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平成26年・確定値

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平成26年・確定値
行
まない社会づくりを
目指
し
て
非
少
生
年を
福岡少年サポートセンター
少年のみちびき
北九州少年サポートセンター
平成26年中の少年非行実態
福岡市中央区地行浜2丁目1番28号
福岡市こども総合相談センター5階
北九州市戸畑区汐井町1番6号
ウェルとばた5階
ナ ヤ ミ ゼロ
092-841-7830
ナ ヤ ミ ゼロ
093-881-7830
中央少年サポートセンター
飯塚少年サポートセンター
春日市原町3丁目1番地7
福岡県福岡児童相談所3階
ナ ヤ ミ ゼロ
092-588-7830
飯塚市飯塚14番67号
イイヅカコミュニティセンター2階
ミナコイ
久留米少年サポートセンター
0948-21-3751
久留米市諏訪野町1830番地6
えーるピア久留米3階
ナヤムナ
0942-30-7867
編集発行/平成27年
福岡県警察本部 生活安全部少年課
福岡市博多区東公園7番7号 TEL(092)641−4141(内3074)
福岡県けいさつ
福岡県けいさつ
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 1
はじめに
次代を担う少年が、心豊かに育ち、我々県民が非行少年を生まない
社会の実現を図ることは、県民共通の責務です。
平成26年中における福岡県内の少年非行情勢は、平成15年をピー
クに刑法犯少年の検挙補導人員が減少傾向にあるものの、全国的にみ
ますと、非行者率や再犯者率を含め、高い水準で推移しております。
また、スマートフォン等の急速な普及によるインターネットに起因
した性被害、児童虐待事案など、少年が被害に遭う事案も後を絶た
ず、少年問題は「非行」と「被害」の両面において、依然として厳し
い状況にあります。
このような現状を踏まえ、福岡県警察では、「少年非行の抑止と立
ち直り支援の強化」を活動の重点に掲げ、再非行抑止対策をはじめと
した総合的な取組を推進しているところであり、警察OBであるスク
ールサポーターを管内に学校がある全ての警察署に配置し、学校と警
察のパイプ役として、学校が抱える非行問題やいじめ問題等の解消、
安全確保対策について支援等を行っているところであります。
しかしながら、県内の厳しい少年非行情勢の改善を図っていく上で
は、警察だけの力だけでは、到底実現できるものではなく、少年問題
にかかわる関係機関・団体はもとより、家庭、学校、地域社会が連携
をより強化し、社会全体としての取組にしていくことが不可欠であり
ます。
この「少年のみちびき」は、一人でも多くの県民の方に少年を取り
巻く問題をご理解いただくため、少年
非行等の概況と警察や少年警察ボラン
ティアの取組等をまとめたものです。
この資料を少年の健全育成活動のた
めに活用していただければ幸いに存じ
ます。
福岡県警察本部生活安全部少年課
課長 田中 恭幸
表紙は、博多人形師・生野四郎氏の作品「里の秋」です。 少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 2
C
O
N
T
E
N
T
S
福岡県の少年非行の移り変わり ………………………………… 1
少年非行の概要 …………………………………………………… 2
・刑法犯少年検挙補導人員は減少傾向 …………………… 3
・高水準にある再犯者 ……………………………………… 3
・全刑法犯検挙補導人員の約3割が少年 ………………… 4
・依然として続く薬物乱用 ………………………………… 4
・不良行為少年の実態 ……………………………………… 5
刑法犯少年 ………………………………………………………… 6
■罪種別 ………………………………………………………… 6
・窃盗犯 ……………………………………………………… 6
・凶悪犯 ……………………………………………………… 7
・粗暴犯 ……………………………………………………… 7
■女子の非行 …………………………………………………… 8
■学職・年齢別 ………………………………………………… 9
■曜日・時間帯別 …………………………………………… 10
■初発型非行 ………………………………………………… 11
・万引き …………………………………………………… 12
・乗り物盗 ………………………………………………… 13
・占有離脱物横領 ………………………………………… 13
特別法犯少年 …………………………………………………… 14
■シンナー等乱用少年 ……………………………………… 14
■覚醒剤乱用少年 …………………………………………… 15
■大麻乱用少年 ……………………………………………… 15
少年の福祉を害する犯罪(福祉犯) ………………………… 16
■福祉犯の被害少年 ………………………………………… 17
■少年の福祉を害する暴力団 ……………………………… 18
■性の逸脱行為 ……………………………………………… 18
少年の犯罪被害 ………………………………………………… 19
児童虐待 ………………………………………………………… 20
少年の家出 ……………………………………………………… 21
暴走族少年 ……………………………………………………… 21
警察における取組 …………………………………………… 22
■「非行少年を生まない社会づくり」に向けた取組 …… 22
■有害環境の浄化に向けた取組 ………………………… 23
【コラム】インターネットの問題(フィルタリングの普及啓発)… 24
■薬物乱用防止対策 ……………………………………… 25
・薬物乱用防止広報車「D.A.P.(ダップ)」の広報活動 …… 26
【コラム】危険ドラッグの危険性 ……………………… 27
■スクールサポーター制度 ………………………………… 28
少年健全育成活動 ……………………………………………… 30
■少年サポートセンターを中心とした活動 …………… 30
■少年警察ボランティアの活動 ………………………… 32
■大学生ボランティアによる活動 ……………………… 33
■少年非行防止大会・少年柔剣道合宿研修 …………… 33
福岡県青少年健全育成条例 ………………………………… 34
福岡県暴力団排除条例 ……………………………………… 35
統計資料 ……………………………………………………… 36
■刑法犯少年の居住地・非行地別検挙補導状況 ………… 36
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 3
本冊子における
用語の説明
犯罪少年
非行少年
犯罪少年、触
法少年及びぐ犯
少年のことをい
います。
罪を犯した14
歳以上20歳未満
の少年をいいま
す。
刑法犯少年
刑法に規定す
る罪を犯し、又
は触れる行為を
した犯罪少年、
触法少年をいい
ます。
特別法犯少年
不良行為少年
犯罪少年、触法
少年、ぐ犯少年に
は該当しないが、
飲酒、喫煙、深夜
はいかい、家出、
その他自己又は他
人の徳性を害する
行為をしている少
年をいいます。
被害少年
犯罪被害な
ど、少年の健全
な育成を阻害す
る行為により被
害を受けた少年
をいいます。
触法少年
刑罰法令に触
れる行為をした
14歳未満の少年
をいいます。
刑法及び交通
法令以外の刑罰
法令に規定する
罪を犯し、又は
触れる行為をし
た犯罪少年、触
法少年をいいま
す。
ぐ犯少年
暴力団員など犯罪性のある
人と交際したり、保護者の正
当な監督に服しない、あるい
は正当な理由がなく家庭に寄
りつかないなど、その性格、
環境に照らして、将来、罪を
犯し又は刑罰法令に触れる行
為をするおそれのある少年を
いいます。
※ 資料中の構成比等は、四捨五入しているので、個々の数値と合計値が一致しない場合があります。
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 1
福岡県の少年非行の移り変わり
戦後の少年非行は、その時代の社会情勢の変化を背景に、4つの大き
なうねりを見せながら推移し、今日に至っています。
14,000
13,000
12,000
11,000
10,000
〈第3の波〉
経済の
安定成長期
〈第2の波〉
経済の
高度成長期
〈第1の波〉
戦後の
混乱期
〈第4の波〉
社会構造の
変換期
13,761人
12,493人
45
40
12,134人
35
30
9,896人
刑
法
犯
少
年
検
挙
補
導
人
員
25
3,488人
20
15
10
非行者率
7.3
0
昭和24 26
非
行
者
率
5
0
30
35
40
45
50
昭和26年をピークとする第1の波
55 57 60
平成元
5
10
15
20
平成26
(戦後の混乱期)
昭和26年を中心とした時期で、戦後の社会的混乱や経済的困窮といった社会情勢を反
映して、年長少年による窃盗などの財産犯が多発した時期です。
昭和40年をピークとする第2の波
(経済の高度成長期)
昭和40年を中心とした時期で、戦後のベビーブームに生まれた子どもたちが思春期と
なり、加えて急速な経済成長に伴う都市化の進展、享楽的風潮などの社会構造の変化を背
景に少年非行も量的に急増したほか、凶悪犯、粗暴犯が多発した時期です。
昭和57年をピークとする第3の波
(経済の安定成長期)
昭和57年を中心とした時期で、経済的に一層豊かになるとともに、核家族化、価値観
の多様化、享楽的風潮などが進み、校内暴力や低年齢層の少年による遊び感覚の初発型非
行が多発した時期です。
平成15年をピークとする第4の波
(社会構造の変換期)
バブル経済が崩壊し、社会全体の規範意識や地域連帯意識が低下し、ひったくりや万引
きが急増したほか、いじめや集団による凶悪事件が多発した時期です。
1
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/06/01 16:32 ページ 2
少年非行の概要
平成26年中に県内で検挙補導された
刑法犯少年は3,488人で、前年に比べ
552人減少(−13.7%)しています。
刑法犯少年は、特別法犯少年、ぐ犯
少年を含めた非行少年全体(3,799
人)の91.8%を占めています。
区分
年別
非 行 少 年
うち女子
刑 法 犯 少 年
うち女子
犯罪少年
うち女子
触法少年
うち女子
特別法犯少年
うち女子
犯罪少年
うち女子
触法少年
うち女子
ぐ 犯 少 年
うち女子
2
平成22年
平成23年
平成24年
6,556
5,662
1,154
平成25年
平成26年
5,139
4,342
3,799
992
828
620
483
6,203
5,316
4,804
4,040
3,488
1,073
926
772
561
445
5,357
4,548
4,150
3,487
3,031
919
781
663
488
372
846
768
654
553
457
154
145
109
73
73
308
306
296
275
279
59
50
44
40
28
297
283
274
245
243
59
44
42
38
28
11
23
22
30
36
0
6
2
2
0
45
40
39
27
32
22
16
12
19
10
単位/人
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 3
■刑法犯少年検挙補導人員は減少傾向
刑法犯で検挙補導された少年は、平成15年をピークに減少傾向
にあります。
ただし、全国的にみると、検挙補導人員は全国第6位であり、非
行者率も全国第3位と、全国平均を上回っています。
非行者率
(人)
刑法犯少年
(人)
福 岡
平成17年 平成18年
合 計
非行者率(福岡)
非行者率(全国)
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
平成25年 平成26年
8,979
8,778
8,252
7,085
6,195
6,203
5,316
4,804
4,040
触法少年
1,525
1,554
1,475
1,338
1,017
846
768
654
553
457
犯罪少年
7,454
7,224
6,777
5,747
5,178
5,357
4,548
4,150
3,487
3,031
12.5
12.6
10.7
9.8
8.4
7.3
非行者率
17.2
16.7
16.1
14.1
全 国
平成17年
平成18年
平成19年
平成20年
合 計
3,488
平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
平成25年 平成26年
144,234 131,604 121,128 108,534 108,311 103,573 94,312 79,393
69,061 60,207
非行者率
※
平成19年
犯罪少年
触法少年
11.2
10.5
9.7
8.8
8.9
8.6
7.9
6.6
5.8
5.1
非行者率とは、10歳から19歳までの少年人口1,000人当たりの検挙補導人員をいいます。
■高水準にある再犯者
犯罪少年検挙人員のうち、再犯者が占める割合(再犯者率)は
35.4%で、全国平均を0.5ポイント上回っています。
犯罪少年
再犯者率
(人)
(%)
10,000 −
犯罪少年
うち再犯者
8,000 −
再犯者率(福岡)
再犯者率(全国)
−40.0
6,000 −
−35.0
4,000 −
−30.0
−25.0
2,000 −
−20.0
0
区分
−45.0
年別
犯罪少年
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
7,454
7,224
6,777
5,747
5,178
5,357
4,548
4,150
3,487
3,031
2,612
2,449
2,219
2,018
1,897
1,848
1,673
1,528
1,223
1,072
再犯者率(福岡)
35.0
33.9
32.7
35.1
36.6
34.5
36.8
36.8
35.1
35.4
再犯者率(全国)
28.7
30.0
30.3
31.2
31.3
31.5
32.7
33.9
34.3
34.9
うち再犯者
3
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 4
■全刑法犯検挙補導人員の約3割が少年
成人を含めた刑法犯の検挙補導人員(11,854 人)のうち、少年
は29.4%
(前年比:−1.7 ポイント)を占めています。
区分
年別
平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 凶悪犯 粗暴犯 窃盗犯 知能犯 風俗犯 その他
総 数 17,132 15,176 13,951 12,976 11,854
成 人 10,929
9,860 9,147 8,936 8,366
少 年
5,316 4,804 4,040 3,488
6,203
少年の占める
割合(%)
36.2
35.0
34.4
31.1
29.4
252 2,227 6,031
444
263 2,637
198 1,820 4,136
416
237 1,559
54
407 1,895
28
26 1,078
21.4
18.3 31.4
6.3
9.9 40.9
※占有離脱物横領罪はその他に含みます。
単位/人
■依然として続く薬物乱用
シンナー等の有機溶剤を乱用して、毒物及び劇物取締法違反で検
挙された少年は1人で、前年に比べ15人減少(−93.8%)し、全国
ワースト第1位を脱却しました。
シンナー(人)
◆ シンナー
■
▲
覚醒剤
大 麻
覚醒剤
大麻(人)
50
500
◆
400
40
■
■
30
300
◆
■
▲
▲
◆
200
100
■
■
■
◆
▲
▲
▲
◆
▲
▲
■
▲
◆
◆
4
年別
10
■
▲
◆
0
区分
20
■
■
◆
▲
◆
0
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
シンナー
451
256
198
163
115
58
42
33
16
1
覚 醒 剤
37
34
24
23
20
19
17
9
20
9
大 麻
9
17
22
11
10
8
6
13
5
3
単位/人
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 5
■不良行為少年の実態
不良行為で補導された少年は79,223人で、深夜はいかいと喫煙
が中心となっています。
女子は全体の14.7%を占めています。
非行へのサインを見逃さない
深夜はいかいや喫煙などの不良行為は少年からの「非行のサイン」です。そのま
ま放置すると、本格的な非行へとエスカレートするおそれがあります。早期に発見
して正しく指導することが何より大切です。
周りの大人は、「たかが喫煙」などと見て見ぬふりをせず、少年からのサインと
して受け止め、真剣に対応しましょう。
行為別
怠学
640人
(0.8%)
飲酒
805人
(1.0%)
不良交友
3,184人
(4.0%)
暴走行為
518人
(0.7%)
その他
639人
(0.8%)
不良行為少年
喫煙
30,244人
79,223人
(38.2%) 深夜はいかい
43,193人
(54.5%)
※ その他には、
「薬物乱用」、
「粗暴行為」、
「不健全娯楽」、
「刃物等所持」、
「家出」、
「無断外泊」、
「不健全性的行為」、
「金品持ち出し」が含まれます。
年別
平成22年
学職別
総 数
小 学 生
平成23年
うち女子
平成24年
うち女子
うち女子
79,223 11,628
74
385
中 学 生 22,288
5,068 22,173
高 校 生 36,425
5,594 36,851
77
うち女子
平成26年
99,730 17,820 100,810 17,278 91,547 15,501 87,192 14,868
444
うち女子
平成25年
355
102
309
91
327
48
5,139 21,611
5,135 20,350
4,944
17,833
3,298
5,437 33,446
4,703 32,015
4,374
28,588
3,757
1,753
302
1,424
219
そ の 他
1,740
309
有職少年
9,948
957 11,197
1,000 10,953
839 10,819
823
11,951
805
無職少年 28,885
5,818 28,456
5,355 23,661
4,564 21,946
4,334
19,100
3,501
1,748
270
1,521
158
※ 学職別のその他は、未就学児童、大学生、専修学校生を示します。
単位/人
5
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 6
刑法犯少 年
罪 種 別
罪種別
学職別
粗
総 凶
暴 傷 脅
殺 強 放 強
暴 悪
犯 数 犯
行 害 迫
人 盗 火 姦
窃
恐
盗
犯
喝
知
詐 横
能 犯 欺 領
そ
風
賭 わ
偽
俗 い の
犯 せ 他
博 つ
造
占
有
離
脱
物
横
領
平成25年
4,040
48
2 27
8
11 394
96 238
6
54 2,157 35
28
2
5
26
26 1,380 981
平成26年
3,488
54
3 36
4
11 407
92 242
10
63 1,895 28
20
7
1
26
26 1,078 751
小 学 生
94
1
1
17
5 11
3
2
1
5
5
中 学 生
1,471
6
1
1 200
50 121
22
817 13
8
5
8
8
427 277
高 校 生
1,037
12
13 33
14
584
5
4
1
8
8
368 278
そ の 他
175
3
61
0
3
3
104
93
有職少年
413
27
13
218
2
2
2
77
43
無職少年
298
5
13
171
5
4
78
47
2
1
4
8
2
60
2
1
4
20
6
87
15 56
4
1
39
8 18
1
1
7
3
3
44
2
1
0
24
13
単位/人
■窃盗犯
窃盗犯少年は1,895人で、前年に比べ262人減少(−12.1%)し
ていますが、刑法犯少年全体の54.3%を占めています。
手口別では、万引きが799人で窃盗犯少年の42.2%と最も多くな
っています。
窃盗犯
(手口別)
その他308人(16.3%)
自動車盗
17人
(0.9%)
オートバイ盗
371人
(19.6%)
6
自転車盗
364人
(19.2%)
窃盗犯
1,895人
万引き
799人
(42.2%)
車上ねらい21人(1.1%)
ひったくり
15人(0.8%)
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 7
■凶悪犯
凶悪犯は54人で、前年に比べ6人増加(+12.5%)しています。
強盗は36人で、前年に比べ9人増加(+33.3%)
しており、凶悪犯の66.7%を占めています。
学職別では、有職少年が27人(50.0%)で最も多く、
次いで高校生の12人となっています。
年別
平成22年
罪種別
平成23年
うち女子
総 数
33
1
平成24年
うち女子
55
3
平成25年
うち女子
50
5
平成26年
うち女子
48
6
うち女子
54
5
3
1
殺
人
強
盗
18
44
1
31
5
27
3
36
2
放
火
11
8
2
12
8
3
4
2
強
姦
4
11
1
2
7
3
11
単位/人
■粗暴犯
粗暴犯は407人で、前年に比べ13人増加(+3.3%)しています。
うち、傷害は242人で、前年に比べ4人増加(+1.7%)
しています。
学職別では、中学生が200人(49.1%)と最も多く
なっています。
中・高校生で粗暴犯全体の約63.9%を占めています。
年別
平成22年
罪種別
平成23年
うち女子
総 数
平成24年
うち女子
平成25年
うち女子
平成26年
うち女子
うち女子
478
44
403
59
431
41
394
34
407
66
暴
行
118
7
88
7
87
13
96
5
92
11
傷
害
255
27
249
48
291
25
238
21
242
39
脅
迫
7
13
7
6
10
3
恐
喝
98
10
53
4
46
3
54
63
13
8
単位/人
7
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 8
女子の非行
罪種別
総
数
学職別
凶
窃 知
暴 傷 脅 恐
詐 横
悪
暴 盗 能 犯
犯
犯 犯
人 盗 火 姦
行 害 迫 喝
欺 領
殺 強 放 強
粗
3
3
34
5
21
2
2
66 11
39
平成25年
561
6
平成26年
445
5
小 学 生
18
中 学 生
204
2
高 校 生
111
1
そ の 他
15
有職少年
34
1
1
7
無職少年
63
1
1
9
1
2
1
3
8 372
2
2
13 265
5
5
9
6 102
3
4
77
1
11
2
2
35
6
21
13
3
6
2
6
2
1
4
3
風
そ
偽
賭 わ
俗 い の
せ
犯
他
造
博 つ
占
有
離
脱
物
横
領
147 115
104
74
7
5
3
62
40
1
19
15
4
4
21
5
5
45
1
7
5
1
単位/人
◆女子非行の半数近くが万引き
刑法犯少年3,488人のうち、445人(12.8%)が女子で、前年に比
べ、116人減少(−20.7%)しています。
罪種別では、窃盗犯が265人(59.6%)と最も多くなっています。
また、窃盗犯のうち万引きが202人で、女子非行全体の45.4%を占
めています。
窃盗犯(手口別)
自転車盗
34人
(12.8%)
オートバイ盗
10人
(3.8%)
8
その他
19人(7.2%)
窃盗犯
265人
万引き
202人
(76.2%)
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 9
学職・年齢別
◆中・高校生が全体の約7割、13歳から急増! 学職別では、中学生が1,471人(42.2%)と最も多く、次いで高校
生の1,037人(29.7%)の順となっています。
中・高校生が刑法犯少年全体の71.9%を占めています。
小学生 中学生 高校生 その他 有職少年 無職少年
平成22年
2,497
(40.3%)
6,203
2,015
(32.5%)
171
(2.8%)
平成23年
2,244
(42.2%)
5,316
1,631
(30.7%)
159
(3.0%)
平成24年
1,985
(41.3%)
4,804
1,251
(31.0%)
1,471
(42.2%)
3,488
409
392
(10.1%)
(9.7%)
204
(5.0%)
113
(2.8%)
平成26年
488
472
(10.2%)
(9.8%)
269
(5.6%)
1,671
(41.4%)
4,040
576
418
(10.8%)
(7.9%)
288
(5.4%)
1,457
(30.3%)
133
(2.8%)
平成25年
477
647
(10.4%)
(7.7%)
396
(6.4%)
1,037
(29.7%)
94
(2.7%)
298
413
(8.5%)
(11.8%)
175
(5.0%)
単位/人
年齢別では、15 歳が 735 人
(21.1%)
と最も多く、次いで 14 歳の
688 人
(19.7%)
、
16 歳の 653 人
(18.7%)
の順となっています。
特に 13 歳から急増しています。
1,000
800
688
735
653
600
430
400
305
272 253
200
0
14
12
13
34
79
8歳以下 9歳 10歳 11歳 12歳 13歳 14歳 15歳 16歳 17歳 18歳 19歳
単位/人
9
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 10
曜日・時間帯別
◆曜日別にみると、土曜日・日曜日の割合がやや高くなって
います。
不明7人
(0.2%)
土曜日
559人
(16.0%)
金曜日
458人
(13.1%)
日曜日
558人
(16.0%)
刑法犯少年
3,488人
木曜日
480人
(13.8%)
水曜日
493人
(14.1%)
月曜日
454人
(13.0%)
火曜日
479人
(13.7%)
時間帯別では、午後から増加し、午後4時ころが最も多くなってい
ます。
10
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 11
初発型非行
◆非行の入り口∼初発型非行が全体の3分の2を占める
少年非行の入り口といわれる初発型非行で検挙補導された少年は
2,285人で、前年に比べ448人減少(−16.4%)しており、刑法犯
少年全体の65.5%(前年比:−2.1ポイント)を占めています。
依然として少年非行の中心となっています。
初発型非行とは?
初発型非行とは、万引き、オートバイ盗、自転車盗、占有離脱物横領の 4 つを総称
したもので、単純な動機から安易に行われ、非行の深度が比較的浅いものが多いので
すが、早期に発見し適切な指導がなされないと非行が悪質化、
深刻化していきます。
初発型非行
2,285人
(65.5%)
占 有
離脱物
横 領
751人
(21.5%)
そ の 他
1,203人
(34.5%)
刑法犯少年
3,488人
オート
バイ盗
自転車盗
371人
(10.6%)
364人
万引き
799人
(22.9%)
(10.4%)
年別
区分
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
刑法犯少年総数
6,203
5,316
4,804
4,040
3,488
初発型非行合計
4,726
3,984
3,421
2,733
2,285
き
1,392
1,349
1,181
930
799
オートバイ盗
603
631
523
415
371
自 転 車 盗
705
495
487
407
364
占有離脱物横領
2,026
1,509
1,230
981
751
76.2
74.9
71.2
67.6
65.5
万
引
刑法犯少年総数に
占める割合(%)
単位/人
11
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 12
■万引き
万引きで検挙補導された少年は799人で、前年に比べ131人減少
(−14.1%)していますが、窃盗犯の42.2%を占めています。
万引きは「犯罪」
万引きは繰り返して行ううちに集団化、常習化しやすく、本格的な非行に発展す
る可能性があります。
家庭では、小さいときから「してはいけないこと」や「我慢すること」などの基
本的なしつけが大切です。
万引き少年の推移
(人)
1,500
総数
うち女子
1,000
500
0
平成22年
年別
平成23年
平成22年
平成26年
平成24年
うち女子
平成25年
うち女子
453 1,181
平成26年
うち女子
うち女子
202
1,392
440
1,349
349
930
270
799
小学生
69
27
62
17
50
14
27
4
22
7
中学生
590
206
582
214
519
161
409
127
336
75
高校生
460
125
427
130
365
103
325
91
268
62
その他
34
11
31
10
32
14
25
11
17
7
有職少年
72
12
89
17
89
19
67
13
72
18
無職少年
167
59
158
65
126
38
77
24
84
33
22.4
7.1
25.4
8.5
24.6
7.3
23.0
6.7
22.9
5.8
刑法犯少年総数に
占める割合(%)
12
平成25年
平成23年
うち女子
学職別
総 数
平成24年
単位/人
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 13
■乗り物盗
乗り物盗で検挙補導された少年は752人で、
前年に比べ98人減少(−11.5%)していま
す。
成人を含めた検挙補導人員のうち、自転車盗は
68.3%、オートバイ盗は、95.1%を少年が占
めています。
盗難防止こそ
非行防止の決め手!!
・オートバイや自転車を離
れるときは、ワイヤー錠
やU字ロック等の補助錠
を二重にかけましょう。
・オートバイや自転車に
は、防犯登録を必ずしま
しょう。
・道路や広場に放置せず、
乗らないときは、車庫等
に保管しましょう。
学職別
年別 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
自転車盗 オートバイ盗 自動車盗
総 数
1,337 1,150 1,042
850
752
小学生
18
12
13
14
10
中学生
635
578
465
426
348
高校生
451
343
349
241
245
その他
47
33
41
27
29
364
371
17
10
160
181
7
135
110
26
3
有職少年
76
66
87
67
78
18
51
9
無職少年
110
118
87
75
42
15
26
1
単位/人
■占有離脱物横領
占有離脱物横領で検挙補導された少年は751人で刑法犯少年全体
(3,488人)の21.5%を占めています。
なかでも、中・高校生による占有離脱物横領が555人と、占有離
脱物横領全体の73.9%を占めています。
占有離脱物横領
道路や駐車場に放置して
ある自転車やオートバイを
「捨ててあったから…」と
勝手に判断して乗り回すこ
とは、犯罪(占有離脱物横
領)となります。放置自転
車などを見つけたら、警察
に届けましょう。
年別
平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 自転車 オートバイ その他
学職別
総 数
2,026 1,509 1,230 1,440
751
648
41
62
小学生
28
16
11
26
13
13
中学生
682
561
486
539
277
247
15
15
高校生
774
582
435
522
278
230
14
34
その他
267
171
141
184
93
90
1
2
有職少年
126
71
71
79
43
31
5
7
無職少年
149
108
86
90
47
37
6
4
単位/人
13
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 14
特別法犯少年
特別法犯で検挙補導された少年は279人で、前年に比べ4人増加
(+1.5%)しています。
法令別
年別
取覚
せ
締
い
法剤
取毒
総
数
物
締及
び
劇
法物
大
麻
取
締
法
銃
砲
刀
剣
類
軽
犯
罪
法
8
14
163
7
13
26
所
持
等
取
締
法
育
成
条
例
青
少
年
健
全
児
童
福
祉
法
そ
の
他
平成22年
308
58
19
平成23年
306
42
17
6
10
162
10
4
55
平成24年
296
33
9
13
19
157
4
1
60
平成25年
275
16
20
5
9
159
5
4
57
平成26年
279
1
9
3
14
197
9
46
単位/人
シンナー等乱用少年
シンナーや接着剤など有機溶剤を乱用して
毒物及び劇物取締法違反で検挙補導された少
年は1人で、前年に比べ15人減少(−93.8
%)していますが、14年連続全国ワースト
1位を脱却しました。
検挙された1名は有職少年です。
年別
平成22年
総 数
平成23年
うち女子
学職別
平成24年
うち女子
平成25年
うち女子
平成26年
うち女子
58
27
42
15
33
13
16
9
中学生
6
2
2
1
3
2
1
1
高校生
15
8
7
2
3
3
2
1
うち女子
1
1
1
1
小学生
14
その他
1
1
1
有職少年
14
6
18
5
12
2
3
無職少年
22
11
13
7
14
5
10
7
2
単位/人
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 15
覚醒剤乱用少年
覚せい剤取締法違反で検挙された少年は9人で、前年に比べ11人
減少(−55.0%)しています。
うち女子が7人で、前年に比べ11人減少(−61.1%)しており、
全体の77.8%を占めています。
年別
平成22年
学職別
平成23年
うち女子
総 数
19
12
高校生
1
その他
1
有職少年
無職少年
平成24年
うち女子
平成25年
うち女子
平成26年
うち女子
17
10
9
7
20
18
1
2
3
3
1
1
1
1
3
1
6
5
2
2
7
14
9
9
5
4
2
11
うち女子
9
7
1
1
1
7
5
4
9
3
2
小学生
中学生
単位/人
大麻乱用少年
大麻取締法違反で検挙補導された少年は3人で、前年に比べ2人
減少(−40.0%)しています。
年別
平成22年
うち女子
学職別
総 数
平成23年
平成24年
うち女子
8
3
6
1
2
2
平成25年
うち女子
13
2
1
1
平成26年
うち女子
5
うち女子
3
小学生
中学生
高校生
5
1
その他
有職少年
3
無職少年
3
3
1
3
5
1
2
1
4
2
1
1
1
単位/人
15
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 16
少年の福祉を害する犯罪(福祉犯)
少年に対し 、
「性的ないたずらをす る」、
「売 春 を 強 要 す る 」、
「シンナーや覚醒剤を密売する」等少年の福祉を害する犯罪で暴力団
員など347件255人を検挙し、被害を受けた少年311人を保護しま
した。
少年の福祉を害する
犯罪(福祉犯)とは
児童買春・児童ポルノ禁止法違
反、あるいは児童福祉法違反等、子
どもの心のスキや弱い立場につけ込
んで子どもを食い物にする犯罪のこ
とを「福祉犯」と呼んでいます。
法令別の検挙状況
78
県青少年健全育成条例
(18才未満の者と性交するなどの行為)
34
児童買春・児童ポルノ禁止法
(18才未満の者にお金を与えて性交するなどの行為)
児童福祉法
22
(18才未満の者に性交させるなどの行為)
84
未成年者喫煙禁止法
(未成年にタバコを販売するなどの行為)
風俗営業適正化法
16
(18才未満の者にホステスとして客に接客させる
などの行為)
毒物及び劇物取締法
(シンナーを密売するなどの行為) 1
覚せい剤取締法
(覚醒剤を密売するなどの行為)
3
その他
(未成年者飲酒禁止法など)
16
17
0
20
40
60
80
100
120
単位/人
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 17
福祉犯の被害少年
◆福祉犯被害少年の約7割が女子
福祉犯の被害を受けた少年は311人で、そのうち69.8%(217
人)が女子の被害です。特に中・高校生が高い割合を占めており、性
に関係した被害などを受けています。
金儲けのためなら何でもありの大人社会の性風俗環境が少年の性意
識を歪めたり、被害少年を作ったりしています。
大人には少年の自尊感情を育て、少年を有害な環境に触れさせない
努力をする責任があります。
最近では……
インターネットサイトを通じて
知り合った男性から
・性的いたずらをされる ・裸の写真を要求され、送らせられる
・売春させられる などの被害が発生しています。
福祉犯被害少年学職別
年別
平成22年
平成23年
うち女子
学職別
平成24年
うち女子
平成25年
うち女子
平成26年
うち女子
うち女子
総 数
小学生
336
278
342
242
368
214
312
189
311
217
19
18
3
3
5
5
4
2
10
2
中学生
111
93
86
63
105
59
97
61
112
85
高校生
121
98
145
99
155
86
130
84
127
88
その他
5
5
3
3
3
3
2
3
0
有職少年
12
4
22
10
30
14
26
6
16
5
無職少年
68
60
83
67
70
47
52
34
43
37
単位/人
17
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 18
少年の福祉を害する暴力団
暴力団は、少年への薬物密売、家出少女に
対する売春の強要などで少年を資金源とする
一方、少年を密売の手先に使ったり、組員に
誘い込んだりしています。
400
少年の福祉を害する暴力団
福祉犯検挙人員
350
うち暴力団
300
250
287
311
少年が暴力団と知り合うきっかけ
308
255
237
200
150
100
37
(15.6%)
36
(12.5%)
28
(9.0%)
平成22年
平成23年
平成24年
48
(15.6%)
18
(7.1%)
50
0
・知人、友人に紹介されて
・暴力団員から「一緒に遊ばないか」等と
声をかけられて
・暴力団員に「組員になれ」と勧誘されて
・仕事関係を通じて
・暴走族などの非行グループに加入して
平成25年 平成26年
単位/人
性の逸脱行為
福祉犯の被害少年の中には、少年自身が「援助交際」と称し、イン
ターネットの「コミュニティサイト」等を利用して売春している実態
もみられ、少年自身の性に対する規範意識の低下が目立ちます。
性の逸脱行為で補導・保護した少年(女子)
250
200
150
100
50
0
18
年 別
平成22年
平成23年
平成24年
総 数
225
184
145
平成25年 平成26年
124
175
単位/人
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 19
少年の犯
罪被害
犯罪被害
(人)
(人)
◆
◆
◆
◆
◆
◆
◆
(人)
◆
◆
◆
◆
◆
◆
◆ ◆
◆
◆ ◆ ◆
◆ ◆
◆
◆
◆
◆
◆
◆
H 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
◆
◆
◆
H 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 H 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
警察署では、管内の学校等に
赴き、施設内への不審者侵入事
案や登下校時の声かけ事案等を
想定した寸劇等を実践し、体験
学習を通じて児童生徒の犯罪被
害防止活動を行っています。
5つのやくそく(いかのおすし)
いか
いかない
の
のらない
お
知らない人とについていかない
知らない人の車に乗らない
おおごえでさけぶ
「たすけて!」
と大声を出す
す
すぐにげる
し
どんな人が何をしたか、家の人に知らせる
怖かったら大人のいるほうにすぐ逃げる
しらせる
19
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 20
児童虐 待
◆児童虐待事案の現状
平成26年中に検挙した児童虐待事件は17件で、前年に比べ7件増
加しています。
関係機関と連携し、児童の安全確保を最優先とした対応の徹底を図
っています。
身体的虐待
性的虐待
児童の身体に外傷が生じ、又は
生じるおそれのある暴行を加える
こと 児童にわいせつな行為をするこ
と、又は児童にわいせつな行為を
させること ・児童への淫行。
・性的行為の強要。
・殴る、蹴る、首を絞める。
・激しく揺さぶる。
・熱湯をかける、溺れさせる。
・タバコの火を押し付ける。
・逆さ吊りにする、投げ落とす。
…など
・性器や性交を見せる。
・児童ポルノの被写体にする。
…など
怠慢・拒否
(ネグレクト)
心理的虐待
児童の心身の正常な発達を妨げるよ
うな著しい減食、又は長時間の放置そ
の他の保護者としての監護を著しく怠
ること
・衣服や室内を長時間不衛生なままにする。
・適切な食事を与えない。
・乳幼児を家に残したまま長時間外出する。
・乳幼児を車中に放置したままにする。
・児童に登校する意思があってもさせない。
…など
児童に対する著しい暴言や拒絶的な
対応、児童の目前での配偶者に対する
暴力など児童に著しい心理的外傷を与
える言動を行うこと
・他の兄弟姉妹との著しく差別した扱い。
・無視したり拒否的な態度を示す。
・児童の前で家族などに暴力を繰り返す。
・言葉による脅かし。
…など
あなたの連絡が虐待から子どもたちを救うことにつながります。
児童相談所全国共通ダイヤル
◎24時間対応(匿名でOK!)
◎お近くの児童相談所に電話をおつなぎします。
20
0570−064−000
警察庁から委託された民間団体
「匿名通報ダイヤル」でも
児童虐待事案の情報を受け付けています。
◎月曜日∼金曜日 / 午前9:30∼午後6:15
0120−924−839
◎24時間オンライン受付
http://www.tokumei24.jp
緊急の場合は 、
最寄りの警察署
または
番
110
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 21
少年の 家 出
家出をして発見・保護された少年は936人で、前年に
比べ79人減少(−7.8%)しています。
検挙された刑法犯少年(3,488人)のうち77人が家
出中であり、非行を誘発する大きな原因の一つとなっ
ています。
平成22年
うち女子
平成23年
うち女子
平成24年
うち女子
総 数
小 学 生
881
417
927
445
891
409
1,015
485
936
443
99
30
71
14
101
29
89
29
中 学 生
396
199
416
208
389
179
496
234
98
423
197
高 校 生
202
90
255
129
229
133
255
125
207
109
そ の 他
21
7
21
11
25
12
25
13
39
19
有職少年
36
13
32
14
44
10
46
17
54
24
無職少年
127
78
132
69
103
46
104
67
115
年別
区分
平成25年
うち女子
平成26年
うち女子
25
69
単位/人
暴走族 少 年
平成26年中の暴走族に関連する110番は、7,283件で前年に比べ、222件
増加しています。
※ 暴走族等とは、暴走族及び違法行為を敢行する旧車會をいいます。
警察で把握している暴走族は13グループ467人で、そのうち291人
(62.3%)が少年です。
●組織実態
筑豊地区
筑後地区
組織別
区分
人 員
グループ
少 年
成 人
合 計
13
組 織 暴 走 族
13
66
28
38
非組織暴走族
−
401
263
138
100.0
62.3
構 成 比 (%)
467
291
59人
(12.6%)
176
37.7
単位/人
◆地域ぐるみで暴走族を根絶しましょう!!
87人
(18.6%)
福岡地区
159人
(48.6%)
総 数
467人
北九州地区
162人
(34.7%)
暴走族のいない安全で安心な地域社会の実現のためには、警察の力だけではなく、
地域が一体となった取組みが欠かせません。
家庭・学校・地域など少年を取り
巻く社会環境の中で暴走族の危険性
や迷惑行為をしっかりと伝え、暴走
族への加入を阻止しましょう。
また、暴走族を離脱した少年た
ちについては、地域が一体となっ
て、就学・就労を支援するなど立
21
ち直り支援活動を進めていきましょう。
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 22
警察における取組
「非行少年を生まない社会づくり」に向けた取組
警察では、関係機関・団体やボランティアの皆さんと協力して、
様々な困難を抱えた少年に対し積極的に手を差し伸べ、社会とのつ
ながりの中でその立ち直りを支援するとともに、少年を見守る社会
気運の醸成を図ることにより、非行少年を生まない社会づくりを推
進しています。
少年非行の背景
最近の少年非行の背景には、
少年の規範意識の低下、コミュニケーション能力の不足
従来少年の規範意識の醸成を担ってきた家庭・地域社会の教育機能の低下 少年が自分の居場所を見出せず、孤立化し、疎外感を抱いている現状
など少年自身の問題と地域社会全体の問題があります。
非行少年を生まない社会づくりのための対策
少年に手を差し伸べる立ち直り支援活動の推進
少年や家庭のSOSを待つのではなく、積極的に手を差し伸べ
す。
地域住民や関係機関と協働して問題を抱える少年を支援します。
定期的な訪問・連絡活動
社会奉仕活動・スポーツ活動等の機会の拡大
関係機関と連携した就学・就労支援 など
少年を見守る社会気運の醸成
少年の規範意識の向上を図るとともに、少年と地域社会の
の
絆の強化を目指し、少年を見守る社会気運の醸成を図ります。
保護者等に訴える幅広い情報発信活動
少年への声かけ・あいさつ運動
職場体験等を通じた大人と触れ合う機会の確保 など
社会全体で取り組み非行少年を生まない社会を実現
22
「福岡県非行少年を生まない社会づくりネットワーク会議」
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 23
有害環境の浄化に向けた取組
近年の少年を取り巻く社会環境は、インターネット上の違法・有
害情報の氾濫、インターネットに起因する福祉犯被害等の増加など
極めて憂慮すべき状況にあります。
少年は心身ともに未熟であるため、環境からの影響を受けやすく、
少年の非行や犯罪被害等の背景にある有害環境の浄化は、少年の保
護及び健全育成を図る上で、重要な問題となっています。
有害環境の浄化対策
①携帯電話等インターネット接続機器からの有害情報の閲覧防止
インターネットに起因する福祉犯被害等の実態
を踏まえ、保護者や児童に対する啓発活動を強化
しているほか、携帯電話販売店等に対し、保護者
へのフィルタリング等の説明・推奨等を徹底する
指導などを行っています。
インターネットカフェ、カラオケボックス等
②
における善良な風俗環境の保持
対 策の柱
営業者に対する少年の健全育成のための「本人
確認の徹底」、「飲酒・喫煙の防止」等の促進に
ついて働きかけを行っています。
③各種営業者からの有害な商品等の供給の遮断
少年に有害な商品(酒・たばこ、有害玩具等)
を供給する各種営業者に対し、年齢確認、区分陳
列の徹底等について指導を行っています。
④性風俗に関する営業等からの影響の排除
児童を性的な業務に従事させる悪質な性風俗特
殊営業の取締りや関係機関・地域住民等と連携し
たピンクちらし等違法広告物の撤去活動等を行っ
ています。
⑤暴力団の影響の排除等
暴力団が関与する福祉犯の取締りや少年に暴力
団の真の姿を知らせるための広報啓発活動等を行
っています。
23
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 24
インターネットの問題
イ
ンターネットの問題
平成26年における出会い系サイト等に起因して犯罪被害に遭った少年は68人
(前年比−4人)
となっています。
160
検挙件数(コミュニティサイト)
検挙件数(出会い系サイト)
被害少年(出会い系サイト)
被害少年(コミュニティサイト)
※ 平成26年中の数値は暫定値です。
140
120
100
80
60
40
20
▲
0
▲
▲
▲
▲
★このような事件が発生しています!
・ 犯人は、スマートフォン用アプリ掲示板に投稿されていたIDを入手し、女子高校
生と連絡を取り、裸の画像を撮影させ、メールで送らせた。
・ 犯人は、SNSサイトで知り合った家出中の女子中学生を自宅に住まわせ、以降、
出会い系サイトで募った客を相手に売春させた。
チェック1
「フィルタリング(注1)」を必ず
付けましょう!
お子さん(18歳未満)が携帯電話を使用する場
合には、契約時にその旨を申し出るとともに
(法律上の義務)フィルタリングを必ず利用
しましょう。
チェック2
お子さんの年齢・用途に応じた
安全なフィルタリングを利用しま
しょう!
フィルタリングの中では、ホワイトリスト
(注2)方式が最も安全です。
チェック3
お子さんと携帯電話の利用ルール
を決めましょう!
・利用目的、使い方を決める。
・携帯利用は学校の規則を守る。
・迷惑メールは何もせず無視する。
(注1) インターネット上のウェブサイト等を一定の基準に基づき選別し、青少年に有害な情報を閲覧できなくするプログラムやサービスのこと。
(注2) 一定の基準を満たしたサイトのみをリスト化し、それ以外のサイトのアクセスを制限する方式のこと。
フィルタリング
スマートフォンは、携帯電話回線のほかに、無線LAN回線やアプリを利用してインターネ
ットに接続できます。
しかしながら、インターネット上には、性、暴力、自殺、薬物、ギャンブルなど、子どもに見せる
ことが好ましくない情報もあるほか、コ
ミュニティサイト等では性的な目的等
で子どもを狙う大人もいるなど様々な
危険が潜んでいます。
それぞれ的確にフィルタリングを設
定して、子どもが犯罪の被害に遭うこ
!
とを防止しましょう。
24
それぞれ的確にフィルタリングを設定して、子どもが犯罪の被害に遭うことを防止しましょう。
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 25
薬物乱用防止対策
◆少年の薬物乱用の原因・背景
少年に薬物の危険性・有害性についての正しい知識が欠けているこ
と、覚醒剤を
「エス」
とか
「スピード」
等と呼び、薬物に対する抵抗感が希
薄になっていることなどがあげられます。
◆少年の薬物乱用
シンナー・覚醒剤乱用は、
・強い依存性
・永続的な脳障害
等を引き起こす大変恐ろしいものです。
少年に薬物の有害性や危険性について正しい認識と、誘惑をきっぱ
りと断る姿勢を身につけさせることが大切です。
違法薬物が身体に及ぼす悪影響
25
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 26
■薬物乱用防止広報車
「※D.A.P.
(ダップ)
」
の広報活動
警察では、シンナーや覚醒剤の恐ろしさを知ってもらうため、学校等
で行う薬物乱用防止教室や地域のキャンペーンなどに「D.A.P.」を派遣
して、
薬物の恐ろしさを広く訴えています。
※ D.A.P. とは
Drug ∼薬物
Abuse ∼乱用
Prevention∼防止
薬物乱用防止広報車「D.A.P.」に
ついてのお問い合わせは、警察
本部少年課又は最寄りの警察署
少年係にお尋ねください。
覚醒剤
覚醒剤
26
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 27
危 険 ドラッグの危険性
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いろいろな種類の脱法ドラッグ
ハーブタイプ
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アロマ等芳香剤タイプ
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ࡋࡓࡶࡢࢆ࠸࠸ࡲࡍࠋ
バスソルトタイプ
違反した場合は…
3年以下の懲役若しくは
300万円以下の罰金
又はどちらの罰も科せら
れます!!
27
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 28
スクールサポーター制度
スクールサポーター制度は、警察官退職者を警察署に配置して、主に小学校・
中学校・高等学校に直接赴いて、学校が抱えている非行問題等の解消や安全対
策の支援、いじめ問題への対応等学校と警察のパイプ役となって児童生徒の非
行防止と犯罪被害防止を図るための活動を行っている制度です。
県内の厳しい非行情勢やいじめが社会問題化していることを受け、学校と警
察とが連携を一段と強化することが必要であることから、管内に学校がある全
ての警察署(33警察署)にスクールサポーターを拡充配置し、取組を推進して
います。
いじめの社会問題化
非行情勢が高水準で推移
全警察署にスクールサポーター配置
警察と学校の連携強化
具体的活動内容
1
児童生徒の非行抑止及び立ち直り支援
◇ 学校訪問による児童生徒の問題行動等の情報交換
◇ 非行少年及び不良行為少年への対応要領の指導等
◇ 児童生徒の非行抑止及び立ち直り支援
2 非行防止学習等への支援
◇ 学校が開催する非行防止学習への支援
◇ 不審者対応訓練・防犯講話
28
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 29
3 児童生徒の安全確保対策の指導・助言等
◇ 学校の施設・設備に関する助言
◇ 不審者への対応要領の指導・助言
◇ 学校周辺の安全点検
4 児童生徒の安全情報等の把握と提供
◇ 学校周辺における犯罪に関する情報の把
握及び学校への情報提供
◇ 非行等問題行動に関する情報の把握及び
学校への情報提供
4
5 いじめ問題への対応
◇ いじめ事案に係る情報の早期把握及び学
校への情報提供
◇ いじめ事案に係る教職員、児童生徒及び
保護者等への指導・助言
◇ いじめ防止を主眼とした非行防止学習への
支援
29
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 30
少年健全育成活動
少年サポートセンターを中心とした活動
少年サポートセンターは、福岡県警察本部少年課の附置機関として県内
5か所に設置され、少年問題に関する警察の専門職員である少年育成指導
官が中心となって、関係機関やボランティア団体などと連携して、少年相
談、街頭補導、少年の立ち直り支援、広報啓発活動など幅広い活動を行って
います。
■少年相談 電話や面接等により、少年の非
行やいじめなどの問題に関する
相談を受け、専門的な知識を有す
る少年育成指導官や少年相談専
門員が、問題解決に向けて助言、
指導を行っています。
■街頭補導
街頭での喫煙、飲酒、怠学など
の不良行為に対して、声かけ指導
を行っています。
30
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 31
■立ち直り支援活動
非行に走った少年や非行に傾
きかけた少年、犯罪の被害にあ
った少年及びその保護者に対し
て、少年育成指導官などが少年
警察ボランティアや関係機関と
連携し、立ち直り支援活動を実
施しています。
■広報啓発活動
◇薬物乱用防止教室など
薬物の危険性や有害性につい
て正しい知識を身につけてもら
うため、学校や地域などで薬物
乱用防止教室や研修会を開催し
ています。
◇チャイルドケア・思春期サポート講演
○ チャイルドケア講演
非行に走らせないためには、
乳幼児期でのしつけや親子のつ
ながりが大切であることを再認
識して頂くものです。
○ 思春期サポート講演
思春期の少年を非行に走らせ
ないため、保護者に少年非行の
現状や子どもとの接し方等を伝
えます。
31
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 32
少年警察ボランティアの活動
■街頭補導活動
「県下一斉クリーンアップ・街頭補導作戦」と銘打った街頭補導活
動を毎月第 2・第 4 金曜日に実施し、非行少年や不良行為少年を早期に
発見し、
非行の未然防止と立ち直り支援活動を行っています。
■環境浄化活動
毎月第 3 水曜日の「少年を守る日」には、少年指導委員による風俗営
業店等への立入り調査を実施し、
有害環境の浄化活動を行っています。
■児童生徒の安全を守る活動
学校周辺や通学路等において街頭補導活動や警戒活動を実施し、
児童生徒の安全確保に向けた活動を行っています。
32
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:14 ページ 33
大学生ボランティアによる活動
対象少年と年齢の近い大学生が、警察職員や少年補導員と協働で
街頭補導活動や少年の立ち直り支援等の活動を行っています。
(名称:少年警察学生サポーター)
少年非行防止大会
少年補導員等のボランティアが少年の健全育成に対する知識を高
めるための研修を実施しています。
少年柔剣道合宿研修
柔剣道訓練や交流・交歓活動などの合宿研修を通じて、参加少年に
「豊かな心、幅広い視野、それぞれの志」
を持たせ、たくましい少年の育
成を図っています。
33
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:15 ページ 34
福岡県青少年健全育成条例(フィルタリング関係)
∼ 携帯電話契約時の保護者・事業者等への義務等 ∼
インターネットに接続できる携帯電話等の急速な普及に伴い、青少年がインターネッ
ト上の有害な情報に触れることにより、事件やトラブルに巻き込まれる危険性が増加し
ていることから、青少年を危険から守るべく、福岡県青少年健全育成条例の一部改正が
行われ、平成24年4月1日から施行(一部は平成24年10月1日施行)されています。
1 フィルタリングソフトの推奨(第10条)
知事は、青少年の健全な育成又は被害防止のため、特に有益なスマートフォン等
に適用できるフィルタリング・ソフト(※1)を推奨することができます。
※ 用語の解説
(※1)フィルタリング・ソフトとは?
インターネット上にある数多くあるウェブサイト(ホームページ)の中から、暴力、ポル
ノ、出会い系など、子どもたちに有害なサイトの閲覧を制限し、子どもたちに安全なイン
ターネット環境をサポートするソフトのことです。
※ 推奨されているフィルタリング・ソフトの詳細については、福岡県ホームページをご覧ください。
2 インターネット上の有害情報に対する取組(第14条の2)
○ 保護者の努力義務
・青少年が携帯電話やパソコンを使ってインターネットを利用する際に、フィルタリ
ング・ソフトの活用などにより、有害な情報を見たり聴いたりしないようにしなけ
ればなりません。
・保護者自らインターネットの特質について理解し、青少年が有効にインターネット
を利用するために有害情報についての適切な判断能力を発達段階に応じて身に付け
させるよう努めなければなりません。
○ 事業者の努力義務
・公共施設やインターネットカフェ等の事業者はインターネットができるパソコンを
青少年に利用させる場合、フィルタリング・ソフトを活用するなど、青少年が有害
情報を閲覧、視聴できないようにしなければなりません。
・インターネット端末装置の販売店などは、フィルタリング・ソフトに関する情報など
青少年に有害な情報の閲覧防止等に必要な情報を提供するよう努めなければなりま
せん。
○ 県の努力義務
・県は、保護者、公共施設、インターネットカフェ等の事業者ヘ
フィルタリング等の情報提供を行います。
3 携帯電話のフィルタリングを促進する取組(第15条の2)
青少年が使用する携帯電話・PHSの契約を行う場合、次のような義務があります。
○ 事業者の義務
・青少年が使用するかどうかの確認
・インターネット利用に伴う危険性やフィルタリングの必要性に関する説明(書面の交付を
含む。)
・保護者から提出されたフィルタリングを使用しない場合の正当な理由書を保存
○ 保護者の義務
・フィルタリングサービスを利用しない場合は、正当な理由書を提出
※ 正当な理由とは
・青少年が就労しており、フィルタリングを利用すると業務に著しい支障を生じる。
・青少年が心身の障害や疾病のため、フィルタリングを利用すると日常生活に著しい支障を生じる。
・保護者が青少年の携帯電話の利用状況を適切に把握し、有害情報を閲覧しないようにしている。
34
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:15 ページ 35
福岡県暴力団排除条例
∼青少年の被害防止・暴力団への加入阻止等∼
福岡県暴力団排除条例(略称「暴排条例」)は、全国で初めて暴力団が
社会に悪影響を与える存在であることを明記し、県及び県民・事業者が一
体となって暴力団排除に取り組むことを規定した画期的な条例として平成
22年4月に施行されました。
これに伴い、福岡県では、社会全体で暴力団を排除しようという気運
が、かつてないほど盛り上がりを見せ、県民・事業者、各自治体及び警察
が一体となった様々な暴力団排除活動を行っています。
暴排条例は、「暴力団を利用しない」「暴力団に協力しない」「暴力団
と交際しない」という基本理念のもとに、県及び県民等の役割を明らかに
し、福岡県から暴力団を排除するための制度を定めており、その中には、青
少年の被害防止・暴力団への加入阻止のための制度も定めています。
1 青少年の健全な育成を図るための措置
○ 暴力団事務所の開設などの禁止
青少年のために暴力団事務所のない環境を整えるため、学校等周辺区域
(学校等の設置が決定された土地を含む。)における暴力団事務所の
開設・運営ができないようになっています。
○ 青少年に対する教育等のための措置
青少年が暴力団の被害にあったり、組員にならないための教育が、
中学・高校等で行われるよう、県が指導・支援するようになっています。
2 暴力団を許さない社会づくりの推進
○ 暴力団事務所に青少年を立ち入らせることの禁止等
暴力団員は、正当な理由なく、暴力団事務所に青少年を立ち入らせるこ
とができないようになっています。
○ 暴力団事務所における青少年有害行為に対する措置
青少年に対する覚醒剤の使用やわいせつな行為が行われた暴力団事務所
の使用制限や廃止を命じることができるようになっています。
35
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:15 ページ 36
統計資料
刑法犯少年の居住地・非行地別検挙補導状況(福岡・北九州地区)
居住地別
罪種別
(平成26年中)
凶 悪 犯
総
殺
数
居住地別
盗
強
火
暴 傷 脅 恐 万
引
行 害 迫 喝 き
姦
オ
ー
ト
バ
イ
盗
自
転
車
盗
ひ
っ
た
く
り
そ
の
他
知
風
能
俗
犯
犯
占
有
離
脱
物
横
領
そ
の
他
3,488
3
36
4
11
92
242
10
63
799
371
364
15
346
28
26
751
327
地 区 計
1,528
3
19
4
4
37
83
2
23
374
154
156
9
107
5
17
403
128
949
2
10
4
4
21
45
1
17
231
99
94
9
73
3
10
257
69
区
153
1
2
4
2
3
3
38
15
14
2
14
1
博 多 区
147
4
3
7
5
20
4
14
6
12
1
2
1
20
10
5
7
2
46
35
27
14
1
1
東
中 央 区
81
2
2
6
南
区
212
2
3
16
西
区
109
城 南 区
140
1
1
50
4
49
20
21
7
49
15
2
3
4
29
16
13
9
26
6
2
5
3
1
51
10
12
6
4
34
12
2
4
7
1
27
9
9
11
3
28
5
1
2
3
8
4
2
1
2
12
3
4
1
20
7
6
6
1
1
10
12
1
早 良 区
107
筑 紫 野 市
40
2
春
市
69
1
大 野 城 市
40
3
2
9
4
7
1
宗
市
39
1
1
4
13
1
6
1
11
太 宰 府 市
34
1
1
2
14
4
2
8
2
糸
島
市
66
11
1
1
10
10
古
賀
市
31
1
12
5
福
津
市
23
朝
倉
日
像
1
5
1
1
7
市
20
那 珂 川 町
42
1
1
宇
美
町
31
2
5
篠
栗
町
24
志
免
町
35
須
恵
町
22
新
宮
町
10
久
山
町
3
粕
屋
町
26
筑
前
町
24
1
東
峰
村
1,130
7
1
33
86
5
877
7
1
25
63
5
地 区 計
北九州市
北
九
州
地
区
放
窃 盗 犯
合 計
福 岡 市
福
岡
地
区
人
強
粗 暴 犯
2
1
11
7
5
10
1
13
1
4
5
2
1
6
4
2
14
5
3
3
11
3
4
5
1
8
5
1
4
5
2
1
6
4
1
5
3
3
2
10
9
3
6
1
3
1
5
1
2
2
1
1
7
4
3
13
5
6
1
20
3
2
22
8
5
17
4
1
1
6
3
17
9
25
3
20
2
55
11
18
2
33
10
4
1
8
65
38
27
25
15
17
8
12
4
1
3
2
6
10
8
2
1
2
23
小倉南区
213
1
13
11
八幡東区
41
2
1
4
八幡西区
270
1
6
15
65
5
芦
屋
町
12
水
巻
町
23
岡
垣
町
15
遠
賀
町
6
苅
田
3
2
7
6
2
10
12
129
2
市
11
158
6
3
間
18
1
6
83
161
中
14
112
76
小倉北区
1
92
1
108
186
3
15
121
175
240
17
24
70
214
5
22
83
市
5
3
戸 畑 区
市
1
2
若 松 区
前
2
5
2
85
橋
9
4
門 司 区
豊
1
1
5
1
行
7
3
2
3
1
1
1
1
16
1
7
3
3
2
1
7
1
3
1
2
9
5
1
町
21
2
8
1
2
み や こ 町
7
1
2
1
3
吉
富
町
2
1
上
毛
町
1
1
築
上
町
16
2
4
3
40
10
2
45
20
9
2
50
29
7
5
13
8
3
1
1
6
4
2
4
2
3
3
3
4
3
5
2
6
1
5
2
2
1
1
1
単位/人
36
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:15 ページ 37
非行地別
罪種別
(平成26年中)
凶 悪 犯
総
殺
数
非行地別
火
強
姦
暴 傷 脅 恐 万
引
行 害 迫 喝 き
オ
ー
ト
バ
イ
盗
自
転
車
盗
ひ
っ
た
く
り
そ
の
他
知
風
能
俗
犯
犯
占
有
離
脱
物
横
領
そ
の
他
3,488
3
36
4
11
92
242
10
63
799
371
364
15
346
28
26
751
327
地 区 計
1,577
3
25
4
7
38
85
2
30
385
155
159
9
112
5
17
411
130
1,023
2
15
4
6
24
44
21
239
104
103
9
83
3
10
269
87
区
155
1
3
4
2
3
1
40
16
21
1
11
博 多 区
189
3
3
6
10
42
7
20
7
14
中 央 区
140
8
2
9
34
10
11
15
南
区
189
3
12
3
33
31
23
14
2
西
区
119
1
3
4
39
15
13
8
1
城 南 区
117
1
5
5
26
11
8
10
5
8
6
3
25
14
7
3
6
21
2
3
13
5
12
7
東
1
1
早 良 区
114
筑 紫 野 市
64
5
春
市
62
1
大 野 城 市
52
宗
市
36
太 宰 府 市
30
糸
島
市
44
古
賀
市
27
福
津
市
23
朝
倉
日
像
市
34
那 珂 川 町
30
宇
美
町
23
篠
栗
町
18
志
免
町
17
須
恵
町
12
新
宮
町
15
久
山
町
3
粕
屋
町
60
筑
前
町
4
東
峰
村
地 区 計
北 九 州 市
北
九
州
地
区
盗
放
窃 盗 犯
合 計
福 岡 市
福
岡
地
区
人
強
粗 暴 犯
1
1
2
3
55
21
32
19
49
17
29
5
5
29
16
11
2
26
6
3
1
17
3
11
5
1
9
12
9
1
3
3
1
1
4
1
4
1
2
15
9
2
6
2
10
3
1
3
1
3
1
4
9
10
1
1
6
6
6
2
2
1
11
4
1
1
6
1
1
3
1
3
1
1
1
2
11
4
3
9
2
2
1
6
1
6
3
3
3
1
1
1
2
1
1
3
2
10
2
1
5
4
1
5
2
6
2
11
1
1
5
7
1
1
1
2
4
1
6
1
21
15
1
2
8
9
1
1
49
3
6
24
2
3
1
1,143
5
1
34
87
5
23
251
108
113
6
157
13
5
217
118
848
3
1
25
61
5
11
187
76
76
6
119
11
5
176
86
5
3
12
8
4
1
21
1
7
17
2
1
26
8
3
12
1
9
7
5
1
3
9
4
15
9
29
3
13
1
58
10
15
2
34
11
6
1
11
60
34
21
19
14
16
8
15
3
2
12
2
1
9
3
6
3
1
13
4
2
門 司 区
79
若 松 区
71
戸 畑 区
32
小倉北区
173
小倉南区
201
八幡東区
48
八幡西区
244
1
2
2
3
2
1
6
23
9
11
2
3
6
14
行
橋
市
73
豊
前
市
12
1
中
間
市
73
4
芦
屋
町
19
水
巻
町
41
2
岡
垣
町
11
2
遠
賀
町
15
苅
田
町
28
み や こ 町
4
吉
富
町
4
上
毛
町
築
上
町
15
3
2
2
7
4
9
8
3
3
10
12
2
1
2
10
4
1
1
3
48
15
2
45
14
7
6
52
24
8
3
12
1
6
6
4
2
2
3
5
6
1
2
3
3
2
1
2
6
2
10
9
8
2
2
1
1
単位/人
37
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:15 ページ 38
刑法犯少年の居住地・非行地別検挙補導状況(筑豊・筑後地区)
居住地別
罪種別
(平成26年中)
凶 悪 犯
総
殺
数
居住地別
地 区 計
筑
豊
地
区
人
296
強
盗
放
粗 暴 犯
強
火
姦
6 3
暴 傷 脅 恐 万
引
行 害 迫 喝 き
12
38
直 方 市
32
飯 塚 市
92
1 田 川 市
40
3
宮 若 市
12
嘉 麻 市
38
小 竹 町
18
鞍 手 町
5
1
桂 川 町
6
1
香 春 町
6
3
添 田 町
5
1
糸 田 町
9
川 崎 町
16
1
2
窃 盗 犯
2
4
オ
ー
ト
バ
イ
盗
自
転
車
盗
そ
の
他
風
能
俗
犯
犯
20
1
1 17 10
2
6
1
7
2
12
8
4
1
26
2
7
3
6
1
3
1
4
1
2
1
9
7
7
6
2
2
5
5
5
1
5
1
6
2
1
5
5
1
2
1
1
1
1
1
1
1
1
6
3
6
2
他
11
4
1
の
3 46 28
13
1
そ
3
56 27
2
1
占
有
離
脱
物
横
領
41
5
1
ひ
っ
た
く
り
知
2
1
3
3
大 任 町
村
3
福 智 町
14
赤
460 2
2
2
8
30
大牟田市
94
1
4
久留米市
166
2
12
柳 川 市
43
1
5
八 女 市
25
2
3
筑 後 市
29
大 川 市
16
1
小 郡 市
16
1
うきは市
28
1
みやま市
27
1
大刀洗町
11
大 木 町
3
広 川 町
2
(県外等)
74
地 区 計
筑
後
地
区
5
64
35
4
1 71 45
2
20 18
17
7
1
1 15
35 32
20
17
2
1
3
2
1
5 114 79
1
1
1
2
2
15
5
3
2
9
10
3
2
2
3
11
4
4
3
3
2
5
1
4
8
1
11
1
2
6 10
3
5
2
2
3
1
5
8
3
1
1
1
1
2
5
2
4
1
1
2
8
26 20
1
1
1
8
15
3
6
5
4
17
5
単位/人
38
少年レイアウト2015.qxp_少年レイアウト2011 2015/03/17 17:15 ページ 39
非行地別
罪種別
(平成26年中)
凶 悪 犯
総
殺
数
非行地別
地 区 計
筑
豊
地
区
289
放
強
窃 盗 犯
暴 傷 脅 恐 万
引
行 害 迫 喝 き
オ
ー
ト
バ
イ
盗
盗
火
姦
5
1
1
13
40
1
2
4
14
6
1
2
6
18
4
5
1
2
1
6
3
1
6
直 方 市
39
飯 塚 市
107
4
田 川 市
43
1
宮 若 市
15
嘉 麻 市
31
小 竹 町
4
鞍 手 町
6
3
桂 川 町
7
1
香 春 町
8
5
添 田 町
5
1
糸 田 町
6
川 崎 町
8
大 任 町
4
赤
2
3
2
自
転
車
盗
ひ
っ
た
く
り
50 28 26
4
の
他
風
能
俗
犯
犯
そ
の
他
3
3 43 31
5
5
7 18
23
3
1 16
9
4
11
6
6
1
2
1
3
8
3
4
6
2
1
1
1
1
1
1
1
2
1
1
1
1
2
1
3
3
占
有
離
脱
物
横
領
41
1
1
そ
知
3
5
1
3
村
福 智 町
地 区 計
筑
後
地
区
人
強
粗 暴 犯
6
464
2
1
2
1
5
7
30
2
11
1
5
2
3
大牟田市
95
久留米市
170
柳 川 市
39
八 女 市
34
筑 後 市
29
大 川 市
20
小 郡 市
21
うきは市
19
2
みやま市
25
1
大刀洗町
8
大 木 町
4
6 113 79 66
3
1
2
2
1
1
1
1
1
4
2
36
4
1 74 45
7
1
1 17
34 33 23 13
1
19 20 20
15
3
3
2
8
1
14
4
2
2
5
2
13
4
2
8
9
1
1
2
1
4
3
7
5
2
7
2
3 11
1
5
2
1
2
1
2
3
2
2
2
1
4
広 川 町
(その他)
5
34 18
15
1
1
1
3
6
3
単位/人
39
行
まない社会づくりを
目指
し
て
非
少
生
年を
福岡少年サポートセンター
少年のみちびき
北九州少年サポートセンター
平成26年中の少年非行実態
福岡市中央区地行浜2丁目1番28号
福岡市こども総合相談センター5階
北九州市戸畑区汐井町1番6号
ウェルとばた5階
ナ ヤ ミ ゼロ
092-841-7830
ナ ヤ ミ ゼロ
093-881-7830
中央少年サポートセンター
飯塚少年サポートセンター
春日市原町3丁目1番地7
福岡県福岡児童相談所3階
ナ ヤ ミ ゼロ
092-588-7830
飯塚市飯塚14番67号
イイヅカコミュニティセンター2階
ミナコイ
久留米少年サポートセンター
0948-21-3751
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えーるピア久留米3階
ナヤムナ
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編集発行/平成27年
福岡県警察本部 生活安全部少年課
福岡市博多区東公園7番7号 TEL(092)641−4141(内3074)
福岡県けいさつ
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