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2015・2016 年度 経済見通し

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2015・2016 年度 経済見通し
情報メモ NO.26-145
2015・2016 年度 経済見通し
2015 年 3 月 24 日 調査部
-雇用・所得環境の改善を受け、内需中心に緩やかな回復に転じる-
ポイント
◯ 2015 年度の実質 GDP は前年度比+1.7%を見込む。以下の要因により、プラス成長に回復する。
① 良好な雇用環境のもと、名目所得の増加が継続される。加えて、原油価格の低下に伴う物価水
準の下押しや消費税率引き上げ影響の一巡により、実質所得もプラスに転換し、個人消費の増
加に寄与する。
② 米国を中心とした海外経済の持ち直しに伴い、輸出の増加基調が続き、国内生産活動の活発
化や設備投資の増加につながる。
③ 14 年度補正予算による下支えはあるものの、「アベノミクス」の経済対策による押し上げ効果は
剥落し、高水準が続いていた公共投資は減少に転じる。
◯ 2016 年度は同+1.8%を見込む。引き続き、所得・雇用環境の改善から個人消費への波及や、設
備投資の増加など内需中心の自律的回復経路を辿る。加えて、翌 17 年度初めからの消費税率の
再引き上げを控えて、年度末にかけては駆け込み需要が生じることから、成長率は内需中心に拡
大し、年度を通じて安定した景気回復となる。
実質GDP(実額)の推移
(兆円)
商工中金予測 +1.8%
550
540
+2.1%
+1.7%
+1.8%
▲1.0%
+1.8%
+1.9%
520
+1.0%
+3.4%
+0.4%
▲3.7%
530
510
+1.5%
500
+2.3%
▲2.0%
490
+1.1%
+2.0%
480
▲0.4%
470
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
(年度)
(注1)実数は年度値、数値は年度間成長率。
(注2)いわゆる「ゲタ」:各年度第4四半期の実質GDP÷各年度平均の実質GDP-1 14年度が約+0.8%、15年度が約+0.6 %、
16年度が約+0.7%
(資料)内閣府「四半期別GDP速報」
-1-
【目次】
A 足元の動向
…………………………………………………………………… 3 頁
国内経済、国際経済、金融・商品市況
B 日本経済の見通し
…………………………………………………………………
5頁
個人消費、住宅投資、設備投資、公共投資、輸出入、消費者物価
C 見通しにあたっての前提条件
………………………………………………………
11 頁
米国、中国、欧州、通関原油価格、円/ドル為替レート
D 経済見通し総括表、実質 GDP 季節調整値の推移ほか ……………………………
15 頁
ご照会先:商工中金 調査部
鈴木(日本経済、欧州経済)、浅黄(米国経済)、上田(中国経済、通関原油価格、為替)
℡ 03-3246-9370 内 8116
http://www.shokochukin.co.jp
-2-
A 足元の動向(3 月 20 日までに得られた情報で記載)
1.国内経済
景気は、弱い動きに持ち直しの兆しがみられ、緩やかに回復している。
1.1 個人消費
1.2
1.3
1.4
1.5
1.6
1.7
1.8
1.9
110
消費税率引き上げ後の反動減から次第に上向きつつあるものの、耐久消費財
を中心に持ち直しは足踏みの状態にある。
住宅投資 減少しているものの、駆け込み需要の反動減は底打ちの兆しがみられる。
設備投資 機械受注などが増加しているが、概ね横ばいの動き。
公共投資 補正予算の効果はピークアウトし、工事請負金額は減少しつつある。
輸出入
輸出は持ち直しの兆しがみられ、輸入は減少している。
雇用・所得 雇用環境は良好な状態が続き、所得は増加基調にある。
鉱工業生産 輸出に牽引され生産は増加し、持ち直しの兆しがみられる。
物価
原油価格の低下により、企業物価は、急速に伸びが鈍化。消費者物価(生鮮食
品除く)もガソリン価格の低下などにより、伸び率は縮小している。
GDP
2014 年 10-12 月期の実質 GDP は前期比年率+1.5%(2 次速報)。住宅投資や
設備投資は減少が続いているものの、個人消費や輸出を中心に増加しつつあ
り、回復の兆しが確認された。
[図A-1]
(万戸)
[図A-2]
(千億円)
115 10
(2000年=100)
(2010年=100)
110
105
消費総合指数
100
110
(右目盛:2005年=100)
鉱工業生産指数(右目盛)
9
100
90
105
8
80
100
7
95
90
住宅
新設
着工戸数
(左目盛:季節調整値の年率換算)
機械受注
(船舶・電力を除く民需:左目盛)
(月次:~15/1)
70
95
11/1
12/1
13/1
14/1
[図A-3]
85
設備投資
15/1
(兆円)
11/1
8.0
7.0
12/1
13/1
[図A-4]
(失業率、%)
5.0
7.5
輸入金額
(月次:~15/1)
6
14/1
80
15/1
(消費者物価前年比、%)
失業率(左目盛)
4
3
4.5
2
6.5
4.0
6.0
5.5
1
消費者物価指数
(生鮮食品を除く総合)前年比(右目盛)
3.5
0
輸出金額
5.0
(月次:~15/1)
4.5
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1
(月次:~15/1)
3.0
11/1
-3-
12/1
13/1
14/1
15/1
-1
2.国際経済
米国景気は順調に拡大。中国経済は力強さに欠けるものの、概ね横ばい。欧州は
持ち直しの兆し。
2.1 米国
個人消費は堅調、生産・雇用は増加基調。
2.2 中国、アジア 中国は、消費は僅かに加速傾向、生産・輸出は緩やかに持ち直し。その他ア
ジア諸国は引き続き成長が見込まれる。
2.3 欧州
欧州では、10-12 月期実質 GDP は小幅のプラスと低成長が続く。
3.金融・商品市況
3.1 国内金利
3.2 為替
3.3 株価
3.4 商品市況
60
長期金利は、日銀による大量の国債買入などにより低位安定した推移。為替は、
横ばい圏内の推移、株価は上昇。原油価格は反転し小幅に上昇。
TIBOR 等短期金利は低下。長期金利は、日銀による大量の国債買入などによ
り低位安定。
各国の金融政策により振れる場面もみられるが、概ね横ばい圏内の推移。
世界的な金融緩和を受けて、株価は 19,000 円台まで上昇。
原油価格は大幅下落後、反転し小幅に上昇。
(万人)
(%)
[図A-5]
米国 個人消費
40
10
20
5
0
0
シンガポール
80
(%)
13/1
[図A-7]
ドイツ(右目盛)
60
14/1
11/Q1
15/1
(指数)
欧州経済の景況感
(マインド指標)
中国
(暦年/四半期:~14年10-12月期)
12/Q1
13/Q1
(%)
[図A-8]
120
10年国債利回り
110
100
-60
円TIBOR3ヵ月
0.6
0.4
90
0.2
フランス(左目盛)
イギリス(左目盛)
-80
80
11/1
12/1
13/1
14/1
(注)ドイツ:IFO企業景況感指数、フランス:INSEE鉱工業
景況感調査、イギリス:CBI景況感調査
20,000
(円)
[図A-9]
15/1
(円/ドル)
0.0
11/1 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1
(月次:~15/1)
(月次:~15/2)
130
銅
18,000
160
商品価格の推移
(08年1月=100)
110
円/ドル為替レート(右目盛)
120
100
12,000
10,000
[図A-10]
120
円安、株高
16,000
14,000
1.2
0.8
短期金利
-20
-40
1.4
1.0
20
0
0
14/Q1
長期金利
40
10
5
韓国
12/1
15
アジア各国の実質GDP(前年同期比)
米国 雇用
小売売上高前年比(右目盛) 非農業部門雇用者数前月差(左目盛)
11/1
(%)
[図A-6]
15
(月次:~15/2)
90
日経平均株価(左目盛)
8,000
80
80
小麦
原油
70
11/1 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1
(月次:~15/2)
-4-
40
11/1 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1
(月次:~15/2)
B 日本経済の見通し
個人消費
15 年度前年度比+1.8%
16 年度同+1.8%
個人消費は、長引いていた反動減が底を打ち、10-12 月期は前期比+0.5%と小幅ながら 2 四半期連
続の増加となった。今後、税率引き上げによる物価上昇は一巡し、消費者マインドが改善していくのに伴
って、緩やかに回復していくことが見込まれる。
15 年度は、実質所得の増加を背景とした個人消費の回復が期待される。所得面では賞与や時間外手
当に加え、定期給与の増加も定着している。昨年度に再開されたベアは 15 年度も継続される見込みであ
ることや、人手不足による時間給の引き上げなど、引き続き良好な所得環境が期待される。他方で、原油
価格の低下により、物価水準が下押しされていることや、増税影響が一巡することから、実質所得は明
確に増加基調が表われるものと見込まれる。株価上昇による資産効果など、消費に対するプラス要素は
多く、15 年度は前年度比+1.8%と増加に転じる。
16 年度は、名目雇用者報酬の増加が維持される一方で、物価上昇率は小幅にとどまることが見込ま
れ、引き続き実質所得の増加から消費者マインドは改善していく。また、17 年度初めに予定される消費税
率の再引き上げを控えて、年度末にかけては駆け込み需要の発生が見込まれ、16 年度は前年度比+
1.8%と増加が続く。
(%) [図表B-1]国内家計消費支出の形態別増加率寄与度(前期比)
[図表B-2] 消費者マインド
(基準:50)
(基準:50)
60
3
2
50
55
45
1
50
0
-1
40
45
-2
40
-3
-4
サービス
非耐久財
-5
半耐久財
耐久財
-6
35
35
景気ウォッチャー現状判断方向(家計関連)
30
消費者態度指数(右目盛り)
国内家計消費支出
-7
30
25
11/Ⅰ
Ⅲ
12/Ⅰ
Ⅲ
13/Ⅰ
Ⅲ
14/Ⅰ
(年度/四半期)
(資料)内閣府「四半期別GDP 速報」
[図表B-3] 現金給与総額の推移(前年比寄与度)
所定内給与
所定外給与
特別給与
現金給与総額
(%)
25
11/1
Ⅲ
7
12/1
7
13/1
7
14/1
7
15/1
(年/月)
(資料)内閣府
(%)
[図表B-4] 個人消費(前期比)
3
3
予測
2
2
1
0
1
-1
-2
0
-3
(
-4
-1
-5
-6
-2
11/1
7
12/1
7
13/1
(注)事業所規模5人以上
(資料)厚生労働省「毎月勤労統計調査」
7
14/1
7
ⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣ
15/1
2011
(年/月)
2012
2013
(資料)内閣府「四半期別GDP速報」
-5-
2014
2015
2016
(年度/四半期)
住宅投資
15 年度前年度比▲2.0%
16 年度同+4.0%
住宅投資は、消費税率引き上げ後の反動減により減少しており、10-12 月期は前期比▲1.2%と 3 四半
期連続の減少となった。足元の住宅着工件数も、持ち家を中心に前年比で減少しており、今後も弱い動
きが続くものとみられる。
15 年度は、住宅版エコポイントの復活など政府の支援策に後押しされ、次第に持ち直しへと向かうも
のの、住宅ストックの過剰感もあって、新築住宅に対する需要の回復は小幅にとどまり、住宅投資は前
年度比▲2.0%と減少が続く。
16 年度は、17 年度の消費税率再引き上げを控えて、駆け込み需要が発生する。住宅は、購入金額が
大きく、引き渡しまでに時間を要するため、駆け込み需要が約 1 年に渡って続くとみられることから、住宅
投資は前年度比+4.0%とプラスに転じることが見込まれる。
(%)
30
[図表B-5] 新設住宅着工戸数の利用関係別
寄与度分解 (前年比)
[図表B-6]住宅ストック
(万戸)
25
(%)
6,000
24
4,000
16
2,000
8
20
15
10
5
0
-5
-10
-15
-20
11/1
分譲
給与
持ち家
新設住宅
7
12/1
7
13/1
貸家
7
14/1
千
(資料) 国土交通省 「建設統計月報」
15
0
0
73
78
83
88
93
98
03
08
13 (年)
その他
空き家
7
15/1
居住世帯あり
住宅増加率(右目盛り)
(年/月) (資料)総務省「平成25年住宅・土地統計調査」
[図表B-8] 住宅投資(前期比)
[図表B-7]マンション発売戸数(前年比)
と在庫戸数(首都圏+近畿圏)
(千戸)
予測
(%)
6
4
75%
2
50%
0
10
-2
25%
-4
0%
5
-6
-8
-25%
在庫合計
-10
-50%
-12
首都圏発売戸数(前年比:右目盛)
-75% ⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣ
0
11/1
7
12/1
7
13/1
7
14/1
(資料) 不動産経済研究所 「首都圏、近畿圏のマンション
市場動向」
7
15/1
(年/月)
2011
2012
2013
2014
(資料)内閣府「四半期別GDP速報」
-6-
2015
2016
(年度/四半期)
設備投資
15 年度前年度比+2.7%
16 年度同+2.9%
設備投資は、10-12 月期に実質で前期比▲0.1%と 3 四半期連続のマイナスとなり、弱い状況が続いて
いる。企業マインド調査での持ち直し基調に対して、設備投資の回復が遅れており、投資計画を後ずれさ
せていると考えられる。足元では先行指標となる機械受注(船舶・電力除く民需)が 2 四半期連続で前期
比プラスを続けるなど、持ち直し傾向が出ており、今後は増加に転じるとみられる。
2 月中旬に調査された『法人企業景気予測調査』(内閣府・財務省)で 15 年度の設備投資をみると、前
年度比▲3.9%とマイナスとなったが、減少幅は例年より小さく、また同調査は例年上方修正される傾向
がある。製造業では上期に+7.9%と増加を見込んでおり、生産活動の拡大により企業が設備投資に対
して前向きになりつつあることが示された。
15 年度は、景気回復の停滞から脱し、設備の過剰感が解消されるにつれて、企業の設備投資意欲が
回復していくものと見込まれる。設備年齢が高まりつつある中、個人消費の回復や輸出の増加に対応し
た設備投資が表われる。また、原油価格低下による企業収益の改善や生産活動の活発化も見込まれ、
15 年度は前年度比+2.7%のプラスとなる。
16 年度は、引き続き内外需の回復が設備投資に波及することに加え、企業業績の改善が続く見込み
であることから、設備投資は前年度比+2.9%と増加が続く。
[図表B-10] 設備投資計画(前年比)
(%)
[図表B-9] 機械受注と資本財出荷(前年同月比)
(%)
30
15
資本財出荷指数(除く輸送機械)
25
10
機械受注(船舶電力除く)
20
15
5
10
0
5
0
-5
-5
10年度
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
-10
-10
-15
-15
1-3月期
-20
11/1 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1
(資料)内閣府「機械受注統計」、経済産業省「経済産業統計」
(%)
(年/月)
4-6月期
7-9月期
10-12月期 実績見込み
(注)全規模・全産業の企業の設備投資予定額。
ソフトウェア投資額を含む、土地購入額を除く。
(資料)内閣府・財務省「法人企業景気予測調査」
[図表B-11] 設備投資とキャッシュフロー(前年同期比)
(%)
[図表B-12] 設備投資(前期比)
10
30
8
20
予測
6
10
4
2
0
0
-10
-2
キャッシュフロー
-20
-4
設備投資
-6
-30
09/Ⅰ
10/Ⅰ
11/Ⅰ
12/Ⅰ
13/Ⅰ
(注)キャッシュフロー=経常利益÷2+減価償却費
(資料)財務省「法人企業統計季報」
ⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣ
14/Ⅰ
2011
(年度/四半期)
2012
2013
2014
(資料)内閣府「四半期別GDP速報」
-7-
2015
2016
(年度/四半期)
公共投資
15 年度前年度比▲4.3%
16 年度同▲1.3%
公共投資は、13 年度補正予算の執行が進み、10-12 月期は実質で前期比+0.8%と 3 四半期連続の
増加となった。ただし、公共工事請負金額は既にピークアウトしており、今後は減少に向かうものと見込
まれる。
15 年度は、13 年度補正予算による公共工事の押し上げは解消し、減少傾向が表われてくる。14 年度
補正予算において公共投資への配分は少なく、前年度までの経済対策の効果が剥落することとなる。た
だし、建設労働者や資材の不足などで持ち越された工事や、積み上がった未消化工事の進捗により、減
少は緩和される。その結果、公共投資は 13・14 年度の高水準に対して、前年度比▲4.3%と小幅の減少
となる。
16 年度は、引き続き公共投資予算が減少することが見込まれ、前年度比▲1.3%と減少が続くこととな
る。
(%)
[図表B-13] 公共工事請負金額の推移
(兆円)
前年比増減率
(左目盛)
30
(千億円) [図表B-14] 土木工事の受注額と未消化工事額
(兆円)
1.6 6
6
土木工事受注額(公共機関)
1.4
土木の未消化工事(右目盛り)
1.2
20
1.0
10
4
5
2
4
0
3
11/01 11/07 12/01 12/07 13/01 13/07 14/01 14/07 15/01
0.8
0.6
0
0.4
-10
0.2
実額(右目盛)
(月次)
-20
0.0
11
12
13
14
15
(注)実額は調査部試算による季節調整値
(資料)北海道、東日本、西日本の3保証株式会社「公共工事前払金保
証統計」
[図表B-15] 2014年度補正予算
Ⅰ 家計や中小企業支援
(年/月)
(注)大手50社の合計額
(資料)国土交通省「建設工事受注動態統計」
[図表B-16] 公共投資(前期比)
(%)
10
1.2兆円
予測
(1) 地域限定「プレミアム付き商品券」の発行支援
8
(2) 子育て支援・女性の活躍推進
6
(3) 原材料高等に対する制度融資
(4) エネルギーコスト対策
4
Ⅱ 地方活性化
0.6兆円
2
(1) 自治体が自由に使える新しい交付金
0
(2) ふるさと名物の開発・販路開拓の支援
(3) 農林水産業の振興
-2
(4) 外国人観客増加などに向けた観光業の振興
Ⅲ 災害復旧・復興、自然災害への対応強化
-4
1.7兆円
(1) 火土砂災害・台風災害からの復旧
-6
(2) 耐震化・防災強化・火山観測体制の整備
ⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣ
(3) 東日本大震災の復興事業
2011
2012
2013
合計 3.5兆円
(資料)内閣府「四半期別GDP速報」
(資料)各種報道
-8-
2014
2015
2016
(年度/四半期)
百万
40
輸出
15 年度前年度比+5.0%
16 年度同+2.9%
輸出は、10-12 月期に実質で前期比+2.8%と 2 四半期連続の増加となった。米国向けの自動車や、ア
ジア新興国向けの製造機械などを中心に、数量ベースでも増加しており、回復傾向が表れ始めている。
15 年度は、堅調な米国経済が拡大を続け、欧州経済は持ち直し、中国などの新興国経済は底堅い推
移となるなど、海外経済の回復が輸出の追い風となる。円安の輸出誘発効果は低下しているものの、現
状の為替水準が継続すると見込まれ、輸出環境は良好な状態が維持されることから、15 年度は前年度
比+5.0%と増加する。16 年度も、海外経済の拡大基調から、輸出は増加が続き、前年度比+2.9%とな
る。
輸入
15 年度前年度比+2.9%
16 年度同+2.2%
輸入は、エネルギー資源輸入が一巡し、10-12 月期は小幅の増加にとどまった。数量ベースでの燃料
輸入の増加ペースは低下し、今後の原油価格は底這い状態での推移が見込まれる。実質輸入は国内
消費の回復に合わせた動きとなり、15 年度は前年度比+2.9%となる。16 年度は、年度末に生じる駆け
込み需要による個人消費の拡大に伴って輸入も増加し、前年度比+2.2%と小幅の増加が続く。
(%)
(
[図表B-17] 輸出金額の地域別寄与度(前年比)
(%)
20
30
15
25
[図表B-18] 輸入金額の地域別寄与度(前年比)
20
10
15
5
10
0
5
-5
0
-10
-5
(年/月)
(年/月)
-10
-15
11/1
7
12/1
7
13/1
その他
7
14/1
EU
7
11/1
15/1
米国
7
12/1
中国
7
13/1
7
14/1
アジア(中国除く)
7
15/1
合計
(資料) 財務省「貿易統計」
(2010年=100) [図表B-19] 鉱工業生産と実質輸出
(%)
[図表B-20] 輸出入(前期比)
110
12
10
輸出
105
8
予測
6
100
4
2
95
0
-2
90
-4
生産指数
輸入
実質輸出
-6
-8
85
11/01 11/07 12/01 12/07 13/01 13/07 14/01 14/07 15/01 ⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣ
(資料)経済産業省「経済産業統計」
日本銀行「実質輸出入」
(年/月)
2011
2012
2013
(資料)内閣府「四半期別GDP速報」
-9-
2014
2015
2016
(年度/四半期)
消費者物価(生鮮食品を除く総合)
15 年度前年度比+0.3%
16 年度同+0.9%
川上の企業物価は、原油価格の低下により伸び率は大きく縮小しており、消費税影響を除けば前年比
でマイナスに転じている。川下の消費者物価指数においても、ガソリンなどのエネルギー価格を中心に伸
び率は低下傾向にあり、円安効果による輸入物価の押し上げは反転している。
今後も原油価格の大幅上昇は見込まれないため、低水準が続く輸入物価に伴って、消費者物価の伸
びも小幅にとどまる。また、個人消費など内需の回復により、需給ギャップは縮小することが見込まれる
が、反動減により再拡大した需給ギャップは当面、構造的な物価押し下げ要因であり続ける。
以上より、15 年度の消費者物価指数は前年度比+0.3%となり、消費税率引き上げ影響を除くベース
で比較すると、14 年度の同+0.8%から縮小する。
16 年度は駆け込み需要の発生など需給面での物価上昇圧力が高まり、前年度比+0.9%と伸び率は
拡大する。
(%)
50
[図表B-21] 企業物価指数(前年比)
(%)
素原材料(左目盛)
40
最終財(右目盛)
30
20
20
4
15
3
国内企業物価指数
(右目盛)
(%)
5
10
2
10
1
0
0
5
0
-10
-1 -5
-20
-2 -10
-30
-3
12/1
7
13/1
7
14/1
(注)素原材料、中間財、最終財は輸入品を含む
(資料)日本銀行「企業物価指数」
(%)
4
[図表B-22] 輸入物価(前年比)
7
15/1
(年/月)
[図表B-23] 消費者物価指数(前年比)
コアコア
生鮮除く食料
エネルギー
コア
食料品
素材
-15
その他
石油
機械
総平均
12/01 12/07 13/01 13/07 14/01 14/07 15/01
(年/月)
(資料)日本銀行、日経Financial Quest
[図表B-24] デフレーターと需給ギャップ
(%)
2
3
0
2
-2
1
-4
デフレーター(前年比)
-6
0
需給ギャップ
-8
ⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢ
-1
12/01
12/07
13/01
13/07
(資料)総務省、日経Financial Quest
14/01
14/07
15/01
(年/月)
09
10
11
(資料)内閣府、日経Financial Quest
- 10 -
12
13
14
(年度/四半期)
C 見通しにあたっての前提条件
米国
15 年前年比+3.0%
16 年同+2.8%
14 年 10-12 月期実質 GDP(改定値)は前期比年率+2.2%となり、4-6 月期(同+4.6%)および 7-9 月
期(同+5.0%)の高成長からは減速したものの、安定成長ペースに戻った(図表 C-1)。2014 年の実質
GDP 成長率は前年比+2.4%となった。
今後の見通しを需要項目別に見ると、GDP の約 7 割を占める個人消費は、雇用が順調に回復する中
で堅調に推移するものとみられる(図表 C-2)。賃金の伸びは足元で力強さを欠いているものの、雇用の
改善が進む中で上昇率が高まっていくものとみられる。また、家計のバランスシート調整が進んでいるこ
とに加え、株価の上昇に伴う資産効果や原油価格の下落を通じた実質的な購買力の向上も個人消費の
押し上げ要因となる。
設備投資は、内需の拡大、生産活動の回復を受け、緩やかな増加が続く。住宅投資は住宅価格の上
昇や、今後利上げに伴いローン金利が上昇することから、やや鈍化が予想される。輸出は、欧州経済が
持ち直し、中国をはじめとする新興国も安定成長が続くとみられる一方、ドル高の進行により輸出競争力
の低下が懸念されることから伸びは小幅にとどまる。輸入はシェールオイルの普及等によりエネルギー
輸入依存度が低下しており伸びも小幅となる。物価上昇率は賃金上昇率が次第に高まっていく一方、エ
ネルギー価格の下落により、引き続き低水準での推移が見込まれる。
以上から、15 年は前年比+3.0%、16 年は同+2.8、と安定的な成長過程に入る。
ただ、下振れリスクとして、金融政策では利上げ時期を巡る思惑が交錯し、金融市場が大きく動揺した
場合、世界経済への悪影響を通じて景気の下押し要因となることも懸念される。
[図表C-1] 米国実質GDP成長率(前期比年率、寄与度)
(千人)
(%)
[図表C-2] 非農業部門雇用者数(前月差)
600
8
6
400
4
200
2
0
0
-2
政府部門
-200
民間サービス部門
-4
-6
-8
-10
08/1Q
純輸出
政府支出
民間在庫
民間設備
民間住宅
個人消費
財生産部門
-400
合計
-600
実質GDP
(~2014/4Q)
(~2015/2)
10/1Q
(資料)米国商務省、Bloomberg
12/1Q
-800
08/01
14/1Q
(暦年/四半期)
(
(資料)米国労働省
- 11 -
10/01
12/01
14/01
(年/月)
中国
15 年前年比+7.1%
16 年同+7.0%
安定した成長が続く見込みだが、拡大ペースは緩やかに鈍化。
14 年 10-12 月期の実質 GDP 成長率は前年比+7.3%と、7-9 月期(同+7.3%)から伸び率は横ばい
(図表 C-3)。前期比では+1.5%(内閣府試算の年率換算では+6.1%)と、伸び率は鈍化。2014 年の成
長率は前年比+7.4%となり、政府が目標とする「7.5%前後」の範囲内であった。
内需は、中所得者層の拡大が続いていることから個人消費で底堅い推移が見込まれる。固定資産投
資については、内陸部を中心にインフラ投資が今後も継続されると見込まれるものの、企業の過剰供給
能力削減の取り組みが行われていることから、投資全体としての伸び率は緩やかな鈍化が続く。不動産
投資は、住宅ローンの一部規制緩和や政策金利の引き下げなど金融政策を緩和方向に調整するなど、
底入れに向けた取り組みが始まっている。消費者物価は内需の伸び悩みや原油価格下落の影響を受
け、このところ伸び率が鈍化している。外需は、米国・ASEAN 向け輸出は引き続き堅調な推移が見込ま
れるが、欧州経済の回復が小幅にとどまることや日本向け輸出の低迷から、輸出全体では当面低い伸
びに留まるだろう。生産は、このところ伸び率が横ばいとなっている(図表 C-4)。
以上から、中国経済の成長率は、15 年は前年比+7.1%、16 年は同+7.0%と僅かな減速を見込む。
政府は 15 年の成長目標を「7.0%前後」と発表。伸び率は縮小するものの、内需主導の経済構造への転
換を目指し成長率の緩やかな鈍化を許容していることから、景気の失速ではなく安定成長の範囲内の減
速と考える。
下振れリスクとしては、規制緩和や金融緩和政策にも関わらず消費・生産や不動産市場の停滞が長
期化することや、あるいは反対に不動産価格が急激に上昇することが懸念される。また、シャドーバンキ
ング(影の銀行)問題は、資金の入口である理財商品等の規制・ルールは整いつつあるが、資金の出口
である地方政府債務問題は根本的な解決には至っておらず、引き続き注意が必要である。
[図表C-4] 生産指数と製造業PM I
[図表C-3] 実質GDP成長率
(%)
(%)
(前年比、%)
(ポイント)
70
14
7
12
6
25
5
20
50
8
4
15
40
6
3
10
30
2
5
1
0
0
-5
前年比
10
4
30
製造業PMI
(右目盛)
60
鉱工業生産
20
前期比
(右目盛)
2
(~2015/2)
(~2014/4Q)
1Q
2Q
3Q
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
0
2008
2009
2010
(資料)中国国家統計局
2011
2012
2013
10
2014
(暦年/四半期)
0
08/01 09/01 10/01 11/01 12/01 13/01 14/01 15/01
(注)1月の単月数値は未公表のため、1-2月累計値より (年/月)
商工中金調査部算出。1、2月とも未公表の年は、年累計値。
(資料)中国国家統計局
- 12 -
欧州(ユーロ圏)
15 年前年比+1.3%
16 年同+1.5%
沈静化していた財政債務問題は、ギリシャ支援を巡って不透明感が再発したが、ユーロ圏経済は安定
成長による景気回復へ向かって、足元では緩やかな持ち直しが続いている。
実体経済面では、ユーロ圏の実質 GDP 成長率は 10-12 月期が前期比+0.3%と小幅の成長が続い
た。中核国のドイツが前期比+0.7%と堅調であったが、フランスは同+0.1%と小幅のプラスにとどまっ
た。重債務国であるイタリアが前期から変わらずと低成長が続く一方、スペインは同+0.7%と持ち直し基
調を鮮明にしている。
重債務国の信用不安に関しては、欧州中央銀行(ECB)による流動性供給の拡大により、金融市場は
落ち着きを取り戻している。さらに ECB は低インフレを懸念して追加の金融緩和を行うなど、欧州経済を
下支えする姿勢を鮮明にしている。このような政策支援を背景として、今後も外需中心の景気回復を図る
と見込まれる。
しかし、政治的混乱に始まったギリシャ債務問題の再燃や、ウクライナ情勢を巡るロシアとの対立や中
東情勢の緊迫化などの地政学リスクの高まりなど、下振れにつながるリスクも存在する。また、イタリアで
は労働市場などの構造改革は途上にあり、所得環境の本格的な回復には時間を要するとみられる。
ユーロ圏の成長率は、15 年は内需の戻りが引き続き鈍く、前年比+1.3%にとどまる。16 年は景気回
復が所得環境の改善に次第に波及していくとみられることから、同+1.5%に成長率は拡大する。
(%)
[図表C-5 ] ユーロ圏の実質GDP成長率
(%)
1.5
[図表C-6] ユーロ圏と主要国の失業率
14
1.0
固定資本投資
個人消費
政府支出
在庫
外需
合計
ユーロ圏
ドイツ
12
0.5
10
0.0
8
-0.5
イタリア
6
14年10-12月期
2次速報:+0.3%
-1.0
Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4
2010
(資料)Eurostat
2011
2012
2013
2014
(年/四半期)
4
07/01 08/01 09/01 10/01 11/01 12/01 13/01 14/01 15/01
(資料)Eurostat、Bloomberg
- 13 -
(年/月)
通関原油価格
15 年度1バレル=58.5 ドル
16 年度同 64.5 ドル
通関原油価格は、原油需要の伸び率が鈍化する一方で、供給量は米国など非 OPEC 国中心に増加
が続いているため、世界的な需給は緩和。ドバイ産原油のスポット価格は一時 50 ドル/バレルを下回っ
た。これにより、米国では石油掘削リグ(石油掘削設備)稼働数が急速に減少。投機筋の買い越し超の
売買ポジションは、14 年夏頃にピークをつけ、その後縮小。足元では、横ばいの推移となっている。
今後の原油需要量は、中国・ASEAN など新興国を中心に増加が続くものの、その伸び率は緩やかと
なる。米国などでは原油価格下落による需要増加が期待されるものの、世界的な需要量は小幅増加に
留まる。原油供給量は、米国でシェールオイルの増産ペースが鈍化する可能性があるものの、OPEC は
次回 6 月の総会で、非 OPEC 国が減産しない限り生産目標を維持する可能性があると報じられるなど、
供給量は高水準を維持する見通しである。
以上から、原油需要の緩やかな高まりによる価格上昇圧力があるものの、供給面からの価格低下圧
力も依然強く、需給面から見た原油価格上昇圧力は抑制されるだろう。
[図表C-8] 原油価格と投機ポジション
[図表C-7] 世界の原油需給
(ドル/バレル)
2012
需要計(a)
前年比
非OECD
2015
予測
91.8
92.5
93.4
1.7%
1.4%
0.7%
1.0%
45.9
46.1
45.6
45.6
-1.2%
0.4%
-1.0%
-0.1%
44.6
45.7
46.8
47.8
4.8%
2.5%
2.4%
2.0%
前年比
2012
供給計(b)
2014
90.5
前年比
OECD
2013
90.8
前年比
2013
91.4
2014
2.4%
0.6%
2.1%
37.5
36.7
36.7
非OPEC
53.3
54.6
56.6
0.2
-0.5
0.8
(b)-(a)
WTI(スポット)
140
買い越し
ドバイ(スポット)
40
120
30
100
2015
20
80
10
60
57.4
(週足:~2015年3月13日)
40
11/01
(注) 1.四捨五入の関係で、合計と内訳は必ずしも一致しない。
0
12/01
13/01
14/01
15/01
(資料)Bloomberg
(資料)IEA「Monthly Oil Market Report」 February2015
円/ドル為替レート
50
投機ポジション
93.3
OPEC
(万枚)
160
(百万バレル/日)
15 年度 1 ドル=121.8 円
16 年度 同 124.0 円
日本では、国内景気回復による金利上昇圧力があるものの、原油価格下落による物価上昇率の伸び
悩みや、日本銀行による大量の国債買入による金利下押し圧力は強い。一方、米国金利は、堅調な経
済推移に加え、15 年中に政策金利の引き上げが行われるなど、緩やかな上昇が見込まれる。日米金利
差の拡大が見込まれることから、為替レートは緩やかな円安ドル高が進行すると見られる。
- 14 -
図表D-1 経済見通し総括表(2015年3月)
1 -1 項目別前年比
2012年度
実質GDP
うち内需
(うち民需)
(うち公需)
需
要
項
目
民間最終消費
民間住宅投資
民間設備投資
民間在庫投資
政府最終消費支出
公的固定資本形成
財・サービスの輸出
(控除)財・サービスの輸入
名目GDP
GDPデフレーター
予測
2014年度
2013年度
2015年度
2016年度
1.0
2.1
▲ 1.0
1.7
1.8
1.7
1.9
1.4
1.8
5.7
1.2
2.5
2.4
3.1
2.5
9.3
4.0
1.3
1.7
0.1
1.8
▲ 2.0
2.7
1.6
1.9
0.6
1.8
4.0
2.9
1.5
1.0
▲ 1.3
3.6
0.1
▲ 0.9
1.6
10.3
4.7
6.7
1.8
▲ 0.3
▲ 1.6
▲ 2.4
0.9
▲ 3.0
▲ 12.3
▲ 0.2
0.5
2.5
7.2
2.9
1.3
2.3
2012年度
1.0
1.8
1.4
0.3
▲ 0.8
1.1
0.2
0.2
0.0
0.3
0.0
▲ 0.2
▲ 0.6
2013年度
2.1
2.6
1.8
0.8
▲ 0.5
1.5
0.3
0.5
▲ 0.5
0.3
0.5
0.7
▲ 1.2
2012年度
▲ 3.0
4.3
▲ 1.0
▲ 0.2
0.1
▲ 5.2
4.2
2.3
7.7
▲ 0.7
113.4
83.1
2013年度
-
-
-
1.1
▲ 4.3
5.0
2.9
2.6
0.9
1.0
▲ 1.3
2.9
2.2
2.5
0.8
2014年度
▲ 1.0
▲ 1.7
▲ 1.9
0.2
0.7
▲ 1.8
▲ 0.3
▲ 0.0
0.4
0.1
0.1
1.1
▲ 0.4
2015年度
1.7
1.3
1.2
0.0
0.4
1.0
▲ 0.1
0.4
▲ 0.1
0.2
▲ 0.2
0.9
▲ 0.4
2016年度
1.8
1.6
1.4
0.1
0.2
1.0
0.1
0.4
▲ 0.1
0.2
▲ 0.1
0.5
▲ 0.3
2014年度
▲ 0.7
3.6
2.8
2.8
1.9
▲ 6.5
6.2
2.4
7.4
0.8
91.2
110.2
2015年度
2016年度
1 -2 項目別寄与度
需
要
項
目
実質GDP
うち内需
(うち民需)
(うち公需)
うち外需
民間最終消費
民間住宅投資
民間設備投資
民間在庫投資
政府最終消費支出
公的固定資本形成
財・サービスの輸出
(控除)財・サービスの輸入
1 -3 主要経済指標
①鉱工業生産
②完全失業率(%)
③国内企業物価指数
④消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)
⑤名目雇用者報酬
⑥貿易収支(兆円)
⑦経常収支(兆円)
⑧米国実質GDP成長率(暦年)
⑨中国実質GDP成長率(暦年)
⑩ユーロ圏実質GDP成長率(暦年)
⑪原油通関価格(ドル/バレル)
⑫為替レート(円/ドル)
3.2
3.9
1.8
0.8
1.0
▲ 11.0
0.8
2.2
7.7
▲ 0.4
109.5
100.2
(注1)断りの無い限り前年比(%)。寄与度は簡便法により計算。その合計と内訳は四捨五入等により一致しないことがある。
- 15 -
3.5
3.5
▲ 1.4
0.3
2.0
0.4
13.1
3.0
7.1
1.3
58.5
121.8
3.8
3.5
1.1
0.9
1.8
2.7
15.9
2.8
7.0
1.5
64.5
124.0
図表D-2
実質GDP(実額)の推移
(兆円)
商工中金予測
+1.8%
550
540
+2.1%
530
+1.7%
+1.8%
▲1.0%
+1.8%
+3.4%
+1.9%
▲3.7%
520
+1.0%
+0.4%
510
+1.5%
500
+2.3%
▲2.0%
490
+1.1%
+2.0%
480
▲0.4%
470
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
(注1)実数は年度値、数値は年度間成長率。
(注2)いわゆる「ゲタ」:各年度第4四半期の実質GDP÷各年度平均の実質GDP-1 14年度が約+0.8%、15年度が約+0.6%、
16年度が約+0.7%
(資料)内閣府「四半期別GDP速報」
図表D-3
実質GDPの成長率寄与度
(%)
公共投資
3.5
2.0
実質公共投資
実質政府消費
外需
実質民間在庫投資
実質設備投資
実質住宅投資
実質個人消費
政府消費
3.0
2.5
(年度)
予測
設備投資
住宅投資
1.7
1.8
2015
2016
2.1
1.5
1.0
0.5
1.0
個人消費
0.0
▲ 0.5
▲ 1.0
民間在庫投資
▲1.0
▲ 1.5
外需
▲ 2.0
▲ 2.5
2012
2013
2014
(注1)外需=輸出-輸入
(注2)公的在庫品増加は省略(寄与度は2012年度~2016年度まで0.0)
(注3)寄与度の合計と内訳は四捨五入等により一致しないことがある。 (資料)内閣府「四半期別GDP速報」
- 16 -
(年度)
2015・2016年度の景気回復経路
a
需要の増加
個人消費
生産の
活発化
需給ギャップ
の残存
の増加
自律的
な回復
設備投資
消費者物価
の伸び縮小
雇用改善
所得増加
の増加
企業収益
の底上げ
原油の
価格低下
設備年齢
の上昇
輸出
海外経済の
持ち直し
の増加
人口減少
ミスマッチ
小幅の円安
公共投資
の減少
- 17 -
輸入
の鈍化
経済対策
効果の剥落
(参考)実質GDPと主な内訳の前年比長期推移(%)
(年度)
1956
1957
1958
1959
1960
1961
1962
1963
1964
1965
1966
1967
1968
1969
1970
1971
1972
1973
1974
1975
1976
1977
1978
1979
1980
1981
1982
1983
1984
1985
1986
1987
1988
1989
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
GDP
6.8
8.1
6.6
11.2
12.0
11.7
7.5
10.4
9.5
6.2
11.0
11.0
12.4
12.0
8.2
5.0
9.1
5.1
▲ 0.5
4.0
3.8
4.5
5.4
5.1
2.6
3.9
3.1
3.5
4.8
6.3
1.9
6.1
6.4
4.6
6.2
2.3
0.7
▲ 0.5
1.5
2.7
2.7
0.1
▲ 1.5
0.5
2.0
▲ 0.4
1.1
2.3
1.5
1.9
1.8
1.8
▲ 3.7
▲ 2.0
3.4
0.4
1.0
2.1
個人
消費
8.2
8.2
8.2
6.4
9.6
10.3
7.1
9.9
9.5
6.5
10.3
9.8
9.4
9.8
6.6
5.9
9.8
6.0
1.5
3.5
3.4
4.1
5.9
5.4
0.7
2.4
4.6
3.0
3.0
4.4
3.6
4.8
5.3
4.1
5.4
2.2
1.3
1.4
2.1
2.3
2.4
▲ 1.0
0.5
1.2
0.3
1.6
1.2
0.8
0.8
1.9
0.8
0.8
▲ 2.0
1.2
1.6
1.4
1.8
2.5
住宅
投資
11.1
7.9
12.3
19.7
22.3
10.6
14.1
26.3
20.5
18.9
7.5
21.5
15.9
19.8
9.2
5.6
20.3
11.6
▲ 17.3
12.3
3.3
1.8
2.3
0.4
▲ 9.9
▲ 2.0
1.1
▲ 8.4
▲ 0.1
3.5
9.4
24.3
5.8
▲ 1.4
5.5
▲ 9.2
▲ 3.0
3.7
7.2
▲ 5.7
13.3
▲ 18.9
▲ 10.6
3.5
▲ 0.1
▲ 7.2
▲ 2.1
▲ 0.3
1.5
▲ 0.7
0.1
▲ 14.5
▲ 1.1
▲ 21.0
2.2
3.2
5.7
9.3
設備
投資
39.1
21.5
▲ 0.4
32.6
39.6
23.5
3.5
12.4
14.4
▲ 8.4
24.7
27.3
21.0
30.0
11.7
▲ 4.2
5.8
13.6
▲ 8.6
▲ 3.8
0.6
▲ 0.8
8.5
10.7
7.5
3.8
1.4
1.9
12.3
15.1
5.0
8.2
19.9
10.7
11.5
▲ 0.4
▲ 6.1
▲ 12.9
▲ 1.9
3.1
5.1
5.5
▲ 7.8
0.5
4.8
▲ 3.2
▲ 2.2
5.1
4.5
4.4
5.9
3.0
▲ 7.7
▲ 12.0
3.8
4.8
1.2
4.0
政府
消費
▲ 0.4
▲ 0.2
6.3
7.7
3.3
6.5
7.6
7.4
2.0
3.3
4.5
3.6
4.9
3.9
5.0
4.8
4.8
4.3
2.6
10.8
4.0
4.2
5.4
3.6
3.3
5.8
4.2
5.6
2.5
1.8
3.8
3.9
3.6
2.8
3.8
3.6
2.8
3.3
3.5
4.3
2.2
0.6
2.0
3.8
4.8
3.9
2.1
2.1
1.2
0.4
0.4
1.2
▲ 0.4
2.7
2.0
1.2
1.5
1.6
公共
投資
1.0
17.4
17.3
10.8
15.0
27.4
23.5
11.6
5.7
13.9
13.3
9.6
13.2
9.5
15.2
22.2
12.0
▲ 7.3
0.1
5.6
▲ 0.4
13.5
13.0
▲ 1.8
▲ 1.7
1.0
▲ 2.1
▲ 1.0
▲ 2.2
▲ 4.9
4.7
8.0
0.7
1.9
4.3
5.7
17.3
9.1
▲ 1.6
6.7
▲ 2.3
▲ 7.1
1.9
▲ 3.2
▲ 6.1
▲ 6.0
▲ 5.1
▲ 7.3
▲ 10.9
▲ 6.7
▲ 7.3
▲ 4.9
▲ 6.7
11.5
▲ 6.4
▲ 3.2
1.0
10.3
輸出
輸入
14.6
11.4
3.0
15.3
11.8
6.5
15.4
9.0
26.1
19.6
15.0
8.4
26.1
19.7
17.3
12.5
5.6
5.5
22.8
▲ 0.1
17.3
9.6
▲ 3.3
10.6
14.4
12.6
▲ 0.4
8.6
13.5
2.5
▲ 4.3
1.0
8.7
8.5
6.7
5.2
3.7
▲ 0.6
4.9
4.4
7.4
8.7
▲ 4.0
5.9
9.3
▲ 7.8
11.9
10.1
11.1
8.5
8.7
9.4
▲ 10.6
▲ 9.7
17.2
▲ 1.6
▲ 1.3
4.7
(注)1980年度以前は68SNA、1981年~1994年度は93SNA・2000年連鎖基準、1995年度以降は2005年基準。
「▲0.0」を「0.0」と表示している場合がある。
34.3
8.1
▲ 7.9
28.0
20.3
24.4
▲ 3.1
26.5
7.2
6.6
15.5
21.9
10.5
17.0
22.3
2.3
15.1
22.7
▲ 1.6
▲ 7.4
7.9
3.3
10.8
6.1
▲ 6.3
4.0
▲ 4.8
1.7
8.1
▲ 4.4
7.1
12.3
18.9
15.0
5.4
▲ 0.6
▲ 2.1
0.4
9.8
13.8
11.6
▲ 1.5
▲ 6.7
6.7
11.2
▲ 3.5
4.3
3.2
7.9
4.5
3.8
2.4
▲ 4.7
▲ 10.7
12.0
5.4
3.6
6.7
(資料)内閣府
本資料は情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断の決定につきまして
は、お客様ご自身の判断でなされますようにお願いいたします。また、文中の情報は信頼できると思われる各種デ
ータに基づいて作成しておりますが、商工中金はその完全性・正確性を保証するものではありません。
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