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介護老人保健施設 サン(燦)
Vol.138 パシフィックサプライ株式会社 〒574-0064 大阪府大東市御領1-12-1 P 2 〜 3 施設紹介 介護老人保健施設 サン(燦) P 4 〜 5 連載 装具療法 その2(137-140号/全4回) 〜公的支援に基づく適切な補装具の処方〜 P 6 〜 7 連載 新しいディサースリアの臨床: 1.基礎理論と最近の動向(138-140号/全3回) P 8 〜 9 AAC文献紹介 自閉症の子ども達(138-139号/全2回) 〜 AAC(拡大・代替コミュニケーション)導入についてその1 〜 P10 〜 11 THE OSSURE NEWS“IcerossシールインX5ライナー” P12 〜 13 電動車いす紹介 “ニモ アルファ”マイラ・オルトペディア社 P14 〜 15 研修報告 オズール上海訪問研修 P16 〜 17 研修報告 バウアーファインド社インターナショナルトレーニング報告 P18 〜 19 研修報告 モーリフト社 P20 〜 21 補助器具紹介 “ハートリーフレスト” P22 〜 23 講習会/学会案内 P24 新商品紹介 “ハートリーフクッション” ・・ JULY 7 , 2009 眠らない街 福田米男様 58 歳 大阪府 現在『RA な日常』ブログ更新中。義足ユーザー視点で様々な情報や意見を発信し、日常生活を彩られています。 ●作品募集のご案内● 表紙に掲載の作品を募集しています。ジャンルは問いません。詳しくは末頁の担当編集者までお問い合わせください。 施設紹介 介護老人保健施設 サン(燦) 医療法人 白十字会 ~やさしい光につつまれて笑顔のある生活~ 医療法人白十字会グループ 基本理念 患者様が一日も早く社会に復帰されることを願います。 長崎県内において歴史・規模ともに最先端を行く白十字会グループ 在宅復帰を主目的として、身体と脳のリハビリと良質な介護を提供すべく運営を続けている 介護老人保健施設サン(燦)をご紹介します。 ■医療法人白十字会シンボルマーク ■デザインコンセプト hakujyujikaiの頭文字のhを未来に羽ばたく羽根のようにデザ インし、市民の皆様や患者様を表す3つの丸を優しく見守ってい ます。羽根の中心には、白十字を置き、私達職員の職業精神 の基本であり、誇りを表しています。 hは、heart(ハート・心) 、hospitality(ホスピタリティ・親切なお もてなし) 、human(ヒューマン・人間らしさ) 、health(ヘルス・ 健康)を表し、健康に寄与する私たち白十字会職員の統一した 意思を象徴しています。 介護老人保健施設理念・方針 ①私たち職員は清潔で安全な環境の下、思いやりと笑顔をもってご 利用者に全人的な介護サービスを行い又、地域社会の一員とし て時代に即した社会貢献を目指します。 ②私たちはケアプランに基づいて日常生活の支援を行い、ご利用 者がその有する能力に応じて尊厳ある生活を営むことが出来るよ うに支援いたします。 ③私たちはご利用者の気持ち及び人格を尊重し、ご利用者とご家 族の立場に立って介護サービスの提供に努めます。 ④地域住民及び関係機関との密接な連携を図り、地域に開かれた 施設(事業所)づくりを目指します。 ⑤私たちは全職員が持ち得る力を結集して、豊かな人間性・専門 的知識・技術の研鑽に努め、信頼され選ばれる質の高い施設 (事 業所)づくりを目指します。 2 Pacific News vol.138 概 要 【所在地】 住所 〒857-1165 長崎県佐世保市大和町30番地 TEL 0956-33-7771 FAX 0956-33-7772 ホームページ http://hakujyujikai.or.jp/san 【事業内容】 ○通所リハビリテーション(1日定員60名) 【要支援1.・2】 【要介護度1 ~ 5】 ○入所認知症専門棟(40床:個室8室 4人部屋8室) 【要介護度1 ~ 5】 短期入所療養介護(空床利用) ○入所一般棟 (40床:2人部屋4室 4人部屋8室) 【要介護度1~5】 短期入所療養介護 ○入所ユニット棟(20床:全室個室) 【要介護度1 ~ 5】 ○佐世保市在宅介護支援センター サン 指定居宅介護支援事業所(相談業務及びケアプラン作成等) 介護老人保健施設サンは、病院と老人ホームの中間の機能を持った施設です。 ■入所施設 ■通所リハビリテーション 家庭環境や住宅事情などの理由により自宅での生活に不安を抱い 要介護状態と認定された利用者に対し、通所リハビリテーション計 ている方や寝たきりの方々を看護・介護、 リハビリテーションを通して 画を立て実施し利用者の心身の機能の回復と介護予防を図ります。 少しでも自立した生活が出来るように家庭復帰のお手伝いをする希 また、カラオケやゲーム、季節に応じたレクリエーション数多く取り入 望と安らぎのある、あったかい光に満ちた施設です。 れ、より生活の活性化を目指します。 身体のリハビリテーション 理学・作業・言語療法 パワーリハビリテーション ステップリハビテーション 身体・精神機能の維持・改善を目指し、個人に適した理学療法・作業療法・ 言語療法等の訓練を行っています。また当施設ではパワーリハビリテーショ ンも導入しマシントレーニングを行うことにより、機能とともに活動の改善に 努め、 また自立支援に大きな効果をもたらしてくれるトレーニング方法です。 ●歩行や起立などの生活動作が安易になり、行動に自信が持てるようにな ります。 ご利用者様が実際に体験された映像をホームページにて公開しています。 脳活性化リハビリテーション 学習療法 音読と計算を中心とする教材を用いた学習を、利用者とスタッフがコミュニ ケーションを取りながら行うことで、利用者の認知機能やコミュニケーション 機能、身辺自立機能などの前頭前野機能の維持・改善を図るものです。 ご利用者様が実際に体験された映像をホームページにて公開しています。 結果事例 このプログラムを開始し6ヶ月後、 「読み・書き・計算」の学習をした方は、学習をしなかった方に比べ、脳機能の低下を防いだという結果が出ました。 ●まったく無表情だった方が、学習が進むにつれて笑顔が認められるようになりました。 ●おむつに頼っていた方が、尿意や便意を伝えることができるようになり、ついには自分でトイレに行けるようになったりと、日常生活に大きな変 化が表れました。 このように、学習療法を通じて前頭前野の神経細胞が元気を取り戻すことで、脳機能の働きやコミュニケーション能力、身辺自立性が改善さ れるということが分かりました。 ステップリハビリテーション 言語療法 生花教室 リハビリテーション風景 白十字会の取組み 白十字グループでは、医療・介護の消費者である市民に信頼され選択される施設でなければその存在の意味を持たないと考えます。先々代が 私財をなげうち財団化した理由は、 まさに法人を私物ではなくひとつの社会資本として育てたいとの想いからです。 今後も患者様の権利と義務 (受療権) (知る権利) (自己決定権) (プライバシー保護権) (セカンドオピニオン権) (情報提供義務) (診療協 力義務) を尊重し、患者様中心の快適な療養環境を提供いたします。 Pacific News vol.138 3 公的支援に基づく適切な補装具の処方 大阪府障がい者自立相談支援センター 正岡 悟 池田一、池埜弥生、奥田真規、岡村憲一 年数の期間中、ICFでいう 「参加」 のニーズを満たし、日常 生 活 ・ 就 労 / 就 学を保 障する安 定した機 能を持っているものが重要となる。 今 回 のテーマとなっている麻 痺 性 疾 患 の 補 装 具を考えた場 合、 病 態や機 能 改 善の延 長 線では、 変 形の矯 正 ・ 予 防、関 節の運 動 制 限 ・ 補 助、異 常 運 動 の 制 限、 大阪府障がい者自立相談支援センター 4 免 荷、歩 行 補 助、等を目的とした 公 的 支 援に基 づく補 装 具 処 方 の 中 核 的なもの 処 方がなされる。 しかし更 生 用 補 装 具による支 援 は障 害 者自立 支 援 法による補 装 具 支 援である。 の場 合は、これらは通 過 点に過ぎない場 合が 多 同 法では市 町 村による補 装 具 費 支 給という形に い。寧ろこれらの目的が 達 成された上で、本 来 利 なっており、同 法 施 行 規 則で身体 障 害 者 更 生 相 用 者が目的としている生 活や 仕 事がどれだけ支 談 所が補 装 具 費 支 給の意 見 書(判 定 書)を通し 援できるかということについて処 方の主 眼が置か て市町村に専門的・技術的支援をすることとなっ れている。 ている。その際の補装具の要件の一つに、利用者 図は更 生 相 談 所 業 務を行っている大 阪 府 障が (申 請 者)の日常 生 活 や 就 労 / 就 学 等 のために い者自立 相 談 支 援センターにおける直 接 判 定に 長 期 間 使 用されるもの、という内 容が挙げられて 際して、過 去1年 の 間に脳 卒 中 者に処 方された いる。そしてこの点が、病 態や機 能の改 善のため 補装具の内容ごとに、機能的自立度評価法 (FIM) に処 方される治 療 用 義 肢 ・ 装 具と一 線を画す点 の運動評点合計点の分布を示したものである。 となっている。 図を見ると運 動 評 点の低いものには下 肢 装 具は 治 療の段 階では、日々変 化する患 者さんの全 身 殆ど用いられていない。下 肢 装 具が 変 形の予 防 状 態や装 着する局 所 状 態に応じて調 節・修 正で や異 常 運 動の制 限などにいくらか用いられること きる柔 軟な機 能をもち、しかも早 期 装 着 ・ 訓 練に があっても、 日常生活を安定させるものとしては寧 対応できる義肢・装具の処方が基本となっている。 ろ車いすや 座 位 保 持 装 置 の 方が 実 際 的である これに対して、いわゆる更 生 用 補 装 具では耐 用 ことがわかる。逆に運 動 評 点 の 高いものは下 肢 Pacific News vol.138 ■下肢装具 7 加への展 開が 図られていることが 窺える。また電 6 動 車いすのグラフを見ると、移 動というニーズ 達 5 成のためには下 肢 装 具による機 能 改 善にこだわ 3 らず、電 動 車いすによる実 用 的な移 動 手 段の確 1 がわかる。 4 2 ■電動車いす 7 6 治 療 用 義 肢 ・ 装 具では、その 処 方においては合 5 併 症 管 理が高い比 重で求められ、専ら医 師の判 3 4 2 断・裁量が大きい。これに対して、更生用補装具は、 その処方目的が歩行機能の改善という段階に留 1 ■車いす 7 6 ており、処方に関しては、利用者・介助者自身のニー 5 ズを中心に、ケースワーカーによる支援、PT/OT/ 4 STによる機能・活動の評価と指導、補装具費支 2 3 1 給の主体である市町村担当者の調整、補装具を ■座位保持装置 7 なるチームが 携わっている。これら多 種 職チーム 6 により、利 用 者の障がい状 況、ADL、QOL、障が 4 い者の生活環境やニーズ、介助者の状況やニー 2 5 3 1 ズ、補装具外観についての心理的側面、社会福 祉 制 度による費 用負担の調 整、といった複 数の 人数 作製するCPOの技術的意見、その他の複数から 人数 まらず、 「 参 加」やノーマライゼーションを目的とし 人数 保がもう一つの実際的な選択肢となっていること 人数 装 具 使 用 による機 能 改 善 ・ 維 持 の 上 に社 会 参 15 25 35 45 55 65 75 85 95 FIM運動評点合計 要 因について幅 広い見 地からの意 見が反 映され た処 方がなされていることに、公 的 支 援に基づく 図 過去1年の間に直接判定により脳卒中者に処方され 適切な補装具処方の最大の特徴があるといえよう。 た補装具のうち下肢装具、電動車いす、車いす、座位保持 装置について調査。処方の内容ごとに、機能的自立度評 価法(FIM)の運動評点合計点の分布をヒストグラムとして 示した。 Pacific News vol.138 5 新しいディサースリアの臨床:1.基礎 新潟医療福祉大学 西尾 正輝 コミュニケーション障害とディサースリア は高頻度で上下肢の運動障害を合併する。 成人の領域における主なコミュニケーション障害として、 ディサースリアと発語失行を併せて、運動性発話障害 (motor ディサースリア、失語症、発語失行がある。ディサースリアは、 speech disorders, MSDs)という。失語症が言語(language) 失語症や発語失行とは明確に区別される。この点について の障害であるのに対して、発語失行とディサースリアは発話 理解するために、まず、話しことば(speechの訳語で発話と (speech)の障害である。西尾(2006a)による推定では、国 もいう)が作られる過程について考えてみよう。図1に、発話 内に約65~70万人のディサースリアのある人がいる。 の生成過程の模式図を示し、同時に各コミュニケーション障 ディサースリアの定義 害との対応関係についても示した。 認知過程 ディサースリア(dyarthria)とは、「神経・筋系の病変に起 認知症 因する発声発語器官の運動機能障害による発話 (speech) の障害」 と定義される(西尾、2006a) 。これはダーレィら 言語学的符号化の過程 A. 意味論 B. 統語論 C. 音韻論 失語症 構音の企画過程 発語失行 発話の実行過程 ディサースアリア (Darleyら、1975)の定義を簡潔に表記したものである。 ディサースリアは、かつては構音器官のレベルで生じる構 音の障害と定義された。しかし1960年代に入ったころから 運動性 発話障害 発 話 生じる発話の障害として拡大して解釈されるようになり、国 際的に見解の一致が得られるに至った。 この点で、 ダーレィら (1969, 1969,1975)は大きな功績を残した。 図1. 発話の生成過程の模式図(左)と 各発話障害との対応関係. 西尾(2007)より. 国内ではディサースリアに関する基礎的理解、評価技術、 まず、相手に伝えようとする情報内容を概念化する認知 はディサースリアが 「構音障害」と呼ばれ、表1のような古典 過程(思考過程)がある。概念として形成された抽象的な伝 的分類に従い解釈されてきた。しかし、今日言語病理学の 達内容は、一定の言語学的規則に従って言語という特殊な 領域で国際的に標準的に用いられる発話障害の分類体系 符号(記号)体系に組み立てられる。この言語学的符号化 をまとめると, 表2のように示すことができる。 の過程の障害に相当するものが、失語症である。 国内では、ディサースリアを「構音障害」と呼びながらも、そ 次に、発話の中でも構音運動を企画する過程があると考えら の定義の中に呼吸、発声、共鳴・構音、プロソディーの障害 れている。この過程の障害に相当するものが、発語失行である。 最後に、話し言葉として意図を表出するために、大脳皮 質の運動野から運動指令が発せられ、中枢および末梢の 運動性伝導路を経て発声発語器官を構成する各器官(呼 吸器系、喉頭、鼻咽腔、舌、口唇、下顎など)に伝達される。 各器官は、運動指令に従って複雑・精緻で協調的に活動 する。この過程は、発話の実行過程と呼ばれる。この過程 の障害に相当するものがディサースリアである。 以外と理解されていないことだが、理学療法士や作業療 法士が対象とする、神経・筋系の病変に起因した上下肢の 運動障害と、ディサースリアの障害構造は同じである。どち 6 次第に発声発語器官全体の、あるいはいずれかのレベルで 治療技術の進展が大きく遅れた。その結果、なおも一部で 表1. 国内で用いられてきた古典的な構音障害の分類 1)器質性構音障害 2)機能性構音障害 3)運動障害性構音障害(Dysarthria) 表2. 今日国際的に標準的な発話障害の分類体系 1. 機能性構音障害(音韻障害) 2. 器質性構音障害 3. 運動性発話障害(Motor Speech Disorders) 1)ディサースリア(Dysarthria) 2)発語失行 らも錐体路系、錐体外路系、小脳系、末梢神経系、筋系と 4. 吃音 いった運動性伝導路の障害である。従って、ディサースリア 5. 音声障害 Pacific News vol.138 理論と最近の動向 も含める、とする者がいる。しかしこれは、構音という用語の 訳出されて出版され、過去30年間の間に欧米で蓄積された 誤用以外のなにものでもない。構音は発話を構成する一連 臨床的知見が国内に伝えられた。 の構成要素の中の一つにすぎない。さらに, 運動性発話障 さらに、ANCDSのガイドラインを参照としながら、各種 害とディサースリアを同一視する基本的誤解も散見される。 の治療手技のエビデンスについて検討がなされ(西尾ら、 2007) 、日本語を母国語とするディサースリアの治療ガイド ディサースリアの最近の動向 ラインが提出された(西尾ら、2006b) 。 ディサースリアの歴史は、 「 診断の時代」、 「 治療の時代」 こうした標準検査の確立、名著の翻訳・出版、ガイドライ 「臨床方針決定の時代」の3期に区分される。第一期であ ンの作成に加えて、「日本ディサースリア臨床研究会主催 る「診断の時代」は1969年に発表された古典的なダーレィ ディサースリア治療セミナー」の開催などにより、 「空白の25 らによるメイヨ-・クリニックの報告をもって完結し、基礎理 年間」を超えて力量のある臨床家が育つ環境が整った。国 論体系が確立した。1980年代になって「治療の時代」に 内のディサースリアの臨床技術レベルは、過去7年間で飛 入るとディサースリアの評価ならびに治療技術が進展し、一 躍的に進展した. 連の手法が開発された。こうした時代を経て、エビデンスに 他方で、ディサースリアの臨床技術が飛躍的に進展する 基づいて臨床方針を決定する今日の「臨床方針決定の時 一方で、言語聴覚士の急増とともに、国内における言語聴 代」に入っている。エビデンスに基づいた臨床の発展に関 覚士の質的格差が拡大してしまったように思われる。この問 して国際的に指導的役割を果たしてきた学術組織である 題を解消するには、 養成校での教育の充実化が求められる。 Academy of Neurologic Communication Disorders また現任の言語聴覚士に対して責務ある日本言語聴覚士 and Sciences(ANCDS)により、ガイドラインが着々と提 協会、各都道府県士会により良質な生涯学習教育がなされ 出されている。 ることを切に期待したい。 ところが、国内におけるディサースリアの領域では、 「 診断 の時代」でその歩みが滞ってしまった。その後2005年あた りまでの期間を、著者は 「空白の25年間」 と呼んでいる。こ うして、国内の言語聴覚士は、1980年以降にアメリカを中 心として体系化された新しい臨床的技術について教育を受 ける機会に恵まれないまま、極めて古典的なアプローチを臨 床で施行しつづけてきた傾向にある。 こうした国内の閉塞的なディサースリアの臨床状況を打破 すべくして、2002年に 「日本ディサースリア臨床研究会」 が 設立され、欧米で蓄積された豊富な知見と技術が積極的に 導入されるようになった。 「1)派閥をつくらない、 2)科学的真 実のみを追究する、 3) クライアント中心主義」 をキーワードに、 今日では750名を超える全国レベルの団体へと進展した。 また、治療効果を測定する客観的評価システムとして特 筆すべきは、2004年に西尾(2004)により 「標準ディサー スリア検査(AMSD) 」 が完成したことであろう。同検査は、 文 献 Darley,F.,Aronson,A.,Brown,J.: Clusters of deviant speech dimention in the dysarthrias.Journal of Speech and Hearing Research,12:462-496,1969. Darley,F.,Aronson,A.,Brown,J.: Differential diagnostics patterns of dysarthria. Journal of Speech and Hearing Research,12:246-269,1969. Darley,F.,Aronson,A.,Brown,J.: Motor Speech Disorders. Saunders,Philadelphia,1975. 伊藤元信、西尾正輝(監訳) :Yorkston, K. M., Beukelman, D. R., Strand, E. A., Bell, K. R. 著):運動性発話障害の臨床_小児から成人まで_. インテル ナ出版, 2004. 西尾正輝:標準ディサースリア検査(AMSD) . インテルナ出版, 2004. 西尾正輝:ディサースリアの基礎と臨床 第1巻-理論編-. インテルナ出版, 2006a. 西尾正輝:ディサースリアの基礎と臨床 第2巻-臨床基礎編-. インテルナ 出版, 2006b. 西尾正輝、田中康博、阿部尚子、島野郭子、山路弘子:Dysarthriaの言語治 療、成績、音声、言語医学、48:215-224, 2007. 西尾正輝:ディサースリア標準臨床テキスト. 医歯薬出版, 2007. 講習会案内 国内で初めて標準化された総合的なディサースリアの検査 第22回標準ディサースリア検査(AMSD)講習会in 長野 法である。また、同年にはディサースリアの領域において国 2009年11月22日(日)〜 23日(月)開催 事務局:千曲中央病院リハビリテーションセンター 担当 小山美穂 FAX:026-272-2991 詳細は日本ディサースリア臨床研究会HPをご参照ください. URL:http://www.dysarthrias.com/ 際的権威者であるヨークストンらの名著が伊藤ら (2004)に より「運動性発話障害の臨床-小児から成人まで-」として Pacific News vol.138 7 自閉症の子ども達:AAC(拡大・代替 米国で発行されている、障がいを持つ子ども達や特別な医療ケアを必要とする子ども達の家族のための月刊誌、 Exceptional Parentの2008年4月号に掲載された記事を翻訳し、今号と来月号に分けてお送り致します。 Joanne M. Cafiero, PhD Ann Meyer, MEd ニコラスは4歳の愛らしい男の子です。自閉症と診断されています。 ニコラスが台所で激しく泣き叫んでいます。今回は一体何に対して不満をぶつけているのか、母親のアリシアは確かめます。 「何が欲しいの? クッキー? クラッカー? ジュース?」とイライラしながら早口でニコラスに質問します。しかし、母親が聞けば聞 くほど、ニコラスはより一層激しく泣き叫びます。そしてニコラスは不満がピークに達すると、あらゆる物に頭をぶつけだします。 こうなると、アリシアはもうどうしてよいのか分からず、泣き崩れるしかなくなるのです。 これは自 閉 症 ス ペクトラム(ASD : Autism Spectrum せる、複合的で極めて高度な運動計画が求められます。 Disorders)の子どもをお持ちの家族には珍しくない光景です。 この課題を達成することにおいて、自閉症児のコミュニケー ASDの発生は驚くべき率で増加しています。自閉症はコミュ ション発達は健常児に見られる発達パターンが当てはまりま ニケーション能力に影響を与えますが、事実、自閉症の方の せん。 33 ~ 55%は、簡単な日常生活のニーズを満たすために必 コミュニケーションは我々人間にとって本質的で不可欠な 要なコミュニケーション能力の発達が困難です。米国学術 要素です。コミュニケーションに困難を持つ人はコミュニケー 研究会議は、2001年の重大な発表である「自閉症児の教 ションを可能にさせるために必要な道具、方法、技術などが 育」の中で、 「機能的な自発的コミュニケーションはASDの子 提供されなければなりません。この指針は我が国の連邦法 ども達へのあらゆる介入場面において取組むべき重要なス 及び国連人権委員会の一環です。 キルである。」と記述しています。 これは、ニコラスやASDの子ども達すべてにとって、 どんな意 味を持つのでしょうか。まず、最も重要なのは、子どもが自閉 自閉症とコミュニケーション 症と診断を受けたら、できるだけ早い時期にコミュニケーショ 自閉症とコミュニケーションについて我々は何を知っているで ン支援を提供しなければならない、ということです。コミュニ しょうか。 ケーションに関する介入を実施せずにコミュニケーション能 初めに、ASDの学習特性はコミュニケーション能力に著しく 力が発達していない状況は倫理に反しているといえます。 影響を与えることは知っています。自閉症の子ども達の多く は視覚から学習します。口語で行われるコミュニケーションは 聴覚優先であるため、自閉症児が言葉を理解し、言葉を生 み出すことが困難なのは、これによって影響を受けているか らです。 また自閉症の子ども達は複合的な刺激を理解することが困難 です。コミュニケーションは言葉のみの処理だけではなく、同 時に身振りや手振り、声の調子まで理解することを含みます。 自閉症の子ども達は多くの場合、運動計画(何かをする意思 を持ち、その後、行動に起こすこと)に関しても困難さを示しま す。言葉を話すことは、口、唇、舌、顔の筋肉の動きを統合さ 8 Pacific News vol.138 コミュニケーション)導入について その1 コミュニケーション支援: の発達、向上にも貢献します。AACが言語を促し、刺激する AAC(拡大・代替コミュニケーション) というエビデンスはありますが、AACが言語を抑制するという 拡大・代替コミュニケーション(AAC : Augmentative and エビデンスはありません。言語発達において、補助器具を使 Alternative Communication)はコミュニケーション能力を 用するAACが、補助器具を使用しないAAC(マニュアルサイ 補ったり、高めたり、広げたり、発達を助ける、あらゆる道具 ン) よりも優れているといういくつかのエビデンスがあります。 や方法、技術を指します。AACは補助器具を使用するもの、 使用しないものがあります。補助器具を使用しないAACに は、サイン、身振り、手振りなどがあります。補助器具を使用 するAACにはコミュニケーションボード、会話補助装置、キー ボード、Eメール、インスタントメッセージなどがあります。 この記事では補助器具を使用するAACについて記述してい きます。 AACを活用するには子どもにはどのような能力が 必要なのか AACを使用するために、前提となる必要条件は全くありませ ん。それには大きな理由が2つあります。 1つめの理由は自閉症児の認知能力の評価が極めて困難 であるからです。自閉症領域にいる子ども達の多くは高い知 的能力を持ちながらも、表面上は機能的に低く見える可能 性があります。2つめの理由はAACが子どもに言語発達へ の枠組みを提供するからです。子どもが生み出す言葉に関 係なく、AACは自閉症の子どもが持つ言葉を支え、広げるこ 【著者の紹介】 Joanne M. Cafiero, PhD 自 閉 症・AACコ ン サ ル タント。Meaningful Exchanges for People with Autism: An Introduction to AAC(自閉症の人々と の有意義な交流:AAC概論)の著者。このテーマにおける最初で 唯一の書籍である。 自閉症児への教育的介入に関する全米科学アカデミー委員会の前 メンバー。ジョーンズ・ホプキンス技術センターの自閉症プロジェクト の前ディレクター。ジョーンズ・ホプキンス大学大学院課程の中の「自 閉症を持つ生徒への教育」を策定した。現在は米国内及び海外に おいて自閉症児に関わる人々や家族への指導に携わっている。 Ann Meyer, MEd とができます。自閉症の子どもがコミュニケーションできるよう 自閉症スペシャリスト/特別支援教育アドミニストレーター。現在、 になると、彼または彼女の認知能力はより明白なものになり AbleNet社の研究開発部部長。AbleNet社は創業20年以上の ます。認知能力が確かなものになることは、その子どもの学 習プログラムの内容や、家族や友達にその子どもがどのよう AAC・アシスティブテクノロジー機器の製造販売企業であり、自閉 症の子ども達が家庭、学校、社会の中で取り入れやすい、革新的 なAACソリューションを提供している。 に接されるかに大いに影響を与えます。 本文献の翻訳掲載についてはEP Magazineより許諾を得ております。 AAC使用に関するエビデンス Exceptional Parentは米国で発行されている、障がいを持つ子ども AACが機能的なコミュニケーションを増加し、問題行動を減 達や特別な医療ケアが必要な子ども達の家族のため月刊誌です。 少させ、家庭、学校、社会への参加能力を促進する、 というこ とを認める研究が増えています。また、AACは読み書き能力 購読料:$39.95(年間12冊/送料など含まず) 連 絡 先: 電 話(877) 372-7368 / 住 所: 416 Main Street, Johnstown, PA 15901 USA Pacific News vol.138 9 IcerossシールインX5ライナーシリーズのご紹介 本稿ではシールイン・ライナーの最新製品X5タイプをご紹介します。 Icerossは装着することで、切断端の荷重に対 しての支持性を高め、高い懸垂性能をもたらす ソケットインターフェースです。良好な圧分散や 皮膚の保護などによるはき心地の良さ、簡単に 石鹸で水洗いができ長期間清潔に使えることな ど、快適さや使い勝手の良さもあり、日本国内 においても多くの切断者の方がお使いになって います。 Icerossシールインライナーは、ライナー外表面 にシール(密閉膜)を一体成型し、そのシール よりも下方遠位を低圧状態に保ち懸垂を得ま す。 Icerossを義足懸垂装置として利用する場合、 良く知られている方法はIceross遠位に接続ピ ンを取り付け、義足ソケットに埋め込み成型し たライナーロックアダプターと機械的に接続す るものです。 ピンを用いた懸垂方式との比較では、シールイ ンライナーは断端末付近への負担が少ないこ とや、長断端に対応できるなど多くの利点を持 ちます。その一方、断端長や断端容積の安定 などが適用条件となるため、ピンを用いた懸垂 方式に比べその適用範囲は限られます。 Icerossシールイン・ライナーはピン懸垂方式に 替わるものではなく、それを補完し選択の幅を 広げる新たな製品です。それぞれの特性や利 点、得手不得手を理解し、適宜使い分けて頂く ことで、これまでよりも多くの切断者にIceross を用いた快適で高性能な義足ソケットを提供す ることができます。 10 Pacific News vol.138 IcerossシールインX5ライナー特徴と利点 下腿用・大腿用 共通の特徴・利点 1. シールは立脚相、遊脚相ともソケット内 壁との接触を保ちますので、ソケットの 回旋を良く制御します。 2. 遠位にピンやライナーロックアダプタを 必要としません。 →部品を組み込むための高さが不要と なりますので、長断端の切断者にも 適用できます。 →ソケット装着時に、ピンの向きなどを気にせず装着す ることができますので、義足の着脱も容易です。 3. シールを5本としています。 →ソケットの接触表面が増しますので 懸垂の確実性が高まります。 →個々のシールにかかるストレスが減少 しますので、製品の耐久性が向上し ています。 →シールの接着面積が広がることで製 品の強度が増す一方、全体に軟ら かく成型することができましたので、 様々な断端形状にも対応しやすくなっています。 下腿用X5ライナーのみの特徴・利点 1. シール(密閉用膜)よりも下方を低圧 状態とすることで、義足の懸垂を獲得 します。 →密閉維持のために膝関節付近に装 着しなければならない、サスペンショ ン・スリーブを不要とします。 膝関節の曲げ伸ばしが容易で、RO Mが増大します。関節付近の不快感 も軽減します。 2. 膝関節周辺の伸縮性を20%増し たウェーブタイプを加えました。 →膝 関節屈曲時の快適性が増し ています。 ←膝 窩部や膝蓋骨にかかる締 め付けが和らぎますので、はき サイズと形状: 下腿用-18 ~ 36まで11サイズ(ウェーブタイプとも) 大腿用-円 筒形形状(近位―遠位の幅がほぼ同じ形 状)25 ~ 55まで12サイズ -円錐形状(コニカル:近位が遠位よりも幅広な 形状) 25 ~ 38まで8サイズ 心地が高まります。 ←近 位大腿部、遠位断端末部への膝屈曲時の負 担も和らぎます。 ←屈曲時にライナーが下方にずれることを防ぎますの ◎サイズの選び方: それぞれ活動状況や断端の状態が異なる切断者に、既 製品材料であるIcerossを適切に用いるためには、以下 で、大腿部トリミング付近の皮膚への負担も和らぎ の確認が極めて重要です。 ます。 1. 切断者の活動状況、断端組織の硬度に適する硬さの シリコーンを用いた製品を選ぶ シールインX5ライナー製品の素材・仕様など 2. 切 断 端を採 寸し、断 端 の 周 径 に適するサイズ の シリコーン: Icerossを選ぶ。シールインX5ライナーでは、断端末か Ossurデルモゲル・シリコーン Ossur社のシリコーンの ら4cm近位の周径を採寸し、採寸値と同じサイズのラ 中でも最もやわらかな素材です。ショア硬さは20です。 イナーを選んで適用します。 保湿成分含有: シリコーンに肌の保湿などを目的としたスキンケア成分を含 適用禁忌: 有させています。成分は装着後半年ほどの間徐々に滲出 1. 毎日のIceross、切断端の洗浄ができない。 し、ライナー装着初期の肌の乾燥によるトラブルの回避を 2. 上肢機能に障害があり、Icerossを正しくロールオン装 助けます。 アロエヴェラ、ワセリン、 メンソールを含有 着できない。 3. 断 端容積が安定していない。 ( 容積を補正するための 低摩擦表面加工: 断端袋は最大薄手を3枚まで、シールの近位にのみ装 皮膚に当たるシリコーン表面には摩擦を軽減する特別な 着できます。) 加工を加えました。体毛などが引っ張られることによる発疹 4. 短断端:下 腿用X5-膝蓋靭帯中央~断端末まで など、Iceross特有の摩擦による肌のトラブル回避を助けま が13㎝以上が目安 す。はき心地も向上し、ライナーの装着自体もしやすくなっ 大腿用X5-会陰レベル~断端末までが13㎝ ています。 (サイズ25-30) 、14㎝(32-40) 製品の保証期間:6ヶ月 16㎝(40-50) 、17㎝(55)が目安。ただし、 外側の布カバー: ソケット壁のトリミングにもよる。 ライナーの装着を容易にするためにシリコーンの外側に 5. 断端形状:きつい円錐形や中間部が細く先の太い断 は布製のカバーを一体加工しています。特に大腿用ライ 端などで、ライナーと断端の間に空間が残る ナーでは縦方向の伸びを全体に抑えるよう特別な編み方 場合。 のカバーを用いています。横方向には柔軟に伸縮します。 ⇔シリコーンは縦横とも伸縮します。大腿用ライナーでは カバーが伸縮しないよう加工しているため、カバーがは がれやすくなっています。 ⇒成型加工時にシリコーン接着剤ではがれ防止処置をす ることとをお勧めします。 Pacific News vol.138 11 マイラ・オルトペディア社製電動車いす この夏より新発売予定の最新型電動車いす 「ニモ アルファ」についてご紹介いたします。 ニモ アルファは最新の電子制御技術が盛り込まれた、 ドイツ、マイラ・オルトペディア社の製品で、 ドイツ国内では2007年末に販売を開始し、 エンドユーザーの皆様から高い評価を受けている 電動車いすです。 ニモ アルファ ゼロ・ポジション 時速6kmで走行可能 【最新の電子制御技術】 子制御で自動的に防止するコントロールを行うため、初めて 最近の電動車いすは、様々な電子制御技術が盛り込ま 電動車いすを操作される方でも安定した走行を行うことが可 れた製品が増えてきています。この背景には、小さくて性能 能です。 「ニモ アルファ」のジョイスティックは乗っている方 の良い角度センサー・加速度センサーが開発されたことが大 が行きたい方向を指示するためだけに使用します。路面状 きく関係しています。いまやゲーム機や携帯電話にも角度セ 況などから発生するブレやふらつきは「ニモ アルファ」が自 ンサーが利用されています。 動的に修正します。 マイラ・オルトペディア社では「ニモ アルファ」の電子部 【様々な入力装置】 品・制御ソフトウェアを自社開発する際に、角度センサー・加 「ニモ アルファ」を操作するには主にジョイスティックを用 速度センサーを電動車いすに装備し、そこから得られるデー いますが、お使いになる方の状況に合わせて、様々なコント タをもとに電動車いすの車体の制御を行うこととし、それを製 ロールユニットを選ぶことが可能です。 品化することに成功しました。それがこの「ニモ アルファ」 に標準装着される「MEYRA CAN-BUS電子制御シス テム」です。 「ニモ アルファ」は、常に車体の前後左右方向への傾き 角度、前後・左右・上下3方向の加速度を検知し、 ジョイス ティックから入力される操作指示信号と合わせてコンピュー タ処理を行って、走行モーターの電流制御を行っています。 そのため、平坦な道を直進する時と同じように、片流れ路面 でもジョイスティックをまっすぐ前方に倒しているだけでコン ピュータが適切な制御を行うため、直進が可能です。また、 前輪駆動の電動車いすにありがちな「ふらつき走行」も電 12 Pacific News vol.138 チンコントロールユニットの一例 ニモ アルファのご紹介 【前輪駆動方式を採用】 駆動輪が前にある前輪駆動方式を採用しています。その ため、小回り性能・段差乗越え性能に優れた電動車いす です。電子制御による車体姿勢コントロールを行っているた め、後輪駆動の電動車いすからの乗換えでも、違和感が少 ない電動車いすです。 【多様な姿勢変換システム】 最新の電子制御技術だけでなく、多様な姿勢変換システ ムも搭載しています ①座面電動リフト機能 標準装備 車いすを使用している方にとって、立位の方と視線の高さ ティルトアンドエレベーティングポジション 時速3kmで走行可能 が合わないことはコミュニケーションをとる上でのバリアとなっ で、立ち話はもちろん、歩きながらの会話もスムーズに行うこ ています。 「ニモ アルファ」には座面電動リフト機能が標準 とが出来ます。 装備され、視線の位置を最大30センチ高くすることが可能 ②電動リクライニング機能 オプション です。座面を最大に上昇させた状態での走行も可能ですの 電動リクライニング機構を搭載しています。リクライニングす る際に、人体と車いす側の回転軸が異なることで発生する背 中のズレを解消する機構も盛り込まれています。バックサポー トは最大で15センチ上下にスライドし背中のズレを防ぎます。 ③電動ティルト機能 オプション 電動ティルト機能は、最大45度のティルトが可能となって います。ティルトした際に重心位置が変化しないような機構を もったティルト機能となっています。 ④フットレッグサポート電動エレベーティング機能 オプション フットレッグサポートを電動でエレベーティングすることが可 能です。左右同時にエレベーティング可能なのはもちろんで すが、左右別々にエレベーティングを行うことも可能です。エ レベーティングを行う際も、人体と車いすの回転軸が異なる ことでズレが発生するため、フットレッグサポートの長さを調整 する機構が盛り込まれています。 マイラ・オルトペディア社の車いす製造70年の経験が 盛り込まれた最新電動車いすです。 ぜひ「ニモ アルファ」で新しい世界を体験してください。 座面30㎝リフトアップポジション 時速3kmで走行可能 Pacific News vol.138 13 オズール上海訪問研修参加報告 パシフィックサプライ(株)福岡営業所 門奈 宗嗣 はじめに く( ”未整備、不十分ということではなく無いということです。) 、 3月26日より29日まで、5社の義肢装具業者様とご一緒 義肢装具の価格基準も無いということです。切断原因は、 して、オズールアジア上海本社を訪問し、同社での研修に 末梢循環障害などの内疾患によるものが8割以上といわれ 参加いたしましたので報告します。 る我が国とは全く異なり、交通事故や労災など外傷による 同研修は技術セミナーのみならず、中国の義肢装具供給 切断の比率が80%と高く、一方で生活習慣病による切断 事情についてや、病院・院内の義肢装具制作施設の見学、 者も増加しており、結果として非常に多くの方が切断にいた マーケティング担当者からブランド紹介、研究開発部門担 ることとなっています。本人の負担や補償ということからする 当者(アイスランド本社直轄部門)からBionicについての最 と、労災による切断の場合でも、雇用主と交渉し補償額が 新情報等、様々な興味深い内容がありました。 都度決定され、その補償も義足の作り替えなどを考慮するこ となく、一時金で済まされるケースも多いとのことです。 オズールアジア上海本社について オズールアジア社は2006年8月に上海に設立され、アジ 上海第六人民病院について ア、オーストラリア地域に対して製品の供給、技術教育、地 今回同社より車で30 分ほど 域の利用者に適する製品開発を担当しています。昨年8月 の場所にかる上記病院を訪問 に、オフィスと製作研修施設を備えた現在の場所に移転し、 することができました。この病院 地域内の義肢装具士や製作技術者に対して技術研修活 は168年の歴史があり、敷地面 動も行っています。 積はおよそ1万平米。病床数は また、中国国内では北京にある唯一の義肢装具士の養 1,500床。施設職員の総数は約 成校における教官、生徒への技術教育や、四川大地震後 2,800 人。1日当たりの外来人 の義肢供給など臨床サービスも行っています。 数は5,000人以上とのことです。 オズールアジア上海本社トイレ 実際に、待合室は入りきれないほどの人であふれており、日 中国の義肢装具供給の現状について 本では見たことの無い情景を目の当たりにしました。 端的に感じたのは、義肢装具を必要とする膨大な人数に 対して、専門教育を受けた義肢装具士が600名程度(日本 国内の1/5程度)しかおらず、圧倒的に需要に対して供給 がおいついていない現状です。 義肢装具士の養成校は北京に1校のみ。ここ10年で、 教育体制は整ってきたものの欧米や我が国の水準と比較す ると技術的には未だ発展途上といえます。一方、切断者だ けでも200万人以上と言われており、年間10万人以上(厚 生労働省統計による我が国の切断者総人数と同様の人数 です。)の方が不幸にして、新規切断を余儀なくされており、 結果として良質な義肢装具の供給が追いつかないという課 題を抱えています。また、利用者の金銭的負担についてです が、欧米や我が国のような補装具の公的な補助制度が“無 14 Pacific News vol.138 上海第六人民病院 オズール製品について オズールはもともと、ICEROSSという義足ソケット技術か ら出発した企業ですが、現在は装具についても幅広いライ ンアップを持つ総合メーカーに成長しています。さまざまな説 明から、オズールが単に機器を製造し販売するだけでなく、 装着者、病院、製作所それぞれにとって最良のソリューショ ンの構築を目指している企業であることを確かめることができ ました。 技術セミナー(修正) 技術セミナー(採型) しので、大切なポイントをきちんと確認しながら実技が進みま した。セミナーの途中にも、参加者同士がお互いの考え方 人工知能を用いた最先端の義足部品 や普段の製作方法などについて活発に意見交換をする姿 Bionicシリーズについて が見られました。特別な環境の中で技術者同士のコミュニ 本社直轄部門であるBionic義足の開発担当者から人工 ケーションも図ることができ、すべての参加者にとって、非常 知能を中心に、非常に興味深い説明を受けることができまし に実りのある技術セミナーであったと確信しています。 た。人工知能の特性は、外部から入力され続ける情報を学 やはり、上海という非日常の空間で開催されていることが、 習し続け、その後の動きを予測することができるようになるこ 自然といい雰囲気を作っているように感じました。 とです。Bionic製品とは人工知能を義足に応用することで、 製品自体が装着者の歩きの学習を続け、装着者の歩容の 以上のように、今回オズール社上海研修に参加し、多く 左右対称性を高めることや、結果としてエネルギー消費を最 の良い経験をすることができました。研修の内容については 小限に抑えることもできます。使えば使うほど、装着者にとっ 当然ですが、みんなで一緒に多くの時間を過ごし、良い経験 て最適に動作する義足へと変化していきます。 ができたことが今後の財産になりました。 研究開発部門担当者からは、 「Bionicは決して特別な製 弊社では今後もオズールアジア社と連携し、このような研修 品でなく、義肢装具の自然な流れの中にあり、数ある製品の を企画してまいります。 中で選択肢の一つとして捉えて欲しい。」との説明がありまし 上海は日本からそれほど遠くなく、活気にあふれ街自体も た。義肢装具が装着者のモビリティーを補完するものである 魅力的です。これからもこのような機会を多くの方々に体験 ということから考えると、そのような説明も良く理解することが していただきたいと思います。 できます。開発担当者からの説明を受けることで、今までと は違う観点からBionic製品の魅力を感じることができました。 技術セミナーについて 大腿用ICEROSSシールインX5ライナーを用いた坐骨収 納型大腿義足ソケット製作実習を行いました。 ICEROSS大腿用シールインX5ライナーについての座学 の後、参加者が2グループに分かれ実技を行いました。少人 数であることや、上海という場所で集中して行うことができま オズール上海研修参加者一同 Pacific News vol.138 15 バウアーファインド社 インターナショ パシフィックサプライ(株)マーケティング本部 今江 文保 ドイツバウアーファインド社は年に3回、 「インターナショナルトレーニング」と題し、各国の支店、代理店を本社に呼 び、3日間の教育を行います。 内容は、製品トレーニングの他、Corporate Identity(企業活動) 、 トレーナー養成等多岐にわたるものです。 その中で、80年の長きに渡り扱っているコンプレッションストッキング事業について報告いたします。 1. バウアーファインド社の沿革 バウアーファインド社下腿用コンプレッションストッキングはク 1929 ドイツZeulenroda(ゾイレンローダ)に医療用コンプ ラス別に必要な機能に加え、素材(マイクロファイバー) 、編 レッションストッキング製造会社として設立。その後、軟性装 み方が違うストッキングを揃えています。 具、足底装具材料、義肢パーツ、整形外科靴等事業を拡大 ■圧力分散(例:クラス2) し、今年設立80周年を迎えます。 g=20−50%* 近位 c=50−70%* g=100%* 遠位 2. バウアーファインド社 コンプレッションストッキング 予防や軽度静脈瘤用としてクラス1、 2のストッキングは4種類 2‐1 コンプレッション療法による効果 (男性用含む) 、医療的効果が顕著にあらわれるクラス2、3 静脈瘤やリンパ浮腫などの静脈疾患に対し、適切なコンプ は4種類のストッキングがあります。 レッション療法を行うことで下記のような効果があらわれます。 又、独自のサイズシステム (V4+、V6+) により、バウアーファ ◦静脈の逆流を改善 インド社のお客様の80%に適合できる既製品群(8種の太 ◦筋肉ポンプをサポート さとそれぞれ2種の長さ) を揃えています。 ◦足の静脈圧迫を下げる ◦足の血液体積を低減 2‐3 予防や軽度静脈瘤用として(クラス1用、2用) ◦足の浮腫と軟部組織の圧力を整復 クラス1、 2用のストッキングは、日常を快適にすごしていただ 2‐2 下肢用コンプレッションストッキング ストッキングドイツ国内で流通している医 療用コンプレッションストッキングは足関 節から大腿部にかけて圧迫値のグラデー ションがかかり、その圧迫値は右記の4 つのクラスに分けて定義されています。 16 Pacific News vol.138 コンプレッションクラス 圧迫値(mmHg) クラス 1 18 - 21 クラス 2 23 - 32 クラス 3 34 - 46 クラス 4 49- 適応の目安 - 足のむくれや疲れなどの予防 - 軽度静脈瘤 - 静脈術や硬化療法用 - 妊娠中や旅行中 - 非常に顕著な静脈瘤に対する療法用 - 深刻な静脈の機能障害 - 下腿部の静脈潰瘍の治療用 - 下腿部の静脈潰瘍の治療用 ナルトレーニング報告 く為に、さまざまな色や快適性をマイクロファイバーを使った 素材は、快適性だけではなく、その外観も今までのコンプレッ ションストッキングにはない豊富なカラーバリエーションや美し さ、デザイン性を実現いたします。 2‐4 静脈疾患の術後治療として(クラス2用、3用) クラス2、3用のストッキングは長期間にわたるコンプレッショ ン療法をより効果的に行う為、耐久性のある素材を用い、 高い圧迫効果をもたらします。 完全オーダーメイドによる生産も可能で、適切な箇所での圧 迫値は、その効果を最大限に発揮します。 2‐5 上肢用コンプレッションストッキング 3D採寸テクノロジー クラス2、 3用としてフラットニッ トによる完全オーダーメイド製 3D採寸テクノロジーにより、対象者に直接触れることなく、 の上肢用アームスリーブとグ 正確なボリュームと採寸値が得られ、完璧なフィッティングを ローブの製作が可能です。 得ることができます。 アームスリーブはトップボー 既に世界中の13万人の対象者に3D採寸テクノロジーを採 ダー、ブラアタッチメント、ショ 用しています。 ルダーベルトの3種類のスタ イルがあります。 又、 グローブは5本指タイプ、拇指のみタイプを揃えています。 それぞれ、第一関節の部分があいているタイプです。 フラットニットによる製法、体の自然な形状にあったデザイン は、その効果はもちろん、装着時の快適性をもたらします。 3. 3D採寸テクノロジー 従来の手技による採寸方法の他、バウアーファインドでは専 用技術を用いた、採寸テクノロジーを開発しています。 対象者に採寸専用ストッキングを装着し、専用機に乗ってい ただきます。 専用機が回転し、専用カメラを通じ対象者のボリュームと セミナーの模様 周径、長さをデジタル採寸し、その結果がコンピューター上 に3次元モデルとして表示されます。 Pacific News vol.138 17 モーリフト社研修報告 パシフィックサプライ(株)マーケティング本部 今江 文保 1.モーリフト社について 3.移乗中の受傷を予防する為に モーリフト社は20年以上前より、介助者の安全を第一に考 介助者、医療スタッフが移乗をする際に筋骨格系障害の受 えた移動用リフトの開発を行っています。 傷を予防する為に下記のような動作・姿勢を避けなければな 2007年には移乗用具メーカーGSI社を買収し、移乗の為 らないと言われています。 の設備をトータルで提供しています。 マニュアルリフトを避ける ◦立位では、適切な状態であっても持ち上げる重量は25kg まで ◦何回も、または25kg以上のものを持ち上げる場合、補助 器具の使用を推奨します 避けるべき姿勢や体の動き ◦前傾姿勢 ◦傾いたり、ひねった姿勢 ◦身体から遠いところで作業する ◦肩より上、膝から下の高さでの作業 ◦身体に非対称に負担をかける ◦重たいものを動かす時に関節を極端な位置にする 2.ノルウェーでの労働調査と移乗機器の設置義務化 ◦予期しない、急激な動き 医療スタッフの筋骨格系障害は、疾病による欠勤の原因の このような動きや姿勢を避けるために、移乗用具や電動リフ 約50%を占め、また障害年金の約40%を占めています。 トが必要になります。 2003年の統計によると、ノルウェー国家の負担は約65億 ドルです。 4.対象者とケア評価 さらに、筋骨格系障害を負った従業員の代わりとなる人材の 移乗する前に対象者の評価をすることが重要です。 確保の問題が、雇用主にとっては更なる問題となります。 対象者の機能レベルやケア評価を行った後、モーリフト社で 雇用主にとっては長期欠勤者が少ないほど、新たな人材確 は下記のようなステップで移乗用具や電動リフトの機器決 保に努めなくてよくなります。 定を推奨しています。 その為、雇用主に対し、医療スタッフの身体への深刻な負担 ◦立位をとる事ができる対象者: を避けるために必要な器具を設置することが、法律で義務 握り手を確保する用具、回転盤、アクティブリフトを用いる 付けられています。 ◦立位はとれないが、介助なしで座位がとれる対象者: 又、設置のみならず、良い作業姿勢や正しい移乗方法を知 摩擦が低く滑りやすい移乗用具、アクティブリフトを用いる る必要があります。 ◦立位も座位もとることが難しい対象者: ベッド上での移動には摩擦が小さい移乗用具、移乗には パッシブリフトを用いる 18 Pacific News vol.138 安心安全の為に:緊 急停止機能、緊急降下機能、手動降 下機能、アーム圧迫防止機能を設置。 対象者のケガやリフト自体の破損を防ぎ ます。 4点ハンガー:4 点支持ハンガーとモーリフト社製スリングを 組合わせることで、 正しく快適な姿勢で対象者 を懸垂できます。 4‐1 モーリフトクイックレーザー 2 モーリフトクイックレーザーは座位からの立ち上がり、 トイレ動 作、立位訓練等に最適なリフトです。 傾斜のついた支柱により、対象者の自然な身体の動きを即 し、立ち上がるを助けます。 大きく、自然に足にフィットする膝あてが立ち上がりを快適に サポートします。 モーリフトスマート 又、脚部が電動で開閉でき、 トイレやベットサイドで簡単に お使い入いただけます。 4.モーリフト社の電動リフトについて 以上のような背景を基に、モーリフト社では介助者の負担軽 減の為にさまざまな電動リフトを取り揃えています。 現在、日本で流通しているモーリフトの電動リフトは2種あり ます。 4‐1 モーリフトスマート モーリフトスマートはコンパクトで機能性 に優れた電動リフトです。 介助者負担の為に下記のような特徴 があります。 軽量:重量が25kgと軽量です(バッテ リー除く) 保管:工具を全く使わず折りたたみ、設 置が出来ます。 折りたたむことで、省スペースで の保管が可能です。 モーリフトクイックレーザー2 Pacific News vol.138 19 補助器具紹介 トイレ用サポート手すり 川村義肢株式会社 住宅改修課 林 威智郎 ご存知のとおり、排泄は健康の維持や尊厳にかかわる大 切な日常生活動作の一つです。 対象者が子供や入所されている成人・高齢者の場合は介 助者(同居家族や施設職員)による客観的な視点から、排 泄に問題があるかどうかは表面化しやすいといえます。しか し、在宅の場合移動・移乗動作は介助を必要とするものの、 トイレに入れば(便器に座れば)あとは対象者ご自身のみにな り、排泄の問題が取り上げられないことが多くあります。 どんなに排泄しづらくても、残尿感・残便感があっても便 器から転落しそうになってもトイレはプライベートな空間であ り、排泄問題がタブー視されている風潮から問題として取り 挙げられていないことが実情なのです。ともすると対象者ご 本人もこれまでの習慣から気付いてないこともあります。 トイレでの立ち座り動作ができれば、本当に問題がないと いえるのでしょうか。 トイレは排泄をする場所であるにもかかわ らず、 『 排泄の大切さ』がなおざりになっている現状に対して、 今回ご紹介する『ハートリーフレスト』をご活用いただければ 幸いです。 20 快適な排泄のポイント 排泄動作での問題点 排泄にはメディカルケア以外にも日常生活におけるリズム 排泄動作にはいろいろな問題が潜んでいます。 や食生活・便意を感じたら我慢をしないことなどはもちろんの トイレまでのアプローチの問題・便器への移乗動作の問題・ こと、適切な排泄姿勢をとり残尿・残便をなくしていくことが 便器上での座位(排泄姿勢)の問題・排泄後のケアの問題・ 大切になります。 それらにかかる介助負担の問題など、列記した以上の問題 ここで適切な排泄姿勢とは臥位よりも重力が利用できる も対象者の状態によっては存在すると思われます。 座位をとり、後ろへもたれた姿勢ではなく、自然に腹圧が適 『排泄の大切さ』自体が取り上げられない原因として、まず先 度にかかる軽い前傾姿勢をとることです。このような前傾姿 にこれらの問題に着目してしまうことも挙げられると考えられ 勢をとることで肛門直腸角が鈍角となり、排泄しやすくなると ます。 も言われています。 尊厳の重視・自立促進を考えると、 トイレという空間でご自 また、足底を全面接地することも忘れてはいけません。 身による確実な排泄を行っていただくことが重要ですので、 ト 排泄には上記のような適切な姿勢をとり、気兼ねなく心か イレ空間・動線の環境整備(住宅改修など)はもちろんです ら安心できる空間で自分のペースでできることが大切になり が、心から安心できる安定した排泄姿勢をとっていただく補 ます。 助器具が必要となります。 Pacific News vol.138 ハートリーフレスト トイレ用サポート手すり ハートリーフレスト 『排泄の大切さ』 を第一に考え、確実な排泄を行うこと。 そのサポートのためにハートリーフレストは開発されました。 ○前傾姿勢を的確にサポートするテーブル形状 前傾姿勢を的確にサポートする為には前腕全面で支持で きる必要最小限のテーブルが必要となります。 そのため、 ハー トリーフレストは馬蹄形と いう特異なテーブル形状 をしており安心して確実 ○収納機能 に前傾姿勢をとっていた トイレという空間は対象者本人のみが使用する空間ではあ だくことができます。 りません。そのため同居家族の共有スペースであることを考 え、日常生活にさしつかえのない収納機能が必要になります。 ○各種調整機能 ハートリーフレストはその点を考慮し、便器のタンクスペースを 排泄の問題は年齢に限らず全ての方にあてはまります。 利用した収納を実現しました。また、車椅子での便器へのア 児童においては排泄のあ プローチや介助者の体を守る安全な介助動作も可能です。 いだ中、介助者が前から 中腰で体幹を支え、介助 ○安全性 を行っている光景をよく目 安心して排泄をしていただく為には、安全な環境が必要です。 にします。そのような児童 ハートリーフレストは使用時の危険性を回避する為、アー から成人・高齢者にいた ムの回転軸にダンパーを使用し、テーブルの跳ね上げ時は るまで、あらゆる体格・体 軽く、降下時はゆっくりと動作する安全設計です。 の状態に合わせてテーブ また、前方でのテーブル開閉時の指詰めや、アーム回転軸 ルの高さ・奥行・幅、各 での指詰めにも考慮した設計になっています。 種の調整機能を備えてい ます。 これらによる改善で排泄介助の回数が減ったり、見守りで すむなど介助負担の軽減にもつながるのではないでしょうか。 Pacific News vol.138 21 講習会/展示会 案内 第16回日本義肢装具士協会学術大会 ※ 昨今の在宅医療、および早期社会復帰の傾向からも義肢装具の役割は重要になっ ています。義肢装具士としての特性を生かし、いろんな分野に進出し専門性を発揮し ていくことが期待されています。 ●テ ー マ:フィールドの拡大 ●日 時:2009年7月18日(土)〜 19日(日) ●会 場:長崎ブリックホール 〒852-8104 長崎市茂里町2-38 TEL:095-842-2002 FAX:095-842-2330 ●お問合せ:第16回日本義肢装具士協会学術大会 大会事務局 http://www.congre.co.jp/japo2009/ (株) コングレ九州支社 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1-9-17 ダヴィンチ福岡天神5F TEL:092-716-7116 FAX:092-716-7143 営業時間:10:00 〜 18:00(土・日・祝休) 第8回行動発達研究会設立記念研修会 ●内 容:講演: “Learning to move: The role of exploration and experience for motor development” −Dr. Beatrix Vereijken (発達心理学者, ノルウェー工科自然科学大学 “Access to Independence: Why the time is right for infant power mobility” −Dr. James Cole Galloway (理学療法士, デラウェア大学理学療法学科准教授) シンポジウム: “臨床と研究の連携” −司会:木原秀樹氏(理学療法士, 長野県立こども病院) 発言者:多賀厳太郎先生 (東京大学大学院教育学研究科教授) 藪中良彦氏 (理学療法士, 大阪発達総合療育センター) 中野尚子氏 東京女子医科大学大学院医学研究科) (理学療法士, ●日 時:2009年7月25日(土) ●会 場:タワーホール船堀 2F 瑞雲 ●受 講 料:会費:5500円 (通訳有り・昼食付き) ●対 象:PT, OT, ST, 医師, 臨床心理士, 教師他, 乳幼児の発達について関心 のある方 ●定 員:200名 ●主 催:行動発達研究会 (代表 児玉和夫, 大阪発達総合療育センターセンター長) ●申込方法:参加登録は、下記ホームページにて受付をいたします。 http://www.ipec-pub.co.jp/jsbdi ●お問合せ:有限会社アイペック 担当:大川 TEL 03-5978-4067 FAX03-5978-4068 e-mail:[email protected] 2009年度 発達が気になる子の育ちを考える夏季セミナー ●テ ー マ: 「つなぐ」〜支援をつなぐ、世界をつなぐ〜 ●内 容:今年度の夏季セミナーでは「つなぐ」をテーマとしています。支援を「つな ぐ」ことの意義、学校や地域で行なわれている「つなぐ」ことの実践につ いて第一線で活躍されている先生方のセミナーです。 ●講 師:8月2日(日)松矢勝宏(目白大学人間学部子ども学科) 吉田弘道(専修大学文学部) 8月3日(月)灘裕介(あーと・ねっと) 石原詩子(京都府京丹波町子育て支援課) 8月4日(火)朝比奈ミカ(千葉県中核地域支援センター ガジュマル)他 ●日 時:8月2日(日)〜 8月4日(火) ●会 場:浜離宮 朝日ホール 朝日新聞社新館2階 ●受 講 料:3日間 20000円(1日7.000円・2日14.000円) 返金不可 代理出席可能 ●対 象:発達障害児の医療・教育・福祉・保育に携わる職員・家族・サポーター ●定 員:250名 22 Pacific News vol.138 ●主 催:うめだ・あけぼの学園 ●申 込 先:郵送またはホームページから申し込み可能です。 http://www.umeda-akebono.or.jp/ ●お問合せ:うめだ・あけぼの学園 夏季冬季セミナー係 〒123-0851 東京都足立区梅田7-12-15 TEL:03-3848-1190 FAX:03-3848-1191 (電話の場合は、平日の15:30 〜 16:45の間にお願い致します) 第30回「自立活動」教育講演会 ●テ ー マ: 『特別支援教育における専門性と自立活動の具体的取組みへの提案』 ●講 師:小田 浩伸(大阪大谷大学 教育福祉学部 准教授) ●日 時:2009年8月25日(火)午後2時10分〜 4時40分 午後1時30分 受付開始 ●会 場:クレオ大坂南(大阪市立男女共同参画センター)1階ホール ●会 費:1500円(確定連絡後に口座振込み) ●主 催:大阪知的障害自立活動教育会 大阪肢体不自由自立活動研究会 ●申込方法:7月19日(火)必着。下記宛て郵送、FAX、E-MAILで所属・お名前を 申込み下さい。電話申込み不可。 ●申 込 先:大阪府立高槻支援学校内 大阪知的障害自立活動研究会事務局 浅井 茂治 宛 〒569-0814 大阪府高槻市富田町1-33-17 TEL:072-696-2836 FAX:072-693-4363 E-MAIL:[email protected] 2009年度 医師のための脳性麻痺講習会 ●内 容:脳性麻痺の臨床像、診断と分類、画像所見、治療方法、マネージメント の実際、発達神経学の基礎、正常・異常運動発達の見方と解釈、未 熟児の発達特徴、Bobath Approach の基本概念、治療概念と原 則、治療の実際 ●講 師:児玉 和夫(大阪発達総合療育センター) 荒井 洋(森之宮病院小児神経科部長 小児科医) 紀伊克昌(森之宮病院名誉副院長 理学療法士) 大橋和行(森之宮病院名誉副院長 理学療法士) 他、アジアボバース小児講習会講師会議インストラクターおよび専任講師 ●日 時:2009年10月 9日金)〜 12日(月・祝) ●会 場:特定医療法人大道会 森之宮病院 ウッディホール ●受 講 料:52,500円(宿泊費、食費を含みません) ●対 象:脳性麻痺児の治療に携わっている医師 ●定 員:30名(申込み多数の場合は、選考の上決定します) ●主 催:特定医療法人大道会 森之宮病院 ●申込締切:2009年8月31日(金)必着 ●申込方法:日本ボバース研 究 会のホームページ内(http://homepage2.nifty. com/bobath/ )講習会 特 定 医 療 法 人 大 道 会 ホームページ内(http://www.omichikai. or.jp/education/03.htm)の研究・教育活動内“ボバースアプローチ による医師のための脳性麻痺児治療講習会”よりご確認の上お申込み 下さい。 ●申込用紙請求&送付先: 〒536-0025 大阪府大阪市城東区森之宮2丁目1-88 森之宮病院 講習会準備室内 日本ボバース研究会事務局(担当:福井) TEL:06-6962-6722 ●お問合せ:下記のE-mail アドレスまでお願い致します。 森之宮病院小児神経科 荒井 洋 E-MAIL:[email protected] 第24回リハ工学カンファレンスin所沢 ※ リハ工学カンファレンスでは障害を持った当事者の生活を豊かにするための工学・技 術の問題についてエンジニア・当事者・リハビリテーションの現場に関わるスタッフなど が、互いに理解しうる言葉・方法で討論することを目的としています。 今回のカンファレンスでは、基調講演を多くの方々にお聞きいただきたいことから、 『市 民公開講座』に致しました。興味をお持ちの方はぜひご参加下さい。 ※印の講習会・展示会にはパシフィックサプライ株式会社が出展いたします。 ●テ ー マ:飛翔-いまを考える、当事者発のリハビリテーション工学 ●会 期:2009年8月26日(水)〜 28日(金) ●会 場:国立障害者リハビリテーションセンター(埼玉県所沢市並木4-1) ●申込方法:早期参加登録(割引)は7月31日(金)迄。8月1日以降は通常の参加 登録となります。昨年に引き続き、今年もクレジットカードにての参加登 録費の支払いが出来ます。ホームページよりお早めに参加登録をして頂 きますようお願い申し上げます。 (6月から登録用ホームページ開設予定) ●主 催:日本リハビリテーション工学協会 ●お問合せ:第24回リハ工学カンファレンス事務局 国立障害者リハビリテーションセンター 研究所 福祉機器開発部 住 所:〒359-8555 埼玉県所沢市並木4−1 E-mail:[email protected] 電 話:04-2995-3100(内線 2524) 担当…相川 F A X:04-2995-3132 http://www.resja.gr.jp/conf-24/index.html 車いすSIG講習会in川崎 ※ ●コース選択:☆アクティブ・バランス・シーティング(ABS)定員30名 ☆高齢者・片まひ者の車いす 定員40名 ☆シーティングと走行性能の理論と実際 定員30名 ●日 時:2009年8月24日(月)〜 25日(火) ●会 場:サンピアンかわさき・川崎市立労働会館 ●受 講 料:12,000円、14,000円、16,000円、20,000円 (加盟団体等により異なります) ●申込締切:7月17日(金) ●お問合せ:車いすSIG講習会事務局 http://www.wheelchair-sig.jp/ 横浜市総合リハビリテーションセンター地域リハビリテーション部研究開発課内 TEL:045-473-0666 FAX:045-473-1299 担当 深野 第36回国際福祉機器展 H.C.R2009 開催概要 ※ 世界の福祉機器を一堂に集めた国内最大規模の福祉用具展です。 パシフィックサプライは今年も最新の技術と製品で出展いたします。 ●主 催:全国社会福祉協議会 保健福祉広報協会 ●日 時:2009年9月29日(火)〜 10月1日(木) AM10:00 〜 PM5:00 ●会 場:東京国際展示場『東京ビッグサイト』東展示ホール http://www.hcr.or.jp/exhibition/index.html ●入 場 料:無料 2009年度 脳性麻痺児療育関係職種対象講習会 ●内 容:ボバース概念、脳性麻痺児総論、発達の概念と臨床への応用 脳性麻痺児各論(臨床像、援助の考え方) ・脳性麻痺児の知覚認知障 害、脳性麻痺児の日常生活動作の援助の考え方、コミニュケーション障 害について治療デモンストレーション、実技演習 等 ●講 師:鈴木 恒彦 (大坂府立急性期・総合医療センター副院長・障害者医療・リハビリセ ンター長;医師) 紀伊 克昌(森之宮病院名誉副院長 理学療法士) 日浦 伸祐(森之宮病院 理学療法士) 小室 幸芳(森之宮病院 作業療法士) 山川 眞千子(言語聴覚士)他 ●日 時:2009年10月29日(木)〜 11月3日(火・祝) ●会 場:森之宮病院 ウッディホール 〒536-0025 大阪府大阪市城東区森之宮2-1-88 ●受 講 料:50,000円(宿泊費、食費を含みません) ●対 象:脳性麻痺児の療育に携わっている教諭、 保育士、 看護士、 言語聴覚士、 歯科衛生士、保健婦、指導員など(理学療法士、作業療法士及び、医 師を除く) ●定 員:40名 (申込み多数の場合は、選考の上決定します。尚、同一施設からは1名 のみとする) ●主 催:アジア小児ボバース講習会講師会議 ●申込締切:2009年9月11日(金)必着 ●申込方法:受講お申込みは下記ホームページよりご確認の上お申込み下さい。 日本ボバース研究会(http://homepage2.nifty.com/bobath/ ) ●申込用紙請求&送付先: 〒536-0025 大阪府大阪市城東区森之宮2丁目1-88 森之宮病院 講習会準備室内 日本ボバース研究会事務局(担当:福井) 脳性麻痺を伴った子どもへの ボバース・アプローチインフォメーション講習会の案内 ●内 容:正常発達概念と臨床への応用。 中枢性姿勢制御機構の考え方。 脳性麻痺を伴った子どものADLの問題。 脳性麻痺を伴った子どもの評価、治療の考え方(痙直型、アテトーゼ型 中心に) 評価と治療のデモンストレーション。実技演習(基本ハンドリング 他) ●講 師:日浦 伸祐、土井 智里(ボバース小児領域基礎講習会講師) 山中 恵美(ボバース小児領域作業療法専任講師) その他 ●日 時:2009年11月21日(土)10:00 〜 17:00 11月22日(日)9:00 〜 18:00 11月23日(月・祝)9:00 〜 15:00 ●会 場:森之宮病院(大阪市) ●受 講 料:20,000円 ●対 象:基礎講習会(小児8週間講習会) を修了していないPT、OT ●定 員:40名 ●主 催:アジアボバース小児講習会講師会議(ABPIA) 正常発達概念と臨床への応用。中枢性姿勢制御機構の考え方。 脳性麻痺を伴った子どものADLの問題。 脳性麻痺を伴った子どもの評価、治療の考え方(痙直型中心に) 評価と治癒のデモンストレーション。実技演習(基本ハンドリング 他) ●申込締切:2009年8月28日(金)必着 ●申込方法:日本ボバース研究会ホームページ(homepage2.nifty.com/bobath/ ) 講習会案内より募集要項をご確認の上お申込み下さい。 ●申 込 先:〒536-0025 大阪府大阪市城東区森之宮2丁目1-88 森之宮病院 リハビリテーション部 平木 里美 宛 ●お問合せ:06-696-9689(FAXのみ) 第一回重症心身障害理学療法研究会セミナー ●テ ー マ: 「重症心身障害と向かい合う理学療法の明日を展望して」 ●内 容:基調講演: 「重症心身障害者の自律神経系機能に対する理学療法とは」 金子 断行 パネルディスカッション: 「重症心身障害者の理学療法の未来と展望」 分科会: 「原著ゴールドスミスの述べている本当の24時間姿勢ケアとは」 「EBMに向けた研究方法論」 「重症児の日常生活用具と支援」 (内容詳細はホームページにてご確認下さい) ●日 時:2009年11月22日(日)〜 23日(祝) ●会 場:横浜市健康福祉総合センター ●参 加 費:8000円 ●定 員:180名程度 ●主 催:重症心身障害理学療法研究会 ●申込方法:社会福祉法人十愛療育会ホームページより (6月30日公開) http://www.jyuuairyouikukai.or.jp/index.html ●申込期間:2009年7月1日〜 8月20日 ●お問合せ:研究会事務局(社会福祉法人十愛療育会) TEL045-352-6893(担当 川村) Pacific News vol.138 23 新商品紹介 ハートリーフクッション ハートリーフクッションとは 集中力を高め、学習に取り組みやすくなることを目的としています。 座位保持や姿勢の調整に困難がある場合、本を読む眼の動きや、文字を書く手の使い方な ど、学習に良くない影響を及ぼします。このクッションは、自発的に姿勢を保持し、調整しやすく なるように座面形状を工夫しました。 クッション使用時の姿勢について ●クッションを使用することで、坐骨を中心に臀部、大腿部からの感覚情報が姿勢を調整する 脳機能を促進します。その結果、骨盤を起こし脊柱を伸ばす筋肉の作用を活性化します。 ●左右2つのクッションが重心動揺を調整し、姿勢が左右に傾き過ぎないように作用します。 教育現場の声 開発者より 授業中、 いすにもたれかかり、 ずれ落ちてしまう。姿勢が傾き、 崩れてしまうような、姿勢保持が難しい生徒には、 「姿勢が悪 い」 「ちゃんと座りなさい」 「まっすぐしなさい」など、 どうしても 注意の声かけが多くなりがちです。このクッションを使用し生 徒の姿勢が改善されることで、注意されることが減り、授業 に意欲的に参加しやすくなりました。 認定作業療法士 辻 薫 開発者:神戸大学大学院保健学研究科 文部科学省委嘱研究事業「LD、 ADHD、高機能自閉症等、発達障害向けの教材・教具の 実証研究」を通して、全国LD親の会と教育現場の先生方の声を生かして作業療法士が開発 した、座位保持能力を調整するクッションです。授業中や作業中の姿勢保持が容易になり、 集中力がアップしたり、手作業がしやすくなったりします(座圧測定システムを用いたクッション 使用による座圧変化の研究実証済) 。どこでも持ち運びができ、教室のいすだけでなく体育館 の床などでも使用できます。 ●カバー 洗濯が可能です。滑り止め加工が裏 面に施されています。左右の紐で学習 いすに固定できます。 各部の機能および特徴 ●凸ブロック 臀部からの感覚情報を感 じ取りやすくする為に使用 します。位置の調節ができ ます。 ●ウェッジ 前すべり防止に使用します。取り外すこともできます。 ●本体ベース 左右に面ファスナーを貼り付けていますので、成長に応じ凸ブロックやウェッ ジを効果的な位置で固定することが可能です。 製品仕様 品 番:38340001 サイズ:35.5×35.5×5.6cm 重 量:347g 材 質: 【クッション部】ポリエチレンフォーム 【カバー】表面 ナイロン80%・ポリウレタン20% 裏面 生地:ポリエステル 樹脂部(ノンスリップ加工) :アクリル 価 格:¥9,975(税込) ※効果には個人差があります。 ※処方には作業療法士等の専門家のアドバイスをおすすめします。 ※全国 LD 親の会によるサポートツールデータベースに紹介されています。 文部科学省委嘱研究事業「発達障害児のためのサポートツール・データベース(教材・教具DB) 」http://www.jpald.net/research/index.html パシフィックサプライ株式会社 本社営業部 札幌営業所 盛岡出張所 東京営業所 名古屋営業所 広島営業所 福岡営業所 〒574-0064 大阪府大東市御領1-12-1 TEL:072-875-8011 FAX:072-875-8015 〒060-0051 札幌市中央区南1条東6-2-12 松浦ビル1F TEL:011-218-5801 FAX:011-218-5805 TEL:019-661-5407 FAX:019-661-5408 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-3-12 グレイスビル2F TEL:03-3352-0757 FAX:03-3355-3154 〒486-0946 愛知県春日井市勝川町西3-5 TEL:0568-34-2696 FAX:0568-34-2697 〒733-0035 広島県広島市西区南観音7-5-13 ロイヤルシャトー中田1F TEL:082-293-6255 FAX:082-293-6299 〒812-0054 福岡県福岡市東区馬出2-2-12 TEL:092-641-8151 FAX:092-641-0444 ※間違い電話でご迷惑をお掛けしている地域がございます。番号をお確かめの上、おかけください。 24 Pacific News vol.138 「パシフィックニュース」をご希望される方へ 郵便番号、住所、氏名、電話番号、勤務先、所属等を ご記入の上お申込ください。無料でお送りいたします。 ▼ 編集発行:パシフィックニュース編集室 〒574-0064 大阪府大東市御領1-12-1 TEL:072-875-8013 FAX:072-875-8017 この印刷物は「ソイシール」の認定を受けたSOY各色を使用し印刷されています。 ※印刷の都合上、商品の色は実際の色と異なる場合があります。 ※商品の仕様およびデザイン等は改善のため予告なく変更する場合があります。 2009.07.7,000.D