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平成 25 年度 神戸市立図書館 事 業 評 価

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平成 25 年度 神戸市立図書館 事 業 評 価
平成 25 年度 神戸市立図書館
事 業 評 価
平成 26 年 7 月
神戸市立図書館協議会
はじめに
神戸市立図書館協議会は、事務局から提出された平成 25 年度の図書館サービスの自己評価につ
いて協議を行い、
「平成 25 年度 神戸市立図書館事業評価」として公表する。
神戸市立図書館の 4 つの目標
協議した図書館の自己評価は、神戸市立図書館が、平成 23 年度から 25 年度の 3 年間に達成すべ
く定めた4つの目標とその取組みについて、達成状況や市民満足度調査の結果をもとに評価したも
のである。4つの目標と評価の基準は、以下のとおりである。
目標 1.市民の生涯学習や課題解決に役立つ図書館を目指し、計画的なサービス
の実施と評価を進めます。
目標 2. 次代を担う子どもたちを心豊かな人間に育てるため、学校や地域と連携
し、読書活動のより一層の推進を図ります。
目標 3.司書の専門性の向上を図り、市民や学校等に対しての読書活動支援を
行います。
目標 4.図書館や地域で活動する読書ボランティアを育成・活用するとともに、
学習機会や情報の提供によって活動を支援します。
評価の基準
A・・・計画どおり実施し、一定の成果があった
B・・・概ね計画どおりだが、不十分な点や課題が残った
C・・・不十分な点や課題が多く、計画どおりにいかなかった
4つの目標とその取組みごとに、図書館の自己評価とそれに対する図書館協議会の評価を
述べる。
1
目標 1.市民の生涯学習や課題解決に役立つ図書館を目指し、計画的なサービス
の実施と評価を進めます。
1. 市民の課題解決支援
22年度
重
点
項
目
中央図書館レファレンス
受付件数
(上段:目標、下段:実数)
23年度
24年度
25年度
34,000 件
37,000 件
45,000 件
34,684 件
43,804 件
26,258 件
32,400 件
・国立国会図書館レファレンス協同データベース登録 88 件、アクセス 73,953 件
※国立国会図書館レファレンス協同データベースとは
国立国会図書館の事業で全国の公共・大学・専門図書館等が参加し、レファレンス事例を登録し
たもの。インターネットで検索が可能で、個人の調査研究にも役立っている。
・中央図書館は、耐震化工事のため予約図書の貸出、図書の返却など一部のサービスを除き、12 月 2
日から 3 月 10 日までレファレンスサービス等を休止。1 号館 1 階,2 階は 2 月 25 日に再開、3 階は
3 月 11 日に再開。
2.その他
(1)東灘図書館の移転・開館
9 月 23 日(月・祝)に移転・開館
(2)新たなサービス拠点の整備
・以下3つの図書室に、
「予約図書受取コーナー」を設置。K-lib ネットを用いた予約図書の受取り、
図書の返却、図書館カード等の申込み受付を行っている。()はサービス開始日。
北須磨文化センター図書室(7月 23 日~)
小寺小学校市民図書室(10 月 22 日~)
ひよどり台小学校市民図書室(2月1日~)
(3) 市民図書室への図書貸出サービス
・利用申込みのあった 16 の市民図書室に対し、250 冊の本を 3 か月間貸出。7月、10 月、1月に、
それぞれ第1回~第3回の貸出を実施。
(4)ビジネス支援コーナーの充実
(中央図書館) 展示「起業を目指すあなたへ~新たな一歩~」
(3/11~4/13)
講演会「起業(ゆめ)のために準備しておくこと」(3/29)定員 30 人
(三宮図書館) ビジネスセミナー「成功に近づく就職・転職~会社情報を正しく知る~」を実施。
講師は㈱帝国データバンク神戸支店情報部調査員。1回、28 人
(5)テーマによる資料リストの作成・配付
(中央図書館) 今年度は13点の資料リストを作成・配布。HP にも掲載
「神戸建築探偵団」
「水族館・動物園」「発掘報告」「映画の始まりと神戸」
「阪神大水害の本」
「ふるさとの古城」「歴代の神戸市長」
「兵庫のやきもの・
陶芸の本」
「移民の本」
「白書」
「日本の古典」
「江戸時代の旅」
「オリンピック・
パラリンピック」
(6) 地域関連資料の確実な収集と活用
(中央図書館)郷土資料受入れ冊数 889 冊(昨年度 1,298 冊)
。
郷土関係の資料リスト8点を作成・配布(再掲)
2
(7)その他、各種行事等の実施による利用促進と活動 PR (一般向け)
(中央図書館)
・読書週間科学講座「不思議な物質、水~身近で奇妙でおいしい性質~」参加人数 16 人
・資料展示 14 回
「映画の始まりと神戸」
「チャップリン来神」
「『風俗画報』にみる明治時代日本の博覧会」
「神戸の
博覧会」
「ようこそ!!神戸市立中央図書館へ」
「貴重資料デジタルアーカイブズにみる神戸市大水
害」
「『少年H』の著者妹尾河童の本」
「“神戸大空襲”の本」
「お気に入りのパンを探して」
「水~
一滴からはじまって」
(読書週間展示)「わたしのイチオシ本!」POP コンクール開催(東灘図書
館移転開館記念行事)
「遊園地今昔物語」
「神戸の遊園地」
「起業を目指すあなたへ 新たな一歩」
(地域図書館)
・ミニ講座等 61 回、792 人参加
Love Love Library(東灘・西)
、ちょっと教養「年金」「子供にかかるお金」
(灘)
、
図書館ツアー(北)
、パワースポットをたずねてみよう(須磨)、切手教室(西)など
・資料展示 331 回
自殺予防週間書籍紹介「疲れたこころとからだひとやすみ」
(三宮)、
「名作に出会う、夏」
(兵庫)
、
「昭和家族、平成家族」
(北)
、
「バトル・オブ・スパ」(北神)、Jリーグ資料展示「異国情緒漂う
港町対決」
(新長田)
、
「TPPと日本の農業日本の貿易」(垂水)など。
・図書館 HP や庁内イントラ、その他メディアによる情報発信
行事ページ等へのアクセス数 26,761 件(昨年度 22,883 件)
市政記者クラブへの資料提供 17 件
市職員あて一斉メール送信による PR 17 件
教育委員会イントラネットへの情報提供と学校長あての一斉メール 7 件
団体貸出など図書館のサービスの PR(保育所、児童養護施設、私立幼稚園)
・『KOBEの本棚』など年 3 回の定期刊行物の発行
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自己評価
A
協議会評価
A
【自己評価の視点】
○国立国会図書館レファレンス協同データベースに昨年から積極的に調査事
例を登録。データベースは一般公開されているため、市民への還元もあると
考える。
○東灘図書館の移転・開館により、より多くの市民の利用を得た。
○新たなサービスポイントの利用は順調に伸び、徐々に地域に浸透している。
○市民図書室への図書貸出サービスは、250 冊の内容が好評。
○多様な展示や講座開催、資料リスト配付等によって、図書館に関心を持って
いただけた。
▲耐震化工事の影響もあるが、昨年度に比してレファレンス件数が伸びなかっ
た。
▲東灘図書館は予想を超える利用増で資料が不足気味であることや、窓口の混
雑、駐輪場のマナーなど、さまざまな苦情・要望をいただいており、現在も
対処中である。
【図書館協議会の評価】
○予約図書受取コーナーの設置を喜ぶ声を聞いており、サービス網の整備は評価
できる。
▲
3
2.所蔵貴重資料のデジタル化(電子資料への対応)
ホームページで公開中のデジタルアーカイブズの充実と PR
22年度
重
点
項
目
デジタル資料の公開
専用端末での
(上段:目標、下段:実数) 公開
23年度
24年度
ホームページでの
公開
順次、公開点数を
増やす
572 点公開
25年度
公開点数
変わらず
(1) デジタルデータの公開とPR
・『神戸又新日報』のデジタル版を専用端末で公開
・「貴重書庫デジタルアーカイブズ」
アクセス数 20,134 件(昨年度 11,326 件)
・オリジナルブックカバーHP 上で 3 回 5 種類
アクセス総回数 3,040 回 (昨年度 2,862 回)
・「所蔵資料の掲載等利用申請書」申請数 24 件、所蔵資料の掲載等利用画像数 51 件
(2)「電子図書館フェア」11 月 12 日(火)~20 日(水)体験人数 63 人(アンケート 31 枚回収)
24 人「今後、電子書籍を読みたい」
読みたい分野「雑誌」
「新聞」
「書店で入手しにくいもの」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自己評価
A
協議会評価
A
【自己評価の視点】
○企画展示において、デジタルアーカイブズの画像を利用するなどPRに積
極的に努めた。
○神戸大学大学院の地域連携センターと連携し、
『神戸又新日報』のデジタル
版を公開できた。今までのマイクロフィルムよりも操作が簡単になり、気
軽に利用していただけるようになった。
▲公開点数は増えていない。
【図書館協議会の評価】
○他都市と比較してよく頑張っている。先進的な対応が進んでいる。
▲
4
3.図書館サービスの計画的実施と評価の公表
(1)図書館サービスの計画的実施のため、年次計画を立て、実施・達成状況について自己評価を行い、
公表する。
(2)市民満足度調査を継続して行い、満足度の把握や自由意見欄記載の要望を図書館運営に反映する。
現状
重
点
項
目
サービスの計
画的実施と、評
価の公表
サービス計画
の作成
23年度
計画の実施と評
価方法の検討
24年度
25年度
評価の公表
・図書館サービスの平成 24 年度事業評価と、平成 25 年度事業計画の公表
・市民満足度調査の実施と結果の公表
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自己評価
A
協議会評価
A
【自己評価の視点】
○平成 24 年度の事業について自己評価し公表するとともに、25 年度の年
次計画を立て、図書館協議会に進捗状況を報告。
○市民満足度調査の自由意見について、全館的に多い意見についての回答
を館内掲示。各館への意見も、一部については報告冊子に掲載。
【図書館協議会の評価】
○事務処理の手続が課題なので評価は A でなければおかしいところであり、実
際に計画的実施と自己評価、公表が行えている。
▲
5
目標 2.次代を担う子どもたちを心豊かな人間に育てるため、学校や地域と連携し、
読書活動のより一層の推進を図ります。
1. 東灘図書館の移転・開館【再掲】
2. 児童書の充実
22年度まで
重
点
項
目
児童書の基本
的図書の買い
替え、複本整備
(上段:目標、下
段:状況)
中央図書館、地域
館とも買い替え
が不十分
23年度
24年度
絵本は、図書館、教育委
員会発行のリスト掲載の
ものを網羅
読み物、知識の本は、
他自治体・団体のリス
トも参考に収集を図
る
品切・絶版以外を網羅
逐次買い直し
25年度
逐次買い直し
(1)「神戸市置塩こども育成基金」を活用して、
・東灘図書館「おきしお文庫」設置。テーマは「国際理解」
・各館の基本的な児童書の買替え・補充分発注
・各館で調べ学習用図書の発注
・小学校の総合的な学習用図書の補充・買替え(22 年度:2,000 冊→25 年度末 2,600 冊)
「日本の名作」
「昔話(日本と外国)」のセットを新設
「環境・自然」
「国際理解」
「命・健康」を買替え。
・赤ちゃん絵本の買替え
(2)日本語を第一言語としない子供、配慮を必要とする子供に向けた図書の充実
・マルチメディアデイジー資料 3 点の寄贈受入
・東灘図書館にデイジー機器を設置
・NPO 関西ブラジル人コミュニイティの協力で、ブラジルポルトガル語の児童向け利用案内作成
・児童養護施設への図書館利用案内
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【自己評価の視点】
自己評価
○ひき続き「神戸市置塩こども育成基金」を活用し、児童書の充実が図れ
た。
▲日本語を第一言語としない子供、配慮を必要とする子供に向けた図書館
サービス PR は端緒についたばかりである。
B
協議会評価
B
【図書館協議会の評価】
○現状を踏まえ、足りないところをいかに補っているかという意味では、置塩
基金を活用した児童書の補充が進んでおり、資料不足を補う努力をしている。
▲選書だけでなく全体的な評価になるが、児童書については、これはという作
家の本がない場合がある。
6
3.こどもの読書週間行事等の事業の充実
子供の読書に関する講演会の開催と、子供向け行事の実施
重
点
項
目
子供の読書に関す
る講演会開催と、
子供向け行事の実
施
22年度まで
23年度
24年度
25年度
例年、講演会の実
施と各種行事の実
施
「小風さち講演
会」154 人参加。
その他の行事参加
人数 628 人
「科学絵本の魅
力」208 人参加。
その他の行事参加
人数 800 人
「西村繁男講演
会」165 人参加。
その他の行事参加
人数 843 人
(1)こどもの読書週間行事
・講演会 西村繁男講演会「自作絵本を語る」165 人
・人形劇や工作教室など多彩な催し
のべ 843 人参加(講演会除く)
(2) 各館での子供向け行事の実施
・おはなし会(全館)
:1 ヶ月あたり 48 回実施(24 年度 44 回)
・映画会
13 回、296 人(中央・灘・新長田)
(昨年度 15 回 434 人)
・児童書展示
201 回(全館)
(昨年度 238 回 )
・工作会・製本教室
24 回、313 人(中央、東灘、兵庫、北、北神、垂水、西)
(昨年度 28 回 461 人)
・一日図書館員・チャレンジライブラリアン等 32 回、123 人(ほぼ全館で実施)
(昨年度 20 回 71 人)
・調べ学習体験企画
5 回、407 人(北、北神、須磨、垂水、西)(昨年度 3 回 41 人)
・乳幼児向けの読み聞かせ&保護者向け講座 24 回、376 人(兵庫、新長田)
(昨年度 22 回 458 人)
(3)地域と連携した各館の館外活動
・児童館でのおはなし会や保護者向け講座 20 回、691 人(中央・須磨)(昨年度 8 回 259 人)
・保育所への出前おはなし会
52 回、1,318 人(中央・北)(昨年度 41 回 871 人)
・こべっこランドや体育館、公民館との連携企画でのおはなし会
7 回、107 人(中央・須磨・西)(昨年度 2 回 35 人)
・学校開放事業「のびのびひろば」でのおはなし会
5 回、68 人(新長田)
(昨年度 6 回 132 人)
・埋蔵文化財センターと合同企画のスタンプラリー等 3 回、1,964 人(西)
(昨年度 3 回 1,313 人)
・蛭子神社で百人一首かるた会
1 回、29 人(兵庫)
・こども家庭局の「すくすく赤ちゃんセミナー」に出向き、保護者向けにお話(地域図書館全館)
105 回
(昨年度 104 回 5,301 人)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【自己評価の視点】
自己評価
○昨年度同様、多彩な企画で子供の読書への興味や図書館への来館の機会を
増やすことに努めた。
○保育所や児童館に出向いての定期的な読み聞かせや、館内外で図書館を使
った調べ学習を PR する催し、体育館、こべっこランドなど地域の施設と
連携しての催しが増えた。
A
協議会評価
A
【図書館協議会の評価】
○行事の数も多く、事業充実の方向性が見える。
▲実施している行事の内容 1 点ずつの比較が難しい。
7
4.YA(ヤングアダルト)層への読書普及
10 代の子供たちを対象にした図書の充実やテーマ展示の実施と、ホームページ上での YA 層や
教師、保護者向けの情報発信
22年度まで
重
点
項
目
YA 対象の図書の
充実やテーマ展示
の実施と情報発信
(上段:目標、下段:
状況)
地域館 6 館でYA
コーナー設置
23年度
24年度
25年度
HP 上で YA コーナ
ーの PR ページ検
討
テーマ展示実施
HP 上に YA コーナー
の PR ページ作成
全館で YA 向けテー
マ展示を実施
各館のテーマ展
示をHPに掲載
HP 検討中
HP 検討中
地域館において YA
向けテーマ展示は
実施。HP は作成中
・新たに東灘図書館に YA コーナー設置、地域図書館 YA コーナーの充実
東灘: 933 冊、灘: 1,683 冊、三宮:1,166 冊、兵庫: 408 冊、北:1,088 冊、
北神:1,108 冊、新長田:882 冊、須磨:1,023 冊、垂水:1,016 冊、西: 914 冊
計 10,222 冊 (昨年度 約 7,550 冊)
コーナーでは、スタッフによるおすすめ本の紹介もある
・YA 向け資料展示の実施 9 館 67 件 (昨年度 6 館、30 回)
・神中研図書館部主催の「係生徒の集い」の開催支援(中央)
29 校、生徒 48 人(昨年度は 36 校 59 人)
今年度のワークショップは、ビブリオバトル
・YA 世代の参加による催しとして
(三宮)トライやるに参加した中学生に、タイトルを隠したブックカバーとしおりを手作りしても
らい、利用者には「借りてからのお楽しみ」として貸出。好評であった。
(垂水)垂水中学校図書委員の委員会活動の一環として「中学生と絵本を楽しむ会」の実施。
1回、中学生 6 人と子供 7 人、大人 9 人
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自己評価
B
【自己評価の視点】
○昨年度にひきつづき、YA 向け図書の収集や展示を実施
○YA 世代が参加した企画を、2 館で実施
▲ホームページ上での YA コーナー紹介ページを作成中。完成に至らなかっ
た。
8
協議会評価
B
【図書館協議会の評価】
○子供が親や本から離れて行き、家庭でも子供に読書を勧めなくなる時期の子
供たちに、図書館が働きかけをしていることは評価できる。
▲小学生の間は図書館に保護者に連れてきてもらうことも多いが、子供たちが
本から離れていく時期も確かにある。読書の習慣を継続する働きかけが課題。
▲実際にどの程度活用されているかは本棚を見ているだけでは分からない。ど
のあたりをターゲットにしているのか分からず、取組の物足りなさがある。
9
5.学校との連携
(1)「本へのとびら-絵本から本への移行を進めるために」事業の拡充
(2)教員に対する読書指導、学校図書館運営への支援の実施
(3)図書館で提供している総合的な学習用図書の充実と PR
22年度
重
点
項
目
1
重
点
項
目
2
重
点
項
目
3
「本へのとびら」事
業の実施(上段:目
標、下段:状況)
教員の読書指導支
援と、学校図書館運
営への支援(上段:
目標、下段:状況)
総合的な学習の時
間用図書の充実と
PR(上段:目標、下
段:状況)
中央・垂水区の 2 小
学校で実施
教員への新刊書
紹介を 1 回。
23年度
24年度
新たに 2~3 区で各 1
校モデル校を設置
して実施
モデル校を増やす
9 区にモデル校を置
き、ボランティアと
の協働も図る
23 年度 5 区 5 校
24 年度 7 区 7 校
25 年度 8 区 13 校
ボランティアとの
協働は未実施
新刊紹介、図書館活
用ガイダンスの実
施。
HP や KIIF 利用の情
報発信の検討
・司書のブックトー
クを公開授業とし
て実施。
・HP や KIIF を利用
した情報提供。
ガイダンス未実施
ガイダンス未実施
・オープンスクール
でブックトークを
実施
・教育委員会イント
ラネットや KIIF の
で情報提供。HP は作
成中
テーマや内容の見
直し、買い替え
2,500 冊準備
災害・防災をテーマ
に 2 セット 130 冊
現在、
27 セット 2663
冊
学校図書館運営支
援は、2 校実施。
利用校へのアンケ
9 テーマ 2000 冊を準 ート実施。図書館 HP
備、希望校へ図書を や KIIF で制度を PR
巡回貸出実施。
(99 校 9375 冊利用) アンケート実施。PR
未実施
(1)「本へのとびら」事業の実施
・8 区 13 校 42 クラス 1,439 人
25年度
(昨年度 6 区 8 校 23 クラス
967 人)
(2)教員の読書指導に対する支援と、学校図書館運営への支援
・教員への新刊紹介の会
3 回 約 150 冊
・司書のブックトーク等の、教員や保護者、ボランティアの見学
灘小学校、山の手小学校、東須磨小学校、垂水小学校、高丸小学校で実施。
・学校図書館世話係の会「本の予備的補修と修理」講座
1 回 50 人
講師として中央図書館から司書 4 人が赴いた
(3)総合的な学習用図書の PR により、利用校数増加(予定)
・総合的な学習用図書の運搬サービス開始 利用校 144 校 13,902 冊(昨年度 103 校、9,784 冊)
・「神戸市置塩こども育成基金」を活用した買替えと新たなセット作りを実施(再掲)。
10
(4)その他
・学校園への出前読み聞かせ等
18 校 107 回 3,427 人 (昨年度 75 回、1,988 人)
・テーマ本貸出の利用案内とPRにより、利用校数が大幅に増加。
237 回 94 校 9,783 冊(昨年度 133 回 7,099 冊)
中央図書館
36 回 1,662 冊
地域図書館 201 回 8,121 冊
・昨年度に引き続き、小学校の図書館見学に数多く対応。71 校 5,002 人(昨年度 69 校、4,145 人)
・小学校の教育課程研究協議会国語部会等への司書の参加 2 回、20 人(新規)
・小学校の図書委員への読み聞かせレクチャー(西)や、PTAボランティアや図書委員への修理
講座(兵庫、北・北神)
・子供向けパスファインダーの作成・配布
「水」「お金」
「木の実・種」
「韓国」「福祉」「世界遺産」「オリンピック」
「環境問題」
「しらべてみようすごろく」
(学年に応じ 3 種類)
、「昔の道具」「昔の暮らし」「図書館案内」
など新たに 12 種類。
(昨年度まで 20 種類)
・近隣小学校と連携した「読書シート」の実施。17 校(灘、垂水、西)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自己評価
B
協議会評価
B
【自己評価の視点】
○総合学習用図書の運搬を運送業者に委託する予算がついたため、新規の利
用校が増えた。
○テーマ本探しの利用ルールを定め、積極的に PR した結果、利用校が増えた。
○指導課からの案内により、教育課程研究協議会国語部会等に各図書館から子
供サービス委員が積極的に出席し、図書館サービスを先生方に PR できた。
▲「本へのとびら」事業の全区実施を目標にしていたが、学校との調整が
うまくゆかず、東灘区のみ未実施となった。
▲情報発信は進めたが、HP も作成中など、十分ではない。
【図書館協議会の評価】
○他政令市と比較して、アプローチも多様で充実したサービスを実施している。
△全区実施を目指した事業であるのに未実施区が残っている。居住地域により
格差が生じたのは問題。
△モデル校を設置して進めた本へのとびら事業について、総括が行われていな
い。事業評価は、実施した内容とその評価を元に行われるべきであるが、内
容、自己評価共に公表されていない。公表の必要性については、今後配置さ
れる学校司書配置校での事業評価にも言えることである。
△本のとびら事業の総括については、課題として協議会から公表を求める。
11
目標 3.司書の専門性の向上をはかり、市民や学校等に対しての読書活動支援を
行います。
1. 図書館職員研修の充実
22年度
重
点
項
目
1
重
点
項
目
2
研修の充実
(上段:目標、下段:
状況)
児童サービス関連
研修の充実
(上段:目標、下段:
状況)
館内研修(年 4 回)
派遣研修
文科省の「図書館司
書専門講座」に派遣
外部講師による実
践講座、ストーリー
テリング研修、派遣
研修
23年度
24年度
25年度
内容の充実
内容の充実
・専門講座に 1 名派
遣
・外部講師による研
修を 2 回
・キャリアアップ研
修を内部講師、外部
講師により実施
・文科省の専門講座
に 1 名派遣
内容の充実
内容の充実
読書ボランティアグ
ループ等への出前講
座実施
・「読み聞かせびと
養成講座」への参
加
・他の児童サービス
関連講座実施
・児童サービス関連
講座を、引き続き実
施
・読書ボランティア
グループ等への出
前講座実施
・児童サービス関連
講座を、引き続き実
施
・読書ボランティア
グループ等への出前
講座実施
(1)研修の充実
・中央図書館館内整理日に実施する館内研修の充実 4 回 175 人 (昨年度
・県立図書館等の外部研修への積極的参加
63 人(昨年度 65 人)
・文部科学省が実施する「図書館司書専門講座」の受講
1回 1人
館内研修 内容
日
職場のメンタルヘルス/応対研修/人権研修①
程
講
6 月 20 日
師
6 回 164 人)
参加人数
(うち指定管理者)
厚生課/ビデオ研修
38(0)
人権研修②
11 月 13 日
ビデオ研修
46(0)
「明日からできる医療情報サービス」
10 月 17 日
川崎市教育委員会
51(9)
防犯研修(さすまたの使い方等)
12 月 19 日
生田警察署
40(0)
(2)児童サービス関連研修の充実
子供サービス関連 館内研修 12 回 99 人(昨年度
研
修
内
容
日
16 回 74 人)
程
講
師
参加人数
(うち指定管理者)
ロングセラー絵本の味わい
9 月 13 日
外部講師
16(13)
おはなし会のプログラムを作ろう(2 回)
11 月
外部講師
42(36)
もっと楽しむ、わらべうた
2月7日
外部講師
学校を知ろう
3 月 14 日
垂水図書館長
13(10)
第 2 月曜
外部講師
20 (6)
ストーリーテリング研修
※工事で 4 か月休止
・その他、県立図書館等他機関への派遣研修
・ボランティアグループ等への出前講座
31 人
2 回 52 人
12
8
(6)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自己評価
A
協議会評価
A
【自己評価の視点】
○今年度も文部科学省が実施する「図書館司書専門講座」に職員派遣。
○耐震化工事中医療情報サービスという新たな分野の研修が行え、キャリ
アアップにつながった。
【図書館協議会の評価】
○
▲
13
2.司書による市民向け講座の拡充
館内外での司書による市民向け講座を拡充し、市民の図書館利用を促す。
22年度まで
重
点
項
目
司書による市民向
け講座の拡充
(上段:目標、下段:
状況)
<一般向け>
館内見学の際のミ
ニ講座と、地域への
出前講座
23年度
24年度
回数と内容の充実
回数と内容の充実
10 回、274 人参加
15 回、509 人参加
25年度
13 回、428 人参加
7 回 332 人 (昨年度 10 回 426 人)
うち中央図書館 5 回 280 人 (昨年度
申込み団体
実施日
6 回 315 人)
参加
内
人数
容
1
神戸婦人大学
6 月 20 日(木)
165 人
2
本二プラザ
6 月 27 日(木)
30 人
3
池田広町自治会
9 月 16 日(月)
40 人
4
本二プラザ
10 月 24 日(木)
20 人
図書館ってどんなとこ(東灘図書館を中心に)
5
矢元台むつみ会
12 月 24 日(火)
25 人
こうべのうつりかわりを見る・知る・語る
うち地域図書館
くらしの中に図書館を
こうべのうつりかわりを見る・知る・語る
〃
2 回 52 人(昨年度 4 回 111 人)
申込み団体
実施館
実施日
1
垂水区学校図書館ボランティアの会【再掲】
垂水
10 月 18 日(金)
35 人
ブックトーク
2
夢の丘小学校図書館ボランティア
兵庫
2 月 21 日(金)
17 人
本の修理講座
【再掲】
<高校生向け>中央・地域図書館とも 3 校 6 回 96 人
参加人数
内 容
(昨年度 3 校 5 回 83 人)
申込み団体
実施館
実施日
1
夢野台高校
兵庫
6 月 20 日(木)
28 人
絵本読み聞かせ指導
2
北須磨高校
中央
9 月~10 月(3 回)
48 人
発達と絵本
3
舞子高校
中央
10 月 31 日(木)
13 人
絵本を選ぶ
4
夢野台高校
兵庫
1 月 31 日(金)
7人
参加人数
内
容
小学校での絵本の読み聞かせ実習
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自己評価
A
【自己評価の視点】
○自治会、ボランティア、高等学校など多彩な団体からの依頼に応えた。
今後とも PR に努めていく。
14
協議会評価
B
【図書館協議会の評価】
○15,16 年ほど前から司書による市民向け講座が生涯学習関連事業として
盛んに行われている中、もっと講座等を行っている他都市はある。ただ
し、教育委員会とのタイアップでない図書館単独事業として考えるなら、
自己評価の A のとおりでよいか。
▲この項目については、もう少し専門職の方に頑張りに期待する。
15
目標 4.図書館や地域で活動する読書ボランティアを育成・活用するとともに、
学習機会や情報の提供によって活動を支援します。
1.図書館でのフロアボランティアの育成・活用
返却本の配架や、書架整理等のほか、簡単な書架案内やOPAC等の機器操作の説明を行うフロ
アボランティアの育成・活用
22年度
23年度
24年度
・ボランティアの
重
点
項
目
フロアボランティ
アの育成・活用
(上段:目標、下段:
状況)
登録者数(中央 14、地
域館 43、計 57 人)主
に、書架整理・返本
育成・活用
25年度
・ボランティアの
育成・活用
・交流会の開催
・交流会の開催
・各地域図書館でボ
・中央でもボランティ
ランティア募集
・1 館で交流会開催
ア募集
・2 館で交流会開催
(中央図書館)
登録者数
団体 17 人、個人 4 人(新規) (昨年度 団体 19 人)
のべ活動参加者 169 人 のべ活動時間 222 時間(昨年度 165 人、330 時間)
返本・書架整理ボランティア交流会の実施
1 回 12 人(新規)
(地域図書館)
登録者数
のべ活動参加者数
のべ活動時間
96 人
(昨年度
1,583 人
(昨年度
3,025 時間 (昨年度
87 人)
1,815 人)
3,524 時間)
西図書館でボランティア報告会(1 回、25 人)、研修「市民救命士講習」
(1 回、6 人)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自己評価
B
協議会評価
B
【自己評価の視点】
○中央図書館において、新たに返本・書架整理のボランティアを
募集し、新規に 4 人が登録。
○中央図書館で、ボランティアと職員の交流会を開催。
▲各館とも、ボランティアが機器操作の説明を行うには至っていない。
【図書館協議会の評価】
○ボランティアの育成、活動促進のため、交流会を行っている。
▲
16
2.ボランティアへの支援と連携
(1)ボランティアへの支援
(2)ボランティアとの協働事業の拡充
22年度
「読み聞かせびと
養成講座」修了生等
を対象とした講座
重
点
項
目
外部講師による講
座を実施
(4 種類 6 回)
23年度
24年度
25年度
スキルアップ講座
の内容充実
スキルアップ講座
の内容充実
・スキルアップ講座
の内容充実
・司書が読書ボラン
ティアグループ
へ出前講座
4 回、128 人
3 回、131 人
3 回、75 人
出前講座 1 回
講座を少人数ずつ
のワークショップ
形式で実施
三宮図書館で交流
会実施
交流会の実施
ボランティア交流
会の実施
ボランティア向け
HP の作成
講座の中で交流会
を実施(1 回)
講座受講者を中心
に、交流を深め、図
書館活動の見学等
も実施
ボランティア向け
ページ検討
ページ作成
ページ検討中
作成中
なし
(1)ボランティアへの支援
読書ボランティアスキルアップ講座
3 回 75 人(24 年度:3 回 131 人)
「ロングセラー絵本の味わい」
1 回 18 人
「もっと楽しむ、わらべうた」
1 回 31 人
「学校を知ろう」
1 回 26 人
(2)ボランティアとの協働事業の拡充
・東灘図書館でボランティアによる「おひざのうえのおはなし会」を新たに実施
・三宮図書館で「おはなし会ボランティア交流会」を実施(新規) 2 回 25 人
・西図書館で「ボランティア連絡会」を実施
1 回 11 人
・兵庫県教育委員会主催「ひょうご子ども読書活動推進フォーラム」神戸地区大会において、図
書館とボランティアグループが運営委員として協働参画
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自己評価
B
協議会評価
B
【自己評価の視点】
○三宮図書館でおはなし会交流会が行えた。
○「ひょうご子ども読書活動推進フォーラム」神戸地区大会にボランティ
アと協働で参画。
▲ホームページ上でのボランティア向けページが未完成。
【図書館協議会の評価】
○
▲
17
自己評価
平成 25 年度
図書館事業評価一覧
(
)内は 24 年
協議会評価
度の最終評価
目標1
取組み
目標2
市民の生涯学習や課題解決に役立つ図書館を目指し、計画的なサービスの実施と評
価を進めます。
1.市民の課題解決支援
A(B)
A
2.所蔵貴重資料のデジタル化(電子資料への対応)
A(A)
A
3.図書館サービスの計画的実施と評価の公表
A(A)
A
次代を担う子供たちを心豊かな人間に育てるため、学校や地域と連携し、読書活動
のより一層の推進を図ります。
1.「(仮称)新東灘図書館」の整備
取組み
2.児童書の充実
B(B)
B
3.こどもの読書週間行事等の事業の充実
A(A)
A
4.YA(ヤングアダルト)層への読書普及
B(B)
B
B(B)
B
5.学校との連携
目標3
B
司書の専門性の向上を図り、市民や学校等に対しての読書活動支援を行います。
1.図書館職員研修の充実
A(A)
A
2.司書による市民向け講座の拡充
A(A)
B
取組み
目標4
図書館や地域で活動する読書ボランティアを育成・活用するとともに、学習機会や
情報の提供によって活動を支援します。
1.図書館でのフロアボランティアの育成・活用
B(C)
B
2.ボランティアへの支援と連携
B(B)
B
B(B)
B
取組み
総合評価
18
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