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APPLICATION INFORMATION 2014/15
APPLICATION INFORMATION 2014/15 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 入学案内 Design Technology Management Policy 21世紀のリーダー、 「メディア・イノベータ」を育てるために メディアデザイン研究科は創造社会にふさわしい産業を興し、またそれを担い、 国際的に活躍する人材、 「メディア・イノベータ」の育成を目的として設立されました。 1 社会実践を追求した新しい教育手法 あくなき創造的好奇心を核に メディアデザイン研究科(KMD)では、国際的に活躍する創造社会の このような「見えない」価値を創り出すことができる 21 世紀のリー リーダーである「メディア・イノベータ」の 育成を目標としています。 ダーシップを持った人材が、メディア・イノベータです。メディア・イノ メディア・イノベータには、イノベーションを起こすためのリーダー ベータとは、あくなき創造的好奇心を核に、自身の専門性のみならず シップ、0 から1 を創出する独創的視点と実践力、そして グローバル デザイン、テクノロジ、マネジメント、ポリシーの 4 つの領域に通じ、 社会における地域性を理解できるトランス・ナショナリティと知性を メディアやネットワークを自在に活用し、グローバル世界における高 兼ね備えていることが 求められています。そのため KMD では、デザ 度なコラボレーションの実践を通して、社会に創造的価値を産み出 イン、テクノロジ、マネジメント、ポリシー の 4 分野を理解し融合させ すこと、そしてその価値を広く社会に根付かせていくことに挑み続け ながら 新たな社会を自ら創り上げていく 人材を育成し、グローバル る人材です。 「見えない」価値を理解し、自ら創り出し、さらにはそれ なスケールで社会実践を追求する新しい教育手法を導入しています。 らを経済的価値や社会的価値に変換するために、4 つの創造性を効 果的に活用していく能力、そして様々な境界を越えた集合創造(col- KMD の特色でもある「リアルプロジェクト」というプログラムでは、学 lective creativity)によって大きな力に結集し、価値創造を推進してい 生は社会的責任を負う存在として、積極的に国内外の企業や NPO く行動力が求められます。 などの組織と関わり、社会が直面している課題に取り組み、社会的価 値を創出していくことが求められます。すべての学生は、何らかのリ KMDでは、実社会の組織や個人と活動を共にして、多様な「見えない」 アルプロジェクトに所属し、その活動を通して、メディア・イノベータ 価値を創り出し続けています。この活動は、国境を越え、グローバルな の要素を獲得し、新しい社会的価値を創り出していきます。 コラボレーションとして展開しています。KMD 内外において、ラディ カルにコラボレーションを行うことで、リーダーシップや 強いチーム力 づくりとマネジメントを実践的に習得していきます。KMDが 集合創造 を行い続けるためには、いかに多様性のある環境を実現し、個性あ 「見えない」価値を創り出す る力を結集して大きな力に変えていけるかを、KMD に属するひとり 一人が意識する必要があります。KMD では、セレンディピティ* を産 リアルプロジェクトを通して、私たちが絶えず意識していることがあ み出す環境が様々な形で実現されており、多様な経験や文化、考え ります。それは、 「見えない」価値を創り出すということです。 「見えな 方をお互いが認め合い、共有し、その中からさらに未来へと引き継 い」価値とは何でしょうか ? 例えば、家電を買うとき、私たちはカタ げる新しい KMD の文化を産み出したいと我々は願っています。 ログを読み、仕様書に書いてある様々な数値で製品の比較をします。 数値は、最もわかりやすい「見える」価値です。一方で、商品そのも * お伽話「セレンディプ(セイロン)三王子」の主人公が持っていたところから、思わぬもの を偶然に発見する能力をさす(『広辞苑』第 5 版) のを手に取ったときの触り心地や操作の快適さは「見えない」価値 です。サービスにおいても、提供するサービスの価格やラインナップ は「見える」価値であるのに対して、実際にサービスを提供されたと きのもてなしの良さやコミュニケーションなどの体験は数値化が難 しく、 「見えない」価値です。 生活者であり消費者である私たちの価値観は、今このような「見えな い」価値へとシフトしています。産業革命以降の物質的な充足を求め た時代からネットワークで繋がった社会へと移行するに従い、私たち の時代は、より協創的な価値、共有できる価値、そして体験そのもの の価値を追い求める時代へと変化しつつあります。所有しているも のに価値を置く時代から、どれだけの人と繋がっているか、何を伝え られるか、そして何よりどれだけの感動を共有できるかが重要な時 代になりつつあるのです。 慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 委員長 稲蔭正彦 2 メディアデザイン研究科の履修モデル KMD に入学した全ての学生は、入学後クラッシュコースと呼ばれる合宿に参加して、これまでの先入観を 取り除くと同時に、メディアデザイン研究科のカルチャーを共有しはじめます。またデザイン、テクノロジ、 マネジメント、ポリシーの 4 分野にまたがった実践的かつ広範囲にわたる講義を通して、KMD 独自の教 育手法(KMDメソッド)によるメディア・イノベータとしての基礎力を身につけていきます。 さらに、本研究科で最も大切なことは、4 つの領域における力(創造性)を融合させたリアルプロジェクトへ の参加です。リアルプロジェクトは 4 分野にまたがった産官学共同プロジェクトであり、個人の能力を超え たコラボレーションによる活動が中心となります。学生はリアルプロジェクトへの深いコミットメントを通 して、メディア・イノベータの能力を獲得していきます。 入学直後に集中的に行われる必修科目の授業は、4 月入学の場合は日本語、9 月入学の場合は英語で実 施されます。したがって、入学生はそれぞれ日本語、英語による授業を受講する語学力が必要になります ので、入学時期を選択する際にはご注意ください。 Feedback y フィードバック So ci et Experience 社 会 体験 Design デザイン Product Technology Management テクノロジ マネジメント 製品化 Idea 企画 メディア・イノベータ育成教育モデル Policy デザイン、テクノロジ、マネジメント、ポリシーの 的なカリキュラムを構築しています。 ポリシー M ar ke 市 t 場 4 つの領域における力(創造性)を調和・統合し、実践 Prototype 試作 Testbed 検証 修士課程の履修モデル ▼ 前半 後半 メディアデザイン研究 ▼ ▼ 基礎プロジェクト 後半 リアルプロジェクト (1年次秋学期 ∼2年次秋学期) ▼ ▼ 理論・戦略科目 DTMPG(デザイン、テクノロジ、マネジメント、ポリシー、グローバル ) 各系列 から 3 系列以上 5 科目 イノベーションパイプライン 3 前半 中間発表 クラッシュコース イノベーション パイプライン 1 KMD イングリッシュ 1∼4 3 後半 2 年次 秋学期 修士論文公聴会 イノベーション パイプライン 2 前半 ▼ 後半 2 年次 春学期 ▼ 前半 1 年次 秋学期 ▼ 1 年次 春学期 プレゼンテーションスキル 1∼4 修士課程 後期博士課程 後 期 博 士 課 程は、高 度な専 門 性を有するグローバルに 活 躍するメ 修士課程科目一覧 修士課程 ディア・イノベータの育成を目指します。イノベーションを実現するた 科目名 イノベーションパイプライン 1(4) 共通基盤科目 (必修科目) イノベーションパイプライン 2(4) イノベーションパイプライン 3(2) エンタテイメント理論と創造戦略(2) めのグローバルな視点を有するリーダーとして、ビジネス、国際機関、 研究所、あるいは教育機関などで活躍する多様性に富んだ人材とな ることを期待します。 後期博士課程に出願される方は、出願前に研究指導を希望する教員 デザイン思考と経営戦略(2) とコンタクトを取り、研究指導の承認が得られていることが前提とな デザイン 身体性インタラクション(2) ります。詳細は KMD のウェブサイトをご参照ください。 系列科目 現実感設計(2) トランスメディア・クリエイティブ概論(2) http://www.kmd.keio.ac.jp/jp/admissions/ph-d-program.html ソーシャルデザインのためのデザインリサーチ(2) コンピューティングシステムアーキテクチャ(2) 後期博士課程の履修モデル ネットワークと運用(2) テクノロジ 系列科目 Step 1 コンピュテーショナル・サービス・アーキテクチャ(2) 情報セキュリティ技術特論(2) 理論・戦略科目 メディア・コンテンツビジネス(2) (選択必修科目) グローバル社会(2) マネジメント 系列科目 指導教員の決定 デジタルメディア・イノベーション(2) Step 2 「博士論文プロポーザル」の執筆と中間発表 * Step 3 研究指導コミッティの発足と予備口頭試問の実施 Step 4 研究指導コミッティによる研究レビューと論文執筆 Step 5 論文審査委員会の発足と論文審査 ビジネスメディア論(2) Step 6 博士論文(最終審査用)提出 変化の時代の事業戦略論(2) Step 7 公聴会と最終審査 ニューベンチャーアクセラレーション(2) Step 8 博士論文(完成版)提出 ソーシャルクリエイション(2) Step 9 学位の承認 ポリシー メディア・ポリシー(2) 系列科目 知的財産戦術(2) * 博士論文プロポーザルとは、博士論文の青写真として具体的に研究を実 施する内容を記述する計画書です。博士論文プロポーザルおよび口頭試 問に合格すると、博士候補となります。 インターンシップ(2) COOL JAPAN を生み出す日本のポップカ グローバル ルチャーと国際展開・発展力(2) 系列科目 GID 理論戦略 1、2(2) CEMS 理論戦略 1、2(2) (必修科目) 基礎プロジェクト(2) リアルプロジェクト(2) プロジェクト科目 ビジネスプロジェクト(4) (選択必修科目) インターナショナルプロジェクト 1(2) インターナショナルプロジェクト 2(2) 特別研究科目 (必修科目) メディアデザイン研究(2) KMD イングリッシュ 1∼4(1) 自由科目 プレゼンテーションスキル 1∼4(1) * 括弧内の数字は単位数です。 * 学位取得には最低 30 単位が必要です。 4 メディアデザイン研究科の環境、施設、イベント グローバルに創造性を発揮する人材育成のため、自由闊達で創意工夫を促す、 多彩な環境、施設、イベントが用意されています。 24 時間アクセス可能な研究環境 • 海外からのネットワーク参加も可能な大教室 • アイディエーションからプロトタイピングまで、一貫して作業できるハッキングスタジオ • 様々なアイデアやディスカッションがひしめきあうプロジェクトルーム • 音から映像まで、様々なメディアの制作を支援する最先端の設備を備えたメディアスタジオ • 4K 映像装置、ネットワーク機器などを活用しながらアイデアを形にするネットワークスタジオ イベント • クラッシュコース:4 月、9 月に開催される入学者向けの合宿 • プレナリーミーティング:半期ごとの成果を研究科全体で共有する場 • 公聴会:修了時要件となる論文の報告の場 • KMDフォーラム:KMD の研究成果を対外的に発表する場 トランスナショナルな大学生活 • 在学生の 35% を越える多彩な国籍の留学生 • 公用語が日本語と英語で、日英どちらの言語でも修了可能 • 様々な言語が飛び交うミーティング • 世界に広がる拠点・他大学とのコラボレーション 5 Keio Media Design School life 6 ハッキングスタジオ ブレインストーミングの傍らでハンダ付けから電子回路設計、木材の切り出し、 金属加工までができ、アイデアをいち早く形にするためのスタジオ。複数の 3D プリンターとレーザーカッターも備え、Tinkering(手を動かしてものづくりをしな がら発想する方法)やラピッドプロトタイピングといった要請に応える、ものづく りの要です。 施設の紹介 創造性を発揮し、実践につなげていくため、メディアデザイン研究科では様々な施設を用意しています。 メディアスタジオ 音楽演奏から映像撮影までプロフェッショナルなメディア制作を支援する多 目的スタジオ。特別講習を受けた学生だけが利用できる専門機材を揃えたミ キシングブースも備え、音楽のレコーディングやミキシング、クロマキーを用 いた映像撮影、モーションキャプチャーによるモーションデータの記録など、 様々な目的に利用できます。 7 ネットワークスタジオ プロジェクトルーム 高速ネットワークや実験用のサーバラック、3D や超高精 修士課程から後期博士課程まで、KMD の学生たちが集い 細の動画編集環境などを揃え、先端技術の実験や開発がで コラボレーションを生み出す大部屋。プロジェクトや授業 きるスタジオ。バーチャルリアリティの研究などで使われ に応じて柔軟な使い方ができます。デスクはフリーアドレ る感覚フィードバックの装置や大型の 4K(超高精細)インタ スで、キャビネットやホワイトボードなどが随所に配され、 ラクティブディスプレイなどを備えています。 ディスカッションが自然に発生します。少人数で集中した い場合には、予約制のディスカッションルームもあります。 教室 協生館 約 60 名が着席できる大型教室。4 台のプロジェクターと 4 東急東横線「日吉」駅から徒歩 1 分、KMD があるのは慶應 方向に投影スクリーン、遠隔ミーティング用にフロント側 義塾大学日吉キャンパスの「協生館」。1F にはコンビニや /オーディエンス側の 2 台のポリコムカメラを配備。公聴 カフェ、パブ、レストラン、さらにはメディカルクリニッ 会などに使われるこのタイプの教室のほか、ワークショッ ク、薬局、ウェルネスクラブ、保育支援施設、講堂、記念 プにも使いやすい、机が稼動できるタイプの大型教室もあ ホールなども備えています。 ります。 8 公聴会 修了時要件となる論文の公聴会。 「仮説を含んだリアルプロジェクトの報告書」 を KMD では論文として認めているため、リアルプロジェクトを通じて得たノウ ハウをプレゼンテーションで詳細に報告することも重要となります。 イベントの紹介 メディアデザイン研究科では、年間を通し、硬軟取り混ぜたユニークなイベントを開催しています。 プレナリーミーティング 学期ごとに行われる成果発表会。どのプロジェクトが、どのような取り組みをし ていたのか。また、どんな成果を出したのかをプレゼンテーションする機会で す。パネル展示やシアター上映のセレクションに選ばれたリアルプロジェクト は学内で栄誉を受け、ミニプレナリーとして、プロジェクトの進行状況を報告す る中間発表も設けられます。 9 クラッシュコース KMDフォーラム 春学期入学と秋学期入学、修士 1 年生と博士 1 年生、いず 各年度に 1 回、KMD におけるプロジェクトの研究成果を、 れも入学してすぐ参加が必修の合宿ワークショップ。どん 対外的に発表する場として設けられるイベント。シンポジ なバックグラウンドを持った学生でも、KMD での研究の ウム、ワークショップ、インタラクティブデモなどのプロ 基礎となる DTMP(デザイン、テクノロジ、マネジメント、ポリ グラムを通し、最新の成果を公開します。 シー)について手を動かしながら学びます。ものづくりか らディスカッションに至るまで、既成概念を壊して新しい 世界を見るための通過儀礼でもあります。 KMD パーティー 公式行事ではないものの、全員が集まったプレナリーミー ティングの後などに学生が企画するパーティーも催されま す。インターナショナルな学生が多い、KMD ならではの光 景。DJ や VJ が場を盛り上げ、教員も参加したライブ演奏 なども名物となっています。 10 KMD Student Interviews 在学生インタビュー メディアデザイン研究科(KMD)で学ぶ学生たちに、そのバックグラウンドや研究、 日常生活、将来の夢について聞きました。 1. コンピュータサイエンス、人工知能 1. 学部時代の専攻分野 およびバックグラウンド 2. リアリティメディア 3. 遠隔操作ロボットを用いた人間の知覚拡張 2. KMD での 研究内容 および 分野 4. 多文化環境、オープンマインド、デザイン志向で次世 3. KMDでのプロジェクト名 5. KMD では学生たちが私に家族のように接してくれた 代のイノベーションを実現するリーダーの育成を目標 としている点。 おかげで、すぐに環境に溶け込むことができ、日本語 も上達しました。 4. KMDの 好きな点 6. 遠隔地のユーザ 同士 の 臨 場 感 のあるコミュニケー ション体験 を可能にする次世代通信プラットフォーム 5. KMDでの生活 ( どのような時間を過ごしているか ) 6. 将来の目標や目的 NAME ジ(シリア ) ムハ マド・ヤメン・サライ CAREER 課程 2013 年 4 月入学、修士 を開発すること。 1年 1. 総合政策学部で、コミュニケーションを通じた異言語・異文化理解に関心を 持ち、実践的に活動していました。 2. 研究のキーワードは、 「アート」 「コラボレーション」 「子供」 「教育」です。 3. グローバル・エデュケーション 4. グローバルな環境と学生のバックグラウンドの多様さ。 5. KMD では主にプロジェクトルームや研究室でミーティングや作業をしてい ます。疲れたときは、同建物にあるカフェでひと休憩することも。遅くまで 学校に残った日は、日吉にある日本一美味しいカレー屋さんによく行きま す ! 今は GID プログラム生として、さまざまな文化をもつ人々と交流し、意 見交換をしながら、ロンドンでの生活を楽しんでいます。 6. 最終的なゴールは「人と人の繋がり」を常に一番に「世界を繋げる」です。特 NAME CAREER に、日本と海外の子供たちを繋げたいと思っています。 浅谷 美樹(日 本) 2012 年 4 月入学、修士 課程 2 年 1. クリエイティブメディア学科 2. 映像 3. パワーオブモーションピクチャーズ、デジタルディストリビューション 4. 多様性があること。経験、文化、出身地などバックグラウンドなど、様々な違 いを持つ人が多く刺激的です。 5. KMD と CEMS の留学中には様々な出会がありました。先生やクラスメイト から、スキルや知識はもちろんのこと、たくさんのインスピレーションを得 ることができました。KMD と CEMS でつくり上げたネットワークを今後も 大切にしていきたいです。何事にもチャレンジし、幅広い分野の研究を通じ て多くの貴重な経験ができました。 11 NAME ) 稲 木 萌( 日 本 CAREER 2011 年 4 月 入学、修士課程 2年 6. 大学院卒業後は IT 業界で働きます。計り知れないスピードで進化している IT 環境の中で、継続して努力し、スッテップアップして行きたいと思います。 1. 経済学 2. ファンコミュニティ構築 3. Policy Project 4. どこの大学院よりも実社会に近いところで活動をさせてもらえること。世 界の第一線で活躍しているアーティストと一緒にプロジェクトができると は入学前には思いもしませんでした。また、そういった活動こそが評価に結 びつくというのも KMD の魅力だと感じています。 5. 自分一人で成せることは少ないですが、先生、先輩、同期、後輩と多くの人に 助けてもらいながら目標に向かっています。助けてもらいつつも、皆とはラ イバル心を持ちながら切磋琢磨しています。 6. 「世界一の仕掛け人」 を目指し、世界中のファンを結び付けられる場をつくって 水野 将伍(日 本) CAREER 2012 年 4 月入学、修士 いきたい。 NAME 課程 2 年 1. コンピュータゲームとマルチメディア開発 2. インタラクティブシネマ 3. パワーオブモーションピクチャーズ、モーションスペース 4. KMD の学生は、それぞれの多様な文化的背景を互いに認め、尊重し合って います。考え方が多様だからこそ、協働することで自分の考えの幅も広げる ことができるのだと思います。 5. KMD の学生であることを存分に楽しんでいます。利用できる施設や機材は すべて使い、可能な限り多くの仲間と交流しています。様々な背景を持つ教 授陣からも友人たちからも、驚くほどの新しいスキルやアイデアを学ぶこ とができます。 6. 将来はゲーム業界かメディアでキャリアを築き、様々な人と協力しながら新 しいものを開発したいと思っています。また、日本がとても好きなので、日 NAME ローサ・ヨキアホ(フィンランド) CAREER 2012 年 9 月入学、修士課程 2 年 本との深いつながりのあることができればと思っています。 1. 音楽表現/総合政策 修士号メディアデザイン 2. 音楽コミュニティデザイン 3. Music Project 4. 様々な専門分野の教員や学生とともに研究を行える KMD では「音楽」と いう枠でしか考えられなかったことも多様性をもって研究することができ ます。 5. プロジェクトリーダーとして大きな責任があります。戦略ミーティングや研 究協力企業とのミーティング、修士の学生とのミーティング、プロジェクト 運営に関するマネジメントなど、リアルプロジェクトの名のとおり、リアル な社会との関わりのある環境で研究活動を行っています。 6. 音楽の可能性はさらに大きなものであると考えています。人を育て、人々の NAME 水上 寿美 江(日 本) CAREER 2012 年 4 月入学、後期博士課程 営みを豊かにするため、音楽を人々の生活の中に戻すこと、また新たに取り 2年 入れていくことで人々の幸せなコミュニティを作ることを目指しています。 12 KMD Student Interviews 修了生インタビュー メディアデザイン研究科の修了生に在籍時の思い出や研究内容、 現在の仕事について語ってもらいました。 TITLE NAME CAREER 造形美だけではないデザインの価値 山本 龍 2010 年 4 月入学、2012 年 3 月修了 修士 学部時代は建築設計を学び、デザインするという行為を感 現在はイタリア・ベネトン社のリサーチセンター・ファブ 覚的に、あくまで主観的に行っていました。しかし、KMD リカのプロダクトデザイナーとして、ミラノサローネなど ではモノの形をつくるだけではなく、モノを通して使い手 国際的な展示会で作品を発表しています。KMD での訓練 が得られる経験を創造することの意義を学びました。メ は私のデザイン活動の基盤になっています。造形美だけで ディアファニチャーというプロジェクトに参加し、実生活 は到達できない領域にデザインの価値がある、という実感 に基づいたリサーチ、アイデア出し、コンセプト構築を丁 を持ってヨーロッパの地で日々闘っています。 通して、なぜつくるのか ? そもそも、デザインとは何か ? http://ryu-yamamoto.com ▲ に普段の生活の中で使ってもらい、検証を繰り返す作業を ▲ 寧に行い、さらに家具のプロトタイプをつくり、ユーザー http://www.fabricafeatures.com という根源的な問いを常に考えさせられました。 TITLE NAME CAREER わからないことだらけ。だからこそ、とても新鮮 岡部 理 2011 年 4 月入学、2013 年 3 月修了 修士 学部は経済学部に所属し、国際貿易や開発経済を専攻して しい思い出です。当時は辛かったですが(笑)。現在は、コン いました。KMD では OIKOS というプロジェジェクトに サルタントの仕事をしています。 “適職”とか、 “やりがい” 関わり、日々の家族写真を簡単に楽しめるサービスのデザ とか、今はまだピンときませんが、KMD に在籍していた インを研究し、それまでの自分の研究分野や経験にとらわ 時と同様に、様々な業界や分野の方と仕事をするので、毎 れることなく、全く新しい分野に一から挑戦することがで 日わからないことだらけでとても新鮮です。将来のことは きました。また、様々な分野で活躍されている教授陣に、 まだよくわかりませんが、止まることなく、常に新しいこ 研究室や分野の垣根を越えて指導して頂いたことは、とて とに挑戦していきたいと考えています。 も興味深かったです。また、学校に遅くまで残り、同じプ ロジェクトのメンバーのみならず、他のプロジェクトメン バーと相談し、笑いあいながら研究をしたこともとても楽 TITLE NAME CAREER 体験がすべて 竹内祐太 2011 年 4 月入学、2013 年 3 月修了 修士 学部時代には情報工学系の研究室にいたため、自分で手を すが、触感は体験しないと研究の狙いが伝わらないことが 動かして何かをつくることが好きで、KMD では工学的な 多く、プロジェクトのキーワードである「Demo or Die」 アプローチでモノづくりを行う Reality Media プロジェ という言葉に励まされながら、何度もプロトタイピングを クトに参加しました。最初は楽しく何かをつくれればいい 続けました。 といった程度に思っていたのですが、 「ヒトの知覚から 逆 現在は広告代理店でテクニカル・ディレクターやプラン 算して、与えたい体験をデザインし、システムに落としこ ナーとして働いています。これからも KMD 時代に培っ む」という Reality Media のアプローチは新鮮で、新しい た「体験がすべて」という考え方を大切にしていきたいと 視座を得ることができました。特に、私は現実世界の触感 思っています。 をコピー& ペーストすることで誰もが簡単に触感を取得 でき、バーチャルに生成するという研究を行っていたので 13 TITLE NAME CAREER ソーシャルと自分のミッションを紡いだ理念の中で 藤代健介 2011 年 4 月入学、2013 年 3 月修了 修士 学部時代の専攻は建築だったのですが、KMD では Social インオフィスを設立し、今に至っています。建築が作られ Entertainment / bouquet というプロジェクトを通じ る前の「場」をサービスデザインの観点からデザインし、同 てサービスデザインを研究しました。KMD には世代や分 時に Global Shapers Community や TEDxTokyo にも 野、国籍などの多様性とともに、様々なことを経験でき 携わり、さらに KMD リサーチャーとしても活動していま る環境があると思っています。GID プログラムなどを通 す。今後はソーシャルと自分のミッションを紡いだ理念の じて、サンフランシスコではスタートアップ文化を、ロン 中で、デザインになにができるのかを考え、グローバルに ドンではグローバルキャリアを体感したことが KMD にお 実践したいと思っています。 いて一番印象に残っています。在学中に prsm というデザ TITLE NAME CAREER 新しい技術の習得と実践の可能性 ヤン・ロッド 2009 年 4 月入学、2013 年 2 月博士号取得 学部では哲学、メディアを学び、KMD ではアーバンコン クションデザインにおけるイノベーションを最高のクオ ピューティングを研究し、 「Navinko」というプロジェク リティで追求することを目指しながら、現在はインタラク トに取り組みました。KMD の魅力はなんと言っても、日 ションデザイン研究者として働いています。 本の文化に強い関心を持って世界中から集まった素晴ら しい人たちと、そんな学生たちの夢の実現をサポートして くれる素晴らしいスタッフの存在です。また、最も忘れて はいけないことは、新しい技術を習得し、それを実践でき る可能性が KMD にあるということです。将来、インタラ TITLE NAME CAREER 充実した環境の中で アニサ・マフディア・プラティウィ 2010 年 9 月入学、2012 年 9 月修了 修士 学部では視覚伝達デザインを専攻していました。KMD で ても充実しています。 の研究は、 「Growing Documentary Platform」におけ 現在は、インドネシアのボゴール市で、自閉症や特別な支 る高度技術を用いて、ドキュメンタリーを共同制作すると 援を必要とする子供達のための学校でマネージャーとして いうものです。この研究は PMP プロジェクトの一部とし 勤めながら、テレビ番組のプロデューサーやグラフィック て、世界中の研究機関や団体との協力の下で成し遂げるこ デザイナーとしてフリーランスの仕事をしています。将来 とができました。KMD では、どんなことにも親身に相談に は、自閉症の認知向上のためのドキュメンタリープロジェ のってくださる先生方優しさが印象的でした。それに、研 クトを完成させたいと考えています。 究のための設備や学生たちが集うスペースなど、施設がと TITLE NAME CAREER 創作への強い意思を持ち続ける ファビエン・デルモッテ 2009 年 4 月入学、2011 年 3 月修了 修士 現在、広告代理店でアートディレクターをしています。学 見当もつきませんが、私が唯一確信していることは、自分 部時代はインターナショナル・ビジネスを専攻していま に創作の強い意志があることです。これからもずっとア したが、KMD では 4K デジタルシネマを研究しました。 イデアや感情を伝えるために創作し続けたいと思ってい KMD では、様々なバックグラウンドや経験を持つ人々 ます。 と共通の目標に向かって協力しあうことができました。 KMD での私の成果はさほど素晴らしいものではありませ んでしたが、現在の仕事に辿り着くためには不可欠なス テップだったと強く感じています。将来何が起こるのかは 14 2014 年度実施 入試スケジュール Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期 2014 年 9 月入学 ・ 2015 年 4 月入学 2015 年 4 月入学 ・ 2015 年 9 月入学 2015 年 4 月入学 ・ 2015 年 9 月入学 入学時期 出 願 選 考 Web エントリー開始 2014 年 5 月 13 日(火)̶ 5 月 26 日(月) 2014 年 9 月 2 日(火)̶ 9 月 16 日(火) 2015 年 1 月 6 日(火)̶ 1 月 19 日(月) 出願期間 2014 年 5 月 20 日(火)̶ 5 月 26 日(月)消印有効 2014 年 9 月 9 日(火)̶ 9 月 16 日(火)消印有効 2015 年 1 月 13 日(火)̶ 1 月 19 日(月)消印有効 国外出願 2014 年 5 月 20 日(火)̶ 5 月 30 日(金)必着 2014 年 9 月 9 日(火)̶ 9 月 19 日(金)必着 2015 年 1 月 13 日(火)̶ 1 月 23 日(金)必着 1 次選考合格発表 2014 年 6 月 9 日(月)午後 1 時 2014 年 9 月 29 日(月)午後 1 時 2015 年 2 月 2 日(月)午後 1 時 2 次選考 2014 年 6 月 21 日(土)・ 6 月 22 日(日) 2014 年 10 月 11 日(土)・ 10 月 12 日(日) 2015 年 2 月 14 日(土)・ 2 月 15 日(日) 2 次選考合格発表 2014 年 6 月 24 日(火)午後 1 時 2014 年 10 月 14 日(火)午後 1 時 2015 年 2 月 17 日(火)午後 1 時 奨学制度 入学時に必要な費用(2014 年度) (単位:円) 2014 年 4 月入学者 研究の意欲を持ち、経済的な理由により修学が困難で、か 2014 年 9 月入学者 つ成績・人物ともに優秀な学生を対象に、次のような奨学 種別 修士課程 入学金 *2,3 在籍基本料 *1 (分納の場合) 後期博士課程 200,000 200,000 60,000 60,000 (30,000) (30,000) 修士課程 後期博士課程 200,000 200,000 30,000 30,000 750,000 375,000 160,000 160,000 1,350 1,350 制度を設けています。いずれも募集は入学後になります。 詳細はウェブサイトをご参照ください。 日本人学生対象 http://www.kmd.keio.ac.jp/jp/admissions/scholarships.html 授業料 *1 (分納の場合) 1,500,000 750,000 (750,000) (375,000) 施設設備費 320,000 320,000 (分納の場合) (160,000) (160,000) 慶應義塾大学大学院奨学金 日本学生支援機構奨学金(旧日本育英会奨学金) 学生健康保険互助組合費 *1, 4 ,5 (分納の場合) 合計 (在学料分納の場合) 2,600 2,600 (1,350) (1,350) 2,082,600 (1,141,350) 1,332,600 (766,350) 指定寄付奨学金 地方公共団体・民間団体奨学金 等 留学生対象 1,141,350 766,350 http://www.ic.keio.ac.jp/intl_student/scholarship/intl_student.html 慶應義塾大学給費奨学金 慶應義塾大学私費外国人留学生特別奨学金 1. 入学金と学生健康保険互助組合入会金を除いた学費は、春学期・秋学期に分けて納入することができます。 秋学期学費は毎年 10 月末日までに納入するものとします。 日本政府(文部科学省)学習奨励費 地方公共団体、社・財団法人等各種奨学金 等 2. 入学金は初年度のみ徴収します。 3. 9 月入学者の必要な費用には、入学年度の秋学期分の費用のみを表示してあります。春学期学費は毎年4月 末日までに納入するものとします。 4. 本大学学部を卒業し、1 年を経過せずに修士課程に入学する者の入学金は規定額の半額です。本大学院他研 究科を修了し、引き続き本研究科に入学する場合の入学金は不要です(専門職学位課程修了者を除く)。なお、 本大学通信教育課程卒業者の入学金は規定額とします。 5. 学生健康保健互助組合費には加入費 100 円を含みます。加入費は初年度のみ徴収しますが、本大学院修了者 が引き続き本研究科に入学する場合には不要です(専門職学位課程修了者は除く)。 6. 義塾が委託されて徴収する学生健康保健互助組合費については、在学中も年度により必要に応じて改定され ることがあります。 7. 上記費用に加え、入学直後に行われるクラッシュコース合宿の費用(実費)がかかります。 8. 多くの授業はノートパソコンの持ち込みを前提にしていますので各自で入学時までにご準備ください。 〒223-8526 神奈川県横浜市港北区日吉 4 -1-1 Tel: 045-564-2517 Fax: 045-562-3502 E-mail: [email protected] www.kmd.keio.ac.jp 交通アクセス: 「日吉」駅直結(東急東横線、東急目黒線、横浜市営地下鉄グリーンライン) ● 渋谷∼日吉:急行 18 分(通勤特急 16 分)、横浜∼日吉:急行 12 分(通勤特急 10 分)、新横浜∼菊名∼日吉:14 分 ● 東急東横線の特急は日吉駅には停まりません。