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子どもにとって安全・安心なまちづくり

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子どもにとって安全・安心なまちづくり
平成23年度
第2回中央区 区民対話会
子どもにとって安全・安心なまちづくり
日
時:平成24年2月12日(日)
午前10時00分
場
所:中央区役所
4階会議室
開
【事務局】
会
皆様、おはようございます。長らくお待たせいたしました。
定刻となりましたので、ただいまより 「平成23年度第2回中央区区民対話会」
を開催いたします。私は、本日の司会を務めさせていただきます中央区役所地域振
興課地域づくり支援室の 石井と申します。どうぞよろし くお願いいたします。
この「区民対話会」は、各区役所において、昨年度から実施して いるものでござ
います。中央区といたしましては、いろいろな形で区民の皆様のご意見等をいただ
き、それを市政に反映させるべく努めてまいりたいと考えております。
それではまず、本日のスケジュールと連絡事項を申し上げます。
まず本日のスケジュールですが、初めに区長から開催の趣旨をご説明いたします。
その後、参加者の皆様から日ごろの取り組み内容や現状の課題についてお話 をい
ただきました後、意見交換に入らせていただき たいと思います。お時間は、11時
30分までを予定しております。円滑な進行にご協力いただきますようお願い いた
します。
次に、連絡事項でございますが、まず資料は、受付の際に お配りしました「子ど
もにとって安全・安心なまちづくり」というものと、 その裏に「傍聴要領」がござ
います。お持ちでない方は、受付でお受け取りください。
連絡事項の2つ目ですが、本日の会議は、記録のためにICレコーダーによる録
音及び写真撮影をさせていただきますので、ご了承 をお願いいたします。
また、傍聴の方々につきましては、 配付しました傍聴要領をお守りいただきます
ようお願いいたします。なお、本日は、傍聴の方からの質疑応答は予定しておりま
せんので、あらかじめご了承 をお願いいたします。
それでは、これから先の進行は、コーディネーターの志村区長にお願い いたしま
す。
それでは、中央区区民対話会を始めさせていただきます。テーマは「子どもにと
って安全・安心なまちづくり」です。よろしくお願い いたします。
(1)開催趣旨説明
【区長】
皆様、改めましておはようございます。 中央区長の志村でございます。
本日は、お忙しい中、中央区PTA連合協議会の大木会長を初めとした皆様方 に
ご参加をいただきましてありがとうございます。 今日のテーマは、子どもにとって
安全・安心のまちづくりということです。昨今、いろいろなところで 子どもが巻き
込まれる犯罪が多発しております。直近では、去年12月 、松戸市で小学生が刺さ
れるというショッキングな事件がございました。 その犯人は人を殺したいという願
望でそういうことをした という、我々の感覚では考えられないような事件も起きて
いるような世の中になってしまいました。
中央区内でも、不審者の情報を耳にすることがあり まして、保護者の皆さまにと
1
っては、不安を感じることも 多いかと思います。中央区といたしましても、 1日1
小学校区という形で、昨年の4月から多機能パトロールと称しまして、 青色の回転
灯のパトロール車で、区内を巡回させていただいてい ます。中央区には全部で 19小
学校区がございますので、皆さんのところに行くのは、月に1回程度になってしま
い、なかなかきめ細かなパトロールまで至っていないというのが現状です。その他
に、地元の方々に青色の回転灯 を配布をしておりまして、たくさんの地元の方が、
パトロール隊を結成してパトロールをしていただいています。中央区は、実は千葉
市 内 で 一 番 多 い 、 90台 が 配 布 さ れ て い ま す 。 全 市 で 130数 台 程 度 で す の で 、 こ の ほ
とんどは中央区の皆さんの 方で活用していただいているということで すので、これ
は非常に心強いことかなと 思います。
配布以外にも、自主的に青色 回転灯を用意されてパトロール活動されている地域
もございますので、本当に地域の皆様によって 防犯が支えられている部分があると
いうように考えております。
本日は、まさにお子さんのお父様、お母様方にお集まりいただきまして、 それぞ
れの地域における子どもの防犯に関する活動状況についてご説明いただくとともに、
地域で子どもの防犯についてどういう課題を抱えているのかというところもお聞か
せいただきまして、今後、PTA の皆様と区役所、さらには地域のさまざまな団体
の連携がこれから本当に求められてまいりますので、そのような 連携についての取
り組みを考えていきたいと思っております。今日、皆様のご意見をいただいて、今
後の取り組みの参考とさせていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしく
お願いいたします。
まず皆様方に自己紹介とそれぞれの地域の活動や、 抱えている防犯に関する課題
等をお話しいただいた後、フリートーキングをさせていただきたいと思 いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
では初めに、平山小学校さんからお願いできればと思 います。よろしくお願いい
たします。
(2)参加者自己紹介
【平山小学校会長】
おはようございます。今日は、中央区PTA連合協議会のメ
ンバーをお招きいただきまして、どうもありがとうございます。私は、平山小学校
のPTA会長ということで、去年4月から単位P TAといいまして平山小の会長に
なって、その次の月から区Pの会長ということでやらせていただいております。平
山小というのは緑区ですが、中学校区が 川戸に変わるということで、中央区のほう
に入って活動させていただいております。
防犯ということで、我々の地域は、もともといた住民よりも分譲地がかなりでき
まして、新しく他から入ってくる人たちが多いということもあり、また共働き世代
が多いので、やはり昼間の登下校時の安全確保等の活動が課題となっています。時
期によっては交通指導をPTAで行い、そのときに声かけを行うということはして
おりますけれども、どうしても下校時間やそういう時期以外が手薄になるので、ど
2
うしたものかということになっておりまして、やはり子どもの安全ということを一
番念頭に置いて、組織を越えて守っていかなければいけないと思っております。そ
の辺りを本日は、皆さんの地域を参考にさせていただければなと思って参りました。
よろしくお願いいたします。
【平山小学校副会長】
おはようございます。平山小副会長を務めさせていただい
ております。本日は、よろしくお願いいたします。
大木会長も申したように、今、平山小の近くは、新しい分譲地がとてもふえてき
て い て 、 児 童 数 も 、 ま だ 300人 未 満 で す が 、 ふ え て き て い ま す 。 も と も と の 地 元 の
人 が 減 っ て き て い て 、 横 の つ な が り を 深 め よ う と 、 今 、「 お や じ の 会 」 を つ く ろ う
と思っている最中です。人数が多くなってくるということは、やはり知らない顔ぶ
れがふえてきたということにつながるのか、あまり子どもに声をかけなくなってき
ている気がしています。先ほど言っていたように、地元の方を含め引っ越してきた
方にも、もう尐し協力していただいて、下校時の安全を確保していけたらなと思っ
ております。以上です。
【本町小学校会長】
本町小学校PTA会長でございます。今日はよろしくお願い
します。本町小学校は一番中央区役所から近いところにある学校でございまして、
来 年 で 140周 年 と い う こ と で す 。 構 成 と し ま し て は 、 地 元 の 商 店 街 の 子 ど も が 多 い
のと、あとは千葉大学に勤める方のご子息、 あとは、鶴沢のほうに向かって一般の
方々もいらっしゃいます。今、一番感じているところは、防犯のパトロールはPT
Aでは行っていますが、あまりそれが効果的になってないと。私も何回か回ってみ
ましたが、ほとんど子ども に会ってないという状態があります。回り方が悪いのか
場所が悪いのかわからない ですが、尐人数でやって いますので、目が行き届かない
というものがあると思います。
他には、先日も実は本町小学校で地域の方々と パネルディスカッションを 行いま
した。そこでは、みんな地域の方々は手伝いたいという気持ちがあるのに、横糸が
つなげられなくて、みんなが遠慮しちゃってうまく結びつか ないというようなこと
が問題点として上がっていました。
今後については、いろ いろな団体も行政の仕組みに 従って縦割りになってしまっ
ていますが、その横糸をつないでいけるように頑張っていきたいと思います。以上
です。
【本町小学校副会長】
本町小学校PTA副会長を務めております。よろしくお願
いいたします。
ほとんどは今、会長が申しあげましたが 、ちょうど10年くらい前でしょうか、セ
ーフティウオッチャーや子ども110番の家などのモデル校として葛城学校区がス
タートして、そのときに最初に取り組みましたが 、学区の中が割と商店街が多く、
目があるからということで、余りそれが進んでいかなかったという ような現状だと
思います。ここ何年かは、それらの取り組みが、 本当に尐なくなっていっていると
いうところが現状です。保 護者の方々も下校時のパトロールはしてくださっていま
すが、やはり子どもの数が尐ないイコール保護者の数が尐ないということで、保護
3
者のほうのパトロールをしていただく方たちの確保をするのもだんだん難しくなっ
てきているというところが現状です。
先ほど会長が言ったとおり、 育成委員会の会長さん、それから社会体育指導員さ
ん、老人会の会長さんを招きまして、学校で 「温かい地域の眼差しとともに育むP
TA、今子どもたちのため にできること」と題しましてパネルディスカッションを
したときに、地域の方から、 痴漢騒ぎなどがふえてきているので、パトロールをし
たいが、どうしたら参加できるのか、という声があがりました。今後 そういう声も
巻き込んで進めていけたらなというふうに考えているというところです。以上です。
【蘇我小学校会長】
蘇我小学校PTA会長です。本日は、お招きいただきまして
ありがとうございます。
本校は、児童数が約 900名、保護者の世帯数が約700ということで、市内でも比較
的トップクラスの大規模校ということ になっております。そうい った中でも、防犯
への取り組みという ことでは、伝統になっている集団登校が上げられます。朝、子
どもたちが地域ごとに班を組みまして集団 で登校しています。これに伴ってPTA
会員による旗振り当番を決めて、また、地域の自治会の方々にもご協力いただいて
セーフティウオッチャー などを行って、子どもたちが朝はまとまって集団で登校し
てという状況にあります。私も何回か、朝一緒に登校している状況を見る のですが、
非常に見事なものでありまして、 大体7時30分から7時50分の約20分の間に約
900名 の 児 童 が 一 斉 に 、 整 然 と 学 校 に 入 る と い っ た 状 況 に な っ て お り ま す 。 7 時 5
0分になりますと、もう正門の前 は静かになっている、そんな状況でもあります。
集団登校の効果でございますけれども、上級生のリーダーシップや 責任感の向上
があります。それから下級生は上級生に対する信頼感や尊敬を抱くようになります。
特に6年生になりますと、その辺 りが醸成されるためか、非常に頼もしく見えるこ
とも、よく感じております。
本校で一番特色ある、防犯上の取り組みといったところでは、集団登校が 上げら
れます。以上でございます。
【蘇我小学校副会長】
蘇我小学校PTAの副会長を務めております。今、会長か
ら話があった以外には、学区内でパトロールを行っています。年2回、学区内でパ
トロールをして、危険箇所の確認や、子ども110番の家の確認をします。その他
に青尐年育成委員会で防犯パトロールを、これも年2回行っています。それらの活
動の成果として、今、蘇我小の学区内でしかないですけど、安全マップというも の
をつくって、自治会や各戸に配布しています。これもできはとてもよいと思うので
すが、蘇我小学区内だけではちょっともったいないという気がするので、これをほ
かの学校にも広められるとすごくいいなと思っています。
あと、先ほどから何回か話が出ていて、これも個人的にずっと感じていたことな
のですが、最近、地域、例えば隣に誰が住んでいるのか分からないなど、地域の中
でのコミュニケーションが希薄になっているなと感じています。ただ、そういう地
域活動に参加されないような方たちと話をすると、逆に、ちょっとPTAや自治会
って入りづらい、入りたいとは思っているのに、入りづらい、ちょっと敷居が高い
4
というふうに感じられているというところがあるので、私個人としてはちょっと敷
居を下げて、皆さんが気軽に入ってこられる、興味を持てるような団体になるよう
な活動をしていきたいなというふうに、最近は思っています。まとまらない話です
が、以上です。
【川戸小学校会長】
おはようございます。川戸小学校のPTA会長を務めていま
す。川戸小学校の区内は、よそもそうかもしれません けど、防犯も含めていろんな
面で、比較的小学校、PTAと地域の方々がかなり、力をかしていただいている地
域でして、セーフティウオッチャーでも、ほぼ毎日、登下校のときに数カ所 に立っ
てもらって、子どもに対していろいろ声をかけていただいてですね 、そうすると、
お互い、子どもも地域の人の顔 を覚えますし、その地域の人たちも子どもたちの顔
を覚えて、登下校以外のときにも、会ったときには、声をかけられるような環境で
協力をいただいているというようなことでやっています。
あと、PTAとしては、毎日はできないですが 、時期を決めて、登校時にお母さ
んたちが立って、同じような形で声をかけながらやってい ます。
防犯に関しては、近くには暗闇になる森がありますので、そういったところを定
期的に地域の人たちと、情報交換等を行っています。
これは個人的な活動ですが、私も小学校を借りて空手のお手伝いをさせていただ
いていまして、子どもたちの個人的な防犯という意味で、役に立てたらなというこ
とで活動をしております。今日は、よろしくお願いしたいと思います。
【川戸小学校副会長】
おはようございます。 川戸小学校PTA副会長を務めさせ
ていただいています 。よろしくお願いいたします。
会長がほとんどお話しされましたが、やはり川戸小では地域の方、 セーフティウ
オッチャーの方が、本当に力強く皆、子どもたちを見守ってくださっていて、登校
するときに顔と名前が一致するぐらい 、兄弟関係もわかるぐらい見てくれています。
「 今 日 は お 休 み で ど う し た の 」 と か 、「 大 丈 夫 」 っ て 、 ち ょ っ と 遅 れ た り す る と 、
「みんな行っちゃったから急いでね」って声をかけてくださいます。 1年生は、追
いつかなかったりすると、学校まで一緒についてきてくださったり 、とてもありが
たく見守っていただいているので、PTAとしても 、親の立場としても本当に助か
っています。役員としても、朝、毎日、担当を決め て見送り、時間のあるお母様方
も率先して立ってくださり 、下校時も見守ってくださっていま す。できない場合は、
洗濯物の取り込みの時間を下校時間に合わせ 、お買い物や犬のお散歩などもその時
間に合わせてやっていただくということで 、協力して見守り体制はつくってい ます。
しかし、ちょっと暗い場所もあるので、その辺は不 安な部分として感じています。
蘇我小学校さんのように 、登校班みたいなものをつくれたら どうかなというのも尐
し考えていますが、その辺もまだまだ話が進んでいない状態なので、これからどん
どん進めていきたいと思っているところです。よろしくお 願いいたします。
【葛城中学校会長】
おはようございます。葛城中学校でPTA会長をさせていた
だいております。よろしくお願いします。
葛城中学校は、まず育成のほうでパトロールを年に2回、お休みに入る前、本町
5
小、鶴沢小と一緒に回らせていただいて、非行に走りそうなところがないかという
ような観点から、通り道をチェックさせていただいているという 活動をさせていた
だいています。それから 、地域の方との連携、あるいは卒業生、OBの方との連携
と い う 形 で 「 お や じ の 会 」、 こ ち ら の ほ う の 活 動 は 結 構 活 発 で す 。 た だ 、 お 恥 ず か
しいところですが、現役の方よりもOBの方、地域の方のご協力のほうが多いのが
事実です。ただ、そういう地域の方のお力添えをいただいて、いろんな形で見守っ
ていただいていると、本当にありがたく思っています。
あと、ライフスタイル の変化というところで、共働きの方が、前に比べてふえて
いらっしゃいます。中学校は部活動がございますので、小学生に比べてやはり帰り
の時間が遅くなるというところで、地域の方のお力添えを 、本当にいただかなけれ
ばいけない部分が多分にあると思います。
あと、学校だけではなかなか対処できないところのフォローを地 域の方一体で取
り組んで、子どもというのは、将来を担うものなので、その 辺りを今の大人、地域、
学校、先生も含めて、どういう形 でフォローできるかを常に考えながら、いろいろ
と中学校のほうで活動はさせていただいているつもりですが、まだまだ十分に行き
届かない部分は感じます。ただ、子どもの 安全・安心というのは、逆に言えば地域
の安全・安心につながることだと思います。ですから、 個々の負担を尐しでも減ら
しながら、幅広く目的に向かっていけるように、PTAとしても地域の方と 、バザ
ー等の取り組みを通じて、いろいろ交流を踏まえながら進めさせていただいていま
す。簡単ですけど、現状の報告はそんなところです。
【葛城中学校副会長】
おはようございます。葛城中学校PTA副会長です。よろ
しくお願いいたします。
今、会長からお話あった部分と重なるところもあるかと思いますが、葛城中学校
のPTA活動については、現在、PTAのホームページ等で実際の活動の内容等を
公開させていただいています。その中には保護者からアンケートをとり、社会環境
の変化に関する意見があります。核家族や尐子化に伴ってPTAのなり手がいない
だとか、安全・安心に登校ができるように強化して ほしいと言う意見だとか、保護
者の方の名前と顔を一致させて、あそこのお子さんだねとか、あそこのお母さんだ
ねとか、そういう環境づくりをしてほしいということが、課題としては今上げられ
ているというところです。
あと、最近ですと、地域における解決というところを超えてしまうかもしれませ
んが、インターネットや携帯電話による情報の氾濫とか、親の知らないところで子
どもには悪影響な情報が伝わるとか、こういったところが課題です。情報の氾濫に
対して保護者はどのように対応していったらいいのだろうとか、そういうのが幾つ
か上がっています。
また、国際化に伴い保護者が海外から来る方等の社会環境の変化により、価値観
の違いというところもあるので、そういったところのとら え方が多様化することに
対する受容というところも課題としてあります。以上のことは、幾つかアンケート
を葛城中学校でとった中で出てきた情報です。こういったところをとらえながら、
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子どもたちの安全・安心というところを議論できればというふうに思っています。
よろしくお願いいたします。
【蘇我中学校会長】
おはようございます。蘇我中学校PTA会長を務めており
ます。
蘇我中は、ご承知のとおり 、中学校でも大規模校、千葉市の中でも大規模校で、
構成自体は4小1中で、4小学校から子どもたちが集まるということで、非常に多
様な地域にあります。PTAの活動といたしましては、PTAの組織の中に校外生
活部というのがございまして、そちらのほうで冬期、夏期のパトロール、それから
登校時の指導等を行っております。
また、PTAでは、地域諸団体との連携ということを目指しておりまして、校外
生活の役員さんは、初めてパトロール等を行うこともありますので、第1回の会合
におきましては、青尐年補導員、県の尐年補導員、PTAの諸先輩 等をお招きして、
パトロールの心得や、実際にパトロールするときに、一緒に参加していただいてご
指導いただいています。
また、地域のお祭り等では、夜ということもありますので、PTAのパトロール、
それから育成のパトロールと2本立てでパトロールをしております。
育成の話が出ましたけれど、今、蘇我中学校区では、青色パトロール隊を育成会
長の音頭で組織しまして、4小1中の5パトロール隊があり、毎日、どこかのパト
ロール隊が学区をパトロールしています。中学生は部活等がございますので、割と
部活で夜遅くなります。青色パトロール の時間帯、大体これは夕方ですけれど、も
っと遅い時間となりますと、地域のセーフティウオッチャーや、地区の防犯隊等ご
ざいまして、そちらのほうでもパトロールしていただいているようで、非常に地域
の方にはお世話になっております。
ちょっと感じております課題というのが、実は最近ですが、子どもがつきまとい
に遭いました。でも、その子は、家に帰るまでに何軒か110番の家がございまし
たけれど、どちらにも立ち寄らず、そのまま家に帰りました。110番の家という
のは組織されておるようですが、子どもたち、特に中学生になると、なかなか 11
0番の家に駆け込むという気持ちにならないというか、恥ずかしいというのもある
のかもしれないのですが、なかなか頼ることは難しいということで、110番の家
というのがもっと親しみを持てたらいいのかな、中学生にとっても親しみを持てた
らいいのかなというふうに、課題として感じております。以上でございます。
【蘇我中学校副会長】
蘇我中学校の副会長をさせていただいています。今日はよ
ろしくお願いします。
すべて会長がおっしゃってくださったので、何を言っていいか、ちょっとわから
ないのですが、蘇我中は、本当に人数も多いので、4つの小学校が1つになるとい
うことで、地域の方々のバックアップもあり、みんなで子どもを見守っていくとい
う形が徹底されていると思います。また、完全下校を徹底しておりまして、子ども
た ち の 登 下 校 に は 必 ず 先 生 が 門 の と こ ろ に 立 っ て 、「 真 っ 直 ぐ 帰 り な さ い 」 と か 声
かけをしております。やっぱり部活と塾と いうことで、行動が夜になってしまいま
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す。だからその辺りを各家庭でもどうやって指導していっていいのかというのもあ
ります。あと、ちょっと課題とはずれてしまうかもしれない ですけれども、青色パ
トロールが発足して、今実施さ れていますが、主婦の間でも、勤めて帰ってきたり
するときに、あの青い光があると、安心するという 声も聞かれておりますので、こ
のまま継続して、子どもたちに限らず地域をみんなで守っていけたらいいなと思っ
ています。
【松ケ丘中学校副会長】
松ケ丘中学校でPTA副会長を務めております。今日は
よろしくお願いいたします。会長 が、本日、インフルエンザで欠席のため、皆様に
はご迷惑をおかけいたします。
「子どもにとって安全・安心なまちづくり」として、学校との連携だけではなく、
地域との連携を私たちは大切にしております。先ほどからお話に 上がっている青色
パトロールやセーフティウオッチャー による登下校時の見守りなどもそうです。共
働きで登下校の見守りが難しい保護者がふえている中、地域の方には本当に感謝し
ております。ただ、 セーフティウオッチャーによる見守りは、小学生の登下校時間
に合わせているので、中学生の登下校時にはなかなかに人がそろわず、そこの時間
帯の強化をどうするかが課題だと、私は思っております。以上です。
(3)意
【区長】
見
交
換
ありがとうございました。一通りお話を伺って、やっぱり一番大きな課
題なのは、地域との連携であり、 また既に非常に活発な地域もあるということでお
話を伺いました。
本町小の会長さんから、地域のそれぞれの方々が手伝いたい気持ちがあるにも関
わらず、横のつながりがなかなかとれ ないというお話があったわけですが、 PTA
と地域の連携がうまくとれている 地域の方に、どういう形で 、どういうイベントで
一緒にやっているか等、 ご紹介いただければと思います 。
では、ご指名がありましたので、松ケ丘中学校さん、地域にはさまざまな団体
があると思いますが、どのように横のつながりをつくられているか、教えていただ
ければと思います。
【松ケ丘中学校副会長】
地域との連携としましては、多分主体となるのが育成や
コミ懇だと思います。コミ懇を中心として、昨年度から千葉県の…。
【本町小学校会長】
コミ懇とはどういう組織ですか 。
【松ケ丘中学校副会長】
コミュニティーづくり懇談会。松ヶ丘 独特のものだった
のでしょうか。
【区長】
コミ懇は全地域にはないのですが、中学校区単位でできています。
【本町小学校会長】
構成はだれですか。
【松ケ丘中学校副会長】
各小・中学校や地域のいろいろな団体 など相談員とか、
商店街も商栄会といって地域にある商店街の会長さんとか、社会体育振興 会の方と
か、校庭開放委員会 の方とか、いろいろな方に。
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【本町小学校会長】
大学も入っていると言っていましたね。
【松ケ丘中学校副会長】
ええ、淑徳大学の看護学部など入っております。昨年度
から千葉県の地域課題解決モデル事業に認定されて、円卓会議というものを毎月1
回開催しております。それが最近では新しいこと です。毎年マラソン大会を育成で
開催しておりますが、今年、さまざまな方の協力のもと、初めてマラソンコースを
通行止めにして、交通規制をかけて開催させていただきました。小 ・中学生だけの
参 加 で は な く 、 未 就 学 児 や 一 般 の 方 に も 募 集 を か け た と こ ろ 、 400名 近 く の 参 加 が
あ り 、 例 年 で す と 300人 ぐ ら い だ っ た の で 、 か な り 大 規 模 な マ ラ ソ ン 大 会 に な り ま
した。沿道に見守りの方に立っていただきましたが 、それも地域の方たちが率先し
て協力してくださったので、無事に事故などもなく終えることができました。
【本町小学校会長】
【区長】
質問していいですか。
はい、どうぞ。
【本町小学校会長】
本当に今、すごいなと思っているので 、ちょっと質問させて
いただきますけど、さっきのコミュニティー づくり懇談会ってありますよね。先ほ
どのコミュニティー づくり懇談会の内容についてお聞きしたいの ですが、例えば大
学で何か地域のため にイベントをやるといったら、そのコミュニティー づくり懇談
会で、みんなに協力を仰いで、何か協力できることはありませんかということで、
できるところは動いていくみたいな、そんなこと の繰り返しですか。
【松ケ丘中学校副会 長】
そういうこともやっております。淑徳大学のほうでバザ
ーがあるので手伝ってほしいというときにそういう話題が出て、例えばブースをつ
くったり、今までやってきた小学校や中学校のバザー等のノウハウを向こうに伝え
て、学生の方たちに 教えてあげたりとか、そういうことをしております。
【本町小学校会長】
例えば葛城本町地区の場合は、運動会で子どもがなかなか集
まらなくて、尐なくなっていて困っているとか、そうしたらどうしたらいい のか、
相談事なんかも乗ってくれたりするの ですか。
【松ケ丘中学校副会長】
そうですね、各団体からいろいろとそういう相談 事やお
願い事なども出して協議をして、話し合っていきますので。
【本町小学校会長】
それで決めたことは大分協力 をしてくれるという。
【松ケ丘中学校副会長】
【本町小学校会長】
【区長】
ええ、皆さん協力的に。
ありがとうございました。
松ケ丘の活動について補足をさせていただきます。 松ケ丘さんは他の地
域のコミ懇とは違い、今年度千葉県から地域の課題解決事業 で補助金を交付されて
います。この補助金は、コミ懇のように各種団体が会議に参加するということが条
件で、コミ懇と淑徳大学さんがメインになっています。この会議に千葉市、我々中
央区も出席させていただいていて、月に1回、円卓会議という名前で開催していま
す。円卓会議には、 町内会の方や、育成委員会の方や、老人会の方や 、淑徳大や、
それから小・中学校 、PTA、全て集まります。それが毎月1回、夜6時から、地
域の課題について議論しています。
これらの活動によって、地域が醸成されたり 、まとまりができたり、横のつなが
9
りができたり等、すばらしい活動になって います。今年度中に地域の課題を抽出し
て、来年度以降は、 その課題を解決するための具体的な動き をしていこうというこ
とで、淑徳大に相当力を入れていただいていて、 かなり活発な活動になっていると
いうような状況です。
それでは、それ以外でも、ほかにコミ懇等で活動されているようなところ、例え
ば蘇我も活発に活動されていらっしゃると思いますが ?
【蘇我中学校会長】
蘇我にもコミ懇というのがございまして、昨日も千葉市長を
お招きして、航空機の騒音の問題等のご説明をいただきました。コミ懇で子どもの
安全を扱ったことは、最近はないようです。むしろ、安全というのは育成のほうで
ございまして、育成では年に3回ほど理事会がございまして、学校の状況と、また
今後の課題等についてお話をさせていただいております。そこが、地域との情報の
交換の場かというふうに考えております。
【区長】
私から伺ってもよろしいですか。子どもの安全については育成が中心に
なっているというお話ですが、そこには 他の、例えば町内会等の団体は、参加され
ないのでしょうか。
【蘇我中学校会長】
【区長】
育成には、町内会長さんも入られております。
なるほど、役職を重複されていらっしゃる から、うまくいっているとい
うことですね。
【蘇我中学校会長】
そうですね。育成の会長が 9地区連の会長とコミ懇の会長も
務めていらっしゃるので、地域にお願いする場合には、コミ懇を通じてなり、 9地
区連を通じてなりお願いしています。
【本町小学校会長】
9地区連とは町内会の連合ですか。
【蘇我小学校会長】
そうです。地区連というのは町内会の。
【本町小学校会長】
わかりました。
【区長】
川戸さんは、地域のつながりがもともと強いというお話がありましたが、
学校のPTAと地域のつながりというのは 、どういう形があるのでしょうか。
【川戸小学校会長】
もともと私がこういう職に つく前から、昔からかなり、昔の
人がつくったような ものでしたので、そこへ入っていったような形になります。先
ほどあったコミ懇等の活動はコミ懇が中心になって、そんな大層なことじゃなくて、
例えばもちつきをやったりだとか、あと、夏の祭りのときの開催を中心になってや
ったりだとかということで、基本的に子どもたち を集める、あと、地域の人たちと
その子どもたちのつながりをつけるイベントを中心に活動をしているというのがコ
ミ懇活動になります。あと、町内会の方々も中心になって、かなり子どもたちの防
犯等に力を入れていますので、それぞれの町内会の会長さんを中心に、夜間の防犯
のパトロールを交代に行っています。まだ育成だとか様々な団体があって、それら
の会議等には、小学校の会長として出席 をさせていただいて、その中でいろんな話
をしてつながりをつくらせて いただいています。
【区長】
もとからの土台があるという地域になりますか。
【川戸小学校会長】
そうですね、もう何十年というか、昔からそういう地区のよ
10
うですね、だから、かなり地域とのつながりが。
【区長】
濃い?
【川戸小学校会長】
濃いですね。小学校でイベント等も開催しています ので、そ
うすると、PTAとして も手伝いをさせていただ く等で、つながりをつけてい って
いるということですね。
【区長】
ありがとうございます。平山小さんは、先ほど新住民と旧住民が入り交
じっていて、というお話がありましたが、地域とPTAとのつながり というものは
どうですか。
【平山小学校会長】
そうですね、ですからそのあたりがやはり希薄になっている
と 思 い ま す の で 、 や は り さ っ き 言 っ た よ う に 、「 お や じ の 会 」 等 を つ く っ て 、 そ れ
をまた活用してつながりを深めていけたらいいかなと。
【区長】
それはどういう会ですか。
【平山小学校会長】
PTAに属している現役のお父さん方と、OBの方 等を集め
てやろうということで、今、考えています。
【区長】
これから始まる?
【平山小学校会長】
【区長】
そうですね、来年度ですかね。
そういう形で横の連携をこれからつくっていこうということでよろしい
ですか。
【平山小学校会長】
お父さん方はきっと恥ずかしがり 屋さんが多いのでね、そう
いうところで、何かやりたいけれども、そういう場がないというところが、一つの
問題でもあるのかなと思って、そういう場所をつくってお互いにコミュニケーショ
ンを深められたらいいかなと。先ほどの川戸小地区は、本当にすごいなと思ってい
まして、川戸小の隣が川戸中ですが、うちの子どもがこの4月から川戸中に通いま
すが、その予行演習じゃないですが、一回、 平山小学校が代休のときに川戸中に行
きました。子ども2人連れて。そうしたら、角、角に、おじいさん、おばあさんが
立 っ て い て 、「 お や 、 見 な い 顔 だ ね 。 今 日 は ど う し た の 」 っ て 聞 か れ ま し た 。 そ れ
で 、「 あ あ 、 こ れ は す ご い な 」 と 。 実 は 平 山 小 は 有 吉 中 か 川 戸 中 ど ち ら に 通 学 す る
かという選択があるものですから、川戸中はバスに乗っていく前提なので、大丈夫
かということをシミュレーションしたときに、そういうことがあって、これはよく
できているなと思いまして、こういう動きをすればいいんじゃないかなと。
【区長】
すばらしいところですね、それはね。
【平山小学校会長】
本当にそれは驚きました。自分の地域でもそういうふうに 取
り入れられたらいいかなと、本当に思いました。
【区長】
やはりふだんからの横の連携というのは必要になって きますね。そうい
った活動をこれから「おやじの会」を通じてつくっていきたいと。
【平山小学校会長】
そうですね、その動きが現役世代でできるか?
というのは
ありますが、やはり地域のお年寄りや町内会、そういうところと連携は十分できる
なと思っていますの で、本当に今日のお話は、参考になります。
【区長】
「おやじの会」と言えば、先ほど葛城中で既にあるということで、しか
11
も結構OBがたくさんいらっしゃるということ でしたが、葛城中の「おやじの会」
がどういう状況で、どういう連携が図られているかというのを、お話しいただけれ
ばと思います。
【葛城中学校副会長】
葛城中学校「おやじの会」の事務局も務めております。
特徴としては、OBの方がご参加されているということです。現在発足して大体9
年ぐらいになります。当時、発足するきっかけのひとつとしては、学校内外でのト
ラブルや不審者対応等が背景にあったと聞いております。そのときに、おやじたち
が何かできなだろうかということになり、時間があるときに見回りをしようと立ち
上がった人たちで成り立っています。そういう方たちのお子さんは、既に成人にな
っていますが、やはり子どもが育った中学校だということでご協力いただいて、人
数的に約 30 名ぐらいです。ただ、8割の方がOBという、ちょっといびつな 構造
になっています。課題としては、なり手ですね、新しい現役のお父さんたちが、な
かなか入ってきてくれないというか入りにくいのかもしれないのですが、そういう
課題があります。
た だ 、「 お や じ の 会 」 の 活 動 と し て 大 き い 部 分 は 、 地 域 と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン
というものが図られますので、実際に何か活動したいというときには、皆さん手伝
ってくれますし、近くの千葉寺で瀧蔵神社のお祭りが8月にありますけど、そうい
うときにもパトロールのお声がけをするとご協力をいただけるというようなことで、
我々がお声がけをすれば「おやじの会」という名 目で皆さん集まってく ださる。そ
こで、コミュニティーができていますので、情報交換や、協力を得られる。
これが今の状況です。葛城の「おやじの会」は、私がホームページ
(http://blog.goo.ne.jp/katsuragi-pta/)を 立 ち 上 げ て い ま す の で 、「 葛 城 中 お や
じの会」等で検索していただければ、中学校の草取りをやったり、実際防犯活動で
パトロールをやったりとか、そういうのを載せていますので、ご覧いただければと
思います。
【区長】
なかなか活発な活動をされているということで、こういう ふうに地域の
広がりができてくるということですね 。
先ほど本町小でパネルディスカッションをなさったというお話があ りました。こ
れはどういう経緯で、地域の 各団体が集まるような形になったのでしょうか。
【本町小学校会長】
これは、実は、いろいろな 活動をしていく中で、私が各地域
の 方 々 と 話 し て い る と き に 、「 も う ち ょ っ と 、 言 っ て く れ よ 」 と お 話 を い た だ い て
お り ま し て 。「 困 っ た ら 言 っ て く れ よ 」 と い う こ と の 声 を 大 分 聞 い て い ま し て 、 で
は、一度みんなで集まって話をしてみましょうということで始めたのがきっかけで
す。お呼びしたのは、育成会の会長と社会体育指導員、 それから老人会の方を探し
てきまして、そのお3方をお呼びして、あと校長先生と。本来、私がコーディネー
ターをやるのはおかしいです が、私がコーディネーターで話をさせてもらいました。
みんな、自分の子どものことについてはもちろ んですし、地域の子どもについても
いつでもお手伝いしたいとおっしゃいます。やはり、接点の部分が一番大事なんじ
ゃないかなと。それで、ちょっと噛み 合えれば、歯車が一気にまわるのではないか
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なと。今はちょっと離れて回っているような、噛み 合い出すと一気に進むのではな
いかなというような感覚でしたね。
そんな中で、ちょっと おもしろい意見があったので、尐しご披露させてもらいま
す。安全・安心というものが、今はやりの「絆」という言葉が安全・安心につなが
るということでお聞きいただきたいと思います が、例えば今、花壇だとか木の手入
れなんかも、校長先生が業者さんの服を着て一生懸命やっている状態 でございまし
て、花壇も手が行き届かない現状です。 今度、だれだれさんの花壇プロジェ クトと
いうことで、例えば「志村さんの花壇」等 という名前で、花壇を預けて子どもと一
緒に育ててもらおうとか、あと、学校の中も授業中は非常に危ない状態ですよね、
なかなかわからないですよね、授業中になっちゃうと 。塀を建てるにしても、刑務
所のようにするわけにい きません。だったら逆に、学校を開いてですね 、一部屋、
地域のご老人の方とか地域の方々が気楽に入れるような場所を何とかつくって、学
校の授業参観をなくすぐらい、地域の人が回っていって、ご提案とかご注意をいた
だけるような環境をつくっていこうじゃないかとか、そういうような ご意見が出ま
した。これで、どこまでできるかというのはわからないですが、まずできることか
ら一つ一つ、簡単なことからやっていこ うというふうに思いました。答えになって
いるかわからないですが 。
【区長】
地域と学校、PTA等 で動き出そうというのは、新しい動きだと思いま
す。なかなかその第一歩が 踏み出せないでいるところが多いと思 いますが、それを
乗り越えていろいろなアイデアが出てきて、また、そこから進んでいく のは、これ
はすばらしいことだなというふうに感じます。
先ほど蘇我小のほうで、 地域に入りづらいということで、敷居を下げる必要があ
るのではというお話もありました。蘇我地区では地域活動がかなり盛んだというこ
とですが、なかなか入りづらいという部分はありますか?
【蘇我小学校会長】
私も会長職、副会長を含めて5年務めさせていただいてい ま
すが、この蘇我小地区というのは、新しく住まわれる方が、今 はほとんどです。お
子さんをお持ちの保護者 の方で。それでも中には、1割、2割ぐらい には、私もそ
うですが、蘇我小地区で生まれた世代の人もおります。自治会の方も当然 昔からの
方がいらっしゃって、新しく住ま われた方から見ると、ちょっと自治会さんとか自
治会長さんは格式が高いといいますか、敷居 が高いという印象を受けているようで
す。
ただ、私、会長職を仰せつかってお話を申し上げていますが 、私どもはいわゆる
先住民ではありますけれども 、わからないことはどんどん聞いてくださいと 言って
います。防犯パトロール等は 、私も時折随行して回ります。昔はここがこう海岸線
で あ っ て と い う こ と を い ろ い ろ お 話 す る と 、「 へ え ー っ 」 と 。 そ う い う 、 わ か ら な
い地域のことは、私ども、決して 威張っているわけでもありませんし、 遠慮なく聞
いてくださいということは保護者の方にお伝えします。
幸いにも、蘇我小地区は古くからいる地域の 方々を初め皆さんが、やはり温かく
見守っていただいているというところがあります。 ちょっと一例で申し上げますと、
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平成19年2月に、実は本校の児童を殺害する予告の脅迫電話事件がありました。
その際、私もすぐ学校に駆けつけて、こういう事件が発生した、どういった対応を
したらいいだろうということで行ったわけ ですけど、地域の自治会の方々もすぐ駆
けつけていただいて、ご協力できることは何なりやるよということで した。そのと
き、約2週間ほどですか、ご協力いただける保護者の方には集団登校に随行してい
ただくとか、地域の方々も セーフティウオッチャー の数をもうちょっとふやそうか
ということで、ご支援、ご協力をいただいたところであります。
PTAといたしましても、その際に、もうちょっと連 絡網をきちっとつくろうじ
ゃないかということになりました。当時は、個人情報の関係で、クラスの連絡網っ
て作成していませんでした 。ちょうどそれをつくろうかという矢先にこの事件が起
きたものですから、やはりもう一度保護者の方に注意喚起をして、連絡網を、ご協
力いただいている方だけでもつくろうじゃありませんか ということで、各クラス整
備いたしました。PTAとして 何かできないかということで、これは幼稚園で既に
導入実績があったものですが、一斉メール送信システム、民間で使っているサービ
スをPTA会費でお金を出しまして導入いたしました。教育委員会は、昨年 度の4
月から導入しておりますが、蘇我小はこのときから既に導入しております。
現状を申し上げますと、実はこれはうらやましいなと思っています が、地域も実
は縦割りになっているところです。自治会はどっちかというと、市役所でいうと地
域振興課。社会福祉協議会は福祉関係ということで、 横での横断的な部分を、いろ
いろご好意はいただいている けども、実はそういう場がないのではないかなという
ことは、最近感じております。
地域でいいますと、学校って拠点にはなっていますが、例えば蘇我小には蘇我小
後援会というのを持っています が、そういう場でちょっといろいろな話を すると、
いろんな話がぽんぽん出てき まして、実はこういう話す場って地域にはないねとい
うことに最近気づいていて、PTAとしましては、連結ピンといいますか、ハブと
いいますか、そういった役割を担っていかな きゃいけないのかなというのは、最近
つくづく感じているところでございます。
【区長】
ありがとうございます。なかなか地域に入りにくいというお話について
ですが、PTA等の 、お父さんやお母さん等の若い方々の組織というのは、 地域へ
の登竜門的な意味はあるのかな と思います。例えば若いお父さん、お母さんが引っ
越してこられて、今まで全然地域とかかわっていなくても、PTAで初めてその地
域に住んでいるお父さん、お母さん同士のつながりができて、そこからさらに つな
がりが広がっていくような形になれば、PTAというのは、若い方々が 地域に入っ
ていく、最初の接点の役を持つことができるのかなという気がします 。その辺りの
ところはいかがですか。
【葛城中学校副会長】
個人的なところも尐し入りますが、私もPTAというのが、
今回中学校のPTAになって2 年ですけど、すごい敷居が高いなというのがあった
というか、はじめ、やらされたみたいなところがあって、嫁さんが「言っておいた
か ら 」 み た い な 、「 え え ー っ 」 み た い な 気 持 ち が は じ め は あ り ま し た 。 自 分 自 身 の
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取 り 組 み と し て は 、 15 年 ぐ ら い 前 に こ こ に 来 た と き に 、 き っ か け と し て は 、 や は
り子どもの安全・安心というのがすごく不安で、こっちに引っ越してきて、地域の
方とどうやって触れ合ったらいいのだろうと思って悩んでいました。本町2丁目は、
昔から町内会の活動が活発で、当時は青年部というのがあって、現在は 60 代ぐら
いの方ばっかりですが、その青年部では、夏は子ども花火大会、冬はもちつき大会、
10 月 に は 敬 老 会 が あ り 、 そ う い う 活 動 を し て い る と い う の が あ り ま し た 。 私 は 、
自分の子どもが全然だれも知らないと思ったので、自分がそこに入っていけば、
「ああ、あそこの子どもだね」と思ってくれると思って、そこに参加しました。た
だ、当時の青年部の方達が、みんな 60 歳近くになってしまって、限界が来てしま
いました。もうやめようかとなったのですが、現在の文化部のメンバが立ち上がり
やっぱり残そうと言うことになりました。その 40 代から 50 代のお父さん方たちと
一 緒 に 、 10 年 以 上 引 き 継 い で や っ て い ま す 。 最 初 は 地 域 に と け 込 む 形 で お 父 さ ん
方といっしょに子どもたちのために花火大会をやろうとか、子どもたちのためにも
ちつき大会をやろうと。これは、子供からお金をもらわずに無料で町内として開催
しています。毎年、子ども達が 70 名から 80 名集まってくれます。それにより、あ
そこの子どもの友達だねとか、あそこのお母さんだね、お父さんだねという、そう
いうつながりや、大体会話もしやすくなっているというところがあって、まずは地
域からが入って行きやすいと思います。私は、たまたまそれをやっていた延長もあ
りますが、中学校のこういうPTAの活動に入っていくというようになりました。
まずは母体としては、安全・安心というところでは、地域に自分が参加しやすいと
いうか参加できる、そういうところがあるとすごくいいのではないかなと思います。
私も、このコミ懇というのは実は初めて聞いて、うちの町内会ってそういうのが
あまりないなというか、活動的じゃないなと。ただ、自主的に夏は盆踊り大会を本
町小でやっています。これは、各自治体というか、本町2丁目や亀井町等、そうい
う13の地区のおやじたちがみんな集まって、無料で盆踊りを開催していま す。朝の
5時ぐらいに小学校に集まって、櫓を組んで、経費はゼロ円という形にして、子ど
もたちには金魚すくいだとか、綿あめだとか、全部無料でやってあげる。そういう
形で、おやじたちが集まって成り立っています。これも課題があって、若手が全然
いなくて、やっているのがみんな 60代ぐらいの方たちが中心で我々 40代がサポート
していて、この後ろが今いない状況です。先ほどの自分の本町2丁目のところの活
動についても、今、 40代まではいますが、30代、20代がまだいないというところで、
これもやっぱり次の担い手がいないというところが課 題で、何かもうちょっと入り
やすい環境等、そういうところをつくっていくというのが課題なのかなと。そうい
う入りやすいところで、「あそこのお父さんだね」とか、「若いお父さん、ちょっと
入ってきて」みたいな形でやれると、ずっと続いていくというか、本当に子どもた
ちが安全・安心な地域をずっと守り続けられるのかなと、ちょっと思っているとこ
ろです。
【区長】
あ り が と う ご ざ い ま す 。 確 か に 地 域 団 体 に 、「 青 年 部 に 入 れ て ほ し い 」
と言って入ったというのは、勇気が必要な ことだと思います。
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【葛城中学校副会長】
怖 か っ た で す ね 。 大 人 ば っ か り で 、 20 代 で 飛 び 込 ん だ の
は勇気がいりました。だけどやっぱり顔を知ってもらいたいという思いがあったの
で躊躇はしなかったです。
【区長】
やはり、そういった 勇気のある方がなかなかいらっしゃらない。普通の
方はそこまで足を踏み込めないというのが現実じゃないのかなというよう に思いま
す。先ほど「おやじの会」の話もありましたが、例えば「おやじの会」から他の団
体にだれかを引っ張り込むとか、そういうようなひとつの流れというのもあっても
いいのかなと。私は区長になってからいろいろな町内を回らせていただいています
が、とある町内会というのはもう段階が決まっていて、最初に消防団をやって、次
に何をやってというのは決まっていて、何歳から何歳はどこの役、何歳から何歳は
どこの役というきまりがあって、それでうまく歯車が回っているというような地区
もございました。やはり最初から重たいもの を任されるのではなくて 、最初は、力
仕事だけの若い人がやるよう なところから入っていって、だんだんいろんな役にな
っていくというふうに、うまく回しているような町内もあります。地域の中で、例
えばあるときはPTAで、あるときは町内会、あるときは育成委員会等の、 どうや
って役職を担っていくのかという、しくみがあってもいいのかなと感じました。 何
かこの件に関して、ほかの方でご意見や お考えはありますか。
【本町小学校会長】
ほかの方じゃなくなっちゃいますが、いいですか?
今日、
来てお話ししたかったなと思うことが2つありまして、先ほど蘇我小学校の会長さ
んがおっしゃってくれたのですが、個人情報の取り扱いということについて、こ れ
を本当にがちがちに やっちゃったら、コミュニケーションを本当に阻害するものだ
と思います。でも、事故というのは絶対に起きることはあると思 いますが、それを
やっぱりそれこそ町内の会議なのか、PTAの理事会なのか、はたまた行政の英断
になるのかわからないですが、どこかで 、完璧ってなかなか難しいですが 、各団体
で決めてオーケーであれば、 個々人のメールアドレスだとかそういうものはやりと
りしていってもいいよと していきたい。ITが使えないですよね。それがすごく歯
が ゆ く て 、 本 町 小 の 場 合 、「 お や じ の 会 」 は あ り ま す が 、 運 動 会 の と き に 、 一 生 懸
命回っておやじからアドレスをもらうわけですよ、何とか 。それしか方法がなくて。
クラスから教えてくれともできなくて。結局、 声かけてきてもらった人ということ
になるから、なかなか「おやじの会」も膨らんでいかない。知っている人ばかりに
なってしまう。例えば、 バレーボールやっている仲間とか、校庭開放委員の中での
切り回し、ごく限られた コミュニティーになってしまう。どこかで個人情報をある
程 度 自 由 に 使 え る よ う な 。 な か な か 難 し い の で し ょ う け ど も 、「 え い や あ 」 で 決 め
ていかないと。例えば、PTAだったらPTAについては、これはPTAの理事会
で。絶対に事故っていうのは起きることもあると思いますが、どこかでやっていか
ないといけないなというのがひとつありました。個人情報の扱いについて、何とか
方向性のようなものがあるとやりやすいなと。
もう一つが組織の重複 。さっき縦割り行政の話をしていましたが、 これは千葉商
工会議所というのがあったり、 税務署の千葉東法人会とかあったりですね、あと補
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導についても、育成会のパトロールがあ ったり、私は県警の尐年補導員というのを
やったりしていますが、いろいろダブって重複してしまっているようです 。これは
ある面、事業仕分けじゃな いですけども、どこかでマンパワーのロスを減らしてい
きたい。それに、例えば一度踏み込んでしまうと、いろんな役職が一気についたり
しますよね。
【葛城中学校副会長】
私もPTA、おやじの会、町内会等の活動はほとんど土日
で対応するため、土日に負荷がかかっています。
【本町小学校会長】
そうすると、踏み込めなくなっちゃいますよね 。だから、各
地域の中で、うちの地域 はこれと、これと、これだけでいいかな、とか。 例えば子
ども会って、皆さん、どうですかね、活発にやっているのかな 。今、子ども会とク
ラブチームがダブっちゃって、それで一 生懸命、社体の人がやろうと思っても、本
町小学校は教頭先生しか 来なかったとかですね、例の 市P連のサッカーのときも本
町小はゼロになって。決して非協力的 ではないけれど、古い組織を見直すようなも
のがなかなかできないじゃないですか、行政から言われた役職だと。そういうこと
がどこかでできると、私は、もっと負担が尐なく 、うまく地域が回っていく のでは
ないかなと。先ほどの、何歳から何歳は消防団、これって非常にスリム化していま
すよね、これだけやっていってくれれば務めは終わりだと、一生の中でね。でも、
1個入り込むと、一気に役が入ってきて、結局、皆さん動こうと思っても動けなく
て、飲み会と親睦旅行だけになっちゃって、顔は知ったけど 、何も次、行動できな
いということになりがちだと思います 。これは本町小学校PTA会長としての発言
じゃなくて、個人的な意見ですけども、それはすごく感じます。どうかできたらい
いなと思っています。以上です。
【葛城中学校会長】
今のご意見と逆な部分なのかもしれないですけど、 きっかけ
というのは間口が大きいほうが、個人 的にはいいと思います。ただ、中に入ったと
きに、おっしゃるとおり 、重複している部分等の調整というのが本当に必 要だと思
います。例えば先程の例のようにお子さんの件で入りました、それが町内会なのか、
学校なのか。学校ですと、子どもというひとつのものがあるというのはとても 大き
いと思います。ただ、何に入るかというのは、 難しいところだと思いますが。とに
かくきっかけづくりは、いろいろ投げたほうがいろいろ知っていただける 。ただ、
方向がひとつでしたら、中に入った後はみんなで共有する 部分で、マンパワーのロ
スがないようなシステムができれば一番いいと いうふうに思っています。
PTAって敷居が高いといろいろ出てい ますが、PTA活動って、何 をもってP
TA活動とするのかと、私もちょっと自問自答しているところがあ りますが、子ど
ものために、ちょっとした協力をしていただく、これも十分なPTA活動だと、個
人的には思っています。会長など役員になることが、PTA活動 じゃなくて、セー
フティウオッチャー や、安全パトロールに参加していただくこと、バザーのお手伝
い、運動会のお手伝いしていただく、これもPTA活動だと思います 。ですから、
そういうふうに考えれば、そういう参加方法もあって、いろんな方のお顔を知って、
自分の子どものことを知ってもらうというのを、もう尐し気楽 に考えていただける
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ような雰囲気をもっともっとつくっていかなきゃいけないと思います。 そういう取
り組みを尐しずつしていくことによって、どういう動きをしているのか。 情報って、
入らないとなかなか わからない部分があるので 、そういう情報というのは常に共有
していかないと、せっかくの情報が生きてこない。と にかくきっかけづくりを何ら
かの形で地域、町内会、学校、 あと行政さんのほうから何とかしていただいて、と
にかくきっかけを何とか広めて、さらにその中で進めていただければという環境を、
ちょっと考えていきたいなというふうには個人的に は思っています。ちょっと相矛
盾する部分がありますが 。
【本町小学校会長】
1人に集中するからいけないよね。
【葛城中学校会長】
そうですね、ですから分散して、尐しでも手伝っていただけ
ることをやっていただけるという環境を、やっぱりPTAもそうですし、行政のほ
うでもちょっと考えていただきたいというふうに、個人的には思っています。
【葛城中学校副会長】
すこしだけ誤解が無いようにお伝えしておきます。集中と
いっても、私はおやじの会や町内会の事務局をやっているだけですから、声をかけ
れば、地域のお父さんたち、町内会だっ たら 15、16 人集まってくれます。その呼
びかけに時間を工面してそこだけ手伝わせていただいている状態ですので大きな負
担にはなっていないです。
あ と 、 メ ー ル に つ い て は 、 yahooの 無 料 メ ー リ ン グ リ ス ト を 利 用 し て 、 個 人 の メ
ールアドレスが見えないようにしています、とにかくメーリングリストに投げてい
れば、情報が伝わるよう工夫をしています。なので、集中といっても、ただ事務局
をやっているだけであり、取りまとめだけなので、あまり辛いと思っていないこと
は付け加えさせて頂きます。
【蘇我中学校会長】
よろしいですか。先ほど志 村区長がおっしゃったように、P
TAって、地域の入り口で、私自身、地元ではないので、小学校のPTAから、今、
中学校のPTA、というふうにきました。PTAがなかったら、はっきり言って地
域も地域住民も知らない、尐なくとも自分の自治会の人も知らなかったかもしれな
いというぐらいで、やっぱりこのPTAに参加してすごくよかったなと感じていま
す 。 で す か ら 、 私 が 今 、 P T A 活 動 を や っ て 考 え て い る の は 、 葛 城 中 さ ん で 、「 お
やじの会」はOBが多いという話をされましたが、実は蘇我中にも、もう 10年ぐら
い に な り ま す が 、「 お や じ の 会 」 と い う の が あ っ て 、 ほ と ん ど の 会 員 さ ん が 、 実 は
OBですが、むしろ、私はOBが多くてもいいと思っています。現役も尐しずつで
すが、毎年入っています。PTAを終えたら、PTAは関係なしではなくて、PT
Aを通じて、今後、地域に出て、地域の活動をしてもらえばいいのかなと考えてい
ます。そういう意味で、会員としてはOBが多いですが、一応蘇我中のPTAの自
主サークルという位置づけで活動してもらっています。
今、自主サークルという話をしましたが、PTAの活動って非常にかた苦しくて
入りにくいというのが一般的なのかなというふうな感じ がしていまして、蘇我中で
は気軽にPTA活動をやりましょうと、その中に自主サークル、今年度は蘇我ヨガ
という、ヨガの先生をやっている方が自主サークルを立ち上げてくれて、3回ぐら
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い活動してもらいました。その前は、ミニ座談会をやる「コットン」というサーク
ルもありましたし、ペーパーワークをする「キャンディ」という、そういうサーク
ルもありました。単年度のサークルなので、かた苦しくなく活動したらどうですか
という形で、その活動を通じてPTAというのはこういうものだ、それから地域に
出ていってもらって活動してもらうというふうに 、尐なくともPTAが窓口でステ
ップアップして地域に出てもらうような形になっているということでは、地域の小
学校じゃないですが、とりあえずそこに入ってもらって、そこから気が向けばPT
A活動をやってもらえばいいし、地域の活動をやってもらえばいい、そういうふう
に考えて進めさせていただいております。
【区長】
今のお話から、敷居を低くする ひとつのしくみとして、そういったPT
Aの中の自主サークルから入って顔見知りになって、それから、私も活動をやろう
かしらという人は入ってもらうという、なかなか おもしろいいい案だなと思いまし
た 。 ま た 、「 お や じ の 会 」 は 、 O B が 中 心 の と こ ろ が 多 い よ う で す が 、 や は り こ れ
が地域の中のひとつ の活動母体になっていくのかなという感じもいたしました。
あと、皆さんのお話を伺って 、個人情報保護の一方で、情報の共有化、これがと
ても大切じゃないかと思 いますが、PTAや地域の情報の共有化という ところを最
後に皆さんのお話を伺わせていただきたいと思 います。何か情報の共有化で工夫を
されているようなところはございますか?
先ほどホームページを立ち上げているとおっしゃっていました よね、それは例え
ばどういう形で、そのホーム ページは運営されていて 、どういう内容をそこで公表
されていて、どういう人がそれを、アクセスしているかというのを簡単に教えてい
ただければと思いますが。
【葛城中学校副会長】
どちらがよろしいですかね、葛城中学校の「おやじの会」
のホームページと、あと町内のものは本町二丁目文化部ホームページ
(http://norio.blogzine.jp/macintosh_infomation/)も立ち上がっていますので、
先ほどのもちつき大会、花火大会の模様が見えますのでそういうのは本町2丁目文
化部で検索していただくとご覧いただけます。
やはり情報の共有という観点ですと、せっかく活動をしているので、自分たちが
何をしたのかというのがわからないと、入ってくる人が、この活動ってどんなこと
をやっているのかと、不安がられたり怖いなと思ってしますので、逆にオープンに
しています。こういう活動をしていますから、ご協力くださいと言いやすいです。
例えば先ほどの花火大会だとか、秋には 75 歳以上の町内の方たちに、そういう敬
老会で催し物というかお食事会をおこなっています。そこで、うちの町内としては
このような活動をやっていますとプロジェクターを使ってご紹 介したりして、高年
齢の方たちにも、うちの町はこんなふうに若い人たちが頑張っていますよという情
報を伝えていくという形でやっています。それらを全部インターネットのホームペ
ージ上でブログという形をとっていますけども、ブログで情報を共有して、実際、
活動についてもし聞かれたら、今みたいにこういうふうにホームページにあるので
見てくださいということを伝えていくというようなことができると感じています。
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ただ、ちょっと個人的に課題だとおもっているのは、一方的に情報を伝えるとい
うふうになっていて、もうちょっとコミュニティーと いうか、情報を共有できる環
境というのは何かないのかなというのは、今、自分なりの課題ですね。
ちょっとずれるかもしれないですが3月11日の東日本大震災があったときに、
まず携帯がつながらなかったですよね。ホームページは意外と情報は載せられます
が、これも更新タイミングが1日1回とか、そういう形になります。一番つながり
やすかったのは、ツイッターやフェイスブックでした。私は、フェイスブックやツ
イッターをやっていますが、非常に怖い部分もあり、あんまり特定した情報は載せ
ないようにしています。でもツイッターは、本当に家族 でルールさえ決めておけば、
何かあったときに、今、ここにいるよというのを伝えられる。NTTの災害伝言ダ
イヤルの「171」で、電話でそういう留守電を入れて安全を伝えるということが
できるようになっていますが、電話だとアクセスしにくい。メールだとかそういう
のがつながらないときには、最近だとツイッターとかそういうのをうまく使ってい
くとタイムリーに情報が共有できるようになります。ただ、これを地域として使え
るのかどうかもう尐し議論が必要かも知れません。ただし、千葉市長の熊谷さんが
ブログで3月11日以降、ツイッターで一生懸 命情報を発信してくれた。あれはす
ごくよかったかなと思います。何か子どものためとか安全・安心のためでもいいで
すが、そういうコミュニティーをつくるという意味で、ツイッター等をうまく使っ
ていくというのも、一つ考えていってもいいのではないかなというふうには思いま
す。
【区長】
ありがとうございます 。やはりホームページや、あとはツイッターやフ
ェイスブック等のSNSですね。これらの活用というのはこれからだんだん進んで
いくのかなと思いますが 、まだ一部の人しか利用していない、というのがどうして
も弱いところです。皆さんが一番アクセスできるのは、今の段階ではメール になる
かと思いますが、個人情報を保護しながら、どのように活用していくかというのは
ひとつの課題なのかなと思ってい るところです。ツイッターや フェイスブックとい
うのは、使いようによっては、特定の限られた閉鎖社会という形で 利用できますの
で、活用の余地はあるのかな と考えていますが、利用人数の尐なさは考慮しなけれ
ばなりません。どうしても全体的な情報の共有には至らない ので。
紙ベースでの情報の共有を、皆さんもいろいろな形で行って いると思いますが、
例えばPTAだよりなどの 紙ベースで、どのような工夫されていますか。
【蘇我小学校会長】
葛城中学校さんの後では、石器時代のよ うなことになります
けども、今日のテーマである安全・安心なまちづくりという点で、 本校の地区で一
番、蘇我小のPTAとしても、個人的にも かなり力を入れてきているつもりですが、
懸案になっているのが、不審者情報です。これについての対応が、非常に頭を痛め
ているところで、これは育成委員会の中でもいろいろ議論されているところでもあ
るわけですけれども、本校も年に数回ほど不審者情報が出ます。ナイフを持った人
がうろついているとか、もしくはナイ フをちらつかせながら子どもたちに声かけを
してきたとか、そういった 事案が実際に発生しています。現状でいいますと、その
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通報が警察もしくは学校に入ってきますが 、その対応は、基本的に文書で行ってお
ります。一応学校の 安心メールはありますが、そういう重大な情報につきましては、
学校としては文書で 配布しています。その入ってくる時間帯が子どもたち の下校時
間にもし間に合うのであれば、当然文書で間に合います がそうでない場合もありま
す。学校側も近隣の学校さんとか自治会さんにはその旨文書で発送していると ころ
で、本当に古典的な対応をし ているのですが、問題はその先でありまして、地域の
方々もいろいろご協力いただいていた中 ですが、そこを自治会長としても 情報を受
けて、ではこれをどうしたらいいのか、どういうふうに知らしめたらいいのかとい
うと、今だと回覧板しかない。 それで、これを部数分いただいて回覧板で回す。と
ころが、回すにあたっても定例的な会合というのが月1回、2回 に決まっていて、
やっぱりタイムラグが生じてしまう。ということで、情報の迅速な発信と受け取り
方がなかなか難しいというのが現状の課題であります。
私どもとしても、保護者の方々にお願いをし ているのは、そういう不審者情報が
あったら、まず警察に入れる、それから学校にも一報入れてくださいと、具体的な
内容を伝えてくださいということをお願いしております。 中には通報しない保護者
の方もいらっしゃる。私も小耳に挟んだり直接聞いたりしますが 、ここでこういっ
た事件があったと、なぜ通報しないのかということを言います。ですから、こうい
う情報はぜひ学校、警察に必ず言ってくださいということをお願いしています。 情
報の発信の仕方と地域に まくスピードが一つの課題です。
【区長】
ありがとうございます。安全・安心、今回のテーマにとって、本当に不
審者情報は一番大きな共有しなければならない 情報ですが、その共有がなかなか難
しい現実があるということですね。これが先ほどのツイッターやフェイスブックで
回せるような形になれば、それはそれでまたひとつの広がりができますが、 それは
オールマイティーではないですね。
【葛城中学校副会長】
【区長】
万能じゃないですよね。
そうですね。利用している人もいるので、そこから広がっていくという
意味では、意味があるのかなと 思います。
また、ホームページですが 、ホームページも、毎日アクセスするわけではない。
ツイッターやフェイスブックのほうが、皆さん頻繁に見られる方がいるの で、それ
らの活用というのも一つの手なのかなと 感じました。
(4)総
【区長】
括
いろいろなお話をいただきましたが、そろそろ閉会のお時間になります。
最後に、子どもたちの安全・安心には、地域が非常に大きな役割を果たすというこ
とで、これはPTA など単独の組織ごとではなく、地域全体で考えていかなきゃい
けないということを再認識いたしました 。いかに地域の連携をとっていくかという
のが、一番大切じゃないかということを、皆さんのお話を聞いて感じた次第でご ざ
います。この横の連携をどうやってとっていくかというのは、今後、大きな課題と
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なってまいります。区といたしましても、地域の横の連携、 横軸をどうやってつく
っていったらいいかということを、さらに 考えていきたいと思い ます。また、皆さ
んにもいろいろご協力をいただいて、新しい形 ができればいいのかなと考えており
ます。
先ほど縦の社会というお話があ りましたが、やっぱりPTAは教育委員会の関係
ということで、区のほうは、なかなかおつき合いがなかった のですが、これからは
皆さんといろいろな形で、横のつながりをつくっていきたいと 考えておりますので、
どうか今後ともご協力のほどをよろしくお願いいたします。
本日はどうもありがとうございました。
閉
【事務局】
会
皆様、大変お疲れさまでございました。
以上をもちまして、平成23年度第2回中央区区民対話会「子どもにとって安
全・安心なまちづくり」を終了させていただきます。
本日は、ご来場いただきましてまことにありがとうございました。
(了)
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