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乳幼児の噛みつきについての文書
2015・6・23 1,2 歳児の保護者 各位 認定こども園 八木保育園 お知らせ 5 月~6 月にかけて乳児クラスで「噛みつき」がくり返し起こりました。 噛まれた子どもには大変痛い思いをさせてしまいました。またお家の方にもご心配をおか けしました。 保育園の集団生活の中で、 「噛む」 「噛まれる」という問題はとても難しい課題です。 とはいえ、噛みつきをなくしたいという思いはいつもあります。 どうして噛んでしまうの? 1歳前半から芽生えた自我は1歳後半から2歳にかけて大きくなり、「自分で」「自分が」 と何でもひとりでやりたがったり、何でも独り占めして自分の物にしたがったりという欲 求が強くなります。と同時に他者との関わりも増えます。1歳後半から模倣遊びが盛んに なり、友達と同じことをしたい、一緒に遊びたいと いう気持ちが表れます。 しかし、かかわりが増える一方で言葉の発達は未 熟なため、自分の思いを言葉で伝えるということは なかなか難しい状態です。思い通りにいかない時、 友達と同じおもちゃが欲しい時などトラブルが起き 「噛みつき」行動の理由 ・気持ちを言葉にできない ・思い通りにならない時 ・もっと見てほしい! かまってほしい! ・愛情表現のつもり ・たまたま友達の手が口元に ると言葉の代わりに噛んだり、叩いたり、ひっかい あったから たりということをしてしまうのです。 ☆兄弟や親しい間柄のお子様との間で「噛みつき」があった ときはどのように対応されていますか? 一方的に叱っていませんか? 兄弟だから、お友達だから仕方ないで済ませていませんか? もしそういうことがあったらお知らせください。 乳児園庭充実の為の試み 乳児向き大型戸外遊具(ジャングラミング)を5月下旬に発注しています。 到着予定が7/7です。どうぞお楽しみに。 などなど 園ではこのように対応しています *おもちゃは複数用意する ・おもちゃの取り合いにならないために同じものが必ず数個 あるようにしています。色でのトラブルがある時は色も全部 同じにしています。 ・一人一人の空間や場所を確保できるように「こっちが 空いているよ」と声をかけて必然的に密集した空間を作らないように気をつけています。 ・わらべうたをしたりスキンシップをとったりして、情緒が安定するように配慮していま す。 ・トラブルになりそうな前に、互いのしていることを言葉で伝えています。 「○○くん、上 手だね」など。相手のことを受け入れられるような言葉をかけています。 *もし噛みつきが起こってしまったら・・ ・ 「噛むことは痛い」 「してはいけないこと」ということを短い言 葉でしっかりと伝えています。 ・「○○が欲しかったんだね」と受容し、噛むのではなく「貸し て」 などと言葉で伝えられるように繰り返し知らせています。 ・「噛む」ことが頻繁にある子のそばにいつもいるようにし て噛みつきを防ぐと共に、思いを代弁しています。 保育の見直し 「噛みつきに」対して保育園では上記のような対応をしています。しかし今回、噛みつき を止められず繰り返し起こってしまったことは事実です。それを受け止め反省し、今一度 保育を見直しています。自分たちの保育をビデオに撮り、保育士のいる位置や動きは適切 か、連携はどうか、また環境や遊具は合っているか等について更に見直しているところで す。 トラブルは社会性の芽生え 大人がいつも先回りしてトラブルを回避させるのではなく、子どもの他者への関わりを 尊重し、子ども同士で解決しようとしているときは側で見守るなど、その子の発達に合わ せて対応するように心がけています。子どもは、トラブルを経験する中で葛藤し、くやし い、もどかしい、怒りなどの感情を学びながら相手の思いも学びます。言葉が増えその感 情をコントロールできるようになると噛みつきも減ってきます。その助けを私達大人が担 っています。 さらに保育園と家庭で共通したかかわりをしていくことで、子どもにもよりわかりやす く「噛むことはいけないことだ」と伝えることができます。子ども達が安全に安心して過 ごせるように今後も家庭と連携をとりながら子どもの成長を助け、見守っていきたいと思 います。 ご理解とご協力よろしくお願い致します。