...

2016年 競技車両規則、選手権規定およびカレンダーの制定等

by user

on
Category: Documents
7

views

Report

Comments

Transcript

2016年 競技車両規則、選手権規定およびカレンダーの制定等
No.271
2015 年 8 月 11 日 発行
2016年
競技車両規則、選手権規定およびカレンダーの制定等について
JAFモータースポーツ審議会(7月30日開催)の審議結果に基づき、2016年に適用する
国内競技車両規則(4輪・カート)、日本選手権規定(4輪・カート)等の制定、関連規則の一部
改正、国際スポーツカレンダー登録および全日本選手権カレンダー(ジムカーナ/ダートトライアル)
等を決定いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
記
(ページ)
1.2016年 JAF国内競技車両規則の制定(改正概要) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
2
2.2016年 日本レース選手権規定の制定 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 36
3.2016年 日本ラリー選手権規定の一部改正 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 44
4.2016年 日本ジムカーナ/ダートトライアル選手権規定の一部改正 ‥‥‥‥‥‥ 53
5.2016年 JAF国内カート競技車両規則の制定(改正概要) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 64
6.2016年 日本カート選手権規定の制定 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 72
7.JAFスポーツ資格登録規定の一部改正 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 83
8.カートライセンス発給規定の一部改正 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 84
9.2016年 FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 85
10.2016年 全日本ジムカーナ選手権カレンダー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 87
11.2016年 JAFカップオールジャパンジムカーナカレンダー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 87
12.2016年 全日本ダートトライアル選手権カレンダー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 88
13.2016年 JAFカップオールジャパンダートトライアルカレンダー ‥‥‥‥‥‥ 88
お知らせ
(1) 2016年 全日本ラリー選手権カレンダー登録申請に係る説明会の開催について ‥‥ 89
(2) 2016年 全日本カート選手権カレンダー登録申請に係る説明会の開催について ‥‥ 89
1
2016年JAF国内競技車両規則の制定(改正概要)
*年号の修正については省略
Ⅰ
第1編
レース車両規定:
第1章 車両の分類
1.第1条「国内競技車両」の「部門Ⅰ」に以下を追加する。
JAF - GT3 00 MC : グ ラ ン ド ツ ー リ ン グ カ ー 3 0 0 マ ザ ー シ ャ シ ー
第2章 レース車両の排気音量規制
改正なし。
第3章 公認車両および登録車両に関する一般規定
改正なし。
第4章 公認車両および登録車両に関する安全規定
改正なし。
第5章 量産ツーリングカー(N1)
改正なし。
第6章 特殊ツーリングカー(N2)
改正なし。
第7章 グランドツーリングカー300
1 .「 JA F-GT 30 0MC : グ ラ ン ド ツ ー リ ン グ カ ー 3 0 0 マ ザ ー シ ャ シ ー 」 の 追 加
に伴い、章題を「グランドツーリングカー300」に改める。
2.前段に以下を追加する。
定義:
最少2座席を有し、車両の片側面にそれぞれ1枚以上の乗降用ド
アを有する自動車であり、以下の2つに分類される。
1 . 本 章 第 1 節 に 規 定 す る グ ラ ン ド ツ ー リ ン グ カ ー 3 0 0 ( JAFGT3 00 )
2.本章第2節に規定するグランドツーリングカー300マザーシ
ャ シ ー ( J AF -GT30 0 MC )
3 .2 0 1 5 年 の J A F - G T 3 0 0 規 定 を 、
「第1節
ー 3 0 0 ( J AF -GT30 0)」 と す る 。
グランドツーリングカ
4 . 第 1 条 1 .1 ) を 削 除 す る 。( 以 下 条 文 番 号 を 繰 り 上 げ )
5.第2条に記された「本章」を「本節」に改める。
6.第3条に記された「本章」を「本節」に改める。
7 . 第 3 条 3 .1 .3 ) を 削 除 す る 。( 以 下 条 文 番 号 を 繰 り 上 げ )
2
8 . 第 3 条 3 .3 .3 .3 )「 天 井 部 分 の 開 口 」 1 ) に 以 下 を 追 加 す る 。
基本車両に標準としてエンジン用ルーフ上吸気ダクトが存在する場
合に限り、ルーフ上からのエンジン吸気が認められる。ただし、ダク
ト形状は基本車両のそれから変更することはできない。ただし、20
15年以前に製造された競技車両は、基本車両に標準としてエンジン
用ルーフ上吸気ダクトが存在しない場合でも、ルーフ上からのエンジ
ン吸気が認められる。
ま た 、 2) を 以 下 の 通 り 改 め る 。
開口部の前後長は天井全長の1/4を超えないこと。
9 . 第 3 条 3 .3 .3 .4 ) を 表 題 お よ び 以 下 の 通 り 改 め る 。
3.3 .3 .4 ) 車 体 側 面 の 開 口
ヒートエクスチェンジャーの冷却用等の外気の導入のため、
4ドア車両の場合は後部ドアに、2ドア車両の場合はドア後方
のボディサイドパネルに、以下の条件で開口部を設置すること
ができる。
10 . 第 3 条 3 .3 .7 )「 フ ラ ッ ト ボ ト ム 、 床 」 1 ) を 以 下 の 通 り 改 め る 。
前車輪軸中心線と後車輪軸中心線の間の車両下面に、いかなる状況に
おいても堅固な平面を持つ不浸透性の連続した固体を、堅固に固定しな
ければならない。(略)
また、以下を追加する。
10 )J A F に よ っ て 指 定 さ れ る ス キ ッ ド ブ ロ ッ ク を 前 後 そ れ ぞ れ 1 つ ず
つ 装 着 し な け れ ば な ら な い 。 ス キ ッ ド ブ ロ ッ ク は 最 少 8 mm の 厚 さ を
円周部の1か所以上で有していなければならない。
11 . 第 4 条 に 記 さ れ た 「 本 章 」 を 「 本 節 」 に 改 め る 。
12 . 第 5 条 5 .1 )「 エ ン ジ ン の 型 式 お よ び 位 置 」 に 以 下 を 追 加 す る 。
エンジンの搭載位置は基本車両から変更は認められない。当初のエン
ジンルーム内においてエンジンの取り付け方位、方向、位置は自由であ
る。ただし、2016年以前に製造された競技車両のエンジンの取り付
け方位、方向、位置は前部隔壁より前方、または後部隔壁より後方であ
れば自由。
13 . 第 5 条 に 記 さ れ た 「 本 章 」 を 「 本 節 」 に 改 め る 。
14 . 第 1 2 条 12 .2 )「 後 方 視 界 用 ミ ラ ー 」 を 以 下 の 通 り 改 め る 。
第4章“公認車両および登録車両に関する安全規定”第17条「火
災に対する防護」によりパーテーションウィンドウを隔壁化した場
合 、 お よ び 6 .1 .1 ) に よ り 防 火 壁 を 床 か ら 天 井 ま で 設 置 し た 場 合 、 第 4
章“公認車両および登録車両に関する安全規定”第7条「後方視界」
に関わらず、室内ミラーを除去すること、同等の機能を持つ他の機構
へ変更することは認められる。ただし、後方視界を確保できなければ
ならず、また、車体外部両側面に基本車両に設置されているもの、ま
た は 1 0 0 cm 2 以 上 の 面 積 の 室 外 ミ ラ ー を 設 置 し な け れ ば な ら な い 。
3
15.
「 第 2 節 グ ラ ン ド ツ ー リ ン グ カ ー 3 0 0 マ ザ ー シ ャ シ ー( JAF -GT30 0 MC )」
を新たに設け、以下の通り条文を追加する。
第1条 車両
1.1 ) 基 本 車 両 と し て の 資 格
自動車製造者によって生産され、公道走行に適合し以下のいずれかの条
件を満たすこと。
①FIAグループN/A/GT3/GT2/GT1、JAF量産ツーリン
グカーまたは特殊ツーリングカーとして公認された車両。
②JAF登録車両として登録された車両。
③JAFによって認められた車両
1.2 ) 基 本 エ ン ジ ン
自動車製造者によって生産され、公道走行に適合し、JAFによって認
められたエンジン。
1.3 ) オ プ シ ョ ン 部 品
FIAおよび/またはJAF車両公認書、またはJAF登録車両JAF
-GT主要諸元登録書に記載されているオプション部品のみ使用が許さ
れる。
第2条 規則
2.1 ) 改 造
本節によって許されていないすべての改造は禁止される。
本節の規定にかかわらず、第2章“レース車両の排気音量規制”、第3
章“公認車両および登録車両に関する一般規定”、および第4章“公認車
両および登録車両に関する安全規定”を守らなければならない。
ただし、上記規定と同義の条項が本節にも規定されている場合は本節に
従うこと。
2.1 .1 ) 材 質 の 制 限
2.1 .1 .1 ) 合 成 樹 脂 ( カ ー ボ ン / ア ラ ミ ド 繊 維 を 含 む )
本節で許されている場合、または基本車両、基本エンジンに標準で使用
されている場合のみ当該部分に使用が許される。
2.1 .1 .2 ) チ タ ニ ウ ム 、 セ ラ ミ ッ ク
本節の規定にかかわらず、以下を遵守しなければならない。
1)基 本 車 両 、基 本 エ ン ジ ン に 標 準 で 使 用 さ れ て い る 場 合 の み 、当 該 部 分
に使用が許される。
2) 下 記 に 指 定 さ れ た 部 品 に 使 用 が 認 め ら れ る 。
①ブレーキキャリパーのピストン
2.1 .1 .3 ) ア ル ミ 合 金
本節の規定にかかわらず、以下を遵守しなければならない。
縦 弾 性 係 数 が 8 0 Gp aを 超 え る ア ル ミ 合 金 の 使 用 は 、 ブ レ ー キ キ ャ リ パ
ーを除き一切禁止される。
2.1 .1 .4 ) そ の 他 の 材 質
本節の規定にかかわらず、以下を遵守しなければならない。
比重12.0を超える材質の使用は禁止される。
2.1 .2 ) 制 御 機 能 の 制 限
1 )基 本 車 両 に 設 置 さ れ て い る 制 御 機 能 で あ っ て も 、オ ー ト マ チ ッ ク ま た
は電子式のシャシーコントロールシステムあるいは機能は、JAFに
申請し承認されたアンチロックブレーキシステムおよびトラクショ
ンコントロールシステムを除き、いずれも禁止される。これには本節
別表1に列記したシステムが含まれる。
4
ただし、ドライバーが作動させ、システムに作用する単純なオープ
ンループ電動スイッチは電子式の制御とは見なされない。
2)ピ ッ ト レ ー ン 指 定 速 度 を 遵 守 す る た め の リ ミ ッ タ ー の 使 用( 付 加 )は
認められる。
2.2 ) 規 則 へ の 適 合
競技会期間中いかなるときでも、車両がそのすべてにわたってこれら規
定を遵守していることを、競技会の技術委員および審査委員の求めに応じ
て説明および検証作業に応じることは、各参加者の義務である。
2.2 .1 ) 計 測
競技会期間中のすべての計測は、技術委員長の指定する場所において、
オーガナイザーによって用意された機材、器具によって行われる。
これらの場所、機材、器具、および計測方法に対する抗議は認められな
い。
第3条 車体および外部寸法
本節により改造を許されている場合を除き、公認書、登録車両などに関
する資料に記載された基本車両の諸元寸法および取り付けのためのボルト
類を除いた外面形状を維持していなければならない。
3.1 ) 寸 法
3.1 .1 ) 全 長
車 両 の 全 長 は 3 .1 .3 ) に よ り 認 め ら れ る オ ー バ ー ハ ン グ 、 ホ イ ー ル ベ ー
ス寸法の総和を超えてはならない。
3.1 .2 ) 最 大 高 さ
フラットボトム底面からルーフの最高点(ルーフ基準面とし、局部的
突起形状やルーフレール、アンテナ等の付加部品は除く)までの寸法
は 、 フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 に 垂 直 に 計 測 し て 1 , 1 0 0 mm 未 満 で あ っ て は
ならない。また、本規定に適合するために、サイドシル、床の削除が許
され、サイドシルの下側方向への嵩上げおよび床位置を移動することも
認められる。
3.1 .3 ) オ ー バ ー ハ ン グ お よ び ホ イ ー ル ベ ー ス
1) フ ロ ン ト オ ー バ ー ハ ン グ
オ ー バ ー ハ ン グ を 、 最 大 9 5 0 mmま で 延 長 す る こ と が で き る 。 た
だ し 、 基 本 車 両 の フ ロ ン ト バ ン パ ー の 最 前 端 か ら 1 2 0 mmを 超 え て
は な ら な い 。 基 本 車 両 の オ ー バ ー ハ ン グ が 9 5 0 mm 以 上 の 場 合 、 基
本 車 両 の オ ー バ ー ハ ン グ 長 を 最 大 と す る 。 但 し 、 3 .4 .1 ) で 定 め ら れ
るJAFによって認められたフロントアンダーパネルについては、
そ の 前 端 部 は 前 輪 車 軸 中 心 よ り 最 大 9 5 0 mmで な け れ ば な ら な い 。
2) ホ イ ー ル ベ ー ス
ホ イ ー ル ベ ー ス は 2 , 7 5 0 mm+ / - 1 0 mmと す る 。
ホ イ ー ル ベ ー ス を 2 , 7 5 0 mm+ / - 1 0 mmに 適 合 さ せ る 為 に
ベース車両のホイールベースから伸縮させる場合、Aピラーより前
および/もしくはCピラーより後方で調整しなければならない。
3) リ ア オ ー バ ー ハ ン グ
基 本 車 両 の リ ア オ ー バ ー ハ ン グ が 9 5 0 mm 未 満 の 車 両 は 最 大 9 5
0 mm ま で 延 長 す る こ と が で き る 。 基 本 車 両 の オ ー バ ー ハ ン グ が 9 5
0 mm 以 上 の 場 合 、 基 本 車 両 の オ ー バ ー ハ ン グ 長 さ を 最 大 と す る 。 た
だ し 、3 .4 .3 )で 定 め ら れ る J A F に よ っ て 認 め ら れ た リ ア デ ィ フ ュ ー
ザ ー に つ い て は 、 そ の 後 端 部 は 後 輪 車 軸 中 心 よ り 最 大 9 5 0 mm で な
ければならない。
5
3.2 ) ウ ィ ン ド ウ
3.2 .1 ) フ ロ ン ト ウ ィ ン ド ウ
フロントウインドシールドは第4章“公認車両および登録車両に関す
る安全規定”第9条に適合しなければならない。ただし、
1 )ウ イ ン ド シ ー ル ド 表 面 の 保 護 の た め の 無 色 、透 明 な フ ィ ル ム の 貼 付 が
許される。
2)ウ イ ン ド シ ー ル ド を 厚 さ 6 mm 以 上 の ポ リ カ ー ボ ネ イ ト に 変 更 す る こ
とができる。
3.2 .2 ) そ の 他 の ウ ィ ン ド ウ
1 )取 り 付 け 位 置 、板 厚 と 形 状 に 変 更 が な け れ ば 車 室 内 を 透 視 す る こ と が
できる他の材質に交換してもよい。
2)ド ア ウ ィ ン ド ウ ガ ラ ス は 機 能 が 保 持 さ れ て い る な ら ば 、作 動 方 法 、方
式を変更することが許され、ドライバー側ドアにはドアウィンドウガ
ラスを取り付けなくともよい。この場合、第4章“公認車両および登
録車両に関する安全規定”第22条「ネット」に従った保護ネットを
装備すること。
3 )車 室 の 換 気 用 開 口 部 を 設 置 す る こ と が 許 さ れ る が 、各 々 の ウ ィ ン ド ウ
に追加された開口部の面積は該当するウィンドウ面積の15%を超
えてはならない。開口部の形状は自由。
4)ウィンドウガラスの外側面上に、外側面から垂直に計測した突出量
が 最 大 で 5 0 mm ま で の エ ア ス ク ー プ を 設 置 す る こ と が で き る 。
5)ドアウィンドウガラスを除いたウィンドウガラスは、ウェザースト
リップ、モール等の補助的付加物を取り外し、車体本体に直接取り付
けることができる。
6)ドアウィンドウ後方の車体側面に設置されたウィンドウは、ドアウ
ィンドウガラスの外側面を延長した面まで突出させることができる。
7)パーテーションウィンドウを防火壁に置き換えることができる。
8)サイドウィンドウおよびリアウィンドウに色付きガラスまたはウィ
ンドウフィルムを使用する場合、5m離れた位置から車室内のドライ
バーを目視できなければならない。
9)ドア(4ドア車両の場合は前部ドア)より後方でかつ後部隔壁より
後方に位置するウィンドウについては不透視であってもよいが、塗装
する場合は車体色と異なる塗色により明確に区分されなければなら
ない。
3.3 ) 車 体
3.3 .1 ) 車 体 の 材 質 変 更
基本車両の車体形状(Aピラー、ルーフ、B/Cピラー、ウィンド
ウ)を維持することを条件に、車体材質を合成樹脂または軽金属へ変更
することが認められる。
た だ し 、 ボ ン ネ ッ ト ( エ ン ジ ン フ ー ド を 含 む )、 リ ア ハ ッ チ ゲ ー ト に ガ
ラスによる構成が含まれていて、その材質を変更する場合は、ガラスに
より構成されていた部分が見切り線により明確に区分されなければなら
ず、当該部分を塗装する場合は車体色と異なる塗色により明確に区分さ
れなければならない。
3.3 .2 ) ド ア
1) ド ア 外 面 形 状 は 、 フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 か ら 1 2 0 mm ま で の 範 囲 を
削除することが出来るが、それ以外の部分は当初の形状を維持しな
ければならない。ドアの裏面形状を変更することが認められる。
6
2) ド ア の 材 質 は 、 十 分 な 強 度 を 保 持 す る こ と で 合 成 樹 脂 ま た は 軽 金 属
へ交換することが許される。
3) ド ア ヒ ン ジ は 、 万 一 の 事 故 の 際 に ド ラ イ バ ー が 速 や か に 脱 出 で き る
ようにする目的のためにのみ、交換が許される。1)項により切除
される範囲にドアヒンジが含まれる場合は当該ドアヒンジの変更が
認められる。
4ドアの後部ドアは開閉機能を維持する場合にはドアヒンジ、ド
ア ロ ッ ク を 3 .3 .4 ) に 準 拠 し た 4 箇 所 以 上 の フ ァ ス ナ ー に 置 き 換 え る
ことができる。
4) ド ア ミ ラ ー を 移 設 し た 場 合 、 当 初 の ド ア ミ ラ ー ベ ー ス を 合 成 樹 脂 ま
たは軽金属へ変更することは認められる。
5) 4 ド ア 車 両 の 後 部 ド ア は 、 拡 幅 さ れ た 後 部 フ ェ ン ダ ー 外 側 面 ま で 後
部ドアを拡幅することができる。後部ドアの開閉機能は自由。
3.3 .3 ) 車 体 の 開 口 部
3.3 .3 .1 ) ボ ン ネ ッ ト ( エ ン ジ ン フ ー ド を 含 む )、 リ ア ハ ッ チ ゲ ー ト 、 お よ び
トランクリッドの開口
1) 外 面 形 状 を 大 幅 に 変 更 し な い 範 囲 で 放 熱 、 冷 却 を 目 的 と し た 開 口 部
の設置、閉鎖が許されるが、開口部を塞ぐ場合、塞がれた範囲は当
初の形状を保持、または外包絡面を形成しなければならない。
但し、ボンネット(エンジンフ-ドを含む)の開口部は下記の条
件を満たさなければならない。
① ボ ン ネ ッ ト ( エ ン ジ ン フ - ド を 含 む ) 後 縁 か ら 1 0 0 mm前 方 で あ
ること。
②開口部の前後長はボンネット(エンジンフ-ドを含む)後縁から
最 大 1 , 0 0 0 mm。
③最大幅は車両の前後方向中心線から左右にそれぞれ最大625
mm。
第 1 図
2) リ ア ハ ッ チ ゲ ー ト お よ び ト ラ ン ク リ ッ ド に 外 面 形 状 を 大 幅 に 変 更 し
ない範囲で放熱、冷却を目的とした開口部の設置が許される。
3) ハ ッ チ ゲ ー ト の 形 状 の 変 更 を 伴 う 開 口 部 を 設 け て も よ い が 、 当 初 の
ウィンドウ範囲に設ける場合、変更される形状の範囲はリアハッチ
ゲートの当初ウィンドウ面積の15%を超えてはならず、開口部の
最 大 幅 は 合 計 4 0 0 mmで 、 車 両 の 前 後 方 向 中 心 線 に 対 し 対 称 で な け
ればならない。
4) 開 口 部 に 最 大 突 出 量 2 0 mmま で の ル ー バ ー 、 リ ッ プ 等 を 取 り 付 け
ること、および開口部に接続するダクトを追加することは許される
が、真上から見た場合に当該開口部に接続するダクト以外の内部構
造が見えてはならない。
3.3 .3 .2 ) フ ェ ン ダ ー の 開 口
コンプリートホイール後端より後方のフェンダーにブレーキ冷却後の
7
空気を排出させるための排気口を設置することが許されるが、これら排気
口は側面および上面から内部が見える構造であってはならない。
リアホイールの後面にブレーキ冷却後の空気を排出する排気口を構成
した場合は、後車輪軸中心を通る水平面より下を除き、空気以外の排出防
止のため、ルーバーまたは細密なワイヤーメッシュによる構造でなければ
ならない。
フェンダーに排気管を通すための開口を設ける場合、その開口部は排気
管の直径の1/2までの隙間を有してよい。
3.3 .3 .3 ) 天 井 部 分 の 開 口
天井部分に開口部を1つ設置することができるが、下記の条件を満たさ
なければならない。
1) フ ロ ン ト ウ イ ン ド シ ー ル ド 後 端 よ り 1 0 0 mm 以 上 後 方 で あ る こ と 。
ただし、リアエンジンの吸気用の場合は後部隔壁最高端位置より後方
で あ る こ と 。( エ ア ダ ク ト を 天 井 部 分 の 開 口 部 に 接 続 す る こ と が で き
る 。)
基本車両に標準としてエンジン用ルーフ上吸気ダクトが存在する
場合に限り、ルーフ上からのエンジン吸気が認められる。ただし、ダ
クト形状は基本車両のそれから変更することはできない。ただし、2
015年以前に製造された競技車両は、基本車両に標準としてエンジ
ン用ルーフ上吸気ダクトが存在しない場合でも、ルーフ上からのエン
ジン吸気が認められる。
2) 開 口 部 の 前 後 長 は 天 井 全 長 の 1 / 4 を 超 え な い こ と 。
3 )最 大 幅 は 4 0 0 mm で 、車 両 の 前 後 方 向 中 心 線 に 対 し 対 称 で あ る こ と 。
4) 車 両 上 面 視 で 開 口 部 の 範 囲 に 車 体 の 表 面 か ら 垂 直 に 計 測 し て 最 大 高
さ 4 0 mm ま で の エ ア ス ク ー プ を 設 け る こ と が 許 さ れ る が 、 当 該 構 造
以外は車体の表面から突出しないこと。
5) 真 上 か ら 見 た 場 合 に 内 部 が 見 え な い こ と 。
6)室 内 側 の 構 造 体 は 天 井 の 内 側 面 よ り 1 5 0 mm を 超 え な い 範 囲 に 位 置
し 、 ド ラ イ バ ー の 頭 部 よ り 1 0 0 mm 以 上 の ヘ ッ ド ク リ ア ラ ン ス が 保
持できること。
3.3 .3 .4 ) 車 体 側 面 の 開 口
車体部品冷却用の外気の導入のため、4ドア車両の場合は後部ドアに、
2ドア車両の場合はドア後方のボディサイドパネルに、以下の条件で開口
部を設置することができる。
1) ① 4 ド ア 車 両 の 場 合 :
後部ドア外周見切り線の内側で、フラットボトム底面から770
mm 上 方 を 通 過 す る 平 行 な 面 の 下 側 の 範 囲 ( 第 2 図 斜 線 部 ) と す
る。
②2ドア車両の場合:
フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 か ら 7 7 0 mm 上 方 を 通 過 す る 平 行 な 面 の 下
側で、ドア後端見切り線、ドア下部見切り線の後方延長線および
後車輪軸中心を通りフラットボトム底面に垂直な面により囲ま
れた範囲内(第 3 図斜線部)とする。
2 )導 入 さ れ た 空 気 は 冷 却 対 象 部 品 を 通 過 後 、拡 散 さ れ な け れ ば な ら ず 、
いかなる空力的効果も有してはならない。
3) 開 口 部 は 側 面 、 上 面 よ り 内 部 が 見 え る 構 造 で あ っ て は な ら な い 。
4 ) ル ー バ ー 形 状 は 禁 止 さ れ 、 開 口 部 に は 最 大 突 出 量 5 0 mm ま で の エ
アスクープを設置することが許される。ただし、競技車両の最大幅を
8
越えてはならない。
第 2 図
第 3 図
3.3 .3 .5 ) 車 体 後 部 の 開 口
車体後部の開口部はルーバー、細密なワイヤーメッシュまたはパンチン
グメタル等で覆わなければならない。
3.3 .4 )ボ ン ネ ッ ト( エ ン ジ ン フ ー ド を 含 む )、リ ア ハ ッ チ ゲ ー ト 、ト ラ ン ク リ
ッドのヒンジ
ヒンジ類は第4章“公認車両および登録車両に関する安全規定”第3
条「ファスナーの追加」に規定されるファスナーにより、少なくとも4ケ
所が安全に固定され、走行中に開かないようにすることを条件に取り外す
ことができる。
エンジンおよび燃料タンクが設置されている箇所においては、これらの
ファスナーは工具を必要とすることなく取り外すことができなければな
らない。
ファスナーは、赤(もしくは対照的に目立つ色)の矢印で明示されてい
なければならない。
3.3 .5 ) 車 体 ( モ ノ コ ッ ク 構 造 体 ) と 隔 壁
3.3 .5 .1 ) 車 体 ( モ ノ コ ッ ク 構 造 体 )
車室部分はJAFによって認められたモノコックおよびロールケージを
設置しなければならない。
3.3 .5 .2 ) 前 部 隔 壁 ( カ ウ ル ト ッ プ 部 を 含 む )
1) 3 .3 .5 .1 ) に よ り 設 置 さ れ た モ ノ コ ッ ク の 前 面 パ ネ ル 、 お よ び モ ノ コ
ックとカウルトップの間に設置されるパネルを前部隔壁とみなすこ
とができる。ただし、カウルトップ部を削除した場合フロントウィ
ンドウ下端部支持構造は新たに構築しなければならない。
カウルトップカバーは、材質・形状自由。ただし、車両前面視に
おけるボンネット後端外縁より上に突出してはならない。
2) 室 内 換 気 の た め 3 .3.3 .1 ) の 開 口 に 接 続 す る 開 口 が 車 室 の 隔 離 機 能 を
維持することを条件に認められる。
車室の換気口とボンネット(エンジンフードを含む)裏面に設置
されたダクトを接合する場合、エンジンルームに火災が発生した場
合に、車室に火炎が侵入するのを防止できる構造でなければならな
い。
9
3) 前 部 隔 壁 、 3 .3 .3 .1 ) の 開 口 部 の 接 続 構 造 、 ま た は 当 初 か ら 存 在 す る
開口部を塞ぐ素材の形状と材質
形状:自由。
材質:①基本車両のモノコックを形成する素材と同一素材、同一
以上の厚さを持つ材料。
② 1 0 mm以 上 の 厚 さ の ハ ニ カ ム 構 造 を 持 つ カ ー ボ ン フ ァ イ
バー材。
③ 3 . 5 mm以 上 の 厚 さ を 持 つ カ ー ボ ン フ ァ イ バ ー コ ン ポ ジ
ット。
4) 3 .3 .8 ) 「 床 部 の ト ン ネ ル 設 置 」 、 3 .3 .12 .1) お よ び 本 項 に よ り 許 さ れ
て い る 改 造 、 お よ び 3 .3 .6 ) 「 前 部 隔 壁 の 前 方 、 後 部 隔 壁 の 後 方 の 車
体構造」に規定したパイプフレーム構造をロールケージに接続する
ための開口部を設けることはできるが、開口部を設ける必要が生じ
た場合であっても、その大きさは必要最小限に留められなければな
らない。
3.3 .5 .3 ) 後 部 隔 壁
1 )当 初 の 車 体 の 後 部 隔 壁 を 削 除 し 、新 た な 隔 壁 を 設 置 す る こ と が で き る 。
そ の 際 、3 .3 .5 .1 に よ り 設 置 さ れ た モ ノ コ ッ ク の 後 面 パ ネ ル 後 部 隔 壁 の
一部とみなすことができる。
2) 側 面 透 視 で 運 転 席 の 座 席 後 方 に 位 置 し 車 室 を 完 全 に 隔 離 す る 後 部 隔
壁 を 有 す る こ と が 義 務 付 け ら れ る 。た だ し 、室 内 換 気 の 排 気 の た め 3 .
3.3 .1 ) 3 ) の 開 口 に 接 続 す る 最 小 限 の 開 口 が 車 室 の 隔 離 機 能 を 維 持 す
ることを条件に認められる。
第 4 図
3 ) 後 部 隔 壁 、 3 .3 .3 .1 ) 3 ) の 開 口 部 の 接 続 構 造 、 ま た は 当 初 か ら 存 在 す
る開口部を塞ぐ素材の形状と材質
形状:自由。
材質:堅固で防火性に富んだ材質により構成されていなければな
らない。
3.3 .5 .4 ) リ ア ミ ッ ド シ ッ プ エ ン ジ ン 車 両
3.3 .5 .1)
「 前 部 隔 壁 」お よ び 3 .3 .5 .2)
「 後 部 隔 壁 」の 他 に 以 下 が 適 用 さ れ
る。
エンジンルームと荷物室を隔離する隔壁およびエンジンルームと荷物
室の床を削除することが許される。
3.3 .6 ) 前 部 隔 壁 の 前 方 、 後 部 隔 壁 の 後 方 の 車 体 構 造
前部隔壁より前方および/または後部隔壁より後方の主構造(フレーム
構造)は、これを切除し、モノコックに接続する十分な強度を有したフレ
ーム構造に置き換えることが許される。
後部隔壁後方の車体構造(モノコック構造体)を兼ねていた外板部分の
材 質 に つ い て は 、 十 分 な 強 度 を 保 持 し 3 .3.3 .3 )「 天 井 部 分 の 開 口 」 に 許 さ
10
れる条件以外に形状を変えない限り、合成樹脂または軽金属へ交換するこ
とが許され、各ドア、フェンダー、トランクリッドと分離される構造の場
合に限り着脱が許される。ただし、当該部分は、前面、後面、側面視でシ
ル エ ッ ト か ら 遊 離 し て い て は な ら ず 、ヒ ン ジ 、ロ ッ ク 機 構 、ま た は 3 .3 .4 )
に準拠した4箇所以上のファスナーにより堅固に固定できなければなら
ない。
前部隔壁より前方の主構造(フレーム構造)をモノコックに接続するフ
レ ー ム 構 造 に 置 き 換 え る 場 合 、12 .5)
「 前( 後 )面 防 護 構 造 」に 規 定 さ れ る
衝撃吸収構造体(クラッシャブルストラクチャー)の設置が義務付けられ
る。
フレーム構造は下記条件を満たさなければならない。
1) 材 質 : ス チ ー ル 製 で あ る こ と 。
2) 強 度 要 件 : 前 後 方 向 に 5 . 5 W 、 横 方 向 に 1 . 5 W 、 垂 直 方 向 に 1 .
5 W( W = 1 ,5 0 0 k g )の 荷 重 を 負 荷 し て も 耐 え 得 る こ
と。
( 1) 上 記 荷 重 を 負 荷 す る 部 位
前部パイプフレーム:衝撃吸収構造体の取り付け箇所
後部パイプフレーム:当該パイプフレームの後端
( 2) 上 記 荷 重 を 負 荷 す る 条 件
①車室床部(キャビン)を固定する。
②出走状態とする。
( 例;サ ス ペ ン シ ョ ン を 取 り 付 け る た め の 穴 等
は開けた状態。エンジン、ギアボックス、フラットボトム等に
ストレスメンバーとしての機能を持たせる場合は、それらを搭
載 し た 状 態 )。
( 3) 強 度 要 件 を 満 た す 証 明 の J A F へ の 提 出
① 静 荷 重 試 験 の 結 果 、強 度 計 算 結 果( 強 度 計 算 書 )、も し く は 強 度
解析結果
②ロールケージおよびパイプフレームの構造概略図および使用
パイプの材質・寸法
本証明は、同一型式でかつ設計変更がなされない限り、毎年度
の提出は不要である。
3) ロ ー ル ケ ー ジ へ の 取 り 付 け
ロールケージに対する一切の加工、改造は認められない。
4 )エ ン ジ ン を 取 り 外 し て も 、車 体 を 懸 架 し て い る 部 分 が 正 常 に 作 動 し な
ければならない。
3.3 .7 ) フ ラ ッ ト ボ ト ム 、 床
タイヤハウス、外部ミラーを除き、車両の真下から見える車体部分の全
幅に渡り下記に適合するフラットボトムの設置が義務付けられる。
1 )前 車 輪 軸 中 心 線 と 後 車 輪 軸 中 心 線 の 間 の 車 両 下 面 に 、い か な る 状 況 に
おいても堅固な平面を持つ不浸透性の連続した固体を、堅固に固定し
なければならない。
材質は自由。
フ ラ ッ ト ボ ト ム は 、 最 小 幅 9 5 0 mm で 車 両 の 前 後 方 向 中 心 線 に 対
し対称であること。
こ の 面 は 、 複 数 枚 で 構 成 さ れ て よ い が 各 々 の 隙 間 は 1 mm 以 内 で あ
り 、 平 面 全 域 に 渡 り 平 面 公 差 は 垂 直 方 向 に 最 大 で 5 mm と す る 。
2 )フ ラ ッ ト ボ ト ム は 、い か な る 場 合 も 空 力 的 効 果 を 有 し て は な ら な い 。
3) 隔 壁 よ り 前 方 、 排 気 管 が 通 過 す る 部 分 ( サ イ ド シ ル を 除 く )、 セ ン タ
11
ートンネル、およびリアエンジン車両のトンネルを除き、車室の床と
フラットボトムの間を空気が流れる構造であってはならない。
第 5 図
4) 車 両 の す べ て の 懸 架 さ れ る 部 分 は 、 3 .4 .1)「 前 部 空 力 装 置 」 に 関 わ ら
ず、一切フラットボトムにより形成される平面より下方に位置しては
ならない。
5 )フ ラ ッ ト ボ ト ム の 周 縁 部 に は 、最 大 半 径 2 5 mm の 上 向 き の 湾 曲 を 形
成することが許される。
6) フ ラ ッ ト ボ ト ム に 、 次 に 従 い 開 口 部 を 設 け る こ と が 許 さ れ る 。
( 1) エ ア ジ ャ ッ キ 用 の 開 口 部 。
( 2) 排 気 管 の 放 熱 用 の 開 口 部 。
-排気管の直径に相当する幅まで
-排気管の形状に沿っていること
- 最 大 直 径 5 0 mm 以 下
-数は自由
( 3 ) セ ン サ ー 用 の 開 口 部 ( 最 大 φ 2 0 )。
た だ し 、 車 高 セ ン サ ー の 光 軸 の 通 過 の た め 、 最 大 2 0 mm× 5 0
mm の 穴 ( ス リ ッ ト ) を 4 個 迄 設 置 す る こ と が で き る 。
7) J A F に よ っ て 認 め ら れ た ス キ ッ ド ブ ロ ッ ク を 前 後 そ れ ぞ れ 1 つ ず
つ 装 着 し な け れ ば な ら な い 。 ス キ ッ ド ブ ロ ッ ク は 最 少 8 mm の 厚 さ を
円周部の1か所以上で有していなければならない
8) 3 .3 .12 .1 )( 3 )「 タ イ ヤ ハ ウ ス の 形 状 」 を 満 足 す る こ と 。
3.3 .8 ) 床 部 の ト ン ネ ル 設 置
排気管用トンネル
①床面の上方向に対してフラットボトム形状に影響を及ぼさないこ
と を 条 件 に 幅 2 1 0 mm お よ び 高 さ 2 1 0 mm ま で の ト ン ネ ル を 1
本設置することができる。ただし、フロントに左右バンクを有する
エンジンを持つ車両の場合、左右に各々1本のトンネルを構成する
ことが認められる。
② 壁 面 の 改 造 が 直 径 2 1 0 mm の 円 に 外 接 す る 四 角 形 の 範 囲 ま で 許 さ
れる。
3.3 .9 ) ボ デ ィ サ イ ド パ ネ ル 、 サ イ ド シ ル
3.3 .9 .1 ) ボ デ ィ サ イ ド パ ネ ル 、 サ イ ド シ ル 、 床
1) ド ア ウ ィ ン ド ウ 下 部 見 切 り よ り 下 方 の ボ デ ィ サ イ ド パ ネ ル お よ び サ
イドシル、床は、当初のボディサイドパネルおよびサイドシル、床
を削除し新たに設置することができる。
2) 形 状 と 材 質
形状:自由
ただし、ボディサイドパネルとサイドシルはフラットボトム
12
底 面 か ら 、 そ の 2 5 0 mm以 上 上 方 ま で の 範 囲 で 、 車 両 幅 方
向 で 、 ド ア 外 側 面 下 端 と ド ア 外 側 面 下 端 か ら 1 2 0 mm 内
側 の 間 に 外 側 面 を 有 さ な け れ ば な ら な い 。 た だ し 、 3 .3 .8 )
2) 「 排 気 管 用 ト ン ネ ル 」 に よ る 改 造 は 許 さ れ る 。
材質:堅固で防火性に富んだ下記の材質により構成されていなけ
ればならない。
①基本車両のモノコックを形成する素材と同一素材、同一以
上の厚さを持つ材料。
② 1 0 mm以 上 の 厚 さ の ハ ニ カ ム 構 造 を 持 つ カ ー ボ ン フ ァ イ
バー材。
③ 3 . 5 mm以 上 の 厚 さ を 持 つ カ ー ボ ン フ ァ イ バ ー コ ン ポ ジ
ット。
3) サ イ ド シ ル 内 部 を 空 気 が 流 れ る 構 造 は 禁 止 さ れ る 。
4) フ ロ ン ト フ ェ ン ダ ー と リ ア フ ェ ン ダ ー の 間 で 、 ド ア の 下 方 の 範 囲
は、基本車両の外面(ドアアウターパネル又は、サイドシル外側
面、又はサイドシルカバー外側面)を拡幅しサイドシルカバーを設
置してもよいが、拡幅されない部分は基本車両と同一の面を保持し
ていなければならない。
本部位の最外側面とサイドシルとの間には、空気が流れる構造は
禁止 され、最外側面に排気管を通すための開口を設ける場合、車両
側 面 視 で 直 径 1 2 0 mmの 円 に 外 接 す る 四 角 形 の 範 囲 ま で 許 さ れ る 。
5) サ イ ド シ ル カ バ ー を 設 置 す る 場 合 、 材 質 は 自 由 。
第 6 図
第 7 図
3.3 .1 0 ) バ ン パ ー
3.3 .1 0 .1 .1 ) フ ロ ン ト バ ン パ ー
1)車 両 の 前 後 方 向 中 心 線 と 垂 直 に 交 わ り 、か つ そ れ と 左 右 対 称 で 、基 本
車両最大幅の75%の長さを有する直線が、車両を真上から見たフロ
ントバンパーの輪郭に接する両端の間(第8図に示す基準点P1とP
2 の 間 ) で 、 フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 か ら 3 0 0 mm 上 方 を 通 過 す る 平 行
面によって区分けされる上部形状は基本車両の形状を維持しなけれ
ばならない。
2) 上 記 1 ) に 定 め る 基 準 点 P 1 と P 2 ( 第 8 図 ) の 間 で 、 フ ラ ッ ト ボ ト
13
ム 底 面 か ら 上 方 4 0 mm を 超 え 3 0 0 mm 以 下 の 部 分 の バ ン パ ー は 、
基本車両バンパー輪郭の内側の範囲であれば開口部の追加を含み改
造できる。
3) バ ン パ ー 内 側 の 補 強 部 材 は 自 由 。
3.3 .1 0 .1 .2 ) リ ア バ ン パ ー
1) 車 両 の 前 後 方 向 中 心 線 と 垂 直 に 交 わ り 、 か つ そ れ と 左 右 対 称 で 、 基
本車両最大幅の80%の長さを有する直線が、車両を真上から見た
リアバンパーの輪郭に接する両端の間(第8図に示す基準点P3と
P 4 の 間 ) で 、 フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 か ら 3 0 0 mm上 方 を 通 過 す る 平
行面によって区分けされる上部形状は基本車両の形状を維持しなけ
ればならない。
2) 車 両 の 左 右 後 車 輪 軸 中 心 を 結 ぶ 線 か ら 車 両 後 端 の 平 行 線 上 で 、 前 後
方 向 中 心 か ら 左 右 6 6 5 mmの 点 で 3 0 °の 角 度 を 持 っ て 交 差 し 、 競 技
車両の前後方向中心と平行に引かれる最外側線の交わる線の内側の
範 囲 (第 9 図 に 示 さ れ る )で フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 か ら 3 0 0 mm以 下 の
部分を改造する(切除も含む)ことが出来る。ただし、車両の前後
方 向 中 心 か ら 左 右 6 5 0 mmま で の 範 囲 に わ た り バ ン パ ー の 改 造 部 分
の底面は水平な面を保持しなければならない。
3) バ ン パ ー 内 側 の 補 強 部 材 は 自 由 。
第 8 図
第 9 図
3.3 .1 0 .2 ) フ ェ ン ダ ー の 拡 幅 に 伴 う バ ン パ ー 形 状 の 変 更
バンパー形状の変更は次の条件によってのみ許される。
形状変更の検査を容易にするため、テンプレートを所持していなければ
ならない。
1) フ ロ ン ト バ ン パ ー の 形 状 を 変 更 で き る 範 囲
車両を真上から見て、第8図に示す基準点P1とP2を結ぶ直線に
対 し 、 各 々 の 基 準 点 を 基 点 と し て 、 3 0 °の 角 度 を 持 つ 直 線 と 、 車 両
の前後方向中心線に平行で車体最外側に接する直線がそれぞれ交差
する範囲の内側とする。さらに、各々の交点部分は、車両を真上から
見て曲げ(R)を有していなければならない。
ただし、当該規定の範囲に位置するフロントバンパーは、カナード
14
およびそれに類似する形状(車両の前後方向に延びる棚形状)であっ
てはならない。
2) リ ア バ ン パ ー の 形 状 を 変 更 で き る 範 囲
2) - 1 フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 か ら 3 0 0 mm上 方 を 通 過 す る 平 行 面 に
よって区分けされる上部車両を真上から見て、第8図に示す基
準点P3とP4を結ぶ直線に対し、各々の基準点を基点とし
て 、 3 0 °の 角 度 を 持 つ 直 線 と 、 車 両 の 前 後 方 向 中 心 線 に 平 行 で
車体最外側に接する直線がそれぞれ交差する範囲の内側とす
る。さらに、各々の交点部分は、車両を真上から見て曲げ
(R)を有していなければならない。
2) - 2 フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 か ら 3 0 0 mm上 方 を 通 過 す る 平 行 面 に よ
って区分けされる下部車両を真上から見て、車両の左右後車輪
軸中心を結ぶ線から車両後端の平行線上で、前後方向中心から
左 右 6 6 5 mmの 点 で 3 0 °の 角 度 を 持 っ て 交 差 し 、 競 技 車 両 の 前
後方向中心と平行に引かれる最外側線の交わる線の内側の範囲
(第9図に示される)とする。さらに、各々の交点部分は、車
両を真上から見て曲げ(R)を有していなければならない。
3.3 .11 ) フ ェ ン ダ ー
1) フ ェ ン ダ ー を 車 両 全 幅 寸 法 で 最 大 1 , 9 5 0 mmま で 拡 幅 さ せ る こ と
ができるが、フロントフェンダー前部およびリアフェンダー後部は、
車 両 を 真 上 か ら 見 た と き に 、 3 .3 .1 0 .2 ) 「 フ ェ ン ダ ー の 拡 幅 に 伴 う バ
ンパー形状の変更」に規定された範囲内に収まらなければならない。
フロントフェンダーの後縁はドア前端に存在する見切り線を超えて
延長されてはならない。(フロントフェンダーの前後方向の寸法は拡
大することができない。)
第 10 図
2 )拡 幅 さ れ る フ ェ ン ダ ー の デ ザ イ ン に 制 限 は 無 い が 、開 口 の 設 置 は 3 .3 .3 .2)
「フェンダーの開口」に従い、車両外面の鋭角的な突起部分には半径5
mm 以 上 の R 形 状 を 有 し 、 拡 幅 さ れ な い 部 分 に つ い て は 、 基 本 車 両 と 同
一な面を保持していなければならない。
3) 基 本 車 両 の フ ェ ン ダ ー が エ ン ジ ン の 吸 気 や 冷 却 の た め の 開 口 部 を 有 す
る形状の場合で、そのフェンダーを拡幅した結果、開口部の寸法変更、
あるいは開口部が閉鎖された形状となることも認められる。ただし、開
口 部 の 寸 法 変 更 が 伴 う 場 合 で あ っ て も 、3 .3.3 .2 )
「 フ ェ ン ダ ー の 開 口 」に
従わなければならない。
4 )バ ン パ ー が フ ェ ン ダ ー の 内 側 に 包 括 さ れ る 構 造 は 、基 本 車 両 と 同 一 構 造
である場合にのみ許される。
5 )フ ェ ン ダ ー は 、基 本 車 両 の 側 面 視 に お け る フ ェ ン ダ ー 上 端 外 縁 を 超 え て
は な ら な い 。た だ し 、3.3 .1 2 )「 タ イ ヤ ハ ウ ス 」に よ っ て 設 置 さ れ た タ イ
ヤハウスが干渉する場合は、設置されたタイヤハウス上端に接する曲面
部をフェンダー上端外縁より突出させることが許され突出部は滑らか
15
なアールで周辺と繋げることが出来る。
第 11 図
6) 当 初 の リ ア フ ェ ン ダ ー が リ ア ピ ラ ー と 一 体 構 造 の 場 合 、 フ ェ ン ダ ー は
リアウィンドウの最下端を通過する水平面より下側とする。
3.3 .1 2 ) タ イ ヤ ハ ウ ス
3.3 .1 2 .1 )前 / 後 コ ン プ リ ー ト ホ イ ー ル を 収 納 す る た め 、基 本 車 両 の 構 造 に か
かわらず、ホイールアーチの内側に面構成による独立したタイヤハウス
が存在していなければならず、材質は自由。
1)タ イ ヤ ハ ウ ス は 、コ ン プ リ ー ト ホ イ ー ル が 直 進 状 態 の 出 走 状 態 で 、以
下の範囲に設置されなければならない。
( 1) フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 と 平 行 で 、 車 輪 中 心 を 通 る 平 面 よ り 上 :
車 輪 軸 中 心 か ら 半 径 4 1 0 mm の 範 囲 内 。 車 両 の 左 右 方 向 の 位 置
は自由。
( 2) フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 と 平 行 で 、 車 輪 中 心 を 通 る 平 面 よ り 下 :
左右車輪軸中心を通りフラットボトム底面に垂直な平面に平行
で 車 両 の 前 後 方 向 に 各 々 4 1 0 mm 間 の 平 面 の 範 囲 内 。 車 両 左 右
方向の位置は自由。
( 3) タ イ ヤ ハ ウ ス の 形 状
①タイヤハウスの形状は自由。
②フラットボトム前端より後方で、フラットボトム後端より前方の
タ イ ヤ ハ ウ ス の 範 囲 に お い て 、 フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 か ら 5 0 mm
未満の高さにあるタイヤハウスと車体構造(第1編第3章第1条
1.10 ) 車 体 ) は 、 下 面 視 で フ ラ ッ ト ボ ト ム に 覆 わ れ て い な け れ ば
ならない。
第 12 図
16
( 4 ) タ イ ヤ ハ ウ ス の 車 両 後 方 部 に 、 3 .3 .3 .2)「 フ ェ ン ダ ー の 開 口 」 で 設
置されたブレーキ冷却後の空気を排出させるための排気口につな
がる開口形状を形成してもよい。
( 5 )懸 架 装 置 、操 舵 装 置 お よ び ブ レ ー キ 冷 却 の た め の ダ ク ト を 貫 通 さ せ
るための開口、排気管放熱用の開口を設けることが許される。
2 )基 本 車 両 の タ イ ヤ ハ ウ ス が 1 )に 規 定 さ れ る 寸 法 を 超 え て 構 築 さ れ て
いる場合は、基本車両の寸法以内でなければならない。
3 )タ イ ヤ ハ ウ ス の 前 端 あ る い は 後 端 が 隔 壁 と 干 渉 す る 場 合 、前 部 隔 壁 に
ステアリングを直進状態にして前車輪軸中心から半径460mm、後
部隔壁に後車輪軸中心から半径410mmの範囲内に限り改造を行
うことができる。
4) 3 ) に よ り 規 定 さ れ る 範 囲 内 に 存 在 す る サ イ ド シ ル は 削 除 す る こ と が
認められる。
3.3 .1 3 ) サ イ ド ス カ ー ト
サイドスカートは、次の条件を満たすことにより設置が許され、その材
質は自由。
1) 出 走 状 態 の 車 両 の 車 輪 軸 中 心 を 通 る 水 平 面 よ り 下 で あ る こ と 。
2) 拡 幅 さ れ た 車 両 の 最 大 幅 ま で の 範 囲 内 に 取 り 付 け る こ と 。
3) 前 / 後 縁 お よ び 側 縁 は 半 径 5 mm 以 上 の R 形 状 を 有 し て い る こ と 。
4 )サ イ ド ス カ ー ト の 外 側 面 は 、基 本 車 両 の 外 側 面 よ り 内 側 に 入 り 込 ま な
いこと。
5 )フ ラ ッ ト ボ ト ム と 隙 間 無 く 、前 後 フ ェ ン ダ ー と も 接 合 さ れ な け れ ば な
らない。
3.3 .1 4 ) エ ン ジ ン ベ イ
3.3 .1 4 .1 )ラ ジ エ タ ー サ ポ ー ト と そ の サ ポ ー ト メ ン バ ー は 取 り 外 し て も よ い 。
3.3 .1 4 .2 )ボ ン ネ ッ ト( エ ン ジ ン フ ー ド を 含 む )、リ ア ハ ッ チ ゲ ー ト 、ト ラ ン
ク リ ッ ド 3 .3 .12 ) 「 タ イ ヤ ハ ウ ス 」 に よ っ て 設 置 さ れ た タ イ ヤ ハ ウ ス と の
干渉が生じる部分は設置されたタイヤハウス上端に接する曲面形状で突
出させることが許される。突出部は滑らかなアールで周辺およびフェンダ
ーとつながる形状とすることが許される。
3.3 .1 5 ) 荷 物 室
荷物室の床部分を除去することができるが、タイヤハウス部および本節
で認められた開口部を除いて床下の後部空力装置を装着した状態で地面
が見えてはならない。
第 13 図
1) 床 下 の 後 部 空 力 部 品 設 置 の 上 側 の 空 間 に は ヒ ー ト エ ク ス チ ェ ン ジ ャ
ーを通過した空気のみ流れることが許される。車体最下面(荷物室床
面)の上側(の空間)を空気が流れる構造で、当該開口部が荷物室内
等に設置されたラジエターを通過する空気の排出を目的とする場合
は、開口部面積はラジエターコア面積以下でなければならない。
17
2) 床 部 分 を 除 去 し た 場 合 :
①衝突に対する影響を最小限に抑える目的により、衝撃吸収構造を設
置することが認められる。
②車体強度の保持のためにクロスメンバーを自由に追加してもよい。
3.3 .1 6 ) オ ー プ ン カ ー の ハ ー ド ト ッ プ
オープンカーのハードトップは次の条件に従うことにより取り付ける
ことが許される。
1)形 状:ソ フ ト ト ッ プ 、も し く は オ プ シ ョ ン に ハ ー ド ト ッ プ が 設 定 さ れ
ている場合は、形状がそれに近似していなければならない。
2)材 質:堅 固 で 防 火 性 に 富 ん だ 材 質 で あ り 、以 下 の 何 れ か で 構 成 さ れ て
いなければならない。
ただし、取り付け部(フランジ部を含む)を除く。
①基本車両のモノコックを形成する素材と同一素材、同一以上
の厚さを持つ材料。
② 1 0 mm 以 上 の 厚 さ の ハ ニ カ ム 構 造 を 持 つ カ ー ボ ン フ ァ イ バ
ー材。
③ 3 . 5 mm 以 上 の 厚 さ を 持 つ カ ー ボ ン フ ァ イ バ ー コ ン ポ ジ ッ
ト。
3 )最 高 点:当 該 車 両 カ タ ロ グ に 記 載 さ れ て い る 3 面 図 の 最 高 点 を 当 該
車両の最高点とする。
4)固 定 方 法 : 車 体 へ の 固 定 は 自 由 。た だ し 、公 認 ロ ー ル ケ ー ジ へ の 固 定
は一切の加工を伴ってはならない。
3.3 .1 7 ) 車 室 の 内 部
ダッシュボードの取り外し及び新たに設置することが認められる。但し、
衝撃を受けて車室内構成部品が飛散したり、ドライバーが衝突したりしな
いよう配慮されていなければならない。
補機類(電装品)の冷却およびドライバーの冷却のため、車室内に難燃
性 材 質 の フ レ キ シ ブ ル エ ア ダ ク ト を 設 置 す る こ と 、 ま た 、 こ れ を 3 .3 .1 9 )
「補助的付加物」に規定されたエアスクープに接続することが許されるが、
ドライバーの視界および緊急時の救出を妨げてはならない。
オイルタンクは車室内に設置されてはならない。
3.3 .1 8 ) 補 強
車体(隔壁を含む)の補強は、運転席、助手席のための空間を含めた区
域を侵害しなければ自由に行うことができる。ただし、モノコックおよび
ロ ー ル ケ ー ジ に 対 す る 加 工・変 更 は 、J A F が 認 め た 場 合 に 限 り 許 さ れ る 。
3.3 .1 9 ) 補 助 的 付 加 物
霜取り装置、車室の換気装置は当初の換気口が残され、外観形状を大幅
に 変 更 し な い 範 囲 ( 最 大 突 出 量 2 0 mm) で あ れ ば 自 由 。
3.4 ) 空 力 装 置
3.4 .1 ) 前 部 空 力 装 置
①JAFによって認められたフロントアンダーパネルの使用が義務付
けられる。
②JAFによって認められたアンダーパネルを使用した上で、下記範囲
内で改造することができる。
③出走状態でフロントバンパー内側に入るエリアで、フロントバンパー
との接合および/もしくは、フロントアンダーパネルの固定を補強す
る為に必要な部材を追加することができる。但し、JAFによって認
められたアンダーパネルに対しては接着(および接着に際してのサン
18
ディング)のみ認められ、一切の機械的加工は認められない。
第 14 図
④接着される部材の材質は自由。
⑤フラップ(カナード)は、以下の範囲内に取り付けることができ
る 。( 第 1 5 図 )
( ⅰ ) 車 両 の フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 の 2 5 0 mm上 方 を 通 る 平 行 面 よ り
下。
(ⅱ)前部コンプリートホイールより前で、P1、P2点の外側。
( ⅲ ) 左 右 前 車 輪 軸 中 心 を 結 ぶ 線 か ら 最 大 9 5 0 mmま で の 前 方 の 平 行
線 上 で 、 前 後 方 向 中 心 か ら 左 右 4 6 0 mmの 点 で 3 0 ゜ の 角 度 を
持って交差し、競技車両の前後方向中心と平行に引かれる最外
側線の交わる線の内側。
( ⅳ ) 車 体 外 縁 か ら 1 2 0 mm以 内 。
(ⅴ)車両の最外側に位置しない場合、形状は自由
第 15 図
3.4 .2 ) 後 部 空 力 装 置
後部空力装置は、次の条件に従うことにより、リアエアスポイラーもし
くはリアウイングの何れかを取り付けることができる。
1) 数 は 1 構 成 で あ る こ と 。
2)翼 の 枚 数 は 1 枚 で あ り 、翼 断 面 の 何 れ の 部 分 も 4 0 0 mm×1 5 0 mm
19
の長方形に収まること(ガーニーフラップを含むが支持体と翼端板は
除く)。
3)高 さ は 、オ プ シ ョ ン 部 品 を 除 い た 天 井 の 最 高 点( フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面
か ら 1 , 1 0 0 mm) を 限 度 と す る 。
4) 幅 は 最 大 1 , 9 0 0 mm( 支 持 体 と 翼 端 板 を 含 む ) 。
車両の後端の左右後車輪軸中心を結ぶ線に平行な線上で、前後方向
中 心 か ら 左 右 6 6 5 mm の 各 点 で 3 0 °の 角 度 を 持 っ て 交 差 し 、基 本 車
両の前後方向中心と平行に引かれる最外側線の交わる線の内側の範
囲(第16図に示される)を車体輪郭の外縁と見なし、その輪郭から
突出しないこと。
第 16 図
5) 車 両 を 横 か ら 見 て 車 体 輪 郭 お よ び リ ア フ ェ ン ダ ー の 見 切 り 線 よ り 上
部もしくはトランクリッド(エンジンフード)面上に位置するこ
と。(リアフェンダー上に空力装置を設置することは許されな
い。)
6) 後 車 輪 軸 の 中 心 線 を 通 過 す る フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 に 垂 直 な 面 よ り 後
方に位置すること。
7) 翼 端 板 を 含 み 、 前 縁 お よ び 側 縁 は 半 径 5 mm以 上 の R 形 状 を 有 し て
いること。
8) 形 状 お よ び 材 質 は 自 由 。 ト ラ ン ク リ ッ ド に 取 り 付 け る 場 合 、 支 持 体
の取り付け剛性を確保するためにトランクリッド内側に補強を施し
てもよい。
9) 構 造 体 を 取 り 外 す こ と な く ト ラ ン ク リ ッ ド 、 リ ア ハ ッ チ ゲ ー ト が 開
閉できること。
3.4 .3 ) 後 部 床 下 の 空 力 装 置
①JAFによって認められたリアディフューザーの使用が義務付けら
れる。
②JAFによって認められたリアディフューザーを使用した上で、下記
範囲内で改造することができる。
③傾斜プレートより上面であることを条件に、車体部品を取り付けるこ
とが認められるが、JAFによって認められたリアディフューザーに
対しては接着(および接着に際してのサンディング)のみ認められ、
一切の機械的加工は認められない。
④垂直整流板は次の条件下で設置することが認められ、材質は自由。
( 1) 車 両 の 前 後 方 向 の 中 心 線 と 平 行 で あ る こ と 。
( 2) い か な る 空 力 的 効 果 も 有 さ な い こ と 。
( 3) 最 大 4 枚 。
20
( 4) 取 付 位 置 は J A F に よ っ て 認 め ら れ た リ ア デ ィ フ ュ ー ザ ー に あ ら
かじめ設けられている穴のみ認められる。
第 18 図
⑤傾斜パネルに、次に従い開口部を設けることが許される。
( 1) エ ア ジ ャ ッ キ 用 の 開 口 部
( 2) 排 気 管 の 放 熱 用 の 開 口 部
-排気管の直径に相当する幅まで
-排気管の形状に沿っていること
- 最 大 直 径 5 0 mm 以 下
-数は自由
( 3) セ ン サ ー 用 開 口 部
最 大 2 0 mm×5 0 m m を 2 個 迄 設 置 す る こ と が で き る 。
( 4) ブ リ ー ザ ー ホ ー ス 用 開 口 部
第4条 重 量
4.1 ) 最 低 重 量
本節別表2に従った最低重量を保持しなければならない。JAFは性能
の均等化を図るため、年度途中でも事前予告をもって最低重量を変更する
ことがある。
4.2 ) バ ラ ス ト
1個あるいは数個のバラストによって最低重量を満たすことが許され
る。搭載位置および取り付け方法は自由であるが、バラストおよび車体側
の取り付け部共に十分な強度がなければならない
第5条 エンジン
5.1 ) エ ン ジ ン の 型 式
JAFによって認められたエンジンのみ使用することができる。
5.2 ) エ ン ジ ン の 位 置
エンジンの搭載位置は基本車両から変更は認められない。当初のエンジ
ンルーム内においてエンジンの取り付け方位、方向、位置は自由である。
5.3 ) エ ン ジ ン の 改 造
JAFによって認められたエンジンについては供給状態から変更する
ことはできない。
5.4 ) 潤 滑 系 統
オイルクーラーは上方から見て、車両の輪郭から突出するものであって
はならない。車体の外側に取り付ける場合、出走状態の車両の車輪軸中心
を通る水平面より下に位置しなければならない。
21
5.5 ) 吸 気 系 統
JAFによって認められたエンジンに当初から取り付けられているも
の以外は自由。
5.5 .1 ) エ ア リ ス ト リ ク タ ー
金 属 性 で あ り 円 形 断 面 を 有 す る 、 1 つ ま た は 2 つ の 長 さ が 最 小 3 mm の
平行孔を有するエアリストリクターを取り付けなければならない。エンジ
ンに吸入される空気は、すべてこのエアリストリクターを通過しなければ
ならず、エアリストリクターの上流で吸入空気の全量を強制的に遮断した
場合、直ちにエンジンが停止しなければならない。
5.5 .2 ) エ ア リ ス ト リ ク タ ー 径
本節別表2に規定されたエアリストリクター径を競技会期間中いかな
る時でも遵守しなければならない。
JAFは性能の均等化を図るため、年度途中でも事前予告をもってエア
リストリクター径を変更することがある。
5.5 .3 ) エ ア ボ ッ ク ス
エアボックスの設置が義務付けられ、エアリストリクターがエアボック
スの吸入口に取り付けられていなければならない。
エアボックスは、
1) 1 , 0 0 0 mm× 5 0 0 mm×5 0 0 m m を 超 え て は な ら な い 。
2) エ ア ボ ッ ク ス 前 方 の 吸 気 ダ ク ト 類 は 車 体 外 観 を 変 更 し な い 限 り 自
由。また、エアボックスの内部構造、材質も自由。
3 )エ ア ボ ッ ク ス お よ び エ ア ボ ッ ク ス 前 方 の 吸 気 ダ ク ト 類 は 、エ ン ジ ン が
稼動中に吸入空気の全量を強制的に遮断した場合エンジンが停止し、
破損、損傷しない強度を保持していなければならない。
5.6 ) 冷 却
ウォーターラジエターは、機能が基本車両と同一であれば、自由。
ウォーターラジエター、オイルクーラーおよびエンジン各部の冷却は、
空気のみが認められ、空気以外のいかなる物質の噴射または噴霧による方
法は禁止される。
ヒートエクスチェンジャーの使用は認められる。
エンジン補機類の冷却のためエンジンルーム内にフレキシブルエアダ
クトを設置することが認められる。
5.7 ) 排 気 系 統
排気系統は自由。ただし、
1 )す べ て の 排 気 ガ ス が 通 過 す る 、少 な く と も 1 つ の 触 媒 装 置 が 設 置 さ れ
なければならない。触媒装置はJAFに申請し承認されなければなら
ず、当該触媒装置を使用して初めて参加する競技会の2か月前までに
申請しなければならない。
2) い か な る 可 変 排 気 装 置 も 禁 止 さ れ る 。
側方排気車両の排気管の高さは次の通り:
1 )最 低 高:排 気 口 の 最 低 点 は 最 低 地 上 高 を 確 保 し な け れ ば な ら な い 。
2 )最 大 高:排 気 口 の 最 高 点 は フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 か ら 3 0 0 mm 上 方
を通過する平行面より高くなってはならない。
第6条 配管とポンプおよび燃料タンク
6.1)、 6 .2 ) お よ び 6 .3) に 従 っ て い る こ と を 条 件 に 自 由 。
6.1 ) 燃 料 タ ン ク
JAFによって認められた安全燃料タンクのみ使用が認められる。
安全燃料タンクと給油口の接合部は、多少の車体の変形を吸収して燃料
22
漏れを発生させないフレキシブルジョイント構造でなければならない。
6.1 .1 ) 燃 料 タ ン ク の 位 置
すべての安全燃料タンクは、JAFによって認められたモノコックの指
定位置に位置しなければならない。
漏出した燃料は滞留してはならず、また車室に浸入しないよう十分配慮
されていなければならない。
6.1 .2 )燃 料 タ ン ク と エ ン ジ ン の 間 に あ る す べ て の 燃 料 配 管 は 自 動 閉 鎖 ・ 分 離
バルブを備えることが望ましい。このバルブは、燃料タンクから燃料配管
取り付け具を引き抜いたり、燃料配管取り付け具を破損するのに必要な荷
重の50%以下の負荷で作動するものでなければならない。
6.1 .3 ) 燃 料 供 給 装 置
車室内、車体外部への設置を禁止されることを除き自由。
6.1 .4 )タ ン ク 給 油 口 が 直 接 タ ン ク に 連 結 し て い な い 場 合 、タ ン ク の 頂 点 に は
バルブが設置されていることが望ましい。バルブはタンク製造者によって
供給され、事故のとき万一給油口が外れ落ちてしまった場合に密閉するも
のであること。
6.1 .5 ) 給 油 口 の 位 置
1 )最 低 高:給 油 口 の 中 心 は フ ラ ッ ト ボ ト ム 底 面 か ら 5 9 5 m m 上 方 を 通
過する平行面より低くなってはならない。
2 )給 油 口 中 心 と 排 気 口 端 部 と の 距 離 は 上 面 視 で 1 ,0 0 0 mm 以 上 離 れ
ていなければならない。
第 20 図
6.2 ) 燃 料 タ ン ク の 容 量
車両に搭載できる燃料の総容量は100Lとする。
JAFは事前予告をもって、燃料タンクの総容量を減じることがある。
6.3 ) 燃 料 コ レ ク タ ー タ ン ク の 数
コレクタータンクの数は1つに限定される。
6.4 ) 燃 料 の 冷 却
車載の燃料供給配管に、燃料の温度を下げるための冷却装置を設けるこ
とができるが、その冷却は外気の自然流による空冷式に限定される。
第7条 電装品
7.1 ) バ ッ テ リ ー
密閉式のバッテリーを使用しなければならず、ショート防止のための絶
縁が施されていなくてはならない。
バッテリーの搭載位置は、運転席を除き自由。
23
バッテリーの銘柄、容量は自由。
7.2 ) 照 明
前照灯、ターンシグナルランプは運転席においてその点灯を確認できる
インジケーターを設けなければならない。
7.2 .1 ) 前 照 灯
1 )前 照 灯 は 当 初 の 位 置 に 基 本 車 両 の 形 状 と 機 能 を 保 持 し 、主 光 軸 は 前 方
向であり、前方の車両およびコース周辺のオフィシャルから点灯を認
識できる、少なくとも基本車両と同等の照度を維持しなければならな
い。左右交互に点滅する前照灯は禁止される。
2) 黄 色 ま た は ア ン バ ー 色 の 前 照 灯 カ バ ー を 備 え な け れ ば な ら な い 。
3) 照 度 ( あ る い は 光 度 ) 向 上 の た め の 光 源 の 変 更 は 認 め ら れ る 。
4)リ ト ラ ク タ ブ ル 構 造 の 場 合 、リ ト ラ ク タ ー 機 能 を 削 除 し 、透 明 な 材 料
の使用により前方を照射するよう改造することが許される。
7.2 .2 ) そ の 他 の 灯 火 類
7.2 .2 .1 ) 尾 灯 、 制 動 灯
当初の形状を維持し、当初と同等以上の照度を維持しなければならない。
7.2 .2 .2 ) 方 向 指 示 器
前後の車両およびコース周辺のオフィシャルから点滅が認識できなけ
ればならない。
サイドマーカーは取り外しを含め自由。
7.2 .2 .3 ) レ イ ン ラ イ ト
車両後部には、競技会期間中を通し正常に作動する、以下に規定される
レインライトのいずれかを装備しなければならない。
①ECE R38公道規準に従い承認されている(あるいはその他の国の
同等またはさらに厳しい規準に従い承認されている)レインライト
② F I A に 承 認 さ れ た 1 つ の レ イ ン ラ イ ト ( テ ク ニ カ ル リ ス ト N o . 19 )
③②と同等の輝度を持つ以下規定に従ったレインライト
- 車 両 後 方 か ら 見 え る レ ン ズ 面 の 面 積 は 最 小 3 0 cm 2 、 最 大 1 4 0 cm 2
- 光 度 は 1 5 0 cd 以 上 、 3 0 0 cd 以 下
-発行色は赤色のみ
そのレインライトは、以下の条件を満たさなければならない。
-発光パターンは点灯のみ
-他の光源回路と独立した回路で確立されること
-車両の中心線に直角で、車両後方を向いていること
-後方からはっきりと見えるものであること
- 車 両 中 心 線 か ら 1 0 cm 以 内 の 位 置 に 取 り 付 け ら れ る こ と
- 基 準 面 か ら 最 低 3 5 cm 上 方 に あ る こ と
-リアホイール中心線より基準面と平行に計測して、レンズの表面が4
5 cm 以 上 後 方 に あ る こ と
-ドライバーが車両に正常に着座した時にスイッチを操作できること
上記の3つの計測はレンズ面の中心で計測される。
7.2 .2 .4 ) そ の 他 の 灯 火
当初の灯火を取り外し、その結果生じた開口部にダクトを接続すること
が許される。
7.2 .3 ) ワ イ パ ー
フロントウィンドウワイパー構成を変更することができるが、少なくと
も1つのワイパーが装備されていなければならず、競技期間中は常に運転
席からの操作により有効に作動しなければならない。
24
第8条 駆動系
8.1 ) 駆 動 方 式
基本車両の駆動方式に関わらず変更は許される。
8.2 ) ク ラ ッ チ
2.1 .2 )「 制 御 機 能 の 制 限 」 の 条 件 を 満 た し て い れ ば ク ラ ッ チ は 自 由 。
8.3 ) ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン お よ び コ ン ト ロ ー ル レ バ ー
最大6速および後退ギアで構成されていなければならない。取り付け位
置は自由。
パドルシフトシステムの使用が認められる。
8.4 ) 最 終 減 速 機 と 差 動 装 置
2.1 .2 )「 制 御 機 能 の 制 限 」 の 条 件 を 満 た し て い れ ば 自 由 。
ビスカスクラッチは、車両が走行中に制御することができなければ使用
が許される。
8.5 ) プ ロ ペ ラ シ ャ フ ト と ド ラ イ ブ シ ャ フ ト
自由。
8.6 ) 冷 却
駆動系統の冷却は、空気のみが認められ、空気以外のいかなる物質の噴
射または噴霧による方法は禁止される。
オイルクーラーの取り付けは車外に露出しないことを条件に自由。
第9条 サスペンションおよびステアリング
9.1 ) サ ス ペ ン シ ョ ン の 形 式 と 取 り 付 け
基本車両のサスペンション形式からの変更および改造は自由。
ただし、サスペンションの車体側の取り付け点を移動した場合でも、エ
ンジンを取り外したときにサスペンションが正常に作動しなければなら
ない。
9.2 ) ス タ ビ ラ イ ザ ー
取り付けブラケットを含み自由。
走行中にドライバーによって機械的方法で調整することのみが許され、
他のいかなる方法によっても走行中に調整可能であってはならない。
9.3 ) ア ク ス ル
スピンドルを含み自由。センターロック方式への変更は許される。
9.4 ) ス プ リ ン グ
2.1 .2 )「 制 御 機 能 の 制 限 」 の 条 件 を 満 た し て い れ ば 補 助 ス プ リ ン グ の 追
加を含めて自由。
9.5 ) シ ョ ッ ク ア ブ ソ ー バ ー
2.1 .2 )「 制 御 機 能 の 制 限 」 の 条 件 を 満 た し て い れ ば 自 由 。
9.6 ) サ ス ペ ン シ ョ ン ア ー ム
すべてのサスペンションアームは金属製でなければならない。
9.7 ) ク ロ ー ム メ ッ キ
スチール製のサスペンションアームにクロームメッキを施すことは禁
止される。
9.8 ) ス テ ア リ ン グ
ス テ ア リ ン グ ホ イ ー ル と 操 向 装 置( ス テ ア リ ン グ ギ ア ボ ッ ク ス 、リ ン ク )
と操向車輪とは、唯一機械的に連結されていなければならない。
また、パワーステアリングは、プログラム可能な制御を備えていない単
一のシステムである場合に限り使用することができる。
ステアリングホイールの形状は自由。クイックリリースシステムを備え
ていなければならず、その方式はステアリングコラム上に配置された同心
25
円状のフランジを引く方法によるものでなければならない。
衝撃吸収装置付きステアリングコラムの設置を推奨する。
第10条 ブレーキ
10 .1 ) ブ レ ー キ シ ス テ ム
2.1 .2 )「 制 御 機 能 の 制 限 」 の 条 件 を 満 た し て い れ ば 自 由 。
ただし、マスターシリンダーからキャリパーの間の配管経路に、液圧セ
ンサー、ブレーキランプスイッチ、プロポーショニングバルブ、JAFに
よって認められたABS油圧ユニット以外のセンサー、デバイス類が存在
しないこと。
駐車ブレーキの設置は任意とする。ただし、駐車ブレーキを装備する場
合 、 第 4 章 “ 公 認 車 両 お よ び 登 録 車 両 に 関 す る 安 全 規 定 ” 第 2 条 2 .2 )「 駐
車ブレーキ」の規定に従わなければならない。
10 .2 ) ブ レ ー キ キ ャ リ パ ー
各ホイールには最大6ピストンまでのシングルキャリパーが許される
が、キャリパーの各ピストンの断面は円形でなければならない。
10 .3 ) ブ レ ー キ の 冷 却
空気による冷却以外、いかなる物質の噴射、噴霧による方法も禁止され
る。ただし、ブレーキキャリパーは液体を循環させる方式で冷却してもよ
い。
3.3 .3 .4 ) 及 び 3 .3 .1 0 .1.1 ) に 準 じ 、 バ ン パ ー よ り 上 の 車 体 に 変 更 を 生 じ
ることがなく、ホイールベース間の車体下部に空力的効果をもたらす形状
でない限り、冷却用にダクトを装着することができる。
1つのブレーキに設置されるエアダクトの数と寸法は自由。
ダクトの材質は自由。
10 .4 ) ブ レ ー キ デ ィ ス ク
各輪に鉄製の最大1つのブレーキディスクが許される。
第11条 ホイールおよびタイヤ
11.1 ) 寸 法
11.1 .1 ) コ ン プ リ ー ト ホ イ ー ル 最 大 径 、 最 大 幅
最大径:28インチ
最大幅:14インチ
なお、コンプリートホイール最大幅が12インチを超える場合は以下
を条件とする。
1) 材 質 は ア ル ミ ニ ウ ム に 限 定 す る 。
2) 最 低 重 量 は 1 0 k g / 本 と す る 。
ただし、エアバルブを含み、バランスウェイトは除く。
11.2 ) ホ イ ー ル の 材 質
材 質 は ア ル ミ ニ ウ ム に 限 定 さ れ 、1 本 の 最 低 重 量 は 1 0 k g と す る 。た だ
し、エアバルブを含み、バランスウエイトは除くものとする。
ホイールの付属品は、コンプリートホイール最大幅を超えることなくボ
ルト等で固定される場合に限り認められる。
11.3 ) ホ イ ー ル の 固 定
自由。ただし、固定がセンターナット1つによって行われる場合、赤ま
たは蛍光オレンジ色の安全スプリング、あるいは同等の機能をもった他の
システムが車両の走行中に取り付けられていなければならず、ホイール交
換後も同様に設置されていなければならない。
11.4 ) エ ア ジ ャ ッ キ
圧搾気体の容器を除き、エアジャッキの搭載は自由。
26
第12条 安全装備、装置
安全に関するすべての項目は第4章“公認車両および登録車両に関する
安全規定”に次の事項を加えて適用する。
12 .1 ) 安 全 ベ ル ト
安全ベルトのストラップは2本の肩部ストラップと1本の腰部ストラ
ップおよび1本以上の脚部ストラップの着用が義務付けられる。
安全ベルトはFIA基準8853/98に従い公認されたものを使用
しなければならない。
安全ベルトはそれぞれのストラップが単独で車体に取り付けられてい
なければならない。左右の腰ベルトを同一公認番号の腰ベルトに限りそれ
ぞれ2本まで用意することができ、片側2本の腰ベルトを1箇所の車体側
取り付け点に取り付けてもよい。
12 .2 ) 後 方 視 界 用 ミ ラ ー
第4章“公認車両および登録車両に関する安全規定”第17条「火災に
対する防護」によりパーテーションウィンドウを隔壁化した場合、および
6.1 .1 )に よ り 防 火 壁 を 床 か ら 天 井 ま で 設 置 し た 場 合 、第 4 章 “ 公 認 車 両 お
よび登録車両に関する安全規定”第 7 条「後方視界」に関わらず、室内ミ
ラーを除去すること、同等の機能を持つ他の機構へ変更することは認めら
れる。ただし、後方視界を確保できなければならず、また、車体外部両側
面 に 基 本 車 両 に 設 置 さ れ て い る も の 、 ま た は 1 0 0 cm 2 以 上 の 面 積 の 室 外
ミラーを設置しなければならない。
12 .3 ) 座 席 、 ヘ ッ ド レ ス ト
ドライバー頭部周辺にエネルギーを吸収する不燃材を詰めた補強部分を
持つFIA公認競技用シート(基準8855-1999または8862-2
009)を使用しなければならない。
車両の前後方向の中心線を超えない限り、運転席位置を中央部へ移動する
ことが認められる。
ヘッドレストはヘルメットをつけたドライバーの頭部が保持され、加速時
に後方へ動くようなものではなく、ロールオーバーバーとヘッドレストの間
に挟まらないようになっていなければならない。ヘッドレストの両側面の間
隔 は 4 0 0 mm 以 下 で 、 最 低 2 0 mm の エ ネ ル ギ ー 吸 収 材 が 両 側 面 に 取 り 付
けられていることが推奨される。
12 .4 ) 座 席 と ロ ー ル ケ ー ジ お よ び 側 面 防 護 構 造 の 関 係
シート中心での座面最低点を含み、車両中心線およびフラットボトム面
に垂直な平面内において、下記寸法を確保すること。(第21図参照)た
だし、シートスライドを有する場合、スライド位置は任意とする。
1) シ ー ト 座 面 中 心 と サ イ ド ロ ー ル バ ー 間 の 距 離 は 9 5 0 m m 以 上 確 保 す
ること。
2) シ ー ト 座 面 中 心 と 側 面 防 護 構 造 と の 水 平 方 向 距 離 は 2 5 0 m m 以 上 、
垂 直 方 向 の 高 さ 差 は 4 3 0 mm以 下 と す る 。
第 21 図
27
12 .5 ) ド ラ イ バ ー ヘ ル メ ッ ト と ロ ー ル ケ ー ジ の 関 係
ドライバーが正常に着座して真っすぐ前を向いた状態で、車両を側
面から見た場合、第22図に示す範囲にロールケージが存在してはな
らない。
第 22 図
12 .6 ) ド ア と 運 転 席 間 の 構 成 物
ドアと運転席間にはロールケージのサイドバーを除き機械構成部分
が設置されていてはならない。衝撃吸収装置、ニーパッド、給水用ボト
ルは機械構成部品とみなさない。
12 .7 ) 前 ( 後 ) 面 防 護 構 造
JAFによって認められた衝撃吸収装置を設置しなければならない。
1) 構 造 体 を 取 り 付 け る 部 位
前部フレーム構造より前方とする。後部については義務付けない
( 任 意 )。
2) 要 求 性 能
車 重 1 , 5 0 0 k g 、 車 速 1 2 m /s で フ ル ラ ッ プ 前 面 衝 突 し た と き の
車 体 の 平 均 減 速 度 は 2 5 G を 下 回 ら な け れ ば な ら ず 、 3 ms 以 上 の 間
最大減速度60G を超えることがあってはならない。
3) 動 的 衝 撃 試 験
台車に衝撃吸収構造体単体を取り付け、動的試験を実施し、試験実
施施設の責任者の署名のある証明書の発行を受けなければならず、J
AFへ当該証明書の写しを提出しなければならない。
4) 運 転 席 側 ド ア と ロ ー ル ケ ー ジ の 間 に 衝 撃 吸 収 装 置 を 設 置 す る こ と は
認められる。
12 .8 ) ド ラ イ バ ー の 脱 出 時 間
正常に着座したドライバーが緊急時に車室から脱出するときに、運転
者側ドアより7秒以内に、助手席側ドアより9秒以内に脱出できる構造
でなければならない。
12 .9 ) 消 火 装 置
第 4 章 “ 公 認 車 両 お よ び 登 録 車 両 に 関 す る 安 全 規 定 ” 第 5 条 5.2)
「自
動消火装置」に定められた自動消火装置の装着が義務付けられる。
第13条 その他の要素
13 .1 ) 各 種 ガ ー ド 、 サ ポ ー ト 類
ラジエターガード、タンクガードおよびサンプガードの設置は認めら
れ る 。た だ し 、3 .4 .6)
「 前 部 隔 壁 の 前 方 、後 部 隔 壁 の 後 方 の 車 体 構 造 」を
満足すること。
材質は、マグネシウムを除き、自由。
13 .2 ) ハ ン デ ィ ウ ェ イ ト 取 り 付 け 装 置
ハンディウェイトを固定できる堅牢なウェイト固定装置を競技会の
技術委員が容易に確認できる位置に装備しなければならない。
28
別表1
第 2 条 2 .1 .2 )「 制 御 機 能 の 制 限 」 に よ る 禁 止 項 目 の 具 体 的 事 例
禁止されるシステム等
1
オートマチックギアボックス
2
動力作動式クラッチ
3
電動または自動調整のファイナルドライブディファレンシャルシステム(例
えば、電子制御および/または外部ポンプ等を持つ気圧式あるいは油圧式の
スリップコントロールを備えたディファレンシャル等)
4
電動または自動調整のショックアブソーバー、サスペンションあるいは車高
調整
5
四輪操舵
6
可動バラスト
7
エンジン以外のクローズドループ電子制御システム
8
走行中に運転席からショックアブソーバー、サスペンションスプリングの調
整を行う装置
9
10
テレメトリーシステム
アクティブサスペンション
別表2
最低重量とエアリストリクター
数
最 低 重 量 区 分 ( kg)
1,100
1,150
1,200
1
39.45
40.25
41.06
2
28.15
28.72
29.30
第 8 章 グ ラ ン ド ツ ー リ ン グ カ ー 5 0 0 ( J AF -GT5 00)
1 . 第 1 条 1 .3 )「 オ プ シ ョ ン 部 品 」 に 以 下 を 追 加 す る 。
DMSBによってDTM基本車両と認められた車両については、DM
SBにより認められたオプション部品の使用が認められる。
2 .第 3 条 3 .2 .2)
「 そ の 他 の ウ イ ン ド ウ 」5 )か ら「 お よ び リ ア ウ ィ ン ド ウ 」を
削除する。
3 . 第 3 条 に 以 下 を 追 加 す る 。( 以 下 条 文 番 号 を 繰 り 下 げ )
3.3 .3 ) デ ザ イ ン ラ イ ン よ り 下 に 位 置 す る 競 技 車 両 の 全 て の 範 囲 は 、
本規則に従って自由に設計することが許されるが、デザインラ
インより上方同様にJAFに申請し承認された形状を維持しな
ければならない。
4 . 第 3 条 3 .3 .8 .1)「 車 体 ( モ ノ コ ッ ク 構 造 体 )」 か ら 「 当 該 モ ノ コ ッ ク を 使
用して初めて参加する競技会の2か月前までに申請しなければならない。
申請は1シーズンに1回に限られる。」を削除する。
5 . 第 3 条 3 .3 .1 5)「 車 室 の 内 部 」 を 以 下 の 通 り 改 め る 。
補機類(電装品)の冷却およびドライバーの冷却のため、車室内に難
燃性材質のフレキシブルエアダクトを設置することが許されるが、ド
ライバーの視界および緊急時の救出を妨げてはならない。オイルタン
クは車室内に設置されてはならない。
29
6 .第 3 条 3 .4 .1)
「 前 部 空 力 装 置( ス プ リ ッ タ ー )」2 )を 以 下 の 通 り 改 め る 。
以下の範囲内(フリックボックス領域という)において追加部品の装
着が認められる。
また、以下を追加する。
3) 追 加 の 部 品 を 装 着 し た 車 体 外 表 面 は J A F に 申 請 し 承 認 さ れ た 形
状を維持しなければならない。
7 . 第 3 条 3 .4 .2 .2 ) の 表 題 を 以 下 の 通 り 改 め る 。
リアウイングおよびリアウイングステー
また、以下を追加する。(以下条文番号を繰り下げ)
1) J A F の 指 定 す る リ ア ウ イ ン グ お よ び リ ア ウ イ ン グ ス テ ー の 装 着
が義務付けられる。
更に、以下を削除する。
11 ) J A F の 指 定 す る ド ラ ッ グ 抑 制 シ ス テ ム ( D R S ) を 使 用 す る
ことができる。
8 . 第 6 条 「 6 .3 ) 燃 料 タ ン ク の 数 」 を 削 除 す る 。( 以 下 条 文 番 号 を 繰 り 上 げ )
9 . 第 7 条 7 .1)「 バ ッ テ リ ー 」 を 以 下 の 通 り 改 め る 。
JAFの指定する密閉式のバッテリーを使用しなければならず、シ
ョート防止のための絶縁が施されていなくてはならない。
また、「バッテリーの銘柄、容量は自由。」を削除する。
10 . 第 1 2 条 1 2 .7 ) を 以 下 の 通 り 改 め る 。
第 4 章 “ 公 認 車 両 お よ び 登 録 車 両 に 関 す る 安 全 規 定 ” 第 5 条 5 .2 ) 「 自
動 消 火 装 置 」に 定 め ら れ た J A F が 指 定 す る 自 動 消 火 装 置 の 装 着 が 義 務
付けられる。
第9章 競技専用車両(ナショナルフォーミュラ)に関する定義
改正なし。
第 1 0 章 ス ー パ ー F J ( S -F J)
1 . 第 1 1 条 11 .2)「 記 載 項 目 」 2 ) に 以 下 を 追 加 す る 。
ただし、2年毎の点検を継続したとしても消火装置の製造者が定めた
有効年数あるいは耐用年数を超えて使用することはできない。
-消火装置の製造者が、有効年数あるいは耐用年数を定めていない場合、
その使用期限は製造期日(または初回充填期日)から7年間を目処と
する。
- 消 火 剤 の 充 填 日 も し く は 前 回 検 査 日 の 表 示 が 年( 月 )表 示 で あ る 場 合 、
有効期間の起算日は当該年(月)の末日とする。
第 1 1 章 フ ォ ー ミ ュ ラ 4 ( F 4)
1 . 第 1 条 「 1 .7 ) ア ク テ ィ ブ サ ス ペ ン シ ョ ン 」 を 削 除 す る 。( 以 下 条 文 番 号 を
繰り上げ)
2 . 第 2 条 2 .7 )「 ウ イ ン グ 」 を 以 下 の 通 り 改 め る 。
各ウイングにガーニーフラップの取り付けが許されるが、外形形状は
30
平板であれば自由、ただし同一断面形状をなすウイングの後端から前後
3 0 mm 範 囲 に 限 り 許 さ れ る 。 こ の ガ ー ニ ー フ ラ ッ プ と ウ イ ン グ と の 間
に隙間を開けてはならない。
3 . 第 4 条 4 .1)「 エ ン ジ ン の 種 類 」 を 以 下 の 通 り 改 め る 。
レシプロピストンによる一般市販エンジンが使用できる。一般市販
とは、誰もが容易に購入できるよう、価格と販路が公開される事であ
る。ただし性能の均等化の為、新規に使用するレース用エンジンはJ
AFに申請し、承認を受けなければならない。
4 . 第 6 条 6 .1 ) を 以 下 の 通 り 改 め る 。
走行中にドライバーの操作、電子的・機械的手段により調整できる
機構は禁止する。
また、以下を追加する。
6 .2 ) 装 備 さ れ た シ ョ ッ ク ア ブ ソ ー バ ー の 複 数 を 関 連 さ せ て 操 作 、 制
御する機構は禁止する。
6.3 ) ア ク テ ィ ブ サ ス ペ ン シ ョ ン は 禁 止 す る 。
5 . 第 1 1 条 11 .2)「 記 載 項 目 」 2 ) に 以 下 を 追 加 す る 。
ただし、2年毎の点検を継続したとしても消火装置の製造者が定めた
有効年数あるいは耐用年数を超えて使用することはできない。
-消火装置の製造者が、有効年数あるいは耐用年数を定めていない場合、
その使用期限は製造期日(または初回充填期日)から7年間を目処と
する。
- 消 火 剤 の 充 填 日 も し く は 前 回 検 査 日 の 表 示 が 年( 月 )表 示 で あ る 場 合 、
有効期間の起算日は当該年(月)の末日とする。
第 1 2 章 ス ー パ ー フ ォ ー ミ ュ ラ ( S F)
1 . 第 2 条 2 .13 .5 ) を 以 下 の 通 り 改 め る 。
車 両 を 平 面 に 見 て 、 フ ロ ン ト ホ イ ー ル の 中 心 線 よ り 後 方 3 3 0 mm お
よ び 1 ,0 0 0 mm に あ る 2 本 の 横 断 線 と 、車 両 中 心 線 か ら 4 0 0 mm の
車両中心線に平行する2本の線により形成される領域内にある懸架部
分 を 除 き 、 フ ロ ン ト ホ イ ー ル の 中 心 線 よ り 3 3 0 mm 後 方 で 、 車 両 の 中
心 線 か ら 2 5 0 mm 以 上 離 れ た 所 に あ り 車 両 の 下 か ら 見 る こ と が で き る
す べ て の 懸 架 部 分 は 、基 準 面 か ら 高 さ 3 0 mm 以 上 に な く て は な ら な い 。
2 . 第 4 条 4 .2 .1 )「 燃 料 系 統 」 3 )「 燃 圧 」 を 以 下 の 通 り 改 め る 。
減 速 時 を 除 き 、 高 圧 側 2 0 0 b ar 、 低 圧 側 8 ba r を 上 限 と す る 。
3.第7条「電気系統」に以下を追加する。
7 .3 .4 ) そ の 他 デ ー タ ー 集 計 装 置 ( 各 種 セ ン サ ー )
7.3 .1 ) に 規 定 さ れ る 以 外 の デ ー タ ー 集 計 装 置 ( 各 種 セ ン サ
ー ) の 取 り 付 け は 1 .4 .3) に 反 す る こ と な く 、 外 観 形 状 に 影 響 を
及ぼさない限り許される。
ただし、タイヤサーモセンサーの取付場所は、アンダーフロ
アの上面に上面視で目視可能範囲内に限られ、確実に固定され
なければならない。
31
4.第9条「サスペンションとステアリング」に以下を追加する。(以下条文
番号を繰り下げ)
9 .3 ) フ ロ ン ト と リ ヤ の 相 互 接 続 サ ス ペ ン シ ョ ン シ ス テ ム ( F R I C )
フロントとリヤの相互接続サスペンションシステム(FRIC)
は禁止される。
5.第12-1図を以下の通り改める。
第 1 3 章 リ ブ レ ( そ の 他 の 車 両 ) ( NE )
改正なし。
Ⅱ
第2編 ラリー車両規定:
1 . 第 7 条 「 最 低 重 量 」 7 .5 ) ④ 「 ス ペ ア ホ イ ー ル 」 を 以 下 の 通 り 改 め る 。
・RN車両、RR車両については、最大1本までのスペアホイール
を搭載する(スペアホイールを2本搭載している場合は、計測前
に1本を取り外す)。
・RJ車両、RPN車両、RF車両およびAE車両については、ス
ペアホイールの重量は含まない。
2 . 第 4 条 「 ロ ー ル ケ ー ジ 」 の 4 .1 ) を 以 下 の 通 り 改 め る 。
RR車両は、FIAまたはASNによって公認されたロールケ
ージを装着しなければならない。RN車両は、FIA国際モータ
ースポーツ競技規則付則J項第253条第8項に従ったロールケ
ージを装着しなければならない。
(略)
FIAまたはASNによって公認されたロールケージの使用は
許されるが、アルミニウム製ロールケージの使用は許されない。
公認ロールケージに対する改造はいかなるものでも認められな
い。
ロールケージの材質はスチールとし、下記の規定に従うこと。
Ⅲ
第3編 スピード車両規定:
1 . 第 1 条 「 競 技 車 両 」 に 以 下 を 追 加 す る 。( 以 下 条 文 番 号 を 繰 り 下 げ )
32
1. 5) ス ピ ー ド S A X 車 両 : S A X 車 両
2 . 第 2 条 「 車 両 の 定 義 」 に 以 下 を 追 加 す る 。( 以 下 条 文 番 号 を 繰 り 下 げ )
2. 5) ス ピ ー ド S A X 車 両 ( S A X 車 両 )
本編第6章のスピードSAX車両適用規定に従った道路運送
車両法による自動車登録番号標(車両番号標)を有さない車
両。
参加者は、車両の主要諸元を証明するための当該自動車製造
者発行のカタログ、パンフレット等(新型車解説書、整備解説
書等を含む)を常に携帯することが義務づけられる。
また、以下の通り改める。
2. 6) ス ピ ー ド B 車 両 ( B 車 両 )
道 路 運 送 車 両 の 保 安 基 準 ( 昭 和 26年 運 輸 省 令 第 67号 ) に 適 合 し
た国土交通省認定車両で、第7章スピードB車両(B車両)規
定に従った道路運送車両法による自動車登録番号標(車両番号
標)を有し、運行の用に供することができる(自動車検査証の
有効期間内)車両。
2.7) ス ピ ー ド S C 車 両 ( S C 車 両 )
FIA公認車両またはJAF公認車両あるいはJAF登録車
で、本編第8章のスピードSC車両適用規定に従った自動車登
録番号標(車両番号標)を有さない車両。
参加者は、車両(エンジン変更を行った場合は、変更したエ
ンジンが当初搭載されていた車両を含み)の主要諸元を証明す
るための当該自動車製造者発行のカタログ、パンフレット等
(新型車解説書、整備解説書等を含む)を常に携帯することが
義務づけられる。
2.8) ス ピ ー ド D 車 両 ( D 車 両 )
第8章スピードSC車両規定(SC車両)の改造規定におけ
る改造範囲を超えて改造または製作された車両で、本編第9章
スピードD車両(D車両)規定に従った自動車登録番号標(車
両番号標)を有さない車両。
2. 9) ス ピ ー ド A E 車 両 ( A E 車 両 )
電気モーター、または電気モーターとエンジンを併用して動
力とする車両で、道路運送車両の保安基準(昭和26年運輸省
令第67号)に適合し、かつメーカーラインオフ時の諸元が変
更されていないもの(当該自動車の自動車検査証の型式指定番
号 欄 に 型 式 指 定 番 号 が 記 載 さ れ て い る も の 。 た だ し 、 本 編 第 10
章の規定に基づく改造についてはこの限りではない。また、1
997年以後のJAF国内競技車両規則に基づき、ロールバー
の装着に伴う乗車定員変更のための構造等変更検査手続きを行
った車両およびJAF登録車両規定第2条2による車両は除
く。)で、第10章スピードAE車両(AE車両)規定に従っ
た道路運送車両法による自動車登録番号標(車両番号標)を有
し、運行の用に供することができる(自動車検査証の有効期間
内)車両。
参加者は、車両の主要諸元を証明するための当該自動車製造
者発行のカタログ、パンフレット等(新型車解説書、整備解説
書等を含む)を常に携帯することが義務付けられる。
33
3.第6条「車両の改造」を以下の通り改める。
本編第5条の定義に基づく第2章〜第8章および第10章の改
造規定に従った作業。
な お 、第 2 章 〜 第 7 章 お よ び 第 1 0 章 に お け る 当 該 車 両 に つ い て
分 解 整 備( 原 動 機 、動 力 伝 達 装 置 、走 行 装 置 、操 縦 装 置 、制 動 装 置 、
緩衝装置または連結装置を取外して行う車両の整備または改造で
あ っ て 道 路 運 送 車 両 法 施 行 規 則( 昭 和 2 6 年 運 輸 省 令 第 74 号 )第 3
条 で 定 め る も の を い う 。)を し た と き は 、遅 滞 な く 点 検 整 備 記 録 簿
に 整 備 の 概 要 等 を 記 載 し な け れ ば な ら な い 。た だ し 、分 解 整 備 事 業
者が当該分解整備を実施したときは、この限りではない。
4 .第 6 章「 ス ピ ー ド S A X 車 両 規 定 」を 以 下 の 通 り 追 加 す る 。
(以下条文番号
を繰り下げ)
第1条 安全規定
本 編 第 5 章 ス ピ ー ド S A 車 両 規 定 第 1 条 「 安 全 規 定 」と 同 一 と
する。
第2条 一般改造規定
第 1 章 一 般 規 定 、本 章 の 安 全 規 定 お よ び 本 章 の 一 般 改 造 規 定 で
課 せ ら れ て い る 以 外 、す べ て の 改 造 は 禁 止 さ れ る 。車 両 の 構 成 要
素 は 当 初 の 機 能 を 保 持 し な け れ ば な ら な い 。本 規 定 に よ っ て 許 可
されていないすべての改造は、明確に禁止される。
改造の範囲や許可される取付けは本編第5章スピードSA車
両 規 定 第 3 条 〜 第 9 条 ( 9. 1 ) を 除 く ) に 規 定 さ れ る 。
Ⅳ
第4編 付則:
レース競技に参加するドライバーの装備品に関する付則
1 .10 .「 頭 部 お よ び 頸 部 の 保 護 装 置( F H R シ ス テ ム )」3)
( 2 )を 以 下 の 通 り
改める。
F H R シ ス テ ム は 、 F I A テ ク ニ カ ル リ ス ト N o . 33 、 N o . 4 1 も し く
は No. 49 に 列 記 さ れ て い る 当 該 装 置 に 適 合 す る ヘ ル メ ッ ト と 共 に 着 用
しなければならない。
2 . 同 3)( 3 ) お よ び 「 国 内 格 式 以 下 の レ ー ス 競 技 に お け る 頭 部 お よ び 頸 部
の保護装置を使用する場合の条件」の②および③について、以下事前告知
を追加する。
※2018年1月1日からFIA基準8858に合致したテザー
およびテザー取付点の使用が義務付けられる。
ラリー競技に参加するクルーの装備品に関する付則
1 . 3.「 頭 部 お よ び 頸 部 の 保 護 装 置 ( F H R シ ス テ ム )」 3 )( 2) を 以 下 の 通 り
改める。
F H R シ ス テ ム は 、 F I A テ ク ニ カ ル リ ス ト N o . 33 、 N o . 4 1 も し く
は No. 49 に 列 記 さ れ て い る 当 該 装 置 に 適 合 す る ヘ ル メ ッ ト と 共 に 着 用
しなければならない。
2 . 同 3)( 3 ) お よ び 「 国 内 格 式 以 下 の 競 技 に お け る 頭 部 お よ び 頸 部 の 保 護
34
装置を使用する場合の条件」の②および③に※印を付し、以下事前告知を
追加する。
※2018年1月1日からFIA基準8858に合致したテザー
およびテザー取付点の使用が義務付けられる。
スピード行事競技用ヘルメットに関する指導要綱
1 . 7.「 頭 部 お よ び 頸 部 の 保 護 装 置 ( F H R シ ス テ ム )」 3 )( 2) を 以 下 の 通 り
改める。
F H R シ ス テ ム は 、 F I A テ ク ニ カ ル リ ス ト N o . 33 、 N o . 4 1 も し く
は No. 49 に 列 記 さ れ て い る 当 該 装 置 に 適 合 す る ヘ ル メ ッ ト と 共 に 着 用
しなければならない。
2 . 同 3)( 3 ) お よ び 「 国 内 格 式 以 下 の 競 技 に お け る 頭 部 お よ び 頸 部 の 保 護
装置を使用する場合の条件」の②および③に※印を付し、以下事前告知を
追加する。
※2018年1月1日からFIA基準8858に合致したテザー
およびテザー取付点の使用が義務付けられる。
FIA公認の競技用シート
1 . F I A 基 準 8 8 5 5 -1 9 9 9 に 従 い 公 認 さ れ た 競 技 用 シ ー ト に 以 下 の 通 り
3)を追加する。
3)シートは、シート製造者のインストラクションおよびテクニカルリストN
o.12に従って使用されなければならない。
2 . F I A 基 準 8 8 6 2 -2 0 0 9 に 従 い 公 認 さ れ た 競 技 用 シ ー ト に 以 下 の 通 り
4)を追加する。
4)シートは、シート製造者のインストラクションおよびテクニカルリストN
o.40に従って使用されなければならない。
以上
35
2016年
日本レース選手権規定
第1章 総
則
第1条 目的
一般社団法人日本自動車連盟(以下「JAF」という。)は、2016年(以下「当
該年」という。
)のレース競技会において優秀な成績を収めた者の栄誉をたたえるため、
これを認定する日本レース選手権規定を制定する。
第2条 選手権の区分
日本レース選手権は次の通り区分する。
1.全日本選手権
2.地 方 選 手 権
地方選手権の呼称は、1サーキットで1シリーズを構成するものについては、開
催されるサーキット名を付し、また、複数のサーキットで1シリーズを構成するも
のについては当該地方名を付する。
第3条 選手権の構成
1.全日本選手権
全日本選手権は、次の2部門で構成される。
1)全日本スーパーフォーミュラ選手権(以下「SF」いう。)
ドライバーおよびチームに選手権を与える。
2)全日本フォーミュラ3選手権(以下「F3」という。
)
ドライバー、チームおよびエンジンチューナーに選手権を与える。
2.地方選手権
地方選手権は、次の4部門で構成される。1)、3)および4)は、国内スポー
ツカレンダー登録規定の別表による地域別にドライバーに選手権を与える。2)は、
ドライバーおよびチームに選手権を与える。
1)フォーミュラ4地方選手権(以下「F4」という。)
2)FIA-フォーミュラ4地方選手権(以下「FIA-F4」という。
)
3)スーパーFJ地方選手権(以下「S-FJ」という。)
4)ツーリングカー地方選手権(以下「ツーリングカー」という。
)
ツーリングカーは、各オーガナイザーにより任意に最大5クラスの設定を行
うことができ、夫々のクラスに特定の制限を加えることができる。
36
ただし、設定されたクラス区分は当該年中に変更することは許されない。
第4条 レースの走行距離
1.選手権レースの最長走行距離および最短走行距離は次の通りとし、レース毎に競
技会特別規則書でレース距離(以下「当初のレース距離」という。
)を定める。
区
分
全日本
選手権
部
門
1ヒートの競技
SF
F3
F4
FIA-F4
最 短
110 ㎞
65 ㎞
30 ㎞
30 ㎞
S-FJ
ツーリングカー
30 ㎞
30 ㎞
地 方
選手権
最 長
300 ㎞
100 ㎞
100 ㎞
30 分
又は
100 ㎞
100 ㎞
100 ㎞
2ヒート以上の競技
1ヒートの距離
合 計
最 短
最 長 最 長
75 ㎞
180 ㎞
300 ㎞
65 ㎞
75 ㎞
150 ㎞
45 ㎞
75 ㎞
150 ㎞
-
-
-
25 ㎞
-
75 ㎞
-
150 ㎞
-
2.競技会審査委員会は、保安もしくは不可抗力のため、レースがスタートする前迄に
当初のレース距離を短縮することができる。
短縮された距離が前項に定める最短走行距離に満たない場合でも、選手権レース
として認定される。
第5条 選手権レースの成立
1.各部門の選手権は、部門毎のレースが当該年度でそれぞれ3回以上開催されなけ
れば成立しない。
ただし、FIA-F4は、7回以上開催されなければ成立しない。
2.各部門のレースは、5台以上の車両がスタートしなければ成立せず、選手権得点
は与えられない。
ツーリングカー地方選手権は、当該クラスが5台以上の車両がスタートしなけれ
ば成立せず、選手権得点は与えられない。
3.不可抗力によりレースが中止された場合の取り扱いは次の通りとする。
1)先頭車両が2周回を完了する前にレースが中止された場合、レースは成立せず、
選手権得点は与えられない。
2)先頭車両が2周回を完了し、かつ走行した距離が当初のレース距離の75%未
満でレースが中止された場合、レースは成立し選手権得点の半分が与えられる。
3)先頭車両が当初のレース距離の75%以上を走行した後でレースが中止された
場合、レースは成立し選手権得点はすべて与えられる。
4.前条2項により当初のレース距離が短縮された場合、前項の2)および3)の
75%の計算は短縮された距離に基づく。
37
第6条 適用規則
1.全日本選手権および地方選手権のレースには、次の規則、規定が適用される。
1)国際モータースポーツ競技規則およびその付則
2)国内競技規則およびその付則
3)本選手権規定
4)競技会特別規則
2.全日本選手権のレースには、前項の規則、規定のほか、各部門毎に別に定める次
の統一規則が適用される。
1)全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則
2)全日本フォーミュラ3選手権統一規則
第7条 競技の格式および認定
1.全日本選手権および地方選手権は、自動車競技の組織に関する規定第3条「競技
会」に従った格式の競技とする。
2.全日本選手権または地方選手権のレースとして申請されたものの中からJAFが
認定したレースのみが、選手権タイトルの使用を許される。
3.JAFは、レース終了後、選手権レースとしての要件を満たさなかったと判断し
たレースを選手権から除外し、そのレースからタイトルを取り消すことがある。
第8条 選手権の登録申請
日本レース選手権の登録申請を行うオーガナイザーは、国内スポーツカレンダー登録
規定に従い、所定の書式により次の事項を記載しJAFに申請書を提出すること。
なお、FIA-F4については、FIAライセンス協定に基づきJAFが認めたプロ
モーターまたはオーガナイザーがJAFに申請書を提出する。
1.選手権レースの開催月日、区分、部門
2.開催場所、1周の距離
3.レースの走行距離(周回数)
4.その他、必要記載事項
第9条 組織許可
日本レース選手権として認定されカレンダー登録が認められたレースのオーガナイ
ザーは、下記の期日までに所定の書式により当該レースの組織許可申請書をJAFに提
出しなければならない。
1)全日本選手権(国際格式)
:開催日の4ヶ月前
2)
:開催日の3ヶ月前
〃
3)地方選手権
(国内格式)
:開催日の2ヶ月前
38
第 10 条
日本レース選手権の公示
JAFは、各年度の初めまでに日本レース選手権として認定したレースを公示する。
第 11 条
日本レース選手権の延期、中止、非開催
1.日本レース選手権として認定されたレースの開催を延期し、または開催が不能と
なった場合、当該レースのオーガナイザーは、その開催予定日の2ヶ月前までに、
その理由を付してJAFに届け出を行い承認を得た上、必要な公示を行わなければ
ならない。
2.日本レース選手権として認定されたレースを、正当な理由なく、中止または開催
しなかったオーガナイザーは、次年度の選手権レースの開催を認められない。
第 12 条
賞の授与
JAFは、第17条および第21条に定める得点基準に基づき、選手権の各部門の最
高得点者をその部門の日本レース選手権保持者として認定し、「JAFモータースポー
ツ賞典規定」による賞典を与える。
第 13 条
規則違反
1.JAFは、日本レース選手権に適用される規則または規定に重大な違反を犯した
者を選手権から除外することがある。
2.JAFは、競技会審査委員会により国内競技車両規則違反に起因する失格を宣告
された者が当該年度に獲得した選手権得点を遡及して無効とすることがある。
第 14 条
本規定の特例
やむを得ない事情により本選手権規定を適用できない場合、JAFがその処置を決定
する。
第2章
第 15 条
全日本選手権
参加車両
選手権に参加できる車両は、部門毎の選手権統一規則にこれを定める。
第 16 条
ドライバーの参加資格
1.SF
国際競技運転者許可証B以上の所持者が参加できる。
2.F3
国内競技運転者許可証A以上の所持者または、限定国内競技運転者許可証A所持
39
者の内、JAFスポーツ資格登録規定第2条2.8)に該当する者が参加できる。
国際格式競技の場合は、国際競技運転者許可証B以上の所持者とする。
ただし、次のいずれかに該当する者は参加できない。
1)当該選手権統一規則に定める当連盟への公式登録申請時にFIAスーパーライ
センスを所持している者。
2)2014年~2015年のGP2、SFまたは Formula Renault 3.5 Series
において、シリーズランキング上位8位までの者。
第 17 条
得点基準
1.全日本選手権の得点は、所定の書式によりあらかじめJAFに登録されたドライ
バー、チームおよびエンジンチューナーを対象とする。
2.得点の基準および複数の者が同一の得点を得た場合の上位者の決定方法は、各部
門の選手権統一規則でこれを定める。
第3章
第 18 条
地方選手権
参加できる車両
1.F4:
当該年のJAF国内競技車両規則に定めるフォーミュラ4(F4)とし、本選手
権に使用するタイヤは、JAFの承認のもとでオーガナイザーによって指定された
ものを使用しなければならない。
2.FIA-F4:
当該年のFIA国際競技規則付則J項に定めるFIA-F4とし、本選手権に使
用するタイヤは、JAFの承認のもとでプロモーターまたはオーガナイザーによっ
て指定されたものを使用しなければならない。
3.S-FJ:
当該年のJAF国内競技車両規則に定めるスーパーFJ(S-FJ)とし、本選
手権に使用するタイヤは、JAFの承認のもとでオーガナイザーによって指定され
たものを使用しなければならない。
4.ツーリングカー:
オーガナイザーからの申請に基づきJAFが承認した技術規則に定める車両とす
る。
第 19 条
ドライバーの参加資格
1.F4
限定国内競技運転者許可証Aを含み、国内競技運転者許可証A以上国際競技運転
40
者許可証B以下のライセンス所持者で、次のいずれかの条件を満たす者が参加でき
る。
1)過去のレース出場実績が3回以上。
2)過去のレース出場実績が2回以上で、かつJAF公認レーシングコースにおけ
るスポーツ走行の経験時間が4時間以上あってその証明を有すること。
3)過去にレースの出場実績が1回で、かつJAF公認レーシングコースにおける
スポーツ走行の経験時間が6時間以上あり、その証明を有すること。
4)JAF公認レーシングコースにおけるスポーツ走行の経験時間が9時間以上あ
り、その証明を有すること。
2.FIA-F4
限定国内競技運転者許可証Aを含み、国内競技運転者許可証A以上国際競技運転
者許可証B以下のライセンス所持者で、上記1.1)~4)に定めるいずれかの条
件を満たす者が参加できる。
ただし、2013年~2015年にGP2、SF、F3のいずれかのレースにお
いて3位以内に入賞した経験を有する者は、参加できない。
3.S-FJ
限定国内競技運転者許可証Aを含み、国内競技運転者許可証A以上国際競技運転
者許可証B以下のライセンス所持者で、上記1.1)~4)に定めるいずれかの条
件を満たす者が参加できる。
ただし、2013年~2015年にGP2、SF、F3のいずれかのレースにお
いて3位以内に入賞した経験を有する者は、参加できない。
4.ツーリングカー
国内競技運転者許可証A以上の所持者が参加できる。
第 20 条
公式予選
1.公式予選は、最少15分(赤旗による中断時間は除く)とする。
2.公式予選は、少なくとも決勝レーススタートの2時間前までに終了していなけれ
ばならない。
3.ただし、競技会審査委員会がやむを得ない状況であると判断した場合は、この限
りではない。
4.公式予選通過基準タイムは、公式予選で達成されたタイムの上位3位までのタイ
ムを平均し、その130%以内とする。ただし、FIA-F4は、当該公式予選で
達成された1位のタイムの110%以内とする。
第 21 条
得点基準
1.次の得点基準表に基づき、各選手権レースにおける上位10位までのドライバー
41
に得点を与える。(FIA-F4については、ドライバーおよびチームに得点を与
える。チームに対する得点は、エントラントに対して与えられ、各レースにおいて
同一エントラントに所属する車両が得た順位のうち、最上位のみが得点対象とな
る。)
ただし、得点を得る車両は、当該レースにおける同一部門の優勝車両が走行した
周回数の90%(小数点以下切捨て)以上の周回数を走行していなければならない。
● 得点基準表(F4、S-FJ、ツーリングカー)
順位
得点
1位
20 点
2位
15 点
3位
12 点
4位
10 点
5位
8点
6位
6点
7位
4点
8位
3点
9位
2点
10 位
1点
得点基準表(FIA-F4)
順位
1位
2位
3位
4位
得点 25 点 18 点 15 点 12 点
5位
10 点
6位
8点
7位
6点
8位
4点
9位
2点
10 位
1点
2.ドライバーは、選手権レースによって異なった車両で参加しても、その車が当該
部門の参加車両の規則に合致していれば、年間を通してその部門の得点は加算され
る。
3.ドライバーは、複数の選手権レースに出場して得た得点のうちから、高得点順に
次項に定めるレース数の得点を合計して選手権得点とすることができる。
4.選手権得点の対象となるレース数は、以下の通りとする。
1)F4およびS-FJ:
選手権レースとして成立した当該部門のレースの合計数の80%(小数点以
下四捨五入)とする。
2)FIA-F4:
選手権レースとして成立した当該部門のすべてのレースとする。
3)ツーリングカー:
選手権レースとして成立した当該部門のレースの合計数の70%(小数点以
下四捨五入)とする。
ただし、開催された当該部門のレースの合計数が5回に満たない場合、開催され
た当該部門のレースのすべてが選手権得点の対象となる。
5.同一部門で、複数のドライバーが同一の選手権得点を得た場合、次の基準に基づ
き上位者を決定する。
1)有効得点(上記4.による選手権得点の対象レースで得た得点)の範囲内で
高得点を得た回数の多い順に順位を決定する。
2)上記1)の回数も同一の場合、当該競技者が獲得した全ての得点の内、高得
点を得た回数の多い順に順位を決定する。
3)上記1)および2)の方法によっても順位が決定できない場合は、最終戦に
おける得点をもって決定する。
最終戦の得点によっても順位が決定できない場合は、最終戦の前の競技会に
42
おける得点というように遡って順位が決まるまで続ける。
第 22 条
本規則の施行
本規則は、2016年1月1日より施行する。
以上
43
2016年日本ラリー選手権規定の一部改正
第1章
第1条
総則
目的
一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 連 盟( 以 下「 J A F 」と い う 。)は 、2 0 1 6 年( 以
下 「 当 該 年 」 と い う 。) の ラ リ ー 競 技 会 に お い て 優 秀 な 成 績 を 収 め た ド ラ イ バ
ー お よ び ナ ビ ゲ ー タ ー( ラ リ ー 競 技 開 催 規 定 に 定 め る ス ペ シ ャ ル ス テ ー ジ ラ リ
ー に お い て は コ ・ ド ラ イ バ ー 。 以 下 総 称 し て 「 ナ ビ ゲ ー タ ー 」 と い う 。) の 栄
誉をたたえるため、これを認定する日本ラリー選手権規定を制定する。
第2条
日本ラリー選手権の区分
本選手権は次の通り区分し、それぞれにドライバー部門およびナビゲータ
ー部門を設ける。
・全日本ラリー選手権(以下「全日本選手権」という。なお、英語表記は
Japanese Rally Championship と す る 。 )
・地方ラリー選手権(以下「地方選手権」という。)
第3条
タイトル
JAFは、国内競技規則とその付則、ラリー競技開催規定および本規定に
基づいて組織し、開催されるラリー競技会のうちから、第2条に基づき次の
2タイトルを付す。
ただし、競技会終了後、選手権競技としての要件を満たさなかったと判断
した
場合、JAFは当該競技会のタイトルを取り消す場合がある。
1.全日本選手権として申請された国内格式以上の競技会のうちから、3
戦以上10戦以内を「全日本ラリー選手権競技会」として認定する。認
定を受けようとするオーガナイザーは、カレンダー登録申請締切日前に
JAFによって開催される「全日本ラリー選手権カレンダー登録申請に
係る説明会」に出席すること。
※開催日時、開催場所等の詳細は別途公示される。
2.各地域から地方選手権として申請された準国内格式以上の競技会のう
ちから3戦以上10戦以内を当該地域の「地方ラリー選手権競技会」と
して認定する。
第4条
選手権競技および選手権シリーズの成立
1.選手権クラスの成立
全日本選手権は、各クラス5台以上のレッキ受付台数を以て、選手権
44
クラスとして成立する。
地方選手権は、各クラス3台以上の参加出走台数を以て、選手権クラ
スとして成立する。
2.選手権競技会の成立
全日本選手権は選手権対象全クラス合計10台以上のレッキ受付台数
を以て、地方選手権は選手権対象全クラス合計10台以上の参加出走台
数を以て、選手権競技会として成立する。
なお、全日本選手権と地方選手権が併催される場合は、全日本選手権
は選手権対象全クラス合計10台以上のレッキ受付台数以て、地方選手
権は選手権対象全クラス合計10台以上の参加出走台数を以て、それぞ
れ選手権競技会として成立する。
3.選手権シリーズの成立
全日本選手権、地方選手権のいずれも選手権として成立した競技会数
3戦以上を以て、選手権シリーズとして成立する。
第5条
適用規則
1.全日本選手権および地方選手権のラリーには、次の規則、規定が適用
される。
1)国際モータースポーツ競技規則およびその付則
2)国内競技規則およびその付則
3)本選手権規定
4)競技会特別規則
2.全日本選手権のラリーには、前項の規則、規定のほか、別に定める
「全日本ラリー選手権統一規則」が適用される。
第2章
第6条
全日本選手権
競技形式および走行距離
1.競技形式はラリー競技開催規定に定めるスペシャルステージラリーと
する。ただし、JAFが特に認めた場合はこの限りではない。
2.スペシャルステージの総走行距離は50km以上設定されているこ
と。
3.やむを得ない理由により競技が短縮された場合において、それまでに
終了したスペシャルステージの総距離が30kmを超えており、かつ競
技会審査委員会が適当と認めた場合、当該競技会は選手権として成立し
たものとする。
第7条
参加車両
当該年のJAF国内競技車両規則第2編ラリー車両規定に定める以下の車
45
両とし、4点式以上のFIA公認安全ベルトを装備していること。
1.RR:
ラリーRR車両。
2.RN:
ラリーRN車両。
3.RJ:
ラ リ ー R J 車 両 。自 動 車 製 造 者 が 当 該 車 両( 同 一 車 両 型 式 )の 生 産 を 中
止(終了)した10年後の当該年末まで資格を有する。
4.RPN:
ラ リ ー R P N 車 両 。同 一 車 両 型 式 の 最 も 古 い J A F 登 録 年 が 2 0 0 6 年
1月1日以降の車両のみ資格を有する。
5.AE:
ラリーAE車両。
第8条
クラス区分
参加車両は下表の通りクラス区分される。
クラス1
気筒容積が1600cc以下の2輪駆動のRPNおよび
(JN-1)
A E ( 気 筒 容 積 別 区 分 な し )。
クラス2
気筒容積が1600ccを超え2000cc以下の2輪
(JN-2)
駆動のRPN。
クラス3
気筒容積が1500cc以下の2輪駆動のRN、RJ。
(JN-3)
クラス4
気筒容積が1500ccを超え2500cc以下のRN、
(JN-4)
RJ。
クラス5
気筒容積が2500ccを超える2輪駆動のRN、RJ、
(JN-5)
お よ び R R ( 気 筒 容 積 別 区 分 な し )。
クラス6
気筒容積が2500ccを超える4輪駆動のRN、RJ。
(JN-6)
第9条
参加資格
全日本選手権競技に出場するものは、参加申し込み締め切り時点におい
て、参加車両を運転するのに有効なる運転免許を取得後1年以上経過してい
なければならない。
第10条
得点基準および選手権順位の決定
1.得点基準
1)クラス別得点
46
選手権として成立した各競技で完走したドライバーおよびナビゲー
ターに対し、競技結果成績に基づき、第8条に定めるクラス別の順位
に従って下記の表による得点を与える。
ただし、不成立となったクラスの車両が参加出走した場合におい
て、隣接する上位クラスが成立しているときは、そのクラスは当該車
両を含んだ順位に基づいて得点が与えられるものとする。
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
得点
20点
15点
12点
10点
8点
6点
4点
3点
2)得点係数
クラス別得点には、実際に行われたスペシャルステージの総距離お
よび路面に従って以下の係数を乗じる。なお、小数点以下の得点もす
べて有効とする。
スペシャルステージの距離
ターマック
グラベル
50km~100km未満
1.0
1.2
100km~150km未満
1.2
1.5
150km以上
1.5
2.0
なお、第6条3.により選手権として成立した場合には、いずれも
係数は0.8とする。
3)デイ別得点
選手権として成立した各競技の各デイにおける第8条に定めるクラ
ス別の順位に従って上位3位のドライバーおよびナビゲーターに対
し、デイ毎に下記の表による得点を与える。
なお、当該得点には、上記2)の得点係数は乗じない。
順位
1位
2位
3位
得点
3点
2点
1点
2.選手権順位の決定
1)選手権として成立した競技会数が8戦以上の場合は高得点順に7戦
を、7戦以下の場合は全戦を得点合計の対象とする。
2)上記1)に従って各競技者のクラス別得点を合計し、その合計得点
が多い順にクラス別選手権順位を決定する。JAFは、このクラス別
選手権順位において第1位となったものを、クラス選手権者として認
定する。
3)上記2)において、クラス別得点の合計が複数の競技者について同
一となった場合は、上位得点の獲得回数が多い順に順位を決定する。
4)上記3)によっても順位が決まらない場合は、当該競技者が得たす
べての得点のうち、上位得点の獲得回数が多い順に順位を決定する。
5)上記4)によっても順位が決まらない場合は、下記の通りとする。
47
(1)1位が複数存在する場合は、上位得点を獲得した競技会の各クラ
スにおける出走台数の多い順、次に当該年に全日本選手権競技に
出場した回数の多い順に順位を決定する。
(2)上記(1)以外の場合は、同順位として認定する。ただし、下位
の者の順位は繰り上げない。
第11条
競技会事務局の設置
全日本選手権競技会を開催するオーガナイザーは、競技会特別規則書に記
載された参加受付日から競技会終了までの間事務局を設置し、かつ担当の事
務局員1名以上を常駐させなければならない。
第3章
第12条
地方選手権
参加車両
参加できる車両は、当該年のJAF国内競技車両規則第2編ラリー車両規
定に定めるRR車両、RN車両、RJ車両、RPN車両、RF車両またはA
E車両とする。
ただし、RF車両のホイールおよびタイヤについては、当該年のJAF国
内競技車両規則第2編ラリー車両規定第3章第6条RJ車両規定に従うこ
と。
なお、過給器付車両のエアリストリクターについては、開催地域毎に当該
地域の地方選手権を構成するオーガナイザーのすべての同意を得たうえで、
当 該 年 の 前 年 の 11月 15日 ま で に J A F に 申 請 し 承 認 を 得 る こ と を 条 件 に 下 記
の措置を講ずることができる。
1.クラス毎にエアリストリクターの装着を義務づけること、または任意
とすること。
2.エアリストリクターの装着を義務付ける場合、そのサイズは、クラス
毎に最大内径33mm(外径39mm未満)を設定すること。
3.第7条参加車両2.2)による年次制限を設定すること。
第13条
クラス区分
参加車両は気筒容積に基づき下記1.または2.のいずれかの方法により
クラス区分される。
1.全日本選手権と同クラス区分
2.開催地域別に任意に設定されるクラス区分:
次の1)〜3)の要件すべてを満たすことにより、クラス区分を任意
に設定することができる。ただし、1)〜3)の要件のいずれかでも満
たすことができない場合は、上記1.の全日本選手権と同一クラス区分
とする。
48
1)クラス区分は、当該年のJAF国内競技車両規則第2編ラリー車両
規定第1章一般規定第5条に基づき、最大6区分以内とすること。
2)当該地域の地方選手権を構成するオーガナイザーすべての同意を得
ること。
3)上記1)および2)について、当該年の前年の11月15日までに
JAFに申請すること。
第14条
参加資格
1.地方選手権に出場するものは、参加申し込み締め切り時点において、
参加車両を運転するのに有効なる運転免許を取得後1年以上経過してい
なければならない。
2.地方選手権の地域区分は、下記の5地区に分割する。
JAF北海道ラリー選手権
:
北海道
JAF東日本ラリー選手権
:
青森、秋田、岩手、山形、宮城、
福島、新潟、長野、山梨、群馬、
栃木、茨城、埼玉、東京、神奈川、
千葉
J A F 中 部 ・近 畿 ラ リ ー 選 手 権 :
静岡、富山、石川、福井、岐阜、
愛知、三重、大阪、兵庫、滋賀、
京都、奈良、和歌山
JAF中四国ラリー選手権
:
岡山、鳥取、島根、広島、山口、
香川、徳島、高知、愛媛
JAF九州ラリー選手権
:
福岡、大分、佐賀、長崎、熊本、
宮崎、鹿児島、沖縄
3.各地方選手権は原則として、上記に区分された当該地区内にすべての
行程が設定されなければならない。
第15条
得点基準および選手権順位の決定
1.得点基準
選手権として成立した各競技会で完走したドライバーおよびナビゲー
ターに対し、競技結果成績により、第13条に従って設定されたクラス
ごとに、下記の表による得点を与える。
ただし、不成立となったクラスの車両が参加出走した場合において、
隣接する上位クラスが成立しているときは、そのクラスは当該車両を含
んだ順位に基づいて得点が与えられるものとする。
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
得点
20点
15点
12点
10点
8点
6点
4点
3点
2.選手権順位の決定
49
1)選手権として成立した競技会が7戦以上の場合は高得点順に6戦
を、6戦以下の場合は全戦を得点合計の対象とする。
2)上記1)に従って各競技者の得点を合計し、その合計得点が多い順
にクラス別の選手権順位を決定する。JAFは、この選手権順位にお
いて第1位となったものを、当該地区における各クラスの選手権者と
して認定する。
3)上記2)において、得点の合計が複数の競技者について同一となっ
た場合は、上位得点の獲得回数が多い順に順位を決定する。
4)上記3)によっても順位が決まらない場合は、当該競技者が得たす
べての得点のうち、上位得点の獲得回数が多い順に順位を決定する。
5)上記4)によっても順位が決まらない場合は、下記の通りとする。
(1)1位が複数存在する場合は、上位得点を獲得した競技会の各クラ
スにおける出走台数の多い順、次に当該年に当該クラスの地方選
手権競技会に出場した回数の多い順に順位を決定する。
(2)上記(1)以外の場合は、同順位として認定する。ただし、下位
の者の順位は繰り上げない。
第4章
第16条
一般規定
ブリーフィング
すべてのクルーおよび競技参加者は、必ずブリーフィングに出席し、かつ
出席表に署名しなければならない。
ただし、ブリーフィングを実施しない場合、オーガナイザーはすべてのク
ルーおよび競技参加者に対する指示事項を公式通知にて発行し、参加確認時
に書面にて配付するものとする。なお、当該指示事項に追加/変更を生じた
場合には、当該競技会審査委員会の承認のもと再度、公式通知にて発表す
る。
第17条
保険
1.オーガナイザーは保険に関し、ラリー競技開催規定第6条に定める措
置を講じること。
2.オーガナイザーは上記1.の保険に加え、当該競技会の参加者に対し
て傷害保険を付保すること。ただし、参加者自身が傷害保険(または共
済等)に加入しており、かつその事実が書面等の確実な手段によって証
明される場合はこの限りではない。
第18条
参加申し込み者に対する参加拒否
オーガナイザーは国内競技規則により、参加者に対して理由を示すことな
く参加を拒否することができるが、この場合3日以内に当該理由を付してJ
50
AFに報告しなければならない。
第19条
選手権競技の延期、中止、非開催
1.オーガナイザーは、選手権競技会の延期、または開催不能の場合、そ
の開催予定日の2ヵ月前までに、JAFにその理由を付して届け出を行
い承認を受けたうえ、必要な公示を行わなければならない。
2.正当な理由なく、認定された選手権競技会を延期もしくは中止した場
合、または当該競技会を開催しなかった場合、そのオーガナイザーに対
しては、翌年の選手権競技の開催を認めない。
またJAFは、組織許可申請以前の開催中止であっても、規則違反と
みなし、罰則を適用することがある。
第20条
競技規則違反
1.道路運送車両の保安基準(昭和26年運輸省令第67号)または国内
競技車両規則に起因する失格を決定された競技者は、当該年の全得点が
無効となる場合がある。
2.オーガナイザーに規則違反または著しい競技運営の不備があったとJ
AFが判断した場合、そのオーガナイザーに対しては、翌年の選手権競
技の開催を認めない。
第21条
オブザーバーの派遣
1.JAFは、選手権競技会の運営状況を確認するため、必要に応じてオ
ブザーバーを派遣し、その報告に基づき必要な措置を講じることができ
る。
2.翌年に新たな全日本選手権競技会(申請時点で当該年の全日本選手権
カレンダーに登録されていない競技会)の開催を計画しているオーガナ
イザーは、カレンダー申請前に候補競技会(原則として地方選手権競技
会であること)の運営状況についてオブザーバーによる確認を受けてい
なければならない。
3.過去3年以内(3年前の年の1月1日から本選手権カレンダー登録申
請締切日までの間)に全日本選手権競技会を開催した実績のあるオーガ
ナイザーは、上記2.は適用されない。
第5章
第22条
規則の施行
本規定の特例
やむを得ない事情により、本選手権規定を適用できない場合は、JAFに
おいて、その処置を決定する。
51
第23条
本規定の施行
本規定は、2016年1月1日から施行する。
ただし、第3条1.については2015年8月17日から施行する。
以上
52
2016年日本ジムカーナ/ダートトライアル選手権規定の一部改正
第1章
総則
一般社団法人日本自動車連盟(以下「JAF」という)は、2016年(以下「当該
年」という。
)のジムカーナ/ダートトライアル競技会において優秀な成績を収めた者
の栄誉をたたえるため、これを認定する日本ジムカーナ/ダートトライアル選手権規定
を制定する。
日本ジムカーナ/ダートトライアル選手権競技は「FIAの国際モータースポーツ競
技規則に準拠したJAFの国内競技規則とその付則(本選手権規定およびスピード行事
競技開催規定を含む)ならびに当該選手権競技会特別規則」に従って開催される。
第1条 選手権の種別および区分
1.日本ジムカーナ選手権
1)全日本ジムカーナ選手権
2)地方ジムカーナ選手権
地方選手権区分は国内スポーツカレンダー登録規定の行政区画による。
ただし、JAFの承認を得て、隣接する行政区画にあるスピード行事公認コー
スで開催することができる。(例:関東地方選手権を中部地方で開催する場合。
近畿地方選手権を中部地方で開催する場合。)
2.日本ダートトライアル選手権
1)全日本ダートトライアル選手権
2)地方ダートトライアル選手権
地方選手権区分は国内スポーツカレンダー登録規定の行政区画による。
ただし、JAFの承認を得て、隣接する行政区画にあるスピード行事公認コー
スで開催することができる。(例:関東地方選手権を中部地方で開催する場合。
近畿地方選手権を中部地方で開催する場合。)
第2条 選手権競技会の格式
全日本選手権競技会の格式は国内競技とする。
地方選手権競技会の格式は準国内競技または国内競技とする。
第3条 選手権競技会の数
1.全日本ジムカーナ選手権競技会の最大開催数は8大会、全日本ダートトライアル
選手権競技会の最大開催数は8大会とする。
なお、国内スポーツカレンダー登録規定の行政区画による地域毎に1競技会の開
53
催を原則とする。
2. 地方ジムカーナ/ダートトライアル選手権競技会は、各々最大開催数を10大会
とする。
第4条 オーガナイザー
全日本選手権:公認団体、公認クラブまたは加盟クラブが組織できる。
地方選手権 :公認団体、加盟団体または公認クラブ、加盟クラブが組織できる。
第5条 選手権の申請資格
下記のいずれかの条件を満たすこと。
1.全日本選手権:
過去5年以内(5年前の年の1月1日から本選手権カレンダー登録申請締切日ま
での間)に当該競技種目の全日本選手権、JAFカップを1回以上、または地方選
手権を3回以上開催した実績のあるもの。
2.地方選手権:
1)上記1.の全日本選手権申請資格のあるもの。
2)過去3年以内(3年前の年の1月1日から本選手権カレンダー登録申請締切日
までの間)に当該競技種目の地方選手権競技会を1回以上開催した実績のあるも
の。
3)過去5年以内(5年前の年の1月1日から本選手権カレンダー登録申請締切日
までの間)に地方格式以上の当該競技種目の競技会を3回以上開催した実績のあ
るもの。
※共催について:
上記1.または2.の申請資格を満たすクラブ(団体)と申請資格を満たさない
クラブ(団体)の共催による申請は3クラブ(団体)以内であれば認められる。
この共催によるオーガナイザーの実績は、上記1.または2.に定める開催実績
として認める。
第6条 選手権の登録申請
選手権の登録申請は、国内スポーツカレンダー登録規定に従いカレンダー登録申請し、
同時にJAF所定の申請書に従って以下の事項を記載ならびに添付して提出すること。
なお、全日本選手権の登録申請は、競技種目毎に1クラブ(団体)1申請までとする。
1.選手権の開催月日、種別、区分、部門、およびクラス区分
2.選手権の開催場所
3.コース公認申請者の同意:
カレンダー登録申請時点で当該選手権開催に有効なコース公認許可証を所持し
54
ているコース公認申請者の同意を必要とする(カレンダー登録申請者の競技会開催
日に関する同意欄を使用することとする)
。
4.その他必要事項
第7条 選手権開催日程
全日本選手権:当該年の1月1日~10月第2日曜日
地方選手権 :当該年の1月1日~10月第1日曜日
第8条
選手権の認定
JAFは、当該選手権として申請された中から日本ジムカーナ/ダートトライアル選
手権競技会に適合する競技会を当該選手権競技会として認定する。
当該選手権競技会として認定を受けるオーガナイザーは、選手権競技会に関するJA
Fからの指示事項に従わなければならない。JAFは競技会終了後選手権競技会として
の要件を満たさなかったと判断した場合には、当該競技会のタイトルを取り消す場合が
ある。
第9条 選手権競技会の公示
JAFは、認定された選手権競技会を、当該年度の始めまでに公示する。
第10条 選手権競技会の組織許可申請
選手権として認定された競技会は以下の期日までにJAF所定の書式により組織許
可申請書類をJAFに提出しなければならない。
1.全日本選手権競技会は開催日の3ヶ月前まで。
2.地方選手権競技会は開催日の2ヶ月前まで。
第11条 参加車両
1.PN部門
PN部門に参加する車両は、FIA公認車両、JAF公認車両またはJAF登録
車両で、当該年度JAF国内競技車両規則(以下「車両規則」という。)第3編ス
ピード車両規定に定めるスピードPN車両(PN車両)に適合したものとする。
2.N部門:
N部門に参加する車両は、FIA公認車両、JAF公認車両またはJAF登録車
両で、当該年度車両規則第3編スピード車両規定に定めるスピードN車両(N車両)
に適合したものとする。
3.B部門:
B部門に参加する車両は、当該年度車両規則第3編スピード車両規定に定めるス
55
ピードB車両(B車両)に適合したものとする。
(地方選手権のみに適用。)
4.SA部門:
SA部門に参加する車両は、当該年度車両規則第3編スピード車両規定に定める
スピードSA車両(SA車両)に適合したものとする。
5.SAX部門
SAX部門に参加する車両は、当該年度車両規則第3編スピード車両規定に定め
るスピードSAX車両(SAX車両)に適合した車両とする。
6.SC部門:
SC部門に参加する車両は、FIA公認車両、JAF公認車両またはJAF登録
車両で、当該年度車両規則第3編スピード車両規定に定めるスピードSC車両(S
C車両)に適合したものとする。
7.D部門:
D部門に参加する車両は、当該年度車両規則第3編スピード車両規定に定めるス
ピードD車両(D車両)に適合したものとする。
8.AE部門:
AE部門に参加する車両は、FIA公認車両、JAF公認車両またはJAF登録
車両で、当該年度車両規則に定める当該車両規定に適合したものとする。
第12条 選手権の部門およびクラス区分
1.日本ジムカーナ選手権
1)全日本ジムカーナ選手権:
(1)部門:
全日本ジムカーナ選手権の部門は、第11条「参加車両」の
分類に基づき、PN部門、N部門、SA部門、SC部門およびAE部門の5
部門で構成される。
(2)クラス区分:
PN、N、SA、SC、AEの各部門は、下記の通りクラス区分される。
スピードPN車両部門:
クラス1:気筒容積 1600cc 以下の2輪駆動(FF、FR)のPN車両。
クラス2:気筒容積 1600 ㏄を超える2輪駆動(FF、FR)のPN車両。
クラス3:気筒容積 1600 ㏄を超える2輪駆動(FF、FR)のPN車両の
うち、FIA/JAF 公認発行年または JAF 登録年が 2012 年 1 月 1 日
以降の車両。
クラス4:クラス1、クラス2およびクラス3に該当しないPN車両。
スピードN車両部門:
クラス1:前輪駆動のN車両。
56
クラス2:後輪駆動のN車両。
クラス3:4輪駆動のN車両。
スピードSA車両部門:
クラス1:気筒容積 1600cc 以下の2輪駆動のSA車両。
クラス2:気筒容積 1600cc を超える2輪駆動のSA車両。
クラス3:4輪駆動のSA車両。
スピードSC車両部門:
(クラス区分なし)
スピードAE車両部門:
(クラス区分なし)
2) 地方ジムカーナ選手権:
(1)部門:
地方ジムカーナ選手権の部門は、第11条「参加車両」の分類に基づき、P
N部門、N部門、B部門、SA部門、SAX部門、SC部門、D部門およびA
E部門の中から、下記(2)の①または②の何れかに区分された部門により構
成される。
(2)クラス区分:
下記①または②の何れかのクラス区分とする。
①全日本選手権と同クラス区分
②開催地域別に任意に設定されるクラス区分
※次のa.~c.の要件全てを満たし、JAFの承認を得ることを条件とし
て、クラス区分を任意に設定することができる。ただし、a.~c.の要
件の何れかでも満たすことができない場合は、上記①の全日本選手権と同
一クラス区分とする。
a.クラス区分は最大14区分以内とすること。クラス区分に際しては、単
一部門内でクラス区分を組み合わせるのみでなく、異なる部門(PN、
N、B、SA、SC、D、AE)を合体してクラス区分を組み合わせる
ことも認められ、また、駆動輪別(前輪駆動、後輪駆動、2輪駆動、4
輪駆動等)によるクラス区分を組み合わせることについても認められる。
さらに、それらのクラス区分毎に国内競技車両規則第3編スピード車両規
定第3章~第7章、第10章に対し、選手権シリーズを通じて特定の制限
を加えることも認められる。
b.同一地域の地方選手権を構成するオーガナイザー全ての同意を得ること。
c.上記a.およびb.について、当該年の前年の11月15日までに、その
内容を記した書面をJAFに提出すること。
2.日本ダートトライアル選手権
1)全日本ダートトライアル選手権:
(1)部門:
57
全日本ダートトライアル選手権の部門は、第11条「参加車両」の分類に
基づき、PN部門、N部門、SA部門、SC部門、D部門およびAE部門
の6部門で構成される。
(2)クラス区分:
PN、N、SA、SC、D、AEの各部門は、下記の通りクラス区分され
る。
スピードPN車両部門:
クラス1:気筒容積 1600cc 以下の2輪駆動のPN車両。
クラス2:気筒容積 1600cc を超える2輪駆動のPN車両のうち、FIA/JAF
公認発行年または、JAF 登録年が 2012 年 1 月 1 日以降の車両。
スピードN車両部門:
クラス1:2輪駆動のN車両。
クラス2:4輪駆動のN車両。
スピードSA車両部門:
クラス1:2輪駆動のSA車両。
クラス2:4輪駆動のSA車両。
スピードSC車両部門:
クラス1:2輪駆動のSC車両。
クラス2:4輪駆動のSC車両。
スピードD車両部門:
(クラス区分なし)
スピードAE車両部門:
(クラス区分なし)
2) 地方ダートトライアル選手権:
(1)部門:
地方ダートトライアル選手権の部門は、第11条「参加車両」の分類に基
づき、PN部門、N部門、B部門、SA部門、SAX部門、SC部門、D部
門およびAE部門の中から、下記(2)の①または②の何れかに区分された
部門により構成される。
(2)クラス区分:
下記①または②の何れかのクラス区分とする。
①全日本選手権と同クラス区分
②開催地域別に任意に設定されるクラス区分
※次のa.~c.の要件全てを満たし、JAFの承認を得ることを条件と
して、クラス区分を任意に設定することができる。ただし、a.~c.
の要件の何れかでも満たすことができない場合は、上記①の全日本選手
権と同一クラス区分とする。
a.クラス区分は最大11区分以内とすること。クラス区分に際しては、単
58
一部門内でクラス区分を組み合わせるのみでなく、異なる部門(PN、
N、B、SA、SC、D、AE)を合体してクラス区分を組み合わせる
ことも認められ、また、駆動輪別(前輪駆動、後輪駆動、2輪駆動、4
輪駆動等)によるクラス区分を組み合わせることについても認められる。
さらに、それらのクラス区分毎に国内競技車両規則第3編スピード車両
規定第3章~第7章、第10章に対し、選手権シリーズを通じて特定の
制限を加えることも認められる。
b.同一地域の地方選手権を構成するオーガナイザー全ての同意を得ること。
c.上記a.およびb.について、当該年の前年の11月15日までに、そ
の内容を記した書面をJAFに提出すること。
第13条 参加資格
当該年度有効なJAF競技許可証所持者とする。
第14条 参加台数
各選手権競技会の参加台数は原則として制限しない。
第15条 選手権シリーズおよび選手権競技の成立
1.選手権シリーズの成立
第12条で定められた各選手権競技会が当該年度で本条2.に従って3回以上開
催されなければ当該各部門各クラスの選手権シリーズは成立しない。
2.選手権競技の成立
1)全日本選手権は、各競技会において各部門各クラス5台以上の出走を以って
成立する。
2)地方選手権は、各競技会において各部門各クラス3台以上の出走を以って成立
する。
第16条 選手権競技会の延期、中止、非開催
オーガナイザーは、登録された選手権競技会が延期、中止、開催不能の場合、その開
催日の2ヶ月前までに理由を付してJAFに届出を行い承認を得たうえで、必要な公示
を行わなければならない。
正当な理由なく認定された選手権競技会を中止、または開催しなかったオーガナイザ
ーに対しては、次年度の選手権の登録申請を認めない場合がある。
また、JAFは組織許可申請以前の中止であっても、規則違反とみなし、罰則を適用
することがある。
59
第17条 規則違反
1.選手権競技会に適用されるすべての規則または規定に対する違反があった場合、
JAFは当該違反者に対し罰則を適用する。
2.道路運送車両の保安基準(昭和26年運輸省令第67号)または国内競技車両規
則に起因する失格を決定されたドライバーは、当該年度の全得点が無効となる場合
がある。
第18条 選手権保持者の認定
1.JAFは第12条の各部門各クラスの最高得点者を日本選手権保持者として認定
する。
2.得点合計の対象は、選手権として成立した当該クラスの競技会の70%(小数点
以下四捨五入)とし、高得点順に合計する。ただし、開催された当該選手権クラス
の競技会の合計数が5競技会に満たない場合は、開催されたすべての競技会が得点
の対象となる。
3.複数の競技者が同一得点を得た場合は、下記に従い順位を認定する。
1)有効得点(選手権として成立した当該クラスの競技会数の70%(小数点以下
四捨五入)
)の範囲内で高得点を得た回数の多い順に順位を決定する。
2)上記1)の回数も同一の場合、当該競技者が獲得したすべての得点のうち、高
得点を得た回数の多い順に順位を認定する。
3)上記2)の方法によっても結果が出ない場合には、同順位として認定する。
ただし、下位の者の順位は繰り上げない。
例)2位が複数の場合:1位、2位、2位、4位
第19条 得点基準
各選手権競技会の各クラスごとに競技結果成績に基づき下記の得点を与える。
得点基準表:
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10 位
得点
20 点
15 点
12 点 10 点
8点
6点
4点
3点
2点
1点
第20条 賞の授与
日本ジムカーナ/ダートトライアル選手権保持者として認定された者に対し、JAF
は資格認定証および JAFが別に定める「JAFモータースポーツ賞典規定」による
賞典を与える。
第2章
参加に関する規定
60
第21条 参加申込みに関する規定
1.同一運転者は1つの競技会で1つのクラスのみ参加できる。
2.全日本選手権
1)シードドライバー
(1)JAFは前年度の全日本選手権各部門各クラスの上位6名を当該部門クラス
の当該年度シードドライバーとして認定する。
(2)シードドライバーは全日本選手権の認定された部門クラスに限り参加を優先
的に認められる。
2)同一車両による重複参加は、同一クラス内に限り2名まで認められる。
3.地方選手権
1)同一車両による重複参加は2名まで認められる。
2)前年度の全日本選手権各部門各クラスの上位1位までに認定されたシードドラ
イバーは、地方選手権への参加は認められない。
第22条 参加申込者に対する参加拒否
組織委員会は国内競技規則4-19に従い、参加申込者に対し理由を示すことなく参
加を拒否した場合は、速やかにその理由を付してJAFに報告しなければならない。
第3章
競技会運営に関する規定
第23条 プラクティス(練習)
オーガナイザーがプラクティスを行う場合は、全参加者にそのスケジュールを公開す
ること。
第24条 ドライバー変更
ドライバー変更は認められない。
第25条 車両変更
1.参加申込正式受理後の車両変更は、参加車両に故障、破損等やむを得ない事情が
ある場合のみとし、競技会審査委員会の承認を得ること。
2.車両変更は同一部門同一クラスであること。
3.車両変更申請は当該競技会の参加確認受付終了までとする。
第26条 ドライバーズブリーフィング
1.競技長は競技開始前に競技会審査委員会の出席を得てブリーフィングを開催する。
2.ドライバーはブリ-フィング開始から終了まで出席していなければならない。遅
刻を含みこれに違反した場合はペナルティーの対象となる。
61
第4章
競技に関する規定
第27条 公式予選
オーガナイザーは、選手権競技会に公式予選を設ける場合は、その実施方法について
競技会特別規則に明記すること。
第28条 コースの慣熟
オーガナイザーは、発表したコースについて、参加者のための慣熟走行または慣熟歩
行にてコースの慣熟を行うこと。
第29条 信号合図
選手権競技会で使用する信号合図は「スピード行事における旗信号に関する指導要項」
に従うこと。特別な信号を使用する場合は競技会特別規則に明記すること。
第30条 順位の決定
原則として競技は2ヒートで行う。2ヒートのうち良好なヒートのタイムを採用し最
終の順位(競技結果)とする。同タイムの場合は下記に従い順位を決定する。
1.セカンドタイムの良好な者。
2.排気量の小さい順。
3.競技会審査委員会の決定による。
第31条 競技会の成立、延期、中止、短縮
1.保安上または不可抗力のため競技会実施あるいは続行が困難になった場合、競技
会審査委員会の決定により競技会の成立、延期、中止、短縮を行う場合がある。
2.競技は第1ヒートが終了した時点で成立する。
3.オーガナイザーは、競技会の延期のため参加者が出場できない場合、または中止
の場合は参加料を返還すること。ただし、天災地変の場合はこの限りでない。
第5章 一般規定
第32条 競技車両のパドック待機
1.競技車両は、車両検査終了後から正式競技結果発表までの間は、指定駐車待機場
所で保管されているものとする(コースを走行中または走行のための移動を除く)
。
2.パドック待機中の競技車両はタイヤ交換、プラグ交換、Vベルト交換(調整)の
軽微な作業を除き、調整、変更、交換作業を行う場合は、事前に技術委員長の許可
62
を得ること。
第33条 参加者(ドライバー)の遵守事項
1.参加者は、当該選手権への参加に係わる全ての者に全ての法規および規則を遵守
させる責任を有する。
2.参加者は、当該競技期間中、自己の車両が車両規定および安全規定に適合してい
ることを保証すること。
3.参加者およびドライバー等のチーム関係者は、オーガナイザーまたは競技会審査
委員会によって事情聴取等を受けた場合は、指示があるまで会場を離れないこと。
第34条 保険
オーガナイザーは保険(共済制度を含む)に関し、自動車競技の組織に関する規定第
8条2.に定める措置をとること。
第35条 競技会特別規則
オーガナイザーは、JAFの承認を得て当該選手権競技会の特別規則を発行すること。
第6章
選手権規定の施行に関する規定
第36条 本規定の特例
やむを得ない事情により、本選手権規定を適用できない場合には、JAFがその処置
を決定する。
第37条 選手権規定の変更
JAFは年度途中においても本選手権規定を見直す場合がある。
第38条 本選手権規定の施行
本選手権規定は2016年1月1日から施行する。
ただし、第6条3.第12条1.2)
(2)②c.および第12条2.2)
(2)②c.
については2015年6月1日から施行する。
以上
63
2016年JAF国内カート競技車両規則(改正概要)
第1条 カート競技車両の分類
(略)
1.カート競技車両のクラス区分
カートは、使用されるエンジンによって、次の8つのカテゴリーに区分される。
クラスKF1、KZ1、KZ2は格式準国内以上の競技として、クラスKF2は格式制限付以上の競技
として行われなければならない。
(略)
カテゴリー
クラス
排気量
1 FP
FP-Jr
100cc
FP-JrCadet
100cc
s
FP-2
100cc
FP-3
100cc
2 FC
FC
125cc
FC-2
125cc
3 FS-4
FS-4
280cc
4 FS-125
FS-125
125cc
5 KF
KF4
125cc
KF3
125cc
KF2
125cc
KF1
125cc
6 OK
OK
125cc
OK-Junior
125cc
7 KZ
KZ2
125cc
KZ1
125cc
8 Superkart Superkart
250cc
第2条 定義
1.~2.(略)
3.エンジン
1)~4)(略)
5)デコンプレッションバルブ
エンジン始動段階においてエンジン圧縮を制限することを唯一の目的とした受動的機械式システ
ムを意味する。始動段階が終了した場合、バルブは閉じなければならない。エンジンが始動した状態
でカートがトラック上にある場合は作動してはならない。いかなる状況においても、またどんな時で
も、本システムは、規定された最小値を下回ってエンジン燃焼室の容積を減少させてはならない。
4.~6.(略)
第3条~第5条 (略)
第6条 寸法と重量
1.(略)
2.重量
1)車両最低重量制限
①カテゴリーFP
:FP-Jr
:130kg
64
:FP-JrCadets:110kg
:FP-2
:145kg
:FP-3
:145kg
②カテゴリーFC
:FC
:165kg
:FC-2
:165kg
③カテゴリーFS-4
:FS-4
:別途定める
④カテゴリーFS-125 :FS-125
:別途定める
⑤カテゴリーKF
:KF4
:別途定める
:KF3
:145kg
:KF2
:158kg
:KF1
:158kg
⑥カテゴリーOK
:OK
:145kg
:OK-Junior
:140kg
⑦カテゴリーKZ
:KZ2
:175kg
:KZ1
:175kg
⑧カテゴリーSuperkart:Superkart:205kg/215kg
2)~4)(略)
第7条~第8条 (略)
第9条 ボディワーク
(略)
A…この領域にはいかなる部品も(例えばネジであっても)許されない。
B…フッククランプは工具を用いることなく手で開け閉めできること。
フロントフェアリング取付キットを使用してフェアリングをカートに取り付けることのみが認め
られる。他の手段は認められない。フロントフェアリングは、自由にシャシーの方向へ後退できな
65
ければならず、その動きを制限するような部品による妨げがあってもならない。
フロントバンパー(上下パイプ)はシャシーに強固に結合され、表面が平坦でなければならない。
フロントバンパーの摩擦を最大化するようないかなる機械加工やその他の作業は厳重に禁止され
る。
2.(略)
第10条~第14条 (略)
第15条 ブレーキ
すべてのクラスを通じて、少なくとも双方の後輪に同時に作動する有効な足踏式ブレーキを備えなければ
ならない。ブレーキは、ドラムまたはディスク型のいずれでもよい。
連結するワイヤーおよびロッドは2重にすることが推奨される。
手動操作フロントブレーキは、カテゴリーFCでの装着が禁止される。
以下のクラスはフロントブレーキの装着が禁止される。
KF3、OK-Junior、FP-Jr、FP-JrCadets、FP-2、FP-3
(略)
第16条~第19条 (略)
第20条 エンジン
1.概要
エンジンとは、シリンダーブロック、クランクケース、該当する場合はギヤボックス、点火システム、
1つまたは複数のキャブレターおよび排気マフラーを含め、走行可能状態の車両の推進装置一式と理解
される。
全てのインジェクション・システムを禁止する。燃料以外の物質の噴霧は禁止とする。
エンジンは、コンプレッサー他、いかなるシステムの過給装置も装備されていてはならない。
SuperkartおよびFPについては、空冷または液冷方式による冷却装置(100ccのシリ
ンダーおよびシリンダーヘッドのみ)が許可される。液冷方式の場合、水(H2O)のみが許可される。
KF4、KF3、KF2、KF1、OK、OK-Junior、KZ2、KZ1のエンジンは、製造
者のカタログに記載され、CIK-FIAによって設定された書式に基づく「公認書式」に記載される
対象とならなければならない。この公認書式は、ASNおよびCIK-FIAによって証印が押され、
署名されるものとする(公認規則参照)。
(略)
2.~3.(略)
4.ウォーターポンプ
カテゴリーFC、FS-125、KF4、KF3、KF2、KF1、OK、OK-Juniorおよ
びSuperkartを除き、ウォーターポンプはエンジンから独立し、エンジンもしくはリアホイー
ルアクスルにより機械的に制御されなくてはならない。
5.キャブレター
(略)
KF3、KF2、KF1、OKおよびOK-Juniorのキャブレター:第8章を参照。
6.イグニッション
(略)
KF4、KF3、KF2およびKF1について、使用される点火装置はインテグレーテッド・レブリ
ミッターを備えたデジタル方式でなければならない。
OKおよびOK-Juniorについて、使用される点火装置はインテグレーテッド・レブリミッタ
ーを備えたデジタル方式で非プログラム式でなければならない。その作動にバッテリーが必要であって
はならない。
ローターが外側にあり、突出し、露出している点火装置については、回転部分を覆う防護装置が備え
られていなければならない。カートの走行中に、エンジン機能のパラメーターを自動制御することを可
66
能とするすべての電子装置は禁止とする。
審査委員の決定により、エントラントの点火装置を、CIK-FIAまたはJAFにより供給された
点火装置と交換することができる(公認を得た同じモデル)。
OKおよびOK-Juniorを除き、いかなるときも配線が交換できるようにコネクターが同じで
あれば、スターターキー・ユニットに替えて、ひとつまたはふたつのスタート/ストップ押しボタンを
用いることが許可される。
第21条 吸気消音器
1)~5)(略)
6)KF4、KF3、KF2、KF1、OK、OK-Junior:ダクト最大23mm
KZ1、KZ2:ダクト最大30mm
Superkartでは容量の変化するエアボックスの使用は禁止とする。
第22条 排気
すべてのカテゴリーで、磁気反応鋼材製でなければならない。
KF4、KF2およびKF1においては、排気装置は公認を得ていなければならない。
OKにおいては、排気装置は特定の単一のタイプ(図No.21)のものでOK用に公認されていなけれ
ばならない。ピストンと排気入口までの距離は自由。
OK-Juniorにおいては、排気装置は特定の単一のタイプ(図No.23)のものでOK-Jun
ior用に公認されていなければならない。ピストンと排気入口までの距離は自由。
(略)
第23条~第25条 (略)
第26条 ホイールおよびタイヤ
1.ホイールおよびタイヤ
1)~3)(略)
4)タイヤが制限される特定の車両クラスは別途定める付則「指定カートタイヤについて」によって指
定されたタイヤを使用しなければならない。
①KF3、KF2、OK、OK-Junior、Superkart:CIK-FIA公認タイヤの
使用が義務付けられる。
② (略)
5)~6)(略)
2.(略)
第27条~第28条 (略)
第29条 公認
1.公認
1)シャシーの公認
本条4.に従って、KF3、KF2、OK、OK-JuniorおよびKZ2のシャシーはCIK
-FIAまたはJAFの公認を得なければならない。
2)(略)
2.~3.(略)
4.許容公差
1)エンジン
公認書に記載されている技術的仕様(写真、図、寸法)、および本条5.に従って許可される改造
を考慮にいれることによって、公認されたエンジンまたはエンジンの部品を識別できなければならな
い。
管理のため次の許容公差が許される。
67
①コネクティングロッドセンターライン
±0.2mm
②ピストンストローク(エンジン組み立て時)
±0.2mm
ピストンストローク(エンジン分解時)
±0.2mm
③KFおよびOKエンジン(ピストン、クランクシャフト、コンロッド、リードボックス、バランス
シャフト)
④すべての125ccエンジンの排気装置
±0.1mm
KFエンジン用に製造された部品(No.1、No.5) ±3mm
OKエンジン: 排気装置:図No.21参照
パワーバルブ:図No.22参照
OK-Junior: 排気装置:図No.23参照
⑤吸気・排気開口角度
±2°
(KF、OKおよびOK-Juniorエンジンは除く)
⑥イグニッション、エンジン:点火タイミング交差
±3°
⑦公認ギヤボックス(エンジン3回転後の数値)
±3°
寸法は全てメートル法(cm、mm、kg、°(度)等)で測定される。
2)~5)(略)
5.~7.(略)
第30条 テレメトリー
1.(略)
2.データロガー(データ蓄積装置)
データロガーの仕様は自由であるが、エンジンの通常の作動に影響や変更を及ぼしてはならない。
KF4、KF3、KF2、KZ2において、排気温度センサーを使用することは自由であるが、公認
されたエキゾーストまたは寸法が規制されたマニホールドを改造することはできない。
OKおよびOK-Juniorにおいて、排気温度センサーは、OKについては図No.21、OK
-Juniorについては図No.23に指定された位置にのみ取り付けることができる。
3.(略)
第31条~第42条 (略)
第43条 KF3
1.~7.(略)
8.最大直径20mmの2本の調整用スクリューを備えるKF3公認バタフライタイプキャブレターで、
厳密にオリジナルのままでなければならない。疑義を避けるため、このことは、キャブレターが、合理
的な製造上の公差の範囲内で、公認査察時に査察員によって封印されCIK-FIAで保管されている
キャブレターとすべての面で同一でなければならないことを意味する。また、当該公認書および吸気ダ
クトの形状を検査するために製造者によって預託された工具に適合していなければならない。
9.~10.(略)
11.タイヤ:CIK-FIA公認5インチオプションタイプ。
12.~13.(略)
第44条 KF2
1.~5.(略)
6.最大直径24mmの2本の調整用スクリューを備えるKF2公認バタフライタイプキャブレターで、
厳密にオリジナルのままでなければならない。疑義を避けるため、このことは、キャブレターが、合理
的な製造上の公差の範囲内で、公認査察時に査察員によって封印されCIK-FIAで保管されている
キャブレターとすべての面で同一でなければならないことを意味する。また、当該公認書および吸気ダ
クトの形状を検査するために製造者によって寄託された工具に適合していなければならない。
7.~9.(略)
10.タイヤ:CIK-FIA公認5インチプライムタイプ。
68
11.~12.(略)
第45条 (略)
第46条 OK
1.公認エンジンへの改造はすべて認められる。ただし、OK公認書に記載されているオリジナル部品の
当初の外観、寸法、図面または写真から変更されるような改造は、本規則の条項で明確に許可されてい
る場合、または安全上の理由(CIK-FIAによって発表される)がある場合を除き、禁止される。
2.ベーシック・エンジンは特定の部門すべての使用に適合できるものでなければならない。
3.ダイレクト・ドライブ・シングル・シリンダー・2ストローク・レシプロケイティング・エンジンは
CIK-FIAによって公認される。
4.新素材は禁止される。
5.機械的な機能および/または伝達力を持つ部品については鉄もしくはアルミニウムを使用すること。
6.カーボンはすべての構成部分において使用を禁止する。
7.エンジンのクランクケースおよびシリンダーは、アルミニウムの鋳物の使用を義務付ける。
8.クランクシャフト、コネクティング・ロッドとクロスヘッドピンは磁気鉄鋼の使用を義務付ける。
9.ピストンはアルミニウムの鋳造か鍛造が義務付けられる。
10.鉄の鋳型ライナー付のシリンダーとする。
11.シリンダーの最大容積:125cc。
12.ストロークは最短54mmから最長54.5mmの間で構成される。
13.水冷(クランクケース、シリンダー、シリンダーヘッド)は1回路のみとする。
14.冷却は、単一回路の1つの自由なラジエターに制限され、いかなる他の組み合わせも除外される。
サーモスタットの正常な機能のために内部回路を付加することは認められる。
15.クランクケースやシリンダー内部のリードバルブ吸気方式とする。
16.図No.22に合致し、エンジンとともに公認された特定の単一型パワーバルブ。
17.過給は禁止する。
18.燃焼室の最小容積は9ccとし、付則No.1cによる測定方法とする。
19.スパーク・プラグ:銘柄は自由(量産品で厳密に当初のままとする)。シリンダーヘッド上に締め
込まれたスパーク・プラグのバレル(電極は含まない)は、燃焼室ドームの上部を超えてはならない。
20.排気角度は排気ポートで最大 194°とし、その測定は技術規定 2.25.3.2 に記載されている方法に
従い、ライナーのレベルで行われる。
21.デコンプレッションバルブが義務付けられる。それは、シリンダーヘッド頂部に装着されなければ
ならない。
22.スパーク・プラグハウジングのねじ山の寸法-長さ:18.5mm;
ピッチ:M14×1.25
23.クランクシャフトとは反対の方向に回転するアンバランス・システムを用いた公認バランスシャフ
トの使用が義務付けられる。バランシングは最小25%(詳細は公認規則を参照)。外部から直接その
配置と操作がコントロール可能なバランスシャフトでなければならない。
24.エンジン回転数は16,000rpmまでとする。
25.最大直径24mmの2本の調整用スクリューを備える公認バタフライタイプキャブレターで、厳密
にオリジナルのままでなければならない。疑義を避けるため、このことは、キャブレターが、合理的な
製造上の公差の範囲内で、
公認査察時に査察員によって封印されCIK-FIAで保管されているキャ
ブレターとすべての面で同一でなければならないことを意味する。また、当該公認書および吸気ダクト
の形状を検査するために製造者によって預託された工具に適合していなければならない。
26.クラッチは認められない。
27.スターターは認められない。
28.バッテリーは認められない。
29.図No.21に合致しOK公認された特定の単一型排気装置
30.CIK-FIAは23mmのダクトを2つ備えた吸気消音器を公認する。
31.音量は7,500rpmで最高100dB/Aを限度とする。
69
32.加えられる潤滑油の量は、燃料の4%を限度とする。
33.化学物質排気量の制限は公認時に規制される。
34.認証:30mm×20mmの平らな場所に特定する認証ステッカーを取り付ける。
-シリンダーの前
-ハーフ・サンプ用のリード・ボックス・ハウジングの上部
35.タイヤ:CIK-FIA公認5インチプライムタイプ
36.最低総重量:145kg(ドライバー含む)
37.カートの最低重量(燃料を除く)
:70kg
第47条 OK-Junior
公認エンジンへの改造はすべて認められる。ただし、OK-Junior公認書に記載されているオリジ
ナル部品の当初の外観、寸法、図面または写真から変更されるような改造は、本規則の条項で明確に許可さ
れている場合、または安全上の理由(CIK-FIAによって発表される)がある場合を除き、禁止される。
第46条で規定された特徴を維持し以下の差異を有したOKで公認したエンジン。
1.パワーバルブは許可せず:代わりに機械加工を伴わないシリンダー内部の公認され固定されたブラン
キングカバーまたはシリンダー内部のハウジング。
2.技術規則付則2.25.3.2の方法に従い、ライナーのレベルで測定したとき、排気ポート上の排
気角度は最大170度を限度とする。
3.エンジンの回転数は14,000rpmまでとする。
4.燃焼室の最小容積は12ccとし、付則No.1bによる測定方法とする。
5.図No.23に合致し、OK-Junior公認された指定の単室(送)排気装置
6.最大直径20mmの2本の調整用スクリューを備えるOK-Junior公認バタフライタイプキャ
ブレターで、厳密にオリジナルのままでなければならない。疑義を避けるため、このことは、キャブレ
ターが、合理的な製造上の公差の範囲内で、公認査察時に査察員によって封印されCIK-FIAで保
管されているキャブレターとすべての面で同一でなければならないことを意味する。また、当該公認書
および吸気ダクトの形状を検査するために製造者によって預託された工具に適合していなければなら
ない。
7.冷却装置は自由な単一の回路のラジエターひとつに限定され、その他のいかなる組み合わせも除外さ
れる。サーモスタットを正常に機能させるために1本の内部回路を追加することは許される。
8.最大14,000rpmのリミッター付き公認点火装置。
9.タイヤ:CIK-FIA公認5インチオプションタイプ。
10.最低総重量:140kg(ドライバー含む)。
11.カートの最低重量:75kg(燃料を除く)。
第48条 KZ2およびKZ1
a)~b)(略)
1.~15.(略)
16.排気消音器:公認され、使用義務。図No.20に従った排気と消音器の取り付け。
17.タイヤ:5インチ
-KZ1:公認されたプライムタイプ
-KZ2:公認されたプライムまたはオプションタイプ
18.~19.(略)
第49条~第52条 (略)
第53条 本規則の施行
本規則は、2016年1月1日より施行する。
70
2017年JAF国内カート競技規則付則・指定カートタイヤについて
1.指定カートタイヤに要求される項目
1)(略)
2)性能:
(1) ドライタイヤについては下記の通りとする。
① 走行中グリップの限界を超えた場合に急激な性能変化がなく、コントローラブルであること
(滑りが予知できること)。
② グリップ性能が低下することなく十分な耐久性を有すること。
③ 常温時(摂氏20度)に下記の距離の走行が可能であること。
a.FS-125:およそ400km
b.FP-Jr/FP-2/FP-3:およそ600km
c.FP-Jr Cadets:およそ600km
(2)~(3)(略)
2.指定タイヤの申請について
1)(略)
2)申請方法:
下記要領に従い申請すること。
(1)~(2)(略)
(3) 申請内容:
① 申請日
② 申請者名
③ 型式および銘柄
④ 適用クラス……次の3クラスの中から適用クラスを明記すること。
a.FS-125
b.FP-Jr/FP-2/FP-3
c.FP-Jr Cadets
⑤ 諸元表
⑥ 性能概要
⑦ 配給形態および配給網一覧(全国的に安定した配給を行い得る配給網が確保されていることを
証明できる資料)
⑧ 外国製品を申請する指定代理店または輸入代理店については、製造者の委託を受けたことを証
明できる書類。
⑨ 仕様および性能を変更することなく指定期間中は全国的に安定供給を行う旨の契約書。
3.指定基準
1)1つの銘柄は、原則として仕様および性能を変更することなく指定期間中は全国的に安定供給でき
ること。ただし、JAF国内カート競技車両規則の改定等により仕様および性能を変更する必要があ
る場合、当該製造者はそれに協力できること。
2) (略)
4.タイヤの指定
1)申請のあったカートタイヤについては、上記3.の指定基準に基づき申請内容を審査し、必要に応
じ資料の補完を行い、性能概要テストおよび/または査察を実施のうえ指定する。書類審査および査
察は遅くとも申請した日から2ヶ月以内に行われる。
2) (略)
5.タイヤの指定期間
タイヤの指定期間は6年間とするが、指定期間中であっても安定供給がされていないと見なされた場
合、指定を取消すことがある。
再指定申請は妨げない。その場合、本規定に従い手続きを行うこと。
以上
71
2016年日本カート選手権規定
第1章 総則
第1条 目的
一般社団法人日本自動車連盟(以下「JAF」という。)は2016年(以下「当該年」という。)のカート
競技会において優秀な成績を収めた者の栄誉をたたえるため、これを認定する日本カート選手権規定を制定する。
第2条 日本カート選手権の区分
日本カート選手権は次の通り区分される。
1.全日本選手権
2.地方選手権
3.ジュニア選手権
※全日本選手権およびジュニア選手権については夫々の地域シリーズ終了後、最終競技会として東西統一
競技会を開催する。
第3条 日本カート選手権の部門
日本カート選手権は以下の選手権別に制定する。
1.全日本選手権
全日本選手権は以下の2部門に区分する。
1)KF部門
2)フォーミュラスーパー125(FS-125)部門
2.地方選手権
地方選手権は以下の5部門に区分する。第1種コースで開催される1つのシリーズ(第38条の2「競技
の構成」参照)は3部門以内、第2種コースで開催される1つのシリーズ(第38条の2「競技の構成」参
照)は1部門で構成される。
1)フォーミュラピストン2(FP-2)部門
2)フォーミュラピストン3(FP-3)部門
3)フォーミュラスーパー4(FS-4)部門
4)フォーミュラスーパー125(FS-125)部門
5)フォーミュラC-2(FC-2)部門
3.ジュニア選手権
ジュニア選手権は以下の2部門に区分する。
1)フォーミュラピストンジュニア(FP-Jr)部門
2)フォーミュラピストンジュニアカデット(FP-Jr Cadets)部門
第4条 日本選手権競技の走行距離または時間
区分
全日本選手権
地方選手権
ジュニア選手権
部門
KF
走行距離または時間(各ヒートの合計)
最短
最長
30kmまたは30分
90kmまたは90分
FS-125
〃
〃
FP-2
30kmまたは30分
50kmまたは50分
FP-3
〃
〃
FS-4
〃
〃
FS-125
〃
〃
FC-2
〃
〃
30kmまたは30分
50kmまたは50分
FP-Jr
72
FP-Jr
20kmまたは20分
40kmまたは40分
Cadets
第5条 選手権競技の成立要件
第3条に規定する部門毎にそれぞれ5台以上の車両の出走をもって成立とする。5台に満たない場合は、第6
条に定める選手権得点は与えられない。
第6条 得点基準
日本カート選手権として認定された各競技会において、第3条に規定する部門毎に第2章全日本選手権、第3
章地方選手権または第4章ジュニア選手権で定める基準により得点が与えられる。
第7条 選手権保持者の認定
JAFは第6条に基づき各選手権の各部門で最高得点を得た者を当該部門の選手権保持者として認定する。
複数のドライバーが同一の得点を得た場合は、下記に従い順位を決定する。
1.有効得点の中で高得点を得た回数の多い順に順位を決定する。
2.上記1の回数も同一の場合、当該部門の最終戦(全日本選手権FS-125部門およびジュニア選手権(F
P-Jr Cadets部門コースシリーズを除く)においては東西統一競技会をいう。)で上位順位を得た者を上
位とする。
なお、当該部門の最終戦に参加しなかった場合は、有効得点のうち最終戦により近い競技会において高得
点を得た者を上位とする。
3.上記1および2の方法によっても結果が出ない場合は、同順位とする、ただし、下位の者の順位は繰り上
げない。
例)2位が複数の場合:1位、2位、2位、4位
第8条 賞の授与
日本カート選手権保持者として認定された者に対して、JAFが別に定めた「JAFモータースポーツ賞典規
定」による賞典を与える。
第9条 選手権の認定
全日本選手権は国内格式以上、地方選手権は準国内格式以上、ジュニア選手権競技会は準国内格式以上とし、
夫々の選手権として申請された競技会の中からJAFが認定したものに対してのみタイトルの使用が許可される。
JAFは競技会終了後、選手権競技会としての要件を満たさなかったと判断した場合には、当該競技会を選手
権から除外する場合がある。
第10条 カレンダー登録
日本カート選手権競技会のカレンダー登録は、別に定める「JAFカートカレンダー登録規定」による。
第11条 組織許可
JAFは、オーガナイザーが本規定およびJAFによる付帯条件等を遵守することを条件として、日本カート
選手権競技の組織許可を与える。
第12条 組織許可申請の手続き
日本カート選手権競技会のカレンダー登録が認められた者は、開催日の2ヵ月前までに所定の書式により当該
競技会の組織許可申請書類をJAFに提出すること。
第13条 参加者名簿のJAFへの提出
オーガナイザーは、国内競技規則4-28に基づき競技会開催日の7日前までに参加者名簿の写しをJAFに
提出すること。
第14条 JAFオブザーバーの派遣
73
日本カート選手権競技会にはJAFからオブザーバーを派遣する場合がある。
第15条 参加台数の制限
日本カート選手権競技会の参加台数は、当該競技開催場所のパドック、駐車場の面積によりJAFが参加台数
を制限する場合がある。
第16条 参加申込の拒否
オーガナイザーは、国内競技規則4-19に基づき、参加申込の拒否を行った場合は、速やかにその理由を付
してJAFに報告すること。
第17条 日本選手権競技の延期、中止、非開催
オーガナイザーは、日本カート選手権競技会を延期または中止とする場合、開催予定日の2ヵ月前(天災地変
またはこれに準ずる理由があるときを除く)までに、JAFに理由を付して届出を行い、承認を受けたうえ、必
要な公示を行うこと。
正当な理由がなく、認定された日本選手権競技を中止または開催を行わなかったオーガナイザーに対しては、
次年度の日本選手権競技の開催を認めない。
第18条 規則違反
1.日本カート選手権競技に適用される規則に違反した者に対し、JAFは罰則を課する場合がある。
2.年齢、ライセンス等、出場資格に制限のある日本カート選手権競技で、その資格に違反してエントリーし
たことが競技会開始後に判明したドライバーについて、JAFは当該年度の選手権の全得点を無効とする場
合がある。
第19条 本規定の特例
やむを得ない事情により、本規定を適用できない場合はJAFがその処置を決定する。
第2章 全日本選手権
第20条 適用規則
全日本選手権競技は、JAF国内カート競技規則とその付則、本規定、全日本カート選手権統一規則および競
技会特別規則が適用される。
第21条 競技車両
全日本選手権に参加が認められるカート競技車両は、「JAF国内カート競技車両規則」の第2条に定める第
1種競技車両に限定し、各部門により以下の通りとする。
1.KF部門:
JAF国内カート競技車両規則第45条に定めるKF1車両とする。
2.FS-125部門:
JAF国内カート競技車両規則第41条に定めるFS-125車両とする。
第22条 ドライバーの出場資格
全日本選手権競技に出場するドライバーは、各部門毎に以下の条件を満たしていること。
ドライバーが出場できる地域および参加部門は何れかの地域ならびに部門に限定され、シリーズの途中で変更
することはできない。
1.KF部門:
1)国際Bドライバーライセンス以上の所持者。
2)国際Cおよび国内Aドライバーライセンス所持者については、下記の何れかの実績を満たす者。
(1)当該年の前年の全日本選手権のKF部門に出場した実績のある者。
(2)過去の全日本選手権SuperKF部門、KF1部門あるいはKF部門で、年間総合順位が10位
以内であった者。
74
(3)当該年の前年の全日本選手権FS-125部門で、年間総合順位が10位以内の者。
(4)JAFによって特に認められた者(海外での実績等)。
2.FS-125部門:
1)国内Aドライバーライセンス以上の所持者
2)ジュニアAまたはジュニア国際ドライバーライセンス所持者(満14歳以上または当該年に満14歳と
なる者)で、下記の何れかの実績を満たし、かつJAFによって特に認められた者。
(1)当該年の前年の地方選手権シリーズ(地域・コース)のFS-125部門で5位以内となった者。
(2)当該年の前年のジュニアカート選手権シリーズのFP-Jr部門で1位となった者。
3.東西統一競技会(東西統一競技会の構成については、第27条2「競技の構成」参照)FS-125部門:
1)当該年の東地域、西地域(第27条1「地域区分」参照)夫々で開催された全日本選手権の地域シリー
ズ競技会の何れかの部門に出場した実績を有する者。
2)出場できる部門は、ドライバーが当該年に出場した部門に限定する。
第23条 開催資格
全日本選手権を開催するオーガナイザーは、以下の条件を満たしていること。
1.カレンダー登録申請締切日前にJAFによって開催される「全日本カート選手権カレンダー登録申請に係
る説明会」に出席すること。
※開催日時、開催場所等の詳細は別途公示される。
2.カレンダー登録申請時点で過去に単独で準国内格式以上の公認競技会を5回以上(内1回以上の国内格式
競技会を含む)
開催した実績を有する加盟または公認カートクラブ、
若しくは公認カートコース団体とする。
第24条 開催場所
全日本選手権の開催場所は、カレンダー登録申請時点で同選手権開催に有効なコース許可証を所持している公
認カートコースであること。KF部門の開催場所については、以下の基準を満たした公認カートコースとする。
1.全長:800m以上
2.走路の幅員:7~12m
3.スタート/フィニッシュラインが設定される直線路:100m以上
4.2つの走路区域の間:6m以上
第25条 申請と認定
1.全日本選手権は、原則として1コース1競技会開催とする。
2.JAFは、全日本選手権KF部門としてオーガナイザーから申請された競技会の中から、3競技会以上5
競技会以内の競技会を選手権競技会として認定する。
3.JAFは、全日本選手権FS-125部門としてオーガナイザーから申請された競技会の中から、東地域、
西地域夫々3競技会以上5競技会以内の競技会を選手権競技会として認定する。
4.KF部門最終競技会およびFS-125部門東西統一競技会は、同日開催とし、オーガナイザーからの申
請に基づき、JAFが指定し、認定する。
第26条 審査委員会の認定
全日本選手権競技会における審査委員会は3名で構成し、審査委員長および審査委員1名はJAF派遣とする。
第27条 開催地域区分と競技の構成
1.KF部門
1)地域区分:設けない。
2)競技の構成:KF部門は1競技会2レース制とする。
2.FS-125部門
1)地域区分:東地域および西地域の2つの地域シリーズとして区分する。
東西統一競技会は、2つの地域シリーズ終了後、開催される。
東地域: 北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、長野、山梨、群馬、栃木、茨城、
埼玉、東京、神奈川、千葉
75
西地域: 静岡、富山、石川、福井、岐阜、愛知、三重、大阪、兵庫、滋賀、京都、奈良、和歌山、
岡山、鳥取、島根、広島、山口、香川、徳島、高知、愛媛、福岡、大分、佐賀、長崎、熊
本、宮崎、鹿児島、沖縄
2)競技の構成:1競技会1レース制とする。
第28条 得点基準
各部門毎に以下の通り得点が与えられる。ただし、競技会出場台数に応じて下表aの通り得点の対象となる順
位が制限される。
ドライバーは、年間の各競技会を通じ、第21条の規定に合致する同一部門の車両であれば異なる車両で参加
しても得点が加算される。
表a(得点対象)
出場台数
得点対象順位
出場台数
得点対象順位
40台以上
20位まで
22~23台
11位まで
38~39台
19位まで
20~21台
10位まで
36~37台
18位まで
18~19台
9位まで
34~35台
17位まで
16~17台
8位まで
32~33台
16位まで
14~15台
7位まで
30~31台
15位まで
12~13台
6位まで
28~29台
14位まで
10~11台
5位まで
26~27台
13位まで
8~9台
4位まで
24~25台
12位まで
5~7台
3位まで
1.KF部門、FS-125部門得点基準表は表b①と②による。
2.FS-125部門東西統一競技会の得点は得点基準表b①の1.5倍とする。
3.KF部門シリーズの順位は各競技会で獲得した得点のうち、高い得点の順に選手権として成立したレース
数の75%(小数点以下四捨五入)を集計し、その得点合計により決定する。
得点対象となるレースがKF部門においては6回に満たない場合は、全得点を合算する。
4.FS-125部門のシリーズの順位は各地域での競技会および東西統一競技会で獲得した得点のうち高い
得点の順に選手権として成立したレース数の75%(小数点以下四捨五入)を集計し、その得点合計により
決定する。
得点対象となる競技会が4回に満たない場合は、全得点を合算する。
表b(KF/FS−125部門)
①決勝結果成績に付す得点
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
得点
25点
22点
20点
18点
16点
15点
14点
13点
12点
11点
順位
11位
12位
13位
14位
15位
16位
17位
18位
19位
20位
得点
10点
9点
8点
7点
6点
5点
4点
3点
2点
1点
②予選結果成績に付す得点(10位まで)
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
得点
10点
9点
8点
7点
6点
5点
4点
3点
2点
1点
第29条 競技番号の指定
前年の全日本選手権の各部門1位から10位の者に対して、順位と同一の競技番号を与える。これを適用でき
ない場合、ドライバーの実績を勘案し、オーガナイザーが競技番号を指定する。
なお、前年の全日本選手権の各部門で1位から10位となった者以外はこの競技番号を使用することはできず、
この者が不出場の場合、当該競技番号は空番号となる。
第30条 全日本選手権の成立
1.KF部門については、当該年に3回以上のレースが開催されなければ、全日本選手権は成立しない。
2.FS-125部門については、第27条に定める東・西何れかの地域で当該年に夫々3回以上の競技会が
76
開催されなければ、全日本選手権は成立しない。
第3章 地方選手権
第31条 適用規則
地方選手権競技は、JAF国内カート競技規則とその付則、本規定、地方カート選手権統一規則および競技会
特別規則が適用される。
第32条 競技車両
地方選手権に参加が認められるカート競技車両は、「JAF国内カート競技車両規則」の第1条に定める第1
種競技車両に限定し、各部門により以下の通りとする。
1.フォーミュラピストン2(FP-2)部門:
JAF国内カート競技車両規則第36条に定めるフォーミュラピストン2(FP-2)車両とする。
2.フォーミュラピストン3(FP-3)部門:
JAF国内カート競技車両規則第37条に定めるフォーミュラピストン3(FP-3)車両とする。
3.フォーミュラスーパー4(FS-4)部門:
JAF国内カート競技車両規則第40条に定めるフォーミュラスーパー4(FS-4)車両とする。
4.フォーミュラスーパー125(FS-125)部門:
JAF国内カート競技車両規則第41条に定めるフォーミュラスーパー125(FS-125)車両とす
る。
5.フォーミュラC-2(FC-2)部門:
JAF国内カート競技車両規則第39条に定めるフォーミュラC-2(FC-2)車両とする。
第33条 ドライバーの出場資格
地方選手権競技に出場するドライバーは、各部門毎に以下の条件を満たしていること。
なお、一つの競技会における同一ドライバーの参加できる部門は一部門のみとする。
1.FP-2/FP-3/FS-4/FS-125部門
1)国内Bドライバーライセンス以上の所持者。
2)ジュニアAまたはジュニア国際ドライバーライセンス所持者(満13歳以上または当該年13歳になる
者)で、下記の何れかの条件を満たす者。
(1)当該年の前年ジュニア選手権競技会に出場した実績のある者。
(2)参加申込時点において過去12ヵ月以内にクローズド格式以上の競技会に3回以上出場した実績
(ライセンス取得後の実績)のある者。
3)第38条2.1)に定める地域シリーズとして開催されるFP-3部門は、満18歳以上の国内Bドラ
イバーライセンス以上の所持者とする。
2.FC-2部門
国内Bドライバーライセンス以上の所持者。
第34条 開催資格
地方選手権を開催するオーガナイザーは、下記の何れかの条件を満たした加盟または公認カートクラブ、若し
くは加盟または公認カートコース団体とする。
1.カレンダー登録申請時点で過去に単独で制限付格式以上の公認競技会を5回以上開催した実績を有する者。
2.上記1を満たしていない場合は、過去に全日本選手権競技会を3回以上開催した実績のあるクラブ若しく
は団体との共催により開催することをJAFが認めた場合。
第35条 開催場所
地方選手権の開催場所は、カレンダー登録申請時点で同選手権開催に有効なコース許可証を所持している公認
カートコースであること。
FC-2部門の開催場所については、第2種カートコース(準国内)に限定する。
77
第36条 申請と認定
1.FP-2/FP-3/FS-4/FS-125部門
1)地方選手権(FP-2/FP-3/FS-4/FS-125部門)は、第38条2に定めるシリーズ毎
に第3条2で規定する4部門から、何れか3部門以内をオーガナイザーが選択し、JAFに申請する。
2)JAFは、地方選手権(FP-2/FP-3/FS-4/FS-125部門)として申請された競技会
の中から、東地域、西地域(第38条1「地域区分」参照)および各カートコース毎に夫々3競技会以上
6競技会以内の競技会を選手権競技会として認定する。
2.FC-2部門
1)地方選手権(FC-2部門)は、第38条2.2)に定めるシリーズ毎にオーガナイザーが選択し、J
AFに申請する。
2)JAFは、地方選手権(FC-2部門)として申請された競技会の中から、各カートコース毎にそれぞ
れ3競技会以上6競技会以内の競技会を選手権競技会として認定する。
第37条 審査委員会の認定
地方選手権競技会における審査委員長は、オーガナイザーが「1級」のオフィシャルライセンス所持者または
エキスパートライセンス所持者の中から選出しJAFの承認を受けた者とする。なお、JAFが特に指名する場
合もある。
他の審査委員はオーガナイザーが指名した者をJAFが承認する。
第38条 開催地域区分と競技の構成
1.地域区分:
1)東地域: 北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、長野、山梨、群馬、栃木、茨城、
埼玉、東京、神奈川、千葉
2)西地域: 静岡、富山、石川、福井、岐阜、愛知、三重、大阪、兵庫、滋賀、京都、奈良、和歌山、
岡山、鳥取、島根、広島、山口、香川、徳島、高知、愛媛、福岡、大分、佐賀、長崎、熊
本、宮崎、鹿児島、沖縄
2.競技の構成:
地方選手権は、次の2つのシリーズから構成される。
1)地域シリーズ:
地域シリーズは、全日本選手権競技会との併催により、前項1の東地域および西地域の2つの地域シリ
ーズとして構成する。この場合の呼称は、当該地域名(東地域、西地域)を付す。
2)コースシリーズ:
コースシリーズは、1つまたは複数のカートコースにおいて1つのシリーズを構成する。この場合の呼
称は、開催されるカートコース名を付す。
第39条 得点基準
1.各シリーズの各部門毎に以下の通り得点が与えられる。ただし、出場台数に応じて下表aの通り得点の対
象となる順位が制限される。
2.ドライバーは、年間を通じて第38条の異なるシリーズに出場することができる。出場するシリーズ毎に
第3条の2に規定する部門を任意に選択することができる。
3.ドライバーは、年間の各競技会を通じ、第32条の規定に合致する車両であれば異なる車両で参加しても
得点が加算される。
表a(得点対象)
出場台数
得点対象順位
出場台数
得点対象順位
40台以上
20位まで
22~23台
11位まで
38~39台
19位まで
20~21台
10位まで
36~37台
18位まで
18~19台
9位まで
34~35台
17位まで
16~17台
8位まで
32~33台
16位まで
14~15台
7位まで
78
30~31台
15位まで
12~13台
6位まで
28~29台
14位まで
10~11台
5位まで
26~27台
13位まで
8~9台
4位まで
24~25台
12位まで
5~7台
3位まで
FP-2/FP-3/FS-4/FS-125/FC-2部門:
得点基準は表bによる。
得点合計の対象となる競技会は、選手権競技会として開催されたシリーズ毎の当該部門競技会の合計数の
80%(小数点以下四捨五入)とし、その得点合計によりシリーズ順位を決定する。
ただし、開催された競技会の合計数が5競技会に満たない場合は、開催されたシリーズ毎の当該部門競技
会のレースのすべてが得点合計の対象となる。
表b(FP−2/FP−3/FS−4/FS−125/FC−2部門)
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
得点
25点
22点
20点
18点
16点
15点
14点
13点
12点
11点
順位
11位
12位
13位
14位
15位
16位
17位
18位
19位
20位
得点
10点
9点
8点
7点
6点
5点
4点
3点
2点
1点
第40条 競技番号の指定
前年の当該地域の地方選手権の各部門1位の者に対して、順位と同一の競技番号を与える。これを適用できな
い場合、ドライバーの実績を勘案し、オーガナイザーが競技番号を指定する。同競技番号は、シリーズ1位を得
た地域ならびに当該部門でのみ使用が認められ、他地域ならびに他部門での使用は認められない。
なお、前年1位となった者以外はこの競技番号を使用することはできず、この者が不出場の場合、当該競技番
号は空番号とする。
第41条 地方選手権の成立
第38条に定める何れかのシリーズで、第32条に定められた各部門の競技会が当該年度で夫々3回以上開催
されなければ、当該シリーズは成立しない。
第4章 ジュニア選手権
第42条 適用規則
ジュニア選手権競技は、JAF国内カート競技規則とその付則、本規定、ジュニアカート選手権統一規則およ
び競技会特別規則が適用される。
第43条 競技車両
ジュニア選手権に参加が認められるカート競技車両は、「JAF国内カート競技車両規則」の第1条に定める
第1種競技車両に限定し、各部門により以下の通りとする。
1.フォーミュラピストンジュニア(FP-Jr)部門:
第34条に定めるフォーミュラピストンジュニア(FP-Jr)車両とする。
2.フォーミュラピストンジュニアカデット(FP-Jr Cadets)部門:
第35条に定めるフォーミュラピストンジュニアカデット(FP-JrCadets)車両とする。
第44条 ドライバーの出場資格
ジュニア選手権競技に出場するドライバーは、以下の条件を満たしていること。
ドライバーが出場できる地域は東地域または西地域(第49条1「地域区分」参照)何れかに限定され、シリ
ーズの途中で変更することはできない。
1.フォーミュラピストンジュニア(FP-Jr)部門
1)ライセンス
ジュニアドライバーライセンス所持者とする。
ただし、ジュニアBカートドライバーライセンス所持者は、参加申込時点において、以下の何れかの実
79
績を満たす者。
(1)ライセンス取得後クローズド格式以上の競技会に3回以上出場した実績を有する者。
(2)JAFによって特に認められた者(海外での実績等)。
2)年齢制限
12歳(12歳の誕生日を迎える当該年)以上15歳未満の者。
なお、当該年に満15歳に達しても、一般ライセンスを取得しなければ、その年のフォーミュラピスト
ンジュニア(FP-Jr)部門に出場することが認められる。
3)東西統一競技会:
(1)当該年の東地域、西地域(第49条の1「地域区分」参照)夫々で開催されたジュニア選手権の地
域シリーズ競技会の何れかの部門に出場した実績を有する者。
(2)出場できる部門は、ドライバーが当該年に出場した部門に限定する。
2.フォーミュラピストンジュニアカデット(FP-Jr Cadets)部門
1)ライセンス
ジュニアドライバーライセンス所持者とする。
ただし、ジュニアBカートドライバーライセンス所持者は、参加申込時点において、以下の何れかの実
績を満たす者。
(1)ライセンス取得後クローズド格式以上の競技会に3回以上出場した実績を有する者。
(2)ライセンス取得後JAF公認カートコースにおけるスポーツ走行の経験時間が20時間以上あり、
その証明を有する者。
(3)JAFによって特に認められた者(海外での実績等)。
2)年齢制限
10歳(10歳の誕生日を迎える当該年)以上13歳未満の者。
なお、当該年に13歳に達しても、その年のジュニア選手権競技に出場することが認められる。
3)出場できる地域シリーズは、東地域または西地域(第49条の1「地域区分」参照)の何れかに限定さ
れ、シリーズの途中で変更することはできない。ただし、地域シリーズとコースシリーズに重複して出場
することは認められる。
4)東西統一競技会:
(1)当該年の東地域、西地域(第49条の1「地域区分」参照)夫々で開催されたジュニア選手権の地
域シリーズ競技会、またはコースシリーズ競技会に出場した実績を有する者。
(2)出場できる部門は、ドライバーが当該年に出場した部門に限定する。
第45条 開催資格
ジュニア選手権を開催するオーガナイザーは、カレンダー登録申請時点で過去に単独で準国内格式以上の公認
競技会を5回以上(内1回以上の国内格式競技会を含む)開催した実績を有する加盟または公認カートクラブ、
若しくは加盟または公認カートコース団体とする。
第46条 開催場所
ジュニア選手権の開催場所は、カレンダー登録申請時点で同選手権開催に有効なコース許可証を所持している
公認カートコースであること。
第47条 申請と認定
1.ジュニア選手権は、コースシリーズとして開催されるフォーミュラピストンジュニアカデット(FP-J
r Cadets)部門を除き、原則として1コース1競技会開催とする。
2.JAFはジュニア選手権としてオーガナイザーから申請された競技会の中から、東地域、西地域および各
カートコース毎に夫々3競技会以上5競技会以内の競技会を選手権競技会として認定する。
3.ジュニア選手権東西統一競技会の開催は、原則として、全日本選手権東西統一競技会との併催とし、オー
ガナイザーからの申請に基づき、JAFが指定し、認定する。
第48条 審査委員会の認定
コースシリーズを除くジュニアカート選手権競技会における審査委員会は3名で構成し、審査委員長および審
80
査委員1名はJAF派遣とする。
ただし、コースシリーズにおける審査委員長は、オーガナイザーが「1級」のオフィシャルライセンス所持者
またはエキスパートライセンス所持者の中から選出しJAFの承認を受けた者とする。なお、JAFが特に指名
する場合もある。他の審査委員はオーガナイザーが指名した者をJAFが承認する。
第49条 開催地域区分と競技の構成
1.地域区分:
1)東地域: 北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、長野、山梨、群馬、栃木、茨城、
埼玉、東京、神奈川、千葉
2)西地域: 静岡、富山、石川、福井、岐阜、愛知、三重、大阪、兵庫、滋賀、京都、奈良、和歌山、
岡山、鳥取、島根、広島、山口、香川、徳島、高知、愛媛、福岡、大分、佐賀、長崎、熊
本、宮崎、鹿児島、沖縄
2.競技の構成:
ジュニア選手権は、次の2つから構成される。
1)地域シリーズ:
地域シリーズは、前項1.の東地域および西地域の2つの地域シリーズとして構成する。
東西統一競技会は、上記の選手権競技会終了後、開催される。
2)コースシリーズ:(FP-Jr Cadets部門のみ)
コースシリーズ、1つまたは複数のカートコースにおいて1つのシリーズを構成する。この場合の呼称
は、開催されるカートコース名を付す。
第50条 得点基準
1.選手権競技会として認定された各競技会において、出場台数に応じて下表aの通り得点の対象となる順位
が制限され、下表bの通り得点が与えられる。
2.ドライバーは、年間の各競技会を通じ、第43条の規定に合致する車両であれば異なる車両で参加しても
得点が加算される。
3.東西統一競技会の得点は得点基準表bの1.5倍とする。
4.地域シリーズの順位は東・西夫々の地域における得点および東西統一競技会で獲得した得点のうち、高い
得点の順に選手権として成立した競技会数の75%(小数点以下四捨五入)を集計し、その得点合計により
決定する。得点対象となる競技会が4回に満たない場合は、全得点を合算する。
5.コースシリーズの順位は各競技会で獲得した得点のうち、高い得点の順に選手権として成立した競技会数
の75%(小数点以下四捨五入)を集計し、その得点合計により決定する。得点対象となる競技会が4回に
満たない場合は、全得点を合算する。
表a(得点対象)
出場台数
得点対象順位
出場台数
得点対象順位
40台以上
20位まで
22~23台
11位まで
38~39台
19位まで
20~21台
10位まで
36~37台
18位まで
18~19台
9位まで
34~35台
17位まで
16~17台
8位まで
32~33台
16位まで
14~15台
7位まで
30~31台
15位まで
12~13台
6位まで
28~29台
14位まで
10~11台
5位まで
26~27台
13位まで
8~9台
4位まで
24~25台
12位まで
5~7台
3位まで
表b
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
得点
25点
22点
20点
18点
16点
15点
14点
13点
12点
11点
順位
11位
12位
13位
14位
15位
16位
17位
18位
19位
20位
得点
10点
9点
8点
7点
6点
5点
4点
3点
2点
1点
81
第51条 競技番号の指定
本年度のジュニア選手権各部門各シリーズ1位から10位の者に対して、翌年も本ジュニア選手権の同一部門
同一シリーズに出場する場合には、順位と同一の競技番号を与える。
第52条 ジュニア選手権の成立
1.地域シリーズについては、第49条1に定める東・西何れかの地域で、第3条3に定めるフォーミュラピ
ストンジュニア(FP-Jr)部門、フォーミュラピストンジュニアカデット(FP-Jr Cadets)
部門毎に、競技会が当該年度に夫々3回以上開催されなければ、その部門のジュニア選手権は成立しない。
2.コースシリーズについては、競技会が当該年度に3回以上開催されなければ、その部門の当該ジュニア選
手権は成立しない。
第53条 本規定の施行
本規定は、2016年1月1日より施行する。
以上
82
JAFスポーツ資格登録規定の一部改正
第1章~第2章 略
第3章
第1条 略
第2条 競技許可証の新規申請
1.1)略
2)
(1)~(3) 略
(4) CIK-FIAカート国際ドライバーライセンスC以上の所持者は同一年または
翌年の競技運転者許可証国内A以下の許可証を申請できる。
(5) 略
(6) 限定国際ソーラーカー競技運転者許可証、またはカート国内Aライセンスの所持
者は、同一年または翌年の競技運転者許可証国内Bの許可証を申請できる。
JAFは申請に基づき、審査のうえ当該申請者に対し、所定の自動車競技運転者
許可証の発給を行うこととする。
以下、第5章まで略
第6章 本規定の施行
第19条 本規定の施行
本規定は、2015年11月1日より施行する。
以上
83
カートライセンス発給規定の一部改正
第1条~第6条 (略)
第7条 カートドライバーライセンスの新規申請
1.新たにドライバーライセンスを取得しようとする者は、次の条件のいずれか1つを満たさなければならな
い。
身体の障害のある者は、ライセンスを取得する適性についてJAFの審査を受け、承認を得なければなら
ない。
1)クローズド競技参加によるもの:(略)
2)講習会受講によるもの:(略)
3)推薦によるもの:(略)
4)自動車競技運転者許可証の所持者は次の通り同一年または翌年のカートドライバーライセンスの資格を
申請できる。
JAFは申請に基づき、審査のうえ、当該申請者に対し次の通りライセンスを発給することができる。
国内競技運転者許可証A
→
カートドライバーライセンス国内A以下
国際競技運転者許可証C以上 →
カートドライバーライセンス国際B以下
※カート国際ドライバーライセンス所持者は、JAF国内競技規則付則・JAFスポーツ資格登録規定
に従い、次の通り自動車競技運転者許可証の資格を申請できる。
カート国際Cライセンスの所持者は、同一年または翌年の競技運転者許可証国内A以下の許可証を
申請できる。
2.以上のいずれかを満たした者は申請資格取得後、所定の申請書に必要事項を漏れなく記入のうえ、JAF
各地方本部に提出するものとする。また、前項1.1)~3)による申請については、申請資格取得後30
日以内に行わなければならない。
3.申請必要書類:(略)
第8条~第25条 (略)
以上
84
2016年FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧
2015年7月31日現在
№
1
開催日
競技会の名称
オーガナイザー
格式
開催場所
1/29~31
2016 FIA International Rally
2016 年 JAF 東日本ラリー選手権第 戦
Rally of Tsumagoi
(Grp. A,N)
AG.MSC 北海道
JAC
国際
群 馬
2016 SUPER GT Round1
岡山GT300KMレース
(JAF-GT, FIA-GT3)
2016 年全日本スーパーフォーミュラ選手権
鈴鹿サーキット
(SF)
2016 SUPER GT Round2
FUJI500kmレース
(JAF-GT, FIA-GT3)
㈱岡山国際サーキット
AC
㈱GTアソシエイション
GSS
SMSC
㈱モビリティランド
富士スピードウェイ㈱
FMC
㈱GTアソシエイション
国際
岡山国際
国際
鈴 鹿
国際
富 士
2
4/8~10
3
4/15~17
4
5/2~4
5
5/20~22
2016 SUPER GT Round3
SUPER GT in KYUSHU
(JAF-GT, FIA-GT3)
APC
㈱オートポリス
㈱GTアソシエイション
国際
オートポリス
6
5/27~29
2016 年全日本スーパーフォーミュラ選手権
岡山国際サーキット
(SF)
㈱岡山国際サーキット
AC
国際
岡山国際
7
7/15~17
2016 年全日本スーパーフォーミュラ選手権
富士スピードウェイ
(SF, FIA-GT3)
富士スピードウェイ㈱
FMC
国際
富 士
8
7/22~24
2016 SUPER GT Round4
SUGO300KMレース
(JAF-GT,FIA-GT3)
㈱菅生
SSC
㈱GTアソシエイション
国際
スポーツランド
SUGO
9
8/5~6
FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP
ソ-ラーカーレース鈴鹿 2016
(ソーラーカー)
JAF
㈱モビリティランド
国際
鈴 鹿
10
8/5~7
2016 SUPER GT Round5
FUJI300kmレース
(JAF-GT, FIA-GT3)
富士スピードウェイ㈱
FMC
㈱GTアソシエイション
国際
富 士
11
8/19~21
2016 年全日本スーパーフォーミュラ選手権
ツインリンクもてぎ
(SF)
㈱モビリティランド
M.O.S.C.
国際
ツインリンク
もてぎ
12
8/26~28
2016 SUPER GT Round6
第45回インターナショナルSUZUKA1000km
(JAF-GT,FIA-GT3)
KSCC
SMSC
㈱モビリティランド
国際
鈴 鹿
13
9/9~11
2016 FIA世界ツーリングカー選手権
(FIA-S2000)
㈱モビリティランド
M.O.S.C.
国際
ツインリンク
もてぎ
14
9/9~11
2016 年全日本スーパーフォーミュラ選手権
オートポリス
(SF)
APC
㈱オートポリス
国際
オートポリス
15
9/23~25
2016 FIA アジアパシフィックラリー選手権
RALLY HOKKAIDO
(Grp.A,N)
AG.MSC 北海道
国際
北海道
16
9/23~25
2016 年全日本スーパーフォーミュラ選手権
スポーツランドSUGO
(SF)
㈱菅生
SSC
国際
スポーツランド
SUGO
85
17
10/7~9
2016FIAフォーミュラ1
世界選手権シリーズ日本グランプリ
(F1)
SMSC
国際
鈴 鹿
18
① 10/7-9
② 10/14-16
③ 9/30-10/2
2016FIA世界耐久選手権シリーズ
6 Hours of FUJI
(LMP-1, LMP-2, GT Endurance)
富士スピードウェイ㈱
FMC
国際
富 士
19
11/4~6
2016 年全日本スーパーフォーミュラ選手権
第15回JAF鈴鹿グランプリ
(SF)
NRC
SMSC
㈱モビリティランド
国際
鈴 鹿
20
11/11~13
2016 SUPER GT Round8
もてぎGT250kmレース
(JAF-GT, FIA-GT3)
㈱モビリティランド
M.O.S.C.
㈱GTアソシエイション
国際
ツインリンク
もてぎ
21
12/9~11
2016 Asian Le Mans Series Round
3 Hours of FUJI
(LMP2, LMP3, GTE)
富士スピードウェイ㈱
FMC
国際
富 士
「競技会名称」欄に記載されている( )内の記号は、競技車両を指します。
86
2016年全日本ジムカーナ選手権カレンダー一覧
開催日
競技会名称
オーガナイザー
地区
チームオレンジオブ岡山
㈱岡山国際サーキット
アイダクラブ
岡山国際サーキット
F
4月23日
2016年JAF全日本ジムカーナ選手権第2戦
~4月24日 オールジャパンジムカーナ イン エビス
奥州ビクトリーサークルクラブ
エビスサーキット
西コース
B
3
5月21日
2016年JAF全日本ジムカーナ選手権第3戦
~5月22日 ALL JAPAN GYMKHANA in 名阪 まほろば決戦
モータリストクラブレイジィー 名阪スポーツランド
Cコース
ダブリュエス
4
2016年JAF全日本ジムカーナ選手権第4戦
6月18日
2016年JMRC北海道ラジアルシリーズ第 戦
~6月19日
オールジャパンジムカーナ
5
7月16日
2016年JAF全日本ジムカーナ選手権第5戦
~7月17日 スーパースラローム in 久万高原
1
3月5日
~3月6日
2
6
8月6日
~8月7日
7
8
2016年JAF全日本ジムカーナ選手権第1戦
全日本ジムカーナ in 岡山国際サーキット
Supported by EXEDY
開催場所
カースポーツクラブコクピット
オートスポーツランド
AG.メンバーズスポーツクラブ北海道 スナガワ ジムカーナコース
E
A
チーム.エトワール
瀬戸風モータースポーツクラブ愛媛 美川スポーツランド
G
ドライバーズクラブルーキー
チームシェイクダウン
㈱モビリティランド
ツインリンクもてぎ
南コース
C
9月10日
2016年JAF全日本ジムカーナ選手権第7戦
~9月11日 とびうめジムカーナフェスティバル in 九州
エーアールシーとびうめ
ラリーチームクロスロード
スピードパーク恋の浦
H
10月8日
2016年JAF全日本ジムカーナ選手権第8戦
~10月9日 SUPER GYMKHANA IN IOX-AROSA
エースナビゲーター&ドライバーズ
イオックスアローザ
スポーツランド
D
2016年JAF全日本ジムカーナ選手権第6戦
チーム.エー.ビー.シー
以上
2016年JAFカップオールジャパンジムカーナ
開催日
競技会名称
オーガナイザー
開催場所
地区
11月12日
2016年JAFカップオールジャパンジムカーナ in 九州 モータースポーティングクラブラスカル
スピードパーク恋の浦 H
1 ~11月13日
2016年JMRC全国オールスタージムカーナ
ラリーチームクロスロード
以上
87
2016年全日本ダートトライアル選手権カレンダー一覧
開催日
競技会名称
オーガナイザー
開催場所
地区
1
3月19日 2016年JAF全日本ダートトライアル選手権第1戦 フォレストスポーツクラブ
~3月20日 DIRT-TRIAL in NASU
モータースポーツクラブうめぐみ
丸和オートランド那須
C
2
4月16日 2016年JAF全日本ダートトライアル選手権第2戦 モータースポーティングクラブラスカル
福岡モータースポーツクラブ
~4月17日 RASCAL SPRING TRIAL IN KYUSHU
スピードパーク恋の浦
H
3
5月21日 2016年JAF全日本ダートトライアル選手権第3戦
オートスポーツランドスナガワ
AG.メンバーズスポーツクラブ北海道 ダートトライアルコース
~5月22日 北海道ダートスペシャル in スナガワ
A
4
6月19日 2016年JAF全日本ダートトライアル選手権第4戦
スリーアール
~6月19日 ダートスプリント in 門前
輪島市
門前モータースポーツ
公園
D
5
7月10日 2016年JAF全日本ダートトライアル選手権第5戦 モータースポーツクラブはちのへ
~7月10日 2016年東北ダートトライアル IN KIRIYANAI
モータースポーツクラブあきた
サーキットパーク切谷内
B
6
7月31日 2016年JAF全日本ダートトライアル選手権第6戦 チーム・エフ
~7月31日 ALL JAPAN SUPER DT 2016
エムスリーレーシング
丸和オートランド那須
C
7
9月3日
~9月4日
オートパーク今庄
D
8
10月1日 2016年JAF全日本ダートトライアル選手権第8戦 カークラブ錦
~10月2日 NANO TOPカップ ダートトライアル in タカタ
チームテスタスポーツ
テクニックステージ
タカタ
F
チームシャレット
2016年JAF全日本ダートトライアル選手権第7戦
エフオートスポーツクラブ
スーパートライアル in 今庄
東濃カースポーツクラブ
以上
2016年JAFカップオールジャパンダートトライアル
開催日
1
競技会名称
オーガナイザー
11月5日 2016年JAFカップオールジャパンダートトライアル
~11月6日 JMRC全国オールスターダートトライアル in 中部
88
エフオートスポーツクラブ
チームシャレット
東濃カースポーツクラブ
開催場所
オートパーク今庄
地区
D
お 知 ら せ
2016年全日本ラリー選手権カレンダー
登録申請に係る説明会の開催について
2 0 1 6 年 日 本 ラ リ ー 選 手 権 規 定 第 3 条 に 基 づ き 、2 0 1 6 年 全 日 本 ラ リ ー
選 手 権 の 開 催 を 希 望 す る オ ー ガ ナ イ ザ ー は 、下 記 要 領 に て 開 催 さ れ る 説 明 会 に
出席して下さい。
な お 、本 会 議 に 出 席 し な い オ ー ガ ナ イ ザ ー は 、2 0 1 6 年 全 日 本 ラ リ ー 選 手
権を開催することは認められませんので、ご注意下さい。
記
1
日
時:2015年8月24日(月)午後2時から
2
場
所:日本自動車会館14階
JAF-B会議室
(東京都港区芝大門1-1-30)
3
出席者:2016年日本ラリー選手権規定第21条の開催実績を有し、
2016年全日本ラリー選手権の開催を希望する加盟または公認
クラブの代表者(または代理人)1名。
以上
2016年全日本カート選手権カレンダー
登録申請に係る説明会の開催について
2 0 1 6 年 日 本 カ ー ト 選 手 権 規 定 第 2 3 条 に 基 づ き 、2 0 1 6 年 全 日 本 カ ー
ト 選 手 権 の 開 催 を 希 望 す る オ ー ガ ナ イ ザ ー は 、下 記 要 領 に て 開 催 さ れ る 説 明 会
に出席して下さい。
な お 、本 会 議 に 出 席 し な い オ ー ガ ナ イ ザ ー は 、2 0 1 6 年 全 日 本 カ ー ト 選 手
権を開催することは認められませんので、ご注意下さい。
記
1
日
時:2015年9月7日(月)午後1時30分から
2
場
所:機械振興会館 地下3階 B3-6会議室
(東京都港区芝公園3-5-8)
3
出 席 者:2 0 1 6 年 日 本 カ ー ト 選 手 権 規 定 第 2 3 条 2 .の 開 催 実 績 を 有 し 、
2016年全日本カート選手権の開催を希望する加盟または
公認カートクラブ、もしくは公認カートコース団体の代表者
(または代理人)1名。
以上
89
Fly UP