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報告集 - 弘前大学医学部保健学科・大学院保健学研究科

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報告集 - 弘前大学医学部保健学科・大学院保健学研究科
弘前大学
医学部保健学科 理学療法学専攻
教員
平成 25 年度活動報告集
第 14 号
(対象年月日:平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日)
理学療法学専攻 教員
教
教
教
教
授
授
授
授
對馬
若山
石川
尾田
均
佐一
玲
敦
准教授
准教授
講 師
高見
對馬
吉田
彰淑
栄輝
英樹
助
助
助
助
教
教
教
手
成田 大一
藤田 俊文
赤池あらた
牧野 美里
氏
名
専
門
對馬
均 (つしま ひとし)
① 運動学
② 生活環境支援系理学療法学
③ 理学療法評価学
④ 運 動 療 法 学 (中 枢 神 経 系 )
⑤ 理学療法教育学
担当科目 1年 :理 学 療 法 総 論 (前 期 )、運 動 学 (後 期 )
2年 :理 学 療 法 英 語 (後 期 )
3年 :神 経 系 障 害 理 学 療 法 学 実 習 (前 期 )・臨 床 判 断 分 析 学 (後 期 )
4年 :卒 業 研 究 (後 期 )
非常勤
講師等
なし
e-mail
[email protected]
1.著 書
なし
2.学 会 等 発 表
①田 中 稔 康 , 對 馬 均 :高 齢 者 の転 倒 骨 折 予 防 のためのエプロン式 ヒッププロテクターの開 発 :第 一
報 最 適 な衝 撃 吸 収 材 の選 定 ,第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 ,2013 年 11 月 30 日 ,郡 山 市
《要 旨 》
目 的 : 従 来 の 下 着 型 ヒ ップ プ ロテク ター( 以 下 H P) とは 異 なるデ ザイ ンのエ プ ロ ン 型 H P に 用 い る
最 適 な 衝 撃 吸 収 材 を 選 定 す る。
方 法 : 実 験 対 象 の 衝 撃 吸 収 材 と して 18 cm × 2 0 cm ×1 c m の 大 き さ で、 硬 さ“ 柔 らか め( ピン ク) ” 、
“中 等 度 ( ブ ルー)”、“ 硬 め( グリ ー ン) ” の 3 種 類 のメ モリ ーフォー ム( KC C 商 会 製 ) を 用 い た。
衝 撃 実 験 はコンクリ ー トの 床 面 に て“パッドな し” 、“ ピ ン ク 1 枚 ” 、“ ブルー1 枚 ” 、“ グリー ン 1 枚
”、“ピン ク 2 枚 ” 、“ ブル ー2 枚 ” 、“ グリ ー ン 2 枚 ” の 7 条 件 に 加 え 、 市 販 の 従 来 型 H P の 軟 性 ・
硬 性 2 種 類 の 衝 撃 吸 収 パッ ド でも実 施 し た。 衝 撃 力 の 測 定 には 、 自 作 転 倒 シミュレー タ と 富
士 フ ィルム 社 製 プレス ケー ルシー トを 用 い て 各 条 件 で の 衝 撃 力 を 5 回 ず つ 記 録 し、 専 用 解 析
シ ス テ ム F P D - 9 2 1 0 を 用 い て 分 析 した 。
結果:
 “ パ ッ ド な し ” を 基 準 と し た 衝 撃 吸 収 率 は “ メ モ リ ー フ ォ ー ム R ” 2 枚 重 ね が 最 も 高 く ( 5 0 .7% ~
58.5%)、3 種 間 で 有 意 差 は 無 かっ た。
 “メモリ ーフ ォーム R”1 枚 では 、 グリ ーン と ブル ーの 衝 撃 力 はそ れぞ れ 3 5 7 6 N と 3 8 2 5 N と 有 意
差 はな か っ たが、 ピンク の 衝 撃 力 は 4 0 0 3 N でグリ ー ン よ り 有 意 に 大 き かっ た 。
 1 枚 で の 衝 撃 吸 収 率 はグリ ーン (3 7.8% )> ブル ー(3 3 .5 % )> ピンク (3 0 .4 % )の 順 に 優 れて おり 、 グ
リ ー ン が 最 も高 く 市 販 の 軟 性 H P( 3 9 . 2 % ) と ほ ぼ 同 等 で あ っ た 。
 メモリ ーフォ ーム R1 枚 の 条 件 での 衝 撃 吸 収 面 積 は 3 種 間 で 同 様 であった が 、 大 転 子 部 に 相
当 する最 凸 部 の衝 撃 度 はピンク>ブルー>グリーンの順 に大 きく、周 辺 部 での緩 衝 効 果 はこ
の 逆 で グリ ーン >ブル ー>ピ ンク であった 。
考 察 とま と め:衝 撃 吸 収 効 果 の 点 では メモリ ーフォー ム R2 枚 重 ね が 最 も 優 れ ていたが 、 パッドの
厚 み や 装 着 感 、 機 能 的 制 限 という 点 で 問 題 が 多 い と 思 わ れた 。メ モリ ーフォーム R1 枚 でも 十
分 骨 折 予 防 が可 能 な衝 撃 吸 収 力 を備 えており、突 出 部 への衝 撃 集 中 の回 避 、周 辺 部 への
衝 撃 分 散 と いう 緩 衝 効 果 の 点 では 、 グリー ンの メモリ ーフォ ー ム R が 最 適 と 考 え ら れた 。
②藤 沼 弘 幸 ,對 馬 均 :筋 骨 格 系 疾 患 に対 するスリング・サスペンション療 法 の有 効 性 ―健 常 成 人 を
対 象 とした予 備 的 研 究 ―,第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 ,20113 年 11 月 30 日 ,郡 山 市
《要 旨 》
目 的 :スリング療 法 のリラクセーション効 果 に焦 点 を当 て、そのエビデンスを筋 電 図 により実 証 す
る方 法 論 を確 立 するため、積 分 筋 電 値 がリラクセーション効 果 の指 標 となり得 るかどうか検 証
する。
対 象 と方 法 :健 常 男 性 10 名 ( 年 齢 22 .2 ±2 .3 歳 ) を 対 象 とし 、 背 臥 位 におい て、 右 下 肢 をス リ
ン グで 懸 垂 した 場 合 と しない 場 合 で、 右 股 関 節 の 外 転 自 動 運 動 を 行 な ったと きの 大 殿 筋 、 中
殿 筋 、 大 腿 直 筋 、 大 腿 筋 膜 張 筋 の 筋 活 動 を EMG マ スター( 小 沢 医 科 器 械 社 製 ) に て記 録
し た ( サ ン プ リ ン グ 周 波 数 1 K Hz ) 。 測 定 条 件 は 、 ス リ ン グ で 懸 垂 し た 場 合 と し な い 場 合 、 安 静
時 と 右 股 関 節 自 動 外 転 運 動 時 の 4 条 件 と し、 各 条 件 で 3 回 測 定 した。 得 られた 筋 電 デー タ
を 波 形 解 析 ソ フ ト ウ ェ ア W a ve An a l yz er ( 有 限 会 社 知 識 情 報 研 究 所 ) に て 処 理 し 、 各 条 件 の
5 秒 間 の 積 分 筋 電 値 に 基 づい て 、スリン グ 懸 垂 の 有 無 に よる 筋 活 動 の 相 違 に つ いて、 対 応 の
ある t 検 定 を用 い て 統 計 学 的 に 比 較 検 討 を 行 った 。
結果:
 大 殿 筋 と大 腿 直 筋 の安 静 時 の筋 活 動 は、スリングで懸 垂 することで有 意 に減 少 した(大 殿
筋 :p<0 .01 , 大 腿 直 筋 :p<0.05)。
 中 殿 筋 と大 腿 筋 膜 張 筋 については、スリングの有 無 による筋 活 動 量 の差 は認 められず、この
傾 向 は 運 動 時 と安 静 時 のいず れ におい ても 変 わ りな か った。
考 察 :今 回 の実 験 では、安 静 背 臥 位 において、下 肢 全 体 をスリングで懸 垂 することで、大 殿 筋
と大 腿 直 筋 の活 動 が顕 著 に減 少 することが示 された。スリングで下 肢 全 体 を懸 垂 することによ
って、こうした筋 群 のリラクセーションがはかられ、そうした現 象 を筋 活 動 の減 少 として筋 電 図
上 で 量 的 に 把 握 でき る こと が 確 認 された 。
③工 藤 寿 子 ,對 馬 均 :パーキンソン病 の方 向 変 換 動 作 における頚 部 ―体 幹 の回 旋 運 動 の特 徴 につ
いて.第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 ,20113 年 11 月 30 日 (郡 山 市 )
《要 旨 》
目 的 :パーキンソン病 患 者 の方 向 変 換 動 作 の障 害 の構 造 を、頚 部 ―体 幹 の回 旋 運 動 の観 点
から 明 ら か にする 。
対 象 と方 法 :若 年 健 常 成 人 10 名 (平 均 年 齢 2 3 .6 ±5 .7 歳 ) と 独 歩 可 能 な パー キン ソン 病 患 者
3 名 ( 平 均 年 齢 83 .7 ±3. 2 歳 , H oeh n & Y a h r 重 症 度 3 度 、 以 下 PD) を 対 象 とし 、 椅 子 から
立 ち 上 が り 3m 歩 行 し 、指 定 さ れた 角 度 (60°・90°・120°)でター ンして 1 .5m 前 方 の 椅 子 に
座 る と い う 動 作 を 各 3 回 ず つ 行 っ た 。 こ の 課 題 動 作 を 三 次 元 動 作 解 析 シ ス テ ム VI C ON
NEX US で 記 録 し 、 方 向 変 換 の 前 後 3 歩 ず つの 連 続 す る合 計 6 歩 分 に 注 目 し 、 動 作 中 の 頭
部 ・頚 部 ・体 幹 ・脊 椎 ・骨 盤 の回 旋 角 度 の変 化 について分 析 を行 った。データ分 析 は方 向
変 換 動 作 の 前 後 3 ずつ の 合 計 6 歩 に おける 各 部 位 の 回 旋 角 度 の 値 に ついて 、3 回 の 動 作
の 平 均 値 を もとめ 、 健 常 者 と P D の 比 較 検 討 を 行 った 。
結 果 : 頚 部 の 関 節 可 動 域 は 、 P D が 健 常 者 に 比 べ 全 体 的 に 1 0 °~2 0 ° 少 なく、 筋 力 につい て
は健 常 者 が MM T で 5、 P D は 3 +~5 で あ った。 方 向 変 換 の 特 徴 としては 、 頚 部 の 回 旋 では 、
健 常 者 ではいずれの角 度 の方 向 変 換 でも頚 部 が先 行 して回 旋 し、ターンとともに捻 じれが戻
るとい う 予 測 的 回 旋 がみ られた 。 PD では 大 き な 角 度 のタ ー ンほ ど健 常 者 に 近 い パ ター ンの 予
測 的 回 旋 がみ られた 。ま た、 健 常 者 では 頭 部 → 体 幹 → 骨 盤 の 順 に 角 度 変 化 するが 、 PD で は
頭 部 に 続 き 体 幹 ・ 骨 盤 が 連 動 する 傾 向 がみ ら れた 。
考 察 : 健 常 者 で は 頭 部 → 体 幹 → 骨 盤 の 順 に 角 度 変 化 す る が 、 PD で は 頭 部 に 続 き 体 幹 ・ 骨 盤
が連 動 しており、分 節 的 な回 旋 機 能 が低 下 し効 率 を悪 くしている。頚 部 の予 測 的 回 旋 につ
いては、 PD では意 識 し て大 きく 動 く ことで 引 き 出 す こと が 可 能 で ある こと が 確 認 され 、 PD の 動
作 障 害 改 善 のため の 治 療 に 活 か すこと が 示 唆 さ れた 。
④小 池 祐 士 ,對 馬 均 :脳 卒 中 患 者 の排 泄 を助 けるための下 着 の改 良 ―座 ったままで股 が開
けるパ ンツ の 試 作 ― . 第 7 2 回 日 本 公 衆 衛 生 学 会 ,2 0 1 1 3 年 1 0 月 2 3 日 ( 津 市 )
《要 旨 》
目 的 : 脳 卒 中 患 者 が 座 っ たま ま で、 股 の 開 口 部 を 簡 便 か つ 十 分 に 開 くこ との で きる“ 股 割 れパ ン
ツ”を試 作 し、開 口 部 の開 き具 合 や、陰 部 ・肛 門 部 の露 出 の程 度 を検 証 し、その有 効 性 を明
らかにす る。
方 法 :市 販 の“股 割 れパンツ”を参 考 に、臀 部 外 側 に紐 を取 り付 け、その紐 を引 っ張 ることで、
股 の開 口 部 が開 いて陰 部 ・肛 門 部 が露 出 し、パンツを汚 すことなく排 泄 が出 来 る改 良 型 “股
割 れパンツ”を試 作 した。この試 作 品 の効 果 を確 認 するため、健 常 者 を対 象 に、市 販 の股 割
れパンツと試 作 品 を使 用 した際 の股 の開 口 部 の開 き具 合 や、陰 部 ・肛 門 部 の露 出 の程 度 に
ついて 、 写 真 撮 影 お よ び画 像 解 析 にて 比 較 検 討 を 行 っ た。
結 語 :開 口 部 の開 きは市 販 の“股 割 れパンツ”では不 十 分 であったが、改 良 型 “股 割 れパンツ”
では十 分 かつ効 果 的 であり、陰 部 ・肛 門 部 全 体 が露 出 可 能 でることが明 らかになった。今 後
は、脳 卒 中 片 麻 痺 患 者 用 に試 作 品 を改 良 し、実 際 の脳 卒 中 患 者 を対 象 としてその使 用 効
果 や 有 効 性 につい て 検 討 す る 予 定 で ある 。
⑤ 中 江 秀 幸 , 對 馬 均 : 在 宅 パ ー キ ンソ ン 病 患 者 の 運 動 療 法 に 関 す る 実 態 調 査 . 第 7 2 回 日
本 公 衆 衛 生 学 会 201 13 年 10 月 2 3 日 ( 津 市 )
《要 旨 》
目 的 : 在 宅 PD 患 者 の 動 作 障 害 と運 動 療 法 につい て調 査 し 、 効 果 的 で 継 続 可 能 な ホ ームエク
ササイズ に 必 要 な 条 件 を明 ら かに する。
方 法 : 全 国 PD 友 の会 M 県 支 部 会 員 1 5 9 名 に 対 し , 症 状 や 起 居 移 動 動 作 お よ び 身 辺 動 作 に
おける主 訴 ,介 護 保 険 の利 用 状 況 ,運 動 療 法 の実 施 状 況 など無 記 名 式 アンケート調 査 を
郵 送 法 で 行 った。
結 果 : 回 答 が 得 ら れた のは 91 名 で(回 収 率 57.2%)、 日 常 生 活 にお ける 主 訴 で は「 動 き が 鈍 い」
「とっさの動 作 が困 難 」などの回 答 率 が 60%以 上 と,身 辺 動 作 に関 する主 訴 よりも高 かった。
医 療 機 関 で 運 動 療 法 の 実 施 経 験 が あった のは 4 4 名 ( 4 8 .4 % )で , この うち 現 在 も 継 続 ・ 実 施 し
ている のは 僅 か 11 名 (12 .1%) で あった。 医 療 機 関 以 外 で の 運 動 療 法 も 含 め 、 まったく 定 期 的
な運 動 をし ていない と 回 答 し た 人 が 3 4 名 (3 7 .4 % )いた 。 ホ ームエク サ サイズ の 実 施 率 は 5 7 名
(62 .6%) で あ っ た が , ス ト レ ッ チ ン グや 歩 行 , 下 肢 筋 力 増 強 が 多 く , 二 重 認 知 課 題 の 回 避 や 運
動 開 始 前 にイ メー ジと いった 最 新 の P D の 運 動 障 害 特 性 に 焦 点 を 当 てた プ ロ グラ ムは 極 少 数
に 限 ら れて い た 。
考 察 : 運 動 療 法 を 実 施 する 機 会 が 確 保 さ れ て いない 在 宅 P D が 少 な か らず 存 在 し , ホ ームエク
ササイズ の 実 施 率 は 6 0%以 上 で あったもの の, 十 分 に PD の 運 動 障 害 特 性 に 対 応 し た 内 容 で
はないこ と が 示 唆 さ れた 。 機 能 維 持 や 廃 用 防 止 を 効 果 的 に 行 う ため , 自 己 練 習 に よって 過 用
や誤 用 に 陥 ることを 予 防 す るため にも, 在 宅 PD に 対 す る適 切 な ホ ームエク サ サイズ の 指 導 と
習 慣 化 に 向 け た 取 り 組 み が 重 要 と 考 え る。
⑥Yo sh i m as a M at su sh i ma1 , To sh i y a Uru sh ih at a, To sh ih u mi Ta k ao , H it o sh i T s u sh im a : Ag e
group d i fferences in t apping t asks: variab ilit y in int ervals wh ile t ap p ing u s ing index fingers
and feet . The 12th Int ern at ional congress of A sian Con federat io n fo r Ph y s i c a l Th er ap y ,
September 5-9, 2013, Taichun g, Taiwan
《要 旨 》
研 究 目 的 :本 研 究 の目 的 は、加 齢 に伴 う神 経 系 や筋 骨 格 系 の退 行 性 変 化 が 3 分 間 の連 続 タ
ッピン グ運 動 の 正 確 性 に 及 ぼす 影 響 につい て明 ら かに するこ とで あ る。
対 象 と方 法 :高 齢 者 群 と若 年 者 群 において、任 意 の速 度 (セルフペース)で示 指 、足 部 のタッピ
ン グ課 題 を 3 分 間 行 い 、 その 運 動 速 度 とタッ ピン グ 間 隔 のば らつき が 比 較 検 討 さ れた 。
結 果 :両 群 のタッピング速 度 に有 意 な差 は認 められなかったが、各 群 内 で示 指 のタッピング速
度 の方 が足 部 より有 意 大 きかった。また、示 指 課 題 の速 度 と足 部 課 題 の速 度 の間 に有 意 な
相 関 も 認 め ら れ た 。 一 方 、 タ ッ ピ ン グ間 隔 の ば ら つ き に つ い て は 、 両 群 間 で 有 意 差 が 認 め ら れ
高 齢 者 群 のばらつきが大 きかったが、示 指 と足 部 の課 題 間 に差 は認 められなかった。また、
高 齢 者 群 においてのみ示 指 課 題 のばらつきと足 部 課 題 ばらつきの間 に有 意 な相 関 が認 めら
れた。タッピング速 度 とタッピング間 隔 のばらつきの関 連 性 については、いずれの群 において
も、 有 意 な 相 関 は 認 め られ な かっ た。
結 語 :セルフペースによるタッピング課 題 は、課 題 遂 行 の速 度 による運 動 の正 確 性 の影 響 は少
なく、 加 齢 によ る 末 梢 構 造 の 変 化 より も 中 枢 神 経 系 の 退 行 性 変 化 を 反 映 すると 考 え る。
3.論 文 等
①Hideki SUZUKI and Hitoshi TSUSHIMA: Effectiveness of Long-term Intervention for Fall
Prevention Focusing on Fall Prevention Behavior in Elderly in a Cold and Snowy Region,
Measured on Changes in Physical Function, Self-efficacy, and Visual Search Patterns. Med Biol
157:319-327, 2013(査 読 複 )
《要 旨 》
目 的 :本 研 究 の目 的 は、寒 冷 積 雪 地 在 住 高 齢 者 に対 して、特 に冬 季 の雪 道 での転 倒 予 防 を目 的 と
した2年 間 の介 入 の効 果 について、心 身 機 能 や視 覚 情 報 探 索 特 性 等 の点 から明 らかにすることで
ある。
対 象 と方 法 :転 倒 既 往 の無 い 65 歳 以 上 の高 齢 者 女 性 11 人 を対 象 として、運 動 機 能 改 善 のための体
操 、二 重 課 題 での歩 行 練 習 、ならびに雪 道 での転 倒 予 防 に関 する講 義 からなる介 入 を2週 に1回
(約 90 分 )2年 間 実 施 した。介 入 前 後 の身 体 機 能 、転 倒 関 連 の心 理 テスト、視 覚 情 報 探 索 特 性 が
測 定 され、それらの変 化 について比 較 検 討 が行 われた。
結 果 :身 体 機 能 では握 力 と Timed Up and Go に有 意 な変 化 が認 められた。転 倒 自 己 効 力 感 スケール
は介 入 前 に比 べ高 い値 を示 し良 好 に変 化 していた。視 覚 情 報 探 索 特 性 では、統 計 学 的 に有 意 で
はなかったが、注 視 点 の移 動 速 度 の増 大 傾 向 と移 動 範 囲 の拡 大 傾 向 が認 められた。
考 察 とまとめ:総 合 的 な運 動 機 能 は二 週 毎 のプログラムでも介 入 効 果 が得 られることが明 らかとなっ
た。毎 回 の講 義 や注 意 喚 起 等 により転 倒 不 安 感 が軽 減 したことから、心 理 面 での指 導 の重 要 性 が
示 唆 された。リスク管 理 としての転 倒 予 防 を目 的 とした包 括 的 支 援 の重 要 性 が再 確 認 された。雪 道
での視 覚 による情 報 探 索 行 動 という側 面 では、大 きな変 化 が認 められなかったことから、指 導 内 容 と
帰 結 測 定 方 法 について、さらに検 討 を重 ねて行 く必 要 があると考 えられた。
② Akihiro SATO, Kenichi FUJIWARA, Masahiro YUKAWA, Hitoshi TSUSHIMA: Factors
affecting scores on the symptom severity subscale of the Japanese Society for Surgery of the
Hand version of the Carpal Tunnel Syndrome Instrument. Med Biol 157: 626-631, 2013(査 読 複 )
《要 旨 》
手 根 管 症 候 群 114 例 を対 象 として CTSI-JSSH 症 状 の重 症 度 スケールに関 係 する因 子 の検 討 を行
った.評 価 項 目 は,CTSI-JSSH,NRS によるしびれ,示 指 指 腹 での WEST による触 圧 覚 検 査 ,夜 間 痛
の 有 無 , Mondelli の 基 準 を 参 考 と し た 示 指 - 手 関 節 間 で の 正 中 神 経 の SCV に よ る
Neurophysiological scale とした.統 計 解 析 は,従 属 変 数 を CTSI-SS の合 計 点 とし,独 立 変 数 を性
別 ,片 側 ・両 側 ,夜 間 痛 の有 無 ,しびれ, WEST,SCV による Neurophysiological scale として重 回 帰
分 析 を行 った.解 析 の結 果 ,しびれと夜 間 痛 の有 無 が影 響 していることが明 らかとなった.そのため異
なる治 療 法 などで効 果 を比 較 する際 は,夜 間 痛 の有 無 によって層 別 化 して比 較 する必 要 がある.
③ Akihiro SATO, Kenichi FUJIWARA, Masahiro YUKAWA, Hitoshi TSUSHIMA: Index for
Functional Disorder in Patients with Carpal Tunnel Syndrome. Med Biol 157: 632-637, 2013(査
読複)
《要 旨 》
手 根 管 症 候 群 100 例 (男 性 15 例 ,女 性 85 例 )を対 象 として機 能 障 害 の指 標 となる動 作 について
検 討 を行 った.評 価 項 目 は CTSI-JSSH と APB-CMAP 振 幅 とした.統 計 学 的 分 析 は,CTSI-FS の合
計 点 に関 係 する因 子 である性 別 で層 別 化 し,もう一 つの因 子 である APB-CMAP 振 幅 と CTSI-FS 下
位 6 項 目 との関 連 度 合 いを調 べるために,順 位 相 関 係 数 を求 めた.その結 果 ,男 性 では「ボタンをか
ける」の 1 項 目 ,女 性 では「ボタンをかける」・「瓶 のふたを開 ける」・「電 話 の受 話 器 をもつ」・「家 事 」の 4
項 目 が有 意 であった.「ボタンをかける」の質 問 は男 女 共 に有 意 となっていたことから運 動 機 能 の指 標
として経 過 観 察 や治 療 効 果 の判 定 に利 用 できる.また,軸 索 変 性 の程 度 を示 す APB-CMAP 振 幅 と
相 関 していたことから治 療 方 針 の決 定 にも有 用 と考 えられる.
④Yuji KOIKE, Shuich KOEDA, Koshi SUMIGAWA, Yuta IMAIZUMI, Chisaya HARA, Hitoshi
TSUSHIMA: Need for, and possibility of, training in seated dressing during toiletting in stroke
patients with poor standing balance.
Med Biol 157: 688-695, 2013(査 読 複 )
《要 旨 》
立 位 保 持 能 力 が低 い脳 卒 中 患 者 が座 位 での下 衣 操 作 を自 立 するための訓 練 指 導 の手 掛 かりを
明 らかにすることである。作 業 療 法 士 が行 っている座 位 での下 衣 操 作 訓 練 の実 態 を面 接 調 査 した。座
位 での下 衣 操 作 訓 練 を実 施 した経 験 のある作 業 療 法 士 は、多 いことが確 認 された。また、座 位 での下
衣 操 作 を自 立 するためには、左 麻 痺 で健 側 上 肢 や手 指 が自 由 に操 作 できること、麻 痺 側 下 肢 の随 意
運 動 機 能 が中 等 度 以 上 であること、座 位 での下 衣 操 作 を行 うことが出 来 る程 度 の動 的 座 位 保 持 能 力
があること、精 神 機 能 に問 題 がなく、排 泄 自 立 への意 欲 が高 いことといった条 件 が必 要 になる可 能 性
が明 らかとなった。このことから、座 位 での下 衣 操 作 を行 うことで、立 位 保 持 能 力 が低 い脳 卒 中 患 者 で
も下 衣 操 作 が自 立 できる可 能 性 が示 唆 された。今 後 は、座 位 での下 衣 操 作 の自 立 に必 要 な機 能 や
能 力 を明 らかにしていくことで、立 位 保 持 能 力 の低 い脳 卒 中 患 者 に対 して,さらなる効 果 的 な訓 練 指
導 を展 開 できる可 能 性 がある。
⑤Kenichi FUJIWARA, Akihiro SATO, Hitoshi TSUSHIMA: Relationship among Oral Function,
Posture, and Respiratory Function in Healthy Adults. Med Biol 157: 732-741, 2013(査 読 複 )
《要 旨 》
本 研 究 では、健 常 成 人 の口 腔 機 能 と姿 勢 および呼 吸 機 能 を調 査 し,それらの機 能 の関 連 性 を検
討 した.その結 果 ,円 背 は相 対 的 喉 頭 位 置 や咳 嗽 時 の最 大 呼 気 流 量 と,頸 部 屈 曲 筋 力 は%FVC や
FEV1.0 との間 に相 関 関 係 が認 められた.また,相 対 的 喉 頭 位 置 は咳 嗽 時 の最 大 呼 気 流 量 ,反 復 唾
液 嚥 下 テストと,口 唇 筋 力 は舌 圧 との間 に相 関 関 係 が認 められた.筋 電 図 および嚥 下 音 と各 測 定 値
との関 係 では,舌 骨 上 筋 群 の筋 活 動 持 続 時 間 と FVC,%FVC,FEV1.0 と,舌 骨 上 筋 群 の潜 時 およ
び筋 活 動 持 続 時 間 と嚥 下 音 の潜 時 および持 続 時 間 との間 に相 関 関 係 が認 められた.以 上 のことか
ら,円 背 姿 勢 は口 腔 機 能 と呼 吸 機 能 に影 響 を及 ぼすことや,嚥 下 音 が舌 骨 上 筋 群 の活 動 を表 してい
ることが示 唆 された.
⑥Hideyuki NAKAE, Hitoshi TSUSHIMA: Research on exercise therapy in home-care patients
with Parkinson's disease: Results of home-visit survey on the use of domiciliary service and the
implementation of self-practice. Med Biol 157:742-753, 2013(査 読 複 )
《要 旨 》
在 宅 パーキンソン病 (PD)患 者 15 名 を対 象 とし,日 常 動 作 における主 訴 ,介 護 保 険 の申 請 状 況 ,
自 己 練 習 などについて訪 問 実 態 調 査 を行 った。その結 果 ,「体 の動 きが鈍 い」「とっさの動 作 が困 難 」
「転 倒 しやすい」「体 が傾 く」「歩 行 が小 刻 み」といった起 居 移 動 動 作 に関 する主 訴 の回 答 が上 位 を占
めた。要 介 護 認 定 の有 無 で 2 群 に分 けてχ2 検 定 で比 較 した結 果 は「転 びやすい」の回 答 数 が,t 検
定 では転 倒 恐 怖 感 に統 計 学 的 有 意 差 を認 め,「転 びやすい」などの起 居 移 動 動 作 に関 する主 訴 や
転 倒 恐 怖 感 が増 悪 することが要 介 護 認 定 申 請 の動 機 となる可 能 性 が示 唆 された。自 己 練 習 としての
運 動 療 法 習 慣 の有 無 でχ2 検 定 した結 果 「転 びやすい」「トイレ困 難 」の回 答 数 に有 意 差 を認 め,t 検
定 では発 症 からの期 間 ,転 倒 恐 怖 スコア,老 研 式 に有 意 差 を認 めた。このことから,立 位 保 持 や方 向
転 換 ,病 院 の外 来 通 院 などが困 難 ,発 症 からの期 間 の長 期 化 および転 倒 恐 怖 スコアの増 高 ,老 研 式
で示 されるような活 動 性 が低 下 しているような重 症 例 などでは,自 己 訓 練 としての運 動 療 法 習 慣 づけ
が困 難 であることが示 唆 された。
⑦小 池 祐 士 , 小 枝 周 平 , 澄 川 幸 志 , 對 馬 均 :脳 卒 中 患 者 に対 する排 泄 動 作 障 害 の軽 減 に向
けた改 善 策 について 文 献 レビューによる検 討 .医 学 と生 物 学 157:1017-1021, 2013.(査 読 複 )
《要 旨 》
本 研 究 の目 的 は、脳 卒 中 患 者 のリハビリテーションにおける排 泄 動 作 障 害 の改 善 に向 けて、これま
で本 邦 において発 表 されてきた排 泄 動 作 障 害 に関 する文 献 を調 査 し、未 解 決 の問 題 や欠 けている視
点 などについて明 らかにすることである。文 献 検 索 の結 果 、脳 卒 中 患 者 の排 泄 動 作 に関 する文 献 は
181 件 抽 出 された。このうち、対 象 者 が脳 卒 中 患 者 のみを扱 っている文 献 は 130 件 確 認 された。この
中 で、「排 泄 動 作 障 害 の評 価 」に関 するものは 76 件 、「排 泄 動 作 障 害 の治 療 」は 54 件 と少 なかった。
また、この 40 件 の文 献 を、取 り組 みの内 容 ごとに分 類 すると、「機 能 ・能 力 撞 害 の改 善 」に対 する取 り
組 みの報 告 は 45 件 と大 半 を占 め、「動 作 方 法 の変 更 」は 6 件 、「環 境 調 整 」は 3 件 と少 なかった。この
ように、本 邦 における脳 卒 中 患 者 の排 泄 動 作 障 害 の軽 減 に向 けた取 り組 みでは、機 能 や能 力 障 害 の
改 善 に対 する取 り組 みが重 視 され、動 作 方 法 の変 更 や環 境 調 整 に視 点 をおいた取 り組 みは希 薄 であ
ることが明 らかとなった。このことから、このような点 に着 目 したリハビリテーションアプローチを追 究 する
ことで、脳 卒 中 患 者 の排 泄 動 作 の自 立 に向 けた新 たな対 応 策 が展 開 できるのではないかと考 える。
4.社 会 活 動
1)所 属 学 会 および職 能 団 体 など
① 日本理学療法士協会
② 全国大学理学教育学会
③ 臨床歩行研究会
④ 東北理学療法教育研究会
⑤ 青森県理学療法士会
2)学 外 委 員 会 ・協 議 会 等
① 全国大学理学教育学会評議員
3)学 外 依 頼 講 演 等
特 別 講 演 「 弘 前 大 学 にお ける 地 域 リ ハビリ テ ーショ ン 教 育 」
北 のくらしと地 域 ケア研 究 所 (キタライフ)主 催 研 修 会 「地 域 リハビリテーションと教 育 ~弘 前 大
学 での取 り組 みから」
平 成 2 5 年 5 月 18 日
札幌市
《講 演 要 旨 》
一 般 市 民 を対 象 とした地 域 リハビリテーションに関 する研 修 会 での特 別 講 演 として、弘 前 大 学
理 学 療 法 学 専 攻 が取 り組 んできた地 域 リハビリテーション教 育 の歩 みについて解 説 を行 なっ
た。
5.その他
1) 外 部 資 金 獲 得 状 況
①科 学 研 究 費 補 助 金
平 成 25年 度 科 学 研 究 費 補 助 金 挑 戦 的 萌 芽 研 究 (B)(24659228) 800,000円
<研 究 課 題 名 >
「エプロン型 ヒッププロテクターは虚 弱 女 性 高 齢 者 を転 倒 骨 折 から救 う」
b2013.4 .1- 2014.3 .31
氏
名
専
門
若 山 佐 一 (わかやま さいち)
①理 学 療 法 評 価 学 ・理 学 療 法 学 臨 床 的 推 論
②理 学 療 法 教 育 ( 教 育 方 法 ・カリキュラム・臨 床 実 習 システム) ・ 生 涯 学 習
担当科目 1 年 :基 礎 ゼミナール(前 期 )・放 射 線 防 護 の基 礎 (21世 紀 教 育 、前 期 )・運 動 とリハビリテ
ーション(C)(21世 紀 教 育 、後 期 )
2 年 :老 年 期 障 害 学 (前 期 )・神 経 系 障 害 学 Ⅰ(前 期 )・神 経 系 障 害 学 演 習 (後 期 )・臨 床
実 習 Ⅰ(後 期 )
3 年 :神 経 筋 障 害 理 学 療 法 学 演 習 (前 期 )・神 経 系 障 害 理 学 療 法 学 実 習 (前 期 )・理 学
療 法 管 理 ・運 営 論 (前 期 )・臨 床 実 習 Ⅱ(前 期 )・臨 床 実 習 Ⅲ(後 期 )・理 学 療 法 研 究
演 習 (後 期 )・理 学 療 法 評 価 学 演 習 (後 期 )
4 年 :臨 床 実 習 Ⅳ(前 期 )・卒 業 研 究 (後 期 )
大学院保健学研究科保健学専攻博士前期課程
1年 :理 学 療 法 臨 床 推 論 特 論 (前 期 )・基 礎 理 学 療 法 学 特 論 (前 期 )・理 学 療 法 学 特 別
演 習 (後 期 )・被 ばく医 療 演 習 (後 期 )
2年 :理 学 療 法 学 特 別 研 究
大学院保健学研究科保健学専攻博士後期課程
1年 :インター・プロフェッショナルワーク論 、老 年 保 健 学 特 講
3年 :老 年 保 健 学 特 別 研 究
非常勤
講師等
①秋 田 大 学 医 学 部 保 健 学 科 (担 当 科 目 :神 経 系 障 害 理 学 療 法 学 Ⅱ)
e-mail
[email protected]
②弘 前 市 医 師 会 看 護 専 門 学 校 看 護 学 科 (担 当 科 目 :人 間 工 学 )
1.著 書
なし
2.学 会 等 発 表
①Junpei Takahashi, Akiyoshi Takami, Saichi Wakayama: Clinical reasoning by physical therapists
to ascertain whether patients with hemiplegia can walk independently in a ward,ACPT2013、
Sep.5-9 th ,Taichung, Taiwan
Background and Purpose: In Japan, physical therapists must often determine whether patients
with hemiplegia can walk independently. However, there are no criteria, so decisions are often
left up to individual physical therapists. The purpose of this study is to explore how physical
therapists determine whether a patient with hemiplegia can walk independently in a ward.
Methods: The subjects were 15 physical therapists who have experienced stroke patients’
rehabilitation. We interviewed them using semi-structured interviews related to the criteria of
the states of walking in a ward of hemiparetic patients (supervised level to independence level).
The interviews were transcribed in full and the texts analyzed by coding and grouping.
Results: From the results of the interviews, the determination of independence walking in
hospital wards, they were from the observation of behavior during walking or treatment. They are
the majority had been focused state during walking, higher brain function, the ability to balance.
And also they were asked "Do you have the endurance you can walk the required distance and
walking speed to operate for the purpose." In addition, they were often hear from ward staff
how the daily life, self-determination and to integrate them.
Conclusions and Clinical Relevance: In order to determine the independence of walking of stroke
patients in the ward, physical therapists were the use of specific metrics is a rare, they had been
determined from the degree of achievement of the objective behavior. In the future, it is
necessary to clarify the conditions required for determining walking independence.
②安 藤 ,唐 布 和 ,丸 山 翔 ,若 山 佐 一 :在 宅 における運 動 プログラム継 続 に対 するセルフ・エフィカシー
への介 入 の影 響 -第 1報 -.理 学 療 法 学 、39、1253、2013(第 48回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 一 般 演 題
1253 (ポスター)開 催 地 :名 古 屋 、5月 24日 ~26日 )
③若山佐一,唐布和,安藤道晴,丸山翔,高見彰淑: 中国内モンゴル自治区リハビリテーショ
ン 医 療 の 実 態 調 査 .理 学 療 法 学 、39、1451、2013(第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 一 般 演 題
1451(ポスター) 開 催 地 :名 古 屋 、5 月 24 日 ~26 日 )
④髙見彰淑、若山佐一、皆方神:脳卒中患者におけるトレッドミル前後進歩行の差異について.
第 10 回 日 本 神 経 理 学 療 法 学 会 学 術 大 会 , 2013 年 12 月 , 京 都 市
3.論 文 等
①論文等「報告」
髙 見 彰 淑 、唐 布 和 、安 藤 道 晴 、丸 山 翔 、若 山 佐 一:中 国 内 モ ン ゴ ル 自 治 区 の リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン
医 療 の 実 態 に 関 す る 報 告 . 保 健 科 学 研 究 4: 51-57、2014.
《要旨》
中 国 の 地 方 都 市 で あ る 内 モ ン ゴ ル 自 治 区 の リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン の 事 情 に つ い て 、2 級 以 上 の 病 院
を直接訪問し、治療施設やスタッフ構成、業務形態などを調査した。
結 果 、中 国 衛 生 部 の 基 準 を 満 た し て い る 施 設 は 3/1 程 度 。西 洋 医 学 の リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン を 実 行
しているのは半分程度だった。リハビリテーション治療師不在の病院も多く、そのほとんどが、
疼 痛 緩 和 を 行 う 中 国 伝 統 医 療 を 行 っ て い た 。リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン の 普 及 、需 要 を 満 た す ま で に は
至らない状況が確認された。
4.社 会 活 動
1)所 属 学 会 および職 能 団 体 など
①(公 社 )日 本 理 学 療 法 士 協 会
②日 本 医 学 教 育 学 会
③日 本 義 肢 装 具 学 会
④日 本 リハビリテーション工 学 協 会
⑤日 本 保 健 医 療 福 祉 連 携 教 育 学 会
⑥東 北 理 学 療 法 教 育 研 究 会
⑦(一 社 )青 森 県 理 学 療 法 士 会
⑧日 本 ボバース研 究 会
2)学 外 委 員 会 ・協 議 会
①文 部 科 学 省 科 学 技 術 政 策 研 究 所 科 学 技 術 動 向 研 究 センター専 門 調 査 員
②第 49 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 演 題 査 読 委 員
③青 森 県 理 学 療 法 士 会 「理 学 療 法 学 研 究 」査 読 委 員
5.その他
なし
氏
名
専
門
石川 玲(いしかわ
あきら)
①理 学 療 法 評 価 学
②運 動 生 理 学
担当科目 1年 :理 学 療 法 学 総 論 演 習 (後 期 )
2年 :運 動 療 法 学 (前 期 )・運 動 療 法 学 実 習 (後 期 )・歩 行 解 析 セミナー(後 期 )・がんリハビ
リテーション科 学 (後 期 )・臨 床 実 習 I(後 期 )
3年 :内 部 障 害 系 理 学 療 法 学 演 習 (前 期 )・内 部 障 害 系 理 学 療 法 学 実 習 (前 期 )・神 経 筋
障 害 理 学 療 法 学 演 習 (前 期 )・成 人 看 護 学 演 習 (前 期 )、臨 床 実 習 II(前 期 )・理 学
療 法 研 究 演 習 (後 期 )・臨 床 実 習 III(後 期 )
4年 :臨 床 実 習 IV(前 期 )・卒 業 研 究 (後 期 )
大 学 院 博 士 前 期 課 程 :基 礎 理 学 療 法 学 特 論 (前 期 )・リハビリテーション医 学 特 論 (後
期 )・理 学 療 法 学 特 別 演 習 (後 期 )
大 学 院 博 士 後 期 課 程 :障 害 保 健 学 特 講 (後 期 )
非常勤
講師等
e-mail
①弘 前 学 院 大 学 看 護 学 部 非 常 勤 講 師 (担 当 科 目 :リハビリテーション論 )
②弘 前 市 医 師 会 看 護 専 門 学 校 非 常 勤 講 師 (担 当 科 目 :基 礎 看 護 援 助 論 I)
[email protected]
1.著 書
なし
2.学 会 等 発 表
①廣 瀬 美 幸 ,安 原 教 子 ,奈 良 享 平 ,林 真 子 ,大 池 加 純 ,樋 口 有 正 ,金 田 一 輝 、天 坂 宗 一 朗 、福 士
智 久 、工 藤 茂 昭 、石 川 玲 :心 不 全 患 者 における ASV 導 入 の効 果 ,第 19 回 日 本 心 臓 リハビリテー
ション学 会 学 術 集 会 ,2013.7.13~14(仙 台 市 )
②佐 藤 香 吏 ,原 田 久 美 ,千 葉 直 ,長 内 理 愛 ,後 藤 明 教 ,北 澤 淳 一 ,牧 野 美 里 ,藤 田 俊 文 ,石 川 玲 :
乳 幼 児 呼 吸 器 疾 患 患 者 に お け る 呼 吸 音 解 析 の 有 用 性 , 第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 ,
2013.11.30~12.1(郡 山 市 )
③藤 林 直 樹 ,奈 良 里 美 ,佐 藤 誠 剛 ,山 田 智 子 ,長 谷 川 至 ,越 後 谷 直 樹 ,対 馬 栄 輝 ,石 川 玲 :ダイナ
ミックストレッチングの即 時 効 果 に関 する検 討 ,第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 ,2013.11.30~
12.1(郡 山 市 )
④木 村 敏 行 ,石 川 玲 :腹 筋 群 の筋 疲 労 が立 位 重 心 動 揺 に及 ぼす影 響 について,第 31 回 東 北 理 学
療 法 学 術 大 会 ,2013.11.30~12.1(郡 山 市 )
⑤佐 藤 香 吏 ,原 田 久 美 子 ,干 葉 直 ,後 藤 明 教 ,北 澤 淳 一 ,牧 野 美 里 ,藤 田 俊 文 ,石 川 玲 :乳 幼 児
呼 吸 器 疾 患 患 者 の呼 吸 音 解 析 ,第 37 回 青 森 県 理 学 療 法 士 学 会 ,2013.6.1~2(十 和 田 市 )
⑥沢 口 喜 大 ,安 原 教 子 ,君 和 田 留 里 子 ,石 川 玲 :訪 問 リハビリテーション~低 下 因 子 に着 目 して~,
2013.6.1~2(十 和 田 市 )
⑦中 田 農 生 ,大 池 加 純 ,安 原 教 子 ,石 川 玲 :転 倒 予 知 トレーニング(KYT)による転 倒 予 防 対 策 の取
り組 み,2013.6.1~2(十 和 田 市 )
⑧大 西 江 理 奈 ,安 原 教 子 ,渡 邊 千 佳 ,佐 藤 香 織 ,大 池 加 純 ,柿 崎 彩 加 ,桑 田 侑 衣 ,石 川 玲 :当 院 の
屋 外 歩 行 練 習 第 2報 -環 境 に合 わせたコース設 定 と緊 急 時 の対 応 について-,2013.6.1~2
(十 和 田 市 )
⑨中 村 咲 予 ,柿 崎 彩 加 ,廣 瀬 美 幸 ,安 原 教 子 ,石 川 玲 :当 院 での転 倒 ・転 落 防 止 対 策 -情 報 共 有
のシステム化 -,2013.6.1~2(十 和 田 市 )
3.論 文 等
①中 田 農 生 ,安 原 教 子 ,石 川 玲 :危 険 予 知 トレーニング(KYT)による転 倒 予 防 対 策 の取 り組
み . 理 学 療 法 研 究 , 第 31 号 :15-1 9,2014 .
転 倒 予 防 対 策 の取 り組 みとして,リハビリテーション科 スタッフを5グループに分 け,転 倒 経 験
が ある 一 症 例 を 対 象 に 危 険 予 知 ト レ ー ニ ン グ ( 以 下 , K Y T ) を 用 い て 転 倒 要 因 の 分 析 を 行 っ た 。
転 倒 要 因 分 析 では K Y T の 一 手 法 で ある 基 礎 4 ラウ ンド 法 を 用 い て , 現 状 把 握 , 本 質 追 究 , 対
策 樹 立 ,目 標 設 定 と4段 階 の考 え方 から分 析 と対 策 を考 えた。本 症 例 では情 報 共 有 の不 一 致
が問 題 であると判 断 し,病 棟 スタッフが常 に患 者 の転 倒 リスクを把 握 できるような対 策 が必 要 と
考 え られ た 。 その 結 果 , 能 力 評 価 と 転 倒 リスク を記 載 した ホ ワイ ト ボ ー ドを 設 置 す るこ とで ,す べて
のスタッフが共 通 した情 報 を得 られるような対 策 を実 施 した。KYTは組 織 における安 全 意 識 や
協 力 体 制 の向 上 に役 立 つことが示 されており,今 回 の取 り組 みは,リハビリテーション科 スタッフ
が生 活 場 面 で発 生 する転 倒 への予 防 対 策 について,病 棟 スタッフの現 状 を踏 まえながらいかに
協 力 できるかを考 えるきっかけとなった。また,多 職 種 が参 加 する医 療 安 全 管 理 委 員 会 などを
中 心 に KY T を 推 進 す ることで , 部 門 間 の 安 全 意 識 や 協 力 体 制 を よ り 向 上 さ せるこ とが 可 能 と 考
えら れた 。
② 林 真 子 ,安 原 教 子 , 廣 瀬 美 幸 , 小 笠 原 佑 介 , 石 川 玲 : 起 立 性 低 血 圧 と 運 動 器 疾 患 が み ら
れ た 高 齢 な 急 性 心 筋 梗 塞 患 者 に 対 す る 理 学 療 法 の 経 験 . 理 学 療 法 研 究 , 第 31 号 :
24-28, 2014.
今 回 , 放 射 線 性 直 腸 炎 に て 入 院 し て い た 間 に 急 性 心 筋 梗 塞 ( A MI ) を 発 症 し た 症 例 を 担 当
す る 機 会 を 得 た . 症 例 は 90 歳 代 と 高 齢 で , 整 形 外 科 的 問 題 を 抱 え て お り , A MI 発 症 前 か ら
ADL が 低 下 して いた 上 , 発 症 後 のデ コン デ ィショ ニ ン グ が 進 行 し, 起 立 性 低 血 圧 と 関 節 痛 の 悪
化 がリハ ビリ テーショ ンの 阻 害 因 子 と なっていた . AMI 発 症 後 は, 心 電 図 変 化 , 自 覚 症 状 , 疼 痛
の訴 え,血 圧 の変 動 に注 意 を払 いながら,プログラムを少 量 頻 回 の原 則 に則 って繰 り返 し実 施
し,離 床 を促 進 させることができた.この症 例 の治 療 経 験 を通 して,運 動 器 疾 患 など何 らかの併
存 疾 患 を有 する心 疾 患 患 者 に対 しては,理 学 療 法 の開 始 ・中 止 基 準 ,プログラム進 行 基 準 を
明 確 に設 定 し,運 動 機 能 障 害 などによる循 環 器 系 への影 響 を考 慮 した個 別 の運 動 プログラム
と リ ス ク 管 理 を 行 う 必 要 が ある こ と , ま た , 離 床 早 期 か ら 起 立 性 低 血 圧 の 予 防 と 筋 機 能 の 賦 活 を
図 り,罹 患 関 節 に過 剰 な負 担 をかけない工 夫 を行 いながら身 体 活 動 量 を維 持 ・向 上 させる必
要 が あるこ と を学 ん だ.
③佐 藤 香 吏 ,原 田 久 美 子 ,千 葉 直 ,長 内 理 愛 ,後 藤 明 教 ,北 澤 淳 一 ,牧 野 美 里 ,藤 田 俊
文 , 石 川 玲 : 呼 吸 器 疾 患 を 有 す る乳 幼 児 の 呼 吸 音 解 析 の 試 み . 東 北 理 学 療 法 学 , 第 2 6 号
:2 013 .( 印 刷 中 )
自 作 した呼 吸 音 録 音 ・解 析 システムを用 いて健 常 児 と呼 吸 器 疾 患 を有 する乳 幼 児 の呼 吸
音 を 解 析 し , 昨 年 報 告 した呼 吸 音 の 特 徴 が 乳 幼 児 にも 当 てはまる か , また, 呼 吸 P T 実 施 前 後
の呼 吸 音 の変 化 を本 システムで捉 え得 るかを検 討 した.対 象 は健 常 な幼 児 と呼 吸 器 疾 患 を有
する 患 児 1 6 人 ( 月 齢 ; 12.4±11 . 4 ケ 月 ) .ミニ マイクと 接 続 した チェ ストピース を 対 象 者 の 右 胸 に
当 て て 呼 吸 音 を I C レ コーダ ー に 録 音 し , P C に 取 り 込 んだ . 呼 吸 音 を 音 声 解 析 ソ フト R H 1 FFT
で解 析 し,患 児 では呼 吸 理 学 療 法 実 施 前 後 の呼 吸 音 の変 化 を比 較 した.その結 果 ,健 常 児
と患 児 で 昨 年 我 々 が 報 告 した 正 常 肺 胞 呼 吸 音 と ラ 音 の 特 徴 を 確 認 でき, 患 児 1 0 人 で 呼 吸 理
学 療 法 実 施 前 後 の呼 吸 音 の差 異 を判 別 できた.自 作 の呼 吸 音 録 音 ・解 析 システムで乳 幼 児
の呼 吸 音 の特 徴 と変 化 を客 観 的 ・視 覚 的 に捉 えることができ,乳 幼 児 の呼 吸 理 学 療 法 評 価 に
有 用 で ある .
④藤 林 直 樹 ,奈 良 里 美 ,佐 藤 誠 剛 ,山 田 智 子 ,長 谷 川 至 ,越 後 谷 直 樹 ,対 馬 栄 輝 ,石 川 玲
: ダイ ナミックス トレッ チン グの 即 時 効 果 に 関 す る 検 討 .東 北 理 学 療 法 学 , 第 26 号 :2013.
(印 刷 中 )
健 常 男 子 大 学 生 22 名 を対 象 にダイナミックストレッチング(DS)の即 時 効 果 を柔 軟 性 ,筋
力 , 筋 活 動 の 面 か ら 検 討 した 。 被 験 者 を D S 群 1 1 名 と c o n tro l 群 1 1 名 に 無 作 為 に 振 り 分 けた。
対 象 筋 を 右 ハ ム ス ト リ ン グ ス と し , D S 群 に は 膝 伸 展 位 で の 右 下 肢 の 振 り 上 げ 運 動 を 立 位 で 15
回 × 3 セッ ト 行 わ せ, co ntro l 群 に は D S に 替 えて 座 位 で 安 静 を 3 分 間 保 たせ た。D S の 直 前 ,
直 後 ,10 分 後 に膝 窩 角 ,膝 屈 曲 最 大 等 尺 性 トルクとその際 の筋 活 動 を測 定 した。膝 窩 角 は,
DS 群 の 直 後 の 値 が c ontrol 群 よ り も 低 値 だ っ た ( 伸 張 性 が 高 ま っ た ) 。 ト ル ク 値 は 両 群 と も 直
前 , 直 後 ,1 0 分 後 の 間 に 差 はみ ら れな かった 。ハ ムストリ ン グスの 積 分 筋 電 図 値 は ,D S 群 では
大 腿 二 頭 筋 と 半 腱 様 筋 のどち ら も直 前 , 直 後 ,1 0 分 後 の 間 で 差 が みら れず , c o n tro l 群 で は大
腿 二 頭 筋 と半 腱 様 筋 のどちらの筋 も直 前 よりも直 後 と 10 分 後 の値 が低 値 だった。これらより,
DS に よ りハ ムストリ ン グスの 柔 軟 性 が 向 上 し , 最 大 等 尺 性 トルク 値 と 筋 活 動 は D S 後 に 低 値 とは
ならず に 維 持 さ れる こと が 示 唆 さ れ た。
4.社 会 活 動
1) 所 属 学 会 および職 能 団 体 など
①日 本 理 学 療 法 士 協 会 、青 森 県 理 学 療 法 士 会
②日 本 呼 吸 ケア・リハビリテーション学 会
③日 本 心 臓 リハビリテーション学 会
④日 本 体 力 医 学 会
⑤理 学 療 法 科 学 学 会
⑥日 本 リンパ学 会
⑦弘 前 医 学 会
⑧東 北 理 学 療 法 教 育 研 究 会
2) 学 外 委 員 会 ・協 議 会 等
①青 森 県 理 学 療 法 士 会 表 彰 委 員 会 委 員 長
②第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 査 読
3) 学 外 依 頼 講 演 等
①弘 前 大 清 水 ホーム現 任 講 習 講 師 ,「生 活 の中 でのリハビリ」(8 月 )
5.その他
1) 共 同 研 究 活 動
①芙 蓉 会 村 上 病 院 の理 学 療 法 士 ・作 業 療 法 士 との共 同 研 究 活 動
②卒 業 生 の 研 究 活 動 の 支 援
氏
名
専
門
尾田
敦 (おだ あつし)
①理 学 療 法 学
②義 肢 装 具 学
③スポーツ障 害 理 学 療 法 学
担当科目 1 年 :前 期 ―21世 紀 教 育 科 目 「運 動 とリハビリテーション」
後 期 ―理 学 療 法 総 論 演 習
2 年 :前 期 ―筋 骨 格 系 障 害 学
後 期 ―筋 骨 格 系 障 害 学 演 習 ,日 常 生 活 活 動 分 析 学 ,義 肢 装 具 学 ,
筋 骨 格 系 障 害 義 肢 装 具 学 演 習 ,筋 骨 格 系 障 害 理 学 療 法 学 実 習 ,
臨床実習Ⅰ
3 年 :前 期 ―神 経 系 障 害 装 具 学 演 習 ,スポーツ障 害 理 学 療 法 学 演 習 ,臨 床 実 習 Ⅱ
後 期 ―臨 床 実 習 Ⅲ,理 学 療 法 研 究 演 習
4 年 :前 期 ―臨 床 実 習 Ⅳ
後 期 ―卒 業 研 究
その他 :前 期 ―成 人 看 護 学 演 習 (看 護 学 専 攻 3 年 前 期 )
大 学 院 博 士 前 期 課 程 :前 期 ―基 礎 理 学 療 法 学 特 論
後 期 ― 理 学 療 法 学 特 論 ,理 学 療 法 学 特 別 演 習 ,
理学療法学特別研究
大 学 院 博 士 後 期 課 程 :前 期 ―教 育 ・研 究 者 育 成 コースワーク,健 康 増 進 科 学 特 講 演 習
後 期 ― 健 康 増 進 科 学 特 論 ,健 康 増 進 科 学 特 別 研 究
非常勤
講師等
e-mail
なし
[email protected]
1.著 書
なし
2.学 会 等 発 表
①石 川 大 瑛 ,成 田 大 一 ,高 橋 信 人 ,對 馬 史 織 ,澤 田 徹 平 ,尾 田 敦 :足 関 節 装 具 の長 期 使 用 が足
関 節 周 囲 筋 力 ,運 動 能 力 に与 える影 響 について.第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 ,平 成 25 年 5
月 24 日 ,名 古 屋 市 .
②佐 藤 弘 樹 ,成 田 大 一 ,石 渡 朝 生 ,佐 々木 淳 一 ,高 杉 愛 子 ,谷 村 謙 伍 ,尾 田 敦 :キネシオテーピン
グ貼 付 後 の時 間 経 過 が等 速 性 筋 力 に与 える影 響 .第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 ,平 成 24 年 5
月 26 日 ,名 古 屋 市 .
③石 川 大 瑛 ,成 田 大 一 ,尾 田 敦 ,高 橋 信 人 ,對 馬 史 織 :足 関 節 捻 挫 の既 往 が足 関 節 周 囲 筋 力 に
与 える影 響 .第 41 回 青 森 県 スポーツ医 学 研 究 会 ,平 成 25 年 9 月 7 日 ,青 森 市 .
④二 部 貴 之 ,加 藤 義 人 ,中 澤 成 史 ,尾 田 敦 :後 脛 骨 筋 萎 縮 を呈 した症 例 に対 する理 学 療 法 の経
験 .第 41 回 青 森 県 スポーツ医 学 研 究 会 ,平 成 25 年 9 月 7 日 ,青 森 市 .
⑤佐 藤 誠 剛 ,藤 林 直 樹 ,奈 良 里 美 ,山 田 智 子 ,越 後 谷 直 樹 ,若 井 裕 司 ,佐 々木 規 博 ,尾 田 敦 :中
足 骨 疲 労 骨 折 における足 底 挿 板 療 法 の効 果 の検 討 .第 41 回 青 森 県 スポーツ医 学 研 究 会 ,平 成
25 年 9 月 7 日 ,青 森 市 .
⑥石 渡 朝 生 ,成 田 大 一 ,佐 藤 弘 樹 ,尾 田 敦 :足 関 節 装 具 が運 動 課 題 に及 ぼす影 響 .第 27 回 日 本
靴 医 学 会 学 術 集 会 ,平 成 25 年 9 月 27 日 ,横 浜 市 .
⑦石 川 大 瑛 ,成 田 大 一 ,高 橋 信 人 ,澤 田 徹 平 ,尾 田 敦 :足 関 節 捻 挫 受 傷 後 の足 関 節 装 具 の長 期
使 用 が足 関 節 機 能 に与 える影 響 について.第 27 回 日 本 靴 医 学 会 学 術 集 会 ,平 成 25 年 9 月 27
日 ,横 浜 市 .
⑧堂 田 章 一 ,尾 田 敦 ,成 田 大 一 ,吉 田 舞 :足 趾 トレーニング効 果 の持 続 性 について―2 種 類 の異
なる運 動 様 式 における検 討 ―.第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 ,平 成 25 年 11 月 30 日 ,福 島
市.
3.論 文 等
① Atsushi
Oda,
Toru
Hasegawa,
Hitoshi
Tsushima : Characterization
of
foot
configuration in Judo players at Japanese junior high schools. Medicne and Biology,
156(8):509-514, 2012.
《Abstract》
Purpose: To determine the characteristics of foot configurations among Judo players with a
focus on flat feet and toe-grasp strength.
Method: Body mass index (BMI), footprints, navicular height, and alignment between the leg
and the foot (leg–heel angle), were measured in 389 feet of 198 Judo players at 16 junior high
schools in the Tsugaru region, Aomori, Japan, and their characteristics and correlations were
analyzed.
Results and conclusion: Many junior high school Judo players had print patterns of flat feet
and high BMIs. Low arch-height ratios and toe-grasp strength indicated that the players had
either pseudo-flat feet with fatty padding or true flat feet. Enhancing toe-grasp strength might
be crucial to prevent foot problems from developing in Judo players.
②佐 藤 誠 剛 ,藤 林 直 樹 ,奈 良 里 美 ,山 田 智 子 ,越 後 谷 直 樹 ,若 井 裕 司 ,佐 々木 規 博 ,尾 田 敦 :中
足 骨 疲 労 骨 折 における足 底 挿 板 療 法 の効 果 の検 討 .青 森 県 スポーツ医 学 研 究 会 誌 ,22:31-35,
2013.
《要 旨 》
本 研 究 の目 的 は,スポーツ障 害 の一 つである中 足 骨 疲 労 骨 折 に対 する弘 前 記 念 病 院 における足
底 挿 板 療 法 の効 果 を検 討 することである。
対 象 は,2007 年 4 月 ~2013 年 4 月 に弘 前 記 念 病 院 スポーツ外 来 にて中 足 骨 疲 労 骨 折 の診 断 を
受 け,足 底 挿 板 を装 着 した 57 症 例 のうち,足 底 挿 板 装 着 前 後 で Visual Analog Scale(以 下 ,VAS)
による運 動 時 の疼 痛 の変 化 や,下 肢 アライメント及 び足 部 機 能 の評 価 項 目 をすべて確 認 できた 18 症
例 (男 性 9 名 ,女 性 9 名 ,平 均 年 齢 15.2±1.2 歳 )である。
足 底 挿 板 装 着 前 VAS は中 央 値 68mm(3~87mm),装 着 後 VAS は中 央 値 19mm(0~80mm)で
あり,有 意 に改 善 していた。VAS による疼 痛 の改 善 率 は平 均 56.7±41.5%であり、良 好 群 10 例 (疼 痛
消 失 6 例 ,うち 4 例 は装 着 直 後 より疼 痛 消 失 ),不 良 例 8 例 (うち疼 痛 変 化 なし 3 例 )であった。疼 痛
改 善 率 と足 部 機 能 との関 係 では,良 好 群 の方 が不 良 群 に比 べ,前 足 部 柔 軟 性 が有 意 に高 かった。
後 足 部 柔 軟 性 ,第 1 列 可 動 性 ,横 アーチ構 造 ,ウィンドラス機 構 には有 意 差 がなかった。
③石 川 大 瑛 ,成 田 大 一 ,高 橋 信 人 ,澤 田 徹 平 ,尾 田 敦 :足 関 節 捻 挫 受 傷 後 の足 関 節 装 具 の長 期
使 用 が足 関 節 機 能 に与 える影 響 について. 靴 の医 学 ,27:39-43, 2013.
《要 旨 》
本 研 究 は,足 関 節 装 具 を 1 年 間 使 用 することが足 関 節 筋 力 ,運 動 能 力 に与 える影 響 を明 らかにす
ることを目 的 とした。対 象 は高 校 女 子 バレーボール選 手 19 名 38 足 とした。初 回 調 査 として捻 挫 受 傷
の有 無 ,アーチ高 率 ,足 関 節 筋 力 ,片 脚 反 復 横 跳 び,重 心 動 揺 を実 施 し,1 年 後 に追 跡 調 査 を行 っ
た。装 具 使 用 群 ,装 具 不 使 用 群 ,対 照 群 に群 分 けし,データの変 化 量 を比 較 した。結 果 ,装 具 使 用
群 の背 屈 ,内 反 ,外 反 筋 力 が対 照 群 と比 較 して有 意 に低 下 していた。装 具 の長 期 使 用 が足 関 節 筋
力 の低 下 を引 き起 こす可 能 性 が示 唆 され,足 関 節 捻 挫 受 傷 後 に装 具 を使 用 する際 には,足 関 節 筋
力 の筋 力 強 化 運 動 も併 用 する必 要 があると考 えられる。
④石 渡 朝 生 ,成 田 大 一 ,尾 田 敦 :足 関 節 装 具 が運 動 課 題 に及 ぼす影 響 . 靴 の医 学 ,27:69-72,
2013.
《要 旨 》
本 研 究 の目 的 は,本 邦 で多 く使 用 されている固 定 強 度 の異 なる 2 種 の足 関 節 装 具 が静 的 ,持 久
的 ,瞬 発 的 運 動 課 題 にどのような影 響 を及 ぼすかを明 らかにすることである。健 常 成 人 39 名 を対 象 と
して,ザムスト A1 装 着 ,A2-DX 装 着 ,装 具 非 装 着 の 3 条 件 にて,重 心 動 揺 測 定 ,6 分 間 歩 行 テスト,
Functional ability Test を実 施 した。その結 果 ,重 心 動 揺 測 定 において A2-DX 装 着 が装 具 非 装
着 と比 較 して総 軌 跡 長 が有 意 に短 かった。その他 の運 動 課 題 では,いずれの条 件 にも有 意 差 は認 め
られなかった。また,各 運 動 課 題 後 に使 用 感 の調 査 も行 ったが,一 定 の傾 向 はみられなかった。スポ
ーツ場 面 において装 具 を装 着 することでパフォーマンスが低 下 するというデメリットは少 ないと考 えら
れ,また装 具 を選 ぶ際 は,固 定 強 度 のみに着 目 するのではなく主 観 的 な使 用 感 という点 も考 慮 して装
具 を選 択 することが望 ましいと考 える。
⑤葛 西 文 寿 ,成 田 大 一 ,石 川 大 瑛 ,高 橋 信 人 ,尾 田 敦 :姿 勢 変 化 時 の 足 底 接 地 面 積 の 変 化 と
運 動 能 力 と の 関 連 に つ い て . 東 北 理 学 療 法 学 ,25:91-96, 2013.
《要 旨 》
本 研 究 の目 的 は,両 脚 立 位 から片 脚 立 位 への姿 勢 変 化 により足 底 接 地 面 積 がどのように変 化 する
かを明 らかにし,足 底 接 地 面 積 の変 化 と運 動 能 力 の間 に関 連 があるか検 討 することである。対 象 は健
常 女 性 45 名 85 足 である。足 底 接 地 面 積 の評 価 として,両 脚 立 位 ならびに片 脚 立 位 時 のフットプリン
トを採 取 して,それぞれの接 地 面 積 を計 測 し,得 られた値 から両 脚 立 位 から片 脚 立 位 に姿 勢 変 化 した
時 の面 積 の増 加 率 を算 出 した。運 動 能 力 の評 価 としては,片 脚 横 跳 びおよび片 脚 垂 直 跳 びを実 施 し
た。下 肢 アライメントの評 価 として,アーチ高 率 ,下 腿 踵 骨 角 ,下 腿 傾 斜 角 を測 定 した。その結 果 ,姿
勢 変 化 により足 底 接 地 面 積 減 少 が 5 足 ,増 加 が 80 足 であった。運 動 能 力 では,足 底 接 地 面 積 の減
少 群 が増 加 群 に比 べ片 脚 横 跳 びが有 意 に遅 かった。また,足 底 接 地 面 積 増 加 率 とアーチ効 率 との
間 に軽 度 の負 の相 関 が認 められた。これらのことから,姿 勢 変 化 時 に足 底 接 地 面 積 が減 少 する群 の
方 が増 加 する群 に比 べ左 右 方 向 の運 動 能 力 が低 く,その要 因 として外 側 荷 重 位 になっていることが
考 えられた。
4.社 会 活 動
1) 所 属 学 会 および職 能 団 体 など
①日 本 理 学 療 法 士 協 会
②日 本 義 肢 装 具 学 会
③日 本 股 関 節 学 会
④日 本 靴 医 学 会
⑤青 森 県 理 学 療 法 士 会
⑥青 森 県 スポーツ医 学 研 究 会
⑦青 森 県 アスレティックトレーナーの会
⑧日 本 体 力 医 学 会
⑨東 北 理 学 療 法 教 育 研 究 会
2) 学 外 委 員 会 ・協 議 会 等
①社 団 法 人 日 本 理 学 療 法 士 協 会 学 会 演 題 査 読 委 員
②青 森 県 理 学 療 法 士 会 学 術 誌 査 読 委 員
③青 森 県 理 学 療 法 士 会 津 軽 支 部 相 談 役
④青 森 県 アスレティックトレーナーの会 副 会 長
⑤メタボリック症 候 群 対 策 事 業 化 研 究 会 副 会 長
⑥青 森 県 スポーツ医 学 研 究 会 世 話 人
⑦公 益 財 団 法 人 日 本 陸 上 競 技 連 盟 (JAAF)医 事 委 員 会 トレーナー部 部 員
⑧公 益 財 団 法 人 日 本 陸 上 競 技 連 盟 (JAAF)登 録 C 級 トレーナー
3) 学 外 依 頼 講 演 等
○平 成 25 年 度 青 森 県 理 学 療 法 士 会 津 軽 支 部 研 修 会 講 師
テーマ:「足 底 挿 板 療 法 (基 礎 編 )」.
平 成 25 年 8 月 31 日 ~9 月 1 日 (於 :弘 前 大 学 大 学 院 保 健 学 研 究 科 )
○平 成 25 年 度 青 森 県 理 学 療 法 士 会 西 北 五 支 部 第 7 回 特 別 研 修 会 講 師
テーマ:「足 部 機 能 評 価 方 法 について(講 義 と実 技 )」
平 成 25 年 10 月 19 日 (於 :立 佞 武 多 の館 (五 所 川 原 市 ))
○平 成 25 年 度 一 般 社 団 法 人 青 森 県 鍼 灸 マッサージ師 会 健 康 セミナー市 民 公 開 講 座 講 師
テーマ:「足 と体 バランス」
平 成 25 年 10 月 27 日 (於 :エルムの街 ショッピングセンター2 階 文 化 センター(五 所 川 原 市 ))
○青 森 慈 恵 会 病 院 院 内 研 修 会 講 師
テーマ:「足 部 運 動 からみた運 動 連 鎖 ―足 底 挿 板 作 製 時 の観 察 ポイント―」.
平 成 25 年 10 月 21 日 (於 :青 森 慈 恵 会 病 院 )
○青 森 県 アスレティックトレーナーの会 公 認 トレーナー養 成 講 座 平 成 25 年 度 第 1 回 研 修 会 講 師
テーマ:「動 作 分 析 とバイオメカニクス(講 義 )」.
テーマ:「検 査 ・測 定 と評 価 (実 習 )」
平 成 25 年 6 月 16 日 (於 :青 森 県 立 中 央 病 院 )
○青 森 県 アスレティックトレーナーの会 公 認 トレーナー養 成 講 座 平 成 25 年 度 第 3 回 研 修 会 講 師
テーマ:「基 本 的 な徒 手 療 法 (関 節 モビライゼーション,PNF)(講 義 ・実 習 )」.
平 成 26 年 1 月 11 日 (於 :弘 前 大 学 大 学 院 保 健 学 研 究 科 )
○弘 前 大 学 ドリーム講 座 講 師
テーマ:「理 学 療 法 とスポーツ傷 害 について」.
平 成 25 年 10 月 9 日 (於 :八 戸 西 高 校 )
○FM アップルウェーブ「りんご王 国 こうぎょくカレッジ」出 演
テーマ:「あなたのお子 さんの足 のサイズ,ちゃんとご存 じですか?」.
平 成 25 年 9 月 25 日 収 録 ,平 成 25 年 12 月 8 日 放 送 ,12 月 15 日 再 放 送
4) メディカル・コラムの執 筆
青 森 陸 上 競 技 協 会 より依 頼 を受 けて,選 手 ・保 護 者 ・一 般 県 民 を対 象 として解 説 するコラムを執 筆
テーマ:「アイシングについて」
○第 66 回 青 森 県 高 等 学 校 総 合 体 育 大 会 陸 上 競 技 (平 成 25 年 5 月 23~26 日 開 催 )のプログラ
ム集 に掲 載
○第 59 回 全 日 本 中 学 校 通 信 陸 上 競 技 大 会 青 森 大 会 (平 成 25 年 6 月 29 日 ~30 日 開 催 )のプロ
グラム集 に掲 載
(兼 第 40 回 全 日 本 中 学 校 陸 上 競 技 選 手 権 大 会 選 手 選 考 会 ・兼 第 44 回 ジュニアオリンピック陸
上 競 技 大 会 選 手 選 考 会 ・兼 第 68 回 国 民 体 育 大 会 陸 上 競 技 選 手 選 考 会 )
5.その他
1) 共 同 研 究 活 動
①扁 平 足 症 候 群 の評 価 および足 底 挿 板 療 法 の治 療 効 果 に関 する研 究
共 同 研 究 者 :入 江 さおり,長 谷 川 至 (医 療 法 人 整 友 会 弘 前 記 念 病 院 )
②スポーツ傷 害 に対 する足 底 挿 板 の適 応 と治 療 効 果 に関 する研 究
共 同 研 究 者 :加 藤 義 人 ,二 部 貴 之 (なかざわスポーツクリニック)
③整 形 外 科 疾 患 に対 する足 底 挿 板 の適 応 と治 療 効 果 に関 する研 究
共 同 研 究 者 :相 坂 隆 之 ,澤 田 徹 平 (公 立 七 戸 病 院 )
④中 枢 神 経 疾 患 に対 する足 底 挿 板 の適 応 と治 療 効 果 に関 する研 究
共 同 研 究 者 :山 中 友 貴 (青 森 慈 恵 会 病 院 )
2) トレーナー活 動
○第 59 回 全 日 本 中 学 校 通 信 陸 上 競 技 大 会 青 森 大 会 (平 成 25 年 6 月 29 日 ~30 日 ,弘 前 市 運
動公園陸上競技場)
○第 64 回 青 森 県 中 学 校 体 育 大 会 夏 季 大 会 陸 上 競 技 (平 成 25 年 7 月 14 日 ~15 日 ,青 森 市 総
合運動公園陸上競技場)
○第 68 回 国 民 体 育 大 会 陸 上 競 技 青 森 県 選 手 選 考 会 (平 成 25 年 7 月 5 日 ~7 日 ,むつ市 運 動
公園陸上競技場)
○第 38 回 青 森 県 高 校 新 人 陸 上 競 技 対 校 選 手 権 兼 第 18 回 東 北 高 等 学 校 新 人 陸 上 競 技 選 手 権
大 会 青 森 県 予 選 会 (平 成 25 年 9 月 6 日 ~8 日 ,青 森 市 総 合 運 動 公 園 陸 上 競 技 場 )
○平 成 25 年 度 青 森 県 秋 季 陸 上 競 技 選 手 権 大 会 ・第 32 回 青 森 県 小 学 生 交 流 陸 上 競 技 記 録 会
(平 成 25 年 9 月 20 日 ~22 日 ,青 森 市 総 合 運 動 公 園 陸 上 競 技 場 )
○第 23 回 青 森 県 中 学 校 新 人 陸 上 競 技 選 手 権 大 会 (平 成 25 年 10 月 5 日 ~6 日 ,むつ市 運 動 公
園陸上競技場)
○第 95 回 全 国 高 等 学 校 野 球 選 手 権 記 念 青 森 大 会 (平 成 25 年 7 月 16 日 ,はるか夢 球 場 (弘 前
市 ))
3) その他 の活 動
①小 学 校 足 部 調 査
●9 月 24 日 (火 ) 1 回 目 弘 前 市 立 北 小 学 校 (4 年 1 組 )
●9 月 24 日 (火 ) 2 回 目 弘 前 市 立 北 小 学 校 (4 年 2 組 )
●10 月 11 日 (金 ) 3 回 目 弘 前 市 立 北 小 学 校 (5 年 1 組 )
●10 月 15 日 (火 ) 4 回 目 弘 前 市 立 北 小 学 校 (5 年 2 組 )
②スポーツ選 手 のメディカルチェック
○青 森 北 高 校 ハンドボール選 手 メディカルチェック(平 成 25 年 6 月 16 日 ,青 森 県 立 中 央 病 院 )
○高 等 学 校 野 球 選 手 メディカルチェック(弘 前 地 区 )(平 成 26 年 1 月 19 日 ,弘 前 高 校 )
氏
名
専
門
髙 見 彰 淑 (たかみあきよし)
①脳 血 管 障 害 理 学 療 法 学
②理 学 療 法 評 価 学
③リハビリテーション医 学 (中 枢 神 経 系 )
担当科目 1 年 :理 学 療 法 評 価 学 Ⅰ(前 期 )、理 学 療 法 評 価 学 Ⅱ・理 学 療 法 総 論 演 習 (後 期 )
運 動 とリハビリテーションB(前 期 ;21世 紀 )
2 年 :リハビリテーション医 学 ・理 学 療 法 評 価 学 実 習 (前 期 )、リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 医 学
演 習 ・神 経 系 障 害 学 演 習 ・臨 床 実 習 Ⅰ(後 期 )
3 年 :脳 障 害 理 学 療 法 学 演 習 ・臨 床 実 習 Ⅱ( 前 期 ) 、 理 学 療 法 評 価 学 演 習 ( 後 期 ) ・臨
床 実 習 Ⅲ( 後 期 )
4 年 :臨 床 実 習 Ⅳ( 前 期 ) 、 卒 業 研 究 ( 後 期 )
大 学 院 博 士 前 期 課 程 :基 礎 理 学 療 法 学 特 論 (前 期 )、リハビリテーション医 学
特 論 ・理 学 療 法 特 別 演 習 (後 期 )
大 学 院 博 士 後 期 課 程 :障 害 保 健 学 特 講 (後 期 )
*保 健 学 研 究 セミナー担 当
非常勤
講師等
e-mail
①秋 田 大 学 医 学 部 保 健 学 科 (担 当 科 目 :神 経 系 理 学 療 法 学 Ⅱ)
②秋 田 福 祉 専 門 学 校 (担 当 科 目 :生 活 支 援 技 術 Ⅱ)
[email protected]
1.著 書
①髙 見 彰 淑 :脳 卒 中 理 学 療 法 の理 論 と技 術 、原 寛 美 ・吉 尾 雅 春 編 集 、メジカルビュー社 、2013.(担
当 部 分 :「Ⅲ評 価 の知 識 -運 動 機 能 検 査 」の執 筆 )
《要旨》
●Ⅲ.評 価 の知 識 -運 動 機 能 検 査 pp215-240
脳 卒 中 患 者 に対 して理 学 療 法 を実 施 する際 の、臨 床 で行 う神 経 学 的 所 見 のなかで、おもに使 う運
動 機 能 検 査 について解 説 している。運 動 麻 痺 、筋 緊 張 、運 動 失 調 、バランス、脳 卒 中 に得 意 な関 節
可 動 域 などの機 能 障 害 検 査 、加 えて姿 勢 や起 居 移 動 動 作 の動 作 分 析 についても言 及 している。ま
た、機 能 的 制 限 の BBS や ARAT、MFT も紹 介 している。実 際 の検 査 測 定 方 法 の仕 方 の説 明 のほか、
代 表 的 評 価 指 標 を表 や図 で説 明 している。
2.学 会 等 発 表
① Jumpei Takahashi, Akiyoshi Takami, Saichi Wakayama: CLINICAL REASONING BY
PHYSICAL THERAPISTS TO ASCERTAIN WHETHER PATIENTS WITH HEMIPLEGIA
CAN WALK INDEPENDENTLY. WCPT-AWP & ACPT Congress 2013. Sep Taiwan
《要旨》
脳 卒 中 理 学 療 法 現 場 での現 状 では、歩 行 自 立 の判 断 基 準 を、PT 各 々の判 断 に任 せられているこ
とが多 いが、実 際 どのように評 価 しているかを把 握 する必 要 がある。
本 研 究 の目 的 は、脳 卒 中 片 麻 痺 患 者 の病 棟 内 歩 行 自 立 を PT が判 断 する際 に、どのような動 作 や
状 態 に着 目 して歩 行 自 立 を判 定 しているかという推 論 過 程 を明 らかにすることである。
② 村 上 緑 、髙 見 彰 淑 、藤 田 俊 文 、齋 藤 成 美 :脳 卒 中 患 者 の 包 括 的 バ ラ ン ス 能 力 に 関 す る 病 期
的 検 討 に つ い て . 第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 , 2013 年 11 月 , 郡 山 市
《要旨》
脳 卒 中 患 者 の歩 行 自 立 判 断 に関 し、包 括 的 バランス指 標 である BBS を用 いることがある。先 行 研
究 ではカットオフ値 が紹 介 されているが、発 症 からの時 期 によって異 なることが予 想 されるため、発 症
2,4,8 週 の患 者 に対 し、BBS に影 響 する因 子 について検 討 した。
③ 齋 藤 成 美 、 村 上 緑 、 髙 見 彰 淑 : 脳 卒 中 患 者 の 歩 行 自 立 決 定 因 に 関 す る 病 期 別 検 討 . 第 31東
北 理 学 療 法 学 術 大 会 、 2013年 11月 、 郡 山 市
《要旨》
脳 卒 中 患 者 の歩 行 自 立 判 断 に関 し、その決 定 因 を探 る検 討 を行 った。しかしながら、先 行 研 究 で
は BBS や BIT、MMSE など、種 々の評 価 指 標 などがロジスティック回 帰 分 析 等 で紹 介 されているが、
発 症 からの時 期 によって異 なることが予 想 されるため、発 症 2,4,8 週 の患 者 に対 し、その決 定 因 に差 異
があるか検 討 した。
④ 髙 見 彰 淑 、 若 山 佐一、皆 方 神 : 脳 卒 中 患 者 に お け る ト レ ッ ド ミ ル 前 後 進 歩 行 の 差 異 に つ い
て . 第 10 回 日 本 神 経 理 学 療 法 学 会 学 術 大 会 , 2013 年 12 月 , 京 都 市
《要旨》
脳卒中患者の前後進歩行に関しては、それぞれ歩行周期や筋活動様式等に違いが存在する
が、トレッドミル歩行と平地歩行とを比較した場合、前進ではトレッドミル上で歩幅を狭く
して対応するのに比べ、後進ではさほど変化が少ない点が指摘され、歩行率や歩幅に前進と
後進では差異が存在することを経験する。
そこで今回は、脳卒中患者に対して平地での前後進歩行とトレッドミル上の前後進歩行の
各パラメータを比較し、実際に差異を生じるか検討したので報告する。
⑤佐 藤 翔 、鳴 海 恵 理 、中 村 学 人 、岩 谷 奈 津 子 、須 藤 真 史 、三 浦 順 子 、藤 田 俊 文 、髙 見 彰 淑 、岩
田 学 : 365 日 リ ハ 体 制 に 対 す る ス タ ッ フ の 意 識 調 査 ( 第 二 報 ) . 回 復 期 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン
病 棟 協 会 第 23 回 研 究 大 会 in 名 古 屋 , 2014 年 2 月 , 名 古 屋 市
《要旨》
脳 卒 中 専 門 病 院 と し て 365 日 体 制 に し て か ら 4 年 を 経 過 し 、 ス タ ッ フ 間 に 意 識 の 変 化 が あ
ったか、開始時の調査と比較し報告した。
3.論 文 等
①髙見彰淑、唐布和、安藤道晴、丸山翔、若山佐一:中国内モンゴル自治区のリハビリテー
シ ョ ン 医 療 の 実 態 に 関 す る 報 告 . 保 健 科 学 研 究 4: 51-57、2014.
《要旨》
中国の地方都市である内モンゴル自治区のリハビリテーションの事情について、2級以上の
病院を直接訪問し、治療施設やスタッフ構成、業務形態などを調査した。
結 果 、中 国 衛 生 部 の基 準 を満 たしている施 設 は 3/1 程 度 。西 洋 医 学 のリハビリテーションを実 行 してい
るのは半 分 程 度 だった。リハビリテーション治 療 師 不 在 の病 院 も多 く、そのほとんどが、疼 痛 緩 和 を行 う
中 国 伝 統 医 療 を行 っていた。リハビリテーションの普 及 、需 要 を満 たすまでには至 らない状 況 が確 認 さ
れた。
4.社 会 活 動
1)所 属 学 会 および職 能 団 体 など
①日 本 理 学 療 法 士 協 会
②日 本 理 学 療 法 科 学 学 会
③東 北 理 学 療 法 教 育 研 究 会
④青 森 県 理 学 療 法 士 会
2)学 外 委 員 会 ・協 議 会 等
①「理 学 療 法 学 」査 読 委 員
②「理 学 療 法 」編 集 同 人 ・査 読 委 員
③第 48 回 日 本 理 学 療 法 士 学 術 大 会 演 題 審 査 員
3)学 外 依 頼 講 演 等
①日本理学療法士協会主催 理学療法講習会基本編 講師
最 新 の ニ ュ ー ロ リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン な ど 2013/5/18 秋 田 大 学 医 学 部
② 日 本 理 学 療 法 士 協 会 神 経 系 理 学 療 法 士 必 須 研 修 会「 理 学 療 法 評 価 指 標 、高 次 脳 機 能 障 害 」.
2013/9/29 盛 岡 市
③青森県理学療法士会青森支部特別研修会:「セラピストが知っておきたい前頭葉および頭
頂 連 合 野 」 . 2014/2/22 青 森 市
5.その他
①青森慈恵会病院:脳卒中リハビリテーション患者データベース構築ならびに予後予測シス
テムの開発
② 弘 前 脳 卒 中 セ ン タ ー 理 学 療 法 部 門 研 修 会 「 脳 卒 中 患 者 の ハ ン ド リ ン グ の 基 礎 」 2013/6/10
③ 弘 前 脳 卒 中 セ ン タ ー 理 学 療 法 部 門 研 修 会 「 前 頭 葉 症 状 と は 」 2013/7/4
④ 弘 前 脳 卒 中 セ ン タ ー 理 学 療 法 部 門 研 修 会 「 頭 頂 連 合 野 と 姿 勢 制 御 」 2013/7/11
⑤ 青 森 慈 恵 会 病 院 リ ハ ビ リ 門 研 修 会 「 前 頭 連 合 野 と は 」 2013/7/23
⑥ 青 森 慈 恵 会 病 院 リ ハ ビ リ 門 研 修 会 「 歩 行 練 習 の 基 礎 」 2013/8/27
⑦ときわ会 病 院 リハビリ部 門 研 修 会 「脳 卒 中 患 者 の前 頭 葉 症 状 について」2013/9/5
氏
名
対 馬 栄 輝 (つしまえいき)
専
門
① 骨 関 節 系 理 学 療 法 (骨 関 節 系 専 門 理 学 療 法 士 [02-3-60号 ])
②生物統計学
担当科目 ●学 部
1年 :理 学 療 法 概 論 ,21世 紀 教 育 「統 計 学 の基 礎 」
2年 :筋 骨 格 系 障 害 学 ,筋 骨 格 系 障 害 学 演 習 ,運 動 学 実 習 ,筋 骨 格 系 障 害 理 学 療 法
学 ,臨 床 実 習 Ⅰ ,医 用 統 計 学 (医 学 科 )
3年 :研 究 方 法 論 ,臨 床 実 習 Ⅱ ,臨 床 実 習 Ⅲ
4年 :卒 業 研 究
●大 学 院 保 健 学 研 究 科 保 健 学 専 攻 博 士 前 期 課 程
1年 :保 健 疫 学 特 論 (前 期 )・運 動 療 法 学 特 論 (後 期 )
生 活 環 境 保 健 学 特 別 演 習 (後 期 )
2年 :生 活 環 境 保 健 学 特 別 研 究 (通 年 )
●大 学 院 保 健 学 研 究 科 保 健 学 専 攻 博 士 後 期 課 程
2年 :老 年 保 健 学 特 講 (後 期 )
老 年 保 健 学 特 別 研 究 (通 年 )
①
京
都 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 (担 当 :理 学 療 法 特 論 )
非常勤
② 山 形 県 立 保 健 医 療 大 学 (担 当 :理 学 療 法 発 展 領 域 論 )
講師等
③ 聖 隷 クリストファー大 学 大 学 院 (担 当 :実 験 的 研 究 法 )
④ 上 尾 中 央 医 療 専 門 学 校 (担 当 :研 究 法 )
⑤日 本 福 祉 大 学 健 康 科 学 部 (担 当 :研 究 方 法 )
⑥ 弘 前 医 療 福 祉 大 学 (担 当 :統 計 学 ,理 学 療 法 概 論 )
⑦ 弘 前 厚 生 学 院 (担 当 :リハビリテーション論 )
⑧弘 前 市 医 師 会 看 護 専 門 学 校 看 護 学 科 (担 当 科 目 :人 間 工 学 )
e-mail
[email protected]
1.著 書
① 対 馬 栄 輝 :標 準 理 学 療 法 学 専 門 分 野 「理 学 療 法 研 究 法 」,内 山
靖 ,他 編 ,医 学 書 院 ,
pp.150-156,pp.240-252,2013.(担 当 部 分 :分 担 執 筆 )
② 対 馬 栄 輝 :新 人 ・若 手 理 学 療 法 士 のための最 近 知 見 の臨 床 応 用 ガイダンス. 嶋 田 智 明 他 編 ,文 光
堂 ,2013.
③ 対 馬 栄 輝 :第 5 章 プロフェッショナルを目 指 す新 人 に必 要 な知 識 ・技 術 ・管 理 .第 2 節 骨 ・関 節 .
「プロフェッショナルを目 指 す!!PT 卒 後 ハンドブック 1 年 目 に習 得 したい基 本 スキル」.斉 藤 秀
之 他 編 ,pp.108-116,2013.
2.学 会 等 発 表
① 対 馬 栄 輝:高 齢 な 大 腿 骨 近 位 部 骨 折 患 者 の 退 院 時 歩 行 予 後 予 測 に お け る 客 観 的 判 断( 第 48 回
日本理学療法学術大会)
《要 旨 》
対 象 は,一 般 病 院 に入 院 して手 術 療 法 を受 け,理 学 療 法 を施 行 された大 腿 骨 骨 折 患 者 54 名 (女
性 48 名 )とした.全 対 象 者 は受 傷 前 に歩 行 自 立 していた.平 均 年 齢 は 78.0±8.4 歳 (範 囲 60 歳 ~90
歳 ),平 均 入 院 日 数 は 54.1±18.2 日 であった.対 象 者 の起 立 ・歩 行 練 習 開 始 時 に,起 立 または歩 行
が可 能 か否 かといった起 立 歩 行 機 能 (歩 行 が可 能 なときは補 助 具 に応 じて 5 段 階 評 価 ),体 幹 下 肢
運 動 年 齢 検 査 (MAT),徒 手 筋 力 検 査 (股 関 節 屈 曲 ,膝 関 節 伸 展 ),長 谷 川 式 簡 易 知 能 評 価 スケー
ル(HDS-R),同 日 の病 棟 での日 常 生 活 活 動 (ADL;Katz's Index),Japan Coma Scale を評 価 した.
また,大 腿 骨 骨 折 以 外 の疾 患 (中 枢 神 経 ,循 環 器 ,呼 吸 器 疾 患 など)の有 無 ・重 症 度 も評 価 した.
退 院 時 歩 行 に影 響 する要 因 を抽 出 するため,退 院 時 歩 行 を従 属 変 数 ,その他 全 ての測 定 変 数 を
独 立 変 数 として,多 重 ロジスティック回 帰 分 析 (尤 度 比 検 定 )を適 用 した.結 果 で得 られた項 目 に対 し
て,cutoff,感 度 ,特 異 度 ,尤 度 比 といった統 計 指 標 を求 めた.統 計 的 解 析 には,SPSS 19.0(日 本
IBM)ならびに R 2.8.1(freeware)を使 用 した.退 院 時 歩 行 が可 能 な者 は 35 名 ,不 可 能 な者 は 19 名
であった.入 院 から起 立 ・歩 行 練 習 の開 始 までは,平 均 9.6±0.9 日 だった.退 院 時 歩 行 の可 否 に影
響 する項 目 は,MAT,HDS-R,起 立 歩 行 機 能 であった.臨 床 判 断 の指 標 を求 めるためにまず,簡 便
で判 断 しやすい起 立 歩 行 機 能 を事 前 確 率 とした.起 立 ・歩 行 練 習 開 始 時 に,立 ち上 がって立 位 保 持
が可 能 であれば,77%(事 前 odds:3.35)で退 院 時 歩 行 が可 能 であった(p<0.01).ベイスの定 理 に基
づき,例 えば歩 行 可 能 となる確 率 を求 めると,起 立 歩 行 機 能 ,HDS-R,MAT(何 れも cutoff 以 上 )の
組 み合 わせで約 99.0%,起 立 歩 行 機 能 と HDS-R なら 96.6%,起 立 歩 行 機 能 と MAT なら 92.1%で
あった.
② 対 馬 栄 輝 ,石 田 水 里 :高 齢 な大 腿 骨 近 位 部 骨 折 患 者 における退 院 時 歩 行 機 能 へ影 響 する因
子 ,第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会
≪要 旨 ≫
高 齢 な大 腿 骨 近 位 部 骨 折 (大 腿 骨 骨 折 )患 者 の退 院 時 歩 行 予 後 予 測 は,理 学 療 法 を進 める上 で
重 要 な情 報 となる.歩 行 予 後 に大 きく影 響 する因 子 は,Johnson の体 幹 下 肢 運 動 年 齢 検 査 (MAT)と
改 訂 長 谷 川 式 簡 易 知 能 評 価 スケール(HDS-R)であった(Tsushima ら,2009).ここでいったん結 論 は
得 られたわけだが,いくつかの問 題 があった.1 つは歩 行 の可 否 という 2 値 の従 属 変 数 に限 定 されたこ
とである.これによって統 計 値 の情 報 量 が損 失 しているかもしれない.もう 1 つは,知 能 低 下 の量 的 評
価 の他 に性 格 変 化 を主 とした質 的 変 化 の影 響 が大 きい可 能 性 も有 する点 (対 馬 ら,1996,2004,2008)
である.ゆえに HDS-R のみからの情 報 では不 十 分 かもしれない.
そこで大 腿 骨 骨 折 患 者 を対 象 として,退 院 時 歩 行 の予 後 に影 響 すると思 われる因 子 を取 り上 げ,さ
らに多 面 的 に知 能 低 下 を評 価 し得 る GBS スケール(Gottfries ら,1982;GBS)を活 用 して,有 効 な影
響 因 子 と,それらの組 み合 わせを累 積 ロジスティック回 帰 分 析 によって探 索 した.
大 腿 骨 骨 折 を受 傷 し,弘 前 市 内 の病 院 に入 院 した患 者 55 名 (男 2 名 ,女 53 名 )を対 象 とした.運
動 機 能 として受 傷 前 と退 院 時 の移 動 状 態 を評 価 した.精 神 機 能 は知 能 の評 価 として,質 問 式 の
HDS-R と行 動 観 察 式 の GBS を用 いた.GBS の下 位 項 目 について,因 子 分 析 (一 般 化 した最 小 2 乗
法 )によるバリマックス直 交 解 より因 子 構 造 を確 認 した.運 動 機 能 と知 的 機 能 は,受 傷 前 ・退 院 時 移 動
機 能 ,MAT や HDS-R とも類 似 しているため,解 析 から除 外 した.その後 ,退 院 時 の移 動 機 能 (6 段
階 )を従 属 変 数 ,受 傷 前 移 動 機 能 ,MAT,HDS-R と,GBS のうち,感 情 機 能 3 項 目 ,知 能 低 下 に共
通 なその他 の症 状 の 6 項 目 を独 立 変 数 として,累 積 ロジスティック回 帰 分 析 (尤 度 比 による変 数 増 加
法 )を行 った.退 院 時 の移 動 機 能 に影 響 する要 因 として,MAT(p<0.05),HDS-R(p<0.01),GBS の
感 情 機 能 のうち,動 機 づけの低 減 (p<0.01)が選 択 された(尤 度 比 検 定 p<0.01).
③ 対 馬 栄 輝 :高 齢 な大 腿 骨 近 位 部 骨 折 患 者 における退 院 時 ・退 院 後 歩 行 機 能 の推 移 に及 ぼす因
子 ,第 37 回 青 森 県 理 学 療 法 士 学 会 .
≪要 旨 ≫
高 齢 な大 腿 骨 近 位 部 骨 折 (大 腿 骨 骨 折 )患 者 における歩 行 機 能 の予 後 に関 する問 題 は今 日 的
である.日 整 会 診 療 ガイドラインでは,歩 行 機 能 の予 後 に影 響 する因 子 として年 齢 ,受 傷 前 の歩 行 能
力 ,認 知 症 ,骨 折 型 (不 安 定 型 ),筋 力 を挙 げている.ここには退 院 時 の歩 行 機 能 か,退 院 後 の歩 行
機 能 かといった区 別 はない.
いま興 味 を持 つのは,退 院 時 に獲 得 された歩 行 機 能 が退 院 後 にも維 持 されるか否 か,退 院 時 に歩
行 を獲 得 できなくとも退 院 後 に獲 得 できるか否 か,といった経 時 的 な変 化 である.これらの変 化 にどの
ような要 因 が影 響 するか.単 純 な歩 行 機 能 の予 後 影 響 因 子 と同 類 といえるだろうか.このことを追 究 す
るのが目 的 である.
対 象 は,受 傷 前 に歩 行 可 能 であった大 腿 骨 骨 折 患 者 79 名 (女 性 68 名 )である.対 象 者 について,
受 傷 前 から調 査 時 までの因 子 として,受 傷 場 所 ,受 傷 前 の歩 行 機 能 (4 段 階 ),身 体 機 能 に影 響 を与
えると考 える合 併 疾 患 の程 度 {心 疾 患 ,呼 吸 器 疾 患 ,脳 血 管 疾 患 ,整 形 外 科 疾 患 },知 能 (CDR をもと
に 4 段 階 ),骨 折 型 ,術 式 ,理 学 療 法 (PT)施 行 期 間 ,PT プログラムの状 況 {術 後 翌 日 より全 荷 重 ,免
荷 を要 した場 合 (期 間 に応 じて 4 分 類 )},PT に影 響 した因 子 {問 題 なし,意 欲 低 下 ,術 創 部 痛 の訴
え,合 併 症 (複 数 回 答 )},退 院 時 歩 行 機 能 (4 段 階 ),退 院 先 ,家 族 員 数 ,配 偶 者 の有 無 ,退 院 後 に
おける身 体 運 動 の有 無 ,調 査 時 の移 動 機 能 (9 段 階 )を評 価 した.
歩 行 推 移 の分 類 (4 群 )に,上 述 の評 価 項 目 のうち(退 院 時 歩 行 機 能 と調 査 時 歩 行 機 能 は除 く),
何 が影 響 しているかを知 るために,多 項 ロジスティック回 帰 分 析 を適 用 した.多 項 ロジスティック回 帰 分
析 は,従 属 変 数 を歩 行 推 移 の 4 群 ,独 立 変 数 をその他 の変 数 とし,AIC 基 準 (尤 度 比 )の変 数 増 減 法
により変 数 選 択 を行 った.この手 順 には R2.8.1(CRAN)を用 い,既 存 の一 般 化 線 型 モデル(GLM)関 数
をプログラミングして解 析 した.また,選 択 された独 立 変 数 に対 しては,退 院 後 調 査 期 間 の影 響 があり
得 るので,前 述 の自 立 低 下 群 と低 下 群 に対 してカプランマイヤー曲 線 を描 いてログランク検 定 で比 較
した.解 析 の結 果 ,歩 行 推 移 に対 して有 意 に影 響 するモデルの因 子 (独 立 変 数 )は知 能 ,年 齢 であっ
た(尤 度 比 検 定 p<0.01;Wald 検定 で全 変 数 が p<0.05).自 立 群 に対 するオッズ比 を見 ると,知 能 低
下 が著 しくなるほど,低 下 向 上 群 →自 立 低 下 群 →低 下 群 へ,高 齢 になるほど,自 立 低 下 群 →低 下 群
→低 下 向 上 群 となる傾 向 があった.試 しに誤 差 binomial の GLM を参 考にしても同 様 の結 果 であった.
カプランマイヤー曲 線 の観 察 ならびにログランク検 定 では,退 院 後 調 査 期 間 による歩 行 機 能 低 下 の程
度 に違 いはなかった.また,調 査 期 間 は多 項 ロジスティック回 帰 分 析 においても投 入 されなかった.
④ K i y o n o r i Y o , I s s e i Y am a n a ka , E ik i T s u s h i m a , Y o s u ke O i s h i : T h e d i f f e ren ce o f s t at i c
b a l an c e s b e t we e n u n il a t e r a l T K A a n d t wo s t a g e d b i la t e ra l T K A. Th e 9 t h B i e n n i a l
In te rn at i o n a l S o c ie t y o f A rth ro s co p y , Kn ee Su rg er y a n d Or th o p aed i c S po rt s
Medicine Congress.
《要 旨 》
本 研 究 の目 的 は、TKA 術 後 の重 心 動 揺 において、片 側 と 2 期 的 両 側 手 術 間 における違 いを明 ら
かにすることである。対 象 は当 院 で TKA・術 後 リハビリテーションを施 行 した OA 膝 398 例 のうち、両 膝
OA で重 心 動 揺 検 査 を行 った片 側 TKA 群 25 例 、2 期 的 両 側 TKA 群 25 例 であり全 例 女 性 とした。
測 定 時 期 は術 前 及 び杖 歩 行 可 能 となった術 後 平 均 37.8 日 であった。解 析 項 目 の術 前 後 の比 較 を
Wilcoxon signed rank test で検 定 した。結 果 、片 側 TKA では術 後 開 眼 時 の総 軌 跡 長 、単 位 時 間 軌
跡 長 で有 意 に高 値 を示 した。2 期 的 両 側 TKA では術 後 開 眼 時 の外 周 面 積 、矩 形 面 積 で有 意 に低 値
を示 した。TKA 術 後 の重 心 動 揺 は、片 側 TKA では増 大 し、2 期 的 両 側 TKA では減 少 したことから、
TKA 術 後 早 期 の静 的 バランスには反 対 側 が影 響 することが示 唆 された。
⑤ 石田和宏,対馬栄輝,司馬恭代,他:腰椎椎間板ヘルニア患者に対する手術後早期からの積
極 的 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 実 施 の 効 果 に つ い て ( 第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 )
《要 旨 》
本 邦 で は , 腰 椎 椎 間 板 ヘ ル ニ ア ( LDH) 術 後 の リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン ( リ ハ ビ リ ) 効 果 の 検
証 に 関 す る 前 向 き 研 究 は 存 在 し な い . 本 調 査 の 目 的 は , LDH 術 後 の 早 期 か ら の 積 極 的 な リ ハ
ビ リ 実 施 に よ る 効 果 を 準 ラ ン ダ ム 化 比 較 試 験 に て 検 証 す る こ と で あ る . 対 象 は , H20 年 7 月
~ H22 年 8 月 ま で に え に わ 病 院 に て LDH 摘 出 術 目 的 で 入 院 し た 症 例 と し , 封 筒 法 に て 積 極 的
なリハビリ実施群(介入群)と倫理面を考慮した最低限のリハビリ実施群(非介入群)に無
作 為 に 割 り 付 け た .検 討 項 目 は ,腰 痛・下 肢 痛・し び れ の VAS,腰 椎 の 前・後 屈 可 動 性 ,ODI
ス コ ア お よ び サ ブ・ス コ ア ,SF36 の 8 下 位 尺 度 ,BS-POP,不 安 の 程 度 な ど と し た .検 討 時 期
は ,術 前 ,術 後 5 日 ,2 週 ,1・3・6・12 ヶ 月 と し た .統 計 的 解 析 は ,分 割 プ ロ ッ ト デ ザ イ ン
の ANOVA( SP-ANOVA) , 尤 度 比 基 準 に よ る 多 重 ロ ジ ス テ ィ ッ ク 回 帰 分 析 を 適 用 し た . 有 意 水
準 は 5% と し た . な お , 本 調 査 は え に わ 病 院 倫 理 委 員 会 お よ び 弘 前 大 学 大 学 院 医 学 研 究 科 倫
理 委 員 会 の 承 認 を 受 け 実 施 し た .介 入 群 25 例 ,非 介 入 群 24 例 で あ っ た .SP-ANOVA で は BS-POP
の 患 者 用 ス コ ア と 腰 痛 VAS で 交 互 作 用 を 認 め た ( p< 0.05) . BS-POP の 患 者 用 ス コ ア で は ,
介 入 群 が 有 意 に 良 好 で あ っ た( p< 0.05).腰 痛 VAS は ,control 群 に お い て 術 後 3 ヶ 月・12
ヶ 月 で 有 意 な 悪 化 が 認 め ら れ た( p< 0.05).多 重 ロ ジ ス テ ィ ッ ク 回 帰 分 析 で は ,術 後 1 ヶ 月
で SF36 MH( オ ッ ズ 比 : 1.6) , 下 肢 痛 VAS( 1.1) , 3 ヶ 月 で SF36 PF( 1.3) , 下 肢 痛 VAS
( 1.1) , 6 ヶ 月 で ODI の 物 の 挙 上 ( 6.8) , ODI ス コ ア ( 1.7) , 12 ヶ 月 で 不 安 ( 12.8) ,
SF36 GH( 1.2) ・ VT( 1.2) , し び れ VAS( 1.1) が 抽 出 さ れ た ( p< 0.05) .介 入 群 で は 腰 痛
VAS・ BS-POP の 患 者 用 ス コ ア ・ QOL・ 不 安 の 改 善 が control 群 に 比 べ 良 好 で あ っ た . 従 っ て ,
術 後 早 期 か ら の 積 極 的 な リ ハ ビ リ は , 精 神 ・ 心 理 的 側 面 や QOL の 改 善 , 腰 痛 の 悪 化 予 防 に 有
効である.
⑥ 宮 城 島 一 史 ,対 馬 栄 輝 ,石 田 和 宏 ,他 :腰 椎 固 定 術 後 1 年 の健 康 関 連 QOL に影 響 する術 前 因
子 の検 討 (第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 )
《要 旨 》
近 年 では様 々な疾 患 に対 する治 療 効 果 判 定 として,広 く世 界 的 に健 康 関 連 QOL(HRQOL)の評 価
である SF-36 が用 いられている.腰 椎 固 定 術 後 においても,SF-36 が向 上 する効 果 があるとの報 告 が
多 くなっている.しかし,本 邦 においては腰 椎 固 定 術 後 の HRQOL に何 が影 響 しているか,関 連 する因
子 を検 討 した報 告 は皆 無 である.そこで,HRQOL に影 響 を及 ぼす術 前 の因 子 を明 らかにできれば,
理 学 療 法 の一 助 になると考 えた.本 研 究 の目 的 は,腰 椎 固 定 術 後 1 年 時 の HRQOL に影 響 する術前
因 子 を明 らかにし,理 学 療 法 の参 考 とすることである.対 象 は,当 院 で 2009 年 4 月 1 日 から 2011 年
3 月 31 日 までに腰 椎 固 定 術 を実 施 し,術 後 1 年 以 上 経 過 した 624 例 中 ,3 椎 間 以 上 の症 例 を除 き,
記 録 の不 備 がない 94 例 (年 齢 69.0±9.3 歳 ,男 性 37 例 ,女 性 57 例 )とした.HRQOL の評 価 として
SF-36v2 を使 用 した.検 討 項 目 は,術 前 の性 別 ,年 齢 ,BMI,職 業 ,同 居 家 族 ,喫 煙 ,他 部 位 の整形
外 科 疾 患 の既 往 ,合 併 症 ,腰 椎 手 術 の既 往 ,膀 胱 機 能 ,下 肢 筋 力 (MMT),ODI sub score(痛 みの
強 さ,身 の回 りのこと,物 を持 ち上 げること,歩 くこと,座 ること,立 っていること,睡 眠 ,社 会 生 活 ,乗 り
物 での移 動 ),SF-36 の 8 下 位 尺 度 (身 体 機 能 :PF,日 常 役 割 機 能 -身 体 -:RP,身 体 の痛 み:BP,全
体 的 健 康 感 :GH,活 力 :VT,社 会 生 活 機 能 :SF,日 常 役 割 機 能 -精 神 -:RE,心 の健 康 :MH)とした.
統 計 的 検 討 は,術 後 1 年 時 の SF-36 の 8 下 位 尺 度 を従 属 変 数 ,その他 の術 前 の検 討 項 目 を独 立 変
数 とした正 準 相 関 分 析 を用 いた.第 1 正 準 変 量 (正 準 相 関 係 数 0.786)は,GH(正 準 負 荷 量 0.825),
MH(0.543),ODI の「社 会 生 活 」(0.468),SF(0.432),性 別 (0.352)の順 に術 後 1 年 の GH(0.795)・
MH(0.737)・SF(0.543)へ高 く影 響 していた.第 2 正 準 変 量 (0.753)は,他 部 位 の整 形 外 科 疾 患 の既 往
(0.398) に 術 後 1 年 の VT(0.524) が 高 く 影 響 し て い た . 第 3 正 準 変 量 (0.735) は , 年 齢 (0.461) ,
PF(0.422) , 同 居 家 族 (0.354) , ODI の 「 歩 く こ と 」 (0.349) , 下 肢 筋 力 (0.343) の 順 に 術 後 1 年 の
PF(0.771)・RP(0.690)・RE(0.564)へ高 く影 響 していた.本 研 究 の結 果 より,腰 椎 固 定 術 後 1 年 時 の
HRQOL には術 前 の因 子 が大 きく影 響 することを確 認 できた.第 1,2 正 準 変 量 の結 果 より,術 前 の精
神 的 QOL が低 下 している女 性 ,他 部 位 の整 形 外 科 疾 患 の既 往 がある症 例 は術 後 1 年 時 の精 神的
QOL が低 くなると考 えた.術 前 の不 良 な精 神 的 QOL は術 後 成 績 不 良 との報 告 (Cobo Sariano J;
2010)を支 持 した結 果 となった.また,第 3 正 準 変 量 の結 果 より,高 齢 で独 居 ,術 前 に入 浴 ・着 替 えな
どの活 動 が困 難 ,下 肢 筋 力 が低 い症 例 ,腰 痛 や下 肢 痛 のために歩 行 が困 難 な症 例 は,術 後 1 年 時
の身 体 的 QOL が低 くなると考 えた.以 上 より,術 前 の SF-36,性 別 ,年 齢 ,同 居 家 族 ,他 部 位 の整形
外 科 疾 患 の既 往 ,下 肢 筋 力 ,ODI の「歩 くこと」,「社 会 生 活 」の情 報 を踏 まえて理 学 療 法 を実 施 すべ
きである.高 齢 で独 居 ,術 前 に入 浴 ・着 替 えなどの活 動 が困 難 な症 例 は,術 後 にも ADL 低 下 が予 想
され,術 後 早 期 から退 院 後 の生 活 を想 定 した積 極 的 な ADL 指 導 が重 要 である.他 部 位 の整 形 外 科
疾 患 に関 しては,術 後 早 期 からの問 題 点 となり得 ることから,術 後 早 期 からの理 学 療 法 が必 要 と考 え
る.また,術 前 から下 肢 筋 力 が低 く,腰 痛 や下 肢 痛 のために歩 行 が困 難 な症 例 も,術 前 評 価 を踏 まえ
た術 後 早 期 からの関 わりが重 要 であるが,手 術 により改 善 されることも予 想 される.今 後 は術 後 の因 子
を検 討 することが課 題 となる.本 研 究 は,本 邦 の腰 椎 固 定 術 後 理 学 療 法 の参 考 となり得 る.術 後 1 年
時 の HRQOL と関 連 する因 子 を踏 まえ,術 後 の理 学 療 法 を実 施 すべきである.
⑦ 葉 清規, 対馬 栄輝, 森島 英志, 村瀬 正昭, 林 義裕, 清水 公治, 大石 陽介:
腰 椎 疾 患 手 術 患 者 の 機 能 面 と 健 康 関 連 Q O L の 関 係 に つ い て. 第 4 8 回 日 本 理 学 療 法 学
術大会.
《要 旨 》
本 研 究 の 目 的 は 、 腰 椎 疾 患 につ いての 術 前 の 健 康 関 連 Q OL の 評 価 で ある SF3 6 v2 と 機 能
面 の 評 価 で ある J OA s c ore と の 関 係 を 調 査 す ることで あ る 。 対 象 は 当 院 で 腰 椎 疾 患 にて 手 術 、
術 後 後 療 法 を 施 行 し た 1 9 4 3 例 のう ち 、 術 前 に S F 3 6 v2 と JO A s c o r e を 評 価 可 能 で あっ た 3 4 5
例 と した 。 疾 患 内 訳 は腰 椎 椎 間 板 ヘル ニ ア( LD H) 1 5 6 例 、 腰 部 脊 柱 管 狭 窄 症 1 5 3 例 、 腰 椎
変 性 す べ り 症 36 例 ( 腰 部 脊 柱 管 狭 窄 症 と 、 腰 椎 変 性 すべ り 症 を まとめ て LD D) で あった 。LD H
群 、LDD 群 のそ れ ぞれ の JO A s co re の 総 合 得 点 と 、 SF 3 6 v2 の 下 位 尺 度 値 と の 関 係 に つ いて
相 関 係 数 も し く は 順 位 相 関 係 数 に て 検 定 し た 。 結 果 、 術 前 の LD H 群 で は JO A s co r e が
SF36 v2 の 身 体 機 能 と のみ 相 関 が あった 。 一 方 、 術 前 の LDD 群 に おいては SF 3 6 v2 の6 つ の 下
位 尺 度 値 と 相 関 が あっ た。こ れは L DH 群 では 主 症 状 の 疼 痛 によ り 多 く の 機 能 障 害 が 生 じ ている
一 方 、LD D 群 で 、 退 行 変 性 疾 患 に 基 づく 機 能 障 害 が 生 じ ている ことと 関 連 が あると 考 えら れる 。
即 ち 、 SF3 6 v2 の 各 ド メ イ ン は 慢 性 的 な 機 能 障 害 と は 関 連 性 が 強 く 、 急 性 、 亜 急 性 の 疼 痛 を 主
体 と し た 機 能 障 害 に 対 す る Q O L は 反 映 し な い 。 機 能 障 害 は Q OL と 関 連 す る と 考 え れ ば 、
SF36 v2 は 腰 椎 慢 性 疾 患 の 評 価 に 適 して いると 考 えら れる 。
⑧小 俣 純 一 ,対 馬 栄 輝 ,遠 藤 達 矢 ,遠 藤 浩 一 ,鶴 見 麻 里 子 ,岩 渕 真 澄 ,白 土 修 ,伊 藤 俊
一 : 腰 椎 変 性 疾 患 に 対 す る 運 動 療 法 の 意 義 - O s w e st r y D i s a b i li t y In d ex に 影 響 を 及 ぼ す 因
子 か ら の 検 討 - . 第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会
≪要 旨 ≫
本 研 究 は,対 象 は会 津 医 療 センター整 形 外 科 を受 診 した腰 椎 変 性 疾 患 患 者 43 名 として,腰 椎 変 性
疾 患 患 者 における如 何 なる因 子 が ODI に影 響 を及 ぼすかを解 析 し、腰 椎 変 性 疾 患 に対 する運 動 療
法 の臨 床 的 意 義 を検 討 することを目 的 とした.評 価 項 目 を,ODI,機 能 的 項 目 として体 幹 屈 曲 筋 力 お
よび伸 展 筋 力 ,Finger Floor Distance,疼 痛 の項 目 として腰 痛 安 静 時 VAS,腰 痛 動 作 時 VAS,生 活
の項 目 として生 活 様 式 (寝 具 と生 活 ),農 作 業 の有 無 として,重 回 帰 分 析 を用 いて解 析 した.結 果 は,
体 幹 伸 展 筋 力 と安 静 時 VAS が最 も ODI に影 響 を与 える因 子 であることが判 明 した.体 幹 伸 展 筋 力 の
向 上 と疼 痛 軽 減 が腰 痛 患 者 の QOL 改 善 ために重 要 であることを示 した。これらは運 動 療 法 の最 大 の
目 的 でもあり、その臨 床 的 意 義 の拠 り所 になると考 える.
⑨奈 川 英 美 対 馬 栄 輝 石 田 水 里 小 玉 裕 治 岩 田 学 :脳 卒 中 患 者 に対 する歩 容 評 価 表 の信 頼 性
と相 互 互 換 性 について.第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 .
《要 旨 》
3 つの歩 容 評 価 表 について,検 者 間 信 頼 性 を比 較 し,相 互 互 換 性 について検 討 することを目 的 とし,
理 学 療 法 士 18 名 を検 査 者 ,脳 卒 中 患 者 4 名 を被 検 者 とした.被 検 者 の歩 行 を撮 影 したビデオ映 像
を検 査 者 に観 察 させ,TGA9 項 目 (2 段 階 評 価 または 3 段 階 評 価 ),WGS14 項 目 (3 段 階 評 価 または 4
段 階 評 価 ,5 段 階 評 価 ),RVGA20 項 目 (4 段 階 評 価 または 7 段 階 評 価 )によって評 価 させた.検 者 間
信 頼 性 はκ係 数 及 び W 係 数 は TGA,WGS,RVGA の順 に高 い値 を示 した.また各 歩 容 評 価 表 の相
互 互 換 性 は低 く,各 評 価 表 で定 義 される歩 容 に差 があり,脳 卒 中 患 者 の歩 容 評 価 として一 定 性 がな
いことが明 らかとなった.
⑩ 小 玉 裕 治 , 対 馬 栄 輝 , 石 田 水 里 , 奈 川 英 美: 負 荷 を 変 え た 時 の 大 腿 直 筋 ・ 内 側 広 筋 の 電 気
力 学 的 遅 延 の 変 化 に つ い て ( 第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 )
《要旨》
膝 関 節 伸 展 筋 を 対 象 と し て 関 節 運 動 に 外 部 負 荷 を 与 え た 時 の 電 気 力 学 的 遅 延( EMD)
を 測 定 し , EMD が 変 化 す る か ど う か , ま た ど の よ う に 変 化 す る か を 検 討 す る こ と を 目
的 と し て 行 わ れ た .対 象 は 健 常 成 人 18 名 と し た .対 象 者 の 右 大 腿 直 筋 部 ,内 側 広 筋 部 に 表
面 電 極 を 貼 り 付 け ,踵 後 面 部 に 設 置 し た テ ー プ ス イ ッ チ を 用 い て ,膝 関 節 伸 展 運 動 の 際 の EMD
を 測 定 し た . 測 定 の 条 件 は ( 1) 外 部 負 荷 な し ( 無 負 荷 ) , ( 2) 下 腿 遠 位 部 で 内 外 果 直 上 部
へ の 2kg の 重 錘 負 荷( 2kg 負 荷 ),( 3)下 腿 を 膝 関 節 伸 展 方 向 に 500g で 牽 引 (- 0.5kg 負 荷 )
と し た . (1) ~ (3) の 負 荷 条 件 に よ る EMD の 差 を み る た め に Tukey の HSD 検 定 ま た は
Games-Howell の 検 定 を 用 い た .結 果 と し て ,大 腿 直 筋 ,内 側 広 筋 と も に 外 部 負 荷 の 増 加 に よ
り EMD も 増 加 す る こ と が 明 ら か に な っ た .
⑪関 裕 也 対 馬 栄 輝 :デジタルビデオ画 像 を用 いた矢 状 面 上 の歩 行 解 析 における膝 関 節 角 度 の測
定 について-ゴム製 ベルトを利 用 したマーカー固 定 における測 定 精 度 の検 討 -.第 48 回 日 本 理 学 療 法
学術大会.
《要 旨 》
本 研 究 は,基 礎 実 験 として健 常 成 人 10 名 を対 象 に,歩 行 時 下 肢 関 節 の角 度 測 定 を想 定 して,衣
服 を着 た状 態 でマーカーをベルト固 定 した場 合 (服 あり条 件 )と肌 を露 出 した場 合 (服 なし条 件 )の再
現 性 に違 いがあるかを検 討 した.関 節 角 度 の測 定 には民 生 用 のデジタルビデオカメラ(DVTR)を用 い
た.DVTR の撮 影 画 面 に対 して平 行 な約 4m の歩 行 路 を至 適 歩 行 速 度 で歩 行 させた時 の立 脚 相 と遊
脚 相 の膝 関 節 角 度 を ImageJ(freeware)で測 定 し,両 条 件 間 の測 定 角 度 の差 の検 定 と相 関 係 数 を
求 めた.その結 果 ,両 条 件 間 で立 脚 相 ,遊 脚 相 ともに有 意 差 が認 められなかった.差 の 95%信 頼 区
間 は,立 脚 相 で-2.32~0.96,遊 脚 相 で-1.54~1.97 であった.相 関 係 数 は,立 脚 相 で r=0.86,遊 脚
相 で r=0.96 であった.以 上 より,服 あり条 件 と服 なし条 件 の測 定 角 度 の再 現 性 に違 いはないと言 え
る.
⑫家 入 章 ,対 馬 栄 輝 ,石 田 和 宏 ,他 :徒 手 筋 力 測 定 器 を用 いた股 関 節 外 転 筋 力 測 定 の検 討 ~人 工
股 関 節 全 置 換 術 後 患 者 を対 象 に~,第 40 回 日 本 股 関 節 学 会 抄 録 集 ,p356,2013.(第 40 回 日 本
股関節学会)
《要 旨 》
人 工 股 関 節 全 置 換 術 (THA)後 患 者 を対 象 に,徒 手 筋 力 測 定 器 (HHD)を用 いて股 外 転 筋 力 を
測 定 した際 の検 者 内 信 頼 性 および固 定 法 の違 いによる測 定 値 の特 徴 を明 らかにすることを目 的 とし
た.対 象 は,当 院 で非 術 側 に進 行 期 以 上 の変 形 性 股 関 節 症 の合 併 がなく,術 前 ,退 院 時 (術 後 2 週
時 ),初 回 検 診 時 (術 後 7 週 時 )に同 一 検 者 により測 定 を行 えた,後 側 方 侵 入 法 による初 回 片 側 THA
症 例 20 名 (58.3±7.4 歳 ,BMI24.8±4.2,全 例 女 性 )とした.検 者 は男 性 ,BMI23.6,利 き手 握 力
59kg の者 とした.股 外 転 筋 力 の測 定 は,被 検 者 を背 臥 位 とさせ,HHD を検 査 側 大 腿 遠 位 外 側 部 に
当 て,徒 手 で固 定 した方 法 (徒 手 固 定 法 )と固 定 用 ベルトで固 定 した方 法 (ベルト固 定 法 )の 2 通 りで 3
回 測 定 した.統 計 的 解 析 は,検 者 間 信 頼 性 の検 討 には ICC,測 定 値 の経 過 観 察 には差 の検 定 として
対 応 のある t-検 定 ,多 重 比 較 補 正 として Shaffer の方 法 を用 いた.有 意 水 準 は 5%とした.結 果 ,徒 手
固 定 法 の ICC(1.1)は,術 前 0.91,術 後 2 週 時 0.96,術 後 7 週 時 0.94 であった.ベルト固 定 法 は,
0.95,0.97,0.94 であった.徒 手 固 定 法 の測 定 値 (N)は,術 前 85.2±18.8,術 後 2 週 時 82.4±24.4,
術 後 7 週 時 106.5±27.2 であった.ベルト固 定 法 は,110.1±24.6,98.7±30.1,129.6±28.4 であっ
た.両 測 定 方 法 とも術 後 2 週 時 から 7 週 時 にかけて有 意 に変 化 した(徒 手 固 定 法 の効 果 量 d=1.26,
ベルト固 定 法 d=1.49).両 測 定 方 法 とも高 い検 者 内 信 頼 性 を示 し,術 後 2 週 時 から 7 週 時 にかけて
の変 化 を捉 えることができたため,臨 床 でも有 用 な方 法 である.
⑬ 石 田 和 宏 ,対 馬 栄 輝 ,宮 城 島 一 史 ,他: 腰 椎 椎 間 板 ヘ ル ニ ア 術 後 の 非 特 異 的 腰 痛 に 影 響 す る
要 因 に つ い て ( 第 21 回 日 本 腰 痛 学 会 )
《要 旨 》
第 20 回 の 本 学 会 に て , 我 々 は 腰 椎 椎 間 板 ヘ ル ニ ア ( LDH) 摘 出 術 後 の 非 特 異 的 腰 痛 の 予 防
として,術後早期からの積極的な理学療法が有効であることを報告した.本研究の目的は,
LDH 術 後 1 年 時 の 非 特 異 的 腰 痛 に 影 響 す る 術 後 早 期 の 要 因 を 明 ら か に し , 理 学 療 法 の 具 体 的
な 内 容 に 関 す る 一 助 を 得 る こ と で あ る .対 象 は ,H20 年 7 月 ~ H22 年 8 月 ま で に え に わ 病 院 に
て LDH 摘 出 術 目 的 で 入 院 し た 症 例 と し た . 術 後 の 理 学 療 法 は , 倫 理 面 を 考 慮 し た 最 低 限 の 内
容 と し ,入 院 期 間 は 術 後 10~ 14 日 ,退 院 後 は 術 後 1 年 時 ま で 定 期 的 な 評 価 を 行 っ た .本 研 究
に 同 意 し た 者 は 23 例( 男 13 例 ,女 10 例 ),平 均 年 齢 39.4±10.7 歳 で あ っ た .検 討 項 目 は ,
年齢,性別,罹病期間,職業,術式,職業・スポーツ復帰の有無,腰痛・下肢痛・しびれの
程 度 の VAS,腰 椎 前・後 屈 可 動 性 ,BS-POP,ODI score お よ び sub-score な ど と し た .統 計 的
解 析 は , 術 後 1 年 時 の 腰 痛 VAS を 従 属 変 数 , 退 院 時 , 術 後 1・ 3・ 6 ヶ 月 時 の そ の 他 の 検 討 項
目を独立変数としたステップワイズ法による重回帰分析を時期別に実施した.有意水準は 5
%とした.なお,本調査はえにわ病院倫理委員会および弘前大学大学院医学研究科倫理委員
会 の 承 認 を 受 け 実 施 し た . 標 準 偏 回 帰 係 数 は , 退 院 時 で は 下 肢 痛 0.47 , 1 ヶ 月 で は ODI
sub-score“ 座 る こ と ”0.51,3 ヶ 月 で は ODI sub-score“ 痛 み ”0.56,6 ヶ 月 で は ODI sub-score
“ 座 る こ と ”0.56 で あ っ た( p< 0.05). 本 研 究 の 結 果 か ら ,術 後 1 年 時 の 非 特 異 的 腰 痛 に
対しては,術後早期からの下肢痛を中心とした疼痛に加え,“座ること”の影響が大きかっ
た .先 行 研 究 に て ,我 々 は 術 後 早 期 の“ 座 る こ と ”の 困 難 度 が 高 い 者 ほ ど ,術 後 1 ヶ 月 の ODI
score が 不 良 で あ っ た と 報 告 し て い る .つ ま り ,LDH 術 後 で は ,術 後 早 期 か ら の 疼 痛 管 理 と 坐
位姿勢の指導を重視することで慢性的な非特異的腰痛を予防できる可能性がある.
⑭ 石 田 和 宏 , 対 馬 栄 輝 , 宮 城 島 一 史 , 他 : 腰 部 疾 患 手 術 例 に お け る Fear-Avoidance Beliefs
Quetionnaire( FABQ) の 変 化 ( 第 21 回 日 本 腰 痛 学 会 )
《要 旨 》
Fear-Avoidance Beliefs Questionnaire( FABQ) は , 腰 痛 患 者 の 痛 み に 対 す る 恐 怖 回 避 思
考 の 評 価 尺 度 と し て 世 界 的 に 使 用 さ れ て い る .本 邦 で も ,2011 年 に 言 語 的 妥 当 性 を 担 保 し た
翻 訳 版 が 作 成 さ れ た が , FABQ を 用 い た 国 内 の 臨 床 報 告 は 殆 ど 存 在 し な い . 本 研 究 の 目 的 は ,
腰 部 疾 患 手 術 例 を 対 象 と し ,FABQ の 術 前 後 の 変 化 に 関 し て 調 査 す る こ と で あ る .対 象 は ,2012
年 4 月 ~ 2013 年 3 月 ま で に 当 院 に て 腰 部 疾 患 に 対 し 手 術 が 行 わ れ た 641 例 中 ,記 録 の 不 備 を
除 い た 491 例 を 母 集 団 と し た .サ ン プ ル サ イ ズ は ,検 出 力 80% ,α = 0.05,効 果 量 を 中 程 度
と し て 算 出 し ,母 集 団 か ら 乱 数 表 を 用 い て 無 作 為 に 36 例 を 抽 出 し た .検 討 項 目 は ,術 前 ,退
院 時 ( 術 後 10~ 21 日 ) の FABQ, 腰 痛 ・ 下 肢 痛 ・ し び れ の VAS と し た . ま た , 退 院 時 の FABQ
に影響する因子を検討するため,年齢,性別,診断名,術式,職業,入院期間,罹病期間,
職 業 , 整 形 疾 患 の 既 往 , 内 科 合 併 症 , 同 居 者 の 有 無 , 下 肢 筋 力 , BS-POP, FIM, ODI score も
調 査 し た .統 計 的 解 析 は ,術 前・退 院 時 の 比 較 に は 対 応 の あ る t 検 定 ,Wilcoxon の 符 号 付 順
位 検 定 を 用 い た .ま た ,退 院 時 の FABQ を 従 属 変 数 ,術 前・退 院 時 の そ の 他 の 検 討 項 目 を 独 立
変 数 と し た ス テ ッ プ ワ イ ズ 法 に よ る 重 回 帰 分 析 を 実 施 し た . 有 意 水 準 は 5% と し た . 術 前 と
退 院 時 の 比 較 で は ,腰 痛・下 肢 痛・し び れ の VAS は 明 ら か な 改 善 を 示 し た が ,FABQ は 有 意 に
悪 化 し て い た . 標 準 偏 回 帰 係 数 は , 術 前 の FABQ が 0.50, 年 齢 が 0.32 で あ っ た ( と も に p<
0.05) . 手 術 の 主 目 的 の 一 つ で あ る 腰 痛 ・ 下 肢 痛 ・ し び れ は , 術 後 早 期 か ら 著 明 な 改 善 を 示
すが,恐怖回避思考は逆に悪化していた.つまり,今回調査した退院時では,通常の生活レ
ベ ル に 戻 っ て い な い た め ,む し ろ 不 安・恐 怖 心 が 高 ま っ て い た も の と 推 察 す る .FABQ は ,退
院後の中・長期的な経過観察が特に重要である.
⑮宮 城 島 一 史 ,対 馬 栄 輝 ,石 田 和 宏 ,他 :腰 椎 後 方 手 術 後 の遺 残 下 肢 症 状 に対 する初 回 電 気 療 法
の即 時 効 果 に影 響 する因 子 (第 21 回 日 本 腰 痛 学 会 )
《要 旨 》
本 研 究 の目 的 は,腰 椎 後 方 手 術 後 の遺 残 下 肢 症 状 に対 する初 回 電 気 療 法 の即 時 効 果 に影 響 す
る因 子 を検 討 することである.対 象 は,当 院 で 2011 年 10 月 から 2012 年 12 月 までに腰 椎 後 方 手 術 を
実 施 した 734 例 中 ,演 者 が担 当 した 100 例 のうち,殿 部 から末 梢 に症 状 が遺 残 した 50 例 とした.使 用
機 器 はスーパーテクトロン HX606(テクノリンク社 製 )とし,遺 残 症 状 部 位 に 10 分 間 電 気 療 法 を実 施 し
た.術 後 5~7 日 目 の初 回 電 気 療 法 直 後 に「良 くなった」,「変 わらない」,「悪 くなった」の 3 段 階 で即
時 効 果 を調 査 し,「良 くなった」例 を即 時 効 果 有 とした.検 討 項 目 は,性 別 ,年 齢 ,BMI,術 式 (除 圧 ・
固 定 ),MOB の有 無 ,罹 病 期 間 ,術 前 の患 者 用 ・治 療 者 用 BS-POP,下 肢 筋 力 ,ODI,術 前 ・初 回 電
気 療 法 前 の遺 残 下 肢 症 状 の VAS および足 部 の症 状 の有 無 とした.その後 はプロトコールに準 じ,運
動 療 法 ,ADL 指 導 ,電 気 療 法 を術 後 2~3 週 の退 院 時 まで継 続 した.統 計 的 解 析 は,従 属 変 数 を初
回 電 気 療 法 の即 時 効 果 の有 無 ,独 立 変 数 をその他 の検 討 項 目 とし,尤 度 比 検 定 (変 数 増 加 法 )によ
る多 重 ロジスティック回 帰 分 析 を適 用 した.有 意 水 準 は 5%とした.即 時 効 果 有 33 例 (66%),無 17 例
(34%)であり,悪 化 例 は存 在 しなかった.即 時 効 果 有 が有 意 に多 い結 果 (χ 2 検 定 で p<0.05)となっ
た.多 重 ロジスティック回帰 分 析 の結 果 ,治 療 者 用 BS-POP(オッズ比 1.41),初 回 電 気 療 法 前 の足 部
の症 状 (オッズ比 9.11)が選 択 された.初 回 電 気 療 法 の即 時 効 果 を認 めた症 例 は 66%と多 く,治 療 者
用 BS-POP が良 好 ,初 回 電 気 療 法 前 に足 部 の症 状 がないという特 徴 が示 された.足 部 の症 状 は改 善
しにくい,治 療 者 用 BS-POP が高 いほど術 後 の治 療 成 績 が不 良 という過 去 の報 告 を支 持 した結 果 とな
った.以 上 より,腰 椎 後 方 手 術 後 の遺 残 下 肢 症 状 に対 する電 気 療 法 は,心 理 社 会 的 因 子 の存 在 や
足 部 の症 状 の有 無 を考 慮 して治 療 を行 えば,即 時 効 果 が期 待 できると考 える.
⑯小 俣 純 一 ,対 馬 栄 輝 ,遠 藤 達 矢 ,遠 藤 浩 一 ,鶴 見 麻 里 子 ,岩 渕 真 澄 ,白 土
修 ,伊 藤 俊
一 : 腰 部 柔 軟 性 評 価 - O tt te st の信 頼 性 の 検 証 - . 第 21 回 日 本 腰 痛 学 会
≪要 旨 ≫
本 研 究 は,対 象 を腰 背 部 に疼 痛 を有 しない健 常 成 人 男 性 20 名 とし胸 部 柔 軟 性 評 価 である Ott test
の信 頼 性 を検 証 して,臨 床 評 価 としての利 便 性 を示 すことを目 的 とした.Ott test の方 法 は,立 位 で体
幹 正 中 位 の肢 位 において第 7 頚 椎 棘 突 起 と第 7 頚 椎 棘 突 起 から 30 ㎝下 方 の 2 点 を用 いて,屈 曲 時
および伸 展 時 の距 離 をメジャーにて測 定 する.検 者 3 名 にて各 々3 回 測 定 した.統 計 的 解 析 は ICC
(1,1)・ICC(2,1)を用 いて,検 者 内 および検 者 間 での信 頼 性 を解 析 した.結 果 は,屈 曲 および伸 展 の
ICC(1,1),ICC(2,1)は高 値 であり,検 者 内 ,検 者 間 ともに高 い信 頼 性 であった.臨 床 において胸 部 の
柔 軟 性 評 価 として用 いることが可 能 であると考 えられる.近 年 の高 齢 化 社 会 において円 背 などの姿 勢
不 良 を伴 う患 者 の脊 柱 の柔 軟 性 評 価 は非 常 に重 要 であり,治 療 効 果 判 定 など臨 床 評 価 に応 用 して
いくことが望 ましいと考 える.
⑰葉 清 規 , 対 馬 栄 輝 , 森 島 英 志 , 清 水 公 治 , 村 瀬 正 昭 , 大 石 陽 介 :腰 椎 変 性 疾 患
に 対 す る 腰 椎 固 定 術 前 後 の 静 的 バ ラ ンス と脊 柱 ア ラ イメ ン ト に ついて . 第 2 1 回 日 本 腰 痛 学 会 .
《要 旨 》
本 研 究 の目 的 は、腰 椎 変 性 疾 患 に対 する腰 椎 固 定 術 前 後 の脊 柱 アライメントの変 化 が静 的
バランスに与 える影 響 について調 査 することである。対 象 は腰 部 脊 柱 管 狭 窄 症 、腰 椎 変 性 辷 り
症 にて腰 椎 固 定 術 を施 行 した 38 例 とした。静 的 バランスは重 心 動 揺 計 、脊 椎 アライメントは
Sp ina l Mou se を 用 いて 測 定 し 、 術 前 、 退 院 時 の 比 較 を、 対 応 の ある t 検 定 も しく は W i l co xo n
s igned r an k te st で 検 定 した 。 また 重 心 動 揺 計 の 変 化 値 を 従 属 変 数 、 脊 椎 アライ メ ント の 変 化
値 を独 立 変 数 として重 回 帰 分 析 を実 施 した。結 果 、退 院 時 の重 心 動 揺 検 査 では、外 周 面 積 、
矩 形 面 積 で術 前 と比 較 し低 値 を示 した。脊 椎 アライメント計 測 では、腰 椎 前 弯 角 、仙 骨 傾 斜 角
で術 前 と比 較 し減 少 を示 した。また重 回 帰 分 析 において、外 周 面 積 、矩 形 面 積 に対 して全 体
の傾 斜 角 が影 響 を与 えていた。この結 果 は、脊 柱 アライメントで全 体 の傾 斜 角 が前 方 へ変 位 す
ると重 心 動 揺 面 積 が増 大 することを示 しており、腰 椎 変 性 疾 患 患 者 の静 的 バランスの改 善 には
重 心 の 後 方 移 動 が 必 要 で ある こと が 示 唆 された 。
⑱小 俣 純 一 ,対 馬 栄 輝 ,遠 藤 達 矢 ,遠 藤 浩 一 ,鶴 見 麻 里 子 ,高 橋 諒 ,津 布 子 夏 実 ,岩 渕
真 澄 ,白 土 修 ,伊 藤 俊 一 :姿 勢 の違 いが四 つ這 いトレーニングに及 ぼす影 響 ”表 面 筋 電 図 を
用 いた検 討 ”.第 9 回 日本理学療法腰痛研究会
≪要 旨 ≫
本 研 究 は,対 象 を腰 背 部 に疼 痛 を有 しない健 常 成 人 男 性 34 名 として,四 つ這 い姿 勢 を 1.normal
position,2.low position,3.high position の 3 種 類 に分 け,各 姿 勢 における体 幹 筋 の筋 活 動 を筋
電 図 学 的 に検 証 し,四 つ這 いトレーニングの治 療 目 的 を明 らかにすることを目 的 とした.3 種 類 の四 つ
這 いにおいて,片 側 上 肢 挙 上 ,片 側 下 肢 挙 上 ,上 下 肢 対 側 挙 上 の運 動 を表 面 筋 電 計 を用 いて評 価
した.表 面 筋 電 計 において,胸 部 ・腰 部 傍 脊 柱 筋 ,多 裂 筋 ,腹 直 筋 ,外 腹 斜 筋 を導 出 し,MMT を基
準 とした%IEMG を算 出 した.統 計 学 的 解 析 は,各 姿 勢 における導 出 筋 の%IEMG を一 般 線 形 モデル
を用 いて解 析 した.結 果 は,片 側 上 肢 挙 上 における挙 上 側 の胸 部 傍 脊 柱 が low position で%IEMG
が高 値 であった.片 側 下 肢 挙 上 における挙 上 側 の腰 部 傍 脊 柱 筋 と多 裂 筋 は normal position と high
position の%IEMG が高 値 であった.上 下 肢 対 側 挙 上 における上 肢 挙 上 側 の胸 部 傍 脊 柱 筋 は片 側
上 肢 挙 上 および片 側 下 肢 挙 上 時 に比 べて,%IEMG が高 かった.胸 部 傍 脊 柱 筋 に対 する選 択 的 治
療 として low position による片 側 上 肢 挙 上 ,腰 部 傍 脊 柱 筋 および多 裂 筋 に対 しては normal position
と high position が有 効 な治 療 アプローチであることが示 された.
⑲小 俣 純 一 ,対 馬 栄 輝 ,遠 藤 達 矢 ,遠 藤 浩 一 ,鶴 見 麻 里 子 ,高 橋 諒 ,津 布 子 夏 実 ,岩 渕
真 澄 , 白 土 修 , 伊 藤 俊 一 : T e rgu med @ 7 0 0 を 用 いた 体 幹 可 動 域 お よ び 筋 力 測 定 の 基 礎 デ ー
タの検 証 .第 9 回 日本理学療法腰痛研究会
≪要 旨 ≫
本 研 究 は,対 象 を腰 背 部 に疼 痛 を有 しない健 常 成 人 男 性 42 名 として,Tergumed @ 700 を用 いて体
幹 屈 曲 ・伸 展 ・側 屈 ・回 旋 の可 動 域 測 定 および筋 力 測 定 の再 現 性 を検 証 した.さらに Tergumed @ 700
の可 動 域 測 定 は日 本 整 形 外 科 学 会 制 定 の測 定 方 法 との関 係 ,筋 力 測 定 は表 面 筋 電 図 を用 いて体
幹 筋 の筋 活 動 を検 証 し,臨 床 での評 価 ・治 療 に応 用 する基 礎 データを示 すことを目 的 とした.
Tergumed @ 700 を用 いて体 幹 可 動 域 測 定 および体 幹 筋 力 測 定 を測 定 した.また,表 面 筋 電 図 を用 い
て,両 側 の胸 部 傍 脊 柱 筋 ,腰 部 傍 脊 柱 筋 ,多 裂 筋 ,腹 直 筋 ,外 腹 斜 筋 ,大 殿 筋 ,大 腿 二 頭 筋 ,大 腿
直 筋 の 8 筋 を導 出 筋 として測 定 した.統 計 的 解 析 は,再 現 性 には級 内 相 関 係 数 ICC(1.1),可 動 域
測 定 には相 関 係 数 ,%MVC は多 重 比 較 法 を用 いた.結 果 は,体 幹 可 動 域 測 定 ICC(1.1)が 0.973,
体 幹 筋 力 測 定 ICC(1.1)が 0.982 であった.日 本 整 形 外 科 学 会 制 定 の可 動 域 測 定 と各 々高 い相 関 が
あった.筋 力 測 定 時 の%MVC は,屈 曲 時 が両 側 の腹 直 筋 と外 腹 斜 筋 ,伸 展 時 が両 側 胸 ・腰 部 傍 脊
柱 筋 および多 裂 筋 ,側 屈 時 は同 側 の胸 部 ・腰 部 傍 脊 柱 筋 ,回 旋 時 は非 回 旋 側 の外 腹 斜 筋 と回 旋 時
は回 旋 側 の胸 部 傍 脊 柱 筋 が高 値 であった.Tergumed @ 700 の体 幹 可 動 域 測 定 および体 幹 筋 力 測 定
は高 い再 現 性 が得 られ,臨 床 における評 価 として用 いることができる機 器 であることが示 された.
⑳小 俣 純 一 ,対 馬 栄 輝 ,遠 藤 達 矢 ,遠 藤 浩 一 ,鶴 見 麻 里 子 ,岩 渕 真 澄 ,伊 藤 俊 一 ,白 土
修 : 腰 椎 変 性 疾 患 に 対 す る 運 動 療 法 の 意 義 - O s w e st r y D i s a b i li t y In d ex に 影 響 を 及 ぼ す 因
子 か ら の 検 討 - . 第 42 回 日 本 脊 椎 脊 髄 病 学 会
≪要 旨 ≫
本 研 究 は,対 象 は会 津 医 療 センター整 形 外 科 を受 診 した腰 椎 変 性 疾 患 患 者 43 名 として,腰 椎 変 性
疾 患 患 者 における如 何 なる因 子 が ODI に影 響 を及 ぼすかを解 析 し、腰 椎 変 性 疾 患 に対 する運 動 療
法 の臨 床 的 意 義 を検 討 することを目 的 とした.評 価 項 目 を,ODI,機 能 的 項 目 として体 幹 屈 曲 筋 力 お
よび伸 展 筋 力 ,Finger Floor Distance,疼 痛 の項 目 として腰 痛 安 静 時 VAS,腰 痛 動 作 時 VAS,生 活
の項 目 として生 活 様 式 (寝 具 と生 活 ),農 作 業 の有 無 として,重 回 帰 分 析 を用 いて解 析 した.結 果 は,
体 幹 伸 展 筋 力 と安 静 時 VAS が最 も ODI に影 響 を与 える因 子 であることが判 明 した.体 幹 伸 展 筋 力 の
向 上 と疼 痛 軽 減 が腰 痛 患 者 の QOL 改 善 ために重 要 であることを示 した。これらは運 動 療 法 の最 大 の
目 的 でもあり、その臨 床 的 意 義 の拠 り所 になると考 える.
21)遠 藤 達 矢 ,伊 藤 俊 一 ,対 馬 栄 輝 ,小 俣 純 一 ,岩 渕 真 澄 ,白 土 修 :ハンドヘルドダイナモメーター
による椅 座 位 での体 幹 伸 展 筋 力 測 定 ~円 背 高 齢 者 を対 象 として~,(第 21回 日 本 腰 痛 学 会 )
≪要 旨 ≫
本 研 究 は,当 院 整 形 外 科 受 診 歴 のある円 背 高 齢 者 19 名 を対 象 として,ハンドヘルドダイナモメータ
ー(以 下 HHD)を用 いた椅 座 位 での体 幹 伸 展 筋 力 測 定 が有 用 な測 定 であるか検 討 することを目 的 と
して行 われた.HHD 測 定 部 位 を T7 部 と脊 柱 後 彎 頂 椎 部 (以 下 ;頂 椎 部 )とし,それぞれの測 定 法 に
関 して検 者 内 ・間 信 頼 性 を検 討 するために級 内 相 関 係 数 (以 下 ICC)を用 いた.それぞれの測 定 方 法
の測 定 値 の関 係 を検 討 するために ICC(2,1)を用 いた.T7 部 抵 抗 で検 者 内 信 頼 性 ICC(1,1)=0.98,
検 者 間 信 頼 性 ICC(2,1)=0.98 と高 い信 頼 性 を示 した.また T7 部 と頂 椎 部 の筋 力 値 の比 較 では
ICC(2,1)=0.94 と測 定 位 置 の違 いで筋 力 値 の差 がないことがわかった.
22)遠 藤 達 矢 ,対 馬 栄 輝 ,小 俣 純 一 ,岩 渕 真 澄 ,白 土 修 ,伊 藤 俊 一 :ハンドヘルドダイナモメーター
を用 いた椅 座 位 での体 幹 筋 力 測 定 方 法 の検 討 , 理 学 療 法 学 , Vol.40( 大 会 特 別 号 No.1) p89 ,
2013(第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 )
≪要 旨 ≫
本 研 究 は,健 常 成 人 男 性 20 名 を対 象 として,椅 座 位 における体 幹 筋 力 測 定 の測 定 肢 位 ならびに
測 定 方 法 の違 いが測 定 値 と筋 活 動 に与 える影 響 を検 討 し,測 定 方 法 を確 立 することを目 的 として行
われた.体 幹 屈 曲 はハンドヘルドダイナモメーター(以 下 ;HHD)を徒 手 にて固 定 する徒 手 圧 迫 法 と専
用 ベルトにて牽 引 する徒 手 牽 引 法 を比 較 検 討 した.体 幹 伸 展 は徒 手 圧 迫 法 と壁 面 にて固 定 する壁
面 圧 迫 法 を比 較 検 討 した.また,骨 盤 位 を前 傾 ・中 間 ・後 傾 として比 較 した.検 討 項 目 は表 面 筋 電 図
を用 いて測 定 した筋 活 動 (%IEMG)と測 定 筋 力 値 とした.級 内 相 関 係 数 (以 下 ;ICC)を用 いて検 者
内 ・間 信 頼 性 を検 討 し,測 定 筋 力 値 と%IEMG には多 重 比 較 を用 いて比 較 検 討 した.体 幹 屈 曲 では
骨 盤 後 傾 での徒 手 圧 迫 方 法 が測 定 信 頼 性 も高 く,%IEMG が高 値 を示 した.体 幹 伸 展 では骨 盤 中
間 位 での壁 面 圧 迫 法 が測 定 信 頼 性 も高 く,%IEMG が高 値 を示 した.
23)遠 藤 達 矢 ,対 馬 栄 輝 ,小 俣 純 一 ,岩 渕 真 澄 ,白 土 修 ,伊 藤 俊 一 :円 背 を有 する高 齢 者 を対 象
としたハンドヘルドダイナモメーターを用 いた体 幹 伸 展 筋 力 測 定 法 の検 討 ,(第 31 回 東 北 理 学 療 法
学術大会)
≪要 旨 ≫
本 研 究 は,当 院 整 形 外 科 受 診 歴 のある円 背 高 齢 者 19 名 を対 象 として,ハンドヘルドダイナモメータ
ー(以 下 HHD)を用 いた椅 座 位 での体 幹 伸 展 筋 力 測 定 が円 背 (脊 柱 変 性 後 彎 )を有 する高 齢 者 に
対 しても信 頼 性 の高 い測 定 であるか検 討 することを目 的 として行 われた.HHD 測 定 部 位 を T7 部 と脊
柱 後 彎 頂 椎 部 (以 下 ;頂 椎 部 )とし,それぞれの測 定 法 に関 して検 者 内 ・間 信 頼 性 を検 討 するために
級 内 相 関 係 数 ( 以 下 ICC ) を 用 い た . 測 定 方 法 の 違 い に よ る 測 定 値 の 関 係 を 検 討 す る た め に
ICC(2,1)を用 いた相 関 と回 帰 式 を求 めた.T7 部 抵 抗 で検 者 内 信 頼 性 ICC(1,1)=0.984,検 者 間 信 頼
性 ICC(3,1)=0.985 と高 い信 頼 性 を示 した.また T7 部 と頂 椎 部 の筋 力 値 の関 係 では ICC(2,1)=0.97
と高 い相 関 を示 し,回 帰 式 ;(後 彎 部 筋 力 値 )=1.84602+0.94283*(T7 部 筋 力 値 )で表 された.円
背 を有 する高 齢 者 でも HHD を用 いた椅 座 位 体 幹 伸 展 筋 力 は測 定 信 頼 性 の高 い評 価 方 法 であり,
T7 部 を抵 抗 部 位 とすることで多 疾 患 患 者 や健 常 者 との比 較 が可 能 となる.
24)小 俣 純 一 ,対 馬 栄 輝 ,遠 藤 達 矢 ,遠 藤 浩 一 ,鶴 見 麻 里 子 ,岩 渕 真 澄 ,白 土 修 ,伊 藤 俊
一 : 姿 勢 の違 い が 四 つ這 い ト レーニ ン グに 及 ぼ す 影 響 ” 表 面 筋 電 図 を 用 いた検 討 ” . 第 31 回 東
北理学療法学術大会
≪要 旨 ≫
本 研 究 は,対 象 を腰 背 部 に疼 痛 を有 しない健 常 成 人 男 性 34 名 として,四 つ這 い姿 勢 を 1.normal
position,2.low position,3.high position の 3 種 類 に分 け,各 姿 勢 における体 幹 筋 の筋 活 動 を筋
電 図 学 的 に検 証 し,四 つ這 いトレーニングの治 療 目 的 を明 らかにすることを目 的 とした.3 種 類 の四 つ
這 いにおいて,片 側 上 肢 挙 上 ,片 側 下 肢 挙 上 ,上 下 肢 対 側 挙 上 の運 動 を表 面 筋 電 計 を用 いて評 価
した.表 面 筋 電 計 において,胸 部 ・腰 部 傍 脊 柱 筋 ,多 裂 筋 ,腹 直 筋 ,外 腹 斜 筋 を導 出 し,MMT を基
準 とした%IEMG を算 出 した.統 計 学 的 解 析 は,各 姿 勢 における導 出 筋 の%IEMG を一 般 線 形 モデル
を用 いて解 析 した.結 果 は,片 側 上 肢 挙 上 における挙 上 側 の胸 部 傍 脊 柱 が low position で%IEMG
が高 値 であった.片 側 下 肢 挙 上 における挙 上 側 の腰 部 傍 脊 柱 筋 と多 裂 筋 は normal position と high
position の%IEMG が高 値 であった.上 下 肢 対 側 挙 上 における上 肢 挙 上 側 の胸 部 傍 脊 柱 筋 は片 側
上 肢 挙 上 および片 側 下 肢 挙 上 時 に比 べて,%IEMG が高 かった.胸 部 傍 脊 柱 筋 に対 する選 択 的 治
療 として low position による片 側 上 肢 挙 上 ,腰 部 傍 脊 柱 筋 および多 裂 筋 に対 しては normal position
と high position が有 効 な治 療 アプローチであることが示 された.
25)小 俣 純 一 ,対 馬 栄 輝 ,遠 藤 達 矢 ,遠 藤 浩 一 ,鶴 見 麻 里 子 ,岩 渕 真 澄 ,白 土 修 ,伊 藤 俊
一 : T e rgu me d ®700 を用 い た 体 幹 可 動 域 お よ び 筋 力 測 定 の 基 礎 デ ー タ の 検 証 . 第 31 回 東 北
理学療法学術大会
≪要 旨 ≫
本 研 究 は,対 象 を腰 背 部 に疼 痛 を有 しない健 常 成 人 男 性 42 名 として,Tergumed @ 700 を用 いて体 幹
屈 曲 ・伸 展 ・側 屈 ・回 旋 の可 動 域 測 定 および筋 力 測 定 の再 現 性 を検 証 した.さらに Tergumed @ 700
の可 動 域 測 定 は日 本 整 形 外 科 学 会 制 定 の測 定 方 法 との関 係 ,筋 力 測 定 は表 面 筋 電 図 を用 いて体
幹 筋 の筋 活 動 を検 証 し,臨 床 での評 価 ・治 療 に応 用 する基 礎 データを示 すことを目 的 とした.
Tergumed @ 700 を用 いて体 幹 可 動 域 測 定 および体 幹 筋 力 測 定 を測 定 した.また,表 面 筋 電 図 を用 い
て,両 側 の胸 部 傍 脊 柱 筋 ,腰 部 傍 脊 柱 筋 ,多 裂 筋 ,腹 直 筋 ,外 腹 斜 筋 ,大 殿 筋 ,大 腿 二 頭 筋 ,大 腿
直 筋 の 8 筋 を導 出 筋 として測 定 した.統 計 的 解 析 は,再 現 性 には級 内 相 関 係 数 ICC(1.1),可 動 域
測 定 には相 関 係 数 ,%MVC は多 重 比 較 法 を用 いた.結 果 は,体 幹 可 動 域 測 定 ICC(1.1)が 0.973,
体 幹 筋 力 測 定 ICC(1.1)が 0.982 であった.日 本 整 形 外 科 学 会 制 定 の可 動 域 測 定 と各 々高 い相 関 が
あった.筋 力 測 定 時 の%MVC は,屈 曲 時 が両 側 の腹 直 筋 と外 腹 斜 筋 ,伸 展 時 が両 側 胸 ・腰 部 傍 脊
柱 筋 および多 裂 筋 ,側 屈 時 は同 側 の胸 部 ・腰 部 傍 脊 柱 筋 ,回 旋 時 は非 回 旋 側 の外 腹 斜 筋 と回 旋 時
は回 旋 側 の胸 部 傍 脊 柱 筋 が高 値 であった.Tergumed @ 700 の体 幹 可 動 域 測 定 および体 幹 筋 力 測 定
は高 い再 現 性 が得 られ,臨 床 における評 価 として用 いることができる機 器 であることが示 された.
26)小 俣 純 一 ,対 馬 栄 輝 ,遠 藤 達 矢 ,遠 藤 浩 一 ,鶴 見 麻 里 子 ,岩 渕 真 澄 ,白 土 修 ,伊 藤 俊
一 :ス ト レッチ ン グ回 数 の 違 い に よる 治 療 効 果 へ の 影 響 . 第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会
≪要 旨 ≫
本 研 究 は,対 象 を整 形 外 来 を受 診 した頚 部 痛 患 者 36 例 静 的 および筋 収 縮 ストレッチング回 数 の違 い
が臨 床 治 療 効 果 に及 ぼす影 響 を検 証 することを目 的 とした.静 的 ストレッチングが 1 回 30 秒 で 10 回
および 20 回 ,筋 収 縮 ストレッチングが 1 回 3 秒 収 縮 ‐7 秒 ストレッチングで 10 回 および 20 回 の 4 条 件
において比 較 を行 なった.4 条 件 の交 互 作 用 を均 等 にするために循 環 法 と用 いてストレッチングを実
施 した.評 価 項 目 は,疼 痛 (VAS)改 善 率 ,僧 帽 筋 上 部 繊 維 筋 力 ,頚 部 可 動 域 (ROM)として,ストレッ
チング前 後 の評 価 を行 なった.統 計 的 解 析 は一 般 線 形 モデルを用 いて,ストレッチングの回 数 による
臨 床 治 療 効 果 の違 いを解 析 した.結 果 は,ストレッチング回 数 10 回 と 20 回 における臨 床 評 価 結 果 に
違 いはなかった.より効 率 的 なストレッチング回 数 として静 的 ストレッチングは 30 秒 間 のストレッチングを
10 回 ,筋 収 縮 ストレッチングは 3 秒 収 縮 ‐⒎秒 ストレッチングを 10 回 として実 施 していくことを推 奨 する.
しかし,本 研 究 は治 療 即 時 効 果 における違 いを示 したにすぎない,治 療 の長 期 的 な効 果 の違 いを示
していく必 要 があると考 える.
27) 小 玉 裕 治 , 対 馬 栄 輝 , 石 田 水 里 , 奈 川 英 美 : 膝 関 節 伸 展 運 動 時 の 大 腿 直 筋 ・ 内 側 広 筋 の
電 気 力 学 的 遅 延 の 差 に つ い て ( 第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 )
《要 旨 》本 研 究 は ,膝 関 節 伸 展 筋 を 対 象 と し , 二 関 節 筋 ( 大 腿 直 筋 ) , 単 関 節 筋 ( 内 側 広 筋 )
に 電 気 力 学 的 遅 延 ( 以 下 , EMD) の 差 が あ る か ど う か を 検 討 す る こ と を 目 的 と し て 行 わ れ た .
対 象 は 健 常 成 人 18 名 と し た .対 象 者 の 右 大 腿 直 筋 部 ,内 側 広 筋 部 に 表 面 電 極 を 貼 り 付 け ,踵
後 面 部 に 設 置 し た テ ー プ ス イ ッ チ を 用 い て , 膝 関 節 伸 展 運 動 の 際 の EMD を 測 定 し た . 大 腿 直
筋 と 内 側 広 筋 に お け る EMD の 差 を み る た め に , 正 規 性 の 検 定 後 , 対 応 の あ る t 検 定 を 適 用 し
た . 結 果 と し て , 大 腿 直 筋 と 内 側 広 筋 の EMD の 間 に 有 意 な 差 を 認 め な い こ と が 明 ら か に な っ
た.
28)奈 川 英 美 対 馬 栄 輝 石 田 水 里 小 玉 裕 治 岩 田 学 :脳 卒 中 患 者 に対 する歩 行 観 察 の信 頼 性 ~
経 験 年 数 による検 討 ~.第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 .
《要 旨 》
既 存 の歩 容 評 価 表 を用 いて脳 卒 中 患 者 の歩 容 を観 察 させ,経 験 年 数 が観 察 の信 頼 性 ,す
なわち 観 察 要 点 の 一 致 度 に 影 響 す る か 否 かを 検 討 す ることを 目 的 と し , 理 学 療 法 士 1 8 名 を 検
査 者 , 脳 卒 中 患 者 4 名 を 被 検 者 とし , 被 検 者 の 歩 行 を 撮 影 した ビ デオ 映 像 を 検 査 者 に 観 察 さ
せ,3 つの歩 容 評 価 表 によって評 価 させた.経 験 年 数 と一 致 の度 合 いには有 意 な相 関 関 係 は
認 められず,経 験 年 数 によって,採 点 が一 致 しやすいという傾 向 は認 められなかった.歩 容 評
価 表 を使 用 した歩 行 観 察 においては,経 験 年 数 によって歩 行 観 察 の信 頼 性 は変 化 しない可
能 性 が高 い.
29)伊 藤 翼 ,対 馬 栄 輝 ,石 田 水 里 ,上 川 香 織 ,小 玉 裕 治 ,奈 川 英 美 :椅 子 からの立 ち上 がり動 作 に
おける主 観 的 立 ち上 がりやすさと筋 活 動 量 との関 係 について(第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 )
《要 旨 》
本 研 究 は,主 観 的 な立 ち上 がりやすさと筋 活 動 量 の関 係 を追 求 することを目 的 とした.対 象 は健 常
男 性 20 名 とした.対 象 者 のボールを蹴 る側 の大 殿 筋 ,大 腿 直 筋 ,外 側 広 筋 ,前 脛 骨 筋 に表 面 電 極
を貼 り,①両 股 関 節 ・膝 関 節 を 90 度 屈 曲 した肢 位 ,②両 下 肢 を 30 度 開 脚 した肢 位 ,③両 膝 関 節 を
110 度 屈 曲 した肢 位 ,④座 面 を 10cm 高 くした肢 位 ,の 4 つの肢 位 から立 ち上 がり動 作 を行 わせ,筋
活 動 量 を測 定 した.また,各 条 件 での動 作 後 に Visual analogue scale(VAS; 0 が立 ち上 がりやすい)
を用 いて,主 観 的 立 ち上 がりやすさを答 えさせた.各 動 作 条 件 によって各 筋 活 動 量 ,VAS に差 がある
かを,対 応 のある t 検 定 (Bonferroni の不 等 式 による多 重 比 較 補 正 )で確 認 した.その結 果 ,VAS は
膝 110 度 屈 曲 位 ,座 面 を高 くした肢 位 で有 意 に立 ち上 がりやすい動 作 となった.外 側 広 筋 の筋 活 動
量 は膝 110 度 屈 曲 位 が有 意 に大 きく,座 面 を高 くした肢 位 で有 意 に小 さかった.また,大 殿 筋 は膝
110 度 屈 曲 位 が股 ・膝 90 度 屈 曲 位 より小 さかった.大 腿 直 筋 は,座 面 を 10cm 高 くした肢 位 で有 意 に
小 さかった.前 脛 骨 筋 には,有 意 差 はみられなかった.主 観 的 な立 ち上 がり易 さの条 件 と筋 活 動 量 の
大 小 関 係 は一 致 しておらず,筋 活 動 量 のみから立 ち上 がり易 さを捉 えるのは難 しいと考 えた.
30)関 裕 也 対 馬 栄 輝 :デジタルビデオカメラ画 像 を用 いた矢 状 面 上 の歩 行 分 析 における膝 関 節 角
度 測 定 の信 頼 性 について.第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 .
《要 旨 》
本 研 究 は , 健 常 成 人 10 名 を 対 象 に, 民 生 用 デ ジ タル ビデオ カメ ラ ( DV T R) を 用 い て 歩 行 時 の
膝 関 節 角 度 を測 定 し,測 定 の信 頼 性 を保 証 できる測 定 回 数 について検 討 を行 った.信 頼 性 の
範 囲 制 約 性 を 考 慮 し ,デ ー タの バラ ツ キが 最 も 少 な い 相 の 級 内 相 関 係 数 I C C(1 ,1 )を 求 め ,スピ
アマン・ ブ ラ ウン の 公 式 を用 い て 必 要 な 測 定 回 数 を 求 めた 結 果 , 少 な くとも 3 回 分 の 測 定 デ ータ
が必 要 であることが分 かった.
31)遠 藤 達 矢 ,対 馬 栄 輝 ,小 俣 純 一 ,鶴 見 麻 里 子 ,遠 藤 浩 一 ,岩 渕 真 澄 ,白 土 修 ,伊 藤 俊 一 :座
位 での体 幹 筋 力 測 定 法 の検 討 -Tergumed と HHD の比 較 -(第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 )
≪要 旨 ≫
本 研 究 では,健 常 成 人 男 性 42 名 を対 象 とし,HHD でも Tergumed に遜 色 なく正 確 な測 定 は可
能 であるかどうかを知 る目 的 で,HHD を用 いた椅 座 位 での体 幹 筋 力 測 定 と Tergumed を用 いた体 幹
筋 力 測 定 を比 較 し,検 討 した.表 面 筋 電 計 を用 いて,筋 力 測 定 中 の筋 活 動 を導 出 した.HHD 測 定
法 として,屈 曲 筋 力 は徒 手 にて HHD を固 定 する徒 手 圧 迫 法 を,伸 展 筋 力 は壁 面 にて HHD を固 定 す
る壁 面 圧 迫 法 を用 いた.統 計 的 解 析 は,HHD と Tergumed の関 係 には相 関 係 数 と級 内 相 関 係 数
ICC(3,1),%IEMG の比 較 には Tukey の多 重 比 較 法 を用 いた.Tergumed と HHD の筋 力 測 定 は,
屈 曲 が r=0.801(p<0.05),伸 展 が r=0.813(p<0.05)であり,いずれも高 い相 関 があった.級 内 相 関
係 数 は屈 曲 が ICC(3,1)=0.863,伸 展 が ICC(3,1)=0.887 であった.筋 電 積 分 値 は体 幹 屈 曲 では,
Tergumed を用 いた測 定 で,腹 直 筋 と外 腹 斜 筋 が他 の筋 に対 し有 意 に高 値 (p<0.05)を示 し,HHD
を 用 い た 測 定 で , 外 腹 斜 筋 が 他 の 筋 に 対 し 有 意 に 高 値 ( p<0.05 ) を 示 し た . 体 幹 伸 展 で は ,
Tergumed を 用 い た 測 定 で , 最 長 筋 部 , 腸 腰 筋 部 , 腰 部 多 裂 筋 部 が 他 の 筋 に 対 し 有 意 に 高 値
(p<0.05)を示 し,HHD を用 いた測 定 でも同 様 の結 果 であった.端 座 位 での体 幹 筋 力 測 定 は,主 動
作 筋 の活 動 を反 映 した筋 力 測 定 方 法 である.特 に体 幹 伸 展 は HHD でも Tergumed と遜 色 のない筋
力 評 価 が可 能 である.
32)遠 藤 浩 一 ,小 俣 純 一 ,対 馬 栄 輝 ,遠 藤 達 矢 ,鶴 見 麻 里 子 ,岩 渕 真 澄 ,白 土 修 ,伊 藤 俊
一 : 胸 部 柔 軟 性 評 価 O tt te st の信 頼 性 の 検 証 . 第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会
33)鶴 見 麻 里 子 ,小 俣 純 一 ,対 馬 栄 輝 ,遠 藤 達 矢 ,遠 藤 浩 一 ,岩 渕 真 澄 ,白 土 修 ,伊 藤 俊
一 : H H D を用 い た 体 幹 回 旋 筋 力 測 定 の 信 頼 性 と 筋 電 図 学 的 検 討 . 第 31 回 東 北 理 学 療 法 学
術大会
34)家 入 章 ,対 馬 栄 輝 ,石 田 和 宏 ,他 :人 工 股 関 節 全 置 換 術 後 の膝 関 節 痛 ,第 126 回 北 海 道 整
形 災 害 外 科 学 会 抄 録 集 ,p69,2014.(第 126 回 北 海 道 整 形 災 害 外 科 学 会 )
《要 旨 》
亜 脱 臼 の強 い症 例 に人 工 股 関 節 全 置 換 術 (THA)を行 った際 ,術 後 歩 行 時 に術 側 の強 い膝 関 節 痛
を訴 えることがある.これは,THA によって股 関 節 中 心 が内 下 方 化 することにより生 じる可 能 性 がある.
今 回 は,亜 脱 臼 の強 い症 例 に対 する THA 前 後 の膝 荷 重 時 痛 と術 前 の変 形 性 膝 関 節 症 (膝 OA)との
関 連 を調 査 する.対 象 は当 院 で 2013 年 3 月 1 日 から 11 月 30 日 までに変 形 性 股 関 節 症 (股 OA)に
より片 側 THA を行 った 304 股 中 ,Crowe 分 類 Ⅲ・Ⅳの股 OA で記 録 の不 備 がなかった 16 例 19 股 (63
±8 歳 ,女 性 13 例 ,男 性 3 例 ,Crowe 分 類 Ⅲ15 股 ,Ⅳ4 股 )である.これらの症 例 に対 して,術 前 後
の膝 荷 重 時 痛 を術 前 の膝 OA との関 連 で検 討 した.19 股 中 ,術 前 同 側 膝 関 節 に X 線 上 11 膝 の OA
を認 めた.内 側 型 4 膝 (stageⅠ-3 膝 ,Ⅲ-1 膝 ),外 側 型 6 膝 (stageⅢ-1 膝 ,Ⅳ-3 膝 ,Ⅴ-2 膝 ),内
外 側 ともに明 らかな OA 変 化 あり 1 膝 (stageⅢ)であった.術 前 の膝 荷 重 時 痛 は 19 膝 中 6 膝 (全 て外
側 型 )でみられた.術 後 は 9 膝 (内 側 型 1 膝 ,外 側 型 6 膝 ,膝 OA なし 2 膝 )でみられ,特 に外 側 型 の
重 度 例 では増 悪 した.THA による下 肢 アライメントの変 化 は,術 後 同 側 膝 関 節 の応 力 分 布 に変 化 を
及 ぼす.特 に,術 前 外 側 型 膝 OA 例 の場 合 は術 後 の荷 重 時 痛 が増 すため,術 後 早 期 からの股 関 節
可 動 域 の拡 大 (特 に股 外 転 方 向 )や装 具 療 法 も重 要 となる.
35)家 入 章 ,対 馬 栄 輝 ,石 田 和 宏 ,他 :人 工 股 関 節 全 置 換 術 後 の股 関 節 外 転 筋 力 測 定 の検 討 ,
北 海 道 理 学 療 法 学 術 大 会 抄 録 集 ,p87,2013.(第 64回 北 海 道 理 学 療 法 学 術 大 会 )
《要 旨 》
人 工 股 関 節 全 置 換 術 (THA)後 患 者 を対 象 に,徒 手 筋 力 測 定 器 (HHD)を用 いて股 外 転 筋 力 を測 定
した際 の検 者 内 信 頼 性 および固 定 法 の違 いによる測 定 値 の特 徴 を明 らかにすることを目 的 とした.対
象 は,当 院 で非 術 側 に進 行 期 以 上 の変 形 性 股 関 節 症 の合 併 がなく,術 前 ,退 院 時 (術 後 2 週 時 ),
初 回 検 診 時 (術 後 7 週 時 )に同 一 検 者 により測 定 を行 えた,後 側 方 侵 入 法 による初 回 片 側 THA 症 例
20 名 (58.3±7.4 歳 ,BMI24.8±4.2,全 例 女 性 )とした.検 者 は男 性 ,BMI23.6,利 き手 握 力 59kg の
者 とした.股 外 転 筋 力 の測 定 は,被 検 者 を背 臥 位 とさせ,HHD を検 査 側 大 腿 遠 位 外 側 部 に当 て,徒
手 で固 定 した方 法 (徒 手 固 定 法 )と固 定 用 ベルトで固 定 した方 法 (ベルト固 定 法 )の 2 通 りで 3 回 測 定
した.統 計 的 解 析 は,検 者 間 信 頼 性 の検 討 には ICC,測 定 値 の経 過 観 察 には差 の検 定 として対 応 の
ある t-検 定 を適 用 させ,多 重 比 較 補 正 として Shaffer の方 法 を用 いた.有 意 水 準 は 5%とした.本 研 究
は,ヘルシンキ宣 言 に沿 って行 い,個 人 情 報 保 護 に十 分 に配 慮 した.徒 手 固 定 法 の ICC(1.1)は,術
前 0.91,術 後 2 週 時 0.96,7 週 時 0.94 であった.ベルト固 定 法 は,0.95,0.97,0.94 であった.徒 手
固 定 法 の測 定 値 (N)は,術 前 85.2±18.8,術 後 2 週 時 82.4±24.4,7 週 時 106.5±27.2 であった.
ベルト固 定 法 は,110.1±24.6,98.7±30.1,129.6±28.4 であった.両 測 定 方 法 とも術 後 2 週 時 から 7
週 時 にかけて有 意 に変 化 した(徒 手 固 定 法 の効 果 量 d=1.26,ベルト固 定 法 d=1.49). 両 測 定 方 法 と
も高 い検 者 内 信 頼 性 を示 し,術 後 2 週 時 から 7 週 時 にかけての変 化 を捉 えることができたため,臨 床
でも有 用 な方 法 である.
36)関 裕 也 対 馬 栄 輝 :デジタルビデオカメラによる時 間 測 定 精 度 の検 討 . 第 3 7 回 青 森 県 理 学 療
法士学会.
《要 旨 》
本 研 究 は , 健 常 成 人 男 性 1 名 を対 象 に, 民 生 用 デ ジ タルビ デオ カメ ラ( D V T R) を 用 い て 画 面
中 央 と端 における踵 接 地 と爪 先 離 地 の時 間 測 定 の測 定 精 度 を検 討 した.条 件 設 定 は裸 足 条
件 と 靴 条 件 とし ,A ) 自 作 のフットス イッチを 用 いて 時 間 測 定 を 行 った 場 合 と ,B ) DV T R 動 画 か
ら時 間 測 定 を行 った 場 合 のデータの再 現 性 を ,差 の検 定 と相 関 係 数 で検 討 した .結 果 ,A) と
B) の 方 法 で 得 ら れ た デ ー タ 間 の 差 に つ い て は, 裸 足 条 件 ・ 靴 条 件 に 関 わ ら ず , 踵 接 地 ・ 爪 先 離
地 でも,全 ての画 面 位 置 で有 意 差 が認 められなかった.相 関 については,裸 足 条 件 ・靴 条 件 に
関 わらず,踵 接 地 ・爪 先 離 地 でも,全 ての画 面 位 置 で高 い相 関 が得 られた.以 上 より,A)と B)
の 方 法 間 に おける 再 現 性 の 違 いは 少 な いと 考 える .
37 ) 小 玉 裕 治 , 対 馬 栄 輝 , 石 田 水 里 , 奈 川 英 美 : 膝 関 節 伸 展 運 動 の 速 さ を 変 化 さ せ た 時 の
大 腿 直 筋 ・ 内 側 広 筋 の 電 気 力 学 的 遅 延 の 変 化 に つい て( 第 3 5 回 青 森 県 理 学 療 法 士 学 会 )
《要 旨 》
本 研 究 は膝 関 節 伸 展 筋 を対 象 とし、膝 関 節 伸 展 運 動 の速 さを変 化 させた時 の電 気 力 学 的
遅 延 ( 以 下 ,EM D)が 変 化 す る か どう かを 検 討 す るこ とを 目 的 と した . 対 象 は 健 常 成 人 1 2 名 と し
た。対 象 者 の右 大 腿 直 筋 部 ,内 側 広 筋 部 に表 面 電 極 を貼 り付 け,踵 後 面 部 に設 置 したテー
プスイッ チを 用 い て, 膝 関 節 伸 展 運 動 の 際 の E M D を 測 定 した . 測 定 の 速 度 は 屈 曲 8 0 °位 か ら
完 全 伸 展 位 まで(1)できるだけ素 早 く伸 展 (速 い伸 展 )(2)1 秒 間 かけて伸 展 (遅 い伸 展 )の 2
種 類 と した 。 関 節 運 動 の 速 度 の 変 化 による E MD の 差 を みるため に 、 正 規 性 の 検 定 後 、 対 応 の
あ る t 検 定 を 適 用 し た。 統 計 的 検 定 の 結 果 、 大 腿 直 筋 , 内 側 広 筋 と もに 速 い伸 展 と 遅 い伸 展
間 におい て 有 意 な 差 を 認 め なか っ た
38)奈 川 英 美 対 馬 栄 輝 石 田 水 里 小 玉 裕 治 岩 田 学 :脳 卒 中 患 者 に対 する歩 容 評 価 表 の信 頼 性
について.第 35 回 青 森 県 理 学 療 法 士 学 会 .
《要 旨 》
既 存 の歩 容 評 価 表 を構 成 する,下 位 項 目 間 の信 頼 性 を検 討 することを目 的 とし,理 学 療 法 士 18 名
を検 査 者 とし,脳 卒 中 患 者 4 名 を被 検 者 とした.被 検 者 の歩 行 を撮 影 した動 画 を検 査 者 に観 察 させ,
TGA,WGS,RVGA によって評 価 させ,“信 頼 性 が高 い項 目 ”,“信 頼 性 が低 い項 目 ”と判 断 された項 目 を
抽 出 した.信 頼 性 が高 い項 目 として TGA の左 右 遊 脚 期 歩 幅 ,左 右 遊 脚 期 クリアランス,歩 行 の軌 跡 ,
WGS の非 麻 痺 側 の歩 幅 であった.信 頼 性 が低 い項 目 として,WGS の上 肢 用 歩 行 補 助 具 の使 用 ,RVGA
の立 脚 相 体 幹 の側 屈 ,立 脚 相 体 幹 および骨 盤 :側 方 変 位 ,立 脚 相 膝 関 節 過 屈 曲 /過 伸 展 <1歩
行 周 期 を通 して>,立 脚 相 足 関 節 過 度 の底 屈 /背 屈 ,遊 脚 相 体 幹 の側 屈 となった.今 後 ,項 目 の選
択 肢 を 3 段 階 とし,立 脚 相 や遊 脚 相 のどのタイミングで評 価 するか等 を規 定 することで,信 頼 性 の高 い
歩 容 評 価 表 を検 討 していく.
39)宮 城 島 一 史 ,対 馬 栄 輝 ,石 田 和 宏 ,他 :腰 椎 固 定 術 後 1 年 の健 康 関 連 QOL に影 響 する術 前 因
子 (第 64 回 北 海 道 理 学 療 法 学 術 大 会 )
《要 旨 》
本 研 究 の目 的 は,腰 椎 固 定 術 後 1 年 時 の健 康 関 連 QOL(HRQOL)に影 響 する術 前 因 子 を明 らか
にすることである.対 象 は,当 院 で 2009 年 4 月 から 2011 年 3 月 までに腰 椎 固 定 術 を実 施 し,術 後 1
年 経 過 した 624 例 中 ,3 椎 間 以 上 の症 例 を除 き,記 録 の不 備 がない 94 例 とした.
HRQOL 評 価 は SF-36 を使 用 した.検 討 項 目 は術 前 因 子 とし,性 別 ,年 齢 ,BMI,職 業 ,同 居 家 族 ,
喫 煙 ,合 併 症 ,他 部 位 の整 形 外 科 疾 患 の既 往 ,腰 椎 手 術 の既 往 ,膀 胱 機 能 ,下 肢 筋 力 (MMT),
ODI(Oswestry disability index) sub score,SF-36 の 8 下 位 尺 度 とした.
統 計 的 検 討 は,術 後 1 年 時 の SF-36 の 8 下 位 尺 度 を従 属 変 数 ,その他 の項 目 を独 立 変 数 として正
準 相 関 分 析 を用 いた.なお,対 象 にはヘルシンキ宣 言 を基 に,本 研 究 の趣 旨 等 を十 分 に説 明 し,同
意 を得 た.第 1 正 準 変 量 (正 準 相 関 係 数 0.79)は,GH(正 準 負 荷 量 0.83),MH(0.54),ODI の「社 会
生 活 」(0.47),SF(0.43),性 別 (0.35)の順 に術 後 1 年 の GH(0.80)・MH(0.74)・SF(0.54)へ高 く影 響 して
いた.第 2 正 準 変 量 (0.75)は,他 部 位 の整 形 外 科 疾 患 の既 往 (0.40)に術 後 1 年 の VT(0.52)が高 く影
響 し て い た . 第 3 正 準 変 量 (0.74) は , 年 齢 (0.46) , PF(0.42) , 同 居 家 族 (0.35) , ODI の 「 歩 く こ と 」
(0.35),下 肢 筋 力 (0.34)の順 に術 後 1 年 の PF(0.77)・RP(0.69)・RE(0.56)へ高 く影 響 していた.本 研 究
の結 果 より,術 後 1 年 時 の HRQOL には術 前 因 子 が大 きく影 響 することを確 認 できた.術 前 の精 神 的
QOL が低 下 している症 例 ,女 性 ,他 部 位 の整 形 外 科 疾 患 の既 往 がある症 例 は術 後 1 年 時 の精 神 的
QOL が低 くなり,高 齢 ,術 前 に入 浴 ・着 替 えなどの活 動 が困 難 な症 例 ,独 居 ,下 肢 筋 力 が低 い症 例 ,
腰 痛 や下 肢 痛 のために歩 行 が困 難 な症 例 は,術 後 1 年 時 の身 体 的 QOL が低 くなると考 えられた.術
後 1 年 時 の HRQOL に上 記 の術 前 因 子 が影 響 することから,術 後 の HRQOL の向 上 には術 前 からの
理 学 療 法 が重 要 になると考 える.
40)石 田 和 宏 ,対 馬 栄 輝 ,宮 城 島 一 史 ,他: 腰 部 疾 患 手 術 例 に お け る Fear-Avoidance Beliefs
Quetionnaire( FABQ) の 変 化 ( 第 64 回 北 海 道 理 学 療 法 学 術 大 会 )
《要 旨 》
Fear-Avoidance Beliefs Questionnaire( FABQ) は , 腰 痛 患 者 の 痛 み に 対 す る 恐 怖 回 避 思
考 の 評 価 尺 度 と し て 世 界 的 に 使 用 さ れ て い る .本 邦 で も ,2011 年 に 言 語 的 妥 当 性 を 担 保 し た
翻 訳 版 が 作 成 さ れ た が , FABQ を 用 い た 国 内 の 臨 床 報 告 は 殆 ど 存 在 し な い . 本 研 究 の 目 的 は ,
腰 部 疾 患 手 術 例 を 対 象 と し ,FABQ の 術 前 後 の 変 化 に 関 し て 調 査 す る こ と で あ る .対 象 は ,2012
年 4 月 ~ 2013 年 3 月 ま で に 当 院 に て 腰 部 疾 患 に 対 し 手 術 が 行 わ れ た 641 例 中 ,記 録 の 不 備 を
除 い た 491 例 を 母 集 団 と し た .サ ン プ ル サ イ ズ は ,検 出 力 80% ,α = 0.05,効 果 量 を 中 程 度
と し て 算 出 し ,母 集 団 か ら 乱 数 表 を 用 い て 無 作 為 に 36 例 を 抽 出 し た .検 討 項 目 は ,術 前 ,退
院 時 ( 術 後 10~ 21 日 ) の FABQ, 腰 痛 ・ 下 肢 痛 ・ し び れ の VAS と し た . ま た , 退 院 時 の FABQ
に影響する因子を検討するため,年齢,性別,診断名,術式,職業,入院期間,罹病期間,
職 業 , 整 形 疾 患 の 既 往 , 内 科 合 併 症 , 同 居 者 の 有 無 , 下 肢 筋 力 , BS-POP, FIM, ODI score も
調 査 し た .統 計 的 解 析 は ,術 前・退 院 時 の 比 較 に は 対 応 の あ る t 検 定 ,Wilcoxon の 符 号 付 順
位 検 定 を 用 い た .ま た ,退 院 時 の FABQ を 従 属 変 数 ,術 前・退 院 時 の そ の 他 の 検 討 項 目 を 独 立
変 数 と し た ス テ ッ プ ワ イ ズ 法 に よ る 重 回 帰 分 析 を 実 施 し た . 有 意 水 準 は 5% と し た . 術 前 と
退 院 時 の 比 較 で は ,腰 痛・下 肢 痛・し び れ の VAS は 明 ら か な 改 善 を 示 し た が ,FABQ は 有 意 に
悪 化 し て い た . 標 準 偏 回 帰 係 数 は , 術 前 の FABQ が 0.50, 年 齢 が 0.32 で あ っ た ( と も に p<
0.05). 手 術 の 主 目 的 の 一 つ で あ る 腰 痛・下 肢 痛・し び れ は ,術 後 早 期 か ら 著 明 な 改 善 を 示
すが,恐怖回避思考は逆に悪化していた.つまり,今回調査した退院時では,通常の生活レ
ベ ル に 戻 っ て い な い た め ,む し ろ 不 安・恐 怖 心 が 高 ま っ て い た も の と 推 察 す る .FABQ は ,退
院後の中・長期的な経過観察が特に重要である.
41)石 田 和 宏 ,対 馬 栄 輝 ,宮 城 島 一 史 ,他: 腰 椎 椎 間 板 ヘ ル ニ ア 術 後 の 非 特 異 的 腰 痛 に 影 響 す
る 因 子 に つ い て ( 第 64 回 北 海 道 理 学 療 法 学 術 大 会 )
《要 旨 》
第 63 回 の 本 学 会 に て , 我 々 は 腰 椎 椎 間 板 ヘ ル ニ ア ( LDH) 摘 出 術 後 の 非 特 異 的 腰 痛 の 予 防 と
し て ,術 後 早 期 か ら の 積 極 的 な 理 学 療 法 が 有 効 で あ る こ と を 報 告 し た .本 研 究 の 目 的 は ,LDH
術後 1 年時の非特異的腰痛に影響する術後早期の要因を明らかにし,理学療法の具体的な内
容 に 関 す る 一 助 を 得 る こ と で あ る . 対 象 は H20 年 7 月 ~ H22 年 8 月 ま で に LDH 摘 出 術 目 的 で
入院した症例とした.術後の理学療法は,倫理面を考慮した最低限の内容とし,入院期間は
術 後 10~ 14 日 , 退 院 後 は 術 後 1 年 時 ま で 定 期 的 な 評 価 を 行 っ た . 本 研 究 に 同 意 し た 者 は 23
例( 男 13 例 ,女 10 例 ),年 齢 は 39.4±10.7 歳 で あ っ た .検 討 項 目 は ,年 齢 ,性 別 ,罹 病 期
間 , 職 業 , 術 式 , 職 業 ・ ス ポ ー ツ 復 帰 の 有 無 , 腰 痛 ・ 下 肢 痛 ・ し び れ の 程 度 の VAS, 腰 椎 前
・ 後 屈 可 動 性 , Oswestry Disability Index( ODI) score お よ び sub-score な ど と し た . 統
計 的 解 析 は , 術 後 1 年 時 の 腰 痛 VAS を 従 属 変 数 , 退 院 時 , 術 後 1・ 3・ 6 ヶ 月 時 の そ の 他 の 検
討項目を独立変数としたステップワイズ法による重回帰分析を時期別に実施した.有意水準
は 5% と し た . 本 調 査 は 弘 前 大 学 大 学 院 医 学 研 究 科 倫 理 委 員 会 の 承 認 を 受 け , ヘ ル シ ン キ 宣
言に沿って実施し,個人情報保護に十分に配慮した.標準偏回帰係数は,退院時では下肢痛
0.47,1 ヶ 月 で は ODI sub-score“ 座 る こ と ”0.51,3 ヶ 月 で は ODI sub-score“ 痛 み ”0.56,
6 ヶ 月 で は ODI sub-score “ 座 る こ と ” 0.56 で あ っ た ( 全 て p< 0.05) . 本 研 究 の 結 果 か ら ,
術後 1 年時の非特異的腰痛に対しては,術後早期からの下肢痛を中心とした疼痛に加え,“
座 る こ と ” の 影 響 が 大 き か っ た . 先 行 研 究 に て , 石 田 ら ( 2012) は 術 後 早 期 の “ 座 る こ と ”
の 困 難 度 が 高 い 者 ほ ど , 術 後 1 ヶ 月 の ODI score が 不 良 で あ っ た と 報 告 し て い る . つ ま り ,
LDH 術 後 で は 術 後 早 期 か ら の 疼 痛 管 理 と 坐 位 姿 勢 の 指 導 を 重 視 す る こ と で 慢 性 的 な 非 特 異 的
腰痛を予防できる可能性がある.
42)宮 城 島 一 史 ,対 馬 栄 輝 ,石 田 和 宏 ,他 :腰 椎 術 後 下 肢 症 状 に対 する電 気 療 法 の即 時 効 果 に影
響 する因 子 (第 64 回 北 海 道 理 学 療 法 学 術 大 会 )
《要 旨 》
本 研 究 の目 的 は,腰 椎 術 後 下 肢 症 状 に対 する電 気 療 法 の即 時 効 果 に影 響 する因 子 を検 討 するこ
とである.対 象 は,当 院 で 2011 年 10 月 から 2012 年 12 月 までに腰 椎 手 術 を実 施 した 734 例 中 ,演
者 が担 当 した 100 例 のうち,殿 部 から末 梢 に症 状 があった 50 例 とした.使 用 機 器 はスーパーテクトロン
HX606(テクノリンク社 製 )とし,症 状 部 位 に 10 分 間 電 気 療 法 を実 施 した.術 後 5~7 日 目 の初 回 電気
療 法 直 後 に「良 くなった」,「変 わらない」,「悪 くなった」の 3 段 階 で即 時 効 果 を調 査 し,「良 くなった」例
を即 時 効 果 有 とした.検 討 項 目 は,性 別 ,年 齢 ,BMI,術 式 (除 圧 ・固 定 ),MOB(multiply operated
back) , 罹 病 期 間 , 術 前 の 患 者 用 ・ 治 療 者 用 BS-POP(brief scale for phychiatric problems in
orthopedic patients),下 肢 筋 力 ,ODI(Oswestry disability index),術 前 ・初 回 電 気 療 法 前 の下 肢
症 状 の VAS および足 部 の症 状 とした.統 計 的 解 析 は,従 属 変 数 を即 時 効 果 の有 無 ,独 立 変 数 をそ
の他 の検 討 項 目 とし,尤 度 比 検 定 による多 重 ロジスティック回 帰 分 析 を適 用 した.有 意 水 準 は 5%とし
た.なお,対 象 にはヘルシンキ宣 言 を基 に,本 研 究 の趣 旨 等 を十 分 に説 明 し,同 意 を得 た. 即 時 効
果 有 33 例 ,無 17 例 であり,悪 化 例 は存 在 しなかった.即 時 効 果 有 が有 意 に多 かった(χ2 適 合 度 検
定 で p<0.05).多 重 ロジスティック回帰 分 析 の結 果 ,治 療 者 用 BS-POP(オッズ比 1.41),初 回 電 気 療
法 前 の足 部 の症 状 (オッズ比 9.11)が選 択 された(p<0.05).即 時 効 果 を認 めた症 例 は 66%と多 く,治
療 者 用 BS-POP が良 好 ,初 回 電 気 療 法 前 に足 部 の症 状 がないという特 徴 が示 された.足 部 の症 状 は
改 善 しにくい,治 療 者 用 BS-POP が高 いほど術 後 の治 療 成 績 が不 良 という過 去 の報 告 を支 持 する結
果 となった.腰 椎 術 後 下 肢 症 状 に対 する電 気 療 法 は,心 理 社 会 的 因 子 の存 在 や足 部 の症 状 の有 無
を考 慮 して治 療 を行 えば,即 時 効 果 が期 待 できると考 える.
43)宮 城 島 一 史 ,対 馬 栄 輝 ,石 田 和 宏 ,他 :腰 椎 後 方 手 術 後 の遺 残 下 肢 症 状 に対 する初 回 電 気 療
法 の即 時 効 果 に影 響 する因 子 について(第 126 回 北 海 道 整 形 災 害 外 科 学 会 )
《要 旨 》
本 研 究 の目 的 は,腰 椎 後 方 手 術 後 の遺 残 下 肢 症 状 に対 する初 回 電 気 療 法 の即 時 効 果 に影 響 す
る因 子 を検 討 することである.対 象 は,当 院 で 2011 年 10 月 から 2012 年 12 月 までに腰 椎 後 方 手 術 を
実 施 した 734 例 中 ,演 者 が担 当 した 100 例 のうち,殿 部 から末 梢 に症 状 が遺 残 した 50 例 とした.使 用
機 器 はスーパーテクトロン HX606(テクノリンク社 製 )とし,遺 残 症 状 部 位 に 10 分 間 電 気 療 法 を実 施し
た.術 後 5~7 日 目 の初 回 電 気 療 法 直 後 に「良 くなった」,「変 わらない」,「悪 くなった」の 3 段 階 で即
時 効 果 を調 査 し,「良 くなった」例 を即 時 効 果 有 りとした.その後 はプロトコールに準 じ,運 動 療 法 ,
ADL 指 導 ,電 気 療 法 を術 後 2~3 週 の退 院 時 まで継 続 した.検 討 項 目 は,性 別 ,年 齢 ,BMI,術 式
(除 圧 ・固 定 ),MOB の有 無 ,罹 病 期 間 ,術 前 の患 者 用 ・治 療 者 用 BS-POP,下 肢 筋 力 ,ODI,術 前 ・
初 回 電 気 療 法 前 の遺 残 下 肢 症 状 の VAS および足 部 の症 状 の有 無 とした. 統 計 的 解 析 は,従 属 変
数 を初 回 電 気 療 法 の即 時 効 果 の有 無 ,独 立 変 数 をその他 の検 討 項 目 とし,尤 度 比 検 定 (変 数 増 加
法 )による多 重 ロジスティック回 帰 分 析 を適 用 した.有 意 水 準 は 5%とした.即 時 効 果 有 33 例 (66%),無
17 例 (34%)であり,悪 化 例 は存 在 しなかった.即 時 効 果 有 が有 意 に多 かった(χ2 適 合 度 検 定 で p<
0.05).多 重 ロジスティック回 帰 分 析 の結 果 ,治 療 者 用 BS-POP(オッズ比 1.53),初 回 電 気 療 法 前 の足
部 の症 状 (オッズ比 7.43)が選 択 された.初 回 電 気 療 法 の即 時 効 果 を認 めた症 例 は 66%と多 く,治 療
者 用 BS-POP が良 好 ,初 回 電 気 療 法 前 に足 部 の症 状 がないという特 徴 が示 された.足 部 の症 状 は改
善 しにくい,治 療 者 用 BS-POP が高 いほど術 後 の治 療 成 績 が不 良 という過 去 の報 告 を支 持 した結 果
となった.以 上 より,腰 椎 後 方 手 術 後 の遺 残 下 肢 症 状 に対 する電 気 療 法 は,心 理 社 会 的 因 子 の存 在
や足 部 の症 状 の有 無 を考 慮 して治 療 を行 えば,即 時 効 果 が期 待 できると考 える.
44)石 田 和 宏 ,対 馬 栄 輝 ,司 馬 恭 代 ,他:腰 椎 椎 間 板 ヘ ル ニ ア 患 者 に 対 す る 手 術 後 早 期 か ら の 積
極 的 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 実 施 の 効 果 ( 第 125 回 北 海 道 整 形 災 害 外 科 学 会 )
《要 旨 》
本 邦 で は ,腰 椎 椎 間 板 ヘ ル ニ ア( LDH)術 後 の リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン( リ ハ ビ リ )効 果 の 検 証 に
関 す る 前 向 き 研 究 は 存 在 し な い . 本 調 査 の 目 的 は , LDH 術 後 の 早 期 か ら の 積 極 的 な リ ハ ビ リ
実 施 に よ る 効 果 を 準 ラ ン ダ ム 化 比 較 試 験 に て 検 証 す る こ と で あ る .対 象 は ,H20 年 7 月 ~ H22
年 8 月 ま で に え に わ 病 院 に て LDH 摘 出 術 目 的 で 入 院 し た 症 例 と し , 封 筒 法 に て 積 極 的 な リ ハ
ビリ実施群(介入群)と倫理面を考慮した最低限のリハビリ実施群(非介入群)に無作為に
割 り 付 け た .検 討 項 目 は ,腰 痛・下 肢 痛・し び れ の VAS,腰 椎 の 前・後 屈 可 動 性 ,ODI ス コ ア
お よ び サ ブ・ス コ ア ,SF36 の 8 下 位 尺 度 ,BS-POP,不 安 の 程 度 な ど と し た .検 討 時 期 は ,術
前 ,術 後 5 日 ,2 週 ,1・3・6・12 ヶ 月 と し た .統 計 的 解 析 は ,分 割 プ ロ ッ ト デ ザ イ ン の ANOVA
( SP-ANOVA) , 尤 度 比 基 準 に よ る 多 重 ロ ジ ス テ ィ ッ ク 回 帰 分 析 を 適 用 し た . 有 意 水 準 は 5%
とした.なお,本調査はえにわ病院倫理委員会および弘前大学大学院医学研究科倫理委員会
の 承 認 を 受 け 実 施 し た . 介 入 群 25 例 , 非 介 入 群 24 例 で あ っ た . SP-ANOVA で は BS-POP の 患
者 用 ス コ ア と 腰 痛 VAS で 交 互 作 用 を 認 め た ( p< 0.05) . BS-POP の 患 者 用 ス コ ア で は , 介 入
群 が 有 意 に 良 好 で あ っ た( p< 0.05).腰 痛 VAS は ,control 群 に お い て 術 後 3 ヶ 月・12 ヶ 月
で 有 意 な 悪 化 が 認 め ら れ た ( p< 0.05) . 多 重 ロ ジ ス テ ィ ッ ク 回 帰 分 析 で は , 術 後 1 ヶ 月 で
SF36 MH( オ ッ ズ 比:1.6),下 肢 痛 VAS( 1.1),3 ヶ 月 で SF36 PF( 1.3),下 肢 痛 VAS( 1.1),
6 ヶ 月 で ODI の 物 の 挙 上( 6.8),ODI ス コ ア( 1.7),12 ヶ 月 で 不 安( 12.8),SF36 GH( 1.2)
・ VT( 1.2) , し び れ VAS( 1.1) が 抽 出 さ れ た ( p< 0.05) .介 入 群 で は 腰 痛 VAS・ BS-POP の
患 者 用 ス コ ア・QOL・不 安 の 改 善 が control 群 に 比 べ 良 好 で あ っ た .従 っ て ,術 後 早 期 か ら の
積 極 的 な リ ハ ビ リ は , 精 神 ・ 心 理 的 側 面 や QOL の 改 善 , 腰 痛 の 悪 化 予 防 に 有 効 で あ る .
3.論 文 等
① 対 馬 栄 輝 :理 学 療 法 研 究 におけるデータ解 析 の誤 り.理 学 療 法 学 40:549-552,2013.
② Ieiri A,Tushima E,Ishida K,et al:What Predicts 36-Item Health Survey Version 2 After
Total Hip Arthroplasty.Arch Phys Med Rehabil,94:902-909,2013.
《要 旨 》
To identify the factors having the greatest effect on the MOS short form 36 item health survey
version 2 (SF-36v2) score after total hip arthroplasty (THA). The subjects were 659 patients
who underwent initial THA for osteoarthritis (OA) of the hip at Eniwa Hospital between April
2007 and January 2009. A total of 138 patients who fulfilled the inclusion criteria was seen at the
first follow-up, while 108 patients were included in the second follow-up; all 30 patients excluded
at the second follow-up underwent contralateral THA between follow-ups. The average time from
surgery to first follow-up was 195.1±67.7 days, and that to second follow-up was 443.0±108.5
days. Patients’ average age was 61.1  9.9 years at first follow-up and 61.3  10.3 years at
second follow-up. Women accounted for 85.5% of patients at first follow-up and 85.2% at second
follow-up. Eight subscales of the SF-36v2, age, sex, body mass index (BMI), complications,
living alone, contralateral hip OA, range of hip joint motion, walking aids, and preoperative
mental health (MH) values from the SF-36v2. Canonical correlation analysis showed that
contralateral hip OA had a major effect on the SF-36v2 score at the first follow-up. At the
second follow-up, excluding the 30 patients who had undergone contralateral THA, physical
function (PF) measured by the SF-36v2 was strongly affected by age, and other items were
strongly affected by preoperative MH. When using the SF-36v2 as an assessment scale after
THA, adjustments should be made for contralateral hip OA. Moreover, age and preoperative
mental health should also be considered.
③ 家 入 章 ,対 馬 栄 輝 ,石 田 和 宏 ,他 :徒 手 筋 力 測 定 器 を用 いた股 関 節 外 転 筋 力 測 定 の検 討 .Hip
Joint,39:222-225,2013.
《要 旨 》
徒 手 筋 力 測 定 器 (HHD)を用 いて股 外 転 筋 力 を測 定 する際 に,その信 頼 性 はもちろんであるが,徒 手
固 定 する以 上 ,測 定 値 を検 者 の身 体 要 因 によって補 正 することが適 切 である.本 研 究 の目 的 は,
HHD で股 外 転 筋 力 を測 定 する方 法 の信 頼 性 を求 め,また検 者 の要 因 によって補 正 できるかを検 討 す
ることである.実 験 1 は,検 者 3 名 (24.6±2.1 歳 ,男 性 2 名 ),被 検 者 12 名 (26.1±3.7 歳 ,男 性 6 名 )
とした.実 験 2 は,検 者 20 名 (26.7±7.8 歳 ,男 性 13 名 ,BMI21.6±3.7kg/m 2 ,握 力 42.7±11.8kg),
被 検 者 男 性 1 名 (27 歳 ,BMI23.6kg/m 2 ,握 力 59kg)とした.被 検 者 を背 臥 位 とさせ,HHD を検 査 側
(右 )大 腿 遠 位 外 側 部 に当 てて股 外 転 筋 力 を 3 回 測 定 した.実 験 1 は,被 検 者 の右 下 腿 遠 位 部 をスリ
ングで床 から 5cm に吊 り,左 股 関 節 を最 大 外 転 位 として,検 者 の体 で固 定 した方 法 (外 転 法 )と,両 股
関 節 中 間 位 として固 定 用 ベルトで固 定 した方 法 (固 定 法 )の検 者 内 ・間 信 頼 性 (ICC)を比 較 した.実 験
2 は,股 外 転 筋 力 の測 定 値 を従 属 変 数 ,検 者 の年 齢 ,性 別 ,BMI,握 力 を独 立 変 数 として重 回 帰 分
析 を適 用 した.検 者 内 信 頼 性 ICC(1.1)は,外 転 法 0.95,固 定 法 0.99 であった.検 者 を変 えてもほぼ
同 様 の結 果 であった.検 者 間 信 頼 性 ICC(2.1) は,外 転 法 0.81,固 定 法 0.94 であった.外 転 法 の重
回 帰 分 析 では握 力 のみが有 意 に選 ばれ(p<0.01),回 帰 式 は 100.4+(-2.4×検 者 の握 力 )(R 2 =0.72)で
あった.外 転 法 は固 定 法 に比 べて検 者 間 信 頼 性 が低 かった.これは外 転 法 が徒 手 固 定 であるためと
考 える.実 際 に影 響 する因 子 として握 力 が選 ばれており,固 定 する際 に検 者 の上 肢 筋 力 が影 響 してい
ると考 える.外 転 法 の測 定 値 を補 正 する際 は,測 定 値 に上 記 式 の結 果 を足 すことで表 せる.今 回 の被
検 者 は男 性 で筋 力 が強 い者 であったため,患 者 での信 頼 性 はさらに向 上 すると考 える.
④家 入 章 ,対 馬 栄 輝 ,石 田 和 宏 ,他 :人 工 股 関 節 全 置 換 術 後 の身 体 機 能 の関 係 ~術 後 6 ヶ月 まで
の縦 断 的 研 究 ~.Hip Joint,39:121-124,2013.
《要 旨 》
人 工 股 関 節 全 置 換 術 (THA)後 の身 体 機 能 の実 態 を整 理 することは,短 期 間 の入 院 中 に患 者 へ有 益
な情 報 を提 供 できる点 で重 要 である.本 研 究 の目 的 は,THA 後 の身 体 機 能 を縦 断 的 に調 査 し,身 体
機 能 間 の関 連 性 を検 討 することである.当 院 で初 回 片 側 THA を行 い入 院 時 (術 前 )・退 院 時 (術 後 2
週 時 )・初 回 検 診 時 (術 後 7 週 時 )・2 回 目 検 診 時 (術 後 49 週 時 )に理 学 評 価 を行 えた 24 名 (59.7±7.8
歳 ,女 性 22 名 )とした.非 術 側 に進 行 期 以 上 の変 形 性 股 関 節 症 を有 している症 例 は除 外 した.検討
項 目 は各 時 期 の術 側 股 屈 伸 アーク(股 ROM),股 外 転 筋 力 ,膝 伸 展 筋 力 ,10m 最 大 歩 行 速 度 (歩 行
能 力 )とした.筋 力 値 は,術 側 の徒 手 筋 力 測 定 器 の値 を非 術 側 値 で除 した値 とした.評 価 は全 て同 一
検 者 が行 った.統 計 的 解 析 は各 項 目 値 の変 化 は Friedman 検 定 ,各 時 期 の項 目 間 の検 討 は主 成 分
分 析 を用 いた.術 前 ,術 後 2 週 時 ,7 週 時 ,49 週 時 の各 項 目 の値 は,股 ROM(°)89±20,90±7,
99±6,106±10,股 外 転 筋 力 (%)79±14,75±18,89±14,95±15,膝 伸 展 筋 力 (%)75±16,58
±21,70±17,82±18,歩 行 (m/分 )90±2,81±2,95±2,109±16 であった.全 ての項 目 は術 前 か
ら術 後 49 週 時 で有 意 に変 化 した(p<0.01).第 1 主 成 分 は,各 時 期 の股 ROM と歩 行 能 力 ,第 2 主
成 分 は各 時 期 の膝 伸 展 筋 力 ,第 3 主 成 分 は各 時 期 の股 外 転 筋 力 ,第 4 主 成 分 は術 前 の股 ROM の
み,第 5 主 成 分 は術 後 49 週 時 の股 外 転 筋 力 のみが選 ばれた.THA を行 うことで股 ROM,筋 力 ,歩
行 能 力 の身 体 機 能 は改 善 することが分 かった.その中 でも,術 前 の股 ROM,術 後 49 週 時 の股 外 転
筋 力 は異 なる特 徴 を示 した.これは術 前 や術 後 7 週 時 以 降 の値 が個 人 間 で異 なること表 している.術
後 の股 外 転 筋 力 は,手 術 の影 響 とは別 に変 化 しうる身 体 機 能 であると考 える.THA により股 ROM と歩
行 能 力 は改 善 するが,股 外 転 筋 力 は術 後 の関 わりで変 化 する可 能 性 がある.
⑤宮 城 島 一 史 ,対 馬 栄 輝 ,石 田 和 宏 ,他 :腰 椎 後 方 手 術 の術 後 にみられる遺 残 下 肢 症 状 に対 する
初 回 電 気 療 法 の即 時 効 果 .Journal of Spine Research,4:1019-1023,2013.
《要 旨 》
本 報 告 の目 的 は,腰 椎 後 方 手 術 の術 後 遺 残 下 肢 症 状 に対 する初 回 電 気 療 法 の即 時 効 果 を調 査
することである.10 分 間 の電 気 療 法 により VAS は有 意 に改 善 し,30 例 中 14 例 (46.7%)で即 時 効 果 を
認 めた.そのうち 7 例 は翌 日 まで効 果 が持 続 し,3 例 は完 全 に症 状 が消 失 した.症 状 が悪 化 した症 例
は存 在 しなかった.腰 椎 術 後 の遺 残 下 肢 症 状 に対 する電 気 療 法 は非 侵 襲 的 であり,術 後 早 期 からの
積 極 的 な実 施 を検 討 すべきと考 えられた.
⑥宮 城 島 一 史 ,対 馬 栄 輝 ,石 田 和 宏 ,他 :腰 椎 椎 間 板 ヘルニアに対 する Hamstrings の柔 軟 性 評
価 としての膝 窩 角 の有 用 性 ―ヘルニア摘 出 術 周 術 期 における検 討 ―北 海 道 理 学 療 法 ,30 :13-1
8,2013.
《要 旨 》
本 研 究 の目 的 は,ヘルニア摘 出 術 前 後 の下 肢 伸 展 挙 上 角 (straight leg raising angle;SLRA)・膝
窩 角 (popliteal angle;PA)の推 移 から,PA が神 経 症 状 と独 立 した Hamstrings の柔 軟 性 評 価 になるか
調 査 することである.対 象 はヘルニア摘 出 術 を実 施 した 40 例 とした.SLRA は術 前 と比 較 し,術 後 5
日 目 ,退 院 時 で有 意 に改 善 した.一 方 PA は術 前 ,術 後 5 日 目 と比 較 し,退 院 時 で有 意 に改 善 した.
症 状 部 位 を比 較 すると,PA は Hamstrings の伸 張 痛 を有 する症 例 がどの時 期 においても有 意 に多 か
った.SLRA と PA は異 なる推 移 を示 し,SLRA は手 術 による神 経 根 の除 圧 ,PA は Hamstrings の
Stretching により改 善 したと推 察 された.さらに PA は全 例 膝 より末 梢 の症 状 が出 現 しなかったことか
ら,神 経 症 状 と独 立 した Hamstrings の柔 軟 性 評 価 になり得 ると考 えられた.
4.社 会 活 動
1) 所 属 学 会 等
①日本理学療法士協会
②理学療法科学会
③日本股関節学会
④日本老年医学会
⑤日本公衆衛生学会
⑥日本衛生医学会
2)学 外 委 員 会 ・協 議 会 等
① (公 社 )日 本 理 学 療 法 士 協 会 学 術 局 学 術 誌 「理 学 療 法 学 」編 集 委 員
②日本運動器理学療法学会 幹事
③ (公 社 )日 本 理 学 療 法 士 協 会 予 防 理 学 療 法 特 別 委 員 会 委 員
④ (公 社 )日 本 理 学 療 法 士 協 会 学 術 局 学 術 誌 部 EBPT チュートリアル 編 集 委 員
⑤(公 社 )日 本 理 学 療 法 士 協 会 理 学 療 法 基 本 評 価 検 討 委 員 会 部 員
3)学 外 依 頼 講 演 等
1) 平 成 25 年 度 上 尾 中 央 医 科 グループ研 修 会 「 臨 床 研 究 の 意 義 と 実 際 」 , 主 催 : 上 尾 中 央 医 療
専 門 学 校 ,於 :上 尾 中 央 医 療 専 門 学 校 ,平 成 25 年 4 月 20 日
2) 慶 友 整 形 外 科 病 院 研 修 会 「 医 学 研 究 に お け る 統 計 解 析 の 解 釈 」 , 主 催 : 慶 友 整 形 外 科 病
院 ,於 :群 馬 県 館 林 市 ,平 成 25 年 5 月 12 日
3) 第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 ランチ ョンセ ミナー2 「 理 学 療 法 研 究 におけ る デー タ 解 析 の 誤
り~ そ の 解 析 法 は 正 し いか ?」, 主 催 :( 公 社 ) 日 本 理 学 療 法 士 協 会 ,於 :名 古 屋 市 ,平 成 25 年
5 月 26 日
4)鹿 児 島 県 理 学 療 法 士 会 研 修 会 「股 関 節 疾 患 の理 学 療 法 」, 主 催 : 鹿 児 島 県 理 学 療 法 士 会 ,於
:鹿 児 島 大 学 医 学 部 鶴 稜 会 館 ,平 成 25 年 6 月 9 日
5) SPSS トレーニングコース「医 療 統 計 :入 門 」,主 催 :IBM,於 :IBM箱 崎 本 社 .平 成 25年 6月 17日 ,
10月 29日 ,平 成 261月 27日 (計 3回 )
6)SPSS トレーニングコース「医 療 統 計 :多 変 量 解 析 」,主 催 :IBM,於 :IBM 箱 崎 本 社 .平 成 25 年 6
月 18 日 ,10 月 30 日 ,平 成 261 月 28 日 (計 3 回 )
7)SPSS トレーニングコース「医 学 論 文 を読 む」,主 催 :IBM,於 :IBM 箱 崎 本 社 .平 成 25 年 12 月 24
日
8) え に わ 病 院 主 催 研 修 会 「 人 工 股 関 節 全 置 換 術 の 理 学 療 法 」 , 主 催 :えにわ病 院 ,於 :えにわ
病 院 .平 成 25 年 7 月 6 日
9) 北 海 道 道 南 支 部 研 修 会 「 臨 床 で 必 要 な 統 計 解 析 法 に つ い て . 多 変 量 解 析 編 」 , 主 催 :北 海
道 理 学 療 法 士 会 ,於 :えにわ病 院 .平 成 25 年 7 月 6 日
10) 人 工 股 関 節 ・膝 関 節 全 置 換 術 患 者 に対 する評 価 と理 学 療 法 「変 形 性 股 ・膝 関 節 の評 価 」,主 催
:日 本 理 学 療 法 士 協 会 ,於 :金 沢 医 科 大 学 ,平 成 2 5 年 7 月 13 日 ~14 日
11) 理 学 療 法 研 究 のための統 計 学 講 習 会 ,主 催 :リハビリテーションリサーチメソッド研 究 会 ,於 :東 京
都 ,平 成 2 5 年 7 月 20 日 ~21 日
12) 日 本 理 学 療 法 士 協 会 講 習 会 ( 基 本 編 技 術 ) 「 筋 力 増 強 運 動 の 基 本 」 基 礎 編 と 実 習 編 .
主 催 : 日 本 理 学 療 法 士 協 会 , 於 :名 古 屋 市 , 平 成 2 5 年 7 月 2 8 日
13) 慶 友 整 形 外 科 病 院 研 修 会 「 R コマ ンダ ーに よる 統 計 解 析 」 , 主 催 : 慶 友 整 形 外 科 病 院 於 :
群 馬 県 館 林 市 ,平 成 25 年 9 月 7 日
14) 下 肢 関 節 疾 患 の 理 学 療 法 「 下 肢 関 節 疾 患 の 理 学 療 法 評 価 」 , 主 催 : 日 本 理 学 療 法 士 協
会 ,於 :八 戸 市 ,平 成 25 年 9 月 28 日 ~29 日
15) 同 友 会 シ リ ー ズ 講 習 会 「 理 学 療 法 士 の た め の 統 計 学 ~ 実 践 デ ー タ 解 析 入 門 ~ 」 , 主 催 :
中 部 リハ ビリ テーショ ン 専 門 学 校 同 窓 会 , 於 : 名 古 屋 市 , 平 成 2 5 年 1 0 月 6 日
16) 平 成 2 5 年 度 一 般 社 団 法 人 宮 城 県 理 学 療 法 士 会 中 央 ・ 泉 地 区 研 修 会 「 理 学 療 法 におけ
る研 究 について~臨 床 研 究 の実 践 」,主 催 :宮 城 県 理 学 療 法 士 会 ,於 :仙 台 社 会 保 険 病 院 ,
平 成 2 5 年 10 月 12 日
17) シンポジウム 6 精 神 科 薬 理 遺 伝 -多 因 子 関 連 の治 療 反 応 予 測 において乗 り越 えるべき壁 -,
主 催 :第 23 回 日 本 臨 床 精 神 神 経 薬 理 学 会 ・第 43 回 日 本 神 経 精 神 薬 理 学 会 合 同 年 会 ,於 :沖 縄 県
宜 野 湾 市 ,平 成 2 5 年 10 月 18 日 -19 日
1 8) 平 成 2 5 年 度 専 門 領 域 運 動 器 理 学 療 法 研 究 部 会 主 催 研 修 会 「 運 動 機 能 障 害 に 対 する
機 能 診 断 と クリニカルリ ーズ ニン グ」 , 主 催 : 日 本 理 学 療 法 士 協 会 , 於 : 札 幌 市 , 平 成 2 5 年 1 1
月 2日
1 9) 京 都 大 学 運 動 機 能 セ ミ ナ ー 2 0 12 「 下 肢 関 節 疾 患 の 理 学 療 法 」 . 主 催 : 京 都 大 学 運 動 機
能 研 究 会 ,於 :京 都 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 ,平 成 25 年 11 月 17 日
2 0) 日 本 理 学 療 法 士 協 会 講 習 会 : 人 工 関 節 の 理 学 療 法 「 変 形 性 股 ・ 膝 関 節 症 の 評 価 」 , 主
催 : 日 本 理 学 療 法 士 協 会 , 於 : 静 岡 県 静 岡 市 , 平 成 2 6 年 1 月 1 1・ 1 2 日
2 1) 香 川 県 理 学 療 法 士 会 「 臨 床 研 究 で 必 要 な 統 計 解 析 法 」 , 主 催 : 香 川 県 理 学 療 法 士 会 ,
於 : かが わ 国 際 会 議 場 , 平 成 2 6 年 3 月 1 6 日
2 2) 医 療 統 計 入 門 セ ミ ナ ー ~ t 検 定 か ら ・ 重 回 帰 分 析 ・ ロ ジ ス テ ィ ッ ク 回 帰 分 析 ま で ~ , 主 催 :
情 報 機 構 ,於 :東 京 都 ,平 成 25 年 3 月 24 日
2 3) 高 齢 者 の 整 形 外 科 疾 患 に 対 す る リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン , 主 催 : 時 計 台 記 念 病 院 , 於 : 札 幌 市 ,
平 成 25 年 5 月 9 日
24)高 齢 者 の整 形 外 科 疾 患 に対 するリハビリテーション,主 催 : 上 尾 中 央 総 合 病 院 ,於 :上 尾
市 ,平 成 25 年 5 月 10 日
2 5) 統 計 解 析 の 基 礎 , 主 催 : 黒 石 病 院 , 於 : 黒 石 病 院 , 平 成 2 5 年 2 月 4 日
5.その他
1)共 同 研 究 活 動
①日 本 メジフィジックス統計 コンサルタント
② IBM SPSS ジャパン トレーニングセミナー委 託 講 師
③医 師 主 導 臨 床 レジ ストリ 研 究 の 中 央 委 員 会 委 員 ( 研 究 デ ザ イン・ コンサル タン ト)
④平 成 25 年 度 厚 生 労 働 科 学 研 究 費 補 助 金 長 寿 科 学 総 合 研 究 事 業 「 高 齢 脳 卒 中 患 者 をモ
デルとした栄 養 管 理 と摂 食 機 能 訓 練 に関 するアルゴリズムの開 発 、および経 口 摂 取 状 態 の改
善 効 果 の 検 証 」 に 関 する 共 同 研 究 者
⑤日 本 理 学 療 法 士 協 会 学 術 部 企 画 の E BP T チュ ー トリアル にお いて,E B P T 用 語 集 作 成 に 当
たり,信 州 大 学 医 学 部 保 健 学 科 理 学 療 法 学 専 攻 木 村 貞 治 教 授 ゼミナールのメンバーと,当
大 学 院 生 を 主 体 と した ゼミナ ール メ ンバー に お いて, 共 同 作 成 を 手 が けている .
氏
名
専
門
吉田 英樹(よしだ
ひでき)
① 理 学 療 法 学 (特 に,物 理 療 法 学 .具 体 的 には,物 理 療 法 を用 いた神 経 ・筋 機 能 制
御 ,疼 痛 管 理 ,運 動 療 法 との併 用 ・同 時 施 行 による介 入 効 果 の向 上 ,ヘルスプロ
モーション,ストレスマネージメントなどの可 能 性 に関 する教 育 研 究 )
② 物 理 療 法 と関 連 の深 い生 理 学 および生 理 学 実 験 (特 に,自 律 神 経 活 動 動 態 ,末
梢 循 環 動 態 ,脳 計 測 科 学 など)
担当科目 1 年 :後 期 -理 学 療 法 学 総 論 演 習
2年 :前 期 -物 理 療 法 学 ,理 学 療 法 評 価 学 実 習
後 期 -物 理 療 法 学 実 習 ,臨 床 実 習 Ⅰ
3年 :前 期 -理 学 療 法 管 理 ・運 営 論 ,脳 障 害 理 学 療 法 学 演 習 ,神 経 系 障 害 理 学 療 法
学 実 習 ,内 部 障 害 系 理 学 療 法 学 演 習 ,内 部 障 害 系 理 学 療 法 学 実 習 ,
臨床実習Ⅱ
後 期 -地 域 リハビリテーション論 ,福 祉 住 環 境 学 ,理 学 療 法 研 究 演 習 ,臨 床 実 習
Ⅲ
4年 :前 期 -臨 床 実 習 Ⅳ
後 期 -卒 業 研 究
21世 紀 教 育 科 目 :後 期 -運 動 とリハビリテーション(B)
大 学 院 博 士 前 期 課 程 :前 期 -保 健 学 連 携 セミナー,基 礎 理 学 療 法 学 特 論
後 期 -運 動 療 法 学 特 論 ,理 学 療 法 学 特 別 演 習
非常勤
講師等
② 秋 田 看 護 福 祉 大 学 (担 当 科 目 :健 康 と運 動 (講 義 ))
e-mail
[email protected]
① 弘 前 医 療 福 祉 大 学 (担 当 科 目 :リハビリテーション医 学 ,理 学 療 法 学 )
1.著 書
なし
2.学 会 等 発 表
① Hideki Yoshida, Takaya Maeda, Shunmei Terui, Shigeki Saito, Natsuko Okamoto,
Nanako Sato, Yui Sato, Nodoka Ichinohe, Kazuki Narita, Kanshu Hara, Taro Osanai:
Effects of near-infrared irradiation around the stellate ganglion on sympathetic
activity and peripheral circulation. WCPT-AWP & ACPT Congress 2013 Program
Book, II-P270 (6th WCPT-AWP & 12th ACPT, Taichung, Taiwan)
《 Abs trac t 》
Background and Purpose: The purpose of this study was to investigate the effects of
near-infrared (NIR) irradiation around the stellate ganglion, which is the sympathetic
ganglion lain in front of the neck of the first rib and sends postganglionic sympathetic fibers
to the upper body, on sympathetic activity and peripheral circulation, especially that of the
upper and lower extremities (UE and LE).
Materials/Methods: Sixty healthy volunteers participated in this study, and underwent two
experimental sessions in the same time zone of two different days; 1) 10-minute NIR
(specifically, xenon light) irradiation around the bilateral stellate ganglions in a comfortable
supine position (NIR-ISG); and 2) 10-minute supine rest without NIR-ISG (control). During
NIR-ISG and the control, the low-to-high frequency ratio (LF/HF) obtained from spectral
analysis of electrocardiographic R-R intervals and UE and LE skin temperatures were
measured to evaluate sympathetic activity and UE and LE peripheral circulatory dynamics.
Results: Although no significant change of LF/HF was observed before and after the control,
LF/HF after NRI-ISG was significantly decreased compared with that before NIR-ISG.
Additionally, UE and LE skin temperatures during NIR-ISG were kept almost constant
although those during the control declined steadily with time.
Conclusions and Clinical Relevance: These results suggest that NIR-ISG promotes
peripheral circulation of not only the UE but also the LE due to suppression of systemic
sympathetic activity. From this viewpoint, NIR-ISG may be able to treat UE and LE
disorders associated with sympathetic hyperactivity, such as complex regional pain
syndrome and peripheral circulatory disturbance.
② Shunmei Terui, Hideki Yoshida, Takaya Maeda, Aki Nakazawa, Shin Minakata,
Risako Fujiwara, Fumiko Kumagai, Saori Sato: Near-infrared irradiation around the
stellate ganglion improves post-stroke complex regional pain syndrome: A
preliminary study. WCPT-AWP & ACPT Congress 2013 Program Book, I-P148 (6th
WCPT-AWP & 12th ACPT, Taichung, Taiwan)
③ Takaya Maeda, Hideki Yoshida, Shunmei Terui, Shigeki Saito, Natsuko Okamoto,
Nanako Sato, Yui Sato, Nodoka Ichinohe, Kazuki Narita, Kanshu Hara, Taro Osanai:
Near-infrared irradiation around the stellate ganglion increases skeletal muscle
blood flow of the upper extremity. WCPT-AWP & ACPT Congress 2013 Program
Book, II-P091 (6th WCPT-AWP & 12th ACPT, Taichung, Taiwan)
④ 吉田英樹, 吉田舞, 中田農生, 前 田 貴 哉 , 岡 本 成 諭 子 , 齋 藤 茂 樹 , 佐 藤 菜 奈 子 , 佐 藤 結
衣 : キセノン光 の星 状 神 経 節 近 傍 照 射 実 施 中 の脳 血 流 動 態 に関 する検 討 : 近 赤 外 線 分 光 法 を
用 いた前 頭 前 皮 質 での検 討 . 理 学 療 法 学 40 (大 会 特 別 号 3): P - A 基 礎 - 1 4 1, 20 1 3. ( 第
48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 , 名 古 屋 )
《要 旨 》
〔目 的 〕キセノン光 の星 状 神 経 節 近 傍 照 射 (Xe-LISG)が実 施 中 の脳 血 流 動 態 を明 らかにするこ
と.〔対 象 〕健 常 例 29 例 (女 性 15 例 ,男 性 14 例 ).〔方 法 〕全 対 象 者 に以 下 の 2 種 類 の実 験 を実
施 した; (実 験 1)15 分 間 の安 静 仰 臥 位 保 持 (馴 化 )終 了 後 ,同 一 肢 位 にて 10 分 間 の Xe-LISG を
受 ける,(実 験 2)馴 化 終 了 後 ,Xe-LISG を伴 わない安 静 仰 臥 位 を 10 分 間 保 持 する(コントロー
ル).検 討 項 目 は,自 律 神 経 活 動 の指 標 として心 拍 変 動 と脳 血 流 動 態 の指 標 としての前 頭 前 皮
質 領 域 での総 ヘモグロビン量 (以 下 ,total-Hb)とした.〔結 果 〕心 拍 変 動 については,実 験 2 では明
らかな変 化 を認 めなかったものの,実 験 1 では馴 化 終 了 時 と比 較 して Xe-LISG 終 了 時 での副 交
感 神 経 活 動 の亢 進 傾 向 を示 す所 見 が認 められた.total-Hb については,コントロール実 施 中 と比
較 して Xe-LISG 実 施 中 での total-Hb の有 意 な減 少 を認 めた.〔結 語 〕本 結 果 は,Xe-LISG の実
施 に伴 う副 交 感 神 経 活 動 の亢 進 傾 向 ,すなわち精 神 的 リラクセーションが得 られたことで前 頭 前
皮 質 領 域 の活 動 が低 下 し,同 部 位 の脳 血 流 量 が低 下 した可 能 性 を示 唆 している可 能 性 が考 えら
れた.
⑤ 齋 藤 茂 樹 , 吉 田 英 樹 , 前 田 貴 哉 , 岡 本 成 諭 子 , 佐 藤 菜 奈 子 , 佐 藤 結 衣 : 骨 格 筋 への
キ セ ノ ン 光 照 射 が 筋 伸 張 性 に 及 ぼ す 影 響 . 理 学 療 法 学 40( 大 会 特 別 号 3): P - C 物 療
- 0 0 5, 20 1 3 . (第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 , 名 古 屋 )
⑥ 森 聡 , 浦 野 祥 平 , 吉 田 英 樹 , 山 田 将 弘 : キセノン光 の星 状 神 経 節 近 傍 照 射 が自 律 神 経
活 動 動 態 お よ び 上 肢 末 梢 循 環 動 態 に 及 ぼ す 影 響 . 理 学 療 法 学 4 0( 大 会 特 別 号 3) :
P-C 物 療 - 0 0 9, 2 0 1 3. (第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 , 名 古 屋 )
⑦ 照井駿明, 吉田英樹, 中澤明紀, 皆方伸, 藤原理佐子, 熊谷富美子, 佐藤沙央理: 直
線 偏 光 近 赤 外 線 の星 状 神 経 節 近 傍 照 射 が脳 卒 中 後 複 合 性 局 所 疼 痛 症 候 群 患 者 の麻 痺 側 上
肢 血 流 動 態 に与 える影 響 に関 する検 討 . 理 学 療 法 学 40 (大 会 特 別 号 3): P- B 神 経 - 0 2 7 ,
2 01 3. (第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 , 名 古 屋 )
⑧ 吉 田 英 樹 , 川 口 梨 沙 , 照 井 駿 明 , 佐 藤 菜 奈 子 , 一 戸 の ど か : ス トレッ チン グ の前 処 置 と し
て の ホット パック お よ び極 超 短 波 療 法 の 有 効 性 に 関 す る 検 討 . 第 21 回 日 本 物 理 療 法 学 会
学 術 大 会 抄 録 集 , 3 6 , 2 01 3. ( 第 21 回 日 本 物 理 療 法 学 会 学 術 大 会 , 横 須 賀 )
《要 旨 》
〔目 的 〕ストレッチングの前 処 置 として,表 在 性 温 熱 療 法 のホットパック(HP)と深 部 性 温 熱 療 法 の
極 超 短 波 療 法 (MW)の有 効 性 を検 討 すること.〔対 象 〕健 常 例 16 名 (女 性 5 名 ,男 性 11 名 ).〔方
法 〕大 腿 後 面 への 20 分 間 の HP,MW,コントロールを実 施 し,ハムストリングスの筋 伸 張 性 (筋 硬
度 ,膝 伸 展 自 動 可 動 域 )と大 腿 後 面 皮 膚 温 を比 較 した.〔結 果 〕筋 硬 度 については,3 群 間 で明 ら
かな違 いが認 められなかった.一 方 ,膝 伸 展 自 動 可 動 域 と大 腿 後 面 皮 膚 温 については,HP と
MW の間 では明 らかな違 いが認 められなかったが,コントロールと比 較 して HP および MW で有 意
に高 値 を示 した.〔結 語 〕HP と MW は,筋 伸 張 性 の向 上 よりも皮 膚 への温 熱 刺 激 を背 景 とした伸
張 痛 の軽 減 によりストレッチングの前 処 置 として貢 献 し得 る.
⑨ 佐 藤 結 衣 , 吉 田 英 樹 , 佐 藤 菜 奈 子 , 岡 本 成 諭 子 , 齋 藤 茂 樹 , 前 田 貴 哉 , 一 戸 のどか,
小 山 内 太 郎 , 成 田 和 生 , 原 幹 周 : ストレッチングの前 処 置 として神 経 筋 電 気 刺 激
(NMES) は 有 効 か ? 第 3 1 回 東 北 理 学 療 法 学 会 学 術 大 会 プ ロ グ ラ ム ・ 抄 録 集 , 6 4 ,
2 01 3. (第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 , 郡 山 )
⑩ 前田貴哉, 吉田英樹, 齋藤茂樹, 岡本成諭子, 佐藤結衣, 佐藤菜奈子, 小山内太郎,
一 戸 のどか, 成 田 和 生 , 原 幹 周 : キセノン光 の星 状 神 経 節 近 傍 照 射 に伴 う上 肢 骨 格 筋
血 流 動 態 に 関 す る 検 討 . 第 3 1 回 東 北 理 学 療 法 学 会 学 術 大 会 プ ロ グ ラ ム ・ 抄 録 集 , 94,
2 01 3. (第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 , 郡 山 )
⑪ 照 井 駿 明 , 吉 田 英 樹 : 脳 卒 中 片 麻 痺 患 者 の麻 痺 側 上 肢 末 梢 循 環 動 態 に関 する横 断 的 検 討 .
第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 会 学 術 大 会 プ ロ グ ラ ム ・ 抄 録 集 , 9 5, 2 0 1 3. (第 31 回 東 北 理 学
療法学術大会, 郡山)
⑫ 吉 田 英 樹 , 川 口 梨 沙 , 照 井 駿 明 : 温 熱 療 法 での筋 伸 張 性 の変 化 に因 らないストレッチン
グ効 果 向 上 の 可 能 性 . ( 第 7 回 弘 前 大 学 大 学 院 保 健 学 研 究 科 研 究 発 表 会 , 弘 前 )
《要 旨 》
〔目 的 〕ストレッチングの前 処 置 として,表 在 性 温 熱 療 法 のホットパック(HP)と深 部 性 温 熱 療 法 の
極 超 短 波 療 法 (MW)の有 効 性 を検 討 すること.〔対 象 〕健 常 例 16 名 (女 性 5 名 ,男 性 11 名 ).〔方
法 〕大 腿 後 面 への 20 分 間 の HP,MW,コントロールを実 施 し,ハムストリングスの筋 伸 張 性 (筋 硬
度 ,膝 伸 展 自 動 可 動 域 )と大 腿 後 面 皮 膚 温 を比 較 した.〔結 果 〕筋 硬 度 については,3 群 間 で明 ら
かな違 いが認 められなかった.一 方 ,膝 伸 展 自 動 可 動 域 と大 腿 後 面 皮 膚 温 については,HP と
MW の間 では明 らかな違 いが認 められなかったが,コントロールと比 較 して HP および MW で有 意
に高 値 を示 した.〔結 語 〕HP と MW は,筋 伸 張 性 の向 上 よりも皮 膚 への温 熱 刺 激 を背 景 とした伸
張 痛 の軽 減 によりストレッチングの前 処 置 として貢 献 し得 る.
3.論 文 等
① Misato Makino, Soko Narita, Hideki Yoshida: Effects of exercise on stress reduction:
A study using objective evaluation methods. J Health Sci Res 4: 25-30, 2014.
《 Abs trac t 》
Purpose: The present study uses objective evaluation methods to determine whether or not
physical exercise reduces stress. Subjects: Sixteen healthy young male university students.
Methods: We measured values of stress before and after physical exercise for 20 minutes
on a bicycle ergometer using the Japanese version of the Profi le of Mood States shortened
version (POMS; subjective evaluation), salivary amylase activity (AMY; objective evaluation)
and heart rate variability (HRV: objective evaluation).
Results: Although POMS and AMY findings did not significantly differ before and after the
exercise, the changes indicated a tendency towards stress reduction after exercise. With
respect to HRV, although the index of sympathetic activity did not significantly change, that
of parasympathetic activity was significantly decreased after exercise.
Conclusion: Exercise was likely to reduce stress according to AMY and the POMS.
However, whether stress could be objectively evaluated remained unclear. This issue could
be overcome by reconsidering exercise intensity as well as evaluation indices and timing.
② 中 田 農 生 , 吉 田 英 樹 , 吉 田 舞 : 後 頸 部 への電 気 刺 激 が座 位 バランス課 題 実 施 中 のヒトの
脳 賦 活 状 態 に 及 ぼ す影 響 に 関 す る 検 討 . 理 学 療 法 科 学 2 8( 5) : 6 53 - 6 56, 2 0 13.
《要 旨 》
〔目 的 〕後 頸 部 への電 気 刺 激 が座 位 バランス課 題 実 施 中 のヒトの脳 賦 活 状 態 に及 ぼす影 響 を検
討 すること.〔対 象 〕右 利 きの健 常 例 20 名 (女 性 10 名 ,男 性 10 名 ).〔方 法 〕左 もしくは右 後 頸 部
への周 波 数 の異 なる電 気 刺 激 (100 Hz,10 Hz,3 Hz)を実 施 しながら座 位 バランス課 題 を行 う際
の脳 賦 活 状 態 (前 頭 前 皮 質 の酸 化 ヘモグロビン量 :PF-HbO 2 )を検 討 した.〔結 果 〕左 後 頸 部 への
比 較 的 高 い周 波 数 (100 Hz,10 Hz)での電 気 刺 激 で,PF-HbO 2 の両 側 性 に有 意 な増 加 が認 めら
れた.〔結 語 〕座 位 バランス課 題 実 施 中 の脳 賦 活 を目 的 とした後 頸 部 への電 気 刺 激 では,左 後 頸
部 への比 較 的 高 い周 波 数 の電 気 刺 激 が適 している.
③ 川 口 梨 沙 , 吉 田 英 樹 , 照 井 駿 明 : ストレッチングの前 処 置 としての表 在 性 および深 部 性 温 熱 療
法 の有 効 性 に関 する検 討 : ホットパックと極 超 短 波 療 法 に注 目 して. 理 学 療 法 科 学 2 8( 5 ) :
6 41 - 6 45, 2 0 13.
《要 旨 》
〔目 的 〕ストレッチングの前 処 置 として,表 在 性 温 熱 療 法 のホットパック(HP)と深 部 性 温 熱 療 法 の
極 超 短 波 療 法 (MW)の有 効 性 を検 討 すること.〔対 象 〕健 常 例 16 名 (女 性 5 名 ,男 性 11 名 ).〔方
法 〕大 腿 後 面 への 20 分 間 の HP,MW,コントロールを実 施 し,ハムストリングスの筋 伸 張 性 (筋 硬
度 ,膝 伸 展 自 動 可 動 域 )と大 腿 後 面 皮 膚 温 を比 較 した.〔結 果 〕筋 硬 度 については,3 群 間 で明 ら
かな違 いが認 められなかった.一 方 ,膝 伸 展 自 動 可 動 域 と大 腿 後 面 皮 膚 温 については,HP と
MW の間 では明 らかな違 いが認 められなかったが,コントロールと比 較 して HP および MW で有 意
に高 値 を示 した.〔結 語 〕HP と MW は,筋 伸 張 性 の向 上 よりも皮 膚 への温 熱 刺 激 を背 景 とした伸
張 痛 の軽 減 によりストレッチングの前 処 置 として貢 献 し得 る.
④ 森 聡 , 浦 野 祥 平 , 吉 田 英 樹 , 山 田 将 弘 : キセノン光 の星 状 神 経 節 近 傍 照 射 が自 律 神 経 活 動 動
態 および上 肢 末 梢 血 管 血 流 速 に及 ぼす影 響 . 日 本 物 理 療 法 学 会 誌 20: 64-67, 2013.
《要 旨 》
本 研 究 では, Xe-LISG が自 律 神 経 活 動 動 態 および上 肢 末 梢 血 管 血 流 速 度 に及 ぼす影 響 につい
て明 らかにすることを目 的 とした. 健 常 例 15 例 には, 安 静 仰 臥 位 での 10 分 間 の Xe-LISG を施 行
する実 験 1 と, Xe-LISG を伴 わない 10 分 間 の安 静 仰 臥 位 保 持 (コントロール)を施 行 する実 験 2 の
二 つの実 験 を実 施 した. 検 討 項 目 は Xe-LISG およびコントロール前 後 での自 律 神 経 活 動 動 態 の
指 標 である心 電 図 R-R 間 隔 変 動 係 数 (CVR-R)と, 超 音 波 診 断 装 置 にて測 定 した上 肢 末 梢 血 管
(右 橈 骨 動 脈 )内 の血 流 速 度 とした. 結 果 , CVR-R は Xe-LISG 前 と比 較 して Xe-LISG 後 で有 意 に
上 昇 した. また, 血 流 速 度 は, Xe-LISG 前 と比 較 して Xe-LISG 後 で有 意 に上 昇 した. 一 方 , コント
ロール前 後 では CVR-R に明 らかな変 化 は認 められず, 血 流 速 度 は有 意 に低 下 していた. 以 上 か
ら, Xe-LISG は, 自 律 神 経 活 動 の変 容 に加 えて, 上 肢 末 梢 血 管 血 流 速 度 を上 昇 させる可 能 性 が
示 唆 された.
⑤ 吉 田 舞 , 吉 田 英 樹 , 中 田 農 生 : キセノン光 の星 状 神 経 節 近 傍 照 射 後 の立 位 時 脳 血 流 動 態 に関
する検 討 . 東 北 理 学 療 法 学 25: 29-35, 2013.
《要 旨 》
本 研 究 の目 的 は,Xe-LISG 実 施 直 後 の起 立 に伴 う脳 血 流 動 態 の変 化 について検 討 することであ
った.健 常 者 29 例 を対 象 とし,実 験 は 1)安 静 背 臥 位 での Xe-LISG と,2)Xe-LISG を行 わない安
静 背 臥 位 保 持 (以 下 ,コントロール)をそれぞれ 10 分 間 行 ない,その後 素 早 く立 ち上 がって 2 分 間
立 位 を保 持 するものとした.検 討 項 目 は,自 律 神 経 活 動 の指 標 として心 拍 変 動 と手 指 皮 膚 温 ,脳
血 流 動 態 の指 標 としての総 ヘモグロビン量 (以 下 ,total-Hb)とした.結 果 ,心 拍 変 動 の明 らかな変
化 は認 められなかったものの,手 指 皮 膚 温 については Xe-LISG 実 施 中 は概 ね一 定 に保 たれ,コ
ントロールでは時 間 経 過 に伴 う有 意 な低 下 を認 めた.起 立 後 の total-Hb については,コントロール
実 施 直 後 では安 静 背 臥 位 時 と比 較 して有 意 な増 加 を認 めたが,Xe-LISG 実 施 直 後 では安 静 背
臥 位 時 と比 較 して明 らかな差 を認 めなかった.以 上 のことから,Xe-LISG は交 感 神 経 活 動 を抑 制
し得 るとともに,実 施 直 後 の起 立 時 の脳 血 流 量 を低 下 させる可 能 性 が示 唆 された.
4.社 会 活 動
1)
①
②
③
④
⑤
所 属 学 会 および職 能 団 体 など
日本理学療法士協会
日本物理療法学会
理学療法科学学会
日本生理人類学会
脳 機 能 と リハ ビ リテ ーショ ン 研 究 会
2 ) 学 外 委 員 会 ・協 議 会 等
① 第 49 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 演 題 査 読 委 員 (領 域 : 物 理 療 法 , 基 礎 理 学 療 法 )
② 第 4 8 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 ポ ス タ ー セッ ション 「 物 理 療 法 神 経 ・ 筋 機 能 制 御 0 2」
座長
③ 日 本 理 学 療 法 士 協 会 東 北 ブ ロ ック 協 議 会 機 関 誌 「 東 北 理 学 療 法 学 」 論 文 査 読 委 員
3) 学外依頼講演等
① 社 会 福 祉 法 人 西 寿 会 園 内 研 修 会 「拘 縮 予 防 のためのストレッチングの基 礎 」. 特 別 養 護 老 人 ホ
ームはまなす荘 . (11 月 6 日 )
5.その他
1) 競 争 的 研 究 費 獲 得 状 況
① 日 本 学 術 振 興 会 科 学 研 究 費 助 成 事 業 (学 術 研 究 助 成 基 金 助 成 金 )基 盤 研 究 (C)
代 表 者 :吉 田 英 樹
研 究 課 題 :「キセノン光 線 の星 状 神 経 節 近 傍 照 射 を用 いた新 しい睡 眠 改 善 法 の開 発 」
研 究 期 間 :平 成 25 年 度 ~平 成 27 年 度 (予 定 )
② 日 本 学 術 振 興 会 科 学 研 究 費 助 成 事 業 (学 術 研 究 助 成 基 金 助 成 金 )基 盤 研 究 (C)
代 表 者 :真 里 谷 靖
研 究 分 担 者 :高 井 酔 尋 ,對 馬 恵 ,吉 田 英 樹
研 究 課 題 :「脳 転 移 放 射 線 治 療 患 者 における脳 有 害 事 象 および脳 機 能 変 化 の新 たな評 価 法 」
研 究 期 間 :平 成 25 年 度 ~平 成 27 年 度 (予 定 )
2) 「専 門 理 学 療 法 士 (物 理 療 法 )」の認 定
日 本 理 学 療 法 士 協 会 より認 定 を受 けています(登 録 番 号 6-45).
3) 「独 立 行 政 法 人 日 本 学 術 振 興 会 審 査 委 員 候 補 者 」としての登 録
独 立 行 政 法 人 日 本 学 術 振 興 会 の「科 学 研 究 費 助 成 事 業 (科 研 費 )」に関 わる審 査 委 員 候 補 者 と
して,平 成 25 年 度 より当 該 データベースに登 録 されました.
4) 「平 成 25 年 度 保 健 学 研 究 科 科 研 費 採 択 奨 励 事 業 研 究 科 内 アドバイザー」としての取 り組 み
研 究 科 長 より指 名 を受 け,保 健 学 研 究 科 教 員 が作 成 した科 学 研 究 費 助 成 事 業 (科 研 費 )への申
請 書 2 件 についてアカデミックチェックを行 いました.
氏
専
名
門
氏 名 : 成 田 大 一 (な り た ひ ろ か ず )
①理学療法学
②解剖学
③ 運 動 療 法 学 (整 形 外 科 系 )
担当科目 2 年 : 物 理 療 法 学 実 習 , 神 経 系 障 害 装 具 学 演 習 , 筋 骨 格 系 障 害 理 学 療 法 学 実 習 ,
人 体 形 態 学 実 習 (前 期 ), 解 剖 学 ・ 解 剖 学 実 習 (後 期 , 医 学 科 ), 臨 床 実 習 Ⅰ (
後期)
3年 : 地 域 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 論 , 理 学 療 法 研 究 演 習 ,
臨 床 実 習 Ⅲ (後 期 )
4年 : 臨 床 実 習 Ⅳ , (前 期 ), 卒 業 研 究 (後 期 )
弘前市医師会看護専門学校看護学科(担当科目:人間工学)
非常勤
講師等
1.著 書
なし
2.学会発表
① 成田大一,齊藤絵里奈,磯貝純夫,岡野大輔,浅野義哉,下田 浩:個体・系統発生に
お け る 背 血 管 の 形 態 学 的 特 徴 .(第 118 回 日 本 解 剖 学 会 総 会 ・ 全 国 学 術 大 会 ,下 野 市 )(2014
年 3 月)
《要旨》
【目的】陸棲動物では出生に伴い肺呼吸が開始されることで急激に肺循環の血行動態が変
化し,肺血管の機能動態が変化することが予測される。本研究では個体発生と系統発生の
両面より肺循環の成立に与る肺血管の機能形態変化について解析する。
【 方 法 】 材 料 と し て 胎 生 10 日 ~ 生 後 20 日 の ラ ッ ト (個 体 発 生 )な ら び に オ ー ス ト ラ リ ア 肺
魚 (系 統 発 生 )を 用 い た 。こ れ ら の 検 体 よ り 心 臓 か ら 呼 吸 器 系 を 含 む 数 種 の 標 本 を 作 製 し ,組
織学的・電子顕微鏡的解析を行った。
【 結 果 】ラ ッ ト の 胎 生 後 期 よ り 新 生 児 時 期 に か け て 肺 静 脈 壁 (中 膜 )に 多 数 の 小 突 起 を も つ 紡
錘 ~ 類 円 形 の 上 皮 様 細 胞 が 多 数 出 現 し ,そ れ ら は 神 経 特 異 蛋 白 で あ る protein gene product
(PGP) 9.5 を 発 現 し て い た 。特 に 新 生 児 で は 肺 内 の 小 静 脈 壁 に も PGP9.5 を 強 く 発 現 す る 細
胞 群 が 分 布 し て い た 。し か し こ れ ら の PGP9.5 陽 性 細 胞 は 成 長 に 伴 い 減 少 し ,生 後 20 日 で
は 消 失 し た 。 一 方 肺 魚 の 肺 静 脈 も 同 様 の PGP9.5 陽 性 類 上 皮 細 胞 を そ の 中 膜 に 多 数 備 え て
いた。
【結論】肺呼吸機能発現に与る肺循環系の成立に際して肺静脈系に出現する類上皮細胞は
その循環系の発達に寄与するとともに肺血流や血管の変化をモニターまたは調整している
可能性が考えられる。
② 石 川 大 瑛 ,成 田 大 一 ,高 橋 信 人 ,對 馬 史 織 ,澤 田 徹 平 ,尾 田 敦:足 関 節 装 具 の 長 期 使 が
足 関 節 周 囲 筋 力 , 運 動 能 力 に 与 え る 影 響 に つ い て . (第 48回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 , 名 古
屋 市 )(2013年 5月 )
③ 佐 藤 弘 樹 , 成 田 大 一 , 石 渡 朝 生 , 佐 々 木 淳 一 ,高 杉 愛 子 , 谷 村 謙 伍 , 尾 田 敦:キ ネ シ オ テ
ー ピ ン グ 貼 付 後 の 時 間 経 過 が 等 速 性 筋 力 に 与 え る 影 響 . (第 48回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 ,
名 古 屋 市 )(2013年 5月 )
④ 石川大瑛,成田大一,高橋信人,對馬史織,尾田
敦:足関節捻挫の既往が足関節周囲
筋 力 に 与 え る 影 響 . (第 41回 ス ポ ー ツ 医 学 研 究 会 , 青 森 市 )(2013年 9月 )
⑤ 齊藤絵里奈,磯貝純夫,出口友則,成田大一,浅野義哉,下田 浩:小型魚類における
リ ン パ 管 の 発 生 過 程 と 機 能 形 態 .(第 54回 日 本 組 織 細 胞 化 学 総 会・学 術 集 会 ,東 京 都 )(2013
年 9月 )
⑥ 石川大瑛,成田大一,高橋信人,澤田徹平,尾田 敦:足関節捻挫受傷後の足関節装具
の 長 期 使 用 が 足 関 節 機 能 に 与 え る 影 響 に つ い て . (第 27回 日 本 靴 医 学 界 学 術 集 会 , 横 浜
市 )(2013年 9月 )
⑦ Koeda S, Narita H, Ito K, Ito K, Yoshioka H, Tsushima H: The effects of high-dose
radiation on rats’ skin and muscle: developing an animal model of local radiation
damage to the hind limbs (2nd report). (The 5th International Symposium on
Radiation Emergency Medicine in Hirosaki University) (October 19, 2013) (in Aomori
city)
⑧ 堂 田 章 一 , 尾 田 敦 , 成 田 大 一 , 吉 田 舞 : 足 趾 ト レ ー ニ ン グ 効 果 の 持 続 性 に つ い て -2
種 の 異 な る 運 動 様 式 に お け る 検 討 -. (東 北 理 学 療 法 士 学 会 第 31 回 大 会 )(2013 年 11 月 )
⑨ 下田 浩,齊藤絵里奈,渡邉誠二,浅野義哉,谷 利樹,成田大一,岡野大輔,外崎敬
和 : 小 型 魚 類 の 血 管 ・ リ ン パ 管 系 の 構 築 と が ん 移 植 モ デ ル の 確 立 .(第 151回 弘 前 医 学 会 例
会 )(2014年 1月 )
⑩ 齊 藤 絵 里 奈 , 磯 貝 純 夫 , 出 口 友 則 , 成 田 大 一 , 岡 野 大 輔 , 浅 野 義 哉 , 下 田 浩: 小 型 魚
類 リ ン パ 管 の 組 織 化 学 的 解 析 . (第 119回 日 本 解 剖 学 会 総 会 ・ 全 国 学 術 大 会 , 下 野 市 )(2014
年 3月 )
⑪ 千 葉 正 司 , 白 坂 真 妃 , 蒲 田 莉 江 , 三 國 裕 子 , 小 池 祐 士 , 成 田 大 一: 左 下 大 静 脈 の 出 現 例
と 依 存 例 に つ い て の 解 剖 所 見 . (第 119回 日 本 解 剖 学 会 総 会 ・ 全 国 学 術 大 会 , 下 野 市 )(2014
年 3月 )
3.論
文
① 石 川 大 瑛 ,成 田 大 一 ,高 橋 信 人 ,澤 田 徹 平 ,尾 田 敦:足 関 節 捻 挫 受 傷 後 の 足 関 節 装 具
の 長 期 使 用 が 足 関 節 機 能 に 与 え る 影 響 に つ い て . 靴 の 医 学 , 27: 39-43, 2014.
《 要 旨 》 本研究は,足関節装具を 1 年間使用することが足関節筋力,運動能力に与える影
響 を 明 ら か に す る こ と を 目 的 と し た .対 象 は 高 校 女 子 バ レ ー ボ ー ル 選 手 19 名 38 足 と し た .
初回調査として捻挫受傷の有無,アーチ高率,足関節筋力,片脚反復横跳び,重心動揺を
実施し,1 年後に追跡調査を行った.装具使用群,装具不使用群,対照群に群分けし,デ
ータの変化量を比較した.結果,装具使用群の背屈,内反,外反筋力が対照群と比較して
有 意 に 低 下 し て い た .装 具 の 長 期 使 用 が 足 関 節 筋 力 の 低 下 を 引 き 起 こ す 可 能 性 が 示 唆 さ れ ,
筋力増強運動も併用する必要があると考えられる.
② 石渡朝生,成田大一,尾田敦: 足 関 節 装 具 が 運 動 課 題 に 及 ぼ す 影 響 . 靴 の 医 学 ,
27: 69-72, 2014.
《 要 旨 》 本研究の目的は,本邦で多く使用されている固定強度の異なる 2 種の足関節装具
が 静 的 ,持 久 的 ,瞬 発 的 運 動 課 題 に ど の よ う な 影 響 を 及 ぼ す か を 明 ら か に す る こ と で あ る 。
健 常 成 人 39 名 を 対 象 と し て ,ザ ム ス ト A1 装 着 ,A2-DX 装 着 ,装 具 非 装 着 の 3 条 件 に て ,
重 心 動 揺 測 定 , 6 分 間 歩 行 テ ス ト , Functional ability Test を 実 施 し た 。 そ の 結 果 , 重 心
動 揺 測 定 に お い て A2-DX 装 着 が 装 具 非 装 着 と 比 較 し て 総 軌 跡 長 が 有 意 に 短 か っ た 。 そ の
他 の 運 動 課 題 で は ,い ず れ の 条 件 に も 有 意 差 は 認 め ら れ な か っ た 。以 上 よ り ,装 具 を 装 着
することは運動課題に対し必ずしもデメリットとはならないことが示された。
③ 堂田章一,尾田敦,成田大一,吉田舞:足 趾 ト レ ー ニ ン グ の 効 果 と そ の 持 続 性 に
つ い て - 2 種 類 の こ と な く 運 動 様 式 に よ る 検 討 - .東 北 理 学 療 法 学 ,26,2014.(印 刷
中)
《要旨》
【 目 的 】足 趾 機 能 や 足 部 形 態 は 下 肢 障 害 や 運 動 機 能 等 と 関 連 が あ る と い わ れ る 。足 趾 の 運 動
様 式 に は 把 持 と 圧 迫 が あ る が ,ト レ ー ニ ン グ 効 果 や そ の 持 続 性 は 不 明 確 な 部 分 も 多 い 。本 研
究ではこれらの運動様式の異なる 2 種類の足趾トレーニング効果とその持続性について検討
する。
【 方 法 】対 象 (健 常 男 子 大 学 生 30 名 30 足 )を 対 照 群 ,把 持 運 動 群 ,圧 迫 運 動 群 の 3 群 に 分 け ,
ト レ ー ニ ン グ を 8 週 間 行 わ せ て 効 果 を 検 討 し た 後 ,ト レ ー ニ ン グ 休 止 4 週 後 ま で の 持 続 性 を
検 討 し た 。 効 果 判 定 の た め の 評 価 項 目 は 足 趾 筋 力 (把 持 力 , 圧 迫 力 ), ア ー チ 高 率 , 重 心 動 揺
とした。
【 結 果 】把 持 運 動 群 で は 把 持 力 と 重 心 動 揺 ,圧 迫 運 動 群 で は 圧 迫 力 と ア ー チ 高 率 の 値 に 効 果
が確認された。各項目で休止 4 週後までの効果の持続性が確認された。
【 結 論 】治 療 目 的 に 応 じ て 足 趾 の 運 動 様 式 を 工 夫 す る 必 要 性 が あ る 。ま た ,持 続 性 を 考 慮 す
ることで,より計画的な治療プログラムの立案が可能となる。
(その他)
① Koeda S, Narita H, Ito K, Ito K, Yoshioka H, Tsushima H: The effects of high-dose
radiation on rats’ skin and muscle: developing an animal model of local radiation
damage to the hind limbs (2nd report). The proceedings of the 5th international
symposium on radiation emergency medicine at Hirosaki university, 2013. (in press)
《 Abstract》
The purpose of this preliminary study was to develop an animal model of local
radiation damage of the hind limbs. 14 male Wistar rats were randomly allocated into
the following groups: a control group (Con-G); a 30-Gy X-ray irradiation group
(30Gy-G); and a 50-Gy X-ray irradiation group (50Gy-G). Only the hind limbs of the
rats were irradiated. Their state of hind limbs, weight, spontaneous activity, and
range of motion (ROM) of dorsiflexion of the ankle joints were measured for 6 weeks
after irradiation. Finally, their soleus muscles were extracted for measurement of wet
weights. The 30 and 50Gy-G showed hair loss, tumors, and effusions 2 weeks after
irradiation. The weight of the 30 and 50Gy-G were stable three weeks after
irradiation. The spontaneous activity and the ROM of the 30 and 50Gy-G decreased
for three weeks after irradiation, but then only increased in the 30Gy-G. The wet
weights of the soleus muscle were lower in the 30 and 50Gy-G than in the Con-G. The
clinical conditions of the 50Gy-G were observed and found to remain stable
throughout the study period. Therefore, radiation of at least 50 Gy is necessary to
develop an animal model of local radiation damage.
4.社会活動
1)所属学会および職能団体など
① (社 )日 本 理 学 療 法 士 協 会
② (一 社 )青 森 県 理 学 療 法 士 会
③日本靴医学会準会員
④ (社 )日 本 解 剖 学 会
⑤日本リンパ学会
2)学外委員会・協議会等
青森県理学療法士会生涯学習部部長
5.そ の 他
1) 研 究 資 金 獲 得 状 況
・ 平 成 24 年 度 科 学 研 究 費 補 助 金 : 若 手 研 究 (B)
研 究 期 間 : 平 成 24 年 度 ~ 26 年 度
<研究課題名>
「皮膚および筋の高線量放射線障害に対してリハビリテーションは有効か?」
・ 平 成 25 年 度 弘 前 大 学 若 手 研 究 者 支 援 事 業
研 究 期 間 : 平 成 25 年 度
<研究課題名>
「 高 線 量 放 射 線 被 ば く 後 の 筋 周 膜・内 膜 の コ ラ ー ゲ ン 量 の 変 化 と 関 節 拘 縮 と の
関連の検討」
2) 取 得 資 格
・ 死 体 解 剖 資 格 (系 統 解 剖 ): 第 8908 号 (厚 生 労 働 省 )
氏
名
藤田
俊 文 (ふじた
としふみ)
専
門 ①運動療法学(中枢神経系)
②運動学
③福祉住環境学
担当科目 1 年 : 運 動 と リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン C( 後 期 : 21世 紀 )
2年:運動学実習(前期),運動療法学(前期)、物理療法学(前期)、運動療
法 学 実 習( 後 期 ),物 理 療 法 学 実 習( 後 期 ),筋 骨 格 系 障 害 理 学 療 法 学 実
習(後期),臨床実習Ⅰ(後期)
3 年 : 臨 床 実 習 Ⅱ ( 前 期 ) 、ス ポ ー ツ 障 害 理 学 療 法 演 習( 前 期 ) 、福 祉 住 環 境 学
(後期),理学療法研究演習(後期),臨床実習Ⅲ(後期)
4年:臨床実習Ⅳ(前期),卒業研究(後期)
そ の 他 : 成 人 看 護 学 演 習 ( 前 期 : 看 護 学 専 攻 3年 )
非常勤
講師等
e-mail
なし
[email protected]
1.著 書
なし
2.学 会 等 発 表
① 藤 田 俊 文 ,岩 田 学:脳卒 中 患 者 における運 動 負 荷 時 の循 環 動 態 は併 存 疾 患 に依 存 するか?~
運 動 負 荷 方 法 の違 いによる検 討 ~. 第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 ,平 成 25 年 5 月 24 日 ~
26 日 , 名 古 屋 市
《要旨》
脳 卒 中 方 麻 痺 患 者 19 名 を 対 象 に 、 運 動 負 荷 時 の循 環 動 態 について,高 血 圧 ,糖 尿 病 ,脂 質 異
常 症 の有 無 や重 複 によりどのような特 徴 を示 すかを調 査 した。3 種 類 の異 なる運 動 負 荷 を実 施 し、その
際 の心 拍 数 、血 圧 (収 縮 期 ・拡 張 期 ・平 均 血 圧 )の変 化 について、運 動 前 後 で比 較 した。また、併 存
疾 患 の有 無 、重 複 による違 いについても比 較 した。結 果 として、高 血 圧 の有 無 ではウォーミングアップ
程 度 の負 荷 でも血 圧 変 動 が大 きい傾 向 があり、さらに高 血 圧 に糖 尿 病 が重 複 する場 合 や高 血 圧 症 と
脂 質 異 常 症 が重 複 する場 合 では、各 種 運 動 後 での血 圧 変 動 が大 きいことが判 明 した。以 上 より運 動
負 荷 時 の循 環 動 態 は併 存 疾 患 の重 複 に依 存 していることが示 唆 された。
② 小関紗矢佳,藤田俊文:トイレ環境における前方空間の変化が立ち上がり動作に与える
影 響 . 第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 , 平 成 25 年 5 月 24 日 ~ 26 日 , 名 古 屋 市
③ 佐藤香吏,原田久美,千葉直,長内理愛,後藤明教,北澤淳一,牧野美里,藤田俊文,
石 川 玲: 乳 幼 児 呼 吸 器 疾 患 患 者 に お け る 呼 吸 音 解 析 の 有 用 性 ,第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術
大 会 , 平 成 25 年 11 月 30 日 ~ 平 成 25 年 12 月 1 日 , 郡 山 市
④ 村上緑、髙見彰淑、藤田俊文、齋藤成美:脳卒中患者の包括的バランス能力に関する病
期 的 検 討 に つ い て .第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 ,2013 年 11 月 30 日 ~ 平 成 25 年 12 月
1 日,郡山市
⑤ 佐 藤 翔 、鳴 海 恵 理 、中 村 学 人 、岩 谷 奈 津 子 、須 藤 真 史 、三 浦 順 子 、藤 田 俊 文 、髙 見 彰 淑 、
岩 田 学:365 日 リ ハ 体 制 に 対 す る ス タ ッ フ の 意 識 調 査( 第 二 報 ).回 復 期 リ ハ ビ リ テ ー シ
ョン病棟協会
第 23 回 研 究 大 会 in 名 古 屋 , 2014 年 2 月 , 名 古 屋 市
⑥ 佐藤香吏,原田久美子,干葉直,後藤明教,北澤淳一,牧野美里,藤田俊文,石川玲:
乳 幼 児 呼 吸 器 疾 患 患 者 の 呼 吸 音 解 析 , 第 37 回 青 森 県 理 学 療 法 士 学 会 , 平 成 25 年 6 月 1
日~2 日,十和田市
3.論 文 等
① 佐 藤 香 吏 ,原 田 久 美 子 ,千 葉 直 ,長 内 理 愛 ,後 藤 明 教 ,北 澤 淳 一 ,牧 野 美 里 ,藤 田 俊
文 ,石 川 玲 :呼 吸 器 疾 患 を有 する乳 幼 児 の呼 吸 音 解 析 の試 み.東 北 理 学 療 法 学 ,第 26
号 :2 013 .(印 刷 中 )
自 作 した呼 吸 音 録 音 ・解 析 システムを用 いて健 常 児 と呼 吸 器 疾 患 を有 する乳 幼 児 の呼 吸
音 を 解 析 し , 昨 年 報 告 した呼 吸 音 の 特 徴 が 乳 幼 児 にも 当 てはまる か , また, 呼 吸 P T 実 施 前 後
の呼 吸 音 の変 化 を本 システムで捉 え得 るかを検 討 した.対 象 は健 常 な幼 児 と呼 吸 器 疾 患 を有
する 患 児 1 6 人 ( 月 齢 ; 12.4±11 . 4 ケ 月 ) .ミニ マイクと 接 続 した チェ ストピース を 対 象 者 の 右 胸 に
当 て て 呼 吸 音 を I C レ コーダ ー に 録 音 し , P C に 取 り 込 んだ . 呼 吸 音 を 音 声 解 析 ソ フト R H 1 FFT
で解 析 し,患 児 では呼 吸 理 学 療 法 実 施 前 後 の呼 吸 音 の変 化 を比 較 した.その結 果 ,健 常 児
と患 児 で 昨 年 我 々 が 報 告 した 正 常 肺 胞 呼 吸 音 と ラ 音 の 特 徴 を 確 認 でき, 患 児 1 0 人 で 呼 吸 理
学 療 法 実 施 前 後 の呼 吸 音 の差 異 を判 別 できた.自 作 の呼 吸 音 録 音 ・解 析 システムで乳 幼 児
の呼 吸 音 の特 徴 と変 化 を客 観 的 ・視 覚 的 に捉 えることができ,乳 幼 児 の呼 吸 理 学 療 法 評 価 に
有 用 で ある .
4.社 会 活 動
1)所 属 学 会 お よ び 職 能 団 体 な ど
①日本理学療法士協会
②理学療法科学学会
③青森県理学療法士会
④青森県アスレティックトレーナーの会
⑤福祉住環境コーディネーター協会
⑥日本徒手理学療法学会
⑦東北理学療法教育研究会
⑧日本カシス協会
2)学 外 委 員 会 ・ 協 議 会 等
①青森県理学療法士会理事
②青森県理学療法士会学術局長
③日本理学療法士協会東北ブッロク協議会学術局員(副学術局長)
③ 『 第 49 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 』 演 題 査 読 委 員
④ 『 第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 』 演 題 査 読 委 員
⑤ 第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 座 長
3)学 外 依 頼 講 演 等
①弘前静光園デイサービスセンター研修会講師
平 成 25 年 5 月 9 日 ( 於 : 弘 前 静 光 園 デ イ サ ー ビ ス セ ン タ ー ( 弘 前 市 ) )
5.そ の 他
1)共 同 研 究 活 動
①脳卒中患者における全身振動刺激装置を用いた臨床研究
・財団法人黎明郷の医師、理学療法士との研究活動を実施中
②カシスの機能性に関する研究
・日本カシス協会との共同研究
2)平 成 25 年 度 科 学 研 究 費 補 助 金 「 若 手 研 究 (B)」
研究課題:全身振動刺激が筋循環・代謝機能に与える影響の解明
研 究 期 間 : 平 成 24 年 度 ~ 平 成 26 年 度
3)日 本 カ シ ス 協 会 助 成 金
研 究 課 題 : カシスアントシアニン摂 取 が運 動 時 の循 環 動 態 および代 謝 機 能 に及 ぼす影 響
研 究 機 関 : 平 成 25 年 度 ~ 平 成 26 年 度
氏
名
専
門
赤池
あ ら た (あかいけ あらた)
① 腎 臓 リハビリテーション学
② リハビリテーション心 理 学
③ 排泄学
④ 福 祉 住 環 境 学 (生 活 環 境 支 援 )
担当科目 1 年:なし
2 年:前期:物理療法学.運動学実習.理学療法評価学.
後期:物理療法学実習.筋骨格系障害理学療法学実習.臨床実習 I.
3 年:前期:内部障害系理学療法学演習.内部障害系理学商法学実習.
臨床実習 II.
後期:成人看護学演習.臨床実習 III. リサーチゼミ.
4 年:前期:臨床実習 IV.卒業研究.
非常勤
講師等
①弘 前 市 医 師 会 看 護 専 門 学 校 (担 当 :在 宅 看 護 援 助 論 II/理 学 療 法 )
②学 校 法 人 三 和 会 青 森 県 歯 科 衛 生 士 専 門 学 校 (担 当 :介 護 技 術 論 )
e-mail
[email protected]
1.著 書
なし
2.学 会 等 発 表
①沢 田 かほり,高 橋 一 平 ,赤 池 あらた,狭 戸 尾 真 梨 子 ,有 賀 玲 子 ,谷 川 涼 子 ,浜 野 学 ,中 路 重 之 .
一 般 住 民 における終 末 糖 化 産 物 (AGEs)と好 中 球 機 能 の関 係 . 第 23 回 体 力 ・栄 養 ・免 疫 学 会 大
会 .8 月 31 日 ~9 月 1 日 .東 京 .
≪要 旨 ≫
【 背 景 と 目 的 】 近 年 , 糖 代 謝 異 常 に 伴 い 形 成 , 蓄 積 さ れ る 終 末 糖 化 産 物 ( AG Es ) が 炎 症 細
胞 である好 中 球 機 能 を過 剰 に亢 進 させ,酸 化 ストレスを引 き起 こしている可 能 性 が指 摘 され
て い る 。 本 研 究 は , 糖 尿 病 と 診 断 さ れ て い な い 成 人 男 女 を 対 象 に , A GE s が 好 中 球 機 能 に
及 ぼす 影 響 につい て 調 査 ・ 検 討 し た。【 方 法 】 対 象 は 2 0 1 1 年 度 岩 木 健 康 増 進 プ ロジェ クト・
プ ロジェク ト 健 診 に 参 加 した 男 女 80 9 名 のうち , 糖 尿 病 罹 患 , Hb A1 c≧6 . 1 % , 関 連 疾 患 の 既
往 や 服 薬 , およ び 欠 損 値 の ある 者 を除 く 男 性 2 0 6 名 , 女 性 3 3 0 名 と した。 A GE s と好 中 球 機
能 (ROS 産 生 能 ,貪 食 能 )の関 連 について,男 女 別 に重 回 帰 分 析 により検 討 した。その際 ,
BMI , 閉 経 ( 女 性 の み ) , 生 活 習 慣 を 補 正 項 目 と し た 。 【 結 果 と 考 察 】 女 性 に お い て A GE s と
RO S 産 生 能 お よ び 貪 食 能 と の 間 に 有 意 な 正 の 相 関 が み ら れ た 。 女 性 で は , 糖 尿 病 で な く て
も, AG Es の 高 い 者 では 好 中 球 の 産 生 す る R OS 増 加 に よ り 酸 化 スト レスが 引 き 起 こ さ れる 可 能
性 が 示 唆 さ れた。
②三 浦 秀 幸 .赤 池 あらた.「震 災 後 岩 手 県 大 船 渡 市 における認 知 症 に対 する巡 回 型 デイケア
の 効 果 」 .第 3 1 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 . ビ ッ グ パレッ ト ふく しま . 1 1 月 3 0 日 ~1 2 月 1 日
≪要 旨 ≫巡 回 型 デイケアとは、「介 護 老 人 保 健 施 設 等 で実 施 している通 所 リハビリテーションを、リ
ハビリテーションサービスが必 要 ではあるが施 設 への通 所 が困 難 な高 齢 者 に対 して、スタッフや器
材 を現 地 に移 動 して実 施 するもの」を指 す(全 国 老 人 保 健 施 設 協 会 ,2006)。今 回 、被 災 した高
齢 者 や仮 設 住 宅 へ転 入 所 した高 齢 者 を対 象 として、その家 族 を含 め、他 職 種 による包 括 的 な支
援 を行 い、その前 後 での変 化 を 4 つの評 価 表 と 6 つの身 体 評 価 を用 いて検 討 した。その結 果 、介
護 負 担 感 、敏 捷 性 、動 的 バランスに関 して有 意 に改 善 がみられた。
3.論 文 等
① S a s a k i E, U m ed a T, T a k a h a shi I , A r at a A , Y a m am o to Y , Ta n ab e M , O y a m a d a K ,
H a s h i z u m e E , N a k a j i S. E f f e ct o f g l u t a m in e su p p le men t at io n o n neu t ro p h i l fu n ct i o n in
m a l e jud o i st s . Lu m ines c e n ce . 2 013 ; 2 8 (4 ) :4 4 2 - 9 .
≪Ab st r a ct ≫
Glut amine is an impo rtant amino acid fo r i mmune fun ct ion . Tho ugh h igh in ten s it y an d
pro longed exercise d ecrease s p l asma g lut amine con cent rat ion and c au ses im mune
supp ressio n, th e relation sh ip b etween n eut roph il f unction s and g l u t a m i n e h a s n o t y et
been found . The purp ose o f th is stud y w as to in ve st igate th e impa ct s o f glut am in e
supp lement at ion on n eutroph il funct ion . Twent y- s ix male un iversi t y ju d o i st s we r e
recruit ed . Sub ject s were c lassified into g lu tam ine and contro l groups. Th e glut amin e
group ingested 3000 mg o f g lut a min e p er d ay and th e cont rol group ingest ed p lacebo
fo r 2 weeks. E xamin a tion s we re perfo rmed at th e st art of p reun i f ied lo ad in g e xe rc i se
(p re-ULE ), th en 1 an d 2 w eeks after UL E (post-UL E). Re act i ve o x ygen sp ec ie s ( R OS )
produ ction , phagocyt i c act i vit y , se rum op so nic act i vit y and seru m myo gen i c en z y me s
we re me a su red . D iffe r ence s b et w een the levels obtain e d in p re-U LE and po st-ULE fo r
the t wo groups w ere comp ared . In th e g lut amine g roup , ROS product io n a ct i v it y
in creased 1 week a fter ULE , whereas it w as not observed in th e con tro l group
( P < 0 .001 ). Though myo gen ic e nzym es in c reased s ignificant ly a fter ULE ( P < 0 .001 ),
the glut amine group r emain ed un ch anged b y supp lemen tat ion du ring ULE . G lu t am in e
su p p l e m e n t a t i o n h a s p re ve n t e d e x c e s s i ve mu s c l e d am a g e an d su p p re s s io n o f
neutroph il fu n ct io n , e sp e c i a l l y i n RO S p ro d u c t io n ac ti vi t y, e ven du ring a n inten s ive
tr ain in g p e r iod. .
4.社 会 活 動
1)所 属 学 会 および職 能 団 体 など
①日 本 理 学 療 法 士 協 会
②青 森 県 理 学 療 法 士 会
③日 本 ストーマ・排 泄 リハビリテーション学 会
④日 本 透 析 医 学 会
⑤体 力 ・栄 養 ・免 疫 学 会
⑥全 国 福 祉 用 具 専 門 相 談 員 協 会
⑦日 本 コンチネンス協 会
2)学 外 委 員 会 ・協 議 会 等
なし
3)学 外 依 頼 講 演 等
①平 成 24 年 度 介 護 スキルアップ研 修 (居 宅 介 護 支 援 編 ) ステップアップコース
テーマ「拘 縮 ケア」
平 成 25 年 2 月 13 日 (於 :青 森 県 介 護 実 習 ・普 及 センター(青 森 市 ))
②平 成 24 年 度 社 会 福 祉 法 人 和 晃 会 研 修 会
テーマ「SST の基 礎 」
平 成 25 年 2 月 20 日 (於 :ジョブサポート八 晃 園 (五 所 川 原 市 ))
③第 16 回 会 員 業 務 知 識 向 上 研 修 会
テーマ「特 定 疾 病 の病 態 と福 祉 用 具 (後 編 )」
平 成 25 年 2 月 23 日 (於 :郡 山 市 労 働 福 祉 会 館 (福 島 県 ))
④重 症 心 身 障 害 児 (者 )を守 る会 むつ研 修 会
テーマ「子 どもの将 来 を考 えた身 体 のおはなし(導 入 編 )」
平 成 25 年 3 月 9 日 (於 :むつ来 さまい館 (むつ市 ))
⑤正 規 雇 用 労 働 者 育 成 支 援 奨 励 金 対 応 型 研 修 事 業 平 成 25 年 度 介 護 職 員 基 礎 力 アップ研 修
テーマ「認 知 症 予 防 ケア」
平 成 25 年 4 月 13 日 (於 :特 別 養 護 老 人 ホーム富 士 見 荘 (岩 手 県 ))
⑥平 成 25 年 度 ひなた宮 川 特 別 講 習 会
テーマ「福 祉 用 具 における進 行 性 特 定 疾 病 へのアプローチ」
平 成 25 年 4 月 19 日 (於 :弘 前 市 総 合 学 習 センター)
⑦平 成 25 年 度 青 森 県 退 職 校 長 会 東 青 支 部 総 会 ・講 演 会
テーマ「元 気 で笑 顔 の日 々をピンピンコロリ」
平 成 25 年 5 月 9 日 (於 :ラプラス青 い森 (青 森 市 ))
⑧正 規 雇 用 労 働 者 育 成 支 援 奨 励 金 対 応 型 研 修 事 業 平 成 25 年 度 介 護 職 員 基 礎 力 アップ研 修
テーマ「介 護 職 のための苦 情 対 応 実 践 」
平 成 25 年 6 月 8 日 (於 :特 別 養 護 老 人 ホーム富 士 見 荘 (岩 手 県 ))
⑨中 弘 南 黒 地 区 認 知 症 グループホーム協 会 総 会 ・研 修 会
テーマ「認 知 症 ケアの基 礎 」
平 成 25 年 6 月 27 日 (於 :弘 前 市 総 合 学 習 センター)
⑩全 国 遷 延 性 意 識 障 害 者 ・家 族 の会 ・宮 城 県 ゆずり葉 の会 講 習 会
テーマ「ポジショニングから考 える拘 縮 ・床 ずれ予 防 ケア」
平 成 25 年 7 月 6 日 (於 :仙 台 市 福 祉 プラザ(宮 城 県 ))
⑪正 規 雇 用 労 働 者 育 成 支 援 奨 励 金 対 応 型 研 修 事 業 平 成 25 年 度 介 護 職 員 基 礎 力 アップ研 修
テーマ「介 護 展 開 の過 程 」
平 成 25 年 7 月 13 日 (特 別 養 護 老 人 ホーム富 士 見 荘 (岩 手 県 ))
⑫全 国 パーキンソン病 友 の会 ・青 森 県 支 部 勉 強 会
テーマ「パーキンソン症 状 のリハビリの秘 訣 」
平 成 25 年 7 月 19 日 (於 :宮 川 交 流 センター)
⑬ひなた宮 川 特 別 講 習 会
テーマ「認 知 症 予 防 ケア ~適 切 なアセスメントとケア提 供 の工 夫 ~」
平 成 25 年 7 月 19 日 (於 :弘 前 市 総 合 学 習 センター)
⑭正 規 雇 用 労 働 者 育 成 支 援 奨 励 金 対 応 型 研 修 事 業 平 成 25 年 度 介 護 職 員 基 礎 力 アップ研 修
テーマ「介 護 現 場 におけるエイジフルケア」
平 成 25 年 8 月 23 日 (於 :医 療 法 人 宗 心 会 下 館 胃 腸 科 医 院 (茨 城 県 ))
⑮平 成 25 年 度 介 護 スキルアップ研 修 ステップアップコース
テーマ「片 麻 痺 ・拘 縮 ケア」
平 成 25 年 9 月 3 日 (於 :青 森 県 介 護 実 習 ・普 及 センター(青 森 市 ))
⑯平 成 25 年 度 目 からウロコ! 知 って得 する介 護 講 座 平 成 25 年 度 第 2 回 障 害 者 家 庭 教 育 学 級
テーマ「やさしい介 護 の仕 方 .災 害 時 に覚 えておきたいポイント ~移 乗 、移 動 、食 事 、入 浴 ~」
平 成 25 年 9 月 13 日 (於 :青 森 県 介 護 実 習 ・普 及 センター(青 森 市 ))
⑰全 国 パーキンソン病 友 の会 2013 年 度 北 海 道 ・東 北 ブロック交 流 集 会 分 科 会
テーマ「快 適 な日 常 生 活 のために」
平 成 25 年 9 月 26 日 (於 :アップルパレス青 森 (青 森 市 ))
⑱青 森 県 重 症 心 身 障 害 児 者 を守 る会 平 成 25 年 度 交 流 セミナー 保 護 者 研 修 会
テーマ「障 害 児 者 の身 体 について」
平 成 25 年 9 月 29 日 (於 :むつグランドホテル(むつ市 ))
⑲正 規 雇 用 労 働 者 育 成 支 援 奨 励 金 対 応 型 研 修 事 業 平 成 25 年 度 介 護 職 員 基 礎 力 アップ研 修
テーマ「介 護 職 のための苦 情 対 応 実 践 」
平 成 25 年 10 月 18 日 (於 :医 療 法 人 宗 心 会 下 館 胃 腸 科 医 院 (茨 城 県 ))
⑳公 益 財 団 法 人 宮 城 厚 生 協 会 つくしヘルパーステーション研 修 会
テーマ「拘 縮 ケア」
平 成 25 年 10 月 19 日 (於 :つくしヘルパーステーション(宮 城 県 ))
㉑平 成 25 年 度 第 28 回 青 森 県 退 職 公 務 員 連 盟 上 十 三 支 部 女 性 部 研 修 会 講 演 会
テーマ「元 気 で笑 顔 の日 々をピンピンコロリ!」
平 成 25 年 10 月 24 日 (於 :十 和 田 富 士 屋 ホテル(十 和 田 市 ))
㉒ひなた宮 川 特 別 講 習 会
テーマ「認 知 症 事 例 と福 祉 用 具 ~地 域 ケアシステムに向 けて~」
平 成 25 年 10 月 25 日 (於 :青 森 県 立 武 道 館 )
㉓正 規 雇 用 労 働 者 育 成 支 援 奨 励 金 対 応 型 研 修 事 業 平 成 25 年 度 介 護 職 員 基 礎 力 アップ研 修
テーマ「介 護 職 のための苦 情 対 応 実 践 」(訓 練 コース B)
平 成 25 年 11 月 9 日 (於 :特 別 養 護 老 人 ホーム富 士 見 荘 (岩 手 県 ))
㉔平 成 25 年 度 青 森 県 福 祉 機 器 展 介 護 講 座
テーマ「排 泄 ケアと福 祉 用 具 」
平 成 25 年 11 月 12 日 (於 :リンクステーションホール青 森 (青 森 市 ))
㉕平 成 25 年 度 重 訪 部 家 庭 教 育 学 習 会
テーマ「ポジショニングについて」
平 成 25 年 11 月 14 日 (於 :青 森 県 立 浪 岡 養 護 学 校 (青 森 市 ))
㉖正 規 雇 用 労 働 者 育 成 支 援 奨 励 金 対 応 型 研 修 事 業 中 堅 幹 部 職 員 スキルアップ研 修
テーマ「介 護 におけるレクリエーション活 動 支 援 」
平 成 25 年 11 月 15 日 (於 :社 会 福 祉 法 人 鶴 寿 会 第 二 釜 房 みどりの園 (宮 城 県 ))
㉘正 規 雇 用 労 働 者 育 成 支 援 奨 励 金 対 応 型 研 修 事 業 平 成 25 年 度 介 護 職 員 基 礎 力 アップ研 修
テーマ「高 齢 者 の医 療 とケア」
平 成 25 年 11 月 18 日 (於 :医 療 法 人 宗 心 会 下 館 胃 腸 科 医 院 (茨 城 県 ))
㉙平 成 25 年 度 福 祉 施 設 就 労 支 援 ・体 験 講 習 会
テーマ「介 護 技 術 の理 解 」
平 成 25 年 11 月 21 日 (於 :県 民 福 祉 プラザ(青 森 市 ))
㉚平 成 25 年 度 青 森 県 国 民 健 康 保 険 団 体 連 合 会 中 南 支 部 管 内
国 保 運 営 協 議 会 委 員 及 び国 保 主 管 課 長 合 同 研 修 会
テーマ「素 朴 な疑 問 、最 近 の話 題 ~食 事 と運 動 と排 泄 の関 係 ~」
平 成 25 年 11 月 22 日 (於 :ラグリー(弘 前 市 ))
㉛平 成 25 年 度 福 祉 用 具 ・住 宅 改 修 研 修 会
テーマ「疾 患 の理 解 、身 体 特 性 をふまえた福 祉 用 具 活 用 の実 際 」
平 成 25 年 12 月 3 日 (於 :県 民 福 祉 プラザ(青 森 市 ))
㉜平 成 25 年 度 青 森 県 特 別 支 援 学 校 教 頭 ・副 校 長 会 冬 期 研 修 会
テーマ「生 き生 きと働 ける職 場 づくりとメンタルヘルス ~自 己 分 析 とエクササイズ~」
平 成 26 年 1 月 8 日 (於 :弘 前 プラザホテル(弘 前 市 ))
㉝正 規 雇 用 労 働 者 育 成 支 援 事 業 訓 練 コース B 平 成 25 年 度 介 護 員 職 員 実 務 アップ研 修
テーマ「介 護 におけるレクリエーション」
平 成 26 年 1 月 10 日 (於 :医 療 法 人 宗 心 会 下 館 胃 腸 科 医 院 (茨 城 県 ))
㉞正 規 雇 用 労 働 者 育 成 支 援 奨 励 金 対 応 型 研 修 事 業 平 成 25 年 度 介 護 職 員 基 礎 力 アップ研 修
テーマ「介 護 のためのレクリエーション ~治 療 的 リハビリテーション~」
平 成 26 年 1 月 18 日 (於 :特 別 養 護 老 人 ホーム富 士 見 荘 (岩 手 県 ))
㉟七 ヶ浜 地 域 住 民 講 演 会
テーマ「健 康 から考 える筋 肉 と運 動 ~拘 縮 予 防 ケア~」
平 成 26 年 1 月 19 日 (於 :七 ヶ浜 町 汐 見 台 南 公 民 分 館 (宮 城 県 七 ヶ浜 町 ))
㊱平 成 25 年 度 社 会 福 祉 法 人 浪 岡 あすなろ会 職 員 研 修 会
テーマ「老 人 疑 似 体 験 と転 倒 予 防 ~老 化 とパーキンソン症 状 ~」
平 成 26 年 1 月 20 日 (於 :のぞみの里 (青 森 市 ))
㊲厚 生 労 働 省 ・公 益 (財 )テクノエイド協 会 委 託 事 業
平 成 25 年 度 福 祉 用 具 ・介 護 ロボット実 用 化 支 援 事 業
テーマ「床 走 行 リフト ミクニマイティライト 2」
平 成 26 年 1 月 22 日 (於 :特 別 養 護 老 人 ホームハピネスやくら(八 戸 市 ))
㊳厚 生 労 働 省 ・公 益 (財 )テクノエイド協 会 委 託 事 業
平 成 25 年 度 福 祉 用 具 ・介 護 ロボット実 用 化 支 援 事 業
テーマ「特 殊 尿 器 ヒューマニー」
平 成 26 年 1 月 24 日 (於 :特 別 養 護 老 人 ホーム桃 の木 (深 浦 町 ))
㊴厚 生 労 働 省 ・公 益 (財 )テクノエイド協 会 委 託 事 業
平 成 25 年 度 福 祉 用 具 ・介 護 ロボット実 用 化 支 援 事 業
テーマ「床 走 行 リフト ミクニマイティライト 2」
平 成 26 年 2 月 7 日 (於 :特 別 養 護 老 人 ホームハピネスやくら(八 戸 市 ))
㊵厚 生 労 働 省 ・公 益 (財 )テクノエイド協 会 委 託 事 業
平 成 25 年 度 福 祉 用 具 ・介 護 ロボット実 用 化 支 援 事 業
テーマ「スカイリフト」
平 成 26 年 2 月 12 日 (於 :グループホームのじり苑 (青 森 市 ))
㊶日 本 健 康 開 発 株 式 会 社 特 別 講 習 会
テーマ「こころの理 解 とそのかかわり方 ~初 老 期 ・老 年 期 からの精 神 病 ~」
平 成 26 年 2 月 14 日 (於 :青 森 県 武 道 館 (弘 前 市 ))
㊷青 森 県 重 症 心 身 障 害 児 者 を守 る会 北 分 会 研 修 会
テーマ「身 体 障 害 児 者 の食 事 についての研 修 会 」
平 成 26 年 3 月 8 日 (於 :下 北 文 化 会 館 (むつ市 ))
㊸青 森 県 重 症 心 身 障 害 児 者 を守 る会 東 分 会 研 修 会
テーマ「身 体 障 害 児 者 ケアの最 新 情 報 と介 助 についての研 修 会 」
平 成 26 年 3 月 29 日 (於 :八 戸 市 福 祉 公 民 館 (八 戸 市 ))
5.その他
① 高 校 生 のための 学 習 講 座 「 大 学 で『 学 ぶこと のお も しろさ』 を 体 験 し よ う」
6 回 目 「 介 護 問 題 を 考 えてみ よ う」
N P O 法 人 「 R .ぷ ら っ と 」
平 成 2 5 年 6 月 27 日 ( 弘 前 大 学 生 涯 学 習 教 育 研 究 セ ンタ ー)
②株 式 会 社 ライセンスアカデミー 進 路 指 導 会 模 擬 講 義
「理 学 療 法 で学 ぶヒトの体 」
平 成 25 年 11 月 1 日 (青 森 県 立 青 森 西 高 等 学 校 (青 森 市 ))
③株 式 会 社 ライセンスアカデミー 進 路 指 導 会 模 擬 講 義
「理 学 療 法 であそぼう ヒトの体 について」
平 成 25 年 12 月 17 日 (秋 田 県 立 秋 田 北 鷹 高 等 学 校 (秋 田 県 ))
氏
名
専
門
牧 野 美 里 (まきの みさと)
①
小児理学療法学
②
理学療法評価学
③
運 動 療 法 学 (中 枢 神 経 疾 患 系 )
担当科目 1 年 :理 学 療 法 評 価 学 Ⅱ(後 期 )
2 年 :運 動 学 実 習 (前 期 )・運 動 療 法 学 (前 期 )・運 動 療 法 学 実 習 (後 期 )・
臨 床 実 習 Ⅰ(後 期 )
3 年 :小 児 理 学 療 法 学 演 習 (前 期 )・臨 床 実 習 Ⅱ(前 期 )
4 年 :臨 床 実 習 Ⅳ・卒 業 研 究
非常勤
講師等
e-mail
なし
[email protected]
1.著 書
なし
2.学 会 等 発 表
①成 田 爽 子 ,牧 野 美 里 : 運 動 がストレスに与 える影 響 に対 する客 観 的 評 価 の検 討 .
(第 48 回 日 本 理 学 療 法 学 術 大 会 )
≪要 旨 ≫
[ 目 的 ] 運 動 によ りス トレ スを軽 減 で きるか を客 観 的 に 評 価 す るこ と。
[対 象 ]健 常 男 子 学 生 16 名 。
[ 方 法 ] 自 転 車 エル ゴメ ータ ーに て 20 分 間 の 運 動 を 実 施 、 その 前 後 で P OM S 短 縮 版 、 心 拍 変
動 周 波 数 成 分 、 唾 液 アミラ ーゼ 活 性 ( AM Y ) を測 定 した 。
[ 結 果 ] 運 動 前 後 で 比 較 し、 P OM S 短 縮 版 の 各 項 目 と A M Y に おい て有 意 な 変 化 は 認 め ら れな
か ったも の の 、 運 動 後 での ス トレス 軽 減 傾 向 を 示 す 変 化 は 認 め ら れた 。 心 拍 変 動 周 波 数 成 分 に
ついては、交 感 神 経 活 動 の指 標 では運 動 前 後 での有 意 な変 化 は認 められなかったが、副 交 感
神 経 活 動 の 指 標 に つ いては 運 動 後 で の 有 意 な減 少 が 認 められ た。
[ 結 語 ] 主 観 的 評 価 で ある PO MS 短 縮 版 と 客 観 的 評 価 で あ る AM Y でス トレス 軽 減 傾 向 が 示 さ れ
た。しかしストレスを客 観 的 に評 価 できたとは言 い難 い。ストレスの客 観 的 評 価 のためには、運 動
強 度 や 評 価 指 標 、 評 価 を 行 うタ イ ミン グ 等 の 実 験 方 法 を 再 検 討 す る こと が 必 要 と考 え られ た。
② 佐 藤 香 吏 ,原 田 久 美 ,千 葉 直 ,長 内 理 愛 ,後 藤 明 教 ,北 澤 淳 一 ,牧 野 美 里 ,藤 田 俊 文 ,石 川 玲 :
乳 幼 児 呼 吸 器 疾 患 患 者 における呼 吸 音 解 析 の有 用 性 .(第 31 回 東 北 理 学 療 法 学 術 大 会 )
③佐 藤 香 吏 ,原 田 久 美 子 ,干 葉 直 ,後 藤 明 教 ,北 澤 淳 一 ,牧 野 美 里 ,藤 田 俊 文 ,石 川 玲 :乳 幼 児
呼 吸 器 疾 患 患 者 の呼 吸 音 解 析 .(第 37 回 青 森 県 理 学 療 法 士 学 会 )
3.論 文 等
① M i s a to M a ki no , S oko N a r i t a , H ide k i Y o sh id a : E f f e ct s o f e xe r c i s e o n st ress red u ct ion :
A s tu d y u s in g ob je c t i ve e v a lu at i o n me th o d s . J . H e a lth Sc i . R e s . 4 : 25- 30 , 2014.
≪Ab st r a ct ≫
Pu rpo se : T he p r e se n t st u d y u se s o b j e c t i ve e va l u at io n me th o d s t o d e ter m in e wh eth e r or
n o t ph y s i ca l e xe rc i se r ed u ce s st re s s .
Sub ject s : Sixt een healthy young male un iversit y studen ts.
M e t h o d s : We m e a su r e d v a l u e s o f st re s s b e fo r e an d a fte r ph y s i c a l ex e r c i se fo r 2 0
minut e s on a b i c y c l e e r g o m e t e r u sing t h e J ap an e se ve r sio n o f t he Pro f ile o f Mood St at es
sho rtened ve rsion (POMS; subject i ve e valu at ion), salivary amylase a ct i v it y (A M Y ;
o b je ct i ve e v a lu at io n ) an d h e art r ate v ar i ab i l it y ( HR V : o b je ct i ve e v a lu at io n ) .
Resu lt s: A lthough PO MS and AMY find ings d id not s ign i ficant ly di f fe r b e f o r e an d a ft e r
the e xe r cise, the chan ges ind icat ed a t ende ncy toward s stre ss re d u c t io n a ft er e x e r c i se .
With resp e ct to HRV, a lthough the index of s ymp ath etic a ct ivit y d id not s ign i ficant ly
ch ange , th at o f pa r a symp ath et ic ac ti v it y w a s si gni fi c a ntl y de c re a sed a ft e r e xe rc i se .
Co n c lu s io n : E x e r c is e w a s l ik e l y t o r e d u c e s t r e s s a c c o r d in g t o AMY a n d th e PO MS .
Ho w e ve r , wh e t h e r st re s s c o u l d b e o b je ct i ve l y e v a lu ated rem a i n ed un c le a r . Th i s i s s u e
cou ld b e o ve rcome b y r econsid erin g e xe rc i s e in t en s it y a s we l l as evaluat ion indices an d
timin g.
② 佐 藤 香 吏 ,原 田 久 美 子 ,千 葉 直 ,長 内 理 愛 ,後 藤 明 教 ,北 澤 淳 一 ,牧 野 美 里 ,藤 田 俊
文 ,石 川 玲 :呼 吸 器 疾 患 を有 する乳 幼 児 の呼 吸 音 解 析 の試 み.東 北 理 学 療 法 学 ,第 26
号 :2 013 .(印 刷 中 )
自 作 した呼 吸 音 録 音 ・解 析 システムを用 いて健 常 児 と呼 吸 器 疾 患 を有 する乳 幼 児 の呼 吸
音 を 解 析 し , 昨 年 報 告 した呼 吸 音 の 特 徴 が 乳 幼 児 にも 当 てはまる か , また, 呼 吸 P T 実 施 前 後
の呼 吸 音 の変 化 を本 システムで捉 え得 るかを検 討 した.対 象 は健 常 な幼 児 と呼 吸 器 疾 患 を有
する 患 児 1 6 人 ( 月 齢 ; 12.4±11 . 4 ケ 月 ) .ミニ マイクと 接 続 した チェ ストピース を 対 象 者 の 右 胸 に
当 て て 呼 吸 音 を I C レ コーダ ー に 録 音 し , P C に 取 り 込 んだ . 呼 吸 音 を 音 声 解 析 ソ フト R H 1 FFT
で解 析 し,患 児 では呼 吸 理 学 療 法 実 施 前 後 の呼 吸 音 の変 化 を比 較 した.その結 果 ,健 常 児
と患 児 で 昨 年 我 々 が 報 告 した 正 常 肺 胞 呼 吸 音 と ラ 音 の 特 徴 を 確 認 でき, 患 児 1 0 人 で 呼 吸 理
学 療 法 実 施 前 後 の呼 吸 音 の差 異 を判 別 できた.自 作 の呼 吸 音 録 音 ・解 析 システムで乳 幼 児
の呼 吸 音 の特 徴 と変 化 を客 観 的 ・視 覚 的 に捉 えることができ,乳 幼 児 の呼 吸 理 学 療 法 評 価 に
有 用 で ある .
4.社 会 活 動
1)所 属 学 会 および職 能 団 体 など
① 日本理学療法士協会
③ 青森県理学療法士会
④ 日本重症心身障害学会
⑤ 重症心身障害理学療法研究会
⑥ 日 本 赤 ちゃん学 会
⑦ 臨床歩行分析研究会
2)学 外 委 員 会 ・協 議 会 等
なし
3)学 外 依 頼 講 演 等
なし
5.その他
なし
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