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平成17年度住民税の変更点(PDF:122KB)

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平成17年度住民税の変更点(PDF:122KB)
H.17年1月25日現在
配偶者特別控除などの改正
配偶者特別控除(上乗せ部分)の廃止
(平成17年度以後の住民税に適用)
配偶者が控除対象配偶者(合計所得金額 38 万円以下)に該当する場合、配偶者控
除に上乗せされる配偶者特別控除(最高 33 万円)が廃止されます。
配偶者特別控除は配偶者の所得が増加するに従い、納税者本人(合計所得金額 1,000
万円以下)の受ける控除額が緩やかに減少し、配偶者の合計所得金額が 76 万円未満(給
与収入 141 万円未満)までは、配偶者の所得に応じた控除額の適用が認められていました。
(下記の図参照)
これは、専業主婦をモデルに税負担を軽減する観点から設けられた制度ですが、現在、
共働き世帯が専業主婦世帯を上回っています。また、配偶者控除 33 万円に上乗せした配
偶者特別控除の合計額は最高で 66 万円となり、納税者本人(33 万円の基礎控除)や他の
扶養家族の控除と比較しても、優遇された制度であることから廃止されます。
33万円(配偶者特別控除)
28
納
税
者
の
受
け
る
控
除
額
配
偶
者
特
別
控
除
23
18
13
平成17年度∼ 8
廃止
3
33
31
配
偶
者
控
除
配偶者控除
一律33万円
最
高
33
26
21
存続
16
11
万
円 配偶者特別控除
6
3
0 38万円(配偶者の合計所得金額)76万円
103万円
(給与収入)141万円
生計同一の妻に対する均等割の非課税措置の段階的廃止
(平成17年度以後の住民税に適用)
生計同一の妻に対する均等割の非課税措置を平成 17 年度から段階的に廃止し、合
計所得金額が一定額(給与収入の場合 100 万円)を超える人に均等割が課税されます。
なお、均等割にはこの非課税措置以外にも非課税限度額制度(給与収入の場合は
100 万円が非課税限度額)により、所得がない専業主婦等に対しては、今までどお
り課税されません。
妻が夫と社会生活上一体をなしているという観点から、生計同一の妻(均等割の納税義
務を負う夫と生計を一にし、夫と同じ市町村内に住所を有する妻)は、いくら所得を得てい
ても、均等割が非課税とされてきました(昭和 25 年∼平成 16 年)。
しかし近年、女性の社会参画が進み、所得割の納税義務を有する生計同一の妻は 800
万人を超えるようになってきました。これらの人には生計同一の妻であるという理由で均等
割の納税義務がないことから、同額の所得を得ながら均等割を負担している人との間で格
差が生じているため、段階的に廃止することとなりました。
均
等
割
平 成 16年 度
17年 度 ( 1/ 2課 税 )
18年 度 ( 全 額 課 税 )
非課税
2,000円
市 民 税 1,500円
府 民 税 500円
4,000円
市 民 税 3,000円
府 民 税 1,000円
年金などの改正
65歳以上の人に対する公的年金等控除の上乗せ措置の見直し
(平成18年度以後の住民税に適用)
公的年金収入の額に応じて年金収入から控除できる公的年金等控除のうち、65歳
以上の人に対して上乗せされている措置が見直されます。
公的年金等控除は、従来65歳以上の人に対して65歳未満の人よりも多くの控除
が認められていましたが、平成18年年度分からは、最低保障額が120万円となる
点を除いて優遇措置がなくなります。(雑所得の計算式参照)
この結果、65歳以上の人に対する公的年金等控除額は、公的年金等の収入の合計金
額が330万円未満の場合は120万円に、330万円以上の場合は65歳未満の人と同じ控
除額となります。
現在の公的年金等控除は、年金という特定の収入に適用される特別な控除で、65歳以
上であれば経済力にかかわらず、さらに控除額の上乗せ措置があることから、世代間及び
高齢者間の公平を図るため改正されることとなりました。
また年金課税は、拠出(保険料を支払う)段階では、社会保険料控除の適用を受け、給
付(年金を受取る)段階においても、老年者控除(65歳以上の人のみ)及び公的年金等控
除の適用により二重に税負担の軽減がされています。
これらの優遇措置が適用される結果、現役世代の給与所得者と比べ65才以上の年金受
給者の税負担は低くおさえられています。(下記の表参照)
世代間の税金の負担は?
夫の収入
年金収入200万円
平成16年度(15年分) 平成17年度(16年分)
平成18年度(17年分)
住民税
所得税
住民税
所得税
住民税
所得税
H.16→18
増減
0円
0円
0円
0円
4,200円
0円
0.42万円
0円
5,800円
0円
年金収入275万円 4,000円
35,700円 51,700円
+8.34万円
年金収入350万円 14,000円 5,500円
28,000円 35,900円 63,300円 103,800円 +14.76万円
給与収入200万円 5,200円
19,300円 20,800円 19,300円 20,800円
+3.49万円
給与収入275万円 24,200円 26,200円 38,200円 56,600円 38,200円 56,600円
+4.44万円
給与収入350万円 43,500円 62,400円 57,500円 92,800円 57,500円 92,800円
+4.44万円
0円
* 年金の場合は、夫は元サラリーマン、妻は専業主婦、ともに65歳以上の夫婦2人世帯で収入
は年金のみ。生命保険料及び損害保険料はなく、一定の社会保険料を支払っているものとし
ます。給与の場合、夫は30歳、妻は専業主婦の夫婦2人世帯とします。税額は定率減税後(改
正前)です。住民税は均等割を含むものとします。
(平成 17 年 1 月 25 日現在)
上の表は、夫の給与と年金の収入別に夫の住民税と所得税の負担がどのように変わる
かを示しています。このように、年金収入のみで生計を立てる低所得者に対する適切な
配慮を行いつつ、世代間及び高齢者間の公平を図るために、高齢者の担税力に応じた
負担を求めていく改正となりました。
雑所得(公的年金等所得)の計算式
*年齢は、その年の 12 月 31 日現在の年齢で判定
年齢
雑所得(公的年金等所得)の計算式
公的年金等の収入金額(A)
65歳未満(S15.1.2以降生)は、改正がありません
260万円未満
(S15.1.1 260万円∼460万円未満
以前生)
460万円∼820万円未満
820万円∼
330万円未満
65歳以上 330万円∼410万円未満
410万円∼770万円未満
770万円∼
65歳以上
(A)
-1,400,000円
(A)×75% -750,000円
(A)×85%-1,210,000円
(A)×95%-2,030,000円
(A) -1,200,000円
(A)×75% -375,000円
(A)×85% -785,000円
(A)×95%-1,555,000円
老年者控除の廃止
(平成18年度以後の住民税に適用)
65 歳以上の人で合計所得金額が 1,000 万円以下であれば、一律住民税 48 万円
(所得税 50 万円)を所得から控除できる老年者控除が平成18年度から廃止されます。
少子・高齢化に伴う社会保障などの公的サービスの増加が避けられず、将来の現役世
代が負担する費用が過重となることが予測されます。こうした状況のなか、最近の高齢者
は積極的に社会活動に参画し、経済的にも現役世代と遜色のない人がいる一方で、健康
状態がすぐれず経済力も低下した人もいるなど極めて多様な姿となっています。こうした高
齢者の多様性を踏まえ、年齢だけを基準に画一的・固定的に取扱う発想を転換し、実質的
に年齢のみを基準に65歳以上であれば優遇される老年者控除が廃止となりました。
土地、建物等の改正
◇ 改正の趣旨
土地・建物等に対する課税について、株式に対する課税とのバランスと土地市場の活性
化を図るため、長期譲渡所得*にかかる税率の引下げと 100 万円の特別控除及び譲渡損
失と他の所得との損益通算を廃止することを一つのパッケージとして改正されました。
一方、住宅価格が下落する中、ライフステージに応じた住み替え等をきめ細かく支援す
る観点から、「居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除」の要
件を緩和し、また住宅借入金等を有する居住用財産を譲渡した場合において、買換えをせ
ずに借家等に住み替えるとき、住宅を売ってもローンを返済しきれない人の税負担を軽減
し、再出発を支援するため「特定居住用財産の譲渡損失の損益通算及び繰越控除」が新
設されました。
*譲渡した年の1月1日における所有期間
5年以下⇒分離短期譲渡所得
5年超
⇒分離長期譲渡所得
国等に優良住宅地の造成等のために土地等を譲渡した場合の長期譲渡所得の税率の引下げ
(平成17年度以後の住民税に適用)
(公有地の確保、優良建築物の建設、優良な住宅地供給等) 適用期限∼平成 20 年 12 月 31 日
優良住宅地の造成のために土地等を譲渡した場合の長期譲渡所得の課税の特例につ
いて、次のように税率が引下げられたうえで、その適用期限が5年延長されました。
土地、建物等の長期譲渡所得に対する税率が次のように引下げられました。
改正前(∼H.15.12.31)
改正後(∼H.20.12.31 特別控除の適用なし)
特別控除後の譲渡益
4,000万円以下の部分
20%
住民税 5%、
所得税 15%
譲渡益
2,000万円以下の部分
14%
住民税 4%、
所得税 10%
特別控除後の譲渡益
4,000万円超の部分
26%
住民税 6%、
所得税 20%
譲渡益
2,000万円超の部分
20%
住民税 5%、
所得税 15%
長期譲渡所得の税率の引下げ
(平成17年度以後の住民税に適用)
土地、建物等の長期譲渡所得の100万円の特別控除が廃止されました。
改正前
改正後
特別控除後の
∼H15年12月31日
H16年1月1日∼適用期限なし
長期譲渡所得 26%(住民税 6%、所得税 20%) 20%(住民税 5%、所得税 15%)
長期譲渡所得の100万円特別控除の廃止
(平成17年度以後の住民税に適用)
土地、建物等の長期譲渡所得の100万円の特別控除が廃止されました。
売却収入(譲渡価額)−(取得費+譲渡費用)−特別控除額(100万円)
改正後
廃止
短期一般所得(特定、軽課以外の土地建物の譲渡所得)の税率の引下げ
(平成17年度以後の住民税に適用)
土地、建物等の短期譲渡所得に対する税率が次のように引下げられました。
改正前
次の①か②のいずれか多い方の税額
短期一般所得の税額
①譲渡益の 52% (住民税12%、所得税40%)
A ×税率(市9%、府3%、所得税40%)
短期(一般)譲渡所得金額○
②全額総合課税をした場合の上積税額の110%
《{○
A +課税総所得金額−50万円(特別控除*)}×税率(総合税率)
−課税総所得金額×税率(総合)》×110%
改正後
譲渡益の 39% (住民税9%、所得税30%)
A ×39%=短期一般所得の税額
短期(一般)譲渡所得金額○
* 総合課税される譲渡所得がある場合は、そこから引ききれなかった
部分の金額に限られます。
短期軽減所得(国等に対する土地等の譲渡)の税率の引下げ
(平成17年度以後の住民税に適用)
土地、建物等の短期譲渡所得に対する税率が次のように引下げられました。
改正前
次の①か②のいずれか多い方の税額
短期軽減所得の税額
①譲渡益の 26% (住民税6%、所得税20%)
A ×税率 (市4%、府2%、所得税20%)
短期(軽減)譲渡所得金額○
②全額総合課税をした場合の上積税額
{○
A +課税総所得金額−50万円(特別控除)}×税率(総合)−{課税総所得金額×税率(総合)}
改正後
譲渡益の 20% (住民税5%、所得税15%)
A ×20%=分離短期軽減所得の税額
分離短期(軽減)譲渡所得金額○
土地・建物等の譲渡所得の損失と他の所得との損益通算及び繰越控除の廃止
(平成17年度以後の住民税に適用)
居住用財産以外の土地、建物等の譲渡(売却)により生じた損失については、土地、建
物等の譲渡所得としか、損益通算及び翌年以降への繰越控除が認められなくなりました。
逆に、他の所得(総合譲渡所得、事業所得、不動産所得、山林所得など、以後「他の所
得」という。)により発生した損失についても、土地・建物等の譲渡所得との損益通算が認
められなくなりました。(下記の図参照)
ただし、次の2つの居住用財産(マイホーム)にかかる譲渡損失がある場合は、他の所
得との損益通算及び繰越控除が認められます。
分離課税グループ
分離譲渡所得
土地・建物等の譲渡損失
損
益
の
相
殺
土地・建物等の譲渡益
総合課税グループ
損
益
の
相
殺
・
通
算
不
可
総合譲渡所得
事業所得
土地・建物等以外の譲渡損失
損
益
の
相
殺
土地・建物等以外の譲渡益
不動産所得
損
益
通
算
可
利子所得
配当所得
給与所得
雑所得
一時所得
山林所得
退職所得
居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の繰越控除の要件緩和
(平成17年度以後の住民税に適用)
譲渡資産にかかる住宅ローン残高の有無は問わないうえで、適用期限が3年延長
され、平成18年12月31日までとなりました。(譲渡時に住宅ローンが完済され
ているもの、はじめから組んでいなかったものも認められます。
)
この制度は、居住用財産(所有期間5年超)を譲渡(売却)して買換えた時に発生した譲
渡損失の金額(譲渡損失の金額のうち、他の所得と通算* しても、なお通算しきれない金
額)について(居住用財産を売却し、新たに住宅ローンを組んで居住用財産を購入した場
合等)売却年を含め、最大4年間、各年の総所得金額等からの控除ができるというもので
す。改正前は、譲渡時にマイホーム(譲渡資産)に住宅ローン残高を有していることが要件
の一つとしてありました。
また、純損失の繰越控除制度及び所得税における純損失の繰戻し還付制度の純損失
の金額には、その譲渡資産にかかる譲渡損失の金額は含まれません。
* 平成 16 年分(17 年度住民税)以後、原則として土地・建物等の譲渡損失について、
他の所得との損益通算及び繰越控除ができなくなりましたが、居住用財産の譲渡損失
については、一定の条件の下に他の所得との損益通算及び繰越控除が認められます。
住宅の買換えによる損失の繰越控除の仕組み
譲渡資産(5年超所有)
の取得
譲渡(売却)
(改正前)譲渡資産の住宅ローン残高要
(改正後)譲渡資産の住宅ローン残高不要
例
買換資産の取得必要
10年超の
住宅ローン残高要
平成 16 年2月に、住宅ローンで 13 年前から住んでいた家を譲渡(売却)し、
買換えました。譲渡資産の譲渡収入 2,000 万円、取得費 5,000 万円、譲渡費用 200
万円、計 3,200 万円の譲渡損失が生じました。給与所得は年間一律 750 万円です。
平成 17 年度以後3年、給与所得からこの損失を繰越す場合、課税はどうなりますか。
H17年度 売却年 損益通算
H18年度 繰越控除 1年目
H19年度 繰越控除 2年目
H20年度 繰越控除 3年目
繰越控除
住民税所得割
750万円−3,200万円=2,450万円
0
750 万 円 -2,450 万 円 =1,700 万 円
0*
750 万 円 -1,700 万 円 =950 万 円
0*
750 万 円 -950 万 円 =200 万 円
0*
*合計所得金額により均等割が課税される場合がありますので、ご注意ください。
特定居住用財産の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の新設
(平成17年度以後の住民税に適用)
買換えを前提としない売却損と他の所得との損益通算、翌年以後3年
間の繰越控除が可能になります。
特定居住用財産(譲渡した年の1月1日における所有期間が5年を超えるもの)を売却し、
譲渡損失の金額が発生したときに、譲渡損失の金額(取得費等−譲渡価額)とオーバーロ
ーン(ローン残高−譲渡価額)の金額のいずれか少ない金額について、他の所得との損益
通算及び繰越控除を認める制度が新設されました。
また、純損失の繰越控除制度及び所得税における純損失の繰戻し還付制度の純損失
の金額には、その譲渡資産にかかる譲渡損失の金額は含まれません。
なお、所得税における住宅ローン控除との重複適用は認められています。
個人がマイホームを売っても、住宅等の価格の下落のためローンを完済しきれないで、
買換えができず賃貸等に住み替える場合などにも、その譲渡損失と他の所得との損益通
算及び繰越控除が可能となります。
譲渡資産(5 年超所有)
譲渡(売却)
買換資産の取得不要
譲渡価額を上回る住宅ローン残高要
ン
残
高
譲
渡
資
産
A
ー ー
ー
ー
住
宅
ロ
ロ
ン
オ
バ
譲
渡
価
額
B
AとBい ず れ か
少ない方が
繰越控除可能
損 譲
失 渡
譲
渡
価
額
取
得
費
等
家屋または土地等
要件
居住用のみ
所有期間
譲 渡 し た 年 の 1月 1日 に お け る 所 有 期 間 が 5年 超
譲渡先
親族等に対するものを除く
譲渡期間
平 成 16年 1月 1日 ∼ 平 成 18年 12月 31日
住宅ローン残高
譲渡契約締結日の前日に、一定の
住宅ローン残高の金額を有すること
合計所得金額
前 年 の 合 計 所 得 金 額 が 3 ,0 0 0 万 円 以 下
特定居住用財産の買換え(交換)の場合の長期譲渡所得の課税特例の延長
居住用財産(マイホーム)を売って譲渡益が発生した場合、3,000 万
円の特別控除との選択により「特定居住用財産の買換え(交換)の場合
の長期譲渡所得の課税特例」が利用できますが、その適用期限が 3 年延
長され、平成 18 年 12 月 31 日までとなりました。
「特定の居住用財産を譲渡した場合」と「相続等により取得した居住用財産を譲渡した場合」
の特例要件の比較
相続等の居住用財産の買換え
特定の居住用財産の買換え
譲渡資産の所有期間
10年超
譲渡資産の取得原因
父母等から相続等により取得
譲渡者の居住期間
30年以上
10年超
制限なし
10年以上
買換え資産の範囲
制限なし
建物床面積50㎡∼280㎡、土地の
面積は500㎡以下、中古の耐火建
築物は築後25年以内
譲渡資産の譲渡期限
制限なし
平成15年12月31日
改正後 平成18年12月31日
金融・証券の改正
◇ 改正の趣旨
金融・証券税制について将来の「課税の簡素化、金融商品間の中立性の確保」を観点に
公募株式投資信託の収益分配金、上場株式等の配当、上場株式等の譲渡益については、
下記の表のように課税されます。
平成15年
16年 17年 18年 19年 20年
上場株式等
の譲渡益
1月∼
未公開株式
等の譲渡益
26%
(住民税6%、
所得税20%)
上場株式
等の配当
住民税総合課税 住民税非課税
所得税総合課税 所得税10%
上場(大口)
及び非上場株
式等の配当
公
募
株
式
投
資
信
託
収益
分配金
10%税率
(住民税 3%、所得税7%)
1月∼3月
4月∼
20%
∼12月
(住民税5%、
所得税15%)
20%
(住民税5%、所得税15%)
1月∼
∼3月
10%税率
(住民税3%、所得税7%)
(一部35% *1)
4月∼
1月∼3月
(*1)
住民税・所得税総合課税
20%
(住民税5%、
所得税15%)
26%
譲渡所得 (住民税6%、
所得税20%)
償還
(解約)損
20%税率
(住民税5%、
所得税15%)
株式譲渡益との
通算不可
(*2)
1月∼
∼3月
10%税率
(住民税3%、所得税7%)
1月∼
10%税率 ∼12月 20%
(住民税3%、所得税7%)
1月∼
20%税率
(住民税5%、
所得税15%)
(住民税5%、
所得税15%)
株式譲渡益との通算可
*1.株式等の配当所得の源泉分離課税(所得税 35%)は、平成 15 年 3 月 31 日をもっ
て廃止されました。
*2.所得税においては選択により、少額配当申告不要制度の適用を受けることができます。
配当割及び株式等譲渡所得割にかかる課税について
平成 16 年 1 月 1 日から住民税において配当割 3%(∼平成 20 年 3 月 31 日)
及び株式等譲渡所得割 3%(∼平成 20 年 12 月 31 日)の特別徴収が開始されます。
◎配当割
上場株式等(大口を除く)の配当に対して、住民税(道府県民税)配当割が平成 16 年1月
1日∼平成 20 年 3 月 31 日支払分については3%の税率で、平成 20 年 4 月以後は5%の
税率で課税されます。
配当の支払者が、ご自身に代わって所得税の源泉徴収および配当割の特別徴収(納付
の手続き)をしますので申告は不要ですが、申告をして配当控除等による総合課税を選択
することもできます。
*ただし申告をした場合は、合計所得金額にその配当所得を含めることとなり、市の各種給付金等
(国民健康保険料、各手当等)が変更される場合がありますので、ご注意ください。
なお、非上場株式の配当等のうち 1 銘柄 1 回 5 万円(年 1 回決算のものは 10 万円)以下
のいわゆる少額配当所得は所得税において確定申告をしない場合であっても、住民税に
おいては申告が必要です。
◎株式等譲渡所得割(源泉徴収ありの特定口座を開設しているもののみが対象)
源泉徴収ありの口座を選択した場合は、上場株式等の譲渡所得について、住民税(道府
県民税)株式等譲渡所得割が平成 16 年 1 月 1 日∼平成 19 年 12 月 31 日譲渡分について
は 3%の税率で、平成 20 年 1 月以後は 5%の税率で課税されます。
証券会社等がご自身に代わって、所得税の源泉徴収および株式等譲渡所得割の特別徴
収(納付の手続き)をしますので申告は不要ですが、申告をして源泉徴収税額や株式譲渡
所得割額の還付等を受けることもできます。
*ただし申告をした場合は、合計所得金額にその株式等譲渡所得を含めることとなり、市の各種給
付金等(国民健康保険料、各手当等)が変更される場合がありますので、ご注意ください。
特定口座とは?
特定口座とは、上場株式等を売却し譲渡益が発生した際、ご自身に代わって証券会社等が所得
金額と税額の計算を行う口座のことです。
特定口座には、源泉徴収ありの口座と源泉徴収なしの口座があります。
○ 特定口座の源泉徴収ありの口座を選択した場合は、上場株式等の譲渡所得について市役所
や税務署へ申告する必要はありません。
平成 16 年度は年間取引報告書により賦課決定していましたが、平成 17 年度以後の住民税は
証券会社等がご自身に代わり、特別徴収(納付の手続き)をします。所得税についても源泉徴
収され、納税が完了します。
○ 特定口座の源泉徴収なしの口座を選択した場合は、証券会社から送られてくる特定口座の年
間取引報告書により、簡易に申告ができます。
また、上記以外の株式等の譲渡益については、ご自身で所得金額を計算し、市役所・税務署へ
申告していただく必要があります。
上
場
株
式
等
特
定
口
座
源泉徴収口座
(源泉徴収あり)
申告不要
簡易申告口座
(源泉徴収なし)
上記以外のもの
未公開株式等
申告必要
未公開株式等(上場以外)の株式譲渡益にかかる税率の引下げ
(平成17年度以後の住民税に適用)
未公開株式等の株式譲渡益にかかる税率が次のように引下げられました。
譲渡所得
課税
上場株式等
未公開株式等
H 15年 ∼ H 19年 10%
( 住 民 税 3% 、 所 得 税 7% )
H 20年 20%
( 住 民 税 5% 、 所 得 税 15% )
H 15年 ∼ 26 %
( 住 民 税 6% 、 所 得 税 20% )
H 16年 ∼ 20 %
( 住 民 税 5% 、 所 得 税 15% )
株式等の譲渡所得のみ通算*
損益通算
損失の
繰越控除
3年 間 の 繰 越 控 除 可
(株 式 等 譲 渡 所 得 の み )
繰越控除不可
(特定中小会社の特定
株式の譲渡損失を除く)
*適用を受ける場合は、各年の確定申告が必要です。
公募株式投資信託の受益証券にかかる税率の引下げ等
(平成17年度以後の住民税に適用)
公募株式投資信託の受益証券を譲渡した場合の譲渡益にかかる税率が引下げられまし
た。(下記の表参照)
特定口座内保管上場株式等の適用範囲が拡大され、公募株式投資信託の受益証券と
特定投資法人の投資口が加えられました。
また、譲渡損失、償還(解約)損と株式譲渡益との損益通算や、その年の譲渡損失が控
除しきれない場合、その控除しきれない金額を翌年以後 3 年間にわたり株式等にかかる譲
渡所得等の金額から控除できるようになりました。
公募株式投資信託の収益分配金にかかる税率については、上場株式等の配当所得と
同様に取扱うこととされました。
国外発行のものについては平成 16 年4月1日以後、国内発行のものについては平成 16
年 10 月 1 日以後、特定口座に入れることができます。
公募株式投資信託の税率表
H15.1.1.∼12.31
収益
分配金
H16.1.1.∼H20.3.31
H20.4.1∼
20%
10%
20%
住民税5%、所得税15% 住民税3%、所得税7% 住民税5%、所得税15%
の源泉分離課税
の源泉徴収
の源泉徴収
10%(∼H19.12.31)
20%(H20.1.1∼)
特定口座入庫可*
特定口座入庫可*
26%
受益証券 住民税6%、所得税20%
住民税3%、所得税7% 住民税5%、所得税15%
の申告分離課税
の申告分離課税
譲渡所得
の申告分離課税
*特定口座の源泉徴収ありの口座を選択したものについては、源泉徴収で納税が完了し
申告は不要です。
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