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COPD
ぜんそくってどんな病気? ■ ぜんそくは、気道にアレルギー性炎症が起こり、 気道が狭くなる病気です ぜんそく患者さんの 気道の断面 正常な気道の断面 平滑筋は、気道を広げたり縮めたりする筋肉です。 正常のときには、気道を広げて 空気を通りやすくする働きがある 気道の炎症 気道の収縮 基底膜はこわれた 上皮細胞などを修復する 上皮細胞は 空気の通り道を 覆っている 上皮細胞がはがれ、 たんなどの分泌物が出る 基底膜がむくみ、 次第に厚くなる 発作がないとき 平滑筋が縮み 気道が狭くなる 発作のとき 1 こんな症状ありませんか? 基本的なぜんそくの症状 ● 咳が出る ● 呼吸が苦しい、胸が圧迫される感じがす る (息切れがする) ● 息を吐くとき、のどが ゼーゼーヒューヒュー鳴る ● のどがイガイガする ● たんが出る こんな症状があったら、きち んと先生に 伝えてください 見逃しやすいぜんそくの症状 ● ちょっとした刺激※で咳き込む ※刺激とは:ちょっと走る(運動) 階段、坂道を上がる 大声で笑う ホコリやタバコの煙 疲労やストレス ● かぜをひきやすい、かぜが長引く ● 夜、咳や息苦しさで目が覚めて しまう ● 呼吸機能の低下 このような症状があるあなたは、ぜんそくかもしれません 2 ぜんそくを引き起こす要因は何が多いのでしょうか? 0 感冒(かぜなど) ホコリ 天候 疲労 ストレス タバコ 運動 睡眠不足 アルコール 花粉 ペット 月経 薬剤 植物 妊娠 その他 10 20 30 40 50 60 70 80 100 (%) 90 68.9% 46.5% 41.1% n=5,969 (うち女性:n=3,075) ※重複あり 35.3% 28.9% 26.4% 23.3% 21.4% 19.5% 16.2% 12.8% 8.5% 5.0% 4.7% 2.1% 8.0% 3 現代医療 33,11,2001 ぜんそく治療の基本は、“薬物療法”と“日常管理”です ぜんそく治療 薬物療法 慢性化した気道の炎症をおさえ、 発作のない状態を長期間維持するため、 主に吸入ステロイド薬などによる 治療を行います。 吸入ステロイド薬などのコントローラーは、 毎日、継続的に使用します。 日常管理 日頃から発作を起こさないように 努めることが必要です。 環境整備 ダニ、ホコリ、カビなど 発作の誘因を少なくし ましょう。 生活管理 かぜをひかないように 注意し、疲労をためな いようにしましょう。 精神的 コントロール ストレスを避け、明るく過ごしま しょう。 4 生活で気をつけること 生活の中で注意すべきポイントをよく理解し、ぜひ実行しましょう 発作時 ● 発作がおさまりにくいときは、早めに受診するようにしましょう。 ● 速効性の吸入気管支拡張薬は、息苦しいと思ったら早めに使用しましょう。 長期管理 ● 長期管理薬は毎日忘れずに使用しましょう ● 薬を自分の判断で勝手に止めたり、減らしたりしないようにしましょう。 ● 薬の効果と副作用についてよく理解しましょう。 日常管理 ● ● ● ● ● 生活環境を整え、ダニ・ホコリ・カビなどの発作の原因を減らしましょう。 かぜの誘因となる冷えや疲労を避け、うがいや手洗いを励行しましょう。 朝のうちは走ったり、急な運動をひかえましょう。 タバコは絶対にやめましょう。 ストレスを避け、気持ちを上手にコントロールし、明るく過ごしましょう。 5 めざそう! ぜんそく(咳、息切れ)のない生活 6 COPD (Chronic Obstructive Pulmonary Disease) 「慢性閉塞性肺疾患」という 肺の病気で、呼吸がしにくくなるのが特徴です。 7 せき・たん・息切れが続くのは呼吸の危険信号 監修:東北大学医学部 呼吸器内科 教授 一ノ瀬 正和先生 8 COPDの主な原因は、タバコ! COPDの主な原因は、タバコです。タバコを吸っていると気管支や肺に慢性的な炎症が起こり、吸い始め て20~40年 経つと、COPDを発症してくると考えられます。 タバコの他に、大気汚染などが原因になることもあります。 タバコを吸い続ける限り、呼吸機能の低下は止まりません。COPDと診断されたら、すっぱりと 禁煙することが最も重要な治療となります。 9 COPDの診断 問診 X線検査 スパイロメトリー (呼吸機能検査) CT検査 スパイロメトリー 1秒量を検査できます。 1秒量(FEV1)とは、努力して目一杯息を吐き出したとき に、1秒間に吐き出すことのできる空気の量。 10 COPDの治療の流れ 11 COPDの治療は、“継続は力なり” 適切な治療を続けて、いきいきとした毎日を。 COPD患者さんにとって最も大切なことは、早いうちから適切な治療を継続して行い、今と変わらない生活を送ることです COPDを放っておくと、呼吸機能の低下から、体を動かすことが困難になり、寝たきりの生活を送ることになってしまい ます。そうならないためにも、早いうちからCOPDについてよく知り、医師とともに積極的に治療に取り組みましょう。 COPDの治療を成功させるかどうかは、患者さんご自身にかかっています。医師は患者さんの治療を最大限サポートしま す。ご一緒にがんばりましょう! 12