した。 各府省においては、これまでも行政事業レビューの取組を通じ、このような 「横断的な事業見直しの視点」による事業の内容や執行の改善に取り組んでい るところであるが、改めて事業を担当する職員一人一人がこれらの視点による 事業見直しの必要性を十分に認識し、公開プロセス対象事業のみならず行政事 業レビューの対象となる全ての事業について、これらの視点を踏まえた不断の 見直しを進めていく必要がある。 また、各府省の行政事業レビューシートの最終公表後における行政刷新会議 によるチェックにおいても、これら「横断的な事業見直しの視点」を活用して、 各府省の点検が十分なものとなっているか、点検結果が的確に概算要求に反映 されているか等についてチェックを行うこととする。 (別紙) 横断的な事業見直しの視点 1 事業目的の妥当性・財政資金投入の必要性の検証・改善に当たっての視点 (1) 国と地方公共団体、独立行政法人、民間等との役割分担の見直し ○ 地方自治体が実施するべき事業なのではないか。地方の独自性や主体 性、責任が発揮されるべき取組について必要以上に国が関与しているの ではないか 食と地域の交流促進対策交付金(農林水産省) 、介護サービス指導者等養成・認定調 査員研修等事業(厚生労働省)など。 ○ 地方公共団体においても同様の制度(補助、融資、利子補給など)も あるので、これとの調整が必要 介護サービス指導者等養成・認定調査員研修等事業(厚生労働省)など。 ○ 独立行政法人に支出している事業については、独立行政法人の本来業 務ではないか、運営費交付金で対応すべきものではないか等の視点で見 直しを行い、重複の排除や役割分担の徹底を図るべき 医療機関ネットワークによる事故情報の追跡調査(消費者庁) 、多様な畜産・酪農推 進事業のうち家畜改良対策推進、漁業資源調査に要する経費、水田の潜在能力発揮 。 等による農地周年有効活用技術の開発(以上農林水産省) ○ 民間に支出している事業については、補助等がなくてもすでに商業ベ ースに乗っているのではないか、支出先のもらい得になっていないか等 の視点で見直しを行うべき 省エネ自然冷媒冷凍等装置導入促進事業(環境省)、予備自衛官、即応予備自衛官、 予備自衛官補に必要な経費(防衛省) 、現代日本文学翻訳・普及事業(文部科学省) 。 など) 1 (2) 具体的な目標・成果指標の設定が不十分 ○ 事業成果(アウトカム、インパクト)を明確に設定せずに資源投入を 行うのは、国民に対する説明責任を果たしておらず、効果を定量的に設 定すべき 実践キャリアアップ戦略の推進に必要な経費(内閣府)、部隊間交流(防衛省)、観 光まちづくり人材育成事業(国土交通省) 、食と地域の交流促進対策交付金(農林水 産省) 、留学生短期受入れと日本人学生の海外派遣を一体とした交流事業(文部科学 省)など。 ○ 最終的な目標に向けた具体的な道筋を示し、その進捗を的確に把握で きる成果指標を明示的に設定すべき クール・ジャパン戦略推進事業(経済産業省) 、脳の仕組みを活かしたイノベーショ ン創成型研究開発(総務省)など。 2 手段の有効性や効率性の検証・改善に当たっての視点 (3) 事業実施に当たっての競争性の確保、更なるコスト削減 ○ 依然として随意契約、一者入札となっている事業が見られたが、一般 競争入札であっても、仕様等の条件、入札参加資格、入札審査項目、公 告期間等で参加者が実質的に限定され、結果的に一者入札になっている のではないか。 特定商取引法の表示義務に係る電子商取引モニタリング事業(消費者庁) 、道路事業 (直轄・維持管理) (国土交通省) 、ODA 予算(農林水産省) 、メンタルヘルス対策支 援センター事業(厚生労働省)、原子力教育支援事業委託費(文部科学省)、(独)国 際協力機構運営費交付金(技術協力) (外務省)など。 ○ 施設整備、設備配備、立地条件(借料等) 、人員配置等が業務内容等 に照らして過大になっているのではないか。費用削減のための検討、試 算がされていないのではないか。代替的選択肢の費用予測をきちんと実 施すべき 保健所等における HIV 検査・相談事業(厚生労働省) 、矯正収容施設の整備充実(法 2 務省)など) 。 ○ 全国の一定地域ごとにまとめて契約するよう見直すなど、契約の単 位・時期の一括化・集中化、契約期間の長期化等によるコスト削減の方 策を検討すべき。ただし、集中調達によりかえって非効率になっている ことはないかチェックすべき 96 式多目的誘導弾システム、戦闘機(F-15)近代化改修(以上防衛省) 、DNA 型鑑定 の実施(警察庁)など。 ○ 市場価格の動向を注視し、可能な限り有利なタイミングあるいは価格 での購入に努めて、国民負担の最小化を図ること 認証排出削減量等取得委託費(経済産業省) 。 ○ 調達にあたり、諸外国における購入価格の調査、正しい技術評価、外 部有識者の知見の活用など、原価削減方法を工夫すべき 96 式多目的誘導弾システム、潜水艦(SS) (以上防衛省) ) 。 (4) 受益者負担の在り方等の検討を踏まえた補助率等の見直し ○ 民間による価格低減努力を促し、コスト削減インセンティブやコスト 意識を持たせるような事業の仕組み、補助単価の設定をすべき クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(経済産業省) 、ハイジャック・ テロ対策(国土交通省) 、血液製剤対策事業(厚生労働省)など。 ○ 受益者負担の観点から、地方自治体等の費用負担のあり方を改めて検 証すべき 港湾環境整備事業(国土交通省) ) 。 ○ 民間による寄付や費用負担など受益者にできる限り負担してもらえ るようにすべき、またそのために関係者が努力すべき 生活支援ロボット実用化プロジェクト(経済産業省) 、インターネット・ホットライ ン業務(警察庁) 、国際問題調査研究事業費等補助金(外務省)など。 3 ○ 他の類似の助成制度と補助率や支援対象などの面でバランスをとる 必要 事業所内保育施設設置・運営等支援助成金(厚生労働省)など。 (5) 支援対象の選択と集中 ○ 真に支援すべき対象とそうでない対象を見分けて支援する仕組みに なっていないのではないか。困っている人など真に支援すべき対象に限 定・重点化すべき 中小企業金融(経済産業省) 、環境配慮型経営促進事業に係る利子補給事業(環境省) 、 事業所内保育施設設置・運営等支援助成金(厚生労働省) 、留学生短期受入れと日本 人学生の海外派遣を一体とした交流事業(文部科学省)など。 ○ 産業全体で裨益する事業であって、政府の事業として実施すべきもの に限定すべき クール・ジャパン戦略推進事業(経済産業省) 。 ○ 失敗した例を含む過去の案件の検証を行い、その結果を採択基準に反 映させるべき インフラ・システム輸出促進調査等委託費、国際エネルギー消費効率化等技術・シ 。 ステム実証事業(経済産業省) ○ 事業成果をビジネス展開や制度改革に生かすように取り組むべき。こ のような横展開をする場合に、民間事業者が自立的に実施するためのス ケジュール・グランドデザインの全体像を具体的に明示すべき 。 次世代エネルギー・社会システム実証事業費補助金(経済産業省) ○ 普及が進んでいるものについては補助対象から除外し、普及が進んで いないものに補助対象を限定すべき 省エネ自然冷媒冷凍等装置導入促進事業(環境省) 。 4 ○ 地方公共団体やNPO、公益法人などに補助金が丸投げになっている のではないか 新しい公共支援事業費(内閣府) 。 ○ 明確なガイドラインを設定し、本当に必要なものに支援を集中すべき DNA 型鑑定の実施(警察庁)など。 ○ 広報については、その対象を明確化し、効果の高い媒体、手段等への 選択を図るなど、コスト削減に努めるべき 国税庁の広報活動経費(財務省)など。 (6) 他の手法での対応の検討 ○ 非常にコストがかかる割に大きな効果が期待できないのではないか、 諸外国、民間、地方公共団体等と比較して、同じ効果が上がる方法があ るのであれば、よりコストのかからない方法を選択すべき ムーブメント信号制御方式による信号制御高度化モデル事業(警察庁) ) 。 ○ 財政措置と規制措置を組み合わせるなど抜本的な見直しを行ってい くべき 。 省エネ自然冷媒冷凍等装置導入促進事業(環境省) ○ これまでの事業仕分けでも指摘があったが、補助事業と診療報酬との 関係の明確化や、補助事業ではなく診療報酬で対応すべき 精神障害者地域移行・地域定着支援事業、血液製剤対策事業(以上厚生労働省) 。 3 活動実績・成果指標の検証・改善に当たっての視点 (7) 事後の検証・効果の把握が不十分 ○ 事業の評価に当たっては、数値等を用いることや第三者チェックを入 れることなど客観性の向上、一層積極的な情報発信等を通じた信頼性向 上等の方策を検討すべき 5 無償資金協力(PDCA サイクル/貧困削減戦略支援無償、広報文化センターを通じた情 報発信活動、戦略的実務者(STEP)招へい(以上外務省)など。 ○ 事業が妥当かどうかを判定するために必要な効果試算がなされてお らず税金の投下が正当化できない。現時点の方法が最も効率的・効果的 な方法であることを示すデータに欠けている 環境配慮型経営促進事業に係る利子補給事業、外来生物防除等推進事業(以上環境 省) 、実践キャリアアップ戦略の推進に必要な経費、地域社会雇用創造に必要な経費、 青年国際交流経費(以上内閣府) 、食と地域の交流促進対策交付金、農業経営基盤強 化資金利子助成金等交付事業(以上農林水産省)、犯罪予防活動の促進(法務省)、 国税庁の広報活動経費(財務省)など。 ○ これまで信用保証を利用した企業の経営改善の状況の把握等、信用保 証が予算に見合った効果を上げられているか、継続的に検証を行うこと 中小企業金融(経済産業省) 。 ○ 国際機関等への拠出金・分担金や国際協力にかかる経費については、 国費を投入する以上、その意義や成果の関係を明確に説明すべき。また、 予算の効率化、経費の節減などについて、拠出金等を拠出した国際機関 から報告を受けるべき 国際連合環境計画拠出金等(環境省) 、ODA 予算(農林水産省) 、各国アカデミーとの 交流等の国際的な活動(内閣府) 。 ○ 公共施設の状況についてデータベースの整備も含め適切に把握すべ き。その上で、優先順位や採択の基準を明確にして事業を実施すべき 。 既存の河川管理施設の改良事業(国土交通省) (8) 事業の計画・工程管理等の見直し ○ 時代の変化や環境の変化を見据えて、事業の終期設定を行い、事業計 画等の見直しを行うべき バイオマスエネルギー等高効率転換技術開発(経済産業省) 、携帯電話等エリア整備 6 事業(総務省) 。 ○ 新たなエネルギー政策を踏まえ、事業の出口戦略、進捗管理を再検討 すべき クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(経済産業省) 。 (9) 透明化、情報の開示の徹底 ○ 事業の予算使途にも不明朗な部分が見受けられることから、事業の実 施に際しての透明性の確保に留意して取り組むべき 地上デジタル放送への円滑な移行のための環境整備・支援(総務省) 。 ○ 施設建設その他費用の削減、あるいは削減検討の見える化について更 に努力が必要 矯正収容施設の整備充実(法務省) 。 ○ 公共施設の維持修繕費用の将来推計を適切に行い、データの開示等に 取り組むべき 道路事業(直轄・維持管理) (国土交通省) 。 4 類似事業や共管事業の検証・改善に当たっての視点 ○ 類似事業や共管事業を所管する部局・府省においては、当該部局間・ 府省間で役割分担が適切になされ、類似事業等の重複排除が徹底される よう、連絡調整の場を設け、司令塔を明確にした上で、十分な調整を行 うことが必要 今回の公開プロセスでは、 「とりまとめコメント」又は「評価者のコメ ント」において次に掲げる事業例のような指摘があったところ。 【経済産業省】 ・クール・ジャパン戦略推進事業 「他省庁・他機関(JETRO 等)との役割分担を明確化すべき。 」 7 ・バイオマスエネルギー等高効率転換技術開発 「農水省との役割分担・連携を再度考えたい。 」 ・認証排出削減量等取得委託費(環境省と共管) 「本事業は条約に基づくものであることから、現在進行中の第一約束 期間における契約対象の 300 万トン分は出来るだけ効率的に執行す ることとし、今後の対応については、昨年の交渉の中で、我が国は 第二約束期間に参加しないこととなったので、今後の国際的な枠組 みの中で、皆さんのご指摘を踏まえて進めて行く。見直しの検討に あたっては、まず CO2 削減、日本企業の競争力強化あるいは企業の 技術の海外展開の政策効果を把握するための成果指標を明示的に設 定すること、また、市場価格の動向を注視し、可能な限り有利なタ イミングあるいは価格でのクレジット購入に努めて、国民負担の最 小化を図ること、最後に、事後的に取引の内容を情報公開をする事 とすること。 」 【環境省】 ・省エネ自然冷媒冷凍等装置導入促進事業 「経産省の施策との重複も見られる。 」 「経済産業省の補助事業との調整を行う必要がある。 」 ・国際連合環境計画拠出金等 「国際環境技術センター(IETC)への拠出に関しては、外務省や大阪市 と相談しながら技術センターを日本国内に維持し続けることの政 治・経済的意義(国内企業の技術革新や利益に寄与しているか)を 検討すべき。 」 ・外来生物防除等推進事業 「国土交通省や水産庁等、他省庁が実施している事業と調整し、効果 的な防除ができる方法とする必要がある。 」 【内閣府】 ・総合防災情報システムの整備経費 「民間・他省庁の資源との連携を考慮すべき。 」 8 【消費者庁】 ・特定商取引法の表示義務に係る電子商取引モニタリング事業 「総務省との情報交換を密にし、同省の事業との重複を精査。 」 【総務省】 ・脳の仕組みを活かしたイノベーション創成型研究開発 「各省間の連携の強化が必要である。 」 ・電子政府関連事業(行政効率化支援) 「省庁独自の事項については、IT以外の教育内容を含めて省庁ある いはその中の業務ごとに研修させればよい。 」 「全省庁横断的に行う必要はなく、必要に応じて各省庁の目的に沿っ たカスタマイズされた研修委託、もしくは業務委託で対応すべき。 」 ・無線システム普及支援事業(携帯電話等エリア整備事業) 「伝送路整備について、他省庁のダークファイバーの利用が求められ る。その際、自治体の積極的働きかけが必要。 」 【国土交通省】 ・地震津波観測 「内閣府、自治体等密に連携を取って頂きたい。 」 「他機関との連携等による、効率的かつ効果的な地震津波の観測、情 報伝達の体制を整備すべき。 」 【農林水産省】 ・緑と水の環境技術革命プロジェクト事業 「一部は環境省と連携すべき分野ではないか。 」 ・農業用用排水施設の整備・保全(補助) 「工法の見直し、国土交通省管轄との調整、単価の統一、等改善が必 要。 」 9 【警察庁】 ・インターネット・ホットライン業務 「民間による費用負担について、業界団体や他省庁と協議すべき。 」 「他省庁と協調して民間資金を入れる努力をすべき。 」 【文部科学省】 ・科学技術戦略推進費 「総合科学技術会議は、司令塔機能として府省横断的判断と調査分析 により基本方針を定め、しっかりとした評価を行うべき。そのため、 各府省で行われている類似の事業との関係を整理する等、効率的な 運用が行われるよう科学技術戦略推進費の在り方も抜本的に改善 すべき。 」 10 資料4 政府CIO制度の推進体制について(案) 平 成 2 4 年 8 月 1 7 日 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部決定 行 政 改 革 実 行 本 部 決 定 1 内閣官房に置かれた政府情報化統括責任者(以下「政府CIO」という。) を中心に、政府全体として、制度・業務プロセス改革の推進に資する電子行 政の合理化・効率化・高度化の取組を迅速かつ強力に推進していくこととす る。 2 政府CIOは、IT政策を担当する国務大臣及び行政改革担当大臣を助け、 電子行政推進に関する基本方針(平成 23 年8月3日高度情報通信ネットワー ク社会推進戦略本部決定)のうち、政府CIO制度の役割として掲げられた 事項に基づいた職務(制度・業務プロセス改革の推進及び当該改革の推進に 資するIT投資、政府全体のIT投資の管理、電子行政に関する戦略等の企 画・立案・推進等)に関する企画及び立案並びに総合調整を行うこととする。 3 高 度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部 及び行政改革実行本部の 本部員は、政府CIOの職務遂行に最大限協力するものとする。 資料5-1 「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」 平成24年度フォローアップ結果のポイント 「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」(平成22年12月閣議決定) ◇独立行政法人の抜本改革の第一段階として、事業仕分け等を踏まえ、全独法(102法人)の全事務・事業等を 精査し、事業の廃止や不要資産の国庫納付など各独法が取り組むべき事項765件をとりまとめ。 ◇今回のフォローアップは、昨年9月に続き2回目。 進捗状況 ~基本方針に沿って取組が着実に進展~ ●「平成22・23年度中に実施する」とされた229件のうち219件が措置済み(措置率95.6%) ※残り10件は、入札の不調等により不要資産の国庫納付が遅れたものなど。 ●措置事項の総数765件の取組状況 措置済み…332件。残り433件の内訳…実施期限が未到来のもの(39件)、コスト削減や自己収入の拡大な ど実施期限を付さずに継続的な取組が求められるもの(384件)、取組が遅れているもの(上記10件)。 財政面の実績 ~ストック、フローの両面で大きな成果~ ストック面の成果 ●金融資産の国庫納付(22・23年度)…2兆243億円 特例業務勘定の利益剰余金1兆2,000億円(鉄道建設・運輸施設整備支援機構) ほか ●実物資産の国庫納付(22・23年度) …現物納付32項目(21年度簿価1,189億円)、売却収入119億円 大手町敷地、市ヶ谷センター(21年度簿価960億円)(国立印刷局) ほか ※平成24年度以降、「国有資産及び独立行政法人が保有する資産の売却等に係る工程表」(平成24年8月行政改革 実行本部決定)に基づき、金融資産360億円以上、実物資産70項目を国庫納付見込み。 フロー面の成果 ●国の財政支出の削減事例 ・法人の廃止 ▲127億円 <事業費削減額▲1,209億円>(雇用・能力開発機構) ・ナショナルプロジェクト事業(研究開発、実証事業)の重点化 ▲97億円 <事業費削減額▲97億円> (新エネルギー・産業技術総合開発機構) ほか ※独法向け財政支出の削減額(21→24年度(予算額ベース)) ▲3,115億円(▲9.1%) 主な取組事例 ※上記の財政面に係る事例以外の主な事例 ●JETRO会館(港区赤坂)を国庫に現物納付(日本貿易振興機構) ●海外事務所の共用化(国際交流基金と国際観光振興機構のバンコク、北京事務所) ●平成26年3月末の機構廃止に向けて、国・大阪府等において財産関係の整理等に関する取組を開始 (日本万国博覧会記念機構) ●西が丘サッカー場の命名権及び固定広告物を掲示する権利の売却(期間5年間、年額1,500万円) (日本スポーツ振興センター) ●企業との共同研究の積極的展開による収入増(5.1億円)(理化学研究所) ➣実施期限が過ぎても取組が終了していない措置や、本部事務所等の見直しなど更なる取組が求めら れる措置等については、「改善等を要する事項」(20項目)として行政改革実行本部決定(予定)。 ➣各府省・法人は、より質の高い行政サービス提供の観点から、全ての事務・事業について不断に見直し。 資料5-2 「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」 平成24年度フォローアップ結果について ○ 政府は、事業仕分けの結果等を踏まえ、全独立行政法人の全事務・事業等を精査し、平成22年12月に「独立行政法人の事務・事業の見直しの 基本方針」として各独立行政法人が取り組むべき事項をとりまとめ、閣議決定。 ○ 本基本方針に基づき、各独立行政法人が実施した事務・事業の廃止や効率化・重点化、事務所の見直し、不要資産の国庫納付等のこれまでの取 組状況について、昨年に引き続きフォローアップを実施。その結果は以下のとおり。 進捗状況 ○取り組むべき事項の総数765件について、基本方針に示された実施時期に沿って各法人の取組が着実に進展。 ○実施期限が明記されたもののうち、「22・23年度中に実施」とされた229件については、不要資産の国庫納付が 遅れたもの等10件を除く219件が措置済み(措置率:95.6%)。24年度以降に実施期限が設定された42件のうち、 措置済みは3件。 ○実施期限が特に明記されていない494件についても、110件が措置済み。それ以外のものは「実施中」と整理さ れており、コスト削減や自己収入の拡大など、現時点で一定の成果をあげているが今後も継続的な取組を必要 とするもの等である。 10件 措置済み 実施中 【昨年度フォローアップ:実施期限が22年度のもの(98件)】 (10.2%) 88件(89.8%) 【本年度フォローアップ:実施期限が22・23年度のもの(229件)】 219件(95.6%) 全事項765件のうち措置済み の事項:332件 <措置済み事項の主な内訳> 不要資産の国庫返納: 事務所等の見直し: 事業の廃止: 縮減、重点化、効率化: 70件 58件 32件 64件 ※各法人ごとの措置状況(別紙)は、 行政刷新会議及び各府省のホー ムページにおいて全て公表。 10件 (4.4%) 財政面における実績 フロー面での成果 ストック面での成果 ●金融資産の国庫納付(22・23年度) …20,243億円 <主な取組事例> ・特例業務勘定の利益剰余金 12,000億円(鉄道建設・運輸施設整備支援 機構) ・長寿・子育て・障害者基金事業基金 2,945億円(福祉医療機構) ・証券化支援事業に係る政府出資金 2,000億円(住宅金融支援機構) ●実物資産の国庫納付(22・23年度) …現物納付 32項目 (21年度簿価 1,189億円 )、売却収入 約119億円 <主な取組事例> ・大手町敷地、市ヶ谷センター(国立印刷局) (21年度簿価 960億円) ・国際能力開発支援センター等(雇用・能力開発機構)( 〃 100億円) ※ 24年度以降の国庫納付予定資産は、「国有資産及び独立行政法人が保有する 資産の売却等に係る工程表」(平成24年8月1日行政改革実行本部決定)の対 象として盛り込まれている。 ●国の財政支出の削減事例(22年度から24年度の間の実績) ・法人の廃止 ▲127億円 <事業費削減額▲1,209億円>(雇用・能力開発機構) ・研究プロジェクトの重点化 ▲117億円 <同▲114億円>(日本原子力研究開発機構) ・ナショナルプロジェクト事業(研究開発、実証事業)の重点化 ▲97億円 <同▲97億円>(新エネルギー・産業技術総合開発機構) ・海外研修員受入事業の抜本的見直し ▲39億円 <同▲39億円>(国際協力機構) ・空港周辺環境対策事業の縮減 ▲7億円 <同▲36億円>(空港周辺整備機構) ・研究の整理統合・重点化 ▲8億円 <同▲14億円>(水産総合研究センター) (参考)独法向け財政支出の削減額 21→24年度 ▲3,115億円(▲9.1%) ※ 24年度予算における特殊要因(震災関連の復興特別会計及び石油天然ガス・金 属鉱物資源機構分)を考慮すると、▲5,977億円(▲17.5%)) 1 主な取組事例(昨年のフォローアップ以降) ○不要資産の国庫納付 ※前頁に掲げたもの以外のもの ・雇用促進住宅利益剰余金356億円を国庫納付(雇用・能力開発機構) ・廃止した住宅融資保険事業に係る政府出資金234億円を国庫納付予定 (住宅金融支援機構) ・JETRO会館を現物納付(日本貿易振興機構) ・新宿分館を現物納付予定(国立科学博物館) ○事務所等の見直し ・二番町事務所等7事務所を2か所に集約化(科学技術振興機構) ・東京リエゾンオフィスの廃止、東京事務所の移転・集約化 (農業・食品産業技術総合研究機構) ・海外事務所の共用化(日本学生支援機構・日本学術振興会のバンコク事務所の 共用化、国際交流基金・国際観光振興機構のバンコク、北京事務所の共用化) ○法人の廃止 ・平成26年3月末の機構廃止に向けて、国・大阪府等において財産関係の整理等に 関する取組を開始(日本万国博覧会記念機構) ○事業の廃止・縮減 ・既存の大学情報データベースの廃止(大学評価・学位授与機構) ・学校安全支援業務のうち、食の安全課が行う業務を廃止(日本スポーツ振興センター) <昨年のフォローアップ時における主な実績> ○事務所等の見直し ・東京事務所の廃止・集約化(理化学研究所、海洋研究 開発機構、日本原子力研究開発機構) ・海外事務所の廃止(農畜産業振興機構) ○事業の廃止 ・総合的職業情報データベースの廃止(労働政策研究・ 研修機構) ・低利預託原資貸付業務(農業、漁業)の廃止(農林漁業 信用基金) ○自治体・民間移管 ・地域職業訓練センターの自治体等への譲渡(雇用・能 力開発機構) ○法人の廃止 ・雇用・能力開発機構の廃止(平成23年10月1日) ○取引関係の見直し ・独法が一定の関係がある法人と契約を締結する場合の 情報公開のガイドラインを策定し、23年7月から実施(全 法人) ○自己収入の拡大 ・西が丘サッカー場の命名権及び固定広告物を掲示する権利を売却(期間5年間、年額15百万円)(日本スポーツ振興センター) ・企業との共同研究の積極的展開による収入増(5.1億円) (理化学研究所) ○民間実施 ・無線設備機器の較正事業への民間参入を促し、民間事業者を指定較正機関として総務省が指定(情報通信研究機構) ・情報処理技術試験等の業務を民間で実施することとし、地方組織(6地方支部)を廃止(情報処理推進機構) ○業務運営の効率化 ・業務システムサーバーの集約化を図り、IT総コストを22年度比で約32%(116百万円)削減(原子力安全基盤機構) ・日本語研修センターの管理・運営業務に民間競争入札を導入し、契約金額が1年当たり約52百万円削減(国際交流基金) 2 資産・運営の見直し状況(横断的事項) 1.不要資産の国庫納付(別添参考①~④) ○ 金融資産 ・23年度は約1兆3,823億円を国庫納付。22年度分と併せ、約2兆0,243億円の国庫納付を実施。 【例】 特例業務勘定の利益剰余金 1兆2,000億円(鉄道建設・運輸施設整備支援機構) 等 ・24年度以降は、約360億円超が納付される見込み。 【例】 住宅融資保険事業に係る政府出資金 234億円(住宅金融支援機構)、敷金・保証金等 約74億円(日本貿易振興機構) 等 ○ 実物資産 ・22年度、23年度において、現物納付(32項目)、売却収入約119億円の金銭納付を実施。 【例】 国際能力開発支援センター等(雇用・能力開発機構):現物納付、国際交流会館(日本学生支援機構):売却収入の金銭納付 約59億円 等 ・24年度以降は、70項目が納付される見込み。 【例】 区分所有の保有宿舎、広尾センター(国際協力機構)、新宿分館(国立科学博物館)、目黒地区事務所(物質・材料研究機構)、検査・研修施設(日本スポーツ振興 センター)、東京国際交流館(日本学生支援機構)、行徳職員宿舎(年金積立金管理運用独立行政法人) 等 ※ 24年度以降に国庫納付される見込みの資産は、「国有資産及び独立行政法人が保有する資産の売却等に係る工程表について」(平成24年8月1日行政改革実行本部決定) において、工程表の対象として盛り込まれている。 2.事務所等の見直し ○ 東京事務所: 各法人とも、個別に講ずべきとされた措置事項に沿って取組を実施(措置済み16件)。 【例】 科学技術振興機構の7事務所の集約化、農業・食品産業技術総合研究機構の東京事務所等の移転・他事務所への集約化及び廃止、森林総合研究所の成宗分 室の国庫納付、原子力安全基盤機構の2本部事務所の移転・統合、情報処理推進機構の関東支部の廃止 等 ○ 海外事務所: 個別に講ずべきとされた措置事項に沿って、他法人との事務所等の共用化が進展(措置済み18件)。 【例】 日本学生支援機構・日本学術振興会のバンコク事務所の共用化(24年3月~)、国際交流基金・国際観光振興機構のバンコク、北京事務所の共用化(23年6月、8月 ~)、国際協力機構・国際交流基金・日本貿易振興機構・国際観光振興機構の海外事務所の機能的統合の検討 ※ 職員宿舎については、「独立行政法人の職員宿舎の見直し計画」(平成24年4月3日行政改革実行本部決定)に基づき、その必要性を厳しく見直しているところであり、年内を 目途に具体的な実施計画を取りまとめることとしている。 3.取引関係の見直し ○ 契約に係る情報の公開 基本方針に基づき、平成23年7月以降の公示等案件に係る契約のうち、独法と一定の関係がある(独法OBが再就職しており、独法との取引割合が総売上高の1/3以上 を占める)法人との契約について、再就職者数、独法との取引高、取引割合等に係る情報を各独法のHPにおいて公表。 【全体状況】 該当する契約があった独法の数: 16法人、 契約件数:1130件、 契約相手方数:69法人、 再就職者数:155人 ※法人ごとの状況については別添参考⑤参照 ○ 関連法人の利益剰余金等の国庫納付等 都市再生機構の関係会社の利益剰余金について、国土交通大臣からの要請に基づき、現在、機構と関係会社及びその株主等との間で機構への返納につ き協議を実施中。 3 ○ 研究開発の特性に応じた調達の在り方の検討 「研究開発事業に係る調達の在り方に関する連絡会議」(関係府省)及び「研究開発事業に係る調達の在り方に関する検証会議」(関係法人)において、 調達に係るベストプラクティスの抽出・実行等について「研究開発事業に係る調達の在り方について(中間整理) 」(平成23年12月)を取りまとめるとともに、 納入実績に係る共用データベースの運用等を試行的に開始した。 4.人件費・管理運営の適正化 ○ 給与水準の適正化 各独立行政法人は、給与水準の適正化に係る取組を実施しているが、引き続き対国家公務員指数(ラスパイレス指数)が高い法人が見られる(給与水準 の状況等については、総務省が毎年度取りまとめて公表)。 また、24年3月の国家公務員の給与に係る給与改定臨時特例法の施行に併せ、7月1日時点で84%の法人において役職員の給与の見直しが実施されてい る。 ○ 一般管理費・人件費の削減の取り組み ほぼすべての法人が中期計画に定められた目標に向けて一般管理費・人件費の合理化の取組を実施。一部の法人では、目標を大幅に超える一般管理 費・人件費の削減に取り組んだところ。 【例】 中期目標期間中等に一般管理費・人件費等を20%以上削減した法人 国際交流基金(一般管理費 ▲21.1%)、造幣局(固定費 ▲20.1%)、国立青少年教育振興機構(一般管理費 ▲22.1%)、国立病院機構(国時代と比較 して一般管理費 ▲44.5%) ○ コンプライアンスの確保に向けた取り組み すべての法人において内部監査体制を整備し、規程等に基づき内部監査を実施しており、コンプライアンス確保に向けて着実に取り組んでいる。 5.自己収入の拡大等 ○ 自己収入の拡大 各法人においては、命名権の売却をはじめ、施設・設備等の使用料や手数料の見直しにより増収を図ったり、クレジットカードによる寄附金の受付の開始 等の取組を行い、自己収入の増加に向けた取組を進めている。 【例】 命名権の売却…日本スポーツ振興センター(西が丘サッカー場)(24年5月から29年4月、年額1,500万円) 受験箇所の増加等による収入の増加…国際交流基金(日本語能力試験(19→23年度):約4億円増) クレジットカード等による寄附金受付等寄附金の増加…国立文化財機構(寄附金:約1億円増(23年度)) 企業との共同研究の積極的展開…理化学研究所(約5.1億円増(23年度)) ○ 事業の審査、評価 複数の候補案件からの選択を要する事業を実施している法人については、有識者からなる第三者機関を設置するなど効果的な外部評価の取組を実施。 それ以外の法人においても、効率的・効果的な事業実施を行う観点から外部評価の仕組みを導入。 4 (別 添) (参考①)これまでに納付された資産(金融資産) 単位:億円 【平成22年度・23年度に国庫納付された資産】 所管府省 総務省 法人名 情報通信研究機構 国際協力機構 外務省 国際交流基金 文部科学省 国立青少年教育振興機構 福祉医療機構 労働政策研究・研修機構 厚生労働省 雇用・能力開発機構 医薬基盤研究所 農業・食品産業技術総合研究機構 農林水産省 水産総合研究センター 農畜産業振興機構 農林漁業信用基金 新エネルギー・産業技術総合開発機構 日本貿易振興機構 情報処理推進機構 経済産業省 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 中小企業基盤整備機構 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 国土交通省 住宅金融支援機構 基本方針の 措置内容 資産名等 衛星放送受信対策基金 出資勘定の承継時出資金 通信・放送承継勘定の承継時出資金 高度電気通信施設整備促進基金 財団法人日本国際協力センターの内部留保 運用資金(基金) 不要資産の譲渡収入等 子どもゆめ基金 長寿・子育て・障害者基金事業基金 政府出資金 雇用促進住宅利益剰余金 国際能力開発支援センター剰余金等 政府出資金(開発振興勘定) 政府出資金(承継勘定) 政府出資金及び積立金(固定資産売却益) ウルグアイ・ラウンド対策事業運用利益等負債 漁獲収入低減リスクの分散のための政府出資金 野菜関係業務の未活用資金 農業信用保険勘定の低利預託用出資金 林業信用保証勘定の低利預託用出資金 漁業信用保険勘定の低利預託用出資金 農業災害補償関係勘定の利益剰余金・政府出資金 省エネ・リサイクル支援法債務保証(一般)の資金 省エネ・リサイクル支援法債務保証(需給)の資金 省エネ・リサイクル支援法債務保証(特定)の資金 鉱工業承継勘定の出資金 敷金・保証金等 有価証券評価差額金 信用基金 一般勘定の資産 地域事業出資業務勘定の出資金 鉱害保証債務基金 宿舎買換資金残(石油、金属) 運営費交付金債務 一般勘定流動資産相当の余剰資金 第1種信用基金 第2種信用基金 産業基盤整備勘定の出資等業務に係る出資金 施設整備等勘定の出資金 産炭地域振興事業債調整分利子補給資金等交付金 特例業務勘定の利益剰余金 鉄道施設貸付・譲渡事業の出資金 高度船舶技術開発等業務における信用基金 ALMリスク対応出資金 金利変動準備基金 証券化支援事業に係る政府出資金 まちづくり融資に係る政府出資金 (注)中小企業基盤整備機構の一般勘定流動資産相当の余剰資金については、「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」において、 「一般勘定資産について、可及的速やかに2000億円を国庫納付する。その際、機構全体の財務の健全性が確保されるよう納付方法に留意 するとともに、緊急の中小企業対策等に必要な資金が確保されることに留意する。」とされている。 5 30 18億円のうち不要分(管理経費を除く残額) 181億円のうち不要分 41.6 内部留保相当額 342 8 100 2787 3 576億円のうち不要分 委託先留保のうち一部 25 48億円のうち一部 8.6 2 11 国庫納付額を調整 125 73 60 40 10.6 21.8 5 168 353 6.2 90.5 40億円以上 11.4 2.9 3.3 24 (注) 28 不要額を随時納付 4 1.2 0.1 国庫納付額を調整 12.5 10 480億円のうち不要額 450億円のうち不要額 2000 300 合計 国庫納付額 22年度 23年度 30.3 42.6 3.3 342.1 7.7 101.3 2921.3 - 19.8 150.6 23.3 3.4 356.3 2.4 26.2 19.1 8.6 2.0 11.0 106.8 125.0 72.6 60.0 39.8 10.6 21.8 - 168.0 258.1 7.1 90.5 2.3 11.4 2.9 3.3 23.9 - - - 5.0 28.1 0.4 4.0 3.3 36.5 2000.0 300.0 21.0 40.0 500.0 1.6 0.1 12000.0 8.5 113.0 106.0 - 6420.8 13822.1 (参考②)これまでに納付された資産(実物資産) 単位:百万円 【平成22年度・23年度に国庫納付された資産】 所管府省 外務省 法人名 国際協力機構 国際交流基金 財務省 財務省 造幣局 国立印刷局 国立科学博物館 科学技術振興機構 文部科学省 日本学生支援機構 施設名等 区分所有の保有宿舎 保養所(勝浦2室) 保養所(石打) 箱根研修所 東京国際センター八王子別館 区分所有の保有宿舎 東京支局庁舎分室 白浜分室 伊東分室 宮島分室 本局独身寮 観音宿舎(一部) 枚方宿舎 四条畷宿舎 四条畷事業用地 大手町敷地 市ヶ谷センター 久我山運動場 鎌倉宿泊所 京都宿泊所 那須保養所 伊東保養所 出雲敷地 出雲第2敷地 松山敷地 霞ヶ浦地区 伊東研修施設 仙台第一国際交流会館 仙台第二国際交流会館 駒場国際交流会館 祖師谷国際交流会館 大阪第一国際交流会館 大阪第二国際交流会館 広島国際交流会館 所管府省 納付状況 法人名 勤労者退職金共済機構 1,152 15 650 17 現物納付(76) 現物納付(59) 978 107 現物納付(453) 現物納付(553) 現物納付(121) 現物納付(85,195) 現物納付(10,846) 現物納付(3,773) 679 253 現物納付(65) 現物納付(73) 現物納付(11) 現物納付(10) 現物納付(38) 現物納付(145) 11 187 15 579 4,185 694 124 144 高齢・障害者雇用支援機構 福祉医療機構 雇用・能力開発機構 厚生労働省 労働者健康福祉機構 国立病院機構 医薬基盤研究所 施設名等 越谷職員宿舎 現物納付(152) 松戸職員宿舎(建物) 現物納付(0) 石川障害者職業センター跡地 現物納付(27) 旧三重障害者職業センター 13 戸塚宿舎 214 公庫総合運動場 現物納付(559) 千里山田宿舎(2室) 現物納付(16) 私のしごと館 現物納付(2,901) 国際能力開発支援センターほか 現物納付(9,988) 中野地域職業訓練センターほか 291 234 佐賀職業能力開発促進センター本庄職員宿 舎ほか 現物納付(8,164の一部) 雇用促進住宅 803 労災リハビリテーション北海道作業所 現物納付(34) 労災リハビリテーション北海道作業所職員宿 11 舎7棟 労災リハビリテーション北海道作業所駐車場 0 労災リハビリテーション広島作業所 現物納付(137) 労災リハビリテーション広島作業所職員宿舎 1棟 恵那荘 5 旧十勝療養所 現物納付(164) 旧金沢若松病院 408 旧鳥取病院 現物納付(1,730) 薬用植物資源研究センター筑波研究部和歌 32 山ほ場(一部) 年金積立金管理運用独立行 日野職員宿舎 政法人 新エネルギー・産業技術総合 研究設備(噴出試験設備) 開発機構 白金台研修センター 日本貿易振興機構 JETRO会館 経済産業省 箱根研修施設 石油天然ガス・金属鉱物資源 旧松尾鉱山新中和処理施設の運営管理業 機構 務に係る倉庫 別海実験場 国土交通省 土木研究所 湧別実験場 朝霧環境材料観測施設(一部) 駐留軍等労働者労務管理機 防衛省 コザ支部 構 合計 6 納付状況 67 13 現物納付(918) 現物納付(195) 現物納付(513) 0 26 現物納付(22) 現物納付(37) 現物納付(82) 11,906 (参考③)今後納付される見込みの資産(金融資産) 【平成24年度以降に国庫納付される見込みの資産】 所管府省 法人名 総務省 情報通信研究機構 外務省 財務省 国際協力機構 日本万国博覧会記念機構 福祉医療機構 厚生労働省 農林水産省 医薬基盤研究所 農業・食品産業技術総合研究機構 単位:億円 資産名等 基盤技術研究促進勘定の政府出資金 通信・放送承継勘定の承継時出資金 施設整備資金 公園事業勘定の投資有価証券 政府出資金等 政府出資金(承継勘定) 実用化研究支援事業に係る委託先からの納付金 特例業務勘定の政府出資金 新エネルギー・産業技術総合開発機構 新エネルギー利用等債務保証の資金 経済産業省 日本貿易振興機構 中小企業基盤整備機構 海上災害防止センター 国土交通省 住宅金融支援機構 敷金・保証金等 一般勘定流動資産相当の余剰資金 第2種信用基金 防災基金に係る政府出資金 住宅融資保険事業に係る政府出資金 まちづくり融資に係る政府出資金 基本方針の措置内容 国庫納付見込額 66億円のうち不要分(管理経費を除く残額) 181億円のうち不要分 適正な国庫納付額 国出資見合い分 事業廃止後の不要額 48億円のうち一部 研究成果が生じた場合 業務廃止後の残余額 金額未定 31.0 11.0 金額未定 金額未定 金額未定 金額未定 金額未定 20億円のうち不要額 金額未定 353 (注1) 不要額を随時納付 3.3 事業廃止後の不要額 事業廃止後の不要額 合計 74.2 金額未定 金額未定 3.3 234.0 7.0 360.5 (注1)中小企業基盤整備機構の一般勘定流動資産相当の余剰資金については、「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」において、「一般勘定資産について、可及的速やかに2000億 円を国庫納付する。その際、 機構全体の財務の健全性が確保されるよう納付方法に留意するとともに、緊急の中小企業対策等に必要な資金が確保されることに留意する。」とされている。 (注2) 24年度以降に国庫納付される見込みの資産は、「国有資産及び独立行政法人が保有する資産の売却等に係る工程表について」(平成24年8月1日行政改革実行本部決定)において、工 程表の対象として盛り込まれている。 7 (参考④)今後納付される見込みの資産(実物資産) 単位:百万円 【平成24年度以降に国庫納付される見込みの資産】 所管府省 消費者庁 外務省 法人名 国民生活センター 国際協力機構 国立科学博物館 物質・材料研究機構 科学技術振興機構 施設名等 東京事務所 区分所有の保有宿舎 広尾センター 新宿分館 目黒地区事務所 与野宿舎 池袋宿舎(205) 池袋宿舎(405) 実施時期 25年度 22年度以降 24年度以降 24年度 24年度 23年度以降 23年度以降 23年度以降 簿価 21年度 3,319 1,270 2,864 5,005 2,696 30 12 13 日本スポーツ振興セン ター 検査・研修施設(阿佐谷) 24年度 日本学生支援機構 東京国際交流館(青海) 札幌国際交流会館 金沢国際交流会館 兵庫国際交流会館 福岡国際交流会館 大分国際交流会館 23年度以降 23年度以降 23年度以降 23年度以降 23年度以降 23年度以降 30,628の内数 620 585 2,787 466 2,795 25年度以降 1,735 文部科学省 日本原子力研究開発機 那珂核融合研究所未利用地 構 高齢・障害・求職者雇用 岩手1号職員宿舎 支援機構(旧高齢・障害 富士見職員宿舎 者雇用支援機構) 宝塚宿舎(3棟)(注3) 川西宿舎 東久留米宿舎(3棟) 小金井宿舎(土地1件) 小金井宿舎(建物2棟) 玉川宿舎 福祉医療機構 日野宿舎(5棟) 厚生労働省 用賀宿舎 上大岡宿舎 宝塚宿舎 千里山宿舎 高槻宿舎 労働政策研究・研修機構 労働大学校(土地・建物) 佐賀職業能力開発促進センター 高齢・障害・求職者雇用 本庄職員宿舎ほか 支援機構(旧雇用・能力 職業能力開発総合大学校(相模 開発機構) 原校) 雇用促進住宅 所管府省 労働者健康福祉機構 448 23年度以降 12 23年度以降 78 23年度 23年度 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 23年度以降 67 25 67 89 10 98 284 307 299 141 157 332 3,751 23年度以降 8,164の一部 25年度以降 18,819 33年度まで 390,975 施設名等 実施時期 岩手労災病院付添者宿泊施設(清流荘) 岩手労災病院職員宿舎(一本杉宿舎)4棟 岩手労災病院職員宿舎(松倉宿舎)3棟 水上荘 労災リハビリテーション宮城作業所 労災リハビリテーション宮城作業所職員宿舎2棟 労災リハビリテーション千葉作業所 労災リハビリテーション千葉作業所職員宿舎1棟 労災リハビリテーション千葉作業所(駐車場) 労災リハビリテーション福井作業所 労災リハビリテーション福井作業所職員宿舎3棟 労災リハビリテーション長野作業所 労災リハビリテーション長野作業所職員宿舎2棟 労災リハビリテーション福岡作業所 労災リハビリテーション福岡作業所職員宿舎 旧登別病院 旧西甲府病院 旧岐阜病院 旧筑後病院 薬用植物資源研究センター筑波研究部和歌山 ほ場(その他) 22年度 22年度 22年度 22年度 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 24年度以降 22年度 22年度 22年度 22年度 簿価 21年度 1 18 6 50 827 18 403 22 10 520 9 575 24 268 33 536 369 1,033 739 24年度以降 157 行徳職員宿舎 24年度 571 土地等(堺ほ場) 24年度 法人名 厚生労働省 国立病院機構 医薬基盤研究所 年金積立金管理運用 独立行政法人 農林水産消費安全技 術センター 農林水産省 家畜改良センター 土地等 農業・食品産業技術総 農業者大学校用施設 合研究機構 産業技術総合研究所 直方サイト 区分所有宿舎(6戸) 粕屋敷地 太宰府敷地 経済産業省 新エネルギー・産業技 筑紫野敷地 術総合開発機構 吉塚倉庫 篠栗書庫 伊東敷地 国土交通省 海技教育機構 海技大学校児島分校(校舎) 国立環境研究所 生態系研究フィールドⅡ(実験ほ場) 環境省 環境再生保全機構 戸塚宿舎 駐留軍等労働者労務 防衛省 支部事務所 管理機構 177 22年度 23年度以降 22年度以降 22年度以降 22年度以降 22年度以降 22年度以降 22年度以降 22年度以降 27年度以降 23年度以降 2,127の 内数 509 の内数 75 109 64 55 20 214 14 11 877 1,841 90 23年度以降 842 23年度以降 24年度以降 (注1) 国庫納付とされている項目数は70項目。 (注2) 24年度以降に国庫納付される見込みの資産は、「国有資産及び独立行政法人が保有する資産の売却等に係る工程表について」(平成24年8月1日行政改革実行本部決定)において、工程 表の対象として盛り込まれている。 (注3) 宝塚宿舎(3棟)については、24年6月に売却益を納付。 8 (参考⑤)「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」に基づく 契約に係る情報の公表状況(平成24年7月1日時点) 独法名 外務省 国際協力機構 財務省 公表要件に 該当する契 一者応札・ 約件数 応募 不落随契 当該独法との取引割合 1/3以上 1/2以上 2/3以上 1/2未満 2/3未満 契約相手方数 再就職者数 20 13 1 6 1 2 3 13 国立印刷局 1 1 0 1 0 0 1 1 科学技術振興機構 3 1 0 1 0 0 1 3 理化学研究所 6 5 0 2 1 0 1 4 136 100 13 5 1 1 3 9 日本芸術文化振興会 3 0 0 2 0 1 1 2 海洋研究開発機構 6 3 0 2 0 0 2 5 260 35 36 16 2 1 13 39 2 0 0 1 0 0 1 1 6 5 0 3 1 1 1 6 中小企業基盤整備機構 6 3 0 1 0 0 1 1 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 1 0 0 1 0 0 1 4 41 7 1 1 0 1 0 3 628 92 0 24 4 5 15 59 住宅金融支援機構 8 5 0 2 0 0 2 4 国立環境研究所 3 2 0 1 0 1 0 1 1130 272 51 69 10 13 46 155 宇宙航空研究開発機構 文部科学省 日本原子力研究開発機構 工業所有権情報・研修館 経済産業省 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 水資源機構 国土交通省 都市再生機構 環境省 合計 16法人 ※ 平成23年7月1日以降に公示等された案件に係る契約のうち、公表要件(独法OBが再就職しており、独法との取引割合が総売上高の1/3以上を占めていること)に該当し、本年7月1日時 点で各独立行政法人のホームページに掲載されていたものの件数。 ※ 上記各法人の契約に係る情報が掲載されているホームページは、行政刷新ホームページの「独立行政法人改革」(下記URL)からアクセスできます。 URL: http://www.cao.go.jp/gyouseisasshin/contents/03/jyoho_kokai.html 9 資料5-3 「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」平成24年度 フォローアップ結果を踏まえ改善等を要する事項について 平成24年8月17日 行政改革実行本部決定(案) 「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」平成24年度フォロ ーアップ結果を踏まえ改善等を要する事項を別紙のとおり定める。 (別 紙) 「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」 平成24年度フォローアップ結果を踏まえ改善等を要する事項 (案) ○ 実施期限が過ぎ未だ取組終了の目途がたっていない措置、更なる取組が求められる措置等については、以下の「改善等を要する事項」のと おり、各府省及び各法人において早急に取り組む。 ○ これらの事項にとどまらず、各府省・各法人においては、より質の高い行政サービスの提供を実現する観点から、事務・事業の効率化や重複 排除、他の主体との役割分担を徹底するなど、全ての事務・事業について不断の見直しを行っていくべきである。 各法人が個別に講ずべき措置について改善等を要する事項 ※「措置状況」欄の記号: 「1b」…実施期限に遅れたが措置済み、 「2a」…実施中、 「2b」…実施期限に遅れて実施中、「一部措置済」…講ずべき措置のうち一部が措置済み 【事務・事業の見直し】 法人名 国際協力機構 国立青少年教育振 興機構 大学評価・学位授与 機構 航海訓練所 海技教育機構 事務・事業 講ずべき措置 国民等の協力活動 の促進及び助長(青 年海外協力隊及び シニアボランティア) ・ 青年海外協力隊 等の募集・選考 経費の削減 ・ 国内積立金の抜 本的な見直し 青少年教育事業 国立青少年交流の 家、自然の家の自 治体・民間への移 管等 認証評価事業 航海訓練事業 船員養成・再教育事 業 民間評価機関によ る事業実施の検討 受益者負担の拡大 実施時期 措置内容 措置状況 改善等を要する事項 ・ 23年度に募集説明会の回数を 半減させるとともに、23、24年 度に受験者の旅費の支給方法 を一部見直し。 ・ 帰国後の生活基盤の再構築 等を支援するための国内積立 金制度(2年任期で250万円)を 廃止し、国内手当制度(140万 円~212万円)を導入、支給額 の削減が行われた。 2a (一部措置済) ・ 二次試験の旅費については、自己負担制 度が導入されたところであるが、派遣隊員 の質の維持にも留意しつつ、負担の在り方 についてはさらに継続してさらなる見直しを 行う。 23年度か ら実施 22年度か ら実施 23年6月に設置された調査研究 協力者会議において、稼働率の 低い施設の取扱いに係る提言を 第1次報告として24年3月にとりま とめたところ。 2b 第1次報告を踏まえ、稼働率の低い施設の 季節開設、休止、統廃合等に向けた具体的 な取組を積極的に推進する。 22年度中 に実施 民間評価機関等を含む検討会議 を23年3月に設置、6月に現状で は民間評価機関のみで評価を行 うのは困難であり、環境整備が必 要との結論を得て、法科大学院 認証評価機関連絡会議において 意見交換を実施。 1b 当初の検討会議での結論は得られているも のの、民間評価機関による事業実施に向け て、精力的に左記連絡会議において検討を 行い、取組を進めていく。 23年度中 に実施 24年3月に外部有識者等からな る「船員の確保・育成に関する検 討会」においてとりまとめが行わ れたが、さらなる受益者負担拡大 のための実施計画の策定がなさ れていない。 2b (一部措置済) 受益者負担に関する具体的な実施計画につ いては、本来23年度中に策定すべきところ、 24年度中に策定することとされており、早急 に策定する。 1 国内積立金制度を廃止して手当制度を 導入したところであるが、その効果も見極 めつつ、継続して見直しを行う。 【資産・運営等の見直し】 法人名 実施時期 措置内容 措置状況 改善等を要する事項 在勤手当の見直し 22年度中 に実施 外部有識者による検討会の結果 (23年7月)を踏まえ、可能な限り 早期に方針のとりまとめを行う。 2b 外部有識者による検討会は23年7月に終了してお り、早急に方針をとりまとめ、在勤手当の見直しを 行う。 人件費の見直し 在勤手当の見直し 22年度中 に実施 外部有識者による検証等を踏ま え、23年7月に見直しの方向性を とりまとめた。今後、方向性を踏 まえ、在勤手当の見直しを行う。 2b 23年7月に見直しの方向性がとりまとめられている ことを踏まえ、早急に在勤手当の見直しを行う。 国立高等専門学校 機構 保有資産の見直し 研修・宿泊施設の 売却 23年度中 に実施 長野高専黒姫団地、鳥羽商船神 奈川団地の売却について、不要 財産の処分に向けた取組が進め られている。 2b 既に主務大臣に対し不要財産の処分認可申請が なされているところであり、認可され次第、早急に 処分を進める。 労働者健康福祉機 構 不要資産の国庫納 付 労災リハビリテー ション北海道作業 所職員宿舎、水上 荘、恵那荘ほか 22年度中 に実施 左記宿舎、恵那荘等については 国庫納付済み。水上荘等につい ては入札不調が続き、現在も随 契可能物件として公示中。 2b (一部措置済) 国庫納付に向け、これまでの取組に加えてさらな る努力を行う。 国立病院機構 不要資産の国庫納 付 旧十勝療養所跡地 ほか 22年度中 に実施 旧十勝療養所跡地等については 国庫納付が終了しているが、旧 登別病院跡地等については土壌 汚染のため国庫納付が遅延。 2b (一部措置済) 国庫納付が遅延していた土地については、24年夏 に調査等が完了することも踏まえ、早急に国庫納 付を行う。 産業技術総合研究 所 不要資産の国庫納 付 直方サイト 22年度中 に実施 直方サイトについては、土壌汚染 のため国庫納付が遅れていたが、 土壌掘削除去工事等が完了し、 必要な手続が進められている。 2b 既に土壌汚染対策法による指定解除申請を行っ ているところであり、必要な手続を経て、早急に国 庫納付を行う。 国際協力機構 国際交流基金 講ずべき措置 人件費の見直し 2 資産・運営の見直し(横断的事項)につき改善等を要する事項 ●事務所等の見直し ・実施期限が未到来のもの等についても可能な限り早期の実施を図る。 ・厳しい財政事情にかんがみ、各法人の本部事務所、東京事務所等について、売却・国庫納付や一層のコスト削減を図るため、そもそも保有する必要性があ るか、仮に必要な場合でも最小限のものとなっているか等の観点から再精査を行う。 ・国際協力機構、国際交流基金、日本貿易振興機構、国際観光振興機構の海外事務所については、 「独立行政法人の制度及び組織の見直しの基本方針」 (平成24年1月20日閣議決定。以下「制度・組織の見直し基本方針」という。)等に基づき、着実に機能的統合を推進する。 ・制度・組織の見直し基本方針に基づき統合することとされた法人については、事務所の規模・コスト・立地等を再検証し、法人の統合に併せて事務所の整理・ 統廃合を進める。特に、一都市に複数の事務所が存置されている場合には、徹底した合理化を図る。 ●取引関係の見直し ・主務大臣は、「関連法人の利益剰余金等の国庫納付等」につき、都市再生機構の例を参考にするとともに、所管の独立行政法人の関連法人における利益剰 余金等の状況を適切に把握し、所管の独法における更なる取組を促す。 ・関連法人等との取引関係については、現在の取組を着実に実施するとともに、制度・組織の見直し基本方針を踏まえ、行政法人について関連法人等との契約 の透明性を一層高めるよう検討を進める。 ●人件費・管理運営の適正化 ○給与水準の適正化 ・主務大臣は、給与水準に対する国民の理解と納得を得られるようにするため、ラスパイレス指数が高い法人に対し、適切な目標の設定を始め指数の低減 に向けた具体的な取組を着実に実施するとともに、給与水準が高い理由や講ずる措置について説明責任を十分に果たしていくよう促す。 ・また、国家公務員の給与に係る給与改定臨時特例法の施行に併せ、各法人においても給与の見直しが進められているが、まだ実施していない法人におい ては、「国家公務員の給与減額支給措置について」(平成23年6月3日閣議決定)及び「公務員の給与改定に関する取扱いについて」(平成23年10月28日閣 議決定)の趣旨に沿って必要な措置を講ずるよう、各主務大臣が各法人の対応の状況を改めて確認の上、適切な対応を行う。 ○一般管理費・人件費の削減の取組 ・制度・組織の見直し基本方針に基づき統合される法人においては、統合により政策実施機能の強化が図られるよう法人内の組織や事務・事業の在り方に ついて検討するとともに、シェアード・サービスの導入等を通じ、事業部門の再編、業務フローの見直し、業務処理システムの統一化等、真に実効性ある方 策を講じるなど、徹底的に整理・合理化を進めるべく、新法人設立に向けて精力的に検討を行う。 ●自己収入の拡大 ・自己収入の拡大方策として、各法人において様々な取組がなされているが、引き続き、受益者負担を適正化する観点から、検査料、手数料等の適時の見直 しを行う。また、国費を低減する観点から、協賛、寄付等の拡大に努めるとともに、自己収入の拡大に係る各種取組を進める。 3