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動物寄生病態学
人間生物学系 動物寄生病態学 Medical Parasitology ■教員名 氏名 松岡 裕之 吉田 栄人 職名 教 授 講 師 研究内容キーワード 寄生虫形態学、寄生虫症治療、遺伝子組換え原虫作成 組み換え蛋白生産、遺伝子組換え蚊作成 ■教育目標 人間の進化と共に変遷してきた真核生物寄生の現象を、 その病態を中心に理解・解析し、 疾病の成因の解明、診断・治療・予防法の開発に関する基礎的・実地的研究を行う。研究 領域は真核寄生生物の生物学、分子生物学から宿主との免疫反応、病理学、生理・生化学 に加え、治療に関連した薬理学、予防にまでつながる疫学も抱含される。 ■到達目標 ①寄生虫・媒介動物・宿主の関係を、症例や実験動物あるいは文献を通じて体験・理解す る。 ②寄生虫の形態や生活様式を理解し、寄生虫症の診断法や治療法について精通する。 ③形態の観察、蛋白の分析、遺伝子の読み取り・比較等を通じて、寄生現象のメカニズム について新たな知見を得る。 ④先人の研究業績を学び、自ら研究して得た知見を加えて学術論文を書き上げる。 ■評価方法 筆記試験により、寄生虫症の診断や治療に関する知識を評価する。定期的にミーティン グをおこない、実験方法が習得されているか、結果が適切に出され妥当な考察がなされて いるか点検する。抄読会を通じて新しい知識の獲得状況を把握する。学会発表・論文作成 を通じて、知識の運用や表現が適切におこなわれているかを評価する。 ■教科書・参考書 ①吉田幸雄・有薗直樹 著:図説人体寄生虫学 第7版 南山堂 2006 年 ②田辺和裄ほか:マラリア学ラボマニュアル 菜根出版 2000 年 ③Warrell & Gilles: Essential Malariology 4th Arnold Publisher 2002 ■講義・演習・実習の授業内容について (講義)寄生現象の理解を第一とする。多種におよぶ寄生虫・媒介動物についてそれぞれ の生活史を学習する。 (演習)各種寄生虫症の診断が行なえるよう、形態の理解を深める。また免疫診断法は遺 伝子診断法に習熟する。 (実習)研究テーマを絞り、先人の業績の把握、実験手技の習熟に務める。さらに実験を すすめて新たな知見を得る。そこから正しいメカニズムを考察して学術論文を仕 人間生物学系 上げる。雑誌に投稿し編集者やレフェリーとのやりとりを通じ、受理される論文 づくりをおこなう。 ■講義・演習時間割 開講日 時間 担当 場所 第1回 5/8 8:30~9:40 寄生虫学総論 (I) 内容 松岡 医動物学部門 第2回 5/15 8:30~9:40 寄生虫学総論 (II) 松岡 医動物学部門 第3回 5/22 8:30~9:40 寄生虫学総論 (III) 松岡 医動物学部門 第4回 5/29 8:30~9:40 原虫学 (I) 吉田 医動物学部門 第5回 6/5 8:30~9:40 原虫学 (II) 吉田 医動物学部門 第6回 6/12 8:30~9:40 原虫学 (III) 吉田 医動物学部門 第7回 6/19 8:30~9:40 原虫学 (IV) 吉田 医動物学部門 第8回 6/26 8:30~9:40 原虫学 (V) 吉田 医動物学部門 第9回 7/3 8:30~9:40 線虫学 (I) 松岡 医動物学部門 第 10 回 7/4 8:30~9:40 線虫学 (II) 松岡 医動物学部門 第 11 回 7/10 8:30~9:40 線虫学 (III) 松岡 医動物学部門 第 12 回 7/11 8:30~9:40 吸虫学 (I) 松岡 医動物学部門 第 13 回 7/17 8:30~9:40 吸虫学 (II) 松岡 医動物学部門 第 14 回 7/18 8:30~9:40 吸虫学 (III) 松岡 医動物学部門 第 15 回 7/24 8:30~9:40 条虫学 (I) 松岡 医動物学部門 第 16 回 7/25 8:30~9:40 条虫学 (II) 松岡 医動物学部門 第 17 回 7/31 8:30~9:40 条虫学 (III) 松岡 医動物学部門 第 18 回 8/1 8:30~9:40 衛生動物学 (I) 吉田 医動物学部門 第 19 回 8/7 8:30~9:40 衛生動物学 (II) 吉田 医動物学部門 第 20 回 8/8 8:30~9:40 衛生動物学 (III) 吉田 医動物学部門 ■実習時間割 7月1日から8月25日までの7週間のうち火曜日と水曜日の午後(13:00~16:00、計 14回)を実習時間にあてている。これらのうちから必要単位分の時間を選び履修しても らう。 ■照会先 (メール) [email protected] (電 話) 0285-58-7339 ■キャリア・パス (1年目)基礎的研究知識をまず身につける。また知識を得るための方法を身につける基 礎的研究技術を身につける (2年目)応用的研究技術を身につける。学会に参加し同業の研究者と知り合いになる。 (3年目)研究成果について関係学会で発表する。その成果を論文にまとめて投稿する。 (4年目)レフェリーとやりとりしながら、より良い論文づくりの方法を学ぶ。海外の研 究教育機関にポスドクのポストを求めて応募する。 (修了後)海外の研究教育機関に1年以上留学する。