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路上喫煙を防止する条例案の骨子に対する意見について
~意見募集(パブリックコメント)の実施結果~
奈良市 企画部 環境保全課
路上喫煙を防止する条例案の骨子について~(仮称)奈良市路上喫煙防止に関する条例~
意見募集(パブリックコメント)の実施結果
奈良市では、「
(仮称)奈良市路上喫煙防止に関する条例」を策定するにあたり、その骨
子について、意見募集(パブリックコメント)を実施しました。
その結果、多数の方から条例の内容や路上喫煙対策について、参考となる貴重なご意見
をいただくことが出来ました。
このたび、お寄せいただきましたご意見の要旨と奈良市の考え方につきまして、次のと
おり皆様にお知らせいたします。
1 意見募集の要項
○ 募集期間
平成20年3月10日(月)から平成20年4月9日(水)まで
○ 資料の配付場所
奈良市役所 企画部環境保全課
市長公室情報公開課
奈良市ホームページに掲載
○ 応募方法
環境保全課へ送付、FAX、電子メール、持参
2 集計結果
○ 意見の提出者数
21通
○ 意見内容の分類後の件数 54件
1
○ 意見を寄せられた方の属性
年齢構成
19歳未満
0人
20歳代
0人
30歳代
1人
40歳代
4人
50歳代
7人
60歳代
4人
70歳以上
3人
不明
2人
合計
21人
市内在住・勤務者
11人
それ以外
9人
不明
1人
○ 意見について
分野ごとの意見数
(1)目的
6件
(2)対象となる行為
10件
(3)対象者
1件
(4)
「
(仮称)路上喫煙禁止地域」の指定
8件
(5)地域を指定する場合はその範囲
7件
(6)罰則の適用について
8件
(7)その他
14件
合計
54件
2
○ ご意見の要旨及び市の考え方
(1)目的
健康への影響について
ご意見の要旨
市の考え方
歩きたばこや路上喫煙の煙で被害と怒りを訴え
る人が多いので、健康被害の防止を明文化してほ
しい。
条例(案)の骨子の趣旨は、「たばこの吸い殻の
ポイ捨て及び他人の身体に危険を及ぼすおそれの
ある路上喫煙を防止することにより、国際文化観光
都市としての美観の形成を図るとともに、安全で快
適な生活環境を確保すること」と考えております。
受動喫煙等の健康被害の防止につきましては、
「健康増進法」に基づき取り組みを行っていること
から、本条例の目的に含めることは考えておりませ
ん。
しかしながら、路上喫煙を規制することにより、
間接的にその煙による健康被害の防止の相乗効果
が期待できるものと考えています。
3
(1)目的
ポイ捨て行為の規制のあり方について
ご意見の要旨
「たばこのポイ捨てが多く、他のポイ捨てを誘
因」と記しているが因果関係ははっきりしている
のか。単に見た目の量の問題だけで恣意的に推定
することは、行政マンとして必要な客観性に欠け
ている。条例そのものが、たばこ・喫煙者はよく
ない存在であるという前提で立案されているの
ではないかという疑念を呼ぶ。
たばこだけでなく、ほかのゴミや犬のフン、自
転車のマナーも規制すべき。喫煙者だけを対象に
した条例には反対である。路上喫煙はマナーの問
題であるので、それを条例で取りしまるのはいか
がなものか。
他のごみ同様、路上喫煙やたばこのポイ捨ても
マナーの問題である。マナーの問題を条例で規制
するのはいかがなものか。
ポイ捨てや路上喫煙は、マナーの問題として気
をつけなければならない
国際文化観光都市としての美観の形成を図る上
の一つとして、公共の場所での喫煙行為は避ける
べきことであり、そのために条例を制定すること
は反対ではない。
市の考え方
ポイ捨て行為の規制に関しては、
「軽犯罪法」「廃
棄物処理法」「道路法」等において規定があります。
また、本市においては、平成7年に「奈良市ポイ
捨て防止に関する条例」を施行し、国際文化観光都
市としての美観の形成に資することを定めるとと
もに、地域を定めてポイ捨てを禁止し、その違反者
に対しては、命令の後、従わない者には罰則を適用
することとしています。
しかしながら、全国的に見ても、ポイ捨て行為に
関しては、違反者の発見や摘発が難しいこともあっ
て、違反者に罰則などを科したりする実例は限られ
ているのが実情です。
一方、市民意識調査によると、路上喫煙によって
「吸い殻の散乱が見苦しい」と不快な思いや被害を
受けたと答えた方が全体の約8割となり、最も多い
という結果が得られています。
このような状況からも、まちで見かける散乱ごみ
は、たばこの吸殻が目立ち、その原因のほとんどが
路上喫煙によるものと考えられますので、路上喫煙
防止に向けた、マナーやモラルの向上の取組みは、
結果的に、まちの美観の保持に効果があるものと考
えています。
また、「条例(案)の骨子」の趣旨は、条例によ
り、道路や公園など公共の場所でのたばこの吸い殻
のポイ捨て及び他人の身体に危険を及ぼすおそれ
のある路上喫煙を規制し、一定のルールを守って喫
煙することを促そうとするものです。
路上喫煙の問題は、基本的にはマナーやモラルの
問題ですので、公共の場所でのたばこの吸い殻のポ
イ捨て及び他人の身体、特に子どもに対する危険
(たばこの火によるやけど等)を及ぼすおそれのあ
る路上喫煙はしないように、喫煙者自ら努めていた
だくことが重要であると考えています。
しかし、本市における路上喫煙の現状を見た場合、
喫煙者にマナーの向上を訴えるだけでは、事態の改
善は難しい状況にあると考えています。
そのため、本市では、今後の施策の中心となるべ
き条例を制定し、市民、観光客等、事業者及び行政
の責務を明確にすることにより、互いに協力しなが
ら、路上喫煙マナーのより一層の向上に向けた取り
組みを進めたいと考えています。
この度の条例化を、喫煙マナーやモラル意識のよ
り一層の向上を促す契機にするとともに、国際文化
観光都市としての美観の形成に役立てていければ
と考えています。
4
(2)対象とする行為
立ち止まっての喫煙、携帯灰皿を使用した喫煙について
ご意見の要旨
市の考え方
携帯灰皿を使用した喫煙は OK にしてほしい。
ポイントとなる場所に喫煙場所はきちんと確保
してほしい。
立ち止まったり、座ったりしての携帯灰皿を使
った喫煙は認めてほしい。
ベンチに座って携帯灰皿を利用しての喫煙は許
可してほしい。条例にも記してほしい。
携帯灰皿を利用しての喫煙までも規制の対象に
するのは絶対反対
携帯灰皿を利用している姿勢は、マナー遵守の
啓蒙の一環でもあり、この姿が全てのポイ捨ての
抑制に繋がる行為とも思っている。マナーの浸透
無ければ、街の美化は実現しない。携帯灰皿の利
用はなんとしても認めてほしい。
携帯灰皿を使った喫煙は認めてほしい。周辺道
路や公園内に灰皿を設置してほしい。
携帯灰皿を使った喫煙は認めてほしい。
立ち止まって携帯灰皿を使用する喫煙は許され
ると思う。
道路や公園といった不特定多数の人々が通行し、
集まる公共の場所での喫煙は、喫煙者が注意を払っ
ているつもりでも、すれ違いざまに身体や衣服など
にたばこの火が当たることが避けられない場合が
あります。
また、まちに散乱しているごみは、たばこの吸殻
が目立ち、そのほとんどが路上喫煙によるものと考
えられます。
「条例(案)の骨子」の趣旨は、条例により、道
路や公園など公共の場所でのたばこの吸い殻のポ
イ捨て及び他人の身体に危険を及ぼすおそれのあ
る路上喫煙を規制し、一定のルールを守って喫煙す
ることを促そうとするものです。
したがいまして、喫煙そのものを否定するもので
はありませんが、歩行中であるか、立ち止まってい
るかどうか、また携帯灰皿の使用の是非が問題では
なく、他人の身体に危険を及ぼすおそれのある喫煙
であるかどうかが問題であり、そういった喫煙をし
ないように努めることが重要であると考えていま
す。
また、条例では、路上喫煙禁止地域内において指
定した喫煙することのできる場所での喫煙は規制
の対象外とする予定ですので、これらの場所での喫
煙を促していきたいと考えています。
迷惑をかけない所でベンチに座っての喫煙、携
帯灰皿を使った喫煙まで対象にするのはおかし
い。
禁止地域以外は携帯灰皿利用の喫煙は認めてほ
しい。
5
(3)対象者
対象者について
ご意見の要旨
市の考え方
観光客等には、十分な周知期間、指導期間を設
けてから実施してほしい。
条例制定後、十分な周知期間を設け、市民、観光
客等の皆様に本条例の趣旨や目的、路上喫煙禁止地
域及び罰則(過料)等を周知徹底して参ります。
(4)
「
(仮称)路上喫煙禁止地域」の指定
喫煙場所の設置について
ご意見の要旨
市の考え方
禁止地域内に灰皿の設置を許可しないでほし
い。路上喫煙が公認されると未成年者の喫煙を助
長するので市内全域に公設の灰皿を設置しない
でほしい。
努力義務とは言いながらも、奈良市内では灰皿
が設置されていない場所では、一切喫煙してはな
らないと定めるように伺える。禁止地域を指定す
るなら、地域内や公園、その周辺に一定間隔で灰
皿を設置するつもりなのか。
地域指定に併せて灰皿設置場所を決め、十分に
周知してほしい。
一定間隔に灰皿を設置して、事前に周知してほ
しい。
地域の周辺道路や公園に灰皿を設置してほし
い。
「条例(案)の骨子」の趣旨は、喫煙そのものを否
定するものではなく、公共の場所でのたばこの吸い
殻のポイ捨て及び、他人の身体に危険を及ぼすおそ
れのある路上喫煙を規制し、一定のルールを守って
喫煙することを促そうとするものです。
したがいまして、指定した喫煙場所での喫煙を促
すことによりマナー向上が図られるものと考えて
います。
路上喫煙禁止地域内に指定した喫煙することの
できる場所での喫煙は規制の対象外とする予定で
すので、これらの場所での喫煙を促していきたいと
考えています。
地域の要所に灰皿を設置してほしい。
駅前は喫煙場所を増設してほしい。
禁煙場所を決めるのなら、観光客のために、地
域内には喫煙場所を設ける。
6
(5)地域を指定する場合はその範囲
路上喫煙禁止地域について
ご意見の要旨
道路(駅から住宅地までの歩道・通学路)
公共施設(煙が漏れない囲まれたスペースを喫煙
コーナーとして設け、そこ以外での喫煙禁止)
集合住宅のベランダ
人の集散著しい餅飯殿通り、三条通り、東大寺
周辺に絞ってほしい。
駅前商店街だけに限定でお願いします。
奈良市全域(路上、田、畑、畦道等も含める)
本当に人ごみの多い地域に限定してほしい。
人の集散の多いエリアに絞るべき。
市の考え方
路上喫煙の問題は、基本的にマナーやモラルの問
題であり、過料徴収などの罰則をともなう「路上喫
煙禁止地域」の指定については、本市としてはでき
る限り一部の地域に限定するべきだと考えていま
す。
また、それ以外の地域は、公共の場所でのたばこ
の吸い殻のポイ捨て及び、他人の身体に危険を及ぼ
すおそれのある路上喫煙をしないように努める地
域とし、一定のルールを守って喫煙するよう促すも
のです。
「路上喫煙禁止地域」の選定にあたっては、国際文
化観光都市としての玄関口ならびにシンボリック
な場所、地域であることや、一般的な抑止効果とい
った要素も勘案して、総合的に判断する必要がある
と考えています。
唐招提寺、薬師寺周辺。
7
(6)罰則の適用について
過料について
ご意見の要旨
市の考え方
半年間ほど禁止地域の周知徹底、マナー啓蒙を
図り、状況を見極めて過料を判断してほしい。奈
良がきらいにならない都市づくりを考えてほし
い。
マナーを守らない者には高い罰金で厳しく取
り締まってほしい
罰金制はやめてください。
マナー違反に過料を科す条例には断固反対。
過料には絶対に反対する。観光に来て、知らず
に喫煙し、いきなり過料では、奈良に訪れた和や
かな気分はすっとんでしまい、二度と奈良には訪
れようとはしないだろう。
マナー向上の啓発運動を推進すべきで、罰則は
反対。
過料を科すことは喫煙の自由を奪う。観光地奈
良への足も遠のくと思われる。
路上喫煙の問題については、基本的にマナーやモ
ラルの問題ですが、本市における現状を勘案する
と、個人にマナー向上を訴えるだけでは、公共の場
所でのたばこの吸い殻のポイ捨て及び他人の身体、
特に子どもに対する危険(たばこの火によるやけど
等)を及ぼすおそれのある路上喫煙を防止するには
不十分であると考えております。
そのため、地方自治法において可能な範囲で、条
例の違反者に対し罰則(過料)を科すことにより、
条例の実効性を確保したいと考えています。また、
実際の違反者への罰則の適用は適正かつ公平に実
施する必要があると考えています。
本市としては、罰則(過料)は、違反者の摘発や
徴収実績を上げることを目的とするのではなく、実
際に、他人に迷惑や被害を与えるおそれのある喫煙
を防止することとともに、違反者に条例の趣旨・目
的を理解していただくための契機となるものと考
えています。
本条例制定後、十分な周知期間を設け、市民、観
光客等の皆様に本条例の趣旨や目的、路上喫煙禁止
地域及び罰則(過料)等を周知徹底して参ります。
過料額について
ご意見の要旨
市の考え方
5,000円(1,000円ではインパクトに
欠ける)
過料額については、実施面での簡便さ(支払いの
簡便さ、トラブルの防止)や他都市の事例等を踏ま
え、
「1,000円」としたいと考えています。
8
(7)その他
ご意見の要旨
子どもの安心・安全、外国からのお客さんも来
られることが多いことへの配慮、遷都1300年
事業に向けて、条例案を実施してほしい。
道路だけでなく、住環境も指定してほしい。
用水路、他人の所有する田畑及び他家敷地内に
吸殻等を投げ捨てることを含めてほしい。吸殻等
には、空き缶や袋等に入れた物も含めてほしい。
市の考え方
路上喫煙は、たばこを持つ手が子どもの顔の高さ
にくることがあり、たばこの火によるやけど等、非
常に危険な要素を含んでおります。このような危険
を防ぐことはもとより、平城遷都1300年記念事
業に向けての「文化観光集客都市づくり」の中で、
「おもてなしの心の醸成」のひとつとして、路上喫
煙を防止する条例の策定を考えています。この度の
条例化を、喫煙マナーやモラル意識のより一層の向
上を促す契機にするとともに、国際文化観光都市と
しての美観の形成に役立てていければと考えてお
ります。
本条例で規制の対象としている場所は、屋外の道
路や公園といった不特定多数の人々が通行し、集ま
る公共の場所です。ポイ捨て行為の規制に関して
は、「軽犯罪法」「廃棄物処理法」「道路法」等にお
いて規定があります。
本市においては、平成7年に「奈良市ポイ捨て防
止に関する条例」を施行し、美化促進重点地域を定
め、国際文化観光都市としての美観の形成に資する
ことを定めています。
「奈良市ポイ捨て防止に関する条例」と今回策定
する「奈良市路上喫煙防止に関する条例」を併せて、
喫煙マナーやモラル意識のより一層の向上を促す
契機にするとともに、たばこの吸い殻だけでなく他
のごみのポイ捨ての防止の推進、国際文化観光都市
としての美観の形成に役立てていければと考えて
います。
条例では、市民だけでなく観光客も規制対象に
していながら意見募集者をなぜ市内在住者、勤務
者に限定したのか。奈良市には「たばこは迷惑だ。
規制をしろ」との投書が寄せられていることと存
じますが、マナーを守っている喫煙者との調和点
を見つけていただき、喫煙者も納得できる条例の
策定をお願いいたします。
意見の応募者条件をなぜ限定したのか。多くの
観光客があつまるところなのだから、もっと広く
意見を受け付けることが必要であると思う。特に
観光客にも意見を聞くのが当然だと思う。自然あ
ふれるところでの一服はこの上ない至福のひと
時であり、これを制限されるなら、他の観光地に
変えようと考えざるを得ないと思っている。
今回の意見募集に際し、市内在住者、勤務者だけ
でなく、奈良市をよく訪れる観光客の方々からも意
見をいただきました。これらの意見についても、条
例策定の参考とし、路上喫煙対策にできる限り活か
していきたいと考えております。
国際文化観光都市であるのに、パブリックコメ
ント応募条件をなぜ市内在住者、勤務者に絞った
のか。奈良公園・平城宮跡には一定間隔で灰皿を
設置してほしい。
意見応募者を奈良在住、勤務者に限定している
のはおかしい。もっと多くの人の意見を聞くべき
だと思う。
9
(7)その他
ご意見の要旨
灰皿設置の経費にはたばこ税を充ててほしい。
歴史ある古都奈良の街でこのような「市民や観
光客を罰則条例で縛る」街づくりをされると「虚
しく、寂しく、そして悲しく」なる。非常に残念
な思いである。ぜひとも条例の再検討(廃案)を
お願いする。
たばこ税で灰皿設置やメンテナンス、マナー啓
蒙活動を行ってほしい。
市の考え方
市たばこ税は、いわゆる目的税(使いみちが決め
られた、特定の経費にあてられる税金)ではなく、
普通税(使いみちを特定しないで、一般経費にあて
られる税金)であり、広く様々な事業に使われる一
般的な財源ですので、路上喫煙対策に限定して使わ
れる税金ではありません。
喫煙者のモラル向上にたばこ税を有効に使っ
てほしい。罰金を取るなら、奈良はたばこ税を廃
止するぐらいの心得でマナーの向上に向けて行
動してほしい。
この条例案は間接的かつ心理的に「たばこ経営
に対する圧迫」と感じる。サバイバル時代に厳し
い経営を迫られているたばこ小売店に追い打ち
をかけるような施策はくれぐれも自重を促した
い。たばこ税を徴収している以上、小売業者にも
血の通った暖かい施策を期待する。
喫煙場所を増やした方が路上喫煙が減ると思
う。ボックス型の完全個室にした排煙処理可能な
喫煙場所を設置してほしい。
分煙の町奈良として確立して、他府県にない観
光しやすい誰でも行きやすい街にするチャンス
でもある。ついでに奈良でタバコを買ってもらっ
て税金収入を増やそう。
路上喫煙に罰則を設けるなら、歩きながらジュ
ースを飲んでいる人がその反動でジュースを他
人の服にかけてしまったりすることや、狭い車中
での携帯電話にも罰則を設けるべき。
「条例(案)の骨子」の趣旨は、喫煙そのものを否
定するものではなく、公共の場所でのたばこの吸い
殻のポイ捨て及び、他人の身体に危険を及ぼすおそ
れのある路上喫煙を規制し、一定のルールを守って
喫煙することを促そうとするものですので、喫煙の
自由や嗜好を否定したり、一律に禁止したりするも
のではありません。
本市では、路上喫煙防止に関する条例を制定し、
市民、観光客等、事業者及び行政が互いに協力しな
がら、路上喫煙マナーのより一層の向上に向けた取
り組みを進めてまいりたいと考えています。よろし
くご理解、ご協力をお願い致します。
喫煙場所は、通行の阻害要因になったり、他人の
身体に危険を及ぼすおそれのある場所を避けて指
定することが必要です。
また、特に「路上喫煙禁止地域」においては、罰
則が適用されるため、規制の対象外である喫煙場所
をより明確にする必要がありますので、それらの点
について、道路や敷地の管理者、地域の皆様などと
十分協議をした上で判断する必要があると考えて
います。
本市としては、本条例を喫煙マナーやモラル意識
のより一層の向上を促す契機にし、国際文化観光都
市としての美観の形成に役立てていくことを通し
て、日常生活に関する種々のマナーの向上に繋げて
いければと考えています。
10
(7)その他
ご意見の要旨
市の考え方
他の自治体がやるから奈良市もやろう、横並び
でしようという考え方には反対。
市民意識調査によると、路上喫煙によって「吸い
殻の散乱が見苦しい」と不快な思いや被害を受けた
と答えた方が全体の約8割となり、最も多いという
結果が得られています。
このような状況から、まちで見かける散乱ごみ
は、たばこの吸い殻が目立ち、その原因のほとんど
が路上喫煙によるものと考えられますので、路上喫
煙防止に向けた、マナーやモラルの向上の取組み
は、結果的に、まちの美観の保持に効果があるもの
と考えています。
そこで、本市としても本条例を通して、路上喫煙
防止に取り組んでいきたく考えています。
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