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VELOスコット
BIKE MOTION BENELUX2009 参観報告
2009 年 10 月 30 日(金)~11 月 2 日(月)の 4 日間、オランダ、ユトレヒトの国際展示場
JAARBEURS UTRECHT にて、オランダ、ベルギー及びルクセンブルグ市場のユーザー向けスポ
ーツ自転車展が開催され、展示面積、出展社数、ブランド数及び来場者数は、好調だった昨
年を更に上回る結果となった。
【BIKE MOTION BENELUX 2009】
主催:
VNU Exhibitions Europe
会場:
JAARBEURS UTRECHT 展示場
会期:
2009 年 10 月 30 日(金)~11 月 2 日(月)
ユーザーデ-;30 日(金)~1 日(日)、ビジネスデー:2 日(月)
開催時間:
使用ホール:
30 日 14:00~21:00、31・1・2 日 10:00~17:00
Hall9・10・11・12、計 4 ホール 32,500 ㎡(昨年 3 ホール 26,000 ㎡)
入場者数:
29,942 人(昨年 24,762 人)
出展者数:
195 社 594 ブランド(昨年 151 社 502 ブランド) ※ガイドブックより集計
JAARBEURS UTRECHT 展示場
新たな会場、ホール 9 の様子
1.展示会概要
昨年のホール 10、11 及び 12 の 3 ホールに加え、今年はホール 9 も展示会場となり合計 4
ホール、昨年より 25%も展示面積が増加した。来場者は、前年比 21%増の 29,942 人となり、
出展社数も前年比 29%増の 195 社、取扱いブランド数は同比 18%増の 594 に達し、すべての
数値が昨年実績を上回る結果となった。
出展物を見ても、欧米の主だったスポーツ車ブランド、部品及びアクセサリー類が一通り
揃っていた。ユーザー向けスポーツ車中心の展示として各社は、ロードレーサー及び MTB の
トップモデルから中級~入門モデルまで幅広く展示を行っていた。地元ベネルクスのコガ・
ミヤタは、
「ツール・ド・フランス」に参加したスキルシマノを前面に押し出した展示であっ
た。他にはユニオン、PRO RACE、JAN JANSSEEN やエディー・メルクスなどが見られた。
その他、欧州ブランドでは、ビアンキ、ピナレロ、クオータ、デ・ローザ及びチネリのイタ
1
リア勢、コラテック、スコット、LOOK、サーベロ、オルベア、BMC、CUBE、BULLS、STEVENS、
KTM、FOCUS などが出展、米国ブランドは、スペシャライズド、トレック、キャノンデール、
ロッキーマウンテン、コナ、また台湾ブランドもメリダ/センチュリオンとジャイアントがス
ポーツ車を出展した。
更に今年からケトラー、マングース/シュイン、GT、FELT、フォンドリエスト、FUJI、ベル
ガモントなどが参加し、内容は一層充実していた。また、部品・付属品関係でも、シマノ、
カンパニョーロの両社をはじめ、その他、スラム、BBB パーツ、マビックなど、数多くのブ
ランドの品々が見られ、出展ブランド数ではミラノやパリの展示会を凌駕していた。
ラピエール
シュイン
FELT
ベルガモント
2.ガゼレの復活
昨年オランダ最多シェアのガゼレは、参加を見送ったが、今年は再び MTB、ロードレーサ
ーなどのスポーツ車の展示を実施した。また、同社は同じくオランダのロスマレンにて毎年
1 月開催の「FIETSVAK」にも大きな規模で出展しており、スポーツ車の出展は「Bike Motion」、
シティ・トレッキング車及び電動アシスト車出展は「FIETSVAK」と使い分けている。こうし
た使い分けは他社も同様であるが、「Bike Motion」にスポーツ車以外を展示する企業が年々
増えており、同展がベネルクス市場を代表する総合的な自転車展になりつつあるともいえる。
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復活したガゼレ
コガミヤタ
米国ブランドもシティ車を展示(左;キャノンデール、右;トレック)
3.注力するアクセルグループ
アクセルグループでは、バタバスとコガ・ミヤタが同展にスポーツ車を出展しており、同
じグループの電動アシスト自転車の有力メーカーであるスパルタは、今回も出展していなか
った。電動アシスト車が主体のスパルタは「FIETSVAK」への出展を優先している。
しかしながら、地元パリでは見られなかったラピエールが出展し、ドイツからは HaiBike
やゴーストが参加するなど、同グループのスポーツ車ブランドが会場に勢ぞろいしていた。
更に米国のレッドラインの BMX の展示も行うなど、今や世界有数の自転車企業となったアク
セルグループの同展への注力ぶりが伺える。
なお、今回のバタバスブースでは、フレームカラーが黒と白のシティ車に、蛍光色の小さ
なプラスチックパーツをユーザーの好みで取り付けカスタマイズできる「MY BUB MY STYLE」
という提案展示を行っていた。ファッション性を重視する消費者に向け、自転車のデザイン
上の差別化を図る上で簡便、安価な方法であり、今後、その成否が大変注目される。
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バタバスの「MY BUB
MY STYLE」
ユーザー自身が好みの色のパーツを取り付けカスタマイズ。
4.欧州第2位への可能性
奇しくも、ベルギーの「Expo-Velo」、ドイツの「IFMA」など、近隣の競争相手が居なくな
った今、「Bike Motion」の勢いはしばらく続くことも予想される。国内で競合中のミラノ展
や何とか単独開催したパリ展に対し、この展示会が 2009 年に成功を収めたことは、従来、ス
ポーツ車需要が高いベネルクス市場に加えて、自転車小売店シェアと販売価格が高く、最近
成長著しい電動アシスト車で欧州市場をけん引するオランダ市場という強みが加わり、今後、
欧州第 2 の自転車展示会へと成長する可能性は十分にある。
来年は会期を少し早め、2010 年 10 月 22 日~25 日の 4 日間、ユトレヒトの国際展示場にて
開催予定である。
以
上
(デュッセルドルフ事務所)
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