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平成23年度 鳥獣被害防止総合対策(PDF:366KB)

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平成23年度 鳥獣被害防止総合対策(PDF:366KB)
平成23年度鳥獣被害防止総合対策の取組状況について
Ⅰ
捕獲対策
1 捕獲の担い手確保・育成
(1)新たな捕獲の担い手確保
狩猟免許試験回数の拡大(年3回→5回)、狩猟免許取得支援制度(銃:67千円、
わな:20千円)の創設により、狩猟免許試験合格者数が大幅に増加
○合格者数の増加
区分
わな
H22年度
H23年度
増減
149人
415人
+266人(+179%)
銃
19人
48人
+29人(+153%)
計
168人
463人
+295人(+176%)
○合格者の属性アンケート結果の概要(有効回答数:380人)
・農林業被害防止を目的に免許を取得:357人(94%)
・職業が農林業:158人(42%)
・年齢が60歳未満:108人(28%)
・自衛隊OB:18人(5%)
(2)捕獲の担い手育成
① 新たな銃猟捕獲隊員の養成研修(猟友会補助)
銃猟免許新規取得者を対象とする捕獲隊員養成研修(射撃訓練、実地研修等)
を実施(17人受講)
② 有害鳥獣捕獲マイスターの認定
捕獲活動に永年従事し、後継者育成等に貢献してい
る捕獲隊員をマイスターに認定(46人認定)
③ 射撃技能研さん経費の支援(猟友会補助)
マイスター認定式(県庁)
事故防止と技術向上のため、銃猟捕獲隊員の狩猟期
前の射撃練習経費を助成(市町の有害鳥獣捕獲隊員735人実施)
- 1 -
④ 銃器によるニホンジカ捕獲技術の実地研修(猟友会委託)
ベテラン銃猟者によるシカ捕獲の実地研修を実施
(下関市、長門市及び美祢市の猟友会8支部で実施)
⑤ わな猟免許新規取得者等に対する捕獲技術研修(農林事務所実施)
わな猟免許新規取得者等を対象にイノシシやサルの捕獲技術研修を実施
(6農林事務所で9回実施
232人受講)
箱わな捕獲技術研修(美祢会場)
箱わな捕獲技術研修(萩会場)
2 緊急的な捕獲の強化
(1)イノシシ対策
① イノシシの徹底捕獲
200基の箱わなを県下3地域に集中設置
・設置開始:7/6∼7/29
・捕獲実績:185頭(8月∼3月末)
箱わな設置地域説明会(長門市)
※ 他にシカ28頭を捕獲
○箱わなの設置状況
10km
10km
中部エ リア
77基
西部エ リア
70基
東部エ リア
53基
- 2 -
② 狩猟期間の延長(11/1∼3/15→11/1∼3/31)
・県報告示(H23.10.14)
・猟友会や県民への周知
(安全確保のため、特に春休み前の関係先への周知を徹底)
※ 対象:イノシシ(全県)、シカ(下関市、長門市、美祢市)
③ 有害鳥獣の「わな捕獲」に係る規制緩和
・有害鳥獣捕獲実施要領の改正(H23.6.1施行)
・市町、猟友会、農業者等への周知徹底
(2)シカ対策
① 広域捕獲隊によるシカの一斉捕獲(猟友会委託)
・下関市、長門市、美祢市で実施
春期の捕獲実績:98頭
秋期の捕獲実績:92頭
合計:190頭
② 新型囲いわなシステムによるシカ捕獲
(農林総合技術センター)
一斉捕獲打合せ状況(下関市)
初回捕獲場所:下関市豊田町庭田(実績なし)
・イノシシ錯誤捕獲によりゲート破損(H23.8.20)
2回目捕獲場所:長門市油谷人丸
・柵の破損による捕獲失敗(H23.10.4)
・柵の構造を強化しての捕獲(H23.11.8)
捕獲実績:2頭
3回目捕獲場所:下関市豊北町杣地
新型囲いわな(長門市油谷)
捕獲実績:7頭(H24.2.18)
4回目捕獲場所:下関市豊北町杣地
捕獲実績:1頭(H24.3.7)
③ 狩猟による冬場の捕獲強化(猟友会委託)
冬場の捕獲強化のため、狩猟による捕獲を地元猟友会に委託実施
(下関市、長門市、美祢市、宇部市、山口市、萩市で実施
- 3 -
捕獲実績940頭)
④ 農林地からシカを排除するためのシカ捕獲システムの開発(農林総合技術センター)
・捕獲実績:17頭
⑤ シカ生息実態調査(農林総合技術センター)
生息数把握のための糞塊密度調査等の実施
(3)サル対策
① 広域捕獲班の編成・派遣(猟友会委託)
森林内に設置の囲いわな(下関市)
・7班32人の広域捕獲班を編成、市町の要請で派遣
(派遣実績3件)
② 箱わなによるサル捕獲技術の普及研修
(市町協議会委託)
・下関市、山口市、周南市及び美祢市で実施
広域捕獲班による打合せ(美祢市)
3 捕獲鳥獣の食肉利用
・プロの料理人と協働したジビエ料理試食会を開催
開催日:H23.8.17
参加者:52人
・新たに開発した6品のレシピを開発
・HPに掲載するとともに関係機関に配布(9月)
※ イノシシの一時肥育については、予定していた施設が家
ジビエ料理試食会(山口市)
畜伝染病予防法の改正に伴い、飼育環境を整備する必要
があるため当面の実施を見送る。
Ⅱ
防護対策
1 地域ぐるみ型被害防止活動の普及定着
(1)集落環境調査の実施
山口県農業共済組合連合会と連携し、防護柵の管理状
況、放任果樹や野菜の有無等を調査
・60集落の調査を完了
集落環境調査員を対象の研修会
・農林事務所を中心に対象集落に対する情報提供
- 4 -
(2)地域リーダー養成研修
8農林事務所単位に設定したモデル集落において、集落環境調査の結果を踏まえた
地域リーダー養成等の研修を実施
・実施回数:11回
・延べ受講者数:309人
サル被害防止柵「猿落君」設置研修
集落環境調査結果の地元説明
防護柵整備に向けた話し合い
(岩国市)
(山口市)
(下関市)
(3)国の交付金を活用した防護柵整備等の取組
国の交付金を活用した市町の被害防止活動や防護柵整備等の取組を支援
① 主な被害防止活動計画
・モンキードッグの養成 (下関市・萩市・岩国市)
・サル接近警報システムの整備(下関市・長門市)
② 防護柵の整備実績(県全体)
・金網フェンス:56.6km
・電気柵:74.4km
・ワイヤメッシュ柵:49.5km
集落ぐるみでの防護柵整備
計:180.5km
有害捕獲隊員の射撃訓練
(萩市)
(下関市)
サル見回り隊出発式
(山口市)
2 野生鳥獣の生息環境の改善
緩衝帯整備を目的とした山口型放牧を県下8組織の集
落営農法人等で実施
① 実証ほの設置(H23.6.15∼11.20)
② 山口型放牧(緩衝帯整備)実証ほ現地検討会の開催
(H23.8.2∼8.4)
・開催箇所:8箇所
参加者:30人
- 5 -
山口型放牧(山口市)
③ 山口型放牧(緩衝帯整備)実証ほ成績検討会の開催 (H23.12.15)
・8ヵ所全てで、イノシシの出現減少を確認
④ 山口型放牧研究会研修会の開催
・実証ほの成績検討結果の公表(H24.2.28)
● 山口型放牧実施前後の比較
放牧後
放牧前
県民税等を活用した豊かな森林づくり
① 緩衝帯機能が期待できる農地に隣接する繁茂竹林の伐採
整備実績:102ha(整備目標:50ha)
② 針広混交林化と広葉樹植栽による環境改善に向けた森林整備
整備実績:86ha(整備目標:80ha)
繁茂竹林の伐採(下関市)
Ⅲ
1
強度間伐による針広混交林化(岩国市)
ツキノワグマ保護管理対策
被害防止対策
・クマ出没時の見回りやクマ捕獲時の周辺住民の安全確保等
・美祢市での生息状況調査の実施(赤外線カメラの設置)
2
特定鳥獣保護管理計画の策定
西中国山地ツキノワグマ保護管理対策協議会、山口県ツキノワグマ保護管理検
討会、山口県自然環境審議会鳥獣保護部会で第3期計画案を検討、3月策定・公表
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