...

石橋幸滋委員代理 資料 - 自殺総合対策推進センター

by user

on
Category: Documents
25

views

Report

Comments

Transcript

石橋幸滋委員代理 資料 - 自殺総合対策推進センター
石橋幸滋委員代理
資料
(日本プライマリ・ケア連合学会)
日本プライマリ・ケア連合学会の自殺予防に対 する取り組み
日本プライマリ・ケア連合学会
副理事長
石橋幸滋
1.地域ケアネットワーク委員会 「心のケア・自殺予防ワーキンググループ」の活動
1)活動目的
プ ラ イ マ リ・ケ ア に お い て 患 者 及 び 家 族 の 心 の ケ ア は 最 も 重 要 な 役 割 の 一 つ で あ る と
同 時 に 、毎 年 3 万 人 を 超 え る 自 殺 者 を 減 ら す こ と も 重 要 な 役 割 で あ る 。そ の た め に 学 会
員 が 、患 者 の 心 の ケ ア に 加 え 、そ の 家 族 や 地 域 社 会 の 心 の ケ ア を 行 う 能 力 を 身 に 付 け る
ことで、地域における自殺予防活動も可能となる。
そ こ で 、プ ラ イ マ リ・ケ ア の 専 門 家 と 国 立 精 神 神 経 セ ン タ ー の 自 殺 予 防 総 合 対 策 セ ン
タ ー の 専 門 家 が 協 力 し て ワ ー キ ン グ グ ル ー プ を 組 織 し 、日 本 プ ラ イ マ リ・ケ ア 連 合 学 会
の 持 つ 地 域 に 根 ざ し た 医 療 と 多 職 種 連 携 と い う 特 色 と 、自 殺 予 防 総 合 対 策 セ ン タ ー の 専
門 家 集 団 に よ る 心 の ケ ア と 自 殺 対 策 の ノ ウ ハ ウ を 合 体 さ せ る こ と で 、よ り 効 果 的 な 心 の
ケア及び自殺予防対策を構築することを目的としている。
2)活動計画
①
会員に対して心のケア・自殺予防のノウハウに役立つ情報提供を行う
②
心 の ケ ア ・ 自 殺 予 防 の た め の 研 修 会 を PIPC グ ル ー プ と 共 に 開 催 す る
③
地域の自殺予防ネットワークの構築を支援する
④
一般市民に対して、心のケア・自殺予防のための講演会を開催する
⑤
心のケア・自殺予防対策のモデルとなるような取り組みを全国数カ所で行う
3)活動実績
①
学術大会及び夏期、秋期、冬期各セミナーにおいて自殺予防やうつ病のセミナーや
ワークショップの開催している
②
東久留米市において、市民向け自殺予防講演会、医師向けうつ病講演会、精神科専
門医・開業医・薬剤師連携講習会、心のヘルスサポーター養成講座などを定期的に開
催している
③
プライマリ・ケア認定薬剤師研修会に自殺予防、ストレスコントロール、メンタル
ケア、コミュニケーションスキルに関するワークショップ方式の研修を取り入れてい
る
2.プライマリ・ケア認定薬剤師認定制度と生涯教育制度
平 成 21 年 よ り 学 会 独 自 に 、プ ラ イ マ リ・ケ ア 認 定 薬 剤 師 制 度 を 立 ち 上 げ 、育 成 を 図 っ て
い る が 、平 成 23 年 2 月 に は 薬 剤 師 認 定 制 度 認 証 機 構 の 特 定 領 域 に 認 証 さ れ 、当 学 会 が 行 う
薬剤師研修が薬剤師の生涯教育単位として認められるようになった。
プライマリ・ケア認定薬剤師の役割(資料参照)としてメンタル・ケアは重要で、プラ
イマリ・ケア医と共に、メンタルケアや自殺予防に取り組む能力を向上させるために、全
国で研修会を開催している。
資料:プライマリ・ケア認定薬剤師に必要なコアスキルとその役割
1.プライマリ・ケア薬剤師に必要なコアスキル
1)プライマリ・ケアに関する知識の習得
2)プライマリ・ケア関連職種の役割認知と連携
3)医療倫理の理解と活用
4)患者指導(生活習慣指導を含む)能力
5)精神医学(患者さんの心のケアが中心)知識と応用
6)医療福祉制度(介護保険制度を含む)の理解
7)医学教育の知識と実践
8)終末期医療の知識と実践
9)地域医療・地域ネットワーク活動の理解と実践
10) 患 者 情 報 収 集 能 力 の 獲 得 と 応 用
11) 処 方 鑑 査 能 力 と 活 用
12) 服 薬 指 導 能 力 と 実 践
13) 副 作 用 指 導 能 力 と 活 用
14) ト ラ ブ ル へ の 対 応
15) 家 族 へ の 指 導 能 力 と そ の 応 用
16) 居 宅 療 養 管 理 指 導
17) 在 宅 医 療 の 知 識 と 応 用
18) 介 護 保 険 制 度 の 理 解
19) 在 宅 に お け る チ ー ム 医 療 の 理 解 と 活 用
20) 患 者 支 援 ( 精 神 的 、 社 旗 的 支 援 も 含 む ) 能 力 と そ の 活 用
21) OTC の 知 識 と 活 用
22) サ プ リ メ ン ト ・ 健 康 食 品 の 知 識 と 活 用
23) 漢 方 薬 の 知 識 と 活 用
24) 統 合 医 療 の 理 解 と 応 用
25) 薬 剤 師 会 活 動 の 理 解 と 実 践
26) 学 校 薬 剤 師 活 動 の 知 識 と 応 用
27) 住 民 健 康 教 育 の 知 識 と 実 践
28) 地 域 ネ ッ ト ワ ー ク づ く り
2.プライマリ・ケア認定薬剤師の役割
1)開業医のパートナーとしての役割
・チェックマン(処方、副作用、合併症、相互作用、服薬状況など)
・アドバイザー(薬の味、剤形、ジェネリック、服薬方法、服薬時間など)
・エデュケーター(服薬指導、インスリン注射指導など)
・サポーター(患者さんの声を医師に届ける支援者)
2)健康コーディネーターとしての役割
・メンタルケア(個人、家族、地域を含む)
・健康食品のアドバイザー
・サプリメントのアドバイザー
・統合医療分野でのアドバイザー(漢方薬、民間治療薬など)
・生活習慣病指導(糖尿病療養指導、禁煙、節酒指導、特定保健指導など)
3)介護保険事業者としての役割
・居宅療養管理指導(薬剤師在宅訪問指導)
・ケアマネージャー
・介護用品の供給
4)学校教育、学校薬剤師としての役割
・薬物防止教育
・学校安全管理
5)地域保健における役割
・健康教室
・薬物相談
・健康情報発信
3.プライマリ・ケア薬剤師定着化のために必要なこと
1)養成システム
・学部教育の充実
・プライマリ・ケア実地教育
・コミュニケーション技術教育
2)研修システム
・薬学部卒業後の地域医療研修の必修化
・生涯研修の必修化
・地域薬剤師会による研修会
・E‐ラーニングの導入
3)連携システム
・かかりつけ医との連携
・医師会、歯科医師会との連携
・市町村行政との連携
・学校、事業所等との連携
・介護保険、福祉事業者との連携
・自主活動グループとの連携
4)評価システム
・学習評価システム
・活動評価システム
・診療報酬での評価
Fly UP