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2003年4月17日発行 編集・発行: (株)エム・システム技研 MsysNet は小さく産んで大きく育てる 今月の話題 信号伝送のランニングコストが下がる“無線テレメータ”(1)..... 1 事務局からのお知らせ 「2003 年度 エムシスネットクラブ総会」開催日変更 ........... 3 『計器ブロックリスト』第 11 版の発行 ......................... 4 クラブ員限定配布 信号伝送のランニングコストが下がる“無線テレメータ” (1) エム・システム技研では、許認可が不要な特定小電力無線機(送信出力が 10mW)を採用した“無線デー タ通信モデム”(形式:RMD、RMD2)を販売しています。 従来は、計測信号を長距離伝送するときには、NTT 回線を借りるか、私設線を使用していました。NTT 回線を使用すると、毎月、相応の料金がかかります。また、私設線の場合には、敷設距離が長くなるほど敷 設費用がかさみます。 最近、 「信号伝送のランニングコストを下げたい」というご要求があり、 “無線データ通信モデム”を使っ た“無線テレメータ”に関する問合せや導入例が増えてきました。そこで、エム・システム技研が販売して いる“無線テレメータ”について、ご紹介していきます。今回は、 “無線テレメータ”の概要をご紹介しま しょう。 1.2 種類の“無線データ通信モデム” エム・システム技研では、4 0 0 M H z 帯 ( 4 2 9 . 2 5 0 0 ∼ 429.7375MHz)の電波を使用する RMD2(図 1)と、マイク ロ波に近い 2.4GHz 帯(2.474 ∼ 2.493GHz)を使用する RMD (図 2)の、2 種類の“無線データ通信モデム”を用意してい ます。ともに、SS(Spread Spectrum)方式(周波数拡散方 式)を採用しています。これは、信号を広い周波数帯に分散 させて伝送する方式で、拡散符号を使い分け、同じ周波数 で重ねて複数の通信(符号多重)ができます。この SS 方式 では、干渉(マルチパスフェージング)や電波妨害、混信に 強く、秘匿性に優れているという特長があります。 使用する周波数によって電波の性質が異なりますので、 使用できるアプリケーションが異なってきます。 (1)400MHz帯“無線データ通信モデム” (形式:RMD2) 無線部の仕様は ARIB(社団法人 電波産業会)標準規格で STD-T67 無線設備(小電力データ通信システム無線局の無 図1 400MHz帯“無線データ通信モデム” (形式:RMD2) 2003 年 4 月 No.30 1 線設備)に適合しており、空中線電力 が 10mW の周波数拡散(DS)方式で、 データ変調速度が約 430bps となって います。使用している周波数が 429.2500 ∼ 429.7375MHz と、2.4GHz 帯無線データ通信モデムに比べ低いた め、より大きな電波の回り込み(回析) があり、障害物に強く、安定した長距 図 2 2.4GHz 帯“無線データ通信モデム”(形式:RMD) 離伝送が可能です。このため、相手の アンテナが直接見通すことができないような郊外での無線通信に適しています。上下水道設備の監視や農業 用水の監視・ゲートの操作などに応用できます。 (2) 2.4GHz 帯“無線データ通信モデム” (形式:RMD) 無線部分の仕様は RCR 標準規格で STD-33A 無線設備(小電力データ通信システム無線局の無線設備)に 適合しており、空中線電力が10mW/MHz以下の周波数拡散方式で、データ変調速度が51.9kbpsと高速になっ ています。RMD は DS(Direct Sequence:直接拡散)方式と FH(Frequency Hopping:周波数ホッピング) 方式を組み合わせて採用しています。このため、送信出力が低く抑えられる、高い通信品質が得られる、高 速化が容易である、マルチアクセスに適している、特定の周波数の妨害波を避けられる、小型化が容易であ るといった特長があります。この特長から、公道などを隔てたビル間で、高速でデータを伝送したいとき、 電気・計装盤の盤間渡り配線の無線化などに適しています。 ただし、使用している周波数がマイクロ波に近いため、電波の直進性が強く、相手のアンテナが見通せな い場合には、電波が届かないこともあります。 2.“無線テレメータ”の機器構成例 RMD2、RMD はともにすでに多くの実績のある MsysNet 製品の“モデムインタフェース” (形式:SMDM、 SMM)と組み合わせて“無線テレメータ”を実現します。RMD2、RMD のどちらを使っても 1:1、1:n の 通信方式の“無線テレメータ”が構築できます。 ここでは、RMD2 を使用した“無線テレメータ”の機器構成例をご紹介します(図 3、4 参照)。 このように、RMD2やRMDはMsysNet製品との組み合せて使用するため、信号を集めた親局側のNestBus (通信ネットワーク)にパソコンを接続し、グラフィック画面を使った遠隔監視、トレンドデータの収集、 日報・月報といった帳票の作成も自動化することが可能になります。 NestBus リモート 入出力 ユニット 形式:SML NestBus RS-232-C SML I/O I/O SML モデム インタフェース 形式:SMDM I/O 429MHz帯 無線データ 通信モデム 形式:RMD2 RS-232-C RMD2 子 局 SML I/O 親 局 図 3 RMD2 による 1:1 通信の機器構成例 2 SMDM SML I/O SML I/O 親 局 子局 1 パソコン I/O一体形 モデムインタフェース 形式:SMM RS-232-C RMD2 429MHz帯 無線データ 通信モデム 形式:RMD2 I/O 通信レベル 変換器 形式:LK1 NestBus リモート 入出力ユニット 形式:SML RS-232-C SMDM SML I/O 子局 2 SML I/O I/O 子局 3 NestBus SMM RS-232-C RS-232-C SML I/O SML モデム インタフェース 形式:SMDM I/O RMD2 RMD2 I/O 図 4 RMD2 による 1:n 通信の機器構成例 エム・システム技研の“無線テレメータ”を使用することにより、より自由度の高い、ランニングコスト を抑えたデータ伝送システムが構築できます。 次回から、“無線テレメータ”の具体的な設定方法などについてご紹介します。■ 【(株)エム・システム技研 インサイド営業部 岡 五十】 事務局からのお知らせ ●「エムシスネットクラブ総会」開催日変更 前号で2003年度の“エムシスネットクラブ総会”開催のご案内をしましたが、都合により総会開催日を2003 年 11 月 11 日(火)から東京ビッグサイト(東京国際展示場)おいて開催される「システムコントロールフェ ア」に合わせ、11 月 11 日(火)に変更することになりました。ご迷惑をおかけすることになりますが、なに とぞご了承いただきますようお願い申しあげます。開催 場所は前回のご案内どおり、東京を予定しております。 本年度の総会では、前回同様、会員の皆様から納入実 績をご紹介いただくことも検討しております。総会をよ り有意義なものにして行くためには、会員の皆様方のご 協力が不可欠です。総会の準備の過程において、皆様方 にご協力のお願いをしていきたいと存知ます。その折に は、ご協力のほど、よろしくお願い申しあげます。 なお、総会のスケジュールなど詳細につきましては、内 2002 年度総会で挨拶する エム・システム技研 宮道 繁社長 容が決まり次第、順次、お知らせしていきます。■ 2003 年 4 月 No.30 3 ●『計器ブロックリスト』第 11 版の発行 MsysNet製品のソフト設定に必要な『計器ブロックリスト』が改訂され、第 11 版が発行されました。 第 11 版では、400MHz 帯の“無線モデム” (形式:RMD2)の発売に伴って “無線回線端子”が変更されました。さらに、新たに発売された“専用線用モ デム” (形式:MOD5、MOD6、MOD7、MOD8)に対応するため“専用回線端 子”が変更されました。 計器ブロックリストは、ホームページで見ることもできます。 「テクニカル データ」の「技術解説・DL」内にあります。■ 「2003 年 エム・システム技研の上下水道展」のご案内 ここ数年のIT環境の変化は目を見張るものがあります。ISDN、ADSL、IP電話、Webなどが、今すぐ利用できる状況にあります。 エム・システム技研は、これらの優れたインフラを利用し、各地に分散配置された上下水道設備の遠方監視やリモートメンテナンスを 容易かつ安価に実現する、通信機能と計装機能を備えた新製品を次々と開発して参りました。今回の展示会ではそれらのご紹介とともに、 協賛メーカー殿の特徴ある水道計測機器を併せて展示いたします。ぜひご来場のうえ、実機をご覧いただきますようお願い申しあげます。 13:00 13 13:00∼17:00 00∼17 17:00 00 各 地 の 開 催 ス ケ ジ ュ ー ル 開催時間は各会場13:00 ∼ 16:00 (ただし 大阪会場 東京会場 13:00 13 13:00∼18:00) 00∼18 18:00 00) 5月開催 5月開催 14日 15日 21日 22日 三重県 四日市市 じばさん三重 6F展示室 愛知県 名古屋市 名古屋国際会議場 展示室211 京都府 京都市 パルスプラザ 第1展示場 和歌山県 和歌山市 県民交流プラザ 和歌山ビッグ愛 8F 13日 14日 21日 22日 23日 6月開催 4日 5日 6日 10日 11日 12日 13日 18日 熊本県 熊本市 熊本市産業文化会館 第2展示場 長崎県 長崎市 NBCソシアビル メディア・ワン 福岡県 福岡市 福岡県中小企業振興センター 301会議室 福岡県 北九州市 北九州テクノセンター 1F 広島県 広島市 広島県立広島産業会館 第4展示場 岡山県 岡山市 岡山テルサ 2F大会議室 (悠久) 大阪府 大阪市 大阪産業創造館 イベントホール 石川県 金沢市 石川県地場産業振興センター 第1研修室 27日 29日 6月開催 北海道 札幌市 札幌経済センター Bホール 北海道 旭川市 旭川市民文化会館 展示室 青森県 青森市 アスパム(青森県観光物産館)奥入瀬 秋田県 秋田市 秋田県JAビル コンベンションホール 岩手県 盛岡市 マリオス(盛岡地域交流センター) 184会議室 山形県 山形市 山形テルサ アプローズ 宮城県 仙台市 イズミティ21 展示室 3日 4日 5日 6日 10日 11日 12日 17日 18日 24日 26日 福島県 福島市 福島テルサ あぶくま 栃木県 宇都宮市 宇都宮市東コミュニティセンター ホール 埼玉県 さいたま市 大宮ソニックシティ 第2展示場 群馬県 高崎市 ビエント高崎(問屋街センター)602研修室 新潟県 新潟市 朱鷺メッセ 中会議室 長野県 長野市 ビッグハット・若草ホール 会議室1・2・3 長野県 岡谷市 カノラホール(岡谷市文化会館)小ホール 静岡県 浜松市 西部地域地場産業振興センター1号ホール 静岡県 静岡市 グランシップ 910会議室 千葉県 千葉市 千葉商工会議所 第1ホール 茨城県 ひたちなか市 ワークプラザ勝田 多目的ホール (勤労者総合福祉センター) 7月開催 2日 東京都 品川区 きゅりあん 展示ホール (品川区立総合区民会館) お問合せ先:(株)エム・システム技研 ホットライングループ エムシスネットクラブ会員の皆様への技術支援は、エム・システム 技研ホットライングループが担当しています。お気軽にご相談くだ さい。 TEL. 0120-18-6321(フリーダイヤル) FAX.〈大阪〉06-6659-8510 〈東京〉03-5783-0511 インターネットホームページアドレス http://www.m-system.co.jp/ ホットライン E メールアドレス [email protected] ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 大 阪 06−6659−8200 8200 / 東 京 03−5783−0511 03 0511 エムシスネットクラブニュース 30号 2003年4月17日 発行 編集・発行: (株)エム・システム技研 エムシスネットクラブ事務局 東京都港区港南2丁目12番32号 (サウスポート品川11F) TEL. 03-5783-0511 FAX. 03-5783-0757 4 Copyright (C) 2003 M-System Co., Ltd. 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