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PDF:741KB - もみじ 広島大学 学生情報の森 MOMIJI
界の動きが読めるスペシャリストになりたいです。いつかは、 ツアー企画から最後にお客様を日本にお迎えするところまで、 自分でプロデュースするのが夢ですね。 ―広大生へのメッセージをお願いします。 営業アシスタントになってまだ半年。出勤して最初にす 今やりたいことがなくて就職に悩んでいる人も、 そこまで る仕事は、海外の現地オフィスからメールで届くツアー中の 焦らなくていいんじゃないかな。私も、最初から旅行業界を トラブルチェックとその対応です。あとは、 ツアーを受注する 希望していたわけではなく、 サービス業で転勤がなくて…と ために代理店のエージェントさんと交渉したり、最近では私 条件から攻めていき、今の会社に就職しました。OB&OG たちからツアーの提案をすることも多いですね。 訪問はした方がいいですよ! 学生同士の口コミ情報やイ トラブルがない日はないし、 日程表にも出てこない細かな メージと、実際に働いている人の感想にはズレがあるんです。 部分まで気を配り、常にアンテナを張っていないといけない 学生から見たらキラキラしている職場でも実は悲惨だったり、 ので大変なときも…。でも、 ツアーが成功して参加された 逆に、大変そうに見えても楽しくてやりがいのある仕事だっ 方に喜んでいただいたり、 エージェントさんから「すばらしい たり。現場の人から直接話を聞くことは、 かなり役に立ちま 手配だった」と言われたときはやりがいを感じますね。 すよ。 紹 介 でも積極的に楽しむ。悟りの境地みたいな感じでいれたら 卒業間近になってもやりたいことが見つからなくてね。フ いいな。世の中の人の営みが透き通って見えるような。 リーターになっても見つかるとは思えなくて、 それなら1度社 ―お店をやってよかったなと思うことは? 会を経験しようと思い、出版社に就職したんだ。でも、入社 開店1周年のときに、 お客さんたちがお祝いのメッセージ 1年目で足を骨折。仕事に支障は出るし、家にいてもストレ を撮影したビデオをプレゼントしてくれたんです。自分がい スが溜まるばかり。そのとき、 ないところでみんなが集まって、一緒にお祝いをしてくれた。 休日に好きなことをやってき ここを大切な場所だと思って集まってくれていることを実感 た自分は「仕事は生活のた し、本当にやって良かったなって思ったよ。 め」と割り切っていることに 気がついた。それなら人生 の大半を占める仕事で、 やり に浮かんだのがお好み焼き屋。こんなにバシっと決断でき 00 N たのは珍しいよ。実家の愛知に出店する案もあったけど、 学生時代の友だちの存在が大きかった。個性は強いけれど、 お互いの長所を伸ばし合える仲間。卒業後も集まれる場 所を作りたくて、西条に決めたんだ。 ―サラリーマン時代と比べて、 なにか変わりましたか? 当時は、 これは正しいと思うことでも上司がだめと言った NW 310 SW もっと広い視野を持ち、経済全体の流れとからめて旅行業 230 一生この旅行業界で働きたいと思っています。今後は 300 ―今後の目標は? W いわば旅行の中身を作る仕事ですね。 240 ますから。 290 先のホテルやレストランの予約など各種手配を行ないます。 280 あれば、手配も楽にできますし、個性的なツアーを提案でき 270 のは旅行代理店。私たちはツアーを代理店から受注し、旅 320 260 も含めてもっと勉強しておけばよかったと思います。知識が 250 行なっています。ツアーを企画・販売してお客様を集める 330 190 を国の成り立ちや各地域の特徴といったバックグラウンド 340 ―なぜお好み焼き屋を、 それも西条にオープンしたのですか? たいことをしようと思って、頭 ら従わないといけない。自分ではどうにもならないことがあっ た。今は、 自由にできるから人間関係で悩む必要がなくなっ たね。でも、 その分すべて自分に返ってくる。自営業だと素 直に自分の心と向き合えるから、仕事を通して本当の自分 が分かってきたね。 ―お店のポリシーを教えてください! 80 私たちの会社は、 ランド・オペレーターといわれる業務を 210 すね。4年間もあったのだから、専攻していたフランス文学 350 OB&OG ―現在の仕事内容は? 200 広い視野を持ったスペシャリストに なりたい 羅 針 盤 220 株式会社ミキ・ツーリスト 東京本社営業本部中央ヨーロッパ担当 営業アシスタント (2002年3月 文学部卒業) 社 会 の 第 一 線 で 活 躍 し て い る 先 輩 た ち の 職 場 を 訪 ね て 、 突 撃 イ ン タ ビ ュ ー 。 S Aki Ishida 仕 事 の こ と か ら 学 生 時 代 に 身 に 付 け て お く べ き こ と 、 は た ま た プ ラ イ ベ ー ト の 話 ま で 、 compass 石田亜紀 私 た ち 学 生 の 素 朴 な 疑 問 ・ 質 問 に お 答 え い た だ き ま し た 。 人と人がつながる空間にしたい。ご飯を食べるだけの場 所はたくさんあるから、 自分にしかできないことをしたい。社 会人になると、全然違う分野の人との人間関係が広がり にくいと思う。この店で新たな出会いを提供できたら嬉しい ―どんな広大生でしたか? な。ここに来るお客さんには「人が好きな人」っていう共通 ダメ学生でしたね。何をしていいかわからないし、やりた 点がある。きっかけを作ると、見知らぬお客さん同士が楽し いこともみつからない。時間だけがあって砂漠の中にいる そうにおしゃべりを始める。それを見るのが最高に楽しいね。 みたいな感じ。仕事という場を得た今の方が充実していま ポリシーは3つ! いつも穏やか、余裕を持つ、 どんな状況 取 Hitoshi Nonogawa お好み焼き屋「真心タイムズ」経営(2003年12月1日開店) 住所:東広島市西条町西条東909-5 TEL:082-422-5505 (2002年3月 総合科学部卒業) みんなが集まれる空間を。 人生で後悔したことは一度もない。 材を終えて 「日々の仕事が充実していて楽しい!」と生き生きと話される表情が魅力的だった石田先輩。落ち着いていてやわらかい口調ながら も、仕事に対する熱意が感じられました。英会話を習ったり登山をしたりプライベートも楽しんでおられるとのこと。自分の役割をこ なすことにやりがいを感じておられる先輩にお会いし、社会人として働くことに、よりプラスなイメージを持つことができました。 取材・記事 / 総合科学研究科M1年 夫津木 芳美 9 野 々 川 仁 野々川さんはすごく人が好きな人。仕事が楽しくて仕方ないという熱い気持ちが伝わってきました。 「思ったらすぐ行動。今まで、ただ 考えるだけじゃなくて、好きなことをなんでもやってきているから、人生を振り返っても後悔したことってないんですよ」と言い切って いた仁さんはかっこよかったですね。取材後に食べさせてもらったお好み焼きも、 とても美味しかったです。 取材・記事 / 総合科学部3年 河口 真理子 10