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施 工 要 領 書
下水道用レジンコンクリート製マンホール ( 円形 0号・1号・2号・3号 ) 施 工 要 領 書 平成 12年5月 日本レジン製品協会 JSWAS K−10 《目 1. 構 次》 造 組立詳細図 2. 注 意 事 項 (1) (2) (3) (4) (5) マンホールの吊 り降 ろしについて(マンホール据 付 時 ) 現 場 での加 工 について 内 側 の緊 結 バンド使 用 について マンホールの浮 上 防 止 について 製 品 の保 管 及 び、取 り扱 いについて 3. マンホール据 付 手 順 (1) 掘 削 する (2) 底 版 を据 付 ける (3) 底 版 に管 取 付 壁 を据 付 ける (4) 管 取 付 壁 に直 壁 を据 付 ける (5) 直 壁 に中 間 スラブを据 付 ける (6) 中 間 スラブに直 壁 を据 付 ける (7) 直 壁 にスラブを据 付 ける (8) スラブに直 壁 を据 付 ける (9) 直 壁 に頂 版 を据 付 ける (10)頂 版 に調 整 リングを据 付 ける (11)調 整 金 具 と鉄 蓋 を据 付 ける 4. 付 属 品 の施 工 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) 止 水 テープ及 び接 着 剤 の使 用 について 緊 結 バンドの取 付 について 調 整 金 具 の取 付 について FRP製 サイド付 ハシゴの取 付 について 直 壁 目 地 材 の使 用 について 管 口 目 地 材 の使 用 について インバートモルタルの使 用 について 緊 結 バンドの種 類 について ハシゴ長 さの決 め方 および寸 法 について 5. マンホールポンプ (1) (2) (3) (4) 組 立 標 準 図 -A・B・C・D ポンプを設 置 する ガイドパイプを固 定 する バッフル(飛 散 防 止 板 )を固 定 する 1. 構 構造詳細図 造 2.注意事項 (1) マンホール吊り降ろしについて(マンホール据付時) マンホールの吊り降ろしの時は、付属のアイボルトを製品の側面にあるM12のイン サート(緊結バンド固定用)に奥まで差込み、ワイヤーロープなどを用いて、マンホ ールの吊り降ろしを行ってください。 尚、マンホールを吊り降ろすワイヤーロープは、貸し出しすることも出来ますが、マ ンホール据付が終わり次第回収致しますので、紛失しないよう保管を行ってくだ さい。 (2) 現場での加工について 現場でマンホールに削孔などを行う時は、ベビーサンダー等を用いて、製品の切り 落としを行ってください。レジンマンホールはコンクリート製品と違い樹脂製品の為、 電気ピックなどの衝撃性のある機材を用いると、破損する場合がありますので注意し て加工を行ってください。 (3) 内側の緊結バンド使用について 内側の緊結とは、ライナープレートおよび、ケーシングなどの立坑の縮小による、マ ンホール外壁と立坑との間に作業スペースがない為、標準仕様である外側の緊結が 出来ない時に、特別に行います。 通常は(底板)と(管取付壁)および、(管取付壁)と(直壁)どうしの緊結を行い、頂板 やスラブなどの平板などについては、外側での緊結施工が可能な為、内側での緊 結施工は、行いません。 (4) マンホールの浮上防止に」ついて 海岸部など地下水による浮力の影響を受けやすい場所では、マンホールの設置後 にマンホールが浮上する可能性があります。その為、施工時には薬液注入や、基礎 コンクリートと、マンホールとの固定するなどの対策を行ってください。 (5) 製品の保管及び、取り扱いについて 保管を行う時には、製品の破損が生じないようにリン木などをもちいて、出来るだけ 平な場所で保管を行ってください。 運搬などで製品を移動させる時には、落下させたり衝撃を与えたりすると、ひび割れ や、破損の原因となります。また、樹脂を用いているで、ガス溶接機等の火を直接接 触させないでください。 3.マンホール据付手順 (1) 掘削する ・掘削深さは、マンホール深さ(人孔深)より、 a+x(基礎厚)を下げた深さとします。 種 別 a b 底版 0号 260 180 80 1号 270 180 90 2号 320 230 90 3号 340 230 110 390 230 160 (2) 底版を据付ける マークを流出方向に合 作業①・底版上面の わせて設置してください。 作業②・底版の水平と高さの調整を行い、底版の 上面がマンホール深さから b㎜下がった ところにあるか確認してください。 作業③・底版ジョイント部の凹溝を清掃し、凹溝に 止水テープを装着し、さらに接着剤を充填 してください。 (3) 底版に管取付壁を据付ける 作業①・底版の ハシゴ位置マークと管取付壁 の ハシゴ位置マークが重なるように して、据付を行ってください。 作業②・管取付壁上部の凹溝を清掃し、凹溝に 止水テープを装着し、さらに接着剤を充填 してください。 (4) 管取付壁に直壁を据付ける 作業①・管取付壁の ハシゴ位置マークと直壁 の ハシゴ位置マークが重なるように して、据付を行ってください。 作業②・直壁上部の凹溝を清掃し、凹溝に止水テ ープを装着し、さらに接着剤を充填してく ださい。 (5) 直壁に中間スラブを据付ける 作業①・直壁の ハシゴ位置マークと中間スラ ブの ハシゴ位置マークが重なるよう にして、据付を行ってください。 作業②・中間スラブ上面の凹溝を清掃し、凹溝に 止水テープを装着し、さらに接着剤を充填 してください。 (6) 中間スラブに直壁を据付ける 作業①・中間スラブの ハシゴ位置マークと直 壁の ハシゴ位置マークが重なるように して、据付を行ってください。 作業②・直壁上部の凹溝を清掃し、凹溝に止水 テープを装着し、さらに接着剤を充填し てください。 (7) 直壁にスラブを据付ける 作業①・直壁の ハシゴ位置マークとスラブの ハシゴ位置マークが重なるようにし て、据付を行ってください。 作業②・スラブ上面の凹溝を清掃し、凹溝に止水 テープを装着し、さらに接着剤を充填して ください。 (8) スラブに直壁を据付ける 作業①・スラブの ハシゴ位置マークと直壁の ハシゴ位置マークが重なるようにし て、据付を行ってください。 作業②・直壁上面の凹溝を清掃し、凹溝に止水 テープを装着し、さらに接着剤を充填して ください。 (9) 直壁に頂版を据付ける 作業①・直壁の ハシゴ位置マークと頂版の ハシゴ位置マークが重なるようにし て、据付を行ってください。 作業②・頂版上部の凹溝を清掃し、凹溝に止水テ ープを装着してください。 ※ここでは、接着剤不要。 (10) 頂版に調整リングの据付ける 作業①・頂版の上面に埋め込んである3箇所のイ ンサートナット(M16)に受け枠ボルトを案 内にして調整リングを頂版に据付けます。 ※調整リングを重ねて据え付ける場合も、 同じ要領で行います。 (11) 調整金具と鉄蓋の据付を行う 作業①・調整金具を受け枠ボルトに通し調整金具 の組み合わせにより、勾配を調整し鉄蓋 の据付を行います。 4.付属品の施工 (1) 止水テープ及び接着剤の使用について 作業①・凹溝の清掃を行ってください。 作業②・凹溝に書いてある番号と同じ止水テープ を装着してください。 作業③・装着した止水テープの外周とテープの 継ぎ目に接着剤を、充填してください。 (接着剤の使用量) 0 号 1 号 2 号 3 号 1箇所当り 0.5本 0.6本 0.8本 1.0本 (2) 緊結バンドの取付について 作業①・製品の外周にあるインサート(M12)に、 付属の緊結バンドとボルトを用いて、製品 の締め付けを行ってください。 注:緊結バンドの種類及び使用箇所に付に ついては、(8)緊結バンドの種類について を参照してください。 (3) 調整金具の取付について 作業①・5mmと10mm高さの2種類の調整金具 を用いて、調整リングと鉄蓋の受枠との間 で、道路勾配の微調整を行ってください。 (4) FRP製サイド付ハシゴの取付について 作業①・ハシゴの上下の確認を行ってください。 作業②・直壁(管取付壁)の内側にあるハシゴ取付 用インサートに、付属のセンターロックボル ト(M16)と、スプリングワッシャーでロック バンドをしっかりと固定してください。 注:ハシゴ本体とバンドを固定しているサイド のボルト(M10)をゆるめると微調整がで きます。 (5) 直壁目地材の使用について 作業①・直壁(管取付壁)にある目地しろにコーキ ングガンで直壁目地材」を充填し、ウエス またはヘラ等で押さえてください。 注:目地しろの上下にマスキングテープ等を、 用いると目地が汚れにくくなります。 (直壁目地材の使用量) 1 号 2 号 3 号 1目地当り 1.0本 1.5本 2.0本 2.5本 0 号 (6) 管口目地材の使用について 作業①・手を水で濡らし目地用樹脂パテの主剤と 硬化剤を配合比1:1で取り水を含ませな がら粘土を練るように均一なグレー色にな るまで練り合わせます。 作業②・施工箇所に手で圧着しながらしあげを、 行ってください。 注:冬季の作業には、目地用樹脂パテが気温 の低下にともない硬くなるため、お湯を用 いると作業しやすくなります。 目次1.構 造 構造詳細図参考 (7) インバートモルタルの使用について (ポリマーセメントの使用量) 1 基当り 0号 1号 2号 25kg 35kg 90kg (レジンモルタルの使用量) 3号 130kg 0号 1基当り 15kg 1号 25kg 2号 3号 60kg 90kg (8)緊結バンドの種類について A 14×21mm長穴 35 14 B 21mm丸穴 φ21 21 20 ( L形バンド ) 30 20 1号直壁−2号スラ ブ 1号直壁−3号スラブ 内止め底版 ( 285バンド ) ( 245バンド ) 285 20 100 245 145 20 30 65 ( 200バンド ) ( 240バンド ) 240 70 200 130 1号直壁−2号スラ ブ−2号直壁 20 20 160 3号厚肉底版 160mm 220 190 75 20 1号直壁−1号中間スラブ−1号直壁 2号直壁−2号中間スラブ−2号直壁 ( 110バンド ) 20 1号用緊結 2号用緊結 90 90 20 3号直壁−3号中間スラブ−3号直壁 ( 140バンド ) 140 110 20 70 20 20 ( 120バンド ) ( 190バンド ) 20 75 30 梯子連結 1号直壁−3号スラブ−3号直壁 20 120 20 100 3号用緊結 20 (9) ハシゴ長さの決め方および寸法について 参考図 A:(一般的なマンホールの場合) B:(マンホールポンプの場合) 地盤高 ポンプ台 ハシゴ寸法 300 基準値 300 1/2管径 組立深 ハシゴ寸法 基準値 300 人孔深 300 地盤高 インバート 註) ①ハシゴ上部の一段目の位置は、地盤高より300mm以内をとする。 ②ハシゴ下部の一段目の位置は、インバート及びポンプ台上部より300mm以内をとする。 ハシゴ寸法 A : (一般的なマンホールの場合) 単位:mm ・ 人孔深 − (300+1/2 管径+300) = 基準値 ・ ハシゴ寸法 ≧ 基準値 ( 但し、ハシゴ寸法は基準値を超える最小長さのハシゴを使用する。) ※ 例 ) 条件 : 人孔深 1850mm、 管径(流出)φ300の場合 ・ 1850−(300+150+300)=1100mm よってハシゴ寸法は1200mmとする。 B : (マンホールポンプの場合) 単位:mm ・ 組立深 − (300+ポンプ台高さ+300) = 基準値 ・ ハシゴ寸法 ≧ 基準値 ( 但し、ハシゴ寸法は基準値を超える最小長さのハシゴを使用する。) ※ 例 ) 条件 : 組立深 3930mm、 ポンプ台高さ 430の場合 ・ 3930−(300+430+300)=2900mm よって よってハシゴ寸法は3000mmとする。 300mm 600mm 900mm 1200mm 1500mm 1800mm 2100mm 2400mm 2700mm 3000mm 3300mm 3600mm 3900mm 4200mm 4500mm 4800mm 5100mm マンホールポンプ 5.マンホールポンプ (1) 組立標準図-A(予旋回槽タイプ) (1) 組立標準図-B(底版直接取付タイプ) (1) 組立標準図-C(ガイドホルダーの止め付け) (1) 組立標準図-D(バッフルの止め付け) (2) ポンプを設置する 予旋回槽などのインバートを必要とするポンプ 設置台の場合には、そのままポンプの固定が できます。 しかし、直接マンホールの底版をポンプの設置 台とする場合には、固定するアンカーの長さと底 版の厚さを必ず確認してください。 尚、3号用底版には、JRPA 規格として通常より も厚い底版を用意しております。 目次5.マンホールポンプ (1)組立標準図-A 組立標準図-B 参考 (3) ガイドパイプを固定する ガイドパイプを固定する場合には、頂版開口部 の側面にガイドホルダーを取り付けて、固定を 行ってください。 また、マンホールの深さに伴ない直壁で固定 を行う場合には、直壁接合部の水密性を考え、 壁を厚くしている部分を利用して、固定を行ってく ださい。その際には一言御相談ください。 目次5.マンホールポンプ (1)組立標準図-C (4) バッフル(飛散防止板)を固定する レジンマンホールは、コンクリートとは違い壁厚 が薄い為、バッフル固定用のアンカーは出来る だけケミカルアンカーなどの接着剤を併用する タイプのものを御使用ください。 その他の打込み式アンカー(オールアンカー) 等を御使用になられる際は、マンホールの破損 の原因になりますので、使用しないでください。 また、アンカーの使用については、一言御相談 ください。 目次5.マンホールポンプ (1)組立標準図-D