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2011 年 7 月 19 日 環境規制の高まりによる需要拡大に対応 中国・常熟工場でフッ素ゴム『ダイエル』の生産設備を新設、2013 年 1 月に量産開始 ~自動車分野でのフッ素材料の使用を促進~ ダイキン工業株式会社は、中国におけるフッ素化学製品の製造・販売子会社 である「大金フッ素化学(中国)有限公司」 (本社:江蘇省常熟市)の常熟工場に、 フッ素ゴム『ダイエル』の生産設備を新設することを決定しました。2013 年1月からの量産開始を計画しており、設備投資額は約30億円を予定してい ます。 この生産設備の新設により、当社のフッ素ゴム生産体制は、日本の淀川製作 所(大阪府摂津市)、フランスのリヨン工場をあわせてグローバル三拠点体制と なり、生産能力は、従来比約6割増加します。 フッ素ゴム『ダイエル』は、長期間、圧力をかけても変形しにくく、耐熱性 や耐油性に優れ、自動車のエンジンルーム、燃料系統、オイルシールなどの部 品として使用すると、燃料・オイル漏れを防ぎ、長期にわたって環境負荷を低 減します。 近年、グローバルで自動車の環境規制強化(燃費向上、排ガスのクリーン化、 燃料蒸散の低減)が進んでおり、他素材から環境負荷を低減するフッ素ゴムへ の切り替えが進んでいます。一方で、世界的に自動車の生産台数が増えており、 とりわけ中国市場での増加は著しい伸びを示しております。さらに、中国に工 場を持つ自動車メーカーが、フッ素ゴムを使用した重要保安部品(オイルシー ル、燃料ホース)を、中国ローカルメーカーを含めた現地調達への切り替えを 進めており、中国のフッ素ゴム市場は急拡大しつつあります。 2010年の中国のフッ素ゴム市場は80億円で、2015年には1.6倍 となる130億円に拡大する見通しです。 今回の生産設備の新設により、当社は中国でのフッ素ゴムのシェアを現在の 10%程度から2015年にはトップシェアとなる30~40%への引き上げ を目指し、事業の拡大を図ります。