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集会施設整備のためのガイドブック

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集会施設整備のためのガイドブック
集会施設整備のための
ガイドブック
2015 年5月
町 田 市
は じ め に
町田市では、町内会・自治会等の多くの方々からいただいた要望を基に、集会
施設の在り方について検討を重ね、2008年9月1日に「町田市町内会・自治
会等集会施設整備事業補助金交付要綱」及び「町田市町内会・自治会等集会施設
整備事業取扱基準」を制定しました。
この制度の主旨は、地域コミュニティ活動の場である集会施設の整備を町田市
が支援することによって地域コミュニティ活動の発展に寄与することにあります。
そのための方策として、施設への補助、登録アドバイザー制度の導入、維持管
理計画書作成の補助、相談していただきやすい体制などを実施し、限られた市の
財源を有効に活用し効果的な支援が出来るような制度にしました。
しかしながら、あくまでも主体は町内会・自治会の皆さんですから是非地域コ
ミュニティ活動を活性化する熱意と、堅実で長期的な視野を持って集会施設の維
持管理と運営を行っていただきたいと思います。
このガイドブックは、その内容を解説する手引書であると共に町内会・自治会
の皆さんが集会施設を地域の核として、地域コミュニティの活性化を図っていた
だくことを目指して作成しました。
今後も皆さんのご意見をいただきながら、更に使いやすいものにしていきたい
と考えております。
市民部市民協働推進課
- 1 -
- 2 -
ガイドブック の 内容
全体を知る
ために
制度が
目指していること
町内会・自治会の
役割
・・・・・・5
・・・・・・7
制度のしくみ
・・・・・・8
具体的に
知るために
維持管理計画書の
アドバイザーの
重要性
重要性
・・・・・12
各工事の手続き
・・・・・15
施工に関する
・・・・・13
事業計画に関する
設計監理に関する
注意点
注意点
・・・・・23
Q & A
注意点
・・・・・26
・・・・・27
資料は
こちら
≪資
料≫
維持管理計画書
サンプル
・・・・・31
≪資
料≫
集会施設の規定
モデル
・・・・・35
- 3 -
・・・・・24
- 4 -
制度が目指していること
1
地域コミュニティの拠点づくり
■集会施設は、地域社会の中で安心して生活するために子どもからお年寄りまで、多
様な世代が交流し、連携し、協力し合える活動拠点となる地域コミュニティ施設で
ありたいと考えます。
そのためにも、皆さんに親しまれる地域コミュニティ施設として有効活用されるた
めの創意工夫と地域の皆さんの熱意と努力を大いに期待します。
■災害時には、集会施設を地域防災活動のために有効活用していただきたいと考えて
います。
そのために、必要な施設づくりと計画的な維持管理に努めてください。
2
必要な場所に必要な規模の集会施設が出来るしくみ
■現存する集会施設は大小合わせて 240 以上あり、広く市内に分布し、ほぼ全域を
網羅しています。しかし、まだ集会施設がなく活動に苦慮している町内会・自治会
もあります。
町田市ではこの制度を、本当に必要な場所に必要な規模の集会施設が出来るしくみ
として、市内全域に充実した施設づくりの支援を目指しています。
特に新設については、地域の状況、他の施設との関係、集会施設の必要性と発展性
など諸条件を十分に検討し、必要な場所に必要な規模の集会施設づくりが出来るよ
うに、厳正に審査を実施します。
3
集会施設づくりに関して一定の品質を確保する
■集会施設づくりに関して一定の品質を確保するために、従来の町内会・自治会と町
田市の2者の関係に、アドバイザーを加えた三位一体による協働でこの事業を推進
していきます。
そのために、登録アドバイザー制度を設け、整備事業の初期段階から完成まで町内
会・自治会を支援できるようにしています。
更に、登録アドバイザーは事業計画の段階から完成までの各段階で必要な審査又は
《参照:アドバイザーの重要性》
確認を実施します。
- 5 -
4
維持管理計画書を作成管理し、施設の長寿命化を図る
■集会施設は、地域の核として高額な資金を投入して造られるのですから、堅牢で長
寿命な施設にしておくことが重要です。そのためには、メンテナンスの時期と補修
費があらかじめ分かり、計画的な管理が可能になる維持管理計画書の作成が必要と
考えています。
◎登録アドバイザーの協力を得て計画を立て、しっかりとした維持管理を行うことが
重要です。
《参照:≪資料≫維持管理計画書 サンプル 》
- 6 -
町内会・自治会の役割
1
自立した運営管理
■集会施設の運営母体は、町内会・自治会ですから、自主的な集会施設の企画運営、
維持管理が必要不可欠です。
■この制度では、自立した意識を基に企画運営管理を行い、活発に活動し、地域コミ
ュニティとして集会施設を有効活用している地域、将来の発展が予想される地域を
応援します。
2
堅牢な施設づくりと健全な施設管理
■地域の核として存在する集会施設は、多様な世代が交流、連携、協力できる場であ
り、災害時においても重要な役割を果たす施設でありたいと考えます。
したがって、建物は安全で堅牢であり、長寿命でなければなりません。その為に必
要な対処は新築時から建物の寿命が尽きるまで続きます。
一定以上の機能や品質を確保した集会施設づくりのために、しっかりとした施設を
建設し、計画的な維持管理と長期的な資金計画を基に、地域のみなさんの交流や活
動の場としての集会施設を維持管理して下さい。
3
報告と書類の管理
■補助金の交付を受けると、利用状況など定期的に報告する書類があります。この書
類の整理と保管は、非常に重要なことですので日常から作成管理できる体制を整え
て下さい。
《参照:基準第23》
■一定期間保管が必要な書類があります。設計図書類や工事記録の整理保管管理、維
持管理に関する経過記録、経理帳簿、契約書領収書等証拠資料などは、今後の集会
施設整備に大変重要な書類です。様々な必要書類をしっかりと管理できる体制を整
えて下さい。
この整備事業では、下記のように書類の保存期間を定義しています。
□帳
簿
類
各補助事業完了後5年間保存
□建築設計図書類
集会施設が存在する間保存
《参照:要綱第22、基準第25》
- 7 -
制度のしくみ
1
補助対象集会施設
補助対象集会施設は、次の全てに該当しているもの
《参照:要綱第1》
■広く地域コミュニティ活動に貢献又は貢献可能な集会施設
■町内会・自治会が所有し、管理及び運営を行う集会施設
2
補助対象者
補助対象団体は、次のどちらでも可能
《参照:要綱第3》
■単一の町内会・自治会
■複数の町内会・自治会で構成する団体
(これは、複数の町内会・自治会で組織を構成し、集会施設の整備、管理運営を
継続的に行う団体を言います。)
《参照:≪資料≫集会施設の規定 モデル 》
3
補助対象事業
1.補助対象事業は、次の8種類
■新築工事
■模様替工事
■増築工事
■修繕工事
《参照:要綱第4第1項》
■改築工事
■改修工事
■維持管理計画書作成
■太陽光発電関連設備設置工事
この整備事業では、下記のように工事の用語を定義しています。
□新 築 工 事:延べ面積が 10 ㎡以上 250 ㎡以下の集会施設を新たに造る工事
□増 築 工 事:既存集会施設の延べ面積を増やす工事
□改 築 工 事:既存集会施設の一部の位置、規模、構造、用途が著しく異ならな
いものを改めて造る工事
□模様替工事:既存集会施設の一部の性能、品質を向上させるために、造り替え
る工事
□修 繕 工 事:既存集会施設の一部の性能、品質を回復させるために、ほぼ同じ
材料を用いて従前の状態に造り替える工事
□改 修 工 事:模様替工事、修繕工事を同時に行う工事
□太陽光発電関連設備設置工事:太陽光発電システム、および蓄電池システムを
設置する工事
- 8 -
2.特例の補助対象事業
《参照:基準第3第2・3項》
■水洗化改造工事(公共下水道に接続する工事)
■緊急工事(雨漏り又は危険防止等で緊急を要する工事)
4
補助対象経費
補助対象経費は、対象事業により次の 3 種類又は 5 種類
■設計監理費
■建築工事費
* 新築・増築工事の場合は追加
《参照:基準第6》
■アドバイザー費
→
■地耐力調査費
■備品購入費
この整備事業では、下記のように経費の内容を定義しています。
□設 計 監 理 費:補助事業を具体化した設計図書類の作成、並びに当該設計図
書類に基づいた建物が完成するよう現場を監理する費用
□建 築 工 事 費:次に掲げる費用
・建築本体工事費:集会施設に必要な構造体、外装、内装、建具及びその他造
付家具等で容易に移動できないものの工事費
・附帯設備工事費:集会施設に必要な電気、空調及び衛生の各設備工事費
・外 構 工 事 費:集会施設の敷地内で集会施設に必要な建物周辺の整備工事
費(造成工事費及び擁壁工事費は除く)
・解体撤去工事費:補助事業を実施するに当たり既存建築物及び工作物並びに
それに付随するものを解体撤去する工事費
□アドバイザー費:登録アドバイザー又はこれに準ずる者に要する費用
□地 耐 力 調 査 費:集会施設を建てる地盤の建物支持耐力を調査する費用
□備 品 購 入 費:机、椅子及び消火器を購入する費用
5
補助金の交付額
1.補助率
■補助対象経費の
《参照:要綱第6第1項》
3/4(75%)
2.端数調整
《参照:要綱第6第2項》
■1,000 円未満の端数は切り捨て
3.補助金の交付額の決定に当たって
《参照:要綱第6第1項、基準第7》
■市の予算の範囲内で補助金の交付額を決定します。
■審査時に各対象経費が集会施設の機能、性能及び品質のために必要不可欠な経費
であるか否か厳正に審査を実施し、適正な補助金の交付額を決定します。
- 9 -
6
補助金交付の要件
1.新築工事・増築工事
《参照:要綱第4第1項第1号、要綱第6第1項》
■延べ面積に 1 ㎡当たり 150,000 円を乗じた額が限度額
* RC、S 造の場合は、1 ㎡当たり 187,500 円(25%増)
■延べ面積が 10 ㎡以上 250 ㎡以下であること
2.改築・模様替・修繕・改修工事
■延べ面積に 1 ㎡当たり
《参照:要綱第4第2項第2・3号》
30,000 円を乗じた額が限度額
■事業総額が 300,000 円以上の工事であること
■この補助金の交付を受けた日から新築後 10 年、改修等後 5 年を経過しているこ
と
3.特例の補助対象事業
■水洗化改造工事は、上記2.の要件なし
《参照:基準第3第2・3項》
■緊急工事は、新築後 10 年、改修等後 5 年を経過していることの要件なし
《参照:要綱第4第4項、要綱第6第1項、基準第20第2項》
4.維持管理計画書作成
■1 回当たり 100,000 円が限度額
■1施設当たり1回限定
■登録アドバイザーと契約を締結し作成すること
7
事業計画の手続きが必要
《参照:要綱第7、基準第9第1項》
《参照:事業計画に関する注意点》
1.事業計画の申請及び承認
■補助金の交付を受けようとする場合は、事前に事業計画を申請し、承認を受ける
必要があります。
■承認の可否については、町内会・自治会立ち会いのもと計画地を確認し、事業計
画の内容、市の予算の範囲を勘案して決定します。
2.申請の提出時期
《参照:基準第8》
■事業総額が 300 万円以下の場合、毎月の末日
* 随時受付けます。
■事業総額が 300 万円を超える場合、毎年6月末日
* 工事実施希望年度の前年度に申請して下さい。
- 10 -
8
設計者と施工者を複数から選定すること
《参照:基準第4》
1.設計者
■設計者は、良質で使いやすい集会施設にするために、集会施設等コミュニティ施
設の設計監理に精通し、町内会・自治会の方々とのコミュニケーションが図れる
者を複数から選定して下さい。
2.施工者
■施工者は、設計図書類に基づいて予定工期内に施設を完成するために、しっかり
した技術を持ち、適正な価格で誠実に工事を行える者を複数から選定して下さい。
9
登録アドバイザー制度を設けています
《参照:要綱第21、基準第5第1・2項》
■集会施設の建設、改修等の事業を円滑に進めるために、公平中立な立場で町内会・
自治会の委員会を支援し、誠実で熱意と高度な専門性を持ってアドバイスできる
アドバイザーをあらかじめ特定する制度です。
町内会・自治会の皆さんがより良い事業を推進すると共に、健全な維持運営が出
来るよう支援することを目的としていますので、登録アドバイザーの協力を得て、
その助言、指導に従うよう努めて下さい。
10
事業の終了時期
《参照:基準第4》
■補助金の交付は、市の予算執行が伴うため、会計年度独立の原則により、補助金
の交付決定の年度内に事業が完了する必要があります。
11
町内会・自治会からの報告
《参照:基準第24》
■補助金の交付金を受けた翌年度から、継続的に毎年施設利用状況、太陽光発電設
備の発電状況等を報告していただきます。
- 11 -
維持管理計画書の重要性
1
維持管理計画書とは何か
《参照:要綱第4第1項第7号》
《参照:≪資料≫維持管理計画書 サンプル 》
■建築物の長寿命化を図ることを目的に、必要な時に必要な処置を行えるように性能、
機能を長期に保つための対策と予算をあらかじめ明記した計画書のことです。
2
維持管理計画書の必要性と役割
■建築物は完成した時から日々性能、品質が衰え、劣化していきます。
建築物は設計によって、また工事によって強度、性能、品質が異なりますし、立地
条件によっても異なります。その違いは新築後の経過年数が増す毎に、劣化の状態
となって現れ、その差は大きく異なります。
したがって、その建築物に合った対策を考える必要があり、それによって費用も異
なります。経過年数が多くなればなるほど補修費用は多額になりますから、あらか
じめ、いつ頃どのような補修をし、どの程度の費用が必要かを知っておくことは集
会施設の運営には不可欠なことです。
■誰が見ても理解できる計画書があれば、管理担当者が交代しても安心して集会施設
運営が行え、支障が生じることはありません。
さらに、社会状況、建築資材、設備機器の性能など時代の変化もありますので、時々、
見直しをしながら修正していくことも必要です。
3
維持管理計画書の作成について
《参照:基準第20第2項、基準第21》
■建築の専門家であれば計画書の作成は可能ですが、登録アドバイザーに依頼した場
合は、町田市の標準的な維持管理計画書を作成します。
また、登録アドバイザーに依頼し契約した場合は補助金の交付対象となります。
■設計図面の内容確認と現地調査が必要ですから、設計図面があれば持参されると良
いでしょう。
■計画書の策定年数は、概ね 30 年間を目安とします。
- 12 -
アドバイザーの重要性
1
登録アドバイザーとは
■建築の専門家であり町田市が定めた認定基準を満たして、町田市が承認して登録さ
れた個人または団体(法人)を言います。
あくまでも設計者ではなく、町内会・自治会の相談相手となるものです。
2
登録アドバイザーの役割
1.公平中立な立場で、補助事業を行う方々を支援します
■事業の計画段階から事業が終了するまで、補助事業を行う関係者(町内会・自治
会、設計者、施工者)を支援し、事業の円滑かつ適正な運用を図ります。
2.建設委員会等へ参加し、事業推進の支援をします
■皆さんの建設委員会等へ参加して、事業計画等の初期段階から基本構想の策定協
力、設計者選定協力、設計段階でのアドバイス、施工者選定協力、施工段階での
アドバイス、施工検査の立会い等、完成引渡しまでの総合的なアドバイス業務を
行います。
3.維持管理計画書の作成をします
■集会施設の現状を調査し、維持管理計画書を作成します。
4.公平中立な立場で、町田市との協議及び町田市の確認業務の代行を行います
1)協議 ~ 事業計画申請、補助金交付申請、事業終了届出等において、町田市と
の協議に参画します。
2)代行 ~ 設計図書類、工事の中間、工事の完了において、町田市の代行として
確認業務を実施します。
3
登録アドバイザーとの契約
■登録アドバイザーとの契約は町内会・自治会が行うことになります。
契約内容、契約方法、契約金額等については、登録アドバイザーに直接ご確認のう
え、契約をして下さい。
- 13 -
4
アドバイザーの効果
■町内会・自治会の皆さんが、建築等の専門的な知識が必要な集会施設整備に携わる
ことは、非常に大変です。
事業の進め方、事業予算、スケジュール、町田市との連絡、会員の意見集約、委員
会の中での意見調整、設計者選定、施工者選定、設計者や施工者との折衝、建築法
規上の問題解決などから、竣工検査、完成後の維持管理まで皆さんの一員となって
専門家の立場で事業を支援するのが、アドバイザーです。
したがって、アドバイザーの参加を得ることによって円滑に事業を推進することが
出来ると共に、コスト管理をしながら集会施設としての性能と品質を保ち、長期に
使いやすい施設づくりが可能になります。
- 14 -
各工事の手続き
- 15 -
新築工事
手続きの流れ
町田市
町内会・自治会
登録アドバイザー
建設委員会の設立
契 約(申請まで)
(アドバイザー契約
をする場合)
新築の検討・決定
■事業の意思決定
■計画の方針・内容決定
■事業予算の決定
総会資料作成
協
これらの決定をし、総会で
事業決定することが必要です
準 備
事業に要する期間
※下記の期間は
目安です
総
審
査
議
設計者・施工者
(注)申請までの
アドバイザー契約
は補助金対象外
方針決定・申請
支援
会
事業計画申請書
《基準 第9》
事業計画申請書提出
毎年6月末日締め切り
事業計画承認
契 約 (工事完了まで)
設計者選定支援
設計者選定
契
確
[ 認検査機関
設計者選定
事業計画承認書
約
翌年2月頃
設計に関する協力
設計
設計内容確認
審
査
]
約5ヶ月
設計内容確認依頼書
《基準 第 10》
(約3週間必要)
設計
建築確認申請
図渡し
(注)登録アドバイザーと契約
している場合は省略される
設計内容確認書
施工者選定
施工者選定
約2ヶ月
補助金交付決定
施工者との契約
設計内容確認書
施工者選定
施工者選定支援
見
積
(約3週間)
審
査
(約3週間必要)
補助金交付申請書
《基準 第 11》
内
契
補助金交付決定通知書
(注)登録アドバイザーと契約
している場合は省略される
約5ヶ月
工事の完了
工事完了確認
工事完了確認依頼書
《基準 第 15》
工
事
工事完了
引渡し
工事完了確認書
注 2 月末まで
○
約
準 備
施工に関する協力
工事
定
(注)この段階では
契約は出来ません
事業終了届
《基準 第 16》
事業終了確認書
補助金交付請求書
《基準 第 17》
(約2週間必要)
:時間の流れ
補助金交付
実績報告書
《基準 第 18》
:書類等の動き
:大事な節目
補助金交付額確定通知書
- 16 -
改修工事
手続きの流れ
町田市
町内会・自治会
改修委員会等実行組織の設立
■事業の意思決定
■計画の方針・内容決定
■事業予算の決定
改修方針・内容と事業費の
検討・決定
事業計画承認
設計者選定
審
査
総
(
会
議
方針決定・申請
支援
(注)申請までの
アドバイザー契約
は補助金対象外
事業計画申請書
《基準 第9》
事業計画申請書提出
総事業費
300 万円以下:
毎月末日締切り
300 万円超え:
毎年 6 月末日締切り
事業計画承認書
総事業費
300 万円以下:翌月末日
300 万円超え:翌年2月頃
設計
契 約
(アドバイザー契約
をする場合)
協
準 備
事業に要する期間
施工者
総会資料作成
これらの決定をし、総会で
事業決定することが必要です
※下記の期間は
目安です
登録アドバイザー
契 約 (工事完了まで)
(アドバイザー契約
をする場合)
計画書の作成
約 1.5 ヶ月
審
査
設計内容確認依頼書
《基準 第 10》
支
援
(約3週間必要)
設計内容確認書
施工者選定
施工者選定
約 2 ヶ月
補助金交付決定
施工者との契約
(注)登録アドバイザーと契約
している場合は省略される
設計内容確認書
審
査
工事の完了
施工者選定支援
(原則3社程度)
補助金交付申請書
《基準 第 11》
見
積
(約3週間)
内
定
(注)この段階では
契約は出来ません
(約3週間必要)
契
補助金交付決定通知書
約
施工に関する協力
(注)登録アドバイザーと契約
している場合は省略される
工事
内容により
約 0.5 ヶ月
~3 ヶ月
施工者選定
工事完了確認
工事完了確認依頼書
《基準 第 15》
工
事
工事完了
引渡し
工事完了確認書
注 2 月末まで
○
準 備
事業終了届
《基準 第 16》
事業終了確認書
補助金交付請求書
《基準 第 17》
(約2週間必要)
:業務の流れ
補助金交付
実績報告書
《基準 第 18》
補助金交付額確定通知書
- 17 -
:書類等の動き
:大事な節目
新築および改修の場合の
各工事の手続き
申請から工事完了までに、必要な事項は下記の通りです
それぞれの段階で必要な決定と手続きを行ってください
事業計画申請までに行うこと
1、事業の意思決定
(注)事業が決定するま
新築・増改築・改修等を行う事業決定を行うことです
での経緯は申請に必要
ですから記録しておい
町内会・自治会ならびに管理運営委員会等で事業を行う
て下さい
意思決定をすることが出発点です
2、計画内容の決定
(注)新築ならびに改修
何を行うのか具体的に内容を決定することです
の目的が明確で必要
性が高いこと、および
新築の場合は構造規模、面積、必要諸室等を、改修等の場合
改修は計画的に行う
は改修内容を建物の劣化と使い勝手の両面で検討して決める
ことが重要です
ことが必要です
3、事業予算の決定
(注)総事業費の意味と
総事業費と自己資金の把握等適切な資金計画が必要です
補助金額の制約につい
て確認が必要です
総事業費と補助額の算出を行い、必要な自己資金額を確認し
今後の改修も考慮した資金計画が必要です
4、事業決定
(注)定期総会または臨
総会において事業決定の承認が不可欠です
時総会で会員の総意を
得る事が必須条件です
事業決定とは事業計画内容、総事業費、自己資金の承認が必
総会を行わない場合は
要です。
代行する手続きが必要
です
5、事業計画申請書作成と提出
(注)申請の提出期限が
申請書に添付する書類の作成が必要です
総事業費が300万円
以下の場合は毎月末日
総事業費300万円を超える場合
300万円以下の場合
年1回6月末日締切
ですが、300万円を
毎月末日締切
超える場合は6月末日
申請書に所定の添付書類を添えて提出しますが、綴じ方等
体裁は問いません
《基準第9》《事業計画に関する注意点》
■事業計画申請書提出後、町田市が町内会自治会立会いのもと
計画地で計画内容を確認します
- 18 -
1回のみですので注意
が必要です
事業計画承認後に行うこと
■事業計画が承認されると町田市から「事業計画承認書」が申請者に届きます
総事業費300万円以上の場合は
申請年の翌年2月末までに結果をお知らせします
申請月の翌月末日までに結果をお知らせします
300万円以下の場合は
〔注〕承認されても市の予算状況により実現できない場合がありますので、
ご注意ください
これから設計および計画段階に入ることが出来ます
設計事務所
1、設計者 又は アドバイザーの選定
設計者は複数から選定する必要があります
または
アドバイザーと
契約締結
集会施設等コミュニティ施設の設計監理に精通し、町内会・
自治会の方々とのコミュニケーションが図れる設計者を必
新築工事
の場合
ず複数から選定してください
法的手続き等で設計者が必要な場合は新築工事の場合と同じ
です。設計者が必要ない場合で、町内会自治会で改修計画が
改修工事
の場合
出来ない場合はアドバイザーに仕様書を含む改修計画書の
作成を依頼することが出来ます
2、設計図書 および 計画書の作成
(注)設計者又はアドバ
申請内容に基づいて設計および計画書の作成を
イザーと十分協議して
して下さい
変更が出ないように
十分に検討して下さい
新築の場合および法的手続きが必要な改修の場合は、必ず
建築確認申請ならびに必要な法的手続きをして下さい
3、設計内容確認依頼書の提出
(注)登録アドバイザー
設計の内容または計画書の内容を確認し、決定次第
とアドバイザー契約を
必要書類を添えて提出して下さい
している場合は 設計
内容確認依頼書の提出
新築の場合は、建築確認申請書承認後の設計図書が必要
です
ザーが市に報告書を提
改修の場合は、事業計画申請時の内容に合致した計画書
が必要です
審査期間
は不要です(アドバイ
約3週間必要です
- 19 -
出します)
4、設計内容確認書の発行
(町田市から申請者へ)
(注)町田市から要請、
指示があった場合はそ
の内容を設計図書また
ここで施工者選定を行うことが出来ます
は計画書に反映させる
必要があります
5、施工者選定
( 注)施工者を1社に選定
施工者は複数者から「見積合わせ」で選定して下さい
しても手続き上、すぐに
契約出来ないので、あく
入札ではありませんので、設計および改修計画の内容を
までも内定です
正確に把握し適正な工事価格で見積している会社、また、
(要注意)
建物の健全化を図るためにもしっかりした技術を持ち、
誠意のある会社を選定して下さい。[施工者の内定]
6、補助金交付申請書の提出
(注)補助対象工事だけで
必要な添付書類を整えて提出して下さい
なく、自費工事がある
場合は、見積書を別に
施工者を選定した経緯、ならびに施工者・発注金額・見積
内容・工事期間を確定することが重要です
見積書の内容が事業計画申請時ならびに設計内容確認時の
事業内容と異ならないことを確認して下さい
審査期間
約3週間必要です
7、 補助金交付決定通知書の発行
(町田市から申請者へ)
- 20 -
して下さい
ここから施工段階に入ることができます
8、工事契約・工事着工
(注)必ず通知書が発行
されてから契約して
下さい
新築工事ならびに構造体を施工する工事の場合は
町田市による「中間確認」が必要です
8-1
工事中間確認依頼書の提出
(注)登録アドバイザー
とアドバイザー契約を
している場合は、工事
8-2
中間確認の実施
中間確認依頼書の提出
町内会・自治会の立会いのもと現場で
は不要です。(アドバイ
確認致します
ザーが市に報告書を提
出します。)
9、工事完了確認依頼書の提出
(注)登録アドバイザー
とアドバイザー契約を
している場合は、工事
工事完了予定日の10日前までに提出して下さい
完了確認依頼書の提出
また、建築確認申請をしている場合は確認審査機関から
は不要です。(アドバイ
検査済み証の発行を得てから工事完了確認を行います
ザーが市に報告書を提
出します。)
10、工事完了確認の実施
町内会・自治会の立会いのもと現場で確認致します
完了確認後
約10日間必要です
11、工事完了確認書の発行
12、引き渡し
確認書が届いたら施工会社から引き渡しを受ける
- 21 -
13、事業終了届の提出
引き渡しが終わり次第早急に提出して下さい
提出後
約3週間必要です
14、事業終了確認書の発行
15、補助金交付請求書の提出
提出後
約2週間必要です
16、補助金の交付
17、実績報告書の提出
これは補助金の使途報告が目的です
提出後
約1週間必要です
18、補助金交付額決定通知書の発行
これですべての手続きが完了です
- 22 -
事業計画に関する注意点
1
事業計画とは
■事業計画は、事業の内容を総括的に分かりやすく説明する資料です。
したがって、事業主、場所、規模、施設内容および改修内容、建設および改修理由、
完成時期等を詳細に説明する必要があります。
これは集会施設づくりにおいて最も基本的なことであり、会員の合意を得て補助金
の交付申請をするための最初の関門と言えます。
2
事業計画書作成の要点
《参照:基準第5第1・2項》
1.事業決定がどのように行われ、会員の総意であるか否かが重要視されるので事業
決定がなされるまでの経緯が分かる記録と共に、会員の総意による議決の証明と
して議決された時の総会議事録が必要になります。
2.計画内容が会員の要望に基づいている必要がありますので、どのようにして会員
の要望を聴取したかを示す資料が必要です。例えば会員向けのアンケート等です。
3.整備事業を推進するための体制を問いますので、しっかりした組織づくりが必要
です。
4.事業の内容を問いますので、主旨、目的、効果、活用計画、将来性等が明確に記
載された書類が必要です。
5.計画地に長期的にトラブルが発生しないことを確認するために、土地及び建物の
権利関係、適合性、近隣関係、永続性などを問いますので十分な調整が行われて
いる必要があります。
6.どのような集会施設にするのか考え方を明確にし、集会施設の機能と品質を満た
すことが必要です。
7.長期的に健全な運営が出来るように、しっかりした事業資金の計画が必要です。
8.集会施設の整備が完了したときは、運営管理の出発点です。これからどのように
維持管理していくのか、その体制が可能であることを問いますので、しっかりし
た組織づくりが必要です。
〔注〕承認されると、これから設計段階に入ることが出来ますが、承認されても市の
予算状況により実現できない場合がありますので注意して下さい。
- 23 -
設計監理に関する注意点
1
設計監理とは
■設計は、皆さんの代わりに専門家が集会施設の建設、改修する内容を設計図書類と
いう形に表します。設計によって集会施設の構造、規模、形状、仕上、設備、品質、
性能等が決まる大切な仕事です。
ですから、設計者を決めることは集会施設の将来を決めると言っても過言ではなく、
大変重要なことです。
■監理は、設計図書類どおりに施工されているか確認すると共に、設計時で決定でき
なかった細かいこと(具体的な仕上げ材の色など)を決定する重要な仕事です。
2
設計と施工の分離
■設計監理者は、皆さんの代わりに設計監理業務を行う専門家です。
したがって、あくまでも建築主の立場であり、施主の代わりに設計監理する立場で
すから契約は委託契約となります。
■施工者は、設計図書類に基づいて実際に建物を計画通り完成させることを請負う仕
事を行います。したがって、契約は請負契約となります。
■建築主の立場である設計監理者と、設計図書類に基づいて工事を完成させることを
請負う立場の施工者とでは、立場が違いますので建物の品質を確保するために設計
と施工は分離すべきと考えます。
3
設計者選定の方法
■書類選考とヒアリングの2段階で選定して下さい。
1.あらかじめ書類選考で、設計者の適性、専門性、実績等を判断し、2者以上の設
計者に絞り込みます。
2.書類選考で選ばれた設計者と、ヒアリング(面接)で直接面談し、コミュニケー
ション能力等を審査して1者を選定します。
3.ヒアリングに加えて、設計者から簡易な構想提案を受け、考え方を明確に確認し
たい場合は簡易なプロポーザル方式(考え方の提案と面談による選定方式)によ
って選定することも出来ます。
* 設計者選定は、上記1「設計管理者とは」に記したように非常に重要なことですか
ら、アドバイザーの協力を得るなどして適切な選定が出来るようにして下さい。
- 24 -
4
設計内容確認の内容と注意点
《参照:基準第10第1・2項》
■設計内容確認は、次のことを確認します。
1.設計者の選定方法が妥当であること
2.補助金交付要綱及び事業取扱基準に定められた要件を満たしていること
3.事業計画に基づいていること
4.集会施設の機能を有していること
■設計内容の注意点
1.設計者の選定方法、選定経緯、契約の内容、適した設計者が選定されたか等につ
いて確認しますので、説明できる記録が必要です。
2.事業計画との整合性を問いますので、設計内容を十分確認して下さい。
3.地域の核として活用され親しまれる施設であるために、近隣とのトラブルが無い
ようにすることは当然ですが、周辺の環境を害する恐れが無いことも不可欠です。
集会施設の在り方をよく考えた設計を望みます。
4.地域の要望を取り入れ、集会施設として本当に必要な機能、性能、品質を備えて
いるかを問いますので、設計内容を十分確認して下さい。
5.基本設計終了時に算出した概算総工事費が予定事業費内にあるか否か検証します
ので、設計内容と工事費の関係を十分確認して下さい。
- 25 -
施工に関する注意点
1
施工者選定の方法
■書類選考と見積合わせの2段階で選定して下さい。
1.あらかじめ書類選考で、施工者の経営状況、類似施工実績、会社の方針や考え方
等を判断し、2者以上の施工者に絞り込みます。
2.書類選考で選ばれた施工者から、見積金額の査定とヒアリング(面接)で直接面
談して1者を選定します。適正な価格と誠実な見積内容を確認して決定して下さ
い。
* 施工者選定は非常に重要なことですから、アドバイザーの協力を得るなどして適切
な選定が出来るようにして下さい。
2
工事契約前に補助金の交付申請が必要です
《参照:基準第11第2項、基準第12第1項》
■工事契約の前に補助金の交付申請が必要です。
申請には実施設計が完了し、工事見積書と工程表が準備できている必要があります。
* 補助金交付決定後に工事契約を締結して下さい。
■補助金交付申請の注意点
1.施工者の選定方法、選定経緯、契約の内容等、適した施工者が選定されたかにつ
いて審査しますから、説明できる記録が必要です。
2.実施設計図書、工事見積書の内容、工程、収支計画、建築確認等の法的手続きが
完了しているか否かを審査しますので、内容を十分確認して下さい。
3
工事の中間確認・完了確認時の注意点
《参照:基準第14第1・2項、基準第15第1・2項》
■工事の中間・完了確認は、次の内容について確認します。
1.設計図書類、見積書ならびに工程表通り施工されていること。
2.建築確認が必要な場合の完了確認は、確認審査機関の検査済証が発行されている
こと。
■工事の中間・完了確認時の注意点
1.工事契約後に設計変更が生じた場合は、設計変更の内容を示す議事録、設計図書
類、指示書等ならびに変更見積書が必要です。
2.現場、工程記録写真等で施工状況を町内会・自治会立ち会いのもと確認します。
- 26 -
Q
1
Q101
&
A
制度に関するQ&A
事業決定する前に相談したい時は、どのようにしたら良いですか
下記までご連絡下さい。
整備事業の進め方など事業初期の段階での問題等について相談に応じます。
Q102
・町田市市民部市民協働推進課
042-724-4358・4362
・NPO 法人顧問建築家機構
042-723-6866
現在の建物に問題があるか否か調べるには、どのようにしたら
良いですか
公平中立な立場で正しく状況判断することが大切ですから、出来れば設計を
専門に行っている専業設計事務所または登録アドバイザーに調査を依頼する
ことが良いと思われます。
営業的な目で判断されることのないようにご注意下さい。
Q103
特例の補助対象事業の水洗化改造工事とはどんな工事ですか
町田市では計画的に下水道の整備を進めておりますが、まだ完全な放流式に
なっていない地域があります。下水道の整備が進み次第、集会施設では出来
る限り早期に放流できるようにしたいと考えております。
現在、浄化槽を使用している場合は、この対象になります。
Q104
土地に対する補助、または融資等は考えていないのですか
土地に対する補助及び融資は考えておりません。ただし、地域によっては町
田市が保有する遊休地を活用できる可能性がありますので、土地を所管する
市の部署へご相談下さい。
Q105
要綱第5にある「他の同種の補助金」とは、どのようなものを
言うのですか
町田市だけでなく、国や都道府県、市町村が交付している他の補助金等を言
います。集会施設整備の目的に沿った補助金等を受けている場合は、その額
を差し引いた額の4分の3が補助金となります。
- 27 -
2
Q201
建築に関するQ&A
集会施設の設計に適した設計者をどのように探し、どのように
選んだら良いのですか
集会施設の設計実績のある設計者から選定することが望ましいのですが、設
計を専門にしている建築設計事務所なら大丈夫でしょう。
ただし、その事務所が設計し実現した仕事を実際に見ることも重要です。
面接して熱意があり誠実な設計者で町内会・自治会の皆さんとコミュニケー
ションが取れる設計者なら大丈夫ですが、不安な場合は、登録アドバイザー
に相談し紹介を受けるか、選定を依頼すると良いでしょう。
Q202
この制度でいう設計者とはどんな資格を持った人をいうのですか
一級建築士、二級建築士、木造建築士を言います。ただし、各資格によって
設計できる建築物の構造や規模が異なりますので、ご注意下さい。
Q203
設計者は町田市内から選定しなければいけないのですか
誠実で優秀な設計者を選定することが重要ですから特に限定しませんが、可
能な限り町田市内に事務所を設けている設計者を優先するようにして下さ
い。
Q204
施工者をどのように探し、どのように選んだらよいですか
施工者は、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造など構造種別によって個々に
得意分野があります。的確な選定は専門家でないとなかなか難しいので、出
来れば登録アドバイザーに相談するか、選定を依頼して下さい。
また、実際にその会社の仕事を見ることも重要ですが、これも専門家でない
と判断が難しいです。更に工事見積書では、項目毎に仕様、数量及び単価等
の明示が必要で、一式といった記述は不適切です。このような点も選定の判
断材料になります。
Q205
施工者は町田市内から選定しなければいけないのですか
誠実で施工技術の優秀な施工者を選定することが重要ですから特に限定しま
せんが、可能な限り町田市内に事業所を設けている施工者を優先するように
して下さい。
- 28 -
Q206
補助対象事業のうち、新築工事以外の各工事を同時に行う場合の
補助金はどのように算定するのですか
新築以外の工事は、各補助対象事業における補助対象経費の総額が対象とな
ります。
Q207
補助対象事業と補助対象外事業が混在する場合は、補助額は
どのように算定するのですか
対象事業と対象外事業とが混在する場合は工事の見積書を別々に作成するこ
とが要求されます。それには諸経費や出精値引等全体にかかる費用を出来る
だけ明確に配分する必要があります。したがって、申請時にはそれぞれの工
事費明細が明確に分かるようにして下さい。
3
Q301
手続きに関するQ&A
集会施設整備補助を受ける町内会・自治会が、特に経理処理上
求められる手続きにはどのようなものがありますか
集会施設整備事業は集会施設を完成させることだけが目的ではなく、適正な
維持管理を行うことによって、可能な限り長期に施設を維持し有効活用でき
ることが重要で、そのために必要な資金を適正に予算化することが必要です。
そのための資金は町内会・自治会の一般会計とは性格が違うので、
①整備事業のための経理は、工事が完成するまで一般会計とは別会計とし、
専用口座により収支の管理を行う。
②完成後は改めて維持管理のための特別会計に移行し、一般会計とは別会計
とし、同様の管理を行う。
③いずれの場合も決算、予算について町内会・自治会の総会において報告及
び議決を行う。
というように、経理処理上別会計にすることが理想的です。
Q302
完成した建物は登記できるのでしょうか
町内会・自治会が認可を受けた地縁による団体(法人組織)となっている場
合は可能です。
- 29 -
Q303
集会施設の火災保険はどうしたらよいでしょうか
工事中は施工者が火災保険をかけておりますが、完成引渡しと同時に切れて
しまいますので、継続して保証されるようにあらかじめ準備をして空白期間
を作らないようにしましょう。
Q304
申請時の添付書類は、書式の指定があるのですか
特に指定書式はありませんので、自由に記載してください。
- 30 -
≪資
料≫
維持管理計画書
サンプル
- 31 -
維持管理計画書作成標準
維持管理計画書作成に当たっての、標準は次のとおりとする。
A.装丁
サイズはA4判とする。必要に応じてA3判を使用し、A4判に折り込むこととする。
綴じ方等は左綴じとし、装丁等は特に定めない。
B.記載内容
1.施 設 概 要
1)建物名称(正式名称を記載する)
2)所 在 地(住居表示を記載する)
3)自治会・町内会名(正式名称を記載する)
4)構造規模(構造種別と階数を記載する)
5)敷地面積(㎡数で表示する)
6)建築面積(㎡数で表示する)
7)延べ面積(㎡数で表示する)
8)新築年月(建築確認通知書、検査済証等で確認し記載する)
9)改修履歴(年月と工事種別を記載)
2.敷 地 概 要
1)敷地面積
2)用途地域
3)建蔽率
4)容積率
5)防火地域
6)高度地区
3.調査年月日
7)道路
(調査実施日を記載する。補助金交付の有無に関係なく記載する)
4.調 査 方 法
(目視、触診、打診、計器測定、破壊等調査方法を記載する)
5.建 物 所 見
(調査時の施設全般に対する所見を記載する)
6.案内図・平面図
7.仕上表
8.現況写真
9.施設の問題点(施設全般に関する問題点を具体的に指摘する)
10.維持管理計画書に関する一般事項
(基礎資料の有無と名称、工事費算出根拠、 改修時期算定の起点、
計画書の見方、凡例等を記載する)
11.維持管理計画書―A(改修計画表)
(建築、設備、外構等に分けて改修時期を記載する。記載内容は部位、
仕上仕様、点検項目と時期、補修間隔、改修対象面積・数量、概算
工事費、改修年度)
12.維持管理計画書―B(年度別工事費)
(年度毎に工事金額を集計し、累計と共に表示する計画表とグラフを
作成する)
13.参 考 資 料
(必要に応じて資料を添付する)
- 32 -
サンプル
■維持管理計画書の表
年数
0
〔建築〕
仕上
数量
屋根屋上
仕様
●㎡
外装仕上
内装仕上
12
□
例
各項目の数量
を記入
外部建具
内部建具
30
各項目の仕上
仕様を記入
新築時又は計画書作成時
から 1 年毎の年数を記入
どの工事項目が、何年に改修が必要で
費用はどの程度必要になるかが分かる
ように該当欄に工事費を記入
その他
〔設備〕
電気設備
主な工事項目
を記入
空調設備
衛生設備
〔外構〕
年間の予定工事費
の合計を記入
予定工事費の
累計を記入
ポーチ床
年間支出額
支出額累計
■維持管理計画書のグラフ
累計工事費の
グラフ
工事費
年毎の工事費
のグラフ
年間工事費と累計工事費を記入
リストと同じ年数を記入
〔注〕1.これは計画書のサンプルであり、作成者によって様式等記載内容は異なります。
2.計画書は補助金申請とは関係なく、改修が必要な時期に必要な内容を記載する。
3.出来る限り定期的に見直しを行う。
- 33 -
- 34 -
≪資
料≫
集会施設の規定
モデル
- 35 -
○○○町内(自治)会館管理運営及び使用規定(例)
この規定は、集会施設(町内会館)を運営する際の参考用モデルとして作成したもの
です。
第1章
第1
総
則
目的
この規定は、○○○町内会(自治会)(以下「町内会」という。)所有の集会施設(町田
市○○○町○○○番地所在)の運営を円滑に行うため設けるものである。
第2
集会施設の呼称
本集会施設は、○○○町内(自治)会館(以下「会館」という。)と称する。
第3
集会施設の定義
集会施設は、会員相互の利益と福祉の増進を図るとともに、会員の親睦を高める場と
して、会議、会合、サークル活動等の利用に供するため、会員の合意に基づく出資と町
田市からの助成により設置した建物及びその他の付帯設備をいう。
第2章
第4
運
営
運営委員会
会館の運営を民主的に行なうため、運営委員会(以下「委員会」という。)を組織す
る。
第5
1
2
第6
委員会の構成
委員会の構成は、各専門部代表及びその他適任者により組織する。
委員会の定員は、○○名とする。
委員会の権限
1
委員会は、会館運営の監督権及び決定権を持つ。
2
委員会の運営にかかる詳細については、別に定める。
第3章
第7
会館使用
使用申請
会館の使用を希望する者は、所定の申請書により○○日前まで委員会に申請するもの
とする。
第8 使用許可
会館の使用は、町内会活動に支障のない限り、許可するものとする。ただし、次の項
目に該当する場合は、委員会は許可を与えないことができる。
(1)騒音、その他近隣に迷惑をかける恐れのあるとき。
(2)自治会の承認を得ない営利事業をするとき。
(3)選挙事務所又は後援会事務所として使用するとき。
(3)その他管理上支障のあるとき。
第9
使用時間
会館の使用時間は原則として午前○○時から午後○○時までとする。ただし、委員会
で認めた場合は、この限りではない。
- 36 -
第4章
第10
その他
経費負担
1
会館を使用する者は、光熱費、水道料その他の経費を負担する。
2
3
利用料金は、別表のとおりとする。(金額は、団体ごとに決める。)
料金の納入は、委員会に前納するものとする。
3
町内会活動に伴う会議行事等で使用する場合は、無料とし、その他委員会で特に認
めたものは、免除又は減額することができる。
第11
使用者の義務
会館を使用するときは、次の事項を守るものとする。
(1)使用責任者を決めること。
(2)使用時間を守ること。
(3)使用にあたっては、器具、備品等を丁寧に取扱い、室内を汚損しないこと。
(4)火気使用には特に注意し、後始末を完全に行なうこと。
(5)使用終了後は、片付け及び清掃をすること。
(6)その他、委員会の指示に従うこと。
第12 その他
1 この規定に定められていない事項は、委員会で協議決定し、町内会役員会の承認又
は町内会総会の議決を得るものとする。
2
この規定の改廃は、町内会総会の議決により定める。
附
則
この規定は、○○○○年○月○○日から施行する。
- 37 -
○○○会館管理運営委員会規定(例)
この規定は、複数の町内会・自治会等で構成する集会施設(会館)を管理及び運営す
る際の参考用モデルとして作成したものです。
第1
目的
この規定は、○○○町内会、△△△自治会及び◇◇◇自治会(以下「各町内会」とい
う。)所有の集会施設(町田市○○○町○○○番地所在)の適正な維持管理及び円滑な
運営を図るため設けるものである。
第2
集会施設の呼称
本集会施設は、○○○会館(以下「会館」という。)と称する。
第3
集会施設の定義
集会施設は、会員相互の利益と福祉の増進を図るとともに、会員の親睦を高める場と
して、会議、会合、サークル活動等の利用に供するため、会員の合意に基づく出資と町
田市からの助成により設置した建物及びその他の付帯設備をいう。
第4 管理運営
会館の管理運営の一切は、各町内会から選出された委員によって組織する○○○会館
管理運営委員会(以下「委員会」という。)が責任をもって行う。
第5
第6
委員会の事務所
委員会の事務所は、会館内に置く。
委員会の業務
委員会は、会館の管理運営に関することについて協議し、次の業務を行う。業務の実
施に際しては、各町内会との協議及び連携に留意しなければならない。
(1)会館の使用規定を制定し、もしくは改廃し、適正かつ円滑な運営を図ること。
(2)会館の維持管理、修繕及び備品等に関すること。
(3)会館の使用料に関すること。
(4)会館及び委員会の予算、決算に関すること。
(5)会館の利用促進に向けた計画立案、及び利用状況の把握、調整に関すること。
(6)その他、管理運営上必要と認める事項。
第7
委員会の組織
1
委員会は、各町内会から選出された委員○○名をもって組織する。
2
委員の任期は2年とする。ただし、再任は妨げない。
3
委員は、任期満了の後においても、後任者が就任するまでその職務を行わなければ
ならない。
4
第8
1
委員会の年次は、その年度の4月1日より翌年の3月31日とする。
委員会の役員
委員会に次の役員を置く。
(1)委員長
1名
(2)副委員長
(3)総務担当
○名
○名
(4)運営担当
○名
- 38 -
(5)企画担当
○名
(6)会計担当
○名
(7)監査担当
○名
2
役員は、委員の互選によって選任することとする。役員に欠員が生じた場合は速や
かに選任するものとする。
3 第1項のほか、業務の必要に応じ、その他の役員を置くことができる。
第9
役員の職務
1
2
委員長は、委員会を代表し、会館の管理運営を統括する。
副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故あるときはその職務を代行する。また、
防火管理の任を負うものとし、防火について万全を期することする。
3
総務担当は、委員会の運営、議事録の作成、規定の改廃及び庶務全般を担当する。
4
運営担当は、使用申込み全般の事務及び日常の会館運営業務を担当する。
5
6
企画担当は、広報及び会館利用促進等の業務を担当する。
会計担当は、会館及び委員会に係る会計業務を担当する。
7
監査は、会計及び会館運営の監査を担当する。
第10
委員会の運営
1
2
委員会は、必要に応じ委員長が召集し、開催する。
委員会は、委員の過半数の出席をもって成立する。
3
委員会の議事は、原則として出席者の4分の3の決議をもって決定する。
4
委員会の議事録は、その都度作成し、各町内会に報告するものとする。
第11 維持管理運営費
会館の維持管理及び委員会の運営に要する費用は、会館使用料、各町内会からの負担
金及びその他雑収入をもって充てる。
第12
簿冊等の備え
1 委員会には、収支等を明確にしておくため、次の簿冊等を備え付けることとする。
(1)議事録
(2)出納簿
(3)領収書綴り
(4)会館使用申込書綴り
(5)備品台帳
(6)その他、必要とされる帳簿類
2
前項に規定する簿冊等の備えは、5年間とする。
第13
会計年度
会計年度は、毎年4月1日より翌年3月31日までとする。
第14
1
2
予算、決算
委員長は、会計年度の予算書を作成し、委員会に提出するものとする。
会計担当は、会計年度の決算書を作成し、監査を受けた後委員会に提出するものと
する。
3
予算書及び決算書は、各町内会の承認を得るものとする。
第15
本規定の改廃
本規定の改廃は、委員会で議決の上、各町内会の承認を得るものとする。
第16
その他
- 39 -
この規定に定められていない事項は、委員会で協議決定し、各町内会の承認を得るも
のとする。
附
則
この規定は、○○○○年○月○○日から施行する。
- 40 -
集会施設整備のためのガイドブック
発
行
者
町 田 市
〒194-8520
町田市森野2-2-22
TEL
制作編集
042-722-3111(代)
町田市市民部市民協働推進課
〒194-8520
町田市森野 2-2-22
TEL
編集協力
市庁舎 2F
042-724-4358・4362
特定非営利活動法人
〒194-0013
顧問建築家機構
町田市原町田 4-9-16
TEL
発
印
行
042-723-6866
日
2015 年5月
刷
庁内印刷
刊行物番号
15-7
この冊子は、500 部作成し、1部あたりの単価は 437 円です(職員人件費を含みます)。
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