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縄梯子の作り方
縄梯子の作り方 船舶から海中転落した場合、ひとりで船上に戻るのは非常に困難です。 縄梯子を取り付けることにより、ひとりでも簡単に船上に戻ることが可能になります。 また、海上漂流者の救助にも役立てることができます。 縄梯子の取付け例 縄梯子 【縄梯子の作成要領】 1.長さ約10メートルのロープを用意します。 2.梯子の1段目を作ります。 アイ 約30c m 長さ 約1 ひ ろ (1 ひ ろ=約1 5 0 c m) 3.ヒッチを作ります。 4.ヒッチの中にアイを通します。 ヒッチ 5.こんな形になりましたか? 6.ヒッチをキュッと締めます。 拡大図 7.反対側のロープにもヒッチを作ります。 8.ヒッチの中にアイを通します。 9.「6」と同じように、キュッと締めます。 10.続いて2段目に取り掛かりましょう。 拳ひ と つ 分(≒1 0 c m) あけま し ょう。 11.「3」から「9」を繰り返します。 12.3段目も同じように作ります。できたら・・・ ※ここでは3段で説明していますが、段数をもっと 増やしたいときは「3」から「10」を繰り返します。 13.ひっくり返します!! 14.こんな感じ。 15.最下段を作ります。アイの中にロープを通して・・・ 16.こんな形に結びましょう。 NOTE 17.「15」と「16」を繰り返すと完成します!! 完成図 【設置方法】 18.作成した縄梯子を、船内に取り付けます。 テ グス等で船内に結束す る 梯子の下端部 19.舷側に他のロープがいくつもあったり、船体とロープ が同色で見にくいといった場合には、他の海中転落者 を救助する際にもすぐ見分けがつくよう、目印をつけて みてはいかがでしょうか。 船内に縄梯子を固定す る この矢印は、レスキューアローと呼ばれるものです。 救助用 RE SC UE LIF E ROPE RE SC UE LIF E ROPE 救助用 高知海上保安部謹製のレスキューアロー、 拡大・縮小し、ラミネート加工等してご活用ください。 【使用方法】 格納状態 縄梯子 展開状態 1.海中転落してしまった!! 2.でも大丈夫、慌てずに格納状態の縄梯子に手を伸ばし・・・ 3.引き寄せます!!(この時、「17」で紹介した格納用テグスが切れ、展開状態となります) 4.あとは悠々と縄梯子を上がるだけ。 【!!注意!!】 ・縄梯子は 、海中転落した際にも容易に船上へ戻れる ように備え る 、補助的なものです。 ・不意の海中転落では 、パ ニックに陥ってしまいます。必ず救命胴衣を着用しましょう。 NOTE 高知海上保安部 ©JCGA