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MPS-ABC参加者紹介

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MPS-ABC参加者紹介
MPS-ABC参加者紹介
室井農園 室井崇
→
~色々な取組みを続けています
継続は力なり!~
室井農園は、福島県会津の南部にあり標高450mの
中山間地域です。冬は積雪1mを越え、周りは緑に囲
まれ目の前には一級河川である水無川があります。そ
んな自然が多い中で、両親と自分・期間雇用3人で約
3600坪の農地を花中心に山菜も手がけて農業を営ん
でいます。
早春は「たらの芽」の収穫から始まり、促成栽培と自
然栽培をしています。次に6月から室井農園のメイン花
「カラー」の出荷が始まります。カラーは大きく「畑地カ
ラー」と「湿地カラー」に分類されますが、室井農園では
畑地カラーを栽培しています。畑地カラーは色のバリ
エーションが非常に多く、20種類以上の色があります。
当園はホワイト中心ですが、その他クリーム、レッド、イ
エロー、オレンジ、ピンク、マゼンタで品種は10種類あ
り、9月以降のブライダル使用を中心の出荷をしていま
す。その後12月まで花を出荷し、それ以降の冬場は一
時花作りを休み、3月終わりまで地元のスキー場にパト
ロール隊で勤務しています。
その他、「国産パプリカ」にも挑戦しています。ほぼ外
国産であるパプリカから、安全・安心の国産パプリカを
挑戦しようと思ったのです。結果はまずまずでした!!
パプリカ圃場と
パプリカ→
就農して6年目の自分ですが、MPSを知ったのは3年
前です。その時、世間では頻繁に「環境」というキー
ワードが飛び交っていました。環境配慮に少し関心を
持っていた時にMPSを知り、自分もやってみたいと思
い参加しました。しかし、普段から農薬の量やエネル
ギーを記帳していなかった自分は最初の3か月は正直
下温湯正弘さん
スタッフの皆さん
面倒でした。しかし、慣れてくると面倒ではなくなりまし
た。半年を過ぎると、今まで気にも留めていなかったエ
ネルギー使用量が分かるようになり、確実に経営の詳
細把握に繋がっています。そして以前より農薬を使わ
ないようにしたいと思うようになってきました。意識が変
わったのです。農薬の場所を徹底し、記帳も工夫しまし
た。これからもこの習慣を続けていきたいです。
今週の室井さん
我が家では、3年前から続けていることがあります。そ
れはニュースレターです。千葉県にある花屋さんに毎
週一回手書きのニュースレターを送るようにしています。
題名は「今週の室井さん」コーナーです!その時の旬
の花を送り、その花について説明や特徴を手書きで書
いています。手書きの理由は、あたたかいからです。字
は汚いですが、あたたかい感じが好きなのです。想い
を伝えるにはデジタルよりアナログです!!毎週読ん
でくれている方もいるみたいで嬉しい限り!何事も続け
ることが大切だとつくづく実感します。花業界も厳しい
状態ではありますが、今自分がやっていることを背伸
びしないで続けていきたいと思います。継続は力なり。
職場体験学習
あと、以前から地元の中学生を対象とした「職場体験
学習」に協力しています。普段農業と関わりの少ない学
生に、少しでも農業に関心を持ってもらえたらと思い始
めました。農業に触れたことがない学生は、田舎にも沢
山います。中にはハウス内に入るのが初めての学生も
いました。中腰が大変と言う学生も。花を育てるという
のは、大半は手入れの仕事。咲く瞬間はごく一部。花を
咲かせるのも野菜を実らせるのも大変なことだと、肌で
感じてもらえれば嬉しいです。体験したことは財産にな
りますからね!!
また、年に2回はJFFL(Japan Flower Futsal
League)花業界フットサル大会にも参加しています。花
業界の活性化や業界の輪を広げていきたいと思い、第
5回大会から参加しています。今回で10回目、参加
チームは30チームで参加数280人のマンモス大会にな
りました。この大会をきっかけに知り合った業界の方も
います。大会は生産者・市場・仲卸・小売といますので
とても有意義な場所です。是非皆さんも参加しましょ
う!!
これからも「環境」というキーワードは言われ続けてい
くと思います。環境に配慮した農業は必ず必要になっ
てくると思います。まだまだ認知度は少ないMPSも自
分達生産者がもっと声を大にして発信しなければいけ
ないと思います。MPSのシールに負けない品質のカ
ラー栽培を目標に、これからも頑張っていきます!
MPSニュース2009年9月20日号掲載
MPSジャパン株式会社
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