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エネルギーの表現について(PDF・177KB)
第 49回環境審議会 参考資料1 エ 新 法律での説明 エ ネ ル ギ ネ ル ギ ー の 表 現 ー ・ 新エネ法での定義:「新エネルギー利用等」とは、石油代替エネルギーを製造し、若しくは発生さ せ、又は利用すること及び電気を変換して得られる動力を利用することのうち、経済性の面におけ る制約から普及が十分でないものであって、その促進を図ることが石油代替エネルギーの導入を図 るため特に必要なものとして政令で定めるものをいう。【新エネルギー利用等の促進に関する特別 措置法(平成 9 年 4 月 18 日(最終改正:平成 21 年 7 月 8 日) )】 「新エネルギー利用等」とは、図 1(右図)に示したうち、 「新エネルギー」に相当する部分を指して おり、以下の①~⑩に整理できる。 に つ い て 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー ・ エネルギー供給構造高度化法での定義:「再生可能エネルギー源」とは、太陽光、風力その他非化 石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的に利用することができると認められるものとし て政令で定めるものをいう。【エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エ ネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律(平成 21 年 7 月 8 日)】 ・ 資源エネルギー庁のホームページでは、再生可能エネルギー、新エネルギーについて、図1のよう に整理している。 ① バイオマス燃料製造:動植物に由来する有機物であってエネルギー源として利用することができ るもの(原油、石油ガス、可燃性天然ガス及び石炭並びにこれらから製造される製品を除く。② 及び⑥において「バイオマス」という。 )を原材料とする燃料を製造すること。 ② バイオマス熱利用:バイオマス又はバイオマスを原材料とする燃料を熱を得ることに利用するこ と(第六号に掲げるものを除く。 )。 ③ 太陽熱利用:太陽熱を給湯、暖房、冷房その他の用途に利用すること。 ④ 温度差熱利用:冷凍設備を用いて海水、河川水その他の水を熱源とする熱を利用すること。 ⑤ 雪氷熱利用:雪又は氷(冷凍機器を用いて生産したものを除く。)を熱源とする熱を冷蔵、冷房 その他の用途に利用すること。 ⑥ バイオマス発電:バイオマス又はバイオマスを原材料とする燃料を発電に利用すること。 ⑦ 地熱発電:地熱を発電(アンモニア水、ペンタンその他の大気圧における沸点が百度未満の液体 を利用する発電に限る。)に利用すること。 ⑧ 風力発電:風力を発電に利用すること。 ⑨ 中小規模水力発電:水力を発電(かんがい、利水、砂防その他の発電以外の用途に供される工作 物に設置される出力が千キロワット以下である発電設備を利用する発電に限る。 )に利用するこ と。 ⑩ 太陽光発電:太陽電池を利用して電気を発生させること。 【新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法施行令(平成 9 年 6 月 20 日(最終改正:平成 20 年 2 月 1 日)) 】 図 1 エネルギーの定義と種類 資源エネルギー庁ホームページ:http://www.enecho.meti.go.jp/energy/newenergy/new/p1.html ・ 英語では「renewable energy」であり、国際機関や諸外国で使用されている。日本語訳では、 「再 国、自治体等での ・ 東京都環境基本計画(平成 20 年)では、「新エネルギー」は使用されていない。 生可能エネルギー」と訳することが定着している。 (ただし、法に基づくエネルギーを示すならば、 ・ 資源エネルギー庁が作成している「エネルギー白書 2010」では、「再生可能エネルギー」、 「新エネ 用語の使用動向等 「再生可能」ではなく、「使いきれないほどの無尽蔵の」エネルギーといえる※PCKK 注釈) ルギー」のどちらも使用されている。 ・ 国の「エネルギー基本計画」では、「新エネルギー」は使用されていない( 「再生可能エネルギー」 ・ 東京都環境基本計画(平成 20 年)では、「再生可能エネルギー」が使用されている。 ・ 資源エネルギー庁が作成している「エネルギー白書 2010」では、「再生可能エネルギー」、 「新エネ は使用されている) 。 ルギー」のどちらも使用されている。 ・ 「第 18 回総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会資料」において、 「今後の普及状況によって 支援を必要としなくなるものや、逆に研究開発段階から実用化段階に移行し、普及のための支援を 行なう必要が出てくるものもある」とある。 ・ 上記の動向等を踏まえると、「新エネルギーの利用等」に含まれる内容については、技術革新及び 新エネ法の改正に伴い、今後も変更される可能性がある。 【補足情報】 その他のエネルギーに関する表現として、自然エネルギー、未利用エネルギー等がある。自然エネルギーは、現在のところ、新エネ法等の法令や「エネルギー基本計画」で使用されている表現ではない。また、未利用エネルギーは、 新エネ法等の法令で使用されていないが、「エネルギー基本計画」では使用されており、「河川水、海水、中水、下水及び地下水の熱、雪氷熱、地中熱、廃棄物焼却熱等をいう」と説明されている。 【環境マスタープラン、アクションプランでの表現について】 「新エネルギー」という表現は、法律等で定義付けはあるが、今後、技術革新、新エネ法の改正に伴い、含まれるエネルギーが変更される可能性がある。そのため、環境マスタープラン、アクションプランでは、法律で 定義付けがなされており、国際機関等でも用いられている「再生可能エネルギー」という表現を、国の定義と同義として使用することが望ましいと考える。なお、一般市民にとっては「自然エネルギー」もなじみやすい表 現であると考えらるが、国等での定義がなされていないため、用いないこととしたい。