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リスクマネジメント

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リスクマネジメント
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リスクマネジメント
丸紅グループは、広範囲にわたる事業活動から、マクロ・ミクロ、定性・定量の多面的なリスク管理を行い、
社会や市場の変化のスピードが速まっている経営環境において、経営の安定性を高めます。
組織統治
●
2011年度レビュー
リスクマネジメントの深化と、事業
会社におけるリスク管理の充実
事業投資等におけるリスクシナリオ分析の経験を積み上げました。また、2011年度
より過去案件で実際に発生したリスクのデータベース化を開始し、今後の新規案件検
討への活用を図ります。事業会社に対しては、さまざまな角度からリスク管理体制を
チェックし、指導していきました。
公正な事業慣行
瞰し、リスクの所在国や産業、顧客の
にて決議されます。実施後は、主管営
PROJECT)
」をスタートさせ、05年度
規模地震(震度7)
を想定したBCPを新
信用格付といったエクスポージャー
業部がフォローし、重要案件について
にその仕組みを完成させました。
たに策定しました。
ごとのリスク属性を基に、分散効果、
は投融資委員会、経営会議および取締
08年4月新たに社長直轄機関とし
11年3月の東日本大震災発生時に
め、周知徹底を図っています。これらの
丸紅は、多様な事業活動を営む中
相関係数を考慮したVaR(=Value at
役会に対して定期的に現状報告が行
て、内部統制委員会を設置しました。
は、BCPに定めた初動対応を踏まえ、社
取組みはグループ会社でも強化してお
で、マクロ・ミクロ、定 性・定 量とい
Risk)
の手法で最大リスク量を計算し、
われています。さらに、リスクの分散
会社法で定められている内部統制の
長を本部長とする
「緊急対策本部」
を設
り、丸紅の規程類を参考に、事業特性
う多面的な視点でリスク管理を行っ
ポートフォリオ管理の基礎データとし
によって、会社全体のリスクを抑える
基本方針の構築・運用も活動範囲と
置し、従業員の安否確認・インフラ状
にあわせたグループ会社独自のルール
ています。個別案件の精査と実施後の
て活用しています。
ためのポートフォリオ管理を行ってい
し、内部統制の一元管理を目的として
況の把握・被害状況の確認等を迅速に
の策定、運用を推進しています。
ます。
います。これにより包括的に内部統制
実施し、必要な諸対策を講じました。
さらに、08年度に始まった金融商
リスクマネジメントの現状
フォローアップを充実する一方、内部
統制システムのさらなる整備により
不測の損害を未然に防ぐ体制を整え
リスク管理体制の整備
内部統制
ています。
基本方針ならびに金融商品取引法に
に対応するため、グループ会社も含め
情報セキュリティ
関する実践的な活動を行っています。
管理については、
「リスク管理体制図」
内部統制とは、業務の効率的な推
れた新規投資を行いながら、リスクア
のように取組んでいます。
進、ステークホルダーへの適正な業績
セットを連結純資産の範囲内に収め、
重要な投融資などの個別案件につ
報告、法令遵守、資産の保全などを目
今後の注力分野への投資余力を含め
いては、稟議制度に基づいて投融資委
的とし、それらが達成されていること
大規模地震および強毒性新型イン
活動を進めるために、情報資産に対す
Business Continuity Plan
(大規模災害時における事業継続計画)
01年11月「丸紅情報セキュリティ・
その継続的な見直し、改善を実施して
ポリシ ー」を 制 定し、情 報 セ キュリ
います。
ティ・リスクを排除した安全な事業
たリスクバッファーを確保しました。
員会で審議を行った後、経営会議に付
の合理的な保証を得るためのプロセ
フルエンザを想定したBCP(Business
る保護と安全対策を実施しています。
また、カントリーリスクの高まりに対
議され、社長が決裁を行います。また、
スと定義しています。自らの内部統制
Continuity Plan)を、東京本社のみな
05年1月に、情報資産に対する不正ア
しては、国別管理基準の見直しを機動
より重要な案件については、取締役会
をその構築・運用状況を踏まえ常に
らず、事業継続に影響を及ぼす国内・
クセス、紛失、破壊、改竄、漏洩などの
的に行いました。
リスク管理体制図
見直すことにより、社会・環境の変化
海外の拠点においても策定し、内容の
リスクに対する対策、および情報資産
に対応しています。
見直しを定期的に行っています。
の有効利用と信頼性の保持を目的に
会社法および会社法施行規則に基
11年度は、情報インフラのバック
「ITセキュリティ管理要領」
「ITセキュ
づき、業務の適正を確保するための
アップ機能を強化したほか、東京本社
リティ標準」
を設け、情報セキュリティ
体制に関する基本方針(内部統制の基
が機能不全に陥る首都圏直下型の大
の重要性を全社に知らしめています。
本方針)を策定、毎年構築・運用状況
内部統制委員会の仕組み
(内部統制の一元管理)
確率分析や、重要なリスク要因の洗い
取締役会
会社法・
定款規定案件・
重要案件付議
出しと評価を行うリスクアセスメント
手法の導入を進める一方で、過去のリ
スク顕在化事例をデータベース化し
取締役社長
損失の未然防止に役立てる仕組みを
審議
を確認し、必要があれば改善していま
経営会議
重要案件
付議
構築中です。
投融資委員会
意思決定
都度報告
定期報告
︵重要案件︶
い、個別リスクへのミクロの視点に加
稟議申請
多岐にわたる業種、地域展開に伴
︵個別案件︶
統合リスク管理
点に立つ「統合リスク管理」を推進し
ています。グループ全体の資産を俯
Marubeni CSR Report 2012
営業部門
委員会構成
が義務化された内部統制報告制度に
委員長
ついては、実施基準で定められた評価
等を実施し、10年度に続き11年度も
委員
● すべての営業総括部長
● すべてのコーポレートスタッフ部門部長
「内部統制は有効に機能している」と
の結論になりました。
04年3月に財務報告の信頼性の確
ポートフォリオ・
ユニット
社長
す。また、金融商品取引法により提出
グループ全体の内部統制を一元化
え、グループ全般を見渡すマクロの視
た統制強化の基準となる「IT全般統制
ガイドライン」を策定するとともに、
ラ、トレードの各分野にバランスのと
マネジメントでは、リスクシナリオの
「文書等管理細則」
「IT利用規約」を定
品取引法における内部統制報告制度
経営に重要な影響を及ぼすリスク
(意思決定)
また、具体的な運用にあたっては、
を向上させる体制が整い、内部統制の
2011年度においては、資源、インフ
一方、個別案件推進におけるリスク
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2011年度の重点活動項目
保を目的とした「MARICO PROJECT
(MARubeni Internal COntrol System
事務局:経営企画部・リスクマネジメント部・法務部
活動内容
会社法
「内部統制の基本方針」
の構築・運用状況の
確認・見直し
金融商品取引法
財務報告に係る内部統制の整備・運用
ならびに有効性評価の実施
2つの法対応に関する活動を通じ、丸紅グループの内部統制の継続的な向上を図る。
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