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笑がおとーくりれー/ショートエッセイ/「地球のステージ」

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笑がおとーくりれー/ショートエッセイ/「地球のステージ」
地球上の子ども達の笑がおを願うあなたと手を携えて
発行日 2007年2月10日
笑がおの森
活動資金支援先が決定しました!
「NPO法人アジアの子ども達を支援する会」では、昨年に引き続き、ア
ジアの子ども達を支援するために活動している団体および個人に対し、活動
資金援助の一般公募をしておりましたが、1月の理事会で下記の10団体に
対し、支援することに決定いたしました。
支援金10万円は、2月中に各団体の指定口座に振り込まれます。
支援金がどう活動に寄与することができたか、具体的な報告が1年後には届
くことになっています。その際は、会報に掲載していきたいと思います。
では、支援先10団体と支援金がどう役立つのかをご紹介いたします。
NPO法人恵まれないの子供達の独立を
NPO法人ビーンズふくしま
支援する会
ドレン・孤児の自立支援事業。2−
不登校・ひきこもりについての地域
理解を促進する活動。
インドネシア民主化支援ネットワーク
障害者授産施設「ぶどうの木」
津波に被災した被差別集落の子ども達の
授産科目であるビーズの作成をするため
学びの場、遊び場づくり。
の材料を入手。
中国雲南の子ども達の教育を支援する会
社会福祉法人一粒会(野の花の家)
恵まれない雲南の子ども達に学費等を直
親の虐待や放置等の理由で、養護を要す
接手渡しする支援活動。
る子ども達を入所させる施設の運営。
NPO Gaurav Youth Unity Society & P
NPO法人地球のステージ
ressed Deliverance(ネパール王国)
パレスチナの紛争地ガザ地区の青少年に
ストリートチルドレン・孤児の自立支援。
対する心のケア活動。
NPO法人セブンサミッツ持続社会機構
垣見一雄(OKバジ)
ネパールのサマ村に 100 名位の子ども達
ネパールの山奥の子ども達に学校施設を
が宿泊できる施設の建設。
村人と一緒に建設。教育環境改善に寄与。
ネパールのストリートチル
今回選考にもれてしまいましたが、社会福祉法人千葉いのちの電話(若者へのイン
ターネット相談)/こころの青空基金(全国の養護施設の子ども達を援助)に対し
各5万円の寄付をさせていただきます。
笑がおとーくりれー 第 16 回
オヤジとバイク
会計事務所勤務
菅野 晃弘 さん
年の 10 月頃、父の不可解な行動が続いた。帰宅すると、こたつの
上や父のいつも座っている場所に、バイクの雑誌が毎日広げてあっ
た。また、左官職人である父は、庭の木を倒し、自分で小さい小屋を
建ててしまった。
理由がわかったのは、この一連の行動が始まってから二週間後。大
きなバイクが納品されたのだ。名前は V-MAX と言うらしい。どこか
で聞いた事があると思った私は、小学校くらいの頃、良く父が欲しい
と口にしていた事を思い出した。それから現在までほとんど聞いた事
がなかったので、すっかり諦めていたと思っていたのだが、手もお金
もかかる私のために我慢をしてきたのだろう。そして、やっと私が就
職し自分に余裕が出来た事で買えたのではないか。そう考えたとき、
私は、今まで父の夢を食べて大きくなってきたのだと感じた。
納車されてからというもの、父は毎
週どこかへ走りに行っている。先日は
銚子だったそうで、お土産のぬれ煎餅
が置いてあった。
母は、父が趣味で勝手にやっている
のだから、かまわないでおこうと言
う。私もそのスタンスは同じだが、せ
っかく私のせいで叶わなかった夢の
一つが実現したのだから、陰ながら見
守りつつ、応援していきたいと思う。
発行元 特定非営利活動法人アジアの子ども達を支援する会
冬号
事務局 千葉市中央区中央 2-7-2
℡043−225−5041
ホームページ http://www.3sf.co.jp/asia-support
Short
Essay
団塊の世代の功罪と役割
理事長
前原
東二さん
2007年2月8日 写真家 阿部幹雄氏の講演会が「生と死のはざ
まで 写真家の果した役割」という演題でおこなわれた。1981年春
「ミニャ・コンガ」登山の頂上直下で阿部氏を除く8名が、本人の目の前
で北壁へ滑落した。阿部氏は「なぜ自分は死ななかったのだ」と苦悩す
る。事故から15年後、奇跡的に見つかった遺体を収容し、死臭漂う遺
体を背負い氷河を下山したとき「遺体を山からおろす役割を担わされて
いた。だから生かされたのだ」と悟ったという。
「死への強烈な恐怖」そして「生きるということ」とは、「残された自
分の役割」とは、阿部氏が人間として味わった苦悩と、滑落した仲間が
残した三人の娘さん達に対する思いと父の死に真正面から向き合わせ
ようとする気持ちが、ひしひしと伝わってきた。私の友人千葉大学工学
部教授小林裕幸君は、目を潤ませ、振るえた声で高評した。
2月11日(日)事務所を出て、中央公園を横切る。公園の中で初老の
10人位が群れて将棋を指している。公園の縁石に数多くのチリ紙が捨
てられている。私の前を横切った一人の初老の男が、使ったチリ紙を捨
てて、仲間に加わった。JR総武快速に乗り、錦糸町駅のプラットホー
ムに降りる。付近で「パサッ」と場違いな音がする。インポート煙草の
空き箱が捨てられている。見上げると25歳前後のごく普通の格好をし
た青年が、くわえ煙草で歩いている。
昭和22年から昭和24年生まれが、団塊の世代といわれている。先
般NHKが団塊の世代という特番でその功罪を論じていた。私は団塊の
世代の昭和23年生まれだ。中央公園の初老の人達は私より7∼8歳年
長を思われるが、ほぼ同じ年代だ。プラットホームの青年は私の子ども
達と同じ年代だ。「自分の親は生活するのが精一杯でほとんど面倒をみ
てもらえなかった」とか、
「親の背中を見ながら育った」とか、
「日本の
高度成長は団塊の世代がつくり上げたものだ」とか、団塊の世代論はも
てはやされる。だが、社会に貢献した世代というきれいな言葉の中では、
かたずけられない、割り切ることのできないものを感じるのは、私一人
であろうか。何かもっと重要なことが忘れ葬られているのでないかと自
問自答している。
現在の日本の風潮は、団塊の世代を中心に前後10年位の世代の人達
が作り上げてきたものではないだろうか。私達に課されている重要な役
割は、これからの日本を担う若者と真剣に対峙していくことだと思う。
そしてそれに応える多くの若者が日本には間違いなくいる。
3.22
講演会のご案内
「NPO法人アジアの子ども達を支援する会」が主催して第3回目の講演
会になります。収益金は、来年度の支援金あるいはアジア諸国からの留学
生への奨学金に充当してまいります。
今回は、内戦下の国々の緊急医療支援活動を続けながら、国際理解講座
「地球ステージ」を全国で開催している桑山医師を案内役とし、世界の出
来事に映像と音楽で近づく企画です。
千葉県と千葉市教育委員会の後援もいただき、小・中学生にも是非参加
を呼びかけていきたいと思います。世界の紛争、貧困の数々「世界の出来事」
を心で感じもらえれば幸いです。是非ご参加ください。
日 程
場 所
2007 年
3 月 22 日(木)
ぱ・る・る
プラザ千葉
時 間
開場 14:00
開演 14:30
会 費
大人 2,000 円
高校生以下 500 円
申込は同封の用紙にてファクスか電話・メールでもOKです。
Tel:043-225-5041 mail :[email protected]
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