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腹腔内脂肪測定 (SIGNA Profile)

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腹腔内脂肪測定 (SIGNA Profile)
腹腔内脂肪測定
[ 注意 ]
原理的にMRI装置における測定値はCTと比較して精度・再現性が劣ります。この方法
にて測定した値の取り扱いにつきましては、十分ご留意下さい。
※メタボリックシンドローム(耐糖能異常,高脂血症,高血圧を合併する動脈硬化易発症状態)の診断基準は
「臍部のCT横断画像にて腹腔内脂肪量が10000mm2以上」ですが、MRIによる測定には言及しておりません。
この方法にて測定した値については、あくまで参考値としてとらえていただきますようお願い申し上げます。
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MRIによる腹腔内脂肪の測定方法
1.スキャン準備
MRIで脂肪測定を行う場合、通常用いられるT1強調像やT2強調像で
は脂肪のみの面積を測定することが困難です。
そこで脂肪信号のみからなる画像を撮像します。
脂肪測定用シーケンス(参考)
Profile v7.8以上(BodyコイルでFat/Waterが使用可能)
Plane
Axial
Mode
2D Body FlexⅡ-L コイル
Pulse Sequence
Gradient Echo
Imaging Options
Flow Compensation , Single Quadrature Fat Image
# of Echoes
1
TE
12.2(自動設定)
TR
167
FA
90
RBW
15.6
Field of View
40
Slice Thickness
10
Spacing
2
Freq. Matrix
256
Phase. Matrix
128
NEX
1
Phase FOV
0.75
Freq. DIR
R–L
Scan Time
16sec
※バージョンにより多少値が異なる場合があります。
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MRIによる腹腔内脂肪の測定方法
脂肪測定用シーケンス(参考)
Signa 1.0T以上
Plane
Axial
Mode
2D ガントリ内蔵Bodyコイル
Pulse Sequence
Fast SPGR
Imaging Options
Flow Compensation、 SAT:S・I・Water
# of Echoes
1
TE
Out of Phase (1.8ms)
TR
80
FA
70
RBW
31.25
Field of View
40
Slice Thickness
8
Spacing
2
Freq. Matrix
256
Phase. Matrix
256
NEX
1
Phase FOV
0.75
Freq. DIR
R–L
Scan Time
16sec
※バージョンにより多少値が異なる場合があります。
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2.スキャン
臍の高さを中心に、息止めで5枚アキシャル画像を撮像します。
ロカライザとしてサジタルを使用すると良いでしょう。
上図のように脂肪信号のみの画像が得られれば、準備完了です。
この画像を使って脂肪量の測定を行います。
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3.測定
測定はReformat機能にて行います。脂肪画像を撮像したシリーズを選択
してReformatを起動して下さい。
起動すると下図のようになります。
Oblique
Sag
Axial
Coronal
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サジタルまたはコロナル面で[Shift]キーを押しながらマウスを上下に動
かし、アキシャル面の画像がちょうど臍の高さになるように調整します。
臍の高さに合わせる
②アキシャル画像が変化します
①[Shift]キーを押しながら
マウスを上下に動かすと
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右下のCoronal画像を「X-Sect.」に変更します。
ここで右ボタンを押し続ける
と候補が表示されます。
画像上で右ボタンを押すと出てくるメニューより「Hide reference image」
を選択し、各コマの右下に出ている参照画像を消します。
これがreference image
Hide reference image
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あとで画像をセーブするためにColor Saveの設定をします。
②
①
③
① Filming Tools→Film/Save Options
② Color Saveにチェック
③ Image Type for ReformatをSSaveに変更
横断面内総脂肪量を測定するために全周囲をトレースします。
トレース・・・トレース開始位置にて[Shift]→[Shift]+左クリックの繰り返し
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Cross-section画面のグラフ上にて
①右側のピーク上で[shift]キーを押し、白い実
線を表示します。
②右側の緑点線を、グラフの端に合わせます。
③左側の緑点線を二つのピークの中間に合わ
せます。(下拡大図参照)
左の図のように、脂肪部分が緑の網掛け
になっていることを確認します。
④クロスセクション画像に表示さ
れるClass Areaの値(この例では
16099mm2)が全体の脂肪量と
なります。
③
④
①
②
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画像とグラフを保存
上の画像と下のグラフそれぞれのコマ内で右ボタンメニューを出し、
Save Imageを選択し、画像とグラフを保存します。
次に内臓脂肪を測定しますので、右ボタンメニューよりClear Trace
を選択して、Traceを消します。
Save Image
Clear Trace
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今度は腹腔内をトレースし、全体脂肪量と同様にクロスセクション画像の緑
点線をドラッグして腹腔内脂肪が緑で塗りつぶされるように調整します。
ここで表示されるClass Areaの値
(この例では6688mm2)が
腹腔内脂肪量となります。
(皮下脂肪量は全体脂肪量から腹腔内脂肪量
を減算して求めます。)
ここでも上画像と下グラフを
Save Imageして終了です。
※上の図のように、脂肪量が多くない場合グラフの右ピークがはっきりしません。目分量
で決めて下さい。このあたりがMRIで脂肪量の測定をする誤差要因です。
※メタボリックシンドローム(耐糖能異常,高脂血症,高血圧を合併する動脈硬化易発症状態)の診断基準は
「臍部のCT横断画像にて腹腔内脂肪量が10000mm2以上」ですが、MRIによる測定には言及しておりません。
この方法にて測定した値については、あくまで参考値としてとらえていただきますようお願い申し上げます。
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付録:様々な体型で測定してみました。
3630mm2
15706mm2
20002mm2
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