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平成27年度版 対 馬 市 環 境 基 本 計 画 環境レポート・事業計画書

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平成27年度版 対 馬 市 環 境 基 本 計 画 環境レポート・事業計画書
平成27年度版
対 馬 市 環 境 基 本 計 画
環境レポート・事業計画書
目
次
第1部 対馬市環境基本計画の概要
○対 馬市 環 境基 本 計画 につ いて
…… … …… …… …… … …… … …… ……
○プ ロロ ー グ2 0 25 年ま でに 実 現し た い対 馬の 姿
… …… … …… ……
○「 環境 の 島・ 対 馬の つく り方 」 に関 す る基 本的 な考 え 方と 施 策
○2 02 5 年の 対 馬の 全体 イメ ー ジ
1
2
……
5
… …… …… …… … …… … …… ……
6
第 2 部 平成 27 年度環境関連事業及び平成 28 年度事業計画
○「 森」 に 関す る 施策
…… … …… … …… …… …… … …… … …… ……
8
○「 川」 に 関す る 施策
…… … …… … …… …… …… … …… … …… …… 14
○「 里」 に 関す る 施策
…… … …… … …… …… …… … …… … …… …… 15
○「 海」 に 関す る 施策
…… … …… … …… …… …… … …… … …… …… 23
○「 まち 」 に関 す る施 策
…… … …… … …… …… …… … …… … …… …… 27
○「 ひと 」 に関 す る施 策
…… … …… … …… …… …… … …… … …… …… 32
第 3 部 対馬市の環境指標等
○ 気 象の 状 況
…… …… … …… … …… …… …… … …… … …… …… …… … 36
○ 大 気の 状 況・ 水域 の状 況
… … …… …… …… … …… … …… …… …… … 37
○ 人 口及 び 世帯 数・ 産業 分 類別 人 口
…… …… … …… … …… …… …… … 38
○ 農 業の 状 況
…… …… … …… … …… …… …… … …… … …… …… …… … 39
○ 林 業の 状 況
…… …… … …… … …… …… …… … …… … …… …… …… … 40
○ 漁 業の 状 況
…… …… … …… … …… …… …… … …… … …… …… …… … 41
○ イ ノシ シ ・シ カの 捕獲 状 況及 び 被害 額
○ 汚 水処 理 形態 別人 口
…… … …… … …… …… …… … 42
… …… … …… …… …… … …… … …… …… …… … 43
○ ご み排 出 量・ 漂着 ごみ ・ 二酸 化 炭素 排出 量の 状 況
○ 電 力需 要 等の 状況 ・燃 油 価格 の 動向
○ ツ シマ ヤ マネ コ交 通事 故 発生 状 況
○ 自 動車 保 有台 数・ その 他 の指 標
… …… …… …… … 44
… …… … …… … …… …… …… … 45
…… …… … …… … …… …… …… … 46
… …… …… … …… … …… …… …… … 47
第1部
対馬市環境基本計画の概要
●対馬市環境基本計画について
【対馬市環境基本条例
序文】
私たちの島、対馬は、アジア大陸と九州本土との間に位置し、古くは、
ぎしわじんでん
しんりん
きんろく
けい
魏 志倭 人 伝 に「土地 は 山険 しく 、 深林 多く、道 路 は 禽鹿 の 径 の如し 。 良田 無 く 、
してき
海 物を 食 して 自活 し船 に乗 りて南北に市糴 す。」と記述されてい るとお り、島の
厳し い 地 勢 の影響 を受 けな がら も、大陸 との交易 を図り、独自の歴史 や文化 と共
に ツ シ マ ヤ マ ネ コ を は じ め と す る 野 生 動 植 物 を も 現 代 に 引 き 継 い で き た 世 界に
誇れ る 島 であ る 。
しかし、近年の高度経済成長は生活様式の多様化や消費型社会を招くことと
な り、森 林 は荒廃し、地球 規模 で の環境破壊や 資源の枯渇 を引き起こしてお り 、
豊かな自然環境の象徴であるツシマヤマネコをはじめとする野生動植物の減少
や絶 滅 は 生態 系 の悪化 を物語 っている。
今 日 、 島 の原風 景や 地域 の気候や 土壌によっ て形づくら れてきた風土 が残 さ
れ てき た こ とは 、先人 によ るた ゆまぬ努力があった からと 認識し、私 たちは 今
ま で以 上 に 森・ 川・里 ・海 が連環し 環境に配慮 した持続可 能な社会経 済活動 を
推 進す る とと もに 、人 とツ シマ ヤマネ コをはじめとする野生動 植物が 共生で き
る島 づ く りを 目指 し、 市民 の総力を 挙げ、この 恵まれた自然環 境を壊 すこと な
く良 好 な 状態 で 次世 代に引 き継ぐことを決意しここ に対馬市環 境基本 条例を 制
定す る 。
対馬 市は 、 平成 2 5年 4月 に対 馬 市環 境 基本 計画 を策 定 しま し た。 本計 画は 、 環境
の保 全及 び 創造 に 関す る総 合的 か つ計 画 的な 推進 を図 る ため 、「対 馬市 環境 基 本条
例」( 平成 24 年 4月 )に 基づ き 策定 さ れた もの です 。
本計 画で は 、「 自 然環 境」、「生 活 環境 」、「地 球環 境」 及 び「 歴 史文 化」、「景 観 」、 さ
らに は教 育 やコ ミ ュニ ティ など の 環境 を 支え る「 ひと 」 も対 象 とし てい ます 。
計画 書で は 、「 森 」、「 川」、「里 」、「海 」、「ま ち」、「ひ と 」の テ ーマ ごと に、 2 02
5年 に実 現 した い 対馬 の姿 を架 空 の人 物 への イン タビ ュ ー形 式 でま とめ てお り 、イ ン
タビ ュー に ある 各 分野 の姿 の実 現 に向 け て、 対馬 が抱 え る環 境 問題 を解 決し 、 豊か な
環境 を次 世 代へ 引 き継 いで いく た めの 取 り組 みや その 方 向性 を まと めて いま す 。
次ペ ージ か ら2 0 25 年の 架空 の 人物 へ のイ ンタ ビュ ー (概 要 版) と「 環境 の 島・
対馬 のつ く り方 」 に関 する 基本 的 な考 え 方と 施策 、2 0 25 年 の対 馬の イメ ー ジ画 を
掲載 して い ます 。 本編 は、 対馬 市 ホー ム ペー ジで 閲覧 や ダウ ン ロー ドが 可能 で す。
1
かか
対馬市の環境が抱える課題をどのように解決するのか
つく
素晴らしい環境をどのように創っていくのか
市民・事業者・行政・滞在者のアクションプランとして取りまとめたものです。
対馬市環境基本計画に記した「アクション」を実行した場合、今から 10 年後、つまり、2025 年ごろの対馬の環境は、
どのようになっているのかをインタビューしてみました!
そうやな~、
君たちがいる 2013 年頃は、
「対馬市森林づくり基本計画」や「対馬市伐採ガイドライン」をつく
って、なんとか森林の環境問題を解決しようと取り組み始めた頃やったね。
自分がこの 10 年間、特に力を入れてきたことは、森林の恵みを色んなかたちで、使っていくこ
と。従来のように建築材として使うことの他に、薪やチップにしてエネルギーに使ったり、広葉樹
のほだ木でシイタケ栽培をしたり、あとは、森林セラピーって言って、疲れた心や身体を休める場
所として使ったり。
森林資源を使うことで、森林の手入れが進むし、なによりも森林の価値を
たくさんの人に知ってもらえるからね。森林って、宝の山なんだよ。
あと、2013 年頃に大きい問題になっとったシカやイノシシは、毎年数千頭
を駆除して皮革製品やジビエ料理にうまく使われとるよ。
貴重な植物が生育しとるエリアを柵で囲って、シカやイノシシの食害から守
る努力もしとるから、対馬の固有動植物も少しずつやけど増えてきとるよ。
森林づくりというのは、息の長い仕事やけ、すぐには良くならんもんね。あ
せらず一歩一歩やっていくしかないよ。今の努力が未来をつくるけ頑張って
くれんね!
こんにちは。
2013 年頃というと、僕が高校生の頃やけど、あの頃とは、
だいぶ川の様子も変わってきとるね。10 年くらい前は、川の水量がかなり少なくなっとった頃で、
雨が降らんと干上がってしまうこともあったもんね。
それが、最近では、近くの川にアユが戻ってきとるし、雨が降るとツガンが山から大量に出てく
るし、奥山で岩をひっくり返せば、サンショウウオの卵もたくさんついとるよ。
なんで水量が増えたとかって?そりゃ、人工林の手入れが進んだり、人工林を広葉樹林に戻したりす
ることで、山の保水力が増えたからやと思うよ。
それから、川の水もきれいになったと思うよ。地域の女性が中心になって、
環境にやさしい洗剤を使うようにしたり、お米のとぎ汁を排水口に流さんよ
うにしたり、水の浄化活動を進めたりしとるのも、とても有効な活動だと思
うよ。あと、合併処理浄化槽を、行政と地域住民が一緒になって、地道に増
やしていったことが大きかろうね。
川は、山の恵みを里や海に運んでくれる、人で言うと血管や血液のよう
なもんやもんね。未来に住む僕らのためにも頑張って、清らかな流れを守
っていってね。
2
そりゃぁもう、思い返したら、
自分にとっても、地域にとっても、いろいろと変化の大きい 10 年間やったなぁ~。
まず一つは、環境に配慮した農業が広がってきたことやね。例えば、僕がいる集落で
農業をやっとる農家は、ほとんど全員が、低農薬、冬期湛水・早期湛水など、ツシマヤマ
ネコに配慮した農法に取り組んどるよ。野菜やくだものを栽培している農家も、有機肥料
や木酢液なんかを使った自然農薬を使うところが増えてきとるね。
自然や環境にやさしい農業に取り組んどる農家を「つしまエコファーマー」に認定して、そのお米や野菜を、
市内の学校給食で優先的に使う制度があったり、対馬市認定「ツシマヤマネコ印のエコ野菜」のラベルを貼って
売れる制度があったり、色んなメリットがあることも大きいと思うよ。
そうだ、最近、自然との共生を目指す取り組みの意
義が認められて、ユネスコの「生物圏保存地域」
(ユ
ネスコ・エコパーク)というのに指定されたとよ。人
と自然が共生する島として全国のモデルになりたいね~。
エラそうに話したけど、どの活動も、君たちがいる
2013 年には少しずつ始まっていたことばっかりさ。
「未来」はもう始まっとるよ。未来から応援しとるけ、
頑張ってくれんね!
君たちは、2013 年から来たって?
いや~、あの頃は大変な時代だったよ。なんせ、漁獲量が 1970 年代の3分の1
くらいまで減ってしまっとったもんなあ。
そんな状況が好転してきたのが、
「持続可能な資源管理のための海洋保護区」が設定され
てからやね。持続的に水産資源を活用するために、適切に管理するエリアのことやけど。外部の有識者も含めた
委員会を立ち上げたりして、みんなで延々と話し合って、対馬の資源と自然を守るために必要不可欠やという強
い決意で、なんとか実現できたとよ。
対馬のイメージ向上につながっとるみたいで、結果的には、対馬の海
産物が以前より高く売れるようになったし、港にも活気が戻ってきて、
漁師仲間もみんな喜んどるよ。
もう一つ、うれしいのは、浜に漂着するごみが目に見えて減って
きたことやね。市民や行政が一緒になって、自分たちがまずは「海
にごみを捨てないこと」を地道に訴えてきたね。海外からの観光客
に漂着ごみの現状を見てもろうたりした結果、少しずつごみが減っ
てきとるよ。
2013 年の君たちも頑張ってくれよると思うけど、これからもよ
たの
ろしく頼んどくよ。
3
そうねぇ、目に見える変化としては、
自然エネルギーや省エネルギーの設備を入れた家が増えたことかしら。
ほら、あちこちの屋根にソーラーパネルが付いているのが見えるでしょ。太陽光発電、
太陽熱温水器、薪ストーブや LED 照明がたくさんの家庭やお店で利用されているのよ。
我が家でも、薪ストーブと太陽光発電を入れているけど、両方とも入れて良かったと思ってるわ。電気代、
燃料代の節約にもつながるし、何よりもいつも自然の恵みを感じながら暮らせるというのがいいわね。
あと、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカーのようなエコカーも増えてきたわね。みんながエコ
ドライブを心がけるようになってきたし、人にも環境にも良い方向に向かっている気がするわ。
交通の利便性は、産業の面でも、暮らしの面でも生命線と
言えるわね。だから、道幅が広くなったり、歩行者用歩道の整備がこ
の 10 年間でだいぶ進んだことは本当にうれしいわ。
もちろん、野生動物が安心して道を横切れるためのアニマ
ルパスウェイを設置したり、環境への配慮もばっちりした
上での整備よ。
最後に言いたいことは、環境を守る活動って、
楽しみながらやることが大切よ。そうせんと長続きせんし
ね。あなたたちも楽しみながら頑張ってね。
そういえば、自分の家族を見とっても、
環境に対する関心がすごく高くなってきとると感じるなあ。10 年前は、海にものを捨
てたり、道にごみをポイ捨てしたりする人が目についとったけど、最近はそういう人は
見なくなったよ。うちのカミさんも、お米のとぎ汁を流さないとか、環境にやさしい洗
剤使うとか、水のことにもすごく気をつかってるみたいやし。
あと、僕の息子なんて、まさに自然博士やね。僕らが子どものときより、よっぽど自然のなか
で遊んどるし、虫や花のことを息子から教わりよるよ。 やっぱり、子どもが自然のなかで安心して遊べるように
なったからやろうね。
それと、幼稚園や小中学校でも対馬の環境や歴史文化をテーマにし
た授業があるようやね。うちの息子は、この間、地域のお年寄りから、
昔の遊びや民話を教えてもろうて、喜んで帰ってきたよ。対馬の歴史や
文化が、こうして世代を越えて伝わっていくのは、とてもうれしいこと
やね。
この美しい対馬の自然と歴史文化は、日本、そして世界の大切な「宝
物」やち思うけ、市民だけじゃなく、企業や観光客のみんなとも力を
合わせて、未来に残していけるように努力していかないけんね。
4
「環境の島・対馬のつくり方」に関する基本的な考え方と施策
5
こ の環境基本計画の施策を 着実に実行し ていっ たと き 、 2025 年の対馬はど のよ う な島になっ ている
でし ょ う か。 そのイ メ ージ を 描いたのが、 こ の一枚の絵です。
6
7
第2部
平成27年度環境関連事業及び平成28年度事業計画
「森」に関する施策
施策 1-1 持続可能な森林管理の推進
(1)市有林整備事業
対馬は面積の約9割を森林が占めているものの、高齢化や後継者不足、輸送コスト、材価など林
業を取り巻く多くの問題により健全な森林育成に必要な間伐等の森林整備が立ち遅れている。
市有林において利用間伐を主体とした計画的な森林整備を実施し、材としての利用や生態系保全
の役割等を担う森林が本来持っている多面的機能を発揮できる持続可能な森林整備を推進する。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 9,898 千円】
・市有林間伐面積 :7.86ha
・作業道開設
:1,467m
・木材売払い収入 :3,654,202円
※「森・川・里・海環境保全再生基金」へ積立
【平成28年度の計画
事業費 16,800 千円】
・市有林間伐面積 :16.00ha
・作業道開設
:3,000m
・木材売払い収入 :5,000,000円目標
(2)対馬市森林づくり委員会事業
平成24年4月施行の「対馬市森林づくり条例」の目的や方針を具現化するための基本計画を策
定し、森・川・里・海が連環する環境保全事業や新たな森林産業の確立を図る。
【平成28年度の計画
事業費 324 千円】
・委員会において「森・川・里・海環境保全再生基金」充当事業の選定及び実施事業や計画進捗状
況検証・管理を実施。
8
(3)森林整備地域活動支援交付金事業
計画的な森林整備を促進するため、森林経営計画の策定(予定も含む)し、協定書を締結した
団体及び個人(森林組合、林業公社、個人)が行う森林経営計画策定推進や、施業区域の集約化
等の作業に必要な作業道の補修に対し、国、県と協調して交付金を交付する。
【平成28年度の計画
事業費 24,260 千円】
・森林経営計画作成推進(共同計画等)
面積:1,245.92ha
・施業集約化の促進(搬出間伐:境界明瞭)
面積:
369.11ha
・森林経営計画作成・施業集約化に向けた条件整備
面積:
271.33ha
施策 1-2
対馬産木材の利用の促進
(1)木材加工品輸送コスト助成事業
対馬の主要な一次産業の一つである林業は、離島であるが故の海上輸送コストの問題から、本
土製材事業者との競争力で劣る。そのために、ながさき森林環境税により実施している丸太材の
輸送コスト助成とあわせて、おが粉、薪、木炭、ラミナ材、建築用材、チップ材などの木材加工
品について、海上輸送コストへの一定の助成を行い、競争力強化に努め、対馬産材の利用促進及
び林業の活性化を図る。
【平成27年度の補助率】
・建築用材、ラミナ材、チップ材、薪:海上輸送費の3分の2を国と協調して補助
上限3,000円/㎥又は1BDT
・おが粉、木炭
:海上輸送費の3分の2を市単独で補助
上限3,000円/㎥
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 46,235 千円】
平成27年度の助成実績
・建築用材・ラミナ材 6,395㎥
・チップ材 14,111BDT
・薪
・おが粉等
【平成28年度の計画
648㎥
4,777㎥
事業費 33,150 千円】
平成28年度の助成見込み
・建築用材・ラミナ材 2,500㎥
・チップ材
7,500BDT
・薪
・おが粉等
6,000㎥
500㎥
9
施策 1-3 木質バイオマスエネルギーの利用の促進
平成27年度に新たな木質バイオマスボイラー等の導入はなかったものの、厳原病院跡施設への
バイオマスによる熱供給に関して導入可能性調査を実施した。
施策 1-4 森林の二酸化炭素吸収機能等の活用
(1)オフセット・クレジット提案事業
高齢化や後継者不足、輸送コスト、材価など林業を取り巻く多くの問題から、健全な森林資源育
成のために必要な森林整備が立ち遅れている。課題解決のためにひとつのツールとして、市有林間
伐による原木売り払い収入金とJ-VER制度への登録によるクレジット収入金を「対馬市森・川・
里・海環境保全再生基金」に積み立て、森林資源活用施策や森林等環境保全施策へ活用する。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 770 千円】
・クレジット販売実績 10件70トン 714,600円
・環境保全再生基金事業への活用
ツシマヤマネコの森林づくり事業
:1,490,400円
対馬産ヒノキ活用学童机天板更新事業:
【平成28年度の計画
500,000円
事業費 1,096 千円】
・クレジット販売量 100トンを目標
・環境保全再生基金の事業への活用
ツシマヤマネコの森林づくり事業 :1,500,000円
森林環境に配慮した森林整備助成金:2,500,000円
施策 1-5
シカ・イノシシ等の鳥獣被害対策と活用
(1)有害鳥獣被害防止対策事業・野生鳥獣林業被害対策事業
イノシシやシカにより農林業被害の深刻化及び人的被害やツシマヤマネコをはじめとした対馬
の貴重な生態系への影響が顕著にあらわれており、農林業被害対策として、積極的な防護対策(ワ
イヤーメッシュ等の設置)と捕獲対策を行っている。
10
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 92,530 千円】
●防護対策
・居住区域内安全対策事業
居住区域内の安全対策のために集落単位で実施する侵入防止柵(トタン、ワイヤーメッシュ
柵、電牧柵等)の設置に要する原材料費について、10分の9を補助(上限180万円)
。
・農林業作物等被害対策事業
家庭菜園等を対象とした農林業作物等被害対策のために、個人で実施する侵入防止柵(ト
タン、ワイヤーメッシュ柵、電牧柵等)の設置に要する原材料費について、費用の一部を
補助。
1戸で実施する場合は、3分の1の補助(上限25万円/件)
2戸以上で実施する場合は、2分の1の補助(上限75万円/件)
●捕獲対策
・有害鳥獣被害防止対策事業(猟友会委託)
居住区域内に侵入する有害鳥獣の追払いや捕獲従事者の育成・指導等の業務を猟友会へ
委託。
・イノシシ・ツシマジカ捕獲補助金
イノシシ、ツシマジカの捕獲に対して、それぞれ1頭当たり1万円を補助。
平成27年度捕獲実績頭数
イノシシ
4,825頭
ツシマジカ 4,428頭
【平成28年度の計画
事業費 59,700 千円】
●防護対策
・居住区域内安全対策事業
・農林業作物等被害対策事業
●捕獲対策
・有害鳥獣被害防止対策事業(猟友会委託) 継続実施
・イノシシ・ツシマジカ捕獲補助金
平成28年度捕獲見込み頭数 イノシシ
(当初予算ベース)
3,300頭
ツシマジカ 3,000頭
11
(2)有害鳥獣ビジネスコーディネータ事業
有害鳥獣による被害を軽減するために、積極的な防護対策・捕獲対策を行っており、捕獲され
た個体のほとんどが山中に埋却処分されている。有害鳥獣問題は農林業の問題であると同時に、
人的被害や対馬の貴重な生態系への影響が顕著にあらわれているため、多くの市民を巻き込んだ
対策が必要であり、市民の有害鳥獣対策への参画を図る手段として、有害鳥獣の資源としての活
用を検討する。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 1,860 千円】
・解体処理施設を本格稼働。
・製造技術の向上による、高付加価値商品の開発。
・担い手育成事業として、中学生の総合的学習において、対馬の野生動物管理の重要性・生態系
網や、学校周辺での痕跡調査・罠の設置体験、猪・鹿革を使ったレザークラフト教室を実施。
写真:中学生の総合的学習風景
(3)対馬猪鹿活用促進事業
本事業では、GPS・GISを活用した被害対策(防護・捕獲等)の現状把握に取り組み、市民
と情報共有する事で被害対策の正しい知識・情報を普及する。また、
「農作物被害」
「林業被害」
「生
態系被害」を防ぐため様々な取り組みを実施している。
有害鳥獣については、農林業にとって深刻な問題であるとともに、地域全体としての問題でもあ
るため、地域住民と協力し対策を推進するために、市民が関わるきっかけとして積極的にイノシ
シ・シカを資源(肉・革)として活用し、獣害に強い人・地域をつくり、被害軽減を促進する。
さらに島の新産業創出、経済活性化に繋げるための有害鳥獣対策を目的とし、捕獲から活用を見
据えた総括的なシステム構築に取り組む。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 31,838 千円】
・被害軽減を目的にGPS・GISを活用し、航空写真上に被害対策情報を可視化。
12
・新産業創出に向けた取り組みとして、食肉活用について衛生的な解体手順を確立。
・GPS・GIS情報を活用し、捕獲日・捕獲位置・捕獲者・捕獲方法などを個体認識番号で管理
することによるトレーサビリティシステムの基盤整備。
・官民一体による有害鳥獣対策を目的とし、捕獲から活用を見据えた総括的なシステムの構築。
【総括的なシステム】
(捕獲)計画的捕獲を実施し、捕獲地点登録による詳細な捕獲データを収集
(回収)GPSカメラを活用し、いつ、どこで、だれが、どうやって捕獲したのかを正確に
把握
(解体)衛生ガイドラインに従った解体手順により、詳細な個体データの蓄積・衛生的な解
体処理による資源活用促進
(活用)被害対策の普及啓発として活用及び資源化による島の新産業創出に向けた商品開発
販路開拓
【平成28年度の計画
事業費 12,667 千円】
●地域住民への被害対策理解促進
・解体、加工処理された食材の地域住民に対する認知度向上
・ソーセージづくり教室、レザークラフト教室を開催等、普及啓発活動を実施
●捕獲対策
・本事業の実施状況を捕獲従事者と共有し、効率的かつ効果的な捕獲対策を検討
・捕獲技術の向上を図るため、スキルアップ講習等を実施
●解体処理
・既存施設、新設施設の利用者に対する衛生的な解体手順の普及・啓発・遵守の実施
●資源活用
・高負荷価値加工商品の開発(個体識別番号発行により、肉に付加価値をつける)
・官民一体で取り組む安定供給体制の確立
・学校給食等で肉・革を活用することで被害対策の普及啓発及び担い手育成を実施
・新産業創出に向けた対馬市内外への販路開拓
写真:食肉加工品
写真:イノシシ肉調理実習
13
「川」に関する施策
施策 2-1
合併処理浄化槽等の普及の促進
(1)浄化槽設置整備事業
合併処理浄化槽の普及促進のため設置者に対し補助を実施している。しかしながら、設置費用
や高齢者世帯の増加などから、長崎県内でも低い普及率となっているため、平成23年度に5・
7・10人槽を、さらに平成25年度に5・7人槽の補助金額の上乗せを実施。
【平成27年度の補助率】
・ 5人槽:498,000円/件
・ 7人槽
・10人槽:753,000円/件
・11人槽以上:939,000円/件
【平成27年度の主な事業内容及び成果
:621,000円/件
事業費 31,449 千円】
・ 5人槽:申請件数 9件
・ 7人槽
・10人槽:申請件数 5件
・11人槽以上:申請件数
【平成28年度の計画
:申請件数 28件
事業費 37,158 千円】
広報等の活用により補助制度の周知を図り設置数の増加を図る。
・ 5人槽:20件
・ 7人槽
:32件
・10人槽: 1件
・11人槽以上: 7件
14
6件
「里」に関する施策
施策 3-1
環境保全型農業の推進
(1)環境保全型農業推進事業
エコファーマーにより高度な環境保全型農業を目指した特別栽培やGAP(農業生産活動を行
ううえで、法令等で定められている点検項目に沿って生産工程を点検・評価して持続的に改善を図
る活動)
、農薬使用履歴の記帳などによる残留農薬対策などの取り組みを通じ、農薬や化学肥料に
過度に依存する農業ではなく、豊かな土づくりを基礎とし、環境への負荷を抑え、里地里山の豊か
な自然がはぐくまれる環境保全型農業を推進する。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 3,604 千円】
●環境保全型農業直接支援対策事業
・カバークロップ:主作物の栽培期間の前後のいずれかに緑肥(レンゲ等)を作付する取り
組みに対して助成
1件
・IPM:利用可能な全ての防除技術を、経済性を考慮・検討し、病害虫・雑草の発生増加を
抑えるために適切な手段を総合的に講じる取り組みに対して助成
【平成28年度の計画
4件
事業費 3,560 千円】
・対馬市環境保全型農業推進基本方針に基づき推進。
(2)島の循環型農法推進プランナー事業
豊かな自然環境を次世代に引き継ぐため、島の循環可能な資源(マグロ残渣、生ごみ、木質バ
ーク等)を有効活用し、堆肥供給システムを構築する。また、環境にやさしい有機系資源型堆肥
を製造し、
野菜の栽培とその需要体制を構築し、
島内の学校給食等へ野菜を導入する実証を行い、
循環型農業の形成を図る。
【平成27年度主な事業内容及び成果
事業費 4,095 千円】
・島内にある循環可能な資源の調査・活用。
・堆肥化に適した作物の調整・試験。
・堆肥の成分調整及び分析・改良。
・完熟堆肥化に向けての実験等。
【平成28年度の計画
事業費 4,095 千円】
・27年度に行った上記事業を継続して実施
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施策 3-2
対馬産農産物の利用促進
(1)地場産品地産地消推進事業
島内の8学校給食調理場において、対馬産の農林水産物を使用し、学校給食における地場農林
水産物の利用を実施していくことで、地域の農業や水産業及び食への愛着や理解を深めるとと
もに、地産地消による地域社会の食育環境の推進を図る。
島内の8カ所の学校給食調理場において、対馬産の農林水産物(米を除く)を使用した場合は
2分の1、あか牛を使用した場合は4分の3を助成。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 8,885 千円】
・しいたけ
89.8%(
243kg)
・アスパラガス
67.7%(
312kg)
・たまねぎ
27.4%( 4,549kg)
・じゃがいも
25.1%( 2,059kg)
・野菜
15.6%( 9,323kg)
【平成28年度の計画
事業費 11,000 千円】
・しいたけ
100%
・アスパラガス
60%
・たまねぎ
40%
・じゃがいも
40%
・野菜
30%
写真:学校給食の献立(一例)
左:米、白菜、深ねぎ、椎茸、地鶏、イカ、かぶ、赤かぶ、大根が対馬産
右:米、わかめ、たまねぎ、じゃがいも、椎茸、鹿肉、きゅうりが対馬産
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(2)地元米消費拡大事業
学校給食において、対馬産の米を使用することにより、地元の食材への愛着や理解を深める
とともに、地産地消による地域社会の食育環境の推進を図る。
対馬産の米の使用した場合、年間40回を上限に2級地の学校においては1/2を補助し、
2級地以外の学校については全額を補助する。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
・2級地
1,423,989円
・2級地以外
2,589,890円
【平成28年度の計画
事業 4,014 千円】
事業費 4,678 千円】
・2級地
1,585,720円
・2級地以外
3,092,280円
(3)長崎県消費・安全対策交付金事業
平成22年に「対馬市食育推進計画」
、平成26年に「第2次対馬市食育・地産地消推進計画」
を策定し食育に取り組んでいる。特に、地域で生産されたものをその地域で消費することを基本
とした「地産地消」の取り組みが大きな課題である。そのために生産者と消費者の交流を図り対
馬産農林水産物の展示・即売などを通して産業の活性化を図るとともに、食育推進リーダーの育
成・活動推進及び普及啓発活動などを通じて、地域の特性にあった食育の推進を図る。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 4,377 千円】
・対馬食育フェスタの開催
タニタ社員食堂実演セミナー、アスパラ収穫体験等の体験コーナーや、お口の健康相談、各団
体の食育活動展示など食育に関する普及啓発を実施。
・食育推進リーダーの育成及び活動促進
講習会及び研修会の開催(計30回)や料理講習会を開催。
・食育推進会議の開催
食育講演会、食育教室、食卓の絵コンクール等を実施。
【平成28年度の計画
事業費 4,956 千円】
・27年度に行った上記事業を、第2次対馬市食育・地産地消推進計画に基づき継続して実施
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施策 3-3
希少な動植物の生息・生育環境の保全
(1)対州馬活用プロジェクト事業・対州馬保存会運営補助事業
日本在来8馬種の1種である「対州馬」は、平成22年度末、島内で29頭しか飼育されてお
らず、絶滅が危ぶまれる頭数となっている。昭和47年に長崎県、対馬6町、対馬農協等により
組織した「対州馬振興会」
、その後継組織の「対州馬保存会」と市が協力して、保存と活用につ
いて検討を進め種の保存を図る。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 1,478 千円】
・目保呂ダム馬事公園周辺環境整備(除草等)
・佐世保市動植物園における啓発活動。
・対州馬保存会では繁殖事業及び島内イベントにおける乗馬体験による啓発活動を実施。
【平成28年度の計画
事業費 1,905 千円】
・27年度に行った上記事業を継続して実施
写真:対州馬(上県町井口放牧場と美津島町浅茅ベイパークにて)
(2)オウゴンオニユリ普及植栽推進事業
かつて、上県町女連地区及び上対馬町泉地区に自生していたオウゴンオニユリは、乱獲やイノ
シシ、シカの食害などにより野生絶滅となったため、人工栽培による増殖を行い種の保存を図る。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 130 千円】
・女連地区内の栽培ほ場での栽培及び管理
・ツシマヤマネコ空港駐車場に植栽しているオウゴンオニユリの手入れ及び管理
・市役所・空港・ターミナル等にプランター栽培によるオウゴンオニユリを配布し、PR活動を実
施。
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【平成28年度の計画
事業費 130 千円】
・27年度に行った前記事業を継続して実施
写真:オオゴンオニユリ
写真:対馬やまねこ空港のオオゴンオニユリほ場
(3)生物多様性保全事業
国内希少野生動植物種に指定されているツシマヤマネコや、絶滅が危惧されているツシマウ
ラボシシジミなどをはじめとする対馬の希少かつ固有な生物の多様性を保全するため、平成2
5年度に設立した対馬市生物多様性協議会によるツシマヤマネコの生息状況調査、シカ・イノシ
シによる植生への影響評価、次世代を担う島内の小中学生への環境教育、保護の取り組みを全国
にPRする普及啓発等を実施する。さらに近年食害等の生態系への影響が深刻化しているシカ・
イノシシを防除した保護区域を設定する。また、外来種ツマアカスズメバチに関しても防除を進
める。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 8,085 千円】
●対馬市生物多様性協議会
・生息状況調査事業
モデル地区である上対馬町舟志において、痕跡調査及び自動撮影カメラ調査によりツシ
マヤマネコの生息状況を把握
・影響調査事業
防鹿ネットにより、イノシシ・シカが侵入できない調査区を設置し、調査区内の植生の
回復状況や小動物の生息状況を調査するとともに、モデル地区内のイノシシ・シカ生息
状況から有効な被害対策を検討
・環境教育事業
長崎県及び環境省と共同して、ツシマヤマネコの生息がほとんど確認されていない対馬
下島の小中学生を対象に、対馬上島で実施している保護活動体験や関連施設見学を実施
・普及啓発事業
全国のツシマヤマネコ飼育下繁殖動物園と共同して、ツシマヤマネコの特徴や生息地の
現状、保護活動を来園者に紹介するイベントを実施
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●ツシマヤマネコの普及啓発
・ヤマト運輸と共同で、対馬から全国へ発送される宅急便を通じて、ツシマヤマネコをモチーフ
にした「対馬ご当地BOX」の製作
・各種イベントで活用するツシマヤマネコのエア遊具の製作
・ツシマヤマネコ保護の機運を全国的に高めることを目的とした「全国とらやまスタンプラリー」
の実施
・ユネスコスクールの認定を受けた対馬高校を対象とした環境スタディツアーの実施等
●外来種ツマアカスズメバチ除去事業
平成24年度に日本国内で初めて個体が確認された外来種ツマアカスズメバチは、刺傷事故に
よる人体への被害をはじめ、生態系への影響(在来スズメバチ類との競合、餌となるニホンミ
ツバチ、チョウ、トンボ、クモ等の昆虫類の減少)が懸念されており、対馬固有の生態系への
影響を軽減させること及び九州本土など未侵入地域への拡散を未然に防ぐことを目的として、
営巣除去等の物理的防除や営巣情報等の収集、市民への情報提供及び普及啓発を行う。
【平成28年度の計画
事業費 15,250 千円】
・27年度に行った上記事業を継続して実施
・ツシマウラボシシジミの里整備
ツシマウラボシシジミが発見された上県町佐須奈において、同地区の地域づくり計画にも明記
されているツシマウラボシシジミの生息環境を整備して本種の保全を図ることを目的として、
地元と協力してワイヤーメッシュ柵で囲った植生保護区を設置し、生息適地を整備するととも
に環境学習や啓発活動等に取り組む。
写真:カモを咥えたツシマヤマネコ(舟志の森、自動撮影)
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写真:ツシマウラボシシジミ
施策 3-4
都市住民等との交流、U・I ターンの促進
(1)対馬市域学連携地域づくり推進事業
対馬には大学がなく離島でもあることから身近に学生や教員がおらず、物理的な制約からも
学生等が気軽に対馬を訪れ調査研究やボランティア活動、産学連携を進めることが難しく、地域
活性化が本土と較べて進みにくい。また、九州経済調査協会の推計によれば、2035年に対馬
の人口は15,665人まで減少となっており、とりわけ産業振興や地域おこしを担う世代の活
力の低下が危惧される状況にある。そのため、島暮らしやソーシャルビジネス等に関心を持ち、
対馬へ移住し地域おこしや産業振興に従事する可能性のある都市部住民、特に若年層にUIタ
ーン誘致のターゲットを絞り、島暮らしの魅力を伝えつつ移住交流のきっかけづくりを行う。ま
た、地域と複数の大学が連携し、地域が学生を受け入れることで、将来の地域づくりを担う人材
育成と地域づくりの実践活動の後押しを行う。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 11,633 千円】
●コーディネート支援業務委託
・地域・大学・関係機関との総合調整、学生の受入指導、成果報告会開催等に係る業務を委託。
●学生学習の受け入れ
・43名の学生が参加し、環境、建築、教育、産業、行政等18の学習プログラムを実施。
●短期合宿「島おこし実践塾」開催
・全国34名の学生・社会人・地元高校生が参加し、過疎地域がおかれる現状や課題解決策
を学びながら、農地再生、手仕事継承、夏まつり復活など実践作業を実施。
●実行委員会による新たな仕組み・推進計画の検討
●学生に対する学術研究等奨励補助事業
・石屋根の保存、水産物のブランド向上等、5大学の学生の研究活動に対して補助。
●対馬学フォーラムの開催
・島内220名、島外80名が参加し、ツシマヤマネコ保全やツマアカスズメバチ対策、
漂流ゴミなど、環境保全関連の発表等を行い、域学連携による諸成果を地域に還元・共有
し、産業振興などにつなげる場として実施。
【平成28年度の計画
事業費 11,248 千円】
・27年度に行った上記事業を継続して実施
写真:短期合宿「島おこし実践塾」
写真:対馬学フォーラム
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(2)定住対策事業
対馬市の人口は減少の一途を辿り、特に若年層の減少が著しい状況であり、新たな発想や行
動をもたらす若い力の減少から停滞感や閉塞感を生み出している状況である。
人口減少対策の一つとして、対馬市には空き家が多数存在するため、空き家バンク制度の活
用強化・PR等を行うことによるUIターンを促進する。
【平成28年度の計画
事業費 6,391 千円】
・空き家バンク登録家屋改修補助事業
空き家バンク登録後、賃貸借を行うことが決定した家屋の改修及び荷物搬入に対する補助金
制度の設立
・移住用情報一元化HP作成事業
・移住PR用新聞等作成事業
・しまぐらしキュレーター事業
対馬の情報発信について、効果的な方法を提案する
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「海」に関する施策
施策 4-1
海洋保護区の設定の促進
(1)海洋保護区設定推進事業
対馬海域は対馬暖流の恩恵を受け、多くの魚種の回遊・産卵場となる好漁場であるが、近年の
地球温暖化などの影響による磯焼けなどにより、対馬の漁場生産量は半減している状況にある。
水産資源の持続可能な利用と資源管理型漁業を確立するひとつの手段として、
「海洋保護区」に
着目し、そのあり方や問題点の抽出及び解決策を検討し、関係機関に働きかけて海洋保護区設定
を目指す。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 10,239 千円】
・市内漁協等にヒアリングを行い、対馬市海洋保護区設定推進協議会において、今後の方針・体制
等を決定
・海洋保護区PR用リーフレットを制作・配布(市内小・中・高等学校)し、併せて水産教室を実
施
・10回シリーズで行うCATV特別番組の第2~4回目を放映
【平成28年度の計画
事業費 9,928 千円】
・27年度の推進協議会の決定事項に基づき、水産資源管理計画素案を作成
・対馬市海洋保護区設定推進協議会の開催
・10回シリーズで行うCATV特別番組の制作・放映
施策 4-2
多様な主体の連携による海の生態系保全
(1)離島漁業再生支援交付金事業
離島の漁業は、輸送や生産資材の調達などにおいて一般的に不利な状況にあることから、漁業集
落が行う漁業の生産力向上や集落の創意工夫を活かした新たな取り組みへの支援を通じて、離島
漁業の再生を図りつつ、離島の水産業・漁村が有する多面的機能の増進を図る。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 295,120 千円】
・水産資源量の回復を図るための種苗放流を実施
・藻場回復のための藻場礁を設置
・イカの産卵場確保のためのイカ柴を設置
【平成28年度の計画
事業費 295,120 千円】
・27年度に行った上記事業を継続して実施
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(2)漁場整備事業
対馬沿岸は磯焼けが拡大し、魚介類の育成場となる藻場の消失が進んでおり、特に西沿岸での
藻場の消失が著しいため、着定基質を設置することにより藻場育成環境を整備し、水生生物の蝟
集・保護培養効果を高め漁場の生産能力回復を図る。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
・着定基質工
0.635ha
捨石工 5,080㎥
【平成28年度の計画
・着定基質工
上県町女連地先
種苗付きブロック据付 28基
事業費 83,646 千円】
0.610ha
捨石工 4,904㎥
事業費 83,291 千円】
美津島町高浜地先
種苗付きブロック据付 27基
写真:種苗付きブロック
(3)水産多面的機能発揮対策事業
藻場は、産卵場の提供など水産資源の保護・培養に重要な役割を果たすと共に、水質浄化等の
公益的機能の発揮を支える資源であるが、近年の広域的な磯焼けに伴いその機能が低下してい
る状況にある。そのため国の制度を活用し、漁業者が活動組織をつくり、藻場の機能維持・回復
を図るために実施する保全活動に必要な経費を支援し、藻場の公益的機能の回復及び保全を図
る。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 4,269 千円】
・島内3地区(内院地区、綱島地区、水崎地区)において、海藻の種苗投入、食害生物(ウニ類、
魚類)の駆除、保護区域の設定、モニタリング調査などの取り組みに対し支援を実施。
・漁業者の活動を支援することにより、海藻の食圧を抑制し藻場の保全を図る。
【平成28年度の計画
事業費 5,886 千円】
・27年度に行った上記事業を継続して実施(内院地区、綱島地区、水崎地区、鴨居瀬地区)
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(4)水産環境整備(魚礁設置)事業
漁業就業者の減少や高齢化、魚価安に加え燃油の高騰など対馬沿岸海域の漁業を取り巻く状況
は厳しい状況にあるため、魚礁を地先漁業権内に設置し、漁業生産量の確保に努め、近場の漁場を
整備することにより漁業・漁場環境を整える。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
・魚礁設置 4箇所 6,019空㎥
【平成28年度の計画
事業費 145,000 千円】
豊玉町小綱沖2箇所、水崎沖2箇所
事業費 94,836 千円】
・魚礁設置 6箇所 9,026空㎥
厳原町阿連沖、安神沖、久和沖、豆酘沖、瀬沖、
美津島町高浜沖
写真:魚礁
施策 4-3
海外連携による漂着ごみ・漂流ごみの発生抑制
(1)海岸漂着物等地域対策推進事業・漂流漂着ごみ撤去事業
複雑に入り組んだ対馬の海岸、特に北西部の海岸には東シナ海からの対馬海流にのり、また季節
風の影響でおびただしい量の様々なごみが漂着しており、漁業や安全航海への影響、海岸景観上の
問題からその回収・処理が大きな課題となっている。さらに漂着物の中には針のついた注射器や薬
瓶などの医療系廃棄物も含まれており、海岸利用者の安全への影響も懸念されることから、良好な
景観及び環境の保全のため、海岸漂着物等の回収・処理及び発生抑制対策等を実施する。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 292,106 千円】
・海岸漂着物等地域対策推進事業
海岸漂着物等地域対策推進事業補助金を活用し、対馬市西海岸を中心に地元漁業集落による
大規模な回収作業を実施。
【回収量】 約8,185㎥
【作業延べ人数】 約6,558人
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・日韓ビーチクリーンアップ事業
漂着ごみ問題を日韓総合で取り組む日韓市民ビーチクリーンアップ事業を上県町佐護地
区井口浜海岸において実施。
【回収量】 90㎥
【参加者】釜山外国語大学
対馬高校
83人
31人
一般ボランティア等 104人
・日韓海岸清掃フェスタIN対馬事業
対馬市と市民活動団体の共同開催。上県町佐護地区阿保海岸において、日韓のボランティ
ア参加のもと漂着ごみの回収を行うとともに、シンポジウムも開催し、発生抑制のためど
のような取り組みが必要かグループ発表などを実施。
【回収量】 86㎥
【参加者】韓国人ボランティア
31人
島外ボランティア
31人
島内ボランティア
98人
・対馬市海岸漂着物等地域対策推進事業
海岸漂着物対策に関して、効率的な回収処理対策の推進・回収処理体制の構築などの検討
を行うため、協議会を設置し、
「対馬市海岸漂着物対策推進行動計画」を基に事業を実施
する。
【平成28年度の計画
事業費 300,000 千円】
・27年度に行った上記事業を継続して実施
・漂流ごみ回収施設整備計画調査業務委託事業
漂流ごみ回収施設整備に向けた現地調査を実施。
・長崎県海ごみ交流事業
長崎県と離島4市町の主催により、NPO法人団体等や大学生・高校生を対象として、
漂着ごみに関するワークショップ等を実施。
写真:日韓市民ビーチクリーンアップ
写真:日韓海岸清掃フェスタ IN 対馬
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「まち」に関する施策
施策 5-1
自然エネルギー利用、省エネルギーの促進
(1)低炭素機器等導入補助事業
事業所への省エネルギー機器の導入を推進するため、エネルギーの創出と使用量の削減に取り
組む事業者に対して、導入費用の一部を助成する。
【平成27年度の補助率】
・LED証明設備
:補助対象経費の2分の1 上限50万円
・高日射反射率塗料
:補助対象経費の4分の1 上限20万円
・薪・ペレットストーブ:補助対象経費の3分の1 上限20万円
【平成27年度の主な事業内容及び成果
・LED照明設備導入補助
・薪・ペレットストーブ
【平成28年度の計画
事業費 20,981 千円】
73件
1件(薪ストーブ)
事業費 15,000 千円】
・27年度に行った上記事業を継続して実施。
・事業開始から3年を経過したため、補助率等の見直しを実施予定。
施策 5-2 環境配慮型車両の導入の促進
(1)公用車購入事業
市公用車は大半が古く、公用車の更新に際しては平成27年度に対馬市公用車更新計画を策
定し、低燃費・低公害車の積極的な導入を図り、あわせて環境負荷の少ない自動車が数多く走る
まちの創造を目指し、職員や市民、事業者に対して環境配慮への意識啓発もあわせて行う。さら
に市が保有する公用車の総台数をできる限り削減する。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 4,085 千円】
・2車両を低燃費車に更新
【平成28年度の計画
事業費 5,400 千円】
・3車両を低燃費車に更新
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施策 5-3 環境・社会課題に即した交通システムの構築
(1)対馬市地域公共交通活性化協議会負担金
対馬の陸上公共交通を取り巻く環境は、モータリゼーションの進展などを背景に利用者が減少
し年々厳しさを増し、市も路線バス運行のため多額の補助を行っており、その維持確保が大きな課
題となっている。
このため、
平成21年度に地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく、
対馬市公共交通活性化協議会を立ち上げ、平成26年度に「対馬市地域公共交通網形成計画」を策
定し、市民が利用しやすい公共交通の構築を行う。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 10,958 千円】
・予約制乗合タクシーの運行 2路線
厳原町椎根~日掛経由~厳原路線、上対馬町五根緒~舟志路線
・対馬市地域公共交通再編実施計画の策定
【平成28年度の計画
事業費 7,634 千円】
・予約制乗合タクシーの運行 2路線
厳原町椎根~日掛経由~厳原路線、上対馬町五根緒~舟志路線
・対馬地域公共交通再編実施計画の策定
「対馬市公共交通総合連系計画」では、路線バスの乗合タクシーやコミュニティバスへの転換
による効率化・利便性向上に対する支援が主体であったが、地域公共交通の活性化及び再生に
関する法律の改正により路線バス自体の再編に対する支援が見込まれるため、法律に基づく
「地域公共交通再編実施計画」を策定し取組みを進める。
(2)対馬市バス購入補助事業
島内の公共交通は支線部分についてはスクールバスへの混乗や予約制乗合タクシー及びコミュ
ニティバスでの編成を柱とし、主な幹線(厳原比田勝縦貫線等)については、乗合バス事業者によ
る路線バスでの運行を実施していく方針である。しかし、ほとんどのバス車両が15年以上の使用
年数を経ており老朽化が著しく、またそのほとんどが旧型のツーステップバスであり利用者、特に
高齢者への負担ともなるため、ワンステップバスへの更新を行う費用の一部を助成し、利用しやす
い交通環境を整備する。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 5,021 千円】
・大型ワンステップバス1台購入に対して補助を実施。
【平成28年度の計画
事業費 24,291 千円】
・大型ワンステップバス1台購入に対して補助を実施。
28
施策 5-4 文化財・景観・まちなみ等の保全・活用
(1)文化財・景観写真コンテスト
対馬では、有形・無形あわせて197件が文化財として国・県・市の指定を受けている。史跡
や有形文化財の各種保存整備や無形民俗文化財の保存継承団体への補助金などを通じて、文化
財の維持・向上を図っているが、
文化財のなかには市民などからの認知度が低いものもあるため、
文化財や全国有数の自然景観を「写真撮影」という活動を通じて広く認識してもらい、市民には
文化財を「残す」
・
「守る」
・
「伝える」という意識を喚起し、
「対馬愛好者」を増やすことを目的
とする。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 713 千円】
・平成27年8月1日から11月30日の期間、作品を募集。
・コンテストへの応募者は、30名88作品。
・平成27年12月17日に審査会を開催し、対馬市長賞1作品、対馬市教育長賞1作品、対馬
観光物産協会長賞1作品、対馬新聞社賞1作品、入選5作品、審査員特別賞1作品、計10作
品が入賞。
・平成28年1月27日から2月8日まで対馬市交流センター及び峰地区公民館に作品を展示。
【平成28年度の計画
事業費 740 千円】
・島内に点在する文化財を撮影のために訪れてもらい、魅力に触れてもらうことを一番の目的と
し、景観の写真撮影を通じて自然環境の保全や保護啓発につなげていく。
・第4回コンテストの実施。
・コンテストの垣根を低くして、だれでも応募できるようなコンテストとする。
・メールでデータ送信による作品の受け付けも可能とし、参加者・作品数の増加を図る。
(2)指定史跡整備事業
対馬には国指定史跡が7カ所あり、このうち特別史跡「金田城跡」、国史跡「金石城跡」
、
「清水山
城跡」
、
「対馬藩主宗家墓所」
、県史跡「対馬藩お船江跡」
、
「円通寺宗家墓地」の6史跡について保
存整備事業を実施している。
この6史跡は、面積が広くかつ石材の使用が顕著であり、史跡内の樹木の成長、石垣のはらみや
ずれ、
石材の経年劣化などが見られるため、
史跡の保存と活用及び史跡の価値の維持向上のために、
保存管理計画や整備基本計画を策定し、計画に沿った調査及び保存整備事業を実施している。
29
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 29,634 千円】
・金
田
城
跡:南門側壁解体等保存整備工事、石塁保存工事等を実施
・金
石
城
跡:学習施設等保存整備工事や櫓台石段等遺構測量を実施
・清 水 山 城 跡:学習施設等保存整備工事や二ノ丸遺構測量等を実施
・対馬藩主宗家墓所:学習施設等保存整備工事や万松院庭園遺構測量等を実施
・対 馬 藩 お 船 江 跡:石積修理等保存整備工事等を実施
【平成28年度の計画
事業費 34,972 千円】
・金
田
城
跡:園路等環境整備工事や石塁保存業務等を実施
・金
石
城
跡:遺構保護整備工事や学習施設環境整備工事等を実施
・清 水 山 城 跡:学習施設環境整備工事や園路環境整備工事等を実施
・対馬藩主宗家墓所:学習施設環境整備工事等を実施
・対 馬 藩 お 船 江 跡:築堤保存委託業務や空中写真撮影委託業務等を実施
・円 通 寺 宗 家 墓 地:フェンス設置等環境整備工事を実施
(3)湊浜海浜公園景観整備事業
上県町の西海岸に面した湊浜海浜公園は、千俵蒔山の裾野に位置し国定公園に指定され、海岸線
には松林が自生していたが、近年松食い虫の被害が多発しているため、平成19年度に再生事業と
して植林した黒松2,000本と、アジサイロードのアジサイ10,000本の適正管理を行うこ
とで、景観の美化を図ることを目的とする。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 550 千円】
・黒松、アジサイの除草及び剪定による適正管理の実施。
【平成28年度の計画
事業費 1,127 千円】
・27年度に行った上記事業を継続して実施。
・鹿による食害防止のため、フェンスの設置を実施
写真:黒松及びアジサイ(佐護アジサイロード)
30
施策 5-5 大気汚染・悪臭・騒音等の対策推進
(1)自動車騒音常時監視面的評価業務
平成24年度に自動車騒音事業監視業務が県から市へ権限移譲され、評価対象路線(一般国道3
82号線桟原~今屋敷間1.5㎞及び主要地方道厳原豆酘美津島線今屋敷~久田陸運事務所2.9
㎞)の騒音調査及び交通量・車両速度測定を行い、環境基準の確認、騒音の状況等を把握した。
5年毎の調査のため次回調査は平成29年度であり、前回実施した平成24年度においては、昼
間・夜間ともに環境基準以下となっている。
(2)その他の大気環境状況
厳原町宮谷の大気測定局では、二酸化硫黄(SO2)
、浮遊粒子状物質(SPM)
、二酸化窒素(NO2)
、
光化学オキシダント(Ox)
、微小粒子状物質(PM2.5)の測定が行われているが、平成26年度は、
Ox、PM2.5 が環境基準未達成となっている。
31
「ひと」に関する施策
施策 6-1
ごみに関する決まりの遵守とリサイクル等によるごみの減量
(1)生ごみ・廃食油資源再利用システム実証実験事業
対馬クリーンセンターでの一般廃棄物の焼却には多大な化石燃料を使用している。燃料費の削
減とCO2削減の観点から、生ごみ及び廃食油を有用な資源として活用するために、平成24年
度から生ごみ・廃食油の分別収集をモデル的に実施しており、将来的な生ごみの完全分別収集に
向けて収集方法や堆肥化手法の検討などを行う。
【平成27年度の主な事業内容及び成果
事業費 34,831 千円】
・生ごみについては、平成27年度より美津島町根緒地内において稼働している「対馬市生ご
み等堆肥化施設」にて、回収した生ごみの堆肥化を実施し、成分分析等を行ったうえで成分
値の安定した堆肥の供給に向けた取り組みを行った。
また、本事業への協力世帯数の拡大を図るため、市内で本事業の未実施地区に対して、事業
の説明と協力依頼を実施した。
・廃食油については、民間事業者が引き取りバイオディーゼル燃料(BDF)に製油したもの
を美津島、豊玉、峰、上対馬北部学校給食共同調理場の配送車燃料として活用している。
○回 収 協 力 世 帯 数:1,414世帯
○生 ご み 回 収 量:
172トン
○生 ご み 堆 肥 化 量:
13トン
○廃 食 油 回 収 量:2,890リットル
○B D F 製 油 量:2,750リットル
【平成28年度の計画
事業費 41,727 千円】
・27年度に行った上記事業を継続して実施。
・協力世帯数の拡大を図るため、市内全地区や、各団体に事業の説明・協力依頼を実施。
・回収量の増加に向けて、事業系の生ごみについても事業所等に説明・協力依頼を実施。
○回 収 協 力 世 帯 数(目標):3,000世帯
○生 ご み 回 収 量(目標):
250トン
○生 ご み 堆 肥 化 量(目標):
25トン
○廃 食 油 回 収 量(目標):4,000リットル
○B D F 製 油 量(目標):3,800リットル
32
(2)生ごみ処理器設置補助事業
生ごみの発生抑制及び減量化を推進するため、各家庭での生ごみ堆肥化を行う世帯に対して、購
入費用の一部を助成し、環境意識の醸成及びごみに対する意識の変革を図る。
【補助率】
・容器式:購入金額の2分の1以内 上限 3,000円/個(1世帯2個まで)
・電気式:購入金額の3分の1以内 上限20,000円/個(1世帯1個まで)
【平成27年度の主な事業内容及び成果
・容器式:18件に助成
【平成28年度の計画
・容器式:30件に助成
施策 6-4
事業費 60 千円】
・電気式:2件に助成
事業費 130 千円】
・電気式:2件に助成
NPO・事業者等の環境保全活動の推進
事業者や市民団体等が実施するボランティア清掃活動に対して収集用ゴミ袋を配布
施策 6-5
環境レポート等による環境の現状把握・発信
毎年環境レポート・事業計画書を発行し、現状把握と情報の発信に努めます。
施策 6-6
都市部の企業等との交流促進
住友大阪セメント株式会社は、
「ツシマヤマネコ」の保護を目的に、上対馬町舟志地区に所有する
森林約16ヘクタールを無償で提供し、舟志地区住民やボランティア団体とともに間伐や植樹など
の森林管理を推進することで、人と自然が共生する「ツシマヤマネコに優しい森づくり」の取り組み
を実施している。
平成27年度は、企業・ボランティア・地元住民・行政が一体となり、森づくりに取り組んでき
たことが評価され、国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)による連携事業として認
定を受けた。
また、住友大阪セメント株式会社の関連会社である「株式会社SNC」が、ツシマヤマネコ基金
への寄付や、舟志に森づくり活動の一環である自然観察会に参加するなど、都市部と対馬を繋ぐ役
割を担っている。
33
今後はツシマヤマネコが棲みやすい森を目指し、森づくり活動地における自然観察会等を通じて
取り組みの意義や成果を島内外に広く啓発する。
写真:広葉樹の苗を植樹した森と結実したどんぐり
写真:自然観察会
34
参 考
施策(森・川・里・海・まち・ひと)別の事業割合
平成27年度環境関連事業費
34,891千円
2.9%
31,449千円
2.6%
183,131千円
15.3%
71,942千円
6.0%
46,301千円
3.9%
830,025千円
69.3%
森に関する施策
海に関する施策
川に関する施策
まちに関する施策
里に関する施策
ひとに関する施策
平成28年度環境関連事業費(計画)
41,857千円
3.6%
37,158千円
3.2%
89,164千円
7.6%
147,997千円
12.7%
63,213千円
5.4%
789,416千円
67.5%
森に関する施策
川に関する施策
里に関する施策
海に関する施策
まちに関する施策
ひとに関する施策
35
第3部 対馬市の環境指標等
1.気象の状況
【厳原】
(統計期間 1981 年~2010 年)
項 目
平均気温
(℃)
日最高気温
(℃)
日最低気温
(℃)
平均風速
(m/s)
降水量
(mm)
相対湿度
(%)
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
年平均
又 は
年合計
5.7
6.7
9.7
14.0
17.8
21.1
25.1
26.4
23.2
18.4
13.0
8.0
15.8
8.9
10.2
13.0
17.8
21.5
24.3
27.8
29.5
26.3
22.0
16.8
11.6
19.1
2.2
3.1
6.1
10.0
14.0
18.0
22.9
23.8
20.5
14.9
9.3
4.4
12.4
3.3
3.3
3.2
3.3
3.0
2.6
3.2
2.7
2.8
2.8
2.9
3.1
3.0
77.4
93.4
159.2
193.3
231.9
331.5
367.4
30.7
235.1
97.8
93.6
53.0
2235.2
59
61
65
67
74
82
83
81
77
69
67
60
71
【美津島】
(統計期間 2003 年~2010 年)
項目
平均気温
(℃)
日最高気温
(℃)
日最低気温
(℃)
平均風速
(m/s)
降水量
(mm)
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
年平均
又 は
年合計
5.4
6.9
9.3
13.6
17.4
20.9
24.6
26.2
23.2
18.6
13.2
7.7
15.6
8.1
9.9
12.5
17.2
21.0
24.1
27.6
29.3
26.1
21.7
16.3
10.7
18.7
2.7
3.8
6.1
10.0
14.2
18.2
22.3
23.8
20.9
15.6
10.1
4.7
12.7
4.2
4.1
4.1
4.0
3.8
3.4
3.4
3.5
3.9
3.5
3.6
4.1
3.8
62.2
78.8
124.3
146.7
227.1
219.7
407.5
276.8
208.0
59.6
56.1
45.3
1912.1
【鰐浦】
(統計期間 1995 年~2010 年)
項目
平均気温
(℃)
日最高気温
(℃)
日最低気温
(℃)
平均風速
(m/s)
降水量
(mm)
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
年平均
又 は
年合計
5.7
7.0
9.7
13.9
17.6
20.7
24.2
25.9
22.9
18.9
13.3
8.2
15.7
8.8
10.5
13.4
17.7
21.1
23.9
27.0
28.8
25.5
21.7
16.3
11.1
18.9
3.2
4.4
7.0
11.2
15.0
18.5
22.2
24.0
21.1
16.9
11.0
5.7
13.4
6.0
5.5
5.4
4.8
4.3
4.1
4.1
4.3
5.1
4.7
4.8
5.7
4.9
44.5
47.2
90.8
99.8
132.8
206.2
291.9
257.5
123.8
71.3
62.2
35.4
1480.6
(出典:気象庁資料を基に対馬市作成)
36
2.大気の状況【環境基準達成…○、未達成…×、未測定…-】
H22 年度
H23 年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
測定項目
短期 長期 短期 長期 短期 長期 短期 長期 短期 長期
二酸化硫黄(SO2)
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
浮遊粒子状物質(SPM)
×
○
×
×
×
○
×
〇
〇
○
二酸化窒素(NO2)
○
○
○
○
○
光化学オキシダント(OX)
×
×
×
×
×
微小粒子状物質(PM2.5)
-
-
-
-
×
(出典:長崎県大気環境調査結果を基に対馬市作成)
3.水域の状況
BOD又はCOD 【環境基準達成…○、未達成…×】
水域名
H17
年度
H18
年度
H19
年度
H20
年度
H21
年度
H22
年度
H23
年度
H24
年度
H25
年度
H26
年度
舟志川
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
佐護川
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
三根川
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
仁田川
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
佐須川
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
瀬川
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
佐須奈港
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
比田勝港
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
竹敷港
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
厳原港
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
小茂田港
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
(出典:長崎県公共水域及び地下水の水質測定結果を基に対馬市作成)
37
4.人口及び世帯数(各年10月1日現在)
人口
年齢別人口
世帯数
年次
総数
男
女
14 歳以下
15~64 歳
65 歳以上
●H12 年
15,038
41,230
19,984
21,246
6,834
25,001
9,395
●H17 年
14,710
38,481
18,678
19,803
5,827
22,573
10,081
●H22 年
13,813
34,407
16,705
17,702
4,837
19,435
10,135
H25 年
13,519
32,411
15,735
16,676
4,357
17,772
10,282
H26 年
13,448
31,670
15,411
16,259
4,145
17,046
10,479
H27 年
13,414
31,162
15,205
15,957
4,056
16,522
10,584
●は国勢調査
(出典:国勢調査及び長崎県異動人口調査を基に対馬市作成)
5.産業分類別人口
年次
産業別
S55 年
S60 年
H2 年
H7 年
H12 年
H17 年
H22 年
総数
23,277
22,192
21,367
21,292
20,219
18,066
15,507
第 1 次産業
8,313
7,454
6,190
5,621
4,832
3,806
3,357
農 業
2,011
1,909
1,235
1,005
712
667
585
林 業
412
382
244
152
128
79
173
漁 業
5,890
5,163
4,711
4,464
3,992
3,060
2,599
第 2 次産業
3,903
3,709
4,131
4,398
3,965
2,971
1,910
鉱 業
64
48
52
56
51
27
9
建設業
2,860
2,557
2,637
3,084
2,963
2,411
1,391
製造業
979
1,104
1,442
1,258
951
533
1,391
第 3 次産業
11,054
11,016
11,043
11,263
11,419
11,266
10,223
卸売・小売業
3,956
3,790
3,710
3,568
3,577
2,708
2,229
サービス業
3,672
3,847
3,892
4,347
4,496
5,791
4,801
公務
1,887
1,898
1,956
2,020
2,046
1,800
1,729
その他
1,539
1,481
1,485
1,328
1,300
967
702
7
13
3
10
3
23
17
分類不能の産業
(出典:国勢調査)
38
6.農業の状況
1)農家数(2010世界農林業センサス)
総
農
販 売
農家数
計
対馬市合計
家
数
自給的
農家数
土地持ち
非農家数
1,252
648
604
1,190
厳原町
435
267
168
191
美津島町
114
77
37
329
豊玉町
185
55
130
200
峰町
132
84
48
98
上県町
250
125
125
217
上対馬町
136
40
96
155
2)経営耕地のある農家の経営耕地面積(2010世界農林業センサス)
販 売 農 家
自給的農家
計
経 営 耕 地
経 営 耕 地
面
積
面
積
(ha)
(ha)
(ha)
対馬市合計
597
495
103
町
191
158
33
美 津 島 町
68
62
6
豊
町
66
47
19
町
71
62
9
町
160
138
23
上 対 馬 町
41
28
13
厳
原
玉
峰
上
県
3)耕作放棄地の状況
合計面積
(ha)
うち再生利用が可能と
見込まれる農地面積
(ha)
うち再生利用が困難と
見込まれる農地面積
(ha)
平成 25 年度
808.9
184.8
624.1
平成 26 年度
802.1
177.1
625.0
(出典:荒廃農地の解消及び発生状況に関する調査を基に対馬市作成)
4)エコファーマー認定者数
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
49 人
53 人
51 人
51 人
39
7.林業の状況
1)森林面積
区
分
面
対馬の面積
構 成
比 率
積
70,863ha
100.0%
63,204ha
89.2%
国有林
5,039ha
8.0%
民有林
58,164ha
92.0%
県有林
1,426ha
2.4%
市有林
1,190ha
2.0%
学校林
21ha
0.1%
私有林
48,329ha
83.1%
7,198ha
12.4%
林野面積
森林整備法人
(出典:長崎県 対馬管内林業の概要を基に対馬市作成)
2)林産物生産実績(1月~12月)
しいたけ
年次
木材
乾
生
しいたけ しいたけ
(t)
(t)
木炭
(t)
しいたけ
原
木
(㎥)
製材用
素 材
(㎥)
チップ材
(㎥)
その他
(㎥)
合計
(㎥)
H22
78.9
67.9
45.7
5,865
17,500
18,753
1,733
43,851
H23
74.8
47.8
43.1
5,839
18,328
16,094
2,720
42,981
H24
76.3
57.0
29.5
5,489
17,167
19,206
267
42,129
H25
66.0
106.4
21.7
4,242
22,501
12,312
205
39,260
H26
39.9
110.7
12.5
3,994
23,464
13,188
104
40,750
(出典:長崎県 対馬管内林業の概要を基に対馬市作成)
3)FSC認証、SGEC認証取得森林面積
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
12,480.51ha
0ha
0ha
0ha
4)温室効果ガスの排出削減量証明(クレジット)の取引可能量の推移
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
1,556t-CO2
1,497 t-CO2
1,378 t-CO2
1,308 t-CO2
(出典:対馬市農林・しいたけ課資料)
40
8.漁業の状況
1)海面漁業の漁獲量推移
(単位:t)
年 次
S43
S46
S50
S55
S60
H5
H6
H7
H8
漁獲量
45,448
25,128
23,516
39,762
30,905
38,793
36,782
31,523
29,925
年 次
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
漁獲量
30,185
27,567
27,037
26,218
26,314
22,716
24,560
25,207
22,759
年 次
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
漁獲量
21,176
21,316
22,207
21,066
18,818
18,452
16,031
15,494
(出典:長崎県農林水産統計年報を基に対馬市作成)
2)漁獲量のうち、あわび類・さざえ・海藻類の漁獲量の推移
年 次
あわび類
S43
S46
S50
S55
(単位:t)
S60
H5
H6
H7
H8
195
142
155
258
208
130
126
110
112
さざえ
1,498
1,181
632
1,085
446
665
872
765
848
海藻類
1,547
2,181
2,061
3,704
3,437
1,950
1,553
1,549
1,871
年 次
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
あわび類
114
101
82
77
77
95
110
94
92
さざえ
1,254
1,327
1,026
1,079
1,138
1,123
1,094
1,083
1,169
海藻類
784
780
1,368
962
1,029
824
1,222
903
1,078
年 次
あわび類
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
67
50
42
43
51
45
34
37
さざえ
1,148
1,152
907
835
628
465
512
658
海藻類
1,654
1,209
836
715
738
919
910
1,305
(出典:長崎県農林水産統計年報を基に対馬市作成)
3)種苗・稚魚放流、藻場造成事業やイカ柴設置事業実施集落数
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
種苗 ・稚 魚放 流事 業
26
27
26
藻 場 造 成 事 業
8
5
8
イカ柴設置事業
24
27
28
41
9.イノシシ・シカの捕獲状況及び被害額
1)イノシシ捕獲頭数の推移
年度
厳原町
美津島町
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
30
68
48
149
219
220
745
983
1,508
1,780
1,160
2,277
1,956
3,044
1,830
1,435
1,676
1
8
8
43
100
76
229
291
529
540
431
836
787
1,537
951
1,029
691
2)ツシマジカ捕獲頭数の推移
年度
厳原町
美津島町
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
160
303
350
273
320
450
498
643
710
806
611
595
705
767
749
785
744
85
250
400
500
400
205
176
190
234
205
161
301
207
251
406
392
457
豊玉町
5
1
3
27
42
20
62
79
273
334
255
777
825
1,502
1,094
982
537
豊玉町
10
20
10
20
20
30
8
10
13
9
19
32
38
106
171
157
251
42
峰町
1
8
7
7
60
77
191
191
94
334
597
915
498
414
333
峰町
28
45
45
50
52
68
95
113
131
125
205
213
267
392
384
443
685
上県町
1
2
1
17
18
10
79
84
241
311
316
1,116
1,656
2,476
1,317
624
262
上県町
1,005
1,450
800
580
580
550
419
270
255
255
287
342
253
631
996
1,081
1,476
(単位:頭)
上対馬町
合計
2
2
13
17
3
42
27
92
74
84
260
351
672
608
498
262
37
81
63
257
403
336
1,217
1,541
2,834
3,230
2,340
5,600
6,172
10,146
6,298
4,982
3,761
(単位:頭)
上対馬町
合計
226
363
210
130
95
92
80
73
71
78
119
170
115
387
981
1,083
1,510
1,514
2,431
1,815
1,553
1,467
1,395
1,276
1,299
1,414
1,478
1,402
1,653
1,585
2,534
3,687
3,941
5,123
3)イノシシによる農業被害額の推移
年度
厳原町
美津島町
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
2,912
359
122
303
764
3,393
12,064
2,506
862
1,025
187
626
4,648
4,308
7,258
5,048
1,142
豊玉町
190
335
320
320
4,210
4,093
10,290
6,392
243
328
407
419
1,752
3,718
2,300
1,489
1,382
峰町
1,620
48
80
3,680
1,612
558
950
865
951
751
570
1,393
2,279
12,619
8,733
2,599
1,192
141
94
92
1,463
1,633
480
131
450
4,060
3,642
1,528
3,678
2,370
6,844
7,015
1,758
2,969
上県町
(単位:千円)
上対馬
合計
126
105
5,094
105
941
57
671
38
432
6,236
512
831
9,562
279
8,803
416
1,913
25,764
698
1,325
12,236
908
2,386
9,410
1,120
935
7,801
882
1,825
5,399
1,255
6,366
13,737
2,137
1,396
14,582
3,968
521
31,978
3,728
5,160
34,194
1,180
547
12,621
2,565
16
9,266
(出典:対馬市有害鳥獣対策室資料)
10.汚水処理形態別人口(各年度末)
年度
各年度末
住基人口
集落排水人口
合併処理浄化槽
人口
合併処理浄化槽
普及率
汚水処理人口
普及率
H17
39,193
362
10,194
26.0%
26.9%
H18
38,197
348
10,728
28.1%
29.0%
H19
37,212
341
8,155
21.9%
22.8%
H20
36,417
330
8,515
23.4%
24.3%
H21
35,724
321
8,823
24.7%
25.6%
H22
35,028
315
8,912
25.4%
26.3%
H23
34,367
298
9,007
26.2%
27.1%
H24
33,892
285
9,114
26.9%
27.7%
H25
33,295
270
9,261
27.8%
28.6%
H26
32,765
264
9,401
28.7%
29.5%
(出典:浄化槽等処理人口調査を基に対馬市作成)
43
11.ごみの排出量
年度
各年度
10.1 現在
住基人口
総排出量
(t)
可燃
ごみ
(t)
不燃
ごみ
(t)
資源
ごみ
(t)
粗大・
その他
のごみ
(t)
年間ごみ
処理費用
(千円)
1人1日
当たり
排出量
年間 1 人
当たり
処理費用
(g/人・
日)
(円/人・
年)
H21
36,256
10,983
8,800
573
702
908
639,784
830
17,646
H22
35,631
10,914
8,637
587
770
920 1,384,532
839
38,858
H23
34,435
10,643
8,325
537
896
885 1,457,563
844
42,328
H24
34,316
10,472
8,360
493
777
842 1,441,618
836
42,010
H25
33,819
10,729
8,485
706
1,187
351 1,390,478
869
41,115
H26
33,087
10,702
9,283
471
720
228 1,437,064
886
43,432
(出典:一般廃棄物処理実態調査を基に対馬市作成)
12.漂着ごみ回収量等の推移
年度
H17
回収量
(㎥)
1,370
230
550
371
331
事業費
(千円)
15,109
6,722
7,372
7,933
4,029
H18
H19
H20
H21
H22
13,375
H23
H24
H25
H26
9,098
2,132
15,558
12,295
499,967 299,169 10,368 455,000 539,917
(出典:対馬市環境政策課資料)
13.対馬市の二酸化炭素排出量
(単位:t-CO2)
年度
各年度
10.1 現在
人
口
産業
部門
業 務
その他
部 門
家庭
部門
運輸
部門
H17
●38,481
11,025
46,592
37,051
76,801
7,113
1,291 179,873
4.67
H18
37,468
10,830
44,306
34,886
75,907
7,002
1,296 174,227
4.65
H19
36,473
10,049
48,005
35,349
72,035
6,990
1,443 173,871
4.77
H20
35,508
7,534
43,140
32,272
67,991
6,799
1,346 159,083
4.48
H21
34,726
7,174
31,002
30,600
68,268
6,692
1,248 144,984
4.18
H22
●34,407
6,789
30,971
31,376
67,462
6,671
1,325 144,595
4.20
H23
33,628
8,662
39,083
37,562
63,254
6,563
1,755 156,880
4.67
H24
33,059
8,665
42,811
40,748
63,995
6,345
2,032 164,598
4.98
廃棄物
部
門
水道
部門
合計
市民 1 人
当 た り
CO2 排出量
出典:二酸化炭素排出量は長崎県未来環境推進課資料を基に作成
人口は、国勢調査及び長崎県異動人口調査を使用
●は国勢調査
44
14.対馬の電力需要等の状況
1)電力需給の状況
項
目
H22 年度
年間供給実績
(MWh)
最大電力負荷
(kW)
最小電力負荷
(kW)
H23 年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
202,559
194,973
190,861
194,940
185,297
40,890
35,870
36,810
39,810
34,890
13,900
14,480
13,780
14,380
14,250
2)再生可能エネルギー(電気)の導入状況
項
太陽光発電
風 力 発 電
そ
の
他
目
H22 年度
受給契約件数
(件)
受給契約容量
(kW)
受給契約件数
(件)
受給契約容量
(kW)
受給契約件数
(件)
受給契約容量
(kW)
H23 年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
54
126
171
261
406
226
539
824
1,844
5,152
1
1
-
-
-
1,200
1,200
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
(出典:九州電力(株)対馬営業所提供資料を基に対馬市作成)
15.燃油価格の動向(各年4月現在)
1)ガソリン価格の動向
(単位:円/L)
平成 22 年
平成 23 年
平成 24 年
平成 25 年
平成 26 年
平成 27 年
全 国
133
152
158
155
164
139
長崎県
138
155
165
161
171
147
対 馬
162
182
181
182
192
170
2)軽油価格の動向
(単位:円/L)
平成 22 年
平成 23 年
平成 24 年
平成 25 年
平成 26 年
平成 27 年
全 国
112
131
137
134
143
119
長崎県
118
136
147
145
152
129
対 馬
139
162
167
170
180
157
3)灯油価格の動向
(単位:円/18L)
平成 22 年
平成 23 年
平成 24 年
平成 25 年
平成 26 年
平成 27 年
全 国
1,337
1,694
1,767
1,783
1,919
1,510
長崎県
1,411
1,741
1,838
1,888
1,992
1,647
対 馬
1,710
2,082
2,147
2,255
2,327
1,999
(出典:長崎県原油価格高騰対策本部資料を基に対馬市作成)
45
16.ツシマヤマネコ交通事故発生状況
1)年度別交通事故発生状況 (平成 27 年度は 3 月末現在)
発
年
度
生
件
H22
H24
H25
H26
H27
4
5
15
4
3
12
4
5
13
4
3
12
オス
2
4
5
2
2
6
メス
2
1
8
2
1
6
数
うち、死亡数
死亡個体
性
別
H23
(出典:対馬野生動物交通事故対策連絡会議資料を基に対馬市作成)
2)平成27年度の交通事故発生状況等
発見・収容年月日
平成 27 年 5 月 15 日
発 生 場 所 ・ 状 況 等
○豊玉町嵯峨の市道上において、オス(成獣)の交通事故死体を収容。
○上県町瀬田の国道上において、オス(成獣)の交通事故死体を収容。
平成 27 年 6 月 26 日
○上県町佐護の国道上において、メス(成獣)の交通事故死体を収容。
※乳房の状態から、今年出産した個体と推測された。
平成 27 年 10 月 9 日
○上対馬町大浦の県道上において、オス(亜成獣)の交通事故死体を収容。
平成 27 年 10 月 17 日 ○峰町志多賀の県道上において、メス(亜成獣)の交通事故死体を収容。
平成 27 年 11 月 8 日
○上対馬町河内の国道上において、オス(成獣)の交通事故死体を収容。
平成 27 年 12 月 8 日
○上県町佐護の国道上において、メス(亜成獣)の交通事故死体を収容。
平成 27 年 12 月 10 日 ○上県町佐護の国道上において、メス(成獣)の交通事故死体を収容。
平成 27 年 12 月 17 日 ○美津島町濃部の国道上において、オス(亜成獣)の交通事故死体を収容。
平成 28 年 1 月 21 日
○峰町三根の県道上において、メス(亜成獣)の交通事故死体を収容。
平成 28 年 2 月 18 日
○上対馬町舟志の県道上において、オス(成獣)の交通事故死体を収容。
平成 28 年 3 月 15 日
○峰町三根の国道上において、メス(成獣)の交通事故死体を収容。
※妊娠個体で、お腹の中に 3 匹の胎児がいた。
(出典:環境省発表資料等を基に対馬市作成)
46
17.自動車(乗用、小型二輪、軽自動車)保有台数(各年度末)
種
類
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
乗
用
6,477
6,213
6,017
5,857
5,778
軽自動車
14,671
14,974
15,037
15,487
15,927
小型二輪
214
214
215
214
217
21,362
21,401
21,269
21,558
21,922
計
(出典:長崎県大気環境調査結果資料)
18.その他の指標
1)木質チップボイラー導入施設数
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
公共施設
2
2
2
2
民間施設
1
1
1
1
計
3
3
3
3
2)ビーチクリーンアップ事業への市民・事業者ボランティア参加者数
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
市 民
150 人
154 人
184 人
219 人
事業者
0社
6社
2社
1社
(出典:対馬市環境政策課資料)
3)市内のハイブリッド・プラグインハイブリッド車導入台数
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
153 台
212 台
328 台
384 台
(出典:長崎県税務課資料提供)
4)市民とともに環境保全活動を実施し交流する島外企業数
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
1社
1社
1社
1社
2社
47
平
成
2
7
年
度
版
対 馬 市 環 境 基 本 計 画
環境レポート・事業計画書
発
行:長崎県対馬市
連 絡 先:対馬市市民生活部環境政策課
〒817-8510
長崎県対馬市厳原町国分 1441 番地
電話 0920-53-6111(代表)
FAX0920-53-6112
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