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金融市場ウィークリー
金融市場ウィークリー 2016 年 11 月 4 日号 [経済・金融市場動向] ◆ 金融市場見通し・内外経済指標 最大の注目材料は米大統領選挙。クリントン氏が勝 利すればリスクオンの展開。トランプ氏勝利となれ ば、急速な株安・金利低下・円高に留意 [トピックス] ◆ 「次回利上げ」のシグナルを発した11月FOMC 景気・物価判断は総じて前進、物価見通しも上方修 正され、昨年7月同様の利上げシグナルが発せられた が、大統領選に伴う不確実性は無視できず ◆ 財政への期待を強める日銀 日銀は物価のモメンタムが維持されているとの見方 から金融政策を据え置いた。政府の財政出動による 物価押し上げ効果への期待を高めている模様だ ✣[目次]✣ 今週の注目チャート ···················································· 1 Ⅰ.経済・金融市場動向 ················································ 3 金融市場見通し·································································· 3 金融市場レビュー ································································ 4 内外経済指標の解説と予測 ························································ 5 Ⅱ.トピックス ························································ 8 「次回利上げ」のシグナルを発した11月FOMC ········································ 8 財政への期待を強める日銀 ························································ 9 Ⅲ.参考資料 ························································· 11 今週・来週の主要経済指標 ······················································· 11 月次・四半期のスケジュール ····················································· 13 今週の金融市場の動き ··························································· 16 最新リポート一覧 ······························································· 17 〰〰 マーケット時流潮流 〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰 第45代合衆国大統領の「もしトラ」 調査本部本部長代理 長谷川克之 ようやく 8 日(火)に投票日を迎える米大統領選。振り返れば前代未聞の醜い戦いだった。不人気 候補同士の泥仕合。語られるのは政策ではなく誹謗であり、正に不美人投票となる。投票直前でのク リントン候補のメール私用問題再燃により、投票結果の行方は混沌としてきた。 もしトランプ候補が勝利したら。短期的には世界的な金融市場の混乱は避けられず、ドル円相場で は円急騰となろう。安全資産選好の高まりから米債が買われることも考えられるが、新政権での財政 拡張懸念に伴う債券売り圧力との綱引きになる。より重要なことは、世界の政治・経済の潮流が中長 期的な変化に見舞われる可能性があることだ。願わくは、実業家大統領の誕生によりプロ・ビジネス の政策が採られ、米国経済に強くなってもらいたいところである。しかし、米国の財政政策転換に伴 い歴史的な長期金利の低下傾向に終止符が打たれ、いわゆる債券バブルの崩壊に繋がる恐れもある。 長期金利の急上昇が結果として景気を冷やす展開も考えられる。外交・通商政策面では米国の内向き 志向、自国第一主義が一段と強まり、米中、米露、米墨、米日などの二国間関係が何れも試練を迎え ることも予想される。従来の世界の政治秩序が大きく揺らぐことがリスクとなる。 オバマ路線を基本的に継承するクリントン候補が勝利した場合でも、視界は必ずしも晴れないので はないか。選挙結果によってはトランプ候補が敗北を認めず、選挙後も泥仕合が継続する展開もあり うる。将来的にメール問題が大統領弾劾に発展する懸念もないわけではない。政権基盤が脆弱な新大 統領が大衆迎合に走り、政策が左傾化、アンチ・ビジネス色を強めることも懸念される。 結局のところ、残念ながら何れの候補が勝っても政策面では期待よりも懸念の方が大きそうだ。そ うであれば、議会が大統領の暴走を制御することができるかがポイントとなり、議会選挙の行方がこ れまで以上に重要となってくる。 〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) ~今週の注目チャート~ 【 米大統領候補者の支持率と米金融市場の動向 】 米大統領候補者の支持率差が縮小し、金融市場ではリスクオフが進行 50 (%) 2.0 (ドル/トロイオンス) (%) 1,400 クリントン氏の支持率 米10年国債利回り 48 1.8 1,360 46 1.6 1,320 44 1.4 1,280 42 1.2 1,240 金価格(右目盛) 40 トランプ氏の支持率 16/9 16/10 1.0 16/11 16/9 16/10 16/11 1,200 (年/月) (年/月) (注)支持率は複数の調査の平均値。 (資料)Real Clear Politics、Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【解説】トランプ氏の支持率が上昇し、金融市場ではリスク回避の動きが進んでいる。米連邦捜査局がクリ ントン氏に対する再捜査を発表(10/28)して以降、両候補者の支持率差が急速に縮小した。先行き不透明感 の高まりから金融市場ではリスクオフが進み、米 10 年国債利回りが若干低下しているほか、金価格は足元で 急速に上昇している。米大統領選挙(11/8)では接戦が予想され、金融市場に大きな影響を与えそうだ。 【 米大統領選挙の前後 1 年の平均的な株価の推移 】 過去の大統領選挙では、政権交代がない場合にその後の株価が堅調に推移する傾向 (%) 30 投票日 政権交代なし(9回) 20 10 0 政権交代(8回) ▲ 10 戦後の全選挙(17回) 今回 ▲ 20 (注)大統領選挙投票日1年前を基準としたS&P500指数の変化。 (資料)Bloombergより、みずほ総合研究所作成 【解説】来週に控えた米大統領選挙への注目が高まっている。過去の大統領選挙における選挙後 1 年の株価 の推移を見てみると、政権交代を伴わなかった選挙の方が政権交代を伴った選挙より堅調な傾向がある。今 回は共和党のトランプ氏がやや異例の候補者であることに加え、過去の経験則から見ても、来週の大統領選 挙においてクリントン氏が勝利することとなれば今後の株価にとってポジティブな材料となりそうだ。 1 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) 【 VIX指数とドル円相場 】 VIX指数上昇とともに円高が進展 (円/ドル) (指数) 100 30 ドル円相場 102 VIX指数(右目盛) 25 104 20 106 108 15 110 10 112 16/5 16/6 16/7 16/8 16/9 16/10 16/11 (年/月) (資料)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【解説】市場の不安心理を示すとされるVIX指数が 10 月下旬頃から上昇し、足元では目安とされる 20 を 上回る水準になっている。原油価格下落の影響もあるが、両米大統領候補の支持率が拮抗し、米大統領選の 不透明感が高まっていることが大きい。ドル円相場も市場の不安心理の高まりから足元円高になっている。 ただ来週の選挙でクリントン氏が勝利すれば、一旦はリスクオフ解消による円安ドル高が進展するだろう。 【 新興国通貨の対ドルレート 】 12 月の米利上げがコンセンサスとなるなか、新興国のローカルリスクに注目 (2016/9/1=100) 通貨高 (2016/9/1=100) (2016/9/1=100) 102 105 110 101 100 108 95 100 90 99 85 98 メキシコ・ペソ 南アフリカ・ランド 通貨高 106 104 102 80 97 75 トルコリラ 96 通貨安 70 エジプト・ポンド 95 94 16/9 16/10 16/11 100 98 65 96 60 94 (年/月) 通貨安 16/9 16/10 16/11 (年/月) (資料)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【解説】米国の 12 月利上げがコンセンサスとなるなか、ローカルリスクを背景に新興国通貨の値動きに違い が出ている。アラブの春以降の政情不安から経済の落ち込み続くエジプトでは、IMF融資の条件を受け入 れ変動相場制へ移行したほか、クーデター未遂事件後の政情不安が続くトルコでも通貨安が続いている。ま た、メキシコでは米大統領選、南アフリカでは財務相の訴追問題が、それぞれ通貨の変動要因となっている。 2 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) Ⅰ.経済・金融市場動向 ~金融市場見通し~ 今晩以降の最大の注目材 今晩から来週以降の金融市場の最大の注目材料は、米国の大統領選挙 料は米大統領選挙。クリン (11/8)だろう。先週末にクリントン氏のメール問題を巡ってFBIが調 トン勝利となればリスク 査を再開したことが明らかとなり、一時は優勢であったクリントン氏の支 オン。トランプ勝利となれ 持率が再びトランプ氏と拮抗、今週の金融市場では「トランプリスク」へ ば急速な株安・金利低下・ の警戒感が高まった。金融市場では未だクリントン氏勝利との見方が根強 円高に留意 いが、選挙結果はふたを開けてみないと分からない状況であり、選挙前の 金融市場では、今週に続き投資家の様子見姿勢が強いだろう。選挙結果は、 早ければ現地時間の11月8日深夜、日本時間の11月9日の午後に大勢が判明 すると見られる。メインシナリオ通りクリントン氏勝利となれば、金融市 場では不透明感が払しょくされ、リスクオンの展開が想定される。一方、 トランプ氏の勝利となれば、想定外の事象が発生した時の金融市場の反応 として今年6月のBrexitが記憶に新しいが、株安・金利低下・円高といった リスクオフの動きが急速に強まるだろう。いずれの結果にしろ、大勢が報 道される時間帯に取引が行われている可能性がある日本をはじめ、アジア の金融市場では値幅の大きい荒い推移に注意が必要だ。 経済指標では米雇用統計 経済指標では、米国で10月の雇用統計(11/4)が発表される。雇用者増 が注目材料。年内利上げを 加数や失業率は総じて労働市場の改善を示唆し、既に金融市場で織り込ま サポートする内容に れつつある12月の利上げをサポートする内容となろう。また、中国では10 月の貿易収支(11/8)の発表が予定されている。前月に急減速し、投資家 心理を冷やした輸出の動向が注目される。 米大統領選の結果を受け 各市場の動きの予想は、大統領選挙についてクリントン氏勝利を前提と て米 10 年国債利回りは上 する。米10年国債利回りは、雇用統計と大統領選挙の結果が上昇要因とな 昇、日米株は反発、為替は るだろう。日本の長期金利は、横ばい推移を予想する。日米株は、大統領 ドル高地合い 選挙前は方向感が出にくいものの、大統領選挙の結果を受けて一旦急反発 するだろう。為替については、対円・ユーロともにドル高が進行すると予 (大塚理恵子) 想する。 【 来週の予想 】 内外金利 内外株式 為 替 項目 USD LIBOR 3カ月(%) 米10年国債(%) 円 TIBOR 3カ月(%) 10年国債(%) ダウ平均(ドル) NASDAQ総合指数(ポイント) 日経平均(円) TOPIX(ポイント) 円/ドル ドル/ユーロ 円/ユーロ 3 予想レンジ 0.850 1.60 0.03 -0.10 17,700 4,970 16,500 1,310 101.0 1.070 111.0 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 0.890 1.90 0.07 0.00 18,400 5,220 17,500 1,410 107.0 1.130 117.0 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) ~金融市場レビュー~ <内外金利動向> 先週末以降の米 10 年国債利回りは若干低下した。FOMC(11/1・2)では 米大統領選挙を巡る不透 政策金利の据え置きが決定された。声明文に 12 月利上げに対する明確な記 明感が高まり、米 10 年国 述はなかったものの、金融市場では引き続き 12 月利上げをメインシナリオ 債利回りは若干低下。今 としているようだ。他方、米大統領両候補者の支持率差が急速に縮小した 週の日銀会合では、物価 ことから金融市場ではリスクオフが進み、米 10 年国債利回りは一時 1.8% 目標達成時期を後ろ倒し を下回った。日本の 10 年国債利回りは横ばい圏で推移した。日銀金融政策 決定会合(10/31・11/1)では金融政策の据え置きが決定された。経済・物 価情勢の展望では、物価安定目標に向けたモメンタムは維持されていると する一方、目標達成時期は 2018 年度頃に後ろ倒しされた。 <内外株式動向> (坂中弥生) 先週末以降の米株式相場は、下落した。先週末に発表された 7~9 月期の 日米株とも米大統領選挙 GDPが予想を上回ったことで米景気回復への期待が高まったものの、ク への警戒感が高まり下落 リントン氏のメール問題が再浮上すると、株価は下落基調に転じた。週半 ばにはクリントン氏の支持率が再びトランプ氏と拮抗しているとの報道も あり、大統領選挙への不透明感から株価は下落基調を強めた。原油安も株 価の下押し材料となった。日本株は下落した。米大統領選挙への警戒感が 日本市場でも高まった。良好な内容となった一部企業の決算が好感される 場面もあったものの、円高進行が株価を押し下げ、週末に日経平均株価は 17,000 円台を割り込む展開となった。 <為替動向> (大塚理恵子) 今週 のドル円相場は円高ドル安地合い。OPEC 主導での減産協議への不透 米大統領選を巡る不透明 明感の高まりから、今週に入り原油価格が下落し、米株下落とともに円高 感の高まりから、リスク ドル安圧力となった。また両大統領候補の支持率拮抗の報道などを受け、 オフの円高進む 米大統領選挙を巡る不透明感が高まったことから、リスクオフによる円高 が進んだ。11 月 FOMC での米利上げ見送りや早期利上げ示唆は、事前に市場 に織り込まれ、ドル円相場への影響は限定的だった。ユーロドル相場は、 米金利下落を受けドル安ユーロ高が進んだ。また英高等法院が英EU離脱 に議会承認が必要と判断したことが、市場の Hard Brexit 懸念を和らげ、 ポンド高進展とともに、ユーロも対ドルで通貨高が進んだ。 (有田賢太郎) <新興・資源国動向> 新興国市場では昨日(11/3)エジプトで為替が自由化された。ドル不足 為替の自由化を受けエジ に悩む経済を安定化させるための措置であり、中銀は翌日物政策金利も引 プトポンドが急落 き上げた。為替の自由化を受け、エジプトポンドは昨日だけでドルに対し て 36%減価している。その他の新興国では、米大統領選挙を巡る不透明感 を背景に株安と小幅なドル安・新興国通貨高の展開となっており、南アフ リカランドについては緊縮財政を進める財務相の訴追が見送られたことも あって、上昇率が相対的に大きくなっている。ただし、メキシコペソにつ いてはメキシコに批判的なトランプ候補の支持率が上昇した影響を受け続 (井上淳) 落しており、10 月下旬から対ドルで約 3%のペソ安となっている。 4 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) ~内外経済指標の解説と予測~ <国 内> 企業部門、家計部門ともに 底堅さを確認 今週発表の指標は、企業部門、家計部門ともに底堅さを確認する内容だ った。9月の鉱工業生産(10/31)は、前月比0.0%(8月同+1.3%)と横ば いだった。輸出が好調だったはん用・生産用・業務用機械工業が押し上げ 要因となった一方、輸出が減少した電子部品・デバイス工業や情報通信機 械工業は振るわなかった。もっとも、7~9月期でみると前期比+1.1%と前 期(同+0.2%)から加速しており、生産は持ち直していると評価できる。 小売販売は底打ちしつつ ある 9月の小売業販売額(10/31)は、前月比0.0%(8月同▲1.2%)と横ばい となった。天候不順により織物・衣服・身の回り品が同▲5.7%(8月同 +0.5%)と大幅なマイナスとなった一方、機械器具小売業は+5.5%(8月 同▲2.5%)と大幅な増加に転じた。7~9月期では、前期比+0.9%と2四半 期連続の増加となっており、小売販売は底打ちしつつあるとみている。 消費者マインドは均せば 持ち直しつつある 10月の消費動向調査(11/2)では、消費者態度指数が前月差▲0.7ポイン ト(9月同+1.0ポイント)と3カ月ぶりに前月を下回った。指数を構成する 意識指標すべてが前月比で低下した。もっとも、水準をみるとすべての意 識指標が7~9月期を上回っているため、消費者マインドが持ち直しつつあ るとの見方に変わりはない。 来週は機械受注、企業物価指数などが発表される。 機械受注は 2 カ月ぶりの 増加 9月の機械受注(船舶・電力を除く民需)(11/10)は、前月比+4.6%と 予想する。ものづくり補助金による押し上げ効果は一巡するも、円高懸念 の後退や非製造業の設備投資意欲の底堅さからプラスを見込む。 企業物価指数は前年比マ イナス幅が縮小 10月の企業物価指数(11/11)は、前年比▲2.4%(9月同▲3.2%)と予 想する。化学製品がやや弱含む一方、原油価格の持ち直しにより石油・石 炭製品のマイナス幅が縮小していることなどから、前年比マイナス幅が縮 小する見通しである。 (大野晴香) 【 消費者態度指数の推移 】 【 機械受注(船舶・電力を除く民需) 】 (2010年=100) 140 (Pt) 44 135 43 月次 予測値 130 42 125 41 120 40 115 39 38 110 37 105 36 100 35 95 34 3カ月後方 移動平均 90 14/01 14/07 15/01 15/07 16/01 (年/月) 13/01 14/01 15/01 16/01 (注)2016年9月の値は、みずほ総合研究所による予測値。 (資料)内閣府「機械受注統計調査報告」より、みずほ総合研究所作成 16/07 (資料)内閣府「消費動向調査」より、みずほ総合研究所作成 5 金融市場ウィ~クリ~(2016 年 11 月 4 日号) <海 外(米国)> 7~9 月期の成長率は 2 年 7~9 月期のGDP成長率(10/28)は前期比年率+2.9%と、2 年ぶりの ぶりの高さ 高い伸びとなった。外需と在庫投資の回復が成長率を加速させる要因とな った。しかし、7~9 月期の外需は、南米向け大豆輸出の急増という一時的 要因が押し上げに寄与した。在庫投資の寄与度は 6 四半期ぶりのプラスと なったが、企業の在庫積み増しが持続するかは不透明である。製造業 ISM調査の 10 月の在庫指数(11/1)は悪化し在庫調整の継続を示唆した。 10 月の非製造業ISM指 10 月の非製造業ISM指数(11/3)は 54.8 と前月(57.1)から低下した。 ISMによれば、大統領選挙を巡る不確実性を指摘する声もあったが、企 数は低下 業は総じて事業環境について前向きな見方を維持している模様である。 10~12 月期の成長率は減 先行きの米国経済は、ドル高・原油安による輸出・設備投資への下押し 速する見通し。設備投資 圧力の後退等により、緩やかな拡大基調が続く見通しである。もっとも、 に関するリスクは下向き 10~12 月期の成長率は、高い伸びとなった 7~9 月期の反動により、2%割 れに減速する可能性が高い。また、4~6 月期以降、増加が続いた設備投資 に関しては、下振れリスクがある。9 月のコア資本財受注は、過去数カ月の 上向き基調の後、減少した。建設支出も足元で軟調な動きを示しており、 商業用不動産向け銀行貸出の厳格化の影響が顕在化している恐れがある。 10 月の雇用統計は底堅い 今晩発表される 10 月の雇用統計(11/4)では、非農業部門雇用者数(前 結果を予想 月差)が+17 万人程度(前月:同+15.6 万人)の底堅い伸びになると予想 する。先行指標はまちまちの結果だが、前月大幅に減速していた政府部門 や教育・ヘルスケア関連の雇用が回復するとみられる。就業率の上昇を主 因に、失業率は 4.9%に低下する見通しである。 大統領選挙の結果に注目 来週 8 日は米国大統領選挙の一般投票日である。大統領選挙の勝敗は、 各州の選挙管理委員会の発表等を受け、主要メディアが、一人の候補者が 過半数の選挙人(270 人)を集めたことを判断した段階で報道される。各州 での投票が終了し始める時間が米国東部時間の 18~19 時頃、主要メディア が勝敗を報道する時間が 23 時頃になると見込まれている。 【 実質GDP成長率 】 (前期比年率、%) 8 【 大統領選挙投票日のスケジュール 】 政府支出 純輸出 在庫投資 設備投資 住宅投資 個人消費 各州の投票が終了し始める時間 5.0 4.0 2.3 4 2.0 2.6 1.4 2.0 0.9 2 2.9 ▲1.2 2 3 2014 4 18~19時頃 8~9時頃 1 2 3 4 インディアナ 18時頃 8時頃 19時頃 9時頃 ノースカロライナ ▲2 1 日本時間 ( 9 日) フロリダ(東部地域) フロリダ(中部地域) 0.8 0 ▲4 米東部標準時間 ( 8 日) 主なスイング・ステート GDP 6 (風間春香) 1 2 2015 3 2016 (年/四半期) 10時頃 9時半頃 オハイオ 19時半頃 9時半頃 バージニア 19時半頃 9時半頃 ニューハンプシャー 20時頃 10時頃 コロラド 21時頃 11時頃 ニューメキシコ 21時頃 11時頃 アイオワ 22時頃 12時頃 ネバタ 22時頃 12時頃 23時頃 13時頃 主要メディアが勝敗を報道する時間 (資料)米国商務省より、みずほ総合研究所作成 20時頃 19時半頃 (資料)各種資料より、みずほ総合研究所作成 6 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) <海 外(欧州)> 7~9 月期のユーロ圏成長 率は前期と同水準 7~9 月期のユーロ圏GDP成長率(10/31)は前期比+0.3%と、4~6 月 期と同水準にとどまった。需要項目別の内訳は 12 月に発表されるが、月次 指標を踏まえると、個人消費が景気回復の中心だったと推察される。一方、 企業は引き続き投資に慎重であり、固定投資は力強さを欠いたとみられる。 外需については、輸出が停滞する一方、輸入が大幅に増加したと考えられ、 外需寄与度はマイナスに転じたと予想される。 ユーロ圏の一部主要国でもGDPは発表されており、フランス(10/28) は前期比+0.2%(4~6 月期同▲0.1%)とプラス成長に転じた。需要項目 別にみると、消費や投資、輸出は冴えなかったが、在庫投資の寄与度が大 幅なプラスに転じて成長率を押し上げた。スペイン(10/28)は同+0.7% (4~6 月期同+0.8%)と小幅に減速したが、堅調な景気回復を続けた。 10 月のユーロ圏コア・イ ンフレ率は伸び悩み 10 月のユーロ圏インフレ率(10/31)は前年比+0.5%と、9 月(同+0.4%) からやや上昇した。エネルギー物価の下落幅が縮小したためである。基調 的な物価動向を示すコア・インフレ率(同+0.8%)は伸び悩みが続いた。 BOEは金融政策を据え 英国では、イングランド銀行の金融政策委員会(MPC)で金融政策の 置き。短期的な景気見通 現状維持が決定された。インフレ報告書では、足元の景気指標の上振れな しが上方修正に どを背景に 2016~17 年のGDP成長率見通しが上方修正されており、今回 のMPCで追加緩和に踏み切る必要性は低かったと思われる。もっとも、 2018~19 年のGDP成長率見通しは下方修正された。英企業のEU市場へ のアクセスが損なわれるリスクや将来の通商関係に関する不確実性を反映 し、MPCの固定投資に対する見方は一段と慎重化した。 来週は独・仏の企業関連 統計などが発表に 来週は、9 月のユーロ圏小売数量(11/7)のほか、ドイツやフランスの 9 月の企業関連統計などが発表される。輸出受注の持ち直しなどを踏まえる と、ドイツやフランスの生産・輸出は改善が期待される。 【 ユーロ圏GDP成長率 】 (松本惇) 【 イングランド銀行のGDP成長率見通し 】 (前期比、%) (前年比、%) 2.5 0.8 0.6 2.0 0.4 1.5 0.2 1.0 0.0 2016/8月時点 ▲ 0.2 0.5 2016/11月時点 ▲ 0.4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 2014 在庫投資 固定投資 個人消費 15 外需 政府支出 実質GDP 0.0 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 16 (年/四半期) 2016 17 18 19 (年/四半期) (資料) Eurostat より、みずほ総合研究所作成 (資料)BOEより、みずほ総合研究所作成 7 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) Ⅱ.トピックス ~昨夏と同じ「次回利上げ」のシグナルを発した 11 月 FOMC~ 政策金利の据え置きを決 めた 11 月 FOMC 11 月 1・2 日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)は、「利上げの 論拠は強まり続けているが、しばらくの間、(完全雇用と 2%のインフレ率 という)政策目的に向けた持続的進展を示す もう一段の証拠 を待つ」(声 明文)として、政策金利の据え置きを決定した。 「some」の追加は、昨年 7 上記声明文の引用箇所は、全体として前回 9 月の声明文をほぼ踏襲して 月を踏襲。 「次回利上げ」 いるが、下線部については前回の「さらなる証拠」(further evidence) を示唆 が「もう一段の証拠」(some further evidence)に変更されている。「some」 の追加は昨年 7 月の声明文で用いられた手法で、経済指標の大幅な下振れ など大きな変化がなければ次回会合での利上げを示唆する修正である。 なお、みずほ総合研究所では、年内の米金融政策見通しについて、9 月議 事録(10 月 12 日)を受けて「利上げなし」から「12 月利上げ」に修正し ている。議事録では、9 月据え置きを支持した FOMC 参加者の一部が「ぎり ぎりの判断」だったことや、見通し上のリスクが「均衡している」という 参加者の割合が増えたことが明らかにされている。 景気・物価判断は総じて 景気・物価判断は総じてみれば前進した。景気判断のうち「雇用増加は 前進。物価見通しからは 堅調である」という評価については、前回声明文にあった「均してみれば」 「短期的には低く留ま (on average)という文言が消えた。一方、家計支出に関しては「強く拡 る」との文言が削除 大している」という評価が「緩やかに増大している」という評価に変わっ た。しかし、雇用判断が前進している点を踏まえると、家計支出について FOMC の不安が高まったというわけではないだろう。 物価判断については、「低く留まっている」という従来の基調判断を維 持しつつ、①今年に入ってからインフレ率が高まっていること、②ブレー ク・イーブン・インフレーションも上昇したこと、の 2 点が追加された。 その上で、先行きの物価見通しについても、「中期的には 2%に向けて上昇 していく」という点は不変ながら、「先のエネルギー価格の下落等を受け て、短期的には低く留まる」という文言が削除された。 大統領選に伴う不確実性 が政策判断に影響 短期的な見通し上のリスク判断は「均衡」のままだが、実際には、大統 領選を来週に控えて高まっている不確実性が、今回の政策判断に影響を及 ぼしているとみられる。前回反対票を投じながら今回賛成に回ったローゼ ングレン・ボストン連銀総裁は、今回の会合前に述べていた。「(判断が) 選挙や政治に大きく左右されてはならないと思う。そうは言うものの、(利 上げを 11 月ではなくさらに)次の会合に先送りしても計量経済モデル上で は経済的な差はない。」「選挙が予想外の結果となり、それが経済見通し に影響する可能性はある。そうなれば、米連邦準備制度理事会(FRB) として政策判断時に考慮せざるを得ないだろう。」(WSJ、10 月 17 日) 脳裏をよぎる昨秋の悪夢 昨年 7 月「次回利上げ」のシグナルを発した FOMC は、その後国際金融市 場の動揺に遭い、利上げ先送りを迫られた。果たして 12 月 FOMC は利上げ できるのか。大統領選の行方に対する関心はかつてなく高い。 (小野亮) 8 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) ~財政への期待を強める日銀~ 日銀は今週の金融政策決定会合(10/31・11/1)で金融政策を据え置いた。 展望レポートでは物価目 標達成時期を 2018 年度に 一方、経済・物価情勢の展望(展望レポート)では、2017 年度の物価見通 後ろ倒し しを+1.7%から+1.5%に下方修正し、 物価目標達成時期は 7 月時点の 2017 年度中から 2018 年度頃に後ろ倒しした(図表)。日銀は中長期的な予想物 価上昇率の弱含みを物価見通し引き下げの理由としているが、物価目標 2% 達成に向けた「モメンタム」は維持されているとの判断を示している。 これまでは、物価目標達成時期の先送りが市場での追加緩和期待の高ま りにつながっていたが、今回の日銀の対応は、物価目標達成時期が後ずれ しても、物価目標に向けた「モメンタム」が維持されている限り追加緩和 は行わないとのスタンスを示唆している。市場では黒田総裁の国会での発 言などから当面追加緩和が行われないことを織り込みつつあり、今次会合 を受けた反応は限定的となっている。 日銀は来春の賃金改定交渉に向けた動きを注視している模様だ。展望レ 日銀は春闘の動向を注視 ポートでは「モメンタムは前回見通しに比べ幾分弱まっており、今後、注 意深く点検する必要がある」としている。物価上昇率見通しについては、 原油価格下落の一服に伴うエネルギー価格による物価下押しの剥落や、個 人消費の持ち直しなどにより 2017 年度にかけ大きく高まる見通しを維持し ている。しかしながら、物価上昇の持続性を高めるためには賃上げにより インフレ期待を引き上げていくことが必要と考えられる。 今後の金融政策運営については、物価動向を見極め当面様子見スタンス 当面、金融政策は様子見ス を続けると予想している。追加緩和の選択肢として、マイナス金利の深堀 タンスを予想 りが考えられるが、金融機関収益への影響などを踏まえると、大幅に円高 が進む局面とならない限り、マイナス金利深堀りのベネフィットがコスト を上回るとの判断にはならないだろう。 【 図表 展望レポート(2016 年 11 月) 】 (対前年度比:%) 消費税率引き上げの 影響を除くケース -0.3~-0.1 (-0.1) 0.0~+0.3 (+0.1) +0.6~+1.6 (+1.5) +0.8~+1.8 (+1.7) +0.9~+1.9 (+1.7) +1.0~+2.0 (+1.9) 消費者物価指数 (除く生鮮食品) 実質GDP 2016年度 7月時点の見通し 2017年度 7月時点の見通し 2018年度 7月時点の見通し +0.8~+1.0 (+1.0) +0.8~+1.0 (+1.0) +1.0~+1.5 (+1.3) +1.0~+1.5 (+1.3) +0.8~+1.0 (+0.9) +0.8~+1.0 (+0.9) (注)政策委員の大勢見通し。( )内は政策委員見通しの中央値 (資料)日本銀行 9 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) ただし、日銀は物価目標を「できるだけ早期に達成する」との考え方を 変えてはいない点には留意が必要だ。総括的検証では、「(マイナス金利 の)金融機関収益への影響は累積的なものであることを踏まえると、政策 の金融仲介機能への影響は、その継続期間によっても異なり得る」との見 方を示している。マイナス金利政策の長期化により金融仲介機能の低下が 意識されれば緩和効果を弱める可能性がある。また、日銀のイールドカー ブ・コントロール導入後の国債市場はボラティリティが低下したが、売買 高は低位での推移が続いており市場機能の更なる低下が懸念される。日銀 は生保や年金の運用にも配慮し超長期債利回りの低下を抑制するスタンス をとっているが、生保は現状の金利水準でも国債積み増しが困難な水準と 判断しているようだ。主要生保の下期運用計画では、国債残高について維 持又は減額との計画が中心で、外債を積み上げるスタンスを維持している。 日銀は当面現状の金融緩和策を継続すると考えられるが、オーバーシュー ト型コミットメントによってもインフレ期待が引き上げられないと判断す れば、将来的に政策の枠組みを変更する可能性も否定できない。 財政への期待を強める日 銀 当面の金融政策運営における注目点は、国債買入れを巡る動向と考えて いる。日銀は 9 月会合における政策見直しで金融政策の重点を「量」から 「金利」にシフトしており、今後国債買入れの減額が予想される。現状で は国債買入れ額を年間 80 兆円増額ペースで維持しているが、来年消費者物 価上昇率がプラス圏に浮上し、欧州政治情勢などが落ち着きを見せれば、 為替市場の反応を見極めつつ、徐々に買入れ額を減額していくと予想して いる。ただし、日銀が政府の財政出動をサポートする姿勢を強めれば、金 利上昇につながり得る国債買入れ減額が進まない可能性も考えられる。黒 田総裁は財政出動による物価押し上げへの期待を強める発言を行ってい る。記者会見では、「財政政策によって経済を刺激すれば、経済活動がよ り活発になって需給ギャップも縮小し、失業率もさらに低下していくこと を通じ、物価安定目標に近づく時期がより速くなる」と発言している。ま た、「(金融緩和により)クラウディングアウトを起こさないで緩和的な 金融緩和を続けることにより財政政策の効果がより大きくなる」として、 金融政策と財政政策の相乗効果を強調している。展望レポートでは、金融 緩和による金利上昇抑制により円高進行が回避され、財政乗数(=GDP の累積増加額/公共投資の増加額)が金融緩和を行わないケースに比べ高く なるとの分析を示している。日銀が財政へのサポート姿勢を強めればイー ルドカーブ・ターゲットで定めた金利水準が長期間固定化される可能性が 高まる。財政ファイナンスへの踏み込みを強める日銀の動きが懸念される。 (野口雄裕) 10 金融市場ウィークリー (2016 年 11 月 4 日号) Ⅲ.参考資料 今週の主要経済指標 日 付 10/28(金) 米 経 済 指 標 等 今回実績 GDP(7~9月期速報) 前期比年率 雇用コスト指数(7~9月期) 前期比 ミシガン大消費者信頼感指数(10月確報) 10/31(月) 日 前回実績 予想 +2.9% +2.6% 4~6月期 +1.4% +0.6% +0.6% 4~6月期 +0.6% 87.2 88.2 10月速報 87.9 ▲2.7% ▲1.8% R ▲3.6% ▲2.2% 百貨店・スーパー販売額[既存店](9月速報) 小売業販売額(9月速報) 前年比 前年比 ▲3.2% ▲1.9% 鉱工業生産(9月速報) 前月比 0.0% +0.9% +1.3% 季調済年率 98.4万戸 94.9万戸 95.6万戸 個人所得(9月) 消費支出(9月) コアPCEデフレータ(9月) 前月比 前月比 前年比 +0.3% +0.5% +1.7% +0.4% +0.4% R +1.7% +0.2% ▲0.1% +1.7% 欧 ユーロ圏GDP(7~9月期速報) 前期比 +0.3% +0.3% +0.3% 前年比 +0.5% +0.5% +0.4% 51.2 50.3 50.4 非製造業PMI(10月) 54.0 N.A. 53.7 財新製造業PMI(10月) 51.2 50.1 50.1 米 製造業ISM指数(10月) 11/2(水) 日 消費動向調査(10月) 51.9 51.7 51.5 42.3 42.6 43.0 52.4 N.A. 52.0 54.8 56.0 57.1 265千人 256千人 258千人 新設住宅着工戸数(9月) 米 ユーロ圏消費者物価(10月速報) 11/1(火) 日 日銀金融政策決定会合(10/31・11/1) 日銀総裁定例記者会見 日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解) 中 製造業PMI(10月) 消費者態度指数 米 FOMC(1・2日) 11/3(木) 日 文化の日(日本休場) 中 財新サービスPMI(10月) 米 非製造業ISM指数(10月) 失業保険新規申請件数(~10/29) 英 英中銀金融政策委員会(2・3日) 予想:情報ベンダー(Bloomberg、Reuters 等)の取りまとめた予想コンセンサス。米国の経済指標は特に断りのない限り季調値。R は改定値。 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、中:中国、韓:韓国、印:インド、尼:インドネシア、 泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア 11 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) 来週の主要経済指標 経 済 指 標 等 日 付 11/4(金) 米 予 想 雇用統計(10月) 失業率 非農業部門雇用者数 時間当たり賃金(全従業員ベース) 前 回 前々回 前月差 前月比 [+4.9%] [+170千人] [+0.2%] 5.0% +156千人 +0.2% 4.9% +167千人 +0.1% 財・サ収支 ▲380億㌦ ▲407億㌦ ▲395億㌦ 前年比 N.A. 0.0% +1.2% 先行DI 一致DI 先行CI 一致CI [66.7%] [75.0%] [100.5] [112.1] 40.0% 88.9% 100.9 112.0 45.0% 33.3% 100.0 112.1 10年利付国債入札 中 貿易収支(10月) 米ドル +519億㌦ +420億㌦ +521億㌦ 輸出総額(10月) 前年比 ▲5.4% ▲10.0% ▲2.8% 輸入総額(10月) 前年比 ▲1.4% ▲1.9% +1.5% 貿易収支(9月) 11/7(月) 日 毎月勤労統計(9月速報) 名目賃金 日銀金融政策決定会合議事要旨(9/20・21分) 11/8(火) 日 景気動向指数(9月速報) 米 大統領選挙 3年国債入札 11/9(水) 日 経常収支 [1兆5,775億円] (前年比) [+8.6%] 貿易収支 [+6,049億円] (前年比) [+7.8%] 国際収支(9月速報) 景気ウォッチャー調査(10月) 現状判断DI N.A. 44.8 45.6 前年比 +2.1% +1.9% +1.3% 前月比 前年比 [+4.6%] [+0.5%] ▲2.2% +11.6% +4.9% +5.2% 前年比 前年比 前年比 N.A. N.A. N.A. +3.6% +3.1% +1.8% +3.3% +2.8% +1.6% [260千人] 265千人 258千人 前月比 [▲0.3%] 0.0% +0.2% 前月比 前年比 [+0.1%] [▲2.4%] 0.0% ▲3.2% ▲0.3% ▲3.6% [87.5] 87.2 91.2 中 消費者物価指数(10月) 米 10年国債入札 泰 金融政策決定会合 11/10(木) 日 機械受注(9月) [船舶・電力を除く民需] マネーストック(10月速報) +2兆8億円 +1兆9,382億円 +23.1% +8.0% +2,432億円 +6,139億円 - M2 M3 広義流動性 日銀金融政策決定会合における主な意見(10/31・11/1分) 30年利付国債入札 米 失業保険新規申請件数(~11/5) 30年国債入札 比 金融政策決定会合 11/11(金) 日 第3次産業活動指数(9月) 国内企業物価指数(10月) 米 ミシガン大消費者信頼感指数(11月速報) ベテランズデー(祝日) 韓 金融政策決定会合 予想:[ ]はみずほ総合研究所予想、それ以外はコンセンサス(Bloomberg 等)。予定は変更になる可能性があります。 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、中:中国、韓:韓国、印:インド、尼:インドネシア、 泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア 12 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) 11 月のスケジュール 国 1 内 米 国 他 1 米 製造業ISM指数(10 月) 2 日銀金融政策決定会合(10/31・11/1) 日銀総裁定例記者会見 日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解) 新車販売台数(10 月) 消費動向調査(10 月) 2 米 FOMC(1・2 日) 3 文化の日(日本休場) 3 英 英中銀金融政策委員会(2・3 日) 労働生産性(7~9 月期暫定) 米 非製造業ISM指数(10 月), 製造業新規受注(9 月) 米 雇用統計(10 月),貿易収支(9 月) 4 4 5 5 6 6 7 8 9 日銀金融政策決定会合議事要旨(9/20・21 分) 毎月勤労統計(9 月速報) 景気動向指数(9 月速報),10 年利付国債入札 景気ウォッチャー調査(10 月),国際収支(9 月速報) 7 8 9 米 大統領選挙,3 年国債入札 米 10 年国債入札 10 機械受注統計(9 月),マネーストック(10 月速報) 日銀金融政策決定会合における主な意見(10/31・11/1 分),30 年利付国債入札 11 企業物価指数(10 月) 第 3 次産業活動指数(9 月) 12 10 米 連邦財政収支(10 月) 30 年国債入札 13 13 14 GDP(7~9 月期 1 次速報),設備稼働率(9 月) 14 15 5 年利付国債入札 18 15 米 小売売上高(10 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(11 月) 16 米 鉱工業生産・設備稼働率(10 月) ネット対米証券投資(9 月),PPI(10 月) 17 米 住宅着工・許可件数(10 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(11 月) CPI(10 月) 18 米 景気先行指数(10 月) 19 19 20 20 21 貿易統計(10 月),全産業活動指数(9 月) 21 米 2 年国債入札 22 22 米 中古住宅販売件数(10 月),5 年国債入札 23 勤労感謝の日(日本休場) 23 米 FOMC 議事録(11/1・2) ,耐久財受注(10 月) 新築住宅販売件数(10 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(11 月確報) 7 年国債入札 24 独 ifo景況感指数(11 月) 米 感謝祭(米国休場) 25 16 17 20 年利付国債入札 24 25 消費者物価(10 月全国・11 月都区部) 40 年利付国債入札 26 11 米 ベテランズデー(祝日) ミシガン大学消費者信頼感指数(11 月速報) 12 26 27 27 28 28 29 商業動態統計(10 月速報),労働力調査(10 月) 家計調査(10 月) ,2 年利付国債入札 29 米 GDP(7~9 月期暫定) 企業収益(7~9 月期暫定) S&P/コアロジックCS住宅価格指数(20 都市・9 月) カンファレンスボード消費者信頼感指数(11 月) 30 米 個人所得・消費支出(10 月),シカゴPMI指数(11 月) ベージュブック(地区連銀経済報告) 30 鉱工業生産(10 月速報) 住宅着工統計(10 月) *印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ 13 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) 12 月のスケジュール 国 1 内 法人企業統計調査(7~9 月期),新車販売台数(11 月) 10 年利付国債入札 米 国 他 1 米 製造業ISM指数(11 月) 2 2 米 雇用統計(11 月) 3 3 4 4 5 消費動向調査(11 月) 5 米 非製造業ISM指数(11 月) 6 毎月勤労統計(10 月速報) 6 米 貿易収支(10 月),労働生産性(7~9 月期改訂) 製造業新規受注(10 月) 7 景気動向指数(10 月速報) 7 8 GDP(7~9 月期 2 次速報) 景気ウォッチャー調査(11 月),国際収支(10 月速報) 30 年利付国債入札 マネーストック(11 月速報) 法人企業景気予測調査(10~12 月期) 8 欧 ECB政策理事会 9 米 ミシガン大学消費者信頼感指数(12 月速報) 9 10 10 11 11 12 機械受注統計(10 月) 企業物価指数(11 月) 第 3 次産業活動指数(10 月) 13 5 年利付国債入札 12 米 連邦財政収支(11 月) 3 年国債入札,10 年国債入札 14 日銀短観(12 月調査) 設備稼働率(10 月) 15 20 年利付国債入札 16 14 米 FOMC(13・14 日),小売売上高(11 月) 鉱工業生産・設備稼働率(11 月),PPI(11 月) 15 英 英中銀金融政策委員会(14・15 日) 米 経常収支(7~9 月期) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(12 月) ネット対米証券投資(10 月),CPI(11 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(12 月) 16 米 住宅着工・許可件数(11 月) 17 17 18 18 19 貿易統計(11 月),資金循環統計(7~9 月期速報) 19 独 ifo景況感指数(12 月) 20 日銀金融政策決定会合(19・20 日) 日銀総裁定例記者会見 21 全産業活動指数(10 月) 20 22 24 22 米 耐久財受注(11 月),個人所得・消費支出(11 月) 企業収益(7~9 月期改訂),GDP(7~9 月期確定) 景気先行指数(11 月) 23 米 新築住宅販売件数(11 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(12 月確報) 24 25 25 26 日銀金融政策決定会合議事要旨(10/31・11/1 分) 26 27 消費者物価(11 月全国・12 月都区部) 住宅着工統計(11 月),労働力調査(11 月) 家計調査(11 月),2 年利付国債入札 28 鉱工業生産(11 月速報) 商業動態統計(11 月速報) 29 日銀金融政策決定会合における主な意見(12/19・20 分) 30 27 米 S&P/コアロジックCS住宅価格指数(20 都市・10 月) カンファレンスボード消費者信頼感指数(12 月) 2 年国債入札 28 米 5 年国債入札 31 31 23 天皇誕生日(日本休場) 13 米 30 年国債入札 21 米 中古住宅販売件数(11 月) クリスマス(米国休場) 29 米 7 年国債入札 30 米 シカゴPMI指数(12 月) *印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ 14 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) 四半期スケジュール 1月 日 本 5 6 11 12 13 16 17 19 23 24 25 27 30 31 米 国 3 4 5 6 10 11 12 13 17 18 19 24 25 26 27 30 2月 新車販売台数(12 月) 10 年利付国債入札 毎月勤労統計(11 月速報) 景気動向指数(11 月速報) 30 年利付国債入札 国際収支(11 月速報) 景気ウォッチャー調査(12 月) マネーストック(12 月速報) 第 3 次産業活動指数(11 月) 企業物価指数(12 月) 機械受注統計(11 月) 設備稼働率(11 月) 20 年利付国債入札 5 年利付国債入札 全産業活動指数(11 月) 40 年利付国債入札 貿易統計(12 月) 消費者物価(12 月全国・1 月都区部) 商業動態統計(12 月速報) 2 年利付国債入札 鉱工業生産(12 月速報) 日銀金融政策決定会合(30・31 日) 日銀総裁定例記者会見 日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解) 労働力調査(12 月) 家計調査(12 月) 2 6 8 製造業ISM指数(12 月) FOMC 議事録(12/13・14) 非製造業ISM指数(12 月) 貿易収支(11 月) 3 年国債入札 10 年国債入札 30 年国債入札 連邦財政収支(12 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(1 月速報) ニューヨーク連銀製造業業況指数(1 月) 鉱工業生産・設備稼働率(12 月) ベージュブック(地区連銀経済報告) 住宅着工・許可件数(12 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(1 月) 2 年国債入札 5 年国債入札 7 年国債入札 新築住宅販売件数(12 月) GDP(10~12 月期速報) 個人所得・消費支出(12 月) 1 9 10 13 14 20 21 28 3月 消費動向調査(1 月) 毎月勤労統計(12 月速報) 国際収支(12 月速報) 景気ウォッチャー調査(1 月) マネーストック(1 月速報) 第 3 次産業活動指数(12 月) 企業物価指数(1 月) GDP(10~12 月期 1 次速報) 設備稼働率(12 月) 貿易統計(1 月) 全産業活動指数(12 月) 商業動態統計(1 月速報) 鉱工業生産(1 月速報) 1 3 8 9 10 13 15 16 17 22 29 31 3 7 8 9 10 15 16 21 22 23 22 24 28 FOMC(31・1 日) 製造業ISM指数(1 月) 非製造業ISM指数(1 月) 貿易収支(12 月) 3 年国債入札 10 年国債入札 30 年国債入札 連邦財政収支(1 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(2 月速報) 鉱工業生産・設備稼働率(1 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(2 月) 住宅着工・許可件数(1 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(2 月) 2 年国債入札 5 年国債入札 7 年国債入札 FOMC 議事録(1/31・2/1) 新築住宅販売件数(1 月) GDP(10~12 月期暫定) 1 3 7 8 9 10 15 16 17 21 23 27 28 29 30 31 欧 州 19 ECB政策理事会 2 英中銀金融政策委員会(1・2 日) 法人企業統計調査(10~12 月期) 消費者物価(1 月全国・2 月都区部) 消費動向調査(2 月) 家計調査(1 月) GDP(10~12 月期 2 次速報) 景気ウォッチャー調査(2 月) 国際収支(1 月速報) マネーストック(2 月速報) 法人企業景気予測調査(1~3 月期) 企業物価指数(2 月) 第 3 次産業活動指数(1 月) 設備稼働率(1 月) 日銀金融政策決定会合(15・16 日) 日銀総裁定例記者会見 資金循環統計(10~12 月期速報) 全産業活動指数(1 月) 貿易統計(2 月) 商業動態統計(2 月速報) 消費者物価(2 月全国・3 月都区部) 鉱工業生産(2 月速報) 労働力調査(2 月) 家計調査(2 月) 製造業ISM指数(2 月) 個人所得・消費支出(1 月) ベージュブック(地区連銀経済報告) 非製造業ISM指数(2 月) 貿易収支(1 月) 3 年国債入札 10 年国債入札 30 年国債入札 連邦財政収支(2 月) FOMC(14・15 日) ニューヨーク連銀製造業業況指数(3 月) 住宅着工・許可件数(2 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(3 月) 鉱工業生産・設備稼働率(2 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(3 月速報) 経常収支(10~12 月期) 新築住宅販売件数(2 月) 2 年国債入札 5 年国債入札 7 年国債入札 GDP(10~12 月期確定) 企業収益(10~12 月期) 個人所得・消費支出(2 月) 9 ECB政策理事会 16 英中銀金融政策委員会(15・16 日) *印は期日未定を示す〔予定は変更の可能性があります〕 15 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) 今週の金融市場の動き [海外金利] 10/27 ドルLIBOR 3M(%) ユーロドル金先(Dec16) 10/28 10/31 11/1 11/2 11/3 11/4 前週末比 0.88733 0.88594 0.88428 0.88094 0.87567 0.88094 ▲ 0.00500 99.040 99.050 99.055 99.065 99.070 99.070 0.020 米国債(10年、%) 1.854 1.847 1.826 1.827 1.803 1.812 ▲ 0.035 スワップ金利(10年、%) 1.707 1.706 1.684 1.686 1.663 1.670 ▲ 0.036 独国債(10年、%) 0.170 0.167 0.163 0.179 0.131 0.158 ▲ 0.009 英国債(10年、%) 1.253 1.260 1.245 1.281 1.170 1.201 ▲ 0.059 [内外株式] ダウ平均(㌦) S&P500指数 NASDAQ総合指数 日経平均(円) TOPIX(Pt.) 10/27 10/28 10/31 11/1 11/2 11/3 11/4 前週末比 18,169.68 18,161.19 18,142.42 18,037.10 17,959.64 17,930.67 ▲ 230.52 2,133.04 2,126.41 2,126.15 2,111.72 2,097.94 2,088.66 ▲ 37.75 5,058.41 5,215.98 5,190.10 5,189.14 5,153.58 5,105.57 17,336.42 17,446.41 17,425.02 17,442.40 17,134.68 16,905.36 ▲ 541.05 1,382.01 1,392.41 1,393.02 1,393.19 1,368.44 1,347.04 ▲ 45.37 出来高(百万株) 1,701.21 2,628.82 2,242.64 1,906.02 2,056.34 2,056.81 ▲ 572.01 売買代金(億円) 19,449.00 31,330.72 23,298.89 21,094.87 22,079.16 23,564.64 ▲ 7,766.08 2,594.58 2,604.09 2,608.81 2,609.68 2,584.09 2,562.60 ▲ 41.49 11/1 11/2 日経JASDAQ平均(円) 休場 ▲ 131.70 [円金利] 10/27 TIBOR 3カ月(%) 0.05600 10/28 0.05600 10/31 0.05600 0.05600 11/3 0.05600 ユーロ円金先(Dec16) 99.945 99.945 99.945 99.950 99.945 新発国債(10年、%) ▲ 0.055 ▲ 0.050 ▲ 0.050 ▲ 0.055 ▲ 0.065 長国先物(Dec16) スワップ金利(5年、%) 11/4 0.05600 休場 前週末比 0.00000 99.945 0.000 ▲0.065 ▲ 0.015 151.80 151.64 151.71 151.71 151.81 151.87 0.230 ▲ 0.025 ▲ 0.020 ▲ 0.024 ▲ 0.028 ▲ 0.036 ▲ 0.036 ▲ 0.016 10/27 10/28 10/31 11/1 11/2 [為替] 11/3 11/4 前週末比 円/$ 105.29 104.74 104.82 104.15 103.30 102.98 103.25 ▲ 1.49 $/EUR 1.0897 1.0985 1.0981 1.1055 1.1098 1.1105 1.1089 0.0104 円/EUR 114.73 115.06 115.10 115.15 114.65 114.37 114.50 ▲ 0.56 (注)前週末比は、海外などについては現時点での直近値と前週末値との比較。 東京市場の発行日表示値は終値もしくは 15:00 時点値。 米国 10 年債、米金利スワップ 10 年物は Bloomberg の終値。 日本株出来高・売買代金はそれぞれ東京証券取引所第一部出来高・売買代金。 TIBOR は全銀協発表のユーロ円 TIBOR 平均値。 新発 10 年国債は日本相互証券発表の気配値。 金利先物は東京金融取引所(TFX)のユーロ円 3 ヵ月金利先物。 独・英 10 年国債は Bloomberg の提示する終値。 為替は NY 時間終値(発行日のみ東京時間 15:00 時点、出所:Bloomberg) 。 16 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号) 最新リポート一覧 <みずほインサイト> 2016 年 11 月 4 日 次回利上げのシグナル発した FOMC~大統領選に伴う不確実性と脳裏をよぎる昨秋の悪夢~ http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/us161104.pdf 2016 年 10 月 28 日 権力基盤を強める習近平総書記~六中全会のポイントと習総書記の今後の課題~ http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/as161028.pdf 2016 年 10 月 25 日 日銀の ETF 大量購入への考察~長期化により副作用が深刻化するリスクも~ http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/mk161025.pdf 2016 年 10 月 19 日 タイ国王崩御後の注目点~消費自粛、テロ、民政復帰遅延のリスク~ http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/as161019.pdf <内外経済見通し> 2016 年 9 月 8 日 2016・17 年度 内外経済見通し(2016 年 4~6 月期 GDP2 次速報後改訂) ~日本経済は当面公需依存の回復に(8 月予測から大きな変更なし)~ http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_160908.pdf 2016 年 8 月 16 日 2016・17 年度 内外経済見通し ~3L(低成長・低インフレ・低金利)長期化の「新常態」、世界にうずまく不確実性~ http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_160816.pdf 2016 年 5 月 10 日 MIZUHO Research & Analysis no.1 特集 グローバル経済の中長期展望と日本産業の将来像~パラダイムシフトと日本の針路~ http://www.mizuho-fg.co.jp/company/activity/onethinktank/vol001/pdf/all.pdf 執筆担当者 ・市場調査部 武内浩二 野口雄裕 井上 淳 大塚理恵子 坂中弥生 03-3591-1244 03-3591-1249 03-3591-1197 03-3591-1420 03-3591-1242 [email protected] [email protected] [email protected] [email protected] [email protected] ・欧米調査部 小野 亮 吉田健一郎 松本 惇 風間春香 03-3591-1219 03-3591-1265 03-3591-1199 03-3591-1418 [email protected] [email protected] [email protected] [email protected] ・経済調査部 有田賢太郎 大野 晴香 上里 啓 高瀬美帆 03-3591-1419 03-3591-1243 03-3591-1284 03-3591-1416 [email protected] [email protected] [email protected] [email protected] 当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり、商品の勧誘を目的としたものではありません。 本資料は、当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが、その正確性、確実性を保証 するものではありません。また、本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります。 発行・編集/みずほ総合研究所 調査本部 〒100-0011 東京都千代田区内幸町 1-2-1 TEL.03-3591-1296 17 金融市場ウィークリー(2016 年 11 月 4 日号)