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ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉

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ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉
■次回展覧会のお知らせ
TTM Press Release, October 2015 vol.1
TTM Press Release, October 2015 vol.1
■開催概要
「植物学に対する私の愛をわかっていただければ、私の作品についてもっと多くをわかっていただけると思います」
―美術評論家エミール・ハノーヴァーに宛てたガレの書簡より
ヨーロッパの19世紀末を彩る装飾様式「アール・ヌーヴォー」。その立役者の一人であるエミール・ガレ(18461904)は、花や昆虫など自然をモチーフとした作風で知られ、陶芸・ガラス・木工家具の3分野で活躍し、
1889年と1900年のパリ万国博覧会でグランプリの栄誉に輝いたアーティストでした。彼は、自然の描写を通して
抽象的な概念を表現することで、ガラスや木工家具を単なる装飾ではなく、哲学的な世界観を表す芸術作品へ
と昇華させたのです。
その背景にあったのは、植物学への情熱でした。彼は専属の庭師を雇い2,500~3,000種の植物を育てていた
広大な庭や、豊かな自然の中で、つぶさに植物を観察し、種の進化やライフサイクルに強い関心を寄せていました。
本展では、「もっとよく植物を観察せよ!」というガレの気迫が伝わってくるようなデザイン画(オルセー美術館所
蔵)とともに、植物に魅せられた一人の男が植物の生命や象徴性、生命について追究した表現として、ガレの作
品を取り上げ紹介します。
展覧会タイトル:ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉
英文タイトル:Emile Galle-Nature & Symbol
会期:2016年1月16日(土)–4月10日(日)
会場:東京都庭園美術館(本館・新館)
休館日:第2・第4水曜日(1/27,2/10, 2/24, 3/9, 3/23)
開館時間:10:00–18:00(入館は閉館の30分前まで。)
観覧料:
一般:1,100(880)円
大学生(専修・各種専門学校含む):880(700)円
中・高校生・65歳以上:550(440)円
( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。
小学生以下および都内在住在学の中学生は無料。
身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者一
名は無料。
教育活動として教師が引率する都内の小中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)。
第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料。
前売り券e+(イープラス)にてオンライン販売いたします。 http://eplus.jp
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、東京新聞
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、公益財団法人日仏会館、日本ガラス工芸学会
特別協力:公益財団法人北澤美術館 、オルセー美術館
協力:エールスランス航空/KLMオランダ航空
年間協賛:戸田建設株式会社
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TTM Press Release, October 2015 vol.1
■展覧会の見どころ
ガラス作品とデザイン画、100年ぶりの邂逅
本展では、ガレの遺族の手を経て現在パリのオルセー美術
館が所蔵する、ガレのデザイン画が展示されます。水彩のデ
ザイン画は、展示することが許される期間が短いため、オル
セー美術館でも滅多に展示されないものです。
デザイン画があっても、それが実作と一致することはきわめて
稀なことですが、今回は北澤美術館が行った調査により、
実作と一致するデザイン画をご紹介します。
コレクターの手を経て今は日本にあるガラス作品と、オル
セー美術館に眠るデザイン画の、100年ぶりの邂逅です。
自然光のなかで見るガラス作品
ガレのガラス作品は、どの方向から光が射してくるかによって、色や見え方が全く違います。そのため展示をするの
は非常に難しく、中に電球を入れたり、ライトボックスの上に載せたりしている美術館やギャラリーもあります。
しかしガレの生きた時代にはそういったものはありませんでした。アトリエの中でガラス越しに入ってくる自然光と手
元の灯りで、作品を見ていたはずです。本館(旧朝香宮邸)での展示については、できるだけ自然光で見るガ
ラス作品の美しさを堪能していただきたいと考えています。低い位置から差し込む午前中の光、室内に濃い影を
作る昼の光、オレンジ色を帯びた夕方の光。刻々と表情を変えるガラス作品をお楽しみください。
「植物マニア」としてのガレ
タイトルにあるとおり、ガレは広大な庭でたくさんの植物を育て
ていました。その作品には、植物への愛や好奇心、そして畏敬
の念が表れています。植物を緻密に描写する博物画とは全く
異なるアプローチですが、ガラスの器自体の形を球根の形や
花弁の形にするなどの奇抜なアイディアも、その植物のことをよ
く知っていなければ生まれてこないでしょう。
ガレにはジャポニスムの影響の強い作品や、海洋生物を描い
た作品なども数多くありますが、本展ではガレが幼少期から愛
してやまなかった植物への熱い思いが伝わってくる作品を集め
ています。
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■関連イベント
今後も新しいプログラムが決定次第、情報をアップしていきます。
1.講演会「ガレの庭 自然と象徴」
日時:2月6日(土) 14:00-16:00
講師:池田まゆみ(本展監修者・北澤美術館研究企画員)
会場:新館ギャラリー2 入館者対象・無料・事前申込不要
2.ラーニング・プログラム「あーととあそぶにわ」
展覧会ごとに行っているファミリー向けのプログラム。「ガレの庭」展に関連した内容で、お庭で一緒
に遊びます。
日時:3月11日(金)、3月12日(土)、3月27日(日)各日12:00-15:00
3.シルバーデー・レクチャー「ミュージアムに行きましょう 高齢社会におけるミュージアム」
日時:2月17日(水)、3月16日(水)11:30-/15:00- 各回30分程度
講師:八巻香澄(当館 ラーニング・プログラム担当)
会場:新館ギャラリー2 入館者対象・無料・事前申込不要
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■広報用画像
下記のほか各種広報用画像をご用意しています。高解像度データダウンロード専用URLをご案内いたしますので、ご希望の方は
[email protected]までご連絡願います。
※ご使用時の注意とお願い
・写真使用の際はキャプション・クレジットの掲載を必ずお願いいたします。
・トリミング、文字載せは原則不可。二次使用は禁止いたします。
・使用の際は事実確認のため、記事校正を必ずさせていただきます。
・掲載紙又は、掲載記事を担当者までお送り願います。
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1.脚付杯 ひなげし
被せガラス、マルケットリー、手彫り、脚台熔着
1900年(1900年パリ万国博覧会出品作) 北澤美術館蔵
2.デザイン画「脚付杯 ひなげし」
紙に鉛筆、水彩 1900年頃 オルセー美術館蔵
©RMN-Grand Palais (musée d‘Orsay) / Hervé Lewandowski /
distributed by AMF
3.花瓶 茄子
黄斑入りガラス、マルケットリー、頸部熔着、手彫り
1900年(1900年パリ万国博覧会出品モデル) 北澤美術館蔵
4.花瓶 松
被せガラス、アプリカッション、手彫り、マルケットリー、本体と台部を
熔着、パチネ 1903年頃 北澤美術館蔵
5.ひとよ茸文花瓶
被せガラス、サリッシュール、マルケットリー・アンテルカレール、ア
プリカッション、石英粉挿入、手彫り 1900-1904年 北澤美術館蔵
6.蘭文八角扁壷「親愛」(カトレア)
被せガラス、サリッシュール、アプリカッション、手彫り
年記1900年(1900年パリ万国博覧会出品モデル) 北澤美術館蔵
7.蜻蛉文受皿
スモーク・ガラス、エナメル彩、金彩、金属箔挿入
1878ー1889年 北澤美術館蔵
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会場情報
東京都庭園美術館|東京都港区白金台5–21–9
[目黒駅]JR 山手線東口/東急目黒線正面口より徒歩7 分
[白金台駅]都営三田線/東京メトロ南北線1 番出口より徒歩6 分
TEL. 03-3443-0201 FAX. 03-3443-3228
www.teien-art-museum.ne.jp
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お問い合わせ先
東京都庭園美術館 広報担当:板谷、浜崎
TEL. 03-3443-0201
Mail. [email protected]
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