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取組の背景 実現したサービス 身延町(山梨県):1.町営バス 2.乗合タクシー

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取組の背景 実現したサービス 身延町(山梨県):1.町営バス 2.乗合タクシー
1.町有バス/2.町営バス(身延町)
:スクールバス・病院患者輸送バス・廃止代替バスを整理再編した町有バス・町営バスの運行
身延町(山梨県):1.町営バス 2.乗合タクシー
廃止代替バスを整理再編した町営バス・乗合タクシーの運行
人口
面積
人口
13,218
人
302.00
㎢
43.77
人/㎢
密度
モード
法令
運営
町営バス
乗合タクシー
1. 道路運送法
第 79 条
2. 道 路 運 送 法
第4条
身延町
主体
取組の背景
地域と交通の状況
・
・
【交通不便地域の存在】【生活交通の確保】
身延町は山梨県の峡南部に位置する山間の町である。平成 16 年 9 月に、下部町と中富町、身延町が合併
し、(新)身延町となった。身延町では過疎が進んでおり、県内でも高齢化率の高い町となっている。町の南北
を貫く国道を走る路線バスと JR 身延線の近隣地区以外、特に山間地域においては高齢者等交通弱者の活動
範囲を広げるような交通システムの構築が求められる状況にあった。
路線バスではカバーできない集落もたくさんあり、さらに小回りの効く公共交通手段が求められていた。
活用メニュー(制度・協議会等)
【自治体独自協議会】【都道府県の補助(バス)】
・ 町営バス:主に国道区間を中心に運行していた民間事業者の路線バスについても、廃止代替路線を引き継ぐ
形で再編し、平成 6 年度からは町の有償バスとして運行を開始した。現在、県から町営バス 3 路線中 2 路線に
対し、市町村自主運営バス運行補助金の交付を受けている。
・ 交通空白地帯の解消を図ることを目的とし、身延町地域公共交通活性化協議会を立ち上げ、「みのぶ乗合タ
クシー事業」を平成 20 年度から開始した。現在、町内を 3 つの区域にわけ、車両 5 台で運行しており、運行事
業所は地域公共交通確保維持改善事業費補助金の交付を受けている。
実現したサービス
サービス内容
【定時運行型交通】【ダイヤの工夫】【ルートの工夫】【運賃の工夫】
・
町営バス
駅・病院・公共施設等と集落を結ぶ形で 3 路線が運行されている。主に町民の日常生活を想定した路線
となっている。
運賃は一律 200 円とした。旧路線バスよりも安い運賃を導入することともに、運賃設定のパターンをなく
すことで、お年寄り等の支払時の手間を省くことを考慮した設定となっている。
町営バスは、地元事業者へ運行業務委託するとともに、一部の路線では町の臨時職員による運行業務
も行われている。
・
みのぶ乗合タクシー
一部の山間部を除く町内エリア全域を 3 つの区域に分けて、車両 5 台でカバーしている。主に高齢者を
中心とした交通弱者の日常生活を想定した運行体制となっており、幹線バスへの接続や、病院やスー
パーを各運行エリア内に含めるなどの設計をしている。
運賃は町営バスよりも利便性が高いことから一律 300 円とした。
地元タクシー会社 3 社に運行業務委託をするとともに、予約センターの運営を身延町商工会に委託して
いる。
34 身延町
効果と負担
効果
【生活移動手段の確保】【高齢者外出機会増】
・ 町営バスは 3 路線計で年間約 2 万 3 千人の利用者がある。(平成 25 年度実績)
・ 町営バスの運行により、お年寄り同士の会話などコミュニティの創出に加え、高齢者の外出機会の増加、山間
地域における落石等の早期発見による道路管理面での貢献などの効果もある。
・ 乗合タクシーは 4 路線計で年間 1 万 6 千人の利用者がある。(平成 25 年度実績)
・ 乗合タクシーの運行により、路線バスでは今までカバー出来ていなかった集落に住む町民の足の確保を実現
した。
負担
【市町村負担】【都道府県負担】
・ 町営バス:運行経費は、3 路線計で年間約 2,000 万円となっている。県からの補助金が約 250 万円交付されて
いる。(いずれも平成 25 年度実績)
・ 乗合タクシー:運行経費は、4 路線計で年間約 3,000 万円となっている。国からの補助金が運行事業者に(合
計約 960 万円) 交付されている。(いずれも平成 25 年度実績)
プロセスと調整
体制構築までの既存資源の有効活用
・
【プロセス:体制構築】
乗合タクシー:地元のタクシー会社に運行事業委託をすることで、運行体制を実現することが出来た。
町内全域の運行システムの見直し
【フォローアップ:運行システムの見直し】
身延町では、そもそもバス停まで歩くのが困難な住民等から、バスが運行されている路線以遠の地域まで運行
区域を延伸するよう要望が寄せられている。町の財政負担や、該当地域の地形・道路状況等も勘案した結果、
町営バスの整理再編も含めた方向で町内全域の運行システムの見直しが進められている。
平成 23 年から本格運行となった乗合タクシーと、既存の町営バスやその他交通機関を組み合わせる形で運行
システムの見直しを今後も図っていく。
・
・
創意工夫・知見・教訓
町内のバス路線再編による効率的な運行サービス
・
【創意工夫:運営の工夫】
町営バスおよび代替バスを整理再編し、乗合タクシーを導入したことで、予算を抑えながら利便性の向上を図
ることに繋げている。
住民の利便性向上
【知見:利用者利便の追及】
・ 町営バス:従来の路線バス運賃よりも安く設定しなければ町で運営を始める意味が無いという判断から、安い運
賃に設定した。また、乗合タクシーの導入により、公共交通がカバーするエリアの拡大を実現した。
運行方式の再検討
【教訓:連携強化の必要性】
・ 町内環境の変化に対応する形で、バスおよび乗合タクシーの運行方式の検討を常に行っていく。
連絡先、参考 URL 等
連絡先:身延町政策室 電話 0556-42-4801
参考 URL:
身延町くらしのダイヤルホームページ(町内路線バス等問合せ先)http://www.town.minobu.lg.jp/kurashi/dial.php
身延町町営バス設置条例 http://www.town.minobu.lg.jp/chosei/reiki/act/topic/topic110000045.htm
身延町地域公共交通会議設置要綱 http://www.town.minobu.lg.jp/chosei/reiki/act/frame/frame110000634.htm
身延町
資料編
図.身延町公共交通路線図
出典:身延町資料
身延町
資料編
図.町営バス時刻表(中富南線)
出典:身延町資料
34 身延町
資料編
図.町営バス時刻表(新早川橋~鰍沢線)
出典:身延町資料
34 身延町
資料編
図.町営バス時刻表(古関~甲斐岩間線)
出典:身延町資料
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