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【前日の為替概況】円安・ドル高、トランプ・ショックは幻に 【本日の東京

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【前日の為替概況】円安・ドル高、トランプ・ショックは幻に 【本日の東京
株式会社 DZHフィナンシャルリサーチ
東京都中央区明石町 8 番 1 号 聖路加タワー32 階
November 10, 2016
【前日の為替概況】円安・ドル高、トランプ・ショックは幻に
NY 為替市場でドル円は 105.89 円まで上昇し、7 月 27 日以来の高値をつけた。トランプ・ショックは東
京タイムの金融市場を揺るがしただけで、NY 勢は現実的な方向性を模索した。米株式市場では物色が盛
んだったほか、米大統領選をトランプ氏が制し上下両院の過半数を共和党が握ったことで、刺激的な経
済政策が想起された。インフレ懸念が台頭し、米国の長期債や超長期債の利回りは急上昇している。米
国債の増発も警戒された。米大統領選後の米金融政策見通しにはまだ焦点が当たっていないが、来月の
米利上げ観測は温存されている。
ユーロ円は 115 円後半、加ドル円は 79 円ちょうど付近、豪ドル円は 81 円前半まで切り返し、東京タイ
ムの下げの大半を埋めた。ポンド円は 131.72 円まで高値を更新。
ユーロドルは 1.0907 ドルまで下落。選挙結果を手がかりとしたドル売りが反転するとドル買いが優勢
となった。ドル/加ドルは 1.33 加ドル後半、豪ドル/ドルは 0.76 ドル半ばでドル高が続いた。
NZ ドル/ドルは 0.73 ドル半ばまで下げ幅を縮小。NZ ドル円は 77.91 円まで小幅ながら上昇に転じた。
NZ 準備銀行(RBNZ)は引き続き追加利下げに含みを持たせたものの、物価目標の達成には今回の利下げ
で十分であるとの認識を示した。RBNZ は市場予想通り 0.25%の追加利下げを決定した。NZ 金融政策報告
で物価見通しが上方修正されたことも NZ ドル高要因。国内総生産(GDP)の見通しもやや上方修正されて
いる。
【本日の東京為替見通し】米長期債利回り上昇を受けドル高地合いか
米長期債利回り上昇を受け、ドル高地合いか。トランプ氏は製造業に従事する低所得者、とくにラス
トベルト(さびたベルト)と呼ばれる五大湖周辺で選挙戦を優位に進めた。米雇用は堅調に推移する一方、
鉄鋼業などの産業はさびれた状態となっている。連邦法人税の減税、大規模なインフラ投資、国内回帰
といった主張が支持されたようだった。上院・下院とも共和党が多数派を占めたことで、今後これらの
公約実現を進めやすいだろう。トランプ氏の主張が真実味を増したことで、刺激的な経済政策、また物
価見通しの期待感から、米債には売り圧力がかかっている。米 10 年債利回りは 1 月以来となる 2%以上
の水準まで上昇した。米長期債利回りの高止まりを背景に、ドルは底堅く推移しそうだ。
【本日の重要指標】
〔予想〕 (前回) ※時刻表示は日本時間
メルシュ ECB 理事、講演
オバマ米大統領、トランプ次期米大統領、会談
11:00
12:45
17:00
17:00
17:30
18:00
19:00
20:00
22:30
22:30
23:10
23:15
ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、講演
30 年国債入札(8000 億円)
クノット・オランダ中銀総裁、講演
ハンソン・エストニア中銀総裁、講演
モスコビシ欧州委員(経済・通貨担当)、講演
ユンケル欧州委員長、講演
コスタ・ポルトガル中銀総裁、講演
南ア 9 月製造業生産 〔-0.2%〕 (-1.0%)
米新規失業保険申請件数 〔26.0 万件〕 (26.5 万件)
加 9 月新築住宅価格指数 〔+0.2% (+0.2%)
クノット・オランダ中銀総裁、講演
ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
本レポートはお客様への情報提供のみを目的として作成したもので、売買の勧誘を目的としたものではありません。実際に投資をなさる場合の最終ご判
断は、お客様ご自身でご判断なさるようお願い致します。本レポートを原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については一切補償には
応じません。 Copyright DZH Financial Research, Inc.
株式会社 DZHフィナンシャルリサーチ
東京都中央区明石町 8 番 1 号 聖路加タワー32 階
23:30 コンスタンシオ ECB 副総裁、イングベス・リクスバンク総裁、講演
翌 2:00 ホールデン英 MPC 委員、講演
翌 2:45 ラッカー米リッチモンド連銀総裁、講演
翌 3:00 米 30 年債入札(150 億ドル)
翌 3:00 ショイブレ独財務相、ワイトマン独連銀総裁、講演
翌 4:00 米 10 月財政収支 〔800 億ドルの赤字〕 (前年同月 1366 億ドルの黒字)
翌 6:30 NZ10 月企業景況感・製造業 PMI 〔-〕 (57.7)
11/11(金)
10:00 デベル RBA 総裁補佐、討論会に参加
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。
本レポートはお客様への情報提供のみを目的として作成したもので、売買の勧誘を目的としたものではありません。実際に投資をなさる場合の最終ご判
断は、お客様ご自身でご判断なさるようお願い致します。本レポートを原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については一切補償には
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株式会社 DZHフィナンシャルリサーチ
東京都中央区明石町 8 番 1 号 聖路加タワー32 階
【前日までの要人発言】
安倍首相
「トランプ次期大統領と協力し、日米同盟の絆を一層強
固にする」
「トランプ次期大統領、類まれなる能力でビジネスで成
功」
「日米両国は普遍的価値で結ばれた揺るぎない同盟
国」
菅官房長官
「市場を注視、対応すべきところあれば対応」
「投機的な動き継続なら、政府は必要な措置を取る」
「トランプ氏優勢は、米国民の判断」
浅川財務官
「為替の値動きが厳しく、緊張感をもって注視する」
「為替についての対応は麻生財務相と相談する」
「G7 声明の可能性、市場の動向見て考える」
「投機的な動き継続なら、必要な措置も」
カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「利上げで預金者を支援すれば、大半の生活が苦しくな
る」
「財政政策は金融政策のインプット要素」
「インフレ率やインフレ期待、失業率が金利を決める」
ウィーラーRBNZ(NZ 準備銀行)総裁
「今日利下げを見送れば NZ ドル高のリスクがあった」
「現時点で追加利下げは必要ないと考えている」
「ただ、状況が正当化するなら利下げを行う」
「現行の見通しでは 20%の確率で 25bp の利下げがあり
得る」
「かなり長期間に渡って現行の低金利政策を維持する
見通し」
雨宮日銀理事
「政府と連携しながら、市場動向に注視」
プラート ECB 理事
「トランプ氏の勝利へ反応するのは時期尚早」
「インフレ目標を目指すため、ECB は緩和姿勢を維持し
なければならない」
クーレ ECB 理事
「金融政策の銀行に対する影響は今のところプラス」
「物価が目標に安定的に向かうまで金融政策を継続」
「米大統領選で世界の不透明感が拡大」
リムシェービッチ・ラトビア中銀総裁
「トランプ氏はすばらしい大統領であり、変革をもたらす」
「トランプ氏に構造改革を期待」
「金融市場は状況に適応する」
メキシコ外務相
「数日間のうちにトランプ氏らと対話を行う」
トランプ米次期大統領
「すべての国民のための大統領になる」
「今は米国民が結束の時期」
「高速道路やインフラの再建目指す」
「成長を加速させ、強い経済を実現」
本レポートはお客様への情報提供のみを目的として作成したもので、売買の勧誘を目的としたものではありません。実際に投資をなさる場合の最終ご判
断は、お客様ご自身でご判断なさるようお願い致します。本レポートを原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については一切補償には
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東京都中央区明石町 8 番 1 号 聖路加タワー32 階
〔日足一目均衡表分析〕
<ドル円=5 日線付近の底堅さ伴う上伸予想>
下影陽線引け。101 円前半まで大きく下振れ後、7 月 27 日
以来の高値 105.89 円まで上昇する荒っぽい展開となった。
信じられないような暴落が先行。しかしふるい落とし一巡
後は、多くのサポートが控える 104 円前半を回復し、さらに
上伸した。104 円後半で上昇中の 5 日移動平均線付近までの
下押し場面もありそうだが、同線の水準切り上げを伴いつつ
上値を伸ばす展開を想定する。
2016/11/3
2016/10/26
2016/10/18
2016/10/10
2016/9/30
2016/9/22
2016/9/14
2016/9/6
2016/8/29
2016/8/19
2016/8/11
107.00
106.00
105.00
104.00
103.00
102.00
101.00
100.00
99.00
レジスタンス 1
前日終値
サポート 1
サポート 2
106.60(200 日移動平均線)
105.67
105.53(10/28 高値)
104.83(5 日移動平均線)
1.1400
1.1300
<ユーロドル=21 日線が戻り抑制>
上影大陰線引け。9 月 8 日以来の水準 1.13 ドルにワンタッ
チした後は、1.0907 ドルまで大幅安となった。一目均衡表・
転換線が基準線を上回り、買い示唆となったものの、相場が
いったん壊れた状態。戻しても 1.09 ドル後半で低下中の 21
日移動平均線が重しとなりそう。
1.1200
1.1100
1.1000
1.0900
2016/11/3
2016/10/26
2016/10/18
2016/10/10
2016/9/30
2016/9/22
2016/9/14
2016/9/6
2016/8/29
2016/8/19
2016/8/11
1.0800
レジスタンス 1
前日終値
サポート 1
1.0982(21 日移動平均線)
1.0910
1.0883(10/27 安値)
<ポンド円=雲が狭まる箇所を攻略したい>
下影陽線引け。127 円割れまで下落幅を広げた後、131 円
台へ上昇するめまぐるしい展開だった。一目均衡表・雲の上
抜けを試す局面。雲のレンジが狭まるような箇所であり、同
抵抗の克服が期待される。しくじって下押しても、上昇中の
5 日移動平均線や、その下に控える一目・転換線が支えとな
り、大幅反落は回避できるだろう。
2016/8/11
2016/8/17
2016/8/23
2016/8/29
2016/9/2
2016/9/8
2016/9/14
2016/9/20
2016/9/26
2016/9/30
2016/10/6
2016/10/12
2016/10/18
2016/10/24
2016/10/28
2016/11/3
142.50
140.00
137.50
135.00
132.50
130.00
127.50
125.00
122.50
120.00
レジスタンス 1
前日終値
サポート 1
132.24(10/5 高値)
131.10
130.22(5 日移動平均線)
<NZ ドル円=転換線いったん頭打ち、多少の調整も>
下影陰線引け。73.70 円へ急落してから、78 円回復目前ま
で上昇したものの、4 月 1 日以来の高値圏で伸び悩んだ。陰
線の後の下押しを、5 日移動平均線付近にとどめることがで
きれば、早々に上伸再開となろう。しかし、一目均衡表・転
換線が伸び悩み気味である点からすれば、調整が多少進む展
開も想定内。だが、そうなっても、転換線の下に控える一目・
基準線が水準を上げて、サポートをより固めていくだろう。
78.00
77.00
76.00
75.00
74.00
73.00
2016/11/3
2016/10/26
2016/10/18
2016/10/10
2016/9/30
2016/9/22
2016/9/14
2016/9/6
2016/8/29
2016/8/19
2016/8/11
72.00
5日線
21日線
90日線
200日線
イエロー
オレンジ
スカイブルー
グレー
転換線
基準線
先行1
先行2
遅行
ブルー
グリーン
レッド
ピンク
ブラウン
レジスタンス 1
前日終値
サポート 1
77.91(11/9 高値)
76.92
76.76(5 日移動平均線)
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