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(建築等)の手引き
練 馬 区 景 観 計 画 届出(建築等)の手引き 平成28年4月 練馬区 都市整備部 0 開発調整課 目次 1.制度の概要 ·················································· 1 2.届出対象行為 ················································ 2 3.届出等の手順 ················································ 4 4.届出等に要する図書等 ········································ 5 5.区域区分 ··················································· 10 1 1.制度の概要 ○練馬区では、 「歩きたくなるまち 住みつづけたくなるまち」を実現するため、『練馬 区景観計画』を策定しました。 ○建築物等を建築するときは、地域の特徴や周辺のまちなみとのつながり、まとまりに 「配慮」して事業の計画をお願いします。そのため、景観形成のための基準を定め、 景観法に基づく届出および練馬区景観条例に基づく事前協議を行います。 ○大規模な建物は、周囲の景観に与える影響が大きいと考えられるため、望ましい計画 に調整するため、できるだけ早い段階から協議を行います。そのため、景観法に基づ く届出の前に、事前協議を行います。 ■行為の届出(景観法に基づく届出) →景観形成基準との適合を審査します ■大規模建築物の建築等に係る行為の事前協議(練馬区景観条例に基づく協議) →建築物の建築等の計画対象地における「景観形成への配慮」を行うことで、よりよい 景観まちづくりにつながるよう協議します ○法に基づく届出においては、景観形成基準と適合しているかを審査します。ただし、 景観形成基準への適合のみならず、地域の状況に応じた景観づくりへの配慮もお願い します。 ○事前協議にあたって、練馬区景観計画にある景観まちづくりの方針、並びに区域別の 景観まちづくりの方針に即して、景観づくりへの配慮を求めます。 □練馬区景観計画の構成(一部)と景観形成への配慮 第1章 練馬区の景観まちづくりの目標と基本的考え方 ※区内全ての建築物、工作物、 開発行為を行う場合は、目標 を達成するために、この方針 第2章 景観まちづくりの方針 を遵守するよう努めること を求めます 第3章 建築物等の規制誘導 景観まちづくりの方針 第4章 景観形成基準 ※練馬駅南口、石神井公園周辺 地区固有の景観まちづくり の特定の区域について、別に 景観まちづくりの方針 景観形成基準 方針・基準を設けており、こ れを守ることを求めます 1 2.届出対象行為 ○練馬区内で一定規模以上の建築物等の建築や開発行為等について、景観まちづくりに影響 を及ぼすと考えられる行為について、計画段階から届出をお願いすることになります。 ○届出は、計画(設計を含む)を容易に変更することができる時期にお願いすることになり ますので、届出の手続き前に事前の相談をお願いします。 (1)届出を要する行為 次の表に示す建築物の建築等行為を行う場合は、景観法第 16 条第1項に基づき区へ の届出(注 1、2、3)が必要です。 表 届出の対象とする行為と規模 行為の種別 対象となる規模 ○以下のいずれかに該当するもの 建築物の建築等 ・建築物の新築、増築、改築 ①高さ 10m以上又は延べ面積 500 ㎡以上 ②敷地面積 500 ㎡以上 若しくは移転 ・外観を変更することとなる 修繕若しくは模様替又は 色彩の変更(注 4、5) ○次に掲げる高さ 10m以上又は築造面積 500 ㎡以上となる工作物 工作物の建設等 ・煙突、鉄柱、広告塔、広告板、装飾塔、記念塔、物見塔その他 ・工作物の新設、増築、改築 これらに類するもの(注 6) 若しくは移転 ・昇降機、ウォーターシュート、コースター、高架の遊戯施設や ・外観を変更することとなる 原動機を使用する回転遊戯施設その他これらに類するもの 修繕若しくは模様替又は ・製造施設、貯蔵施設、自動車車庫(建築物であるものを除く) 色彩の変更(注 4、5) その他これらに類するもの ○開発区域面積 1,000 ㎡以上 開発行為 (都市計画法第4条第 12 項 に規定する開発行為) (注 1):国の機関又は地方公共団体が行う行為については、通知となる(景観法第 16 条第5項) (注 2):都市計画法に基づく都市計画の決定手続きを経て行う行為については適用除外 (注 3):仮設建築物の建築などの通常の管理行為や軽易な行為などは適用除外(景観法第 16 条第7項) (注 4):当該修繕等の対象となる面積が、各立面の面積の3分の1以下の場合は除く (注 5):外壁や屋根の張り替え、塗装の塗り替え、従前と同色での塗り替えを含む (注 6):架空電線路用並びに電気事業法第2条第1項第 10 号に規定する電気事業者および同項第 12 号に規定する 卸供給事業者の保安通信設備用のもの(よう壁を含む)並びに電気通信事業法第2条第5項に規定する 電気通信事業者の電気通信用のものを除く 【対象となる規模に関する留意事項】 ○増築の場合、増築部分の延べ面積でなく、増築後の建築物全体の延べ面積 ○外観の変更の場合、外観の変更となる部分の面積ではなく、外観の変更後の建築物全体の延べ面積 【用語の解説】 建築物の高さ:地盤面からの高さをいう。 (建築基準法施行令第2条第1項第6号) 建築物の延べ面積:建築物の各階の床面積の合計をいう。 (建築基準法施行令第2条第1項第4号) 建築物の敷地面積:建築確認申請時の面積をいう。 (建築基準法施行令第2条第1項第1号) 工作物の高さ:工作物の地上に露出する部分の最高部と地盤面(建築物の上に築造される工作物(建築設備を 除く)にあっては当該工作物を設置する部分)との差をいう。 工作物の築造面積:工作物の水平投影面積をいう。 (建築基準法施行令第2条第1項第5号) 開発区域面積:開発行為の許可を受ける土地の区域面積をいう。 (都市計画法第4条13項) 2 (2)届出対象のうち事前協議を要する行為 次に示す大規模な建築物は、周辺の景観に与える影響が大きいことから、練馬区景 観条例に基づき、景観法の届出に先立つ事前協議を義務づけます。 ○対象行為:建築物の新築、増築、改築若しくは移転、外観を変更することとなる 修繕若しくは模様替又は色彩の変更 ○対象規模:高さ 15m以上かつ延べ面積 3,000 ㎡以上 ただし、次に掲げる制度を活用して建築又は計画される建築物で、東京都が東京都景観条例第 20 条に 基づく事前協議を行うものは除きます。 (東京都との相談となります。 ) ①都市計画法第8条第1項第3号の高度利用地区(市街地再開発事業を伴うものに限る) ②都市計画法第 12 条第1項第4号の市街地再開発事業 ③都市計画法第 12 条の5第3項の再開発等促進区を定める地区計画 など ■建築物の届出対象規模と事前協議 届出対象 法に基づく届出 建築物の 高さ 大規模建築物 区条例に基づく事前協議 +法に基づく届出 15m 10m 建築物の延べ面積 500 ㎡ 3,000 ㎡ 景観形成への配慮(自主的取り組み) 3 3.届出等の手順 ・以下のフローのように届出・協議の手続きを行います。 問い合わせ、相談等 【大規模建築物の場合】 景観に関する事前協議 大規模建築物の建築等に係る行為の事前協議書の提出 ●大規模建築物とは、高さ 15m以上かつ 延べ面積 3,000 ㎡以上の建築物です。 ●練馬区景観条例(平成 23 年 3 月 練馬 区条例第 10 号)の規定に基づき、法に 基づく届出に先立つ事前協議をお願い します。 (60 日以上前(注 1) ) 練馬区景観条例(条例第 16 条 ) 景観形成に関する配慮や 良好な景観の創出に向けた協議等 (方針や基準を踏まえた協議誘導) まちづくり条例 ○大規模建築物の 建築手続き 事前協議終了通知 行政、専 門家によ る景観協 議、助言 ・指導 ○その他、開発等 手続きを要する 行為 景観法に基づく届出 届出書の提出(30 日以上前(注 2) ) 法第 16 条第1項 景観形成基準との適合の確認 適合しない場合 適合する場合 変更・修正の 必要なし 紛争予防条例 (対象の場合) 変更・修正の 必要あり 指導・助言 改善 改善されな い場合は、勧 告、変更命令 や罰則を適 用(注 3) 受理通知 建築確認等 他の法令手続 行為の着手 完了報告書の提出(竣工の状況がわかる写真を添付) 注 1:当該行為が許可、認定、建築確認等を要する場合は、その申請を行う日(複数の許認可等を 要する場合は最も早いもの)の 60 日前までに事前協議書の提出をお願いします。 注 2:当該行為が許可、認定、建築確認等を要する場合は、その申請を行う日(複数の許認可等を 要する場合は最も早いもの)の 30 日前までに法に基づく行為の届出の提出をお願いします。 注 3:適用にあたっては、練馬区景観条例の規定にもとづき、あらかじめ都市計画審議会の意見を 聴きます。なお、景観法の規定により、従わない場合は罰則が適用されます。 4 4.届出等に必要な図書等 ・届出等に必要な提出図書は次の通りです。 (正本・副本の 2 部必要です。 ) ○行為の届出 ※1 ・・・届出書(第 1 号様式 ※2 )および下記添付図書等 ○大規模建築物の建築等に係る事前協議・・・協議書(第 9 号様式 ※2 )および下記添付図書等 ② 明示すべき事項 案内図 (縮尺 1/2,500 以上) 現況写真 配置図 (縮尺 1/100 以上) ③ 設計図または造成計画図 ④ (縮尺 1/100 以上) 立面図 (縮尺 1/100 以上) ⑤ ⑥ 景観形成に関する説明書 ※2 平面図 ⑦ ・当該敷地周辺図および広域図に計画地を明示 ・当該敷地および周辺状況がわかるカラー写真を複数枚 ・撮影位置と方向を案内図または配置図に図示 ・方位、敷地境界線 ・敷地内における届出対象物の位置、対象部分を図示 ・土地の高低、よう壁の位置、付帯設備(キュービクル、機械式駐 車場、屋根付駐輪場、ゴミ置場等の高さおよび色) ・緑化計画 ・外構計画(門・塀・垣・柵等の高さおよび色) ・現況図 ・土地利用計画図 ・造成計画平面図 ・よう壁断面図 ・緑化計画図 ・外観上見えるものすべてを着色(4 面以上、色鉛筆可) ・仕上げ、マンセル値を明示し、色見本を貼付 ・外壁の基本色以外の部分(各立面の 1/5 以下)の各面積比 の算出式を明示 ・看板等は、取付け位置を図示※4 ・影、外構、樹木、人物等は不要 ・景観形成に関する考え方、景観形成基準等に対する措置 状況を説明したもの ・各階(各室の用途) ・R階は、設置する設備(太陽光パネル、キュービクル、受水槽等) の位置を図示 開発行為 ① 書 工作物 図 建築物 添付図書 ※3 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ その他・区が要請する図書(必要に応じて) ⑧ 断面図 主要部 2 面以上 △ 完成予想図(外観透視図、 模型写真など) ・歩行者の視線から完成後の施設と周辺のまちなみとの 関係が確認できるもの △ ○:必ず添付してください △:添付が必要な場合があります ※1 国の機関または地方公共団体が行う行為については、通知となりますので各様式を使用して ください。 ※2 各様式等は練馬区ホームページよりダウンロードしてください。 ※3 大規模建築物は事前協議を行うため、行為の届出の際、提出書類の一部を省略できます。 ※4 東京都屋外広告物条例で許可を受ける看板は、景観計画色彩基準の対象外です。それ以外の 看板につきましては、担当までご相談ください。 注)小規模な増築や外観の変更のみの場合には、添付図書の一部を省略することもできますので、 担当までご相談ください。 5 撮影地点を地図に記載し、その番号 を写真にもつけてください ① 5.図書の作成方法について 道路 ■現況写真について(写真サイズは概ね 120×90) ①現況写真は、行為を計画している敷地だけではな く、その隣接地や周辺のまちなみを含むようにし て複数方向から撮影し(右図参照)、撮影地点と撮 計画地 ② 影方向を示した図面を添付してください。なお、 道路 案内図や配置図に示してもかまいません。 ④ ②上記に加え、次に挙げるような場合には、計画地 から離れた場所からの見え方に配慮が払われてい ③ ることを確認します。 ・大規模建築物 半径 200∼300m (高さ 15m以上かつ延べ面積 3000 ㎡以上) 計画地 ・計画地の地盤が周辺より高い場合、又は周辺よ り低い場合 ・計画地が幹線道路や河川、公園、農地などの空 地に隣接し、視界が開けている場合 ① ② 計画地周辺(半径 200∼300mの範囲)で複数方向 から見た場合の写真を提出してください。その際、 近くに景観資源(神社、仏閣等)など景観に配慮 する場所があるときには、そこからの見え方がわ かる写真としてください。 撮影地点を地図に記載し、その番 号を写真にもつけてください 計画地の地盤が周辺より高く、周囲から見 えやすい位置に立地する場合 計画地が幹線道路や河川、公園、農地など の空地に隣接し、視界が開けている場合 道路や河川 公園、農地 などの空地 ■完成予想図について ①建築物等を建築する際、皆さんが地域の景観に対する配慮をどのようにしたのか具体的に、 歩行者の視点を意識し、実際の見え方をシミュレートしたことがわかる資料を作成してくだ さい。 ②両隣に立地する数件の建物を含めるなど、周辺のまちなみが確認できる位置から作成してく ださい。 ③提出していただくもの:計画地と周辺の建築物が写ったパース図、コンピュータグラフィッ ク合成、フォトモンタージュ、スケッチなど手法は問いません。 6 6.区域区分 ○対象区域の確認 ・地域特性を活かした景観まちづくりを進めるため、区全域を区域区分し、区域毎に方針・ 基準を定めています。計画地がどの区域に該当するかをご確認ください。 ・景観形成基準については、練馬区景観計画を参照してください。 区域 石神井川景観軸 区域の設定 景観軸に位置づけた石神井川において、河川区域境界から 30mの範囲に位 置するもの 白子川景観軸 景観軸に位置づけた白子川において、河川区域境界から 30mの範囲に位置 するもの 田柄川緑道景観軸 景観軸に位置づけた田柄川緑道において、緑道境界から 30mの範囲に位置 するもの 幹線道路の景観軸 景観軸に位置づけた、笹目通り、目白通り、千川通り、川越街道、青梅街 道、新青梅街道、環七通り、環八通り、富士街道、大泉学園通り、吉祥寺 通りの各道路境界から 30mの範囲に位置するもの ゆ と り あ る 住 ま い 低層住宅地を主とした区域(注 1) 景観ゾーン 街 な か 住 ま い 景 観 中高層の住宅団地や、道路基盤の整った中高層住宅を主とした区域(注 2) ゾーン に ぎ わ い 景 観 ゾ ー 商業施設等が集積する商業地域を主とした区域(注 3) ン (注 1):対象となる区域は、原則、第一種低層住居専用地域(指定容積率 200%未満) 、および当該用途地域に 囲まれた沿道型用途地域(住居系、商業系用途地域)指定区域とする。 (注 2):対象となる区域は、原則、 (注1)に示す以外の住居系、商業系、工業系用途地域で指定容積率 200% 以上の区域とする。 (注 3) :対象となる区域は、原則、商業地域で指定容積率 400%以上の区域(これに隣接する指定容積率 300% の区域を一部含む)とする。 (注 4):2つ以上の区域にまたがる場合は、計画対象敷地において最も大きい面積を占める区域の方針と基準 を適用。ただし、軸とゾーンが重複する場合は、原則景観軸の方針と基準を優先する。 (注 5):「景観まちづくり地区」(練馬区景観計画(案)第4章参照)に計画対象敷地がある場合は、地区ごと に定める方針と基準を適用する。 7 区域区分図 8