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31号 - 福島県

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31号 - 福島県
1999.3
1999.3
福島県ハイテクプラザ
No.31
業界の課題と21世紀への展望
会津漆器協同組合連合会
会長 小沼俊介
「不況」…皆さんご承知のとおりバブル経済が崩壊し、今年で10年目に入りま
したが、依然として明るい経済見通しのきざしさえ見えず、昨年政府は様々な最気
対策を打ち出しました。その施策に依る好結果が早期に表れるものと期待しながら
も、反面赤字国債の増大、長期金利の上昇等国家予算の硬直化を招き、株、債券、
土地等の下落は、消費意欲を喪失させ、企業のリストラは失業者を6%台まで上昇
するであろうという予想さえあり、消費の拡大を目指しながら、逆に将来の不安か
ら一層の消費縮少が続くのではないか、とも予測される厳しい環境下にあります。
そうした中で我々伝統産業である漆器業界も売上の減少、収益率の低下、就業者数の減少等過去に類を見ない長
期に亘る不況の時代に突入しています。しかし、我々はこうした時代を乗り切り、先人達が伝え残してきた「日本
の美」とも云うべきこの素暗らしい伝統産業の漆器、漆芸を後世に引き継ぐべく最大の努カをしなければなりませ
ん。しかし、この不況を乗り切る特効薬は、決して存在しません。しかも切り札となるカードも持っていないこと
を我々は肝に命じておかねばなりません。自らの知恵と才覚でこの局面を打破していかねばなりません。今日まで
行政をはじめとし、各種団体や多くの皆様から暖かいご支援を頂いて参りました。また、今後とも更なるご支援を
頂かなければなりませんが、産業構造が変わり物流システムが変わり、テキストのない未知の経済社会に入った今
こそ、今まで以上に個々の企業戦略を練り経営理念を確立し、短期や中・長期のビジョンを持ち、個々の創意工
夫・努力することこそがこの不況を乗り切る唯一の良策と信じます。今までは、先人から受け継いだ伝統という恩
典にあまりにも甘え、また他人にも甘え過ぎてはいなかったでしょうか、自主独立の精神に欠けたことはなかった
一
九
九
九
・
三
第
三
一
号
でしょうか、是非ともこの一年は、全知全能を傾けこの難局を共に乗り越える行動を起こさねばなりません。
こつこつと、少しずつ、丁寧に前を見て出来る限りのスピードで元気良く前進する年が平成11年ではないでし
ょうか。また、21世紀を見据えた厳しい年でもあると思います。
1999年は、九(苦)という数字が三つ重なります、苦労の多い年なのかもしれません。その苦労を乗り切っ
た時こそ平成11年イイ年にしたいし、成るだろうと期待もしたいと思います。
また、今年は連合会に於いても大きな事業が控えています。一つは、今年10月6・7・8日当会津若松市に於
いて第11回ジャパン漆サミット並びに第42回日本漆器協同組合連合会全国大会が開催されます。
二つには、当連合会の課題でもありました組織の見直し(改革)を行い事業の合理化、事務量の軽減等新たな事
業の展開を推進して参ります。
三つ目は、平成13年新築移転の予定になってあります、県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターへの応分
の協カをしてまいります。これらは、後継者の養成は勿論、業界発展の大きな起爆剤になるものと信じております。
その他、会津若松経済情報ネットワークを中心とした販路の開拓、会津若松市市制百周年に係る諸事業の展開等
業界活性化の為の事業を連合会々員全員が一致団結遂行し来る21世紀が更にすばらしいものとなるよう、努力し
てまいりたいと考えております。
Contents
ゅ
うにやさ
き
し
ち
い
古
紙
の 利
用
本紙は再生紙です。
会津漆器協同組合連合会会長あいさつ・・・・1
研究解説・・・・・・・・・・・・・・・・・2∼4
トピック・・・・・・・・・・・・・・6∼7
Information・・・・・・・・・・・・7∼8
金属−有機界面における膜利用技術 ハイテクプラザ生産技術部
◎見えない新技術
見えないけれど価値があるものとして、童話の中で
は「裸の王様の洋服」が最も高価な品物でした。身近
なもので、メガネレンズのコーティングに代表される
薄膜は、見えないけれどもその表面で驚くべき機能を
発揮する高価なものが存在します。このように薄膜は、
身近な生活用品にまで応用されていますが、人々は日
常生活で薄膜の機能(原理)を知ることはほとんど無
いものと思われます。近年、携帯電話や電子カード等
の軽量電子部品には、ハイテク技術を駆使したマイク
ロ技術が用いられております。これら電子部品がより
小型軽量で高性能化を実現するための一つの手法とし
て、これらの製造メーカでは、薄膜技術の研究開発が
鍍金は無機物を化学的に、塗装は有機物を塗布するこ
盛んに行われております。このような薄膜技術は半導
とで表面に付着させます。しかし、見えない薄膜は、
体に代表されるように多くのインフラを要するため、 厚さが1μm以下で真空容器の中で物理的に表面に付
大企業の得意技術と考えられていました。しかし、薄
着させます。これを蒸着と言います。半導体製造技術
膜を半導体以外に活用できる新たな製造技術が開発さ
では無機物を蒸着することが多いのですがハイテクプ
れました。また、これらの新しい利用技術と併せて少
ラザでは、有機物を中心に蒸着する技術とその利用に
しだけ紹介することで「未来の裸の王様の洋服」のヒ
ついて研究しております。特徴としては、真空容器の
ントになるかも知れません。
中で複数の有機物を合成することで新たな有機物を表
面に蒸着できることです。この方法を蒸着重合法とい
います(図参考)。これまで溶媒中の合成でできなかっ
◎薄膜の製造は?
比較的厚い膜(数十μm)を代表するものとして、 た新たな有機薄膜が形成できれば、その表面に新たな
機能を持たせることが可能になります。
基板ホルダー
◎薄膜の応用は?
現在、ハイテクプラザでは福島県内の企業と共同し
て、光学部品の結露を防止するはっ水機能性薄膜、薄
膜を利用した微細なコンデンサーの開発、電子部品の
真空室
絶縁を高める薄膜、高度なプラスチック成形が可能な
金型の断熱膜の研究を実施しております。実用化は少
し先と思われますが、有機薄膜の利用が身近な製品開
発や高付加価値化に役立つものと期待しております。
ご関心のある方はお問い合わせ下さい。
モノマーA
モノマーB
蒸着融合の概念図
福島県ハイテクプラザ
生産技術部 藤井正沸
超高速切削加工による難削材加工技術の研究
ハイテクプラザ生産技術部
◎高速加工とは?
一般に広く行われている切削加工は、切り込みを大
きく、切削送りを低めで切削し、回転当たりの切り屑
量を多くとる方法で行っていますが、本研究で行って
いる高速加工は、直径10mm以下の小径工具を用いて、
切り込み量を0.2∼0.3mm以下と小さくし、主軸を高速
回転させることにより、切削送りを速くして加工する
方法です。
今回の研究に使用する高速加工機械の外観を図1に
示します。この加工機は、工具を直接チャッキングす
る方式で回転時の振れを小さくし、主軸を最高
32,000rpmで回転させることができます。また、最大送
図1 高速加工機外観
り速度も16,000mm/minと高速なうえ、高送り時の形状
のダレを抑制する機能も持っています。
◎今回の研究の目的は?
◎高速加工のメリットは?
微少切り込み量で高速に加工することにより、加工
このように多くのメリットがある高速加工において
も、適正な工具の選定、最適な加工条件の選定など、
時のせん断抵抗が小さくなり、工具刃先の発熱が小さ
等周辺技術の確立が行われないと、高品位な加工がで
くなります。また、発生する熱は切り屑に持ち去られ
きないと言われています。
るため、工具の摩耗が小さくなり工具寿命が伸びるメ
そこで、この研究では、金型に使用されているいろ
リットがあります。さらに、加工時の切削抵抗の減少
いろな材料について、高速加工を行う際の最適加工条
や、残留ひずみの減少、バリ発生の抑制、加工精度の
件の選定を行います。また、県内金型加工メーカーと
向上などいろいろな効果があります。
共同で、現在金型製作工程で使用されている放電加工
図2に本機で加工したサンプルを示します。加工は、 やマシニングセンターによる切削加工工程に高速加工
荒、中仕上げ、仕上げ加工を行っており、加工時間は を適用し、工程短縮の可能性について検討する予定で
約30分で、仕上げ面粗さは約3μmRyと良好な加工面
す。
になっています。
4NAK55(HRC45), 70×30×16mm
R1.5ボールエンドミル
荒加工 N=26,500rpm , F=3,183mm/min
仕上げ
〃
, F=2,120mm/min
R1.0ボールエンドミル
荒加工 N=32,000rpm , F=3,200mm/min
仕上げ 〃
, F=2,560mm/min
図2 加工サンプル例
福島県ハイテクプラザ
◎漆に明日はあるのか?
◎光硬化性含漆UV塗料の誕生!
漆に明日はあるのか?と問いかけられた場合、先ず
漆とアクリレート化合物のブレンドによる光重合含
は現代生活に、漆がどの様に利用されているのか?を
漆UV塗料の変性。含漆UV塗料が硬化するメカニズ
考えてみると、代表的なものとしてお椀、箸、重箱、 ムは、「塗料中に混入させた光重合開始剤が紫外線の照
茶托、銘々皿が思い浮かびます。次に続くものは何か
射で活性ラジカルを発生させることにより、漆の二重
と考えると、これぞと思われるものが浮かばないのが
結合とアクリレート化合物に作用し、秒速硬化を起こ
現状です。その昔、漆は生活用具・建築塗装など様々
す。」との理論に基づくもので、「硬化時間の短縮化」
な使われ方をしていましたが、生活様式が洋風化し日
と「耐擦傷性の向上」を実現しました。また、漆の風
本的生活習慣が消えつつある現代において、漆そのも
合いを保持し、光重合硬化を満たす漆とアクリレート
のの存在価値が見失われつつあるのも事実です。漆の
化合物の混合割合は、相溶性を検討した結果、2:8
明日は、非常に厳しいものがあると言えるのではない
と8:2の割合が適合することを確認し、秒速硬化で
でしょうか。それでは、漆はどの様にこの存続の危機
得られた塗膜の耐久性や未反応物質の分析等を行い、
から脱出したらよいのか?また、その方法は?
光硬化性含漆UV塗料の有用性を評価しました。
◎現代生活に適合した漆を作ろう!
◎光硬化性含漆UV塗料の生きる道・・・
生活習慣が洋風化するにつれて、生活用具も同様に
変化していくものです。現在の生活用具に使われる塗
光硬化性含漆UV塗料は、用途により漆の配合比を
自由に変化させることが出来る変幻自在な塗料です。
料は、ウレタン、エポキシ、アクリルなどの合成樹脂 「風合い」「機能性」「作業性」「価格」等、市場の要求
が主流となり、漆の活用が狭められている状況ですが、 に応えることができる塗料、現代生活に適合した使い
その背景には「高級」かつ「高価な塗料」であり、し
やすい漆塗料として、その存在価値を高めていくこと
かも、「扱いが難しく、手入れが必要である」との既成
が望まれます。
概念もあるようです。こうした問題を解決するため、
①扱い易く、②機能性も向上し、③高級感を保持しつ
会津若松技術支援センター 工芸科
つ、④価格的にも手頃な漆塗料の開発、さらには業界
が切望する漆塗装の工業化を目標に掲げ、紫外線照射
による塗膜硬化・乾燥方式のUV(ultra−violet rays)
塗装に着眼し、漆のUV塗料化と硬化方法の研究に着
手しました。
UV硬化樹脂塗料
膜形成主要素
重合性の二重結合を
有するプレポリマー
エポキシアクリレート
ウレタンアクリレート
ポリエステルアクリレート
ポリエーテルアクリレート
シリコンアクリレート
ポリブタジエンアクリレート
カルダノールアクリレート
ウルシオールアクリレート
重 合 性
モノマー
単官能
THFAなど
二官能
BGDAなど
多官能
OPHAなど
塗膜形成助要素
光 重 合
開 始 剤
ベンゾインエーテル
ベンゾフェノン
UV硬化樹脂の構成
福島県ハイテクプラザ
添 加 剤
重合禁止剤
消 泡 剤
レベリング剤
希 釈 剤
着 色 剤
顔 料
染 料
須藤靖典
共同研究企業紹介
ハイテクプラザでは、企業との
共同研究を募集しております。新
技術や新製品の開発、実現に向け
て、ハイテクプラザの研究員と共
に研究開発を行い、さらなる発展
に結びつけてはいかがでしょうか。
今回は、平成8年度からハイテ
クプラザ生産技術部と「CAE技
術を利用した防振ゴムの設計手法
に関する研究」のテーマで共同研
究を行っている「株式会社朝日ラ
バー」を訪問してお話をうかが
いました。
当初電球にシリコーンゴムを使
用すると問題が生じ、電球にシリ
コーンゴムは使えないとまで言わ
れたとのことでしたが、様々な研
究の末、問題を解消し現在の製品
開発にいたったそうです。
泉崎村にある「株式会社朝日ラ
バー」は、本社が埼玉県にあり、
製造部門のすべてがこの泉崎工場
で行われています。
製品としては、車のコンソール
パネルの照明用電球に被覆して、
様々な色の光を放立たせるシリコ
ーンゴム「アサ・カラー」から、
医療用ゴム栓、Oリング等の精密
今日では、市販されているほと
ゴム製品から卓球ラケットのラバ んどの自動車がこの製品を使用し
ー等に至るまで、非常に多品種の ており、この工場では、3,000色年
ゴム製品を製造しております。創 間4億個を製造しているとのこと
業は昭和45年、現在の場所に工場 です。
を設立したのは、昭和61年とのこ
ハイテクプラザとの共同研究に
とです。
ついて尋ねますと、新製品として
今年の1月に、企業の経営合理化、 防振ゴムへの分野にも進出を図り
技術開発、その他経済的社会的に たい考えからこのテーマを設定し、
すぐれた功績が認められ、(社)中小 当所に共同研究を申し込まれたと
企業研究センターから“社団法人 のことでした。取材に応じてくだ
中小企業研究センター賞(東北・北 さった亀本取締役生産本部長は、
海道地区表彰)”を受賞されました。 次のように感想を述べています。
本センター賞受賞の中、技術分 「ハイテクプラザには、一企業で購
野で高い評価を受けたのが前述の 入するには、あまりにも高額な研
電球被覆用彩色ゴム「アサ・カラ 究機器を多数備えてあり、これら
ー」でした。
の設備を使用しながら試験できる
のが最大のメリットとなっていま
す。さらに、今回の共同研究では
お互いに持っている技術を活かし
た研究ができる――ハイテクプラ
ザが持っている振動技術・CAE
技術と朝日ラバーが持っているゴ
ムに関する技術を持ちより研究開
発ができるので、互いの技術を補
完できるメリットが大きかった」
とのことでした。これまでの結果
については、
「成果は出ていますが、
実用化までにはまだ時間がかかり
そうです。
」とのことです。
今回のような共同研究で、研究
開発の時間短縮を期待しておられ
ました。また各種の補助金を利用
できれば、もっと研究開発が行い
やすくなるのですが、との意見も
頂きました。
朝日ラバーを後にして、研究に
より技術的な困難を乗り越え新製
品を創る、こういった姿勢が強く
表れている企業という印象を受け
ました。
真中図:アサ・カラーの製品
下 図:社団法人中小企業研究
センター賞の賞状とメ
ダルを持って
株式会社朝日ラバー
西白河郡泉崎村大字泉崎字坊頭窪1番地
T e l:0248-53-3491(代)
Fax:0248-53-3493
創立昭和45 年
主な事業内容 工業用ゴム製品の製造・販売
シリコーンゴム
開発の経緯を話して頂いた、亀本取締役生産
本部長(右)と根本研究員 (左)
電球にゴムを被覆すると、電球の発する熱によりゴムが加熱さ
れ、ゴム中に残留する未反応物質「ジメチルポリシロキサン」が
発生します。この「ジメチルポリシロキサン」が気散されると、
金属接点部分にケイ素として蒸着してしまい、接点障害が生じ誤
作動を招くといった問題が生じていました。特に近年の自動車の
コンソールパネルは機密性が高く小型化が進んでおり、こういっ
た障害が発生しやすい構造となっています。
福島県ハイテクプラザ
ト ピ ッ ク
福島県ものづくり試作開発支援センター
導入機器のご紹介と利用のご案内
福島県では、中小企業事業団の委託事業として「ものづくり試作開発支援センター整備事業」
をうけ、中小企業の皆様に広く開放して、地域企業の新製品や新技術の開発に役立てていただく
ことを目的として、微細加工技術を対象とする試作開発設備装置を整備した「福島県ものづくり
試作開発支援センター 」を福島県ハイテクプラザ内に設置しました。
今回は、センターに導入された、機器のご紹介と利用の仕方に
ついてお知らせします。
・導入機器について
導入機器については、次のページにその概要を示しました。
・導入機器の利用について
利用料金は消耗品実費代になりますのでお問合せ下さい。
利用にあたっては随時開催する設置機器の操作・取扱い研修会
を受講のうえご利用下さい。
また、利用する際、予約が必要な場合がございますので、必ず
電話等でご確認のうえご利用下さい。
シリコンウェハ上にレジストを塗布後、
電子線描画装置で描画したキビタン。
最下部のスケールに注目!
皆様のご利用をお待ちしております。
(お問合せ:生産技術部 TEL 024−959−1739)
レーザ薄膜除去装置
超微細放電加工機
ドライエッチング装置
熱画像解析装置
福島県ハイテクプラザ
機 器 名
メーカ名
仕 様・規 格
用 途
ワイヤーボンダ
完エレクトロ
二クス
株式会社
7400A
超音波発振器出力:
最大5W,ボンド荷重
:0∼200 g ,マニュ
アル操作でウエッジ
ボンド方式
電子素子上の微小電極と外部電極間に直
径30μm程度の極微細な金線を結ぶため
の装置である。
電極と金との接合は超音波で行う。微細
な素子を回路上に実装する際にも用いら
れる。当初の機器は汎用性を持たせるた
め、全手動である。
熱画像解析装置
NEC三栄
株式会社
TH3103SP
3∼5.3μの測定は
長での-20℃から
2000℃まで非接触
リアルタイム測定,
分解能0.1℃
物体が放射する赤外線を測定することに
より、物体の温度分布を可視化する装置
である。回路の発熱の様子を観察する際
に用いる。
超微細放電
加工機
松下電器産業
株式会社
MG-ED82W
加工電圧:0∼110V,
コンデンサー容量:
10∼3,300pf,Z軸移
動範囲75mm電極
径φ5∼300μ
電極を放電させることにより、材料を加
工する装置である。電極を細く加工する
ことにより、線幅数十μmの微細な加工
が可能である。回路上の微細な電極や素
子の加工に用いる。
ユニオン光学
株式会社
PEM-800
ワークサイズ:
φ100mm
露光方式:プロキシ
ミティまたはコンタ
クト
光源:250W水銀灯
フォトレジストを塗布した基板に配線パ
ターンなどを描いたマスクをのせて、上
から紫外線を当てることによりフォトレ
ジストに配線パターンを転写する装置で
ある。電極などを形成する際に用いる。
露 光 装 置
電子線描画装置
株式会社
エリオニクス
ELS-3700S
株式会社
ドライエッチング
エリオニクス
装置
EIS-200ER
レーザ薄膜除去
装置
オプテック社
Micro Master
線幅0.1μの微細図
形をステージの移
動無しで0.5mm角
の領域露光可 描画
基板の大きさは100
mm角可能
電子線用レジストを塗布した基板に、配
線パターンなどを描くように電子線を走
査して、露光装置よりもさらに微細なパ
ターンをレジスト上に描く装置である。
極微細な電極などを形成する際に用い
る。
Ar,O2,N2,CF4による
エッチング可、
試料サイズ
最大φ100mm、
照射径約20mm
希ガスイオンや反応性ガスイオンを半導
体や金属などにぶつけることにより、そ
れらを除去、加工する装置である。素子
上の凹凸の形成や薄膜の除去に用いる。
Kr Fガス(248nm)
による発振 平均出
力 3W、パルス幅
4ns、
200Hzのエキシマ
レーザ
紫外線レーザーを半導体や金属、有機膜
に照射することにより、それらを除去、
加工する装置である。光化学反応を用い
るので、熱による損傷が少ない。素子上
の凹凸の形成や薄膜の除去に用いる。
設置機器の操作・取扱い研修会
去
る2月17日∼25日まで、上記機器の導入に合せ、取扱い研修会を開催しました。
多数の企業の皆様方にご参加頂きまして、誠にありがとうございました。また応募
をいただきながら定員を超えたためお断りさせていただきました方々には、この場で陳謝申
し上げます。
今後もご要望に応じて研修会を開催する予定ですので、お問い合わせくださいますようお
願いいたします。
福島県ハイテクプラザ
平成12年度共同研究テーマの募集について
電子技術研究会
「電子技術者研修(トランジスタの設計法)」
トランジスタを用いた差動増幅回路、負帰還回路を講義と
ハイテクプラザでは、共同研究を行っていただける企業
と研究テーマを、平成12年度も募集する予定です。
アイディアはあるのだが実現は・・・、設備が足りなく
て・・・、などで研究開発を迷っておられる企業の方は、
まずお問い合わせいただければ幸いです。
募集時期:平成11年6月頃(予定)
成果が1年以内に完了すると思われる共同研究開発に関
しては、(財)福島県工業技術振興財団で行っている集中的
開発研究事業により助成が受けられる場合があります。
※詳しいご案内があります。ハイテクプラザ 企画情報部
( T E L 0 2 4 - 9 5 9 - 1 7 4 1 ) ま た は 、( 財 ) 福 島 県 工 業 技 術
振 興 財 団 技 術 振 興 課 (TEL 024-959-1929)ま で お
問い合わせ下さい。
所
内
実験によって理解する。最後に差動増幅回路を使ったオペア
ンプ回路を設計製作し、回路の特性を評価する。
日 時:平成11年6月(予定)
場 所:ハイテクプラザ
定 員:10名
受講料:8,000円
申し込み、お問い合わせは、(財)福島県工業技術振興財団
(024-959-1929)まで
電子技術研究会
「電子技術者研修(電子計測)」
電子計測の基礎と、測定データの計算処理について講義と
実習を行う。正しいデータの取り方とデータの評価方法につ
いて理解を深める。電子計測器の取り扱い方についても実習
一
般
公
を行う。
日 時:平成11年6月(予定)
開
場 所:ハイテクプラザ
科学技術週間に合せ、ハイテクプラザでは下記の日程に
て各所内の一般公開をいたします。ご希望の方は下記まで
定 員:10名
受講料:8,000円
申し込み、お問い合わせは、(財)福島県工業技術振興財団
(024-959-1929)まで
ご予約下さい。
日 程:4月12∼16日(月∼金) 但し14日(水)を除く
予 約 先:ハイテクプラザ郡山 024-959-1741
福島技術支援センター 024-593-1121
電子技術研究会
「電子技術者研修
会津若松技術支援センター 0242-27-0834
いわき技術支援センター 0246-44-1475
(ディジタル信号処理とディジタルシグナルプロセッサの使い方)」
ディジタル信号処理の基礎と、ディジタルシグナルプロセ
ッサの構成について講義を行う。信号処理プログラムを組ん
セ ミ ナ ー の お 知 ら せ
で教材のDSPボードで実際に動作させてみる。
日 時:平成11年6月(予定)
電子技術研究会
「電子技術者研修(トランジスタの基礎)」
トランジスタの基本的な増幅原理を理解する。実験により
トランジスタの動作を確認し、エミッタ接地、ベース接地、
コレクタ接地の3つの基本回路を設計する。回路の特性評価
場 所:ハイテクプラザ
定 員:10名
受講料:15,000円
申し込み、お問い合わせは、(財)福島県工業技術振興財団
(024-959-1929)まで
も行う。
日 時:平成11年6月(予定)
「研修のご案内パンフレット」
場 所:ハイテクプラザ
定 員:10名
受講料:8,000円
「平成11年度 研修のご案内」が4月にできあがる予定
です。 ご入用の企業の方は、下記までお問い合わせ下さい。
申し込み、お問い合わせは、(財)福島県工業技術振興財団
(024-959-1929)まで
(財)福島県工業技術振興財団(024-959-1929)
月/日
無料発明相談
会 場
発明協会福島県支部では、弁理士の先生方による発明につい
てのご相談を無料で行っております。
日頃考えていることが、特許になるかもしれません。先生に
直接相談するよい機会です。
来年度上半期の日程は右記のとおりですので、ハイテクプラ
ザまでお気軽にお出かけ下さい。
ハイテクプラザ
郡山
(受付時間はいわきを除いて午前10時から12時です。いわきは午後1時から3時
いわき技術支
援センター
です。事前に電話にてご確認下さい。)
4 /12
5 /10
6/7
7/5
福島技術支援
センター
会津若松技術
支援センター
テクノネットふくしま No.31 平成11年3月 発行
編集・発行 福島県ハイテクプラザ 企画情報部
〒963-0215 郡山市待池台1-12 Tel.024-959-1741(部直・相談窓口) HomePage URL http://www.fukushima-iri.go.jp
Fax.024-959-1761
福島県ハイテクプラザ
E-Mail Address [email protected]
8/2
9/6
Fly UP