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第三セクター等の財務状況について
第三セクター等の財務状況について ~ 奈良県連結財務諸表の活用 ~ (平成25年度決算) 奈良県総務部行政経営課 新地方公会計モデルにおける連結財務諸表の活用 趣旨 奈良県では、平成20年度決算から新地方公会計モデルによる連結財務諸表を作成し、公表しています。 この連結財務諸表では、県と連携して行政サービスを実施している地方独立行政法人、地方三公社、第三セクターを含めた 奈良県の財務状況の全体像を明らかにしています。 奈良県の財務諸表についてはこちらをご覧下さい。 奈良県財政課 http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-13396.htm また、平成21年度決算からは、連結財務諸表から地方独立行政法人、地方三公社、第三セクター(以下、「連結対象団 体」といいます。)のみを取り出して、その全体像を「公社・事業団等の財務状況」として公表しています。 使用モデル 奈良県では、平成20年度決算から「総務省方式改訂モデル」に基づいて連結財務書類を作成・公表してきましたが、平成 24年度決算から「基準モデル」を採用しています。 連結対象 連結財務諸表は、奈良県の普通会計・公営事業会計のほか、連結対象団体の各決算を連結しています。 連結対象団体は、以下のとおりです。 奈良県全体 連結対象団体 普通会計 奈良県単体 公営事業会計 ・奈良県水道用水供給事業費特別会計 ・奈良県病院事業費特別会計 ・奈良県営競輪事業費特別会計 ・奈良県観光自動車駐車場費特別会計 ・奈良県流域下水道事業費特別会計 ・奈良県中央卸売市場事業費特別会計 ・公立大学法人奈良県立医科大学 地方独立行政法人 ・奈良県土地開発公社 ・奈良県道路公社 ・奈良県住宅供給公社 地方三公社 ・社会福祉法人奈良県社会福祉事業団 ・公益財団法人奈良県地域産業振興センター ・公益財団法人奈良県暴力団追放県民センター ・公益財団法人奈良県人権センター ・公益財団法人奈良県生活衛生営業指導センター ・公益財団法人奈良県林業基金 ・公益財団法人奈良県食肉公社 ・公益財団法人なら担い手・農地サポートセンター ・一般財団法人奈良県ビジターズビューロー ・一般財団法人奈良県健康づくり財団 ・一般社団法人奈良県畜産会 ・一般社団法人奈良県野菜価格安定基金 ・奈良市場冷蔵株式会社 ・奈良生駒高速鉄道株式会社 第三セクター ※次項以降は、連結対象団体に関する財務4表(BS、PL、NW、CF)を表しています。 1 貸借対照表(BS) ※どれほどの資産や債務を有するかについての情報を表示 ※【 【+4億円】 資金 89億円 債権 108億円 有価証券 15億円 投資等 基金・積立金 40億円 その他の投資 24億円 金融資産 276億円 【△3億円】 非金融資産 1,801億円 事業用資産 有形固定資産 土地 84億円 建物 135億円 工作物 218億円 その他 180億円 無形固定資産 14億円 棚卸資産 66億円 インフラ資産 公共用財産施設 1,104億円 (県民1人あたり 15万円の資産) 2,077億円 資産合計 2,077億円 【+1億円】 +1億円】 資産と負債のバランス 【△6億円】 短期借入金 292億円 未払金・未払費用 96億円 引当金 9億円 その他 19億円 流動負債 416億円 【+37億円】 466億円 506億円 33億円 非流動負債 1,005億円 借入金 引当金 その他 【+31億円】 (県民1人あたり10万円の負債) 負債合計 1,421億円 資産の団体別構成割合 【△30億円】 (県民1人あたり5万円の純資産) 純資産 資産合計 】内は前年度との差 656億円 負債・純資産合計 2,077億円 【+1億円】 +1億円】 ※数値は、端数処理のため合計があわない場合があります。 【ポイント】 ○県民1人当たりの資産:15万円(H24 15万円) ○県民1人当たりの負債:10万円(H24 10万円) 道路公社、奈良生駒高速鉄道(株)及び奈良県立医科大学で全 体の約8割を占めています。大きなものは、道路公社の第二阪 奈有料道路、奈良生駒高速鉄道(株)の土地・建物・構築物、奈 良県立医科大学での建物・設備です。 2 行政コスト計算書(PL) ※【 ※経常的な活動に伴うコストを表示 】内は前年度との差 経常行政コスト 【+32億円】 (県民1人あたり37千円) 経常業務費用 514億円 【+32億円】 人件費 184億円 物件費 215億円 経費 74億円 業務関連費用 41億円 移転支出 2億円 【±0億円】 その他の移転支出 2億円 経常費用(総行政コスト) 516億円 経常収益 【+28億円】 464億円 6億円 470億円 70億円 業務収益 (使用料、収益事業収入等) 業務関連収益 (資産売却益等) 経常行政コストの団体別構成割合 【+4億円】 (県民1人あたり3千円) 純経常費用(純行政コスト) 46億円 【ポイント】 ○経常業務費用の内では物件費が最も多く、 経常費用の41.8% ○県民1人当たり総行政コスト:3千円(H24 (470億円)/ 3千円) ○受益者負担比率:91.1% 経常収益 経常費用(総行政コスト) (516億円) ※数値は、端数処理のため合計があわない場合があります。 奈良県立医科大学が約7割を占めています。これは教育や医療 サービスを提供する団体であるため、人件費や医薬品代等のコスト が必要になるためです。 3 純資産変動計算書(NW) 資金収支計算書(CF) ※純資産が1年間にどのように増減したかを表示 ※経常的収支、資本的収支、財務的収支に区分して 現金の流れを表示 ※【 ※【 】内は前年度の減少額 経常的収支 期首純資産残高 +87億円【+37億円】 +37億円】 686億円 経常的支出 経常的収入 財源の増減 資本的収支 資本的支出 資本的収入 財務的収支 資産形成充当財源の増減 422億円 509億円 △36億円 財源の使途 120億円 (経常費用、資産形成などの支出) 財源の調達 84億円 (税収・国庫補助金などの収入) 財務的支出 財務的収入 7億円 固定資産の増減 14億円 (土地、建物等の取得、除売却) 長期金融資産の増減 △7億円 (貸付金、投資及び出資金等) 評価・換算差額等の増減 0億円 (資産の再評価、会計規則の変更) 期末純資産 】内は前年度との差 △29億円【△13億円】 △13億円】 63億円 34億円 △34億円 【△20億円】 △20億円】 436億円 402億円 29億円 の減少 【11億円 の減少】 当期資金収支額 +24億円 【+4億円】 +4億円】 期首資金残高 65億円 期末資金残高 89億円 657億円 4