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「3 月例会山行 爺岳ヶ岳東尾根」

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「3 月例会山行 爺岳ヶ岳東尾根」
「3 月例会山行
1
爺岳ヶ岳東尾 根 」
巻頭言
トレイルランニングについて考えてみた・・・
グロリアス・サーティーもあと数ヶ月となった最近、めっきり山に行くことがなくなってきた。ここ
でいう山というのは、計画書を出して仲間と行く山のことである。
それでも、何もやる気がなくなってしまったというわけではなく、最近はもっぱら「トレイルランニ
ング」を集中してやっている。こいつは、いつでもどこでも思い立ったらできるランニングの利点と山
に行く行為とを融合させた極めて合理的なジャンルだと思うのだが、昔からの山屋にとっては、「なん
でわざわざ山を走るのか」、
「山でレースやるなんて自然破壊行為じゃ」などと悪い印象が強いようであ
る。残念なことだが、いちいちごもっともなので反論しづらい。しかし、いまやトレイルランニングの
レースはシーズンともなれば、毎週といっていいほど各地で開催されているのである。しかも、実質日
本選手権といってもいいほどの権威を持つ「日本山岳耐久レース(長谷川恒夫カップ、通称ハセツネ)
」
ともなれば、長野マラソンなみに受付開始当日に定員となるほどの人気なのである。
そのような背景があるのにも関わらず、会にそういう嗜好の人間が入会してこないのはなぜだろうか、
と常々思っている。例えば、トレイルランニングのレースの参加者名簿の所属欄を見れば、○○山岳会
と書いている人はいるが、結構稀なのだ。代わりに○○RC(ランニングクラブ)というのが多いのが
現実である。だから自分は宣伝の意味も込めて常に山岳会 R&B と書き続けている。
山系のトレイルランナーが少ない理由は何だろう。その答えを考えてみた。単純にランナーが山に目
を向けることが多いのに対し、登山者がランニングに目を向けることがない、というのが答えになるだ
ろうか。また、トレイルランニングはお手軽なもので、わざわざ山岳会に入会する必要性を感じない、
ということもあるだろう。最近は保険もいろいろできているし。
山屋にとって興味が薄く、トレイルランナーに山屋が少ないとなれば、そこに生まれるのは相互理解
がないことからくる軋轢であろう。そろそろ増えすぎてきた感のあるレースに対しても、中止運動が山
岳会から発生しそうな気すらしている。
でもまあ、それは仕方ないことだと思う。トレイルランナーたちの経験年数はまだ数年だし、これか
ら山屋と共存すべく、山を走るときのマナーの啓蒙やレースのレギュレーションが細かく決められるな
ど、その分野(市場とも呼べるかも)として成長し、安定していく過渡期なのだろうと思っている。ま
た一方で、会員を開拓することを望むなら、この分野に目を向けることも考えるべきかも知れない。個
人的な夢としては、会主催のレース(同時に会の PR になります)なんかできれば面白いな、なんて思
うが、今の自分の状況では無理です、ハイ。
文責:Y谷
2
目次
巻頭言
-2-
信濃平・ヒヨドリ峰・乗鞍岳 B.C
-4-
黒姫 北東面 B.C/1 月例会山行 燕温泉 新年会&雪崩訓練他 -5陣馬形山々行報告書/根子岳大明神沢源頭
-7-
栂 池 B.C
-8-
三田原山∼南地獄谷∼前山滝沢尾根
-9-
赤禿山 B.C
-10-
2 月例会山行 烏帽子岳・湯の丸山
-11-
霊仙寺 B.C
-12-
白鳥山
-14-
栂池自然園から金山沢 B.C
-15-
3 月例会山行 爺ヶ岳東尾根
-16-
新人紹介・思い出の一枚
-17-
剣岳バリエーション
-18-
3
信濃平
B.C
開 催 日 : 2010 年 1 月 2 日
参 加 者 : K 林 ( CL)、 N よ (記 )、 K 井 、 H 野 、 N 波 、 N ひ 、 N み 、 S ゆ 、 S る 。
<感想>
1月 2日
久しぶりの信濃平。大晦日からの大雪でだいぶ
藪が埋まって快適に滑走できた。今回は初心者
の方が何人も参加してもらったのでなるべく
ラッセルをしてもらった。水分を含んだ重い
パウダーだったのでずいぶんしんどい思いを
しただろうが、パーティーで交代してラッセル
することは仲間意識を高めるのによかったので
はないだろうか。
山 (廃 ゲ レ ン デ だ け ど )で 滑 る 一 本 は ゲ レ ン デ の そ れ と は 違 っ て 集 中 力 が 増 す の か と て も 楽 し
い。
(K林)
ヒヨドリ峰
開 催 日 : 2010 年 1 月 4 日
参 加 者 : K 林 ( CL)、 N よ (記 )、 M 井
集 合 : 小 林 家 に 7 時 15 分
ルート:栂池スキー場からヒヨドリ峰、ウラヒヨ滑走
雪の状態によって天狗原方面に変更もある
1月4日
今 シ ー ズ ン 初 の 栂 池 BC。今 年 は 栂 池 の シ ー ズ ン 券 を 買 っ た の で 通 う つ も り 。昨 年 JAN の ASC
で講師の方に言われたことがある。
「雪のことを学ぶには1シーズン同じ場所の雪を観察し続
け る こ と 。」
雪の変化を見続けて勉強しよう。
さて今回は他参加者の行ったことのない裏ヒヨ方面へ。正月休みも昨日までの人が多いのか
貸切だった。昨日まで降り続いた雪は思いのほか安定しており、ディープパウダーを満喫で
きた。
(K林)
乗鞍高原スキー場よりツアーコースにて乗鞍岳往復。
開 催 日 : 2010 年 1 月 10 日
参 加 者 : K 林 (CL)、 N 村 よ 、 H 野 、 Y 谷 、 N 村 ぶ 、 T 内 、 N 波
行 動 記 録 : 09:00
ゲ レ ン デ TOP → 10:40
位ヶ原
→ 11:20 県 道 2605m 地 点 → 13:35
レ ン デ TOP
<感想>
お疲れ様でした。 行ってみたかった乗鞍
行けてうれし
4
ゲ
かったです。 上部はガスってて強風でしたが、滑ってみると、
かるーいパウダー
気持ちぃ
うまくなったとすっかり勘違い
しました。真っ白な雷鳥にも会えて、別世界でした。また行きたいです
黒姫北東面
( N 波)
山スキー
開催日:2010 年 1 月 11 日
メンバー:M井、N村文、H野、K林
記録>
09:00
黒姫スキー場駐車場
09:30
ス キ ー 場 営 業 リ フ ト TOP
10:15
旧 ゲ レ ン デ TOP、 新 雪 深 さ ス キ ー に 乗 っ て 3 0 cm!
12:00
黒姫山稜線着
13:00
滑降開始
14:00
林道
14:20
発電所導管上部
14:45
発電所下、車デポ地
<感想>
でこぼこパウダー、オープンバーン、パイプとあり、高低差も十分の好ルート。谷に入らな
いベストルートを確立したいものだ。
ぐり日記のパイプサイドランの映像は独特。
1 月例会山行
燕温泉 新年会
(M井)
雪崩捜索訓練ほか
開催日:2010 年 1 月 16 日から 17 日
宿泊先:燕 ハ イ ラ ン ド ホ テ ル
メンバー:
【フル参加】
K林 (CL)、 Y 谷 、 H 野 (装 備 )、 K 古 井 、 N 岸 ひ (記 録 )
、 N 村 ぶ 、 N 野 、 N 澤 な (食 担 )、 K 倉 、 T 橋 、 F 永 (新 入 会 )
【 16 日 & 新 年 会 】
Sゆ、S路る
【 17 日 の み 】
N波 、 Y な ぎ 、 T 内
記録
【16日】 大雪のため、スキー場にたどり着くのが遅く大変でした。
9: 30
ピットチェック
5
降雪量が多いため、林道わきで行う
11: 00
燕温泉スキー場登り始め
12: 00
ツエルトを使用した、雪洞作り。
ビーコン捜索および掘りだし練習(V 字掘りだし法)
14: 40 頃
15: 30
16:00
滑り始め。
複数埋没捜索方法の練習。
終了
【17日】
8: 20
宿から滑りだし
8: 45 頃
赤倉温泉ゴンドラ山麓駅
9: 00
日帰り組と合流
9: 30
ホテルゲレンデトップ
9: 40
登り始め
10: 30
ピットチェック
11: 40
前山滑りだしポイント
12: 15
ピットチェック
12: 30
滑り始め
13: 15
チャンピオンゲレンデトップ(昼飯休憩)
燕温泉へ滑りに行く組、ゲレンデを滑る組と別れます
14: 00
関見峠到着
14: 20
宿に到着
<感想>
・ビ ー コ ン 捜 索 ・ 掘 り 出 し 訓 練 は 、 本 当 に 大 変 で し た 。
スキー場内は、膝もしくは、腿までのラッセルでした。
スノーシューの場合は、場所により腰まで埋もれてしまいます。
雪洞は、言葉では解っていましたが、実際に掘ってみると大変でした。
初めての事が多かったので、良い経験でした。
ピットチェックは、場所場所によって、結果が違う。
コンディションによって変わる 。
今 回 の BC は 、初 め て 行 く と こ ろ で し た の で 、楽 し か っ た で す 。
(N岸ひ)
・一日目の訓練後のパウダースキーがよかったあ。
旧ゲレンデトップからの一本がほんとうにフワンフワンだった。
二日目の赤倉旧ゲレンデトップからの北斜面もまた最高で、ほんとに急斜面で、雪もふか
ふかだったので、もっとうまかったら雪崩止めの上をジャーンプって感じで飛びたくなる
ような感じだった。次の時はやってみようかなあ・・?
旅 館 も 良 く て 、新 年 会 も 楽 し く て 最 高 で し た 。
6
(H野)
陣馬形山々行報告書
開 催 日 : 2010 年 1 月 11 日 ( 月 ) 晴
目的:新春の南・中央アルプスを眺める
メンバー:O 日方あ
行 程 : 自 宅 6: 00
10:40
丸尾のブナ
− 中 村 美 里 登 山 口 手 前 ( 500m ) 路 上 空 地 P
−陣馬形山山頂
11: 10∼ 11: 55・ ・ ・ 丸 尾 の ブ ナ
中 村 美 里 登 山 口 手 前 ( 500m ) 路 上 空 地 P
走行距離
9:30∼ 40・ ・ ・ ・
13: 30∼ 13:45
−
自宅
12:20・ ・ ・
17:30
310km
<報告・感想>
・ 当 山 は 1400m 余 の 標 高 で は あ る が 、南・中 央 ア ル プ ス や 伊 那 平・天 竜 川 の 展 望 地 で あ る 。
そ の た め 山 頂 付 近 に は 巨 大 な ア ン テ ナ が 彼 方 此 方 に あ る 。ま た 黒 牛 折 草 林 道 が 山 上 を 通 っ
ておりキャンプ地で整備まで整っている。
・ 美 里 登 山 口 手 前 の 凍 結 県 道 で 空 地 に パ ー キ ン グ し て 登 山 開 始 。黒 牛 折 草 林 道 を 数 百 メ ー ト
ル 進 み 登 山 道 に 入 る が 、 積 雪 5c m ほ ど の 樹 氷 ( 桧 ・ 松 ・ 唐 松 ) 内 を 気 持 ち よ い 上 り だ 。
・ 3 回 ほ ど 林 道 に 出 た が 、し ば ら く 登 り 樹 齢 600 年 の 丸 尾 の ブ ナ は 根 元 か ら 3 本 の 幹 が 見 事
で あ る 。こ の 付 近 か ら は 、後 方 の 樹 間 か ら 真 白 な 中 央 ア ル プ ス の 空 木 岳 を 始 め 眺 め が 良 く
なる。
・ 山頂からの展望は、西面東側から恵那山、風越山、念丈岳、南駒ケ岳、空木岳、宝剣岳、
木 曽 駒 が 岳 、経 ヶ 岳 が 連 綿 と あ り 目 が 離 せ な い 。目 を 下 に お く と 、こ れ ま た 伊 那 平 (谷 )と
天 竜 川 に 注 ぎ 込 む 与 田 切 川 、中 田 切 川 、大 田 切 川 が ク ッ キ リ と 中 央 ア ル プ ス か ら 注 ぎ 込 ん
でいる。
・ 目 を 転 じ 東 面 に は 、鋸 岳 、仙 丈 ヶ 岳 、北 岳 、間 ノ 岳 、農 鳥 岳 少 し 右 に 塩 見 岳 、悪 沢 岳 、赤
石岳へ南アルプス山脈が見事に続く。此れほどの多くの山々のパノラマは始めてだ。
・ 今 回 は 下 山 中 で 登 山 口 付 近 ま で 来 て 、林 道 を 何 回 も 交 差 す る 中 で 迷 う こ と に な り 、里 山 で
の 緊 張 感 の 緩 み に 反 省 し た 。 ま た 、 駒 ヶ 根 IC か ら 登 山 口 に 至 る ま で に 県 ・ 国 ・ 村 ・ 林 道
が 複 雑 に 絡 ん で い て 、 迷 路 状 態 で 到 達 に 思 い も よ ら ぬ ロ ス ( 前 日 地 図 で 確 認 し た が )。
根子岳大明神沢源頭
開催日:2010 年 1 月 23 日
メンバー:M山、K林、O 森、M井、N村ぶ、K古井
ルート:峰の原∼根子岳∼大明神沢源頭∼(登り返し)∼根子岳∼峰の原
<感想>
・膝の靱帯損傷から半年、走ったり飛んだりできるようになったので乗り遅れ気味の雪山へ
珍しく峰の原から登ったけどスタート地点の標高はダボスのリフト下より高くて、リフト
代が浮く。本当に久しぶりの山だったので、2時間の登りが5時間にも感じられた。そし
て今シーズンの初滑りは、シールつけたままおっかない斜面をトラバース。滑り始める頃
7
には膝カクカクで、おいしい斜面でもったいない滑りをしてしまった。山頂で小古井さん
からおもしろい話が聞けました。またいろいろ教えてください。
(M 山 )
・ 一 昨 年 プ チ 雪 崩 を 起 こ し て 敗 退 し た 大 明 神 沢 源 頭 。今 回 は ま ず ま ず の 天 気 で 斜 面 が よ く 見
れ た 。前 回 敗 退 し た の は ル ン ゼ に 囲 ま れ た テ ラ ス・・・
よくあんなところ滑ろうと思っ
たもんだと反省。
で 、念 願 の 大 斜 面 は 思 っ た ほ ど 大 き く は な か っ た 。今 年 は 雪 も 少 な い し 、木 曜 の 雨 で ち ょ
っ と ガ リ っ と す る し 。そ れ で も 根 子 岳 の な か で は ピ カ イ チ の 斜 度 と ロ ケ ー シ ョ ン な ん で 楽
し か っ た 。帰 り は 小 根 子 か ら 峰 の 原 方 面 へ 。出 だ し は 雪 が 少 な く 岩 が 露 出 し て い て 板 に ス
ク ラ ッ チ は 2 箇 所 。後 半 は 笹 が 出 て る け ど よ く 走 る 雪 の 中 快 適 な RUN だ っ た 。で も 根 子
岳はやっぱ斜度がないのでしばらく来ないかな。
(K 林 )
・根子岳を初めてグリーンゴルフから登った。大明神沢を少し滑り、いやいや登り返して、
小根子からゴルフ場へ。長野から見える大斜面は広くて滑りやすい。雪もけっこうよかっ
たので、まずまずの根子岳でした。コゴイさんのおもしろい話は聞き逃したのでとても残
念だった。いったいなんだったのだろう?
夜はイナバッチの送別会へ。大勢の会員さんが集まってくれて久しぶりに盛り上がったす
ね 。バ ッ チ は 人 気 あ る ね 。ピ リ オ ド の 向 こ う へ 行 っ て ら っ し ゃ い !
(N村文)
栂池 B.C
開催日:2010 年 1 月 24 日
メンバー:参 加 者 : K 林 、 O 森 、 Y 谷 、 H 野 、 N 波
ルート:栂池→ウラヒヨ→若栗→ハクノリスキー場
<感 想 >
・ 有名な「うらひよ」に行けて良かった。
登りがあれだけで、北斜面で、あんなに滑れるなんていいところだなあ、と思いました。
す い て い れ ば 、登 っ た と こ ろ を 一 度 滑 っ て か ら 、ま た 登 り 返 し て う ら ひ よ 行 っ て も 良 い な
あとも思いました。
8
また行きたいです。
(H野)
・久々の裏ヒヨ。西ヒヨに登ると3パーティー準備中。のんびり積雪観察していたらワラワ
ラと人々が登ってきた。ちょっとのハイクで長く滑れるのでやっぱ人気コースなんだな。
それでもコルからの沢を外せばノートラックが味わえた。調子こいてたら沢の地形変化が
見えずに大ゴケ、ちょっと膝ひねってしまって反省。
黒 川 沢 へ の 滑 り は 裏 ヒ ヨ の 雪 よ り 数 段 軽 い ま さ に ド ラ イ パ ウ ダ ー 。短 い け ど 40 度 く ら い の
一本は口から魂が抜けていくのがわかりました。
(K林)
三田原山∼南地獄谷∼前山滝沢尾根
開催日:2010 年 1 月 31 日
メンバー:L.H野、K古井、K須、M井、K林、K子、N波
;前山から滝沢尾根:T内、N岸ひ
三田原第 3 高速リフトトップ 900 すぎ−外輪山からドロップ 1110−光善寺池 1155−滝沢尾根 1240−
前山チーム合流−尾根末端 1310−赤倉リフト乗り場 1405
<感想>
・今シーズン初の三田原。予想以上に北斜面が良くてびっくり。さすが標高が高いと違う。
でも、北斜面は見た目は良かったがやはり今回も今ひとつだった。あのくらいの雪の状態だとアルペン滑り
の方が良かったか。
でも、みんなでわいわいやって栗須もいたし、楽しかった。
滝沢尾根が良くなかったので、今週末リベンジだ!
(H野)
・ BC は じ め た 頃 は よ く 通 っ た 三 田 原 も こ こ 数 年 遠 ざ か っ て い た け ど 、 久 し ぶ り に く る と や
っ ぱ い い ね 。樺 と 空 の 青 さ に 戸 隠 の 奥 の 山 々 が 魅 力 的 。そ の 山 か ら し か 見 え な い 景 色 を 見
な が ら 登 っ て い れ ば あ っ と い う 間 に 外 輪 到 着 。目 の 前 の 妙 高 本 峰 は 以 前 ほ ど 険 し く 感 じ な
く な っ た 。滑 り に 自 信 が で た の か そ れ と も 今 年 は 雪 が 多 い か ら か 。い ず れ に し て も 今 年 こ
そ 妙 高 本 峰 滑 走 を し た い 。お 鉢 へ の 一 本 は ノ ー ト ラ ッ ク だ っ た け ど な ん か 妙 に 跳 ね る 雪 で
前 転 1 回 。光 善 寺 池 か ら 前 山 へ の 滑 り の 方 が 快 適 だ っ た 。日 曜 の 午 後 と い う こ と も あ っ て
滝沢尾根はギッタンギッタン生コンで疲れた。
(K林)
・初めての三田原。寝不足がたたって登りきつかった。 けれど、稜線にでるとすごくいい景色。北斜面はな
がい斜度のあるコースで、滑り応えコケ応えあり。うまくなったら、またここを滑ってみたい。 長いトラ
バース後の前山への滑りでは、ちょっとテレマークターンに挑戦できた。前山隊と合流してからの滝沢尾
根は、しんどかった。。
。
今回ゲストの栗須もいて、人数も多くて、楽しかったです♪
9
(N波)
赤禿山B.C
2010年02月14日
メンバー:K林、N村ぶ、K古井、Yなぎ、N波
830集落に駐車→850歩き始め→920大峰峠→1000ブナ林下→1100ドロップインポイ
ント(ピットチェック30分)→1145赤禿山山頂着(お昼)→1215滑り出し→1300沢下到
着→1330登り返し開始→1400大峰峠→1430駐車場所
青空の下歩き始める。林道に沿って歩き大峰峠へ。そこから尾根沿いに登る。途中少し急なところもあ
るが、登りやすい。ブナ林下は、景色がよく、周囲の山々や日本海まで見晴らせる。ブナ林の中は急な
ところもあり思ったより長い。ドロップポイントでピットチェック後、ピークハントへ。山頂は木が多
く景色はまあまあだった
けれど、冬のときしか行けない貴重な所。そこでびっくり、ザックにつけていたメットがない。がっく
りしながらご飯を食べる。ドロップポイントまでトラバースしながら滑りだすと、数分で発見。ほっと
した。
雪は膝近くまであり、多少デブリがあったり、重かったりもしたが、たっぷりでいい雪だった♪
帰りによった姫川温泉はいいお湯でした。
(N波)
PIC:日本海、山頂到着
・赤禿山は滑るとこはたいしてよくないだろうし、前日の裏ッコルあたりの感じだと雪も悪いだろうと
考えていましたが、意外に雪もよくてブナのロングツリーランを楽しめました。また行きたいところ
の引出がひとつ増えました。お手軽なところも大変よろしいです。リーダー様、ありがとうございま
した。
バレンタインデーのBCは、ナンクミからは手投げのブルボンアルフォート一枚だったけど、ちこ様か
らは手作りのチョコレートケーキを頂き、ちょーカンド-でした。コゴドンは休憩のたびにこの山に
来たくないタイプの男性についてしつこく語ったりしていて、TPOに合ったようなソレはぼちぼちお
もしろく心が和みました。
(N村ぶ)
・ 積雪観察の内容です。
HSTは32cmほど。
40&#12316;42cmに硬度Pのクラスト。
47&#12316;51cmに完全な氷板、スノーソーでも切るのが大変。
氷の下は硬度Fのスカスカざらめ・・・
氷板と上部の層の結合はよくシアーでも全然動かない。
日陰やN斜面ではHSTのスラブ化はしていない。
CTM15@24↓RP。
氷板を突き抜けることはないのでGoodでしょう。
クラックや埋没したデブリに注意。
10
・小雪だった昨年でも滑るには支障のない植生だったので、
今年は楽しめること間違いないと計画。
登りの前半は頚城や栂海の山々を眺めつつ、
後半は気持ちのいいブナ林で気分よく山頂直下のドロップポイントまで。
去年は苦労した山頂への急登も今年は雪が多くて簡単に登れた。
昨日入ったと思われるシュプールはほとんど尾根を降りていて沢沿いはノートラック。
2度目なので地図を確認せずに滑りたいだけ滑っていたら沢に吸い込まれてしまった。
トラバースするのもめんどくさかったので堰堤群に突入したらちょっといやらしい区間があって反
省。帰りの登りかえしも30分くらいで気分のいいうちに峠到着。
やっぱいい山でした。毎年の定番コースになりそう。
2 月例会山行
(K林)
烏帽子岳・湯の丸山
日時
2 月 20 日 (土 )
メンバー
M山
K林
N岸ひ
O 日方あ
K古井
S条
T内
(スキー)
(ボード)
N澤
T処
(歩き)
記録
登 山 口( 8:20)→ 鞍 部( 9:15∼ 9:30)→ 烏 帽 子 岳 頂 上( 10:40∼ 10:50)→ 鞍 部( 11:30∼
11:45) → 湯 の 丸 山 頂 上 (12:30∼ 13:00)→ 湯 の 丸 ス キ ー 場 駐 車 場 ( 13:45)
<感 想 >
・レ ン ゲ ツ ツ ジ が 咲 く 時 期 に 登 っ て 以 来 の 2 度 目 の 烏 帽 子 岳 ・ 湯 の 丸 山 。
今 回 は 2 月 例 会 山 行 と 言 う こ と で B.C スキー・ ボード・ 歩 き ・ と 混 成 部 隊 で す 。 人 数 も 9 人
と久しぶりの大人数で話題も尽きません。
天気も良く登っている時は暑いくらいでした。頂上からは浅間山や篭ノ登山・八ヶ岳が
よ く 見 え ま し た が 、登 り 下 り の 時 は ト レ ー ス・足 元 を 見 て い る こ と が 多 い こ と に 気 付 い た 。
春に登ったコースと同じだが雪山になるとまったく違った感じがする。
大勢で登る雪山は久しぶりだったが予想どうり面白かったです。
(T処)
・上 田 か ら 見 る 烏 帽 子 岳 は 存 在 感 が あ る 。 そ の 裏 側 、 地 蔵 峠 か ら し ば ら く 登 っ て か ら 見 え
始める烏帽子岳も厳冬期は真白で一番奥にとんがり帽子で存在感を現す。前日の夜に 3
時 ま で 読 ん で い た 笹 本 稜 平 の「 還 る べ き 場 所 」の K2 の と ん が り 帽 子 と は 大 違 い だ け ど 、
ボクにはちょうどいいとんがり帽子。
烏帽子・湯ノ丸のコルから遠回りになる夏道を避けて尾根に取り付くと、カリカリの
上に新雪があってカリカリがスリッピィ。途中からみんなツボ足になって登る。先頭は
小古井さんなんだけど、時折カリカリを踏み抜いて腰まで埋まる。
そのたびに自分の体重を恨み、
「 小 古 井 さ ん の 後 な の に 、な ぜ ! ? 」と 雪 を グ ー で 叩 い て
悔 し が る も カ リ カ リ は 割 れ ず に 拳 が 痛 い だ け ・・・。体 力 的 に も 精 神 的 に も ず い ぶ ん 消 耗 し
て 稜 線 に 到 着 。富 士 山 や 下 界 の 景 色 が 疲 れ を 癒 し て く れ た 。
11
そ の 後 、コ ル に 戻 っ て 湯
ノ丸北峰のピークも踏んで旧鹿沢へ。このルートのいいところは登った分よりも下れる
こと、滑る斜面は適度な斜度で北東斜面であること、半日で終わるお手軽さかな。残念
なのは旧鹿沢ゲレンデ跡に木が生えてきて全く滑れなくなってしまったこと。新たなル
ート開拓の必要アリ。
春のカミユキパターンの時に来ると思わぬパウダーを当てることがあるのでまた来よ
う。
(M山)
・当 山 へ 、ス ノ ー シ ュ ー で 訪 れ る の は 始 め て で あ る 。登 山 口 か ら 烏 帽 子・湯 の 丸 稜 線 鞍 部 は 、
雪原歩きのすこぶる快適である。しかし鞍部から烏帽子岳へは、夏道を避け急斜面の直
登であるうえ、アイスバーン上に数センチの新雪で思うように前進できなく苦しい。帰
り は ス リ ッ プ に 悩 ま さ れ 大 変 で あ っ た 。し か し 全 て の 木 々 に 咲 い た 樹 氷 輝 き に 励 ま さ れ 、
また霞んだ彼方に富士山を眺めることが出来充実の時間であった。
稜線鞍部から湯の丸山は、これまた潅木帯の急斜面の直登で苦労する。山頂からの北面
に は 、形 の 整 っ た 乳 頭 の ミ ニ 富 士 山 が め に 入 っ て 暫 し 見 惚 れ る 。名 称 は 村 上 山 、桟 敷 山 、
小桟敷山のようだ。
湯の丸山頂から地蔵峠の下山は、レンゲツツジノ咲く時期、放牧牛もおり活気があるだ
ろうと想いつつ下る。若い仲間の皆さんに励まされ、良い想い出を又一つ加えることが
(O 日方あ)
出来ました。
私を霊仙寺 BC に連れて行って!
開催日:2010 年 2 月 21 日
メンバー:N村ぶ、H野、K子、N波
8:15 車を霊仙寺にデポし飯綱リゾートスキー場へ→9:30 リフトトップ付近より上り始める→11:00 山頂
→12:00 滑り出し→13:30 霊仙寺→13:40 スキー場→13:45 スキー場裏をリフト使用して滑る→15:00 終
了
アイスバーンの上に 20 センチほど深雪が乗ってる状態。登り始めて数メータで苦戦。シールをつけて
ても滑る。深雪と一緒にザーっ横滑り。。ストックも滑る。
。ターンのたびにこける。楽々登りかと思い
きや、これまでで一番難しい登りでした。
12
休憩いれつつ、のんびりペースで歩き1時間半ほどで山頂へ到着。スキー場は曇っていたが、登るほど
青空。飯綱山や高妻山、長野市内がよくみえました。昼休憩、ピットチェックをしてから滑り始める。
(CTM23@60PT、90PT)
アイスバーンの上に20CM くらいの深雪。滑るとダーっと雪が流れる。けれど、なかなか面白い。途
中で左に降りすぎてることがわかり、右にトラバース。これがハラハラで難しかった。トラバースする
と、少しひらけてるところにでて、ここからは、斜面によって、軽い雪、重い雪、クラストとあり、こ
けまくりましたが、全体的にパウダー楽しめました。最後は斜度の少ないとこをを滑り降り霊仙寺に到
着。スキー場に戻ってから、平野さんと別れ、三人でゲレンデへ。ゲレンデ裏は、軽いパウダー。シュ
プールなしで快適でした。2本まわして終了しました。
<感想>
・登りは、ターンごとに横滑りしてこけて、すごく時間がかかってしまいました。
待っててくれてありがとうございます。シールが効いてないのか。歩き方がわるいのか。
これまでで一番難しい登りでした。修行。。景色は最高。
滑りは、滑ると流れる雪だったけど、軽い雪のところが多く滑りやすかったです。トラバースは、横
に滑って行きそうでドキドキでした。沢の右と左や、日の当たりの違いで、雪質があきらかに違うの
が面白かったです。
最後に楽チンにリフトでパウダーも味わえ得した気分でした。
(N波)
・ 霊仙寺大沢左岸尾根を霊泉寺集落まで滑り込みました。
霊仙寺頂上直下はえらく左へ行ってしまい、針葉樹の急斜面を右へ右へと修正しました。先日の雨
の層の上に 20cm ぐらいの新雪で、日陰の急斜面はスラフがけっこうな勢いで落ちていきます。我
慢してくだるとブナのツリーランが始まります。数年前にここを滑ったときは雨の降った直後でヒ
ジョーに具合が悪かったけど、標高差 10 00mを楽しめました。
早く終わったて、二本目を。リフトトップからハイクなしで登山道の尾根を滑ってみましたら・・
なかなかいいところがありますね。日陰はサラサラの雪がいい感じですが、そろそろパウダーの時
(N村ぶ)
期も終わりでしょう。
13
白鳥山
開催日:2010 年 3 月 20-22 日
メンバー:M井
3 月 20 日
上路 10:55−660m 平らな尾根 12:50−800m 付近林道横切る
13:30−950m 細尾根の上 1:20−主稜線 1170m15:00−小屋 15:35
3 月 21 日
停滞
3 月 22 日
小屋 7:20−「道」7:50−坂田峠 8:35−上路 9:35
いい山、いい小屋。アプローチがこの時期ヤブで悩ましい。暴風で 1 日小屋ごもり。
3 月 20 日くもりのち快晴、ぽかぽか。
中日が悪天予報で、初めから小屋でのんびり過ごすつもりででかけ、糸魚川のMaxvaluで買出し。
上路集落を過ぎて湧き水の先まで除雪されていて駐車できた。トレースをたどると 531m の尾根をジグ
ザグに登る林道に入り、木が倒れこんだり、雪が切れたりでスキーでは大変。660m の平らな尾根まで
は苦行が続く。ここからは雪上を快適に登れる。3 パーティが下るのとすれちがった。800m あたりで
林道が横切る。この林道を北に帰ったトレースもあった。ヤブを嫌ったのだ。細い尾根を登り切ると広々
として、かなたに白鳥小屋が見えた。この尾根は下るなら両側の谷(特に東側)が気持ちよかろう。この
あたりからトレースがなくなり、少し小屋よりに移ったトレース、山頂近くに登ったトレースが見えた。
私はそのまま斜面を登って主稜線の広いところに出た。あとは長く見えたがどんどん登れて小屋だ。展
望よし。暖かく、シャツ一枚で外にいられる。小屋はこぎれいで、2F が明るい。サーモン刺身、カン
パチのあらをゆで、サケハラミをソテーしたりして飲む。
3 月 21 日
暴風
夜中から風が強く、雨から雪になった。朝は少し視界もあったが、その後まったく見えなくなり、風も
すさまじくなった。小屋の入口は北東向きで風下だ。ここは南西から風が吹くようだ。入口には黄砂で
黄色い雪がたまっている。昼過ぎは外に出られず、トイレが困った。夜は雷もすごく、一度小屋の避雷
針に落ちたようだ。昼過ぎまでポテトモチやうすやきなど作りつつ読書。2 時すぎから飲み出す。夜中
1 時過ぎに起きてからはうつらうつら。トイレに外に出るとまだまだ風が強い。
3 月 22 日
快晴
暗いうちは風が強く、いつ動けるやら心配していたが、夜明けとともに風が弱くなり始め、明るくなる
と視界も出た。ご飯を食べて出発するころには晴れた。栂海新道沿いに北上する。風で雪が吹き飛ばさ
れてクラストが出ている。登ってきた広い尾根ぐらいからは風も弱まり、滑りやすくなった。シキ割も
問題なし。その先の複雑なところは高度を下げないように金山谷支流の源頭に滑り込み、「道」にシー
ルなしで登る。このコルの南には北東向きの雪庇が発達しており(やはり南西の風が強いのか)、雪洞
が掘れそうだ。板をかついで「新」に登ると平らが開ける。ここからしばらく気持ちよく滑り、「栂」
から西の尾根状を下ったのが失敗。ヤブと雪庇に挟まれた狭い急斜面がクラストし、ヒヤヒヤのクライ
ムダウン。登山道沿いがよかったろう。その下はまた気持ちよく滑って坂田峠。林道を下ると本道に出
る手前がわからなくなるがなんとかなる。たまに雪の切れることもあるがすいすい下る。正解だ。
14
栂池自然園から金山沢
日程:3月22日
メンバー:K林、H野、K古井、N波
ー記録ー
金山沢
行 程 : 7 :0 0 集 合 → 8 :0 0 車 デ ポ → 8 :3 0 栂 池 ス キ ー 場
→ 1 0 :0 0 登 り 始 め る → 1 2 :0 0
2339ポイントより
滑 走 → 1 4 :0 0 車 デ ポ 場 所 → 1 5 :3 0 解 散
朝から青空。前日に降った雪に期待しながら白馬へ向かう。雪が積もった山々が見えてすご
くきれいだが道は凍っている。栂池スキー場は、連休のためか大勢の人がいる。登山届けを
だ し て 、ゴ ン ド ラ と ロ ー プ ウ ェ イ の チ ケ ッ ト を 買 い 、上 へ 向 か う 。10 時 に 登 り 始 め る 。ガ イ
ドツアーなのか団体のグループが多い。ラッセル道ができてたのでそこを登っていく。いい
お 天 気 で 暑 い 。途 中 か ら 、ラ ッ セ ル 道 を そ れ て 、2339 の ポ イ ン ト へ 一 番 乗 り 到 着 。次 々 と 来
る人々を後ろに見ながら滑り出す。気持ちいいパウダー。下に行くほど重くなっていく。途
中からはほぼ直滑降。広いところまで滑りを楽しみ大休憩。その後は、トラバースしながら
金山沢沿いにおりていく。最後は長い林道。でも林道にはラッセル道ができている。ひたす
ら滑ってデポ車に到着する。
<感 想 >
も う パ ウ ダ ー は な い か な と 思 っ て い た の に 、思 い が け ず 当 た っ て 楽 し か っ た で す ♪
長いトラ
バースは、登りよりもきつかった。もっと体力と技術つけなきゃと思いました。
(N 波 )
Nクミへ
2339 で な く て 2301 ね 。ロ グ 見 て 復 習 し て
ください。
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・久 し ぶ り の 金 山 沢 。 以 前 は 春 の 定 番 コ ー ス だ っ た け ど 雪 不 足 だ と 白 馬 尻 で 渡 れ ず 苦 労 す る
のが嫌なので最近は避けていた。今年は雪がたっぷりなので安心。
自 然 園 か ら 2301 台 地 を 目 指 す が 、 先 行 の ト レ ー ス が ど ー も 船 越 の 頭 に 向 か い 気 味 。
30cm ほ ど の ラ ッ セ ル で 苦 労 し て る と こ ろ 申 し 訳 な い が 、谷 筋 で 苦 労 す る よ り さ っ さ と 尾 根
に 上 が っ た ほ う が 楽 で は ? で 、 さ っ さ と 尾 根 に 上 が っ て 2301 台 地 に は 一 番 の り 。
で、金山沢ドロップも一番のりで純白の斜面をいただけた。
白馬尻からはクロカンがしんどかったけど久しぶりの金山沢はやっぱスケールがでかくて
(K 林 )
気持ちよかった。
・金山沢、初めて滑りました。
予想以上の積雪でころぶと起きあがるのに大変。
重パウで思ったよりうまく滑れず、ストレスたまってしまった。
でもこれが最後だろうなああ、今シーズンのパウダー。
(H 野 )
・・・・空 が き れ い で し た 。
3月例会山行
爺ヶ岳東尾根
2010 年 3 月 27 日 ∼ 28 日
メンバー
N 村 よ ( L)
K 古 井 ( SL)
T処(記録)
<記録>
1 日目
晴れ
狩 野 家 ( 8:30) → ジャンクション P( 11:00) → 核 心 部 テ ン 場 ( 14:40)
2 日目
曇りのち晴れ
核 心 部 テ ン 場 ( 6:00) → 矢 沢 の 頭 ( 6:30) → 爺 ヶ 岳 中 峰 ( 7:30) → 核 心 部 テ ン バ ( 8:45)
→ ジャンクション P( 10:45) → 狩 野 家 ( 11:40)
(感 想 )
例会山行での北アルプス雪山と言うことで楽しみにして参加しました。
爺ヶ岳は夏は登ったことがありましたが雪山での東尾根は初めてです。
メンバーが 3 人 と 言 う こ と も あ り 気 楽 で し た が 、 重 た い 荷 物 を 背 負 っ て の 登 り は き つ か っ た 。
核心部での設営には 1 時間かかったが風の影響を受けずに快適なテント泊ができました。
2 日目、出発時は曇りで時より強風も吹いたが無事爺ヶ岳中峰に登頂できた。
雪山での登頂は夏山での登頂の数倍の達成感があり曇りや強風も気にならなかった。やは
り大変さと達成感は比例していると思う。
頂上からの景色は何も見えなかったのですぐに下山しました。
(T 処 )
また来年も北アルプス雪山行きたいです。
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※※※※※※新人紹介コーナー※※※※※※
◎F井
最近、バックカントリーに目覚めた悪友に引き込まれ
入会しました。
山歩きは 10 年位前から日帰りでのんびりと行っていま
したが、去年からテント泊、山小屋泊といった新しい
楽しみ方も覚え始めました。
ここ数年は、バイクツーリング登山に凝っていて、
バイクブーツの代わりにトレッキングブーツを履いて、
北海道ツーリングで利尻山、羅臼岳、九州ツーリングで
屋久島探索などもしています。
冬はスノーボードを 10 年ほどやっていて、主に関温泉、
シャルマン火打あたりで、時には果敢に林の中を攻め、
時には雪に埋まりながらパウダーを堪能しています。
その延長で、バックカントリーも徐々に始めて、この度の
R&Bへの入会のきっかけになりました。一年を通して山を楽しんでいるので、今後は皆さんのより
ディープな世界を体験できればと楽しみにしています。
※※※※※※
思い出の 1 枚
※※※※※※
S谷
義母を見送り、子供
達も成長し、山行の
為に幾日も家を空け
る事が出来るように
なった時、幸にも夫
の理解が得られ、4
泊 5 日で縦走した南
アルプス荒川三山。
夏の花々の最盛期、
沢山の花と出会い、
間近に富士山を眺め
て歩き、夜は、お酒
大好きな仲間の若かりし山行の思い出話を子守唄に聞いた。一睡も出来ぬ程のイビキの大合唱も、最後
迄軽くならなかった大鍋を背負った事も楽しく大切な思い出です。
17
※※※※※※剱岳バリエーション※※※※※※
Y田
山雑誌の岳人から「剱岳バリの原稿を書いてくれ」とメールで依頼されたので、「まぁ暇だからエエ
よ」って書いたのがこれです。文体と内容にものすごい制約を受けて苦労しましたが、「ボツにならな
ければ6月号に載せる」とのことです。おいっ!
ちょっと長いです。吉田のブログを読んだ人には二番煎じです。みなさん編み物でもしながら横目で
読んでください。
―
*
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*
―
*
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巨大な山容、急峻な岩峰、豊富な雪渓。北アルプスの剱岳は登攀と縦走を好む山ヤにとって最も山行
意欲を掻き立てる北アルプスの名峰であろう。
その剱岳の東に「北鎌尾根」「前穂北尾根」とともに日本三大岩稜に数えられ、日本一美しい岩稜と
称される尾根、「八ッ峰」がある。
八ッ峰
左のトップが剱岳
この八ッ峰の稜線には登山道はないが、クライミングを含むバリエーションルートとして確立されて
いる。岩稜バリエーションを好む私にとってはとても魅了的なルートで、過去に北鎌尾根と前穂北尾根
は単独で踏破していたので、日本三大岩稜踏破を完結できる機会をうかがっていたのだが、昨年の夏、
盆休みの連休にようやく実行に移すことができた。
山行計画にあたってはまずはパーティーを組むかどうか。山岳会の仲間との山行は愉快だし、気心の
知れた友人と行く登攀も楽しい。だけど、高難度のルートでないなら三大岩稜を単独で踏破する方がよ
り大きな達成感と充実感を得られるであろう。
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情報収集は登攀の難易度を中心に市販のガイドブックから考察。個人のウェブサイトにある山行報告
を閲覧しすぎると、それだけで充足した気になるのでほどほどに。途中で予想外の難所に出くわしたと
しても万全な装備で望む以上、必ず突破できるしビバークしても良い。
山行ルートを模索していると、剱岳の北に延びる「北方稜線」が気になってきた。北方稜線は登山地
図では破線になっている準登山道で、八ッ峰稜線ルートの終了点に直結して「池ノ平」まで延びている。
八ッ峰登攀のベースとなる真砂沢キャンプ地に最短で行ける黒部ダムを入下山口とし、それらすべてを
巡るルートを考えて選定し、剱岳周遊4日間の山旅ルートを完成させた。
観光客で混み合う黒部ダムから登山道に入ると、さっきまでの喧騒がウソのように思えるほど静かで、
これから山旅が始まるのだという感慨が湧き上がる。だが4日間の山行装備に登攀装備が加わった 70
リットルザックは見事に膨れ上がってズシリと肩に食い込み、これで山を登るのかと思うと心が折れそ
うになる。
真砂沢キャンプ地は剱岳登攀のベースキャンプに最適な場所だけあって、滞在者の八割が若年層と見
受けられ、テントの張綱で行き来が困難なほど混雑していた。明日の八ッ峰と北方稜線縦走のポイント
確認、携行装備の点検などを行って早々に就寝。
剱沢雪渓の末端と真砂沢キャンプ地
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まだ夜が明けきらぬ暗闇の中、真砂沢を出発した。
すぐに剱沢雪渓の登行が始まる。雪渓は薄明かりに照らし出されておぼろげに白く光って行く道を示
し、ヘッドランプに照らされた残雪はキラキラと反射する。より急峻な長次郎雪渓に入るころには夜が
明け、先行する数組のパーティーに追いついた。重装備でピッケルを持っているパーティーは長次郎雪
渓から剱岳本峰に行くのだろうか。軽装備で登攀道具を身に付けたパーティーは六峰のアルパインクラ
イミングか。
やがて特徴的な六峰フェースが右手に見え始める頃、雪渓からそれて八ッ峰の五峰と六峰の間の大き
な切れ目である「5・6 のコル」を目指して稜線へと進路をとる。当初の案では、末端の一峰からの全峰
縦走にしたかったが、ガイド情報によると五峰の懸垂下降は 40m とあり、ロープ2本は重量過多と断念
して六峰からの上半部のみの縦走とした。
長次郎雪渓から八ッ峰上半部。右の切れ目が 5・6 のコル
「5・6 のコル」に到着。ここから八ッ峰縦走が始まる。
コルから少し右手に回りこんで簡単なルンゼを登りきると、ルートは左のフェースクライミングにな
る。ここが八ッ峰縦走の核心部で登攀レベルはⅢ級とのことだが、手がかり足がかりは豊富にありそう
なのでロープ確保なしでそのまま登り始めた。
さすがにフル装備のザックと登山靴ではキツイ。だが恐怖や不安はまったくない。右に三の窓雪渓、
左に剱岳と長次郎雪渓を見渡しながら岩峰を登攀するのは本当に気分がいい。
六峰に登頂して懸垂下降ポイントから懸垂ルートを見下ろすと、クライムダウンできそうだったので
そのまま三ノ窓側へと降下。(七峰へは少しトラバースして簡単そうなルンゼを登って稜線へ)とガイ
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ドにあったので適当なルンゼを登り詰めて稜線にでた。周囲を見渡すと下方に七峰と八峰があるではな
いか。どうやらトラバースしすぎた上に登るルンゼを間違えたらしい。残念だけど今さら戻る気にもな
れず先も長いのでそのまま縦走を続行し、八ッ峰ノ頭へ向かって日本一美しい岩稜を歩く。
六峰頂上からみた八ッ峰の稜線
汗ばんだ体に吹き抜ける涼風が心地よい。周りに人や人工的なものは何もなく、目に映るのはアース
カラーの岩、残雪の白、ハイマツの緑、空の青。名峰剱岳を独占できる孤高感、抜群の眺望を眺めなが
ら歩く爽快感、ナイフリッジのスリリングな緊張感、高所登攀の血沸き肉躍る高揚感、そして岩壁にへ
ばり付くことによる大自然との一体感を心の奥底から満喫した。ほどなく八ッ峰ノ頭に到着して八ッ峰
縦走を終えた。まだ昼前だったが本日の行程はまだ長いので、剱岳本峰への寄り道はあきらめて次のキ
ャンプ予定地の「池ノ平」へと向かう。
第二ステージの北方稜線は八ッ峰ノ頭からクライムダウンして「池ノ谷乗越し」付近で合流。この北
方稜線は剱岳から池ノ平まで準登山道が続いており、要所にペンキマークはあるがクサリやハシゴがま
ったくない。ここを通る登山者の多くはヘルメットとロープを携行する。
池ノ谷ガリーは一歩踏み出す度に足元から崩落するようなザレたガレ場で、何度「ラーック!」と叫
んだことか。三ノ窓付近では右側に日本を代表するアルパインクライミングルート「チンネ」を登攀す
るクライマーを眺め、左側には絶壁に挟まれて人跡未踏の幽玄さが漂う「池ノ谷」に息をのみ、ルート
は小窓ノ王のトラバースをアップダウン。
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池ノ谷ガリーと正面に小窓ノ王
幽玄な池ノ谷
北方稜線最大の難所は小窓ノ王から小窓のコルに至るエリア。小窓尾根からのルートと交差している
ので踏み跡が錯綜し、自分の進むべき方向をしっかり把握しておかないと迷う。加えてここの雪渓のト
ラバースでは過去何件もの死亡事故が起きている。かなりの急傾斜で滑って転べばまず止まらない。ア
イゼンとピッケルを持参するかロープによる確保で越えるか迂回するかが回避策だろう。
難所を過ぎてすぐの小窓のコルから緩斜面の小窓雪渓を下降し、右手にあるいくつもの滝に感嘆して、
左斜面の鉱山道に入ると樹林帯のルートになり、しばらくすると「平の池」、別名「剱池」が見えてく
る。ほどなく、北方稜線準登山道の終了地である池ノ平に到着した。
北方稜線の魅力はこういったいろんな山歩きのエッセンスが濃密に展開することだ。途中で出会った
登山者は八ッ峰ではゼロ、北方稜線では二組。静かな山歩きができることも魅力だろう。
翌日は登山者しか訪れない本当の秘湯「仙人湯」に立ち寄ってから真砂沢に戻り、次の日は黒部ダム
に下山して剱岳周遊4日間の山旅を終えた。
天候にも概ね恵まれ日本三大岩稜の北鎌尾根、前穂北尾根、そして八ッ峰と、単独縦走を完結できた。
登山客が集中する盆休みであってもメジャーな登山道を外せば、ほとんど登山者は見かけなくなるので
心を解き放って静かな山旅を味わえるし、この剱岳の大自然を独占できる。それがスリリングで展望の
利く岩稜バリエーションルートとなるとそれらが渾然一体となって至福の瞬間の連続となり胸の奥深
くに残る想い出となる。今回の剱岳周遊4日間の山旅はその最たるもので、極上の山岳を理想的なルー
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トで踏破できて大満足な山行であった。ただ、ロープもクライミングシューズも登攀装備はまったく使
用せず荷物になっただけだった。結果論だが家に置いて来ればよかった。
さて、北アルプスにはほかにも行きたいルートがいっぱいある。岩峰バリエーションの単独行ならば
剱尾根、明神岳東稜、鹿島槍東尾根などが視野に入ってくる。深く巨大で険しく繊細な北アルプスの山々
は、まだまだ尽きることはない。
八ッ峰から見える剱岳
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会報ロックアンドブッシュ 第 205 号
発行者
M井
編集者
T橋
表紙写真
爺ヶ岳
発行日
東尾根
平成 22 年 4 月 6 日
山岳会ロックアンドブッシュ
〒380-0836 長野市南県町 1069 会玉荘1F
TEL:026-227-3309
HP:http://www.geocities.jp/iwayabu04/
Email:[email protected]
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