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2010年4月発行 No.48より抜粋

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2010年4月発行 No.48より抜粋
2010年4月発行 No.48より抜粋
大 学
大学・短期大学 作業療法分科会研修会
2月27日(土)に本年度最後の研修会を開催
しました。今回の研修会では、今年度で退職さ
れる作業療法学専攻の巽絵里先生に作業療
法士になってからの経験の中から「作業療法
を通して∼皆に伝えたいこと∼」というテーマ
でお話をいただきました。
臨床で働いていた時の経験の中から病院
内で作業療法や作業療法士を必要と認め十
分に活用していただくためには人とのつなが
りが大切であり、コミュニケーション能力を磨
くことが必要である。自ら他職種の中に飛び
込み、積極的につながりを作っていくことがよ
り良い臨床につながるという示唆をいただき
ました。
今回は多くの卒業生の参加もあり、同窓生
としてのつながりの大切さを再確認して終了
しました。
大学・短期大学 理学療法分科会研修会
平成22年10月17日(日)に四條畷学園大
学・短期大学同窓会理学療法分科会主催の第
3回研修会を清風学舎6階の80周年記念ホー
ルにて開催しました。
講師に中部学院大学リハビリテーション学
部理学療法学科教授の林典雄先生をお招き
し、
「上肢の運動学」というテーマでご講演頂
きました。研修会には卒業生だけでなく、大学
リハビリテーション学部の臨床実習で学生を
指導頂いている病院や施設等の理学療法士
の参加も多数ありました。
限られた時間の中で「伸張性」と「可動性」
という観点から、肘関節の屈曲・伸展、前腕回
内・回外の関節可動域制限に対する考え方に
ついてご講演頂きました。特に超音波画像診
断装置を用いて得られた動画により実際の筋
肉や靭帯、関節包の動きをお示し頂き、身体内
部での3次元イメージをし易く、非常に解りや
すいご講演を頂きました。
関節可動域制限は病院や施設に勤務する
理学療法士が日常的に治療するものです。そ
の制限因子を評価するために、関節可動域測
作業療法学専攻 教授 上田 任克
理学療法学専攻 講師 宮本 靖
定や徒手的検査等を行います。今回の講演で
紹介された超音波画像診断装置を用いること
で、身体内部の筋肉や靭帯、関節包、muscle
capsule unit(筋と関節包の連結部)の動きま
でも、細部まで評価を行うことが可能となりま
す。超音波画像診断装置はレントゲンやCTと
は異なり、理学療法士による操作が認められ
ている検査方法のため、知識や技術を身につ
けることで理学療法士としての幅が広がると
思います。
ご講演の最後に、
「 精密に観察し、考察し、
工夫した1例は、粗雑に観た100例に優る」と
いう言葉を紹介されました。これは、新潟大学
の先生が紹介した「精密に観た1例は、粗雑に
観た100例に優る」という言葉を林先生がアレ
ンジした言葉です。この言葉を胸に、より精密
に観察、考察をし、症例に適するような工夫が
できるよう、日々精進していきたいと思います。
最後に、ご講演いただいた林先生をはじめ、
研修会の企画、運営をしてくださった同窓会分
科会役員の皆様に厚く御礼申し上げます。
特別講義「笑い学」
平成22年12月24日に、作業療法学専攻の3
年生を対象に特別講義を開催しました。
今回は、臨床実習に出る前の学生を対象に、
ユーモアを持って楽しくコミュニケーションが
できるセラピストの養成を目的に、吉本お笑
い総合研究所の協力の下、落語家の桂三風師
匠、お笑い作家の中山真氏を講師に迎え、
「笑
い」の重要性や大切さ、笑いを使ったコミュニ
ケーションについて学びました。実際の講義で
は、桂三風師匠より笑いとコミュニケーション
についてお話をいただいた後、学生全員がグ
ループに分かれて「あいうえお作文」を考え発
表し合い、終始笑いと笑顔に包まれた一日と
なりました。
「笑い」や「ユーモア」は、作業療法士として
コミュニケーションに役に立つのはもちろんで
すが、リハビリテーションの中に取り入れるこ
とによって落ち込んだ気持ちを癒し、前向きな
気持ちに切り替えて楽しくリハビリテーション
作業療法学専攻 准教授 松下 太
が行えるよう手助けをするために大いに意味
があります。これから実習に出る3年生にとっ
ても、コミュニケーションに必要なポイントを
学べたことは大変意義があったと思います。
次年度以降も、同様の特別講義を企画し、障
がいを持つ人たちの心を癒せるセラピストが
育つよう、取り組んで行きたいと思っておりま
す。
チェアスキーを知っていますか?
「チェア」は英語で「椅子」の事だから、
「椅子
スキー」そうです座って滑るスキーのことで、
海外では「シットスキー」とも
呼ばれています。何らかの原因
で足が不自由な状 態となり、
普通のスキーが出来なくなっ
た方々に、スキーをもう一度楽
しめるようにと1980年に神奈
川リハビリテーションセンター
で開発されました。冬季パラリ
ンピックの正式種目にもなって
おり、昨年開催された2010バ
ンクーバーパラリンピックでは
日本は金メダルと銀メダルを1
つずつ、銅メダル5つの合計7つメダルを獲得
しています。日本は結構強いんですよ。みなさ
ん知っていましたか?そんなチェアスキーの初
理学療法学専攻 講師 川 純
心者講習会に学生達を連れてお手伝いに行っ
てきました。学生達は利用者さんからどこをど
のように介助したら良いのか聞
きながら、今まで学んできた知
識を動員させて一生 懸 命にサ
ポートしていました。そして講習
会終了後、学生達にもチェアス
キーを体験してもらいました。
利用者さんは結構スイスイと
滑っていたので簡単だと思って
いたみたいですが、実際には写
真のように何度も転んでは起こ
してもらいしていました。実際に
体験しないと分からないことが
沢山あるでしょう?この経験を臨床現場でも
役立てて良いセラピストになって下さいね。
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