Comments
Description
Transcript
www.tektronix.com/ja
データ・シート Ethernet SFP+ コンプライアンス/デバッグ・ソリューション SFP-TX、SFP-WDP 特長 Opt. SFP-TX、Opt. SFP-WDPにより、自動ソリューション (コンプライアンス用)とDPOJETオプション(デバッグ用) の両方が可能に ■ Opt. SFP-WDPでは、TWDPc(Transmitter Waveform Distortion Penalty for Copper)が測定可能 ■ フローティング・ライセンス・オプションとしても購入可能 ■ 解析のためのマージンと統計情報を含む詳細なテスト・レ ポート ■ 特性評価、マージン解析において、ユーザが測定パラメータ を定義することが可能 ■ プログラミング・インタフェースが利用可能-自動化スク リプトによりSFP-TX関数が呼び出し可能 ■ SFP+ Direct Attach Cableの仕様である“10GSFP+ CU”を含むPHY測定 のためのTekExpress SFP-TXのユーザ・インタフェース コスト効果の高いSMAケーブルを使用した信号の取込み/ 解析が可能 ■ 直感的なユーザ・インタフェース/フレームワークにより、 テストや操作に要する時間が短縮可能 ■ 信号の種類に最適になるように測定をグルーピングできるた め、ユーザによる介入が最小化できる ■ 測定結果はEメールで告知され、テスト・セットアップにも 接続可能 ■ レポートの補足追加機能、レポートの連番機能、ユーザ・コ メント機能など、数多くのレポート機能により、柔軟性の高 いレポート作成が可能 ■ SFP-TXのコンプライアンス・ソリューションにより、テスト 実行で信号が許容値を外れる前に自動信号検証が可能 ■ アプリケーション Ethernet SFP+ PHYトランスミッタ/ダイレクト・アタッ チ・ケーブルのテスト ■ − デバイス半導体の検証 − ケーブル/コネクタの検証 − システムのコンプライアンス/デバッグ − 製造テスト www.tektronix.com/ja データ・シート Opt. SFP-TXによる自動ソリューション(コンプライアンス用)とDPOオプ ション(デバッグ用) 特性評価、マージン解析において、ユーザが測定パラメータを定義することが可能 DPOJETによるSFP-TXの測定セットアップ SFP-TXソリューションを使用すると、SFP-8431 SFP+テ ストの測定項目を簡単に選択できます。すべてのマスク、リ ミット値、測定パラメータが自動的に設定されます。また、 DPOJETで測定項目を変更したり、設定を変更したりするこ とができます。DPOJETのSFP-TXオプションでは、規格固 有の新しいユーザ・インタフェースが利用できます。VMA、 立上り時間、Tx-Qsq、DDPWS、立下り時間、UJ、および従 来のDPOJETパッケージには含まれていなかったTWDPcの 測定機能も追加されます。セットアップ・ファイルは、8180、 PRBS9、PRBS 31など、信号の種類をベースに提供されて います。信号に特化したセットアップ・ファイルにより、信号 の種類に応じた測定、解析、デバッグが行えます。 DPOJETによるSFP-TXのユーザ・インタフェース TekExpressによるSFP-TXの測定セットアップ SFP-TXソリューションを使用すると、SFP-8431 SFP+テ ストの測定項目を簡単に選択できます。シンプルで使いやすい 測定セットアップにより、1回のボタン・クリックですべての 測定項目が実行できます。自動化のオプションにより、適合性 のニーズに対応でき、詳細なレポートが作成できます。ユーザ 設定モードでは、テスト・リミット値を変更してリミット値を 超えたマージン・テストが実行できます。 2 www.tektronix.com/ja 簡単な機器設定-時間とリソースの節約 SFP-TXソフトウェアにより、設定とテストが簡単になります。 オシロスコープによる信号取込みと解析は、SFP-TXの自動化 ソリューションによってすべて制御されます。GUI(グラフィ カル・ユーザ・インタフェース)により、設定とテストを直感 的に実行できます。 マージン・テスト すべての測定で、SFF-8431 SFP+の適合性要件以上の設計 評価が可能です。解析ウィンドウやパラメータなどのテスト設 定により、PHYを検証することができます。ユーザ設定モー ドでは、テスト・リミット値を変更してリミット値を超えたマー ジン・テストが実行できます。 Ethernet SFP+コンプライアンス/デバッグ・ソリューション - SFP-TX、SFP-WDP 図1-TWDPcストレッサ・インパルス応答 SFP-TXによるTWDPcの測定-TekExpressのユーザ・インタフェース TWDPcの適合性では、シミュレーションされたケーブル応答 が必要になります。シミュレーションされる応答は、規定の振 幅と遅延を持ったデルタ関数としてモデル化されます。銅スト レッサは、デコンボリューションされたトランスミッタ応答に よる通常のダイレクト・アタッチSFP+ケーブルの測定から生 成されます。図1にストレッサを示します。ストレッサの値は、 SFF-8431 SFP+仕様の表34に記載されています。ストレッ サ成分の総和は約1の値に標準化されます。 TWDPc測定は、以下の理由により、サンプル・レート100GS/s、 周波数帯域16GHz以上のC/Dシリーズ・リアルタイム・オシロ スコープでのみサポートされています。 TWDPcのスクリプト(802.3aq、10GBASE-LRM)は PRBS9パターンを処理するため、UI(Unit Interval)あた り最低でも16サンプルが必要になります。 ■ 4000ポイント程度のサンプリング・オシロスコープが数多 く流通していることを考慮して、UIあたり16サンプルとい う要件がUIあたり7サンプルと緩和されています。 ■ SFP-TXによるTWDPcの測定-DPOJETのユーザ・インタフェース TWDPc(Transmitter Waveform Distortion Penalty for Copper) この測定は、SFF-8431 SFP+ではSFP+のホスト・トラン スミッタ出力仕様B(銅線)で測定します。 TWDPcの 測 定 に は、Opt. SFP-WDPが 必 要 に な り ま す。 TWDPcは、エミュレートされたマルチモードのファイバと十 分に検証されたレシーバに対する、特定のトランスミッタによ る決定論的分散ペナルティの指標です。TWDPcは、まず光リン クのトランスミッタ性能評価として定義されます。同様のコン セプトにより、ハイスピード銅線リンクのチャンネル性能の定量 化にも拡張されました(SFF-8431 Revision 4.1 Table 33 −Host Transmitter Output Specifications at point B for Cu)。 UIあたり16サンプルの要件が7サンプルに緩和されたこと により、TWDPcは30測定で最大0.24dBの悪化が懸念さ れます。すでに高いWDPを持っているDUTにとっては、 0.24dBの違いはパス/フェイルの結果に大きく影響します。 ■ MSO/DSA/DPO70000C/Dシリーズのサンプル・レート は100GS/sです。UIあたり10サンプルはハードウェアに よって実現されます。しかし、MSO/DSA/DPO70000A/ Bシリーズでは、リアルタイム・モードで50GS/sのサンプ ル・レートしかありません。ハードウェアによるUIあたりの 最高サンプル数は5です。この値では、UIあたり7サンプル の要件を満たしません。 ■ したがって、TWDPcの測定には、MSO/DSA/DPO70000C/ Dシリーズの使用をお勧めします。 www.tektronix.com/ja 3 データ・シート SFP-TXによるモジュール測定のユーザ・インタフェース SFP-TXのディエンベデッド機能 SFP+モジュール測定 10GBASE-KRの物理レイヤ・テスト SFP-TXは、SFP+モジュールで新たに10項目の測定をサポー トしています。追加項目は、ACコモンモード電圧耐性、シン グルエンド入力電圧耐性、クロストーク・ソースの立上り/立 下り時間(20~80%)、クロストーク・ソース振幅(p-p差動)、 出力ACコモンモード電圧(RMS)、トータル・ジッタ、データ 依存性ジッタ、データ依存性パルス幅シュリンク、非相関ジッ タ、アイ・マスク・ヒット比です。 高性能化が求められることによる広帯域ニーズによりレーン数 は増え、インターコネクトはますます複雑になっており、これ がボトルネックとなっています。IEEE規格802.3ap-2007は、 10GbEシリアル・バックプレーン接続を定めた10GBASE-KR のソリューションです。KR規格は2007年にIEEEによって承 認されています。4つのKRレーンを利用することで40GbE MACレートを可能にしています。10GBASE-KRでは、多く の要因によって信号性能が低下するため、バックプレーンの設 計エンジニアにとってはコンプライアンス・テストが重要な手 順となっています。10GBASE-KRの物理レイヤ・テストは、 DPOJETでも実行できます。詳細については、当社営業担当 者までご連絡ください。 ディエンベデッド機能 データ・レートが高速になると、高速シリアル技術によりコン プライアンス・テストのための新しいテスト手法、要件が紹介 されてきました。SFP+などの技術でデータ・レートが高速に なるとアイ・ダイアグラムは閉じるため、SMAケーブルなど の伝送信号に損失を与えるものはディエンベデッドすることに より良い結果が得られます。SFP-TXには、フィルタ・ファイル を使用してディエンベデッドするオプションがあります。 4 www.tektronix.com/ja Ethernet SFP+コンプライアンス/デバッグ・ソリューション - SFP-TX、SFP-WDP レポート設定メニュー あらかじめ保存された波形の使用 ホップアップ・メッセージにより、正しい信号タイプでDUTに転送するよう促 される レポート設定メニュー レポート設定メニューでは、自動インクリメント、追加情報な どのオプションが設定できます。 ワンボタンによるテストの実行 SFP-TXによるレポートの例 テスト・ベンチをセットアップし、DUTを正しく接続した後は、 Runボタンを押すだけで選択された一連のテスト項目が実行さ パス/フェイルのレポート れます。SFP-TXソリューションは測定に同期したポップアッ テストを完了すると、パス/フェイルの結果を含んだMHT プ・メッセージを表示し、DUTを別のテスト・モードにする (MHTML)フォーマットのサマリ・レポートが自動的に生成 ように促します。 されます。レポートにはテスト設定の詳細、波形、マージン解 析結果などが含まれており、設計を詳細に解析できます。 測定自動化システムのサポート 自動化スクリプトによる設定の保存、呼び出しなど、すべての テスト・ベンチを自動化することもできます。ナショナルイン ス ツ ル メ ン ツ 社 のLabVIEWま た はTestStand™ ま た は SFP-TXを制御する他のスクリプト言語でプログラムすること により、恒温槽や電源などの機器を制御することができます。 www.tektronix.com/ja 5 データ・シート 仕様 SFP-TXでサポートされているSFF-8431 SFP+の測定項目 SL No. 測定項目 リミット 推奨信号タイプ 最小値 目標値 最大値 単位 ホスト・トランスミッタ出力の電気仕様 1 シングルエンド出力電圧レンジ 2 出力ACコモンモード電圧(RMS) PRBS31 -0.3 PRBS31 4.0 V 15 mV (RMS) ホスト・トランスミッタのジッタ/アイ・マスク仕様 3 クロストーク・ソースの立上り/ 立下り時間(20~80%) (Tr、Tf) 8180 34 ps 4 クロストークのソース振幅 (p-p差動) 8180 1000 mV 5 信号の立上り/立下り時間 (20~80%)(Tr、Tf) 8180 6 トータル・ジッタ(p-p)(Tj) PRBS31 0.28 UI (p-p) 7 データ依存性ジッタ(p-p)(DDJ) PRBS9 0.1 UI (p-p) 8 データ依存性パルス幅 リュリンケージ(p-p)(DDPWS) PRBS9 0.055 UI (p-p) 9 0.023 UI (p-p) 非相関ジッタ(RMS)(UJ) PRBS9 10 トランスミッタQsq 8180 11 アイ・マスク・ヒット・レシオ (5×10−5 のマスク・ヒット・レシオ) PRBS31 34 ps 50 X1 = 0.12UI、X2 = 0.33UI、Y1 = 95mV、Y2 = 350mV ホスト・トランスミッタの出力仕様(銅線)(SFP+ホストはダイレクト・アタッチ・ケーブルをサポート) 12 電圧変調振幅(p-p) 8180 300 13 トランスミッタQsq出力 ACコモンモード電圧 8180 63.1 mV 14 出力ACコモンモード電圧 PRBS31 12.0 mV (RMS) 15 ホスト出力TWDPc PRBS9 10.7 dBe 10GBASE-KRのトランスミッタ特性 項目 参照先 値 単位 シグナリング速度 72.7.1.3 10.3125±100ppm GBd 最大差動p-p出力電圧 72.7.1.4 ≦1200 mV Txをディスエーブルにした最大差動p-p出力電圧 コモンモード電圧リミット 72.6.5 ≦30 mV 72.7.1.4 0~1.9 V DC 最小差動出力リターン・ロス 72.7.1.5 802.3ap-2007の式72-4、72-5を参照 dB 最小コモンモード出力リターン・ロス 72.7.1.6 802.3ap-2007の式72-6、72-7を参照 dB トランジション時間(20~80%) 72.7.1.7 2~47 ps TJ 72.7.1.8 <0.28 UI@BER10−12 RJ 72.7.1.8 <0.15 UI@BER10−12 DJ 72.7.1.8 <0.15 UI@BER10−12 72.7.1.8 <0.035 UI 72.7.1.11 イコライザ・パラメータ DCD トランスミッタ出力波形要件 6 www.tektronix.com/ja Ethernet SFP+コンプライアンス/デバッグ・ソリューション - SFP-TX、SFP-WDP ご発注の際は以下の型名をご使用ください。 SFP-TX、SFP-WDP SFP-TX用テスト・フィクスチャ 型名 概要 TF-SFP-TPA-HCB-P SFP+ホスト・コンプライアンス・ボード・ プラグ TF-SFP-TPA-MCB-R SFP+モジュール・コンプライアンス・ボード・ レセプタクル TF-SFP-TPA-PR SFP+ホスト・コンプライアンス・ボード・プラグ、 モジュール・コンプライアンス・ボード・ レセプタクル SFF-8431 SFP+コンプライアンス/デバッグ・ソリューション オシロスコープと同時ご発注の場合 オシロスコープ オプション SFP-TX MSO/DSA/DPO70000 シリーズ Opt. SFP-TX TF-SFP-TPA-HCB-PK SFP+ホスト・コンプライアンス・ボード・ プラグ(DCブロックとターミネーション付) SFP-WDP MSO/DSA/DPO70000 シリーズ Opt. SFP-WDP お使いのオシロスコープをアップグレードする場合 オシロスコープ オプション TF-SFP-TPA-MCB-RK SFP+モジュール・コンプライアンス・ ボード・レセプタクル (DCブロックとターミネーション付) TF-SFP-TPA-PRK SFP-TX MSO/DSA/DPO70000 シリーズ DPO-UP SFP-TX MSO/DSA/DPO70000 DPOFL-SFP-TX シリーズ (フローティング・ライセンス) MSO/DSA/DPO70000 DPOFT-SFP-TX シリーズ (フローティング・ライセンス試用版) SFP-WDP MSO/DSA/DPO70000 シリーズ DPO-UP SFP-WDP MSO/DSA/DPO70000 DPOFL-SFP-WDP シリーズ (フローティング・ライセンス) MSO/DSA/DPO70000 DPOFT-SFP-WDP シリーズ (フローティング・ライセンス試用版) SFP+ホスト・コンプライアンス・ボード、 モジュール・コンプライアンス・ボード (DCブロックとターミネーション付) 推奨機器 オシロスコープ MSO/DSA/ DPO71604C型 MSO/DSA/ DPO72004C型 DSA/ DPO72504D型 DSA/ DPO73304D型 必要なソフトウェア 必要なアクセサリ テスト・フィクスチャ SFP-TX、 マッチングの TF-SFP-TPADJA*1、 とれたSMA HCB-PK SFP-WDP*2, 3 ケーブル・ペア -ホスト・ (TCA-SMA型 コンプライアンス・ コネクタ) ボード *1 SFP-TXを使用する場合に必要になります。 *2 SFP-WDPを使用する場合、SFP-TXが必要になります。 *3 Opt. SFP-WDPは、サンプル・レート100GS/s、周波数帯域16GHz以上のテクトロニクスの C/Dシリーズ・オシロスコープのみで利用できます。 SFF-8431 SFP+物理レイヤ・テストの 推奨テクトロニクス・オシロスコープ MSO/DSA/DPO71604C型 MSO/DSA/DPO72004C型 DSA/DPO72504D型 DSA/DPO73304D型 www.tektronix.com/ja 7 Tektronix お問い合わせ先: 日本 お客様コールセンター 0120-441-046 地域拠点 米国 1-800-426-2200 中南米 52-55-54247900 東南アジア諸国/豪州 65-6356-3900 中国 86-10-6235-1230 インド 91-80-42922600 欧州/中近東/北アフリカ 41-52-675-3777 他 30 カ国 Updated 9 October 2009 詳細について 当社は、最先端テクノロジに携わるエンジニアのために、資料を 用意しています。当社ホームページ(www.tektronix.com/ja) をご参照ください。 TEKTRONIX および TEK は、Tektronix, Inc. の登録商標です。記載された商品名は すべて各社の商標あるいは登録商標です。 03/12 〒108-6106 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティ B棟6階 ヨッ!良 い オ シ ロ テクトロニクス お客様コールセンター TEL : 0120-441-046 電話受付時間/ 9:00∼12:00・13:00∼19:00(土・日・祝・弊社休業日を除く) www.tektronix.com/ja ■ 記載内容は予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。 © Tektronix 61Z-27166-1