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2 推進プロジェクト
第5章
2
飯塚市の観光振興諸施策と具体的な取組み
推進プロジェクト
(1)観光推進体制の整備プロジェクト
観光まちづくりを推進するにあたって、様々な施策等を推進する体制を整えます。
観光協会の独立のため、機能強化する取組み
行政などによる運営資金の補助を行い、事業量に応じた人員を配置します。
また、来訪者に利便性のある事務所確保と営業対応を行います。
観光振興基本計画や実施計画、観光諸施策のモニタリングや改善
計画アセスメントや政策評価モニタリングを実施します。成長管理政策の導
入を行います。
観光協会の会員拡大を図り、自主的運営の確保
観光関連事業者への協会加入促進や、観光支援自販機の増設、市民による寄
付、民間事業者等からの広告収入の導入により自主的な運営を図ります。
産、学、官、民が連携した観光推進体制の確立
観光推進連絡協議会の設立と運営を行い、各主体の連携を図ります。
教育研究機関がシンクタンク的機能を果たす体制づくりと運営の確立
3大学や関係研究機関によるワーキンググループを立上げ、各々の主体への
助言提言を実施します。
重点地区における地域リーダーの育成や観光カリスマの投与
地域住民に対して地区会議やリーダー育成講座の開催を行います。政府選定
観光カリスマ等の指導助言による体制の確立を行います。
公的施設の拠点化と人材活用
公的施設を含めた行政内ワーキンググループの立上げ、観光推進連絡協議会
への関与により、本市の観光推進を図ります。
観光プロデューサーの養成と活動の促進
専門家を招聘し、プロデューサー養成
講座の開催を行います。
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第5章
飯塚市の観光振興諸施策と具体的な取組み
(2)観光まちづくり気運の醸成プロジェクト
多くの市民に観光としての意識を芽生えさせ、来訪者に対してのホスピタリティを
醸成します。
また、市民が地域への誇りを持ちより住みよいまちづくりへの参加を促します。
観光まちづくりへの活動機会の提供
多くの市民や企業などが観光まちづくりに関わって行けるように、ボランテ
ィアガイド養成講座の開催やまちづくり会議を実施します。
全庁的な取組み体制の確立
観光推進に向けた市長のリーダーシップを発揮し、総合セクションへの取組
みやプロジェクトチームの組織化によって全庁的な観光推進を行います。
フォーラム、イベントの開催
地域住民に対してのワークショップを開催します。また、観光に関するフォ
ーラム・シンポジュウムの開催やリレーイベントの開催を行います。
産、学、官、民における観光まちづくり活動の振興
青年会議所・商工会議所・商工会等によるまちづくり活動の振興、グランド
ワーク活動の推進を図ります。また、まちづくりNPOへの支援、トラスト
活動の推進を図ります。
観光まちづくりをテーマにした生涯学習の実施
地域の良さを知り、再発見を促すために、郷土教育・まちづくり大学・まち
づくり塾等の開催を行います。また、文化発掘ツアーの開催も行います。
観光まちづくりにおける多様な主体の参画と連携
いいづか観光ファンクラブの創設により、参画と連携を促進します。
観光まちづくり計画の重視
総合計画における重点施策としての位置づけ、プロジェクトとしての取組み
を行います。
まちづくり情報の発信
情報誌の創刊や観光キャンペーンの開催により、情報を発信します。
観光まちづくりへの住民参加プロセスの充実
まちづくり条例の制定を検討します。また、総合計画等各種プランにおける
意見を観光まちづくりに反映させます。
表彰、顕彰制度の設立と充実
まちなみ景観賞や景観美 100 景の創設、フォトコンテストの開催、飯塚版観
光マイスター制度の創設を行います。
関連制度の活用
観光まちづくりとして、景観条例の制定や建築協定制度の導入、都市計画制
度の活用を行います。また、モデル事業を実施します。
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第5章
飯塚市の観光振興諸施策と具体的な取組み
(3)観光基盤整備プロジェクト
観 光 拠 点 施 設 の充 実 を図 るとともに、来 訪 者 に対 して、快 適 な道 路 や駐 車 場 、
公共トイレなどの整備を進めます。また、不足している観光案内や情報発信につい
ても整備を進め、市 内の移動や目的地への移動をスムーズなものにします。また、
市民のホスピタリティの高揚や観光産業の振興にも努めます。
重点地区における観光拠点施設の充実
市 内 各 地 域 の拠 点 施 設 として、旧 伊 藤 伝 右 衛 門 邸 ・旧 松 喜 醤 油 屋 ・筑 豊 ハイツ・
内野宿長崎屋・サンビレッジ茜の施設充実を図ります。
情報の提供、共有化の促進
観 光 拠 点 に観 光 案 内 所 を整 備 します。また、観 光 客 の利 便 性 向 上 のため市 内 主
要 個 所 に観 光 案 内 板 を設 置 するとともに、道 路 標 識 やサインの整 備 、各 種 マップの
作成を行います。
安全・安心な住民生活の実現や生きがいの創出
市民が安全で安心して過ごすために、人権のまちづくりを推進し、健康・福
祉・防犯・防災・教育・雇用の充実や生きがい創出のため、ボランティアガ
イドの養成、シルバー人材の活用を行います。
ホスピタリティの高揚
ボランティアガイド養成講座の開催及びガイド育成、あいさつ運動の実施に
より、観光客に対してのホスピタリティの高揚を図ります。
観光産業の振興
農産直売所の充実、お菓子等の土産品の振興、ホテル旅館及び温泉施設の振
興、食事処の活性化、ギャラリーなどの立ち寄り施設の整備、特産品の販売
促進など観光関連産業の振興を図ります。
交通の整備
来訪者が利用する道路の整備や主要観光スポットにおける駐車場の整備を行い、
循環バスの運行、パークアンドライドの実施、レンタルサイクルの導入を推進します。
快適な環境の確保
観光客や市民が気持ちよく過ごせるように、施設のバリアフリー化の推進や、まちな
み美 化 運 動 の実 施 、観 光 拠 点 の公 共 トイレの設 置 と清 潔 運 動 、ユニバーサルデザイ
ンの促進を行います。
美しい景観形成
飯塚市を代表するような場所を景観形成地区として選定し、景観整備を行い
ます。遠賀川の花や遊歩道による整備、市内での花いっぱい運動を推進しま
す。
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第5章
飯塚市の観光振興諸施策と具体的な取組み
(4)観光情報の提供と収集プロジェクト
観 光 客 に対 して、飯 塚 市 に関 心 を持 ってもらうためには、効 果 的 な宣 伝 や情 報
発信が必要です。また、市内の観光情報や宿泊施設の状況などの情報収集を行う
ことも重要です。観光客や旅行会社に向けて定期的に情報を発信するなど継続的
な活動を行っていきます。
旅行会社等への営業活動による観光セールスの促進
旅行会社等への営業活動による一般観光や教育観光、イベントの紹介などセ
ールスの促進を行います。
IT情報の充実
観光協会によるインターネットホームページを立ち上げ、各種の情報発信を
行うとともに、モバイル向けの情報発信やメルマガの配信を行います。
観光大使制度の設立と充実
観光大使制度の設立と充実を行います。
観光パンフレット、マップの発行
適宜、観光パンフレットやマップを発行し、ポスターの掲示を行います。
観光情報提供媒体ルートの発掘と活用
イベントの開催等では、新聞やテレビなどのマスコミ向けのキャンペーンを
実施します。
口コミ情報提供者の拡充
いいづか観光ファンクラブの創設により市民レベルでの口コミ情報の拡大
を図ります。
標語「プリーズカム いいづか」の普及による知名度拡大
ロゴマークやマスコットを製作し、
「プリーズカム いいづか」お菓子製造販
売などにより飯塚市の観光知名度拡大を図ります。
土産品、飲食店情報誌の発行
飯塚版「美味本」の発行を適宜行います。また、市内飲食店などとの連携に
より食事クーポン券の導入を検討します。
フィルムコミッションの設立
映画やドラマ等のロケ地としての誘致を図るため、フィルムコミッションの
設立を検討します。
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第5章
飯塚市の観光振興諸施策と具体的な取組み
(5)観光資源の発掘・商品化・ルート創出プロジェクト
施設や商品など、新たな観光資源を発掘し、既存の観光資源とテーマなどで結
びつけ、観光ルートを広げるなど、観光商品の種類にバリエーションを持たせます。
旧伊藤伝右衛門邸の観光拠点としての活用
各種イベントの開催により飯塚市の観光拠点として活用します。
旧長崎街道の魅力ある資源の活用
内野宿の長崎屋及びふれあい館の改修により、
旧長崎街道の宿場町としての魅力を高めます。
また、街道リレーイベントを開催し、滞留型観
光客の増加を図ります。
ガイド、案内の充実
標識・サインの充実を図るとともに、ボランティアガイドの育成、ガイドブ
ック等の作成により観光客の利便性を向上します。
テーマ型観光ルート開発と広域連携
白蓮ルート・近代化産業遺産・旧長崎街道・お菓子・歴史遺産などのテーマ
型観光の推進、九州観光推進機構・福岡県観光推進協議会・福岡県観光連盟・
筑豊地区観光協議会との連携を図ります。
近代化産業遺産の観光目的への展開
市内にある数々の石炭産業遺産を観光資源と
して活用します。
遠賀川では川平太の復元及び運行を行います。
まち歩き観光地の設定と整備
幸袋・飯塚宿・天道・内野宿でのまち歩き観光の推進を図るとともに、まち
歩きガイドの養成を行います。その他の地域においてもまち歩き観光の開発
も併せて行っていきます。
特産品、地域の味の開発
飯塚商工会議所での「いいづかブランド協議会」の振興と、飯塚市の観光ロ
ゴマークの開発や関連商標登録の取得と管理を行います。
大衆演劇の全国的拠点づくり
全国的にも有名な飯塚市を代表する嘉穂劇場を今後とも利活用します。
祭りやイベントによるソフト施策の充実
山笠・花火大会・どんたく宿場祭り・雛のまつり・大分八幡宮の放生会・な
ど既存の祭りの振興を図るとともに、地域資源に関連したイベントの振興や
お菓子をテーマにしたサミット会議の開催などイベントの充実を図ります。
資源の保全と利用の調和
旧伊藤伝右衛門邸の世界遺産への登録や、歴史的資源等の文化財指定の促進
を図るとともに、資源の保全などを図る上で開発規制の制定を検討します。
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第5章
飯塚市の観光振興諸施策と具体的な取組み
グリーンツーリズム、エコツーリズムの展開
八木山地区や高田地区等の地域特性を活かしたグ
リーンツーリズム・エコツーリズムの促進を図りま
す。また、ホタル見会(内野地区、高田地区)の振
興を検討します。
ヘルスツーリズム、スポーツツーリズム、フラワーツーリズムの展開
市内各地域の特性を活かして、筑豊緑地や関の山、サンビレッジ茜、三郡山、
遠賀川、伊川温泉郷におけるヘルスツーリズム・スポーツツーリズムの促進
を図ります。八木山地区においてはフラワーツーリズムの促進を図ります。
また、飯塚国際車いすテニス大会と同様に、野球大会等の誘致も検討します。
お菓子や食べ物による観光開発
地元食材を使ったスローフードの提供や、飯塚発祥のお菓子の普及促進、シ
ュガーロードの旅プラン推進、パティシエコンクールの開催など飯塚市に関
わる食文化を使った観光開発を推進します。
ミュージックコンベンションの誘致と振興
飯塚新人音楽コンクールの振興や、市民や学生が中心となったイベントとし
てのお笑いコンテストの開催、市民劇場等の振興を図ります。
市内ゴルフ場の連携と外国人の誘致
ゴルフ連絡協議会の発足、ゴルフ場の国際化対策の展開を促します。
資源の発見や学習・情報交換の実施
資源発見ワークショップの開催、歴史探訪ツアーの開催、エコツアーの開催、
データベースの作成を行います。
伝統産業を活用した観光開発
筑前茜染めや陶芸等の個人工房や小規模製造業の発掘・普及を行います。
販売ルートの開拓や立地の確保
福岡市をはじめとした、各地でのアンテナショップの開業や、インターネッ
トを利用したネット販売の導入などの新たな販売ルートの開拓を行うととも
に、観光案内所と連携した物産館の設置を図ります。
飯塚オートレース場の観光目的への評価と魅力度の向上
モータースポーツの検討、多様なイベント会場としての利用を検討します。
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第5章
飯塚市の観光振興諸施策と具体的な取組み
(6)重点地区の設定と観光地域づくりの推進プロジェクト
本市には市街地の近代化産業遺産や歴史的資源があります。また、その他
の各地域にはそれぞれの歴史的資源や豊かな自然環境もあり、観光資源とし
ても各地域ごとに特徴があります。
市街地の立ち寄り型観光や農村部の滞在型観光などを活かすためにも、市
全体をそれぞれテーマを持った5つの地区に分け、地域特有の観光資源を活
かした中心的な箇所を重点地区として設定し、各地区ごとに観光コースや散
策コースの設定を検討します。また、地区と地区を結ぶ全市回遊ルートの検
討も進めます。
各々の地区では市民の意見を取り入れ、更にはホスピタリティの向上や観
光資源の発掘のため、観光地域づくりワークショップを行います。
重点地区としての設定
市内の観光施設や資源を各地区の特徴によって重点地区を設定します。
また、それぞれの地区において拠点施設を設定します。
地区名
主要テーマ
拠点施設
中心地区
歴史・近代化産業遺産・生業・食
旧伊藤伝右衛門邸・嘉穂劇場
北部地区
歴史・生業
旧松喜醤油屋
東部地区
スポーツ・健康
筑豊ハイツ
南部地区
歴史・グリーンツーリズム等
内野宿長崎屋
西部地区
グリーンツーリズム等
農楽園八木山
準重点地区としての設定
地区的にはあまり広くないものの、地域的には重要な観光資源としての
役割を果たすことから、準重点地区として設定します。
地区名
主要テーマ
拠点施設
茜屋地区
スポーツ・健康等
サンビレッジ茜
高田地区
グリーンツーリズム等
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拠点施設の充実
各地区の核となる拠点施設については、観光案内や各種サービスの提供
など、施設機能の充実を図ります。
推進プロジェクトの実施
市全体及び各地区の推進プロジェクトを計画的に進めます。
地域リーダーの育成や観光カリスマ等の人材投与
各々の地区では地区会議やリーダー育成講座を開催します。また、政府選
定観光カリスマ等による指導や助言を受ける機会を設けます。
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第5章
図
飯塚市の観光振興諸施策と具体的な取組み
重点地区と拠点施設の設定
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