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サンクトペテルブルグの 自動車クラスター論争

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サンクトペテルブルグの 自動車クラスター論争
特
集
ロシア経済はどこに向かうのか
サンクトペテルブルグの
自動車クラスター論争
ロシアNIS経済研究所 次長
服部 倫卓
はじめに/38
1.論争のあらまし/38
2.部品産業誘致の動き/39
3.イノベーション政策との連携は?/40
4.むすびにかえて/42
誌を舞台として、「自動車産業クラスター論
争」とも言うべき議論が戦わされている。
他方、ペテルブルグ市行政府は、科学技術、
イノベーション促進政策に力を入れている。
本来、産業クラスターにおいては、生産企業
はじめに
のみならず、研究開発機関や教育機関なども
今さら言うまでもなく、ロシア北西部のサ
役割の一翼を担うことが期待されるはずであ
ンクトペテルブルグ市およびその近郊のレニ
る。したがって、ペテルブルグ市当局のイノ
ングラード州では(本稿では両者を総称して
ベーション政策が、自動車産業クラスターの
「サンクトペテルブルグ地域」と呼ぶ)
、外国
形成とどのようにかかわってくるのか(ある
自動車メーカーによる自社工場の建設が相次
いは、こないのか)というのも、大きな注目
いでいる。これほど狭いエリアに大手自動車
点だ。
メーカーの工場がひしめいているところは、
そこで本稿では、ペテルブルグの自動車ク
世界的にも稀ではないかと思われる。
「ペテル
ラスター論争を紹介するとともに、それに関
ブルグ=ロシアのデトロイト」という呼び声
連する自動車部品産業誘致の動き、市のイノ
が高まり、さらには当地における「自動車産
ベーション促進政策に関する考察を試みる1)。
業クラスター」の形成が盛んに語られるよう
になったのも、無理からぬところである。
1.論争のあらまし
しかし、これもまたよく知られているよう
に、ロシアに進出した各外国メーカーは、部
当地における自動車工場建設ラッシュの先
材の現地調達の困難に直面している。輸入部
駆けは、レニングラード州フセヴォロシスク
品を組み立てる工場が集中的に立地している
地区に進出したフォードであった。その後、
ことだけをもって、それを真の「自動車産業
トヨタ(すでに稼働)、GM、スズキがサンク
クラスター」と呼びうるかと言えば、大いに
トペテルブルグ市南部のシュシャリ地区での、
疑問だ。現に、地元では、
『エクスペルト北西』
日産、ヒュンダイが同市北部のカメンカ地区
38
ロシアNIS調査月報2008年12月号
サンクトペテルブルグの自動車クラスター論争
での工場建設を決定し、現在に至っている。
ス・クラスター」などと吹聴している4)。
このように、ペテルブルグ市だけで5社、近
「産業クラスター」とは本来、単に特定業
郊のレニングラード州も加えれば6社もの大
種の企業がある地域に集中していればいいと
手外国自動車メーカーが当地への進出に踏み
いうものではあるまい。専門的サプライヤー
切ったことを受け、2007年頃から、ペテルブ
やサービス供給者なども多く存在し、研究・
ルグにおける「自動車産業クラスター」の形
教育機関や中小企業も巻き込みながら、それ
成に関する議論が盛んになった。
らが競い合いつつ共存することで、その地
しかし、市行政府の政策担当者たちの発言
域・セクター全体の国際競争力が向上すると
振りを跡付けてみると、彼らは自覚的に自動
いうことが眼目なのではないだろうか。国内
車産業クラスターの形成に尽力してきたとい
市場向けの自動車組立工場が複数存在すると
うよりは、外国メーカーが地元に殺到してい
いう程度では、とてもその要件を満たすとは
ることに気を良くし、後付けで「クラスター」
言いがたい。
と称している印象が強い。しかも、彼らは多
現地『エクスペルト北西』誌のデミドフ記
くの場合、単に完成車メーカー多数が立地し
者は、市当局の浮ついた自動車産業クラスタ
ていることをもって「クラスター」と言い立
ー論を批判する論陣を一貫して張っている。
てているにすぎず、せいぜい、そのことが部
いわく、現時点での生産規模や、部品のほと
品メーカーの進出にもつながってくれること
んどを輸入に頼っている現状では、ペテルブ
に期待を寄せる程度である。
ルグで生じていることは、いまだ「第一波の
2007年12月にインテルコスⅣ社工場の起工
クラスター」にすぎない5)。各工場の生産規
式に参加した際のマトヴィエンコ・ペテルブ
模が小さく、日系メーカーの場合には系列の
ルグ市長の発言が、典型例であろう。この席
縛りもあることを考えると、仮に部材のサプ
で市長は、ペテルブルグに5つもの巨大国際
ライヤーが当地に進出するにしても効率の悪
企業が進出したことにより、我が街では強力
いものになり、それでは「パッチワーク・ク
な自動車生産クラスターの形成が始まってい
ラスター」だ6)。ペテルブルグ市当局は、外
る、我々にとっては最新で世界中で人気のあ
国自動車メーカーを税収源、投資源としか捉
る車が生産されるだけでなく、それらの部
えておらず、産業発展戦略が欠如している7)、
品・部材も当地で生産されることがきわめて
といった具合である。
2)
重要だ、と述べている 。
ペテルブルグ市行政府の幹部のなかでも、
2.部品産業誘致の動き
「クラスター」という用語を最も濫用してい
ると思われる人物が、フィヴェイスキー経済
サンクトペテルブルグ地域にはもともと自
発展・産業政策・商業委員会第一副議長であ
動車産業が立地していなかっただけに、地場
る。ある時などは、
「自動車クラスターはペテ
企業が外資系自動車工場の下請生産の受注を
ルブルグに産業革命をもたらす」とぶち上げ
めざす姿勢は、積極的ではなかったようだ。
3)
たこともある 。フィヴェイスキー氏はまた、
ペテルブルグ市行政府で投資プロジェクトを
市内に3つのエレクトロニクス関連工場が建
担当するモルチャノフ副市長は、行政府や商
ったことだけをもって、
「自動車組立生産に次
工会議所が部品生産への参入を地元企業に働
ぐ第2のクラスターとしてのエレクトロニク
きかけているものの、
「彼らの反応は常に積極
ロシアNIS調査月報2008年12月号
39
特集◆ロシア経済はどこに向かうのか
的、肯定的というわけではない」と嘆いてい
8)
部品工場を建設するというプロジェクトも重
る 。前出のデミドフ記者は、部品産業の誘
要である(ただし、2008年夏以降の世界経済
致・育成という観点から言えば、ソ連時代か
危機で、現在実現が危ぶまれている)。
らの自動車産業の集積地であるサマラ州の方
こうしたなかで、注目すべき動きは、ペテ
が、より真剣な取り組みを見せていると評価
ルブルグ地域でずばり「自動車部品産業クラ
9)
している 。
スター」を創設するというプロジェクトが浮
ロシアの部品サプライヤーが、外国自動車
上していることである。これは、2007年4月
メーカーの要求する品質基準を満たせないこ
に設立された「サンクトペテルブルグ自動車
とが浮き彫りとなったため、焦点はその後、
部品工業会」が推進しているもので、ドイツ
外国の部品メーカーをロシアに誘致するとい
のコンサルタント会社Agiplanがマスタープ
う方向にシフトしていった。実際にも、
「工業
ランの起草を受注している。レニングラード
アセンブリー措置」の導入が効果を発揮し、
州フセヴォロシスク地区に87haの区画を整備
外国車をロシアで生産するプロジェクトが20
して、そこに部品メーカーを誘致するという
前後にも上ったため、これらのプロジェクト
構想のようだ10)。
向けの供給をめざす部品の現地生産プロジェ
もうひとつ、韓国系ヒュンダイがカメンカ
クトが多数浮上している。その過程で、外資
地区に工場を建設していることに関連して、
が沿ヴォルガ地域などのロシア・メーカーと
隣接するコンナヤ・ラフタ工業地区にヒュン
合弁企業を創設して部品の現地生産を手がけ
ダイのサプライヤー数社を集中的に入居させ
る事例が増え、さらにはその合弁がペテルブ
るという構想も、2008年春に浮上している。
ルグ地域への進出を検討するようなケースも
これも、ペテルブルグ市行政府肝いりの自動
出てきた。
車部品クラスター計画と位置付けられている
ここで、現在までにペテルブルグ地域で具
体化している自動車関連部材の生産プロジェ
ようだ11)。
要するに、部品工業会のプロジェクトでも、
クトを、整理しておこう。まずフィンランド
ヒュンダイ関連のプロジェクトでも、部品メ
のノキアン社が2005年からレニングラード州
ーカーが集中的に入居する工業団地のような
フセヴォロシクスク地区でタイヤの現地生産
ものが想定されているようなのである。ここ
を開始していることが挙げられる。シートの
でも「クラスター」という用語が矮小化され
分野では、すでにトヨタ紡織がトヨタ向けの、
ていると指摘せざるをえない。むろん、クラ
米ジョンソンコントロール社がフォード向け
スター云々の議論を別にすれば、部品メーカ
の生産を行っている。また、英Stadco社は、
ーを体系的に誘致しようとする試み自体は、
レニングラード州フセヴォロシスクに自動車
評価に値するが。
用プレス部品の工場を建設することを決定し
ている。一方、ロシアの鉄鋼大手であるマグ
3.イノベーション政策との連携は?
ニトゴルスク冶金コンビナートは、ペテルブ
ルグのインテルコスⅣ社を買収し、自動車用
ロシアでは、製造業や科学技術・イノベー
プレス部品工場とスチールサービスセンター
ションを振興することを通じ、資源・素材部
の建設を現在進めている。さらに、外資系メ
門に偏重した産業構造を多様化・高度化する
ーカーのマグナ社が、ペテルブルグに自動車
ことが課題となっている。そして、ロシアの
40
ロシアNIS調査月報2008年12月号
サンクトペテルブルグの自動車クラスター論争
なかでは先進的にこの課題に取り組んでいる
で協定が調印され、同大学への誘致が決まっ
のが、サンクトペテルブルグ市である。
たものである。大学の敷地内に、22階建ての
現時点でペテルブルグ市の経済政策の基本
文書となっているのが、2007年7月20日に承
研究センターを含む複合施設を建設するとい
う計画である。
認された「2025年までのサンクトペテルブル
第3に、
「科学都市ペテルゴフ」がある。
「科
グ社会・経済発展コンセプト」である。この
学都市」というのは、ロシア連邦政府が、高
コンセプトは、ペテルブルグ経済発展の主な
い科学技術ポテンシャルをもった都市、研究
方向性として、①開かれた国際都市、②ロシ
機関を中核とする都市に与えているステータ
ア北西部の運輸・ロジスティクスの拠点、③
スであり、それらの都市の社会インフラ整備
イノベーションの拠点、という3つの柱を掲
事業は連邦予算によって賄われる。現在「科
12)
げている 。そして、ペテルブルグ市行政府
学都市」と正式に認定されているのは14都市
は「コンセプト」と同時に「2008~2011年の
で、ペテルゴフ市(サンクトペテルブルグ市
サンクトペテルブルグにおけるイノベーショ
の衛星都市的な位置付け)は2005年7月にそ
13)
ン政策の基本」と題する文書を採択した 。
の称号を授かった。ペテルゴフで優先的な分
さらに、それを受ける形で、2008年1月23日
野とされているのは環境、ICT、軍事・海洋技
付で、
「2008~2011年のサンクトペテルブルグ
術など。
におけるイノベーション政策の実現に向けた
第4に、
「サンクトペテルブルグ科学技術分
措置の複合プログラム」を制定、具体的な取
野小企業ベンチャー投資促進基金」がある。
14)
り組みの時期や予算規模を明確化している 。
これは、2006年11月のペテルブルグ市行政府
市行政府の広報資料では、ハイテク分野お
の決定によって創設されたもので、ペテルブ
よびイノベーション促進のためにペテルブル
ルグ市、連邦政府、民間資金の共同出資によ
グ市で実際に活用されている政策ツールとし
って基金が創設される。技術革新分野で活動
15)
て、以下の4点が紹介されている 。
第1に、経済特区がある。ロシアでは、2005
年に経済特区に関する連邦法が成立し、全国
16)
する中小企業の資金需要に応えることがその
ねらいで、基金が対象企業に出資する形とな
る。
数箇所に特区が創設された 。ペテルブルグ
このように、イノベーション促進に向けた
に設けられたのは「技術導入特別経済区」と
ペテルブルグ市の政策ツールは、多彩である。
いうタイプのものであり、ノイドルフ区、ノ
ただ、政策の具体的な中身を検証してみると、
ヴォオルロフスカヤ森林公園区という2つの
製造業の基盤としての科学技術という観点が、
区域からなる(まず前者を開発し、そののち
欠落しているきらいがある。科学技術は科学
に後者に着手)。想定されている事業分野は、
技術、工業は工業と、切り離して戦略づくり
計測・分析機器の開発、情報通信技術(ICT)
をしているという印象を禁じえないのだ。
など。
とくに、今日ペテルブルグ地域が自動車工
第2に、IT分野のテクノパークがある。こ
場の建設ラッシュに沸き、それを中核とする
れは2006年5月のロシア連邦政府の決定を受
産業クラスターの形成が叫ばれていながら、
け、同年4月にロシア連邦情報技術・通信省、
一連のイノベーション政策がまったくと言っ
ペテルブルグ市行政府、サンクトペテルブル
ていいほどそのことを視野に入れていないの
グ国立テレコミュニケーション大学の3者間
は、どうしたことだろうか。筆者がざっと調
ロシアNIS調査月報2008年12月号
41
特集◆ロシア経済はどこに向かうのか
べた限り、上に列挙した一連のイノベーショ
産業政策・商業委員会第一副議長を、サンク
ン政策と、自動車産業との関連について、ペ
トペテルブルグ市当局の皮相的な自動車クラ
テルブルグの政策担当者が具体的に述べた事
スター論の代表格として取り上げた。だが、
例はほとんど見当たらない。マトヴィエンコ
そのフィヴェイスキー第一副議長は、2008年
市長の、「ペテルブルグではロシアで初めて、
10月になって、次のような注目すべき発言を
イノベーション発展のための新たな経済特区
している(カッコ内は筆者補足)
。
が創設されたが、これも自動車クラスターの
触媒になりうる」という発言が目に止まった
17)
程度である 。
なるほど、前掲の「イノベーション政策の
ペテルブルグに自動車部品メーカーを誘
致することは、当地において自動車クラス
ターを形成する[完成車工場の誘致に次ぐ]
基本」においては、
「科学、工業、サービスの
第2段階になるが、それは最終段階ではな
有望・イノベーション部門におけるクラスタ
い。将来的に、我々にとって重要となる次
ー政策の立案と実施」が、柱のひとつとして
なる段階は、ペテルブルグに、自動車メー
掲げられている。しかし、具体的な措置を決
カーとの仕事を手がける研究開発セクショ
定した「複合プログラム」を見ると、クラス
ンが開設されることである。最近、ペテル
ター政策に割り当てられている予算は4年間
ブルグの代表団が米国を訪問し、GM経営陣
で950万ルーブルにすぎない(直近のレートで
との会合のなかで、これらの問題が話し合
日本円に換算すると、1年当たり1,000万円弱
われた。投資家[GM]の側はすでに、中期
である)。ちなみに、前回2006年8月に承認さ
的な将来において、そうしたセクションを
れた2006~2008年を対象とするプログラムで
ペテルブルグに設置するという計画を確認
は、クラスター政策への言及はまったくなか
している。
18)
った 。ペテルブルグ市関係者は、外国自動
(中略)
車メーカーの大量進出や、外国の専門家によ
このような状況[深刻な労働力不足]に
る示唆で、最近になってようやくクラスター
かんがみ、ペテルブルグ市行政府は、自動
政策ということを意識するようになり、政策
車クラスター関連企業に、自動車産業企業
担当者が言及するケースは増えているものの、
向けの人材の養成・再教育のためのプログ
まだ現実の取り組みがそれに追い付いていな
ラムを、市と共同で作成するイニシアティ
いという様子がうかがえる。
ブをとってほしいと提案している。
2008年4月に出た情報によれば、ペテルブ
(中略)
ルグ市行政府の経済発展・産業政策・商業委
ペテルブルグに自動車部品工場と研究開
員会が、向こう4年間を対象としたクラスタ
発セクションが誕生したあとも、自動車ク
ー政策のコンセプトと実施計画を起草中とい
ラスターの形成は完了しない。ペテルブル
19)
うことなので 、まずはその帰趨が焦点とな
グで生産される自動車の台数が、5~7年
ろう。
後には年間約100万台を達成することを考
えれば、金融機関、専門サービス企業、教
4.むすびにかえて
育機関も、クラスターに加わってくる。い
ずれかの時点で、ペテルブルグのクラスタ
第1節では、フィヴェイスキー経済発展・
42
ー形成が完了するかのように語るのは適当
ロシアNIS調査月報2008年12月号
サンクトペテルブルグの自動車クラスター論争
でなく、クラスターの形成を単線的なプロ
20)
セスと見なすのは不適切である 。
【注】
1)本稿は、拙稿「ロシア経済変革の試金石サン
クトペテルブルグ」蓮見雄編著『拡大するEUと
フィヴェイスキー氏が言及している研究開
発や人材育成といった機能は、一般にクラス
バルト経済圏の胎動』(昭和堂、2009年予定)の
一部に加筆したものである。
2 ) “В Петербурге заложен первый камень в
ター形成において欠くべからざる要素と考え
основание
られているものだ。この発言に示されている
автокомпонентов.” [ http://www.gov.spb.ru/today?
ように、ペテルブルグ市の政策担当者のクラ
newsid=50562]
スター・イメージは、徐々に洗練されていく
傾向が見受けられる。おそらくは、外国の投
資家や専門家と接触するなかで、より高度な
認識を体得しつつあるのではなかろうか。ま
た、『エクスペルト北西』誌が張った論陣も、
良い問題提起になったのかもしれない。
もちろん、政策担当者の理解が多少深まっ
たからといって、
「ペテルブルグ自動車クラス
ター」が実際に成就するという保証はどこに
もない。ちなみに、オセエフスキー・ペテル
ブルグ副市長は、クラスター形成のイニシア
ティブをとるのは自動車メーカーであるべき
だ、
「役人が自動車会社の経営者よりも賢いな
どと考えるのは誤りである」と、至極全うな
21)
見解を述べている 。
それでもなお、行政が産業構造の転換を的
確に見据え、産業政策とイノベーション政策
を連動させながら推進していくことは、万能
завода
3 ) “В
по
Петербурге
производству
грядет
промышленная
революция,” Эксперт Северо-Запад, 29 октября
2007. なお、『エクスペルト北西』誌はネット上
で 無 料 公 開 さ れ て お り ( http://www.expert.ru/
printissues/northwest/)、筆者もすべてネット版で
閲覧した。
4)“В Санкт-Петербурге создается новый кластер -теперь
электронный,”
Коммерсантъ
Санкт-
Петербург, 17 января 2008.
5)Н. Демидов, “Кластеры первой волны,” Эксперт
Северо-Запад, 27 августа 2007.
6)Н. Демидов, “Лоскутный кластер,” Эксперт
Северо-Запад, 17 декабря 2007.
7)Н. Демидов, “По чужим лекалам, но в свои
закрома,” Эксперт Северо-Запад, 19 мая 2008.
8 ) “Точки
невозврата
пройдены,”
Эксперт
Северо-Запад, 3 апреля 2006.
9)Н. Демидов, “Кластеры первой волны.”
10
)
“В
Петербурге
создадут
комплекс
производителей автокомплектующих.”[http://spb.
rbc.ru/topnews/03/10/2007/121398.shtml]; “Петер-
ではないにしても、有効ではあるはずだ。そ
бургский кластер автокомпонентов нашел место
して、クラスター政策は、産業政策とイノベ
дислокации.”
ーション政策の結節点となりうるものである。
396255/];V.キセレヴィチ「講演録:サンクトペ
2008年内にもペテルブルグ市が制定する予定
テルブルグの自動車部品産業」
『ロシアNIS調査月
と伝えられるクラスター政策の中身が、注目
報』2008年7月号、30-33頁。
される所以である。
他方、2008年秋以降に深刻化した世界経済
危機は、当然ことながら今後、サンクトペテ
ルブルグ地域の自動車産業のありように少な
からぬ影響を及ぼすと考えられる。本稿では
[
http://www.rosinvest.com/news/
11)“Конная Лахта станет вторыми Шушарами.”
[http://www.kolesa.ru/print/news/54144.htm]
12
)
“Концепция
развития
социально-экономического
Санкт-Петербурга
до
2025
года.”
[http://www.gov.spb.ru/law]
13 ) “Об Основах инновационной политики в
それに関する分析を充分に盛り込むことがで
Санкт-Петербурге
きなかったので、今後の課題としたい。
[ http://innovprom.spb.ru/documents/&action=count
ロシアNIS調査月報2008年12月号
на
2008-2011
годы.”
43
特集◆ロシア経済はどこに向かうのか
Санкт-Петербургские ведомости, 18 декабря
_file&id=48]
14 ) “Комплексная программа мероприятий по
реализации
инновационной
Санкт-Петербурге
на
политики
2008-2011
в
годы.”
[ http://innovprom.spb.ru/documents/&action=count
_file&id=50]
[
технологической
Санкт-Петербурга
развития
сферы
в
на
инновационнопромышленности
2006-2008
годы.”
[http://www.gov.spb.ru/law]
15)Инновационный Санкт-Петербург: стратегия
будущего.
2007.
18 ) “Программа
http://innovprom.spb.ru/documents/
&action=count_file&id=58]
19)“Петербург формирует кластерную политику.”
[ http://www.cedipt.spb.ru/www/site.nsf/web/news_
24042008144920.html]
16)より詳しくは、服部倫卓「始動するロシアの
20)“Точки автокластера; Контуры сформированы,”
経済特区制度」『ロシア東欧貿易調査月報』2006
Коммерсантъ Санкт-Петербург, 13 октября 2008.
21)“Кластер по либеральным принципам,” Эксперт
年3月号、14-27頁参照
17 ) “Пятый
автогигант
выбрал
Петербург,”
Северо-Запад, 2 июня 2008.
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