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平成26年度 大阪市更生療育センター事業報告書

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平成26年度 大阪市更生療育センター事業報告書
平成26年度
大阪市更生療育センター事業報告書
施設概要
施
設
名
大阪市更生療育センター
所
在
地
大阪市平野区喜連西6丁目2番55号
施 設 規 模
主 な 施 設
鉄筋コンクリート造、地上3階建
延床面積 2956.62㎡
訓練・作業室(4 か所)、医務室、静養室、調理室、
多目的室、食堂兼娯楽室、集会室、相談室、事務室他
指定管理者
団
体
名
主たる事務所の所在地
代
表
者
社会福祉法人 大阪市障害者福祉・スポーツ協会
大阪市天王寺区東高津町 12 番 10 号
大阪市立社会福祉センター内
理 事 長
山田 俊平
指 定 期 間
平成24年4月1日~平成28年3月31日
報告対象期間
平成26年4月1日~平成27年3月31日
担
当
者
連
絡
先
正井 秀夫
社会福祉法人
大阪市障害者福祉・スポーツ協会
大阪市更生療育センター
06-6797-6681
目
次
1 指定管理業務の実施状況 ........................................... 1
(1)
(2)
(3)
(4)
管理運営方針
職員配置状況(職員体制)
維持管理に係る事項(定期点検・緊急時対応等)
施設、他機関等との連携状況
2 利用状況 ......................................................... 7
(1) 月別開館日数
(2) 月別利用人数
3 実施事業・自主事業 ............................................... 9
(1) 更生部の実施事業報告
(2) 療育部の実施事業報告
(3) 自主事業報告
4 収支決算状況 .................................................... 16
5 その他 .......................................................... 17
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
サービス向上・利用促進策
管理経費縮減・環境への取り組み状況
利用者からの苦情・意見・要望等への対応状況
研修実績、学会・専門誌等における発表
モニタリングの実施状況
個人情報保護への取り組み状況
1.管理業務実施状況
(1)管理運営方針について
大阪市立心身障がい者リハビリテーションセンター訓練棟(通称:大阪市更生療育セン
ター、以下「当センター」と記します。)は、障害者総合支援法に基づく指定障がい者支
援施設と、児童福祉法に基づく児童発達支援センター・医療型児童発達支援センター(平
成24年4月移行)が併設された、身体に障がいがある人と心身に障がいがある子どもの
ための総合的な訓練施設です。
管理運営に際しては、
「障害者基本法」にうたわれている「個人の尊厳の尊重」「社会、
経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会の保障」の実現を目指すとともに、
平成 15 年に策定された「大阪市障害者支援計画」にある「個人としての尊重」
「権利実現
に向けた条件整備」
「地域での自立生活の推進」という基本方針を最大限に尊重する姿勢
で臨むことを基本的理念としています。
こうしたことから、当センターの管理運営に際しては、障がい児・障がい者が住み慣れ
た地域での生活を実現し、
「その人らしく豊かで自立した生活」が過ごせるように、努め
ています。
なお、指定障がい者支援施設については、平成26年8月1日より下記のとおり事業変
更を行いました。
記
1.変更内容及び理由
① 入所定員(47名)の変更(減員)
入所者の居住環境の改善を図るため、平成25年4月1日に施設基準が変更(6.6 ㎡
→9.9 ㎡)されたことを踏まえ、入所定員を47名から40名へ変更(減員)
。
② 自立訓練事業の「生活訓練」の実施について
身体障がいと高次脳機能障がいとの重複障がいのある方がふえてきており、機能訓練
に加え、生活能力向上の維持向上を図るための支援ニーズに対応できるよう「生活訓
練」事業を新たに行いました。
区分
事業種別
定員
日中
自立訓練(機能)
47名
夜間
施設入所支援
⇒
47名
区分
事業種別
定員
日中
自立訓練(機能)
34名
自立訓練(生活)
6名
夜間
2.変更日
平成26年8月1日
1
施設入所支援
40名
(2)職員の配置状況(職員体制)
施設職員の配置に当たっては、国の指定基準およびガイドラインを遵守しています。
なお、職員の資質確保のため、基本的に社会福祉主事任用資格者を配置するとともに、専
門性の高い福祉サービスを提供するために、下記の通り専門職を多数配置しました。
(更生・
療育(福祉型・医療型)の職員配置人数であり、付帯事業は除く)
所属
責
任
者
リ
ー
ダ
ー
統括・庶務
3
1
更生部
2
療育部
診療所
理
学
療
法
士
作
業
療
法
士
生
活
支
援
員
児
童
指
導
員
言
語
聴
覚
士
2
1
1
13
1
3
2
2
1
2
1
1
1
心
理
士
保
育
士
管
理
栄
養
士
看
護
師
そ
の
他
1
1
8
3
2
※「責任者」には、所長・次長・副所長、医師2名・支援管理責任者(更生・療育)3名を含
みます。
※「その他」には、運転手を1名、嘱託医を1名、相談員1名含みます。
※上記のうち、社会福祉士資格保有者は1名です。
なお、更生部については、平成 15 年の支援費制度への移行により常勤換算法が採用された
のを機に、サービス水準を確保しつつ経費縮減を行うため、臨時職員の配置を継続的に行い
ました。
給食提供については、サービス水準を確保するため、専門業者に業務委託しています。
事務職員
<当センターの組織図(人員配置図)>
総務責任者
総務リーダー
管理栄養士
運転手
ケースワーカー(生活支援員)
自立支援リーダー
介助員
更生事業責任者
理学療法士
自立訓練リーダー
所長
作業療法士
言語聴覚士
副所長
児童指導員
療育支援リーダー
保育士
療育事業責任者
理学療法士
作業療法士
療育訓練リーダー
言語聴覚士
心理判士
医師
センター内診療所
医長
診療所 主任
看護師
2
(3)維持管理に係る事項(定期点検・緊急時対応等)
①定期点検
当センターは大阪市立心身障がい者リハビリテーションセンター内に位置するため、セン
ター内の他施設の協力のもと、管理運営業務基本協定書に基づく次のような設備・機器の保
守点検を行いました。
(複合施設のため、建築設備、電気設備、機械設備、消防等の基幹設備
については、大阪市立心身障がい者リハビリテーションセンターが保守・点検・管理を実施)
ⅰ)日常点検チェック(建築物・設備総合)
「施設管理の手引き」に基づき、施設内の日常点検を実施しました。
ⅱ)館内清掃業務
適切な美観・利用環境を維持できるよう、日常清掃・定期清掃を実施しました。
ⅲ)害虫駆除
ビル衛生管理法にのっとり、害虫駆除を年12回実施しました。
ⅳ)非常通報装置の点検
消防法にのっとり、非常通報装置(年2回以上)を4回点検しました。
②災害対応のための点検
大震災等に対応するために、施設内を点検し、次のような対応を行いました。
・非常食の在庫量と消費期限について確認(3月31日)
(水2L×24本・非常食
白飯50パック・五目飯50パック他無洗米確保
/40名の2~3日分)
③危機管理
ⅰ)緊急時等の対応
火災・地震災害等緊急時の対応については、まず利用者・職員の身体・生命の安全確保
を第一に考え、所轄の消防署等の関係機関と連携を密にして、避難訓練をはじめとする組織
的な安全確保の取り組みを行いました。
3
火災および
自然災害発生時
の対応
・火災発生時に迅速な対応が行えるよう、消防法施行規則(更生部)および
児童福祉法施設最低基準(療育部)に基づく避難訓練を実施しました。
<避難訓練実施回数>
・更生部:年2回
・療育部:年12回
・火災時対応マニュアルを整備済みであり、周知徹底を図るための職員研修
を実施しました。
・緊急連絡網を整備済みであり(下記参照)、勤務外職員も迅速に応援でき
る体制を整備しています。
・事故対応マニュアルを整備済みであり、周知徹底を図るための職員研修を
事故発生時
および
救急患者発生時
の対応
実施しました。
・救急救命講習を実施し、心肺蘇生方法や AED の使用方法を学びました。
・開館時間中に利用者の体調に異変が生じた際の、当センター勤務の医師、
看護師による緊急対応体制を整備しています。また、各人の障がい状況等
に対応した個人別夜間救急マニュアルを作成し、夜間の利用者の体調異変
に対応する体制を整備しています。
なお、来館者・利用者の事故や、緊急時に備えて総合賠償責任保険(対人・対物 10億
円)に加入しました。
ⅱ)事故防止等安全対策
事故報告書やヒヤリハット報告書の内容を職員に周知徹底し、職員相互間で情報の共有化
を図りました。
また、リスクマネージャー(安全管理責任者:所長・次長)を中心に、リスクマネジメン
ト委員会を設置し、緊急時に機動的に対応できるようにしました。
さらに、館内や中庭に挙動不審者が侵入した場合等、急を要すものの通常の 110 番通報が
困難な場合でも非常通報ができるように、非常通報設備を備えました。
<設置場所>
非常通報装置本体・受理用電話機:1 階事務所壁面
通報ボタン:各階事務所壁面(合計3箇所)
4
ⅲ)食中毒および感染症の予防対策
感染症予防および食中毒予防に努めており、感染症経路別予防策や給食事故発生時マニュ
アルを整備するとともに、衛生管理を徹底しました。また、医師・看護師を含めた感染症委
員会を設置し、感染症予防に努めました。
(4)施設、他機関等との連携状況
障がい児・者が住み慣れた地域での生活実現を支援するために、大阪市立心身障がい者リ
ハビリテーションセンター(相談判定棟)や大阪市こども相談センター等(区役所・保健所)
の行政機関・関係機関(企業・教育機関・医療機関・地域の社会資源等)と密接な連携をと
りました。
また、次世代の福祉人材を養成するために、各種専門機関からの実習・研修・見学の受け
入れや、公立中学校からの職業体験や障がい者の就労実習の場としても積極的に受け入れま
した。
①更生部の連携先と連携内容
連携先
連携内容
大阪市立心身障がい者リハビリテーションセンター
装具判定・健康診断・相談・通所訓
練事業申込・緊急時診察・連絡会
地域の社会資源情報の入・在宅受給
各区役所、市役所
者証の発行・介護保険の申請
各職業安定所
利用者の職業相談・求職登録
各区役所地域保健福祉担当窓口、大阪市住まい公社、大
阪府住宅供給公社、各地域の不動産会社
住宅の確保・住宅改造
各区役所地域保健福祉担当窓口、地域のケアマネージャ
ー、各作業所や授産施設、生活介護施設、各地域ディサ
日中活動に関する情報交換・日中活
ービスセンター、地域自立支援センター、各区相談支援
動の場としての受け入れ依頼
事業所
大阪市職業リハビリテーションセンター、各地域の障が
い者就業・生活支援センター、職業能力開発校、その他 職業訓練
民間企業
地域のケアホーム、福祉ホーム、就労移行・継続事業所、 地域活動の受け入れ先
その他各入所施設、療護施設、老人施設
センター退所後の受け入れ先
5
②療育部の連携先と連携内容
連携先
連携内容
・入園・退園にかかる紹介・協議・事務的作業
大阪市こども相談セ ・他施設入園への調整
・利用児の相談内容に関わる連絡調整
ンター
・自立支援法以後、手続き及び受給者証発行に関わる調整と確認
・主に医療型児童発達支援センターへの入園にかかる紹介及び調整
大阪市立心身障がい ・医療型児童発達支援センター利用児の身体障害者手帳申請の窓口
者リハビリテーショ
ンセンター
(日程調整等)
・医療型児童発達支援センター利用児の補装具に係る判定(依頼及び調整)
・通園児に関するプール前検診(耳鼻科・眼科検診)の実施
各区家庭児童相談室
・通園施設利用が発達段階で望ましい児の紹介及び調整
・見学及び面接等にて協議をしつつ、保護者の意向等を双方で確認
・通園児の卒園時における地域への集団生活(保育所入所)移行に向け
ての相談対応への連絡調整
区健康福祉センター ・入園中の事務的作業(並行通園児における利用に関する事務手続き)
(地域保健福祉課)
・通園児の福祉サービス利用・生活面に関する相談に係る紹介及び調整
・自立支援法以後、手続き及び受給者証発行に関わる調整と確認
③各種専門機関との連携による実習・見学等の受け入れ状況
受け入れ団体
更生部
学校関係の実習等
合計人数
大阪日本メディカル福祉専門学校/日本福祉大
学/大阪市立加美南中学校/阪奈中央リハビリ
計
テーション学校/学校法人大阪医専等
一般見学その他
一般見学(市民及び利用希望者含む)/日本メ
ディカル福祉専門学校/城南女子短期大学/加
名
計214
名
美南中学校、大阪市福祉局
療育部
学校関係の実習等
56
九州中央リハビリテーション学院/大阪府立大
学社会福祉学科/大阪府立大学総合リハビリ/
城南短期大学/沖縄リハビリテーション福祉学
計
園/神戸学院大学総合リハビリテーション学部
41
名
/大阪市立淀商業高校福祉ボランティア科/京
都大学医学部人間健康科/藍野大学/等
一般見学その他
大阪市平野特別支援学校/大阪教育大学付属特
別支援学校/大阪市立光陽特別支援学校/大阪
市立平野特別支援学校/東生野保育所/伝法幼
稚園/等
6
計
36
名
2.利用状況
多様化する利用者ニーズに対応できるように受け入れ態勢を整備し、利用期間内での地域
移行や地域での自立生活の確立に努めることで、一人でも多くの市民を受け入れ、公平かつ
平等な利用が図られるように運営しました
(1)月別開館日数
月
更生部
療育部
昼間
夜間
4
21
30
17
5
20
31
20
6
21
30
21
7
22
31
22
8
21
31
21
9
20
30
20
10
22
31
22
11
19
30
18
12
19
31
20
1
19
31
19
2
19
28
19
3
22
31
20
計
245日
365日
239日
(2)月別利用人数
ⅰ)在籍・登録者数(1日付け)
療育部
福祉型(定員30) 医療型(定員40)
月
更生部
(定員47/40)
4
32
87
29
5
31
87
29
6
29
87
29
7
30
87
26
8
29
87
26
9
29
87
27
10
33
87
27
11
31
86
27
12
34
86
27
1
33
86
27
2
31
85
27
3
31
85
27
計
374名
(定員508名)
1,037名
(定員360名)
328名
(定員480名)
7
ⅱ)利用人数
更生部
療育部
月
昼間
夜間
福祉型
医療型
4
772
949
341
200
5
724
925
424
241
6
725
879
487
250
7
801
847
451
263
8
653
799
260
202
9
708
850
415
211
10
889
1,000
440
229
11
689
888
363
211
12
717
932
382
203
1
658
861
375
167
2
677
805
358
176
3
826
929
347
196
計
8,839名
10,664名
4,643名
2,549名
内:機能訓練 8,434名
生活訓練
内:短期入所
524名 *(療育部/親子通園制度)
405名
子どもの支援を効果的に行うには、保護者が
自分の子どもの障がいを正しく理解・受容し、
当センターへの通所時だけではなく、日常生
活においても適切な対応を行っていただくこ
とが重要な要素となるため、親子通園制度を
採用するとともに、家族へのサポートをきめ
細かく行う「生活支援」にも力をいれていま
す。
8
3 実施事業・自主事業
(1)更生部の実施事業報告(入所支援(短期/空床型含む)機能訓練・生活訓練)
更生部では、身体障がい者を対象に、自立した日常生活または社会生活が行えるよう、①
医学的リハビリテーション、②社会リハビリテーション、③健康管理 を実施しました。
①医学的リハビリテーション
現有機能の維持・向上を目的とした機能訓練を中心に、各人の障がいに応じた効果的な訓
練プログラムを作成し、ⅰ)理学療法 ⅱ)作業療法
ⅲ)言語療法の3分野を中心に、身体機
能・言語機能・認知機能の訓練や日常生活動作の獲得に向けた支援を実施しました。
また、近年利用者ニーズが高まっている、ⅳ)高次脳機能障がいへの対応についても、専門
性を活かし、積極的な支援を実施しました。
ⅰ)理学療法
筋力トレーニングマシンやスリングといった訓練機器を使用し、利用者が自ら積極的にエ
クササイズに取り組む「アクティブアプローチ」を柱に、支援を展開しました。
・アクティブアプローチ
機能訓練
・基本的動作訓練(寝返り、立ち上がり、歩行、姿勢保持等)
・運動療法(筋力強化、関節可動域訓練、バランス訓練等)
・自主訓練指導
等
・屋外歩行訓練
外出訓練
・交通機関利用訓練(地下鉄、バス等)
・車椅子操作訓練(電動車いすを含む)
・スポーツ訓練(障がい者スポーツ大会の参加、練習等)
家族・介護者
・介助方法の指導
への指導
・自主訓練のチェック方法等の指導
等
等
ⅱ)作業療法
生活に密着した動作である、ADL(日常生活動作)、IADL(手段的日常生活動作)に
対して訓練を実施しました。
特に、ADLについては、
『機能的自立度評価:Functional Independence Measure(FIM)』
を実施し、必要なADL訓練を明確にし、訓練を展開しました。
また、高次脳機能障がい者に対する訓練についても言語聴覚士と連携し実施しました。
《ADLの訓練内容》
・食事動作(自助具の適応訓練、姿勢チェック等)
ADL、
IADL
訓練
・更衣動作(動作指導、衣類の工夫等)
・入浴動作(洗身動作、移動等)
・整容動作(爪きり、髭剃り、口腔衛生等)
《IADLの訓練内容》
・洗濯(自助具の工夫、干す・たたむ等)
・調理動作(片手動作等)
9
作業能力を高めることで、意欲・自信を増大させていくことを目的とした訓
練を実施しました。
現有能力の
活用訓練
《訓練内容》
・木工作業(利き手交換も含む)
・手工芸作業(木彫、書道等)
・園芸作業
マイクロタワー法を利用し、職業能力を評価すると共に、障がいを高める目
的の評価を行いました。
職業前評価
・空間関係の能力
・事務的作業能力
・金銭計算などの能力
ⅲ)言語療法
失語症や運動障がい性構音障がいなど、言語によるコミュニケーションが困難な利用者に
対して、言語機能及びコミュニケーション能力の改善を目的に支援を実施しました。
言語機能訓練
言語機能の評価に基づき、失語症・運動障がい性構音章がいの改善目的に機
能訓練を実施しました。
《訓練内容》
・「聞く」能力/「話す」能力/「読む」能力/「書く」能力に
対するアプローチ
・発声・発話器官・発音に対するアプローチ(明瞭な話し方の習得)
コ ミ ュ ニ ケ ー 障がいを補い、各自の可能な方法でコミュニケーション活動が行なえるよう
ション
に支援しました。
能 力 を 高 め る 《訓練内容》
訓練
・代償手段の開発(コミュニケーション・ノート、描画、書字による伝達
など)
・家庭や外出先でのコミュニケーションの練習(シミュレーションと実地
練習)
・グループ活動(活動計画立案、時事話題の発表など)
ⅳ)高次脳機能障がいへの対応
作業療法士と言語聴覚士が連携し、脳外傷やクモ膜下出血、脳出血、もやもや病などに起
因する注意障がいや遂行機能障がい、記憶障がい、社会的行動などの支援を行いました。
・注意障がいへのアプローチ(ハンドベル、計算等)
・記憶障がいへのアプローチ(メモの活用、グループ訓練)
・遂行機能障がいへのアプローチ(環境設定、手順の簡略化)
10
ⅴ)その他の支援
復職希望の場合、特にコミュニケーション能力の情報提供が必要な場合
復職・就労支援
が多く、職場との調整を実施しました。また、職業訓練校入学を希望さ
れるケースについては、受験に対する支援を実施しました。
≪
就労・就学支援実績
≫
1名
利用者の言語機能についての理解を促し、有効なコミュニケーション方
家族支援
法や接し方について説明しました。また、家族内でのコミュニケーショ
ンの機会が増えるよう支援しました(連絡帳等)
。
②社会リハビリテーション
地域の自立生活センターのピアカウンセラーや、自立生活されている当事者等と連携し、
身体的ハンディキャップを抱えながらも、前向きにいきいきと「生きる力」を高めることを
目的に下記の事項を実施しました。特に、脳血管障がいの利用者の割合が多いことから、
「障
がいのある自分を認識し、可能性を実感」でき、
「新たな生活・人生の再構築」が可能となる
よう支援を行いました。
・自立生活についての講座(単身生活者から実際の生活状況等の講演)
・自立生活者宅訪問(自立生活の実際場面の見学)
・ピアカウンセリング(自分の思いを語る、感情の表出、他者との共感)
・外出(計画から始め、公共交通機関の利用を経験)
・栄養面の勉強会(食事に対する考え方、健康管理について考える)
・調理(メニュー決定、買い物、実践を経験)
・福祉制度の勉強会等(自分が使うことができる制度についての知識向上)
・社会資源の見学(作業所、グループホーム等)
③健康管理
定期診察の実施や体調不良者の対応、訓練可否判定など、医師・看護師による利用
者の健康管理には充分な注意を払いました。また、食生活においても適温で食事を提供
するとともに、個々の嗜好を尊重した給食を実施しました。
11
(2)療育部の実施事業報告
療育部では、
・肢体不自由または知的障がい、もしくは重複障がいのある就学前の障がい児
を対象に、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理士、保育士、児童指
導員等、各専門分野のスタッフがチームを作り、総合的な視点から各ケース個別の療育方針
を確立して訓練・指導、療育を行う、
「チーム・アプローチ」という手法に基づき、①保育、
②理学療法、③作業療法、④言語聴覚士・心理士による個別指導、⑤健康管理を実施しました。
①保育
発達の遅れや偏り部分だけに目を向けるのではなく、一人の子どもであることに留意し、
その子の特性に応じた集団への参加方法を工夫しながら次のような支援を行いました。
親子保育は、保護者と支援者が同時に子どもへの支援を考える機会であり家族のより良い
関係づくりにつながっています。
・親子の愛着を育てる遊びから社会的なルールや役割を担う遊びまで、子どもの発達や年齢
に必要な遊びを提供
親子(スキンシップ)遊び/やりとり遊び/ごっこ遊び/集団遊び/リズム遊び等
・気付く/分かる/表現する/考える/主体的に参加する力を支援する取り組み(ⅰ~ⅳ)
ⅰ)その子の特性に応じたTEACCHプログラムに基づく支援
周囲の環境の意味を分かりやすく整理/物理的な構造化/写真やシンボル等の視覚
支援/カームダウンスペースの配置等
ⅱ)音声代替え手段による意思表現~伝達する機会の提供
YES/NOの表現から選
択や自己決定
スイッチを玩具につなぐことで、玩具の操作を単純な動作へ変更
ⅲ)ベビーサインやマカトンサイン(英国で開発された聴覚及び知的障がい児・者のた
めの言語指導プログラム)によるコミュニケーション
ⅳ)遊びのスキルUP指導
・個別支援会議(医療情報や生活上の留意点、認知・言語・運動等)での情報共有から発達
課題を検討
・子どもと保護者とのより良い関係づくりにむけた支援/子どもの行動への意味づけや遊び
方の提案および指導
②理学療法
姿勢・運動の向上を目的にした機能訓練と保護者への指導を実施しました。身体機能的に
は歩行は可能でも、実際には歩行が不安定であったり、階段昇降が難しいといった移動方法
に問題のある精神発達遅滞、広汎性発達障がいの子どもにも支援を行いました。
・基本的動作(四つ這い、座位保持、歩行等)
機能訓練
・応用的歩行(地道、坂道、階段等)
・車椅子操作(電動車椅子含む)
12
・接し方や遊び方の提案(抱き方、遊びやすい姿勢等)
保護者への
指導
・介助方法の指導(介助者の位置、動かし方等)
・ADL指導(更衣しやすい姿勢のとり方、食べやすい姿勢の保持方法等)
・補装具(装具・プロンボード等)の提案・指導(機種選定、使用方法等)
・自主訓練の提案・指導(ストレッチ、姿勢保持等)
③作業療法
身体操作、物の操作、行動、人との交流について指導を実施しました。子どもの指導への
動機づけを引き出すために、大型遊具を用いたプログラムを取り入れて指導に工夫を凝らし
ました。
身体操作の指導
物の操作指導
・手の操作(握る、つまむ、離すなど)
・応用動作(くぐる、またぐ、はしごの昇降など)
・遊びで扱う物の操作(ねんど、クレパス、鋏など)
・日常生活で扱う物の操作(衣服、スプーン・フォーク、箸など)
・一連の動作の遂行(給食前の手洗いから食後のスプーンの片付けなど)
行動の指導
・力や活動性の調節(距離に応じてボールを投げる、食事中に離席せず
座り続けるなど)
・人に興味を持つ(ふれあい遊び、共同作業など)
人との交流の指導
・コミュニケーション(人に向けて発信する、ジェスチャーや発声の意
味づけなど)
④言語聴覚士・心理士による個別指導
言語コミュニケーションと認知機能は密接に関係することから、言語聴覚士と心理士が協
力・分担して、評価および個別指導を行いました。
発達評価
・コミュニケーション能力(人への反応、身振りや言葉での伝達等)
・認知能力(積木、描線、はめ板、玩具の操作等)
コミュニケーション指
・大人とのやりとり(対人意識、共感性等)
導
・代償手段の開発(音声表出機器の利用、絵カードの活用等)
言語指導
生活力を高める指導
保護者への指導
・構音訓練(聴き取りの訓練、発語器官の運動機能を高める等)
・言語訓練(カードなどを利用した語彙学習、文字学習等)
・時間や場所の整理(手順書・スケジュールの利用等)
・社会的技能(あいさつ、要求、質問等)
・家庭でのコミュニケーション(遊び方の提案、代償手段の使用等)
⑤健康管理
医師や看護師が中心となって、定期診断や身体測定を実施するとともに、健康増進や疾
病の予防など、子どもたちの健康管理を行いました。また、他の医療機関との連絡調整を
図り、必要に応じて医療機関への紹介も行いました。
13
(3)自主事業報告
利用者のセンターでの活動をサポートするとともに、保護者への情報提供やボランティア
の育成など、障がい児・者が社会参加するための環境整備につながるような下記の事業を実
施しました。
①レクリエーション活動の実施
センターでの生活に楽しさや潤いを与えるとともに、個々の利用者の積極的な社会参加を
促進するために、レクリエーション活動を実施しました。
行
事
名
場
所
実施年月
総参加数
観桜会(更生部)
造幣局
H26.
4
19名
カラオケ大会(更生部)
センター内
H26.
7
28名
おたのしみ会(療育部)
センター内
H26.12
70名
年末お楽しみ会(更生部)
センター内
H26.12
33名
球技大会(更生部)
センター内
H26.
31名
3
②検診の実施(更生部/療育部)
行
事
名
場
定期健康診断(更生部)
所
実施年月
総参加数
大阪市立心身障が
い者リハビリテー
11回
52名
H26.5・6
54名
H26.7
38名
ション
プール指導前
耳鼻科(療育部)
大阪市立心身障が
眼科検診(療育部)
い者リハビリテー
ション
歯科検診(療育部)
センター内
③保護者および家族向けの研修会等の実施(療育部)
センターでの療育や子どもの障がいへの正しい理解といった、保護者に必要な情報の提供
や、情報交換や交流のための保護者及び家族向けの研修会や講習会等を実施しました。
行 事
両親教室
名
卒園児を祝う会
場
所
実施年月
総参加数
センター内
H26.12
91名
センター内
H27.
76名
3
④他施設職員をも含めた資質向上目的の研修会等の主催や会場提供
行 事 名
肢体不自由児に対するPT講習
講師:森ノ宮病院 理学療法士
真鍋 清則
肢体不自由児に対するPT講習
講師:森ノ宮病院 理学療法士
真鍋 清則
場
所
実施年月
総参加数
センター内
主催:大阪市更生療育センター
H26.9
14名
センター内
主催:大阪市更生療育センター
H27.3
15名
14
⑤市民ボランティアの育成活動の場の提供
障がい者・児との交流の場づくりと、障がい者・児およびその保護者への理解を深める啓
発活動の一環として、市民や学生ボランティアの積極的な受け入れと育成を行いました。
更生部
書道教室
224名
そろばん教室
63名
パソコン教室
112名
ピアカウンセリング
カラオケ教室
48名
将棋教室
126名
その他含めボランティア
療育部
45名
のべ合計
618名
夏期プログラムに伴う兄弟対応・センター秋祭り
47名
⑥市民啓発事業・市民交流事業
ⅰ)市民啓発事業の開催
大阪市立心身障がい者リハビリテーションセンターと協力して、市民啓発事業を行いまし
た。
行
公開講座
事
名(市民啓発事業)
場
障がい者虐待をめぐる実態
と虐待防止のための対策、そ
して課題
所
実施年月
大阪市立住まい
情報センター
H27.
総参加数
3
112名
ⅱ)市民と利用者交流の場「センター秋祭り」の開催
利用者、終了者、通園児、卒園児及びその関係者はもちろんのこと、福祉圏域(東住吉区・
平野区)の市・府会議員、地域住民、企業、市民ボランティアの協力・参加のもと、施設を
開放して「センター秋祭り」をリハビリテーションセンターと連携し、市民啓発と利用者交
流の場を開催しました。
行
事
名
センター秋祭り
場
所
センター内
実施年月
総参加数
H26.11
347名
(内:更生部 176名/療育部 171名)
ⅲ)地域の子育て支援イベントの実施(療育部)
「平野区子育て支援関係者連絡会」の一環として、就学前の子どもたちが楽しめるような
遊びコーナーを設定し、保護者からの日常の子育てに関する情報提供も実施しました。
行
事
名
平野区子育てフェスタ
場
所
コミュニティ
プラザ平野
15
実施年月
総参加数
H26.11
1,000名
4 収支決算状況
収 支 決 算 書 (平成26年度)
(単位:円)
指定障害者
決算額
支援施設
収入合計(A)
業務代行料
220,208,734
131,860,194
福祉型児童
医療型児童
発達支援
支援発達
センター
センター
51,808,380
内訳
36,540,160
・介護給付費収入
・訓練等給付費収入
・障害児施設給付費収入
・医療費収入
・利用者負担金 等
217,673,951
130,486,161
51,416,150
35,771,640
0
0
0
0
109,750
0
0
109,750
・通園交通費補助金
その他
2,425,033
1,374,033
392,230
658,770
・職員給食費負担金
・施設整備補助金収入 等
支出合計(B)
249,738,348
128,627,731
52,533,279
68,577,338
人件費
189,096,376
86,012,059
41,960,157
61,124,160
事務費
23,181,559
15,116,258
3,933,922
4,131,379
・職員俸給
・職員諸手当
・非常勤職員給与
・業務委託費
・保守料 等
事業費
37,460,413
27,499,414
6,639,200
3,321,799
・給食費
・訓練指導費 等
その他
0
0
0
0
-29,529,614
3,232,463
-724,899
-32,037,178
自主事業収入
項
目
補助金等
項
目
収支(A)-(B)
※年度毎に記載すること。
※内訳欄には、積算の根拠となる項目や単価等の明細を記入すること。
(必要に応じ別紙を添付すること。)
16
等
5 その他
(1)サービス向上・利用促進策
多様化する利用者ニーズに的確に応えるとともに、より多くの方に当センターの情報を提
供するため、次のような取り組みを実施しました。
①更生部
個別支援計画の
作成
・個別支援計画の作成とサービス提供の流れについて見直しを行い、訓
練評価やモニタリング機能を強化し、より一層システムの充実を図り
ました。
・地域の病院と連携し、治療の段階が終了したものの、訓練が必要とさ
病院連携の強化
れる方のセンター入所までのスムースな支援体制を作り、利用促進に
努めました。
・高次脳機能障がい者を対象に記憶訓練プログラムを実施しまし
た。
訓練プログラムの
充実
・復職希望者を対象に復職訓練プログラムを実施しました。
・社会生活力プログラムに訓練士全員が参加する事でプログラム内容を
充実させました。また、失語障がい者への社会生活力プログラムを別
に設定することで、失語のある人の社会生活プログラムの利用促進を
図りました。
・地域移行を円滑に行う為に、入所早期から家庭訪問を実施し、環境調
地域移行の強化
整の必要性・問題点を明確にし、それらを解決するための訓練プログ
ラムの提供を行いました。
・退所者18名の内16名の地域移行を行いました。
・福祉サービス新体系への移行に伴い、市民の方々に、当センターを理
解し利用していただくため、パンフレット・ホームページのサービス
内容を変更し、施設紹介を充実させるとともに、本人や家族、関係機
広報活動の強化
関へ情報発信を行いました。
・センターのサービス内容を十分に理解していただくため、大阪脳卒中
医療連携ネツトワーク会議(大阪市及び周辺地域の脳卒中医療にかか
わる医療機関-約70機関)に出席し、医療関係機関等への利用促進
を兼ねた広報活動を実施しました。
②療育部
特別プログラムの
・通園日数確保のため、夏休み、冬休み、春休みは、訓練・療育指導閉
実施による通園日
館日を設定せず、訓練等を含む特別プログラムを実施し、通園日数確
数の確保
保の努力を行い、サービス向上・利用促進を行いました。
通園時の兄弟姉妹
・通園児の家庭には、兄弟・姉妹も多く、幼稚園や学校の夏・冬・春休
向けの別途プログ
暇期間に、通園が困難な状況になる家庭も多いため、兄弟姉妹向けの
ラムの設定
別途プログラムの設定により、利用促進を行いました。
17
・偏食やアレルギーの子どもが多いため、保護者からの食事聞き取り・詳細
なアレルギーチェックシートをもとに、食形態・アレルギー対応食を用意
それぞれの特性
に応じた多様な
食事の提供
しました。
(幼児食・刻み食・やわらか食・個別形態食・アレルギー食等)
・緊急時(こぼれてしまった時など)に対応できるように、毎食1~2食
を準備しました。
・その他、保護者の希望がある時は、管理栄養士を含め様々な専門職と協力
し、子どもを支援するための食事提供ができるように、体制を整えました。
・医療型児童発達支援センター在籍児で、保育所との並行通園を行っている
並行通園時の
支援の強化
子どもに対し、身近な生活圏が「地域」の概念と捉え、本人及び保護者のニ
ーズに応えるため、保育所の職員と共に個人の発達支援と生活援助に向け
た取り組みを行いました。
(保育所生活での環境設定や移動方法や介助の
援助及び活動全般の動作への助言、食具の情報提供など)
・保育所や幼稚園の入園になじめなかった子ども、母子通所に参加できなか
積極的な通園
った子どもへの受け入れについて、こども相談センター、各区家庭児童相
への働きかけ
談室と相談・調整を行うとともに、積極的に通園につなげ、サービス向上・
利用促進を行いました。
保護者の
意識向上
・家族支援の一環として、看護師による感染症対策や健康管理(保護者や子
どもに対する)についての情報提供及び説明を随時(季節や感染状況に応
じて)行い、保護者の意識向上に繋げていくように努めました。
・外来グループ(染色体異常症の超早期療育グループ・肢体)に関する案内
状を、病院関係・保健所に送付しました。
広報活動の強化
・外来(外来グループを含む)や訪問指導から、直接通園へとつなげていく
通園ルートを拡大し、積極的に通園につなげ、サービス向上・利用促進を
行いました。
・センターから地域(保育所・幼稚園・小学校)に生活のベースを移行
継続した保護者
された場合においても、
「定例相談」や「予約相談」の療育システムの
支援強化
利用の案内を行い保護者への支援を継続して行いました。
18
(2)管理経費縮減・環境への取り組み状況
①管理経費の縮減
サービス低下を招かないよう、サービス水準の確保を図りながら、下記のような経費縮減
への取り組みを行いました。
・臨時職員の配置への継続的な実施
・給食提供の業務委託化
②エネルギー縮減への取り組み
日々の施設管理を通じて、エネルギーの縮減に努めるために、
「大阪市庁内環境保全行動計
画(エコオフィス 21)」を参考に、下記のような取り組みを実施しました。
・事務室などの冷暖房については、適正な設定温度を維持
・使用の終わった部屋の、不要照明のこまめな消灯
・夏季の「冷房温度の適正設定及びノー上着、ノーネクタイ」の推進
・夏季および冬季の冷暖房温度の適正な設定
冷房運転時:室温28度基本設定
暖房運転時:室温20度基本設定
③3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進
「大阪市ごみ減量アクションプラン」の市民行動計画を参考にして、3R の推進に積極的に
取り組みました。
・ゴミの分別、再生紙の利用等のリサイクル推進に努めました。
・廃棄物の発生抑制に努めました。
・施設の敷地内での植栽の保全、花の栽培など緑化推進に努めました。
・両面コピーの実行等によりコピー用紙使用量の縮減を図りました。
・再生紙など環境配慮商品の積極的利用と購入に取り組みました。
19
(3)利用者から苦情・意見・要望等への対応状況
福祉サービス利用者の利益を保護し、その権利を擁護するために、苦情解決体制を整え、
苦情解決システムを掲示するとともに、館内1ケ所に苦情相談箱を設置しました。
①苦情解決体制の整備
下記のような苦情解決体制を整備するとともに、ケースワーカー等の担当職員が、利用者
個人・家族等の満足度・主訴・苦情等をその都度聞き出し、対応しました。
・苦情解決責任者
大阪市更生療育センター
次長
村江
昇
・苦情受付担当者
大阪市更生療育センター
更生部
自立支援担当副主幹
川端
正嗣
療育部
理学療法士
眞喜志
康二
・第三者委員
社会福祉法人 大阪市手をつなぐ育成会
理事長
小泉
いと子
一般社団法人 大阪市肢体障害者協会
会
佐藤
忠男
長
②苦情解決の状況
・平成26年度苦情解決事業
-0件
・第三者委員の活用
-0件
③障がい者(児)虐待防止
・福祉サービス利用者の利益を保護し、その権利を擁護するために、虐待(苦情等含む)
解決体制を整え、虐待(苦情等含む)解決システムを掲示し、館内に、虐待(苦情等含
む)投書箱=ご意見箱を設置
20
(4)研修実績、学会・専門誌等における発表
障がい者・児を取り巻く社会情勢や福祉サービスの変化、医学水準の変化等をキャッチア
ップし、専門的な見地から先駆的な療法・プログラムへの取り組みを実施できるよう、専門
職を始め全員が、下記のような外部研修・所内研修に参加し、知識の向上に努めました。
また、
自らの専門性を向上させる機会として、学会や専門誌等において発表を行いました。
① 平成26年度 外部研修実績表
日
付
4 月 11 日
内
容
日本小児整形外科学会学術集会
参加人数
医師
~
1名
4 月 13 日
5 月 22 日
平成26年度
大阪府
「指定障がい福祉サービス事業者等
集団指導」
児童発達支援
管理者
1名
8月 2日
看護師のための口腔ケア&摂食燕下リハビリ
看護師
1名
9月 5日
9 月 12 日
平成26年
大阪市地域リハビリテーション協議会総会
総会及び講演「難病患者に対する支援の現状」
1名
平成26年度
次長
第二学習会
大阪市障害児・者連絡協議会
行動障がいの人の意志決定を尊重した支援
9 月 25 日
次長
平成26年度
大阪市
「指定障がい児支援事業者等者等
集団指導」
)
1名
児童発達支援
管理者
1名
障がい児
相談員
1名
11 月 4 日
平成26年度
大阪府サービス管理責任者研修
児童発達支援
12 月 9 日
管理者
10 日
1名
11 月 6 日
大阪市重症心身障がい児者地域生活事業
11 月 13 日
医療的ケア研修
看護師
1名
11 月 15 日
生活支援員
1名
11 月 11 日
平成26年
近肢連施設長会
次長
「児童発達支援センターの今後の動向について」
11 月 24 日
平成26年度
大阪府相談支援従事者初任者研修
27 日
講義:3日間
演習:2日間
1名
相談員
1名
12 月 25 日
12 月 8・9 日
21
11 月 24 日
平成26年度
大阪府相談支援従事者初任者研修
27 日
講義:3日間
演習:2日間
相談員
1名
12 月 25 日
12 月 8・9 日
12 月 2 日
全国社会福祉協議会
社会福祉トップセミナー
「社会福祉制度の動向と課題」
12 月 12 日
平成26年度
次長
1名
社会福祉法人会計研修
事務職
1名
3月
7日
平成26年度
大阪市立心身障がい者リハビリテーション
次長
市民啓発事業
1名
「障がい者虐待をめぐる実態と虐待防止のための対策、そし
て課題」
副所長
1名
22
②平成26年度 所内研修実績表
7 月 28 日
7 月 14 日
12 月 14 日
2月9日
「救命講習」
講師:平野消防署職員
「ミニ事例検討会①」-療育部
講師:療育部作業療法士1名
25名
「ミニ事例検討会②」-療育部
講師:療育部理学療法士1名
15名
「福祉における臨床場面で大切なポイント」
講師:大阪市更生療育センター 次長 1名
24名
14名
③平成26年度 法人職員研修
2 月 26 日
3月 2日
(更生療育センター参加者)
法人職員人権研修
(セクハラ問題の基本的理解と防止に向けた取り組み)
講師:大阪企業人権協議会 総合アドバイザー 芦田 武雄
37名
氏
④平成26年度 学会・専門誌等における発表報告
〔更生部〕
発表課題名
重度障がい者スポーツ
氏名
共同研究者
発表年月
H26.
河合 俊次
10
学学会・発表誌名
公益社団法人日本理学
「ボツチャ」と理学療法
療法士協会ニュース
士
NO.29
インチョン 2014 アジア
H27.
河合 俊次
3
パラ競技大会帯同報告
~ボッチャ競技スタッフ
としてみた障がい者の競
大阪市立心身障がい者
リハビリテーションセ
ンター
研究紀要第29号
技スポーツ
〔療育部〕
発表課題名
支える人の学びの場
こころ塾2014
仙台バージョン
事例報告
支える人の学びの場
こころ塾2014
第2回 事例報告
氏名
嶋谷 和之
共同研究者
嶋谷 和之
23
発表年月
H26. 9
学学会・発表誌名
京都大学こころの未来
研究センター
H26.
京都大学こころの未来
研究センター
11
(5)モニタリングの実施状況
当センターで提供するサービスについて、利用者およびご家族の要望・評価を把握するた
めに、ケースワーカー等の担当職員が、下記の通り適宜ヒアリングを行いました。
また、利用者の要望・評価を定量的にも把握できるよう、アンケートを実施しました。
①更生部のモニタリング
毎週木曜日の午前の時間帯に、利用者からの施設生活に関しての意見・要望や提案を受け
入れる、定例全体集会を実施しました。
②療育部のモニタリング
年間及び日々のスケジュール中に担当保育士が対応する機会(個人懇談・学期末懇談)を
設け、意見・要望を把握するとともに、各個別指導の時間内(理学・作業・心理・言語・診
察時)にも保護者懇談を行い、意見・要望や提案などの把握に努めました。
③アンケートの実施
モニタリングの一環として、要望・評価を客観的に把握できるように、更生部(実施日在
籍者31名)
・療育部(実施日登録児112名)共に、利用者ニーズアンケートを実施しまし
た。
(6)個人情報保護への取り組み状況
当協会は、大阪市の「健康福祉分野における個人情報取扱事業者が定める規程の参考例」
に基づき、
「個人情報取扱運用細則」を作成しております。
そこで、業務上取り扱う個人情報については、当該運用細則、厚生労働省の「福祉関係事
業者における個人情報の適正な取扱いのためのガイドライン」
、および大阪市個人情報保護条
例に基づき、下記のような取扱いを行いました。
・個人情報保護に関する窓口および責任者を設置しました。
・法人全体で LAN を厳重管理し、外部からの侵入に伴う情報流出を防ぎました。
・ 職員が名札を使用することによって外部者との識別を明確にしました。
・ カルテ・ケース記録等の個人情報が記載された書類の保管については必ず施錠できる場所
とし、取り扱いについても厳重に注意するよう職員全員に指導を行いました。
・職員に対しては、継続的に周知を行い、個人情報取り扱いに対する意識を高めました。
24
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