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関節リウマチの診療改善を目指して
第14号 市立長浜病院 広報紙 2011年（平成23年）9月発行 滋賀県長浜市大戌亥町313番地 ＴＥＬ：0749-68-2300(代表） ＦＡＸ：0749-65-1259 2011.9 市立長浜病院ホームページ http//www.biwa.ne.jp/ nch/ 市立長浜病院 検索 関節リウマチの診療改善を目指して 診療局長 関節リウマチは、２００人に１人の病気と言われるぐらい一般 的な病気であるにも関わらず、１０年前までは、命に関わる病 気ではないと考えられていた事や。関節リウマチの関節病変 の進行を食い止める有効な薬剤がほとんどなかったため、多 くの施設で、手術療法を中心に治療されてきました。 しかし、近年の研究で、関節リウマチの患者さんの生命の 予後は、障害されている関節の数などにも影響されますが、 関節リウマチのない方に比べると、肺炎などのために、全体 としては１０年以上も短くなることが明らかになりました。また、 リウマトレックスを中心とする抗リウマチ薬やレミケード、エン ブレルといった生物学的製剤が使用できるようになり、単に 関節の痛みや腫れをとるだけでなく、関節の変形を予防する ことが、治療の現実の目標となってきましたが、一方で、稀な がら、これらの薬剤による重篤な副作用が報告されています。 このような背景から、関節リウマチを早期から診断し、抗リウ 亀 崎 洋 マチ薬や生物学的製剤を早期から適切に使用することで、関 節の変形を未然に防ぐと共に、関節リウマチや治療薬による さまざまな内科的問題に適切に対処できる診療科が必要とさ れるようになりました。当院では、関節リウマチや膠原病を専 門とする内科医によるリウマチ・膠原病専門外来を、月曜日 から金曜日まで開いておりますので、是非、活用して頂けれ ばと思います。 また、今後は、整形外科、リハビリテーション科などの診療 科や、地域医療事業部と協力し、関節リウマチ治療の基本と なる①薬物療法 ②リハビリテーション ③手術療法 ④在宅 生活への援助（生活面での問題だけでなく、精神的、社会的 問題への対応を含む）のいずれかの部門もさらに充実させる と共に、各部門も緊密な連絡を通じて、より高度な診療を提供 していく予定ですので、ご支援お願い申し上げます。 リンパ浮腫外来を10月から始めました リンパ浮腫とは 手術や放射線療法によりリンパ液の流れが悪くなり腕や足が腫れた状態をいいます。 リンパ浮腫外来とは がんの治療に伴いリンパ浮腫を発症されている方に、医師の指示を受けた看護師が、浮腫を改善させるケア や浮腫を悪化させない生活の方法を一緒に考え、浮腫と上手く付き合っていただけるよう支援することを目指 します。 対象となる方 当面の間、当院での乳腺外来・産婦人科外来・泌尿器科外来での受診・治療歴があり、がんの治療に伴う リンパ浮腫でお悩みの方。 予約方法 リンパ浮腫外来の予約までには必ず、主治医の診療による指示が必要となります。 （乳腺外来、産婦人科外来、泌尿器科外来） リンパ浮腫外来で行うこと スキンケア・セルフケア・徒手リンパドレナージ・弾性着衣・弾性着衣装着下の運動。 リンパ浮腫外来では、お１人あたり約60分∼90分の時間を要します。（症状に応じて異なります） 外来日：毎週金曜日 13:00∼16:00（完全予約制） 場 所：外科外来処置室 リンパ浮腫外来でのケアは保険外診療のため自費診療となります 20分：2,100円（税込） 問い合わせ先：市立長浜病院 0749-68-2300㈹ 年3回発行（5.9.1月） 第14号 市立長浜病院 広報紙 呼吸器内科からのお願い 2011年（平成23年）9月発行 内科・小児科 長 浜 米 原 休 日 急 患 診 療 所 湖北地方で専門的な呼吸器内科のある病院が当院 だけということもあり、呼吸器症状のある患者さんが 当院に集中し、待ち時間が大変長くなっており、ご迷 惑をおかけしています。 しかしながら、その中にはいわゆる「風邪」と思われ る方もかなり混じっておられます。 患者さんの待ち時間を短くするためにも、また呼吸器 内科の専門性を保つ意味でも、「風邪かなと思ったら、 まずは、開業医の先生」を受診してください。 専門的治療が必要であれば、開業医の先生が当院に 紹介状を書いてくださいます。 ご協力のほど、よろしくお願いします。 湖北地域の日曜日・祝日・年末年始（休日）の内科・小 児科の救急診療は、休日急患診療所が当番日となります。 休日急患診療所が診療を行う時間帯は、病院の救急 外来（内科・小児科）は原則として受診できませんので ご注意ください。（重症の恐れや、検査・入院の必要性 がある場合は、この限りではありません｡) 内科・小児科 必ず保険証・お薬手 帳等を持参ください。 時間： 午前９時∼午後６時 受付 午前 8時30分∼午前11時30分 午後 0時30分∼午後 5時30分 場所： 長浜市八幡東町632番地 （長浜市保健センター内） 電話： ☎０７４９−６５−１５２５ 厚生労働省の統計によると、ノロウイルスによる感染は、1年を通して見られますが、１０月くらいから 徐々に増え始め、翌年１月頃にピークを迎える傾向があります。 家庭内での胃腸炎感染経 × 胃腸炎の家族発生 トイレで下痢・嘔吐 生カキを食べる 加熱部不十分 調理 トイレ後の 手洗い不十分 川⇒海 別の家族が胃腸炎発症 感染性胃腸炎の予防には 手洗いが不可欠 です。手洗いが不十分だったことにより周囲の環境も汚染され、 感染が拡大していきます。感染予防のためにしっかりと手洗いを行いましょう。 お申込み ・ お問合せ がん相談支援センター 電話：0749-68-2354(直通) がん・緩和ケアに関する公開講座 開催 当院では、平成２３年５月から緩和ケアチームなどのが んに携わるスタッフによる「がん・緩和ケアシリーズ」と 題した公開講座を開催し、がん相談支援センターに寄せら れた患者さんやご家族の方からの相談の中で、もっとも多 かった悩みを各回のテーマにしました。 この講座を通して、がんと向き合える知識を身につけま しょう！ 開催日時 場所 ◇５月開催「リンパ浮腫について」 -参加者の感想『マッサージした後むくみが取れた。来てよかった。続けてみるよ』 ◇７月開催「口腔ケアについて」 -講師のワンポイントアドバイスがんと言われたら がんの治療が始まったら ↓ ↓ 連携 テーマ H２４年１月２６日(木) 講師 第１部：１５：３０∼１６：３０ 講堂（２階） 『脱毛について（仮題）』 呼吸器内科 野口医師 ウィッグ業者（調整中） 第２部：１７：３０∼１８：００ 療養病棟２階 ピアノ前 『音楽を聴こう（仮題）』 未定（調整中） 『禁煙について Ｈ２３年１１月１０日（木） １７：３０∼１９：００ 講堂（２階） ∼肺がんだけではありません∼』 Ｈ２４年２月２日（木） １７：３０∼１９：００ 講堂（２階） 『がんと思った時から始まる緩和ケア 緩和ケア推進委員会委員長 (仮題)』 花木医師 *11月、2月は生涯教育研修会との合同開催です 年3回発行（5.9.1月）