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「子どもの生活実態と 保護者の意識等の調査」及び 「すいみん表」の活用
「子どもの生活実態と 保護者の意識等の調査」及び 「すいみん表」の活用分析 報 告 書 平成23年3月 北海道教育委員会 < 1 目 次 > 調査の概要------------------------------------------------------------------- P. 2 2 集計結果から (1)すいみん表の活用について--------------------------------------------------(2) 「起床時刻」について-------------------------------------------------------(3) 「就寝時刻」について-------------------------------------------------------(4) 「テレビ・ゲーム等」について-----------------------------------------------(5) 「学習」について------------------------------------------------------------ P. P. P. P. P. (6) 「朝食」について-----------------------------------------------------------(7)「運動」について-----------------------------------------------------------(8)「子どもの実態」について(起床時刻・就寝時刻)-----------------------------「子どもの実態」について(テレビ・ゲーム等・学習時間) -------------------------- P. 8 P. 9 P.10 P.10 3 3 4 5 6 7 「すいみん表」の活用について------------------------------------------------- P.12 4 集計結果について ★前半一週間と後半一週間の平均比較(起床・就寝時刻) (1)平均就寝・起床時刻の比較--------------------------------------------------- P.13 (2)起床時刻が早くなった割合--------------------------------------------------- P.14 (3)就寝時刻が早くなった割合--------------------------------------------------- P.15 (4)起床・就寝時刻ともに早くなった割合-----------------------------------------★前半一週間と後半一週間の平均比較(運動、テレビ・ゲーム、読書、お手伝い) (1)平均運動時間--------------------------------------------------------------(2)平均テレビ・ゲームの時間--------------------------------------------------(3)平均読書時間--------------------------------------------------------------(4)お手伝いをした日数--------------------------------------------------------- P.16 P.17 P.18 P.19 P.20 ★保護者のコメント欄から------------------------------------------------------- P.21 5 調査結果から今後に向けて----------------------------------------------------- P.22 -1- 1 調 査 の 概 要 (1) 調査の目的 食事や睡眠など、家庭における子どもの生活実態と保護者の意識などについて把握する。 (2) 調査内容 保護者を対象とした「子どもの生活実態と保護者の意識等の調査」 (3) 調査の方法 ①調査対象 小学校・中学校・特別支援学校の児童生徒の保護者 ②調査用紙 アンケート用紙 ③調査時期 平成22年6月~11月 ④調査方法 北海道PTA連合会と連携し、PTA研修会に参加した保護者や北海道家庭教育サポート企業の社員、 道立青少年教育施設に宿泊した保護者にアンケート調査を実施 (4) 回収状況 小 回答保護者数 学校種別 学 5,227 校 中 学 校 2,724 特別支援学校 無回答 44 126 学年別 (5)主な質問 ①すいみん表について ②起床について ③就寝について ④朝食について ⑤テレビ・ゲーム等について ⑥学習について ⑦運動について -2- 合 計 8,121 2 集 計 結 果 か ら (1)「すいみん表」の活用について ■「すいみん表」を知っていたかについて。 ■「すいみん表」を活用したことがあるかについて。 小学1年~3年 小学1年~3年 小学4年~6年 小学4年~6年 中学1年~3年 中学1年~3年 ■「すいみん表」については、それぞれ8割程度の保護者が「知らなかった」と回答している。 ■「すいみん表」の活用については、「活用している」と「活用してみたい」の回答を合わせ ると6割以上であり、小学校の学年が低くなるにしたがってその割合が高い。 -3- (2)「起床時刻」について ■保護者が望ましいと思う起床時刻と子どもの実態 (小学生の状況) 起床時刻について(小学生) 70% 60% 50% ■保護者が望ましいと思う時刻 40% ■子どもの実態 30% 20% 10% % 小1 小3 小5 小1 6:00~6:30 小3 小5 小1 6:30~7:00 小3 小5 小1 7:00~7:30 小3 小5 小1 7:30~8:00 小3 小5 小1 8:00以降 小3 小5 6:00以前 小2 小4 小6 小2 小4 小6 小2 小4 小6 小2 小4 小6 小2 小4 小6 小2 小4 小6 6:00 以前 6:00~6:30 6:30~7:00 7:00~7:30 7:30~8:00 8:00 以降 (中学生の状況) 起床時刻について(中学生) 70% 60% ■保護者が望ましいと思う時刻 50% ■子どもの実態 40% 30% 20% 10% % 中1 中2 中3 6:00以前 6:00 以前 中1 中2 中3 6:00~6:30 6:00~6:30 中1 中2 中3 6:30~7:00 6:30~7:00 中1 中2 中3 7:00~7:30 7:00~7:30 中1 中2 中3 7:30~8:00 7:30~8:00 中1 中2 中3 8:00以降 8:00 以降 ○保護者が望ましいと思う起床時刻と子どもの実態には開きがある。 ○子どもの起床時刻について必ず注意する中学生の保護者は学年が高くなるにしたがって 少なくなる。 -4- (3)「就寝時刻」について ■保護者が望ましいと思う就寝時刻と子どもの実態 (小学生の状況) 就寝時刻について(小学生) 50% ■保護者が望ましいと思う時刻 40% ■子どもの実態 30% 20% 10% % 小1 小3 小5 小120:00~20:30 小3 小5 小120:30~21:00 小3 小5 小121:00~21:30 小3 小5 小1 21:30~22:00 小3 小5 小1 22:00以降 小3 小5 20:00前 小2 小4 小6 小2 小4 小6 小2 小4 小6 小2 小4 小6 小2 小4 小6 小2 小4 小6 20 前 20:00~20:30 20:30~21:00 21:00~21:30 21:30~22:00 22 以降 (中学生の状況) 就寝時刻について(中学生) 70% 60% ■保護者が望ましいと思う時刻 50% ■子どもの実態 40% 30% 20% 10% % 中1 中2 中3 20:00前 20 前 中1 中2 中3 20:00~20:30 20:00~20:30 中1 中2 中3 20:30~21:00 20:30~21:00 中1 中2 中3 21:00~21:30 21:00~21:30 中1 中2 中3 21:30~22:00 中1 22:00以降 中2 中3 21:30~22:00 22 以降 ○保護者が望ましいと思う就寝時刻と子どもの実態には開きがある。 ○子どもの就寝時刻について必ず注意する保護者は、おおむね学年が高くなるに したがって少なくなる。 -5- (4)「テレビ・ゲーム等」について ■保護者が望ましいと思う視聴等の時間と子どもの実態 (小学生の状況) テレビゲームの時間について(小学生) テレビ・ゲーム等の時間について(小学生) 60% ■保護者が望ましいと思う時間 50% ■子どもの実態 40% 30% 20% 10% % 小1 小3 小5 小2 小4 小6 30分以内 30 分以内 小1 小3 小5 小2 小4 1時間程度 1 時間程度 小1 小6 小3 小5 小2 小4 2時間程度 2 時間程度 小1 小6 小3 小5 小2 小4 3時間程度 3 時間程度 小1 小6 小3 小5 小2 小4 4時間以上 4 時間以上 小6 (中学生の状況) テレビゲームの時間について(中学生) テレビ・ゲーム等の時間について(中学生) 60% ■保護者が望ましいと思う時間 50% ■子どもの実態 40% 30% 20% 10% % 中1 中2 中3 30分以内 30 分以内 中1 中2 中3 11時間程度 時間程度 中1 中2 中3 2時間程度 2 時間程度 中1 中2 中3 3時間程度 3 時間程度 中1 中2 中3 4時間以上 4 時間以上 ○保護者が望ましいと思う視聴時間等の時間と子どもの実態には開きがある。 ○子どものテレビやゲームの時間が長いときに、必ず注意する中学生の保護者は、 学年が高くなるにしたがって少なくなる。 -6- (5)「学習」について ■保護者が望ましいと思う学習の時間と子どもの実態 (小学生の状況) 学習時間について(小学生) 70% 60% ■保護者が望ましいと思う時間 50% ■子どもの実態 40% 30% 20% 10% % 小1 小3 小5 小2 小4 小6 30分以内 30 分以内 小1 小3 小5 小2 小4 小6 30分~1時間 30 分~1 時間 小1 小3 小5 小2 小4 小6 1~2時間 1~2 時間程度 小1 小3 小5 小2 小4 2~3時間 小1 小6 2~3 時間程度 小3 小2 小4 3時間以上 小5 小6 3時間以上 小1 小3 小5 小6 小2 小4 その他 その他 (中学生の状況) 学習時間について(中学生) 70% 60% ■保護者が望ましいと思う時間 50% ■子どもの実態 40% 30% 20% 10% % 中1 中2 30分以内 中3 30 分以内 中1 中2 中3 30分~1時間 30 分~1 時間 中1 中2 中3 中1 1~2時間 中2 中3 2~3時間 1~2時間 2~3 時間 中1 中2 中3 3時間以上 3時間以上 中1 中2 中3 その他 その他 ○保護者が望ましいと思う学習時間と子どもの実態には開きがある。 ○家庭での学習時間について必ず注意する保護者は、起床や就寝、テレビやゲーム の時よりもその割合が低くなっている。 -7- (6)「朝食」について ■お子さんは毎日朝食を食べますか? ■お子さんの朝食を食べない理由は? (食べない日が多い・ほとんど食べないと回答した保護者のみの回答) 7 .4 ○「毎日食べる」以外の回答をし た割合は、おおむね1割であ る。 ○朝食を食べない理由は、「食欲 がない」 「起床が遅い」 「普段か ら食べない」の順になってい る。 ○朝食を食べない子どもの約半 数の子どもが7時以降に起き ている。 朝食を食べない理由 0 .0 食欲がない 3 .0 起床が遅い 1 2 .8 普段から食べない 5 2 .2 用意されていない 太りたくない 2 4 .6 その他 ■朝食を誰と食べますか? 誰と食べるか 家族そろって 小1 子どもだけで 23.8 ひとりで その他 58.7 34.2 小2 小3 家族の誰かと 15 44.5 26.5 2.50 16.7 3.51.1 53.5 15.8 3.90.3 小4 28.2 51 16.9 3.50.4 小5 27 53 14.4 5 0.7 小6 22.8 中1 22 中2 19.1 中3 0% 55.4 21.3 16.1 50 20.6 56.2 15.2 8.7 0.8 15.8 8 1.3 53.6 20% 40% 60% 80% ○学年が高くなるにしたがって一人で朝食を食べる子どもが多くなっている。 -8- 4.9 0.8 6.6 0.8 100% (7)「運動」について ■保護者が望ましいと思う運動やスポーツの時間と子どもの実態 (運動や外遊びをすることを、 「いつもすすめている」 「時々すすめている」と回答した保護者 のみでクロス集計) ■小学校1年 % 10% 20% 30% ほとんど毎日 3.7 運動をすすめられていない 20% 30% 40% ほとんど毎日 全くしていない 10% 20% 30% 週3~4回程度 40% 50% 60% ■小学校6年 0.6 運動をすすめられている % 10% 運動をすすめられていない 20% 30% 40% 50% 23.4 10.3 ■中学校2年 16.5 週3~4回程度 11.2 13.8 週1回程度 30.8 全くしていない 8.5 運動をすすめられている 20% 30% 40% 30% 50% 40% 50% 60% 34.2 16.9 16.2 8.3 17.1 0.9 0 % 10% 運動をすすめられていない 20% 30% 40% 50% 60% 18.4 14.9 8.9 11.4 10.5 21.1 3.3 8.3 運動をすすめられている 運動をすすめられていない 20% 運動をすすめられていない 40 ほとんどしていない 1.6 10% 10% 週1回程度 7.8 % % 週3~4回程度 7.7 ほとんどしていない 0.3 0 運動をすすめられている 60% 60% 4.1 全くしていない 5 50% 29.9 ほとんどしていない 19 40% 11.8 週1回程度 6.3 ほとんどしていない 30% 週3~4回程度 14.2 16 週1回程度 20% 運動をすすめられている 29 全くしていない 10% 42.8 全くしていない 運動をすすめられていない 42 全くしていない % 運動をすすめられていない 週3~4回程度 5.8 % 17.3 週1回程度 運動をすすめられている 48.2 0 0 13.1 0.1 60% 25 2.5 ほとんどしていない 2.4 ほとんどしていない 運動をすすめられていない 60% 25.7 週3~4回程度 17.2 15.8 週1回程度 21.8 16.6 ほとんどしていない 全くしていない ■小学校4年 14.4 13.9 週1回程度 ■中学校3年 60% 50% 38.5 42.5 27 40% 37.8 運動をすすめられている 40.6 40.1 週3~4回程度 ■中学校1年 50% 30% 11.5 全くしていない 10% 20% 19.2 週1回程度 8.3 % 10% ほとんどしていない 14.6 0 % 週3~4回程度 31.3 運動をすすめられている ■小学校5年 ■小学校2年 ほとんど毎日 20.8 週1回程度 60% 50.4 13.9 ほとんどしていない ■小学校3年 50% 32 25 週3~4回程度 全くしていない 40% ○保護者から運動をすすめられている 子どものほうが、よくスポーツや運 動、外遊びをしている。 35.2 3.1 9.2 運動をすすめられている 運動をすすめられていない -9- (8)子どもの実態について ■21年度と22年度の比較 【起床時刻】 ○小中学生ともに、6時 30 分以前に起床する子 どもの割合が増加して いる。 【就寝時刻】 ○小学生は 21 時以降、中 学生は 21 時 30 分以降 に就寝する子どもの割 合が増加している。 - 10 - 【テレビ・ゲーム等】 テレビ・ゲーム等の時間について(小学生) テレビ・ゲーム等の時間について(中学生) ○小中学生ともに、30 分 以内・1 時間程度の子ど もの割合が増加してい る。 【学習時間】 ○小学生は、30分以上学 習する子どもの割合が 増加している。 ○中学生は、1 時間以上学 習する子どもの割合が 増加している。 - 11 - 3 「すいみん表」の活用について (1)目 的 家庭における子どもたちの生活習慣、運動習慣等の実態を把握するとともに、「すい みん表」の活用による子どもの生活習慣の変容について把握する。 (2)内 容 子どもの起床・就寝時刻、運動、テレビやゲーム、読書、ねつき、朝食摂取、お 手伝い等の状況を、保護者とともに記録する。 (3)方 法 ①対 象 小学校・中学校の児童生徒及びその保護者 ②時 期 平成22年6月~11 月 ③方 法 北海道PTA連合会と連携し、14管内(各管内50家庭程度)の児童生徒に「す いみん表」を配布し、各家庭において 2 週間にわたり生活習慣を記録した。 (4)回収状況 小学(1~3年) 小学(4~6年) 中学生 合計 411 353 151 915 (5)すいみん表 北海道教育委員会「早寝早起き朝ごはん運動」HPに「すいみん表」を掲載 http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/sgg/hayane.htm - 12 - 4 集 計 結 果 ★前半1週間と後半1週間の平均比較(就寝・起床時刻) (1) 前後1週間の平均就寝時刻と起床時刻の比較 ■前半 1 週間と後半 1 週間の平均就寝時刻の比較では、小学生が 2 分、中学生が8分早 くなっている。 ■前半 1 週間と後半 1 週間の平均起床時刻の比較では、小学生が 1 分、中学生が 7 分 早くなっている。 ■前半 1 週間と後半 1 週間の平均睡眠時間は小中学生ともに1分長くなっている。 - 13 - (2) 起床時刻が早くなった割合 【全体】(1週間の平均時刻) 1 1 【小学生】 1 1 【中学生】 1 1 ■起床時刻が早くなった児童生徒は、半数を超えており、小学生で 16 分、中学生で 19 分早くなっている。 ■特に、前半 1 週間で7時以降に起床していた児童生徒のうち、小学生で 54.3%、中 学生で 69.7%の児童生徒が早くなっている。 - 14 - (3) 就寝時刻が早くなった割合 【全体】(1週間の平均時刻) 1 1 【小学生】 1 1 【中学生】 1 1 ■就寝時刻が早くなった児童生徒は、半数を超えており、小学生で 17 分、中学生で 28 分早くなっている。 ■特に、前半 1 週間で 22 時以降に就寝していた児童生徒のうち、小学生で 55.7%、 中学生で 68.0%の児童生徒が早くなっている。 - 15 - (4) 起床・就寝時刻ともに早くなった割合 【全体】(1週間の平均時刻) 1 1 1 1 【小学生】 【中学生】 1 1 1 1 1 1 1 1 ■前半1週間と後半1週間の起床・就寝時刻の比較では、起床時刻、就寝時刻ともに早く なった児童生徒が約3割である。 ■起床時刻、就寝時刻ともに早くなった児童生徒は、起床時刻が 18 分、就寝時刻が 20 分早くなっている。 - 16 - ★前半1週間と後半1週間の平均の比較(運動、テレビ・ゲーム、読書、お手伝い) (1) 平均運動時間 ■ 前半1週間と後半1週間の運動時間の比較では、一部の学年を除き増加している。 ■ 最も変化が見られたのは、中学生女子で12分増加した。 - 17 - (2) 平均テレビ・ゲームの時間 ■ 前半1週間と後半1週間のテレビやゲーム時間の比較では、中学生女子で16分減少 したものの、他の学年ではあまり変化が見られなかった。 - 18 - (3) 平均読書時間 ■ 前半1週間と後半1週間の読書時間の比較では、全体的に大きな変化は見られなかっ たが、小学1~3年の女子で効果が見られた。 - 19 - (4) お手伝いをした日数 ■ 前半1週間と後半1週間の「お手伝いをした日数」の比較では、いずれの学年・性 別においても増加している。 ■ 最も変化が見られたのは、小学1~3年の男子で0.4日増加した。 - 20 - ●いつも起こさなければならなかったのに、自分でかけた目覚ましで起きられるようになったのは、と ても素敵なことです。これからも続けられるといいです(小学3年・男子)。 ●毎日、習い事で読書の時間が全然ないことに気がつきました。テレビやゲームを少し読書の時間にで きればよいと思いました(小学3年・男子)。 ●起きる時間が30分早くなりました(小学3年・女子) 。 ●リズムよく生活できていることが目で確認できました(小学4年・男子)。 ●「今日は寝る時間が遅かったな」とか、その日の過ごし方を振り返り「明日は早く寝よう」など、気 をつけるようになりました(小学4年・女子) 。 ●家で本を読むようになりました(小学4年・女子)。 ●たっぷり寝た日は朝ごはんもしっかり食べて、朝から調子がよいことがはっきりわかりました(小学 5年・男子) 。 ●すいみん表をつけたことによって、 「一定したリズム」にするという意識がありました。 「早く寝よう」 という気持ちになっていました(小学5年・女子)。 ●この取組をした事でテレビやゲームの時間を意識し、就寝時間も気を 付ける様になりました。今後も心掛けてほしいです(小学5年・男子)。 ●親に言われなくても、決まった時間に自分で寝たり起きたりできるので すごいとおもいました。自分で毎日を計画通りに過ごせるので安心です (小学6年・男子)。 ●生活リズムがほぼ安定していました。運動も毎日すごくがんばっていまし た(中学2年・男子)。 ●勉強量が増えました(中学2年・女子)。 ●すいみん表をつけるようになって、テレビの時間を少なくしたり、読書の時間をもっと多くしような ど、バランスのよい生活を心がけるようになりました(小学1年・男子)。 ●早起きをするようになった。おかげで朝の時間が増えてゆっくり読書もすることができました (小学1年・女子)。 ●自分で寝る準備をしてから寝るようになりました(小学1年・男子)。 ●9 時になると「寝る時間だよ」と教えてくれるようになりました(小学1年・男子)。 ●すいみん表をみて、自分はこんなに長い時間寝てごはんもちゃんと食べているから体調が良いのかも しれないと話していました。生活リズムを親子で考える良い機会でした(小学1年・男子) 。 ●読書を自分から進んでするようになりました(小学1年・女子)。 ●毎日勉強するようになって安心した。宿題をやってから、遊ぶという行動を自分から進んで行って成 長したと感じました(小学1年・男子)。 ●毎日、米とぎをしてくれるようになりました(小学1年・男子)。 ●毎日規則正しくおきていた。読書ができたのは、とてもスゴイと思いました (小学2年・女子)。 ●「6時半におきないと朝ごはんがおいしく食べられないね」などと、ど うしたらよいかを自覚できました(小学3年・男子)。 ●時計をみながら何をする時間?と自分で判断して行動するようになりま した。外出しても時計を気にすることができ、早めに帰宅するようにな りました(小学3年・女子)。 ●すいみん表をつけるので早寝するからと張り切っていた。いつもは、 早寝をしないので、すいみん表があってよかったと思います(小学3年・女子) 。 - 21 - 5 調査・検証結果を踏まえた今後の道教委の取組 1 調査・検証結果に見られた課題 ○ 「すいみん表」について、8割程度の保護者が「知らなかった」という結果で あり、学校や市町村教育委員会での「すいみん表」の活用状況を把握する必要が ある。 ○ 「すいみん表」の活用により、就寝時刻あるいは起床時刻が早まったとする児 童生徒が半数以上であるのに比べて、就寝・起床時刻がともに早まった児童生徒 が3割以下であり、就寝時刻・起床時刻ともに改善されるよう取り組む必要があ る。 ○ 平均就寝時刻や平均起床時刻の早まったとされる中で、睡眠時間は1分延びて おり、就寝時刻を早める(早寝)効果が単に睡眠時間の延長に結びつくことのな いよう、早寝と早起きが連動した生活習慣の改善が必要である。特に、中学生に おいては、7時以降に起床する生徒が4割を超えており、起床時刻を改善する取 組を進める必要がある。 ○ 就寝と起床の時刻、テレビ・ゲーム等の時間や学習時間について、保護者の思 いと子どもの実態に依然として開きがあり、子どもの学習時間や運動時間等を含 む望ましい生活習慣の確立や、親子のコミュニケーションを図る取組が必要であ る。 2 今後の道教委の取組 ○ 「すいみん表」について、学校や市町村教育委員会の活用状況を把握するとと もに、今後さらに北海道PTA連合会等と連携を図り、学校での活用を積極的に 推進する。 ○ 「すいみん表」の活用における2週間の取組のうち、前半1週間と後半1週間 の比較において、特に、起床時刻7時以降、就寝時刻が 22 時以降の児童生徒の6 割程度が改善されるという結果や、 「運動の時間」や「お手伝いの日数」について も改善されるという結果が得られていることから、今後は、早起きや学習時間の 確保などの個別の目標に対応した具体的な生活習慣の改善に資する「生活リズム チェックシート」の開発に取り組む。 ○ 子どもの望ましい生活習慣の確立や、親子のコミュニケーションを図るため、 北海道PTA連合会はもちろん、学校や市町村教委などとさらに連携を図り、全 道各地で子どもたちの生活リズムの向上を図る取組について支援していくほか、 「北海道家庭教育サポート企業等制度」で協定を結んでいる企業等とも協力しな がら、社会全体で家庭教育支援の充実を図る。 - 22 - - 23 -